京太郎「このプロキツい……」咏「わっかんねー」 (1000)



「そういえば今って平日は健夜さんが牌のお姉さんをやってるんですよね?」


「ま、あの人は第一線を退いて時間だけはあるからねい」


「学校の関係で見れてないんですけど評判はどうなんですか?」


「……色々とキツい」


「……え?」


咏さんの答えの意味がよくわからない


「引きつった笑顔であんなことされてみ?」


「……ああ」


「な?」


「はい……」


容易に想像できてしまうのが悲しいところだ


「ま、適材適所ってのがあるからねい」


「咏さんはしないんですか?」


「想像してみ?」


「……ああ」


「オイ、どこ見て言いやがった!?」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438434535



前スレで完結できなかったので新スレで続行します

とあるプロをキツいと思ったりキャラ崩壊や京太郎スレ、エロネタを苦手に感じたりする方はそっ閉じ推奨です

投下時に事前に注意はしますがエロネタが苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNGワードに指定してください

スレ内での雑談は特に制限しませんがageるのとAAを貼るのはやめてください

また投下中の合いの手も別にかまいません

むしろください

初代スレ
京太郎「このプロキツい……」(たまにエロ注意)
京太郎「このプロキツい……」(たまにエロ注意) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386763897/)

二代目スレ
京太郎「このプロキツい……」はやり「わ、私じゃないよね!?」
京太郎「このプロキツい……」はやり「わ、私じゃないよね!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390637999/)

三代目スレ
京太郎「このプロキツい……」健夜「……なんで私を見てるのかな?」
京太郎「このプロキツい……」健夜「……なんで私を見てるのかな?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401886085/)

四代目スレ
京太郎「このプロキツい……」理沙「……知らない!」
京太郎「このプロキツい……」理沙「……知らない!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413375982/)




キャラクター紹介1

須賀京太郎
・このスレの主人公
・清澄高校の麻雀部員にも関わらず麻雀はかなり弱かったが少しずつ進歩中
・基本的にかなりお人好しで押しに弱い
・なので雑用も押し付けられるというよりはなかば自主的にやっている
・童貞
・ひょんなことがきっかけで牌のお兄さんとしてのアルバイトを始めた
・現在、大沼プロと南浦プロに弟子入り中
・ラッキーではすまないエロ体験をしている
・のどっちのおにいちゃんになった
・咲ちゃんだけでなくのどっちとも一緒にお風呂に入った
・もはや一緒にお風呂に入っていないキャラの方が少ないレベル
・でも童貞
・はやりんに告白したが振られた

瑞原はやり
・牌のお姉さん
・将来の夢はお嫁さんだったため家事スキルは高い
・普段はそうでもないが結構寂しがりや
・多分現時点で好感度が一番高い
・むしろ最初の時点でかなり高くしすぎた気が……
・京ちゃんにパンツ一枚で抱きついて押しつけたことがある
・舐められたことも……
・でも処女
・京太郎に告白されたが断った
・婚約報道が出たが現在行方不明のため真偽は不明

戒能良子
・麻雀プロ
・女子校ばかりだったため男性への免疫がまったくといっていいほどない
・極度の人見知りでぼっち
・生えてない
・処女
・はやりんと一緒に京ちゃんとお風呂で洗いっこしたり色々したりした
・おしっこをしてるところを見られたこともある
・現時点で攻略可能が明言された唯一のヒロイン
・ちなみにお姉ちゃん願望があるらしくたまに京太郎を弟のように扱う
・授業がなかった関係でスク水しか持ってない
・京太郎や和に麻雀のレッスンをしている





キャラクター紹介2

三尋木咏
・麻雀のプロで高火力麻雀が信条
・年齢以上に外見が若く色々と小さい
・そのため京太郎に麻雀指導をするときは膝に座る
・自分だけ京太郎とイベントがなかったことに嫉妬?している
・生えてない
・京ちゃんに全裸でマッサージされたこともある
・京ちゃんと二人で撮った着物の写真がある
・詠という従妹がいるらしい

野依理沙
・かなり口下手な女子プロ
・そのせいで会話は単語だけになりがち
・照れ屋なので褒められるとすぐに赤くなる
・趣味は料理でかなりの腕前である
・水着は一緒に買いに行った京ちゃんとのおそろい
・京ちゃん曰く『尻がエロい』
・ミサという新道寺にそっくりの子がいてその子は京ちゃんにぬいぐるみをプレゼントしてもらった

小鍛治健夜
・アラサー実家暮らし
・元世界二位の実力者でかなり強い
・男性経験がまったくといっていいほどない
・京太郎との二人きりでのお出かけをデートだと思っている
・また麻雀意外は運が悪い
・温泉旅行チケットの存在を京太郎以外に知っている唯一のキャラ
・水着が必要なロケにスク水を持ってきた
・お弁当はお母さんが作ってくれた
・泳げなかったが京ちゃんのコーチで完全なカナヅチではなくなった
・『私のクリ』を召し上がれ
・ちなみにルートはありません
・現在牌のお姉さんの代役を務めるが色々とキツい

大沼秋一郎
・元トッププロ
・守りにはかなり定評があり、京ちゃんの打ち筋の究極形
・一戦は退いているがかなりの実力者で京ちゃんの師匠

南浦聡
・元トッププロ
・一戦は退いているがかなりの実力者で京ちゃんの師匠
・長野に孫娘がいるらしい

福与恒子
・賑やかなアナウンサー




キャラクター紹介3

宮永咲
・幼馴染
・麻雀がめちゃくちゃ強い
・ただし麻雀以外では結構ポンコツ
・つい最近まで一緒にお風呂に入っていたが、また一緒に入るようになった
・たいていのことは『あれ』で通じる程度の仲
・お互いの親公認でお泊まりしあう仲
・インターハイの決勝戦に京ちゃんのハグで緊張がほぐれた
・ぺったん娘
・ただし摘めるくらいにはある
・プロ勢以外では唯一京ちゃんの京ちゃんを見たり触ったりしたことがある

原村和
・麻雀部の同級生
・爆乳
・エトペン大好き
・雑用を進んで引き受けてくれる京ちゃんを結構気にかけている
・両親が仕事柄不在のことが多いため家事スキルが高い
・そのぶん一度惚れたらかなり甘えん坊に
・病気で寝込んだときに全裸で挿入されたことがある
・そのときに穿いていた湿ったパンツは京ちゃんが持っている
・京ちゃんの家に泊めてもらったときに一緒に入ったお風呂で妹になった
>>1の意に反して人気が出たがなぜかはしたないといわれる
・なぜか彼女の出た時だけレスが多くて>>1は困惑する
・現在は牌のお姉さんの代役を務め、好評を博している
・秋の大会では副将に入る京太郎に代わり、中堅を務める

竹井久
・麻雀部元部長兼学生議会会長
・私の後輩がこんなに可愛いわけがない
・もちろん京ちゃんも
・雑用をしてくれる京ちゃんをもうしわけなく思っている
・畜生?なんのことかしら?
・デートの際、上半身裸になったがなんやかんやあって名前で呼ばれるようになった
・ちなみに今までのお返しの第一歩としてほっぺたにキスしたことがある
・引退はしたが部室によく顔を出して京ちゃんにつきっきりで指導している
・色々と欲求不満らしい

片岡優希
・タコスが大好きな清澄の先鋒
・最近は京ちゃんのタコスじゃないと物足りない
・タコスを食べているときと麻雀部でみんなと過ごしている時間が大好き

染谷まこ
・かなり性格のいい清澄の現部長
・広島焼きを振る舞うなど料理は得意
・どうこういって部員思いのいい部長




情報整理

・時系列的に現在は10月が始まったばかりで新人戦に向けて練習中

・京ちゃんは土日は牌のお兄さんのバイト中

・スケジュール的には金曜日の夜に夜行バスへ東京へ行って一泊して日曜日の夜に夜行バスで戻ってきていました

・現在は、金曜日の夜に新幹線で東京入りし、和と一緒に一泊して仕事に臨み、日曜日の午後に新幹線で戻っています

・ケータイにはエトペンのストラップとカピバラのストラップがついてます

・同じエトペンのストラップをはやりん、良子さん、のどっちが着けています

・ちなみにのどっちはそのストラップが自分だけとのおそろいだと思っています

・カピバラのストラップは咲ちゃんとだけお揃い

・またケータイにははやりん、良子さんが抱きついている3人のプリクラが貼ってあります

・部長と撮ったプリクラも貼ってあります

・同じく咲ちゃん、のどっちと3人で撮ったプリクラもありますが貼ってはいません

・咏さんと一緒に撮った着物姿の写真がお揃いの写真立てに入って枕元においてあります

・また、のどっちの湿った下着を持っています

・同じく、戒能プロの下着も持ってます

・東京で買ったエトペンの下着はのどっちが持っています

・元々着けていた下着は洗濯されずに京ちゃんが持っています

・毎週、土曜日の午後は和と一緒に戒能プロに麻雀を教わっています





前スレの出来事


文化祭にはやりんたちが来てくれ、久を除いたみんなでお泊まり会


その後練習試合に向かった部員たちとは別に懸賞で当てたチケットで温泉旅行に


全員分のチケット代を出すという太っ腹ぶり


初日は理沙さん、咏さんと、二日目ははやりさん、良子さんと同じ部屋に


お風呂ではエロエロもとい、色々


二日目の朝には健夜さんとお風呂でエロエロもとい色々


台風の直撃で足止めを食らった日は脱衣麻雀


結果は大四喜和で健夜さんがトビ、罰ゲーム


夜、星を見に行き、温泉に浸かりながらはやりさんへの好意を改めて認識


告白するも見事玉砕


その翌日から婚約報道とともにはやりさんが行方不明に


咲ちゃんの文字通り体を張った慰めでなんとか復活


染谷部長や両親の温かさに涙をこぼす


はやりさんの代役はなんと和


一緒にホテルで寝てまだ自分を想ってくれていることを知る


そして良子さんからコーチを受けることになったのだった





テンプレは以上です

前スレはこのあと埋めるのでレスしないでこちらにお願いします


質問などがあればどうぞ

失礼します




前スレは以上です

ここからの京ちゃんの巻き返しに乞うご期待です


そして今後の注意です

シノハユ関連の話が今後ちょくちょく出てきます

持っていないかたはぜひ読んでみることをおすすめします

今も昔もかわいいはやりんもいますしね!


失礼します





「さて、今日からは団体戦を意識した練習を始めていこうかの」


週明け、部活の始めに染谷部長が今週の方針を説明する


「じゃあ5人で順番に打っていくんですか?」


「さすがにそれは非現実的じゃのう……」


咲の言葉に残念そうに答える


「ではどうするんですか?」


「まずはイメージトレーニングからじゃ」


「優勝のイメージは大丈夫だじぇ!」


「そういう意味ではないの」


否定された勇気が首を傾げている


「ねえ、京ちゃん、和ちゃんとなにかあったの?」


「……別に」


染谷部長が黒板に説明を書いている間に咲が小声で話しかけてくる


あの事件に和はまだおかんむりらしい


何もなかったわけではないけど何もなかったのに……





「さて、ちょっとこの表をみてくれるかの?」


その言葉に全員の視線が集まる


「これは今年のインターハイでのうちの団体戦での得点収支をまとめた表じゃ」


「なるほど……」


たしかに見たことがある


「これを見てなにか気づくことはないかの?」


俺に答えを促すように視線をよこす


「えっと……」


じっくりと表を見てみる


法則めいたものは見当たらないし……


「次鋒以降は点数変動がある状態からのスタートだなくらいしか……」


「正解じゃ」


「え?」


「なんじゃ、どうかしたんか?」


「だ、大丈夫です」


意外な正解に俺自身が一番驚いてしまった





「そう、個人戦と団体戦での一番大きな違いは次峰以降は点数に差ができてからのスタートになることじゃ」


そういって表の何箇所かにチェックを入れる


「たとえばここでは大きなリードがあるがこっちでは凹んだ状態でのスタートじゃ」


みんな頷いている


「ということは戦い方に違いが出るのもわかるの?」


視線の咲には先


「はい、ビハインドの場合いかに点数を上げるか、リードの場合いかにリードを守るか」


「ほうじゃ、ただ稼げばええ先鋒、100点でもリードすればええ大将」


それぞれ優希と咲に視線を送る


「いかにそこまでつなぐかが次鋒、中堅、副将の役割になる」


自身を指差した後に和、俺の順に指差していく


「さて、それではイメージのやり方じゃが……」


息を吸い込むのに合わせて唾を飲み込む


「最初から点差をつけて半荘打つ練習をするぞ」


染谷部長のセリフに全員で声をそろえて返事をした





「どうじゃった、今日の練習は?」


「難しかったです……」


「ま、初日はこんなもんじゃろ」


片付けをしているときに話しかけてきた染谷部長が笑う


大幅なリードを守るだけ


それだけなのにうまくいかない


わずかな点棒を守りきること


ツモがあんなに恐ろしいものとは知らなかった


そんなプレッシャーの中で戦っていたのだ


みんなのつないできた点棒ならそのプレッシャーはそれ以上のものだろう


そんな中で戦ってたなんてすごいな……


「ま、明日からも経験を積んでいくことじゃの」


「はい!」


ただ目標とやるべきことが定まったのは大きな収穫だろう





短いですが今夜はこんなところで

おやすみなさい




「よし、行くか!」


「はい!」


週末の長野駅


和と待ち合わせだ


今までは深夜バスに揺られて翌朝テレビ局入り


和が牌のお姉さんになってからは前日に新幹線で東京入りして一泊してから翌朝テレビ局入り


待遇の改善ぷりがものすごい


和さまさまだ


といっても手放しで喜んでばかりもいられない


『須賀和』


宿泊カードに書かれたその名前


そして……


「今夜もよろしくお願いしますね」


「……ああ」


ホテルの同じ部屋というちょっとした密室


そこで一晩一緒に過ごすことになっている


……嬉しいやらそうでないやら


満面の笑みを浮かべる和とは対照的に苦笑いを返すしかない





「今夜はここまでにしましょうか」


「ああ、そうだな」


そういってパソコンの電源を落とす


俺が打つネトマを和が添削する


それ自体は今までと変わらない


ただ違うのは……


「思ったより難しいな……」


「ですが本番を想定するとあらゆるパターンを考えなければなりませんからね」


「ああ、そうだな」


部活と同じように点数を変動させてスタートする


といってもそんなルールはないのであらかじめ持ち点を変動させておいてトバないようにトバさないように


部活と違いランダムに相手が変わるせいで難易度はさらに跳ね上がる


半荘4回でかろうじて成功したのは1回だけだったもんな……


「まだまだ時間はありますから一緒に頑張っていきましょう」


「ああ、そうだな」


その笑顔がやけに頼もしく見えた


勝利の女神というものがいるのなら和みたいだったらいいなと思ったのは内緒だ





「気持ちいいですね♪」


「……そうだな」


俺の足の間に座って楽しげな和


普通なら微笑ましいカップルの光景だろう


だけど……


「さすがにそろそろ一緒に風呂に入るのはやめた方がいいんじゃ……」


「戒能プロが一緒じゃないからですか?」


「そ、そんなことはないけどさ……」


「だったらいいじゃないですか♪」


そう言われれば反論できない


結局和にいいようにされてしまう


まあお互いに気持ち良くなれたからいいんだけどさ……





「おやすみなさい」


「お、おやすみ……」


裸の和にベッドの中で抱きつかれている


ホモやロリコンでもない限り喜ぶべき体験だ


中には女の人でも喜ぶ人がいるかもしれない


おもちみたいな胸に抱きつかれるんだもんな


だけど……


これから寝るというときは別だ


抱きついて足を絡ませてきている


遮るもののない胸や股間がダイレクトに俺の体に擦りつけられるのだ


「はぁ……」


静かな寝息とは対照的なため息をひとつ吐く


大丈夫かな、俺……





「寝不足みたいですけど大丈夫ですか……?」


「……ああ」


不安げに俺を見つめる和


「それより着替えないか?」


「ええ、そうですね」


そういって着替え始める和


少しは恥じらいをもってくれ


そう言えればどれほど楽か……


眼福だと思っている俺が悔しい


だってあの和が全裸でいるんだぞ?


それを見たくないなんて言えるのはよっぽど理性がすごいか女に興味がないか


それぐらいだといっても過言ではないだろう


慌てて着替えて朝食を食べ、テレビ局へと向かったのだった





「それでは来週もー?」


「「「のっどちゃーん☆ミ」」」


「はい、オッケーです!」


やけに疲れた……


だけど無事にミーティングまで終わることができた


「お腹空きましたね」


「ああ、そうだな」


俺の疲れた大部分の原因気楽なものだ


まあ俺もいい思いをしたんだけどさ……


「ちょっとごめん」


和に一言断ってメールを確認する


「そうか……」


「どうかしましたか?」


「良子さんが仕事の都合で今日のレッスンは中止にしたいって」


「そうですか……」


ショックを受けてるみたいだ


「ただそのかわりの先生をお願いしてあってお昼ご飯を食べたらロビーで会うようにって」


「わかりました」


和と二人で社員食堂に向かう


「ありがとうございます」


「いや、これぐらいはかっこつけさせてくれ」


「ええ、ごちそうになりますね」


「ああ」


二人で食べ終えるとちょうどいい時間になっていた




「まだ来られてないみたいですね」


「まだ15分くらいあるしな」


自然と身についてしまった15分前行動


自分が待つのは構わないけど相手を待たせるのは失礼だもんな


「よう、待たせたな」


後ろからの声に慌てて振り返る


「お、お久しぶりです!大沼プロ、南浦プロ!」


師匠でもあるその二人にあわてて頭を下げる


「そっちの嬢ちゃんは……」


「は、原村……和……でしゅ」


俺の後ろに隠れた和が盛大に噛んだ


「ま、行こうや」


「わ、わかりました」


すたすたと歩いていく二人に遅れないように慌ててエレベーターに乗り込む


和は俺の後ろに隠れている


「取って食おうってわけじゃないんだからそんなに怯えなくてもいいぞ?」


「ひゃい……」


かえって逆効果だったみたいだ





一旦ここまで

失礼します




「さて、しのごの言わずに言わずにまずは打つか」


「実際に見てみないと色々わからないからな」


通された会議室はうちの部室ほどの広さ


ただ雀卓があるだけ


「ほら、座れよ」


「は、はい……」


さっさと対面同士で座ってしまった二人のプロ


促されるように和が震えながら席に着く


自動的に残った席が俺の席だ


「ま、そんなに緊張しなくてもいい」


「そうだな……トバなきゃ合格ってところだな」


そんなことでいいんですか?


その言葉を必死に飲み込む


自慢じゃないけど最近全然トんでいないのだ


だったら直撃でもとって驚かせよう


だけどかなり甘い考えだった





「おいおい、せめて南入するまで耐えてみせろよ」


「すいません……」


「ま、調子に乗ってた罰だな」


東3局


俺の点棒は尽きた


「だ、大丈夫ですか……?」


不安げに声をかけてくれる和


まじ天使


「そっちの嬢ちゃんはさすが長野2位だけあるな」


「ありがとうございます……」


はにかみながら照れている


「ま、浮ついた気持ちはこれで消えたからもう一回行くか」


「はい……」


実力差がここまでとは思わなかった……





「ま、今度は南入できたからさっきよりはマシだな」


「だけどオーラスだからって気をぬくのはいただけねえな」


「はい……」


今度はオーラスに吹きトバされた


「まさか俺たちのダブロンを受けるとはな」


「ああ、そうだな」


そういって高らかに笑う二人


強がって笑おうにもそれすらできない


それほどまでに完膚なきまでに叩き潰された


「えと……その……」


和は戸惑っているみたいだ


「ま、少し待ってやるから悔しさを噛み締めな」


「嬢ちゃん、二人で何か飲むものを買ってきてくれねえか?」


そういって財布ごと和に渡す


「わ、わかりました……」


立ち上がった和がいきましょうと声をかけてくれる


「ほら、さっさと行ってこい」


「はい……」


犬を追い払うように手を払われてトボトボと会議室を出て行ったのだった……





「だ、大丈夫ですか……?」


「……ああ」


ただただ悔しさにまかせて叫びたい


だけど和の存在がそれを許してくれない


ただただ心の中で悔しさをかみしめるだけだ


「えっと……何がいいですか……?」


「任せるよ」


「はい……」


力なくベンチに座り込む


和は飲み物を買いに行ったみたいだ


運が悪かった


相手が悪かった


ただただそんな悪態といいわけが頭の中に湧いてくる


くそ……


悔しさを通り越して悔しさだけだ





「……おわ!?」


突然首筋に当てられたひんやりした感触に間抜けな声を出してしまう


「私だけじゃ持てないので持ってください」


「わ、わかった……」


手渡された2本のジュースを両手に持つ


「そろそろいきましょうか」


「あ、ああ……」


歩き始めた和に遅れないように慌てて立ち上がる


「大丈夫ですよ」


「え?」


「須賀くんは弱くないです」


それきり黙ってしまう和


俺からの言葉をすべて拒絶しているみたいでただただ黙って歩いているので黙ってついていくしかない


「おまたせしました」


「お、悪かったな」


「じゃあ少し休憩して続けるか」


「はい」


軽やかに席に戻る和とは対照的に俺の足は重かった





「お、今度はトバなかったな」


「はい」


「といっても自慢できるわけではないけどな」


そういって二人はからかうように笑う


1000点棒が2本と100点棒が3本


それだけがわずかに残ってのダントツビリだった


ちなみに和は3回とも点棒をわずかながら削られての3位だった


「さて、一旦反省会といこうか」


「はい」


「まずおまえはこのメンツで一番弱いのはわかるな?」


「……はい」


悔しいけど認めざるをえない事実だ


「よし、それを認められるんだったら話は早い」


「……え?」


どういうことだ?


大沼プロの言葉の真意がよくわからなかった





「たとえば象と猫が真面目に戦ったらどっちが勝つと思う?」


「象です」


「今のおまえは猫だ」


「な、なるほど……?」


わかったようなわからないような……


「真っ向から立ち向かっても勝てないな?」


「はい」


「だったらどうする?」


「えと……」


「たとえば象の手足が縛られて身動きが取れなかったら勝てる確率は上がるな?」


「はい」


「他にも眠っていたり落とし穴に落ちてもがいていたり怪我で目が見えなかったり……」


「とにかく万全の象でなければなんとかなりそうな気がするだろ?」


「なるほど……」


和も頷いている


「じゃあいかにその状況を作るかってことだな」





「たとえばさっき俺は北を地獄待ちでリーチをかけたな?」


「はい」


大沼プロの一人テンパイだったときのことだ


「その次の局でどうして手牌に西が残ってたのに切らなかったんだ?」


「えと……場に2枚あってもさっきみたいな地獄待ちだと刺さる可能性があったので……」


「だけど俺の待ちは全然違う牌だった……」


「はい」


二五の両面待ちを自分でツモったのだった


「つまりおまえはありもしない地獄待ちに怯えたわけだ」


「はい」


「ま、気にせず切るより進歩したってことだから少しは誇ってもいいな」


「ありがとうございます……」


褒められたのは嬉しいけど素直に喜べるようなテンションではない


和は真剣に二人の話を聞いている


かなり興味深いらしい





「わざと不利な待ちを一回して相手に意識させる」


「これで相手が恐れてくれればたしかなものだろう?」


「たしかに……」


「ちなみにそれに特化したのがお前さんたちの部長だった竹井だ」


「竹井先輩がですか?」


意外な人物の名前に和も驚いている


「ああ、といってもあいつの場合はわざとそうすることで運を良くしてる節もあるがな」


「どういうことでしょう?」


「ふむ……たとえばいくら圧倒的に弱い奴がいるからといって100局打って全部勝つ自信はあるか?」


「いえ、ないです」


和が即答する


「ほう……それはなぜだ?」


「運がいいときもあればそうでないときもあるからです」


「ああ、麻雀の醍醐味でもあり不完全でもある部分がそこだな」


和の答えに嬉しそうに笑う


はっきりいって俺にはチンプンカンプンだ




「基本的に人間のもつ運の絶対量ってやつはみんな一緒だ」


「宝くじに5回連続で一等当選したなんて話は聞いたことはないだろう?」


南浦プロの言葉に頷く


「麻雀でも連続で天和を和了したなんて話も聞かないだろう?」


再び頷く


「つまりイカサマでもしない限りそんなことは起こらないってことだ」


「そしてそれは運次第で強い相手でも立ち向かえるということを示す」


「だったら……」


俺にも勝てる可能性が……


「あまりにも実力差がある場合は別だけどな?」


俺の顔を見てニヤリと笑う二人


「……はい」


喉まで出かかった言葉を慌てて飲み込んだ





「いかに相手の手段を潰していくか」


「いかに相手の運を自分で飲み込むか」


「たとえば危険牌が通ったからといってそんなところに運を使うのはもったいないだろ?」


「どうせなら点棒を稼ぐほうに使いてえじゃねえか」


和と一緒に大きく頷く


「じゃあいかに相手の思考を騙すか」


「いかに自分の運を高めていくか」


「そんな打ち方を教えてやるよ」


「「はい!」」


和と声を合わせて答える


その後も暗くなるまで二人の特訓は続いた


最初こそわからなかった負けた理由


だけどなぜ負けたかがなんとなくだけどわかり始めた


『勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし』


とある偉大なプロ野球選手であり監督の言葉らしい


今の俺にはとてつもなく重い言葉に思えた





「さて、そろそろ飯でも食いに行こうや」


「知恵熱でも出されたら困るからな」


そういって楽しそうに二人が笑う


二人にお伴していった料亭


美味しかった


美味しかったんだけど……


かなり緊張した


「……大丈夫か?」


「ひゃい!」


呼んでもらったタクシーでホテルに戻った和はまだ緊張しているらしい


初めて二人に会ったときもそうだったもんな……


ただ……麻雀って楽しいな!


今の俺の頭にはそれしかなかった





「大沼プロも南浦プロもすごい方たちでしたね……」


「そうだな」


膝の間でつぶやく和に頷く


ほんのりぬるめのお湯に二人で浸かるのは気持ちいい


「まだまだ私も知らないことがたくさんあるんですね」


「……ああ」


「でも……今日はとても楽しかったです」


「俺もだ」


「ふふ、まだまだ興奮は収まらないみたいですね」


股間に触れる逸物をこする


「そ、それは和もだろ!」


対抗するように乳首と秘所を指で弄ぶ


「ま、負けませんから……!」


「お、俺だって……!」


……結局引き分けに終わった



さて、明日も頑張るか!


裸で抱きつかれて茹であがりそうな頭でそう考えたのだった……



続く





ネタが思いつかないので次回予告はなしで


とりあえず今回の内容はほーん、くらいの気持ちで読んでいただければ

一応参考書を用いてはいますが勘違いの可能性もあるので……

ちなみにあれが誰の言葉かわかった方は仲良くなれそうですね!



今夜はここまで

おやすみなさい




こんばんは

少しですが更新しようと思います

性的な描写が入る可能性もあるので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


では始めますよーぅ





「さて……」


今日は月曜日


いつもなら新しい週の始まりというものはかなり憂鬱だろう


だけど今日は違う


早く試してみたいな……


大沼プロと南浦プロに教わったこと


それを試したくてウズウズしていたのだ


それだけで月曜日が楽しみに思えるのだからかなり単純な人間なのかもしれないな……


「おはよう、京ちゃん」


「おはよう、咲」


「なにかこのおやすみにいいことあったの?」


「どうしてそう思うんだ?」


「だって……すっごくいい顔してるから」


「そうか……ま、色々と楽しみがあるからな!」


「じゃあ今日の小テストも大丈夫だね!」


「……え?」


「先生言ってたけど……」


「ま、まじか……」


出鼻をくじかれるってこういうことをいうんだな……





「で、どうだったの?」


「まあなんとかなったぞ……」


「誰のおかげかなー?」


意地悪く笑う咲


「優しい幼馴染様のおかげですよ……」


「もっと感謝してもいいんじゃないかなー?」


「へいへい、ありがとうございます」


そういって頭を撫でてやると嬉しそうに笑う


俺も単純だとは思うがある意味俺以上かもしれない


現に学食でプリンをおごると嬉しそうに食べてたしな


ま、咲が笑ってると俺も嬉しくなるからいいか


そんなこんなで1日は無事終わり、心待ちにしていた部活の時間になったのだった





「さて、今日も部活を始めるかの」


「はい!」


珍しく久先輩も含めて全員揃っている


「じゃあまずは……」


「俺が打ちたいです!」


「ほ、ほうか……じゃあまずは1年生4人から平場で打ってもらおうか」


「じゃ、私とまこは見ながら気になったところをあとから指摘していくわね」


二人の先輩の言葉に声をそろえて返事をして卓に着く


「やけにやる気満々みたいだけど返り討ちにしてやるじぇ!」


「ふ、言ってろ」


優希の挑発を軽く聞き流す


「ほう……その言葉を後悔するがいいじぇ!」


咲と和はそんな俺たちを苦笑いしながら見ている


「東1局で終わらせてやるじぇ!」


優希のふるサイコロとともに対局が始まった





「く、屈辱だじぇ……」


結果はかろうじての3位だけど……


「まさか京太郎に直撃されるなんて……」


「たしかに完璧じゃったのう」


「大沼プロと南浦プロに教わったことがしっかりいきましたね」


和は嬉しそうだ


自分がトップを取ったことより俺のそっちを喜んでくれている


それだけでもかなり嬉しい


「うん、本当に上手になったね」


そのうえ咲にまで褒められるのだ


嬉しくわけないよな!


「と、とにかくリベンジだじぇ!」


「あら?私の欲求不満の解消にもつきあってもらうわよ?」


「おんしは仮にも引退した身じゃろうが……」


ただ、とてつもなく充実した部活を過ごせたことは事実だ





「お疲れ様」


「お疲れ様です」


用事があって先に帰ってしまった部員


今部室に残っているのは片付けをしている久先輩と俺だけだ


「あの……片付けは俺だけでも……」


「いいのいいの」


「はあ……」


先ほどからこんな感じで申し出は断られている


「それにしてもあの地獄待ちのフェイクはよかったわね」


「先日大沼プロと南浦プロに教わったので試してみました」


「ま、私の悪待ちにはまだまだ及ばないけどね!」


「そ、そうですね」


いたずらっぽく笑われると頷かざるをえないじゃないか……


「さて、片付けはこれでいいわね?」


「ええ、そうですね」


「じゃあ鍵を返しに行きましょう」


「は、はい」


指にかけた鍵を器用に回しながら歩いていく先輩を慌てて追いかける


人通りのほとんどない暗い廊下を二人きりで歩く


やべ……やけに緊張してきた……


となりの先輩が楽しげにしているのはなんだかちょっと不公平じゃないだろうか





そのままなしくずし的に一緒に帰る


いつも歩いているはずの通学路


秋の日は釣瓶落としとはよく言ったものですっかり暗くなっている


そんな通学路を先輩と二人きりで歩いているのだ


緊張するななんて無理な話だろうが……


楽しそうに話しかけてくれる先輩の言葉にもどこか生返事だ


「あら?今日はこっちなの?」


「ええ、今夜は親がいなくて一人なので晩御飯を食べて帰ろうかと思いまして」


「そう……」


なにか考え込んでいるみたいだ


「ねえ、一つ提案なんだけど……」


「はい?」


「今夜さ、私が晩御飯を作ってあげよっか?」


「……え?」


あまりに突拍子もない提案に思わず思考が止まってしまった


秋の夜風って気持ちいいな……




「いや?」


「お願いします……」


先輩のそんな提案を断れるわけもない


「じゃあ買い物に行きましょうか!」


「そ、そうですね……」


やけに嬉しそうな先輩に無理やり引っ張られるようにスーパーに向かう


「なにか好きな食べ物はあるかしら?」


「いえ……特には……」


「もう……そういう答えが一番困るんだからね?」


「すいません……」


「いいわ、特別に私の得意料理をご馳走してあげるわ!」


「ありがとうございます?」


テキパキと材料をそろえていく先輩


……咲って何気にすごかったんだな


先輩に振り回されながらそんなことを痛感した





「さて、行きましょうか!」


「……うちにですか?」


「他にどこに行けっていうの?」


「先輩のお宅とか……」


「須賀くんは目上の女性の家に気軽に行けるの?」


「……いえ」


向こうから招かれた場合はノーカンだな、うん


「じゃあ行きましょうか!」


「先輩は一旦帰らないんですか?」


「ええ、大丈夫よ!」


何が大丈夫なのかはわからないが先輩がそういうのなら大丈夫なのだろう


楽しそうにスキップする先輩に案内しながら家へと向かっただった





「前来た時も思ったけど大きい家よねぇ……」


「そうですか?」


昔から住んでいるけどそんな実感はない


「どうぞ」


先輩にスリッパを出しながら上がるよう促す


「こら、帰ったら挨拶しなきゃダメでしょ?」


「た、ただいま……」


誰もいない家にいうのはへんな感じだ


「おかえりなさい、ア・ナ・タ♪」


「な”!?」


「さて、晩御飯の支度をするから着替えていらっしゃい」


そういってキッチンに向かう先輩


赤くなった顔を必死に隠すように部屋へと向かったのだった





「すいません」


先輩の手伝いをしようとなるべく早く着替えてキッチンへと向かう


「ゆっくりでも良かったのに」


「いえ、そういうわけにはいきませんから」


「そう?といっても特に手伝ってもらうこともないのだけど……」


制服の上にエプロンをつけた先輩がいう


「ですが……」


「じゃあ明日の小テストで咲を困らせないように勉強しててくれるかしら?」


すべてお見通しとばかりにいたずらっぽくこちらに微笑む先輩


「……はい」


なにも言い返せないまま頷くしかない


「なにか質問があったら遠慮なくお姉さんにしてね♪」


「……はい」


晩御飯の仕上がっていく嗅覚の誘惑と戦いながら必死に頭を使ったのだった





「さて、完成したんだけど着替えを借りてもいいかしら?」


「どうかしたんですか?」


「せっかくの夕食を制服で食べさせる気?」


「い、いえ……」


たしかにリラックスするときに制服はよくないな


「えっと……先輩が着れそうな服はこれぐらいしか……」


タンスの中からTシャツを数枚見せる


「さすがに下の着替えはないみたいね……」


「咲のでよければありますけど……」


そういって咲の服がある引き出しを開ける


「そうね……ちょっと見てみたいから出ててくれる?」


「え?」


「私の着替えを『また』覗くつもり?」


「い、いえ!」


逃げ出すように部屋を出て一階に向かう


せめて配膳くらいはしておこう


見た目はかなりよく、かえって俺の食欲を掻き立てる


それにしても遅いな……


ま、女性の着替えは時間にかかるんだろう


そんな風に気軽に考えつつ待っていた





「おまたせ」


「い、いえ……」


「どうかしら?」


ようやく現れた先輩


俺が渡したTシャツの袖は余り気味だけど似合っている


下は……


「似合ってますけど……そんなズボンありましたっけ?」


「これぐらいしかなかったんだからしょうがないじゃない!」


膝よりさらに丈の短いズボンを履いている


ホットパンツというやつだろうか?


そういえば咲だとハーフパンツくらいなんだよな


それより普段ストッキングに隠れている生足がやけに眩しい


「ジロジロ見てないでさっさと食べましょう」


「そ、そうですね」


ぶっちゃけめちゃくちゃかわいい


着る人によってこんなに印象が変わるなんて新鮮だ





「どうだった、私の料理は?」


「すっげぇ美味かったです」


正直下手な店で食べるよりずっと美味しいハンバーグだった


「ま、独り暮らししてるといやでもなれるわよ」


「え?先輩って独り暮らしなんですか?」


「いろいろ事情があってね……」


これ以上は聞くなという視線


ただ察しろということだろう


「やっぱりご飯は誰かと食べたほうが美味しいわね」


「そうですか?」


「ええ、独り暮らしするようになったらわかるわ」


「はあ……」


イマイチよくわからないな


「誰かに自分の作った料理を美味しいっていってもらえるのがこんなに嬉しかったなんてね……」


どこか憂えを帯びた表情


そういえばはやりさんもそんなことを言ってたな……





「さて、片付けを……」


「それぐらい俺がしますよ」


「いいの?」


「むしろそれぐらいしないとバチが当たりますよ」


「じゃあお願いするわね」


「ええ、わかりました」


ソファーに座りテレビを見ながらくつろぎ始めた先輩


そんな先輩を尻目に片付けていく


普段から手伝っているから洗い物は結構自信がある


……そんなの自慢にならないけどな


「終わりましたよ」


「片付けをしなくていいことがこんなに幸せなんてね」


「はあ……」


独り暮らしをするようになればわかるのかもしれない


片付けの後しばらく先輩とテレビを見ながら寛いだのだった





「そういえば先輩はそろそろ帰らなくても大丈夫ですか?」


「あら?こんな時間に女の子に外を出歩かせるつもりかしら」


視線の先の時計を見ると出歩くには向かないのは明らかだ


「それは……」


「それともいつかと同じくおじさまとおばさまが送ってくださるのかしら?」


おかしそうに笑う


当然父さんも母さんもいないことは織り込み済みだ


「だったらタクシーでも……」


「そんなに私がいるのはいやなの?」


「い、いえ……」


咲ならともかく先輩と一晩一緒に過ごすというのはよくないだろう


「それとも私に見られたらまずいものでもあるのかしら?」


そういって自分のケータイを差し出す


「これって……」


「さあ、どうしてこの履いた形跡のある2枚の下着は咲のよりサイズが大きいのかしら?」


浮気の証拠を突きつける妻みたいに楽しげだ


「……どうぞ泊まっていってください」


「ふふ、お世話になるわね♪」


それで時間がかかっていたのか……


ようやく合点がいった





「風呂沸かしてきますね」


「悪いわね」


「……いえ」


完全に猫に首を抑えられたネズミだ


ある意味猫っぽいから当たっているのかもしれないけどさ


「そういえば……」


「はい?」


「須賀くんはあの下着を使うの?」


「なににでしょう……?」


「あ、アレに……」


「あれってなんでしょう?」


「だ、だから……おなにぃよ!」


顔を真っ赤にして叫ぶ先輩


その言葉に返す言葉すら失い固まってしまったのだった





キーボードの電池が切れそうなので買ってきます

また後ほど




「……ノーコメントで」


ようやく絞りだせた言葉がそれだ


先輩はというとまだ先ほどの余韻か顔が赤い


「せ、先輩……?」


あまりの反応のなさに思わずこちらから声をかけてしまう


「…………なによ」


「い、いえ……」


その顔を見るとかけようとした言葉も引っ込んでしまう


「おトイレ!」


「……え?」


「とにかくおトイレはどこ!?」


「突き当りを右です」


「そ、そう……」


出て行く先輩に胸をなでおろしたのは言うまでもない





「た、ただいま……」


「お、おかえりなさい……」


どれほどの時間が経っただろうか


体感的には1時間以上は経っただろう


それほどの時間をおいてもまだ心臓の高鳴りはおさまらない


ほんのり顔が赤い先輩も同じらしい


そしてお互いにかける言葉が見つからない


どうすればいいんだよ……


そのとき間抜けなブザーがお風呂が沸いたことを知らせる


「せ、先輩、お先にどうぞ」


「す、須賀くんこそ……」


「いえ、やっぱりまずはお客さんが……」


「仮にも家主を差し置いて入るわけには……」


そんな水掛け論は結局決着がつかなかった





眠気がやばいのでここまで

次回はお風呂編です

おやすみなさい




こんばんは

今夜もぼちぼち更新していきます

性的な描写が出てくるので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


でははじめますよーぅ




どうしてこうなったんだ……


「こ、こっちを見ちゃダメだからね!?」


「は、はい……」


お互いに背中あわせで着替える


浴室は広いといっても脱衣室はそこまでではない


現に……


「へ、変なところ触らないでよ!」


「す、すいません……」


薄氷ぐらいの隙間しかない


たとえばTシャツを脱ごうとすれば必然的にお互いに触れ合ってしまう


「わ、私がいいっていったら入ってきてね……?」


「……はい」


ドアの開く音で先輩が入っていったことがわかる


「……いいわよ」


「はい……」


無造作に置かれた先ほどまで身につけていた下着にどきりとしたのは言うまでもない





「……え?」


タオルをしっかりと腰に巻いて落ちないように確認してから浴室へと入る


「し、しかたないでしょ!これより大きなタオルがバスタオルくらいしかなったんだから……」


「……すいません」


思わず謝ってしまう


腰にタオルをしっかり巻いている俺


対照的に先輩は……


……エロい


薄いタオルで必死に体の前面を覆おうとしているのだ


咲ならともかくある程度の膨らみがある先輩では必然的に強調されてしまう胸部


和の場合は……


そもそも隠さないだろうという失礼な考えを慌てて振り払う


「ジロジロ見ないでよ……バカ……」


「……すいません」


普段とは違うしおらしい姿はいつまで見ていても飽きそうにない


そういうわけにもいかないんだけど……





「とにかく体を洗わなきゃね……」


「そうですね……」


そういって椅子に腰掛けてしまう部長


普段のどことなく尊大さを漂わせるようなこともなく、とてもしおらしい深窓の令嬢みたいだ


おお……


俺に背中を向けているのだ


タオルでかろうじて隠せている前半身とは対照的にまったく隠せていない後半身


そんな背中が俺に丸見えだ


さらにその下には割れ目が……


普段学生生活を送っている上では決して見ることはない背中


シワひとつ傷ひとつついていない白い背中は踏み荒らされていない親切と見まごうばかりの美しさだ


その上の朱がまたいいアクセントだな





「ねえ?」


「は、はい!?」


「髪の毛洗ってくれない?」


「……え?」


「長くて大変なの……それに手も離せないし……」


「わ、わかりました……」


必死に頼りないタオルを抑える先輩


普段とは違う深窓の令嬢にお願いされたら断れるわけもない


……邪な妄想を嗅ぎつけられないためにもな


「でも俺でいいんですか……?」


「いやだったら最初から頼まないわよ」


「そ、そうですね……」


なにはともあれ先輩に頼られている


だったらそれに応えなければ男じゃないよな!


