【R-18】比企谷八幡は選べない (824)

注意)
このスレは>>1の妄想の産物であり、呼んで頂くにあたり以下の様な注意点があります。

>>1はSSの投稿はこれが初めての素人です。
・18禁の描写があります。
・エロシーンはギャグとしてご覧ください。
>>1は、原作アニメは一応全部視聴していますが、原作は9、10、10.5、6,5巻しか読んでいないため、原作との辻褄が合わないところがあるかもしれません。
・キャラ崩壊、ご都合主義、原作レイプがあると思われます。
・キャラの口調や表現が上手く出来ていないと思われるところもあります。
・地の分は(多分)ありません。
・書き溜めてから投稿するので、恐らく不定期投稿になります。
・一応話の大筋は決まっていますが途中でグダグダしてしまうかもしれません。
・また内容の矛盾などが起こる可能性もあります。
・一部、未成年飲酒の描写があります。
・クオリティはあまり期待しないでください。

以上の事が許容できない方は、お手数ですがブラウザバックして頂ければ幸いです。

どうぞ、よろしくお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446860401

優美子「沙希、ヒキオ、ノート見せて~」

八幡「またか」

沙希「しょうがないね・・・」

八幡「てかお前、前の授業出てただろ?」

優美子「いや、あーし朝までバイトでさ、ちょっと気を緩めたらそのまま寝ちゃって・・・」

沙希「はぁ・・・だったら次の授業で寝ればいいじゃん。次のは出席さえしてれば単位もらえる奴だし」

優美子「いや、だから次の授業でノート写すからさ、お願い!貸して!」

八幡「はぁ・・・貸し一つだぞ」

沙希「同じく」

優美子「ありがと、二人とも」

八幡(都内の文系私大に入学し早2か月。俺は今、ブラコンシスコン黒レースこと川崎沙希と獄炎の女王こと三浦優美子とつるんでいる)

八幡(何故この様な事になったか。それは大学入学直後に遡る)




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                     比企谷八幡は選べない
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【入学式】

八幡(やべえ・・・人多すぎだろ・・・)

八幡(高校の入学式なんか比じゃないんだろうな・・・・・)

八幡(まあ、高校の入学式は出てないんですけどね)

?「あ・・・」

八幡(えーと・・・これが終わったら大学まで移動して学生証の交付だろ・・・そんで・・・)

?「ねえ・・・」

八幡(はぁ・・・新居に戻るのが何時になることやら・・・)

?「比企谷!!」

八幡「ひゃい!何でふきゃ!!」

?「何そんなにおどろいてんのさ・・・」

八幡「!・・・お前は・・・」

八幡(そこには新入生らしき女が立っていた。スーツを身にまとった細めの長身。青みがかった長い髪を纏めたポニーテール。きつそうな眼付き。)

八幡「川・・・・・サキサキ?」

沙希「なんかイントネーションがおかしいけど・・・・・まあ覚えてたからいいよ」

八幡「てかお前もこの大学なのか?」

沙希「うん、ダメ元で受けたら受かってね。親もせっかくだからって入学を勧めてくれてさ。そんでこの大学に来た訳」

八幡「はあ・・・で、何で俺に話しかけたわけ?」

沙希「っく・・・それは・・・入学したばかりで知り合いもいないし・・・せっかく見つけたから・・・」ゴニョゴニョ

八幡(ん?最後の方がよく聞こえないが・・・・・まあいい)

八幡「フッ・・・甘いなサキサキ。俺ほどのベテランボッチなら、そんな不安は気にも留めない」

沙希「はぁ?あんたまだそんな事言ってんの?それにサキサキ言うな」

八幡「いいか・・・川・・・崎。大学って言うのはな、高校以上にボッチが多い。故にボッチパラダイス。だから俺にとってもパラd」

沙希「はいはい、そんな下らない御託はいいから大学に行くよ。学生証貰わなきゃ、何も始まんないんだから」

八幡「・・・いや・・・・・だから川崎サン?・・・俺は一人で大学に行こうと・・・」

沙希「何か言った?」ギロリ

八幡「い・・・いえ・・・・・ナンデモナイデス・・・」

沙希「そう・・・」

八幡(そうして俺は何故か機嫌良さそうな川崎に引きずられ大学へと赴いた。それ以来彼女とつるむ様になった訳だ)

八幡(一方、三浦との再会は少し事情が異なる)

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【とあるクラブ】

八幡「うへぇ・・・・・」

八幡(人が多い、密度も高い、湿気も多い、音楽もうるさい・・・・・はぁ・・・帰りたい)

沙希「ちょっと、あんた大丈夫?」

八幡「ああ、ちょっと人に当てられただけだ・・・」

八幡(俺と川崎は某巨大サークルの新歓会場に来ていた)

八幡(大学で一緒に行動していた川崎がこのサークルの勧誘にしつこく付きまとわれ、俺も一緒ならいいという条件でここに来たわけだ)

八幡(ただあの時の勧誘の男の俺を見下した表情・・・・・うん絶許)

八幡「しかし、何だな。先輩とか見てても劣化改悪版の戸部みたいのしかいないよな、このサークル」

沙希「戸部って・・・あの葉山にくっ付いてた?」

八幡「ああ、2年の時は失礼な事も言われたし。まあ、いつもウェイウェイ言ってて調子こいたウザい奴だと思ってた」

沙希「あんた・・・結構辛辣だね」

八幡「まあ俺の主観だがな。でも3年でも同じクラスになって、それなりに俺を認めてくれてる事もわかったし・・・まあ付き合って苦痛になる事は無かったよ」

八幡「チャラくはあったが悪い奴では無かったと思う

沙希「・・・このサークルの先輩はそれより酷い?」

八幡「初対面の印象だがな」

沙希「あたしも同じような印象かな?なんか話すたびに色目使ってくるし」

八幡「そうか・・・まあ、お前の場合身体つきがエロいからな。そう見られても仕方ない」

沙希「あんた、殴るよ?」

八幡「すいません、ころさないでください」

沙希「・・・・・キリのいいところになったら帰る?あたしもあんまここに居たくないし」

八幡「そうだな・・・」ヤメロシ、ドコサワッテンノヨ!!

八幡「ん?」

八幡(この声としゃべり方・・・とっかで覚えが)

優美子「だから!あーしに気安く触んな!!」

沙希「あれは・・・って」

八幡「三浦!?」

八幡(そこには葉山グループの獄炎の女王、金髪縦ロールでお馴染みのあーしさん、三浦優美子が如何にもDQNそうな先輩に腕を掴まれている姿があった)

優美子「だからあーしはそんなつもりないし!勘違いしないで!!」

DQN先輩「何言ってんだよwその歳で処女でもあるまいしww誘ってんだろ?」

優美子「離せし!あーしはそんな安い女じゃない!!」

DQN先輩「うはwって事は処女!?いいね、久々に処女喰いたいって思ってたのよ、ドンピシャだわww」

沙希「あいつ・・・!」

八幡「待て、川崎」

沙希「何?あんた・・・三浦を見捨てる気?」

八幡「違う・・・いいか、こういう状況じゃ外野の俺たちが行っても適当にあしらわれるのがオチだ」

沙希「・・・・・じゃあどうすんのさ?」

八幡「少し仕込みをする。だから待て」

沙希「・・・・・何するかは説明してくれるんだろうね?」

八幡「あ?ああ、説明するよ。いいか・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

優美子「離せし!離せ!!・・・・・離してよ・・・」

DQN先輩「いいから行こうぜwオレ様が直々に大人の階段上らせてやんよww」

優美子「いや・・・誰がアンタなんかと・・・」

八幡「あー・・・ちょっといいっすか?」

DQN先輩「あ?何お前?」

八幡「いや、俺そいつと知り合いなんですけど・・・さすがに居た堪れないといいますか・・・」

DQN先輩「は?お前何言ってんの?訳分かんないしキモイんだけど?」

優美子「あんた!・・・ヒキオ!?」

沙希「あんた、何ビビってんのさ・・・要するに見苦しい事はやめろって事だよ」

八幡「あのね、川崎さんもうちょっと言葉選ばないと・・・」

DQN先輩「は?見苦しい言ってどーゆー事?」

八幡「ほら、火に油を注いじゃったじゃないですか!」

DQN先輩「ってか君も可愛いねwwどう、こんなキモイ奴なんか放っといて俺たちと遊ばない?」

沙希「そんなのごめんだね。少なくともあんた達よりこいつといた方がましさ」

八幡「やだ、川崎さん男前。でもね、もーちょっと言い方を・・・」

DQN先輩「は?何舐めた事言ってんのこのアマ。こっちが下手に出てれば調子に乗って」

八幡「ほら、こうゆう人種って沸点が低いんだから」

DQN先輩「てか、テメーもゴチャゴチャうるせーんだよ!」ハラニキック!!

八幡「グホッ!」

優美子「ヒキオ!!」

DQN先輩「あーもー俺キレちゃったわ。お前半殺し確定だわー。覚悟しろよな~」

八幡「・・・ハイ、イマハラヲケラレマシタ・・・コレッテショウガイデスヨネ?」

DQN先輩「あ?だから何ぶつくさ喋ってんだよ!?キモイんだよお前!!」ヒザニキック!!

八幡「っく・・・はい、お願いします」

沙希「比企谷、大丈夫!?」

DQN先輩「はっ、甲斐甲斐しいなwその女。そいつこの後お前の前でマワしてやんよww」

?「誰が何するのかな?」

DQN先輩「は?決まってんだろ俺たちが、この女を輪姦して・・・」

巡査部長「よくわかった。詳しくは交番で話を聞かせてもらおうか」

DQN先輩「は?何でこんなとこにポリがいんだよ!?」

八幡「先輩、周辺の地理をもっと勉強しましょうよ?このクラブ、交番の3軒隣ですよ?」

DQN先輩「は?・・・へ?」

八幡「それに俺のスマホ、通話中でしてね。さっきの全部警察に筒抜けなんですよ」

巡査部長「先程の貴様による彼への暴行の音声も彼の電話を通して通信センターで録音済みだ。それにこれだけの人数だ、いくらでも証言は出てくる」

DQN先輩「そんな・・・・・状況証拠だけじゃねえかよ!ちゃんとした証拠を見せろよ!証拠を!!」ツクエバンバン

巡査「先輩!奥の個室からこれが出ました!!」キケンドラック

巡査部長「・・・これはどういう事だ?」

DQN先輩「え・・・いや・・・・・その・・・・・」

巡査部長「巡査、応援を要請しろ。いいか本署にもだ。誰一人ここから出すな」

巡査「はい、既に出入り口と裏口に人員を配備してるようです」

巡査部長「パーフェクトだ、巡査」

巡査「感謝の極み」

巡査部長「それと君たち」

八幡「ひゃ、ひゃい!」

沙希「何でしょうか?」

巡査部長「この後そこのお嬢さんも含めて本署で事情を伺いたい。いいかね?」

八幡「は、はい」

沙希「問題ありません」

巡査「さあお嬢さん、立って。怖かったね」

優美子「は、はい・・・ありがとうございます」

巡査部長「ん・・・わかった巡査、応援が来たみたいだ。人員が来次第3人をお連れするぞ」

巡査「はい」

優美子「あ、あのヒキオ・・・」

八幡「何だ、三浦?」

優美子「その・・・助けてくれて・・・ありがと・・・」

八幡「へ?」

優美子「あと・・・川崎さんも・・・」

沙希「礼ならそいつにもっと言ってやんな。この筋書きを立てたのも全部そいつだから」

優美子「うん、でも・・・二人とも、本当にありがとう。あーし・・・怖かった」

八幡(そこからの展開は要約する)

八幡(俺、川崎、三浦の3人は警察署で事情聴取の後、パトカーで家まで送られた)

八幡(俺たち3人が各々借りた家が近い事もあり、3人纏めての送迎となった

八幡(一方、俺たちが参加した新歓を企画したサークルはというと、俺への暴行、サークルメンバーの危険ドラックの所持、そしてそれまでの悪行が露わとなり大学の公認取り消しと強制解散と相成った)

八幡(先にも述べた様に警察沙汰になった事と、それがマスコミに漏れて『有名私立大の巨大サークル、モラル崩壊の実体』というタイトルで週刊誌に載ったのが決定打となったみたいだ)

八幡(悪行に関わった幹部連中は軒並み逮捕の上退学処分。サークルメンバー間の人間関係も崩壊した)

八幡(また世間体を気にしてか大学当局は現在活動しているサークルの実態調査を実施)

八幡(問題が発覚したサークルは公認取り消しと強制解散となり、事件は発生から1か月後には両手では収まらない程のサークルが姿を消した)

八幡(まさか入学間もなくリアルにサークルをクラッシュするとは思ってもみなかったが・・・)

八幡(そのせいか、俺、川崎、三浦の三人はこの事件の当事者で有った事が『巨大サークル崩壊とそれに続くサークル大粛清のきっかけを作った』という偏った情報として流れ、サークルのブラックリストに載ってしまいサークルに入るのが困難となってしまった)

八幡(その為、俺や川崎、三浦は孤立とまではいかないもののサークル単位で固まっている他の学生から若干距離を置かれるようになった)

八幡(そして、俺と川崎の二人組に三浦が自然と加わっていき、3人で行動するのが当たり前となり、現在に至る)

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優美子「ヒキオ~、今日もアンタんちで飲み会ね」

八幡「おい、いい加減にしろ。なんでいつも俺の家が飲み会の会場なんだよ」

優美子「は?だってあんた男でしょ?あーしや沙希ん家に来て下着でも取られたらいやだし」

八幡「俺が下着盗む前提かよ・・・だったらお前ら二人が俺の家に来ることの方がまずくないか?一応俺も男だし」

優美子「は?あんたがあーしや沙希になんかするって?無い無い。だって、ヒキオってヘタレじゃん?それにそんな奴だったら今まで何もしてこなかった事が説明できないし」

沙希「それにあんたがもし何かしようっていうのならば・・・あたしと優美子で潰すから」

八幡「恐ろし事言うなよ・・・」

八幡(本当に潰されかねんから困る!)

