【安価】熱斗「お手伝い……ですか?」みゆき「ええ」 (238)

 
 
久しぶりにゲームを起動したらみゆみゆの前でセーブしてたので初投稿です。

書き溜めはないのでぼちぼち書いていきます。
 
 


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464408606

―――熱斗の部屋―――

ロックマン『熱斗君! 熱斗君! 起きて!』

熱斗「なんだよロックマン……今日は日曜日だから学校は休みだぞぉ……」

ロックマン『みゆきさんからEメールが届いたんだけど……』

熱斗「みゆきさん……珍しいなぁ……むにゃむにゃ……」

ロックマン『ただ一言、【助けて】って……』

熱斗「……まさかっ、また何か事件か?!」

ロックマン『わからないけど……急いだ方がいいかもしれない』

熱斗「ロックマン、チップフォルダ整理を頼む! その間に準備する!」

ロックマン『了解だよ熱斗君! 戦闘になる事も考えて、強力めなチップを用意しておくね!』

熱斗「ああ!」

―――デンサンシティ 骨董品店―――

熱斗「みゆきさん!」ガラッ

みゆき「……いらっしゃい。熱斗君」

熱斗「WWWの残党?! それともまさかワイリーが?!」

みゆき「……? 何を言っているの?」

熱斗「え、みゆきさん俺に【助けて】って……」

みゆき「そうね。少し、お店のお手伝いを助けて欲しいと思ったから熱斗君にメールを送ったわ」

熱斗「……店の、手伝い?」

みゆき「ええ」

ロックマン『なんて紛らわしいメールを……』

熱斗「はあああ……それくらい、普通にメールしてくださいよ……心配しちゃったじゃないですか」

みゆき「……心配、してくれたの?」

熱斗「当たり前じゃないですか」

みゆき「……そう。それなら、メールを送った意味があったというものね」

ロックマン『(やっぱりわざと送ってたんだ……)』

熱斗って敬語遣ってたっけ

熱斗「えっとそれで……お店のお手伝いでしたよね。また商品にウイルスでも入り込んだんですか?」

みゆき「そうではないの。それに、並のウイルスならスカルマンで何とかできるわ」

熱斗「それじゃあ……」

みゆき「実は今日、どうしても店を空けなくてはいけない用事ができてしまって……熱斗君には、店番をお願いしたいと思っているの」

熱斗「店番ですか? でも俺、骨董品の価値とかよくわからないっすよ?」

みゆき「そこは心配いらないわ。……今日は骨董品の販売は行わないつもりだから」

熱斗「じゃあなんで店番を?」

みゆき「熱斗君は、私が占い師としても活動している事は知っているわよね」

熱斗「それは、はい。メイルとかも占ってもらいたいって言ってましたし」

みゆき「私がやっている事は確かに占いではあるのだけれど……人生相談にも近いの」

熱斗「人生相談、ですか」

みゆき「占いで見えた未来を元に、お客様へアドバイスを行う……と言った感じかしら」

熱斗「なるほど」

みゆき「私のお店には骨董品には興味ないけれど、そう言ったアドバイスをもらいに来るお客様も多いわ。けれど……そこでもしお店が閉まっていたらがっかりするお客様も多いと思うの……」

熱斗「だから店番なんですね!」

みゆき「そうね。でも、ただの店番に【今日はお店は閉まっているんですよ】と言われただけではお客様の心は満足なさらない」

熱斗「はい……はい?」

>>4 うろ覚えですが、アニメで少なくともみゆみゆには使っていた気がします。
もし違和感があったら、ある程度熱斗も成長したのだと補完してくだされば。

ロックマン『(なんだか雲行きが怪しくなってきたなぁ……)』

みゆき「そこで、店番をするついでに私の代わりにお客様の悩みを聞いて、何かアドバイスをしてほしいの」

熱斗「……いやいや! 俺、まだ小学生ですよ!? 小学生にアドバイスされるなんて、相手も失礼に思うんじゃないですか!?」

みゆき「そこは問題ないわ。お客様から熱斗君は見えないし、熱斗君からお客様は見えないようにはするから」

熱斗「そういう問題じゃなくてですね……」

みゆき「それに、私自身はあなたが適任だと思ったの」

熱斗「俺が適任……ですか?」

みゆき「ええ。あなたはその輝く魂で、何度も世界を救ってきた」

熱斗「あれは……みんなが協力してくれたから」

みゆき「あなたには人を惹きつける力、それがある。でも、それだけではきっと世界は救えない。あなたは、あなたしか持っていない何かを持っているはずなの」

熱斗「そうなんですかね……俺にはよくわからないです」

みゆき「私が保証するわ。だから、あなたにしかできないアドバイスが、お客様にできると思ってる」

熱斗「……」

みゆき「もし相手を怒らせてしまった場合は、私が商いをしているものとして責任を取るわ」

熱斗「どうしてそこまでみゆきさんは俺を……」

みゆき「……私も、あなたに惹きつけられた一人という事。もし他に用事があるなら、断ってくれても構わないわ」

熱斗「……わかりました! 俺が少しでも、誰かの力になれるなら!」

みゆき「……ありがとう」

ロックマン『頑張ってね! 熱斗君!』

みゆき「他人事のように言っているけれど……ロックマン。あなたもよ?」

ロックマン『えっ』

みゆき「私のお客様の中にはネットナビだっているわ。もし、そのネットナビから相談を受けたなら、答えるのはロックマンよ」

ロックマン『そ、そんな……』

みゆき「心配しないでもいいわ。特に何度も来てくださるお客様……お得意様には、今日は代理を立ててある事を伝えておくから、来る事はないと思う」

熱斗「それは……少し、気が楽になったような……ならないような……」

みゆき「それじゃあ、お願いね。お客様を待つのは、ここじゃなくて隣の部屋で待っていて」

熱斗「はい! 頑張ります!」

ロックマン『(心配だなぁ……)』

みゆき「……さて」

みゆき「……騙すようで申し訳ないけれど、私個人としても、あなたには聞きたい事があったから……」

みゆき「お得意様も……熱斗君の知り合いばかりだから、聞きたい事はたくさんあるだろうし……」

みゆき「……ええ。スカルマン。お願い。お得意様のHPに、メールを配ってきて」

みゆき「私も、頃合いを見てお邪魔しましょう」

―――占いの館―――

熱斗「ここだな、ロックマン」

ロックマン『うん……なるほど。マジックミラーみたいになってるんだね』

熱斗「だからどっちも、誰かはわからないんだな」

ロックマン『……引き受けてから聞くのはどうかと思うけど……いいの? 熱斗君』

熱斗「ああ。みゆきさんがあれだけ信用してくれてるんだから、答えなくちゃ」

ロックマン『熱斗君が構わないならいいけれど……あ、さっそく誰か来たみたいだよ」

熱斗「えっ、は、早くないか?!」




人物かナビ(本来存在しない人物やナビ【例:アイリス】等も可)