邪な妄想を振り払うように一心不乱にシャンプーを泡立て始めた





「失礼します……」


「うん、お願いね」


女性の髪の毛を洗うのは初めてではない


だけど相手は咲だからノーカンだ


そうなると数えるほどしかない


そして先輩を洗うというのははじめての体験だ


……どうしよう


そんなことを考えていても始まらない


大きく息を吸い込みゆっくりと髪の毛を撫でていく


「……え?」


「どうかしたの?」


「女性の髪の毛って……こんなに柔らかいんですか……?」


「いろいろお手入れしてるし……それに命でもあるから……」


「なるほど……」


咲の髪の毛は短いのもあるけどまったくの別物だ


こうなるにはかなりの手入れがたいへんだろう


女性ってすごいな……





「痛くないですか……?」


「うん、すっごく気持ちいい……」


「そうですか……」


「もしかして誰か洗った経験あったりするの?」


「……親戚の女の子を」


「ふーん……ま、そういうことにしておくわ」


「ええ、そういうことにしておいてください」


そのあとも傷つけないように


先輩が痛くないように細心の注意を払いながら洗っていく


よほど気持ちいいのか鼻歌を歌っている始末だ


普段やけに大人びている先輩もこういうところは年相応なんだな


微笑ましいと同時にかわいらしくもある


誰も知らないだろう一面を俺が知っている


なんだかやけに優越感がすごいな……





「流しますね」


「うん……」


そういって先輩が目を閉じたのを確認してシャワーで流し始める


ところどころ白かった部分はきれいに流されやがてもとの髪色を取り戻していく


そしてきれいになったのでシャワーを止める


「終わりましたよ」


「ありがとう」


思わず言葉を失う


美術の教科書で見た見返り美人図


構図としてはそんな感じだ


だけどさりげない微笑みとしっとりと張り付いた長い髪


普段の先輩とのギャップ


その魅力に思わず言葉を失ってしまったのだった……





「もしかして私に見とれちゃったの?」


「……違います」


「ふーん……」


からかうように笑う姿はいつもの先輩だ


心を悟られないように慌てて目をそらす


「まあいいわ、そのまま背中をお願いしてもいいかしら?」


「はい……」


こうなった先輩にはかなわない


「悪いわね、髪の毛だけじゃなくて背中までお願いしちゃって♪」


「……いえ」


まったく悪びれていない楽しげな先輩


悔しいけど言われるがままにするしかない


ただ無心で石鹸をタオルに泡立てたのだった





「失礼します……」


先輩の白い背中を傷つけないようにゆっくりタオルを這わせる


背中とはまた違った人工的な白い線ができる


「もう少し強くてもいいわよ?」


「わかりました」


先輩に言われるがままに力を強くする


先ほどとは違い背中にほんのり赤いラインが走る


「うん、それぐらいで大丈夫よ」


先輩がそういう間にラインは消えてしまう


再びこするとまた走る赤いライン


先輩は楽しそうに鼻歌を歌っている


その裏で自らの背中が大惨事になっているというのに……


誰も知らないところで先輩の背中を傷つけている


だけど俺の心は大いに満たされたのだった





PCの調子が悪いのでここまでで

失礼します




こんにちは

時間ができたので投下します

今のところあまりえっちくないですが、性的な描写が苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


でははじめますよーぅ




「ありがとうね」


「い、いえ……」


振り向いて無邪気に笑う先輩にどことなく罪悪感が……


いや仕返しができたから十分だ


そう割り切れないのが辛いな……


「じゃあ今度は私が洗ってあげるわ」


「……え?」


「ただ洗ってもらってばかりも悪いしね」


「はあ……」


「……私が洗うなんて思わなかった?」


「い、いえ!」


「ふーん……よーくわかったわ」


「あ、あはは……」


笑ってごまかすしかない


「じゃ、一旦目を閉じててくれるかしら?」


「え?」


「そうしないとお尻が見えちゃうでしょ!」


「す、すいません……」


慌てて目を閉じると先輩が立ち上がり移動するのが感じ取れた


「目を開けていいから座ってくれる?」


「わかりました」


あの久先輩が小さなタオル1枚で後ろにいる


……やばいな





「振り向いてはダメよ?」


「どうしてですか?」


「それは……タオルを持ちながら髪の毛を洗えると思う?」


「ああ……」


たしかにそれは無理だな


つまり今先輩は……


鏡ごしに顔だけが覗く先輩


だけど文字通り一糸纏わぬということは……


タオルですらやばかったのだ


それが本当の全裸だ


いつか間違えて覗いてしまった着替えを思い出して昂りそうになるのを必死にこらえる


「じゃあ洗っていくわね」


「は、はい……」


知ってか知らずか先輩は俺の頭へと手を伸ばしたのだった





あの先輩が俺の髪の毛を洗ってくれている


咲はノーカンだ


はやりさんや良子さん和の場合は雲の上すぎてかえって受け入れられた


だけど久先輩の場合は……


あまりに突拍子もなさすぎていまだに現実だと受け入れられない


髪の毛に触れる手のひらのぬくもりも柔らかさも現実なんだろうけど現実ではないみたいだ


「須賀くんって髪の毛柔らかいわね」


「そうですか?」


「このまま女の子にしたいくらいには、ね」


「やめてくださいよ……」


「でもなにか特別な手入れはしてるの?」


「いえ、特にはなにも……」


「そんなこと言ったら髪の毛の手入れに苦労してる世界中の女の子を敵に回すわよ?」


「あはは……」


苦笑いしか出てこない





「髪の毛を流すから目を閉じてくれる?」


「え、ええ」


先輩に言われた通り目を閉じる


無言の空間にシャワーの流れる音だけが聞こえる


髪の毛を伝うあたたかい水流はたしかに髪の毛をきれいにしてくれているという実感を伴う


やっぱり誰かに洗ってもらうのは気持ちいいな


ようやく受け入れられたのか気持ち良くなってきた


そしてそれを存分に楽しめなかったのが残念だ


もったいないことしたな……


後悔先に立たず


ただただ先輩が気持ち良く洗ってくれた


それだけで今は十分だ





「このまま背中を流していくわね」


「ええ、お願いします」


先輩が背後で石鹸を泡立てているらしい


咲以外の人に洗ってもらうのはなんだか新鮮な気がする


たいていの場合タオルや手ではなく……


思い出した感触に思わず身をよじらせるのをこらえる


「ねえ、須賀くん」


「はい?」


「ご褒美をあげるわね」


「ご褒美……ですか……?」


「そう、ご褒美」


鏡ごしの先輩はいたずらっぽい笑みを浮かべてはいるが顔は赤い


原因はわからないけど……


「……え?」


「せっかくだからこうして洗ってあげるわ」


「せ、先輩!?」


背中を洗うべきはずの先輩の両手は俺の胸の前でしっかり組まれていた


そして背中には柔らかな二つの感触


「お、おっぱいで洗ってあげるわ……」


耳元でのささやきはやけに妖艶だった





ちょっと出かけるのでここまでで

続きはまた夜にでも

失礼します




「せ、先輩、や、やめてください!」


「和には負けるけど私だって結構あるんだからね!?」


俺の一言は逆効果だったらしい


意固地になった先輩がひたすら俺の背中に胸を擦り付ける


振りほどこうにも腕をしっかり組まれていてそうもいかない


本人がいう通り大きさは十分で柔らかさも申し分ない


振りほどかないのは腕を組まれているからだけではない


……気持ちいいしな


「私のおっぱいは気持ち良くないのかしら……?」


不安げにささやかれる


「い、いえ……」


そんなことを言われたら否定できるわけないじゃないか……


ただただ先輩が背中を流し終えるのを耐えるしかなかった……






「私のおっぱいはどうだったかしら?」


声から勝ち誇っているのが簡単に予想できる


正直素直に認めるのはシャクだ


だけど……


「すっげぇ気持ちよかったです……」


ただ認めるしかできない


「そうでしょ♪」


なんだか負けた気がする


何にかはわからないけどさ……


楽しそうな先輩


「さすがに前は自分で洗ってよね」


「……はい」


ただただ敗北感とともに自分を洗ったのだった


これが格差社会ってやつか……





「そろそろ入りましょうか」


「じゃあ俺上がりますね」


「どうして?」


俺の言葉に先輩が疑問を返してくる


「さすがに二人だと狭いですし……」


「でも無理ではないでしょ?」


「ええ、まあ……」


父さんたちがこだわった湯船は俺がのびのび入っても余裕があるくらいには広い


「じゃあ入りましょ」


前半身をタオルで器用に覆いながら入ってしまう


「ほら、はやく」


「は、はい……」


逆らうわけにもいかず向かい合うように一緒にはいる


「思ったより広いわねー」


「……そうですね」


足を伸ばすことはできないながらも十分二人で入れる


いつだったかこれ以上の人数で入ったこともあるもんな……





「うーん……広いお風呂っていいわねー」


そういって伸びをしている先輩


タオルが濡れてぴったり張り付いているせいで膨らみが強調されている


たしかに大きいな……


和ほどではないにせよ十分だろう


「普段は狭いんですか?」


「ま、一人暮らしのアパートなんてたかがしれてるのよ」


「はあ……」


俺には想像もつかない話だ


どこか遠い目をしている先輩


普段の先輩からは想像つかないような姿に気まずい沈黙が流れた





「そういえば……」


ずっと気になっていたことがある


「ご褒美ってなんのご褒美ですか?」


あいにくだけどご褒美をもらえるような心当たりはない


「……言わなきゃダメ?」


上目遣いはやばい


「で、できれば……」


思わずたじろいでしまいそうだ


「そうね、別に隠すことでもないしね」


話してくれるみたいだ


「私はね、嬉しかったのよ」


「嬉しかった……ですか?」


「そう、とても嬉しかったの」


「はあ……」


いつも飄々としている先輩らしくよくわからない


だけど嬉しかったのは本当だというのは顔を見れば俺でもわかる





「私が1年生のときね、部員は私しかいなかったの」


喋り始める先輩


「2年生になってまこが入ってくれてようやく二人になった」


「だけど大会なんて夢のまた夢だった」


「だからこそ今年は部員を揃えて大会に出たかったの」


「そんな中で和と優希が入ってくれた」


「そして須賀くんが咲を連れてきてくれた」


「なりふり構えなかった私はあなたにほとんど何もしてあげられなかった」


申し訳なさそうに頭をさげる


思わずこちらが恐縮してしまう


「それでもあなたは最後までついてきてくれて優勝までサポートしてくれた」


「だから……本当にありがとう」


涙交じりの声で頭を下げてくれる


「い、いえ……」


普段とのギャップにどうすればいいかまったくわからない


隠しきれなくなって嗚咽を漏らす先輩をただただ見ているしかできなかった





続きを書ける状態ではないのでここまでにします

失礼します




「だ、大丈夫ですか……?」


「ええ、なんだか泣いたおかげですっきりしちゃった」


そういって楽しそうの笑うのはいつもの先輩だ


「よかったです」


「あ、でも私が泣いたのは二人だけの秘密だからね?」


「ええ、わかってます」


「もしも破ったらあの写真を……」


「ぜ、絶対に言いません!」


さすがにあんな写真をばらまかれたらな……


そもそも最初から誰かに話すつもりもないんだけど……


あんなしおらしい先輩は俺の前だけで十分だ


だけど相変わらず女性の涙には弱いな……


涙は女の武器というのも間違いではないな





だけど不思議なこともある


それなら先輩が嬉しいだけで俺にご褒美をくれるなんてことにはならないはずだ


「あの……それでも先輩にご褒美をもらう心当たりはないんですけど……」


「実は今日とても嬉しかったことがあるの」


「今日……ですか……?」


「ええ、それも部活の中でね」


「はあ……」


たしかに今日の部活は楽しかった


順位はともかく優希から直撃も取れたしな


「かわいい後輩が自分と同じ戦法で結果を出してくれたのが嬉しくないわけないじゃない!」


「な、なるほど……?」


わかったようなわからないような……


だけど一つだけはっきりしていることがある


「あの……かりにも男なのであまりかわいいって言われるのは……」


どちらかといえばかっこいいのほうがありがたい


「いえ、須賀くんも私の立派なかわいい後輩よ」


そういって俺の頭をいいこいいこと撫でてくれる


……悪い気はしないな


「だけどかわいいのは先輩のほうですよ」


「ふふ、お世辞だとしても嬉しいわ」


お世辞じゃないんだけどなぁ……





「だからね……」


タオルをとった先輩が湯船に腰掛ける


「せ、先輩!?」


「す、須賀くんが望むなら……え、えっちなことだって……」


フルフルと小刻みに震えながらも脚を広げる


文字通り一糸纏わぬ先輩の裸体があらわになる


さすがに和ほどとはいわないまでも十分に豊満な乳房


しっかり上を向いている乳首は色素が薄いながらもかなり扇情的だ


最もデリケートな秘書はお尻の辺りまでびっしりと黒い陰毛の茂みが守る


はっきりいってグロテスクだ


そのグロテスクな林の下の割れ目を開くと鮮やかな秘所が顔を開ける


乳首よりも色素は強くしたたる愛液もともなって瑞々しい果実のようだ


色こそ違えどグロテスクな見た目と鮮やかな果肉はキウイを連想させかなり甘美なものだ


「は、はじめてだけど……私頑張るから……」


震える声に潤んだ瞳


生唾を飲み込みつつ見入ってしまうほどに魅力的だ





「せ、先輩……」


ようやく絞りだせた言葉がそれだ


「須賀くんは私とえっちなことをするのはいや……?」


位置的に見下ろされているのになぜか上目遣いに思えてしまう


普段とのギャップがかなりある


できることなら欲望のままに先輩を貪りたい


俺自身も経験はないけれど気持ち良くないわけないだろう


だけど……


「そ、そういうのは本当に好きな人と……」


そういって必死に言い訳をする


「須賀くんは私のこと嫌い……?」


濡れた髪の毛もあいまって捨てられた子犬みたいな先輩


自分自身もペットを飼っている身としては見捨てることはできない


「き、嫌いじゃないですけど……」


「私は須賀くんのこと好きよ」


「……え?」


「かわいい後輩の一人としてじゃなくて一人の男の子としての須賀京太郎が好きなの」


その言葉に俺の思考は完全に停止してしまった……






昨夜は古傷が痛んで更新できませんでした

雨が降ると時折疼くこともあります


夕飯の支度があるので一旦ここまでで

続きはまた夜にでも

失礼します




「須賀くんは私のこと嫌い……?」


停止した思考に追い打ちをかけるような質問


先ほどと同じ質問だけど意味合いは全然違う


「き、嫌いじゃないです……」


先ほどとは同じ答え


だけどその意味合いは全然違う


「じゃあ……好き?」


「え、ええ……」


「それは一人の女の子として?それとも……」


「……すいません」


「……そっか」


少なくとも先輩は好きだ


好きなんだけどそれは……


俺の答えに目に見えて落胆している先輩


ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいだ





「一人の女の子としてはともかく先輩としては好きってことよね?」


「はい」


考えるまでもない


「好かれるようなことをしてきた覚えはないんだけど?」


「いえ……みんなをまとめて全国制覇を間近で見てきて嫌いになれるわけないですよ」


「ふふ、ありがとう」


「それにその……かわいいですし……」


我ながら恥ずかしくなるようなセリフだ


「ふーん……」


嬉しそうにニヤニヤしている


言わなきゃよかったと後悔しても後の祭り


「もっと褒めてもいいのよ?」


「……いやです」


「素直じゃないわねー」


頭をポンポン叩きながら笑う


……揺れるっていいことだな





「じゃあ私でえっちな気持ちになるの?」


「……え?」


「どうなの?」


「……ええ……まあ」


これほどのスタイルに性的欲求を掻き立てられないわけがない


「ふーん……」


なにやら考え込んでいるらしい


「じゃあさ、お、おなにぃしてるところ見せてよ……」


「え”!?」


「私のも見せてあげるからさ……」


「そ、それはちょっと……」


「なによ、私じゃオカズにならないってわけ!?」


「ち、違います!」


「だったらいいわよね?」


「……はい」


とびきりの笑顔にそう頷かざるをえない


つくづく流されやすいな……





「これが男の子のおちんちん……」


「あの……ジロジロ見られると恥ずかしいんですけど……」


タオルを外した俺も先輩と同じく文字通りの全裸だ


浴槽から上がった俺たちは互いに椅子に座って向かい合っている


お互いに全てをさらけ出している


「私だって見せてあげてるんだからおあいこでしょ!」


それを言われると言い返せない


「じゃあはじめましょうか……」


「え、ええ……」


自らの手を乳房と股間へとあてがう先輩にあわせて俺も逸物を左手で握る


心なしかいつもより大きく感じる


指を器用に使って自らの乳首とクリトリスをいじる先輩


ときおり漏れる甘い吐息を感じつつ自らの逸物をしごく


これ自体は俺にとってありきたりの行為だ


手慣れた感じを見るに先輩にとってもそうなのだろう


だけどお互いに見せ合っているという状況はイレギュラーだ


瞬く間に暴発しそうになるのを緩めることで必死にこらえた





「手がおろそかになってるわよ?」


「せ、先輩こそ……」


目ざとい先輩に気付かれてしまう


言い返す言葉は精一杯の強がりだ


「わ、私はいいの!」


「ダメです」


なにがダメかはわからないがなんとなくダメだ


「だ、だったら……」


乳首をいじっていた手が俺の逸物を包み込む


「わ、私がイかせちゃうもん!」


「ちょ、ちょっと!?」


加減を知らない手はただただ俺の限界へとアクセルを踏んでいく


だったら……


「ひぅ!?」


「お、俺だってお返しです!」


お留守になった乳首を強くつまんで引っ張ってやる


「ま、負けないんだからぁ……!」


「お、俺だって……!」


バカな意地の張り合いはお互いの絶頂による引き分けで決着がついたのだった





「へぇ……男の子ってこんなになるんだ……」


顔まで汚す精液を舌で舐めとる


その動作すらも艶かしい


「あまり美味しくないわね……」


「あ、あはは……」


「本もビデオもあてにならないわね……」


呆れたようにつぶやく


「え?先輩もそういうのを見るんですか?」


「お、女の子がえっちなことに興味があってもいいでしょ!」


プンスコとほおを膨らませる


「それともえっちな女の子は嫌いかしら?」


「いえ、好きですよ?」


「……えっち」


「先輩もですね」


ほっぺたを膨らませながらそっぽを向くのはいたずらを隠そうとする小学生みたいだ


こういうところは年上とはいえ同世代なんだとしみじみ感じる


……かわいいしな





「ねえ、それってきれいにしてあげたほうがいいわよね……?」


「……え?」


指差す先には俺の逸物がある


「い、いえ……」


「でもそうしてあげたほうが男の子は喜ぶって……」


「本の知識ですか?」


「わ、悪い!?」


「い、いえ……」


「と、とにかくきれいにしてあげるから!」


突然押し倒されてしまい頭を撃たないようにするのが精一杯だ


「これがおちんちん……」


お尻のせいでよく見えないが驚いているのはよくわかる


「べ、別に怖くなんかないもん!」


誰に対してかわからない言い訳をして体を倒す


逸物が温かい感触に包まれたのは間もなくのことだった





「なまぐさい……」


「……すいません」


俺のせいではないけど謝っておく


なんとなく申し訳ないしな……


未体験だからどれほどのものかはわからないけど


「たひか……」


ゆっくりと舌を這わせる


たどたどしい手つきならぬ舌つきだ


だけど敏感なせいで暴発しないように必死でこらえる


「先輩のもきれいにしてあげますね」


そういって茂みの合間の割れ目をなめるとしょっぱい味が広がる


「お、おまんこなんて舐めないでよ……」


必死に訴えるが聞く耳を持たない


「だ、だったら私だって……」


先輩も俺と同じ気持ちらしい


相手より先に暴発したくない


そう思いつつ一心不乱に舌を動かす


だけどこの勝負も結局引き分けに終わったのだった……





「やっぱり美味しくないわね……」


「すいません……」


好奇心から一度口にしたことがあるがとても飲めるような代物ではない


それでも律儀に飲み干してくれるのだからすごいと思う


「須賀くんの味がしてよかったけど……」


「……え?」


「湯冷めしちゃうからあがりましょ」


「え、ええ……」


シャワーで体を流してさっさとあがってしまう先輩


だけど……


「あの……先輩?着替えは……」


「……あ」


直接うちに来た先輩が着替えを持っているはずもない


全裸で立ちつくしてしまったのだった……





「あの……せめて前を留めてくれませんか……?」


「留められないんだからしかたないでしょ!」


「そ、そうですか……」


俺のYシャツに袖を通した先輩


だけど前は留められず開いている


そして下は……


「あの……せめて下着だけでも……」


「汚れた下着はいやだもん!」


「はあ……」


咲のはサイズが合わないだろうしあの2枚を履いてもらうわけにもいかないだろう


「ま、あんなことの後だし寝るくらいなら我慢するわよ」


「では今夜は俺のベッドを使ってください」


「須賀くんは?」


「ソファーで寝ますよ」


「だーめ」


「……え?」


「今夜は私と一緒に寝ること!」


ケータイを振りながらいうので逆らえない


「……はい」


容疑者のごとく先輩と一緒に俺の部屋へと向かったのだった





「二人で入ると狭いわね……」


「やっぱり……」


「出ちゃダメよ?」


「……はい」


照明を落としたベッドの中


必然的に密着することになる


普通は背中合わせだろうと思う


だけど……


「男の子の胸板って安心するわね」


「あ、あははは……」


向かい合って抱き合っているせいでYシャツでは抑えきれない胸が押し付けられる


「またおちんちん大きくなってる」


「……違います」


「また明日やってあげるからおなにぃしちゃダメよ?」


「え?」


「じゃあおやすみなさい」


俺の反論を遮るように寝息を立て始める先輩


自分だって濡れてるくせに……


必死にモヤモヤを払うように寝入ったのだった……





「おはよう」


「お、おはようございます……」


目を開けたら先輩の顔が目の前にあった


「思った以上にかわいい寝顔なのね♪」


からかうように笑われるが反論しようにも頭が回らない


「ほら、起きて起きて」


先輩はバッチリ着替えていて、見慣れた制服姿だ


「朝からおちんちんは元気ね」


「こ、これはその……」


「約束通りしてあげるね……」


「……え?」


「ほら、座って座って」


「はあ……」


先輩に言われるがままに腰掛ける


正常な判断はできないが先輩に任せておけば大丈夫だろう





「ちょっと立ってくれる?」


「え、ええ……」


ベッドから立ち上がるとトランクスごとズボンをずり下げられる


「やっぱり大きいわね……」


ずり下げられた反動で自然に座ってしまう


「じゃ、じゃあ約束通り……」


俺の逸物を優しく包み込む


自分でするのとは大きな違いだ


「わ、私のも見える……?」


いわゆるM字開脚はのせいでスカートの中身は丸見えだ


ほんのりずらされた黒いストッキングと昨日も履いていた下着


その先の昨日はあれほど近かった秘所はやけに遠く感じる


「わ、私がおなにぃ手伝ってあげるね……?」


自らの性器と同時に俺の性器をいじり始めたのだった





「え、えっちな音聞こえる……?」


「え、ええ……」


卑猥な水音と昨日みた秘所は俺の興奮を掻き立てるのに十分すぎる


「た、たしか……」


口に含みつつ袋を揉み込む


間接的な刺激と直接的な刺激


朝一番で俺の限界もそう遠くない


「せ、先輩、俺もう……!」


「ぜ、全部私の中に出して……!」


その上目遣いに俺の堤防はあっさり決壊してしまう


それでもゆっくりと時間をかけつつも喉をとくとくと鳴らしながらしっかり飲み干す


「ごちそうさまでした」


「お、おそまつさまでした……」


とびきりの笑顔に思わずときめいてしまったのだった






「こんなに濡れちゃったら履けないわね……」


俺に見せつけるかのようにストッキングと下着を脱いでいく


そのゆったりした動作は名作映画のようで片時も目を離せない


「このパンツあげるから処分しておいてね」


「……え?」


無造作に頭に置かれた下着もストッキングもまだ生温かくもありひんやりとした冷たさもある


「先に朝ごはんの準備しておくから着替えていらっしゃいね」


そういって階下へと姿を消す


……着替えるか


下着をあの2枚と一緒にしてから着替える


階下では制服にエプロンを着けた先輩が朝食の配膳をしていたところだった


「ほら、顔洗ってしゃきっとしなさい」


「は、はい……」


あの下ははいてないんだよな……


雑念を振り払うように懸命に顔を洗ったのだった……





「さて、先に出るけどお弁当忘れちゃダメよ?」


「何から何まですいません」


「私も楽しかったからいいのよ」


とても嘘をついている顔には見えない


「あれ?もう出るんですか?」


「スカートの下に何も履かせてくれないつもり?」


「い、いえ……」


「じゃ、また来るからね♪」


「お、お待ちしております……」


「このまま通い妻っていうのもいいかもね」


「……え”!?」


「じゃあね」


スキップをしそうな勢いで出て行く先輩


昼休みの大きなハートマークの愛妻弁当も相まってその日は1日ぼんやりしたままだった……




つづく





次回予告


「最近私の出番がないの」


「はあ……」


「どうすればいいと思う?」


「知りませんよ……」


「もう!真剣に考えてよね!」


そういって手に持ったムチで叩いてくる


全く痛くなくてペチンという音がぴったりだ


「あの……それよりそろそろほどいてくれませんか……?」


「わ、私の魅力にメロメロになるまでダメだもん!」


恥ずかしいなら最初から言わなきゃいいのに……


目の前にいる『こかじ』という名札のついたスク水とネコミミを着けた女性をみてつくづくそう思った




という展開ではありませんが次回もお楽しみに!






以上です

思ったよりえっちくできませんでしたね……

すこやんも久も好きなキャラです

不快に思われた方はすいません


明日・明後日の更新はありません

次回はまた来週にでも

おやすみなさい





「また手を出してくませんでした……」


不満げにつぶやく和


「さすがに彼氏彼女でもないのにそれはまずいだろう」


「私ならいつでもいいですのに……」


服を着ながら和がつぶやく


「あはは……」


乾いた笑いを返すのが精一杯だ


「そ、それより朝ごはん食べに行こうぜ!」


慌てて話題を変える


「むぅ……」


不満げな和


「ほら、早く早く」


……全裸の和に週1回だけとはいえ抱きつかれて眠るのだ


理性がやばいのは言うまでもない


少しでも手を出せばそのままずるずるいきそうだしな……





「それではまた来週もー?」


「「「のっどちゃーん☆ミ」」」


「はい、オッケーです!」


「ありがとうございました」


どうこう言って無事に仕事をやり遂げるあたり立派だ


朝の不機嫌そうな様子はどこへやら


ニコニコと笑顔で子供達と接しているあたり天職といっても過言ではないだろう


ただ……


「そろそろ離れてくれないか……?」


「ダメです」


後ろから和に抱きつかれている


二人きりの楽屋とはいえ……


せめて服を着てくれ……





「今日もグッドでしたよ」


「「ありがとうございます」」


社員食堂で昼食を食べながら良子さんにほめられる


ビシッとスーツを着こなすのはやはり大人のお姉さんの雰囲気だ


そんなお姉さんにほめられて悪い気はしないな


「そういえば今日のレッスンですけど……」


そろそろ昼食を終えようとしていると良子さんが口を開く


「スペシャルゲストが来ます」


「ゲスト……ですか……?」


「いえす」


それはレッスンのときのお楽しみです


そんな良子さんの言葉に期待を胸を膨らませながら昼食を終える


「さて、ここです」


そこはいつもの会議室だった


だけどゲストがいると思えば気持ちはまた違うものだ





「し、失礼します……」


俺の後ろに隠れてしまった和


先に入って行ってしまった良子さん


……俺が行くしかないな


恐る恐る中に入ると……


「……なにしてるんですか、健夜さん」


「今日のスペシャルゲストだよ☆」


「うわぁ……」


「ちょ、ちょっと!?その顔はどういう意味!?」


スク水ネコミミニーソックス


ご丁寧に胸元に縫い付けられた『こかじ すこや』の文字


「え、えと……その……」


和は混乱している






「お、おほん……」


わざとらしく咳払いをする健夜さん


先ほどの惨状を知っていれば威厳も何もあったものではない


「今日のスペシャルゲストの小鍛治健夜プロです」


「よ、よろしくね」


「よ、よろしくお願いします……」


差し出された手を恐る恐る握る和


さすがにあの格好のインパクトは凄かったらしい


「そもそもどうしてあんな格好をしていたんですか」


「え?こーこちゃんが……」


「「ああ……」」


「どういうことですか?」


納得がいった良子さんと俺


事情がつかめない和


「世の中にはしらない方がいいこともあるってことだ」


「……そうですね」


俺の言葉に頷く良子さん


何か言いたげな和


知らない方がいいこともある





「そ、それじゃあ始めようか」


「いえす」


「はい」


麻雀のことになると目つきが変わる


ただ健夜さんといえば……


いつだったかのトラウマが蘇る


……さすがにあんなことにはならないよな?


そんな恐怖を感じつつ打っていく


そんな懸念が物の見事に外れながら半荘が終了した


「じゃあ説明していこうか」


先ほどのスク水ネコミミニーソックスの面影はない


思わず背筋を正してしまう


そしてそれは和も同じだったらしい


「じゃあ……」


緊迫感とともに始まったのだった……





「どうだったかな?」


言葉が出ない


「わ、私の説明そんなにわかりにくかった!?」


「い、いえ……すっげぇわかりやすかったです」


「こんなにわかりやすい説明をしていただいたのは初めてだったので……」


「これでも牌のお姉さん代行だからね!」


そういって胸を張る


世間の評判は知らぬが花というやつだ


「そろそろフィニッシュにしますか」


「たしかに暗くなってきましたしね」


「じゃあご飯食べに行こうか」


「おごってくれるんですよね?」


「うん、いいよ」


良子さんの言葉に笑顔で答える健夜さん


「じゃあ食べに行こっか」


「わ、わかりました……」


意気揚々と歩き出す健夜さんに遅れないように立ち上がったのだった





「ごちそうさまでした」


「どうだったかな?」


「……美味しかったです」


「わ、私も……」


こんな店に連れてきてもらえるなんて思わなかった


ドラマで悪役が密談していそうな料亭だ


料理も美味しいのは美味しかったけど雰囲気に気圧されてしまったというのが本音だ


「すいません、まだ明日の打ち合わせがあるのでお先に失礼します」


「うん、またね」


「はい、失礼します」


良子さんと一足先に別れる


「じゃあ俺たちも……」


別れようとしたときだ


「あ……」


健夜さんがつぶやく


「今夜のホテル決めてない……」


「そ、そうですか……」


なんだかいやな予感が……


「でしたら一緒に泊まりませんか?」


「「……え?」」


和の提案にそろって素っ頓狂な声をあげてしまった





といったところで次回はお泊まり編からです

夕飯の準備があるのでここまでで

失礼します




こんばんは

少しですが更新していきます

性的な描写はないと思いますが、苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


でははじめますよーぅ




「すごいです……」


「ああ、そうだな……」


「二人とも、座ったらどうかな?」


言葉を失っている俺たちを呼ぶ健夜さん


たしかにこのホテルに宿泊したことはなんどもある


それでも……


「まさかこんな部屋があるなんてな……」


「スイートルームってすごいです……」


「え?私が泊まる時はいつもここだよ?」


あっけにとられる俺たちに笑いかける健夜さん


やっぱり雲の上の存在だ


「ほら、働きながら実家で暮らしてるとお金の使い道がないから……」


悲しげにたそがれる健夜さん


世の中には知るべきではないことがあるらしい






「そ、それにしても全員『須賀』なんて家族みたいですね!」


和が強引に話題を転換させる


「あ、あれは和ちゃんが『須賀和』って書いたから……」


「そもそも二人とも苗字違うじゃないですか……」


楽しげに話す二人にツッコミを入れる


「でも小鍛治プロみたいなお姉ちゃんや須賀くんみたいなお兄ちゃんがいると嬉しいです」


「たしかに和ちゃんみたいな妹がいたらいいかも……」


そういって和の頭を撫でている


たしかに微笑ましい姉妹に見えなくもない


……一部を除けばだけどな


「それじゃあ一緒にお風呂に入ろうか」


「はい!お背中お流しします!」


そういって風呂場へ向かう二人


和が寂しそうな顔をしたのは気のせいだよな……?





ベッドにこしかけチャンネルを見るともなしに回していく


そうでもしないとおかしくなりそうだ


「和ちゃんのおっぱいすごいね……」


「小鍛治プロだってスタイルいいじゃないですか」


ドアに隙間があるからかしらないがそんな声が筒抜けなのだ


以前見たことのある裸体を否が応でも想起させる


そしてそれは健全な男子高校生である俺にとってはかなりの苦痛でもある


さすがに自分でするわけにはいかないよなぁ……


見つかる危険性


たとえ成功したとしてもその後に匂いでバレる危険性


それらを考えるととても自分ではできない


ただただリモコンの音を大きくして耐えるしかないのだった……






「あがりましたよ」


「そ、そうか……」


上がってきた二人の格好に思わず息を飲む


ほのかに朱の差した頬


しっとりと濡れて張り付く長い髪


胸元やたもとのゆるいバスローブ


……やばい


「じゃ、じゃあ俺も風呂に入ってくる!」


二人から逃げるように風呂に入る


それにしてもさっきの二人は色っぽかったな……


全裸を知っているのにまた別の色気があるのだから女性は不思議だ


……ふぅ





京ちゃんがすっきりしたところでここまでで

おやすみなさい




「あがりましたよ」


「おかえりなさい」


「あれ?和は寝ちゃいました?」


「うん、そうみたいだね」


3人入ってもさらに余裕のあるベッドで静かに寝息を立てる和


布団の中はバスローブのはずだがお姫様だと言われても違和感はない


そんな和を優しく撫でる健夜さん


「私のことジロジロ見てどうかしたの?」


「いやあ……はじめて健夜さんをお姉さんだと思いまして……」


「こ、これでもアラサーだからね!?」


「すいません……」


「もう……」


そういってほっぺたを膨らませている


ネコミミスク水ニーソックスの女性をお姉さんだと思えと言われてもどだい無理な話だろう






「でも京太郎くんのそんな顔久しぶりに見たかも」


「え?」


健夜さんの言ったことの意味がわからない


「そんな風に笑えてるの見たな」


「そうですか……」


自分ではわからない


だけど心当たりがあるのは事実だ


「あの電車の中で死にそうな顔してたんだからね?」


「すいません……」


自覚はなかったが健夜さんが嘘をついているとは思えない


「じゃ、ついでにお姉さんが相談に乗ってあげちゃうぞ」


「ちょ、ちょっと!?」


強引に腕をくんでベランダへと連れ出される


着痩せしている胸はバスローブ越しでも十分に柔らかいのだった






「うーん……さすがに夜は少し冷えるね」


「ええ」


伸びをしている健夜さんの言葉に頷く


「それにしても東京の夜は明るいですね」


「それだけ頑張ってる人がいるってことだよ」


「なるほど……」


健夜さんの言葉に不思議と納得できた


「はやりちゃんと何かあったんだよね?」


核心を突かれる


何かあったのを確信しているような質問の仕方だ


「……はい」


「……そっか」


笑うのでもバカにするのでも悲しむのでもなく


ただただ静かに健夜さんは頷いた


月夜に照らされた物憂げな表情はどこか引き込まれそうな魔力が満ちていた





「振られちゃいました」


そんな言葉が口を突いて出る


「そっか……」


慰めることもなくそう頷く


その言葉に今まで必死に抑え込んでいた感情が溢れてくる


「よく頑張ったね」


その言葉に全ての堰が壊れる


自然に抱きしめてくれるのをなされるがままに受け入れる


「今は私しか見てないから大丈夫だよ」


そういって撫でてもらうたびに溢れてくる感情


そのまま今まで溜まっていたものを流し出すように健夜さんに甘えたのだった……





「落ち着いたかな?」


「は、はい……」


あんな醜態をさらしたのが気恥ずかしくて目をまともに見られない


「京太郎くんでもあんな風に泣くんだね」


返す言葉もない


俺よりずっと小さいはずの健夜さんがやけに大きく感じる


「でも安心したよ」


「安心……ですか……?」


目をこすりながらたずねる


「うん……いやなことを溜め込んでばかりいたら人間いつか壊れちゃうから……」


やけに実感がこもっていてそれ以上の言葉を拒絶する


「だからさ、こうして私に発散してくれてありがとう」


「こ、こちらこそありがとうございます……」


お礼を言うのは俺の方だ


良子さんのときも思ったけどこれもプロのプロたる所以なのだろうか






「どうせならもっと大きな胸の方が……」


悔し紛れにそんな軽口を叩く


「わ、私だって小さくないもん!」


「はやりさんはともかく年下の良子さんや和にも勝てないじゃないですか」


売り言葉に買い言葉


お互いに負けず嫌いでお互いに譲らない


「へくち……」


かわいらしい健夜さんのくしゃみに時間が止まる


「とりあえず入りませんか?」


「うん、そうだね……」


秋の夜長は静寂を壊す口喧嘩を許さないらしい


その証拠に静かに寝息を立てる和はかなり幸せそうだ





続きはまた夜にでも

失礼します




「とりあえずシャワーを浴びようかな……」


「すいません……」


部屋に入った健夜さんの言葉に謝る


そうなった原因はほとんど俺だ


「どうせなら一緒に浴びちゃう?」


「……え”!?」


「私のおっぱいのことをバカにしたのは誰かなぁ?」


「……すいません」


意外と根に持っているらしい


「それとも私のおっぱいが刺激が強すぎて無理なのかなぁ」


腹が立つくらいのにやけ顏だ


ここまでされて引き下がれるわけもない


「だったら一緒に入りましょう!」


「の、望むところだよ!」


売り言葉に買い言葉


風呂場へと向かう俺たちを尻目に和は静かに寝息を立てていた





性的な描写が入るので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください





「ふふん、どうかな!」


全裸で仁王立ちの健夜さん


「おみそれいたしました」


「わかればよろしい」


俺の言葉に健夜さんは満足げだ


「あの……そろそろでてもいいですか……?」


さすがに風呂場に全裸で女性と二人きりと言うのはまずい


……最近少なくとも週に1回はなってるけどさ


「た、たしかにそうだね……」


健夜さんも冷静になってくれたらしい


「じゃあ……」


バスローブに手をかける


「えい」


楽しげに健夜さんがシャワーをかける


「これで着れないね」


「……そうですね」


呆れて言葉も出ないとはこういう状態なのだろう





「せっかくだから髪の毛洗ってほしいな」


「ええ、いいですよ」


「あれ?やけに素直だね」


「こうなったらやけですよ」


「そ、そう……」


「洗うので座ってくれますか?」


「う、うん……


さすがに家庭用の風呂とまではいかなくとも十分広い


普段俺たちの宿泊する部屋のユニットバスとは大違いだ


そこの椅子にちょこんと腰掛けた健夜さん


「でも少しだけ楽しみだな」


「楽しみ……ですか……?」


「うん、あのとき京太郎くんに洗ってもらったのがすごく気持ちよかったから……」


「そ、そうですか……」


あのときのことを思い出してしまう


少しでも気持ちよくなってもらわないとな


そう思うとなんだか妙に緊張してきた





「失礼します……」


「お願いします」


咲や和の髪はよく洗っている


それこそ洗いなれているっていっても過言ではないだろう


それでもやっぱり緊張してしまう


痛くないように慎重に慎重を期すように髪の毛を撫でていく


「はふぅ……」


「気持ちいいですか?」


「うん、すっごく気持ちいいよ」


「あ、ありがとうございます……」


「ただもう少し強くてもいいかな」


「わ、わかりました……」


健夜さんの注文に沿うように力を強くする


「うん、これぐらいがいいかな」


「わ、わかりました」


我ながらかなりぎこちなかったと思う


それでも健夜さんが満足げなのだから結果オーライだろう





「そのまま背中もお願いしようかな」


「じゃあタオルを……」


「せっかくだから手でお願いしたいなぁ」


「そ、それは……」


「ダメ……かな……?」


「わ、わかりました……」


物憂げな上目遣いに拒絶できるわけもない


迷いを振り払うようにボディソープを泡立てていく


「し、失礼します……」


「お願いします」


健夜さんの背中を撫でていく


そのときあげた甘い声に思わず暴発しそうになったのを必死にこらえた





「やっぱり男の子の手って大きいね」


「そうですか?」


「私の背中があっという間に綺麗になっちゃったもん」


「そ、そうですね……」


「毎日お願いしようかな」


「さ、さすがにそれは……」


「そうだね……だったらせめて今だけは……」


「わ、わかりました……」


「といっても終わっちゃったんだけどね」


そういって笑う健夜さん


このままではなんだか負けた気がする


何に対してかはわからないけどさ……


「せっかくだから前も洗ってあげますよ」


「え?前?」


納得がいかないみたいな健夜さん


「こういうことですよ」


「ちょ、ちょっと!?」


これまでの仕返しとばかりに健夜さんの胸を後ろから鷲掴みにしたのだった





「お、おっぱいは大丈夫だからぁ!」


「大きな声を出すと和が来ちゃいますよ?」


おそらくそんなことはほとんどないだろう


和の寝つきの良さはよく知っている


朝まで起きないだろう


そんなことを知らない健夜さんは必死に声を押し殺す


そんな健夜さんをいじめたくて強く揉みしだくと簡単に形を変える


大きさはともかく柔らかさはピカイチだ


「や、やめて……」


弱々しくつぶやく健夜さん


もちろんやめるわけはない


むしろ絶好の追い討ちのチャンスだ


この絶好の機会を逃さないように


だらしなく開かれた股間へと左手を伸ばしていった





「お、お股はダメぇ……」


その声すらも色っぽい


濃いめの茂みに覆われた秘所


その先端の突起が健夜さんの一番の弱点なのだ


そこをつまんだり指先で撫でたり


もはや溢れ出る声を抑えることはできないらしい


忘れないように右手で胸も責める


狭い空間に健夜さんの淫らな喘ぎ声が響き渡る


その声を楽しみながら胸と股間を責め立てる


「そ、そんなにされたら私……!」


情けない声とともに盛大に潮を噴き出し絶頂する


鏡ごしとはいえばっちりだ


力なく倒れこむ健夜さんをただ優しく抱き止め支える


肩で必死に息をする健夜さんはそのまま襲いたくなるくらい扇情的だった






「いじわる」


ようやく人心地ついたらしい健夜さんがつぶやく


「すいません」


まったく心のこもってない謝罪をする


「許さないもん!」


「……え?」


「わ、私がお姉ちゃんとしておちんちんを鎮めるもん!」


「す、健夜さん……?」


「なに!?」


「……なんでもないです」


鬼気迫る表情になにも言い返せない


その表情から逃避する等に逸物に押し当てられる健夜さんのお尻の感触へと集中していった






「あ、あの……さすがにこれはまずいかと……」


「なにがまずいのかな」


「なんでもないです……」


健夜さんになにも言い返せない


だけど……


さすがに和も眠るベッドに二人で全裸というのはどうなのだろう


良子さんの家とは違い十分なスペースがあることがせめてもの救いだと思いたい


「じゃあ声を出さなきゃいいんじゃないかな♪」


楽しげな健夜さんは無邪気な子供みたいだ


とはいえ窓から差し込む月明かりに照らされる肢体はとても子供のそれではない


ベッドに腰掛けた俺のまえに正座をしている


必然的に目の前にくる俺の逸物


それを躊躇なく咥え込んだのだった





正直いってかなりぎこちない


背後で寝息を立てている和の方がかなり上手だ


さすがに毎週しているのだから上達して当たり前なのかもしれないけどさ……


だけど今日は一度もできていないのだ


さらにおかずは月夜に照らされる健夜さんの肢体


白く浮かび上がる豊かな乳房


その先に茂る黒い陰毛


かわいげのある上目遣い


それらの相乗効果は計り知れない


「す、健夜さん、俺もう……」


「ふぇ?」


その証拠に瞬く間に射精してしまう


驚きで目を白黒している健夜さんに申し訳なくなってしまうくらいの射精だった





「すいません……」


「さすがに出しすぎじゃないかな?」


ようやく飲み干したらしい健夜さんが不満げに口を開く


月の光に俺の出したものが照らされてかなり卑猥だ


「健夜さんが上手だったので……」


「ま、まあ当然だよね!」


まんざらでもないらしい


月明かりの下でとても嬉しそうだ


ちょろいけど大丈夫か……?


「……ぅん」


突然の和の寝返り


慌てて俺たちはベランダへと逃げ出したのだった






「な、なんでこっちに逃げたんですか……!」


「と、とっさのことだったからつい……」


「まあ俺も同罪ですけど……」


幸いなことに和にはばれなかった


だけどベランダに全裸の男女


えっちぃDVDなどでしか見たことのないシチュエーションだ


「とりあえず戻りませんか?」


「ねえ、少しだけ景色を見ていかない?」


「ええ、そうですね」


断る理由もない


言葉を交わすこともなくただ夜景を見ているだけ


だけどそれはとても貴重な時間で大切な時間に思えた


あわよくば隣にいるのが健夜さんではなくて……


そんな叶わぬ妄想をしてしまった





「またおちんちん大きくなってる……」


「健夜さんがえろいからですよ」


「あまり嬉しくないなぁ……」


「あ、あはは……」


「せっかくだから二人で気持ち良くなろうよ」


「え……?」


俺の手を自らの秘所へとあてがう


「……ね?」


「は、はい……」


完全に濡れたそこは今か今かと俺を急かしているみたいだ


そんなことをじかに体験して断れるほど俺の理性は強くない


言われるがままに仰向けになりお尻を俺に向けて健夜さんが俺にまたがる


正直背中は冷たいがやっぱり人肌の温もりは素晴らしい





「もう……あまりお尻揉まないでよ……」


「すっごく揉み心地いいですよ」


「それって褒め言葉なのかなぁ……」


「あ、あはは……」


「とにかくちゃんと舐めて!」


「ええ、わかりました」


健夜さんのぴったりと閉じた秘所に舌を這わせていく


窓ガラス越しではない月夜に照らされて妖艶に映る肢体


その最も敏感なところに舌を這わせるのだ


もはや声を我慢していない健夜さん


誰も聞いている人はいないだろうにやけにドキドキしてしまう


それは健夜さんも同じらしい


お互いに瞬く間に絶頂に達し、お互いの顔を濡らしたのだった……





「だ、大丈夫ですか……?」


「あまりに気持ち良くて腰が抜けちゃった……」


「たしかに気持ちよかったですもんね」


「う、うん……」


「とはいえさすがにこのまま外にいるわけにもいきませんし……」


「それはそうだね……」


「じゃあこうしましょうか」


「ちょ、ちょっと!?」


「暴れると落ちちゃいますよ?」


「全裸でお姫様だっこなんて恥ずかしいよ……」


「それ以上に恥ずかしいことをしたじゃないですか」


「そ、それはそうだけど……」


赤くなっているのがよくわかる


「せっかくだからこのまま寝ちゃおっか」


「ええ、そうですね」


秋の夜長に裸は寒かったけどお互いに抱き合っているととてもあたたかいのだった





「私がいたのに裸なんていい度胸ですね」


「の、和さん……?そろそろ足を崩しても……」


「何か言いましたか?」


「いいえ」


「まったく……!」


仕事の関係で先にチェックアウトしてしまった健夜さん


幸いなことに料金先払いなのでその心配はない


とはいえ裸で眠っていたのだ


和が怒り心頭なのも当然なのかもしれない


いくらカーペットの上とはいえ正座はきついんだけど……


「これはおしおきが必要ですね」


そういってバスローブをはだける和


さすがに寝起きに3回はきつかったな……


収録に遅れるからという理由で逃げなかったら絞りつくされてたかも……


そんな恐ろしい想像に思わず股間が縮み上がったのだった



続く





以上です

すこやんはどうこういいつついいお姉さんだと思います

次回は秋の新人戦を始められたらなと思います


おやすみなさい





「さて……いってきます」


「「いってらっしゃい」」


珍しく父さん母さんが揃って見送ってくれる


世間的には休日だから普通のことかもしれないが普段を思うとかなり不思議だ


ましてやこんな日なのだ


応援してくれてると思うのは考えすぎではないだろう


「京太郎の勇姿をぜひ撮影しないとな!」


「一生懸命応援するからね!」


昨日の夜説き伏せるのに苦労したもんな……


どことなくワクワクしていたのは事実だ


遠足や修学旅行前日でもこれほどワクワクしなかったと思う


……おかげで少し眠いな


だけど集合場所の駅へと向かう足はやけに軽い


ただ……


さすがに45分前には誰も来ていなかった






「さて、みんな揃ったみたいじゃな」


染谷部長が全員揃っていることを確認する


「まずはおはよう」


声をそろえて挨拶を返す


「今日は秋の新人戦、団体の部じゃ」


その言葉に心が引き締まる


「京太郎は初陣じゃけど大丈夫か?」


俺をじっと見つめる


「……はい」


色々な思考が脳内を駆け巡る


「緊張するなというのは無理じゃろうが気楽に楽しんだらええ」


「はい」


「ほいじゃあ移動しようか」


ボックス席に腰掛けた4人と離れて座る


隣に腰掛けた咲が色々と話しかけてくれるが生返事を返すのが精一杯だ


夏のインターハイ予選と同じ会場だ


だけど……


その緊張は比べものにならなかった






「さて、ここがわしらの控え室じゃ」


「ふむ、悪くないな!」


いつも元気なタコス娘が偉そうにソファに踏ん反り返る


「もう……はしたないですよ」


「モーマンタイだじぇ!」


「あはは……」


仲良し三人娘はいつも仲良しだ


「ふふ……今日はここからたっぷり応援させてもらうわよ」


そういって座る元部長は悪の秘密幹部と言われても全く違和感はない


「これこれ……まずは開会式と抽選からじゃ」


「よし!さっさと行くじぇ!」


「こら優希、走ったら危ないですよ?」


「まあまあ」


そういって出ていく3人を追いかける部長


「ほら、須賀くんもはやくはやく」


「わ、わかりました……」


言葉ではそうは言いつつも体はそうはいかないのだった





「ずいぶん緊張してるみたいね」


開会式には参加しない悪の女幹部が話しかけてくる


「い、いえ……」


「……嘘つき」


「……すいません」


「ま、緊張するなって方が無理な話よね」


そういって笑うが、それはかなり様になっている


「座ったままでいいから目を閉じなさい」


「……え?」


「いいからいいから、魔法をかけてあげるから……ね?」


その悪戯っぽいウィンクに不思議と目を閉じてしまう


「……え?」


「ほら、早く行かないと遅刻するわよ?」


「わ、わかりました……」


先ほどまであんなに重かった足取りは不思議と軽い


それとは裏腹に、ほっぺたにはまだ温もりが残っていた





「落ち着いた?」


「ああ、大丈夫だ」


「間に合ってよかったです」


「心配かけてごめんな?」


「まったくです」


その口調とは裏腹に和はまったく怒っていない


「そういえば染谷部長は?」


「部長ならこの後選手宣誓だよ」


「仮にも全国制覇を成し遂げた学校の部長ですからね」


「なるほど……」


オーダー順に並んでいる関係で前後にいる和と咲と話をしているうちに開会式が始まった


さて、気合入れ直そうか……!