八幡「だったら居酒屋とかでもいいんじゃないのか?それなら俺が後片付けしなくてもいいし・・・」

優美子「だって居酒屋だと高いし、それに沙希が作ったものの方が美味しいし」

八幡「それは同意だ。牛肉のしぐれ煮とかご飯3杯はいける」

優美子「そうなんだよね、あれ食べたらそこらの下手な居酒屋とか行けなくなるし」

八幡「そうなると一定のグレード以上の居酒屋でなけりゃ満足できないんだがな・・・」

優美子「あーしも沙希からコツとか教わって作ってみたりしたんだけどなんか違うんだよね」

沙希「あ、あんた達、そんな事言っても何も出ないよ!ほら買い出し行くからさっさと行く!!」

八幡(照れてる、かわいい)

沙希「~~~~~///」

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【八幡のアパート】

八幡沙希優美子「「「かんぱ~い!!!」」」ゴクゴクゴク、プッッハ~~~

優美子「あ~美味し。やっぱ酒飲むのは宅飲みが一番だよね」

八幡「まあそれは確かだな。周りの変なテンションに当てられずにのんびり飲めるのがいい」

沙希「それはあながち間違いでもないかもね。前なんか隣の卓の男に絡まれたし」

八幡「あ~・・・あったな。そんで失礼な事言われてあーしさんがブチ切れてジョッキのビールお見舞いして」

沙希「そのままあたしと比企谷の手を取って店から出て行ったんだよね」

優美子「・・・うるさいし」

沙希「でも優美子があんなに怒るなんて正直意外だったよ。適当にあしらって終わりかと思ったのに」

優美子「・・・・・だって・・・コニョゴニョ・・・・・」

八幡「どうしたんだよ?急に口籠って?」

優美子「だって・・・ヒキオはあーしの恩人じゃん?もしあの時助けてくれなかったらあの男に犯されてたかもしれないし・・・それにあいつ相当ヤバいところに足突っ込んでた訳だし・・・」

八幡(あの男・・・言わずもがな新歓コンパで俺に蹴りを入れたDQNの事だ)

八幡(あの後、週刊誌の報道で新入生の女子を口説いてはその痴態を撮った写真などで脅し、風俗などで働かせていることが判明した)

八幡(中には薬漬けにさせられ廃人寸前にまでいってた女もいたらしい)

優美子「もしあそこでヒキオや沙希に助けて貰えなかったら・・・あーしも風俗やAVなんかで働く羽目になってたかもしれないし・・・最悪真っ当な人生を歩めなかったかもしれない」

八幡「・・・・・」

優美子「そんなヒキオを『つまんなそうな奴』って言われて怒らない程、あーしは薄情じゃ無いし」

八幡(三浦はそう言うと缶チューハイの残りを一気に飲み干した)

優美子「あ~~~嫌な事思い出したらおなか空いた。沙希、そこのから揚げ取って」

沙希「あ・・・うん。はい」

優美子「ありがと・・・パクッ・・・・・あ~やっぱ沙希の手料理美味しいわ~。なんでこんなに違うんだろ?」

八幡「確かに。なんというか・・・酒との相性がすごくいいんだよな」

沙希「少し濃い目の漬けだれに漬け込んでるからね。酒飲むと塩辛いものが欲しくなるっていうでしょ」

八幡「相変わらず主婦スキル高いよな、サキサキは」

沙希「サキサキ言うな。・・・まあ弟や妹の食事とか作ってたからね。自然と身に付いてさ」

八幡「妹か・・・けーちゃんは元気か?」

沙希「ああ、今年で小学1年生だよ。出来れば入学式に行きたかったけど大学の都合上、ね」

八幡「そうか、きっとお前ならカメラでけーちゃんの写真を撮りまくってたろうな」

沙希「なっ、何言っての!そんな事しないよ!!」

八幡「・・・2年のクリスマスやバレンタイン」ボソッ

沙希「あ、あれはその・・・姉の役目として妹の成長を記録する義務というか・・・」

優美子「さーちゃんってバレンタインに来てたあの子だよね?写真とか無いの?」

沙希「あ、あるけど・・・」

優美子「見せてくんない?」

沙希「えっと・・・はい」

優美子「何だ、凄く可愛いじゃん!これじゃあ将来男共も放っておかないよ」

沙希「でしょ!出来ることなら入学式にも出てその晴れ姿を見たかったんだけど・・・」

八幡「流石シスコン」

沙希「あ?アンタだってシスコンでしょうが」

優美子「あ~・・・ヒキオの方は知ってる。小町だっけ?今は総武高に通ってて・・・」

八幡「ああ、今は2年だ。だが一色に唆されて生徒会入りしてから天使だった小町が小悪魔にクラスチェンジしてしまった・・・・・その上どこぞから湧いた虫が同じ生徒会に所属して・・・」

沙希「人の弟を虫扱いとは聞き捨てならないね・・・捩じ切るよ?」

八幡「やめて!手をパキポキ鳴らさないで!!」

優美子「へぇ、ヒキオの妹が後輩にいたのは知ってたけど沙希の弟もなんだ?」

沙希「・・・うん、受かるかどうかは五分五分だったけどね。この前メールしたら会長の一色や小町に振り回されて大変だって言ったよ」

八幡「・・・・・やはり小町が小悪魔化したのは一色の影響か・・・今度乗り込んで話を付けに行くか・・・そんでもって大志も消して・・・・・・」

沙希「あたしがあんたを消してやろうか?」

優美子「ヒキオ過保護すぎ。てかキモ過ぎ」

八幡「畜生・・・ここは俺の家だぞ・・・・・なのにこの居心地の悪さ・・・やっばりマッカンぐらいしか甘くないのか!」ショウチュウイッキ

優美子「ヒキオ、何だかんだ言いて酒強いよね。焼酎ロックで一気とか・・・あーしにはまだ無理だわ」

八幡「さすがに何杯もは無理だ。次は炭酸で割って飲む。サキサキ、レモンスライスしてくれ」

沙希「仕方ないね・・・あとサキサキ言うな」

八幡(・・・・・居心地悪いとさっき言ったが、実のところ俺はこの状態を気にいっている)

八幡(川崎も三浦もいい奴だ。毒は吐くが、相手を傷付ける様な暴言は言ってこない)

八幡(時々、奉仕部に居た時と錯覚してしまう時がある)

八幡(・・・・・奉仕部か・・・)

八幡(高校卒業を控えた2月の中頃、俺は雪ノ下と由比ヶ浜にある決断を迫られた)

八幡(『一体、どっちを選ぶのか』と)

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜が俺に好意を持っていたのは流石にその頃には気付いていた)

八幡(そしてあいつらが次の段階へ進むのを望んでいる事も知っていた)

八幡(正直、俺は迷った)

八幡(どちらも俺にとって大切な存在だ)

八幡(雪ノ下雪乃も由比ヶ浜結衣も俺の高校生活を語る上では欠かす事の出来ない存在だ)

八幡(俺は即答できず、少し時間をくれと二人に告げた)

八幡(それから期日まで俺は寝ても覚めても『答え』を出すために考え続けた)

八幡(俺が雪ノ下、若しくは由比ヶ浜を選んだ未来は容易に想像できた)

八幡(雪ノ下と紅茶を飲みながら読書をし、時々他愛のない会話を行う光景)

八幡(由比ヶ浜と共に買い物に行き、はしゃぐあいつを苦笑いしながらも共に歩く光景)

八幡(それらの光景が現実的な形で浮かんだ)

八幡(だが・・・雪ノ下を選んだ場合には由比ヶ浜が、由比ヶ浜を選んだ場合に雪ノ下がそれらの光景には出てこなかった)

八幡(俺は必死に各々の光景にそれぞれを当てはめようとした)

八幡(だが無理矢理に当て嵌めてもそこには嘗ての奉仕部の姿は無い)

八幡(それぞれの光景で選ばれなかった彼女たちは距離を取って俺と選ばれた方を見つめていた)

八幡(悲しさを秘めた羨望の表情で・・・)

八幡(傲慢な考えだと今でも思う)

八幡(自意識過剰と笑われるだろう)

八幡(だが俺がどちらかを選んで一歩進んだとして取り残された方はどうなってしまうのか)

八幡(俺ともう一人から距離を置き、やがては3人でいることが無くなってしまうのではないか)

八幡(奉仕部で過ごした時間がまるで夢だったかのように・・・)

八幡(俺はそう考えてしまった)

八幡(一度袋小路に入ってしまった俺の思考は、結局そこを抜け出すことが出来なかった)

八幡(そして約束の期日)



八幡(俺は結局どちらも『選べなかった』)

八幡(あの時の悲しみと失望が混じった二人の表情は今も脳裏に焼き付いている)

八幡(その後、今に至るまで俺は二人と直接顔を合わせていない)

八幡(卒業式などで遠くから二人を見たりはしたが、話しかけることは終ぞなかった)

八幡(・・・・・俺は怖かったんだ)

八幡(修学旅行の時の様に俺の行動で奉仕部が壊れかかった時の様になることが)

八幡(俺は思考のどこかで奉仕部の関係が卒業後も続いていけばいいと思っていたのかもしれない)

八幡(奉仕部が終わりを迎えようとする中で俺はそこで手に入れたものに縋り付いていたかったのだろう)

八幡(結局のところ俺は臆病者で卑怯者、そして愚か者だ)

八幡(俺の決断を下せなかった事が、選べなかったことが奉仕部に本当の意味での終わりを告げた)

八幡(大切にしてたもの、そして大切にし続けようとしていたものを俺は壊してしまった)

八幡(あれから3か月)

八幡(俺は新たな一歩も踏み出せないまま、あの場所に取り残されたままである)

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【大学】

優美子「沙希~、ヒキオ~二人って明日空いてる?」

沙希「明日は・・・昼からバイトだけど」

八幡「俺も予定がある・・・忙しい」

優美子「ヒキオはいいとして・・・そっか~沙希はバイトか~」

八幡「いや・・・三浦さん、俺も明日は予定が・・・・・」

優美子「どうせ一日中だらけて過ごすとかでしょ?」ギロリ

八幡「うっ・・・・・ハイソウデス・・・」

沙希「で、何するつもりなん?」

優美子「いや、夏物買いに渋谷か原宿方面に行こうと思ってさ。何なら沙希も一緒にって思ったんだけど・・・」

沙希「そうか・・・悪いね、流石に前日じゃあ休み取るのは無理だよ」

優美子「あ~、いいのいいの。前日に言いだしたあーしが悪いんだし」

八幡「そうですね。って事で俺も」

優美子「ダメに決まってるっしょ」

沙希「そうだね、ダメだね」

八幡「あの・・・俺の意思は」

優美子「別に荷物持ちだけさせるつもりはないし。ヒキオの服、あーしが選んであげる」

八幡「へ?」

優美子「だってヒキオ、着てる服ユニ○ロかしま○らのやつばっかじゃん」

八幡「何を言うか、どっちも財布にやさしく種類も豊富。決して恥じることなんて無い」

沙希「いや流石にそればっかっていうのは・・・」

優美子「そうそう、あんた目を除けばそこまで悪くないんだからさ。少しぐらいいい服持っててもいいじゃん?」

八幡「お・・・おう」

優美子「って事でヒキオは明日あーしに付き合う事、いいね」

沙希「まあ、行ってきなよ。どうせあんたの事なんだから渋谷とか行った事無いんでしょ?」

八幡「失礼な、渋谷は受験の時に行った事はある」

沙希「・・・それって違うんじゃないの?」

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【翌日・原宿表参道】

八幡「やばいな・・・人が多すぎだろ、マジで」

優美子「まあ土曜だしこんなもんじゃん?」

八幡「一人でならもう決して来ないな」

優美子「またそんな事言って。とにかくまずはあーしの服選びに付き合ってもらうよ」

八幡「へいへい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【服屋】

優美子「ねえ、ヒキオ。これどう思う?」

八幡「まぁ・・・いいんじゃねえの?」

優美子「ヒキオ、適当過ぎ。ちゃんと感想言えし」

八幡「いや・・・その・・・俺が言っても、なあ」

優美子「いいから、言って」

八幡「そうだな・・・お前はスタイル良いしそういう服似合うと思うぞ」

優美子「そ、そう?」

八幡「足も長いし、胸もある。どっちかというとモデル体型だしな」

優美子「~~~~~///」

八幡「まあ、お前が着る服ってギャルっぽいのが多いから逆をついて清楚っぽいワンピースとかでもいいと思うぞ」

優美子「うるさい!ヒキオの意見なんか聞いてないし!!」

八幡「いや感想言えって言ったの三浦さんですよね?」

優美子「うるさい!これ買ったら次はヒキオの服選びに行くし!!」

八幡「わかった、わかったから引っ張るな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【別の服屋】

八幡「こ、これでいいのか?」

優美子「やっぱし、あんたそれなりの服着れば中々じゃん」

八幡「いや俺のモットーとしては出来る限り目立たない感じで・・・」

優美子「はいはい、戯言はいいから次はこれ!」

八幡「あの・・・俺の意見は?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【表参道・路上】

優美子「ねぁヒキオ、お昼ご飯どうする?」

八幡「サイゼ」

優美子「は?さすがにここまで来てサイゼは無いっしょ」

八幡「じゃあどうすんだよ。自慢じゃないが俺にハイソな店を期待しても無理だぞ?」

優美子「えーっと・・・じゃあ・・・・・あ、あそこの喫茶店なんかどう?」

八幡「あ?うん、いいんじゃね?」

優美子「じゃあ入るし」カランカラン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【喫茶店】

八幡(やべえ、入ったはいいが思った以上に高そうだ)