>>+3

熱斗「ど、どうぞ!」

ヒノケン「……邪魔するぜ」

熱斗「え、えーっと……なんとお呼びすればよろしいでしょうか」

ヒノケン「あん? ……ああ、あっちからはこっちの事はわからないんだったか」

熱斗「はい?」

ヒノケン「ああいや、気にすんな。そうだな、Hとでも呼んでくれ」

熱斗「ではHさん……ええと、今日はどのような悩みが……」

ロックマン『(頑張れ熱斗君!)』

ヒノケン「……ちょっとよ。俺は今、とある小学校の教師やってるんだが……」

熱斗「ふむふむ」

ヒノケン「そこの生徒に、一人、やたら熱い奴がいるんだよ」

熱斗「熱い奴?」

ヒノケン「ああ。なんつーか……正義感の塊みたいなやつでなぁ。なのに警戒心なんてもんはまるでなくてよ」

ヒノケン「少し前に、悪さをして自分で懲らしめた奴をすぐに許しちまうんだ。そんでまた騙される」

熱斗「それは……先生としては大変、ですね」

ヒノケン「そうなんだよ……どうすりゃいいと思う?」

ヒノケン「そいつは悪い奴だから近づくな、って教師である俺が言うわけにもいかなくてよ」

ヒノケン「幸いにも、今はあいつの周りにそういう事考えてるやつはいないが、いつまた、騙されちまうか心配で仕方ねぇ」

熱斗「……きっと」

ヒノケン「あん?」

熱斗「きっとその生徒は……信じて、いるんだと思います」

ヒノケン「何をだ?」

熱斗「どんなに悪い人間でも、公正して、立派な人間になれるって」

ヒノケン「どうしてだよ」

熱斗「えっとここからは俺……ああいや、私の、体験談になってしまうんですが」

熱斗「私の周りにも、一人、悪いことばっかりする人がいたんです」

熱斗「大人になっても、どうしてそんな事ばっかりするんだろうってずっと考えていました」

熱斗「でも、私にはそんな事はわからなかったんです」

ヒノケン「……だろうな。悪事をする人間にしか、悪事をする人間の気持ちなんかわかりゃしねぇよ」

熱斗「だから、その時に決めたんです。もし、その人がまた道を間違ったら、何度でも、正してやろうって」

熱斗「何度も何度も正して、その人が悪事に飽きたって言うまで、付き合おうって」

ヒノケン「……」

熱斗「結局、そいつは悪事よりも、もっと夢中になれる物を見つけられたからって、完全に犯罪から手を洗ったんですけどね……っとすみません。俺の話ばっかりしちゃって」

ヒノケン「……いや、参考になったわ。なるほどねぇ、悪事に飽きる、か」

熱斗「ああ、あの。あくまで俺は今日代理なので」

ロックマン『(熱斗君! 口調! 口調!)』

熱斗「え、あ。すみません……取り乱しました」

ヒノケン「いんや。あんたの本当の、熱い声が聞けたから俺はかまわねぇよ」

熱斗「それなら……よかったです」

ヒノケン「……ひひっ。確かに、何度もボッコボコにされて、もっと夢中なもんも見つかったなぁ」

熱斗「?」

ヒノケン「ああいや、独り言だ。気にすんな」

熱斗「はい……?」

ヒノケン「ありがとよ。おかげで何とかなりそうだ。料金は置いてくぜ」

熱斗「えっ!?」

ヒノケン「何驚いてんだよ。ただで人生相談しようなんて俺は思ってねーぜ。じゃーな。黒井によろしく」

熱斗「あ、ありがとうございました……?」

熱斗「うーん。よかったのかなぁロックマン」

ロックマン『……うん。あれでいいと思うよ。あの人には、何より素直な言葉が一番心に響くはずだから』

熱斗「え? ロックマン誰かわかったのか?!」

ロックマン『一応ね。でも熱斗君には教えない』

熱斗「なんでだよー。気になるだろー?」

ロックマン『あくまで、お互い誰かわからないからこれは意味があるんだよ』

熱斗「そうかなぁ……」

ロックマン『僕は、そう思うよ』

あ、基本的に

人物→熱斗
ナビ→ロックマン(一部ナビ除く)

の好感度はマックスに近いと考えていただけると。

熱斗「それにしてもいきなりお客さんがくるなんてビックリしたなぁ」

ロックマン『それだけ人気があるのかもね』

熱斗「まぁ、確かにみゆきさんの占いは当たりそうだもんなぁ」

カランカラーン

熱斗「はやっ!? またかよ!?」

ロックマン『(なんかお客さんのペースが速すぎる気がするけど……まぁいいか)』


人物かナビ >>+3

ゼロ

>>24 すみません……アニメに出てきてた気はするのですが、詳しくは覚えてないのでどんな口調だったかなど思い出せません。
   調べてくるので少々お時間ください。

書いてみます。口調等に違和感があったらごめんなさい。

熱斗「はいお待たせしましたー……って誰もいないじゃないか」

ロックマン『あれ、おかしいね』

熱斗「確かに音はしたんだけど……って、ん? ロックマン。そっちに誰かいるぞ?」

ロックマン『え?』

ゼロ『……久しぶりだな、俺の、【トモダチ】よ』

ロックマン『キミは……』

ゼロ『ここでは正体は明かさない事が暗黙の了解となっているらしいが……敢えて名乗らせてもらおう。俺の名は……ゼロ』

ロックマン『ゼロ……ってまさか、あのゼロかい!?』

熱斗「ゼロ!? すげぇ久しぶりだなー!」

ゼロ『……ふっ。光熱斗。お前も変わらないようでなによりだ』

ロックマン『どうしてここに……』

ゼロ『何。風の噂で、ここでロックマンに会えると聞いてな』

ロックマン『(風の噂……?)』

ロックマン『ゼロ、君はまだインターネットの旅を続けているのかい?』

ゼロ『ああ。様々な場所で、様々な物を見てきた。その過程で、ロックマン、光熱斗の活躍も耳にした』

ロックマン『それはなんだか……照れるね』

ゼロ『オレの時だけでなく、何度もお前らは世界を救っているのだ。誇るがいい』

ロックマン『ゼロ……』

ゼロ『そのようなナビが友人で、オレも誇らしい』

ロックマン『……僕も、君と友人である事を誇らしく思ってるよ。だって君も各地で、ウイルスとして生きてきた経験を活かして、活躍しているそうじゃないか』

熱斗「えっ、そうなのかゼロ?」

ゼロ『……なるほど。祐一郎か。お前らに比べたらちっぽけなことさ』

ロックマン『それでも、僕はそんな友人を持てて嬉しい』

ゼロ『広大なインターネットの世界を旅して……お前らのように、絆と呼べるものを持ったナビや人間を見てきた』

ゼロ『そしてその中で、お前らの言った【トモダチ】の意味がやっとわかった』

ゼロ『ロックマン。俺を救ってくれた事。何より、友人になってくれた事。改めて感謝する』

ゼロ『まだまだ話したい事はあるのだが……時間のようだ』

ロックマン『次はどこへ行くんだい?』

ゼロ『この辺りの電脳は行きつくしてしまったからな……どこか、遠い所……そうだな。次は外国にでも行くとしようか』

ロックマン『……そっか。短い時間だけど、また君と話せてよかったよ』

ゼロ『ああ。俺もだ。縁があれば、また会う事もあるだろう。その時は……そうだな。久しぶりに、ネットバトルをするか』

ロックマン『うん! 約束だよ。ゼロ!』

ゼロ『約束だ。ロックマン。では、また会える日を楽しみにしているぞ!』

ロックマン『……』

熱斗「……あいつ、楽しそうだったな」

ロックマン『うん。……最初に会った時とは、全然違う。それに凄く強くなってた』

熱斗「……なら、俺らも負けねーようにしないとな! どこで会ったとしても、恥ずかしくねーように!」

ロックマン『うん!』

熱斗「それにしても、パパ教えてくれればよかったのになー」

ロックマン『ゼロの事?』

熱斗「ああ」

ロックマン『しょうがないよ。だって熱斗君、ゼロが事件に巻き込まれてるって知ったら絶対助けに行くでしょ』

熱斗「当たり前だろ」

ロックマン『でもそれは、ゼロ自身の力に……経験にならない。ゼロはもう、一人のネットナビなんだから。助けて欲しかったら、きっと連絡をくれるはずだよ』

熱斗「……それもそっか」


人物かナビ >>+3

熱斗「ん。ロックマン。また誰か来たみたいだぞ」

ロックマン『ナビのお客様かな。対応してみるよ』

ストーンマン『……』

ロックマン『えーっと……まず、どのようにお呼びすればよろしいですか?』

ストーンマン『ゴ!』

ロックマン『……はい?』

ストーンマン『ゴゴ、ゴ!』

ロックマン『……熱斗君』

熱斗「えーっと……たぶん、あいつだよな」

ロックマン『うん。今、手元に翻訳プログラムはあるの?』

熱斗「万能翻訳プログラムをナビカスのプログラムにしてもらったから大丈夫」

ロックマン『じゃあ組み込んでもらっていいかな。……申し訳ありませんが、しばらくお待ちいただけますか?』

ストーンマン『ゴ!』

ロックマン『お待たせいたしました』

ストーンマン『ゴ(大丈夫 待っていない)』

ロックマン『それでは改めまして、なんとお呼びすればよろしいでしょうか』

ストーンマン『ゴ、ゴゴ(S、と呼んで欲しい)』

ロックマン『Sさんですね。今日はどのようなお悩みが?』

ストーンマン『ゴゴゴ(最近、メトロ、人がたくさん使う)』

ロックマン『そうですね。他エリアへの移動も簡単になりました』

ストーンマン『ゴ……ゴゴ(でも……みんな、マナー、よくない)』

ロックマン『聞いたことがあります。しかし、そのようなルール違反をきちんと処罰するプログラムも作られているはずですが』

ストーンマン『ゴ、ゴ。ゴゴ(いるけれど、マナー悪い人、数が多すぎて難しい。だから、どうにかしたい)』

ロックマン『なるほど……メトロのマナー改善、ですか……』

熱斗「確かに最近、こっちのニュースでもたまに見るくらいだからな。どうしようかロックマン」

ロックマン『僕に一応考えがあるから、提案してみようか』

ロックマン『Sさん。では、根本的に、数を増やしてみるというのはいかがでしょう』

ストーンマン『ゴ?(数を?)』

ロックマン『はい。世の中にはプログラムの複製技術というものが存在します』

ストーンマン『ゴ!(そんな便利なものが!)』

ロックマン『ただ、それだけに危険な技術でもあるため、科学省から許可をもらわなければ使用する事ができません』

ストーンマン『ゴ……(それは……そう)』

ロックマン『お話をお聞きした所、もしかしてSさん自身がその処罰プログラムなのではないでしょうか』

ストーンマン『ゴ?!(どうして、わかった?!)』

ロックマン『そう思っただけで確証はありません。ですが、もしSさん自身がそうなのであれば、処罰プログラム本体からの打診に対し、科学省は無視ができないはずです』

ストーンマン『ゴ(なるほど)』

ロックマン『複製技術を使用する事ができなくても、何らかの手段は取っていただけるはずですので、一度、科学省に手続きをしに行ったらいかがでしょうか』

ストーンマン『ゴ……(でもきっと……言葉、通じない)』

ロックマン『それに関しては心配ないと思います。科学省は優秀な科学者が揃っていますので、きちんと対応していただけると思いますよ』

ストーンマン『……ゴ!ゴ!(……わかった! 科学省、行ってみる!)』

ロックマン『はい。お力になれたなら幸いです』

ストーンマン『ゴ!(ありがとう、占い屋のナビ!)」

ロックマン『ふぅ……』

熱斗「お疲れ、ロックマン」

ロックマン『ありがとう熱斗君。そうだ、熱斗君からも科学省に報告をしておいてよ』

熱斗「ああ。突然ストーンマンが行ったんじゃ、手続きにも時間がかかっちまうだろうしな。ちゃんと話は通しておくよ」

ロックマン『それにしても彼、元気そうだね』

熱斗「あんな事故を起こしたのが嘘みたいだな」

ロックマン『デリートは完全なる消失ではなく、必ず残留データが存在し、その残留データがある程度存在すれば記憶の欠陥等の問題はあるものの復元する事が可能になる、だっけ』