「お疲れ様、立派な選手宣誓だったわよ」


「いまだに恥ずかしいけえあまりからかわんでくれ……」


「いえ、とても立派でした!」


よかれと思った和の言葉に部長をさらに顔を赤らめている


「そ、そういえば俺たちの初戦はどこなんですか?」


「一応シードをもらったけぇ割と時間があるの」


「つまりタコスめぐりの時間も……」


「ありませんよ」


「のどちゃんがつれないじぇ……」


「ただ少しくらい仮眠を取るのはいいかもしれないわね」


「ま、思い思いにリラックスすればええ」


「須賀くん?不安ならお姉さんが添い寝してあげましょうか?ハ・ダ・カ・で♪」


緩みかけた空気が一気に張り詰めたのは言うまでもない……





「さて……そろそろ出陣だじぇ!」


「またそのマントしていくのかよ……」


「私のトレードマークだからな!」


「ま、気楽にいってきんさい」


「京太郎の出番はないから安心するがいいじぇ!」


「そうか、くれぐれもトバされるなよ?」


「は、勝手にぬかすがいいじぇ!」


「優希、遅刻しますよ?」


「おっと……じゃあいってくるじぇ!」


全員で声をそろえて見送る


翻るマントがやけに頼もしく見えたのは内緒だ


言えば絶対に調子に乗るもんな……


「さて、ばっちり応援するかの」


部長の声に返事をしてからそれぞれモニターの見える位置に座った






「ただいま戻りました」


「おかえりなさい」


みんなで和を迎える


「まさか俺の出番の前にトバして終わらせるなんて……」


「す、すいません!」


俺の一言に和が慌てて頭を下げる


「京太郎に回してトバされるよりうーんとマシだじぇ!」


「なんだと!?」


「たしかにそれはあるかもしれないわね……」


「久先輩まで!?」


「私だけで挽回できるか心配だったよ……」


「なんだと!?」


思わず咲のほっぺたを引っ張る」


「いひゃいいひゃい」


「これこれ、イチャイチャするんは後にして次に備えるぞ」


「「イチャイチャなんてしてません!」」


思わず咲と声が重なった





男女混合なせいで夏より参加チームは多い


学校によっては男子麻雀部と女子麻雀部に分かれているところもあるのだ


そんなところとも同じ土俵で戦うのだ


必然的に参加校も多くなる


だけど……


優希の圧倒的なリードに部長と和がトバして終わらせる


そんなある意味での必勝リレーが確立されている


「なかなか出番が来ない……」


「俺もだ……」


「秘密兵器は秘密だから価値があるのよ」


そういって楽しげに笑う久先輩


どことなく邪悪さを孕んだその笑みはまさに悪の秘密幹部そのものだった






だけど俺の出番はわりと唐突に訪れた


「さて、ここを勝てば決勝じゃ」


よりによって準決勝


そんな大舞台が俺の団体デビュー戦だ


「責任重大だじぇ!」


そういってからかうように優希が笑う


「ま、気楽に行って来んさい」


部長が肩を軽く叩いてくれる


「トビさえしなければ私が勝ち上がるから大丈夫だよ!」


咲がない胸を精一杯張っている


「ま、負けたら思い切り笑ってあげるから楽しんできなさい」


悪の女幹部がささやく


そして廊下を歩いていると……


「後はお願いします」


「ああ、まかせろ」


そういって軽くタッチされる


これぐらいはかっこつけたっていいじゃないか


俺だって男だしな






「お願いします」


練習のときと同じく各チーム10万点持ち


半荘一人2回でどこかトブか大将戦が終了時点で持ち点が最も多いチームが勝ち抜ける


ちなみにうちのチームはざっと14万点


とはいえ2位との差が2万点足らずではまだ心もとない


どこかをトバすというてもないわけではない


とはいえ少なくとも6万点あるチームをトバすのは俺には無理だ


少なくとも役満を2回直撃させる必要があるしな


かといって今の俺に狙った相手に2回役満を直撃させるほどの雀力はない


悔しいがリードを消さないまま咲につなぐしかないだろう……


和にあんなことを言ったてまえ俺のところで決着をつけたかった


だけどそうもいかない


そのせいで敗退したら元も子もないしな


西家に決まりお互いに礼をする


サイコロが回る音が止まると7を示していた


心が高まるのをどこか楽しんでいるのだった





「リーチ」


4シャンテンが2シャンテンになった6巡目、対面がリーチの声を上げる


残念なことに安牌といえる牌はない


字牌と九しか切っていなかったところに八を切ってリーチをかけたのだ


咲や師匠達なら安全牌を見つけてるのかもしれない


だけど少なくとも俺にはそうは思えない


合わせ打ちをした上家はもちろん刺さらない


俺が引いてきた牌で手牌はイーシャンテンだ


だけど……


どちらを切るにしても安牌とは言い切れない


さすがに東1局から親の直撃はごめんだ


6万点の差があるとはいえ連チャンの怖さは優希との対局で身にしみてわかっているしな


さて、どうしようか……





こういうときこそ考えるべきだよな


師匠達なら絶対にそういうだろう


今の手牌は


二三四②③④⑦⑦134458


切るとすれば1か8だろう


とはいえ1も8も1枚も河にはない


かろうじて7を1枚下家が切っているくらいだ


ということは……


心を落ち着けるように鳥に手をかける


文字通り一か八かの賭けだ


「…………」


誰も声を上げることなく下家がツモる


俺に合わせてか1を切る


どうやら危機を脱したらしい


点数を減らせない上家も下家もベタオリを選択したらしい


もちろん俺だって無理はしない


結局流局し、親は千点棒を3本手に入れた






その後は膠着状態だ


和了されることはないが和了できない


点棒の一番少ない上家の女の子は目に見えてイラついている


俺はといえば妙な自信にあふれていた


普段はトバないのが精一杯なのに今は点棒を減らすことはない


増やせなければ意味ないんだけどさ……


ただ落ち着いてきたのはたしかだ


現に他家の待ち牌が手に取るようにとまではいかなくてもある程度なら予想できた


聴牌で倒したとき当たっていると心の中でガッツポーズ


わずかながら点棒を失うとはいえ直撃を受けるよりずっとマシだろう


「ありがとうございました」


結局大きな点数変動のないまま俺のはじめての副将戦は無事に終了した






「決勝進出おめでとう」


女幹部が祝福してくれる


「そんな扇どこにあったんですか……」


「企業秘密よ」


大きめの扇はやけに様になっている


「それより咲はさすがだったわね」


「旦那が不甲斐ないときは妻が支えなきゃいけませんから!」


「誰が妻だ誰が」


咲のほっぺたを引っ張る


「いひゃいいひゃい」


「こらこら、いちゃつくのは決勝が終わってからにせい」


「「イチャイチャなんてしてません!!」」


また咲と声が重なった





といったところで今夜はここまで

明日というか今日の日中に時間があれば続きを


おやすみなさい




「まさか夏と同じ学校が決勝とはね……」


準決勝全ての対局が終了し決勝を戦う相手が決まる


風越、龍門渕、鶴賀……そして清澄


「とはいえ夏とはメンバーは変わっとるがの」


「たしかに風越のお姉さんがいないじぇ」


「大将戦の相手も変わっていますね」


それぞれ実際に先鋒と大将として夏を戦い抜いた二人がつぶやく


「たしかに主力の3年は抜けたとはいえここまで来たからには油断は禁物じゃ」


「そういう意味では龍門渕が脅威ですね」


「でも……衣ちゃんどうしていないんだろう?」


「来年を見据えての戦略かもしれんの」


咲の疑問に自信なさげではあるが染谷部長が答える


「ま、泣いても笑っても決勝戦、ここまで来て負けるなんて許さないわよ」


女幹部の微笑みに声をそろえて返事をする


たしかにここまで来たからには勝ちたいしな!


「でも……今はお昼ご飯が先ね」


イタズラっぽい微笑みにお昼ご飯を用意する


ただ母さん……


高校生にもなってハートマークはやめてくれ……






ふぅ……


昼食を食べ終えてトイレに行って一息つく


幸か不幸か決勝戦で男子は俺だけだ


俺たちの世代は男子は不作で女子は豊作と言われることが多い


あながち間違いでもないのかもしれない


現に男子だけのチームでベスト16まで勝ち残ったのはわずか1校だったしな……


だったらせめて唯一の男子として頑張ろうじゃないか!


「何かっこつけてるんだよ」


……え?


聞き間違いかと思い慌てて振り向く


「なんだ?せっかく師匠が来たってのに挨拶もねえのか」


「こ、こんにちは……」


「今度からは自分から挨拶しろよ?」


「わ、わかりました……」


いるはずのない俺の師匠の大沼プロと南浦プロがそこにいた






「あの……お二人はどうしてここに……?」


おそるおそる尋ねる


「今日は俺たちが解説なんだよ」


「靖子ちゃんがいないからな」


「はあ……」


靖子ちゃんと言われて誰か一瞬わからなかった


それほどまでにカツ丼のインパクトが強い


「それよりさっきの対局はなんだ」


「……え?」


思わぬ駄目出しに驚いてしまう


「点棒は減らさなかったにせよ増やせもしないってどうなんだ?」


「結局おんぶに抱っこじゃねえか」


「……はい」


事実だけに何も言い返せない


「ま、男ならせめて一発大きいのを決めてこい」


「そうしたらご褒美をやろう」


「ご褒美……ですか……?」


「ま、楽しみにしてな」


「はあ……」


師匠達と別れて控え室へと戻る


ピリピリと張り詰めた空気がやけに重い


と、とりあえず自分の麻雀を打たないとな……






いよいよ始まった決勝戦


だけど互角とは言い難い


いくら風越が名門とはいえ絶対的エースが抜けた穴を埋めるのは容易ではない


絶好調の優希と夏も戦った龍門渕の選手が点棒を伸ばしていく


先鋒戦は龍門渕とうちが2万点ずつ増やした


原点を維持した鶴賀に比べ一人沈みとなった風越の選手は今にも泣き出しそうだ


自分もそうなる可能性がある


そう思うと心が痛くなる


「ま、これが勝負の世界ってことね」


久先輩がつぶやく


「あんな思いをしたくないならしっかり戦いなさい」


その言葉に改めて心を引き締める


風越と鶴賀は抜けた3年生の穴を埋められない


夏のメンバーがそのまま残っているうちと龍門渕優位で試合は進んで行く


中堅戦が終わった段階でトップの龍門渕が15万点


うちが13万点


鶴賀と風越が残りを分け合うといった感じだ





「さて……いってきます」


5人に見送られて控え室を出る


「京ちゃん!」


「咲?」


「えっとね……」


なんだかもじもじしている


「もしかしてトイレか?」


「違うもん!」


「だったらなんだ?」


急に咲が抱きついてくる


「お、おまじない……」


「……そうか」


「どんなおまじないより効き目があるから」


「……そうだな」


「ちゃんと私に回してね?」


「おう、任せとけ」


「いってらっしゃい」


「いってきます」


不思議と心が軽い


こんな気持ちで戦えるなんて初めてだ


もうなにも怖くない






「須賀くん」


「お疲れ様、和」


控え室へ戻る和とすれ違う


「あとはお願いします」


「おう、まかせとけ」


「でも……今の須賀くんはなんだか浮ついてます」


「……え?」


「だから……落ち着いてください」


そういって和が抱きついてくる


「の、和……?」


「ハグには……リラックス効果があるそうですよ……?」


「そ、そうか……」


耳まで真っ赤だ


「だから……大丈夫です」


「ああ、そうだな」


「いってらっしゃい」


「いってきます」


二人の幸運の女神のハグを受けたのだ


負けるわけないよな


完全に浮ついていた心は程よい緊張感に満ちている


さて……


いきますか!






お昼ご飯を食べに行くので一旦ここまで

失礼します




「ここが決勝の会場か……」


決勝戦は予選とは違った会場で行われる


先ほどまでモニターで見ていたとはいえ実際に目の当たりにすると全く違う


こんなに空気が重いのか……


正直言って咲にもらったままの浮ついた気持ちではこの時点で気圧されてしまっただろう


そうならなかったのは和のハグのおかげだ


後でちゃんとお礼を言わないとな……


ただ……


胸を張ってお礼を言うためにもしっかり咲につないで戻らないとな!


「座ったらいかがですの?」


「ええ、そうですね」


対面に座った金髪の人に言われる


たしか龍門渕透華さんだったよな……?


「よろしくお願いするっす」


「同じく」


それぞれ上家の東横桃子さんと下家の深堀純代さん


夏の団体戦では和が戦った相手だ


「ではサイコロを振りますわよ」


そういって対面の龍門渕さんがサイコロを振る


さて、頑張りますか






「どうせなら原村和に夏の雪辱を果たしたかったのですが……」


最初の山に手をかけた龍門渕さんがつぶやく


「せいぜい期待外れということにならないでくださいまし」


「もちろんですよ」


その言葉にムッとする


言葉にこそ出さないが両サイドの二人も同じ思いが少なからずあるらしい


たしかに俺は和には劣る


だけど……


そこまで言われて黙っていられるわけもない


唯一の男としての意地もあるしな!


会場では散っていった男たちも見ているだろう


そんな男子の期待も受けて、俺は勝たなくちゃな!






「まさかこれほどとは……期待外れもいいところでしたわ」


あっけなく前半戦が終了


全くなすすべもない


たしかに振り込むことはない


だけどそれだけでは麻雀では勝てない


俺以外の3人がツモで和了する


すると俺だけが削られていくのだ


ましてや俺は和了できないときている


聴牌まではともかくそこから全くといいほど進まない


圧倒的に速度が足りないのだ


結局……


かろうじて2位につけてこそいるが惨敗といっていい内容だ


休憩が告げられたとき逃げるように部屋から逃げ出したのだった






「なんだよこれ……!」


行き場のない怒りが俺を襲う


正直言って負けるとは思っていなかったわけではない


ただここまでとは思っていなかった


準決勝でなまじうまくいったせいで調子に乗っていたのかもしれない


龍門渕さんの失望したような顔


顔にこそ出さなかったが二人も思っていただろう


だけどそれを跳ね返せるような力は俺にはない


あの和ですら苦戦したのだ


そんな人に勝とうなんて……


考えれば考えるほど気分が沈んでくる


刻々と迫る後半戦の開始時間


だけど……


会場に向かう気には到底なれなかった


「やっぱりここにいたか……」


「師匠……」


背後からの声に思わず振り向いた






「ったく……負けて逃げ込むのが便所ってどうなんだよ」


「べ、別に……」


「逃げ出してねえのか?」


射抜くような鋭い視線


「……そうです」


とてもじゃないが誤魔化せない


「ま、それもいいんじゃねえの?」


「……え?」


予想できなかった答えに思わず間抜けな声を出してしまう


「なんだよ、逃げるなっていうと思ったのか?」


「え、ええ……」


少なくとも俺の知る限り逃げ出していいなんて言われたことはない


「ま、逃げるが勝ちって言葉もあるしな」


そういってニカっと笑う


その笑顔はやけに説得力がある


「じゃ、じゃあ……」


「ま、それで逃げるかどうかはおまえ次第だけどな」


「俺次第……ですか……?」


「「ああ」」


二人はそういって大きく頷いた






「いいか?前にも言ったがおまえは弱い」


「……はい」


痛いほど実感している


「だけどな、弱いからといって勝てないわけじゃあねえ」


「……え?」


「例えば天和を和了すればいいじゃねえか」


「なるほど……」


「さすがにそれは大げさだとしても決して和了できねえわけじゃねえ」


「むしろ諦めなければチャンスが来る」


「あの……もし来なければ……?」


「知らん、諦めろ」


「え!?」


あまりの潔さに驚いてしまう


「ま、少しは気が楽になっただろう?」


「たしかに……」


たしかに先ほどまでの沈みきっているよりはるかにマシになっている






「そもそもおまえは誰のために麻雀を打ってるんだよ」


「誰のため……ですか……?」


「ま、どうせチームメイトのためとか負けてった男のためとか思ってるんだろ?」


図星を衝かれて何も言えない


「やっぱりか……」


「でもよ、それってかなりつまんねえと思わねえか?」


「つまらない……ですか……?」


「打つのが自分なのにどうして赤の他人のことまで考えなきゃいけねえんだよ」


「そんなのつまらねえだろ」


「なるほど……」


師匠達の言うことには一理ある


「いいか?これからは自分のために打て」


「自分のためにっていう『糧』がなければ『勝てない』んだ」


「……はい」


「声が小せえ」


「はい!」


「じゃあ、いってきな」


そういって背中を強く叩かれる


かなり痛かったけど気合いは入った


ありがとうございます、師匠


走って会場へと戻った





「あら?てっきり戻ってこないかと思いましたわ」


「そんなわけありませんよ」


「いい目をしてるっすね」


東横さんの言葉に深堀さんも頷く


「ですが……それだけで勝てるほど麻雀は甘くありませんわよ」


「ええ、もちろんです」


それは俺も痛いほどわかっている


「ま、長々と話すより始めましょうか」


「「「「お願いします」」」」


始めた時と同じようにお互いに挨拶する


サイコロを振り対局が始まる


さて……


まずは精一杯楽しむとしようか!





そうはいっても急によくなるわけでもない


現に和了できないのは変わらないしな


だけど大きく変わったこともある


相手が見えるようになったことだ


たとえば龍門渕さん


一見派手な手を好むみたいだけどそんなことはない


しっかり和了への最短ルートを進んでいる


その正確さはまるで和と打っているみたいだ


上家の深堀さん


かなり堅実な打ち回しだ


攻める時は攻め、守る時は守る


その判断のよさは見習いたい


下家の東横さん


彼女についてはよくわからない


時折見失いそうなときがある


あくまでも錯覚だと思うんだけど……


とはいえこんな人たちと闘牌しているのだ


楽しまなければ損だよな!






待てば海路の日和あり


師匠に言われた言葉だ


そしてその日和とやらはようやく巡ってきたらしい


⑥⑦⑧東東東南南西西北白中


絶好のチャンスだ


とはいえ和了できなければ意味ないんだけどな……


しかし流れは俺に来ているらしい


現に2巡目で南を、5巡目で西を引き当てることができた


⑥⑦⑧東東東南南南西西西北


しかし最後の北だけが来ない


場にはすでに2枚切られているのだ


つまり……


心配する一方ワクワクしてる俺もいる


このギリギリな感じ


今まで麻雀を打ってきた中で一番楽しい






眠気がやばいのでここまでにさせてください

次回で新人戦を終えたいですねー


おやすみなさい




とはいえいつまでも楽しんでばかりもいられない


減っていく山は確実に俺の心に焦りをもたらしていく


どんなに平静でいようとしても気は逸る


それは俺の手配を見ているだろう控え室の5人も同じだろう


「では……これでとどめとしますわ!」


リーチの声とともに力強く置かれる点棒


対象に向けてさらにリードを広げたいということだろう


逆に俺は下手に振り込めば4位転落まである状態だ


あの嬉しそうな顔はかなりの大物手なのだろう


これでそうじゃなければアカデミー賞を狙えるだろう


深堀さんは完全にオリることを選択したらしい


たまたま安牌をツモった俺はそのまま切る


親の東横さんも完全にというわけではないがやや消極的だろう


「では一発で……!」


思わず目を閉じてしまう


「違いましたわね……」


残念そうだ


だけど……場の流れは完全に龍門渕さんの手中にあった






そこから3巡何事もなく進んで行く


とはいえ残りは片手で足りるほどしかチャンスは残っていない


オーラスなので龍門渕さんが和了した瞬間に終局だ


もちろん咲を信じていないわけではない


だけどこのまま渡すのは俺のプライドが許さない


かっこいいところを見せたいとか会場にいる男子のためとか高尚な理由ではない


ただ勝ちたい


それだけのシンプルな理由だ


とはいえ流れはまだ龍門渕さんにあるらしい


俺のラスヅモ


よりによって危険牌だ


チームを思うのならば聴牌を崩すべきだ


だけど……


⑨に伸びた手はそのまま止まってしまった






「切らないんですの?」


「ええ、もう少し待ってください」


必死に考える


「『下手の考え休むに似たり』といういう言葉をご存知でしょうか?」


「……いえ」


「ただ考えるより進んだ方がマシなこともあるということっす」


龍門渕さんの質問に悩む俺に東横さんが助け舟を出してくれる


「考えるのもいいですが結論も大事です」


今日初めて聞いた深堀さんの声に驚いてしまう


思ったよりいい声だな……


「どうせなら男らしくすっぱり決めてしまいなさいな」


「ええ、そうします」


⑨へと伸ばしていた手でツモってきた赤い五を掴む


萬子の染め手が濃厚な龍門渕さんへの危険牌だ


ごめん、みんな


だけど……


俺はこの牌を切るんだ!


不思議と体が軽い


「ええ、通りますわ」


そういって微笑んだ龍門渕さんがやけに魅力的に見えた






かなり疲れたな……


とはいえまだ対局は終わっていないのだ


東横さんが安牌を切る


そして海底牌を龍門渕さんがツモる


「和了できませんでしたわね……」


そういって切った牌


それは……


「……ロンです」


俺の待ち焦がれていた『北』だった


「点数申告をなさってはいかがですの?」


「えと……小四喜は32,000点です」


「ええ、わかりましたわ」


そういって点棒を差し出してくれたのを震える手で受け取る


いまだに現実だと受け入れられない


ただ……夢だとしてもいい夢だな


『ありがとうございました』


決勝戦副将戦が終了した……






「まさか最後の最後で役満直撃を喰らうなんて思いませんでしたわ!」


口ではそう言いつつも顔は全く怒っているようには見えない


「ですが……この借りは必ず返しますわ」


そういってご機嫌ようと言ってから出ていく


お嬢様とはあんな人のことをいうのだろう


「もちろん私だって負けないっす!」


「私も」


そういって出ていく二人


そんな3人を見送る


力が抜けてへたり込んでしまう


「……たく、男なら最後までしっかりしろよ」


「ただ……悪くはなかったな」


入ってきた師匠達に肩を叩かれてようやく重い足取りながら控え室へと向かった


だけど……不思議と心地より疲れだった






「お疲れ様、京ちゃん」


「今から大将戦か?」


「うん、みんなの分も頑張って来なきゃね!」


「ああ、そうだな」


「それにしても最後はすごかったね」


「そうか?」


「もう少し早くてもよかったんだけど……」


「……ごめん」


「ううん、私も頑張らなきゃって思えたから!」


「そうか……」


「だからさ……いつものお願いしていい?」


「ああ、わかった」


抱きついた咲を抱きしめ返す


「じゃあ……いってきます」


「ああ、いってらっしゃい」


そういって走っていく咲がやけに頼もしく見えた


ただ……


そっちからだと遠回りだぞ?






「ただいま戻りました」


咲と会ったおかげかそのまま真っ直ぐ戻ってくることができた


「おう、おかえりだじぇ!」


いつも元気なタコス娘がやけに眩しく見える


「途中はともかく最後のあれでチャラじゃの」


そういって部長が笑う


「あれ?和はどうしたんですか?」


出迎えてくれた3人とは違って壁の方をじっと見ている


もしかして壁に向かって話しているのだろうか?


「なんだったら直接聞いてみなさいな」


女幹部が楽しそうにそそのかしてくる


「の、和……?」


壁に近づいて恐る恐る名前を呼びかける


「きょ、今日の須賀くんはダメダメでした!」


その一言に……


心の折れる音がはっきり聞こえた……






「オーラスのあの場面は安牌を切って安全にオリるべきです!」


「だ、だけどあれは……」


「たまたま結果が良かっただけで4位転落もありえたんですからね!?」


「ご、ごめんなさい……」


こちらを向いてくれないけど凄みのある言葉に思わず謝ってしまう


「まったく……のどちゃんは素直じゃないじぇ」


「……え?」


「一番喜んどったんは和じゃしの」


「そ、そうなんですか……?」


「ええ、嬉しさのあまり椅子から立ち上がって机にぶつけちゃうくらいには喜んでたわね」


そういって3人はニヤニヤしている


「それって……」


「し、知りません!」


そういう和は耳まで真っ赤だ


やべぇ……


すっげえかわいい






「と、とにかく今は咲さんを応援するべきです!」


そういってさっさとモニターの前に座ってしまう


全身から近づくなオーラを出している


出してはいるんだけど……


……すっげえ頭撫でたい


そんなことをしたら怒られそうだからやらないけどな……


とはいえ咲を応援するべきだというのも尤もだろう


「……すげぇ」


「水を得た魚ってこういうことかしら?」


「……ほうじゃの」


優希も和も言葉が出ないらしい


「咲ってこんなに強かったんだな……」


それほどまでに圧倒的に咲は強かったのだった……





「と、とりあえず表彰式にいってらっしゃい……」


「ほ、ほうじゃの……」


咲の圧倒的な勝利で俺たちは無事優勝した


トロフィーを受け取りに行った部長と咲がやけにガチガチだったのが印象的だった


それほどまでに現実離れしていたのだ


「京ちゃん、携帯鳴ってるよ?」


「お、さんきゅ」


両手で必死にトロフィーを抱える咲の言葉に携帯を取り出す


「……え?」


「どうかしたんですか?」


「父さんたちがぜひうちで歓迎会したいからみんな連れてくるようにってさ」


もちろん反対する人はいなかった


遠慮しようとする人はいたけどな


とはいえ駅で父さん、母さんたちに誘われて断れる部員はいなかった


ただ……


……久先輩が一番ノリノリなのってどうなんだろう


とはいえ俺の家へと向かう車内は楽しげだったのだはいうまでもない






といったところでここまで

次回は祝勝会編です

そのあとあるキャラを一人だけお泊りさせる予定です


続きはまた土日にでも

失礼します





「あ、お父さんに電話してきてもいいですか?」


車から下りた咲が父さんたちに説明する


「ええ、大丈夫よ」


「みんなはしなくて大丈夫なのかい?」


そういえば……


そういいながら電話を手に家に連絡を入れる


たった一人を除いてだけど


「久先輩は連絡しなくて大丈夫なんですか?」


「ほら、私って一人暮らしだからね」


「なるほど……」


たしかにそんなことを言ってた気がする


「それより私もお手伝いするわ」


そういって先にリビングへと向かった父さんたちのところへ向かう


瞬く間に取り入ってるあたりさすがと言うべきだろう


「じゃあ私も手伝うね!」


電話をかけ終えた咲たちも向かう


これなら俺が手伝わないわけにいかないじゃないか……






「す、すごい料理じゃの……」


「こんなご馳走初めて見たわ……」


先輩たちはそう言葉を出すのはやっとだ


知ってる咲はともかく和も優希も完全に言葉を失ってしまっている


「京ちゃんのおじさんたちは凝り性なところがあるからね」


「そうなんですか?」


和が首をかしげなから質問してくる


「ああ、普段出張なんかで食べてきた料理を自分で再現するのが趣味なところがあるからな……」


「タコスがあるなのがグッジョブだじぇ!」


嬉しそうにしているタコス娘に母さんがニコニコしている


「さて、みんなジュースが行き渡ったみたいだし乾杯しようか」


「かんぱーい!」


お互いにグラスを軽くぶつけて喜びを噛み締める


「じゃ、ゆっくりしていってね」


そういって父さんたちは別室へと行ってしまう


空気が読めているのかいないのか……






「美味いじぇ!」


真っ先にタコスにかぶりついた優希は満足げだ


「そんなに急がなくても誰も取ったりしませんよ」


「私にとってタコスを食べるのは人生に等しいからな!」


「どういう意味ですか……」


「あはは……」


呆れた和に呆れたように笑いかける咲


「そういえばそのDVDは何かしら?」


テーブルの上のDVDを目ざとく久先輩が見つける


「つけてみればわかるじぇ!」


「ええ、そうね!」


悪ノリする二人


「だったらみんなで見たらどうかしら?」


忘れてた……


母さんもそっち側の人間だったな……


「よし!スタート!」


最初こそ止めようとしていた部長も和も見入っている


俺も興味がないっていったら嘘になるけどさ……






「これは……」


「今日の大会ですか……?」


そういって父さんたちを見る


腹が立ちそうなくらい清々しい笑顔で親指を立てている


「なんだか……恥ずかしいですね……」


「ふふ、出場してなかった私は気楽よ」


和の言葉を部長が笑う


「せっかくだから決勝戦だけでも見てみない?」


母さんの提案にみんな頷く


俺を除いてだけど


「まあまあ、男には諦めも肝心だぞ」


「……わかった」


あれほど悟りきった表情を父親にされては文句も引っ込んでしまった





「さて、京太郎の出番ね!」


年甲斐もなく母さんがはしゃいでいる


「おお……」


画面越しで打っているのは紛れもない俺だ


師匠たちの解説も相まっていかに龍門渕さんがすごいかがわかる


もちろん深堀さんも東横さんもだ


「一人だけ情けねえ顔してるやつがいるけどな」


アップにされたのは間違いなく俺だ


「まったく……やられっぱなしじゃダメじゃない」


「すいません……」


母さんの言葉に思わず謝ってしまう


「まあまあ」


父さんが慰めてくれる


このあと師匠が来てくれたんだよな……


画面越しとはいえこんな情けない姿を見せられて文句を言わないような人間はいないだろう


そうしなかった部員たちには感謝してもしきれないな……






「でもこのあと京ちゃんなんだかスッキリした顔をしてるよね」


「タコスでも食べたのか?」


「なわけねえだろ……」


「ま、色々スッキリしたんじゃないのかしら」


そういって部長がからかうように笑う


「これこれ……」


たしかに自分でもましな顔になっているのがわかる


これほどまでに変わっていたなんてな……


無言で見守る


他ならぬ自分だというのになんだかまったく違う赤の他人に思えてしまう


「いよいよオーラスね!」


結果を知ってるらしい母さんはすでにワクワクしている


父さんも必死に隠そうとしているがそうはいかない


それが親心というやつなのかもな






徐々に聴牌にむかう俺の手牌


そしてかけられる龍門渕さんのリーチ


みんな固唾を飲んで見守っている


きっと控え室でも同じだったのだろう


そしていよいよ俺のラスヅモ


画面越しの自分が考え込んでいるのはなんだか滑稽だ


実況のアナウンサーが師匠たちに質問をする


「この場面ではどちらが正解なんでしょう?」


「ま、この場の俺たちは赤五を切るのが正解だってわかるよな」


「だけどそうはいかないのがあいつだ」


「ということはやはり最初に手をかけた安牌の方がただしいということですか?」


「ま、十中八九そうだな」


「では須賀選手は悪手だと?」


「いや、そういうわけでもねえ」


「……え?」


「ま、男には引くに引けねえ時があるってことさ」


「はあ……」


女性アナウンサーはよくわからないという顔をしている


そして……いよいよ龍門渕さんの海底牌


画面の向こうの俺が手牌を倒した瞬間


立ち上がった和がテーブルに膝をしたたか打ち付けた……





「いやあ……すごかったわね」


「ああ、そうだな」


父さんたちは満足げだ


「私も面白いものを見れたしね」


久先輩が目に涙を浮かべている和を見て笑う


「のどちゃんが2回も足をぶつけるなんて明日は雨どころか雪だな!」


「うぅ……」


優希の言葉に和が顔を赤くして縮こまってしまう


なにあの可愛い生物


「ちゃんとみんなの分もダビングしてあるから持って帰ってね」


「わざわざすいません」


部長が頭を下げるのに合わせてみんなも頭を下げる


「あ、さすがにそろそろ帰らなくちゃ……」


たしかに健全な女子高生が歩いて帰るには遅すぎるだろう






「じゃあみんなの親御さんに連絡いれて送っていくわね」


そういってみんなの連絡先を確認する


「竹井さんは……」


「すいません、私一人暮らしなんです」


「じゃあ家に帰ったら……」


「ええ、私一人です」


といっても気にしてないですけど……と言おうとしたときだ


「だったら泊まっていけばいいじゃない」


「……え?」


「たしかに最近物騒だからこんなかわいいお嬢さんを一人で帰らせるわけにはいかないね」


父さんのこの言葉に部長が顔を赤くして慌てている


「ま、たまにはええんじゃないかの?」


部長がそういって肩を叩く


「じゃ、みんなを送ってくるから」


そういって二人きりで取り残された久先輩に泊まらないという選択肢はもはやなかった……






といったところで次回は久先輩のお泊まり編です

今夜は帰れそうにないので明日書けたら


失礼します






「お、お世話になります……」


「こ、こちらこそ……」


取り残された先輩がたどたどしく頭を下げるのに倣って俺もあわてて頭を下げる


「はあ……なんだか疲れちゃったわ……」


「あ、あはは……」


座り込むというより沈み込むといった様子で先輩がソファに沈んでいく


俺としてはただ笑うのが精一杯だ


「ええと……」


妙にモジモジというかソワソワしている先輩


トイレにでも行きたいのだろうか?


トイレなら……


という言葉を出そうとしたときだった


「遅くなったけど優勝おめでとう」


そういって微笑んでくれる


「あ、ありがとうございます……」


ようやく優勝したんだということが実感できた


その先輩の笑顔は作り笑いなんかではなく、心底喜んでくれているみたいだ





すいません

急用ででてきます

続きは帰宅できたらということで

失礼します





すいません

危篤だった大叔母が亡くなって、通夜や告別式が執り行われます

喪主ではありませんが、身寄りのない大叔母なので手続き等で立て込むと思います

今日も、これから大叔母に付き添うため、更新ができません

楽しみにいただいている方がおられたらすいませんが、一段落つくまでお待ちいただけると幸いです



失礼します





「優勝しての気持ちはどうかしら?」


微笑みかけるその顔は優しかった小学校の先生みたいだ


先輩が小学校の先生か……


……アリだな


「そう……ですね……」


先輩の質問に対するいい答えが思い浮かばない


「嬉しかったかしら?」


そんな俺に気を遣ってくれたのか先輩が質問を変えてくれる


「……はい!」


いろいろあったけど嬉しかったのは事実だ


「そっか……それはよかったわね」


「先輩は違うんですか?」


不思議に思って今度はこちらから質問する


「うーん……嬉しくないわけじゃないけど……ちょっと寂しいかな」


「寂しい……ですか……?」


「ええ」


黄昏るというのは今の先輩のことを指すのだろう






「私が入部したときのことは知ってるかしら?」


「いえ……」


知らないけど恐らくそのときも先輩には先輩がいたことだろう


「一人ぼっちだったのよ」


「……え?」


想像だにしなかった答えに思わず間の抜けた返事をしてしまう


「最初こそ新入部員は私以外にもいたけどいつの間にか一人ぼっちになっちゃってたわ」


そういって笑う姿は痛々しいものがある


かける言葉を見つけられないままに先輩が言葉を続ける


「去年もね、見学こそ来たけど結局残ったのはまこだけだったわ」


「そうですか……」


二人きりの麻雀部は想像するだけで寂しいものがある


「ええ、だから今年4人も入ってくれたときはとっても嬉しかったわ!」


その笑顔には痛々しさはなく、心の底から笑っている


「だから……入部してくれてありがとう」


「い、いえ!」


慌てて頭を下げた先輩に倣うように慌てて頭を下げる


なんだかやりにくいな……





あれ?


今の先輩の言葉だと嬉しいだけで寂しいという気持ちになるはずがない


どういうことだ?


「あの……嬉しかったのにどうして寂しいんですか?」


「もう私の麻雀部は終わったんだなぁって思ってね……」


「……え?」


「だって……私がいなくても優勝しちゃったじゃない」


「……あ」


「だから……もう『選手』としての私はいらないんだなぁって思って……」


「いえ、先輩にはまだ『部員』としていてもらわなければ困ります」


「……どうしてかしら?」


「だって……俺に指導してくれる人がいないじゃないですか!」


俺の必死な言葉


それに先輩が噴き出す


「……そうね」


元気になってくれたのはいいけどさ……


あんなに笑わなくてもいいじゃないか……





「ごめんごめん」


ようやく笑いが収まったらしい


言葉とは裏腹にまったく悪びれているようには見えない


「なんだか笑ったら疲れちゃった」


「……そうですね」


「でも……こうして笑うのももう終わりなのよね……」


「……先輩」


「何かしら……?」


「ここには俺たちしかいませんよ」


「……そうね」


「だから……ここで起こることは俺たちだけの秘密です」


「……絶対に秘密よ?」


「……もちろんです」


抱きついてきた『部長』を抱きしめ返す


静かな泣き声とともに胸元が濡れていく


そんな『女の子』を抱きしめながら撫でつづけた





「落ち着きました?」


「……ええ」


先ほどまでの名残みたいに目は赤い


あれだけの結果ならばある意味当然だろう


「あーあ、須賀くんの前だと台無しね」


「台無し……ですか……?」


「これでも学校では品行方正な学生議会長なのよ?」


「……そうですね」


あながち間違いではないな


「なによその間は……」


「……なんでもないです」


そう答えた俺にじっとりした視線を向けてくる


居心地の悪さに思わず目をそらしてしまう






「でもこのままじゃいやね……」


「……え?」


「そういえば優勝したのにご褒美をあげてなかったわよね」


「あれは俺じゃなくてみんなが……」


「あの小四喜にはみんな喜んだらいいのよ」


「はあ……」


よくわからないけど考えるだけ無駄な気がする


「何か一つだけお願いを聞いてあげるわ」


「はあ……」


「なんでもいいわよ」


「と言われましても……」


いきなり言われても困る


順当にいけばマッサージくらいだろうか?


いや、ここはせっかくならふっかけるのも……


そういえばさっきあんなに笑われたよな……


少しぐらいお返ししてもいいだろう








「じゃあ……先輩が自分でしてるところを見せてください」







俺の言葉の意味がわかったのか先輩の顔がみるみる赤くなっていく


『なーんてね、冗談ですよ』


そう言おうとしたときだ


「……わかったわ」


「……え?」


予想だにしなかった言葉に俺の方が驚いてしまう


「須賀くんが見たいっていうなら……見せてあげるわ」


顔には恥じらいを帯びてこそいるが今更引く気はないらしい


「でも……ここだと恥ずかしいから須賀くんの部屋に行ってもいい……?」


「わ、わかりました……」


先輩にそんな姿を見せられたらこちらも引くに引けなくなる


一度来たことはあるはずなのに階段を上る足取りはどことなく重い


この後することを思えば当然なのかもしれないだろうが……


「お、お邪魔するわね……」


「ど、どうぞ……」


自分の部屋のはずなのにやけに居心地が悪い





「……ふぅ」


大きく息を吐きながら先輩が俺のベッドに倒れ込む


「あの……パンツ見えてますよ」


「これ以上のことを見たいんでしょ……?」


「ええ、まあ……」


先輩は後に引くつもりもないらしい


だったらこちらも引けないじゃないか……


倒れこんだ先輩のめくれ上がったスカート


黒いタイツ越しに見えるのは白いパンツだ


白というイメージとは最も遠いところにいる先輩だけど不思議とよく似合っている


俺のイメージが悪いのかな……


「そ、そろそろ始めましょうか……」


「え、ええ……」


体を起こしてベッドに腰掛けた先輩


なんとなくだけど俺は正座してしまう


「じゃ、じゃあ……」


震えている先輩を固唾を飲んで見守る


その時


間抜けな着信音が空気を一気にぶち壊した






「で、出たら……?」


「わ、わかりました……」


先輩に頭を下げて電話を取る


逃げられる口実を作ってくれた相手にはちょっとだけ感謝だ


「もしもし、母さん?」


電話の相手は母さんだ


恐らく運転している父さんの助手席からかけているのだろう


「あ、京太郎?ちょっと久ちゃんに代わってくれるかしら?」


「う、うん……」


母さんからの電話であることを伝えて電話を渡す


話が進んでいくうちに徐々に先輩の顔が赤くなっていく


なにを話してるんだ……?


「須賀くん、お母様から……」


真っ赤な顔の部長から電話を受け取る


「なに?」


「母さんたちは初孫は女の子がいいわ♪」


「は!?」


言い返すより先に電話が切れる


先輩は……


無言で真っ赤な顔のまま俯いている


救世主ルシファーではなく悪魔サタンだった


一瞬でも感謝した俺がバカだったよ……






といったところで今夜はここまでです

次回はまた土日にでも


おやすみなさい





こんばんは

数レスですが更新していきます

性的な描写があるので、苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


では始めますよーぅ





「えと……どうしましょう……?」


電話が切れて部屋にあるのは気まずい沈黙だけだ


一人だけならさっさと風呂を済ませてベッドに潜り込めばいいだろう


しかし潜り込むベッドには先客がいる


その先客はというと……


「…………」


無言で頭を枕に埋めて足をバタバタしている


頭隠して尻隠さずとはこのことだろうか


「あの……パンツ見えてますよ……?」


「…………えっち」


そう言いつつもやめない


これで俺が責められるのは理不尽だ






「ねえ……」


「は、はい!?」


「須賀くんは……やっぱり見たいの……?」


「……え?」


「だ、だから!わ、私のおなにぃを見たいのか聞いてるの!」


ようやく枕からあげた顔は真っ赤だ


正直いって最初は先輩を困らせようというのが目的だった


そこまで固執していたわけではない


それに電話でだいぶ冷静になっている


だから我慢することもできるんだけど……


「……見たいです」


「……そう」


「はい」


全くといっていいほど迷わなかった






「じゃあ……お風呂に行きましょう……」


「……え?」


「普段はお風呂でしてるから……」


「そ、そうですか……」


「ええ……」


そう言って立ち上がった先輩についていく


「な、なんだか変な感じね……」


「そ、そうですね……」


俺はともかく先輩は制服姿だ


お湯を張っていない浴槽に制服姿で腰掛ける


これだけで日常であるはずの俺の家はちょっとした非日常だ


これからのことを思えば非日常になるのも当たり前かもしれないけどさ……


その非日常の当人はというとらしくなく顔を赤らめてもじもじしている


まあある意味当然かもしれないけどさ






「じゃ、じゃあ始めるわね……?」


「は、はい……」


ほのかに足を広げる


黒いストッキングのおかげかパンツは見えない


左手でわずかに自らのスカートをめくり上げる


「そのパンツかわいいですね」


「あ、ありがとう……」


お尻の方から見たら真っ白なパンツだった


前から見てもそれはかわらない


ただ前を表すためかは知らないが小さな黒いリボンが一つ付いている


なんだかやけに先輩らしくてかわいらしかった


「これ……一番のお気に入りなの……」


「たしかに似合ってますよ」


「あ、ありがとう……」


そう言いながら右手はリボンの下あたりにあるらしい自らの秘所へと伸ばしていった





疲れと眠気がやばいのでここまででー

また明日時間があれば


おやすみなさい





こんばんは

今夜もひっそり更新していきます

性的な描写があるので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


でははじめますよーぅ





「……見える?」


「は、はい……」


聞きなれたはずの先輩の声がやけに甘く耳を打つ


想像以上に小さな動きだが的確に自らの最も敏感な場所をいじっているらしい


「あ、あまり見られると恥ずかしいわ……」


「す、すいません……」


口とは裏腹に先輩から目を離せない


かすかに見えるストッキング越しの白いパンツ


制服を押し付けられて必死に反発する胸


そして漏れる甘い声やため息


そのすべてが扇情的で俺の興奮を掻き立てる


「ふふ……須賀くんもおちんちん大きくなってる……」


「そ、それは先輩が……!」


ズボン越しに必死に出せと主張する股間への言葉に必死に反発する






「そ、それより先輩だって!」


黒いストッキング越しに白いパンツ


その先にうっすらと透ける黒い茂みに薄い桃色


「だって……須賀くんに見られてるから……」


「見るなって方が無理ですよ」


「……えっち」


「お互い様です」


「……ねえ」


「……はい?」


「脱がせてほしいな……」


「……わかりました」


立ち上がりスカートを捲り上げる先輩の言葉を断れるような理性は残っていなかった






立ち上がった先輩のストッキングに手をかける


ゆっくりとずり下げていくとパンツとはまた違った白さの生足があらわになっていく


「綺麗です……」


「あ、ありがとう……」


膝あたりまでずり下げたストッキングと同じようにパンツもずり下げていく


「なんか濡れて張り付いてますよ?」


「し、知らないもん……!」


そういって必死に目をそらす


それでも脱がさないように抵抗はしない


ゆっくりとずり下げていくと糸を引きながらもパンツも降りていく


うっすらと白く染まり濡れそぼった茂みがあらわになっていく


「……えっち」


「先輩もです」


「……そうね」


膝に下着を引っかけたまま再び浴槽に腰掛けた部長がそう呟いた





「先輩」


「な、なにかしら……?」


「せっかくなら……」


先輩の胸元へと目をやる


「……おっぱいも見たいの?」


「……はい」


先輩の言葉に頷く


「わ、わかったわ……」


そういって手をかける先輩に待ったをかける


「な、なに……?」


「せっかくなら俺に脱がさせてください」


「もう……えっち……」


そうは言いつつも否定はされない


セーラー服をたくし上げるとパンツとおそろいなのか胸元に小さな黒いリボンをあしらった真っ白なブラがあらわになる


そのままブラをずり上げると胸があらわになる


「……えっち」


その言葉だけで思わず暴発しそうになったのは内緒だ






「なによこのマニアックなかっこう……」


「あ、あはは……」


いつか見たえっちぃDVDのパッケージみたいだ


「でもエロいですよ」


「どう反応すればいいのよ……」


そうは言いつつも隠そうとはしない


「そういう先輩も感じてるじゃないですか」


「……えっち」


「だったら先輩のエロい姿をもっと見せてくださいよ」


「わ、わかったわよ……」


そういって再び自分の秘所へと指をそわせていく


先ほどは聞こえなかった卑猥な水音も相まって興奮は先ほど以上だ


「ねえ、須賀くん、わ、私そろそろ……!」


「ええ、見せてください」


そのまま押し倒しそうになるのを必死にこらえて冷静を装いながらいう


「だ、ダメェ……!」


甲高い情けない声とともに絶頂に達し力なく浴槽から床へと崩れ降りていく


盛大な潮吹きに体に汚れるのも気にならず、ただ先輩から目をそらせずにいた……






「あはは……須賀くんに見られながらイッちゃった……」


床にへたり込んだ先輩が力なく笑う


立てられた膝にめくり上げられたスカートはもはや秘所を隠してはいない


むしろいまだに愛液の滴る秘所のエロさを加速させているくらいだ


「すごかったです……」


これが俺の率直な感想だ


「いつもはここまで激しくないもん……」


「そ、そうですか……」


「須賀くんに見られたからだもん……」


「つまり見られることに興奮したってことですか?」


俺の言葉にただでさえ赤い顔がさらに赤くなる


「す、須賀くんだっておちんちん大きくしてるじゃない!」


「あんなにエロい先輩を見れましたからね」


「むぅ……」


先輩とは裏腹にどことなく俺の気持ちは穏やかだ


これが賢者ってやつかな






「わ、私だけだと不公平だから須賀くんも出しなさいよ!」


「ええ、いいですよ」


トイレでいつもするようにズボンとトランクスをずらして逸物を取り出す


「ま、前見たときより大きい……」


「先輩があんなにおなにぃしたからですね」


「う、うるさい!」


今更ながら恥ずかしくなったらしい


賢者の俺とは大違いで慌てていてもっといじめたくなるくらいだ


「だ、だったら須賀くんにも恥ずかしい目にあってもらうもん!」


「ちょ、ちょっと!?」


「お姉さんとして負けないんだからね!」


顔の前にお尻を突き出しながら俺にまたがった先輩が自信満々に宣言する


先ほどの愛液がまだ滴る股間に思わず生唾を飲んでしまった






眠気がやばいのでここまでにします

おやすみなさい




こんばんは

数レスになると思いますが、更新します

性的な描写があるので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


でははじめますよーぅ





先輩のスカートが俺の顔にかかりちょっとしたテントみたいだ


どこかのラッキースケベが多い主人公もよくこうなっている


なるほど……


こんな気分なのか……


意外と悪くないな


とはいえ下着を履いていないことはないはずだ


先ほどまでいじられていたそこからはテント中に卑猥な匂いが充満する


わずかに差し込む光でほんのりしか見えないがめくることはできない


なんだか無粋な気がするしな……


滴り落ちる愛液が首筋を伝う


粘り気のあるそれは白く濁って雪みたいに覆う


俺のものとこんなに違うなんて……






「うふふ……」


不敵に笑いながら俺の逸物をしごきはじめる


慣れていないせいか手つきはかなりたどたどしいが的確に俺の逸物に刺激を与える


「えっちなお汁が垂れてる……」


「……ぅ」


もっとも敏感な鈴口を舌先で撫でられて思わず情けない声を出してしまった


「ふーん……感じてるんだぁ」


楽しそうに笑っている


滑りも良くなった逸物を楽しそうにしごいていく


せめてもと必死に耐える


「せ、先輩!」


「何かしら?」


ちょっとした頼みは受け入れてくれそうにない


だったら……


「どうせなら俺の顔の前で自分でしてくださいよ」


渾身の賭けだ


「ええ、いいわよ」


想像以上にあっけなく俺の頼みを聞き入れる


「見えるかしら?」


「はい……」


俺に自らの体重を預けながら空いていた手をスカートの中に潜り込ませる


茂みの中に覗く桃色の小さな果実は突かれてくすぐったそうだ






「……ぅん……ゃん」


先ほどの余韻を思い出したのかまた声を出し始める


滴り落ちていた愛液はもはや滝のように落ちてきている


それでも俺の逸物をいじるのをやめないのはさすがといったところだろうか


さすがに先ほどと同じペースとはいかないけどな


つまり……


反撃のチャンスということだ


「ちょ、ちょっと!?」


「どうかしましたか?」


「い、いきなりなめないでよ!」


突然の刺激に驚きの声があがる


「先輩への仕返しです」


「だ、だったら……負けないんだから!」


「こ、こっちだって!」


一層激しく逸物をしごく先輩に負けないように必死になめる


茂みのざらついた感触とその先のやわらかい感触はいつまでもなめていたいくらいだった


だけどそういうわけにもいかない



「……ばか」


「……おあいこですよ」



お互いの顔を汚しながらそう呟いた






日付も変わったので寝ます

おやすみなさい





こんばんは

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レスを下さるのはありがたいのですが、メール欄に『sage』を入れていただけると幸いです

ひっそりやっていきたいので……



でははじめますよーぅ






「あーあ……制服もベトベト……」


「あ、あはは……」


「明日が休みじゃなかったら笑い事じゃないんだからね?」


「ごめんなさい……」


「まったく……」


口ぶりとは裏腹にまったく怒っているようには見えない


むしろどことなく楽しげなくらいだ


「なんだかかなり悪いことをしてる気分ね……」


「そ、そうですね……」


普段学校で過ごしている制服だ


乱れて色々と見えているだけではない


紛れもなくおれが出したものでところどころ白くなっている


清潔感漂う制服とは違いどこか毒々しさすらある俺から出たもの


……ごくり


思わず生唾を飲み込んでしまうほど扇情的であり背徳的だった





「ねえ、見てみて」


「な、何してるんですか!」


思わず叫んでしまう


「えっちな本の真似よ?」


そういって楽しげに笑う


無邪気な笑顔は子供っぽいがしていることに子供っぽさはまったくない


まくりあげたセーラー服の裾を軽く唇で挟む


膝の少し下に引っかかる下着だけでもエロい


しかしずれたブラから覗く巨乳とは言い難いが間違いなく美乳の乳房


片手でまくりまくりあげたスカートからほんのり覗く黒い茂み


そして……片手で隠す目


「ねえねえ、どう?」


「……いかがわしい匂いしかしないです」


いつか見たえっちぃ本の巻末みたいだ



「ちぇー」


俺の答えに不満げな先輩


どう答えればよかったんだよ……






「須賀くん、ちょっと立ってくれる?」


体を起こしただけの俺に先輩がいう


「え、ええ……」


先輩の言う通りに立ち上がる


「さっき出したのにまだおちんちん大きいままじゃない……」


「先輩があんなかっこうをしたからですよ」


「ふーん……」


妙に嬉しそうにニヤニヤしている


それほど嬉しかったのだろうか?


