佐天「一文字だけ印を結ぶ能力かぁ」 (95)

佐天「なんかレベル2になっちゃった」

初春「一文字だけって言うのが気になりますがとにかくおめでとうございます」

佐天「ありがと、でもまだ全然よくわかってないんだよねー」

初春「まあとにかく良かったですね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464364246

美琴「あら、佐天さんじゃない。聞いたわよ、レベル2になったのよね?」

白井「おめでとうございますの。努力の成果ですのね」

佐天「まだ低能力者ですけどね…」

美琴「レベルなんて関係ないわよ」

白井「そうですのよ佐天さん」

佐天「あはは、ありがとうございます」

美琴「で、どんな能力なの?」

佐天「んーと…一文字だけ印を結べるらしいです。」

白井「印、ですの?」

初春「実際にやってもらったほうが早いかもしれませんね」

美琴「それがいいわ、なんだか気になるし」

佐天「ええー…まあうまくできないかもしれないけどやってみます」

佐天「じゃあこの空き缶を浮かせてみますね」

初春「おおー、楽しみです」

佐天「まずは事象のイメージ…からの」

佐天「浮!」

白井「空き缶がちょっとだけ浮いてますの」

美琴「すごいじゃない佐天さん!」

佐天「ん…!もう限界…!!」

初春「持って15秒っところですね」

佐天「きっつ~…やっぱ難しいです」

白井「それでもうまくできていたと思いますの」

佐天「えへへ、ありがとうございます」

これハンター×ハンターならとんでもない制約を抱える程の能力じゃん、さすが佐天さん

美琴「物を浮かせること以外にもできるの?」

佐天「試したことないですけどたぶんできるかな~?って感じです」

佐天「まだ能力が発現してから日が浅いのでわからないことが多いんですけどね」

白井「もしかしたら後々お姉さまと同じレベル5になるかもしれませんわね」

佐天「それはないですよさすがに…!」

白井「なかなか応用がききそうな能力だと感じましたの」

美琴「でもなかなか演算とか難しそうよね」

初春「もし佐天さんがレベル5になったらどうなるんでしょうか」

美琴「そしたら一回ぐらいは戦ってみたいわね」

白井「お姉さま…まったくあきれましたの」

美琴「えーいいじゃないの、一回ぐらい」

白井「学園都市の第三位だということを自覚してくださいな」

佐天「その前に御坂さんと戦うなんて勘弁ですよ…怖いですもん」

美琴「え?」

佐天「いやいやなんでもありません、そういえば今日はクレープ食べに行くんでしたっけ?」

白井「すっかり忘れてましたわ」

初春「能力のことよりクレープが大事です!」

美琴「初春さん…そうね、とりあえず行きましょうか」

初春「あそこです、最近噂になってるクレープ屋さん!」

佐天「もー初春ったらあんまりはしゃがないでよ」

美琴「ほんとよ、転んでけがしてもしらないわよ?」

初春「大丈夫です!ってなんか子供連れの人が多いですね」

白井「ほんとですの」

佐天「あ、あれじゃないですか?」

初春「ゲコ太ストラップ先着限定プレゼントキャンペーン…?」

美琴「ゲコ太…!?」

白井「まーたお姉さまが好きそうなものがありますの」

美琴「べ、べつに私はあんなもの好きなんかじゃないんだから」

初春「そんなものよりクレープが私を呼んでます!!」

佐天「ちょっ、まってよ初春!」

美琴「私たちも行くわよ!!!」

白井「お姉さまったら相変わらずですの」

初春「やっぱりストロベリークレープが一番です」

佐天「んー、チョコクレープおいしー!」

白井「お姉さまのクレープをこっそり食べて間接キスを…ぐふふふ」

美琴「よっし、ゲコ太ゲット…って黒子なにすんのよ!」

白井「お姉さまのクレープ!お姉さまとの間接キス!!」

美琴「あっちいきなさいってば!」

白井「お姉さま~~!!」

佐天「なんだかいつも通りだね」

初春「もうさすがに見慣れました」

佐天「あれ…?」

初春「?どうしたんですか?」

佐天「なんかあそこの銀行だけ昼間なのにシャッターが下りてるけど」

初春「休業中なんですかね…?」

ドーーン

初春「爆発!?」

白井「!!」

美琴「黒子!」

白井「初春、アンチスキルに連絡を!お姉さま、ここは風紀委員の出番ですの、手を出さないでくださいまし」

美琴「…わかったわよ、気をつけなさい」

白井「当然ですの!」

白井「ジャッジメントですの!」

白井「ってなんですのこれは…パワードスーツ!?」

白井「…いったいどこの誰ですの!?」

駆動鎧「…」

白井「とにかく止めるまでですの!」

佐天「初春、私どうしたら…」

初春「佐天さんは避難してください!御坂さんは周りの人たちの避難誘導を!」

美琴「わかったわ!」

佐天「私もなにかしたい…!」

初春「ここにいると危険です、はやく避難してください!」

佐天「できるわけないよ、だって御坂さんも初春もいるんだもん!」

佐天「私だってなにかしたい!」

美琴「佐天さん…」

初春「全く…じゃあ佐天さんも御坂さんと一緒に避難誘導をお願いします!」

佐天「よっし、任せろ!」

美琴「子供たちが多いわ…はやく避難させましょう!」

初春「はい!」

美琴(ゲコ太が裏目に出るなんて…まったくついてないわ本当に!)

白井「パワードスーツに誰が乗っているのかはわかりませんが…」

白井「手加減はしませんわ!」シュン

駆動鎧「」グサッ

白井(機械の関節部分に矢を転移させれば止まるはず…)シュンシュン

駆動鎧「」グサッグサッ

白井「足、腕、ともに矢を転移しましたのでもう動きませんわよ!」

駆動鎧「」グググググ

白井「どうやら人はのってないようですが…誰がなんのためにいったいこんなものを」

白井「しかも初めて見る形ですの…こんなものが出回っているなんて」

駆動鎧「」ガコッガコッ

白井「…?」

駆動鎧「」ドンドンドン

白井「な…!?」

なぜか知らんがGSの文殊だっけ?
あれ思い出した

美琴「黒子~?もうこっちは済んだわよ」

美琴「って…黒子!?」

白井「ごめんなさいですのお姉さま…」

美琴「パワードスーツが3体も…」

白井「一体だと思って油断したあげく、どうやら新型っぽいですの…矢を転移させたはずなのに…」

美琴「誰が操ってるのかはわからないけど痛い目見たいみたいね…」バチバチ

白井「お姉さま気を付けてくださいですの…」

美琴「わかってる…ってのっ!!」バリバリバリ



佐天「あの光は…」

初春「御坂さんの能力!?」

佐天「ってことは白井さんが…?」

初春「はやく向かいましょう!」

駆動鎧「」グググググ

美琴「なによこれ…」

美琴「電撃をはじいてる…?」

美琴「電撃がきかないってんならレールガンで…」ピーン

駆動鎧「」ドンドンドン

美琴(ちょ、マシンガン!?磁力で盾を…!!)