優美子「うわ~ヒキオ見て。これ椅子や机から全部アンティークだし」

八幡「メニューも見たが、結構高そうだな・・・」

優美子「ま、いいか。軽く食べるぐらいなら大丈夫っしょ」

八幡「そうだな・・・俺はクラブハウスサンドイッチとカフェオレでいいや」

優美子「じゃああーしはパンケーキにロイヤルミルクティーで」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「ふぅ・・・結構な値段なだけあって味も良かったな」

優美子「そだね、今度は沙希も連れ来たいし」カランカランイラッシャイマセー

八幡(・・・・・ん?・・・あれは・・・雪ノ下と!・・・)

三浦「・・・・・隼人」ボソッ

八幡(店へと入ってきたカップル。それは雪ノ下雪乃と葉山隼人だった)

八幡(雪ノ下と葉山は同じ都内の国立大学に進学している)

優美子「・・・・・・・・」

八幡(三浦は黙り込み葉山と雪ノ下の方を見つめている)

八幡(丁度向こう側からは見えない位置に座っていたため二人は俺たちに気付かなかった)

八幡「・・・・・」

八幡(三浦は卒業の直前に葉山に告白し、振られている)

八幡(共に席に着く葉山と雪ノ下を見てどのような心情なのか・・・その表情を見れば痛い程理解できた)

八幡(かく言う俺も・・・)

八幡「三浦、そろそろ出るぞ」

優美子「あ・・・うん」

八幡(俺は三浦の手を引き喫茶店を出た)

八幡(しばらく無言のまま歩き続けていると、不意に三浦が口を開いた)

優美子「あーしさ、何となく隼人は雪ノ下さん好きなんじゃないかって思ってた・・・」

優美子「それでも・・・隼人の事諦められなくて・・・卒業の直前に告ったんだ・・・・・」

八幡「・・・・・知ってる」

優美子「そう・・・あーし、それで諦めが付いたと思ってた・・・でも・・・・・」

八幡(三浦は涙を流し始めた)

優美子「あーし・・・最初から雪ノ下さんに勝ち目無かったのかな?」

優美子「二人が幼馴染なのは知ってる・・・・・でも!・・・・・」ポロポロ

八幡(葉山の雪ノ下への想いは、恐らく三浦と出会ったころには既に完成していたのだろう)

八幡(既に想っている相手がいる人間を好きになる事、これは負けると分かっていて勝負を挑むと同意なのかもしれない)

八幡(三浦が葉山の雪ノ下へ対する想いに気付いたのがいつかは知らない)

八幡(叶わぬかもしれない想いを秘めその男に接する事がどれだけ辛かっただろう?)

八幡(俺は三浦の手を引き、人通りの少ない脇道へと入った)

優美子「え?ヒキオ・・・?」

八幡(俺は三浦の頭に手を乗せ、撫でた)

八幡「お前は頑張ったよ、三浦。どうせならここで思いっきり泣いて全部忘れちまえ」

優美子「・・・あ」

八幡(すると三浦は俺の胸に顔を埋めた)

優美子「ごめん・・・ヒキオ・・・少し借りる・・・」

八幡(そう言うと三浦は泣き出した)

八幡(通行人が訝しげな表情でこっちを見てきたが気にしたら負けだ)

八幡(俺は三浦が泣き止むまで胸を貸し、頭を撫で続けた)

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【帰りの電車】

優美子「・・・・・忘れろし」

八幡「・・・は?」

優美子「だ・か・ら!今日の事は忘れろって言ってんの!!」

八幡「お、おう・・・わかった、わかったから睨むな」

優美子「もし誰かに言ったらあんたを殺すし」

八幡(嫌だなー、怖いなー、死にたくないなー)

八幡「ふっ・・・残念だが三浦。俺に何かを話すような友達はいない」

優美子「は?少なくとも二人いんじゃん。あーしと沙希」

八幡「・・・・・」

優美子「どうしたん?そんなハトが豆鉄砲喰らった様な顔して?」

八幡「あ?いや・・・何でも」

優美子「あと結衣あたりには知らせないでよ。あの子何かの拍子ですぐ喋っちゃいそうだし」

八幡「・・・・・それに関しては心配はいらない」

優美子「・・・・・・」

八幡(三浦が訝し気に俺の顔を覗き込んできた)

優美子「・・・・・あんさ、ヒキオ・・・結衣と何かあった?」

八幡「!!」

優美子「何かさ・・・結衣卒業間際になって急に様子がおかしくなってさ・・・ほら、空元気ってやつ?」

八幡「・・・・・そうか」

優美子「最初はあんたと雪ノ下さんが付き合って失恋したらかとも思ったんだけど、結衣と雪ノ下さん卒業式の時も一緒にいたし・・・」

八幡「・・・・・」

優美子「って言うか・・・ヒキオと奉仕部の間で何かあった?」

八幡「・・・・・」

優美子「・・・・・ごめん」

八幡「別に・・・謝る事は無えよ・・・」

優美子「うん・・・それって、あーしと沙希にも話せない様な内容なわけ?」

八幡「別に・・・そういう訳ではないが・・・・・」

優美子「そう・・・・・」

八幡「・・・・・」

優美子「・・・・・」

八幡「・・・・・悪い、まだ気持ちの整理が済んで無えんだ」

優美子「・・・・・そ」

八幡「だから・・・・・整理出来たら・・・その・・・話す」

優美子「わかった・・・・・ま、期待せずに待ってるし」

八幡(その後、最寄りの駅に付くと俺は三浦と別れた)

八幡(まさか俺が泣く三浦に胸を貸すとは・・・高校時代を考えれば想像も出来ないな・・・)

八幡(そして雪ノ下と葉山・・・)

八幡(やっぱり付き合ってのだろうか・・・)

八幡(自分の行いが奉仕部を壊す切っ掛けとなっておきながら、あの光景を見るのは胸が痛む)

八幡(同時に雪ノ下雪乃という存在が自分にとって大きく大切な存在であった事を再認識した)

八幡「・・・我ながら醜悪で未練がましいよな・・・・・」

八幡(俺はそう吐き捨てると駅から出た時に買ったブラックコーヒーのプルタブを開き、中身を口に含む)

八幡「苦え・・・」

八幡(久々に飲んだブラックコーヒーは過ぎ去りし青春の味がした)

========================================

【千葉】

沙希「悪かったね・・・わざわざ付き合わせたりして」

八幡「別に、構わねえよ。さーちゃんにはいつも美味い料理ご馳走になってるからな」

沙希「う、うっさい!さーちゃん言うな!!///」

八幡(俺は今、川崎と共に千葉に帰って来ている)

八幡(とある金曜日、川崎に『実家に帰るって電話したら時にけーちゃんにあんたの事を話したら会いたいってごね始めてさ。悪いんだけど一緒に来てもらえない?』と誘われたからだ)

八幡(丁度、俺も実家に取りに行きたいものもが有るのと同時に、久々に愛しの小町に会いたかったので同道した訳だ)

八幡(因みに三浦はバイトで来れなかった)

八幡(実家で用を済ませ、小町を愛で、川崎の家に向かったのだがここで問題が発生した)

八幡(小町が川崎家に行きたいと言い出したのである)

八幡(小町と過ごす時間が増えるのは吝かではないが、川崎家には小町に付きまとう虫、そう大志がいるのだ)

八幡(俺による説得も空しく失敗に終わり、小町共々川崎家を訪れた)

八幡(川崎家では色々あった)

八幡(小町と共にけーちゃんを愛で、小町と共に川崎をさーちゃん呼びしてからかったり、川崎と小町が作った食事をみんなで食べ、大志のおかずを奪ったり、大志に嫌味を言ったり、大志に小町に必要以上近付くなと念を押したり、川崎に〆られたり、一色と小町に振り回される大志を慰めたり・・・)

八幡(何だかんだで楽しい時間を過ごした俺たちは帰途へとついた)

八幡(今は小町と別れ、川崎と共に駅を目指し歩いている)

八幡「しかしけーちゃんが小学生か・・・時が流れるのも早いな・・・」

沙希「何を年寄みたいな事言ってんのさ」

八幡「いや・・・俺たちも来年には二十歳だろ?こう考えると子供でいられる時間て、もう長くは無いんだなって思ってな」

沙希「・・・・・」

八幡(二十歳になれば日本では成人として扱われる)

八幡(だが本当に『大人』になるのは一体いつなんだろうか?)

八幡(それは人によって意見は異なり、『高校を卒業すれば大人』という者もいれは、『二十歳を超えれば大人』、『社会人になったら大人』という者もいる)

八幡(そして少数ではあるが『結婚したら大人』、『人の親になったら大人』という者もおりその定義は明確に定まっていない)

八幡(俺はふと、昔見た大長編ドラえもんの主題歌を思い出した)

八幡(ああ、俺はどうして大人になるんだろう・・・)

八幡(専業主夫になりたいと公言して憚らない俺だが、それがすんなりと実現するとは思っていない)

八幡(普通の大学生ならば大学在学中に就職活動を行い、就職し、社畜として社会に出る)

八幡(俺自身ももし就職すれば、勤める会社によっては生まれ育った千葉から遠く離れなければならないかもしれない)

八幡(こうやって帰ってくることも中々出来なくなるかもしれない)

八幡(だからこそ、万感の思いを込めて俺は言いたい)

八幡「千葉よ!俺は帰ってきたぁぁぁーーーーー!!!」

沙希「・・・・・あんた、とうとう頭おかしくなった?」

八幡「・・・・・いや、俺の中の千葉愛が迸る衝動に感化され叫べと・・・」

沙希「何訳のわかんない事言ってんの?変な行動してたら警察に捕まるよ。警官が新歓の時のような人ばかりとは限らないんだから」

八幡「そうだよな・・・てかあの巡査部長さんやけに声が渋かったよな。CV.中○譲治ってくらいに」

沙希「・・・あんたが何言ってるのか良く分らないけど、渋くて迫力のある声だったのは認めるよ」

八幡(俺と川崎は他愛の無い会話をしながら駅へと歩く)

八幡(そのおかげかあまり他の事を考えずに済んだ)

八幡(俺はこの千葉を愛している)

八幡(だが、黒歴史や嫌な思い出も多い)

八幡(そして・・・苦い思い出も)

八幡(そうこうしてる内に、駅の近くへとたどり着いた)

八幡(既に日は西に沈みかけている)

沙希「そう言えば、あんた夕食はどうすんの?」

八幡「サイゼ」

沙希「即答だね・・・まあ、たまにはいいけど・・・」

八幡「まあ、向こうに付いてからでいいだろ?」

沙希「そうだね」

八幡(会話を終え、視線を前に戻す)

八幡(すると駅前に見覚えのある人影が・・・)

八幡「!!」

八幡(そこには・・・天使が降臨していた)

八幡(思わず『戸塚~』と叫びながら駆け寄りたい衝動にかられた)

八幡(だが戸塚に近づいた見覚えのある姿が俺のそれを思い留まらせた)

八幡「・・・・・由比・・・ヶ浜」

八幡(意図せず、その名が口から零れた)

八幡(戸塚に近づいた人物、それは由比ヶ浜結衣だった)

沙希「あれって・・・戸塚と、由比ヶ浜・・・だよね?」

八幡(川崎も気付いたようで、俺共々二人の様子を伺っている)

八幡(二人は一通りの挨拶を済ませると、繁華街の方へと姿を消した)

八幡「・・・・・帰るか」

沙希「え?・・・ああ・・・・・うん」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【八幡たちの下宿先の近くのサイゼ】

沙希「ねえ・・・由比ヶ浜と何か・・・あったの?」

八幡「・・・・・何でそう思うんだ?」

沙希「いや・・・だってあんたの戸塚への執着・・・知ってるからさ。由比ヶ浜がいる位でそれをやめるっておかしいなって思って・・・」

八幡(三浦もだが、女っていうのはこうも勘が鋭いものなのか?)