女心というやつはよくわからない


「じゃあさ……ここにいれてくれる?」


「……え?」


鏡に手をついてお尻を突き出す先輩


「バカ、お股の間におちんちんを入れて欲しいの!」


「……はい」


別に悔しくなんてにぇーし……


先輩の言う通り逸物を通すと先輩は足を閉じて俺の逸物を挟み込んだ


ちょ、ちょっと先輩!?」


「ふふ、私におちんちんが生えちゃったみたい♪」


何が楽しいんだろう……


女心ってやつはよくわからない






「それにしてもこんな風になってるのね……」


逸物を挟むそこはすでに十分すぎるほどに濡れている


まとわりつくようなそこは決して離そうとはしない


「じゃあもっとわかるようにしましょうか」


「……え?」


俺の言葉に素っ頓狂な声を出す先輩


しかしそんな質問に答えるつもりは毛頭ない


「よっと」


「ちょ、ちょっと!?」


両膝の下に両手を入れて持ち上げる


思ったより軽いな……


「おお……鏡に映ってよく見えますね」


「や、やめて!」


必死に叫ぶ先輩


股を大きく開いて抱え上げられているのだ


隠すことすらできない秘所がある


「暴れると落ちちゃいますよ?」


「いじわる……」


胸も秘所も隠すことができない先輩が力なくそう呟いた……






先輩の体を軽く上下させる


接着剤のようにまとわりつく潤滑油のおかげで逸物を先輩の秘所が撫でる


舐める時には邪魔だった茂みも今はちょうどよい刺激だ


「……ひゃう!?」


たった一度撫でただけだ


だけど先輩が甘い声を漏らす


「ひょっとして感じてるんですか?」


「……違うもん」


耳まで真っ赤にして先輩が否定する


「きゃう!?」


もう一度動かしただけなのに先ほど以上に甲高い声が漏れる


「やっぱり……」


「感じてないかないもん!」


子供みたいにむきになって否定する先輩


もっといじめたい……


俺の中の悪魔がそう囁いた





眠気が限界なのでここまでにします

おやすみなさい





こんばんは

今夜も眠気に負けない限り更新していきます

性的な描写がありますので、苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


でははじめますよーぅ





「ね、ねえ……?」


「はい?」


小さな声で呼びかけてくる先輩


「……動かないの?」


「動いてほしいんですか?」


「う、ううん……」


言葉とは裏腹に声色は暗く沈んでいる


何もせずにそのまま


いつだったか持たされた雀卓に加えれば余裕だ


鏡越しの先輩の表情はコロコロ変わっている


胸や秘所を晒されるのはかなり羞恥心を煽るらしい


とはいえ慣れられてしまえばダメなんだけど……


次の段階に進むか……


先輩に見えないのをいいことにかなり悪い笑顔を浮かべていただろう






「先輩」


「何?」


やっと私を気持ち良くしてくれるの!?


そんな風に声は弾んでいる


「いえ、なんでもないです」


「そう……」


あからさまに落胆した声


だけど俺のみたいのはこんな姿ではない


「先輩」


返事をするより早く


「ふひゃ!?」


「耳にゴミがついてますよ?」


「あ、ありがとう……」


甲高い声をごまかそうとしている


もちろんそんなことはできないしさせないけどな!





先輩は耳が弱いという俺の見立ては正しかったらしい


その証拠に先輩の耳に息を吹きかけるだけで甲高い声があがる


最初こそ楽しかったがもっと楽しみたい


つまり……


「み、耳舐めないで……」


「先輩、しょっぱいですよ?」


「あ、汗のせいだもん……」


息を吹きかける


唇ではさまれる


舌をはわされる


鏡越しにくる刺激の予測こそできても我慢はできない


かえって興奮を高めるほどだ


「ら、らめぇ……」


耳を責められた先輩はすっかり骨抜きになり、だらしないよだれと喘ぎ声を漏らしていた






「ね、ねぇ……」


「はい?」


とろけきった声の先輩に返事する


「も、もう我慢できないの……」


「……え」


「耳だけじゃいや……」


切ない声でそう呟く


「どうしてほしいんですか?」


「こっちも……」


細い指先はすっかり濡れそぼっている


黒い茂みだけでなく俺の逸物までもうっすら白く染めているくらいだ


「ちゃんと言ってくれないとわかりませんよ」


おそらく満面の笑みを浮かべているだろう


「お、おちんちんで……お股をグチュグチュしてください……」


「はい、わかりました」


俺にとっても渡りに船の提案だったしな






「……ぅん」


ゆっくりと先輩の体を動かしていく


溢れ出た愛液は潤滑液としては十分で、俺の逸物をぴったりとくっつけて離そうとしない


むしろ卑猥な音を奏で俺たちの興奮を掻き立てる


「せ、先輩!?」


「さ、さっきまでのお返しよ!」


片手は自らの固く尖る乳首へ


そして反対の手は……


「おちんちんと違ってこっちは柔らかいのね……」


楽しげに俺の袋を揉みしだく


加減を知らない先輩に弄ばれて思わず悶絶しそうになるのを必死にこらえる


「せ、先輩だって自分でいじっててはしたないじゃないですか!」


「す、須賀くんのせいだもん!」


お互いに相手を必死にいじる


だけどそんな争いはお互いに焦らされてきた俺たちの間では長く続かない


「だ、ダメ……」


ぐったりと力が抜ける先輩とほぼ同時に2つの噴水がかかった






「後輩の前でおしっこ漏らしちゃうなんて……」


独特の匂いと黄色っぽさに言い逃れはできない


「あ、あはは……」


鏡を伝う白い滝に俺もちょっとした自己嫌悪だ


「もういいわ……お風呂に入って忘れるわ……」


「……そうですね」


先輩のその案には賛成だ


「ほら、さっさと脱ぎなさいよ」


「……え?」


「なに?須賀くんはお風呂に服を着て入るつもり?」


「い、いえ……」


「だったら早く脱ぎなさい」


「はい……」


色々と汚れた制服を脱ぎ始めた先輩に倣って俺も服を脱ぐ


「今から洗濯すれば大丈夫よね……?」


「あ、あはは……」


ただ笑うのが精一杯だった……






まったくためていなかった湯船が満たされるには時間がかかる


必然的にお互いに体を洗いあうことになる


そして今は俺が洗う番だ


先輩は文字通り一糸まとわぬ姿で椅子に腰掛けている


「……なに?」


「いやあ……先輩の体って綺麗だなって思いまして……」


「そう?」


「ええ」


「よくわからないけど……ありがと」


「い、いえ……」


「よし、今度は私が洗ってあげる番ね」


「やっぱり……」


「いいからお姉さんに任せなさい」


「……はい」


そう言われれば逃げられないじゃないか……






「男の子って髪の毛洗うのが楽でいいわねー」


髪の毛を洗いながら先輩が呟く


「そうですか?」


「これだけ長いとたいへんなのよ」


「たしかに……」


週に1回和の髪の毛を洗うけど結構たいへんだしな


「といっても背中が広いからおあいこかしら?」


「ど、どうでしょう……」


どう考えても女性の方が大変だと思うんだけど……


「ま、いいわ」


シャンプーを流し終えてシャワーを止めた先輩がいう


「今度は背中をきれいにしてあげるわ」


「お願いします」


よくわからないけどなんとなく不安なのはどうしてだろう……






「じゃあ……」


「せ、先輩!?」


急に抱きしめられて思わず戸惑ってしまう


「せっかくだからおっぱいで洗ってあげるわよ♪」


そういって楽しそうに体を滑らせる


押しつぶされるくらい柔らかい乳房と対照的に固く尖る乳首


その異なる刺激に必死に声を押し殺す


「ふふ、ちょっぴり汗臭いわよ?」


耳元でつぶやかれる


「そ、それは……」


「でも……私は大好きな匂い」


「……え?」


その言葉に気を抜いた瞬間を先輩は見逃さない


「つーかまえた♪」


心底楽しそうに俺の逸物を掴む


あまりのできごとにまったく反応できなかった





「たしか……男の子ってこうやっておなにぃするのよね」


たどたどしい手つきで逸物をしごき始める


俺にとっては日常的な行為のそれも先輩がするとなれば非日常だ


「私も気持ち良くして……」


空いた右手が俺の右手を導いていく


指先に伝う愛液はまさしく先輩の快楽の証だ


「……ぅん」


ぷっくりと膨らんだそこは紛れもない先輩の弱点だ


全体重を俺に預けて体を小刻みに震わせる


左手は俺の逸物をしごく


右手は俺の手を通して自らの秘所をいじる


そして耳元に漏れる甘い声とためいき


「せ、先輩……」


「ええ、いいわよ……」


情けなく射精した俺の背後で先輩も同じような音を出していた


ふやけた人差し指がその快楽を如実に示していた





「ねえ、大丈夫……?」


「どういう意味でしょう?」


「その……男の子って回数制限があるんじゃないの……?」


「ええ、まあ……」


たしかにこれは異常だ


「先輩がはしたないからですね」


「し、知らないもん!」


顔を真っ赤にしてはいるがまんざらでもなさそうだ


「と、とりあえずお風呂にはいるわよ!」


「ええ、そうですね」


先輩に先にはいるように促されそうする


「……え?」


「文句ある?」


「い、いえ……」


咲や和にそうすることはあるがさすがに先輩に膝の間に座られるのは新鮮だな……






「うーん……やっぱりお風呂は気持ちいいわねー」


伸びをしながら先輩が呟く


「そうですか?」


「ええ、一人暮らしだと面倒でシャワーだけで済ませちゃうこともあるのよ」


「そうですか……」


「これでお尻に硬いものが当たらなければ最高の座り心地なんだけど……」


「……すいません」


「私に興奮してるってことでしょ?」


「ええ、まあ……」


「ふーん……」


表情こそわからないが声自体は嬉しそうだ


やっぱり女心ってやつはよくわからないな……





「ねえ、須賀くん」


「は、はい!?」


かしこまったような声色に思わず体がこわばる


「私の体って……そんなに魅力ないかしら……?」


「……え?」


俺の声を聞いてかどうかはわからないが先輩が立ち上がりこちらを振り向く


「たしかにおっぱいでは和には勝てないけど……これでも結構自信あるのよ?」


「先輩……」


立ち上がる不安げに俺を見下ろす


先ほどあれほどの痴態を目にしたというのに全裸というのはまた印象がかわるから不思議なものだ


「……すっげぇきれいです」


「……ありがとう」


だけどその声はまったく喜んではいなかった






「さっきのおばさまからの電話の内容知ってる?」


「……いえ」


立ち上がったまま隠そうともせず先輩が続ける


『京太郎は好きですか?』


「……え?」


部長の口から出た言葉に思わず驚いてしまう


「何て答えたんですか?」


「……好きですって答えたわ」


「……そうですか」


「……ええ」


そういって黙り込む先輩


それに倣うわけではないが俺も言葉が出てこない


先ほどまで音のあった空間とは思えないほどの静寂が支配していた





「ねえ、知ってる?」


「なにをでしょう」


「匂いが好きになる異性って相性がいいのよ?」


「……え?」


「私は須賀くんの匂いが好き」


「そ、そうですか……」


「そして匂いだけじゃなくて須賀くん自信も好きよ」


「……え?」


「私と付き合うつもりはないかしら?」


突然の告白


もちろん先輩のことは好きだ


だけどこれは女性としての好きじゃなくて……


「……ごめんなさい」


「……やっぱりね」


「……え?」


「だって須賀くんの心には『あの人』がいるんでしょ?」


「…………はい」


紛れもない事実だ






「あーあ、初めての告白だったのになー」


「……え?」


「ちょっと!?今のはどういう意味よ!」


「い、いえ……先輩ってそういう経験が豊富なんだと……」


「……処女で悪い?」


「……すいません」


「でも……須賀くんの気持ちがわかってよかったわ」


「すいません……」


「ううん、須賀くんは悪くないわ」


「ですが……」


「そうね……じゃあ……須賀くんから告白してくれたら許してあげるわ」


「……え?」


「ちなみに……私はいつだってオッケーだから」


「せ、先輩!?」


あまりの展開に頭がついていかない


「さて、温まりましょうか」


そういって先ほどのように体を預けてくる


体を震わせて声を押し殺しているらしい


さすがにそれを指摘するのは無粋というものだろう


ただただ先輩を無言で抱きしめていた






「……そろそろ上がりましょうか」


落ち着いたらしい先輩がいう


「……ええ」


先輩の言葉に頷く


「……ありがとう」


「……え!?」


思わぬことばに聞き間違いかと思ってしまった


「ほ、ほら、さっさと上がるわよ!」


「ええ、そうですね」


聞き間違いではないことは先輩の顔が証明している


「あの……先輩」


「何よ?」


若干不機嫌そうだ


「……着替え……どうします?」


「……あ」


思わず先輩が固まった瞬間だった






「じ、ジロジロ見ちゃダメだからね!?」


「わ、わかりました……」


先輩の苦肉の策


「さすがにバスタオルだけは少し寒いわね……」


「もうベッドに行きます?」


「ええ、そうするわ」


体を覆うのは薄い1枚のバスタオル


幸か不幸かワイシャツはクリーニングに出ていたのだ


「……でもさっきまで一緒に風呂に入ってたじゃないですか」


「それとこれとは別問題なの!」


「そ、そうですか……」


女心は難しい


ただ……ぴったりと張り付くバスタオルはエロい


これだけは紛れもない事実だ


「い、いいからさっさと寝る!」


「お、おやすみなさい……」


抱きついてくるせいで必然的に当たる


……ちゃんと寝れるかな


早々に寝息を立て始めた先輩を尻目にそう思った






翌朝、股間の違和感で目が覚めた


「……ナニしてるんですか、先輩」


「朝からおちんちんが大きかったらねー」


目の前のお尻が答える


「……う”」


思わず射精してしまう


「ふふ、ごちそうさまでした」


起き抜けに牛乳を飲むかのごとく俺のモノを飲み干す先輩


「それ……サイズ合ってませんよね……?」


「これしかなかったんだからしかたないじゃない……」


先輩が身につけているのは咲の替えの制服だ


おかげで……


「さすがにヘソを出してるのはどうかと……」


「う、うるさい!」


そういって恥ずかしがる先輩


だけどちらりと見えるヘソや普段よりずっと短いスカートから覗く生足


さらにつけてもいないし履いてもいないのがくっきりと現れている


……アリだな


つくづくそう思った


「……えっち」



続く






次回予告


「私にもご褒美をください……」


目をとろけさせながら和が呟く


「わ、わかったからまずはほどいてくれ!」


「ふふ、おかしなことを言いますね」


どう考えても和の方が異常だ


「ですが……準備が必要なのも事実ですね……」


「ま、待てって!」


俺の言葉を無視して和が身につけたモノを脱いでいく


しっかり畳むあたりらしい


「須賀くんだって準備万端じゃないですか……」


「そ、それは……」


楽しそうに笑いながら股間へと腰を下ろす和をただ見ているしかできなかった……




という展開ではありませんが次回の更新もお楽しみに!






今夜は以上です

おやすみなさい





こんばんは

今夜も数レスが更新していきます

性的な描写があるので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください

また和がかなり残念なことになっています

ファンの人ごめんなさい


でははじめますよーぅ




「疲れました……」


ベッドに倒れこんだ和が呟く


「あはは……お疲れ」


そう返すのが精一杯だ


「あんなに疲れるとは思いませんでした……」


「ま、子供は元気だからな」


「元気すぎですよ……」


疲れ果てた和の言葉に嘘はない


「そういう須賀くんはあまり疲れてないじゃないですか」


「ま、鍛えてるからな」


「不公平ですよ……」


そういってベッドに沈み込む


「あはは……」


体育の日が近いということで子供達とスポーツをしたのだ


といっても走り回ってただけの気もするけど……





「そういえば知ってるか?」


「なにをですか」


「この部屋にはいわくがあるんだ」


「いわく……ですか……?」


「この部屋っていつもの部屋より広いだろ」


「ええ、でもそれは優勝祝いにテレビ局のご厚意で……」


「ああ、表向きはな」


あえて含みを持たせる


興味が出てきたのか和も体をこちらに向ける


……というかパンツ見えてる


「実際はもともと広かったわけじゃなくて広くせざるをえなかったんだ」


「……え?」


「第一さ、この階でこの部屋だけ他の部屋より広いなんて不自然だと思わないか?」


「そういわれればたしかに……」


「もともとこの部屋は503号室だった……だけど504号室はないだろ?」


「……はい」


息を飲むのがはっきりわかる


「だって……殺人事件の痕跡を消すのに部屋をつなげざるをえなかったからな……」


「ひぃ!?」


想像以上の反応に心の中でほくそ笑む





「一応綺麗にしたんだけどな?どうしても消えなかったんだ」


「何が……ですか……?」


「被害者の寄りかかっていた壁からな……赤黒い液体が滲み出てきたらしいんだ……」


「そ、その壁は……」


「今は取り払われてな……かわりにベッドが置かれてるんだ……」


「それってまさか……」


「ああ、そのまさかだ」


「じょ、冗談ですよね……?」


「もはや和は泣きそうだ


その表情に必死に笑いをこらえる


「ま、そんなオカルトありえないよな」


「そ、そうですよね……」


ほっと安堵したように笑う和


「でもさ……どうしてその枕は赤いんだ……?」


「……え?」


「もともとさ、白かったぞ?」


「そ、それは……見間違いです……」


「じゃあさ……和の方を見て笑ってる人は誰なんだ……?」


その瞬間……


甲高い悲鳴とともに和の意識はどこかへいってしまったのだった……





「ごめんごめん、機嫌直してくれって」


「……知りません」


ツーンという効果音がぴったりなくらいそっぽを向いている


「悪かったって」


「な、撫でたって許しませんからね!」


「じゃあやめるか」


「……続けてください」


「はいよ」


そういって撫でてやると嬉しそうにする


俺がいうのもなんだが大丈夫か?


「と、とにかく許しませんからね!」


「そうか……」


弛んだ頬でいわれても説得力ないぞ、和


ま、かわいいから大丈夫か






「さて、そろそろ風呂に入るか」


「じゃあ一緒に入ってください」


「ああ、わかった」


いつものことだ


だけどさ、和


脱ぐという行為にいくらなんでも恥じらいがないのはどうなんだ?


まあそれに慣れつつある俺もあれなんだけどさ……


「どうかしました?」


俺に背を向けた和が不思議そうに俺に訪ねてくる


脱いだ服をたたんでいるあたりいかにもらしい


「いや……和って後ろ姿も綺麗だと思ってさ」


「自分ではよくわかりませんが……でもほめられて悪い気はしませんね」


そういってありがとうございますと言って頭をさげる


傷ひとつない背中


十分にボリュームのあるお尻


程よく肉を持つ足


そして背中からはみ出るほどの大きな胸


……完璧だ


思わずしてしまったサムズアップに和は首をかしげる


言葉はいらない


そんな尊さだ





「あ、須賀くん、ちょっといいですか?」


「いいけど……」


先ほどの負い目もあるから少々のお願いなら聞くつもりだ


「お手洗いについてきてくれませんか?」


「まあそれぐらいなら……」


まだ一切服を脱いでいない俺とは対照的に全裸の和


そんな和のトイレに付き添うのだ


全裸であるという点を除けば咲や良子さんのトイレに付き添ったことはある


だけど……


「では行きましょうか」


「あ、ああ……」


ただトイレに向かうだけ


それだけなのに全裸の和に抱きつかれているのだ


……やばいな


俺だって男だから仕方ないじゃないか






眠いのでここまででー

おやすみなさい





おはようございます

午前中がやすみだと朝寝坊できていいですね

誰もいないと思いますが昨日の続きを進めていきます

性的な描写がありますので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください

また、和がかなりはしたなく残念なことになっています

ファンのみなさんごめんなさい



でははじめますよーぅ





「すごいですね……」


「ああ……」


風呂場はたしかにトイレと一体になったユニットバスだ


とはいえ湯船は大きめで、二人で入っても十分だろう


便座に腰掛けただけなのにどきりとしてしまう


あの大きな胸とその下に見える黒い茂み


和さえいなければ色々としたくなるな……


「須賀くんちょっといいですか?」


「な、なんだ!?」


俺の邪な妄想を知ってか知らずか和が声を出してくる


素っ頓狂な声をあげた俺に不思議そうな視線を向けてくる


……ばれてないよな?


「せっかくなら手伝ってくれませんか?」


「……え?」


さっきとは別の意味で驚いてしまう


「ダメ……ですか……?」


必然的に低い位置からの視線と先ほどの引け目


「わ、わかった……」


そう答えざるをえなかった






「おお……すべて丸見えですね」


「あ、あはは……」


楽しげに呟く和に乾いた笑いを返すのが精一杯だ


「重くないですか?」


「ああ、大丈夫だ」


和からの手伝い


それは膝の下に手を入れて抱え上げること


そう、先日先輩に風呂場で下のと同じかっこうだ


体勢こそ同じだがあのときとは違うこともけっこうある


全裸の和と服を着たままの俺


恥ずかしがっていた先輩と楽しんでいる和


そして何よりの違い


両手にかかるずっしりとした重み


その原因は明らかだ


たしかに部長もけっして小さいとはいえない


とはいえ和のこの重みと存在感には遠く及ばないのだった






「でもこんなふうに普段排泄してたんですね」


「見たことないのか?」


「もう……私にはおちんちんが付いてないからわかるわけないじゃないですか!」


「ご、ごめん……」


普段の和からは想像もつかない言葉


密かにあるらしい和のファンクラブ会員が聞いたら卒倒ものだな……


「須賀くん、少し揺すってくれませんか?あまり出そうにないので……」


「わ、わかった……」


それほど強く揺すっているつもりはない


それでも大きく揺れるそれはずっしりと重みを伝えてくる


「で、出ちゃいます……」


ポタポタと垂れ始めた雫に揺するのをやめる


一度流れ始めた水流はとどまることを知らず流れていく


とはいえ無限というわけでもない


やがて弱まりやがてポタポタと雫を垂らすだけになった


「こんなふうにしてたんですね……」


「……ああ」


鏡ごしとはいえ出てるところまで見たのは初めてだ


その行為を見たことがあること自体どうとはおもうけどな……





「クセになってしまいそうなくらい気持ちいいです……」


「そ、そうか……」


「でもさすがに学校で服を全部脱いで須賀くんに手伝ってもらうわけにはいきませんよね……」


……冗談だよな?


「冗談ですからね……?」


「あ、ああ……」


その顔はどう見ても冗談を言っているように見えないけど本人が言うのならそうなのだろう


「そもそも須賀くんの前でしかこんなえっちなことはしません!」


「そ、そうか……」


「だって……須賀くんには私の全てを見て欲しいですから……」


「あ、あはは……」


シチュエーションさえ違えばまったく違ったセリフだろう


少なくとも全裸で男に抱え上げられて言うセリフではないと思う






「こんなに濡れちゃってます……」


そういって先ほどまで水流があったそこに指をあてがう


蛍光灯の光で反射しているのはどう見ても先ほどとは別の原因だ


「私のえっちなところ……見えますか……?」


「……ああ」


その質問の声はとろけるように甘い


そんな声でお願いされたらなんでも聞いてしまいそうだ


「普段自分でするよりずっと気持ちいいです……」


いつの間に伸びたのかかたや胸を、かたや茂みから顔を出す小さな果実を指で弄んでいる


かたや愛液をたっぷり湛えた秘所から漏れる水音


かたや自らの豊満な胸に自ら吸い付く音


卑猥な二重奏に後ろから鷲掴みにしたい衝動に駆られるがそうもいかない


「お尻におちんちんが当たってますよ?」


楽しげに指摘する和に返す言葉もない


「……ぅん」


くぐもったような声を出しながら和が絶頂に達したらしい


先ほどとは違う色の液体が噴き出すのがはっきり見えた


「いつもよりずっと早くいってしまいました……」


力なく呟いた和はよだれを浮かべながら満足げに呟いた


そんな和を傷つけないようにゆっくりとおろした





「今度は須賀くんを気持ち良くしてあげますね……?」


「ああ、頼む」


そんな提案を断れるほど理性は強くない


床に丁寧に正座をした和が俺のズボンを一気に足元までずり下げる


「ふふ、大きくなってますよ?」


「……和には言われたくない」


精一杯の強がりだ


「私でこんなになってくれて嬉しいです」


「……くっ」


屈託のない笑顔で言われたのだ


俺の完敗だ


「私に任せてくださいね?」


「ああ、頼んだ」


完全に和に屈してしまったのだ


あとは和のなすがままになるしかない


楽しみなのは否定しないけどな






唾液をたっぷり溜めた喉の奥まで俺の逸物を咥え込む


俺からしてもいつもより大きいそれを根元まで咥え込むことはできない


「いつもより大きくてお口に入らないです……」


どこか負けず嫌いなところのある和は不満げだ


「あ、あはは……」


嬉しいようなそうじゃないような複雑な気持ちを笑ってごまかすのが精一杯だ


「だったら……」


膝立ちになった和が大きな胸で俺の逸物を挟み込む


「おっぱいでもおさまりきりません……」


先端だけ顔を出した俺の逸物を恨めしげに見る


とはいえ俺にはどうにもできないんだけど……


「負けませんからね!」


「何にだよ……」


思わず突っ込んでしまった俺に和が気まずそうな顔をする


かわいいな






「私の特訓の成果を見せてあげます!」


「特訓?」


「その……父の持っているえっちなビデオで……」


「そ、そうか……」


あの厳しそうなおじさんもちゃんと男なんだな……


はじめはゆっくりと両手で包み込むように


次は両サイドから撫でるように


「硬くなった乳首はきもちいいですか……?」


「あ、ああ……!」


声が漏れそうになるのを必死にこらえる


「はじめてですがうまくいってよかったです……」


「今すっげぇエロい顔してる」


「須賀くんの前だけですよ?」


その顔に思わず盛大にぶちまけてしまった





「出し過ぎですよ……」


「ご、ごめん……」


綺麗な桃色の髪の毛の所々にうっすらと白い雪がかかる


雪というほど綺麗なものでもないけどさ……


「すごくいやらしいです……」


そういって和はうっとりしている


絵面は最悪だけど絵になる光景だ


「お風呂に入りましょうか……」


「そうだな……」


さすがにこのままでいるわけにもいかないだろうしな


「でしたら……お湯が入るまで……舐めてくれますか……?」


浴槽に腰掛けて足を広げる和


「ああ」


その言葉に頷かざるをえなかった……





「お風呂気持ちいいです……」


「だな……」


いつもより広い浴槽は二人で入っても十分に余裕がある


「こんなに近づかなくてもいいぞ?」


「ダメです」


そういって一蹴されたのだ


まあ俺もいつも通り膝の間に座られるのもいやじゃないけどさ


ちなみに先ほどの雪は綺麗に払われている


「須賀くん」


「なんだ?」


「優勝、おめでとうございます」


「ありがとう、和も優勝おめでとう」


「ありがとうございます」


そういって二人で笑いあった





「須賀くん」


「なんだ?」


「後ろからぎゅーってしてくれますか?」


「こうか?」


後ろから和を抱きしめる


いつだったかテレビで見たあすなろ抱きというやつだ


「ふふ、やっぱり安心しますね」


「そうか?」


「ええ、男性で私を抱きしめてくれるのは須賀くんだけですから」


「そ、そうか……」


抱きしめたがるやつはかなりいるだろうな……


「でもさ、あのとき俺も和にぎゅーってされて力が出たんだぜ?」


「そ、そうですか……」


照れているのか耳まで真っ赤だ


とはいえそれを指摘するのは無粋というやつだ


ただこのかわいい生き物を愛でるのがいいだろう





「もう……そんなことを言われたら体が火照ってしまうではないですか……」


ようやく冷静になれたらしい和が俺をなじるようにいう


「ふーん……」


「い、いきなり胸を掴まないでください……」


「だったらやめるか?」


「…………やめないでください」


「ああ、わかった」


よし、言質ゲット!


先ほどできなかった欲望を果たす


「そ、そんなに揉まないでください……!」


そんな言葉を無視して強く揉み込むと簡単に形を変えてしまう


それほどまでに和の胸は柔らかくそんなことができるのは俺だけなのだ


「だ、だったら私だって!」


しかえしのためか俺の逸物を掴む


負けたくない一心でそれに耐えつつ秘所にも手を伸ばす


せっかく貯めたお湯は間もなく使い物にならなくなった……





「疲れを癒すためのお風呂なのに疲れてたら逆効果じゃないですか!」


ベッドに入った和が目くじらを立てている


「その原因の半分は和だけどな」


「そ、それはそうですけど……」


「じゃあ一緒に風呂入るのやめるか?」


「ダメです」


即答かよ……


「まあまあ、明日も仕事だしさっさと寝ようぜ」


「そうですね……」


そういって俺に抱きついてくる


裸の和に抱きつかれて眠れるかはいつも不安だけど


ほとんど眠れてないのが現実だけどさ


とはいえ目を閉じるだけでも少しは楽になるか






とはいえ今日は妙だ


いつもなら聞こえてくるはずの和の寝息が聞こえてこない


「……眠れないのか?」


聞こえるか聞こえないかくらいの声で話しかけてみる


「……はい」


か細い声だが返事が来る


少なくとも寝言ではないらしい


「怖い夢を見たんです」


「怖い夢?」


「ええ、須賀くんが私たちの前から急にいなくなってしまうんです……」


「なんだ、それ」


「そんなことはないと思いますが……やけに現実的で……」


「……そうか」


必死に涙をこらえているらしい和の頭を撫でてやる


「どこにも行ったりしませんよね……?」


「もちろん」


俺の言葉を信頼していないわけではないだろうが和の抱きつく力が強くなる


「大丈夫だって、ほら、明日のために早く寝ようぜ」


「……はい」


しばらくして静かな寝息が聞こえてくる


「どこにも行かないよ」


そう耳元で囁いてやるとなんだか笑った気がする





だけど……


この言葉は他ならぬ俺自身が守れないのだった……




続く






といったところでここまでです

さすがに午後からは出かけますしねー


諸般の事情により次回予告はありません


失礼します





「それでは来週もー?」


「「「のっどちゃーん☆ミ」」」


「はい、オッケーです!」


「お疲れさまでした」


先週は新人戦の関係でお休みだ


だけどそれでも無事にやり遂げられた


かなりけだるさが残ったけどな……


さすがに朝寝起きから2回は……


とはいえ無事に終えることができた


ミーティングもそこそこに昼食に社食に向かう


「最近秋のメニューが増えましたね」


「ああ、そうだな」


メニューを見て呟いた和の言葉に頷く


二人揃って注文した秋御膳


栗ご飯にサンマの塩焼きにさつま汁


さらにはデザートに柿のゼリー


これで900円とはさすが社食というところだ


二人で舌鼓を打ち、秋の味覚を存分に堪能した





「美味しかったですね」


「ああ、そうだな」


和の言葉に全面的に同意だ


「お、二人ともご機嫌じゃねえか」


「さてはうまいもんでも食ったか?」


歩いてきた師匠達に挨拶を返す


和も挨拶こそ返すが俺の後ろに隠れてしまう


やっぱりどこか怖いんだろうか


「取って食ったりしねえよ」


「ただ美味そうだな」


「ひぃ!?」


冗談だっていう師匠達の言葉も聞こえないくらい和が震えている


師匠、ナイスです






「何かご用ですか?」


震える和をもうしばらく堪能していたかったがそうもいかないだろう


「ああ、例のご褒美にな」


「ご褒美……ですか……?」


和も関心があるらしい


「ああ、これだ」


大沼プロが懐から一枚の紙を取り出す


「それは……」


「おまえが今一番会いたい相手のヒントだ」


「それって……」


「ただし生半可な覚悟じゃ渡せねえ」


俺の質問を南浦プロが遮る


「どうだ?その覚悟ができるか?」


二人の目はとても冗談を言っているようには見えない


即答もできずしばらく考え込んだ






「須賀くん、行きませんよね……?」


袖をつかんだ和が震える声で質問してくる


昨日のセリフのことだろう


もちろん俺だって嘘をつくつもりはない


だけど……


「ごめんな、和」


「……え?」


「俺、どうしてもあの人に会いたいんだ」


「つまり……そっちの嬢ちゃんとの約束はどうでもいいと?」


「違います」


「ほう」


「どんなことが待ってても俺はこっちに戻ってきます」


「らしいぜ、嬢ちゃん」


「……嘘つきは嫌いです」


「……ごめん」


「だから……ちゃんと帰ってきてくださいね……?」


「ああ、約束するよ」


「話は決まったみたいだな」


「じゃあ、行くか」


「……え?」


強引に二人に引っ張られていく俺にかけてくれた和の言葉はよく聞こえなかった


だけど……ちゃんと帰ってこないとな





「そんなに震えなくても別に変なところじゃねえよ」


「は、はい……」


とはいえそうも言っていられない


テレビ局前からタクシーに乗り込んだ


運転手さんは大沼プロから受け取ったメモを見て行き先に向かっている


ラジオもかかっていない車内はやけに静かだ


街中を抜けてどんどん郊外に向かうタクシーに不安を隠せない


「そんな心配な顔すんなって」


「そうそう、そろそろなんだからさ」


「はい……」


二人に挟まれる


窓から見えるのは海ばかり


これって……


テレビで見た嫌な想像に早くも後悔しはじめている


「お客さん、着きましたよ」


「釣りはいらねぇ」


一万円札を渡しタクシーから降りる


「病院……ですか……?」


「ほら、ちゃんとついてこい」


「わ、わかりました……」


年齢を感じさせない二人についていくだけでも精一杯だ


ただ……余計なことを考えなくて済むのはよかった






「あの……もしかしてはやりさんは病気なんですか?」


「いや、そんなことはないぞ」


「そうですか……」


二人の言葉に胸を撫で下ろす


「ほら、ここだ」


病室らしいそこには表札らしきものもなく部屋の住人もわからない


大沼プロのノックに答える声も全く聞き覚えがないものだ


「おお……」


病室に似つかわしくないくらい大きな窓からは海がよく見える


少なくとも個室という退屈な環境でも気を紛らせることはできるだろう


「急に来て悪かったな」


「いえ、来ていただけるだけでもありがたいです」


「ほらよ」


「いつもありがとうます」


いつの間にか用意されていた見舞いの品を渡している


顔見知り以上の関係らしい3人に思わず疎外感を覚えてしまう


「ほら、挨拶しな」


「えと……須賀京太郎といいます」


師匠達の言葉と視線に促されてそう名乗って頭を下げる


「はじめまして、春日井真深です」


ベッドから体を起こした妙齢の女性はそういって頭を下げたのだった





つづく






といったところで今夜はここまでです

おやすみなさい





「えと……」


師匠達とこの女性は面識があるらしい


しかし俺にはそんなものは全くない


「ずっと会いたいと思ってたから今日はあえて嬉しいよ」


そういって俺に微笑みかけてくれる


「そ、そうですか……」


もしかして……


……俺のファンか?


そうか……


ついに俺もそんなレベルになったか……


はやりさんよりさらに年上の女性ではあるが決して顔は悪くない


おばさんとはまではいかない女性に好かれている……


大人のお姉さんっていいよな!


顔に出さないように必死にこらえる






「ま、一局打ってみようや」


「ええ、いいですよ」


「よろしくお願いします」


そういって丁寧に頭を下げてくれる春日井さんに慌てて俺も頭をさげる


とはいえ新人戦で優勝したチームの一員だ


言い方は悪いが俺が負けるはずもない


「ま、手加減してやるから存分にやんな」


「ああ、そうだな」


二人の言葉が俺への後押しになる


とはいえ手加減なしでは勝負にならないだろう


ニコニコとした春日井さんの表情を崩すのは忍びないしな


「さて、始めようか」


ベッドを起こした春日井さんの対面に俺が、両隣に師匠が陣取った






「自動卓はないけど勘弁してくれよな」


「いえ、大丈夫です」


「おまえも大丈夫だよな?」


「ええ、大丈夫です」


手積みなんてほとんど経験ない


とはいえなんとかなるだろう


8本の手で牌を混ぜながら積み始める


「……え?」


「ほら、さっさと積めよ」


「そんなんじゃ日が暮れちまうぞ?」


「す、すいません……」


「まあまあ、樹になさらないでください」


「ありがとうございます……」


春日井さんの柔和な笑顔が俺の心を癒してくれる


ようやく17枚の牌を揃えたのにしっかり積み終わってるのが気になるけど……


「私が起家ですね」


2度のサイコロで春日井さんが最初の親になった


「……終わったな」


「……ああ」


二人の言葉が気になるがおそらく気のせいだろう






「……トンだな」


「…………はい」


師匠の言葉に返事をしてうなだれる


その主な原因たる対面の女性は先ほどの柔和な笑みを崩さない


「も、もう一局お願いします!」


「ええ、いいですよ」


さっきのは何かの間違いだ


俺だってずっと努力してきたんだ


その努力だって無駄じゃなかったはずだし手応えだってある


その結果があの小四喜なんだ


だから……


そういって始まった第2局


その日行った4回の半荘


一度も和了できないままに目の前の女性にトバされた


そしてそれは……


俺の心を打ち砕くのに十二分以上のものだった……






「さて、一旦休憩するか」


「久しぶりにこんなに麻雀を打てて満足です」


「よく言うぜ」


春日井さんの言葉に師匠達が笑う


「ま、勝てないのもしゃーない」


「……え?」


「この人は瑞原はやりの先代の牌のお姉さんなんだよ」


「…………え?」


うなだれた顔を上げて春日井さんをまじまじと見る


この人がはやりさんの先代の牌のお姉さん


……一部を除けばたしかに雰囲気なんかは似ている


「…………何処見てるのかな★」


一部ははやりさんと大きく違うがたしかにはやりさんの先代にちがいない






「さて、俺たちは飲み物でも買ってくるからちょっと待っててくれ」


「え?それなら俺が……」


「いいからいいから」


そういって俺を制止して出て行く師匠達


必然的に部屋には俺と春日井さんが取り残される


共通の知り合いがいるとはいえ初対面なのだ


半荘4回で仲良くなれるようなコミュニケーション能力は俺にはない


ましてやあの惨敗ならなおさらだ


気まずさを感じていると春日井さんが口を開く


「今日は来てくれてありがとうね」


「……え?」


予想外の言葉に戸惑ってしまう


「あの試合を見て是非会ってみたかったの」


視線の先にあるDVD


『長野県新人大会団体戦決勝戦』


やけに達筆な字でそう書かれていた






「あの小四喜すごかったよ!」


「あ、ありがとうございます……」


あまり知らない人でも自分のことのように喜ばれるとなんだか面映ゆい


「……はやりちゃんのことは好き?」


「…………え?」


その顔からは先ほどまでの柔和な笑みは消え失せている


その真剣な眼差しに思わず居住まいを正してしまう


「どうかな?」


「はい」


「即答なんだ」


「ええ、一度フラれましたが好きな気持ちは変わってませんから」


「そっか……」


初対面の人に何を言ってるんだろうな、俺


でもまぎれもない事実だ


和の気持ちがわかった気がする


考え込む春日井さんを見てそんなことを思った






「よし、決めた」


「……な、何をでしょう?」


「お姉さんが須賀くんの恋を応援してあげちゃうぞ♪」


「…………え?」


まだほとんど時間は経ってないけど春日井さんには驚かされてばかりだ


「まずは……」


手元のメモスタンドに綺麗な字で何か書いていく


どこかの住所みたいだ


「あの……それは……?」


「はやりちゃんの実家の住所だよ」


「え!?」


「もしかして……知らなかったの……?」


「…………はい」


「そ、そう……」


春日井さんが慌てているのは今日初めてみた






「こ、ここに行けばはやりちゃんはいると思うよ」


「ここに……」


島根県か……


遠いな……


「この紙をあげてもいいけど一つだけ条件があるの」


「条件……ですか……?」


なんだろう?


「あのね……私がここにいることははやりちゃんには内緒にしてほしいの」


「……え?」


想像もしなかった言葉に思わずまの抜けた声を出してしまう


「あの子の前ではかっこいい牌のお姉さんでイタイからね」


そういっていたずらっぽく笑う春日井さん


「ええ、わかりました」


その笑顔に春日井さんの言葉の重みが込められている気がした


「じゃあ……最後に……」


しなやかな人差し指と中指に挟まれた白


「元気出せ」


「おお!」


いつのまにか白は中になっていた


「お姉さんからの元気が出るおまじないだよ」


「ありがとうございます」


なんだかすっげぇ元気が出てきた






「で?どうだったよ」


「すごい人だと思いました……」


「ま、今の女子プロの先駆けみたいな存在だからな」


「はい」


飲み物を買ってきてくれた師匠たちと4人で世間話をした


さすがに番組のことを話されるのは恥ずかしいな……


毎週欠かさず見てくれているのいうのは嬉しいけど……


「ま、ここからどうするかはお前さん次第だ」


「島根まで行くならはやりちゃんの全てに向き合う覚悟をして行けよ?」


「…………はい!」


「ま、フラれたらフラれたで酒でも飲みに連れてってやるから気楽に行ってこいや」


「俺未成年ですよ……」


「ま、細かいことは気にすんな」


春日井さんから聞かされたはやりさんの過去


そして師匠たちの言葉


揺れる俺の心と同じようにタクシーは駅へと走っていったのだった……




続く







次回予告


「須賀くん……もう離しませんよ……」


「ええ……大切な部員だからね……」


「の、和……?久先輩……?」


俺を見下ろす二人に呼びかけるが俺の声は届いていないらしい


「あの……鎖を外してくれませんか……?」


服を脱がされ大の字にベッドに寝かされている


両手にも両足にも無機質な鎖がくくりつけられ俺の自由を奪う


「大丈夫ですよ、須賀くんの面倒は私たちが見てあげますから」


「ええ、何も心配いらないわよ」


そういって笑う二人


だけど貼り付けられたような笑顔も目の底は笑っていない


楽しげに自らの服を脱ぎだす二人にただただ不安しかなかった……




というお話ではありませんが次回もお楽しみに!






今夜は以上です


思ったより時間が空いてすいませんでした

立て続けの身内の不幸や風邪で更新する気力がありませんでした

徐々に回復してきているのでペースを戻していければ……



おやすみなさい





「そんなことがあったんだ……」


俺の話を聞いた膝の間に座る幼馴染みがそう呟く


「ああ」


月曜日、火曜日と自分で考えてみた


だけど結論なんて出なかった


もちろんはやりさんには会いたい


会って話をしたい


大好きだって言ってくれたのにフラれたのだ


そんなの納得できるわけない


とはいえ春日井さんから聞かされたはやりさんの過去のこともある


そんな中で一人で考えても結局結論が出なかった


父さんたちに相談することもできず、他のプロたちや部員にも相談できない


結局通い妻に来てくれた幼馴染みに洗いざらい話した


言い方が悪いがこういうときには都合のいい女だ






「それにしても京ちゃんがフラれるなんて……」


神妙な言葉とは裏腹に肩が震えている


必死に笑いをこらえているのは火を見るよりも明らかだ


「やーめーてーよー」


腹が立ったのでほっぺたを引っ張ってやる


いつもながら柔らかいな……


「もう……女の子の大切な顔を傷つけるなんて死刑に値するんだからね!」


「へいへい」


「むー!」


こちらを振り向いて不満さをあらわにしている


「ごめんごめん」


そういって頭を撫でてやる


不満げなのは変わらないが怒りはおさまっていく


俺がいうのもアレだけどちょろすぎないか……?