美琴「なんなのこいつら…」

駆動鎧「」グググググ

白井「形態変化する駆動鎧みたいですの…」

美琴「相手に合わせて戦略を変えてくるってわけね…」

美琴「だったら砂鉄の鞭で!!」

駆動鎧「」ビリビリビリ

美琴「な…砂鉄の鞭が!」

白井「お姉さま!!」

駆動鎧「」グググググ

美琴「いった…砂鉄を逆に操られるなんて…」

美琴「最初の電撃を吸収してたのね…」


佐天「御坂さん!!」

初春「御坂さん!白井さん!!」


美琴「ちょ!いま守ってる余裕ないから向こうに…」

駆動鎧「」ドンドンドン

初春「え…」

佐天「きゃあ!」

美琴(くそ…!!)

佐天「いたく…ない?」

初春「なんとか助かりましたね御坂さん」

初春「御坂…さん?」

白井「おねえ…さま…」

美琴「ごめ…ちょっと動けそうにないかも…」

佐天「御坂さん!!」

美琴(磁力で引き寄せて作った盾でもさすがにミサイルは完全には防げなかったか…)

初春「御坂さん!しっかりしてください!」

佐天「白井さん!御坂さん!」

駆動鎧「」ググググググ

白井「二人とも…すぐにここから逃げますの…はやく…」

美琴「黒子も動けそうにないんじゃ…詰んだかもしれないわね…」

佐天「そんなことできません!!」

美琴「いいからはやくいきなさい!!!」

初春「御坂さん…」

駆動鎧「」グググググ

白井「早く行きますの…!!」



佐天「やっぱりおいていけるわけがない!!」

佐天(私にもなにかできることがあるはず…)

駆動鎧「」ググググ

初春「佐天さん!!」

美琴「…さん」

白井「はやく…にげますの…」

佐天(お願い…皆を守れる『盾』のようなものを…!!)

駆動鎧「」ドンドンドン


佐天『盾』キュイン

初春「…」

初春「あれ…なんともない…」

佐天「はぁ、はぁ、はぁ…」

白井「佐天さん…」

美琴「やるじゃ…ないの」

初春(盾…?これは…)

初春「佐天さんの能力?」

駆動鎧「」グググググ

佐天(次が来る…なんとかあれを止めないと…)

佐天(できるかわからないけど…みんなのためならできる気がする!)

佐天「崩れろ!」



佐天『崩』キュイン

駆動鎧「」サラサラサラ

初春「すごい…」

佐天「やった…」フラッ

初春「佐天さん…佐天さん…!?」






佐天「あれ…ここは…」

ゲコ太医者「大丈夫かね?」

佐天「うわああああ」

ゲコ太医者「人の顔を見て叫び声を上げるなんて失礼だねぇ~」

佐天「す、すいません…」

ゲコ太医者「ところで君はどうしてここにいるのかわかるかい?」

佐天(あれ…どうしてだっけ…たしか御坂さんたちと…)

佐天「!?」

ゲコ太医者「安心して大丈夫だよ、三人とも無事だね」

佐天「良かった…」

ゲコ太医者「君はもう大丈夫そうだし、隣の病室にいるから会いに行ってくると良い」

佐天「ありがとうございます!!」ダッ

佐天「みんな!」ダッ

美琴「佐天さん!」

白井「待ってましたの」

初春「もー遅いですよ!」

佐天「初春…御坂さん…白井さん…」

白井「大丈夫ですの、幸いひどい怪我はしませんでしたの」

美琴「私は結構ひどかったらしいけどゲコ太のおかげでなんとか大丈夫よ」

佐天(ゲコ太…?)

初春「佐天さんごめんなさい…」

佐天「初春?なにが…?」

初春「だって…あんな危険な目にあってまで守ってくれるなんて…」

佐天「当たり前だよ、友達なんだから」

初春「佐天さん…」

美琴「良い親友ね、初春さん」

美琴(それにしても…気になることがあるわ)

美琴(あれほどの駆動鎧がなんであんなところに…)

美琴(アンチスキルが来なかったのも気になるけどなにより…)

美琴(あの威力のミサイルを爆風ごと防いだ佐天さんの能力)

美琴(あれはレベル2の範疇を超えているわ…)

白井「お姉さま…?」

美琴「え、あ、ごめんなに?」

初春「どうしたんですか?難しい顔をして」

美琴「ううん…実は」

佐天「あーお腹減った!!」

美琴「え…」

佐天「なんかいっぱい動いたらお腹減ってきちゃった!」

初春「もーほんとに佐天さんったら」

白井「元気ですわね」

美琴(…ま、いっか。皆が元気なら。)

美琴「もう夕方になっちゃったけどまだ時間あるしご飯でもみんなで食べに行きますか!」

白井「おねえさまと夜のデート…!!」

美琴「違うっての!」

白井「残念ですの」

初春「白井さんはほっといてみんなで行きましょうか!」

佐天「いこーいこー!」

美琴「どこ行く?この近くで良いお店ってあったかしら?」

初春「調べてみますね!」

佐天「さっすが初春!」






白井「寂しいですの…」

おわりですチャンチャン
わりと思いついたものを勢いで書いた
色々伏線埋め込んだけどたぶんもう書かないだろうから批判やらなんやらどうぞ
ちなみにこれがss三回目。過去作適当に探してくださいすぐわかるはず。

