【安価】未来日記・P【二次創作】 (99)

初めての試みです。

所有者全部決めておいた方がいいのか決めない方がいいのか
それすらも決まってません

目指すは殆ど安価で作る自由度の高いSS

それではまず主人公の職業と年齢を決めていきましょう
下3からコンマ高いのを採用、ネタに特化したものなどは作者が扱いに困るのでご了承ください…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464175560

32歳のプロデューサーさんですね

次は名前と性別を↓3で
同じくコンマの高いものを採用

名前は岸部さんですね

それでは主にどんな外見的特徴がありますか?
↓3つを採用します

性格や主にその人物を表す単語を下3まで採用します


所持している未来日記の名前と媒体。後は簡単な概要を
↓3まで受け付けます

コンマの高いものを採用するつもりです

おっと書き方は

○○日記 媒体;携帯
自分の関わった人の未来が記される能力を持つ

という描き方でお願いします

№1

岸部瞳子 32歳 プロデューサー

【外見的特徴】
モデル体型:モデル並みに背が高い
氷の仮面:感情が顔に出にくい見た目クールビューティー
女優風味:サングラスをかけている

【人物的特徴】
プライドの壁:自尊心が人より高め
氷の女王:人に冷たい印象を与えがち
七転八倒:いろいろ人生では苦労してきた

【所有日記】
プロデュース日記
タブレット
自分がプロデュースする対象人物や仕事に関する未来が記載される



では次なんですが五名の募集をしたいと思います

書き方は

【テンプレ】

【外見的特徴】
モデル体型:モデル並みに背が高い
氷の仮面:感情が顔に出にくい見た目クールビューティー
女優風味:サングラスをかけている

【人物的特徴】
プライドの壁:自尊心が人より高め
氷の女王:人に冷たい印象を与えがち
七転八倒:いろいろ人生では苦労してきた

【所有日記】
プロデュース日記
タブレット
自分がプロデュースする対象人物や仕事に関する未来が記載される


を参照に!
名前と性別職業は決めない方針で

因みに男女比率ですが6:6というのを考えています


それでは50分まで募集
その中から5名選んでいきたいのでどしどし応募ください
一人三名までOKです

未来日記って雪輝かと思ったら雪輝だった。
一つに三人分書けば良いのかな?

>>28
書き方は任せます
小分けに投票でもOKですし、べつに1つだけの投票でも全然OKです

締め切ります

何を採用したか書いた方がよろしいですか?

はい。それでは決定いたしました
取りあえず3人死んだら新しくキャラクターを六人募集します

プロローグ投下は今日中に居たします

「プロデューサー!どうでしたか!?」

やけに浮ついた黄色い声がぼやついていた岸辺を現実に引き戻した。

如何にも頑張りました、疲れているけれど笑顔で頑張っています、向上心はあります
という体で話しかけてきているのは、自身がプロデュースしているアイドルグループの女一人。


「良いんじゃないかしら?ただもう少しサビの動きをキレよくね」

こちらもプロデューサーとしての最低限の発言を返す。
指摘したいところはもっとたくさんあるけど、そんなことを言ってしまえばアイドルたちの悪口の種に早変わり
本社に理不尽なクレームをつけられて、担当を外されるなんてしたら食べていけなくなる
小さな弱小事務所だけど、食べていける最低限のお給料をもらっているのだから、文句はあまり言えない


「みんな!もいっかい練習しよっ!」

意見を聞きに来たリーダー格のアイドルが皆の元に駆け寄っていく。
皆もそれを聞いて首を縦に振って、芝居がかったような動きで各々準備をしていくけど、ただただそう言う動きの繰り返しで時間を潰しているだけ
岸部が居なくなれば恒例の悪口合戦に変わる。
自分が『魔女』と呼ばれている事も、個人のツイッターやブログに書かれている事も全て把握している


「頑張りなさいね」

「はい!!」

まあ、アイドル側は岸部がそこまで把握している事を把握していないのだろうが


『――――動きのキレが昨日より悪い』

仕事用に購入したタブレットに今日の全員の様子を書き込みながら、時折アイドルたちの方を見る。
すっかり岸部がタブレットに魅入っていると勘違いしてるアイドルたちの動きはブレブレで見れた物ではない。
まだ高校生の学芸会の方がきちんとしているのではないだろうか?