八幡「・・・・・」

沙希「・・・沈黙は肯定と受け取るよ」

八幡「・・・・・色々あったんだよ・・・色々と」

沙希「どういう内容かまでは話せない?」

八幡「・・・・・・悪い、今は話せそうもない」

沙希「・・・そうか・・・・・」

八幡(沈黙が流れる)

八幡(何か話さなければと思ったが、どう言葉を紡げばいいのかわからない)

沙希「あのさ・・・」

八幡(そして沈黙を破ったのは川崎の方だった)

沙希「あの二人・・・付き合ってんのかな?」

八幡「・・・・・さあな」

沙希「連絡とか取ってないの?」

八幡「戸塚とは時々・・・でもそんな素振りは見せてなかった」

沙希「・・・・・そう」

八幡(川崎はそう言うと、少し冷めてしまった若鳥のグリルを口に運んだ)

沙希「あんたさ・・・」

八幡「・・・何だ?」

沙希「何か相談したいことがあったら・・・気兼ねなく言いなよ」

八幡「・・・?・・・どうしたんだ、急に?」

沙希「いや・・・その・・・・・アンタノコトシンパイダシ・・・・・」

八幡「・・・?・・・悪い、最後の方がよく聞こえなかったんだが・・・」

沙希「~~~~~///う、うっさい!とにかく、何かあったら報告する事!いいね!!」

八幡「お、おう・・・」

八幡(食事を終えると、俺たちは別れた)

八幡(今日の感想はというと、何とも形容し難いものであった)

八幡(川崎と共に行った千葉への帰還、それに小町を含めた川崎家訪問は間違いなく楽しかったと断言できる)

八幡(だが由比ヶ浜が戸塚と一緒にいた事、これが俺に何とも言えない感情を残していった)

八幡(何故か)

八幡(『戸塚が由比ヶ浜に会っていた』事ではなく『由比ヶ浜が戸塚に会っていた』という事に俺がショックを受けていたからだ)

八幡(別に俺は由比ヶ浜と付き合っていたわけではない)

八幡(だがこの感情は雪ノ下が葉山と一緒にいた時に感じたものと同じものだった)

八幡(やはり由比ヶ浜結衣も雪ノ下雪乃と同じく俺にとっては大切な存在であったという事だろう)

八幡(本来ならば前に進みだしたあいつらを祝福しなければならないのかもしれない)

八幡(だが俺の心を支配するのはモヤモヤとした澱みのみ)

八幡「・・・・・進めていないのは俺だけか・・・・・」

八幡(やはり俺だけが、取り残されたままだ・・・・・)

========================================

八幡(それからはあっという間に過ぎていった)

八幡(大学での授業、週末の飲み、様々な場所への外出)

八幡(その多くを川崎と三浦と共に過ごした)

八幡(何だかんだでこの二人といるのは居心地が良い)

八幡(二人が大切な存在になり始めている)

八幡(俺はそう思い始めていた)

八幡(だが同時に一つの疑問が俺の頭にこびり付いて離れなかった)

八幡(『俺は二人を雪ノ下や由比ヶ浜の代用品と無意識に思っているのではないか』)

八幡(当然、二人はあいつらとは性格、容姿、考え方も違うし、あの時は高校生、今は大学生だ)

八幡(だが男1人、女2人という状況が否応なく『奉仕部』というものを連想させてしまう)

八幡(たったそれだけの事であるのに・・・・・)

八幡(二人といることを、奉仕部に当てはめてしまう俺がいる)

八幡(俺は改めて自分の醜悪さ、そして未練がましさを嫌悪した)

八幡(そして俺はこの関係も奉仕部の時の様に壊してしまうのではないかという恐怖を抱いていた)

八幡(そんな中、俺たちは1年前期のテスト期間を終え、いつも通り俺の家で飲み会をする運びとなった)

========================================

【八幡のアパート】

八幡沙希優美子「「「かんぱ~~~い」」」ゴクゴクゴク、プッッハ~~~

優美子「あー美味し・・・テストも終わったから酒の美味さもひとしおだし」

八幡「ああ、それに夏休みにも入るしな・・・これでやっとダラダラできる」

優美子「は?ヒキオ、何言ってんの?夏休みなんだから海行ったりバーベキューとかするんだからダラダラする暇なんて無いっしょ」

八幡「あの・・・三浦さん?それには俺も含まれるんですか?」

優美子「当たり前だし」

沙希「バーベキューか・・・3人でするのもなんだからけーちゃんや大志、それに小町を呼んでもいいかもね」

八幡「小町は是非に、けーちゃんもOK、だだし大志、あいつはだめだ」

沙希「・・・・・・・・・」

八幡「痛い!痛い!!川崎さん頼むから無言ほっぺ引っ張んないで!!!」

優美子「あはははーーー、ヒキオの顔キモ過ぎー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙希「ほら、あんた」ス

八幡「これは?」

沙希「オイルサーディーンのパスタ。今夜は結構飲みそうだから空きっ腹で飲むと明日辛いと思って・・・」

八幡「おう・・・悪いな。ありがたく頂く」チュルチュルモグモグ

沙希「・・・・・どう?」

八幡「美味い」

沙希「・・・・・ホッ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「・・・・・何ぞ、これ?」

優美子「カルーアのリキュールをヒキオの好きなマックスコーヒーで割ったやつ」

八幡「いや・・・マッカンが入ってたのはで分かったが・・・これ平気なのか?ジョッキにまるまる入ってるし・・・」

優美子「いいから飲むし!!」ムリヤリノマス

八幡「~~~~~~!!!」ゴクゴクゴク

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(飲み会は何の問題もなく進んでいった、川崎が料理を作り、三浦が場を盛り上げ俺に対して無茶振りし、俺が被害に遭う)

八幡(言いたいことは多少あるが、楽しく、そして穏やかな時間が過ぎていった)

八幡(そしてこのまま終わると俺は思っていた)

八幡(三浦がそれを口にしたのは日付が替わろうとしていた時である)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(うぅ~~~・・・・・カルーアのマッカン割が思った以上にキいてる・・・二日酔いにならなけらやいいが・・・)

優美子「ねえ・・・・・ヒキオ?」

八幡「あ~~~・・・何だ?三浦・・・・・」

優美子「この前聞いた事・・・・・今夜、話せない?」

八幡(その言葉を聞いた時、俺は思わず固まってしまった)

八幡(それまでの酔いが、急に冷めていく感覚さえ覚える)

優美子「この前に沙希と二人が帰省した時の話聞いてさ、沙希にも同じような事言ったんでしょ?」

沙希「それにあんたあたし達といる時、楽しんではいると思うんだけど・・・その・・・・・時々悲しそうに笑うんだよね・・・・・・・何か自嘲した風に」

八幡「・・・・・・・・」

優美子「やっぱり奉仕部で何かあったん?」

八幡「・・・・・・・・・」

沙希「流石に自由登校の時期だったから詳しくは分らないんだけど、その前と卒業式の時のあんたの雰囲気、全然違ったからさ・・・その時に何かあったんじゃない?」

八幡「・・・・・・・・・・・」

優美子「別に面白がって聞いてる訳じゃ無いよ。でもヒキオさ、あの時すごく苦しそうだった」

八幡「・・・・・あの時?」

優美子「原宿行った時・・・」

八幡「・・・・・・・」

沙希「あたしも千葉行った時の帰りのあんた・・・・・苦しそうに見えた」

八幡「・・・・・・」

優美子「別にヒキオが話したくないんならば無理強いはしない」

沙希「でも、もし、あたし達で力になれるのならば力になりたい。だって」



優美子「あーしたち、友達でしょ?」

沙希「あたし達、友達でしょ?」

八幡(その言葉を聞いた時、俺の体に電撃が走ったような感覚を覚えた)

八幡(三浦がそう思ってくれているのは知っていた)

八幡(だが、川崎までそう思ってくれているとは知らなかった)

八幡(それで、二人は俺の力になりたいという)

八幡(あまり感じた事の無い感情が胸を支配した)

八幡「・・・・・・別に面白い話じゃ無えぞ」

八幡(俺はそう前置きをし、独白を始めた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(俺は話した)

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜にどっちを選ぶか答えを出して欲しいと言われたことを)

八幡(二人との関係を守りたいあまり、どっちも選べずに奉仕部を壊してしまったことを)

八幡(川崎と三浦を二人の代用品として無意識に見ているのではないかと思っている事を)

八幡(そして、あの日から一歩も前に進めず、取り残されていることを・・・)

八幡(胸の奥に溜め込んだ心情と言葉を全て)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「・・・っていう事だ。どうだ、軽蔑したか?」

沙希優美子「「・・・・・・・・・・・」」

八幡「俺は・・・卑怯で臆病、そして未練がましく醜悪な愚か者だ・・・」

沙希優美子「・・・・・・・・・・・・・」」

八幡「こんな俺だ・・・お前たちが失望してもおかしくはない」

沙希優美子「「・・・・・・・・・・・・」」

八幡「殴るなり、蹴るなり、好きにしてくれ・・・目の前に現れてほしくないなら・・・出来る限りそうする」

沙希「・・・・・・・」ス

八幡(川崎が唐突にハンカチを差し出した)

八幡「へ?」

沙希「比企谷・・・これ、使いな」

八幡「え?・・・ハンカチなんて、何に使うんだよ?」

沙希「だって・・・・・・・・アンタ・・・泣いてるじゃない」

八幡「!!!」

八幡(俺はその時、はじめて両目から涙が溢れているのに気付いた)

優美子「・・・・・ヒキオ・・・あんた馬鹿だよ」

八幡(不意に三浦が俺の隣に座り、頭を撫で始めた)

優美子「・・・辛かったね・・・・・そして・・・頑張ったね」

八幡「・・・・・・・・あ」

八幡(その瞬間、長い間堰き止められていた俺の感情が決壊した)

八幡(二人の目があるにも関わらず泣き喚いた)

八幡(そんな俺に対して、三浦は頭を撫で続け、川崎は背中を擦ってくれた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

八幡「・・・・・・・忘れろ」

沙希優美子「「・・・・・は?」」

八幡「頼むから、俺が泣き喚いたことは忘れてください」

八幡(散々泣き喚き、終わると新たな黒歴史を二人に見られた事に気付き、羞恥心マックスな俺は土下座に近い格好で二人に乞いた)

優美子「いや・・・忘れるも何も、この事はあーしは胸に仕舞っておくつもりだけど・・・」

沙希「そうだね、友達の心情の吐露をおいそれと喋るような節操無しにはなりたくないし・・・」

八幡「お・・・おう・・・・・その・・・・・ありがとう」

優美子「へへっ・・・まあヒキオも今夜は泣き疲れたっしょ。あーしたちはそろそろ帰るね」

沙希「うん・・・戸締りとかしっかりしなよ。片づけは一通り済ませたから・・・風邪ひかないようにゆっくり休みな」

八幡「・・・・・・・・・・・おう、それじゃあな」

優美子「うん・・・・・またね」

沙希「・・・・・またね」

八幡(二人が帰ると俺は鍵を閉め、ベッドへと倒れこんだ)

八幡(そして肉体的精神的両方の疲労に襲われ、微睡に沈んでいった)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【帰り道】

優美子「・・・・・・・・・・・・・・・」

沙希「・・・・・・・・・・・・・・・・」

優美子「・・・・・・・ねえ、沙希」

沙希「・・・・・?何、優美子?」

優美子「沙希ってさ、ヒキオの事どう思ってんの?」

沙希「えっ!・・・その・・・・・あたしは・・・」

優美子「あーしはさ・・・・・ヒキオが好き」

沙希「・・・・・え?」

優美子「新歓で助けてもらったのがきっかっけでいい奴だなって思ってさ」

優美子「普段一緒にいても楽しいし・・・」

優美子「隼人が雪ノ下さんとデートしててあーしが泣いた時も慰めてくれて・・・」

優美子「気付いたら・・・・・あーし、ヒキオの事好きになってた」

沙希「・・・・・・・そう」

優美子「あーしさ・・・沙希の事、大切な友達だって思ってる」

沙希「・・・・・?」

優美子「だから教えて・・・沙希はヒキオの事を、どう思ってんの?」

沙希「あたしは・・・・・比企谷が・・・・・好き」

優美子「・・・・・・・・そっか」

沙希「高校の時にさ・・・あたしも助けてもらって・・・・・・」

沙希「奉仕部の二人ほどじゃあないけど・・・交流持って・・・・・気付いたら好きになってた」ポロポロ

優美子「・・・・・はっ!何がぼっちだし!こんな美女二人に好かれておいて!!」

沙希「ちょ・・・優美子!!」

優美子「・・・・・でも奉仕部の事聞く限りじゃあ、ヒキオどっちかと付き合うって事を選べないでしょ?」

沙希「・・・・・そう・・・だよね・・・」グスッ

優美子「でも・・・あーしは一歩前に進みたい」

沙希「・・・・・・・・あたしも・・・一歩前に進みたい」

優美子「・・・・・・じゃあ一歩、進もうか?」

沙希「・・・・・え?」

優美子「あーしさ、考えたんだけど・・・・・」

===============================

【翌日・八幡のアパート】

八幡「ふっあ~~~・・・よく寝た」

八幡(夕べ、川崎と三浦に心情を泣きながら吐露し、疲れてそのまま寝てしまった)

八幡(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

八幡(ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!!!)