「でも珍しいね」


「珍しい?」


幼馴染みからのそれこそ『珍しい』言葉に聞き返してしまう


「うん、京ちゃんってこんなときは迷わず行動するタイプだから」


「……そうか?」


「県大会決勝で負けたあとに責任を感じてたった一人で走り出したのは誰かな?」


「…………知らん」


痛いところを適切についてくる


「他にも……」


「やめてください」


「えへへー」


勝ち誇った態度が気に入らないがなすすべもない


「……ぺったん娘」


「何か言ったかな?」


「べーつにー」


明らかにいつもより低いトーンだが適当に流すに限る





「京ちゃんはもう少し身の回りに目を向けたらいいんじゃないかな」


「身の回り?」


「例えば私とか」


「いつもありがとうな」


「もっと感謝してもいいんだよ?」


「へいへい」


「えへへー」


先ほどより優しく撫でてやる


「咲みたいな嫁さんがいて感謝の言葉もございません」


「嫁さん違います♪」


口ではそう言いつつもまんざらでもなさそうだ


「あのね、京ちゃん」


「なんだ?」


「私は思いたったらすぐに行動する京ちゃんが好きだよ」


「そうか」


「それにさ、もしフラれたら京ちゃんの好きなお料理を作って残念会をしてあげるよ」


「そうか、ありがとうな」


「だからさ……いってらっしゃい」


「……ああ」


咲のその言葉で吹っ切れた気がする


本当にいい幼馴染みだな






「うーん……なんだか咲に話したら楽になったなー」


「おーもーいー」


後ろから咲を抱きしめて顎を頭に乗せて咲に体重を預ける


張り詰めていた緊張の糸が切れてお湯に疲れが流れていくみたいだ


「咲って抱き心地いいなー」


「それって褒められてるの?」


「ああ、もちろん」


「ねえ、京ちゃん?」


「……なんだ?」


「……お腹はともかくおっぱいを撫でるのはどうなの?」


「いやならやめるぞ?」


「…………しかたないなぁ」


許してくれるあたりやっぱり咲はいい幼馴染みだ






「ありがとうな、咲」


一緒のベッドで静かに寝息を立てている咲の頭を撫でてやる


色々と考えていたがなんだか吹っ切れた


やっぱりこんなときの咲は頼りになる


それにしても風呂に静かに入れたのも久しぶりだったな……


和や久先輩たちがいるとどうしても……な


咲に魅力がないわけではない


さっきも風呂でしたのは事実だしな……


ただ……気楽なのは事実だ


つくづくありがたい幼馴染みだ


感謝してもしきれないだろう


撫でてやるとまた嬉しそうに笑う


まだまだ決めなきゃいけないことはあるけどもう少しこの寝顔を堪能してもバチはあたらないだろう




続く






以上です

咲ちゃんはかわいいです

次回からは島根編が始められたらいいなぁと思ったりそうでなかったり……


おやすみなさい






こんばんは

島根編についてちょっとしたお知らせです

幸か不幸か島根への出張が決まりました

交通手段などのチェックと時間があれば散策をしてきたいので少々遅れることをご容赦ください



失礼します





「じゃあ、行ってきます」


「いってらっしゃい」


いつもなら夜の出発だ


だけど今日は早朝


真っ暗という意味ではどちらも同じだが


父さん、母さん、そして昨日から泊まりに来ていた咲


3人に見送られて向かう


いつもと同じはずなのになんだか違った感じがするから不思議なものだ


俺の話を聞いた父さんたちはすぐに賛成してくれた


「ただちゃんと帰ってくるんだぞ?」


そんな父さんの言葉に母さんも頷いていた


さすがに大袈裟な気が……


とはいえやっぱり不思議な気分だ


いつもの目的地が今日はただの通過点だもんな


まだ寒い朝を紛らわすために買った熱い缶コーヒーを持っていると新幹線が入ってきた


今日の始発


それが俺の今日乗る新幹線だ


番組の好意で取ってもらった指定席


「ここ、いいですか?」


「え、ええ……和?」


「おはようございます、須賀くん」


「お、おはよう……」


ある意味で今一番会いたくない子だ






「……なんで和がここに?」


「ディレクターさんに教えてもらいました」


「そ、そうか……」


「さすがに一人でお泊まりなんていやですから」


「……ごめん」


どことなく笑顔のはずなのになんだか責められてる気がする


女性は目で殺すというのも納得だ


「それで?今日はどちらに行かれる予定ですか?」


「そ、そんなことないぞ……?」


「部活中だって上の空だったら何かあるって誰にだってわかります」


「あのさ……もしかして怒ってる?」


「怒らせるような心当たりがあるんですか?」


「……ごめんなさい」


笑っているはずなのになんだか怖くてついつい謝ってしまった






そんな気まずい空気のまま新幹線は終着駅の東京に到着する


話しかけようとはしたが和への言葉は喉から上には上がってこなかった


「降りないんですか?」


「ご、ごめん……」


通路側に座っている俺が邪魔で和が降りることはできない


そのままホームを改札へと降りていく


「はやりさんのことですよね?」


「そ、それは……」


「どうなんですか?」


「……ああ」


「まったく……最初から言ってください」


「ごめんなさい……」


「止めても行くのはやめてくれないんでしょう?」


「……ごめん」


「先ほどから謝ってばかりじゃないですか」


「その……和が……」


「止めませんよ」


「……え?」


「止めませんけど……ちゃんと帰ってきてくれることが条件です」


そんな和の声が震えている


「ああ、わかった」


「じゃあ、いってらっしゃい」


「あのさ……離してくれないと行けないんだけど……」


「おまじないです」


周囲の目にさらされながら和にたっぷり抱きしめられた後別れて目的地へと向かった



「さて、行くか」


生まれて初めて乗る西へと向かう新幹線


名前は知っているが実際に向かうのははじめてだ


だけどそんな場所からこの東京に来ていたチームもあるのだ


そう思うとなんだかひとりでに笑えてきた


周囲の目から逃げるようにさっさと東海道新幹線のホームに向かう


乗り換えの時間まで考慮した完璧なプラン


これを立てた父さんいわく


「男は誰だってそんな一面があるんだ」


なんとなくわかるようなわからないような……


少なくとも今の俺にはわからない


テレビで見たことのある駅弁を買ってホームへ向かうと新幹線がやってきた


楽しみと不安が混ざりながら新幹線へと乗り込んだ






お腹も空いていたので品川駅を過ぎて早々に弁当を開く


テレビでしていたみたいに紐を引っ張りあたためる


そして思った


これは新幹線の中で食べるのには向かないな……


たまたま周りに人が少なくてまだよかった


これが満員だったらちょっとしたテロだと言われてもしかたない


「……美味い」


幸せは犠牲の上に成り立つらしい


周囲の視線という犠牲の上の弁当はたしかに美味かった


空腹も手伝って瞬く間に食べてしまった


新横浜駅に到着する前にゴミを捨てに行く


俺の好物が増えた瞬間だった






お腹も落ち着きカバンから本を取り出す


とはいえ普段本を読む習慣のないので咲におすすめされた本だ


ちなみにかかっているブックカバーは咲とお揃いだったりする


使い込まれ具合はかなり違うけどな……


咲におすすめされただけあって普段それほど本を読まない俺でも引き込まれる


それでもチラチラ外を見ている


明るみ始めた空のせいであれが観れるだろう


……富士山だ


とはいえ俺の期待は大きく裏切られた


まさか見逃すなんて……


そういえば和の昔馴染みに山登りが好きな子がいるらしい


年がら年中ジャージで山の中を走り回っているらしいけど……


さすがに冗談だよな?


それにしても静岡って長い……


新横浜を出てゆうに一時間は経ったはずなのにまだ名古屋につかないんだもんな……






名古屋を出るとあっという間だった


京都に新大阪


どちらもテレビで何度も見たことのある場所だ


こんな機会じゃなければ観光に来たいな


新大阪で降りて乗り換える


ここでの乗り換えは父さんのおすすめだ


「乗り心地いいからな!」


そういって最近できたばかりの車両に乗り換えることになったのだ


長めの時間を使って軽く見てみるとテレビで見たこともあるお土産がよく売っている


そろそろ昼どきということで匂いにつられて『豚まん』を購入した


ホームへ上がると新しい車両が到着していた


東海道新幹線から山陽新幹線に名前が変わったことに驚きつつ清掃が終わった新幹線に乗り込む


そして俺は気付いた


豚まんも新幹線の中で食べるのには向かないな……


先ほど以上の犠牲を払って食べる豚まんは美味しかった


白鷺城ではなく白過ぎ城だと言われる姫路城を見ていると岡山駅に到着した


ここから特急やくもに乗り換え出雲へと向かうのだ


抜けるような青空になっていた


「やっぱり岡山は晴れの国じゃのう」


歩いているおじさんのセリフは事実だった


昔話の吉備団子を買って特急へと乗り込んだ






山だな……


比較的都会を走っていた新幹線とは対照的に山の中を走っていく


読み終わっていた1冊目から2冊目の本にかかっている


朝早くに出発したのに出雲に着いた時にはもう昼下がりという言葉がふさわしい


さらに在来線に乗り換えて最終目的地に向かう


いかにも田舎という車両と便数になんだか安心する


そしてこの乗り換えを見て自分は鉄道オタクにはなれないと身にしみる


電車を降りてバス停をみると次のバスは40分後らしい


誰もいない駅前のバス停で本を読みながら待つ


最終目的地に到着したときには東の空は暗くなり始めていた


「いらっしゃま……」


接客をしていた女性の言葉が止まる


俺が会いたくてしかたがなかった人だ


はじめになんて言おう


そんなことを考えているがうまく言葉にならない


そのまま崩れ落ちるような感覚とともに俺は意識を手放した……




続く






今夜は以上です


とりあえず新幹線の中でのお弁当には気を付けましょう


おやすみなさい





こんばんは

今夜は幕間です

性的な描写がありますので、苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください



でははじめますよーぅ





幕間


「ふぅ……」


ホテルのベッドに一人倒れ込みます


お仕事自体はいつもとそんなに変わらないはずです


でも今日は……


いつもいるはずの彼がいません


一人きりということでいつものツインルームとは違いシングルルームです


ダブルベッドより小さいはずですが私にはちょうどいい大きさのはずです


でもどことなく物足りなさを感じてしまうのは……


いつも隣にいてくれる『彼』がいないからです


もちろん牌のお姉さんのお仕事自体も好きです


でも……


彼と一緒だから


それがお仕事を続ける最大の同期になっているのも紛れもない事実なのです






「今夜はさっさと寝てしまいましょう……」


誰かに聞いてもらうわけもなくつぶやきます


手早く服を脱いでお風呂へ向かいます


いつもより広いはずのお風呂場はなんだかとても寂しいです


もちろんいつも自宅では一人でお風呂に入ります


そんな私にとって一週間に一度の『ご褒美』


それが須賀くんと過ごす時間なのです


そんなご褒美がもらえない……


もちろんそれに駄々をこねるような子供ではありません


ただその原因が……


自分ではない女性に彼の目が向けられている


彼を私なしにはいられないようにしてしまう


それができないならいっそのこと彼のことを嫌いになってしまえば……


そのどちらもできないだろう自分に嫌気がさしてまた一つ大きなため息を吐きました






お風呂が沸く間に体を洗っていきます


家では当たり前のこともこうしてホテルでするとなんだか不思議な感じです


いつの間にか須賀くんに洗ってもらうのが当たり前になっていたみたいです


そのままお風呂に入るといつもより広く感じます


さすがに自宅のお風呂より狭いとはいえいつもよりは広いです


だって……


いつもは二人で入りますから……


「硬いです……」


背中に当たる浴槽にそんな感想が口から漏れます


いつも寄りかかる壁もたしかに硬いです


でも……


「冷たいです……」


あの温かさは今日はありませんでした……






「……ぅん」


いつもなら彼が後ろから……


もちろん今日はそんなことはありません


触手状のものに後ろから……なんてそんなオカルトありえません


それでもせめて……


彼がするように自らの胸を揉んでみます


「あまり気持ちよくないです……」


私だって性的欲求はあります


幸いなことに一人で留守番する機会のある私にそれを発散するのは難しいことではありません


でも……


彼にしてもらうほどの快感はありません


結局……


彼にしてもらうことの真似は……


私の体の疼きをさらに大きくするという逆効果に終わってしまいました……






もやもやした気持ちのまま、お風呂を後にします


普段なら彼がきれいに乾かしてくれる体


その火照りがやや残る体のまま彼に抱きついて……


「冷たいです……」


彼が今この部屋にいない


それだけでとてつもなく『冷たく』感じます……


昔馴染みのお姉さんがあったかいものを求めるのもわかる気がします


なんだか服を着るの億劫でそのままベッドに潜り込みました


「帰ったら許しませんから……」


この寂しい気持ちは全て彼にぶつけましょう


そんな決意とともに眠ろうとしますが一度疼き始めた体はおさまりません


結局お布団で2回もしてしまいました……


湿ったお股に思わず嫌気がさしてしまったくらいです


「須賀くんのせいで私……えっちな女の子になったじゃないですか……バカ……」


戻ってきた彼に絶対に言ってやろう


私の小さな決意は叶わないなんて、このとき私はかけらも思っていませんでした……




カンッ






今夜はここまでです

ちなみにのどっちが使った(意味深)シーツは5,000円から


おやすみなさい





「須賀くんが部活に来なくなってもう一週間ね……」


「学校にも来とらんのじゃろ?」


「ええ、そうですね……」


先輩たちの言葉に頷く


「しかし私たちを残していくなんていい度胸だじぇ!」


「……本当ですよ」


優希ちゃんも和ちゃんも心配そう


「咲はなにか聞いとらんのか?」


「……ええまあ」


「ほうか……」


ごめんなさい、部長


少しだけウソついちゃいました……


そう、京ちゃんがどうなっているかをまったく知らないわけではない


知らないわけじゃないんだけど……


「ま、そろそろはじめましょうか」


事情を察しているだろう竹井先輩が話題をそらしてくれる


こんなときには本当に頼りになる先輩だ


とはいえ空気が重いのはかわらないんだけど……





「みんな、心配してるんだからね?」


「ああ、ごめん」


電話口の咲は明らかに不機嫌だ


「さすがに目的の人に会えたからって倒れるなんてどうかと思うよ」


「……そうだな」


咲のいうことはまったく間違っていない


「おじさんたちはもうそっちに行ったんでしょ?」


「ああ、今日帰ったけどな」


「どうせならみんなで会いに行こうか?」


「誰かさんが迷子にならないならな」


「むぅ……」


「ま、そろそろ消灯時間だから切るぞ」


「うん、おやすみなさい、京ちゃん」


「おやすみ、咲」


そういって電話を切る


たった一人の病室では咲との他愛ない会話はかなりありがたい






はやりさんに会えたその日


俺はそのまま倒れたらしい


目が覚めたとき父さんと母さんが俺を見下ろしていた


「どうせなら長野で会いたかったなぁ」


「まったくね」


「ごめんなさい……」


怒りを通り越して呆れていた父さんたち


とはいえここは島根


長野からも東京からも少しどころなく遠い


さらにはやりさんに会いに行ったは内緒なのだ


結局俺がここにいるのは父さんたちを除けば咲ぐらいだ


お見舞いに来てくれるっていった健夜さんたちの言葉も全部断った


だって……


恥ずかしいしな


ある程度体調が戻ってくると退屈だ


普段学校に行っている間のテレビは俺には合わない


結局、咲との電話が数少ない娯楽なのだ


……和たちの電話やメールを無視しているのは心苦しいが






「こんにちは」


「こ、こんにちは……」


長野に戻ってしまった父さんたち


そんな中で毎日来てくれるこの人は貴重な存在だ


『はやりちゃんのママの美月です☆』


そういって自己紹介された瞬間、親子だと確信したのは内緒だ


「辛気臭い顔をしてたら新規のお見舞いなんて来ないわよ?」


「そ、そうですね……」


いまだにこのダジャレにはなれないけど……


「はい、今日の分どうぞ」


「ありがとうございます」


そういってケーキを差し出してくれる


どことなく味気ない病院食の中ではかなりの贅沢品だ


食事制限がなくてよかった……


血を吐いて入院すると絶食で御飯時の匂いに軽く殺意が沸くらしいしな……





「そういえば須賀くんは退院したあとどうするの?」


「どういうことでしょう?」


「退院してすぐに長野まで帰れるの?」


「あ……」


あの強行軍は退院したばかりの俺にはかなりのきついだろう


一人で成し遂げるのは不可能といっても過言ではない


「須賀くんさえよければアルバイトしない?」


「アルバイト……ですか……?」


「そう、朝昼晩3食昼寝付きで住み込みのアルバイト」


「それは……」


「ホテルや旅館はないわよ?」


「お、お願いします……」


そう答えるのが精一杯だ


「じゃあうちのお店のお手伝いをお願いね」


「え!?」


「伊予柑を食べてきたからいい予感がしたのよねー」


俺の言葉を無視して出て行く美月さん


悪い予感しかしないけど大丈夫か……?


まだ話せていないはやりさんのことがただただ気がかりだった






「じゃあ行きましょうか」


「……はい」


その日のうちに翌日、つまり今日の退院が決まった


曰く


「ただ病室でじっとしてるより外で動いてる方が精神的にいい」


らしい


病院の先生が言うのだから間違いないだろう


父さんたちが置いていってくれたお金で支払いを済ませ、美月さんと一緒にタクシーに乗り込む


病院から目的地へと向かっていく


あのときは必死すぎてわからなったが、長閑という言葉がぴったりだ


なによりも海がある


長野にはない海がある


ただその一点だけで負けた気がした





眠いのでここまでで

皆さんも血を吐いて入院しないようにしましょうね


おやすみなさい




「じゃあこっちの部屋を使ってくれるかしら?」


「え、ええ」


泊まる予定もなかった俺の荷物なんてたかが知れている


父さん達が持ってきてくれたボストンバッグに入っている荷物だけだ


ベッド脇の棚の上にカバンを置きベッドに腰掛ける


とはいえすることはないので体を伸ばす


「うーん……」


ポキポキという音が体がなまっていることを俺に突きつける


「ちょっといいかしら?」


「ええ、大丈夫です」


美月さんのノックする声に応える


「エプロン用意したんだけどこれでいいかしら?」


「ええ、ありがとうございます」


言われるがままに着けてみる


「バッチリじゃない」


「ありがとうございます」


まだ働き始めてすらいないのだが制服を着ると気が引き締まるのだから不思議なものだ


「今夜はパーってパーテーにしましょう」


「あ、あはは……」


力なく笑うのが精一杯だ






「な、なんで京太郎くんがここに……!?」


買い物から帰ってきたらしいはやりさんがビックリしている


「えと……」


「ゆかいに誘拐してきちゃった♪」


俺が答えるよりはやく美月さんが答える


「「え!?」」


思わずはやりさんと声が重なってしまう


「ほ、本当……?」


不安げに尋ねてくるはやりさん


「ち、違いますよ?」


「そうそう、早々に復帰できるようにうちでリハビリしてもらおうと思ってね」


「そうなんだ……」


絶好調な美月さんとは対照的にはやりさんは大きなため息を吐いた


なんとか我慢できた俺を褒めてあげたい






「なるほど……」


俺の説明にはやりさんが納得してくれたらしい


いちいち入る美月さんのちゃちゃをお互いに無視したのはいい判断だったと思う


「今日はパパはいないけどね」


「ふふ、はやりちゃんが腕をふるうから楽しみにしててね♪」


「え!?」


「あら?はやりちゃんの料理京太郎くんも食べたいわよねぇ?」


「え、ええ」


「それとも?はやりちゃんは退院したばかりの京太郎くんを満足させられるお料理も作れないのかしら?」


「そ、そんなことないもん!」


「じゃ、おまかせしてもいいかしら?」


「おまかせあれ☆」


こうしてみているとやっぱり親子だ


だけど、久しぶりのはやりさんの料理が楽しみなのも本当だしな






「じゃあはやりちゃんがお料理してる間に私たちはお風呂に入っちゃいましょうか☆」


「え?」


「せっかくだから背中流してあげるね☆」


「「え!?」」


またはやりさんと声が重なる


「じょ、冗談だよね、ママ?」


「うふふ」


これが不敵な笑みってやつか


「京太郎くん、一応お風呂に入るときは鍵して入ってね?」


「わ、わかりました……」


「鍵なんてかけてもキーっと無駄よ……?」


どことなくある凄みに思わず気圧されてしまう


「と、とにかく京太郎くんと一緒にお風呂に入ろうとしたらママのこと嫌いになっちゃうからね!」


「それは困るわねぇ」


そんな軽口が言い合えるくらい仲がいいみたいだ






「お湯加減どうだったかしら?」


「ええ、とても気持ちよかったです」


「それはよかったわ」


足を伸ばしてお湯に浸かれる


これがどれほどの贅沢かを痛感した


「じゃあ、はやりちゃん、私たちもお風呂に行こうかしら」


「え?でもお料理が……」


「あとはかき混ぜるだけでしょ?」


「う、うん……」


「それぐらいだったら俺がしますから二人ともお風呂へどうぞ」


「ということよ?」


「うん、わかった……じゃああとはお願いね?」


「ええ、任されました」


お風呂場へと向かっていく二人


二人ともあのスタイルなのだ


はやりさんに勝るとも劣らない美月さん


……先にトイレに行ってくるか






……ふぅ


二人の楽しげな声が聞こえて来る


これは……


色々と来るな


主に下半身に


っと、そんなことをしている場合ではない


かき混ぜないとな!


鍋の中では美味しそうなシチューが出来ている


ゴロゴロと見えるブロッコリーや人参、それにジャガイモ


今でさえほんのりと肌寒いのだから夕食にはぴったりだろう


二人のことを考えないように鍋に向き合う


「あがったわよ」


「大丈夫?」


「ええ、大丈夫です……」


ほんのり濡れてしっとりと張り付く髪の毛


薄い布地のせいでラインが強調されるパジャマ


そして……突き出た二つのおもち


ただただ無言でトイレに駆け込んだ






「ふぅ……」


今日はどっと疲れた気がする


美月さんがアーンしてくれたまではよかった


よかったんだけど……


「ふーん……」


そのときのはやりさんの真顔が頭から離れない


結局はやりさんと話したいことはたくさんあった


だけど話すことはほとんどできなかった


それどころか怒らせてしまったみたいだ


なんとか明日から名誉挽回していかないとな……


病院の硬いベッドとは違いかなり寝心地がいい


疲れたのも相まって瞬く間に眠りの淵へと引き込まれていったのだった……




続く






次回予告


「……ぅん?」


目をさますとなんだか体が重い


感覚的なものでなく物理的に動かせない


「……鎖?」


首だけを動かして確認してみると両手はしっかり固定されている


感覚的に両足もだろう


大の字に広げられて固定されてしまっている


「おはよう、京太郎くん☆」


「……はやりさん?」


言葉こそははやりさんのそれだ


でも顔は昨日のあのときのはやりさんだ


「あのね……?ママにとられちゃう前にはやりのものにしちゃうの……」


「……え?」


「大丈夫、京太郎くんの面倒は全部見てあげるから☆」


そういって笑うはやりさん


まだ血の滴る包丁を手に顔だけが笑うはやりさんに、心は徐々に絶望の淵に沈んでいった……



という展開ではありませんが次回もお楽しみに!







ということで島根編です

美月ママのセリフ回しが難しいです

まだ島根にいるだろうキャラが出てきたらどうなるんですかね……?



おやすみなさい





「おはようございます……」


「あら、おはよう」


「おはよう☆」


染み付いた習慣というものは恐ろしいもので、毎朝の検温の時間には目が覚めてしまった


秋真っ盛りということでまだ暗い


だけど階下に降りてみたらもう二人ともしっかり着替えて今日の朝ごはんらしき準備をしている


体は正直なもので空腹を告げる音が鳴り響く


「ふふ、朝ごはんの準備はできてるからまずは顔を洗っていらっしゃい」


「はい……」


気恥ずかしさを晴らすようにさっさと洗面所に向かう


冷たい水で顔を洗うと気分がシャキッとした


ただ泊めてもらうだけじゃなくてちゃんとお手伝いもしなくちゃな!


……昨夜のらしい女性ものの下着にどきりとしたのは内緒だ


…………どっちのだったんだろう?






「「「いただきます」」」


顔を洗って戻ってくると配膳が完了していた


今朝の献立は


ご飯、味噌汁、アジか何かの干物、大根の煮物に卵焼き


これだけでかなり美味しそうだ


覚めたばかりの体を起こすために味噌汁をすする


「美味しい……」


「お家のお味がわからかいから不安だったけど大丈夫だったかな?」


「ええ、すごく美味しいです」


病院から退院したばかりの俺にはかなり優しい味に感じる


味噌の匂いと喉を通る温かみで体は一層元気になり食欲も湧いてきたらしい


よし!


エネルギー補給のためにしっかり食べなきゃな!






大根の煮物は箸でスーッと切れる


器を左手に持ってふーふーと吹いてから口に運ぶ


おお……


歯を立てただけなのに崩れた大根からはたっぷりの煮汁が飛び出す


「これは……」


なんだろう?


少なくとも大根だけの味じゃない気がする


「イカと一緒に煮てみたの」


「イカ……ですか……?」


「そうそう、イカの味を吸って美味しくなってるでしょ?」


「ええ、たしかに……」


「ブリ大根みたいな感じだね☆」


美月さんもはやりさんも得意げだ


「ちなみにイカは今夜の晩御飯だからね」


「ええ、わかりました」



今から晩御飯が楽しみだ






次は卵焼きだな


箸で切って口に運ぶ


「……え?」


「もしかして甘い卵焼きは口に合わなかった?」


「いえ、初めて食べたのでビックリしました……」


「はやりちゃんの卵焼きも私直伝で甘いから慣れておいたほうがいいわよ?」


「も、もう!ママ!」


顔を真っ赤にしたはやりさん


なんだかこんな日常が久しぶりすぎて、なんだかこんな日常がとても温かい


たった一人の大部屋で食べる病院食は味気なかったもんな……


脂ののった味の干物に熱々のごはん


よくぞ日本人に生まれけりとはこういうことだ


結局2回もおかわりしたもんな……






「「「ごちそうさまでした」」」


食器を食べてお茶を飲みながら3人で一息つく


「それにしてもやっぱり男の子はいい食べっぷりね」


「すいません……」


なんとなく悪いことをした気になってしまう


「ううん、せっかく作ったものを美味しそうに食べてもらえるのは嬉しいわよ」


ね、はやりちゃん?という言葉にはやりさんも頷く


「ママがパパに美味しいって言ってもらえると今でも嬉しいわよ」


「そうなんですか」


「パパが一緒にいてくれればよかったのに……」


「ま、ママ!そろそろお店の準備しなきゃ!」


「ええ、そうね」


はやりさんが振り回されているのはなんだか新鮮だ


お店の準備を始める二人のかわりに食器洗いをする


それぐらいしないとバチが当たりそうだしな……


せめてもの感謝の気持ちってやつだ






食器洗いを終えたらお店の掃除


初日はそのまま倒れてよく見えなかったけどこうしてみるとこじんまりしているがいいお店だ


店員さんも美人ぞろいだしな


ちなみに俺が掃除を担当するのにはわけがある


その……さすがに洗濯はな……


咲ならともかく……


部室の掃除で慣れているとは言ってもやっぱり勝手が違う


それでも普段から手入れが行き届いているらしく汚れらしい汚れはほとんどない


掃除を終えると今度はお店へのケーキの陳列だ


「やっぱり男の子がいてくれると助かるわね」


「いえ、こちらもお世話になってますから」


材料なんかの補充も俺の仕事だ


「おお……」


開店間際となるとショーケースには美味しそうなケーキが並んでいる


「じゃあ、始めましょうか」


お店を開ける


なんだか今日はいいことが起こりそうなくらい綺麗な秋晴れだ






「すごかった……」


ケーキ屋さんというものを舐めていた


『あまりお客さんは来ないだろう』


そんなのは馬鹿げた幻想だった


美人の店員さんが接客してくれる


そのうえケーキ自体も美味しい


それだけでも人気要素しかないだろう


そのうえ……


「モテモテみたいね、京太郎くん♪」


「あ、あはは……」


なぜか奥様がたに騒がれ口コミが口コミを呼んで次から次にお客さんが


ショーケースがほとんどからになってようやく一息つけたくらいだ


「こーら、ケーキ屋さんがふけーきな顔しちゃダメだぞ☆」


「すみません……」


いまだに美月さんがよくわからない……






「さて、そろそろ出かけましょうか」


「おでかけですか?」


「うん、京太郎くんも準備してくれるかな☆」


「え、ええ……」


言われるがままに準備をする


といっても渡される荷物を車に運び込むくらいだが


そのまま言われるがままに車に乗り込む


「じゃあ出発ね☆」


大きめのバンを美月さんの運転で目的地へと向かっていく


とはいえその目的地も目的も知らされてないわけだが……


不安な俺とは対照的に後部座席の隣に座るはやりさんは楽しげだ


二人揃ってはやりさんの歌を歌っているくらいだ


貴重な共演のはずなのに不安ばかりが大きくなっていく


「よし、着いたわよ」


「じゃあ荷物を下ろすのを手伝ってくれるかな☆」


「え、ええ……」


目的地はどうみても小学校だった





「あの……ここは……?」


ケーキを乗せた台車を押しながら隣を歩くはやりさんに尋ねる


ちなみに美月さんは職員室の方で手続きがあるらしくそっちにいってしまった


「えっとね……これもお仕事の一環かな」


「そうなんですか?」


「あのね?京太郎くんは給食を作ってるのは給食センターって知ってる?」


「ええ、まあ……」


「でもね?この学校は児童が少なくて給食センターがなくなっちゃったの」


「……え?」


「新しい業者さんが入ってくるまでお弁当でなんとかしてるんだけどせめてデザートくらいはっていうお願いが来たの」


「なるほど……」


「でね?せっかくだからママと受けることにしたの」


「そうでしたか……」


「あ、ここだよ☆」


そこには『給食室』とあった


「今はデザート室なんだけどね」


そういってはやりさんがイタズラっぽく笑った


久しぶりのそんな表情に思わずどきりとしてしまった






「行くよ」


「え?」


はやりさんに手を引っ張られて給食室ではなくデザート室へと入っていく


「こんにちは☆」


はやりさんがそんな挨拶を見るのは久しぶりだ


テレビの前でないのは初めてだ


「こーんにちはー!」


40人くらいの小学生たちが元気な返事を返してくる


「はやりお姉ちゃん、今日のケーキは何?」


「今日はね、秋だからモンブランだよ☆」


「私モンブラン大好き!」


小学生たちが口々に声をあげている


「もしかして牌のお兄さん?」


「あ、ああ……」


「おおすげえ!」


「あの……握手してください!」


「こ、こう?」


そこからなし崩し的にちょっとした握手会だ


先生まで来てたしな……


ただ……


小学生も悪くないな!






「今日はお疲れ様」


運転しながら美月さんが声をかけてくる


「い、いえ……」


小学生の相手はたいへんだな……


少なくとも俺に先生という職業が向かないだろうことはよくわかった


「人気者だったね☆」


はやりさんが笑いながら話しかけてくる


「え、ええ……」


「はやりちゃん、毎週録画までして見てるもんね」


「い、言わないでよママ!」


「そうなんですか?」


「う、うん……」


「ありがとうございます」


「う、うん……」


顔を真っ赤にして俯いてしまった


それでもはやりさんがみていてくれたというのは嬉しい


「さあ、着いたわよ」


はやりさんの顔は真っ赤なまま無事、お店にたどり着いた






ふぅ……


あの後お店の片付けをして晩御飯を食べて


大根とイカの煮物美味しかったな


そのままお風呂に入って今は俺にあてがわれた部屋のベッドに座っている


なんだかどっと疲れた


だけどなんだか心地よい疲れだ


久しぶりにはやりさんと一緒に仕事をできたっていうのもあるしな


やっぱりはやりさんと一緒にいるのは楽しいな


おっと、今日は早く寝ないとな


「明日はせっかくだから島根を案内しないとね!しまんねー滞在にならないように!」


美月さんの突然の提案だが嬉しいのは事実だ


さすがに思い出が入院だけなんていやすぎるしな……


それに一泊二日なのだ


否が応でも期待は高まる


早く寝て体力をつけとかないとな!


疲れもあったのか驚くほどあっさりと眠りの世界へと落ちていった……




つづく







次回予告


「ねえ、京太郎くん、親子丼は好き?」


きっかけは美月さんの何気ない質問


「ええ、好きですよ」


今思えばこの答えが間違いの始まりだった


「ほらはやりちゃん、ちゃんと慣らしとかなくちゃね」


「う、うん……」


全裸の二人が俺の逸物をお互いの胸で挟んで扱く


あまりの快感に意識が飛びそうになるのを必死でこらえる


とはいえ縛られて押し倒されているのだ


おまけに足にすわられているせいで体を起こすこともままならない


ただただ二人のなすがまま、なされるがままに俺はいろいろなものを卒業したのだった……




という展開ではありませんが次回もお楽しみに!






こんばんは

島根編が短い気がしますが気のせいです

ちなみに>>1の母校には給食室はありませんでした



今夜はここまでー

次回はまた一週間以内をめどにということで

おやすみなさい




「よし!」


目覚ましより早く目覚めてカーテンを開ける


まだ完全に日の出とは言えない空だが気分は清々しい


学校だったらこうはいかないな……


今日ははやりさんたちが島根を案内してくれるというのだ


楽しみじゃないわけないじゃないか


……決して期待で眠れなかったわけじゃないぞ


誰に対してかわからない言い訳をしながら手早く服を着替える


時計を見るとまだ二人とも起きていないだろう


趣味が悪いのはわかるがちょっとした悪戯心が芽生える


『寝起きドッキリ』


そんな言葉に胸躍らせながら顔を洗うために階下へ降りていく


「「おはよう☆」」


「お、おはようございます……」


俺のささやかな悪戯心は親子の息の合った挨拶にかき消されてしまった……






「「「いただきます」」」


3人で声を合わせて挨拶をする


挨拶は大事だもんな


ささやかな悪戯心をくじかれた俺だがそれでもしっかり腹は空く


ましてや目の前に『THE 和食』という料理が整っているのだ


これで食欲が刺激されてない奴は間違いなくどこかしらに異常がある


すぐに病院に行くべきだ


メニュー自体は昨日とはそう代わり映えしない


ご飯、味噌汁、アジの開きに卵焼き、それに香の物


それでも美月さんの手作りらしい香の物やしじみのいい味の出た味噌汁


文句なく最高の朝ごはんだ


「アジの開きを綺麗に食べられるなんてアジな少年ね♪」


今日も美月さんは絶好調だ


朝食を済ませると準備のために部屋に戻った


文字通り雲ひとつない秋晴れの空に否が応でも心は高ぶった






ちょっと中断します

また後ほど

失礼します





「しゅっぱーつ」


運転席に美月さん


そして後部座席にはやりさんと並んで座る


ちなみに助手席にはバスケットが置いてある


中身を聞いたら


『内緒』


親子揃ってそう言われたらひかざるを得ない


「それにしても……」


はやりさんと美月さん


淡い色にまとめられたブラウスとスカートのコーディネート


アイドルというよりはどこかのお嬢様みたいな格好だ


……アリだな


そんな二人にみとれつつ他愛ない会話をしていると海沿いを走っていた車は止まった


「ここは……」


「出雲の大社よ」


テレビでしか見たことないところに俺たちは到着していた


まだ朝早いおかげか観光客の姿は少ないらしい


平日だしな






「今日はよろしくね」


「いえ、こちらこそ」


ガイドらしき女性は美月さんと同級生らしい


ちょっと訛りが強めの女性に案内されながら境内を巡っていく


といっても大遷宮ということで工事中の場所もあって全ては見えなかったけど……


「また工事が終わってからどうぞ」


その言葉に楽しみになったのは内緒だ


それより不思議なことがある


やたら俺の名字が気になっていたみたいだ


須賀なんてありふれた名字だと思うんだけど……


広い境内をたっぷり説明してもらいながら歩いたのだ


いい感じでお腹も空いてきた


近くにある売店でお土産を見ながらどこからともなく漂ってくるいい匂いがそれを助長する


「お昼ご飯は……」


聞こうとしたときだ


「じゃあ、お昼ご飯を食べに行きましょうか」


紙袋を提げた美月さんたちに遅れないように車に乗り込む


「……え?」


たどりついた駐車場はどう見ても何か食べられるようなお店があるようには見えない


まさか目の前の海から調達してくるとか……


…………ないよな?






不安に駆られる俺を尻目にさっさと歩いていく二人


遅れないように慌ててついていく


はやりさんが大事そうに先ほどのバスケットを抱えている


柔らかそうだな……


「じゃーん」


「なるほど……」


「島根のものは今夜食べられるからせっかくならお昼は景色のいいところで食べようと思ったの☆」


「お空も晴れて、心も晴れ晴れね☆」


「ええ、そうですね」


「立ってるだけじゃなくて座りましょうか」


そういってベンチに腰掛ける


汗ばむくらいの陽気に長野では決して味わえない潮風が心地よい


これだけでもちょっとした贅沢だ





「はい、どうぞ☆」


「おお……」


思わず声が漏れてしまう


はやりさんの抱えていたバスケットの中身はお弁当だった


おにぎりとサンドイッチ、それにケーキ


職業柄なのか見た目もかなりいい


「京太郎くんのために早起きして作ったもんね☆」


「そうなんですか?」


美月さんの言葉に質問するとはやりさんが恥ずかしそうに頬を染めながら頷いている


「そ、そんなことはいいから冷める前に食べよう!」


魔法瓶から注いでくれた紅茶は湯気がたっている


「それもそうね」


「はい」


3人で手をあわせる


「「「いただきます」」」


挨拶は大事だからな






まずは……


目の前にあったおにぎりに手を伸ばす


綺麗な三角形は海苔に巻かれて真っ黒だ


中身がわからないな……


「それはおかかだね☆」


「え?」


はやりさんの言葉に半信半疑になりながらかじってみる


湿気を吸って柔らかくなった海苔とご飯を頬張る


「美味しい……」


美味しいんだけど……


「海苔にも味がついてる?」


「「え?」」


「え?」


どうやらお互いの考えに食い違いがあるみたいだ






「味付け海苔なんてあるんですね……」


「むしろそれが普通だと思ってたわ……」


お互いの誤解は無事解けた


それにしても……


おにぎりをまじまじと見つめてあることに気づいた


「具が頭から出てる?」


真っ黒なおにぎりのてっぺんから具が顔を出している


これも地域の違いなのだろうか?


そう思い二人を見る


「はやりちゃんの工夫よ」


「そうなんですか?」


「うん……京太郎くんに最初の一口から美味しく食べてもらいたいから……」


「ありがとうございます」


はやりさんの工夫のおかげで最初の一口から美味しい


かつおや梅だけでなく、わさび昆布に明太マヨ


色々と味わえてお得だ


ただ……


サンドイッチと違って紅茶が合わないのが玉に瑕だな……


とはいえ、とても美味しく食べることができた





「この紅茶、ケーキにはよく合いますね」


「い、言わないでよ……」


はやりさんの顔は真っ赤だ


「ケーキ屋さんがふけいきな顔しないの」


そういって美月さんは笑っている


「そういえばはやりちゃんの夢はまだ変わらないの?」


ふと美月さんが尋ねる


「はやりさんの夢……ですか?」


俺もちょっと興味ある


なんだろう?


アイドル雀士じゃないのだろうか?


「そう、小さな喫茶店を素敵な旦那さんとすること」


「ま、ママ!?」


「まあまあ、旅の恥はかき捨てともいうから話してみたらどうかしら?」


「う、うん……」


ポツポツと話し始めるはやりさん


その目はとても楽しそうだった





「疲れたね~」


勾玉作りを見学したり、鳥取県まで足を伸ばして妖怪を見たり


旅館に着いた時はすでに日は落ちていた


「そういえばお知り合いなんですか?」


「はやりちゃんの昔からのお友達だよね?」


「うん☆」


楽しげに話す姿は良子さんや健夜さんたちとは違った親しさがある


「本当ならはやりちゃんのお友達たちも呼びたかったんだけどね……」


「はあ……」


なんでも昔島根県大会で優勝を争ったこともある人たちらしい


昔から麻雀強かったんだ……


そんな人たちと会ってみたいという思いもないわけでもない


「せっかくの家族旅行だからね☆」


「ふーん……」


「べ、別に深い意味はないからね!?」


そんなやりとりをしていると晩御飯が運ばれてきた


お昼にあれだけ食べても色々と出歩いたせいでまたお腹が空いている


体ってやつは正直だ






「美味しかったです……」


寒くなってきた夜に温かい料理はとてもありがたい


長野とはまた違っていたがこれはこれでいいもんだ


「それにしても……」


各部屋に温泉がついているなんて……


「京太郎くん、どうせなら一緒にお風呂に入る?」


「ちょ、ちょっとママ!?」


「冗談よ、冗談」


そういっていたずらっぽく舌を出す


「いいから先に入っておいで」


「ええ、そうします」


二人の言葉に甘えて部屋についている脱衣室に向かう


襖で遮られているせいで部屋の中から見られることはない


逆に言えば覗き放題ということだけど……


そんな雑念を脱ぎ捨てるように着替えていた浴衣を脱いで温泉へと向かった






この後性的な描写があります

苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


15分くらい休憩してから再開予定です





「ふぅ……」


やっぱり大きいお風呂はいいな


体を洗うことすらままならなかった病院での生活を思えばかなりいいものだ


部屋に備え付けとはいえ家族で入ることも想定されているのか広めだ


それこそ泳げそうなくらいにな


鈍りきった体を少しでも動かしたいという思いもある


体を伸ばしてはいるがそれだけでは物足りない


よし……


そう思い泳ごうとしたときだった


「お客様、お風呂での水泳はご遠慮ください♪」


「すいませ……え?」


旅館の従業員かと思って謝ろうとしたときだ


「な、なぜお二人がここに……?」


「来ちゃった☆」


楽しげな美月さんと申し訳なさそうなはやりさん


それだけで大体の事情を察することができた


「それより寒いから入ってもいいかな?」


「え、ええ……」


さすがに裸にバスタオルだけでは寒いだろう


対照的に二人が入ってくる


バスタオル越しでもわかる体つきはさすが親子というべきだろうか


こんなところも親子で似るのかもしれない






「おじゃましまーす♪」


「お、おじゃまします……」


バスタオルを外すところから慌てて目をそらす


二人が入ってきた音を確認して戻す


おお……


歓声をあげそうになるのを必死にこらえる


手で軽く押さえているだけとはいえ二人の豊満なバストは浮かんでいる


はやりさんのを見たことは一度や二度ではないが美月さんもそれに勝るとも劣らない


もしもこれが遺伝子なのだとしたら残酷だ


「ねえ、京太郎くん」


「は、はい!?」


邪な考えを見抜かれたのではないかと声が裏返る


「背中……流してくれるかしら?」


「わ、わかりました……」


「ほら、はやりちゃんもお願いしましょう?」


「う、うん……」


そういって連れ立っていく二人の素っ裸な後半身を見ながら、バスタオルを慌てて腰に巻いた






「じゃあお願いね」


「……お願いします」


備え付けの小さなシャワーの前に二人が並んで座る


バスタオルを軽く置いているおかげで大きな膨らみは見えない


かえって想像を掻き立ててくるのは内緒だ


「失礼します……」


石鹸をたっぷり泡立てたタオルで美月さんの背中をまずはこする


はやりさんのお母さんというはずなのにシワもたるみもほとんどない


隣のはやりさんと比べても遜色ないくらいだ


俺がそうしているうちに二人は髪の毛を洗っている


濡れたバスタオルはぴったりと張り付きメリハリの着いた体を浮かび上がらせる


……やばい


そんな雑念を振り払うように二人の背中をこする


もはや柔らかさなんかを感じる余裕なんてまったく残っていなかった






や、やっと終わった……


そう思って一息つこうとしたときだった


「ねえ、京太郎くん」


「は、はい!?」


思わず素っ頓狂な声が出る


「マッサージしてくれないかしら?」


「マッサージ……ですか……?」


「ええ、色々凝っちゃって」


「そ、そうですか……」


たしかにこれほどのものだもんなぁ


あの幼馴染とはまったく無縁の話だ


とはいえ数日間お世話になっているのだ


「ええ、かまいませんよ」


これぐらいしてもバチは当たらないだろう


「じゃあお願いするわね」



「ええ」


そういって両手を美月さんの肩へと伸ばした






「えっと……気持ちいいですか?」


「ええ、男の子にマッサージしてもらうのはいいわね」


「はあ……」


よくわからないけど褒められて悪い気はしないな


そんな俺たちをはやりさんはチラチラ見ている


「じゃあ今度は……」


「ちょ、ちょっとママ!?」


俺の手を誘導していく美月さんにはやりさんが抗議の声をあげる


俺の手は何か柔らかいものを掴んでいる


「おっぱいも凝っちゃうからね♪」


どうやら美月さんの胸らしい


タオル越しとはいえ十二分にその柔らかさや弾力は伝わる


いわれるがままに揉みしだく俺にはやりさんが苦々しげな視線を送ってくる


とはいえ両手をしっかり掴まれているせいで離れることもできない


ただ早く終わってくれ……


そう願いながら美月さんの二つの膨らみを堪能していた






眠気が限界なのでここまでにします

続きはまた近いうちに

おやすみなさい





こんばんは

昨夜に引き続きひっそり更新していきます

性的な描写がありますので、苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください



でははじめますよーぅ





「じゃあ今度はたーんと綺麗にしてあげるターンね」


「……え?」


美月さんに言われるがままに椅子に腰掛ける


「気持ちいいかしら?」


「ええ、ありがとうございます……」


はやりさんの鋭い視線を必死で受け流そうとする


それでも美月さんに洗ってもらうのは気持ちいい


痒い所に手が届くというのはこういうことだ


「どうせならもっと気持ち良くしてあげましょうか」


「……え?」


鏡越しだけど美月さんがタオルをたたんでいるのが見える


「ぎゅー☆」


「な、なにしてるの、ママ!?」


「どうせならおっぱいでいっぱい洗ってあげようと思って♪」


意識が飛びそうになったのを懸命にこらえたのは褒められてもいいと思う……






「気持ちいい?」


「は……い……」


そう答えるのがやっとだ


「そ、そんなことしちゃダメだよママ!」


「あら?私は京太郎くんに気持ちなってほしいだけよ?」


そーれーとーもー?


間延びした声で挑発するようにはやりさんにいう


「はやりちゃんにはこんなことはできないのかしら?」


完全な挑発だ


おそるおそるはやりさんを見てみると……


「で、できるもん!」


「は、はやりさん!?」


唯一体を覆っていたバスタオルを脱ぎ去り俺に前から抱きつく


「わ、私だっておっぱいで京太郎くんを気持ち良くできるもん!」


「じゃあ……どっちがおっぱいでいっぱい気持ち良くできるか勝負ね」


「望むところだもん!」


天国のような地獄の時間


そんな時間はただただ長く感じられた……






「どちらの方が気持ちよかったかしら?」


「私だよね!?」


「ふふ、正直に言っていいのよ?」


前と後ろからプレッシャーがかけられる


「……決められませんでした」


これが俺の精一杯の答えだ


「その……どちらも気持ち良くて……」


柔らかく吸い付くような美月さん


柔らかい中にも弾力があるはやりさん


固くなった二つの突起のアクセントも相まってかなり気持ちいい


だから……


「すいません……どっちもとても気持ち良くて……」


「そう、じゃあ引き分けね」


「うん、そうだね☆」


二人とも結果に満足してくれたみたいだ


冷めちゃう前に温まろうという二人に手を引かれながら湯船へと浸かる


……どうしよう


満足げな二人とは対照的に俺には大きな不満が残った


おもに下腹部にだが……






「お酒おいしいわね」


「そ、そうですか……」


俺に抱きついている二人


両腕に当たる感触が気持ちいい


「それにしてもママとこんな形でお酒を飲むことになるなんて……」


「はやりちゃんは私とお酒を飲むのはいやかしら?」


「……ううん」


「ふふ、私もはやりちゃんとお酒を飲めて嬉しいわ」


そういって杯を交わす二人


「ごめんね?我慢させちゃって……」


「いえ、大丈夫です」


申し訳なさそうにしつつも杯は止まらない


月明かりもあいまって絵になる光景だ


美人ってなにをしても絵になるっていうけど本当だよな


この絵を独占している喜びを一人で噛みしめる






「さて、そろそろあがりましょうか」


「だったら……」


立ち上がろうとした美月さんに合わせようとしたときだ


「二人はもう少し温まってホッとしていらっしゃい」


そういってはやりさんになにか耳打ちして出て行く


なにを言われたのかわからないけどはやりさんの顔は耳まで真っ赤だ


お酒のせいかな?


それにしてもスタイルいいな……


はやりさんのお母さんとは思えないほど裸は綺麗だった


……あ


ようやく鎮まりかけてきた煩悩が再び顔を出す


「とりあえずもう少しあたたまっていこっか」


「ええ、そうですね」


それきりお互いに言葉が止まる


気まずい沈黙ってこういうやつのことなんだな……






「……ごめんね」


「……え?」


気まずい沈黙ははやりさんの意外な言葉に破られた


「ほら、なにも説明できなかったからさ……」


「そういえば……」


そのために島根に来たということも色々と聞きたかったことも全部忘れてしまった


いや、忘れなかったから倒れたのかもしれないけどさ


「あれは本当なんですか?」


「……あれ?」


「ええ、プロポーズのことです」


俺が一番聞きたかったことだ


「…………うん」


か細くお湯の音に消え入りそうな声


だけどはやりさんはたしかにそう答えた


「そうですか……」


「…………うん」


俺の言葉にもう一度そう答えた







「はやりさんは……受けるつもりですか……?」


俺の質問に答えはなかなか帰ってこない


「……え?」


泣いてる?


声を押し殺して泣いてるみたいだ


どうすればいいんだ?


ただ後ろから抱きしめることしかできない


「……あ」


ようやくはやりさんが泣き止んでくれたらしい


「あのね……?」


「……はい」


「私は……京太郎くんのことが大好き」


「……俺もです」


「……だから……ごめんなさい」


そうして沈黙が下りたとともに静かに寝息が聞こえ始める


「はやりさん……」


お酒が回ったのか眠り始めたらしい


静かに涙を流しながら


その涙を隠すようにはやりさんを抱え上げ体を拭く


「浴衣は私に任せて」


「美月さん……」


こうなることを予想していたのかどうかわからないが美月さんがいてくれた


美月さんにはやりさんを任せている間に俺も浴衣を着る


部屋に敷かれた布団に静かにはやりさんを寝かせた






「よく寝てるわね……」


そういって静かに寝息を立てるはやりさんの頭を撫でる


たしかにこの人ははやりさんのお母さんだ


「少しお話ししましょうか」


「……はい」


逆らうことはできない


その言葉に従い縁側の方に向かう


椅子に腰掛け美月さんと向かい合う


「ジュースでいい?」


「あ、はい」


さすがにお酒は飲めないもんな……


「さて……何から話しましょうか……」


そういってグラスに注いだ100%果汁のリンゴジュースを煽る


俺もそれに倣った


緊張していないはずなのに心臓が高鳴るのが自分でもわかった





「はやりちゃんのことは好き?」


「え”!?」


予想だにしなかった声にジュースを噴き出しそうになった


「どうなの?」


「はい、好きです」


偽らざる俺の本心だ


「即答なのね」


「はい」


「よかったわね、両思いみたいよ」


「ですが……」


「だったらどうしてはやりちゃんは泣いたのかって?」


「え、ええ……」


「大好きだから諦めなきゃいけないこともあるのよ」


「それって……」


「まだピンとこない?」


「はい……」


「大丈夫、まっすぐな言葉に女の子は弱いから」


「そうなんですか?」


「ええ、私がパパと結婚したのもパパがまっすぐに私に想いを伝えてくれたからね」


「そうですか……」


「だから……頑張れ、男の子」


「……はい」


「さて、そろそろ寝ましょうか」


「ええ、そうですね」


まだまだわからないことはあるけどまだまだ諦めなくていいみたいだ


その夜、とても気持ち良く眠れたのは布団のせいだけではないだろう



つづく





次回予告


「さて……夫婦生活には体の相性も大切よね」


「あの……それとこれがどう関係が……?」


「せっかくだから私が試してあげる♪」


「ちょ、ちょっと!?」


「あまり声を出しすぎるとはやりちゃん、起きちゃうわよ?」


そんなことを言いながら楽しげに俺の逸物をしごく


「固さも太さも上出来ね♪」


「み、美月さん、こんなことはやっぱり……」


「そんなこというお口はチャックだね」


そういってはだけた浴衣から覗くお尻を押し付けられる


漂う匂いはまさしく『雌の匂い』というにふさわしい


「さて……準備万端みたいね……」


そういってゆっくり腰を下ろすのをなすすべもなく受け入れるしかなかった……




という展開ではありませんがお楽しみに!






