【それ町】紺双葉と黒卓球会 (4)

【闇の卓球】
それは、裏の世界で行われている危険な球技…
ただの卓球とは違い、相手に球(魂)をぶつけ勝者を決める命懸けの闘いである。

そして、「闇の卓球」で日本征服を企む闇の組織…「黒卓球会」が陰よりその勢力を広げつつあった。







尾谷高校


カコオオンッ カコオオンッ


武澄「…針原、今日も紺は来ていないのか?」

針原「はい、すみません部長。ちゃんと言っておきますんで…」

武澄「まったく…せっかくずば抜けたセンスがあるというのにもったいない奴だ…」


部員「部長!」ダッダッ

武澄「ん、どうした?」

部員「体育館の入口に変な人がいます!」

針原「変な人?」

部員「決闘をしろとか…何か言ってました」

針原「決闘!?」

武澄「…誰だ?」


???「急にごめんね…勝手に入らせてもらうよ」ザッザッ

武澄「!」

針原「!!え!?あ、あなた…!?」

???「闇の卓球で…私と勝負しよう」

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カコオオオンッ!!!





武澄「ぐあああ!!」ドサッ


針原「ぶ…部長!!?」ザッザッ


???「あなたが部長だって言うから期待したのに…まだやる?」ザッ


武澄「はあ……はあ……くそっ!!」

針原「部長!!もう無理です、やめてください!!」

???「…あなたが代わる?」

針原「…!!」

針原(部長が手も足も出ずにやられた…私では、絶対に勝てない…っ!)

???「…ねえ…この高校に来てるって聞いてたんだけど…いないの?」





???「紺双葉」


針原「!!」



針原「あ…あなた……紺先輩に何をしに来たの…!?なんでこんなこと…」





針原「座成先輩!!」



座成「ふふ…」





―――――――――

―――


歩鳥「先輩、まーた部活サボったんですか…」


双葉「かったるいし…気分じゃなかったし」

歩鳥「気分じゃなかったしじゃないでしょ!そんなだから周りから誤解受けるんですよ!」

双葉「それならそれでいいよ」

歩鳥「よくないって……ん?」

双葉「どうした?骨董屋の方ながめて」

―アンティーク亀井堂―

歩鳥「あれ?じいちゃん、今日は静姉ちゃんいないの?店番なんて珍しいね」

じいちゃん「おう、歩鳥ちゃんか。昨日からどっかに出掛けてるみたいでな」

歩鳥「へえ…何でだろ…」

双葉「どっか旅行にでも行ったんじゃね」

歩鳥「まあ、確かに外国行くこともあるけど…ありゃ?」チラッ

双葉「どうしたんだよ?」

歩鳥「レジの横に本が数冊置いてある」ガサッ

じいちゃん「それな、何か少し前から静が色々見てたんだが…」

歩鳥「…静姉ちゃんが…何か、事件の匂いが…」

双葉「本が置いてあったぐらいで事件とか大げさだな、別に何も変じゃないだろ」

歩鳥「いや、変ですよ、先輩!だって…これ見てくださいよ!」

歩鳥「全ての本が卓球に関する本!!」バッ

双葉「本当だな」

歩鳥「あの明らかに運動音痴な感じの静姉ちゃんが卓球の本をいっぱい読むなんて…何か大事件が起きたとしか考えられないよ!」

双葉「地味に失礼な発言だよな、それ」

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