八幡(恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし!!!!!)バタバタバタバタバタ!!!

八幡「~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・はぁ・・・死にたい」

八幡(羞恥心から一通りジタバタした俺は時間を確認しようとスマホを手に取る)

八幡(羞恥心から一通りジタバタした俺は時間を確認しようとスマホを手に取る)

八幡(見ると既に昼の十二時を回っていた)

八幡「・・・・・ずいぶん寝たな・・・・・ん?」

八幡(メールが2通来ている・・・・・三浦と川崎から!?)

八幡「内容はどっちも『起きたらメール下さい』って・・・・・なにこのシンクロ?」

八幡(そんなこんな言いながらも二人に起きた事を記したメールを送る)

八幡(すると『今から行きます』と返信が来た)

八幡(・・・・・・・多分、拒否れないよな・・・・・)トオイメ

八幡(・・・・・二人も来ることだしシャワーでも浴びるか・・・そのまま寝ちまったし)

八幡(酒飲んだから歯も磨いて・・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「ふ~~~すっきりした・・・・・」ピンポーン

八幡「あ・・・はい、今開けます」ガチャ

優美子「ヒキオ!あんた寝過ぎだし!!」

八幡「お、おう悪い」

沙希「お、おはよう・・・・・比企谷」

八幡「おう・・・・・おはよう・・・」

優美子「あれ?ヒキオ、シャワー浴びた?」

八幡「あ?ああ、昨日浴びずに寝ちまったから・・・・・」

優美子「へぇ・・・・・それは好都合だし・・・」

八幡「は?」

沙希「~~~~~~~~~~/////」モジモジ

八幡「・・・・・で?今日は一体何の用なんだ?」

優美子「あー・・・その・・・まずヒキオに聞きたいんだけど・・・」

八幡「何をだ?」

優美子「・・・・・ヒキオは一歩前に進みたい?」

八幡「・・・・・それが出来れば苦労はしねえよ」

優美子「ヒキオ、あーし達が聞きたいのは『進みたい』のか『進みたくない』のどっちかって事!」

八幡「・・・・・出来ることなら・・・進みたい」

優美子「・・・・・わかった。それじゃあこっち向いて」

八幡「何だ・・・・・!!」

八幡(振り向くと眼前には三浦の顔があったそして・・・・・)

八幡(三浦の唇が俺の唇に触れ、すぐに離れた)

八幡「な・・・え・・・・・三浦!?」

優美子「ヒキオ・・・あーしも一歩前に進みたい」

八幡(三浦の言葉に俺は面喰ってしまった)

沙希「あ、あたしも・・・・・一歩進みたい」

八幡(座ってモジモジしていた川崎も立ち上がり俺に向かった言い放った)

八幡「ど・・・どういうことだってばよ?」

優美子「ちゃんと言わなきゃ分かんない?あーしも沙希も、ヒキオの事が好きだって事!!」

八幡「」

沙希「うん・・・・・あたしも・・・優美子も・・・あんたの事・・・その・・・・・好き、なんだ」

八幡(二人が告白する光景があの時の奉仕部と重なる)

八幡(三浦も川崎も・・・今の俺にとっては大切な存在だ)

八幡(だから・・・どちらかを選びどちらかを拒むことは出来ない・・・)

八幡(我ながらどうしようもないヘタレであると思うが・・・)

八幡「俺は・・・・・どっちか・・・選ぶことは出来ない」

優美子「ふ~ん・・・いいんじゃない?」

八幡「ファッ!?」

優美子「でも・・・どっちも選ばないって事は、両方選んだって事でもいいんだよね?」

八幡「ファファッ!!?」

優美子「って事は3人で付き合うんでいいよね、はい、決定!!」

八幡「ちょ、ちょっと待て!!なんだその滅茶苦茶な三段論法は!!?」

沙希「・・・だって比企谷、どっちかを選ぶことなんて出来ないんでしょ?」

八幡「それは・・・」

優美子「どうせ告ったらあーしたちから離れればいいとでも考えてそうだし」

八幡(・・・・・否定できない)

優美子「だから、3人で付き合えば問題無いし。どっちも選べないしってことはどっちも選んだって事だし」

八幡「いやいやいや、その理屈はおかしい」

優美子「・・・・・それともヒキオはあーしたちの事、嫌い?」

八幡「・・・・・嫌いじゃ無えよ」

優美子「しゃあ好きって事ね。大丈夫じゃん」

八幡「また論理が飛翔したっ!!?」

八幡(ダメだ・・・完全に会話のペースが三浦のものだ・・・)

八幡「いや、でも・・・世間一般に見て二股になるし・・・」

優美子「だから?」

八幡「は?」

優美子「世間一般とかどうでもいいし。大切なのはあーしたち納得してるか、どうかって事でしょ?」

八幡「いや、でも親とか友達とか・・・」

沙希「・・・・・それはその時考える」

八幡「おい」

沙希「それに何だって犠牲は付き物でしょ?比企谷だったそうしてきたじゃん?」

八幡「いや、それとこれは違うと思うんだが・・・」

優美子「グダグダ言うな!で、どうなの?あーしたちと付き合うの!?」

八幡(三浦が正面から俺の肩を掴む)

八幡(その手は震えていた)

八幡(川崎の表情にも不安の色が浮かんでいる)

八幡「・・・・・・・似たような事さっきも言ったが、世間一般的な幸せな恋愛関係になれないかもしれないぞ」

優美子「いーし、それにあーしたちの幸せはあーしたちが決めればいいし!!」

八幡「・・・・・本当にいいんだな?」

沙希「・・・・・うん」

八幡(俺は二人を見つめる)

八幡(二人は贔屓目に見てもいい女だ)

八幡(外見も、内面も)

八幡(ここまで想いをぶつけられたのは生まれて初めてだ)

八幡(・・・・・それでも、それが本心で有る事は俺でもわかった)

八幡(俺は覚悟を決める)

八幡「三浦優美子さん!」

優美子「はい!」

八幡「川崎沙希さん!」

沙希「はい!」

八幡「二人とも、好きです!俺と付き合ってください!!」

沙希優美子「「はい!!」」

八幡(こうして俺、比企谷八幡は三浦優美子と川崎沙希と恋人になった)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(シャワーの音だけが俺の部屋を支配する)

八幡(三浦と川崎は今、シャワーを浴びている)

八幡(・・・・・・・些か展開が早すぎませんかね?)

八幡(スイーツが好きな頭の悪そうなメロドラマだってもう少し時間置くぞ?)

八幡(これから行われるであろう事を想像する)

八幡(・・・・・どっちもエロい身体つきしてるからなぁ・・・)

八幡(上手くできるのか?俺のムスコの大きさで大丈夫か?二人も相手にして体力持つのか?)

八幡(体は強張り、同時に俺のモノもこれまでに無い程硬くなっている)

八幡(・・・・・てか、硬くなりすぎた事でテントがきつくなって痛い)

八幡(緊張のあまりそんな下らない事を延々と考えてしまう)

八幡(そうこう考えているうちにシャワーの音がやんだ)

八幡(そして程無く、ユニットバスからバスタオルだけを身に着けた三浦と川崎が出てきた)

沙希「お、お待たせ・・・」

優美子「ってか、ヒキオ何で服着てんの!?早く脱げし!」

八幡「え・・・いいのか?」

優美子「いいのかって・・・脱がないと出来ないでしょ!?」

八幡「お、おう、確かにそうだな」

八幡(俺は身に着けていた寝巻のTシャツと短パンを脱いだ)

八幡「・・・・・」

沙希「・・・どうかした」

優美子「何でパンツ一丁で止まってんの?」

八幡「いや・・・お前らも最後の一枚身に着けてるじゃん?俺だけ先っていうのも・・・」

沙希「えっ!!」

優美子「ふ~ん・・・ヒキオ、先に裸になるのが怖いんだ?」

八幡「・・・・・しかた無えだろ・・・童貞なんだし」

優美子「じゃあさっきあーしとしたキスがファーストキス?」

八幡「・・・ああ、そうだよ」

優美子「へぇ・・・じゃあこういうのはどう?合図に合わせてみんなで全裸になるっていうのは?」

八幡沙希「「は!?」」

優美子「だってそれの方が公平じゃん?だってみんな初めてなんだし」

八幡(・・・三浦も初めてなのか・・・・・正直、意外だ)

優美子「何、ヒキオ?あーしが初めてなのが意外だった?」

八幡「え・・・いや・・・・・その」

八幡(だから何でこんなに勘がいいんだよ!?)

優美子「ま、あーしが処女なのか本当なのかは後でわかるし、それでいい?」

沙希「うん・・・それでいい・・・・・」

八幡「川崎!?」

優美子「あとはヒキオだけだけど、どうする?自信無いの?」

八幡「・・・・・わかった、せーのでいいな?」

優美子「いいし」

沙希「いいよ」

八幡沙希優美子「「「せ~の!!!」」

八幡(そう言った瞬間、三浦と川崎が身に着けていたバスタオルが床に落ちた)

八幡(同時に俺も最後の一枚だったトランクスを脱ぎ捨てる)

沙希「ひゃう!」

八幡(川崎は俺の股間を見ると小さな悲鳴をあげた)

優美子「嘘っ、ヒキオの大きくない!?」

八幡(一方の三浦も俺の股間に目を向けたが、俺の逸物に興味津々な様子だ)

八幡(二人がそれぞれそんな反応をする中で、俺は)

八幡「・・・・・・・・・・・・・・」

優美子「・・・・・?ヒキオ、どうかした?」

沙希「・・・・・比企谷?」

八幡(見惚れてしまった)

八幡(二人の裸体に)

八幡(二人がモデルのような体型で、性的に見ても魅力的な肉体の持ち主だという事は前々からわかっていた)

八幡(それでも、ここまで『美しい』と思うとは考えてもみなかった)

八幡(二人とも胸の大きさは平均と比べて大きい)

八幡(腰も生まれ持っての物か、努力の賜物か程良く縊れている)

八幡(臀部もふっくらと膨らみ、手足もすらりと伸びている)

八幡(そして何より、それらのバランスが良いのだ)

八幡(黄金比なんて簡単なものでは言い表せない)

八幡(そのバランスが三浦優美子としての、そして川崎沙希としての美をこれ程無く引き出していた)

八幡(それは唯一無二、そういう類の美しさだ)

沙希「・・・・・比企谷?・・・どうかした?」

優美子「何、ヒキオ?ひょっとしてあーしらのカラダに見惚れちゃった?」

八幡「・・・・・ああ、そうだ」

沙希「ふぇっ!!」

優美子「へぇ・・・・・それで、感想は?」

八幡「・・・綺麗だ」

優美子「それだけ?もっと具体的には無いの?」

八幡「その・・・まず三浦だが、体の胸・腰・尻のバランスが凄くいい。どこの部位も形が良くて、個々で見ても体全身を見ても綺麗だって思っちまう」

優美子「そ、そう?/////」

八幡「次に・・・川崎は、まずその胸が目に入る。大きいながらもしっかりと張ってて、腰もしっかりと括れている。手足も長いが・・・それらが互いに邪魔をせず調和している感じがして綺麗だ」

沙希「う・・・ありがと/////」

優美子「ヒキオ、沙希の感想の方が多くない?」

八幡「そうか?・・・悪い、初めてのことだから」

八幡(二人の体型を簡単に言い表すならば、三浦はプロモデルの様な体型、川崎はモデルも出来る美人アスリートの体型だと俺は思っている)

八幡(何となくの印象ではあるが・・・)

八幡(二人の裸体の美しさに思わず目移りしてしまう)

優美子「でも、ヒキオも結構引き締まったいい体してるし。鍛えてんの?」

八幡「いや・・・特に何もしてないが・・・・・」

沙希「そう・・・・・でも・・・格好いいよ、比企谷」

八幡「ん・・・サンキュ・・・」

優美子「うん、意外だよね。ヒキオがこんな格好いい体してるなんて」

八幡「悪かったな。どうせ俺はこの目で全てが台無しですよ」

優美子「拗ねない拗ねない、あーし見直したし・・・・・それに」

八幡(三浦が唐突に俺の剛直に手を振れた)

三浦「こっちも・・・凄く立派」

八幡(三浦のその表情は初めて見るものだった。妖艶というか蠱惑的というか・・・少なくとも『少女』の表情ではない)

優美子「これからあーしと沙希、この硬いので貫かれちゃうんだ・・・」

沙希「・・・・・・・ゴクリ・・・」

八幡(三浦は舐めまわすような視線で、川崎はまじまじと俺の聳え立つモノを見つめた)

八幡(各々、これからコレを使って行う事を想像しているのだろうか?)