今夜はここまでです

あと一回で島根編を終われたらいいなと

予定は未定ですが


さすがにえっちぃことをするのはアウトですよね

主に倫理てきな面で

背徳感があるほうがそそるという方もいるでしょうが


それと最後になりましたが水木しげる先生におくやみ申し上げます

まさかSSの中で話題に出した翌日に亡くなられるとは……

境港はいいところなのでぜひ行ってみてください



おやすみなさい






こんばんは

ちょっとしたお知らせです

今週の更新ですが、お休みさせてください


12月に入り色々と忙しくなってきていて、いつ更新するといった予告ができないのが実情です

合間合間を見つけつつ短いながらもしていこうと思います

なるべく終わりを言いたいと思いますが長時間空いたときは察してください



失礼します





「久しぶりだね、はやりちゃん!」


な、なんだ……?


目がさめると綺麗なお姉さんがたが来ていた


夢……じゃないよな……?


ほっぺたをつねってみたがしっかり痛い


ということは……現実?


美月さんやはやりさんの話し方を見るに知り合いらしい


寝ぼけたままの頭で俺も自己紹介をするがよくわからない


「まあまあ、朝食を食べられなくて超ショックなことにならないように朝ごはんを食べましょう」


美月さんの言葉に俺たちも着替えて朝食に向かうことになった


なんだろう、この疎外感……


そんな寂しい気持ちに追い打ちをかけたのは中居さんまでもはやりさんたちの知り合いという事実だった……


さ、寂しくなんてにぇーし!


むしろきれいなおねえさんたちに囲まれたハーレムだし!


『諦めろ』


白築さんのおじさんだという人に叩かれた肩がやけに重かった……






「なるほど……」


ご飯を食べ終えて改めて説明してもらってようやく納得した


みんなは小学生の頃からの友達らしい


そしてみんな麻雀を打つということ


そうと決まれば話は早い


さっそく卓を囲むことになった


「おお……」


女性と卓を囲むのは初めてではない


それこそ普段の部活からそうだ


だけど……


「ほら、さっさと打ちなさい」


「は、はい!」


石飛さんは気の強そうでちょっと怖い


だけど……


大人のお姉さんっていいよな!


そんな俺たちを微笑ましげに見つめる美月さん


白築さんのおじさんがやけに悟りきったような視線を俺に向けてくるのはなぜだろう……





こんばんは

お久しぶりです

忙しくてなかなか更新できませんでした


とりあえず今年中に完結できるように……


今年もよろしくお願いします


おやすみなさい





『いただきます』


みんなで手を合わせて挨拶をする


昼食もそこそこに一日中麻雀を打っていたんだからお腹が空くのは至極当然だ


俺よりみんな強かった


だけどだからこそいろいろと学ぶことがあった


さすがにトッププロほどではないにしろだからこそじっくりと見ることができたのだと思う


「それにしても相変わらず杏果のところのメシは美味いな」


「うん、昔から料理には特に力を入れているからね」


「それにタダだしな!」


「まああり合わせだけどね」


「あり合わせでこのクオリティはすごいですよ」


「ま、一応プロだからね」


そういって仲居姿のままの稲村さんが嬉しそうにしている


俺の言葉に美月さんやはやりさんもしきりに頷いている


白築さんたちは……二人だけの世界って感じで……なんていうか話しかけづらいな……





メインは食事からお酒へと移っていた


みんなはやりさんと同級生かその保護者なのだ


俺以外はお酒を飲むことに法律的な問題は全くない


もてなすはずの稲村さんまで飲んでいるくらいだ


それにしても……


浴衣とお猪口はどうしてこうも相性がいいのか


ほんのり赤らめた頬や緩んだ胸元にどきりとしてしまう


幸いなことに絡み上戸や泣き上戸の人はいないらしい


ただただお酒を飲んで話をするだけ


それだけのことだけどなんだかすごく『大人』って感じだ


俺もこんな大人になれるんだろうか?


そんな酒席の話題はいつしか昔話へとなっていた


みんなは懐かしんでいるが俺にとっては初めて耳にすることばかりだ


俺の知らなかったはやりさんのことが知れてなんだか嬉しい


それにしてもはやりさんって小学生の頃から『アイドル』だったんだな……





「そういえばさ……」


石飛さんの言葉にみんなの視線が集まる


「瑞原、結婚するって本当?」


明らかに場の空気が凍りつく


とはいえみんなも興味があるのは事実らしい


自然と視線はそちらに移る


「……ぅん」


視線を中心の人物は小さく頷く


「やっぱり……あいつと?」


その質問には無言で頷いた


「……え?みなさんは『その人』を知ってるんですか?」


「自称『瑞原はやり』のライバルだよ」


「……ライバル?」


「ある意味ストーカーだけどな」


白築さんのおじさんがそう呟く


そのあと視線を白築さんに向けていたのは何か意味があるんだろうか?






「シノは知らないと思うけど初めての大会のときに決勝戦に一人だけ男の子がいたの覚えてる?」


「うーん……いたようないなかったような……」


「ああ、たしかにいたな」


実際に打った白築さんの記憶はおぼろげでもおじさんの方ははっきり覚えてるらしい


「なんでもあの大会のあと引っ越したけどはやりちゃんのことを忘れられなかったんだって」


「だから6年生のときの大会にはいかったんだ……」


俺の知らないところで話が進んでいくが要するに程度の差こそあれみんな知っているらしい


むしろ知らなかった俺の方が驚かれたくらいだ


「仮にも男子のトッププロなのにな」


「すいません……」


「まあまあ、男子の方は女子ほど取り上げられないから」


昔はともかく今では人気・実力ともに女子の方が上だ


テレビの露出が偏るのも当然だろう


それでも驚きと沈黙がその場を支配していた






「でもさ……」


再び石飛さんに視線が集まる


「もうこいつとは結婚しないってことだよな?」


「「え!?」」


思わずはやりさんと声が重なる


「ふふ……年上の女はどうだ?」


指で下げられた浴衣の胸元に思わず目がいってしまう


「なーにやってんだか……」


「な、なんだと!?」


稲村さんの言葉に石飛さんが食ってかかる


「経験もないくせに無理しちゃってー」


そういってからかうように笑う


「な!?か、関係ねーだろ!」


真っ赤な顔で必死に否定しているあたりあながち間違いではないらしい


「だいたいそういう杏果はどうなんだよ!」


「私は閑無みたいにがさつじゃないから」


「だ、誰ががさつだって!?」


「そういうところ」


「ぐぬぬ……」


どうやら二人の間には明確な力関係があるらしい






机の上の徳利も程よく空いてきた頃、自然と部屋に戻ることになった


とはいえ実際は稲村さんが石飛さんの、白築さんのおじさんが白築さんの介護といった方が適切かもしれない


俺はといえばやっぱり先ほどのことが心の中で渦巻いている


なにか話しかけようとは思うが何をいえばいいか思いつかない


「ふふ、少し休憩してからお風呂に入りましょうか」


「ええ、そうですね」


美月さんの言葉に頷く


テレビをつけてみると先ほど話題になっていたプロ雀士が出ていた


つまり……


はやりさんの婚約者だ


なんでも世界大会への意気込みの記者会見らしい


記者の質問に当たり障りのない回答をしていく


そしていよいよ生中継の記者会見も終わろうというときだった


「僕は今年の雀竜王戦での優勝を手土産に瑞原はやりさんに正式にプロポーズをします」


突然の宣言に騒然となる会場


ただ……


その視線が俺にまっすぐ向けられていると思ったのは俺の自意識過剰ではないはずだ




つづく






さすがに寝ます

おやすみなさい




こんばんは

10レスくらい更新しようと思います

性的な描写があるので、苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください


今日は休みですが、寝落ちしたらごめんなさい


でははじめますよーぅ






「まあまあ、ホットな温泉に入ってホッとしましょう」


美月さんの言葉に仕草だけで頷いたはやりさんも俺もそのまま先を歩く美月さんについていく


今日はここに来ていてよかったな……


俺のところにすらあれほどのマスコミが駆けつけたのだ


はやりさんの実家ともなれば……


想像したくないな


とはいえはやりさんは何も言ってくれない


驚いているのか


それともショックなのか


それとも……


少なくとも俺が納得できそうな答えは見つからない


お互いに背を向けながら服を脱ぐ間もそれは変わらない


むしろ


考えれば考えるほど深みにはまっていくみたいだ






「やっぱりお風呂は広い方がいいわねー」


先頭を切ったのはやっぱり美月さんだ


「ま、ママ、京太郎くんもいるから少しは隠さないと……」


「あら?はやりちゃんのおっぱいはいっぱい見られるとちっちゃくなっちゃうのかしら?」


「そ、そんなことないもん!」


「おお……」


思わず歓声を上げてしまうくらい見事にタオルを投げ捨てた


とはいえせめてもの抵抗で胸や股間に必死に手をあてがう


そのせいでかえって俺はますますバスタオルを外すわけにはいかなくなった


なったんだけど……


「こーら、男の子が隠しちゃダーメ♪」


お酒のせいで気が大きくなったらしい美月さんにいともたやすく剥ぎ取られてしまった


「あらあら♪」


「大きい……」


ここ数日生殺しが続いている俺の逸物は、手で隠せないほど大きくなっていた


恥ずかしさも流れていけと思いつつ掛け湯をしてお風呂へと勢い良く体を沈めた






「ホットなお風呂でホッとするわねー」


透明な揺らめくお湯越しに美月さんの体が晒されている


月明かりもあいまって神秘的だとか幻想的だとかいう言葉がぴったりだ


一方はやりさんはというと……


「…………」


無言で必死に隠そうとしている


正直今更とも思うんだけど……


それでもやっぱり恥じらいってすばらしいよな!


浮かぶ二つの浮き袋もすばらしい


すばらしいんだけど……


この沈黙はどうにかならないだろうか……


だけど沈黙は思った以上にあっさりと破られた


「……え?」


文字通り一糸まとわぬ二人の声にかき消された


叫ばれなかったのは不幸中の幸いだったら……






「な、なんでここにいるわけ!?」


その言葉は明らかに俺に向けられている


「えと……その……」


石飛さんの言葉に返す言葉が見つからない


「まあまあ、落ち着きなって、閑無」


「だって男がいるなんておかしいだろ!」


「ここは家族風呂だよ?」


「だからって……」


「京太郎くんはウチの家族だからね」


美月さんが助け舟を出してくれる


「なにか問題でもある、閑無?」


答える代わりに石飛さんは盛大に舌打ちをした


……揺れないな


「まあまあ、風邪を引く前に入りましょう」


美月さんの提案に従った二人が一つしかない浴槽に入ってきた


……アリだな


思わず生唾を飲み込んだ






「そういえばさっきの話って知ってたの?」


稲村さんがはやりさんに声をかける


間違いなくあの話だろう


「ううん、さっき初めて聞いたよ」


「あら、テレビの前でプロポーズだなんて素敵じゃない」


「面倒なだけだろ」


口々に感想を言っている


「でもあんまり嬉しそうじゃないね」


「うん……」


稲村さんの言葉にはやりさんが頷く


「なんだ、あいつが気に入らないのか?」


「そ、そんなことはないんだけど……」


石飛さんへの返答は歯切れが悪い


「でも……私は一生に一回のプロポーズ、パパからでよかったな」


美月さんの言葉に3人も頷く


つまり……


少しぐらい自惚れてもいいってことか?






「そうだ、背中流してあげよっか」


「え?」


突然の稲村さんからの提案に間の抜けた返事をしてしまう


「な、何言ってるんだ!?」


石飛さんの言葉に同感だ


「せっかくだからお客様に気持ち良くなっていただきたいからね」


「なるほど……」


「そんなわけねーだろ」


納得しかけた俺の言葉を石飛さんが遮る


「まあまあ、せっかくの機会だから洗ってもらうのはいいんじゃないかしら?」


美月さんがそう言ってくれる


「それとも閑無が洗う?」


「は、はあ!?誰がするかよ!」


「そ、そうですか……」


地味にショックだ


「いや!?決していやとかそういう意味じゃなくて……」


あたふたしている石飛さんはどこか久先輩に似ている


一部は咲といい勝負だけどな……


「じゃあ洗いましょうか?」


「お、お願いします……」


旅の恥はかき捨てともいうしいい経験だろう






「男の人をお父さん以外で洗うのは初めてだから気持ち良くなかったらごめんね」


「……え?」


稲村さんに言われた通り椅子に腰掛けているとそんなことを言われた


「普段はどうしてるんですか?」


「さすがに男湯の方は三助の人がいるからね」


「なるほど……」


そんなことをしている間にシャンプーが泡立ったらしい


正直言って女性に体を洗ってもらうのは初めてではない


だけど初対面の女性に洗ってもらうのは初めてだ


さらに3人とはいえその様子を見られているのだ


それに……


「あの……タオルは……」


「私の裸はいやかな?」


「い、いえ……」


久先輩と同じかそれよりほんのり大きいだけなのに背中越しにときおり見える姿はやけにエロい


これが大人の色気ってやつか……


「御髪を失礼しますね」


「え、ええ、お願いします……」


なんだかこちらがかしこまってしまった





さすがに眠いのでここまでにします

続きはまた近いウチに


おやすみなさい





「かゆいところはございませんか?」


「え、ええ……」


稲村さんが俺の髪の毛を洗ってくれている


力の入れ方が絶妙なのかかなり気持ちいい


「ふふ、本当に気持ちよさそうだね」


「はい……」


稲村さんの言葉に我ながら間の抜けた声を返してしまう


「でもすごくいい髪質だね」


「そうですか?」


「うん、下手な女の人よりよっぽどいい髪質だよ」


「はあ……」


褒められているだろうことはわかるがイマイチピンと来ない


「なにか特別なことでもしてるの?」


「いえ、特には……」


「うーん……下手に弄らないほうがいいってことなのかなぁ」


「ど、どうなんでしょう……」


イマイチわからない






「その……そんなに撫でられると恥ずかしいんですけど……」


俺の言葉にようやくナデナデ攻撃が終わった


稲村さんの視線が大型犬を撫でるときのそれだったのは気のせいだよな……?


そして他の人たちもそんな視線を送ってきていたことも……


「じゃあお背中も流していきますね」


「え、ええ……」


決して大きいとは言えない手で俺の背中を擦ってくれる


ツボというやつがあるのかはわからないが気持ちいいのは事実だ


これがプロってやつか……


「ちょっとごめんね」


そういって俺の足元の石鹸を拾おうとしたときだった


おう!?


それなりにしっかりした存在感を放つ胸が背中に押し付けられる


胸ってこんなに柔らかかったっけ……?


意図せずもたらされた快感に叫びだしそうなのを必死にこらえた


「どうかしたの?」


「い、いえ……」





気まずくて何も言えないままに背中をシャワーが流れていく


そのゆったりした流れすら気持ちいい


「はい、きれいになりましたよ」


「あ、ありがとうございます……」


一生懸命洗ってくれた稲村さんに対して申し訳なくなってしまう


「きれいにはなったけど……スッキリはしてないみたいだね」


「え!?」


耳元でのささやきに飛び上がりそうなくらい驚く


「ねえ……『こっち』もスッキリしたい……?」


抱きつきながらさらに続けられる


いわんとしていることはよくわかる


そしてそれが俺の一番の望みであることも……


なんだけど……


「な、何言ってんだよ、杏果!」


飛び出してきたらしい石飛さんが無理やり俺から稲村さんを引き剥がす


残念なようなありがたいような……


背中への柔らかい感触に浸りながらそんなことを考えていた……





「ま、まったく……」


石飛さんが呆れたようにつぶやく


「ねえ、閑無」


「な、なんだよ……?」


稲村さんは怒っていないみたいだ


「割り込んでくるなんて……閑無がスッキリさせてあげようと思ったの?」


「は、はあ!?そ、そんなわけねーだろ!」


「あらあら、モテモテね♪」


オロオロと見守るはやりさんと楽しそうに茶化してくる美月さん


「そ、そんなわけねーだろ……」


そういって顔を背けてしまう


「ま、処女の閑無には無理だもんねー」


「は、はあ!?男をスッキリされるのなんて余裕だっての!」


「じゃあやってみてよ」


「ああ任せろ!」


「え、えと……」


どうやら俺の意思は関係ないらしい


ただ……


したり顔ってこういう顔のことをいうんだな……






今夜はここまでー

おやすみなさい




「ほ、本当にこんな格好でするのか……?」


「あれ?自称経験豊富な閑無なのに知らないの?」


稲村さんがからかう


「も、もちろん知ってるし!」


顔色はわからないが耳まで真っ赤なのはよくわかる


「ほら、早くスッキリさせてあげないと」


「い、言われなくてもわかってるよ!」


その言葉とは裏腹にまったく余裕はなさそうだ


「あらあら、最近の子はお盛んね」


そういって美月さんも楽しそうに見ている


先ほどから話題に上がっている石飛さんは俺にお尻をむけてまたがっている


お互いの性器が目の前にある状態だ


なんだか咲みたいだな


性格はまったく正反対いってもいい幼なじみを彷彿とさせる光景だった






弾力のありそうな小ぶりなお尻


ぴったりと閉じられた秘裂


その上部をかろうじて覆う数えられそうなくらい薄い陰毛


気の強そうな石飛さんとあの気の弱い幼なじみの意外な共通点に思わず頬がにやけそうなのを必死に我慢する


「くそ……」


すっかり見世物になってしまった石飛さんがいまいましげに俺の逸物に手をかける


ひんやりとした感触が熱くたぎっているのに対照的でなんだか気持ちいい


「ほら、それだけじゃ気持ち良くないよ?」


「し、知ってるっつーの!」


そういって力任せに扱き始める


正直痛いだけであんまり気持ち良くない


「あれ?閑無ちゃんはお口は使わないのかなぁ?」


すっかり石飛さんをからかうことに楽しみを見出した稲村さんが揶揄する


答えるよりも先に行動に移す


「痛!?」


思い切り歯を立てられて思わず悶絶してしまった……






「だ、大丈夫……?」


「え、ええ……」


稲村さんの言葉になんとか答える


それでもまだズキリとした痛みが残っている


「もう……おちんちんはデリケートなんだからね!?」


「ご、ごめんなさい……」


「い、いえ……」


シュンとしながら謝ってくれる石飛さんに俺も申し訳なくなってしまう


「えと……俺って他の人と違うみたいなんですよ……」


「……え?」


「だから……俺のいう通りにしてもらっていいですか……?」


「う、うん……頑張る」


そういってにこりとした笑顔のギャップに思わずくらりと来てしまった


こんな顔もできるんだなぁ






「えと……ゆっくり舌を這わせてくれますか……?」


「う、うん……」


おずおずと


それでもしっかりと舌を這わせてくれる


「ど、どうだ……?」


「すっげぇ気持ちいいです」


「ま、私がやってるからな!」


正直久しぶりの刺激にそれだけでも暴発しそうだ


「そのまま続けてもらってもいいですか……?」


「ああ、任せろ!」


そういって俺の逸物に舌を這わせていく


秋も終わりに近づいてひんやりした夜風に冷やされる逸物に舌の温かい感触が気持ちいい


このまま石飛さんにばかり任せるわけにはいかないよな!


そう思い石飛さんの秘所に舌を這わせたときだった


「きゃう!?」


想像すらしなかったかわいらしい声が石飛さんからあがった






「へえ……閑無もあんな可愛い声出せるんだー」


「な!?ち、ちげーし!」


必死に否定はしているが耳まで真っ赤だ


「だ、だいたい!おしっこの出るところなんて舐めるほうがおかしいだろ!」


「え?閑無はおまんこ舐めてもらったことないの?」


「あ、あるに決まってるだろ!」


「だったら京太郎くん、もっと舐めてあげてね」


「ええ、そうですね」


「ま、待って……」


弱々しい否定の声を上げるより先に舌を這わせる


もはや俺の逸物を舐めるという目的は果たせそうもない


必死に隠そうとしてももはやかわいらしい喘ぎ声は堪えきれない


そして今日一番盛大な喘ぎ声と潮吹きとともに人生初の絶頂に達したのは間も無くのことだった……






今夜はここまででー

おやすみなさい




完全に力尽きた石飛さんは俺の体に倒れこんだままだ


お世辞にも魅力的な肉付きとはいえないがそれでもお腹に当たる感触は柔らかい


こんなところはやっぱり女性らしい


「閑無があんなかわいい声が出せるなんてねー」


「う、うっせぇ……」


絶え絶えの息で撫でられた石飛さんが言い返す


とはいえ迫力はまったくない


むしろ稲村さんみたいに思い切り撫でてあげたいくらいだ


「男の子の顔の上でおしっこしちゃうなんてねー」


「な”!?」


思い出したのか耳まで真っ赤だ


「そんなに京太郎くんにおまんこなめられたのが気持ちよかったの?」


「そ、そんなところ今までなめられたり触ったりしたことないからびっくりしただけだっての!」


「ふーん……」


体さえ起こせれば思い切り抱きしめたい


それぐらいまでに今の石飛さんはかわいかった





「ほら、そろそろ降りてあげないと京太郎くんがかわいそうだよ?」


「わ、悪い……」


そういって石飛さんが降りる



『石飛さん柔らかいからもう少し乗っててほしいです』


こう言えたらどれほど気楽だったか


その言葉を慌てて飲み込んだ


「……ねえ、京太郎くん」


「は、はい……?」


俺のお腹にまたがった稲村さんが俺を見下ろしてくる


石飛さんより肉付きのよいお尻はそのまま柔らかさになっている


「私と……さわりっこしない……?」


「さ、さわりっこ……ですか……?」


「うん……私のおっぱいもおまんこも好きにしていいから……私も京太郎くんの体を触ってもいいかな……?」


「い、いいですよ……」


このままでは俺が起き上がることができないから仕方なくその提案に乗る


……別に稲村さんの程よく垂れ下がっている胸の誘惑に負けたわけではない





「ふふ、やっぱり男の子の体って硬いね」


「あ、あはは……」


さわりっこと言いつつ実際はそうではない


現状、一方的に触られているだけだ


いや、撫でられているんだけど……


「やっぱり胸板も厚いね」


そういってひんやりと冷たい手を俺の体に這わせる


こんな風に撫でられたことはなくて刺激がいちいち新鮮だ


「もう……これじゃあさわりっこじゃないよ……?」


そういって自らの胸へと俺の手を導く


「私のおっぱいはどうかな……?」


「すっげぇやわらかいです……」


「もっと揉んでもいいんだよ……?」


「は、はい……」


「乳首硬くなってるね」


「稲村さんも……」


「京太郎くんがえっちなさわり方をするからだよ……」


「す、すいません……」


口ではそう言いつつも手は止まらないのだった






「今度はこっちも……」


そういって小さな手を俺の逸物に這わせる


「思った以上に硬いね……」


「すいません……」


なんとなく申し訳なくなってしまう


「こっちは……お口でさわりっこしよっか……?」


「…………はい」


「……んしょ」


俺の返答に嬉しくなったらしい稲村さんが体勢を変えていく


先ほど石飛さんとしていたのと同じ体勢だ


とはいえ見える景色はまったく違う


「私のおまんこはどうかな……?」


「……すっげぇえろいです」


「女性の褒め言葉としてそれはどうなの?」


「すいません……」


「じゃあ……言葉じゃなくて態度でしめしてね……?」


「が、頑張ります……」


とにかく頑張らないとな……





目の前の光景を見直してまた生唾を飲み込む


しっかりと秘部を覆うように茂る茂み


ほんのりとはみ出した恥肉


いかにも『熟れている』というのがふさわしい


「ふふ、お客様にこんなえっちなことをしちゃうなんて中居失格だね」


そういって笑っている


その余韻が消えないうちに俺の逸物を扱き始める


「ほら、さわってくれないとさわりっこにならないよ?」


「す、すいません」


稲村さんの言葉に催促されるようにわりと大ぶりの卑猥なサクランボを口にした時だった


「だ、だめぇ……!」


「…………え?」


舌先で軽く転がしただけ


ただ、想像以上の快感に稲村さんは瞬く間に激しく潮を噴きながら絶頂に達した……






今夜はここまででー

おやすみなさい





「杏果だって人の事言えないじゃん」


「だ、だって……」


回復したらしい石飛さんがぐったりとして肩で息をしている稲村さんを笑う


「自分で触るのとは全然違ったから……」


そういって先ほどの快楽を思い出したのか恍惚とした表情になる


「ふふ、ここは私が一肌脱いで仕方なくえっちの仕方を教えてあげましょう♪」


楽しそうに美月さんが立ち上がる


両手で支えられた豊満な乳房


黒々と秘部を覆う茂み


いたずらっぽく唇を舐める舌


ざぶざぶという水音と共に近づいてくる


そのたびに俺の心も波打っていく


「ふふ……」


いよいよ美月さんがお湯からあがろうというときだった


「だ、ダメだもん!」


「……え?」


そのあとに続こうとした言葉は強引にかき消された


久しぶりのキスはほんのり大人の味がした……







「はふ……」


ようやく離れた唇からはやりさんが小さく息を吐く


「えへへ……キスしちゃった……」


舌まで絡めていたせいでほんのり涎が垂れているのが艶かしい


「あ、アイドルってすごいね……」


「ああ……」


脇で見ていた稲村さんや石飛さんも驚いている


「ふふ、はやりちゃんったら嫉妬しちゃってかわいい♪」


美月さんは楽しそうだ


「でも……京太郎君をおっぱいでオオムネ満足させることができるかしら?」


「で、できるもん!」


はやりさんが精一杯言い返す


「私が京太郎くんのおちんちんを気持ち良くさせてあげるもん……」


頭がクラクラするのはお酒のせいだけではないと思う







「京太郎くんとえっちなことをするのも久しぶりだね☆」


「そ、そうですね……」


俺の股間に顔を埋めるようにしてはやりさんが胸で俺の逸物を挟んでいる


「あは、私のおっぱいにはさまりきらないや☆」


「ええ、本当に大きいわね……」


稲村さんさんたちも無言で見つめている


な、なんだかさっきよりずっと恥ずかしいぞ


愛しそうに顔を出した先端に舌を這わせる


ずっと生殺しの俺にとってはのたうちまわりそうなくらいの快感だ


「はやりのおっぱいで気持ち良くなってね☆」


「うぁ……」


言葉にならないうめき声をあげながらも必死にこらえる


とはいえそう長く持つものでもない


「ふふ、いっぱい出たね☆」


「す、すいません……」


申し訳なくなってしまうほどの勢いと量をはやりさんの顔にぶちまけてしまった……






「こんなに出るんだ……」


「ま、まあ?これぐらいなら普通じゃね?」


「若いっていいわねー」


口々にギャラリーから感想がくる


「今度ははやりも気持ち良くしてほしいな……」


下から見上げてくるような視線


お酒のせいか赤く染まった顔がやけに艶っぽい


「も、もちろん……」


それを断れるほど俺の理性は鋼ではない


「その……重かったらごめんね……?」


そういってはやりさんが俺にのしかかってくる


目の前にはよく熟した二つの果実がぶら下がっている


逸物に当たる柔らかい恥肉の感触もそこそこに目の前に果実にむしゃぶりついた






「そ、そんなに強く吸わないで……」


そんなはやりさんの悲痛な叫びが聞こえる


とはいえそれだけで止まれるわけがない


固くなった乳首を舌先で転がす


歯の間に挟んでみる


思い切り吸い付いてみる


その果実を思いつく限り精一杯味わう


「ま、負けないもん……」


ぬちゅりという卑猥な水音とともにお互いの最も敏感な部分をこすりあう


ツンと突き立った陰毛がほどよく刺激をあたえてくれる


その刺激に負けないように必死にむしゃぶりつく


とはいえいつまでも我慢できるわけもない


お互いに盛大な射精とともに果てた……






「ふふ、おっぱいでいっぱい出たわね」


美月さんが楽しそうに愛しそうに俺にのしかかったまま荒い呼吸をしているはやりさんを撫でる


こういうところはやっぱりお母さんだ


「あう……」


恥ずかしそうな声がはやりさんから上がる


「こ、子供じゃないもん……」


美月さんの真似をして俺にも撫でられたはやりさんが不服そうに頬を膨らませる


「ねえ、京太郎くん」


「はい?」


「おちんちん……満足できたかしら?」


「…………え?」


美月さんの思いがけない質問に間の抜けた声が出てしまう


はやりさんの顔もますます不機嫌そうだ


「例えば……」


その視線の先


物欲しそうな顔で見つめる石飛さんと稲村さんがいた


「せっかくだから……みんなで気持ち良くなりましょう♪」


はやりさんの抵抗も3人は勝てなかったよ……






ふぅ…………


大きく息を吐き出す


あの後4人がかりで搾り取られた


最初こそ抵抗していたはやりさんも流されたのかノリノリだった


テクニックはやはり美月さんが圧倒的だった


それでも拙いながらも一生懸命頑張る石飛さんや稲村さんはとてもかわいかった


誤算なのは1回で満足してくれなかったことだ


女性はアラサーが一番性欲旺盛というのもあながち間違いではないのかもしれない


キスだけでも何回されたことか……


4人がお酒の力で寝てくれなかったら……


考えるだけで恐ろしくなる


眠ってしまった4人の体を拭いてなんとか浴衣を羽織らせて俺たちの部屋の布団に運び込んだ


さすがに下着はつけられなかったけどな……


とはいえ落ち着くためにジュースでも買おうとロビーに向かったときだった


「京太郎くんも眠れないの?」


「え、ええ……」


体の火照りは収まりそうもない


「じゃあ……私と少しお話しよっか」


「ええ」


白築さんの魅力的な提案に頷いた






今夜はここまででー


おやすみなさい





「りんごジュースでよかったかな?」


「ええ、ありがとうございます」


きりりと冷えた缶は今の季節には冷たすぎる気もしたが今の俺にはちょうどいい


白築さんに促されるようにロビーのソファーに向かい合って腰を下ろす


……緊張するな


どのタイミングで開ければいいんだろう……


それすら掴めないでいる


「じゃあ……まずは乾杯しようか」


「乾杯……ですか?」


「うん、お月様が綺麗だからお月見がてら……ね?」


イタズラっぽい笑顔に思わず同意せざるをえない


『乾杯』


ぶつけた缶が小気味の良い音を立てた






「どうかな?」


「美味しいです……」


見たこともないラベルとメーカー


俺の体が水分を求めたことを差し引いても美味しかった


「私が厳選したりんごジュースだからね!」


「はあ……」


りんごジュースに厳選もなにもないだろうに……


「果汁100%、20%、無果汁の中から選んだ果汁100%だからね!」


「そ、そうですか……」


無駄に範囲が広いな……


「やっと笑ってくれたね」


「……え?」


「すっごく疲れてた顔してたからね」


「あ……」


たしかに記者会見からお風呂でかなり疲れてた気がする






とはいえその疲れの原因を白築さんから聞いてくるようなことはない


会話が止まってしまう


「そういえば……」


その沈黙が辛くなって口を開く


小首を傾げる動作はとても俺より一回り上の人のそれとは思えない


「白築さんたちは大浴場には行かなかったんですか?」


来られたら来られてで困ったかもしれないけど……


「私たちはおじさんが酔っちゃったからお部屋のお風呂で済ませたからね」


「なるほど……」


「一緒にお風呂に入ったのも久しぶりだったし……」


……うん?


なにやら不穏なことをつぶやいたようなきがするけど気のせいだよな……?






「そういえばいちいち白築さんって呼ぶの面倒じゃない?」


「そうですか?」


「私の場合おじさんとも紛らわしいしね」


「ええ、まあ……」


「私のことは気軽に『慕ちゃん☆』でいいよ」


「じゃあ慕さんで……」


「……ま、いいか」


「あ、あはは……」


露骨に嫌な顔をされたぞ……


それからは他愛のない世間話が続いた


俺は主に学校の話を


慕さんは昔の話やおじさんとの思い出話を


一回り離れているとは思えないほど話題は尽きなかった


いつのまにか張り詰めていた空気はどこかに行ってしまっていた






「そろそろまじめなお話をしようか」


「……慕さん?」


急に変わった声のトーンに戸惑ってしまう


「京太郎くんもさっきの会見は見たよね?」


「……ええ」


『誰の』とは言わないが間違いなくあの人のだろう


「京太郎くんはあの会見を見てどう思ったかな?」


「どう……ですか……?」


「つまり……はやりちゃんに素直におめでとうって言える?」


「……いいえ」


「はやりちゃんのことが好きだから?」


「はい」


「ふふ、すっごくいいお返事だね」


そういって慕さんが笑う


「おかしいでしょうか……?」


さすがに不安になってくるぞ……


「ううん、それはすっごく大切な、すっごく難しい気持ちだよ」


そういって慕さんはどこか遠くを見ている


「叶っちゃいけない恋だってあるからね」


「はあ……」


よくわからないけど大人の世界にはそんな恋もあるんだろう






「ねえ、京太郎くん」


「はい?」


「あのプロポーズ……邪魔する方法を教えてあげようか?」


「……え!?そんな方法があるんですか!?」


「もちろん会場を襲撃してはやりちゃんを誘拐するみたいな乱暴な方法じゃないからね?」


「え、ええ……」


その言葉にホッと胸をなでおろす


「京太郎くんも雀竜王戦に出場して優勝しちゃえばいいんだよ」


「……え?俺も出場できるんですか?」


「うん、そうだよ?」


え、知らなかったの?という表情だ


「その……今年麻雀を始めたばかりでそういった知識がなくて……」


「初めて1年であれだけ打てるってすごいね!」


「あ、ありがとうございます……」


結果こそあれだったが褒められるとなんだか照れくさいな……






「雀竜王戦ってね、もともとプロとアマの交流のための大会なんだよ」


「そうなんですか?」


「各都道府県から男女の代表をプロ・アマ問わず選んでみんなで優勝を目指すの」


「でもそれだとプロが圧倒的に強いんじゃないんですか?」


「麻雀に絶対はないでしょ?」


「なるほど……」


「といってもプロ以外の人が優勝したことはないんだけどね」


「やっぱり……」


「でも……京太郎くんもその土俵で堂々と戦ってはやりちゃんを取り戻すなんてロマンチックだと思わない?」


「取り戻すなんて……」


「いいの、それとも京太郎くんはそんな勇気はないの?」


「そ、それは……」


「ま、私にできるアドバイスはこれくらいかな」


そういって缶ジュースに残っていたのを一気に呷る


「おやすみなさい、京太郎くん……それと立ち聞きは悪趣味だよ、はやりちゃん」


「「え!?」」


俺たちの声が重なった


「おやすみなさい」


そういって慕さんは部屋へと戻っていった






今夜はここまでー

おやすみなさい




「は、はやりさん!?」


改めて驚いてしまう


「な、なにも聞いてないよ!?」


「そ、そうですか……」


俺がしようとした質問の答えを先に言われる


そう言われてしまえば信じざるを得ない


「それよりはやりさんはどうしてここに?」


「その……なんだか眠れなくて……」


「俺と一緒ですね」


「う、うん……」


とはいえ先ほどまで静かに寝息を立てていたのはバッチリ確認している


そして浴衣もバッチリ整えられている


残念なようなありがたいような……


少なくとも目のやり場に困らないだけありがたいと思いたい





「ねえ、少しお外を歩かない?」


そういって視線を外に向ける


煌々と照る月明かりの散歩は魅力的な提案だ


「ええ、いいですよ」


もちろん断る理由もない


「やっぱり少し肌寒いね」


「ええ」


秋の夜長はひんやりと冷たい


それでもどちらともなく差し出した手を握り歩いていく


昼間は観光客でそれなりに賑わっている通り


すべてのシャッターは降ろされ静かな眠りについている


そんな月明かりの下をはやりさんと言葉も交わさず歩いていた






ちょっとここからの会話を練り直したいので今夜はここまでにします

おやすみなさい





いつしか俺たちは温泉街を抜けてちょっとした公園にたどり着いていた


「少し休憩しようか☆」


「……ええ」


はやりさんの言葉に俺も頷く


あいにくなことに自動販売機も見当たらないのでおとなしくベンチに並んで腰掛ける


「お月様綺麗だね」


「……ええ」


思わずあのときの光景がフラッシュバックする


あのときは『星』だったが……


ふと見ればはやりさんがこちらを見つめていることに気づいた


ほんのり赤らんだ頬


緩めの胸元


月明かりの補正もあいまっていつまでも見つめていたくなる


そんな光景だ






だけど同時に悩みの種でもある


……何を話せばいいんだろう


この沈黙に心が落ちつている


ただ……


はやりさんと見つめ合うこの状況はなんだか照れるな……


「ねえ……?」


「は、はい!?」


思わぬはやりさんんからの言葉に飛び上がりそうなくらいに驚いてしまう


「京太郎くん……」


「は、はい……?」


先ほどの表情のうえに潤んだ上目遣い


消え入りそうな声もあいまって心臓が早鐘を打つのがよくわかる








「おしっこ行きたい……」







「……は?」


「その……さっきおトイレ行こうとしてたら二人のお話を聞いちゃって……」


「そのせいで行きそびれたと?」


俺の質問に無言で頷く


「だったら行ってくれば……」


そう言いかけつつあたりを見渡す


「ない……ですね……」


再び俺の言葉に頷くはやりさん


公衆トイレはおろかコンビニすらないのだ


こんな時間なら旅館に戻るしかないだろう


「我慢できそうですか?」


俺のそんな疑問にはやりさんは無言で首を横に振った


見ていて気の毒になりそうなくらいだ


となれば選択肢は……






「ほ、本当に誰もこないか見ててよね……?」


「え、ええ……」


唯一にして最大の選択肢


茂みでこっそり済ませるというものだ


「ねえ、京太郎くん?」


「は、はい……?」


その声に思わず振り向いてしまう


「は、はやりさん!?その格好は……」


「だって……こうしないと見えちゃうもん……」


そういって浴衣をはだけている


下着すら着けていないせいで色々と丸見えだ






そんなはやりさんから慌てて目をそらす


とうとう我慢ができなくなったのか水が流れる音がやけに大きく耳に響く


耳を塞ぎたいがなんとなく申し訳なくてそれもできない


「京太郎くんの前でおしっこしちゃった……」


前を結んだ浴衣の足元にはわりと大きな泉ができていた


「も、戻りましょうか……?」


「うん……体が冷えちゃったからお風呂はいりたいな……」


「いいですね……」


「どうせなら……一緒に入っちゃう?」


「え!?さ、さすがにそれは……」


「ママやみんながいないとダメなのかな?」


「そ、そんなことはないです!」


「じゃあ決まりだね☆」


先を歩くはやりさんの足取りが妙に軽く感じる


……どうして俺ってこうも流されやすいんだろうな






といったところで今夜はここまでです

あとお風呂でちょっとした会話イベントをはさんで島根編は終了の予定です



おやすみなさい





こんばんは

今夜もひっそり更新していきます

性的な描写が苦手な方や、一部、スカトロ描写が苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください



でははじめますよーぅ



「やっぱり夜は冷えるね☆」


「ええ」


あれだけ火照っていた俺の体は完全に冷え切ってしまっていた


肌寒いくらいだ


「やっぱりお風呂でもう一回温まった方がいいね~」


「ええ、そうですね」


はやりさんの言葉には賛成だ


別々に入るという選択肢がそもそもないあたりだいぶ流されてきている


「やっぱり暗いね」


「そうですね……」


月明かり射し込むとはいえ電気をつけていない脱衣所はやっぱり暗い


ただそのせいで恥ずかしいのは幾分か軽減できる


現にはやりさんは唯一身にまとった浴衣をあっさり脱ぎ捨ててしまった


ちなみに俺は2枚だけどな


「トイレに寄っていくので先に行っててください」


さすがに俺も限界だ


「あの……はやりさん……?」


一人用のはずの個室にはなぜか満面の笑みを浮かべた全裸のはやりさんが入ってきていた






「その……はやりもお腹冷えちゃって……」


「なるほど……」


といって納得できる話でもない


「あの……出るか出させてくれませんか……?」


さすがに全裸のはやりさんと個室内というのは気まずい


「ねえ……提案があるんだけど……」


「提案……ですか……?」


後ろから抱きつくような格好のはやりさんの言葉に耳を傾ける


「えっとね……」


俺の横を抜けて便座のフタを開けてそこにしゃがみ込む


本来ならモザイクがかけられるだろうそこにはもちろんそんなものはない


「……これなら……二人で一緒におしっこできないかな……?」


「……そうですね」


はやりさんのむき出しの股間に目を奪われていた俺はよくわからないままにそう答えた







「なかなかでないね……」


「そうですね……」


いつもなら当たり前の行為


それを見られているだけでこうも支障が出るものなのか


「それ……痛くないの……?」


はやりさんの不安げな視線は大きく天を指す俺のリー棒に向けられる


先端がお腹にくっつきそうなくらいだ


「え、ええまあ……」


あれだけ出したのにまだまだ俺の性欲は衰えていないらしい


とはいえはやりさんは不安そうだ


というかこのまま出したらもろにはやりさんに直撃コースだよな……


「ねえ……?」


「は、はい!?」


「お互いに……お手伝いしない?」


「お手伝い……ですか……?」


「……うん」


よくわからないがはやりさんの言葉に耳を傾けてみよう






「さ、さすがに恥ずかしいね……」


「そ、そうですね……」


狭い個室でお互いの性器をいじりあう


ひんやりとしたはやりさんの小さな手がいきり立つ俺の熱いリー棒に心地よい刺激をあたえてくれる


俺の指先にしっとりとまとわりつく粘液はたしかにはやりさんが快感を覚えている証だ


「お、おっぱいも同時なんて反則だよ……」


甘い吐息とともにそんな言葉を吐き出す


「そんなに気持ちいいんですか?」


我ながら意地悪な質問だ


「うん……自分で触るよりずっと……」


「はやりさんってアイドルなのに自分でえっちなことをしちゃうんですね」


そういってさらにはやりさんを辱める


「は、はやりだって女の子だもん……」


お返しとばかりに手つきが荒々しくなる


もちろん俺だって負けるわけにはいかない


「だ、だめぇ……」


情けない声とともにはやりさんが目的を果たす


……俺のは大きく目的をそれたけどな






「お風呂であんなに出したのに……」


俺のものに白く染められたはやりさんが呟く


「その……すっげぇ気持ちよかったんで……」


「……そうなの?」


「……はい」


恥ずかしながら事実だ


はやりさんと同じく俺も自分でするよりずっと気持ちよかった


……仕方ないじゃないか


「……ねえ?」


「…………はい」


なんだか罪悪感が半端ないな……


「お風呂に連れて行ってほしいな☆」


そういって両手を突き出すはやりさん


「……わかりました」


そういって俺に抱きついてきたはやりさんを抱きかかえてお風呂へ向かった






「なんだか京太郎くんに抱っこされてると安心するね」


「そ、そうですか……?」


「うん……胸板とか硬いから……」


「そ、そうですか……」


俺とは正反対に柔らかいはやりさんの胸


歩くたびにそれが擦れてくるのだ


正直ってかなりやばい……


「……おちんちんも硬いよ?」


「その……はやりさんの体がすっげぇエロいんで」


「そ、そうかな……?」


「たとえば……」


「も、もう!お尻揉まないでよ!」


「……すいません」


そうはいっても止めるわけない


……垂れている雫はなんだろう?






どことなく幼い印象の顔立ちのはやりさん


そこを汚す俺のモノ


……背徳感がすさまじいな


「……まだおちんちん硬い」


「誰かが色々とこすりつけてきますから」


「は、はやりはそんなえっちな女の子じゃないもん!」


「……え?」


「そ、そんなことをいう京太郎くんにはお仕置きだもん!」


そういって俺に飛びかかってくるはやりさんを慌てて支える


反動で押し倒された俺の顔に座り込むはやりさん


「こ、今度はおっぱいでいじめちゃうからね!」


そういって柔らかいもので俺のリー棒を包み込む


……これってご褒美だよな?


とはいえすでに濡れていたはやりさん


「なんだかしょっぱいですよ?」


「し、知らないもん!」


その事実を必死に隠そうとムキになるはやりさん


結局……


お互いの顔に再び盛大にぶちまけるというドローに終わった……







今夜はここまでー

おやすみなさい





「やっぱりお風呂は気持ちいいね☆」


「ええ」


のびをしつつそうつぶやくはやりさんの言葉に頷く


月明かりの下の肢体はいつも以上になまめかしい


先ほどあんなことをしたけどさ……


それでも今の姿はちょっとしたビデオにしたいくらい芸術的だ


気持ち良さそうなはやりさんになにか声をかけるのもはばかられる


たしかにみんなとお風呂に入るのは楽しい


それが綺麗なお姉さんたちと一緒ならばなおさらだ


だけど……


だけどこうしてはやりさんと二人でのんびり広いお風呂に浸かる


これはこれでアリだと思う


はやりさんも同じ気持ちだろうか?


「どうかしたの☆」


「い、いえ……」


ただ……


少なくとも不快ではないと思うのはうぬぼれではないはずだ






「そういえば……」


静寂を破った声に意識を向ける


「さっき慕ちゃんと何を話してたの?」


「えと……」


まさかはやりさんのことを話していたなんて本人にはいえない


ただ……


無言で向けてくる視線は俺を射抜くように鋭い


下手な嘘は瞬く間に見抜かれてしまいそうだ


そしてそれができるほど俺は器用じゃない


……しかたない


「実は……」


悪口じゃないから問題ないはずだ


もし怒られたら素直に謝ろう


そう思い先ほど慕さんと話したことをはやりさんに説明していった






「そんなことを話してたんだ……」


「はい」


はやりさんに慕さんとの説明をした


ただただ黙って俺の説明を聞いていてくれた


さすがにはやりさんが好きだっていったことは黙ってたけど……


「じゃあ……京太郎くんは雀竜王戦に出場するの?」


「はい」


「ふふ、力強い返事だね」


現状俺ができることはこれぐらいだしな


「それは……私のため……?」


「えっと……」


「もう……そこも即答してほしかったな☆」


「すいません……」


そういってほっぺたを膨らませたはやりさんにどきりとしたのは内緒だ






「でも京太郎くんは肝心なことを忘れてるね☆」


「肝心なこと……ですか……?」


「もしも私が結婚がいやじゃなかったら余計なお世話だよね?」


「すいません……」


たしかに……


良かれと思ってやっていても肝心のはやりさんの気持ちを考えられていなかった……


「だって……京太郎くんが18歳で結婚できるようになったとき私はもう30歳だよ?」


「たしかに……」


「それに京太郎くんはよくても京太郎くんのお父さんやお母さんはどうかな?」


「……え?」


「咲ちゃんや和ちゃんたちみたいなかわいい子が周りにいるのに私との結婚を許してくれると思う?」


「そ、それは……」


まずい……


どんどん俺がかなり身勝手なことをしてる気がしてきたぞ……






「あの……もしかして俺のしたことって余計なお世話でしたか……?」


不安になって尋ねる


「…………うん」


かなり言いにくそうに頷く


「そ、そうですか……」


その言葉に思わず全てを捨てて逃げ出したくなる衝動に駆られる


だけどそれより早く俺に覆いかぶさるように体を預けてくるはやりさんのせいでそうはいかない


さらに追い討ちをかけようとするなんてかなりのドSだ


「だって……ますます京太郎くんのことが好きになちゃうもん……」


「…………え?」


聞き間違い……だよな……?