ええ……おもしろくなりそうなのに

今の気持ちはアニメの録画がAパートだけしか出来てなかったときの気持ちに似てる

モナドアーツみたいだな

いまいちよくわからんな…
印を結ぶってどうやってるの?
ナルトみたく両手で印結んでるのか?
そうだとしたら印に意味があって考えて出るのがわからんし

あれじゃね、烈火の八竜みたいな

最後、対極文殊になるんですね。わかります

伏線張ってるんだし、そのまま続編書いてもよろしくてよ

まさかのレベル5の、しかも超電磁砲に勝つ駆動鎧

ワートリの遊真のブラックトリガーの劣化版っぽいな
レベル5になったら能力コピーとかも出来るようになりそう

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佐天「あー今日は疲れた…」

佐天「まだまだ私の能力ってわからないことばっかりだなぁ…」

佐天「でも能力があったから皆を守れた…」

佐天「もっともっと強くなりたいな…」

白井「お姉さま、そろそろ寝ますわよ」

美琴「うん、わかった」

美琴(やっぱり気になる…あの駆動鎧…)

美琴(結局ATMの警備ロボに新型の駆動鎧を汎用していた実験で誤作動が起きたってことになってたけど…)

美琴(妹達の時みたいに、なにか引っかかるような…)

白井「お姉さま…?」

美琴「あ、ごめんごめん。少しぼーっとしてたわ」

白井「お姉さまったら…たしかに今日はいろいろありましたけど、ケガを治すことを先決にしますの」

美琴「そうよね…ありがとう黒子」

美琴(明日…明日になったら少し探ってみるか…)

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佐天「あ、初春!!」

初春「おはようございます佐天さん」

佐天「おはよう~、からの~!」

初春「またよからぬことを考えているのはわかってますよ」

佐天「えへへ、バレたか~」

初春「くだらないことしてないで、はやく教室に行きましょう」

佐天「はーい」



教師「おい、佐天」

佐天「?」

教師「ちょっと能力のことで話があるんだが、授業が始まる前に少し話をしないか?」

初春「なんでしょうかね…?」

佐天「うーんわかんない…でもとりあえず行ってくるね!」

初春「じゃあ先に行ってますね」

佐天「うん、後で行く!」







美琴「ちょっとコンビニ行ってくるから黒子先行ってて」

白井「お姉さま、また立ち読みですの?」

美琴「そうそう…って違うっての!」

白井「はいはいわかりましたの、相変わらずお子様な趣味をお持ちですのね」

美琴「勝手に言ってなさい、忙しいから行くわね」

白井「またあとで連絡しますの」

美琴「わかったわ」





美琴(とりあえず端末繋げられるところを…)

美琴(あった!本当はいけないことだけど…気になるから…)バリバリバリ

美琴(駆動鎧…新型…実験…)

美琴(それっぽいものは見当たらない、か)

美琴(まって、なにこれ…)

美琴(多才能力、文字再現『ワン・スクリプト』による多才能力者の複製実験…?)

美琴(まさか…佐天さんが…?)



佐天「話ってなんですか…?」

教師「実はだな、この学校でお前の能力を開発していくのが難しくてな」

教師「急なんだが転校してもらいたいという話なんだ」

佐天「転校…?」

教師「そうだ」

佐天「嫌です、だって初春と一緒にいたいもん」

教師「ただお前の能力はまだわからないことが多いらしく、少し検査しないといけないらしい」

教師「ここでするより長点上機学園とか能力開発に特化した学校や専門の研究機関で調べてもらったほうが良いんじゃないのか…?」

佐天「…」

教師「しばらく時間をやるから、少し考えてみてくれ」

佐天「わかりました…」

初春「話ってなんでしたか?」

佐天「うん…なんか転校することになっちゃうかもしれない」

初春「転校!?またなんでそんな…」

佐天「なんか私の能力って珍しい力みたいで、それを検査しないといけないみたい」

初春「たしかに、自分の能力を知っておくのは大事なことですよね…」

佐天「うん…でも初春と離れるのは嫌だよ…?」

初春「わかってますって…でも私は佐天さんのこと応援したいです」

佐天「ありがとう初春…少し考えてみるね」





美琴(佐天さんが多才能力者だとすると、また妹達のようなことが起きるかもしれない)

美琴(とりあえずこうしちゃいられないわ…今からでも情報を集めないと)


Prrrrrrrrr

白井「あ、お姉さま?授業がもう始まりますがいまどこに」

美琴「ごめん、ちょっと野暮用ができちゃって。今日は休むわね、伝えておいて」ブチッ

白井「え、ちょっと」ツーツーツー

白井「…お姉さま」





察しましたかね?




美琴「あんまり頼りたくはないけど…」

Prrrrrr

美琴「もしもし?」

ミサカ「これはこれは珍しいこともあるもんだ、とミサカは驚きを隠せません」

美琴「時間がないから用件だけ伝えるわ、最近あんたたちみたいな実験が行われるような話とか噂って聞いたりてない?」

ミサカ「もしかして佐天涙子のことでしょうか?」

美琴「どうして名前を知ってんのよ」

ミサカ「非常に稀有な能力だという話が流れているのを耳にしました、ミサカはびくびくしながら白状します」

美琴「佐天さんの能力についてなにか知ってるの?」

ミサカ「まだ詳しくは、ただ多才能力が宿っている可能性があるため検査したほうが良いと思われます」

美琴「検査って…そんな施設にいったらひどいことされるに決まってるじゃないの」

ミサカ「それに関しては信用できる研究者がいるので安心してください」

美琴「信用していいのね?」

ミサカ「ゲコ太缶バッジで手を打ちましょう、とミサカはお姉さまに交渉を持ち掛けます」

美琴「コイツ…わかったわ。ただし私も立ち会わせて。それが条件」

ミサカ「かしこましました、とミサカは交渉成立したことに喜びを覚えます」

ミサカ「あちらにも話がいっているはずですので、今夜会いましょうとお姉さまと約束します」

美琴「あちら…?まさか佐天さんのこと…?」

ミサカ「」ブチッ

美琴「ちょ、勝手に切るなんて…!まあいいわ、とりあえず佐天さんに連絡を…!!」

おもしろくなってきやがったぜ……

ラノベの金色の文字使いみたいだな

信用できる研究者って誰や……

続ききたか!

能力開発系で信頼出来るっていうと芳川さん?

何で佐天が多才能力者だと妹達みたいなことが起こるの?

そりゃお前、あれだよ

あれだろうな

そっかー、あれなのかー(あれって何だ?)