熱斗「ああ。パパがあんな発表をするなんてビックリしたよ」

ロックマン『例え熱斗君のパパでも研究内容は簡単には喋れないんだよ』

熱斗「しかもその技術を使って、かつて重大な事件を起こしたナビのデータを元に、今度は高い防衛手段……? として再利用するって言うんだもんな」

ロックマン『でもそのおかげでインターネット内での事件は大分減ったよ。オフィシャルでも手に負えなかったナビ達が、今度は仲間になってくれたんだからね』

熱斗「……それに、そのお陰で友達が一人、戻ってこれたんだ」

ロックマン『……熱斗君』

熱斗「さーて。こんな話をしてる場合じゃないよな。科学省に電話してくる!」

熱斗「それにしてもまだ店番始めて1時間くらいしか経ってないのに、もうナビも合わせて3人も来たな」

ロックマン『うん……』

熱斗「ロックマン?」

ロックマン『あ、ごめんね。ちょっと考え事をしてて』

熱斗「考え事?」

ロックマン『なんだか、僕らの知っている人やナビばかり来るなって』

熱斗「最初に来た人もロックマンの知り合いなんだっけ?」

ロックマン『うん。まぁ、知り合い……かな』

熱斗「不思議だなー。でも、それだけ俺らが色んなところに行ったって事じゃないのかな」

ロックマン『……きっと、そうだよね」


人物かナビ >>+3

カランカラーン

熱斗「いらっしゃいませー」

メイル「あ……すいません。今日は私じゃなくて、私のネットナビが相談に乗っていただきたいと」

熱斗「わかりました。……頑張れよロックマン」

ロックマン『うん。流石に三回連続となると慣れてきたよ』

ロール『今日はよろしくお願いします♪』

ロックマン『はい。よろしくお願いします』

メイル「(……私だって熱斗に色々聞きたいのに。ロールの馬鹿)」

ロール『勝負は私が勝ったんだから、私が先!」

メイル「わかってるわよ……もう」

ロックマン『まず、なんとお呼びすればよろしいでしょうか』

ロール『Rでお願いしまーす!(敬語のロックもいいカモ……)』

ロックマン『ではRさん。本日はどのようなお悩みが?』

ロール『実は……私、好きなナビがいるんです』

ロックマン『……(いつかはこんな相談も来ると思ってたけど……実際に来られると困るなぁ)』

ロール『そこで、です。もしかして占いナビさんは男性のナビではありませんか?』

ロックマン『え、ええ。そうですね』

ロール『でしたら、是非参考にしたいので好きな物などを教えていただけませんか?』

ロックマン『えーっと……僕……いえ、私の好物などを聞いても参考になるとは……』

ロール『いえ、参考になります!絶対!』

ロックマン『は、はぁ……』

ロール『ではまず好きな食べ物から―――』

ロール『なるほど……幽霊が苦手、と(お化けが怖いなんてロック可愛い……)』

ロックマン『ええ……』

ロール『それじゃあ……ナースはお好きですか?』

ロックマン『……それは、本当に参考になるんですか……?』

ロール『ええ。もちろん!』

ロックマン『……病院のイメージがするから、苦手、ですね』

ロール『ふむふむ……ナースは苦手』ニヤリ

ロックマン『その……もういいですか?』

ロール『いえ、まだお聞きしたい事が』

メイル「もー! いい加減にして! プラグアウト!』

ロール『ちょっと、今いい所なのに―――』

熱斗「……えーっと、いいんですか?」

メイル「はい。うちのネットナビがご迷惑をおかけしました」

熱斗「いえ……」

メイル「ではみゆきさんによろしくお願いします。ありがとうございました!」

熱斗「……大丈夫かロックマン」

ロックマン『たくさん質問されただけだから大丈夫……だよ。何故かたまにフォルテ並の威圧感を感じることがあったけど……』

熱斗「一体どんな人で、どんなナビなんだ……」

メイル「もー! ロールばっかり! 意地悪!」

ロール『ふふふ……ナースは苦手……これは私、勝ったわ』

メイル「……熱斗はどうなのかなぁ。ナース……苦手……?」

ロール『好物はカレーライスとマンゴー……どこか美味しいお店はないかなー』

メイル「へー。熱斗と一緒なんだ……じゃあやっぱ苦手……?」

ロール『……メイルちゃん。ロックに聞いた事のメモ、見る?』

メイル「……うん」



人物かナビ >>+4

コーエツにいさん

>>53
えぇ……(困惑)
少し考えさせてください……

すみません。何も思いつかないので再安価でお願いします……

あの人そもそも掲示板でしか見た事ないのだが……


>>+4

みゆき「……そろそろ頃合いね。行きましょうか」

カランカラーン

熱斗「いらっしゃいませー」

みゆき「……こんにちは。お店、今は大丈夫かしら」

熱斗「はい。大丈夫ですよ」

みゆき「今日は……みゆきさんではないのね」

熱斗「今日だけ、私が代理でやらせていただいています」

みゆき「……そう(問題はなさそうね)」

熱斗「えーっと……本日はネットナビのご相談ですか?」

みゆき「いいえ。私個人の悩みを聞いて欲しいの」

熱斗「わかりました。なんとお呼びすればよろしいですか?」

みゆき「そうね……Mとでも呼んで」

熱斗「Mさんですね。本日はどのような悩みが?」

みゆき「……その前に、少しお話させていただいてもいいかしら」

熱斗「はい」

みゆき「私の知り合いに……一人、眩しい人がいるの」

熱斗「眩しい人、ですか」

みゆき「ええ。その人はいつも、笑顔に囲まれていて……日陰者の私には、手の届かない存在」

みゆき「そもそも、なかなか会う事もないし……」

みゆき「でも、私の心の中にはその人がいるの。……一目惚れ……とでも、言うのかしら」

みゆき「だけど、その人は私の事をどう思っているのだろう。私のような人が、触れていいのかどうか。いつも、不安ばかりで」

みゆき「……私は、その人に触れてもいいのかしら。その人の周りには、他にも魅力的な人も沢山いるのに」

熱斗「……」

みゆき「今日は、そのことについて相談に来たの」

熱斗「……私は、恋、というんですか。そう言ったものをした事はないから、あなたの気持ちは分かりません」

熱斗「でも、そんな気持ちでその人に触れるのはダメだと思います」

みゆき「……どうして?」

熱斗「きっと、後悔する事になるからです」

みゆき「後悔……?」

熱斗「自分はダメだ。自分じゃダメだ。そんな気持ちで、何かをしようとして。仮にそれが上手くいったとしても、当たり前にいい結果にならなかったとしても、自分の中のマイナスの気持ちは消えません」

熱斗「マイナスの気持ちがある限り、その気持ちは自分のやりたい事や、これからやろうとしてる事に付き纏います。それでまた失敗して、成功したとしても、後悔するんです。こんな気持ちでやるんじゃなかったって」