『というより相変わらず全員サボり気味』

どうせ今日も家に帰れば『魔女』にいびられただの、なんだの書き連ねるに違いない
そのくせ事務所の公式ブログでは言っていることが真逆なのだから清々しい。

「はい。じゃあ今日はこのダンスのAパートはマスターしてお仕舞ね」

「はい!」

全員が息を合わせた息切れで、頑張りをアピールする。
どうせこれ以上続けても無意味だろうから、今日は切り上げて他の仕事に専念した方が有意義だろう


今日一日の総評をタブレットに書き込んだ後、岸部はお疲れ様、とだけ言ってレッスン場を後にした。

岸部も今日は事務所に帰ってタイムカードを押して、家に帰ってアイドルの非公式ブログを見ながら自分の時間にするつもりだ。
もう既に事務所でしなければならない作業もすべて朝のうちに終わらせているから。

家に帰ればソファーに座り込んで、冷えた缶ビールを飲む
岸部の日課であり、もはやそれは生活サイクルに組み込まれている。

『マジで今日の魔女態度悪いー』

『今日の魔女なんだよ!マジで!給料泥棒じゃね?』

岸部の担当するアイドルグループは4人で構成されている小さなものなので、比較的裏での行動も把握しやすい
今もこうやって二人が岸辺に対する愚痴をペラペラ書き連ねている

「はいはい。働いてくれてありがとうございます」

こんなのを見てもムッと来ない、それにこの二人はいっつもこうだ
八方美人を装ってはいるが、そんなの年上の人間から、いや、頭の回る人間からしたらバレバレだ。
騙せるのは同じ知能指数の人間か、群がる男達だけだろう


「けどね、働かせてあげてるのは私よ」

ああ、少し酔っているな、なんて思いながら缶ビールを机に置いてソファに横になる
岸部はそのままうとうとと目を瞑った。疲れているわけでも眠たいわけでもない。
ただ少しだけ何も見えない空間に身を沈めたかったのだ

暫く何も考えずに岸部が目を開けると、そこは部屋とは似ても似つかない空間だった。
宙に浮く円盤の様な足場に、目の前に居る巨大な何か。

岸部は焦る事もなく、ボーっとそれを見つめていた
どうせこれは夢なんだろうし、支離滅裂な出来事が起きて勝手に目が覚めるだろうと。
やけに明確な夢の世界だったが、岸辺にとってはそっちの方が楽だった



「…」

見回すと他にも人がいるようだったけど、全員黒いシルエットのような形で人相までは分からない
強いて言えば男女に分かれていて、類似したシルエットは無いと言うことだけ


「全員揃ったようだな」

真ん中の何かから声が発せられる、聞いたことのない低い声
夢の中は現実の追体験とはいうけれど、全部が全部そうと言ったわけではないみたいだ
そう言えばシルエットの人々にも見覚えはない。


「手短に用件だけを伝えよう」

やけに建設的な夢だな、もっと支離滅裂、目の前の何かが破裂するくらいしても面白いのに


「端的に言うと、これから我の跡を継ぐ人材を決める」


なんだかえらく電波な夢だ。
目覚めないのだから仕方ない、気の済むまで夢を見てやろう

流し聞きしていたから詳しい内容は覚えていない。
目の前の何かは『ゼウス』とかいう神様で、時間と空間をつかさどる神様であるらしいこと
自分の能力を分け与えて後継者を決めたいこと
後継者を決めるにはこのメンバーが一人にならないといけないと言うこと
未来を記す日記を渡されること。

端的に言うと最近はやりのデスゲーム的な物だ。ありきたりすぎて流行らないぞ
自分の想像力がそこまで低いなんて…と。岸部は夢の内容に落胆した


「それでは健闘を祈る」

何て事を最後に言われて、視界が自宅の天井に移る


「3流漫画家みたいな設定の夢を私が見るなんて」

気分が悪いから机の上の缶ビールを一気に飲み干す
炭酸は抜けて、ほろ苦さだけが喉を通る感覚は少し気持ち悪い


「はぁ…」


【安価】

1:今日はこのまま寝る
2:タブレットを確認する

↓2

仕事用のタブレットの電源が付いている事に気が付いた。
どうせ明日のレッスンを休みたいとか何とかだろう、察しはついているけど岸部はタブレットを操作した

「…ってなにもないじゃない、故障?」

馬鹿みたいな休みのメールは来ていなかった、もちろん他のメールも
けど通知マークが一つ、自分の付けている日記にポツンとついている


「何これ?」

今までこんな事なかった、いったい何だろうと日記を起動させる


『――――がレッスンに遅刻、お婆ちゃんが怪我した?よく怪我するお婆ちゃんね』

『同じく――――も、口の端に生クリームが付いているのはどう指摘すればいいのかしら?』


明日の内容が何故か今日書き込まれている。しかも岸辺の文体で
流石にこれには岸部も目を丸くした


『―――――に彼氏が出来たみたい、チャラそうな馬鹿男』

『キスマーク付けてライブは流石に不味いから、コンシーラで隠させる』

明日だけじゃない。
明後日も、その次の日も、もっともっと先の事も

スクロールすればするほど未来がつづられている、悪酔いか?けどそれにしては冷静を保ち過ぎている
だったら何だ、あの夢は事実なのか?いや、そんな馬鹿なこと
32にもなっていまさら何をこじらせているんだ、疲れすぎているのか?