わからないけどきっとあの人なんだろう



佐天(転校っていったって…)

佐天(たしかに自分にとって良いのかもしれないけど、初春にとっては…)

佐天(どう、なんだろう…)

佐天(きっと初春のことだから『私のことは気にしないでください』なんていうんだろうなぁ)

佐天「転校、かぁ…」


Prrrrrr


佐天「あれ?御坂さんから?」ピッ

美琴「もしもし、佐天さん!?」

佐天「もしもし…えっと、どうしたんですかそんなに焦って」

美琴(よっし、とりあえず無事みたい…変な奴らから狙われる前にこっちが佐天さんをおさえとかないと)

美琴「あーいや、ちょっと急用ができちゃって…今夜空いてる?」

佐天「空いてるっちゃ空いてますけど…」

美琴「よっし!んじゃちょっと会ってほしい人がいるんだけど、とりあえず迎えに行くわ!だから家で待ってて!」

佐天「え…あ、はいわかりました」

美琴「じゃあよるね!あ、皆には内緒でよろしく!またね!」ブチッ



佐天「なんだったんだろいまの…」

初春「どうしたんですか?」

佐天「それがさ~」

佐天(っと、そういえば内緒だったっけ)

佐天「ううん、なんでもないよ」

初春「変な佐天さんですね~」

佐天「そんなこと言うと…」ニヤリ

初春「変なことしたらアンチスキルに連絡しますよ」

佐天「冗談だってば…」

美琴(とりあえず佐天さんはおさえたとして)

美琴(いったい誰だってのよ信用できる研究者って…)

美琴(だいたい私のDNAマップも悪用されたわけだし、研究者っていまいち好かないのよね…)

美琴(まあ、あの子たちがそう言ってるなら信用するしかないか…)

シュン

白井「お姉さま!」

美琴「黒子!?」

白井「遅いですの!遅すぎですの!いったい何してますの!」

美琴「だからって…」

美琴「いちいちテレポートしてくんなっての!」ビリビリ

白井「甘いですわ!」シュン

美琴「はぁ…まあいっか、バカなことしてないでさっさと授業行くわよ」

白井「はいですの!」シュン






ミサカ(ということで協力してもらえるように上位個体から頼んでほしいのです、とミサカは上目遣いでかわいこぶってお願いしてみます)

打ち止め(うーん…ただでってわけにはいかないかな!ってミサカはミサカはイジワル言ってみる!)

ミサカ(このクソ上司が…いつか反乱を起こしてやろう…とミサカは心の内を吐露します)

打ち止め(ウソウソ、イジワルしてみただけ!)

打ち止め(そもそももしそれが本当なら困ることになりうるかもってミサカも協力姿勢を示してみる!)

ミサカ(じゃあそちらはそちらでよろしくお願いします)

ミサカ(こちらは佐天涙子の監視を引き続き続けます、と現状報告してみます)

打ち止め(おっけ~じゃあまたね~)

一方通行「オィ、一人でなにしてンだ?」

打ち止め「んーなんでもないってミサカはミサカは言ってみたり!」

打ち止め「でももしかしたらあなたにも協力してもらうかも!ってミサカはミサカはこれから起こることを予想してみる!」

一方通行「ハァ、わけわかンね…」





芳川「なに騒いでるの…?」

打ち止め「あ!良いところに来た!」

打ち止め「話があるの!ってミサカはミサカは聞いてほしいアピールしてみる!」

芳川「話…?」

打ち止め「うん、大事な話なのってミサカはミサカは……」

芳川「…」

芳川「まぁ、今は職もないし時間もあるから聞いてあげるわよ」

打ち止め「やったぁ!ってミサカはミサカは喜んでみる!」

打ち止め「じゃあまず現状説明からしないとってミサカはミサカは…」




__
____
______
_________



キーンコーンカーンコーン


佐天「はー、つっかれたぁ~」

初春「佐天さんだらけすぎですよ」

佐天「んーだって色々考えちゃってさ…」

初春「何も、いますぐに答えを出さないといけないってわけじゃないじゃないですか」

初春「白井さんにも御坂さんにも相談して、皆で考えましょうよ」

初春「友達だからこそ、困ったときは協力!ですよ」

佐天「うん…そうだね…ありがとう初春」

初春「じゃあ私はこれから風紀委員の仕事があるので行きますね」

佐天「うん、わかった。ばいばい初春」

佐天「…じゃ、私も帰ろっかな」







佐天(私の能力かぁ…)

佐天(『浮』や『盾』、『崩』は使えたけど)

佐天(ほかにも使える文字があるのかな)

佐天(そもそも文字が使える能力って聞いたことがないし)

佐天(電撃使いだったり風力使いだったり、よくある能力なら自分よりレベルの高い人を参考にできるのに)

佐天(転校したら…)

佐天(もし能力開発に特化した学校に転校したら、もっと自分の能力を上げられるのかな)

佐天(そしたら…皆を守れるのかな…)



スキルアウトa「よぉ姉ちゃん」

スキルアウトb「ちょっとお話ししようぜぇ」

スキルアウトc「あんたに用がある人たちがいるみたいでよぉ」

スキルアウトd「連れて来いって言われてんだわ」

スキルアウトe「おとなしく来てくれたらケガなんてさせねぇよ?」



佐天(ちょ、なんでいつも私ばっか絡まれるのよ…!)

佐天(ぼーっとしてて裏道使っちゃった私が悪いんだけど…)

佐天「え~っと…」

佐天「私に用ってなんですか…?」




スキルアウトa「あんたの能力についてだと」

スキルアウトb「ついてきたらよくわかるかもしれないぜ?」

スキルアウトc「自分の能力について…なぁ」ニヤニヤ

スキルアウトd「まぁ大人数で囲んじまったらそれも使えねぇだろうけどな」


佐天(もう…こうなることを予想しておけばよかった私のバカ…!!)

佐天「わ…わかりました。確かに私にはあなたたちには敵いません。」

佐天「でも…」

佐天「生憎友達とこの後予定があるんで帰らせてもらいます!!」



佐天『跳』キュイン




スキルアウトa「な…!」

スキルアウトb「空力使いの真似事もできるのかよ!」

スキルアウトc「追え!!」


佐天(囲まれても上が空いてるっての…!)