八幡「で・・・どうするんだ?これから?生憎、俺は童貞だからリードしろとか無理だぞ」

沙希「あ、あたしだって・・・・・」

優美子「まぁ・・・あーしも初めてだけど・・・まあこの中じゃあーしが一番できるかな?」

八幡沙希「「え?」」

優美子「ファッション誌で得た程度の情報だけどね。無いよりはマシっしょ?」

八幡「まあ・・・無いよりはな・・・・・」

沙希「・・・・・優美子、そういうので情報得てたんだ・・・」

優美子「ま~ね、沙希は見てなかったの?さすがにファッション誌持ってないって事は無いでしょ?」

沙希「あたしは・・・時々買ってはいたけど・・・・・弟や妹いるから、そういうページは破いて捨ててた・・・」

八幡「ま、仕方ないな。けーちゃんもいるし」

八幡(他愛の無い会話をしながらも三浦は触れている手の動きを止めない)

八幡(それにより俺のモノが更に硬くなるような感覚を覚えた)

優美子「じゃあ・・・ヒキオ」

八幡「ん・・・・・!!!」

八幡(三浦が再び俺の唇を奪う)

八幡(だがそれはさっきのただ触れるだけのものとは違い、俺の口内に舌を侵入させ、貪るものだ)

八幡(俗に言うディープキスである)

優美子「はふぅ・・・ん・・・ちゅ・・・れろ・・・」チュパレロレロ

八幡「んっく・・・ちゅ・・・ん・・・・・ちゅく・・・」レロチュパレロ

八幡(俺の口内で互いの舌が絡まる)

八幡(俺が三浦に貪られるような状況だ)

八幡(俺は負けじと三浦の口内に自分の舌を侵入させようと試みる)

優美子「・・・・・・ん・・・はぁ・・・」レロレロレロ

八幡(三浦は俺の舌を口内に受け入れた)

八幡(そして今度は三浦の口内で舌が絡み合った)

八幡(俺と三浦はしばらく互いの口を貪りあった)

八幡(程無くして俺と三浦の唇が離れる)

八幡(互いの唇を繋ぐ唾液によって出来た糸が何とも艶めかしい)

優美子「・・・・・ん・・・ふはぁ・・・ヒキオ、案外やるじゃん、気持ち良かったよ」

八幡(三浦はそう言うと、人差し指で自分の唇を撫でた)

八幡(その表情は挑発的で、俺の劣情を刺激する)

優美子「じゃあ次は沙希の番だね」

八幡(三浦はそう言うと、川崎の手を引き俺の前に連れてくる)

優美子「さあ、ヒキオの方が経験上なんだから沙希をリードしてやりな」

沙希「えっと・・・その・・・・・比企谷、よろしく・・・・・お願い・・・します」

八幡「お、おう・・・」

八幡(俺は川崎の両肩に手をかけると、川崎の唇に自分の唇を重ねた)

八幡(川崎のそれは緊張しているのか、強張りキュッと結ばれていた)

八幡「・・・・・ん・・・ちゅ・・・んん・・・」チュッ

沙希「・・・ちゅ・・・・・ん・・・」チュッ

八幡(俺はまず啄ばむ様なキスを川崎に断続的に行った)

八幡(緊張で目を瞑った川崎の顔は羞恥と不安が色濃く出でいるが、それでもなお美しかった)

八幡(次に俺はキスに緩急をつけ始める)

八幡(ただ触れるだけの時もあれば、時に唇を吸い、川崎の唇を弄ぶ)

沙希「・・・・・ん・・・ふぅ・・・」チュッチュ

八幡(川崎が薄目で俺の表情を伺う)

八幡(頬を朱に染め、顔全体も上気してきている)

八幡(同時にキュッと結ばれていた川崎の唇にわずかな隙間が出来た)

八幡(俺はそれを見逃さず舌先を川崎の口内に侵入させた)

沙希「~~~~~~~~~!!!/////」

八幡(驚きから川崎は目を見開くが、口内を貪るうちに熱に侵された様な目になっていく)

八幡(そして、川崎は俺の舌先を自分の舌先でチロチロと舐め始めた)

八幡(最早、川崎の表情には緊張、羞恥、不安の色は無く、蕩けきったものとなっていた)

八幡(俺はそれを確認すると川崎の唇から自分の唇を離した)

沙希「あっ・・・・・」

八幡(川崎が名残惜しそうに俺の顔を見つめる)

八幡(どうやら思った以上に没頭し、そしてハマってしまった様だ)

優美子「どうだった?沙希?」

沙希「うん・・・凄く・・・・・気持ち・・・・・良かった」

八幡(川崎の人差し指と中指が自身の唇に触れる)

八幡(それはさっきの感触を懐かしんでいるかの様に思えた)

優美子「じゃあ、こっからが本番だけど・・・・・どっちが先にする?」

八幡(本番・・・セックスの事だろう)

八幡(この調子だと三浦と先にする事になりそうだが・・・・・)

沙希「・・・・・・・・あたしが先にする」

八幡(川崎の意外な申し出に、俺は内心で驚いた)

沙希「だって・・・このままじゃ、ただ優美子の計画に載っかっただけじゃん?」

沙希「それに・・・・・比企谷のファーストキス、優美子に取られちゃたし・・・・・」

八幡(それはひどく子供染みた言い分にも聞こえた)

沙希「だから・・・あたしは比企谷の初めての女に・・・・・なりたい!」

八幡(だが先程まで蕩けていた瞳には何か・・・強固な意思が宿っている様に感じられた)

優美子「ふ~ん・・・・・いいんじゃない?」

八幡「三浦!?」

沙希「ごめん・・・・・優美子・・・でも、あたし・・・」

優美子「いいよ、沙希。あーしだって沙希に相談もせず、勢いに任せてヒキオのファーストキス奪っちゃったし」

沙希「うん・・・・・ごめん」

優美子「謝んなし。でもね、沙希」

沙希「・・・・・・何?」

優美子「この計画、あーし一人じゃ出来ないことなんだよ?沙希がいなくちゃ成立しない。それに沙希だからこの計画を持ちかけた」

沙希「あ・・・・・」

優美子「だからそんな自分を卑下すんなし。あーしたち、友達でしょ?」

沙希「優美子・・・・・ありがとう」

優美子「ま、あーしは最初とか二番目とか気にしないし。だから二人でヒキオを骨抜きにしてやろ?」

沙希「うん・・・そうだね」

八幡「何、俺搾り取られちゃうの?ミイラになっちゃうの?」

優美子「ヒキオ、馬鹿な事言ってんじゃないし」

沙希「そうだね。でも心配しないで」

八幡(そして、二人の言葉が重なる)



優美子「あーしたち無しじゃ、生きられない体にしてやるし」

沙希「あたし達無しじゃ、生きられない体にしてやるから」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙希「ん・・・はぁ・・・・・っくぅ・・・・・」モミモミ

八幡(ベッドの上で川崎が悶えている)

八幡(その上には俺が覆いかぶさっており、川崎の双丘を弄んでいる)

八幡(掌に収まりきらないそれは、俺が手の力を入れるたびに形を変える)

八幡(またその先端にある突起は、硬く勃っており強烈に自己主張している)

八幡(俺は川崎の乳房に顔を近づけると、その乳首にむしゃぶりついた)

沙希「ひぅっ・・・比企谷・・・・・赤ちゃんみたい」

八幡(川崎が俺の頭を撫でながら言う)

優美子「ヒキオっておっぱい好きなん?」

八幡(ベッドの下で待機している三浦が話に加わる)

八幡「ああ、大好きだ。それに男なら特殊な性癖の奴以外は総じておっぱいが好きだと思うぞ?」ペロッ

沙希「ひゃっ・・・」

優美子「そっか・・・大きさとか関係ある?」

八幡「いや、俺はあまりに気にはしないが・・・」チュー

沙希「ん・・・・・あぅ・・・・・」

優美子「大きいのは、好き?」

八幡「おう、大好きだ」ペロペロッ

沙希「あっ・・・・・・ん・・・くぅ・・・・・」

優美子「そっか~、あーしももう少し大きければ良かったかな~。沙希程あーしの大きくないし」

八幡「三浦・・・・・そんな事言ったら全国の貧乳に殺されるぞ?」ハムハム

沙希「ふぁっ・・・・・あん・・・・・ひう・・・・・」

優美子「え~でも、沙希の凄く大きいし」モミモミ

八幡(そう言うと三浦は川崎の胸を触り始めた)

沙希「ふぁん!!・・・・・あ、あんたたち・・・・・人の・・・ん・・・・・胸で・・・ひっ・・・遊ぶ・・な」

優美子「え~、だって沙希のおっぱいすっごく触り心地がいいんだもん」コリコリ

八幡「そうだな、触り心地もいいし舐め心地もいい。これなら一晩中しゃぶってられる」ジュルルルーーー

八幡(俺は乳首をしゃぶりながら、手を川崎の股間へと持っていく)

沙希「ひぃやっ・・・・・ひ、比企谷・・・ん・・・・・どこ・・・触って・・・」

八幡(川崎のそこは湿気を帯びてきていた)

八幡(つまり、俺を受け入れる準備を整えつつあるという事だ)

八幡(それを確認し、俺は川崎の胸を弄るのをやめる)

沙希「え?・・・・・比企谷?」

八幡「川崎・・・・・お前の準備も大丈夫そうだから・・・そろそろ挿れたい」

沙希「あ・・・・・うん」コクリ

八幡(川崎は小さな声で頷いた)

八幡(川崎の足を開き、川崎の秘裂に亀頭を当てる)

八幡「川崎、いくぞ」

沙希「ちょ、ちょっと待って!」

八幡「どうした?」

沙希「え~と・・・その・・・・・比企谷のこと・・・八幡って呼んで、いい?」

八幡「え・・・別に構わないが・・・・・」

沙希「それと!・・・・・あたしの事は・・・沙希って、呼んで」

八幡「・・・・・わかった・・・じゃあ、いいか、沙希?」

沙希「うん・・・来て・・・・・八幡」

八幡(その言葉と共に、俺は沙希の胎内へ侵入を開始した)

八幡(それまで異物の侵入を許した事無いそこは、俺の進行を拒むかのようにきつく、そして熱い)

沙希「・・・・・いっ・・・っく・・・・・」ズズズッ

八幡(沙希の表情が苦悶に歪む)

八幡(かく言う俺もそれまで感じた事の無い快楽と戦っていた)

八幡(自慰のそれとは桁違いのそれは、俺の神経を通して体全体に伝わっていく)

八幡(少しでも気を許せばすぐに射精してしまいそうだ)

八幡(俺は腹に力を入れ、さらに奥へと進んでいく)

八幡(すると何かに突き当たった感触を覚えた)

八幡(これが・・・沙希の・・・処女の証)

八幡(俺は唾を飲み、そしてそれを・・・・・一気に破った)

沙希「~~~~~~~ッ!!!」ブチンズプズプ

八幡(沙希が痛みに耐えるためかシーツを掴む)

八幡(自分の唇を噛み、目には光るものが浮かんでいる)

八幡(それでも・・・)

沙希「一つに・・・なれたね・・・・・八幡」

八幡(彼女は、沙希は笑みを浮かべていた)

八幡(破瓜の痛みに耐えながら精一杯の笑顔を)

八幡(愛おしいと思った)

八幡(家族以外に初めてそのような感情を抱いた)

八幡(人を好きになった事はある)

八幡(だが、人に対して愛おしいという感情を抱いたのは生まれて初めてだった)

八幡(体が、そして心が熱くなる)

八幡「沙希・・・・・動くぞ」

八幡(俺の言葉に沙希は頷いた)

八幡(テクニックなんて上等なものは無い)

八幡(俺は腰を振り続けた)

八幡(その間も一刻も早く絶頂を迎えたいという本能と、沙希を大切に扱わなければならないと思う理性が鬩ぎ合う)

八幡(沙希の方も、痛みと戦い苦悶の声を上げるが、時たま甘い声が混じる)