「京太郎くんが島根まで来てくれたときどれほど嬉しかったかわかってる……?」


とても嘘をついているような表情には見えない


むしろ涙がたまっている目はまさに真剣そのものだ





「えっと……俺のことが嫌いになったわけじゃ……」


「そんなわけないもん!」


ついに涙は堪えきれなくなったらしい


「むしろあんなひどいことをして嫌いになられて当然って思ってたもん……」


「なるほど……」


嫌いになる以前に現実を受け入れられなかったというのが現実だ


「でも俺のことが嫌いだから逃げ出したんじゃ……」


「そんなわけないよ……」


声が震えている


「だって……あそこで逃げ出さないと自分が抑えきれなかったんだもん……」


「はやりさん……」


女優としても活躍するはやりさんだ


だけど……


今のはやりさんはとても演技をしているようには見えない


間違いなくはやりさんの本音だ






「好きでもない人とこうして一緒にお風呂に入ったりえっちなことなんてしないもん……」


そういって目をそらす


「え、でもあの人とは……」


「……デートだって京太郎くんとしかしたことないもん」


「そ、そうですか」


ガッツポーズをしたくなるのを必死にこらえる


「ねえ、京太郎くん……?」


「は、はい……?」


「今京太郎くんとえっちして……赤ちゃんができたら諦めてもらえるかな……?」


「……はやりさん?」


「京太郎くんは……私とえっちするのはいや……?」


もちろんいやなわけはない


今だって柔らかいものがいろいろ当たっているせいで準備万端だ


なんだけど……


「今のはやりさんとは……したくないです……」


「……どうして?」


「その……どうせなら正々堂々はやりさんに告白したいです」


「……さっきもえっちなことをしたのに?」


「それでもです」


「……そっか」


「……はい」






「じゃあ……私をさらった後だったら……」


「……ええ」


「じゃあ……約束しよう」


「約束……ですか……?」


そういって目を閉じて上目遣いになる


となればすることは一つだけだ


はやりさんを抱き寄せて唇を重ねる


……キスってこんなに気持ち良かったっけ


「じゃあ……約束守ってね……?」


「……はい」


そこまでいったはやりさんから力が抜けていく


ま、まさか!?


そんな不安は静かな寝息がかき消してくれた


……よかった


ただ……


「……またか」


静かに寝息を立てるはやりさんを起こさないように抱えて浴槽から立ち上がった






「ずいぶん長いお散歩だったみたいね」


「み、美月さん!?」


なんとかはやりさんの体を拭いて浴衣を羽織らせたはやりさんを抱えて部屋に戻ると美月さんが起きていた


「ほら、静かにしないとお気にのはやりちゃんが起きちゃうわよ?」


「す、すいません……」


そういってはやりさんを布団にゆっくり寝かせる


「その顔だと二人ともスッキリしたみたいね」


「……はい」


どうすればいいか決まったもんな


「でも……そっちはスッキリしてないみたいよ?」


楽しそうに俺の股間を指差す


「お口とおっぱい……どっちがいいかしら?」


そういっていたずらっぽく微笑む


「……胸で」


「ええ、おまかせあれ♪」


結局両方でしてもらって心身ともにスッキリして眠ることができた……







これから出かけるのでここまででー

夜に島根編を最後まで書けたら書きたいですね



失礼します





翌朝


昨日のこともあってスッキリ目が覚めた


……重い


目を開けると……


桃?


おそるおそる触ってみる


「なにすんだよ……」


桃が喋った


「おはよう」


「お、おはようございます……」


稲村さんが俺を見下ろしていた


「ちなみにそれは閑無のお尻だから」


「……え?」


「なかなか起きないからえっちなこといっぱいしてもいいからね」


そういって楽しそうに笑っている


……本当にいいんだろうか?






「な、何してんだよ!」


結局、何もできないまま石飛さんが起きるのを待つしかなかった


「寝ながらでもおちんちんに顔を埋めるなんて閑無ってえっちだね」


「は、はあ!?ちげーし!」


「ふーん……?」


おもむろに取り出した写真にはあられもない石飛さんの姿がバッチリだ


「け、消せ!」


「せっかくだから京太郎くんにプレゼントしてあげるね」


石飛さんの言葉を華麗にスルーした稲村さんがいたずらっぽく舌を出す


「だ、だったら杏果だってなにかえっちな写真を撮らせろ!」


錯乱しているらしい石飛さんがとんでもないことを言い出す


「しかたないなぁ……」


そういって足を開いて座り込んだ稲村さんが自らの秘所と乳房に両手をあてがう


思わず息を飲み込んでしまうほどに艶かしかった


……石飛さんがシャッターを切るのを忘れるくらいにな






「さて、そろそろ帰りましょうか」


みんなで朝風呂に入り朝食を食べてから美月さんがいう


……さすがに朝からあれはきつかったな


それ以上に気持ち良かったけどさ


「ま、また来いよな」


「今度は新婚旅行かな?」


「おじさん、私たちも今度旅行に行こうよ」


「あ、ああ……」


約1名昨日よりやつれている気がするがそれぞれに別れの言葉を交わす


「ねえ、京太郎くん」


「はい?」


稲村さんに呼び止められる


「私たちのえっちな写真……いっぱい使ってね……?」


「な、なにを!?」


「ほら、早く行かないとみんな待たせちゃうよ」


お風呂場でも撮影された写真


この封筒を開くことはないといいな……


ただ……


いい思い出だと思ったのは内緒だ






「久しぶりだな、京太郎」


「父さん?母さん?」


夕食を終えるとそこにここにいるはずのない両親がいた


「私もいるよ」


「……咲?」


夢じゃないことの確認にほっぺたを引っ張ってやるととてもよく伸びた


「いーたーいーよー」


なんて言ってるから間違いなく夢ではない


「どうも、初めまして」


出かけていたはやりさんのお父さんもお手伝いさんと一緒に帰ってきていた


「えと……これは……?」


「京ちゃん、そろそろ学校危ないよ?」


「…………あ」


その一言で、現実に引き戻された






何日もお世話になったということで挨拶のあるという父さんたち


そんな父さんたちに言われて咲と一緒に車の後部座席に乗り込む


「それで父さんたちはともかくどうして咲がここにいるんだ?」


「みんなにちゃんと連れ戻してくるように言われたからね!」


そういって胸を張っている


「でも咲一人だと北海道とかに行ってそうだな」


「……悔しいけど否定できない」


「でも……ありがとうな」


なんだか咲のおかげで安心できたのは事実だ


「どういたしまして」


そういって必死にない胸を張っている


「それで……悩み事は解決したの?」


「ああ」


「そっか……よかったね」


そのあとは他愛もない話をしていた


みんな俺のことを心配してくれているらしい


まだ帰ってこない父さんたちを待っているうちに、どちらからともなく眠ってしまっていた……






「……ぅん?」


目が覚めたら見覚えのある家が目の前にあった


「ここは……?」


「咲ちゃんを送って帰ってきたところよ」


「なるほど……」


いろいろな荷物もあったみたいで何回か往復してようやくおろし終えた


「まあ……なんだ、おかえり、京太郎」


「おかえりなさい」


父さんたちのその一言で、ようやく自分が長野に帰ってきたんだと実感した


「ただいま」


「さて、明日は学校なんだからもう寝なさい」


「うん、そうするよ……」


シャワーを簡単に浴びてベッドに潜り込む


「……あ」


あの封筒を教科書の棚に押し込んでベッドに入ると、そのまま眠り込んでしまった……






といったところで島根編は完結です

あとは日常のちょっとしたイベントを書いていって雀竜王戦を書いて完結の予定です

なにか読みたいイベントでもあれば書いておいていただければ善処します



おやすみなさい





「今日は大変だったね」


「……ああ」


膝の上でつぶやく咲の言葉に頷く


「でもみんなよく『家庭の事情』に納得してくれたな」


「まあいろんな意味で今の京ちゃんは有名人だからね」


「そうか?」


「少なくとも学校で京ちゃんのことを知らない人はいないと思うよ」


「まじで!?」


「まじで」


そういって振り向いて頷く


「……そうか」


嬉しいようなそうでないような……


「質問されてもはぐらかした私にも感謝してよね!」


「へいへい」


そういって頭を撫でてやる


単純なやつだ


「なんか私のことバカにしてない?」


「してない」


「ならいいけど……」






「でもどうしようか……」


俺の唯一にして最大の心配事


「あの写真を見せてあげればいいんじゃないの?」


意地悪くくつくつ笑う咲


「そんなことできるわけないだろ……」


父さんたちが買っておいてくれたお土産のおかげでなんとかなった


しかし旅には土産話もつきものである


「せっかくだから写真見せて欲しいな」


クラスメイトの何気ない一言


だけどそれにぜひぜひという声が続いたのだ


「今回写真なんて撮ってないしなぁ……」


「裸のお姉さんたちといっぱいエッチなことをしてる写真を見せてあげればいいじゃん」


「そんなことできるわけないだろ」


意地悪く笑っている咲のほっぺたを後ろから引っ張る


いひゃいいひゃいとうめいているが自業自得だ






「急に倒れたって聞いて心配してたのにあんなことをしてたなんて……」


ほっぺたから手を離してやるとそういって頬を膨らませている


「心配してくれてありがとうな、それとごめん」


咲が俺のことを心配していてくれたというのは純粋に嬉しい


「信じて送り出した幼馴染がエッチなお姉さんたちとあんなことをしていたなんて……」


「してないからな!?」


「動かぬ証拠写真もあるのに?」


「あ、あれは……」


やっぱり捨てておくべきだったかな?


といってもそこかしこに捨てられる写真でもないし……


「ま、いいや、京ちゃんが女の人とえっちなことしてるのはいつものことだし」


「……なんか言い方ひどくね?」


「……現に私とお風呂に入ってるのに否定できるの?」


「…………ごめんなさい」


「よろしい」


悔しいが否定できない







「それにしてもみんな綺麗な人ばかりだったね」


「……ああ」


「やっぱり京ちゃんも綺麗でえっちなお姉さんが好きなの?」


「…………嫌いじゃない」


「ふーん……」


じっとりとした視線を俺に向けてくる


「でもあの金髪の人とは仲良くなれそう!」


「そ、そうか……」





その人はおそらくお前とは正反対の性格だぞ……


体つきは似てるけどな


そんなことを見下ろしたなだらかな平原に思った






「京ちゃんってさ、私のお腹撫でるの好きだよね」


「……そうか?」


「今だって撫でてるじゃん」


「……たしかに」


後ろから膝の上の咲をただ抱きしめるのではなくお腹を撫でる


「なんか撫で心地いいからな」


「それって褒めてるの?」


「少なくともけなしてはないぞ」


「ならいいけど……」


「いい感じで平らだからな」


「ってそこはおっぱいだよ!」


「そうか?」


「もう……私以外にしたらセクハラで捕まっちゃうからね?」


「大丈夫だ、咲以外にこんなことしない」


「そ、それって私が特別ってこと?」


「じゃねーの?わっかんねー」


「もう!」


ただ咲にこんなことをするのは好きなのは事実だ


はやりさんだとその……


文字通り手にあまるからな……





「そういえば和ちゃんに何かしたの?」


「いや、心当たりはないけど……」


「そう?京ちゃんが和ちゃんと話してるところを見なかったけど私の気のせいだったのかな?」


「いや、たしかに和と一言も交わしてないな……」


「何か悪いことをしちゃったんだったらちゃんと謝らないとダメだからね?」


「……ああ」


といっても本当に心当たりなんてないんだけどなぁ……


「これからみんなが国麻や雀竜王戦に向けて頑張っていくんだから余計な問題は起こさないでよ?」


「そうだな……」


たしかに麻雀に集中したいもんな


「それよりそろそろ上がるか」


「……おちんちん大きくしたまま?」


「……お願いします」


「しかたないなぁ……」


そうはいいつつ満更でもなさそうな咲


ま、余計なことは考えずに明日からも頑張るか






といったところで今夜はここまででー


そういえば雀竜王戦の長野の女子代表は誰にしましょう

カツ丼さんの面目躍如でもいいし、咲ちゃんやのどっちでもいいしあるいは他の人でも

何かいいアイディアがあれば嬉しいです



おやすみなさい



童貞だから知らんけど女性ってイクと毎回ションベン出んの?



「やっぱり京ちゃんとお買い物に行くとはかどるね!」


前を歩く奴は楽しそうで今にも踊り出しそうなくらいだ


「俺を荷物持ちと勘違いしてないか?」


「そ、そんなことないよ……?」


ごまかすために口笛を吹こうとしているのかわからないがまったく吹けていない


「まあ買い物ぐらいならお安い御用だけどさ」


「そうそう、京ちゃんくらいしか頼める人はいないんだからね」


「へいへい」


まあ咲が楽しそうだからよしとするか


でも俺にしか頼めないって……


「……ドンマイ」


「どういう意味!?」


「ほら、前向かないと転ぶぞ」


「ひゃう!?」


そんなことを言っているそばから盛大に転んだ


「大丈夫か?」


「う、うん……」


荷物を持っていない方の手で立たせてやる


……今日は白か





「ほら、着いたぞ」


「私の家だもん、知ってるよ」


「ほう?迷子になったからって公衆電話からかけてきたのは誰だっけ?」


「し、知らないなぁ……」


露骨に目を逸らして口笛を吹こうとしている


……やっぱりへたくそだな


「ま、いいか、荷物部屋でいいか?」


「うん、お願い」


「はいよ」


「あ、せっかくだからおゆはん食べてく?」


「悪いけど今日はパス、家で食べる約束してるんだ」


「そっか……じゃあまた今度作りに行くね」


「ああ、頼む」


咲の部屋に荷物を運んでそのまま宿題を一緒に済ませて家に帰った


「おかえりなさい、ご飯にする?お風呂にする?それとも……ワ・タ・シ♪」


「……え?」


思わず表札を確認しに戻ってしまった


間違って……ないよな……?






「こらこら、さっさと入ってきなさい」


「あの……ここって俺の家ですよね……?」


「ええ、そうよ」


「どうして先輩がここに……?」


数時間前まで顔をつきあわせていた人


そんな人が自分の家にいるのだ


不気味に思うなというのは無理な相談だ


「あら、京太郎、おかえりなさい」


「母さん、なんで先輩がここにいるんだよ」


「ひどいわ……せっかく勉強が大変だろうから見てあげようと思ったのに……」


わざとらしい演技だ


「そうよ、久ちゃんの好意を無にするつもり?」


「そ、それは……」


「やっぱり迷惑よね……おばさま、やっぱり今日は帰ります」


「いいのよ、久ちゃんは気にしないで」


……何このアウェー


結局、先輩に勉強を教わることになってしまった……





「あの……勉強を見てくれるんじゃなかったんですか……?」


ベッドの上で漫画を読んでいる先輩に声をかける


「あら?予習をしたいなら付き合うわよ?」


「……大丈夫です」


そこまでは勉強熱心ではない


「でしょ?だから自分の部屋だと思ってくつろげばいいんじゃないかしら?」


「……つもりも何も俺の部屋ですよ」


「あら、そうだったわね」


そういってまた漫画に戻ってしまう


制服のまま来たせいか足をばたつかせるたびにその……


「…………パンツ見えてますよ」


黒タイツ越しのせいでくっきりではないがそれがかえって艶っぽい


「きゃーえっちー」


凄まじいまでの棒読みだ


「ご飯できたわよー」


そんな母さんの声が聞こえてくるまで、自分の部屋なのに妙に落ち着かなかった……






「じゃあ、京太郎、お留守番よろしくね?」


「……本当に行くの?」


「どうしても外せない仕事だからな」


「わかったよ」


「久ちゃんを襲ったりしちゃダメよ?」


「しないよ!」


これだけは誓って言える


……たぶん


「じゃあ久ちゃん、京太郎をお願いするわね」


「ええ、わかりました」


俺を迎えに来てもらうために二人は無理をしたらしい


そのしわ寄せを少しずつ解決しているところらしい


……ごめん


そんな申し訳ない気持ちで二人の出発を見送る


「先輩は帰らないんですか?」


「そう……須賀くんはこんな夜遅くに私に一人で帰れっていうのね……」


「……いえ」


「そうよね!きっと聞き間違いよね!」


「……はい」


見え見えの嘘でもやっぱり心が痛んでしまうもんなぁ……






急用が入ったので中断します


>>665
ドン引きするくらいされたことが一度あります
SSということで大げさにしている面もありますが


失礼します





「それで?最近何か悩んでるんじゃないの?」


「……え?」


父さんたちを見送った後、先ほどと変わらずベッドでくつろいでいた先輩の意外な言葉に驚いてしまう


「な、なんのことですか……?」


「あら?最近らしくないミスを連発してるのは何かに気を取られてるからじゃないのかしら」


想像以上に鋭い指摘に思わず言葉が止まってしまう


思わずごまかすことすらできなかった


「そしてそれは……和のことでしょ?」


「……はい」


射抜くような鋭い視線


もはや言い逃れもごまかしも通用しないだろう


素直に頷くしかない


「やっぱり……」


そういって先輩はわざとらしくため息を吐いた






「大方和が口もきいてくれないってところかしら?」


「……はい」


先輩の指摘はいちいち正しい


「ちなみに心当たりは?」


「ないです……」


いつの間にか正座をしてしまっている俺


ベッドに腰掛けている先輩を必然的に見上げる格好になる


お奉行様の取り調べを受ける罪人はこんな気持ちなんだろう


俺は縛られてはないが……


「まったく……鈍感すぎるのもどうかと思うわよ?」


「……はい」


何も言い返せない


「仕方ないからお姉さんが助けてあげるわ」


「……え?」


「……どういう意味かは聞かないでおいてあげるわ」


そういって立ち上がった先輩の動きを目で追いかけた





「なかなか帰ってこないのを心配してるのにこんなことをされたら誰だって怒るんじゃないかしら」


そういって無造作に封筒の中身をばらまく


「なにか言い訳は?」


「……ありません」


「こんなことをしてたなんて完全に予想外よ」


「あの……このことは和には……」


「誰かに話せるわけないでしょ!」


らしくなく顔を赤らめた先輩が声を荒立てる


「……はい」


「あのね?みんな心配してたんだからまずはそのことを謝るべきじゃないかしら?」


「先輩も心配してくれたんですか……?」


「あ、当たり前でしょ!」


「ありがとうございます」


「う、うるさい!」


そういって枕に顔を埋めて足をバタバタしている


「あーもー!」なんて叫んでいる


なにこのかわいい生き物


「とにかく!ちゃんと和やみんなに謝ること!いいわね!?」


「わ、わかりました……」


……こわい





「もう……須賀くんのせいで変な汗出てきちゃったじゃない……


「えと……風呂にしますか……?」


「そうね……」


先輩の言葉に風呂に向かう


スイッチを入れて蛇口をひねる


それだけでいい感じに風呂が沸くのだからありがたい


「後は待つだけでわきますよ」


「そう……」


部屋に戻ると先輩は特になにをするでもなくベッドに座っていた


「どうかしました?」


「な、なんでもないわよ……?」


「はあ……」


どことなく先輩の顔が赤い


先ほどのがまだ治っていないんだろうか





「ねえ、須賀くん……?」


「は、はい……?」


な、なんだ?


声が妙に艶っぽいぞ……


「やっぱり……こういうことをしたの……?」


そういって視線をベッドの上の写真に落とす


「……はい」


「……えっち」


「ごめんなさい」


なぜだかわからないが思わず謝ってしまう


「ねぇ、須賀くん……」


「は、はい……?」


「私とも……えっちなことしない……?」


「……え?」


「……いや?」


「…………ぜひ」


断るという選択肢なんてそもそも存在しなかった……






眠気がやばいのでここまでにさせてください

明日は久しぶりにやすみなので更新できたらいいなぁ……


おやすみなさい





「こんな格好させるなんて……」


「すっげぇエロくていい感じですよ?」


「……バカ」


口ではそう言いつつもとてもそうは見えない


「ほら、ちゃんとくわえてくださいよ」


「わ、わかってるわよ……」


そういってたくしあげたセーラー服の裾をくわえる


それにあわせるようにたくしあげたスカートの裾もつまんでいる


普段見慣れているはずの制服がこうしてみるとかなり卑猥に見えるから不思議だ


「先輩ってえっちぃ下着ですね」


「ほっほいへよ……」


くわえているせいでしゃべりにくいらしい


それでも必死に否定している


……アリだな






改めて先輩の肢体をよく見渡す


ほんのりと朱の差した頬


純白のレースをあしらったブラ


黒いタイツ越しでもわかるブラとお揃いのレースをあしらった純白のパンツ


実用性重視の咲のとは違い『女らしさ』をぐっと引き立てている


どことなく大人びている先輩には妙にぴったりだ


「……先輩が白なんて意外ですね」


そんな憎まれ口を叩いてしまう


「ほういういみよ!」


律儀にセーラー服の裾をくわえたたままでつっこむ


思わず顔がほころんでしまう


「とても似合ってますよ」


「あ、ありがとう……」


予想していなかったらしい俺の言葉にくわえた裾を思わず落としてしまう


そのまま顔を背けた先輩


抱きしめたくなるのを必死にこらえた






「あの……触ってもいいですか?」


「ダメって言ったら我慢してくれるの?」


「…………いえ」


そんなのできるわけない


「やっぱり……」


「すいません……」


「いいけど……条件があるわ」


「条件……ですか……?」


「ええ」


なんだろう?


「触っていいのは下着の上からだけよ」


「……え?」


「だって……直接見られるのは恥ずかしいじゃない……」


「な、なるほど……」


条件よりも先輩の顔の方がかわいいと思ったのは内緒だ






立ち上がった先輩の正面で椅子の座る


両手をそれほど伸ばさなくても上下の下着の上から触るには十分だ


「いいですか?」


一応先輩に許可を求める


「ダメって言っても触るんでしょう?」


「ええ、まあ……」


「だったらさっさとしなさいよ……」


「はい」


一応、先輩の許可を得ることができたので左手を胸に、右手を股間に伸ばす


「……あたたかいですね」


「い、生きてるんだから当たり前でしょ!」


「そ、そうですね……」


真っ赤な顔の先輩に怒られた


……物足りないなぁ


こんなこと決して口には出せないが






想像以上にブラのガードは硬い


それでもそのまま引き下がるのはいやだ


なんだか負けた気がするしな


何にかはわからないけどさ……


ただ、先輩が涼しい顔をしているのはなんとなくいやだ


そう思い両手で先輩の胸を両手で鷲掴みにする


「な、なに!?」


それに先輩の顔を歪んだのを見逃さなかった


ブラは確かに硬いがそれでも揉みしだけば胸の柔らかさが確かに両手で味わえる


さらに力を強めるとそれに呼応するように先輩の顔色も声色も変わる


「もしかして感じてます?」


「そ、そんなわけないでしょ!」


その必死な否定に俺の中の嗜虐心が全身を駆け巡っていく


「なるほど……」


我ながら悪い顔だろう


どこか怯えたような先輩の表情からそれがありありと見て取れた






「ひゃう!?」


先輩からかわいらしい悲鳴が上がる


「なるほど……ここが先輩の弱点ですか……」


「そ、そんなわけないじゃない……」


目をそらしているあたり図星だろう


ブラジャー越しでもわかる二つの突起を思い切り押し込むとさらなる喘ぎ声があがる


「やっぱり……」


「違うって言ってるでしょ!」


震える声色と足では説得力は皆無だ


「も、もうだめ……」


とうとう限界を迎えたのか先輩がへたりこんでしまう


「……イッちゃいました?」


「…………バカ」


いつもとは違う弱々しい先輩


……ヤバイな






「おっぱいだけでイかされちゃうなんて……」


そういって見上げてくる顔


……かわいいな


「もう……誰かさんのせいでパンツもびしょびしょよ……」


「へぇ……」


「責任取ってよね」


「責任……ですか……?」


俺の言葉を気にせずベッドに仰向けになる先輩


「脱がしてくれるかしら?」


「え、ええ……」


足先を伸ばしている先輩


「……いいんですか?」


一応確認してみる


「私がいいって言ってるからいいの!」


「わ、わかりました……」


先輩が言うのなら仕方ない






「こんな格好をしてると赤ちゃんみたいね」


そういって先輩が笑う


「だったらオムツでも用意しましょうか?」


「さすがにそんな性癖はないわよ」


「たしかにこんなに毛の生えた赤ちゃんはいませんもんね」


軽口を叩きながらずり下げた下着から露わになった股間を見て笑う


「こんなにナイスバデーな赤ちゃんもいないわよ」


いつの間にかずり上げたブラからは形の良い胸があらわになっていた


「すごく濡れてて糸引いてますよ?」


「だって……おなにぃでいじるより気持ちよかったんだもん……」


「もしかして先輩……Mですか……?」


「そ、そんなわけないじゃない!」


「でも見られて感じてますよね?」


「…………ぅん」


か細い声で頷いた


気の強い先輩が隠れMなんて……


アリだな!






ともあれ無事に先輩の足から濡れたままの下着を抜き取ることができた


「ねえ……さすがにジロジロ見られるのは恥ずかしいんだけど?」


「見るだけじゃなくて写真に残したいくらい綺麗ですよ」


「あ、ありがとう……ってそうじゃなくて!」


先輩のノリツッコミだ


「ほら、おちんちん出しなさい」


「……え?」


「ズボンの前そんなにしてて辛くないの?」


「そりゃあ……まぁ……」


「ほらほら、特別にしてあげるんだから……」


「はぁ……」


俺の答えなんか聞く耳を持たないらしい


体を起こした先輩がたどたどしい手つきで俺のズボンから逸物を取り出す


「……前より大きくないかしら?」


「先輩がそんな格好をしてますからね」


「どんなリアクションをすればいいのよ……」


俺にだってわからない






「せっかくだから今日は特別サービスよ」


ベッドの縁に腰かけた先輩が笑う


立ち上がったままの俺の逸物がまさに目の前にある状態だ


「特別サービス……ですか……?」


「ええ、これでしてあげるわ」


そういってつまみあげたのは先ほど俺が抜き取った白いパンツだ


「どうかしら、私のエッチなおつゆの染み込んだパンツは?」


「ヌルヌルしててひんやりしてて不思議な感じです……」


「さすがに冷静な感想は恥ずかしいわね……」


「でもほんのり先輩の温もりも残っていますよ」


「そ、そんなことまで言わなくていいわよ!」


先輩の反応がいちいち面白いしかわいい


「生意気な後輩にはこうよ!」


そういって俺の逸物をしごき始める先輩


声が出そうになるのを必死に堪えたのだった






「パンツ越しでもわかるくらい脈打ってるわよ」


そういって楽しそうに俺の逸物をしごいていく


下着の不思議な感触で快感はいつもとは比べものにならない


「ほらほら、いっぱい出しちゃいなさい♪」


意地でも先輩のなすがままになりたくないという意地が出てくる


「もう……強情ねぇ……」


先輩のそんな言葉に軽口を叩く余裕すら残っていない


「仕方ないわねぇ……」


そう呟いて動き出した先輩を目で追いかける


「特別よ?」


ベッドの上に完全に座った先輩が足を大きく開きいわゆるM字開脚になる


下着を履いていないせいですべて丸見えだ


「私もおなにぃするから……一緒にイきましょう?」


先輩のその言葉にタガが外れた俺は、間も無く盛大に射精してしまった


「もう……パンツでも受け止められないくらい出すなんて……」


「すいません……あまりにも気持ちよかったんで……」


「……そういうことなら許してあげるわ」


そういって溢れた精液を舐めて苦そうな顔をした先輩にまた股間が膨らむのだった






寝ます

おやすみなさい




「やっぱり精液なんて好き好んで飲むべきものじゃないわね……」


自らの手に付いた精液を舐め終えた先輩がそう愚痴る


「まあ飲むものではないでしょうし……」


「今須賀くんとキスしたらこの辛さを共有できるかしら」


「……え?」


「…………冗談よ」


「で、ですよね……」


顔が割とマジだったから驚いたぞ……


「さすがにこのパンツはもう履けないわね……」


「ですね……」


「……いや、でもこんなパンツを無理やり穿かされるのもアリかも」


「……え?」


「………………冗談よ」


「で、ですよね!」


さっきより間が長かったような気がしたけど気のせいだよな!






「ねえ、私お風呂に入りたいんだけど」


「そろそろ沸いている頃ですね」


「そう」


「あの……どうして制服を脱いでるんですか……?」


先輩の行動に思わず質問してしまう


「かけなきゃシワになっちゃうでしょ」


「なるほど……」


慣れた手つきでセーラー服とスカートを脱いでいく先輩


空いているハンガーを目ざとく見つけるとそこに脱いだ服をかける


パンツは完全に脱いでしまったのでたくし上げたブラを身につけているだけだ


「男の子の部屋でブラジャーだけなんてどんな格好よ……」


先輩が独り言ちる


「……変態ですかね」


「おちんちんだけ出してる男に言われたくないわよ!」


「はあ……」


わりと良くなる格好だなんて言えない






「せっかくならあれ穿いてみます?」


無造作に置かれたストッキングを指差す


「さすがにそこまで変態じゃないわよ」


「変態なのは認めるんですか?」


「…………しょうがないじゃない」


「へぇ……」


思わず顔がにやけてしまう


「ニヤニヤしてるけど須賀くんも同類だからね!?」


「たしかに……」


そこまでショックでもないけど


「まあいいわ、お風呂行きましょう」


「俺もですか?」


「ほら、綺麗にしてくれるんでしょ?」


「わかりました」


そういえばそうだったような気がする





「こうして見るとすごい筋肉ねぇ……」


「そうですか?」


脱衣所で服を脱いだ俺に先輩が俺を見て言う


「まあ男の子の裸なんて見る機会ないから比べようないんだけどねー」


「まあ雀卓なんか運んでると筋肉もつきますよ」


「そ、そうね……」


そういって気まずそうに目をそらした


少しは自覚があるみたいだ


「さすがにブラも外すんですね」


「そりゃお風呂に入るんだもん」


「バスタオル巻いたりしないんですか?」


「おなにぃまで見られちゃったんだし今更よ」


そういって扉を開けて浴室へ入っていった


慌てて俺も浴室へ入っていく





「ねえ……」


「どうかしましたか?」


「……おしっこ行きたい」


「…………は?」


何を言ってるんだこの人は


「しかたないでしょ!寒い中裸だったんだから!」


「な、なるほど?」


なんとなくわかってしまうのがいやだ……


「どうしましょう」


「普通にトイレに行けばいいんじゃないんですか?」


「さすがに全裸で家の中を歩き回るのはねぇ……」


「ブラジャーだけと何が違うんですか……」


「大きな違いよ」


「はぁ……だったらここでしちゃえばいいでしょうが」


「それもそうね」


「え?」


「え?」


冗談だよな……?





「へぇ……私の股間ってこんな風になってるのね」


「まじまじ見るものでもないと思いますが」


「あら?自分の目で見る機会はないから結構新鮮よ?」


「だったら一人で手鏡なり使ってみればいいじゃないですか……」


「さすがにそれはいやね……」


「だったら……」


「文句はいいつつも付き合ってくれる須賀くんのそういうところ好きよ?」


「…………」


思わず言葉に詰まってしまう


「照れてる?」


「……うるさいです」


「まあまあ、保健の教科書よりよっぽど正確な教材よ?」


そういって足を広げられて股間を露わにして抱え上げられた先輩が笑う


抱え上げているのはもちろん俺だ


「どんなリアクションをすればいいんですよ……」


俺の偽らざる本音だ






「そろそろ出るわよ」


「……そうですか」


ある意味世界で一番聞きたくない報告だ


「……ぅん」


きっかけは先輩のくぐもった声


密着している俺にはしっかり届いた


ポタポタと垂れ始めた雫


狭い尿道から解放されたせいか勢いがどんどん増していく


まっすぐではなく少し緩やかなカーブを描いていくやや黄色い放物線


床にあたり跳ねる雫と奏でられる水音


ツンと鼻をつく匂い


それでもいつまでも続くわけではない


先ほどと同じように弱くなった水流


その最後の抵抗のごとく俺の逸物を伝っていく


だけど不思議と汚いとは思わない


「……見た?」


「……ええ」


未だに残る香りと逸物のぬくもり


まさに『下品』な行為のはずなのに……


どこか『上品』だと思ってしまう俺がいた






「おしっこの出る穴とおちんちん入れる穴が違うって本当だったのね」


「……は?」


抱え上げたままの先輩の斜め上をいく感想にいろいろな余韻がすべて吹き飛んだ


「知識としては知ってたけどこうして鏡でみれば違うのがはっきりわかるのね」


そういって満足そうに頷いている


もう乾いた笑いしか出ない


先輩が怪我しないようにゆっくり椅子に下ろす


「ねえ」


「なんですか?」


半ば呆れつつ返事する


「私のおしっこ……綺麗にしなくちゃいけないわよね……?」


振り向いた先輩の顔はやけに笑顔だ


……いやな予感しかしないのは経験則だろうか






「……私のおまんこ……舐めてくれるかしら?」


そういって浴槽に腰掛け足を広げる


割れ目の横まで生えている茂みはしっとりと湿っている


「……断ることは?」


「できると思うの?」


「…………いえ」


どうこういってやらされるのは身にしみてわかっている


「じゃあ……お願いね……?」


「はい……」


先ほど先輩が腰掛けていた椅子に腰掛ける


先輩と向かい合うように椅子ごと向きを変えてみると先輩の股間が目の前だ


「じゃあ……お願いね?」


「……はい」


その声には不思議と抗えなかった






「おしっこした後のおまんこを後輩に舐めさせるなんてひどい先輩ね」


「……思ってもないでしょうに」


「ばれてた?」


そういって楽しそうに先輩が笑う


「まあまあ、こんなこと須賀くんにしか頼めないわよ」


「俺以外にもこんなことさせてたらドン引きですよ……」


「ほらほら、いいからな・め・て♪」


ツーンと実験で嗅いだことのあるアンモニアの臭う股間


そこに舌を這わせていく


「や、やっぱり自分で触るよりいいわね……」


さっさと終わらせるためにも先輩の言葉は無視だ


綺麗にするために舐めているはずなのに一向にそうはならない


「ま、待って!そんなにされたらまたイッちゃうから!」


そんな悲痛な叫びももちろん無視だ


「だ、だめえ!」


そんな必死な声とともに、先ほどとは明らかに違う噴水が俺の顔を襲った






寝ます

おやすみなさい





「なるほど……」


「何を一人で頷いているんですか?」


「なんだかゾクゾクしちゃうわね……!」


先ほどとは真逆の体勢だ


浴槽の縁に腰掛ける俺


椅子に腰掛ける先輩


先ほどの俺と同じく股間が目の前にある状態だ


なぜだかはわからないが先輩は満足げだ


「こう……無理やりやらされてるって感じ?」


「はあ……」


「なすすべなく後輩に無理やりえっちなことをさせられるなんてゾクゾクしない?」


「しません」


「そう……残念ね……」


がっかりしたような先輩


やっぱりMじゃないか……






「自分のおしっこのかかったおちんちん舐めるのよね……」


「あの……別に大丈夫ですよ?」


「すっごく燃えるじゃない!」


「……え?」


「…………冗談よ」


「で、ですよね!」


俺の言葉にわざとらしくため息を吐く先輩


……本当に冗談だよな?


「やっぱりしょっぱいわね……」


俺の逸物に舌を這わせた先輩がつぶやいた


「ねえ」


「はい?」


「頭を掴んで無理やり舐めさせたりしないの?」


「しませんよそんなこと……」


「…………そう」


だからその間はなんなんですか……






「どう?気持ちいいかしら?」


根元の方を手で扱き先端の方を舌で刺激しながら先輩がいう


「え、ええまあ……」


「……うそつき」


「すいません」


どちらも中途半端だというのが本音だ


「じゃあそろそろ本気を出してあげましょうか……」


「……え?」


どういう意味だ?


そんな俺の疑問をよそに先輩は大きく深呼吸をしている


「……え!?」


思わず声が漏れてしまった


喉の奥まで俺の逸物を咥え込む


さすがに全てとは言わないがそれでも8割以上は先輩の口の中だ


……ヤバイな


手とはまったく違う感触に思わず戸惑う






「ほう……?」


上目遣いになり必死に顔を前後させる


あった目はかなり苦しそうだ


「や、やっぱりやめても……」


そのまま情けなく誤爆という事態をさせるためにもそんな提案をした


……無視されたけどな


そんな間も先輩は必死に顔を動かしている


その健気さに思わず頭を撫でてしまう


「……ぅん?」


最初こそ不快感を示した先輩だったがすぐに慣れたらしい


とはいえさすがに辛かったらしい


それに比例するように俺の快感は増していったわけだが……


「さすがに無理……」


そういって先輩が俺の逸物を出した時だった


「す、すいません!」


「ふぇ?」


先輩の顔に盛大に射精してしまったのだった……






「さすがに多すぎないかしら……」


「その……すっげぇ気持ちよかったんで……」


「そう……」


そういって髪の毛からヘソの下の股間、さらには足まで垂れている精液を見渡す


「えっちなビデオよりすごくないかしら?」


「さ、さあ……」


「やっぱり美味しくないわね……」


ひと舐めして先輩がそう呟く


申し訳なさでいっぱいだ


「……ま、悪くはないわね」


「……え?」


「なんでもないわ、体を洗いっこしてさっさと入りましょ」


「わ、わかりました……」





「やっぱりお風呂は気持ちいいわねぇ」


「そ、そうですね……」


お互いの体を洗いあって浴槽に浸かる


それ事態は問題ないんだけど……


「あの……どうしてこの体勢なんですか……?」


「私はこの密着感好きよ?」


「そ、そうですか……」


お互いに向かい合って抱き合っている


いや、抱き合っているというより先輩がしがみついているというほうが正しいかもしれない


「私のおっぱい好きでしょ?」


「……まぁ」


「だったらいいじゃない」


否定できないのが悔しい






「先輩ってやっぱり先輩なんですね」


「藪から棒にどうしたのよ」


「いえ、相談に乗ってもらってそう思ったんで……」


「もっと尊敬してもいいのよ?」


「さすがに今日のことがあって尊敬するっていうのは……」


「あら?えっちなお姉さんは嫌い?」


「…………嫌いじゃないです」


「自慢じゃないけど私結構尽くすほうよ?」


「……え?」


「例えば今ここで須賀くんが告白してくれたらえっちだってしてもいいわよ」


「か、考えておきます……」


「優柔不断ねぇ……」


そういってため息を吐いた


はやりさんへの思いが揺らぎそうになったのは内緒だ


「そろそろ上がりましょうか」


「そうですね」


ただ


心と体があったかくなったのは事実だ






「そういえば着替えはどうしましょう」


「え?何も用意してなかったんですか?」


「ええ、晩御飯だけいただいて帰るつもりだったから……」


「えっと……咲の着替えならありますよ?」


「さすがにサイズが合わないわよ……」


「ですよね……」


「ま、いいわ……今夜は抱き合って寝ればあたたかいでしょう」


「あの……俺は普通に着替えがあるんですけど……」


「いいと思うの?」


「だったら俺のワイシャツでも貸しましょうか?」


「……アリね」


「だったら……」


「でも……たまには裸で抱き合って寝るのもいいと思わない?」


「……はい」


とびきりの笑顔にそう頷くしかなかった





ベッドに入るとさっさと寝てしまった先輩


色々と疲れていたんだろう


やっぱり先輩も大きいな……


抱きつかれた腕にそう感じた


とりあえず今できることをするしかないよな


まずは和に謝るか


できるだけ早いほうがいいよな


そんな悩みが解決したらなんだか体がフッと軽くなった気がする


そしてほどよい睡魔が迫ってきた


おやすみなさい


そう呟いて安らかな寝顔の先輩の頭を撫でた


くすぐったそうな笑顔に思わずドキリと聞いたのは内緒だ


……写メったのもな


その日はとても気持ち良く眠れた





翌朝


下半身の違和感で目が覚めた俺はそのまま先輩にしてもらった


お返しに昨夜と同じことを風呂場ですることになったけどな


さすがにシャワーで終わりだったけど……


「クセになりそう」


満足げな先輩のつぶやきは聞こえないふりをしたほうが賢明だろう


「先輩って料理あまり上手じゃないですね……」


「ギャップ萌えよ!」


そう裸エプロンで必死に否定する先輩はかわいかった


結局先輩は下着をつけずにノーブラにタイツだけどいう格好で登校することになった


咲の下着はパッツパツだったしな……


朝下駄箱で出会った和に思い切り頭を下げたせいでまた怒られた


ただ、許してもらえたみたいで何よりだ


「金曜日の夜楽しみですね♪」


その一言がやけに怖かった


その晩


『3回もイッちゃった♪』


湿った股間のアップの写真を添付された先輩からのメールのせいで、結局眠れない夜になったのだった……



続く






今度からはなるべく書き溜めをして一気に投下するべきですね

ひっそりとやっているスレなので問題ないでしょうが


とりあえず久がMというのはアリだと思いました


おやすみなさい





「須賀くん、指切りのルーツはご存知ですか?」


隣に座った和が質問してきた


「いや、知らないけど……」


「元の始まりは江戸時代だったらしいですよ」


「そうなのか?」


「ええ、遊女の方が自分の小指を切り落として誠意を見せたのがはじめだそうですよ」


「す、すごいな……」


「それぐらいの覚悟だったということですよ」


「な、なるほど……」


とても真似できそうにないな……


「だけど急にそんな話をしてどうしたんだ?」


「私との約束……忘れたとは言わせませんよ?」


「……ごめんなさい」


「百聞は一見に如かずとも言いますし態度で示してもらいましょうか」


「…………はい」


『今夜が楽しみですね♪』


和のとびきりの笑顔とは対照的に、俺の心は晴れないのだった……





新幹線から降りてそのままホテルへ移動する


ただし今日はタクシーだ


なんでもセキュリティの問題らしいが


満員電車に嫌気がさしていないといえば嘘になるのでありがたい


いつものホテルにいつも通りチェックインする


最近では半ば顔パスみたいな扱いだ


フロントの人に『久しぶりだね』と声をかけてもらえて驚きつつも嬉しかったのは内緒だ


そのまま部屋へと向かう


ちなみに和はずっと笑顔だ


……怖い


覚悟を決めて部屋に入った時だった


「の、和……?」


「もう……心配させないでくださいよ……」


赤くなった目とその言葉が和の偽らざる本心というやつだろう


「ごめん」


「……バカ」


そのまま俺の胸に顔を埋めてきた


俺としてはただ和を抱きしめて頭を撫でてやるしかできないがそれがさらに和の気持ちのリミッターを外してしまったらしい


……耳をふさぐための腕があと2本あればなぁ……






「落ち着いたか?」


俺の質問に無言で小さく頷く和


あまりの弱々しさにまた抱き寄せる


嫌がる素振りがなくてよかった


「あの……須賀くん……」


か細い声で和が声をかけてくる


「なんだ?」


そろそろ離したほうがいいだろうか


「その……喉乾きませんか……?」


「たしかに……何か買ってこようか?」


幸いエレベーターの近くに自販機はあるしなんだったらコンビニに出かけてもいいだろう


和に抱きつかれているというのはありがたいんだけど……


目を腫らした和と二人きりでずっといられるほど心は強くない


「いえ、大丈夫です」


そういってにっこり笑う和


「……え?」


どういうことだ?


どこかで買っていたような素振りはなかったけど……






「私のえっちなおつゆはどうですか……?」


俺から離れた和が下着を膝あたりまでずり下げる


履いている下着はいつか一緒に選んだものだ


とても似合っているのを見るとなんだか誇らしくなってしまう


「……早く飲まないと垂れてしまいますよ」


色っぽい声でそんなことを言われる


たくし上げたスカートの下から露わになった黒い茂みはしっとりと湿っている


そこからムッチリとした太ももへと垂れているのはちょっとした芸術作品だ


「いかがですか?」


俺を誘うような甘い声色


吸い込まれるように跪き『飲み口』へと顔を近づけていく


「もう……私のえっちなおつゆ……たっぷり召し上がってくださいね……?」


心の中で返事をしながら思い切り吸いついた






「……ぁん……ッ」


くぐもった声が頭上から降り注ぐ


ちょっと粘ついてはいるもののサラサラしている愛液


シャワーを浴びていないせいかほんのりと臭う


抱きしめたときとはまた違った臭いのギャップ


これはこれでアリだ


「……やぁん……んッ!」


ますます激しくなる喘ぎ声に顔は見えないのは承知で顔を上げてみる


……え?


喘ぎ声は露わになった二つの胸から降り注いできていた


とめどなく溢れる愛液を垂らさないように必死に吸い付く


「だ、ダメ……れす……」


力なくへたり込んだ和


「イッたのか?」


俺の質問に恥ずかしそうに赤い顔で頷く和


「その……続きはお風呂で……」


「ああ」


服を脱がせた和を抱え上げて、二人で風呂場へと向かった






今夜はここまでー

喘ぎ声を文字に起こすのって難しい……



おやすみなさい





「須賀くん……」


下ろしてくれた須賀くんに抱きつきます


お互いに何も身につけていないので心臓の鼓動すら感じ取れそうです


「体育があったから汗臭くないか?」


そんな声が聞こえてきます


「男らしい匂いで好きですよ」


「そ、そうか……」


少なくとも私の人生において父の他にこうして抱きつく男性は須賀くんしかいません


そしてどちらかといえばインドアな父からは決して感じられない匂いです


たしかに不快なはずなのに須賀くんの匂いだと思うと途端に愛おしくなるのだから不思議なものです


「さすがに深呼吸はやめてくれないか……?」


困惑したような声


「す、すいません……」


口ではそんなことを言いつつもお腹の奥がうずいてしかたありません





「硬くなってますよ?」


お腹に当たるソレを両手で撫でます


「……和がエロいからだろ」


「心外です」


少なくともこんなこと須賀くん以外にしはしません


「ふーん?」


意地悪そうな声をあげてお返しとばかりに私のワレメを撫でてくる須賀くん


「きゃう!?」


先ほどの舌の余韻が残るそこへの刺激に思わず声が漏れてしまいました


「やっぱり和ははしたないな」


そういって楽しそうに笑っているのが無性に悔しいです


それを否定できない私も私ですが……


「どうしたいんだ?」


「須賀くんの……」


「俺の?」


「お……おちんちんを舐めさせてください……!」


「よく言えました」


そういって須賀くんが頭を撫でてくれます


お腹の奥がキュンキュンうずいてしまいます






すごいです……


そんな感想を必死に飲み込みます


浴槽に腰掛けた彼のおちんちんが目の前に来るように跪きます


妄想や想像は何度したかわかりません


彼がいない寂しさを紛らわせるときに両親の部屋にあった本やDVDを見ることもありました


だけど……


決して本物の魅力にはかないません


それが大好きな須賀くんのおちんちんであるのだからなおさらです


私が包んでも包みきれないほど立派な須賀くんのおちんちん


その先端に口づけをするとほんのりしょっぱい味が全身を駆け巡ります


それだけで絶頂を迎えそうになるのを必死にこらえます


「和……頼む……」


「ふぁい」


おちんちんを口にくわえながら彼の言葉に頷きます


ただし……今日はただでは射精させてあげません


だってこれは……


お仕置きですからね!