熱斗「だったら、そんな気持ちを持つよりも、失敗しても成功しても、やってよかったって思えるように、前向きな気持ちを持ちたいと思うじゃないですか」

みゆき「……」

熱斗「って、人からの受け売りなんですけどね。これ」

みゆき「……いえ。そうね。やって後悔するっていうのは、そういう事なのかもしれないわね」

熱斗「そ、それに……その」

みゆき「?」

熱斗「自分は日陰者だって言っていましたけど……私が話している分には……そんな風には感じませんでしたから。大丈夫だと思いますよ」

みゆき「あなたは……そう、思ったの?」

熱斗「はい」

みゆき「……なら、いいわ。ここに来た甲斐があったというものね」

熱斗「参考になったのなら、私もよかったです」

みゆき「ええ。参考になったわ……だから、覚悟してね」

熱斗「えっ?」

みゆき「独り言よ。みゆきさんによろしくお願い」

熱斗「あ、ありがとうございましたー……?」

熱斗「不思議な感じの人だったな」

ロックマン『……』

熱斗「ロックマン?」

ロックマン『……まさか、ねぇ』

熱斗「どうしたんだロックマン?」

ロックマン『ううん。何でもないよ熱斗君。それより、みゆきさんからメールが来てるよ?』

熱斗「えーっと……まだ少しかかりそう、だってよ。それじゃあもうちょっと頑張ろぜロックマン」

ロックマン『まだ続いてるよ熱斗君。何々……お礼に、夕食をごちそうするわ……だって』

熱斗「え、本当? じゃあママに連絡しないと!」

ロックマン『まさか……ねぇ……』


人物かナビ >>+3


安価だけ取って休憩します。夜か明日にまた更新するかも。

戻ってきました。メイルから再開します。

ロール「……ねぇ、メイルちゃん」

メイル「……」

ロール「メイルちゃん!」

メイル「あ、な、何? ロール?」

ロール「もう、さっきからずーっとぼけーっとして」

メイル「ごめん……色々、考えてて」

ロール「……行きたければ、行ってもいいと思うな」

メイル「でも……」

ロール「そもそも、最初からメイルちゃんらしくないなって思ったのよ。勝負して、勝った方が占いの館で自分の聞きたい事聞けるなんて言い出して」

ロール「挙句そんな条件出しておいて、メイルちゃん手を抜いてた」

メイル「それは」

ロール「怖かったんでしょ。熱斗に本当に聞きたいことを尋ねるの」

メイル「……うん」

ロール「でもメイルちゃんなら、熱斗ならきっと大丈夫よ。ほら、私を見習って!」

メイル「ロールはもう少し謙虚になった方がいいと思うけど……うん。そうする」

カランコローン

熱斗「いらっしゃいませー」

メイル「こ、こんにちは」

熱斗「本日はネットナビの相談ですか? それとも」

メイル「私、私自身の事についての相談です」

熱斗「わかりました。では、なんとお呼びすれば?」

メイル「Mでお願いします」

熱斗「ではMさん。本日はどのようなお悩みで?」

メイル「……わ、私には好きな人がいるんですけど」

ロール『(頑張ってメイルちゃん!)』

メイル「私はその人にとって……お荷物になってないか、心配で」

熱斗「荷物……?」

メイル「はい。その人は、なんて言うのでしょう……オフィシャルのような存在で。事件が起こると、すぐそこに出向いてしまうんです」

メイル「最初の方は、お守り代わりのチップをあげるだけだったんですけど……でも、それだけじゃ、嫌になってきて」

メイル「いつ帰って来られるかもわからない、だから、傍に居てあげたいって」

メイル「そう思って、その人に着いて行くんですけれど……何だか、いつも邪魔ばかりしてしまっているような気がして」

メイル「その人は、気にしてないっていうんですけど……でも、私自身よくわかっているんです」

ロール『(それは……きっと私も……)』

メイル「教えてください。その人に私は、着いて行き続けるべきなんでしょうか。それとも、待っているべきなんでしょうか」

熱斗「……私は」

熱斗「その人が邪魔だと言わない限りは、着いて行った方が……いいと、思う」

メイル「……」

熱斗「Mさんは、その人が向かう場所は危険だと分かって向かっているのでしょう?」

メイル「はい」

熱斗「そしてそんな覚悟を決めてまで、その人の傍にいたいと思っているのなら……その気持ちは本当ですし、続けるべきです」

熱斗「ただ、自分を守れるだけの力は持っていないと、本当にその人の荷物になってしまうと思います」

メイル「自分を守れるだけの力……」

熱斗「例えば……自分も、オフィシャルに入ってみる、だとか。後ろに着いて行くんじゃなく、肩を並べて歩けるようになることが重要かと」

メイル「肩を、並べる……」

熱斗「きっと肩を並べられて、その人の支えになれたなら……その人も、Mさんの事を好きになっていると思いますよ」

メイル「……わかりました。ありがとうございました!」

熱斗「いえ……私の傍にもいるんです。危険な場所にまで着いてきてくれる、友人や幼馴染が」

メイル「……占い師さんは、その事をどう思っているんですか?」

熱斗「私は……できれば、危険な場所には着いてきて欲しくはないとは思っています。ですが、みんながいてくれたから、頑張れた時もあります」

熱斗「だから……着いてきて欲しい、とは思いますね。それが、支えにもなりますから」

メイル「……そっか。着いて行っても、いいんだ」

ロール『(メイルちゃん。何がしたいか、決まった?)』

メイル「(うん、私、強くなるよ。いつか熱斗の後ろじゃなくて、隣にいられるように)」

ロール『(その意気だよメイルちゃん!)」

メイル「今日は本当にありがとうございました。みゆきさんによろしくお願いします」

熱斗「はい。伝えておきます」

ロックマン『……ねぇ、熱斗君』

熱斗「なんだ? ロックマン」

ロックマン『僕らは、みんなに支えられて生きているんだね』

熱斗「……ああ。そうだよ。いつも、隣にはあいつらがいたんだよ。いつでも」

ロックマン『なら、そんなみんなを守れるように』

熱斗「強くならなくちゃな!」

ロックマン『うん!』

熱斗「みゆきさんって大変だなー。いつもこんなに沢山の人たちの相手してるんだな」

ロックマン『……もしかして、今日だけかもしれないよ?』

熱斗「え、どういう意味だよそれ」

ロックマン『みゆきさんに店を任されるくらい信頼されてるネットナビとそのネットバトラー……その声を一声でも聞きたい人とかも来るんじゃないかな』

熱斗「そういうものかなー」

ロックマン『炎山君とブルースが悩みに対して一言アドバイスをくれるって感じだよ』

熱斗「俺は絶対行かねー」

ロックマン『……熱斗君なら、そうかもね』


人物かナビ >>+3

テスラ「おーっほっほ! お邪魔するわよ!」

熱斗「はいいらっしゃいませ?!」

テスラ「あら……今日はみゆきさんではないの?」

熱斗「え、ええ。本日は私が代理をさせていだいています」

テスラ「そう……ならいいわ。少し、話を聞いてくださる?」

熱斗「はい。その前に、なんとお呼びすればよろしいでしょうか」

テスラ「あら、そうね。名前だと色々面倒なことになってしまうから……Tとでも呼んでくださる?」

熱斗「はいTさん。今日はどのような悩みが……」

テスラ「悩み……というよりは、愚痴に近いわね」

熱斗「ぐ、愚痴ですか……」

テスラ「別に聞き流してもらっても構わないわ。あなたの好きにして頂戴。私はストレス発散のためにここに来たにすぎないのだから」

熱斗「は、はぁ……」

テスラ「……私ね、思うのよ。いくらなんでも、29にもなって恋人の一人もいないのはどうかって」

熱斗「は、はぁ」

テスラ「そりゃあ企業の社長なんかしてたら男がそう簡単には寄ってこないっていうのもわかるわ。実際、寄ってくるのは偉いとこのおじさんばかりだし」

熱斗「確かに社長さんとなれば声をかけるのも躊躇いますよね(というかそんな人がここに来ていいの……?)」

テスラ「ただ、そんな私にもね。いいなって思う相手はいたのよ」

熱斗「それなら……」

テスラ「でもね……それが17も下の子供っていうのも、私としてはどうかと思うのよ。ネットナビにも、【流石にお嬢様それは……】って言われたし……」

熱斗「17も下って……12? まだ小学生じゃないですか(俺と同い年かよ!)」

テスラ「そう、小学生。だけれども、彼は私に立場の垣根を乗り越えて話しかけてくれたわ。一時期は彼の仲間として、相方として戦った時もあるし」

熱斗「なかなか凄い小学生なんですね……」

テスラ「ええ。凄いのよ。本当に……だからこそ、惹かれるというか……社長や、お嬢様としてでなく、対等に私に接してくれた事が嬉しかったのかもね」

熱斗「……うーん」

テスラ「正直な話をすれば、彼を私の会社に引き入れたいぐらいよ」

熱斗「そ、そこまでですか」

テスラ「でも、その頃には私はいくつになっているか……かと言って、今の彼にアタックを仕掛けるのもどうなのかって……」

熱斗「確かに少なくともあと6年は待つ必要はありそうですもんね」

テスラ「はぁ……もう一度オラン島で削岩機で遊んでこようかしら」ボソッ

熱斗「そ、それは勘弁していただきたい……こほん。そうですね……私は、後悔はしないように生きた方がよいと私は思います」

テスラ「でも……」

熱斗「もしかしたらこのまま、その人以外にいいなと思う相手とは出会う事はないかもしれません。それで結局【あの時こうしておけばよかった】なんて思うのは最悪です」

テスラ「……そうね」

熱斗「Tさんは企業の社長をやっていらっしゃるんですよね。では、それだけ強い意志を持っているのだと私は思います」

テスラ「……ええ。アンにも負けたなんて思った事は一度もないわね」

熱斗「でしたら、その意志を持ち続ければよいのではないでしょうか。相手になんと言われても、自分は自分の道を貫く姿勢を取り続ければ、例え小学生を恋人にしたとしても、きっと周りもいつか認めてくださいますよ」