八幡(汗が滴り、それが沙希へと落ちる)

八幡(俺は愛おしさの他に、眼前の少女を女にした征服感にも酔っていた)

沙希「いっ・・・・・ひぅ・・・あん・・・・・ん・・・・八・・・幡・・・・・」パンパン

八幡(沙希が俺の背中に手を、そして腰に足を回す)

八幡(俺は腰を振り続け、そして・・・)

八幡「沙希・・・沙希・・・・・・沙希!!」パンパンパン

沙希「八・・・幡・・・・・八幡・・・・・八幡!!」パンパンパンドピュビュルルルー

八幡(程無く、俺は沙希の胎内の一番奥深くに欲望の塊をブチ撒けた)

八幡(その時の快楽はというと、自慰で得るそれとは比較にならない)

八幡(俺は沙希の上にしなだれかかる)

八幡(一回射精したためか、思考が冷静さを取り戻していく)

八幡(俗に言う賢者タイムだ)

八幡「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」

八幡(・・・・・だから・・・気付いた)



八幡(避妊を全く行っていないことを)

八幡「あーーー!!!」

沙希「ひゃっ・・・・・どうしたの?八幡?」

八幡「どうしたも、こうしたも!やべえ、コンドーム着けるの忘れてた!」

八幡(慌てふためく俺に対して、沙希はキョトンとした表情だ)

沙希「・・・・・八幡なら生でも大丈夫だけど・・・」

八幡「いや・・・俺たちまだ学生だし・・・・・・」

沙希「八幡は・・・・・生でするの・・・嫌?」

八幡「嫌とか・・・そういう問題じゃあ無えよ・・・・・責任とか・・・・・」

沙希「あまり気にしなくていいよ。今日はその・・・大丈夫な日だし・・・」

八幡「いや・・・・だから、そういう問題じゃあ」

沙希「それに・・・・・八幡との初めては・・・生でしたかったし・・・」ゴニョゴニョ

八幡(沙希が恥ずかしそうにモジモジしながら言う)

八幡(・・・・・何、この可愛い生き物)

優美子「・・・・・・・・・・ってか、いつまであーしの事置いてきぼりにしてんの?」

八幡沙希「「・・・・・あ?」」

優美子「ヒキオもいつまで沙希に挿れっ放しにしてんの?早く抜け!!」

八幡「ひゃ、ひゃい!!」

八幡(俺は沙希のナカから未だ衰えないモノを引き抜いた)

八幡(少し時間を置いて、沙希の割れ目から赤の混じった白が溢れてくる)

優美子「うっわぁ~、ヒキオ、随分たくさん出したし」

八幡「そうだな・・・・・我ながら呆れる」

優美子「それなのに・・・・・こっちは大きいままだし」

八幡「いや・・・自分でも驚いてる・・・・・自分でやった時はこんな事無かったんだが・・・」

優美子「・・・・・ならあーしともすぐに出来そうだね・・・」

八幡「・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

優美子「沙希、疲れてるとこ悪いんだけど、ベッド使うから下に降りて貰っていい?」

沙希「え・・・・・?・・・うん、ちょっと待って」

八幡(沙希は枕元にあったティシュを使い、溢れ出た情交の跡を拭き取る)

八幡(その光景は、とにかく扇情的で俺の性欲を掻き立てる)

沙希「・・・・・終わったよ」

八幡(そう言うと沙希は立ち上がり、俺に近付く)

八幡「どうした?・・・沙k」

八幡(名前が言い終わるより早く、沙希が俺の唇を奪う)

八幡(沙希の舌が俺の口内に侵入し、それを俺の舌に絡めていく)

八幡(そして、程無く二人の口が離れた)

沙希「また後で、ね?」

八幡「・・・・・おう」

八幡(沙希がベッドから降りると、入れ替わりに三浦がベッドに上ってきた)

優美子「じゃあヒキオ・・・・・するよ」

八幡「ああ、わかった・・・・・で、三浦」

優美子「何?」

八幡「その・・・・・ゴムとか無いのか?」

優美子「無いし」

八幡「いや・・・・・だが」



優美子「へぇ・・・・・・沙希とは生でしたのに、あーしの時はゴム着けるんだ・・・」

八幡(三浦の顔に不満の色が浮かぶ)

八幡「そういう事じゃあ・・・」

優美子「ヒキオは心配しなくていいよ。来る前に近くにあるピル貰える病院調べてあるし」

八幡「・・・・・・・・・はい?」

優美子「だって最初からあーしも沙希も最初から生でヒキオとするつもりで来たし」

八幡「」

八幡(俺は沙希に視線を送る)

八幡(すると沙希はバツが悪そうに視線を逸らした)

優美子「わかった?・・・・・だから大丈夫」

八幡「いや、でもピルって人によっては副作用出るんだろ?お前たちは大丈夫なのか?」

優美子「ふぅ~ん・・・・・何でヒキオそんなの知ってんの」

八幡「副作用が出るっていうのは一般常識の範囲内だ」

優美子「・・・・・・・・優しいね、ヒキオって」

八幡「は?」

優美子「だって、副作用の件であーしと沙希の事心配してくれる。ゴムの事だってあーしたちが妊娠して人生が狂わない様にするためのでしょ?」

八幡「・・・・・・・違えよ。妊娠したら責任取んなきゃだろ?俺たちはまだ学生だし、責任が取れる立場じゃない。・・・・・自己保身のためだよ」

優美子「・・・・・そこが優しいんだよ。だってちゃんと責任取ろうと思ってんじゃん。男の中には堕ろすのを強要したり、逃げる奴だているのに・・・」

八幡「あの・・・三浦サン?例えが極端すぎやしません?」

優美子「い、いーの!ヒキオは優しいの!!はい決まり!!!」

八幡「いや、俺だって性欲に負けてゴムの存在忘れたまま沙希とやっちまったし・・・」

優美子「それは仕方・・・・・無くは無いのかな?でもどの道あーしも沙希もゴム使わせる気無かった訳だし」

八幡「おい」

優美子「それでも・・・・・ヒキオは優しいと思う。そんなヒキオだからあーしは好きになったんだし」

八幡「・・・・・さらりと恥ずかしい事言うなよ」

優美子「何ヒキオ、照れてんの?似合わねーし」

八幡「うるs」

八幡(三浦の唇が俺の唇に軽く触れ、そして俺の正面に向き直る)



優美子「八幡、あーしは八幡の事が好きです。だから、八幡の女にして下さい」

八幡(俺はその瞳に心奪われた)

八幡(俺をただ真っ直ぐ見つめるその瞳に)

八幡(まるで俺の全てを見透かしている様だ)

八幡「・・・・・よろしくお願いします」

優美子「はぁ!?何で敬語な訳?」

八幡「いや、だって三浦も」

優美子「優美子」

八幡「へ?」

優美子「あーしの事は優美子って呼んで」モジモジ

八幡「かわいい」ボソッ

優美子「ふぇっ!!」

八幡(思わず本音が口から出てしまう)

優美子「か、かわいいとか!八幡のクセに生意気だし!!ほ、ほら、あんたさっさと横になりな!!!」

八幡「え?・・・・・ああ・・・うん」

八幡(優美子に言われるがまま、俺は横になろうとする)

八幡「なあ、優美子。仰向けでいいのか?」

優美子「そう!さっさと寝てろ!!」

八幡(俺は優美子に言われるがまま、ベッドに仰向けに寝る)

八幡(首を動かすとそそり立った俺の逸物が、否が応でも目に入る)

八幡(すると優美子が俺の腰辺りに馬乗りに跨ってきた)

優美子「ふふっ・・・八幡、こんなに硬くしちゃって・・・・・期待してんの?」

八幡「まあ・・・そりゃ・・・・・」

優美子「へぇ・・・・・」

八幡(優美子は自身の股間に手を持っていく)

八幡(そしてしばらくそこを弄ると、それを俺の眼前へと持ってきた)

優美子「あーしもだよ。ほら、これ見て?」

八幡(優美子が差し出した指先は、滑り、光っていた)

八幡(指を動かす度に糸を引いている)

優美子「どう?あーし八幡とセックスする準備、万端だけど?」

八幡「いや・・・でも優美子さん?これじゃあ俺、挿れられないんだが・・・・・・」

優美子「ああ・・・違うし。八幡が挿れるんじゃなくて、あーしが挿れるの」

八幡「・・・・・・・へ?」

八幡(そう言うと優美子は俺のそそり立つモノに手を添えた)

八幡(そして一気に腰を落とす)

優美子「・・・・・っくうぅぅ~~~~~」ズプズプブチッ゚ズプズプ

八幡(途中の抵抗を味わう暇なく、俺のソレは優美子の一番奥に到達した)

八幡「お、おい優美子!大丈夫なのか!?」

優美子「う、うん大丈夫。痛いのは知ってたけどそこまででも無いし」

八幡(優美子の表情には沙希ほどの苦悶は無い)

優美子「人によって痛みは違うって言うし、あーしの場合はあまり痛くないやつだったみたい」

八幡「おい、あまり無茶はするなよ・・・」

優美子「へへっ・・・やっぱり、八幡って優しいっ」

八幡(優美子はそう言うと体を前へ倒し、俺に口づけをする)

八幡(上と下の口で繋がり、優美子の胸が俺の胸へ押し当てられる)

優美子「っぷはぁっ・・・・・八幡、そろそろ動くけど、いい?」

八幡「ああ、無理はするなよ」

優美子「・・・・・うん」

八幡(優美子はそれまでの女の子座りの体勢から両膝を立てる)

八幡(俗に言うM字開脚の体勢だ)

八幡(俺と優美子の結合部がモロに見え、俺の獣欲が掻き立てられる)

優美子「じゃあ・・・・・動くよ」ズチュ

八幡(優美子が腰を上下させ始める)

八幡(その動きはたどたどしいが、優美子が俺のために腰を動しているという事に昂奮を覚える)

優美子「ん・・・八幡・・・・・どう?気持ちいい?」ズチュ

八幡「ああ・・・・・気持ちいい・・・それに、エロい。特に胸が」ズチュズチュ

八幡(優美子が上下する度に優美子の胸が揺れる)

八幡(沙希の時も揺れていたが、これは違った趣がある)

優美子「ふふっ・・・八幡のスケベ」ズチュズチュ

八幡「スケベに決まってんだろ?こんな事してる訳だし・・・それに優美子だって自分から腰動かしてんだから、お前だってスケベだろ」パァンパァンパァン

優美子「そーだよ」パンパンパンパン

八幡「あ?」パンパンパンパン

優美子「あーしって凄くスケベなんだ・・・さっきまで処女だったのに、八幡の上で自分から腰動かして・・・」パンパンパンパンパン

優美子「そんで、八幡の先があーしの奥に来るのが気持ち良くって」パンパンパンパンパン

優美子「どんどん腰振っちゃう・・・」パンパンパンパンパンパンパン

優美子「でもね、八幡」パンパンパンパンパンパンパンハ

八幡(優美子は動きを止めると俺の手を取り、それを自身の左胸へと導いていく)

優美子「でもね・・・あーし凄くドキドキしてるんだよ。八幡とこうなれた事やあーしがスケベだって八幡が知っちゃった事とかのせいで・・・」

八幡「・・・・・」

優美子「八幡はスケベな女の子は嫌い?」

八幡「いや・・・・・大好きだっ」

八幡(俺は腹筋に力を入れ、下から優美子を突き上げた)

優美子「あん・・・・・は、八幡」ビクン

八幡「こんなスケベで・・・・・そんで俺を好いてくれる女を嫌いな訳無いだろ」ズッ

八幡(俺はそのまま優美子をベッドのスプリンクと腹筋を駆使して攻め立て続ける)

優美子「ひゃっ・・・はち・・・まん・・・・・すご・・・・・あっ・・・」パンパン

八幡「ほら、優美子!もっとスケベになれよ!スケベなとこ、俺に見せてくれよ!!」パンパン

優美子「いやっ・・・八幡・・・・・あーしのそんなとこ見たら・・・・・嫌いに」パンパン

八幡「ならねえよ!その代り、そのスケベな姿は俺以外の男の前では見せるな!優美子のスケベなのは俺の、俺だけのものだ!!」パンパンパン

優美子「ひゃあ・・・・・は、はちまん・・・・・」パンパンパン

八幡「いいか!?わっかったか!?優美子!!」パンパンパンパン

優美子「わ、わかった・・・ん・・・わかったからぁ・・・・・ふぁっ・・・八幡の前以外ではスケベにならないから・・・んあ・・・だから、そんなに・・・」パンパンパンパン