須賀くんの敏感な部分


先端に舌先を這わせます


須賀くんが必死に声を押し殺しているのが下からよく見えます


ですが今日はこれだけではありません


両親の部屋で見つけた本で学んだ秘策を試すときです


「え!?」


そんな声を須賀くんがあげます


それもそうでしょう


根元を強く握り絞められもう片方の手で袋の方をしごいているのですから


男性を焦らすのに効果的だと書いていましたが覿面みたいです


頭を動かしながら口でおちんちんをしごいていくといつも以上に猛々しく脈打ってくるのがありありと伝わってきます


いつもならこのまま射精させてあげますが今日はそうはいきません


「の、和……もうイきそう……!」


そんな須賀くんの哀願を無視しておちんちんを出します


「……え?」


須賀くんの困惑の声に目論見が成功して思わず笑みがこぼれそうになりました






「ごめん、和!」


「……え?」


作戦成功だと思い手を緩めた瞬間


堰を切ったような射精が私の顔を襲いました


「もう……射精するんだったらちゃんといってください」


「……ごめん」


想像しなかった状況に動揺しそうになるのを必死にごまかします


顔から体へと伝っていく精液のあたたかみや匂いに絶頂しそうになるのを必死にこらえます


ここで感じているのを気取られるわけにはいきません


「こんなに濃いなんてどれだけ溜まってたんですか……」


そういって呆れたようにため息を吐きます


そうでもしなければ口いっぱいに広がる須賀くんの味に耐えられそうにありませんでしたから……






「もう……あんなに射精したのにまだまだ固いじゃないですか……」


「ご、ごめん……」


私の体にこんなに欲情してくれていて嬉しいとは口がさけてもいえません


申し訳なさそうな顔をしている須賀くんに嬉しくなると同時にこちらも申し訳なくなってしまいます


「今度はどこでしてほしいんですか?」


胸の下で腕を組んで持ち上げるとそこに視線が注がれます


「……胸で」


「ふふ、いいですよ♪」


予想通りの答えに楽しくなってきます


多くの男性から視線を集める胸の谷間には須賀くんの精液が溜まっています


そんな胸で須賀くんのおちんちんを挟み込むと先端がわずかに顔を出します


「今度は簡単に射精しないでくださいね?」


「わ、わかった……」


これほど頼りにならない須賀くんの言葉も珍しいですね……


こちらとしては好都合ですが






いつもより滑りがいいせいでスムーズにおちんちんをしごくことができます


両腕を使って挟み込むように須賀くんのおちんちんをしごけば情けない声が漏れてきます


「こういうのはいかがですか?」


両手を交互に動かしながら少し違った刺激を与えるとおちんちんがまた強く脈打ちます


見上げた須賀くんの顔だけで気持ちいいのがわかります


「こういうのもありますよ?」


片方の胸を持ち上げてそこにある須賀くんのおちんちんを押しつぶすようにします


これも本の受け売りなんですけどね……


一口に胸といってもこれほどまでに使い方があるとは目から鱗が落ちる思いでした


想像以上の反応を示してくれる須賀くんに満足です


切なそうな須賀くんにとどめをさすようにまた両胸ではさんでおちんちんをしごいていきます


「ご、ごめん、和!」


先ほどと遜色ない勢いで須賀くんがまた射精しました


まるで噴水みたいですね


思わず笑ってしまいました


「……ごめん」


もっとも須賀くんには別の意味で捉えられてしまったみたいですが……


お仕置きですからこのままでいいでしょう






お仕置きの方はうまくいきましたが体のうずきは強くなるばかりです


最初になめてもらったくらいでは満足できません


「なあ、和?」


「ひゃい!?」


思わず素っ頓狂な声を上げてしまいました


「欲求不満なのか?」


「ふぇ……?」


須賀くんの視線を追っていくと無意識にお股をいじっていました


「ち、違います!」


あわてて須賀くんの言葉を否定します


「ふーん……?」


おもむろに私の胸をいじってくる須賀くん


自分でするのとは違う力強いそれに思わず絶頂に達しそうになりました


そんな私の気持ちが読み取れたのか須賀くんは手を離してしまいました


「欲求不満なのか?」


ニヤニヤしながら聞いてくる須賀くん


「はい……」


悔しいながら頷かざるをえませんでした






「は、恥ずかしいです……」


「いやあ、いい眺めだなあ」


「須賀くんはいじわるです……」


ユニットバスの便器の上


そこに私はしゃがんでいます


和式でするときのかっこうを洋式でしています


……普段は全裸ではありませんが


背中をもたれているせいで足が大きく開いていて須賀くんにすべて見られています


「思う存分おなにぃしていいぞ」


「いじわる……」


須賀くんに見られながら自慰をする


初めての体験に興奮しているのは事実です


最初こそたどたどしかった手つきもいつも以上によく動きます


結局……


「み、見ないでください……」


盛大な潮吹きとともに須賀くんに見られながら絶頂を迎えてしまいました……






「須賀くんは意地悪です!」


もたれかかっている胸板の持ち主をそういってなじります


「ごめんごめん、和がかわいかったからさ」


「そ、そんな言葉ではだまされませんからね!?」


とはいえ内心嬉しいのは事実ですが


お互いの体の洗いっこをしながら胸とお股で1回ずつイかされてしまいました


これじゃあ私がお仕置きされているみたいじゃないですか……


「ごめんごめん、俺にできることならなんでもするから許してくれって」


「……本当ですか?」


「和?」


振り返った私に須賀くんは不思議そうな視線を向けてきます


「もう……どこにも行かないでください……心配かけないでください……」


いつの間にか涙が溢れています


「……わかった」


そんな私を須賀くんが優しく撫でてくれます


「絶対とは言い切れないけどできる限り一緒にいるよ」


「……約束ですよ?」


「……ああ」


私が差し出した小指に須賀くんも小指を絡めてくれます


「ゆびきりげんまんなんて久しぶりですね」


「俺もさ」


「嘘ついたら私の両親が黙っていませんからね?」


「わ、わかった……」


何はともあれその晩は久しぶりにぐっすり眠ることができました……






今夜はここまでー

書きながらのどっちの一人称視点にしなければよかったとちょっと後悔しました

次回は健全な話を


おやすみなさい





「その調子ならうまくいったみたいだな」


収録の後、師匠達と待ち合わせした俺はタクシーの中でそんな話をしていた


「はい」


「で?きっちり一発決めてきたんだろうな?」


「し、してませんよ!」


「なんだ、つまんねえな」


盛大に噎せた俺に呆れたように笑う師匠達


そんな風に二人にいじられていると目的地の病院についた


お見舞いに来た旨を受付で伝え病室へと向かう


個室の名前が正しいことを確認して扉を開く


「失礼します……」


「……え?」


その部屋の主と目が合う


「その……ちょっと出ててもらってもいいかな?」


「は、はい……」


開いた扉を再び閉める


……まさか着替え中だったなんて


とりあえず部屋に入ったら必死に謝らなきゃな


とはいえ……


先ほど見た裸のせいで謝罪の言葉がなかなか思い浮かばなかった……






「すいませんでした!」


思い切り頭を下げる


ここが病室じゃなければ土下座をしていただろう


「まあまあ、見られたって気にしないから大丈夫だよ」


「でも……」


「それとも……私の裸は見るに値しないものだったのかなぁ?」


「いえ!そんなことはないです!すっげぇ綺麗だったですし……」


「そっか……じゃあ許す」


「そうそう、そんなこと気にしなくていいんだよ」


「まだ女として見てもらえてよかったじゃねえか」


師匠達が楽しそうに笑う


「もう、どういう意味ですか!」


そういってこの部屋の主こと真深さんはほっぺたを膨らませている


緩んだ胸元から見えた谷間にどきりとしたのは内緒だ






「そういえばマカロンありがとうね」


「……え?」


なんのことだ?


「はやりちゃんのお店から京太郎くんの名前で送ってくれたでしょ?」


「はあ……」


といってもまったく心当たりがない


「昔小学生だったはやりちゃんが島根から横浜まで一人で届けに来てくれたこともあるんだよ」


「そうですか……」


すごいな……


実際に島根まで行った身としては小学生であの長旅を成し遂げたはやりさんは本当にすごいと思う


「ほう……隅に置けねえじゃねえか」


「そういう細かい心遣いを忘れない男はモテるぜ?」


そういって師匠達が肩やら背中やらを叩いてくるが割と痛い……


とりあえず父さん達に確認してみるか……






「それで……うまくいったみたいだね」


「……え?わかるんですか?」


「これでも牌のお姉さんとして色々な人を見てきたからね」


そういって胸を張る真深さん


……う


揺れたそこからあわてて目をそらす


「それで何か目標が見つかったんでしょ?」


「はい」


真深さんたちに雀竜王戦のことを話した


テレビのことを知っていたけど最後まで俺の話を聞いてくれた


突拍子もない話なのに笑わずに真剣に聞いてくれていた


そのせいで話し終わった時ちょっとした威圧感に襲われたくらいだ





「だったらもっと強くならなきゃね」


「……え?」


予想外の言葉に驚いてしまう


「あれ?違うの?」


「いえ、違わないですけど……」


「夢を持つのは大切だけどそれに向けて努力しないと叶う夢も叶わないよ」


「……はい」


真剣な視線に頷くことしかできない


師匠たちも頷いている


「というわけで打とっか♪」


真深さんの目がキラキラと輝いている


勝手知ったるかのように師匠たちが手早く卓の準備を始めた


この前はなんとも思わなかったけどなんで病室に雀卓があるんだよ……


そんな疑問を挟む間もなく対局が始まる


結果は……


聞かないでくれ……






「まだまだだな」


「ま、天才でもない限りそううまくはいかんよ」


そういって二人は楽しそうに笑う


「はい……」


そう返事をするのが精一杯だ


「ただお前の目標を達成したいんなら俺たちにも勝たないとな」


「……え?」


「おいおい、俺らにも参加権はあるんだぜ?」


「しかもシードもな」


「そ、そうですか……」


せっかく立てた目標なのに早くも心が折れそうだ……







今夜はここまでー

ここからどうつなごう……


おやすみなさい





「おはようございます、昨夜はよく眠れましたか?」


「……え?」


目が覚めて入ってきた和の姿に思わず戸惑ってしまう


「和が服を着てる……?」


「どういう意味ですか!」


そういってほっぺたを膨らませている


そのほっぺたをムニムニしたいと思うのは俺だけではないはずだ


「もう……バカなことを言ってないで着替えてください、朝ごはんに行きますよ」


「わ、わかった……」


顔を洗って服を着替える


それにしても和が服を着てるなんて……


もしかして今日は雨か?


そんな俺の予想や心とは裏腹に今日はとてもよく晴れている






「今朝はゆっくりできますね」


「ああ」


俺たちの他に2組しかいないレストランで朝食をとる


早々にチェックアウトした人も多いみたいだ


普段のことを思えばかなり静かに思えるな……


「そういえば須賀くん、今日は何か用事はありますか?」


「いや、特にないけど……」


あったとしてもとてもやる気が出ないだろうしな……


「でしたら協力してくれませんか?」


「協力?」


「ええ、せっかくなので……」


「ああ、わかった」


困ってるみたいだし協力してもいいだろう


和にはいろいろお世話になってるしな


「ではテレビ局に向かいましょうか」


いつもより遅い時間にチェックアウトしてタクシーでテレビ局に向かった






「今日はありがとうございます」


「……良子さん?」


ロビーにはすでにきていた良子さんが待っていた


ちょうど昼時と言うこともあり社員食堂で昼食とともに話をすることになった


「芸能界秋のスポーツ大会?」


「イエス」


目の前で音を立てずにナポリタンを食べている良子さんが頷く


「これなんです」


カルボナーラを食べていた和が一枚の企画書を差し出す


一通り目を通してみる


「つまり俺にチームに加わってほしいということですか?」


俺の言葉に二人が頷く


3人1組には一人足りない


別の人が入ることになっていたけどリハーサルの筋肉痛で動けないらしく参加は困難らしい


なんでもネコミミスク水が似合うアラフォー実家暮らしらしい


……なんとなくあの人のような気がするけど気のせいだよな?


二人に目を逸らされているけど大丈夫だよな?


とはいえ断る理由もない


…………別に競技を見て揺れそうなんて思ったわけではない






「やーやー今日はよろしく頼むねー」


「恒子さん?」


「私もいますよ」


そういって針生アナも挨拶をしてくれる


俺も挨拶をしながら頭を下げる


「それにしても珍しい組み合わせですね」


「本当は私じゃなかったんだけど……」


そういって針生さんが恒子さんに目をやる


「いやあ、本来のゲストがリハーサルでいろいろあってね……」


「はあ……」


……あの人じゃないよな?


「ま、今日はよろしくね」


「とりあえず楽屋に今日のプログラムがあるので着替えたあとで目を通しておいてくださいね」


「わかりました」


3人で向かう


楽屋には今をときめく『木星』や『新世代』といったアイドル達の名前もあった


「楽しみですね!」


……やっぱり和ってミーハーだ






それから競技が始まった


さすがに男女差があることでいろいろとハンデがある


とはいえなかなか白熱した戦いだ


良子さんも頑張ってくれてるしな


「が、がんばります……」


新世代の女の子と同じことを言ってるぞ……


……マスコットって大事だよな!


そんなこんなでいよいよラスト競技


競技は借り物競走だ


チーム3人で協力して探してくるのだ


お約束で得点がアップするのでどのチームにも優勝チャンスありだ


「位置について……よーいドン!」


8チーム同時にスタートした






「私たちはこのトレジャーボックスですか」


和に合わせて走るせいで最後の一つだ


とはいえ残り物には福があるとも言うしな!


「……え?」


これもしかして……知恵の輪?


試しに力任せに引っ張ってみるが壊れる気配はない


「か、貸してください……」


息も絶え絶えの和に知恵の輪を渡す


「大丈夫ですか?」


良子さんも不安そうに和を見守る


そんな俺たちの不安をよそに和は取り付けられた3つの知恵の輪を器用に外してしまっていた


すごいな……


悪戦苦闘している他のチームを見るとたしかにそう思う






『体育館"で行われている障害物走、奇怪な走者が出場中

 数えきれぬほど足があり、全ての障害物につまずきながら走ってる

 ゴールしてもまだ進む、勢い余って周回突入

 戦慄を覚え始める観客たち、走者は力尽きるまで止まらない

 体育館とは何か?』


そんな紙切れが一枚宝箱の中に入っていた


「体育館はさすがに持っていけませんよね」


「それはインポッシブルですね」


「でもたしかにわかりませんね……」


他のチームもそれぞれ違う問題が出されているようで頭を抱えている


「とりあえずテレビ局の中を探してみないか?」


「イエス」


「たしかに下手の考え休むに似たりともいいますしね」


そういって歩き始めた


さすがに和にこれ以上辛い思いをさせるわけにはいかないしな


決して揺れるからではない


それにしてもどうしてジャージの名前はみんなひらがななんだろう?







眠いので寝ます

答えが分かった人は書いておいてください

正解の方で何か希望ネタがあれば書いておいてくだされば書きます



おやすみなさい



乙~
足が櫛で障害物がピンと考えて周回する物か~オルゴールかな?
正解なら、のよりんに麻雀の特訓をしてもらうのと、その過程でのよりんの部屋で2、3日二人っきりで一緒にお風呂入ったり一緒にベットに裸でお互い寝たり見ている方が恥ずかしい生活をするなんてどうかな?



「奇怪な走者ってどんな人でしょう?」


そんな質問が和から出てくる


「ネコミミの似合うスク水アラフォー実家暮らしとか?」


「たしかにそれは奇怪ですけど……」


良子さんの言葉に俺たちについてきているスタッフさん達も必死に笑いをこらえている


「あの……ちょっといいですか?」


「どうかしたのか?」


「これって書き間違いの可能性はありませんか?」


「「書き間違い?」」


良子さんと声が重なる


「ほら、優希がよく漢字の書き取りを間違えるじゃないですか」


「たしかに……」


漢字の書き取りを部室でやっていることもあるくらいだ


「ということは……少し立ち止まって考えてみましょうか」


「「はい」」


良子さんの提案にロビーに座る


両隣に座る二人の汗の臭いは不思議と不快ではなかった






「『奇怪』はこうですかね?」


そういって和が左手に持ったペンで『機械』と書く


「でも『走者』ってなんだろうな」


「そうですね……」


「とりあえずそれは後回しにして他の部分を考えてみませんか?」


「賛成です」


良子さんの提案に和も頷いている


「数え切れないほどの足ってムカデとか?」


「ひうっ!?」


想像したらしい和がかわいらしい悲鳴をあげる


良子さんは我慢したみたいだが俺の服の裾を持っている


二人とも反応は違えど姉妹みたいだ


……アリだな!






「しゅ、周回ということはぐるぐる回るということですよね?」


「い、イエス!」


二人が頷きあっている


それでも裾をつかんだ手は離してくれない


「機械でぐるぐる回るってメリーゴーランドとか観覧車とか?」


ガラスの向こうにある観覧車はとてもよく目立っている


「ということはメリーゴーランドや観覧車の置物ということでしょうか?」


小首を傾げる仕草もかわいらしい


「しっくりきませんがせっかくなので探してみましょうか」


「そうですね」


3人でメリーゴーランドや観覧車の置物がありそうな場所に向かう


ドラマの小道具を扱っている倉庫ならあるだろう


薄暗いそこに入ると二人とも密着してくる


……二人とも柔らかいな


何がとは言わないが






「あ、ありましたよ」


そこには白馬と馬車のメリーゴーランドの模型があった


「これはオルゴールみたいですね」


「たしかに……」


試しにネジを巻いてみると聞き覚えのあるクラシックが流れ始めた


「「わかりました!」」


その直後に二人から声が上がる


二人揃って答え合わせをしているみたいだ


これが疎外感……


「須賀くん、それが正解ですよ」


「そうなのか?」


「イエス、それを持ってゴールすればオーケーです」


「はあ……」


よくわからないが二人は納得しているみたいだ


「後で説明してくださいよ」


俺の言葉に頷く二人をオルゴールを持って追いかけ始めた





「痛!」


「大丈夫か!?」


廊下に積まれたダンボールを避けようとした和がつまずいて転んでしまう


「え、ええ……」


そういって立ち上がろうとしているがうまくいかない


「ひねったみたいですね……」


確認した良子さんがつぶやく


「大丈夫ですか!?」


スタッフさんも慌てて飛んでくる


「大丈夫です……」


言葉とは裏腹にとてもそうは見えない


「私のことはいいので早くゴールしてください!」


もちろんそんなことできるわけない


良子さんの強い視線も同じことを伝えてくる


「……良子さんこれお願いします」


「……イエス」


「あの……須賀くん……?」


不安げに見上げる和を抱え上げる


「しっかりつかまっててくれよ?」


「ふぇ?」


戸惑っている和をよそに良子さんとゴールへ駆け出した






「もう!恥ずかしかったんですからね!?」


「まあまあ、優勝できましたし……」


「そんな問題ではありません!」


「ご、ごめんなさい……」


なぜか良子さんが謝っている


ただ和が怒るのも無理はないだろう


散々茶化されたもんな……


とはいえ優勝できたのは事実だ


旅行券ももらえたしな!


「和に嫌な思いをさせたんならごめん」


そういって俺も謝る


「べ、別にいやじゃなかったですけど……」


「あの……せっかくなのでお祝いに何か食べに行きませんか?」


「そうですね!」


良子さんの意見には賛成だ


「和ちゃんもそれでオーケーですね?」


「……わかりました」


和も頷いてくれた


ありがとう、良子さん






ということで今夜はここまででー

次回はお泊まり会です


クイズの正解は>>773さんのでだいたいオーケーです

『奇怪な走者』が『機械な奏者』ということでした

リクエストも本編に組み込ませていただきます



おやすみなさい



「「ごちそうさまでした」」


「おそまつさまです」


手を合わせて挨拶をした俺たちに良子さんが満足そうに答える


「いかがでしたか?」


「とても美味しかったですよ」


「ええ、なんだか懐かしい味がしました」


「なるほど……」


俺たちの感想に良子さんはしきりに頷いている


「でも良子さんがラーメンを作ってくれるなんて意外でした」


「先日お仕事でトゥギャザーしたアイドルの方から教えていただいたんです」


「ラーメン好きなアイドルというと……あの方ですか?」


「いえす」


その時の写真を見せられた和はかなり興奮している


俺だってそうだ


……二人とも色々とでかいしな


「須賀くん」


「な、なんだ……?」


「私だって大きさでは負けませんからね?」


「あ、ああ……」


……和は目が笑ってなかった






「でもいつだかみんなで食べた屋台のラーメンと比べても遜色ありませんよ?」


「さすがにそれは大げさですよ」


そうは言いつつまんざらではなさそうだ


「これだけ本格的だと手間も大変ではありませんか?」


俺の言葉に和も頷いている


「実はちょっとした裏技がありまして」


「「裏技?」」


和と声が重なる


「いえす、これです」


「これって……」


「コーラ……ですよね……?」


「いえす、紛れもなくコークです」


特徴的なラベルと色


俺もよく知っているジュースだった






「スープを作るのにベースを醤油とコーラにしたんです」


「なんだか珍しいですね」


「ええ、私も最初に聞いた時はおかしいと思いましたが自分でトライしてみると思った以上にグッドでした」


「たしかに……」


「あとは豚バラ肉と野菜をしっかり炒めて味を引き出せばグッドです」


その美味しさは今まさに体験したところだ


そのボリュームは体を動かしてクタクタなおれたちにはとてもありがたかった


「他の方に食べていただいたのは初めてですが気に入っていただけて何よりです」


良子さんは本当に嬉しそうだ


「でも良子さんみたいな料理上手な人に料理を作ってもらえるような旦那さんは幸せ者ですね」


「そ、そんなことないですよ……」


照れているみたいでかわいらしい


「須賀くんが望むなら毎日お弁当を作ってあげますよ?」


「さ、さすがにそれは遠慮しておくよ……」


「むぅ……」


色々と申し訳ないしな


「せっかくハートいっぱいにしようと思ったのに……」


聞き間違いだと思いたい






「和ちゃんもお疲れだったみたいですね」


「ええ」


ベッドで静かに寝息を立てる和を撫でる良子さんの言葉に頷く


「とてもキュートです」


そういって愛しそうに和を撫でる良子さんはまるでお姉さんみたいだ


「私たちもそろそろ寝ましょうか」


「そうですね」


今日は動いたせいか俺も眠い


「その前に……」


「なんでしょう?」


「お風呂に入りましょうか」


「そうですね」


……たしかに汗臭いな


こういうとき女の子って得だと思う






「あの……ジロジロ見られるのは恥ずかしいのですが……」


服を脱いだ良子さんがつぶやく


「すいません……」


そうは言いつつも目を反らせない


むしろ目をそらす方が失礼じゃないだろうか


「むぅ……」


ほっぺたを膨らませている姿はどこか子供っぽくてかわいい


もっとも体つきは子供っぽさとは大きくかけ離れているが


「バカなことを言う前にお風呂に入りますよ」


「ええ、そうですね」


後ろを向いたせいで綺麗な後阪神があらわになる


前とは違った女らしさがあってこれはこれでアリだ


その後ろ姿に吸い寄せられるように風呂場へと入っていった






「かゆいところはありませんか?」


「ええ、大丈夫です」


誰かに髪の毛を洗ってもらうのはどうしてこんなにも気持ちいいんだろうか


それが良子さんほどの女性ならなおさらだ


「なんだかこうしてると……」


「こうしてると?」


「京太郎くんが弟みたいですね」


「……え?」


俺が良子さんの弟?


「よしこおねーちゃん?」


「…………グッドですね」


……同感だ


良子さんみたいなお姉ちゃんの弟なんてそれだけで勝ち組だ






「やっぱり男の子だけあって背中も大きいですね」


「そうですか?」


「いえす、少なくとも私の知る限りではそうですよ」


「……ちなみに何人との比較ですか?」


「…………京太郎くんだけです」


「そうですか」


「わ、笑わないでください!」


「いえいえ」


良子さんに背中を洗ってもらえる唯一の男


それだけのことだ


だけどそれだけ以上のことだ


……良子さんから見えないように小さくガッツポーズをした





「でも……」


「……良子さん?」


「なんだか安心します……」


「良子さん!?」


突然抱きつかれたことに驚いてしまう


こうして抱きつかれたことは初めてではない


それでも二人きりでこうされるとやっぱり驚いてしまう


ただただ柔らかい和やはやりさんとは違う適度に弾力のある胸


しなやかで細い指が胸の前に絡められる


「京太郎くんは……私にこうされるのはいやですか……?」


「いやじゃ……ないです……」


「でしたら……少しだけこうしていさせてください……」


「…………はい」


先ほどは沈み込んでいた二つの突起


その突起もあますことなく俺の背中に押し付けられていた






「そろそろ交代しましょうか」


「交代……ですか……?」


「いえす、今度は私の髪の毛と背中をお願いしますね」


「わ、わかりました……」


戸惑いが隠せないままに席を良子さんに譲り後ろに座る


「えと……かゆいところはありませんか?」


「いえす、大丈夫です」


いつも咲にする以上に丁寧に洗う


先ほどのドキドキがまだ治らない


髪の毛が長くて助かったな……


無言のまま考える時間が稼げる


そう思っていた時期が俺にもあった


……鏡に映る胸や股間のせいでむしろドキドキは増してしまうのだった




思い切り目に焼き付けられたのはよかったけどな






ちょっと中断します




展開を推敲したいのでここまでにします

おやすみなさい




「今度は前ですね……」


そういって良子さんが振り向いてくる


鏡ごしとは違う生の迫力に思わず体が反応してしまう


「手を出してください」


「わ、わかりました……」


言われるがままに差し出した手にボディーソープを出される


良子さんに倣って俺も両手で泡立てる


「失礼します」


「ど、どうぞ……」


しなやかな両手で俺の胸を撫でるように洗っていく


普段自分で洗うときとはまったく違う感触に声が漏れそうになるのを必死にこらえる


「私のも洗ってください……」


「わ、わかりました……」


しっかりとした存在感を放つ胸を両手で撫でる


「……ぅん」


そんな声が良子さんから漏れる


……ヤバい







「えっと……気持ちいいですか……?」


「は……い……」


そんな答えが上目遣いで返ってくる


もはや泡は付いていないが撫でるのは止められない


むしろ揉みしだくといってもいいくらいだ


「……ぅ……ぁん」


とろけそうな潤んだ瞳に甘い声


普段は隠れている乳首は刺激に弱いのか指でつついただけでも効果抜群みたいだ


「す、吸わないでください!」


そんな哀願を無視して口の中で乳首を弄ぶ


軽く歯を立て舌先で転がし吸い込む


そんな行動のたびに漏れる喘ぎ声


「も、もうダメです……」


そんな声とともに倒れこんできた良子さんの体を受け止めた


……さすがにやりすぎたか?






「今度は私のターンです」


「……え?」


予想だにしていなかった言葉にあっけにとられているとそのままのしかかられた


「今度は私が気持ち良くさせてあげます!」


「ちょ、ちょっと!?」


俺にお尻を向けて俺の逸物をしごき始める


「すっげぇ脈打ってますよ?」


楽しくなってきたのかテンションが高い


スキを見せればそのまま負けてしまいそうだ


何にかはわからないけどさ……


とにかくこのままなすがままになるのはいやだ


限界が近いのでこの一撃で決めるしかない


ぴったり閉じた毛穴すらない股間でわずかに顔を覗かせている突起


そこに吸い付いた瞬間


お互いの堤防が決壊したのだった……






「せっかくお風呂なのにまた洗い直しじゃないですか……」


「あ、あはは……」


良子さんの言葉を笑ってごまかす


「……気持ちよかったですけど」


「……え?」


なにかつぶやいたみたいだけどよく聞こえなかった


「と、とにかく!風邪をキャッチする前にお風呂で温まりますよ!」


「わ、わかりました……」


いつもとは違う様子にただただ頷くしかない


シャワーで軽く体を流して向かい合うように浴槽に浸かる


二つの浮き袋はしっかりと浮かんでいて反応しそうになる股間を慌てて抑える


そんな俺を知ってか知らずか良子さんは何も言わない


それにつられたわけではないが俺も黙っているしかできなかった





「京太郎くん」


「は、はい!?」


突然名前を呼ばれたことに戸惑ってしまう


決して真剣な眼差しに胸を見ていたことを見透かされて気まずくなったせいではない


「はやりさんとはうまくいきましたか?」


心配そうな顔をしてくれる良子さん


「えっとですね……」


島根にはやりさんに会いに行ったこと


そこで俺自身やるべきことを見つけたこと


そしてそれがとてつもなく困難であること


そんな話をただただ良子さんは聞いてくれた


話しただけなのに昨日からの悩みがなんだか軽くなった気がした


俺って単純な人間なんだろうか……






「京太郎くんは……諦められますか……?」


「……え?」


ただ俺の話を聞いていてくれた良子さんからの質問


「どうですか?」


「……いやです」


これは俺の本音だ


「だったら……」


良子さんの胸に抱き寄せられる


「私も応援しますしお手伝いしますから……一緒に頑張りましょう……ね?」


そういって胸の間に顔を埋めた俺の頭を撫でてくれる


「……はい」


なんだか子供っぽい


でも……


なんだかすっごく安心できた


そのまましばらく良子さんに頭を撫でられるがままだった……






「少しは落ち着きましたか?」


「え、ええ……」


とはいえ心臓の鼓動は治らないが


「じゃあ……一緒に頑張りましょう」


「あの……どうしてそこまで応援してくれるんですか……?」


良子さんに尋ねてみる


「はやりさんも京太郎くんも大好きだからです」


「……え?」


予想外の答えだ


「人見知りな私とこんなに仲良くしてくれてる二人が寂しい思いをするのをただ見てるのはいやです」


「良子さん……」


「だから……一緒に頑張りましょう?」


「……はい!」


そういって頭を撫でてくれる良子さんはまさに理想のお姉さんだ


「ただ……」


「ただ……?」


「まずはおちんちんを鎮めるところからですね……」


「……はい」


ベッドに行った時には寝ぼけていた和にも絞られてしまった


3連休の中日でよかったな……






今夜はここまででー

おやすみなさい





このスレは移転対象みたいですね

まあならないほうがおかしい自覚はありますが

むしろあっちのほうがひどい気も……


忘れそうなので書いておきます

今後の予定

・特訓編(2人は確定)

・雀竜王戦

とりあえずこんな感じで終わりですかねー

このスレで終わるか次スレに行くかはわかりませんがもう少しだけおつきあいいただけると幸いです





「あの……なんでうちにいるんですか……?」


今夜は父さんたちがいない


だから咲と晩御飯の材料を一緒に買ってきたところだ


つまり家には誰もいないはずなのに……


俺の質問に答えずニヤニヤしている先輩


「京ちゃん、警察って117だったっけ?」


俺の裾をつかんだ咲が震える声で尋ねてくる


「さすがにその対応はひどくないかしら」


「少なくとも現状咲のほうが正しいと思いますよ」


「……そうね」


どうやら納得したみたいだ


「事情を話すから入ってちょうだい」


そう先輩に招かれるままに家に入る


自分の家なのにこの居心地の悪さはなんだろう






「「家庭教師?」」


咲と声が重なる


「そ、おじさまたちに頼まれて、ね」


「なるほど……」


先輩の言葉を裏付けるように手にしている鍵はしっかりうちの合鍵だ


「どう、納得してくれたかしら?」


「ええ、まあ……」


隣の咲も頷いている


「せっかくだから私がおゆはんの用意してる間宿題みてもらえば?」


「……え?」


「そうね、もともとそのつもりだしそうしましょうか」


「じゃあ先輩、お願いしますね」


「ええ、まかせてちょうだい」


「ちょ、ちょっと!?」


俺の意思はどこにいったんだ?


先輩に連行されるように部屋に向かった






こうして半ば強引に俺の勉強会が始まった


はずなんだけど……


「……あの、思い切りくつろいでません?」


「悪い?」


もはや悪びれるそぶりすらみせない


「あとパンツ見えてますよ」


「きゃーえっちー」


「すさまじい棒読みですね……」


そもそも隠そうとすらしていない


「今更見られても減るもんじゃないし」


「……そうですか」


「しかたないわねぇ……」


「せ、先輩……?」


急に立ち上がった先輩


何をする気だ……?


「これでパンツは気にならないでしょう?」


そういって瞬く間にパンツを脱いでしまう


……ストッキングを履き直したのはなにかのこだわりだろうか?


「ほらほら、集中しなさい」


そういってまたベッドに横になる先輩


脱いだパンツを隠そうともしない


さっきより状況が悪化してないか……?






「ねえ、須賀くん」


「はい?」


「えっちな本ってないの?」


「……は?」


何を言い出すんだこの人は


「健全な男子高校生ならえっちな本の1冊や2冊持ってるべきじゃないの?」


「知りませんよ……」


「つまんないわねー」


なんだこの俺が悪いみたいな空気は……


「まあいいわ」


何がいいんだろう


「ちょっとベッド借りるわね」


そういってベッドに潜り込んでしまう先輩


ベッドの中から出てきた衣服には触れないようにしよう……


時折漏れる声に負けないように必死に勉強に打ち込んだ






「うーん、すっきりしたー」


ベッドから出てきた先輩の表情はまさに言葉のとおりだ


「あの……せめて服着てくれませんか……」


「あら、私の裸なんて見る価値がないってことかしら」


「……逆だから困るんです」


「ふーん……」


腹立たしそうなくらい笑顔の先輩


「えい!」


「な、なんで抱きついてくるんですか!」


「勉強頑張ったご褒美?」


「そんなのご褒美じゃないです……」


「体は喜んでるみたいよ?」


「ほっといてください……」


咲が下から呼んでくれるまで永遠にも思える拷問のような時間あh続いたのだった……






とりあえずここまでー




テスト




トリップなんかは問題ないみたいですね

ただあっちからこっちへのリダイレクトととかの話はどうなったんでしょうねー

まあ元々過疎ってるのであまり関係ないのかもしれませんが


このあと少しですが更新予定です





「「ごちそうさまでした」」


「おそまつさまでした」


「それにしても咲がほうとうを作るなんてな」


「テレビで見てたら体が温まりそうだと思ってね」


そういって胸を張っている


「たしかに最近寒くなってきたもんね」


少なくともさっきまで俺の部屋で全裸でいた人のセリフとは思えない


……ある意味運動をしていたのかもしれないけどさ


「それにしても咲のエプロン姿かわいいわね」


「えへへ」


照れた咲が笑っている


「こんなかわいいお嫁さん私も欲しいわね~」


「ふぇ?」


「ねえ、咲、私のお嫁さんにならない?」


「せ、先輩!?」


咲が戸惑っている


「じゃあ俺食器洗ってくるのでテレビでも見ててください」


「京ちゃんの薄情者ー!」


先輩に抱きつかれた咲が叫んでいるが無視だ






洗い物が終わってリビングに行くと二人はテレビを見ていた


ちょうどCMに入ったところみたいだ


俺もソファーに腰を下ろすと咲がいつもみたいに膝に座ってきた


「なんの番組なんです?」


「幽霊が出るって噂の廃校探索よ」


「……季節外れじゃないですか?」


もう秋も終わり頃といっていいくらいだ


「面白ければ大丈夫!」


膝の上の咲は自信満々だ


「怖がりのくせに……」


「そ、そんなことないもん!」


「ま、そういうことにしといてやるよ」


「むー……」


膝の上のお姫様はご不満らしい


「でもこういうのってついつい見ちゃうのよねー」


「あ、それわかります!」


そのせいで夜中に一人でトイレに行けなくなることもな……


「せっかくだから電気を消しましょうか」


「そうですね!」


先輩はともかく咲はどこからその自信が出て来るんだ……






「さて、風呂も入ったみたいだけど……」


番組が終わるとちょうど風呂が沸いたみたいだ


膝の上のお姫様は震えている


なぜか俺の隣に来て裾をつかんでいる人もだ


「す、須賀くんが先に入ってきてもいいわよ……?」


「そ、そうだよ!」


「じゃあお言葉に甘えて……」


立ち上がろうにも二人のせいでそうはいかない


「……先輩、咲」


二人を半ば強引に振りほどく


そうして脱衣所で服を脱いでいるときだった


「……何してるんだ、咲」


「ねえ、京ちゃん……一緒にお風呂はいってもいいかな……?」


「……ああ」


「ありがとう!」


目を潤ませながら上目遣いで頼んでくる女の子の頼み事は断れない


それがたとえ幼馴染だったとしてもな


そんな俺の気持ちを知ってか知らずか嬉しそうに咲は見慣れた一糸纏わぬ姿になった……






眠気がやばいのでここまでで


のよりんの特訓イベントですがそっくりさんのミサちゃんがお泊りにくるイベントでもいいですか?

のよりんと二泊三日になれるいいきっかけが思いつかないので……

かなりそっくりさんなんで問題ないでしょうか……?



こちらの板でもおつきあいよろしくお願いします

おやすみなさい





先ほどまで震えていたのは誰だったのか


少なくとも今俺の目の前で全裸で座っている少女とは別人としか思えない


俺のおかげで安心してくれてるのだとしたら嬉しいけど……


「ほら、シャンプー流すから目を閉じろ」


「はーい」


言われるがままに咲が目を閉じる


その健気な咲にちょっとしたいたずら心が芽生える


本来なら一人の風呂への乱入を許したのだからこれぐらいの見返りはあってもいいだろう


「よし、終わったぞ」


「ありがとう」


そう言いつつ閉じていた目を開けた


「リンスの後背中だな」


「はーい」


楽しそうに返事をする咲


そんな姿をできるのも今のうちだけだぞ……


笑いを必死にこらえるのだった





リンスを済ませた後背中も洗ってやる


もちろんいつも通りの素手だ


「ついでだからこのまま前も洗うぞ」


「はーい」


普通なら断られるだろう


しかし咲に限ってはそうではない


こうして前まで洗うのもいつものことだしな


ただそれによってこのいたずらは成功するのだ


まずはお腹を撫でてやる


「あはは、くすぐったいよー」


笑い声とともに身をよじらせている


咲のお腹は程よい弾力があっていつまでも撫でていたいくらいだ


とはいえそうするわけにもいかない


今日の本命はこっちだからな……


そういっておもむろに胸へと手を伸ばしていった……






「咲、また胸大きくなったか?」


「そう?自分ではよくわからないけど……」


「なんか前より膨らんでる気がする」


「ま、成長期だからね!」


……とても誤差レベルだなんて言い出せないな


最初は優しく撫でる


そして次は揉みこんでいく


「ねえ、京ちゃん……」


「なんだ?」


「さっきからおっぱいばっかりじゃないかな……」


「マッサージをすれば大きくなるらしいけどやめるか?」


「ま、もう少しだけマッサージさせてあげてもいいかな!」


「へいへい」


はっきりいって貧乳だ


それでもかすかに膨らんでいてこの柔らかさは病みつきになりそうだ






そうしているうちに乳首が硬くなってきた


いよいよいたずらができるな……!


心の中で舌舐めずりだ


乳房に合わせるようにとても大きいとはいえない乳首


それでもこうして勃起させればつまむことができる


親指と中指で挟んだ乳首を人差し指でこする


「きょ、京ちゃん!?」


抗議するような声が上がるが無視だ


かたや強く引っ張る


かたや沈み込みそうなくらい押し込む


そんな不規則な乳首への攻撃に咲はけいれんみたいに体を震わせている


薄い陰毛に守られた秘裂から流れる愛液が光っている


「だ、ダメだって!おしっこ出ちゃうから!」


そんな哀切な訴えも聞き流す


そしてとうとう


「見ないで……」


盛大な噴水に咲が顔を赤らめた……





咲ちゃんにおもらしさせられたので満足です

おやすみなさい




「そろそろ機嫌なおせって、咲」


そういって膝の間に座る咲の頭を撫でる


「知らないもん」


そういってほっぺたを膨らませている


「だから悪かったって」


「女の子にあんなことさせるなんて信じられない!」


振り向かずに咲がいう


「あんなこと?」


あえて意地悪く質問してやる


振り向かないせいで俺の表情は確認できないだろう


「それは……」


「うーん?」


「わ、私のおっぱいをいじったりおしっこさせちゃったり……」


小さくなる声とともに耳まで赤く染まっていく


「言わせないでよバカ!」


そういってこづいてくるがまったく痛くない


むしろ微笑ましいくらいだ






「咲、おまえは勘違いしてるぞ」


「勘違い?」


ようやく顔をこちらに向けてくれた


「ああ、あくまでおまえのためなんだ」


「私のため?」


「ほら、胸を揉むと大きくなるって聞いたことないか?」


「そういえば……」


「俺は咲のためを思ってやってるって意味がわかってくれるな」


「わかったようなわからないような……」


「俺のことが信じられないのか?」


「わかった、信じるよ」


そういって笑顔になった咲の頭を撫でてやると嬉しそうにしている


ほとんどでまかせだけどな!


まあ咲が納得しているからよしとしよう






「あら、私をのけものにしてお風呂かしら?」


「「先輩!?」」


予期せぬ訪問者への驚きの声が重なった


「さすがに一人ぼっちはひどくないかしら?」


「えっとそれは……」


咲は言葉が見つからないらしい


ここは俺がなんとかするしかなさそうだ


「ど、どうして先輩はここに……?


恐る恐る問いかける


「おトイレに行こうとしたら楽しい声が聞こえたからね~」


いくらなんでも2枚の扉に遮られていて咲の声が聞こえたはずはない


「ひょっとしてトイレに一人で行くのが怖かったとか……?」


「そそそんなわけないでしょ!」


……どうやら図星らしい


「もういいわ、せっかくだから私も一緒に入っちゃいましょう」


そういって服を脱ぎ始めた先輩に咲も俺も言葉はなかった






とりあえずここまでー



だいぶ間が空いてすいません

とりあえず血を吐いたら素直に救急車を呼びましょう

腕から採血できずに太ももからせざるを得なくなってからでは遅いです



おやすみなさい





制服を慣れた手つきで脱いでいく先輩


わざとかどうかはわからない


ただ、俺と同じように咲も先輩に釘付けだ


「この下着、お気に入りなんだけどどうかしら」


真っ白なレースをあしらった下着


「すごく似合ってます……」


「ふふ、ありがとう」


咲の答えに満足げに先輩が微笑む


ある意味先輩のイメージとは真逆だけどな


「何か失礼なこと考えてないかしら?」


「な、何も考えてませんよ!?」


「ふーん、ならいいけど……」


女は勘が鋭いらしい


だけど先輩は異常だと思う……





「……んしょ」


白いブラを外す


綺麗なお椀型の双丘が顔をのぞかせる


「さすがに二人にジロジロ見られるのは恥ずかしいんだけど……」


そんな先輩の言葉に慌てて咲と顔を見合わせる


「ごめんなさい、あまりに綺麗だったので……」


そんな咲の言葉に俺も頷く


「あら、うれしいこといってくれるじゃない」


心底嬉しそうに微笑む先輩


「かわいい後輩にはご褒美をあげなくっちゃね♪」


「「ご褒美?」」


また咲と顔を見合わせる


「自分がどんな風におしっこしてるか興味ない?」


いたずらっぽく尋ねる先輩


「…………少しは」


弱々しく答える咲


「じゃあせっかくだから見せてあげるわ」


楽しそうな部長には有無を言わさぬ威厳があった






「これが私のおまんこ……見える?」


「は、はい……」


最後まで体を覆っていた白いパンティー


今ではずり下げられ足首に頼りなくぶら下がってい


曰く


『こっちの方がえっちでしょ?』


否定できないのが悔しい


椅子に腰掛け大きく広げられた足


しっかりと秘所を守る黒々とした茂み


その下の唇を自らの細指で広げる先輩


「後輩におまんこ凝視されるなんて……ゾクゾクしちゃう!」


その言葉に偽りなし


流れ出るヨダレが何よりも雄弁に物語っていいる





「須賀くん、ちょっとお手伝いしてくれないかしら」


「手伝い……ですか?」


「ええ、この前したみたいに私を持ち上げてほしいの」


「わ、わかりました……」


そう先輩に言われるがままに後ろから両膝の裏に手を入れて持ち上げる


必然的に足が広げられる格好になる


「見えるかしら、咲」


「は、はい……」


一人浴槽に取り残された咲が弱々しく頷く


「こっちがおしっこの出る穴で……こっちがおちんちんを入れる穴よ……」


色気付いた声で説明する先輩


そんな姿から咲は目を離せないでいる


見えなくて残念だと思ったのは内緒だ


一度見たことがあるとはいえそれはそれ、これはこれだしな!





「おしっこの前にえっちなおつゆがあふれてきちゃ♪」


俺の逸物を愛液が伝っていく


「ふふふ……」


「「せ、先輩!?」」


咲と声が重なる


突然俺の逸物を握り自らの秘所に擦りつけ始めたのだ


「すっごくえっちな音してる……」


浴室には卑猥な水音がよく響く


直接は見えないが敏感な先端はどこに当たっているかをまざまざと伝えてくる


唇やくすぐったさを与えてくる陰毛


快楽に身をよじらせるのを必死に我慢する


それがかえって先輩に刺激を与えるらしい


「で、出ちゃう!」


勢いある水音を伴う先輩の放尿


咲も俺も、引き込まれてしまったのだった……





「気持ちよかったあ……」


そういって俺に体を預けてくる先輩


まだ残った水滴が俺の逸物をつたっている


満足げな先輩とは対照的に焦らされた俺は欲求不満だ


「もう降ろしてくれていいわよ?」


「わかりました」


先輩が驚かないように浴槽の縁に腰掛けさせ壁にもたれさせる


だらしなく広げられた股間が照明で光っていてかなり艶っぽい


「須賀くん……」


とろけそうな声で呼ばれ『はひ!?』と生返事をしてしまう


「おまんこ……綺麗にして……」


そんなお願いをされてしまう


「……わかりました」


そんなお願いを断れるわけもない





いまだに雫の垂れる股間に舌を這わせる


「少し臭いますよ」


実験で嗅いだアンモニアの臭いだ


同じ臭いのはずなのに感想が変わるのはどうしてだろう


「そんなこと言わないで……」


しおらしく言われると嗜虐心が出てくるから不思議なものだ


「……しょっぱいですね」


そういって最も敏感らしい突起に吸い付く


「そ、そこはダメ!」


本人的には強い拒絶なのかもしれないがまったく威厳はない


「咲、先輩がおっぱい舐めてほしいって」


「ち、違……!」


「わかったよ、京ちゃん」


直接は見えないが先ほど俺にされたことを先輩にしているのだろう


「や、やだ……!」


胸と股間を同時にいやらしい水音とともに責められるのだ


「だ、ダメえ!」


そんな哀切な叫びを伴う噴水


「あーあ、お風呂でおしっこしちゃダメじゃないですか」


「ち、違うもん……」


目の端に浮かんだ涙にドキリとさせられたのは内緒だ






眠気がやばいのでここまでで

おやすみなさい




「もう……えっちな後輩にはお仕置きよ!」


まだ息が絶え絶えの先輩がいう


とてもお仕置きできるようには見えない


「どうすればいいんですか?」


そんな先輩の話に乗るのも一興だろう


決して先輩にお仕置きされたいと思ったわけではない


「じゃあお風呂から出て寝転がってもらいましょうか」


「わかりました」


先輩に言われるがままに浴室の床に仰向けになる


床がひんやりと気持ちいい


「咲は須賀くんの顔に座ってくれる?」


「「え?」」


「ほら、これはお仕置きなのよ」


「わ、わかりました……」


か細い声で「ごめんね」謝りながら咲は俺の顔に腰を下ろしてきた


しゃがむようにして直接重みが伝わらないようにしてくれているのは咲の優しさだろう


「私は……」


……え?


予想とは違う感触に驚く


「ふふ、おちんちんとおまんこでキスしちゃった……」


手とも口とも違う感触


「さて、始めましょうか」


ワクワクしてしまったのは不可抗力だと思いたい


決して俺にはそんな性癖はないからな






「私より先にイッちゃダメよ」


そういって俺の逸物に自らの秘所を擦り付ける


柔らかい唇とツンとした感触がすばらしい


そんな快感を必死にこらえる


「ねえ、咲」


「な、なんですか……?」


「咲のおっぱいって美味しそうよね……」


「せ、先輩……?」


「ふふ、食べちゃいましょう♪」


「ま、待ってください!」


「ダーメ♪」


股間同士のこすれ合う音


咲の胸を弄ぶ音


……ヤバイな