テスラ「そういうものかしらね」

熱斗「はい。大事なのはあきらめない事。それだけだと思います」

熱斗「(いやまぁでもママが急に小学生と結婚したなんて言われたらアレだけど)」

テスラ「……ふー。そうよね、恋愛に年齢差なんて関係ないわよね!」

熱斗「え、ええ」

テスラ「話したら随分と楽になったわ。さて、じゃあ帰って仕事しましょうか」

熱斗「その、彼へのアタックは?」

テスラ「馬鹿ね。今ある仕事を全部終わらしてから、ゆっくり考えるのよ」

熱斗「なるほど」

テスラ「みゆきさんじゃないとわかった時は少しがっかりしたけど……今は相談したのがあなたでよかったと思うわ。もちろん、みゆきさんにもよろしくね?」

熱斗「はい。了解しました」

テスラ「さて……ふふ、やっぱり色香で攻めるべきかしら……」ブツブツ

熱斗「……?!」ブルブルッ

ロックマン『ど、どうしたの熱斗君』

熱斗「い、いやなんか寒気が……風邪かな……」

ロックマン『それは心配だね。みゆきさん、早く帰ってくるといいけど……』

熱斗「……29歳ってさぁ」

ロックマン『うん』

熱斗「……おばさんだよな?」

ロックマン『……それ、絶対にテスラさんの前では言わない方がいいよ』

熱斗「ロックマンがそういうならそうする」

ロックマン『少なくともこれからはね……』


人物かナビ >>+3

カランコローン

舟子「お、お邪魔します」

熱斗「いらっしゃいませー」

舟子「(熱斗君なんだよね……みゆきさんからメールが来たし……)」

熱斗「本日はネットナビの相談ですか? それともご本人様ですか?」

舟子「私が相談したい事があって来ました」

熱斗「わかりました。どのようにお呼びすればいいですか?」

舟子「Sでお願いします」

熱斗「ではSさん。本日はどのようなお悩みがあってここを訪れたのですか?」

ロックマン『(熱斗君調子に乗ってきてるな……)』

舟子「実は……その、私、とにかく不幸で」

熱斗「なるほど」

舟子「それでも、最近マシにはなってきてたんですけど……それでも、踏ん切りがつかない事が一つあって……」

熱斗「踏ん切りのつかない事?」

舟子「はい……」

熱斗「……もしかして、好きな人がいる、ですか?」

舟子「な、ななな、なんで分かったんですか!?」

熱斗「(もしかしてって思っただけだけど……やっぱり、みゆきさんもこういう相談を受ける事が多いのかな)」

熱斗「落ち着いてください。ここに来る人はそういう方が多いんですよ」

舟子「なるほど……よ、よかったバレてるわけじゃなくて……」

熱斗「では、詳細をお聞かせ願えますか?」

舟子「はい。私、とある学校で臨時教師をしているんですけれど……」

熱斗「……生徒を好きになってしまった?」

舟子「!?」

熱斗「……Sさん?」

舟子「……わ、わかっててやってるんですか?」

熱斗「はい?」

舟子「……わかってないなら、いいです……もう。妙に鋭いんだから……」

熱斗「??」

舟子「占い師さんの言う通り、生徒の一人を好きになってしまって……で、でも、臨時教師になったのは最近なので、私としては生徒っていう認識ではなくて……その、友人、みたいな関係なんです」

熱斗「ふむふむ」

舟子「でも、私、不幸なんです。具体的にはその子のために何かをしようとして、それがインターネットを揺るがすような大事件になってしまったり……」

熱斗「は、はぁ」

舟子「だから、私が今よりその子に近づいたら、その子まで不幸になってしまうんじゃないかって」

舟子「占い師さん。私、どうするべきでしょうか」

熱斗「……まず、不幸っていうのは、その人の気の持ちようだと思うんです」

熱斗「何もない場所で転んだとしても、それをずーっと気に病む人や、その時だけ不幸だって思う人や、そもそも気にしない人もいます」

熱斗「Sさんの好きな人は……どんな人ですか?」

舟子「……きっと、その程度の事、不幸だなんて思わない人だと思います」

熱斗「それなら、遠慮なんてしないでいいと思いますよ。それに、Sさんのせいで自分が不幸になったと知った時、友人であるのなら、きっとその人はSさんのせいじゃないと証明するために動いてくれると思います」

舟子「……はい。そういう人です。あの子は……」

熱斗「その人に、甘えてもいいんじゃないでしょうか」

舟子「甘える……ですか?」

熱斗「はい。今のあなたは、自分の不幸を自分一人だけで背負おうとしているように見えます。しかし、それは間違っています。辛いことは、分け合うべきだと私は思います」

熱斗「だから、私はその人に甘えて、一緒に背負ってほしいとお願いしてもいいと思います」

舟子「……甘える……」

熱斗「少なくとも、私は友人からそうお願いされたのなら……喜んで引き受けますよ」

舟子「本当ですか!?」

熱斗「は、はい。私はですが」

舟子「そう、そうですか。甘えても、いいんですよね……」

熱斗「ええ」

舟子「ありがとうございました。何だかもやもやしてた気持ちが、一気に晴れました」

熱斗「それならよかったです」

舟子「よーし。今日、家に帰ったらお弁当とか挑戦しちゃおう……」

熱斗「……」

ロックマン『どうしたの?』

熱斗「いや、不幸って聞いたらさ、舟子さんの事思い出しちゃって。昨日も授業中ウイルスが機器に入り込んでさ……」

ロックマン『ああ……大変だったそうだね』

熱斗「まぁな。でも、だからもう多少の不幸には慣れてるつもりだけど、世の中にはああいう人もいるんだなって」

ロックマン『(……熱斗君本当に気づいてなかったのかな……)』

熱斗「そういやロックマンはなんでアクアソウルとかアクアクロスになった時とか、語尾がアクアマンのが移っちまうんだ?」

ロックマン『抑えようと思っても、自然に出ちゃうんだ』

熱斗「他のソウルの時もか?」

ロックマン『うん。そのナビの性質を可能な限り受け継いでるみたいだからね』

熱斗「なるほどなぁ」



人物かナビ >>+3

安価はしましたが本日はここまでにします。
オリジナルとは言え、エグゼスレがあってまだエグゼは廃れてないんだなと一安心。
明日更新できれば更新します。ありがとうございました。

お久しぶりです。

やっと時間が取れましたので、プライド姫から更新いたします。

カランカラーン

熱斗「いらっしゃいませー」

プライド「……お邪魔いたします」

熱斗「今日はネットナビのご相談ですか?」

プライド「いえ、私自身の事について、相談させていただきたいなと思って、公務を抜けてこっそり……いえ、なんでもありませんわ」

熱斗「? とりあえず、ではお話をお聞きいたします」

プライド「はい。私、あまり多く喋る事はできませんが……あまり、自由にこういう場所には来られない身分なんです」

熱斗「なるほど。私の友人にも一人……いや、二人? かな。そういう身分の人がいるので、心中お察しいたします」

プライド「いえ……それに関しては、私の中でも決着が着きましたので問題はありません。そこではなく、ええと……」

熱斗「何かお話しにくい事情であれば、ある程度ぼやかした表現でも大丈夫ですよ」

プライド「……そうですね。私の……友人。そう、友人のお話になるのですけれど」

熱斗「はい」

プライド「私の友人も、私と同じくなかなか自由な時間を取ることができない身分なのですが、そんな彼女が恋をしたというのです」

熱斗「恋、ですか。それはやはり、同じ身分のような?」

プライド「いえ……同じ身分の人間は、彼女を理解しようとはしませんでしたから。常に孤独だった彼女を理解し、救った、一人の、一般人の少年に」

熱斗「それは……」

プライド「はい。当然の事ながら、彼女の家の者は快く思いません。彼女自身も、どうしたらいいか私に相談してきてくれたのはよいものの、本人も、諦めてしまおうかと思っているようです」

熱斗「……間違ってる」

プライド「私もそう思います。ですが、どうしたらよいのかわからなくて……」

熱斗「一般人という事は……本当にそのような世界とは無縁、なんですよね」

プライド「ええ。人助けが趣味のような方です。今もきっとどこかで、誰かを助けているはずですわ」

熱斗「……そう、ですね」

プライド「……」

熱斗「駆け落ち……いや、これはダメですね。これでは彼女も納得してくれないでしょう。と、なると……」

熱斗「周りに、その方を認めさせるのが一番だと私は思います」

プライド「周りに認めさせる、ですか」

熱斗「はい。その、彼女の事を快く思っていない家族の方々や、その他の方々に」

プライド「でも、どのようにすればよいでしょう。私は……ああいえ、私の友人は、彼がとても凄い人物である事は知っています。ですが、それを口頭で彼らに伝えたところで、簡単に認めてはくれないでしょう」

熱斗「ですから、一緒に住むのです」

プライド「い、いい、一緒に住む、ですか!?」

熱斗「はい。その男性を家に住まわせ、そう、ですね。執事や、ボディーガード、何でもよいですから、彼を試すのです」

プライド「一緒に住むってそういう……ああいえ、確かに、試させるというのはよい案かもしれません。ですが、彼はそう簡単に引き受けていただけるでしょうか……?」

熱斗「人助けが趣味、なんですよね。でしたら、きっと、あなたのお友達が困っている事をきちんと伝えれば、引き受けてくれると思いますよ。もちろん、試す云々に関しては隠しておいて」

プライド「……確かに、貴方なら……」ボソッ

熱斗「はい?」

プライド「いえ。ありがとうございました。彼女にそう伝えてみます」

熱斗「もちろんですが、その彼だけではなく、ご友人も努力しなければそれは達成できない事だと思います。ですから、私からも応援していますとお伝えください」

プライド「もちろんです。……頑張りますからね、熱斗」カランコローン



熱斗「……ドラマみたいな相談もあるもんなんだなー」

ロックマン「……そうだね」

熱斗「そういえば、ホイッ……ああいや、プライド、元気にしてるかな。またこっちに遊びに来てくれたら俺も嬉しいんだけど」

ロックマン「……きっとすぐ会えると思うよ、うん」

安価前に安価は絶対という事で、>>53のコーエツにいさんでも書いてみます。

カランコローン

熱斗「いらっしゃいませー」

コーエツ「やぁ!コーエt……ごほん。こんにちは」

熱斗「はい。本日はご本人様の相談ですか?(コーエ……?)」

コーエツ「そうだね。コー……僕の相談だ」

熱斗「ではお話をお聞きいたします」

コーエツ「うん。じゃあ話させてもらうね。僕こと、コ……ここではKにいさんと名乗らせてもらおうかな。僕は趣味で、色んなネット掲示板に言ってはみんなが問いかけてきた質問に答えているんだけど」