佐天「ってうわ…!!」




佐天『浮』キュイン


佐天「あっぶな…」

佐天「空中での姿勢維持が難しいから着地のときが危なかった…」

佐天「全部が全部文字通り使えるってわけじゃなさそうか…」

佐天「はやく逃げなきゃ…!!」




佐天(『跳』の印がうまく使えなかったのはただ跳ばしただけだったから、だよね)

佐天(この様子だと『飛』も飛ぶだけでその後の制御はできなさそうか)

佐天「屋上に出てきちゃったのは間違いだったかな…」

佐天「今のうちに上手く向こうに飛べるような文字をなにか考えないと…」

佐天「一文字…一文字…」

佐天「あーもう思いつかないっての!!」





スキルアウトa「お?なんだおとなしくしてんじゃん」

スキルアウトb「屋上に出てきただけかよ」

スキルアウトc「まだうまく使えないみたいだな」ニヤ

スキルアウトd「さ、諦めて一緒に行こうぜ」




佐天(なんでこんなことに巻き込まれるのかな)

佐天(ほんと私運なすぎだよね…)




?「女の子を相手に大人数で襲うなんて、恥ずかしいと思わないのですか?」

?「と、ミサカは説教してみます。」ビリビリビリ




スキルアウトa「電撃使い…!?」

スキルアウトb「ちょ…」



?「問答無用で制裁を食らわせます、とミサカは自分の能力をフルに行使します」ビリビリビリ


スキルアウトa,b,c,d「」


?「ふぅ、と一仕事終えてほっとしてみます」

佐天「あ、あの…助けてくださってありがとうございます!」

?「別に良いのですよ、とミサカはクールぶってみます」

佐天(ミサカ…?それにしてもどこから現れたんだろうこの人…)

?「それにしても遅いですね、とミサカは愚痴たれてみます」

佐天「誰か待っているんですか?」

?「お姉様です」

佐天「おねえさま…?お姉さんがいるんですか…?」

?「はい、そりゃもう頑固で気が強くて子供趣味でどうしようもないような…」



ビリビリビリビリ



御坂「ごめん遅くなっちゃった!大丈夫だった佐天さん?」

佐天「御坂さん!?」

佐天「ってことは御坂さんの妹さん!?」

御坂妹「一応そういうことになっています、とミサカははぐらかしてみます」

御坂妹「それにしても磁力操作で建物をつたって飛んできたとは思えない遅さですね、とミサカはお姉様に文句を言い放ちます」

御坂「ごめんって言ってるでしょ、こっちだってそれなりに急いできたのよ」

御坂「でも佐天さんのこと守ってくれてありがとね」

御坂妹「お姉様の大事な友人ですから、とミサカは褒められたことに対して嬉しがってみます」

佐天(妹…?御坂さんに妹さんなんていたっけ…?)

佐天「あ、あの!」

御坂「あー、まぁ訳ありってことであんまり気にしなくて大丈夫よ?」

御坂「それより早くここから離れましょう、追手が来たら面倒だわ」



御坂「で、目的地はどこ?」タタタ

御坂妹「第2学区の研究所で落ち合うことになっています」タタタ

御坂「OK、とりあえずそこまで行けばなんとかなるのよね」タタタ

佐天「あの、なんの話を…?」タタタ

御坂(公共交通機関ならさすがに向こうも大事は起こさないはずよね…)

御坂(こんなとき黒子がいてくれたら楽なんだけどなぁ)

御坂妹「ほかの個体からも情報を受け取ってますがどうやら追手は来ていないそうです、とミサカは報告してみます」

御坂(諦めたか…?いや、一応電磁レーダーで警戒しつつ向かったほうが得策か…)




佐天「あの…」

御坂「あ、ごめん佐天さん、ちょっと考え事してて」

御坂「今からちょっと佐天さんの能力を調べてくれる研究者に会いに行くから大丈夫よ」

御坂「向こうについたら色々話すわね」

佐天「わかりました…なにがなんだかわからなくて…」

御坂妹「大丈夫ですミサカ達がついていますから、とミサカは安心感を与えようしてみます」

佐天「あはは…ありがとうございます」

佐天(なんだか変わってるけど…悪い人じゃ、ないみたい)



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御坂「で、ここってわけね」

御坂妹「なかなか疲れました、とミサカはうなだれてみます」

御坂「調整中なのに無理させて悪かったわね…」

御坂妹「お姉様の友人のためですから」

佐天「ここにその研究者の人がいるんですか…?」

御坂「らしいわ」

御坂「とりあえず行きましょうか」

佐天(どんな人か気になるな…)

佐天(怖い人だったらどうしよう…)

ウィーン



佐天(うわ、なにこの書類の山…)

佐天(と、よくわからない機械がいっぱい…)

芳川「どうもこんばんは、ここに来るまで大変だったみたいね」

御坂妹「それはもう大変でした、とミサカは遠回しにミルクティーを所望します」

芳川「はいはい、後で作ってあげるから」

御坂「コイツが研究者…?見えないわね」

芳川「心の声ダダ漏れよ、学園都市第三位さん」

御坂「あ、あははは…」

御坂(まぁ妹たちが信頼してるなら大丈夫か…)




佐天「あ、あの…!」

芳川「そうそう、待ってたわ。佐天涙子さん?だったっけ?」

芳川「私は芳川桔梗。一応こんなんでも遺伝子とか能力の研究者をやっているわ、よろしくね」

佐天「よろしくお願いします…」

芳川「とりあえずあなたの能力について幾つか仮説を立てたから、少しの間聞いてほしいんだけど良いかしら?」

佐天「わ、わかりました…」ドキドキ


芳川「まずあなたの能力で一番大事なところは言うまでもなく『文字』ね」

芳川「だからこれを使ってみると良いと思うの」

佐天「これ…漢字ドリル…?」

芳川「そう。文字の意味と成り立ちを知ることで能力の幅が広がる可能性がある。これが一つ目。」

芳川「それと、能力を使うときどんな感じか説明してもらえるかしら?」

佐天「えっと…使う文字を決めて、頭の中でその文字で起こることをイメージしてます」

芳川(イメージ…?)