殺し合いが起こる云々より今のこの現実をうまく呑み込めなくてかなり戸惑っている。
一種のパニックと言っても過言ではない、感覚で言えば急に一億円が目の前に現れた感じだ。

殺し合い自体は何とも思っていない、死ぬかもしれないけど、真っ先に死ぬことは無いだろうと思っているからだ
岸部自身頭は回る方だと自分では思っているし、最悪この容姿で男に付け込めば何とかなる
参加しているうちに立ち回りも理解できてくるだろうからある程度最後の方まで生き残る自信はある。

それよりも『神になる』という事が、そしてこの能力が岸辺を混乱させている
この能力はいったいどこまで記される?神になれば何ができる?
どこかにある『自分は勝てる』という自信が目先の事を呼び起こして、岸部の心を掻きまわす


「…チッ」

不意に舌打ちが口から洩れる。
自分がまさかここまで狼狽するなんて、岸部にとっては許しがたい事だった。
どんな事態も急速に理解して対策を立ててきた、そんなはずだったのに、今はバカなOLと変わらないような反応を見せている
誰かに見られているわけではないけど、岸部自身そんな自分が許せなかった



「もっとはっきり説明しなさいよ」

結局怒りは説明があやふやだった「ゼウス」に向けられた。
もっと情報量が多ければきっと自分はもっとうまく立ち回り方を知れていたはずなのに。

イライラする感情を沈めるために、岸部は冷蔵庫に二本目の缶ビールを取りに行った。

次の日、岸部は日記の予知通りになるかを確かめるためにレッスン場に向かった。
確か遅刻が二人いたはずだ。もしこれで定刻通りに来たら笑うしかない

きっとそんな事になれば岸部は警察と病院に行くことを考えるだろう
自分が寝ている間に日記を更新していました!それか誰かが自分の日記を更新しています!と。

「あ!岸部さんおはようございます!」

定刻通りに来たのはこのメンバーの中で一番まともな子。
向上心が見えるのはこの子だけだろうか?何とかして上げてやりたいけど、他二人の腐りようが酷いからどうにもならない

「…おはようございます」

もう一人も来る。
この子はまともだけど向上心は無い、アイドルも惰性で続けているという感じ
岸部自身、自分に似たタイプの人間だろうと分析している。


定刻を過ぎるまではもうすぐ、いや…遅刻はよくある事だ。
問題は日記通りに事が運ぶかという事だけ


普段は早く来いと思う岸辺だったが、今日ばかりは遅れろと心の奥底で念じていた
自分がおかしくないと証明するためにも






タブレットを見る、時間は日記の時間になる前の数秒前
心の中でカウントダウンを始める、ドアに全神経を向ける。



ガチャッ


「遅れちゃった!ごめんなさいっ!お婆ちゃんが怪我をしてしまって…」

来た!わざとらしく息を切らしながら、下手な演技をして来た!
という事はあの日記は本物?いや…でもあと一人


「なら仕方ないわね、早く着替えて」

「はいっ!」

あとはやけに食い意地の張ったあの女が――――

カチャッ

「ごめんなさ~い!」

「クリームが口についているわよ、早く貴方も着替えてらっしゃい」

「ひっ!」

人形のような眼差しでドアを見つめていた岸辺に怯えて、逃げる様に更衣室に向かう。

「神になれる」それが確定した今、岸部は心の底から笑ってしまいそうだった。
まさか自分にこんなビッグチャンスが巡ってくるなんて。


「プロデューサーぁっ!レッスン始めます!」

「どうぞ。今日は昨日より出来る様に頑張ってね」

気になるのは日記の性能だったけど、ある程度特性は把握できた。
この四人のアイドルたちを軸に未来が記される
言ってしまえば今まで以上に目を向ければきっと未来はもっと正確に分かるだろうし、自分の『目』としても使う事が出来る
自分から見たアイドル4人、そしてアイドルたちの行動。つまりはこのアイドルたちが岸部が今所持している日記と言っても過言ではない。


「今日はビシバシ行くからね」

だったらこんな地下の世界ではなく、日の目の当たる場所に行かせなければ。
地上の世界で視界を広げさせてやらなければ。
自分が頑張れば頑張るほど自分に成果が帰ってくる、求めていた正当な成果が。

だったらこの四人を最高に仕立てあげればいい、いくらクズの集まりでもダイアモンドにする事ができる。


だって、行動するのは自分なんだから




では今日はここまで
明日は早くて18時くらいから更新していきます



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