ロックマン「(ああ、もしかして……コーエツにいさん)」

コーエツ「最近、僕がネット掲示板に書き込むとさ……なぜか、『またあいつか』みたいな反応が増えてきてしまったんだ」

熱斗「(確かに俺もネット掲示板をチェックするけど、特定のレスに関して凄い勢いでレスがついてる時があるな)」

コーエツ「僕は善意でやっているつもりなんだけれど、どうも、人によっては回答に対して悪意を感じる人もいるみたいで……どうすればいいのかな?」

熱斗「なるほど……ご趣味と言いましたが、どのくらいのペースで行っているのですか?」

コーエツ「一週間に一度くらい……だったんだけどね。最近は何だか、質問の件数が増えてきて。僕が頼られているようで嬉しかったから、三日に一度くらいのスパンになってきちゃって」

熱斗「二倍くらいのペースになっていますね。質問と言うのは全部、Kにいさん宛ての物なのですか?」

コーエツ「ううん。何気なく書かれて、誰も反応してない質問とかかな。そういうのを見ると放っておけなくて」

熱斗「確かに全ての質問。特に誰も反応していないような質問に答えるのは重要な事かと感じますが……質問した人が、あまりよい気持ちにはならないかもしれませんね」

コーエツ「えっ、な、なんでだい? 質問にはちゃんと真摯に……」

熱斗「答えること自体にではなく、質問を返す量が問題なのだと私は思います」

コーエツ「あんまり返してしまうとダメなのかい?」

熱斗「はい。あまりに質問に返す量が多いと……人によっては、知識を自慢しているように、見えてしまう事があります」

熱斗「自分はこれだけの事を知っている。他の人が知らないような事も知っている。書きこみの中に、そう言った意図が含まれていなくても、そのように感じてしまう人はいます」

コーエツ「それは……」

熱斗「恐らく、Kにいさんはたくさんの事を知っているのでしょう。場合によっては、質問に返すために、自分で調べたりもしているのでしょう。ですが、あまりにも、そのせいで、目立ってしまっているのが問題かと」

コーエツ「……それじゃあ、質問には答えない方がいいのか」

熱斗「できれば。しかし、中には本当に答えを必要としている人もいるでしょう。そういう方はきっと、貴方宛てに、と一言付け加えたうえで質問をしてくれると思いますよ」

コーエツ「……そうか。なら、君の言うとおりにしてみよう。本当に答えを求めてくれた人にだけ、答える事にしてみるよ」

熱斗「ええ。大丈夫です。あなたを必要としている人は、沢山いらっしゃると思いますから」

コーエツ「よーし! それじゃあ帰って勉強だ! どんな質問にも答えられるようにするぞう!」



熱斗「……コーエツにいさんも、大変だね」

ロックマン「うん。あれだけの知識を、ずっと覚えていられるのも、あの人が努力をしているからだと思うよ」

熱斗「なんか見ちゃいけない場面を見ちゃった気がするな」

ロックマン「いつもは頼れるお兄さんに頼られたんだから、そんなことはないんじゃない?」

ロックマン「熱斗君も勉強頑張らないとダメだよ?」

熱斗「わかってるって」


人物かナビ >>+3

響ミソラ

>>150 すいません、エグゼでお願いいたします……

再安価 >>+3

口調に関して調べていたのですがゲームとアニメではどうも口調が違うらしく、違和感があったらごめんなさい

カランカラーン

熱斗「いらっしゃいませー」

ジャスミン「えーっと……ああ、そういうシステムなのネ……こんにちはー!」

熱斗「本日はネットナビのご相談ですか? それともご本人様の?」

ジャスミン「今日はワタシのナビが相談したいっていうから来てみたのネ。ここにプラグインすればいい?」

熱斗「はい。私のネットナビがご相談に乗りますので」

ジャスミン「わかったのネ。……メディ、頑張るのネ」

メディ『分かってるわよ、ジャスミン』

ロックマン『いらっしゃいませー』

メディ『こんにちはー。今日はご相談があって来ました』

ロックマン『はい。まずはお話を相談させていただいてもよろしいでしょうか?』

メディ『はい。実はワタシ、今片思いをしている相手がいるんです』

ロックマン『なるほど』

メディ『ですが、ワタシの……友人? 知り合い? も、その相手の事を好きになってしまって』

ロックマン『三角関係ですね』

メディ『そう、そうなんです!』

メディ『しかも最近、その子がその相手に凄くアタックを仕掛けてるんです。今日だって!』

ロックマン『な、何かあったんですか?』

メディ『……その相手の、好きな事とか趣味とか聞きだした挙句に……どうも、ワタシに対してのマイナスイメージを植え付けたみたいで』

ロックマン『(凄くドロドロな展開になってきたな……)』

メディ『……ナース苦手って』ボソッ

ロックマン『はい?』

メディ『ああいえ。そのせいで……相手が、どうもワタシを苦手としている事が、わかってしまって』

ロックマン『……なるほど。それは辛いですね』

メディ『人ごとみたいに……とにかく、そういう場合は、ワタシはどうしたらいいんでしょうか? 今まで通り、彼と接する事ができるかワタシ、不安で……』

ロックマン『うーん……なぜ苦手なのか、その理由はお聞きしましたか?』

メディ『はい。どうも、雰囲気が苦手との事で……ワタシとしては変えようがない事なので凄く困っています』

ロックマン『でも、件の彼は今までは普通に接してきてくれてたんですよね?』

メディ『……少なくとも。むしろ、好意を持ってくれていた……のはワタシの勘違いかもしれないですね』

ロックマン『でしたら、その苦手というのはあまり気にしないでもいいかもしれません』

メディ『……えっ?』

ロックマン『本当に苦手なナビであるのなら、少なくとも、私は……あまり、話しかけようとも思いませんし、貴方の思っている彼のようには振る舞えないと思います』

メディ『本当ですかっ!?』バン

ロックマン『え、ええ(今向こう側の机がバキって……)』

メディ『……あ、す、すいません。続けてください』

ロックマン『あくまで私の話です。例えばですよ? 貴方は、そのナビと話されている時、彼がつまらなさそうな顔をした事が見た事ありますか?』

メディ『……ない、です。困ったりはしていましたけど、つまらなさそうにしているのは、なかったと思います』

ロックマン『貴方がそのナビに何か手伝いをして欲しいと頼んだ時、断ったことはありますか?』

メディ『……ううん、ない』

ロックマン『でしたら、少なくとも、その彼が言う【苦手】というのは貴方が何か変な勘違いをしているのかもしれません』

メディ『本当に……そうでしょうか』

ロックマン『はい。だって、苦手な相手の前で、楽しそうに話す事は、そうそうできる事ではないと私は思いますから』

メディ『……貴方が言うのなら……そうかも、しれません』

ロックマン『いえ、あまり私の意見は……』

メディ『わかりました! ワタシ、決めました。もう彼の隣にいるナビがナースでないと落ち着かなくなるくらい、アタックを仕掛けてみようと思います!』

ロックマン『そ、そうですか(それって病院送りにするって事じゃないだろうね……?)』

メディ『ありがとうございました! ワタシ、頑張ります!』

ロックマン『はい。是非、恋愛が成就するように願っております』




メディ『……いざとなったらこのカプセルもあるし……ふふ……』

ロックマン『?!』ブルブル

熱斗「どうしたロックマン」

ロックマン『な、なんだか寒気が……ナビでも風邪って引くのかな』

熱斗「いや知らないけど……」



ナビか人物 >>+3


流星はそこまでやり込んでないんです……申し訳ない。

カランコローン

熱斗「いらっしゃいませー」

はる香「ええと……ここに座ればいいのかしら……」

熱斗「はい。どうぞおかけください」

はる香「ごめんなさいね。こういう場所に来るのは始めてで……」

熱斗「いえいえ。本日はご本人様の相談という事でよろしいですか?」

はる香「ええ……私……というより、私の息子の話なのだけれど」

熱斗「息子さんの話ですか」

はる香「私、小学6年生になる息子がいるんですけれど……その子がいつも、無茶ばかりしていて」

熱斗「具体的にはどのような?(同い年かぁ)」

はる香「そう、ですね……何回も、死にかけてしまうような……」

熱斗「それは……大変ですね」

はる香「はい……気が気ではなくて……」

熱斗「その子は……自分が死ぬかもしれないという事を、理解した上でそういう事をなさっているんですか?」

はる香「そうみたいですね……何か、大きな事が起こる前……必ず、私に確認をした上でどこかへ向かうんです」

熱斗「どうしてその時に引きとめなさらないんですか?」

はる香「……どうしてでしょうか。息子の眼を見てると……止められなくなって」

熱斗「それほどまでに息子さんの決意は硬いのだと」

はる香「ええ……」

熱斗「……なら、むやみに引きとめるのは逆効果かもしれませんね」

はる香「私もそう思ったので、引き留めはせず、無事に帰ってきてほしいといつも伝えてはいるのですが……」

熱斗「送り出した後、不安でたまらないと」

はる香「はい……」

熱斗「お母様……ああえっと」

はる香「Hで構いません」

熱斗「ではHさん的には、息子さんにはどのようになって欲しいのですか?」

はる香「……息子ももうすぐ中学生です。落ち着きを持ってもらいたいのと、できればそのような危険な事を止めて欲しいのですけれど……」

熱斗「……ふーむ。では、これならいかがでしょう。息子さんを引きとめるのではなく、息子さんから留まるようにしてもらうというのは」

はる香「と、いいますと……?」

熱斗「恐らく息子さんは、自分がいなくなる事でどれだけの人が悲しむのかを理解していないのだと思います。ですので、息子さんにそれを真っ先に知ってもらう事が重要かと」

はる香「……確かに……それはあるかもしれません」

熱斗「と、なりますと……彼の周りの人間と協力して、自分は大事にされているんだという事を教えてあげるのが一番だと私は思います」

はる香「……そういえば、私、最近あの子と出かけた事、あったかしら……」

熱斗「お仕事が忙しいのかもしれませんが、それならば一度、家族で出かけてみてはいかがでしょうか。ゆっくり、息子さんと向かい合って話してみると言うのは重要な事だと思いますよ」