芳川「なるほどね…まぁいいわ、そのイメージがどこまでできるかであなたの能力の使い方が大きく変わるかもしれないわね。これが二つ目。」

芳川「三つ目は…これができたらあなたはレベル2なんかじゃいられないと思うけど」

芳川「それでも試してみる…?」


御坂「危ないことじゃないでしょうね…」ビリビリ

芳川「危険は伴わないはずよ、実際にやっていないとわからないけどね」

佐天「…話を聞いてみてからやってみるか決めます」

芳川「わかったわ、じゃあ説明するわね」


芳川「今までどんな文字で能力を使ったか教えてくれる?」

佐天「浮と崩、跳、盾です」

芳川「じゃあ、『強』と『繋』を使ってみてもらえないかしら」

芳川「文字通りいけば私の仮説が成り立つわ」

佐天「わかりました…やってみます…」






佐天『強』キュイン





芳川「…どう?」

佐天「なんだかあんまり変わらないような気が…」

芳川「その状態でなにかやってみてほしいんだけど」

佐天「なにか、ですか?」

芳川「じゃあ、適当に地面をたたいてみて」

佐天「わ、わかりました…」




佐天「えい!」ドゴン




御坂「え…」

佐天「…」

御坂妹「これはこれは大きなくぼみができました、とミサカは驚きを隠せません」


佐天(なんだか前より全部が頭の中に入ってくるようになってる…)

佐天(力が湧いてくる…なんだかすごい不思議な感じがする)


芳川「腕力が『強』化されたみたいね」

芳川「たぶん私の予想だと、腕力だけじゃなくて様々な力が強化されているはずだわ」

御坂「それってつまり…」

御坂妹「五感はもちろん身体能力、耐久力、瞬発力、判断力などの佐天涙子自身の力が強化されています、とミサカはデータを分析してみます。」

御坂「この時点でレベル2じゃないわね…」


芳川「次は『繋』を御坂美琴につかってみて」

佐天「え、御坂さんに?」

御坂「ちょ、聞いてないわよそんなの!」

芳川「危険性はないはず」

佐天「…わかりました」

佐天「御坂さんごめんなさい!」





佐天『繋』キュイン





御坂「…」

佐天「…」

御坂妹「お姉様…?」

佐天(なんだろう…これ)

御坂(佐天さんの思ってることが伝わってくる…)

佐天(これってまさか)



佐天,御坂「「精神感応?」」

芳川「だけじゃないはずよ、私の考えだとね」

御坂妹(二人の脳波が限りなく近くなっています、とミサカはまさかの結果に言葉が出ません)

芳川「たぶんだけど、一時的に感覚共有できてるはずだわ」

御坂「そんな…こんなこと能力でできるなんて…!」

佐天「なるほど…もうわかりました」





佐天『断』キュイン






御坂「佐天…さん?」

佐天「芳川さん?でしたっけ」

佐天「いろいろ教えてくださったのは感謝します」

佐天「でもいまいち信用できません、どうしてこんなこと教えてくれるんですか?」

芳川「気になるならあなたの能力を使ったら?」

芳川「慣れれば感覚だけじゃなくて記憶も共有できるようになるかもしれないし」

佐天「…」

芳川「私は優しいんじゃなくて、甘いだけよ」

芳川「それと、さっきの『強』と『繋』は使わないほうが良いわ」

佐天「…どうしてですか?」




御坂妹「それは私が説明します、とミサカは出しゃばってみます」

御坂「アンタ…まさか…」

御坂妹「仮説が証明された以上、これから起こる事態を回避するためには仕方がないと思われます」

御坂妹「お姉様も気付いているのでしょう?」

御坂「…まぁね」

御坂「だったらあたしに説明させなさい、あんたのお姉ちゃんなんだから」

御坂妹「わかりました…せっかく出番が来たと思ったのに、と悔しがってみます」

御坂「話すと長くなるからザッと説明するわね」

御坂「まずここにいる妹は私の体細胞クローンなの」

御坂「そしてこの子たちは脳波ネットワークで繋がっていてたくさんの情報を共有できる」

御坂「それを利用してレベル6を生み出そうとした実験があってね…」

御坂「なんとか阻止できたんだけど、半分近くの妹たちは亡くなってしまったわ」

佐天「そんなことがあったなんて…」

佐天「何も知らないで過ごしてた私がバカみたい…」

御坂「佐天さんはなにも悪くないわ、悪いのはそんなことを考え付く研究者たちよ」

佐天「でも、それがどうして私と関係あるんですか?」

御坂「佐天さんの能力のうちの『強』と『繋』」

御坂「もしこれで誰かの能力が強化できたとしたら?」

御坂「もし他の自分と繋がることができたら?」




芳川「あなたのクローンを作って、他の人の能力を強化してレベル6を作り出そうとする計画があるのよ」



佐天「そんな…」

佐天「で、でもそんなこと学園都市が許すわけないじゃないですか!!!」

御坂妹「許されてしまったからこそ私が存在しているのです、とミサカは事実を述べてみます」

佐天「そんなことって…ひどいよ…」

御坂「でも大丈夫、絶対そんなことはさせないわ」

御坂「だから今日ここに集まったのよ」

芳川「まぁ、事態は悪化しちゃったけど対応策がないってわけじゃないわ」

佐天「…」

とりあえずここまで。
亀更新で申し訳ないです。
書き溜めしてない&気が向いたときにしか書かないのでこんなペースでいきます
なにかあればレスください。

もう続き来ないと思ってたから僥倖
ゆっくりでいいんで完結させてくださるとありがたいです

おつおつ
のんびり待ってるわ

まじで面白くなってきてワクワク

やるじゃん

乙カレー




御坂「そこまではわかってるけど」


御坂「悪化、ってどういうことよ?」


芳川「あら、わからないの?」


芳川「この子の能力が本当にレベル2程度で、強化する事も繋がる事もできなかったら…」


御坂妹「実験が計画されることもなかったということですね、とミサカはセリフを奪ってみます」


芳川「そういうことよ」


芳川「まぁ実際はもう証明されちゃったわけだから、これからどう実験を防ぐか考えるしかないわね」


佐天「そんな…」


佐天「私の能力のせいで…」


御坂(なるほど、つまりあの時の駆動鎧は佐天さんの能力の様子見ってことね…)


御坂(あんなものを送り込めるってことは)


御坂(”暗部”が関わってるってこと?)


