奏「首だけになっても私だけを見つめて欲しいもの」アニデレss (12)



某ヤンデミックssの元になった奏ルートのやつです、かきため終わったのを直して投下する上に投下自体久しぶりなので投下スピードには目を瞑って下さい

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アーニャ「ーーー!」

武内P「ーー」



奏(あれはCPの……アーニャと打ち合わせ中かしら)

奏「……」


アーニャ「ーー」

武内P「ーーー」

奏(……なんだろう、微笑ましい?違う、もっとこう感情が絡まって)

奏(…私には家族以外の異性にあんなふうに純粋な優しさを向けられた事があったかな)




奏(……きっと私は羨ましいんだ、アーニャのこと)

「……カナデ!」

奏「!」

アーニャ「……どうかしましたか?アー、悩みごと…?ですか?」

奏「少し考え事をね?大丈夫、たいした事じゃないもの」

武内P「……そうですか、しかし私のような者でよければ相談になら乗ります
いつでも頼って頂いても構わないので」

奏「……そっか」

奏「やっぱりあなたって悪い人、私ちょっとだけ傷ついちゃった」

武内P「!…申し訳ありません、何か気に触るような事を」

奏「……ふふふ、本当にチャーミングねあなた
…………本当に困ったらその時は頼らせて貰うわ」


武内P「??…速水さん?」

アーニャ「?……プロデューサーは悪い人…ですか?ニェット、アーニャの大切な人です」フンスッ


武内P「……何だったのでしょうか」

アーニャ「……むー」




奏(あなたは誰にでも優しいもの、そして誰にでも残酷)


奏(あなたには優しさには下心がない、だから誰のだろうとあなたに思いは届かない
……けしてシンデレラの身を汚すことはなく、シンデレラの心を汚す)

奏(……酷い魔法使いね、あなたのシンデレラはどんな物語を語るのかしら)


奏「……」

奏(……最近やけにCPの子達を見るたびにこの感情に絡めとられる)

奏(……まるで自分自身の幼い姿が浮き出るよう、子供の無い物ねだり
クローネにもプロデューサーがいればそうは思わなかったのかな、彼のような温かさを身近で感じられたのかな)

奏「……らしくないわね」

奏(ifなんてただの空想、今ある現実の海にいるかもわからない宝石の魚を探すようなもの
…………ああ、そっか私は別に宝石の魚が欲しいんじゃないんだ)



奏(一緒に宝石の魚を探してくれる人が、導いてくれる人が欲しい)



奏「……あなたも悪い人だけど、私はもっと悪い人」






フレデリカ「奏ちゃん、どうしたの?最近ぼーっとしてること増えたよー?」

奏「フレちゃん……ありがとう…だけど大丈夫、ちょっと疲れがたまってるだけだから」

フレデリカ「んー、頑張りすぎよくないよー?」

奏「そうね、明日からオフだしゆっくり休暇を取らせてもらうわ」

フレデリカ「ふんふんふっふふーん♪そんなー奏ちゃんにープレゼント♪」


奏「紅茶……ありがとう、ちょうど喉が乾いてたから」

フレデリカ「志希ちゃん特製ドリンクだよー♪」


奏「……」

奏「………待って、何の薬」

フレデリカ「わかんなーい」


奏「…………」

フレデリカ「……?」

奏「…………やめとくわ…さすがに怪しすぎるもの」

フレデリカ「えー?……ぶー、じゃー此方の普通のお茶あげる」

奏「最初からそっちを渡すという選択肢はなかったの?」


フレデリカ「だってフレちゃんもーこんなあやしい薬飲みたくないもん」

奏「……捨てなさい、怪しすぎるから」

フレデリカ「あ!その手があったか、奏ちゃんは賢いねー♪」

奏「……はぁ、でもありがとう…少しは気は紛れた」

フレデリカ「そっかー、じゃあその勢いでこの薬も」
奏「飲まないわよ」


フレデリカ「つれないなー、もう」



奏(……まあ、フレちゃんのことだから本気で薬を飲ますつもりはないだろうけど)


奏「……」ゴクッ

奏「…………味に異変はないか、考えすぎよね」





『おーい、お茶』












一之瀬園

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