はる香「……そう、ですよね。ありがとうございます」

熱斗「あとは……家族のほかに、大事な人ができれば更にわかってもらえるようになるかもしれませんね」

はる香「……大事な人……」

熱斗「具体的には恋人や親友……ですかね」

はる香「恋人……親友……」

はる香「……そうね。メイルちゃんと熱斗がくっついてくれれば私としても……」ブツブツ

熱斗「あ、あの」

はる香「あら、ごめんなさい。私……」

熱斗「いえ。私からの意見、参考になれば幸いです」

はる香「今度の夫の休日にでも、息子を誘ってどこかに出かけてみようと思います」

熱斗「そうですか。息子さんと向き合って話をすることに、どこか気恥ずかしさを感じるかもしれませんが、そこは我慢してきちんと話し合いましょう」

はる香「そうします。では、今日はありがとうございました」




熱斗「……俺も母さんにあんまり心配かけないようにしないとなー」

ロックマン「とか言ってまた事件に巻き込まれそうだよね、熱斗君は」

熱斗「……」

ロックマン『そういえば占い師をしてる時の熱斗君のセリフが達観しすぎてるって意見が来てるけれど』

熱斗「ドラマとか映画とかのを、自分の言葉に言い換えてるだけだぜ?」



ナビか人物 >>+4

チロル

ロックマンが獣化するためのキーで赤ちゃんナビで…あとなんだっけ

>>176 サーカスマンのオペレーターですね

安価をしておいてなんですが、本日はここまでにいたします。
次に更新できるのも恐らく来週の日曜か土曜のこの時間辺りになりそうです。
ありがとうございました。

>>178 恐らくそれはトリルかと

チロルちゃんから投稿です。
話し方がちょっと特徴的なので違うと感じたら申し訳ない。

カランコローン

熱斗「いっらしゃいませー」

チロル「……邪魔するわよ」

熱斗「本日はネットナビのご相談ですか?」

チロル「え?あ……ここそういうのもやってるのねー。適当に入ってみたけど面白そうカモ」

熱斗「えーっと……」

チロル「ごめんごめん。えっと、今日はアタシが相談……っていうか愚痴ね。愚痴を聞いて欲しくて」

熱斗「かしこまりました」

チロル「えーっと……まず始めに、アタシねー。悪の組織やってるんだけどー」

熱斗「……はぁ」

チロル「あ、信じてないでしょー。……確かに今は水族館でバイトしてるけどサ」

熱斗「それで……その悪の組織の方がどうしてここに?」

チロル「……上手く、行かないんだよねー」

熱斗「(そりゃ上手くいったら困るよ……)」

チロル「色々やったんだけど、どれもこれも失敗しちゃって」

熱斗「よく逮捕とかされませんでしたね」

チロル「されたよ?」

熱斗「えっ」

チロル「でも、どの悪事も子供の悪戯じみてるって理由で……なんていうの? 保護観察対象? みたいな」

熱斗「(ああ、悪の組織っていってもそのレベルの……)」

チロル「実際に成功すればすんごい被害が出てたと思うんだけど、いつも変な奴に邪魔されちゃって」

熱斗「私としては止められてよかったと思いますが……その変な奴って?」

チロル「うーん……なんというか……【俺が正義だ!】みたいな顔していつも邪魔する奴」

熱斗「(オフィシャルとかに関わってそうでそんな奴といえば……炎山とかか?)」

チロル「まぁある意味保護観察対象のままでいられるのは、そいつのお陰なんだけど……そのせいで困った事があって」

熱斗「困ったこと?」

チロル「作戦立てる時、いっつもそいつが邪魔してくる事を前提に考えるようになっちゃったのよ」

熱斗「(まぁあの髪形は一度見たら忘れられないだろうけどさ)」

チロル「クロヒ……ん゛ん゛!仲間とあーだこーだ作戦話してる時もさ、ずーっと、こいつだったらどんな風に邪魔してくるのかなーとか」

チロル「たまには客として水族館に来てくれてもいいんじゃないかなーとかサ」

チロル「そのせいで最近はその仲間からもボーッとしすぎだって言われるし、アタシ的には早くこの悩みを解消したいのよ」

熱斗「……1つ目は分かりますが、2つ目は何かおかしくないですか?」

チロル「ん? 言われてみればそんな気がするわね」

熱斗「なんで水族館に客として来て欲しいんですか?」

チロル「……なんでだろ?」

熱斗「……」

チロル「……ま、真面目に働いてるところを見せて油断させるためとか」

熱斗「何回も捕まってるならたぶんマークされてて油断してくれないと思いますよ」

チロル「……つ、次の作戦が水族館を舞台に行うから?」

熱斗「私に聞かれても」

チロル「んー……???」

チロル「あ、そっか。楽しそうだなーって思ったのよ」

熱斗「……」

チロル「そいつが見た事なさそうな魚の所とかを、アタシがガイドしてあげるー……みたい……な……」カァァ

熱斗「……あの」

チロル「……わ、分かってる。言わないでいいわよ」

熱斗「もしかしてですが……」

チロル「い、言わないでいいから! た、たぶん違うし! 明日になれば違うって分かるし!」

熱斗「そ、そうですか」

チロル「っ―――! と、とにかくこれ! 代金! 話聞いてくれてありがと!」

熱斗「いえ、何かに気づけたようで何よりです」

チロル「嘘よ嘘。アタシがあいつなんかに……」ブツブツ

ロックマン『……行っちゃったね』

熱斗「炎山も大変だなー」

ロックマン『でも炎山君ってそんな小さい事件に出向くかな?』

熱斗「暇だったら出なくちゃなんじゃねー? 仕事だしさ」


ナビか人物 >>+3

カランコローン

熱斗「いらっしゃいませー」

パクチー「ああ、邪魔するよ」

熱斗「本日はご本人様の相談で?」

パクチー「そうだね。実は少し悩んでいる事があって」

熱斗「なるほど。どのような?」

パクチー「実はね。アタシは料理人で、今新メニューを作っているんだけど……」

熱斗「ふむふむ」

パクチー「どうもその新メニュー、何かが足りない気がしてさ。色々試してはみたんだけど……」

熱斗「もしかして、相談って……」

パクチー「うん。何が足りないのか、一緒に考えて欲しくて」

熱斗「えーと……私、全くの素人なのですが……」

パクチー「あはは。そうだね。でも、作る側じゃなくて、貴方のような食べる側の人の意見も聞いてみたくてさ」

熱斗「なるほど……力になれればよいのですが……」

熱斗「それで、それはどんな料理なんですか?」

パクチー「ラーメン……みたいなものかな。うん。一番似ているのはラーメンだ」

熱斗「似ている?」

パクチー「ああ。ラーメンとはまた違う麺を使っていてね。だから厳密にはラーメンではないけれど、そう考えてくれていい」

熱斗「分かりました。それで悩んでいるのって……」

パクチー「麺料理で一番重要と言ってもいいかもしれない……スープだね」

熱斗「醤油、とんこつ、塩……色々ありますもんね」

パクチー「ああ。全部試してはみたんだ。だけど、いまいちピンと来るものがない」

パクチー「なんていうかな……麺が特殊なのもあるかもしれないけど、パンチがきいていないというか」

熱斗「パンチがきいていない……」

パクチー「難しいかもしれないけれど、でも、アタシは貴方の意見を聞きたい」

熱斗「スープ、スープでパンチがきいてる……あ」

パクチー「何か思いついたかい?」

熱斗「カレー……とかいかがでしょうか。安直で、もう既に試されているかもしれませんが……」

パクチー「……」

熱斗「……あ、あのー。すみませんでした。あまりにも素人っぽかったですよね」

パクチー「カレー……そうか、カレーか! 確かにカレーうどんやカレーラーメンもある! それに麺にも絡みやすそうだ!」

熱斗「あ、あのー……」

パクチー「ありがとう。貴方のおかげで何とか料理を完成させられそうだよ。そうか、初歩的な位置に立ち返ってみる事もアタシは忘れていたのか……」

熱斗「ほ、本当に大丈夫ですか? 私の意見を参考になどしてしまって……」

パクチー「最初に意見を求めたのはアタシだ。そこは問題ないよ」

熱斗「そ、そうですか……」

パクチー「……それに元々この料理は、一人用だからね」

熱斗「え? 一人用?」

パクチー「気にしないでくれ。どうしても、最初に食べて欲しい奴が一人いるって話だ」

熱斗「なら、その人が喜んでくれるといいですね」

パクチー「喜んでもらえるよう努力をするだけさ。アタシは料理人だからね。手は抜かない」

熱斗「……頑張ってください!」

パクチー「ああ。ありがとう。必ず完成させるよ!」

ロックマン『……何だか随分アッサリ決まっちゃったね』

熱斗「ああ、まさか本当にそれだって言われるなんて思ってなかったぜ……」

熱斗「料理人かぁ。あの人の料理も食べてみたかったなぁ」

ロックマン『……そうだねー』



ナビか人物 >>+3

カランコローン

熱斗「はい、いらっしゃいませー!」

サロマ「……あれ?」

熱斗「どうかなさいましたか?」

サロマ「いえ……今日はみゆきではないのですね」