御坂妹「落ち込んでいる場合ではありません、とミサカはミサカなりに励ましてみます」


佐天「ありがとう…」


芳川「とにかく、当分はあなたが狙われることになるだろうから」

芳川「超電磁砲とシスターズが監視しておくしかないわね」

御坂妹「かしこまりました、とミサカは二の舞を生み出さないように決意します」

御坂「大丈夫よ、佐天さんは私が守るから」

佐天「御坂さん、妹さん…」

芳川「私もボランティアで協力したわけだだから、一応なにかあったらよろしく頼むわね」

芳川(まぁ、こっちは一方通行がいるから)

芳川「大丈夫だと思うけどね」

御坂「?」

芳川「そういうことで解散ね。家まで送ってあげるのよ」

御坂「わかったわ、じゃあ行きましょう佐天さん」

佐天「わかりました…」

佐天(ちょっと怖いな…私を狙っている人たちがいるなんて…)

御坂「大丈夫よ、私がついてるから」

佐天「は、はい…」

佐天「ありがとうございます、御坂さん」

御坂「友達だから当たり前でしょ」






御坂(向こうは一般人がいるうちは手を出してこないはず)

御坂(一応学校にいるときは安全だとは思うけど…)

御坂(やっぱり移動時が危ないわね)

御坂(そこは妹達に頼むとして)

御坂(私はこれからどう動こうかな…)


佐天「御坂さん?」トコトコ

御坂「ん?どうしたの?」

佐天「なんだか能力があるのって大変なんですね」

佐天「今まで能力がなくて、ずっと欲しいって思ってたのに」

佐天「いざ手に入ったらこんなことになっちゃって」

御坂「そうね…」

御坂「たしかに大変かもしれないけど、能力は所詮ただの能力よ」

御坂「どう使うかが大事なんじゃないのかしら…?」

御坂「それは佐天さん次第よ、私たちがいるから安心して」

佐天「…白井さんがああなるのもわかった気がしました」

御坂「え?なに?」

佐天「いや、なんでもありません!」

佐天「さぁ帰りましょ、私のボティガードさん?」

御坂「ちょっと、ボディーガードってなによ…!まったくもう!笑」

佐天「あはは笑、すいません」

佐天(頼りにしてますよ、御坂さん…)











白井「お姉様ったらあんなに急いでいったいどこに…」



初春「さぁ?デートじゃないですかね?」カチカチカチカチ

白井「そ、そそそそそそんなわけあるはずないですの!!!!!」

白井「今頃お姉さまがそこらへんの猿人類とデートだなんて…」

白井「キィィィィィィィィ!!!」


初春(余計な事言ってしまいました)カチカチカチカチ

白井「初春はどう思いますの!?!?」

初春「うーん…」カチカチカチ

白井「はやく!!早く答えてくださいし!!!!」



初春「あれ?」カチカチカチ


初春「なんだか交通規制がかかっていて渋滞が発生してるようですね」カチカチカチ

白井「渋滞なんてどうでも良いですの!」

初春「これも仕事ですよ、さぁ白井さん行ってきてください!」



白井「キィィィィィ」シュン



初春「ふぅ…」カチカチカチ

初春「今日は早く帰れそうにないですね」カチカチカチ




御坂(おかしいわね…)トコトコトコ

御坂(ここも…行き止まり…?)

御坂(第13学区と第7学区、第15学区に繋がる道が断たれれてる)

御坂(第10学区に誘導されてるってこと…?)

佐天「ここも行き止まりですか?」

御坂「そうみたいね…こっちに行ってみましょう」



御坂(佐天さんが必要以上に不安を感じるのは避けたい…)

御坂(第10学区は土地が安くて墓地や原子力研究所があるところ…)

御坂(人気が少なくて急襲には最適…)

御坂(やられたわね)



御坂「…佐天さん」

佐天「…?」

御坂「帰るの遅くなっちゃうし、ちょっと近道しようと思うんだけど…良い?」

佐天「えっと、早く帰れるなら大丈夫ですけど…?」

御坂「よっし、じゃあつかまっててね!」ビリビリ

佐天「え、ちょ、ちょっと!」


御坂(道が使えないなら磁力操作で建物をつたっていけば良いだけよ!)

御坂(わざわざ罠にハマる必要もないわ!)

佐天「うわわわ…」

佐天「すごい…なんだか飛んでるみたい…」

御坂「気持ち良いでしょ?」

佐天「御坂さんってこんなこともできるんですね」

御坂「あはは、まぁね、いつの間にかできるようになってたわね」

佐天「すごいなぁ…」




御坂(ちょ、ちょっと重いかな…)ビリビリビリ

御坂(さすがに疲れてきたかも)ビリビリ

佐天「あ、ごめんなさい重いですか?」

御坂「え、あー…ううん、そうじゃないのよ」



佐天『浮』キュイン



御坂「わ、ちょっと佐天さん!?」

佐天「大丈夫ですちゃんと捕まってるので!」

御坂「急に浮くからビックリしたわ…」

佐天「軽くなりました?」

御坂「かなりね、笑」

御坂「じゃあちゃちゃっと帰るわよ!!」ビリビリビリビリ






キュイーン





御坂(!?なにかくる!!)



御坂「まずい佐天さん!」ビリビリビリ




ドンドンドンドン






??「超させませんよ」


??「やったかにゃーん?」


??「たぶん…まだだと思う」


??「しぶといわね~早く帰って鯖缶食べたいって訳よ!」

御坂(最悪だわ…)

御坂(これじゃあ逃げられないか…なら…)

御坂「佐天さん、お願い。怖いかもしれないけど手伝ってほしいことがあるの」

佐天「え…」ビクビク

御坂「正直佐天さんを守りながら逃げ切るのは難しいわ」

御坂「でも策はある…だからお願い、協力して」

佐天「で、でも…」

御坂「さっき使った能力を私に使って!早く!!」



キュイーン



御坂「!?来る!!」ビリビリビリ

佐天「御坂さん!!」



ドンドンドン!!!



麦野「なーにこそこそしゃべってんのかねぇ」

麦野「滝壺!!」

滝壺「…」カリッ



滝壺『』キュイン




麦野「さ、これで逃げられないわよ…?」ニヤ

絹旗「さすがに一人かばいつつ4人相手にしつつ逃げ切るのは超無理ですね」

フレンダ「ピンチって訳よ!」

御坂「大丈夫…?」

佐天「は、はい…」

御坂「良かった…」

御坂(やっぱキツイわね、あいつの能力をはじくのは)ビリビリ

佐天「御坂さん…」


麦野「あら?もう疲れてるみたいね」

絹旗「超年ってわけですかね」

御坂「失礼ね…まだピッチピチの14歳よ!!」ビリビリビリ


フレンダ「ちょ…!!」

麦野「無駄よ」キュイーン

麦野「あんたの能力は私にも干渉できる」

麦野「ただの電撃だったら効かないわよ」

御坂(やっぱりダメか…)

御坂(だったら磁力で…!!)ビリビリビリ



フレンダ「ほい!」ポイポイポイ


ドカンドカンドカン!!!