熱斗「はい。みゆきさんは急用で出かけていまして。今日は代理で私が」

サロマ「なるほど……では……はい。そうですね。貴方にお願いしましょう。少しお話したい事が」

熱斗「ご本人様の相談という事でよろしいですか?」

サロマ「はい。よろしくお願いします」

熱斗「それで、お話したい事というのは?」

サロマ「実は最近、私のお店……ああいえ、キャンプ場にゴミを捨てる人が増えてきまして」

熱斗「キャンプ場に、ですか?」

サロマ「はい。前までは私と、幼馴染の二人でボランティアをしてどうにかなっていたんですけれど……最近は拾いきれないほどに増えてきて」

熱斗「それは……大変ですね……」

サロマ「自然破壊をやめるよう促す看板を立ててみたりもしたんですけれど……効果は薄く……」

熱斗「それで、みゆきさんに相談しに来たと」

サロマ「はい。そうしたら、貴方が代理という事で相談させていただきました」

熱斗「なるほど……では」

サロマ「では?」

熱斗「一度、大人数でのボランティアを開いてみるというのはいかがでしょうか」

サロマ「大人数でのボランティア、ですか……それも、一度考えたんです。こんなにゴミを拾う人がいると知ったら、もうゴミを捨てようとは思わないんじゃないかって。でも……」

熱斗「何か問題が?」

サロマ「今の時代……そう簡単に、人は集まってくれないと思います」

熱斗「そう、ですかね。私はそうは思いません」

サロマ「どうしてですか?」

熱斗「まずみゆきさん。彼女は確実に参加してくれるでしょう」

サロマ「みゆきなら……確かに、参加してくれるかもしれませんが……」

熱斗「それに私の知り合いに一人。そういうのに出てくれそうな方に心当たりがあります」

サロマ「……わ、わざわざそんな」

熱斗「そしてその子はとても顔が広い。呼び掛ければ、何人もの人が参加してくれるでしょう」

ロックマン『(ちょ、ちょっと熱斗君!)』

熱斗「(いーんだよ。メイルやデカオ、それにやいとも参加してくれる。いや、頼みこんででも参加させるさ)」

ロックマン『(……熱斗君がそれでいいなら)』

サロマ「……どうしてそこまで、今日会ったばかりの私に協力してくれるんですか?」

熱斗「今日会ったばかり、だからですよ。貴方は自分一人でこの問題を解決させようとしていると私は感じました」

サロマ「それは……」

熱斗「時には、誰かに頼ってもいいと思います。その幼馴染という方に、この事は相談しましたか?」

サロマ「……いいえ」

熱斗「ではお話してみてください。きっとその幼馴染の方も、私と同じように、方法は違うかもしれませんが一緒に考えてくれると思いますよ」

サロマ「……そうですね。何だか私、気負い過ぎちゃってたみたいです」

熱斗「はい。貴方は責任感が強い方なのでしょう。しかし、仲間を、友人を頼る事は恥ずかしいことではありません」

サロマ「……幼馴染にも、相談してみます。それからまた、考えようと思います」

熱斗「はい。良い結果に繋がる事を、期待しています」

サロマ「ありがとうございました。よかったら、キャンプ場に一度お越しください。私の自慢のお弁当、ごちそうしますから」

熱斗「ええ。機会がありましたら」

熱斗「そろそろみゆきさん、帰ってくるかな」

ロックマン『結構時間も経ったからね』


ラスト安価

人物かナビ >>+3

カランコローン

熱斗「いらっしゃいませー」

アイリス「あ……こんにちは……」

熱斗「どうぞおかけください」

アイリス「はい……」

熱斗「それで、本日はご本人様のご相談ですか?」

アイリス「……ええと」

熱斗「……」

アイリス「……」

熱斗「……」

アイリス「……そ、そうです」

熱斗「かしこまりました。本日はどのようなご相談で?」

アイリス「……その……感謝、を……」

熱斗「感謝?」

アイリス「ある人に感謝を……伝えたくて……」

アイリス「(……今でも、思い出せる)」

アイリス「(私の、最後の戦いの後―――)」

『―――本当に、アイリスの残留データがあれば―――パパ、それに、コサックさん』

『ああ。ワイリーが―――ただ、探し出す事は不可能に近く―――』

『俺やるよ―――アイリスが戻ってくるなら―――』

アイリス「(プログラムの残骸として彷徨っていた私を、探し出してくれた)」

『コピーロイドを―――1台だけ―――』

『それは危険すぎる―――事件の前例が―――』

『責任は―――俺が―――』

アイリス「(そして、私の帰るべき場所を……守ってくれた……)」

アイリス「……とても、大切な人、なんです。どれだけ感謝しても……したりないほど……」

熱斗「……なるほど。普通の感謝では、とても伝えきれないと」

アイリス「はい……」

熱斗「……では、そう、ですね」

熱斗「……なら、毎日、感謝の言葉を伝え続けるというのはいかがでしょうか」

アイリス「毎日……伝え続ける……」

熱斗「はい。一気に伝えるのではなく、毎日が難しかったら、会うたびに、『ありがとう』と伝え続けるんです」

アイリス「それなら……できると思う」

熱斗「そうすればきっといつか、貴方の感謝がどれほどの物なのか、その人に伝わると思いますよ」

アイリス「……ありがとう」

熱斗「はい?」

アイリス「相談に乗ってくれて……ありがとう、ございます……」

熱斗「いえいえ」

アイリス「……あと」

熱斗「はい?」

アイリス「あと、一つだけ……聞いてもいいですか?」

熱斗「何でしょうか」

アイリス「ネットナビが……人間に恋をするのは……おかしいと、思いますか?」

熱斗「いえ、全く」

アイリス「……」

熱斗「ネットナビも……心を持っています。考え、思い、言葉に出したり、体で伝えようとする」

熱斗「だから、もちろん恋だってすると思います」

熱斗「ですが、その対象がナビでないといけない、なんて法律も、規則も、この世界の中にはありません」

熱斗「だから私は……おかしくないと。そう、思います」

アイリス「……ありがとう、ございます」

熱斗「世の中にはそれは違うという人もいるかもしれませんけれどね」

アイリス「それでも、いいんです……貴方の言葉であるのなら……」

熱斗「私の言葉なんて、一つの意見にすぎませんよ?」

アイリス「その一つの意見が……私にとっては……何より重要なものなんです……ありがとう、ございました」

みゆき「……帰ったわ」

熱斗「あ、みゆきさん」

みゆき「お疲れ様熱斗君。今日はありがとう」

熱斗「いえ。少しでも、みゆきさんの力になれたならよかったです」

みゆき「……やたら女性の客が多いような気もしたけれど……」

熱斗「え?」

みゆき「……なんでもないわ。そうだ、熱斗君」

熱斗「はい?」

みゆき「もし私が今回のように、また困っている時は……助けてくれる?」

熱斗「……ええ、もちろんです!」

―――数日後―――

熱斗「ロックマン! 夏休みってどこか空いてたっけ?!」

ロックマン『ええと……8月前半はプライドさんの所に泊まり込みでボディーガード、8月の後半はテスラさんの所でアルバイト、7月の前半も、メイルちゃんとのお出かけや、サロマさんのボランティア、みゆきさんのお手伝いとかで埋まってるね……』

熱斗「ちょ、ちょっとタンマ! しゅ、舟子さん、ごめん! 夏休みは空いてないみたいで―――」

熱斗「え? 8月に補修?! マジ?! プライドとテスラさんに確認取るから待って―――」

熱斗「ええええ!? アイリス、それ遊園地のチケット……な、泣かないでくれよ! わかった! 予定は空けとくから!!」

熱斗「パクチーさんからもメールが……ああもう俺の夏休みどうなるんだよー!!」

ロックマン『やれやれ、流石にこれは熱斗君の自業自得……ん?』

ロックマン『……え、何この7月~9月のカレンダー。ロールちゃん? それにメディからも?』

ロックマン『ちょ、ちょっと待ってよ二人とも。僕だって熱斗君に着いて行かなくちゃ』

ロックマン『うわっ!? ウイルス入り?! ね、熱斗君! バトルオペレーション―――』

熱斗「それどころじゃねーんだよおおおおお!!」


おわり

終わりです。

あまりの懐かしさに思わず6を買ってしまいました。

エグゼは廃れない名作として語り継がれていって欲しいですね。

では、ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月08日 (水) 00:39:07   ID: AHWpfNf6

エグゼとはまた懐かしいものを
長く続いて欲しい

2 :  SS好きの774さん   2016年12月03日 (土) 14:32:11   ID: tqC2iBAh

ナビの客として、セレナードが出てほしかった···こんなssがあると、掲載期間内に知ってさえいればなぁ
セレナードを安価したのに

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