御坂(砂鉄が…!)

フレンダ「それも分析済みってわけよ!」

御坂「くそ…」


盛り上がってまいりました



佐天(御坂さん…!!)

佐天「私…やってみます」

麦野「…はぁ?ただのレベル2に何が出来るってのよ」

佐天「やってみないとわからないことだってある…!!」

御坂「佐天さん…」

麦野「くっだらな、消し飛べ」キュイーン



佐天『盾』キュイン




ドンドンドンドン




麦野「…あぁ?」

絹旗「あれは…!?」

佐天「く…」バリバリバリバリ

麦野「なんでレベル2ごときが防いでんだよ…!!」

御坂「あんたの相手はこっちよ!!」ビリビリ

麦野「くそ…!」バシュ

佐天「はぁはぁはぁ…」

佐天「防げた…?」

御坂「佐天さん!あれを使って!早く!」

佐天「は、はい!!」



佐天『繋』キュイン




御坂「よっし入った!」

御坂(これならいけるわ!!)



麦野「なんなんだあいつの能力は…」

滝壺「麦野…」

麦野「あぁ…?」

滝壺「あの子の力が特殊すぎて記録できない…」

麦野「どーなってんだよ…!!」

絹旗「接近戦で超速攻しとめます、麦野は第3位を!」タタタ

攻撃特化を弾くのか(困惑)




佐天(御坂さんの考えが伝わってくる…)

御坂(佐天さん、相手が混乱してる間に巻くわよ!)

御坂(なるべく相手にこっちの手の内は見せないように!)

佐天(はい!!)


佐天(これが御坂さんの感覚…)

佐天(電磁レーダーのおかげで回りが全部見えてるみたい…)


絹旗「超ぼーっとしてる暇なんてあるんですかね?」タタタタ

佐天(近づいてくるってことは…)

御坂(接近戦に有利な能力のはずよ!)



佐天『盾』キュイン



絹旗「そんなのぶちやぶってやれば!!」ドガン

絹旗(な…ビクともしない?)

絹旗「!?」

佐天「そんな簡単に貫けるもんじゃないっての!!」

絹旗「本当にレベル2なんですかね…超疑い深いです…!!」ドガンドガン





麦野「向こうのお友達はほっといていいのかにゃーん?」キュイーン

御坂「生憎そんなヤワじゃないのよ!!」バリバリバリ

麦野「いつまで強がってられんのかねぇ!!」ドンドンドン

フレンダ「ちょっと私もいるの忘れないで欲しいって訳よ!!」ポイポイポイ

御坂(磁力で回避…!!)

御坂(って追尾爆弾!?まずった!!)


佐天『盾』キュイン


ドガンドガン


フレンダ「あっれれ~…防がれちゃった…」

麦野「ヘマしてんじゃねぇぞぉフレンダぁ!!」

麦野(でもあいつら妙だわ…)

麦野(電撃使いと防御系能力者じゃないのかしら…?)


佐天(御坂さん大丈夫ですか?)

御坂(ありがと佐天さん!)

佐天(でも正直この状態でいるのがきついです…)

佐天(電磁レーダーの情報を受け取れるのは良いけど処理しきれなくなってきた…)

御坂(大丈夫よ、次で終わるから…!!)




御坂「これでチェックメイトよ!!!」ピーン

御坂「いっけぇレールガン!!」バリバリバリ



ギュイーーーン



御坂「…」バリパリパリ…


麦野「どこに打ってんのかしら?全然外れてるってぇの!!!」

フレンダ「結局強がってても疲労困憊って訳よ!!」




佐天(御坂さん…)ニヤ

絹旗「ニヤついてる暇なんてあるんですか?」ドガンドガン

佐天「いいえ、防ぐので精一杯です」キュイイイイイン

佐天「でも…」

佐天「信頼で繋がってますから!」




シュンシュン



??「やっと見つけましたわ…」







白井「ジャッジメントですの!能力の過剰行使、危険物の使用および暴行罪の現行犯で拘束いたします!!」



御坂「黒子…!」

佐天「白井さん…!!」



麦野「ジャッジメントだぁ…?」

絹旗「超邪魔者が入ってきましたね」


御坂「黒子!!佐天さんを連れてとりあえず転移しなさい!!」

白井「お姉様!そんなことできませんわ!!」


キュイーン


御坂「いいから早く!!」

佐天「白井さん!!」

白井「わかりましたの!!」シュン

絹旗「超させません!」タタタタ

佐天「無駄です!」


佐天『盾』キュイイイイン


絹旗(く…完全に防がれてますね超悔しいです…)

白井「佐天さん!」シュン

佐天「はい!」シュン



御坂「よし…」バリバリバリ

フレンダ「なに安心しちゃってんのよ!」ポイポイポイ

御坂「あんたらとはしばらくお別れね!!」バリバリバリ

麦野「こらあああぁあまた逃げんのかよ!!!」ドンドンドン

御坂「勝手にやってろっての!ばいばいおばさん!夜更かししてるとシワが増えるわよ!!」バリバリ


麦野「ちぃ…」

絹旗「逃げられましたね…」

滝壺「麦野、追う?」


prrrrr


麦野「あぁ?」ピッ

??「逃げられたのかい?」

麦野「うるせぇぞどっから見てんだっつの!」

??「まぁいいこれ以上追う必要はない、またの機会で捕らえるとしよう」

麦野「おとなしく逃がせってのかよ!」

??「これ以上大事にすると次の仕事に支障が出るのは君たちのほうじゃないのかな?」

麦野「ちっ…帰るぞ!」

滝壺「麦野お疲れ…」

絹旗「超了解です」

絹旗(結局なんの能力だったのでしょうか…)

滝壺(結局解析できなかった…)


フレンダ(帰って鯖缶鯖缶…!)

ここまでにします。
あまり考えずに打ち込んでしまったので今度はこれから先の展開を練ってからまた更新していきます

超期待してる

おちゅ

乙カレー

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