八幡「いいか!優美子、お前は俺のモノだ!そのスケベな表情も!綺麗な金髪も!唇も!舌も!その揺れる胸も!全部俺のモノだっ!!」パンパンパンパンパン

優美子「ひゃ、ひゃい・・・あーしは、あーしは八幡のモノです!!」パンパンパンパンパンパン

八幡「わかった!優美子、そろそろイくぞ!!」パンパンパンパンパンパンパン

優美子「んぁ・・・・・あっ・・・・・あーしもっ!!」パンパンパンパンパンパンパン

八幡「優美子ぉぉぉーーーーー!!!」ビュルルルルーーーーー

優美子「ひっ、ひゃあああぁぁぁぁーーーーー!!!」ビクンビクン

八幡(俺と優美子は同時に絶頂を迎えた)

八幡(鈴口から放たれた白濁液が優美子の胎内を蹂躙していく)

八幡(一方の優美子も俺の上で体を弓の様に反らせている)

八幡「優美子・・・大丈夫か・・・・・」

優美子「・・・・・・・・・あ・・・うん・・・・・大丈夫」

八幡(少し間を置いて返事が返ってきた)

八幡(その表情は少し呆けた様な、そして驚きの色が少し混じっている)

優美子「八幡・・・・・凄く気持ちよかった・・・」

八幡「そうか?なら良かった」

優美子「いや・・・違うし・・・・・その・・・」

八幡「・・・?どうかしたのか?」

優美子「いや・・・さっきあーし、八幡にあーし抜きじゃあ生きられなくしてやるって言ったじゃん?」

八幡「ああ・・・・・正直堪らなかったわ・・・あの科白」

優美子「そ、そう?・・・ってそうじゃないし!その・・・・・」モジモジ

八幡「・・・・・?」

優美子「あーしさ・・・自分でヤった時でも・・・・・ここまでイった事って無いん、だよね・・・」

八幡「そうなのか・・・」

優美子「うん・・・・・でも、今八幡にイかされて思ったんだ」

優美子「これじゃあ、あーしが八幡無しじゃ生きられない体にされちゃった、って」

八幡「かわいい」

八幡(それはそのまま優美子を抱きしめた)

優美子「ふぇっ!?は、八幡!!?」

八幡「俺も、これまでに無いくらいに気持ち良かった・・・・・お互いさまだろ?」

優美子「えっ・・・その、八幡も気持ちよかったの?」

八幡「ああ」

優美子「へへっ・・・良かった」

八幡(優美子が破顔する)

八幡(その笑顔は形容し難い程魅力的で、沙希と同等の愛しさを感じた)

沙希「いいなぁ・・・あたしも気持ちよかったけど八幡と一緒にイけなかったし・・・」

八幡「まぁ初めてだからな。それで一緒にイける方が珍しいだろ」

沙希「でも・・・」

八幡(会話の途中で優美子は腰を浮かせ、自分のナカから俺の肉棒を抜いた)

八幡(そこから処女の証である朱が混ざった白濁液が垂れてくるのが、俺の位置から見ることが出来た)

優美子「・・・・・八幡、沙希と二回戦目やってあげな」

八幡「優美子?」

優美子「まだ硬いままだから大丈夫っしょ?それに沙希にも八幡と一緒にイく感覚味わって欲しいし」

優美子「それに・・・」

八幡(優美子の顔にまた妖艶さが宿る)

優美子「夜はまだまだこれからだし」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙希「八幡!・・・はっ、八幡!!」パンパン

八幡「はっ・・・・・はぁ・・・・・」パンパン

八幡(俺は後背位で沙希を攻め立てている)

八幡(それはセックスと言うよりも、動物の交尾に近いのかもしれない)

沙希「はち・・・まん・・・・・気持ち・・・気持ちいいよぉ・・・・・」パンパンパン

八幡「ああ・・・俺もだっ・・・・・沙希っ!!」パンパンパン

八幡(程良く慣れたのか、俺も沙希も共に快楽を享受している)

八幡(先程の様に独り善がりになっていない事に安堵した)

八幡(時々、沙希の乳房がダイナミックに揺れる様子が横から見える)

沙希「あっ・・・・・八幡・・・・・んあっ・・・・・・イク・・・イキそう・・・・・!!」パンパンパンパンパン

八幡「ああ、沙希っ!俺もだっ!!」パンパンパンパンパン

八幡(俺のピストン運動が加速していく)

八幡(それに合わせて沙希の喘ぎ声も大きくなっていく)

沙希「八幡・・・・・イクっ・・・・・・イク、イっちゃう!!」パンパンパンパンパンパンパン

八幡「うっ・・・おおおおおぉぉぉぉぉーーー!!!」ビュル、ビュルルルルーーーーー

八幡(3回目とは思えない程の精を沙希の胎内へと解き放つ)

沙希「あああぁぁぁぁーーー!!!」ビクンビクン

八幡(沙希も同時に絶頂を迎えた様で、俺と同じく獣の様な声を上げる)

沙希「・・・んあ・・・・・しあ・・・わせぇ・・・・・」トロン

八幡(沙希は蕩けきった顔でそう呟いた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

優美子「やっぱさっ・・・・・ん・・・・・八幡のって・・・・・あ・・・・・大きい、よね」パン・・・パン・・・

八幡(優美子を正常位で抱いていると、ふとそんな事を呟き始めた)

八幡「そうか?比べた事無いからわからないが・・・・・」パン・・・パン・・・

優美子「うん・・・雑誌だと勃った時の平均が13~15cmだって書いてあったけど・・・」パン・・・パン・・・パン・・・

八幡「どうした?」パン・・・パン・・・パン・・・

優美子「・・・・・八幡のどう見ても20cmは超えてるし」パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・

八幡「大きいのは嫌いか?」パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・

優美子「ううん・・・大好き」パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・

八幡(優美子はそう言うと、俺の首に手を回した)

優美子「だって・・・んぁ・・・・・八幡の・・・あーしの・・・・・あ・・・一番気持ちいいとこに・・・・・ふぁ・・・当たる、しぃ・・・」パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・

八幡(優美子が欲情に濡れた瞳で俺の目を見つめながら言う)

優美子「それにぃ・・・・・あーしの体はぁ・・・・・ん・・・八幡の・・・専用だしぃ・・・」パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・

八幡「うれしい事言ってくれるな!」パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・

八幡(その言葉をきっかけに俺は腰の動きを大きくした)

八幡(俺のが優美子から抜けそうになる直前で腰を入れ、再び優美子の一番深いところに戻る)

八幡(最初はゆっくりと、そして徐々に速さを上げていく)

八幡(ストロークは短くなっていき、それに比例して俺は射精へと近づいていく)

優美子「はっ・・・・・はっ・・・八幡!あーし・・・あーし!!」パンパンパンパンパン!!

八幡「おうぅ!優美子、俺もっ!!」パンパンパンパンパン!!

八幡(瞬間、俺のが優美子のナカで爆発した)

八幡(優美子は俺を抱え込むような体勢だ)

八幡(俗に言う大好きホールドである)

優美子「っはっ・・・・・・最っ高っ!・・・」ビュクビュルルルーーー

八幡(その時の優美子の表情は快楽に溺れたものとなっていた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙希「やっぱり凄いね。しっかり先っぽが出てくるなんて・・・」ムニュ

優美子「でしょ?それにあーしと沙希を喘がせた業物だしね」ムニュ

八幡(今、俺の逸物は四つの大きな山に包囲されていた)

八幡(沙希と優美子の双丘だ)

八幡(初体験でダブルパイズリとは・・・)

八幡(優美子と沙希・・・恐ろしい子ッ!)

沙希「でも、男ってこんなので喜ぶんだよね?あたしにはわかんないけど・・・」ムニュムニュ

優美子「まあ、それは男にしかわかんないんじゃない?それに少なくとも八幡は好きそうだし」ムニュムニュ

八幡(優美子が俺の顔に視線を向け、沙希もそれに倣う)

八幡(二人から見たその時の俺の表情はどの様なものだったのだろう?)

八幡(それを見るなり沙希は嬉しそうな笑顔になり、優美子は攻撃的な笑顔になる)

優美子「じゃあ・・・今まであーしたち八幡に攻められれっ放しだったから・・・今度はあーしたちの番かな~」ニヤリ

沙希「・・・・・そうだね。今までのお返しをしないとね」ニヤリ

八幡(優美子の言葉に触発さえ、沙希の顔も攻撃的なものに変わった)

八幡(後は二人の為すがままである)

八幡(時には圧迫し、時には乳首で刺激を加え、そして時には舌先で亀頭を攻める)

八幡(時たま俺が上げる喘ぎ声が二人のスパイスになっているのか、その度に攻め方が激しくなっていく)

八幡「っく・・・・・はっ・・・やべっ・・・・・・いっ・・・」ハアハア

優美子「ほら、どうなの八幡!?おっぱいに挟まれて、気持ちいいの!!?」ズリズリ

沙希「あたしたちももう八幡無しじゃ生きていけないけど・・・・・八幡も本当にあたしたち無しじゃ生きていけなくなるかもね!!」ズリズリ

八幡(気持ちいい、それは間違っていない)

八幡(だが、それには二人の美女が自分に奉仕してくれるという優越感と、この二人に攻められているという被虐心が混ざり合っている)

八幡(その両方が脳内麻薬となり、俺をより昂ぶらせていく)

八幡(そして時たま二人が俺に向ける視線)

八幡(これがその・・・堪らない)

八幡「あくっ・・・・・二人とも・・・そろそろ!!」ビクンビクン

沙希「このまま出していいよ、八幡」ズチュズチュ

優美子「そうそう・・・・・あーしたち八幡ので染めてみたくない?」ズチュズチュ

八幡「う・・・あああぁぁぁ・・・・・・」ビュクドクドクドク

八幡(鈴口から噴火した俺の白濁液が二人へと降り注ぐ)

八幡(顔に、髪に、口に、肩に、そして胸に)

八幡(二人の肌を容赦なく汚していく)

優美子「うわぁ・・・凄い出た」

沙希「八幡、気持ち良かった?」

八幡「あ、ああ。良すぎて、ヤバイ」

八幡(優美子が自分の胸に付いた精液を指で掬う)

八幡(そして、それを口に入れた)

沙希「ちょ、優美子!!」

優美子「うっわ・・・不味・・・・・これ慣れないと口に出したり飲んだりするのは無理かも」

沙希「優美子・・・急に何で・・・・・」

優美子「だって、八幡がそういうのして欲しいって言ってくるかもしれないし。ま、気になってたしね」

沙希「うぅ~~~・・・八幡はその、口とかに射したい?」

八幡「いや・・・どうだろうな?その時の気分にならないとわからないが・・・」

八幡「今の優美子の舐める行為、何かグッと来た」

沙希「そ・・・そう」

八幡(その言葉を聞くと沙希は指に付いた俺の精液を見つめた)

八幡(そして意を決した表情をすると、その指を舐めた)

沙希「うっ・・・・・確かに、これは慣れないと無理だね・・・」

八幡(沙希も俺の精液を舐め苦い顔をする)

八幡(だが二人の『慣れ』という言葉に俺は反応する)

八幡(二人は俺のを飲むのに慣れようとしているのではないか)

八幡(妖艶な表情で俺の肉棒をしゃぶる二人)

八幡(そして出てきたものを舐め、そして嚥下する様を想像する)

八幡(その淫靡な光景を妄想していると、俺の分身がまた猛りだした)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「はっ・・・はっ・・・」パンパン

沙希「んあ・・・・・ひゃっ・・・」パンパン

優美子「うわぁ・・・沙希の顔、エロい」

沙希「ゆ、優美子・・・言わないで・・・」パンパン

八幡(俺は今、仰向けになった優美子の上にうつ伏せに乗っている沙希を貫いている)

八幡(沙希の顔はこちらからは見えないが、下にいる優美子は嗜虐的な笑みを浮かべている)

優美子「・・・やっぱ沙希のおっぱい、あーしのより大きい」

沙希「ゆ、優美子?」パンパンパン

優美子「・・・・・えい!」コリッ

沙希「ひゃあっ・・・優美子、乳首・・・・・抓るなぁ!!」パンパンパン

八幡(優美子が沙希の胸を愛撫する)

八幡(謂わば、俺と優美子が間にいる沙希を攻める様な格好だ)

八幡(だが、沙希ばかり攻めるのは不公平だ)

八幡(・・・・・・・よし)

沙希「ふぇ・・・?」ヌポッ

優美子「?・・・沙希どうかしいっ~!!」ズリュ

八幡(俺は沙希のナカから肉棒を引き抜くと、素早く優美子のに宛がい、腰を沈めた)

八幡(咄嗟の事で優美子は口を鯉みたいにパクパクさせている)

優美子「・・・・・!・・・は、八幡!きゅ、急に・・・挿れ・・・るなぁっ!!」パンパンパンパン

八幡(優美子の顔に僅かながら憤怒の色が滲む)

八幡(しかしそれも俺が能い続ける快楽に浸食されていく)

八幡(その後、程良く気持ちよくさせたところで再び沙希の中に戻る)

沙希「ひゃあっ・・・八幡・・・す、凄い・・・・・」パンパンパンパン

八幡(そして再び沙希から優美子へ。何度もこれを繰り返した)

八幡(既に5回射精しているので持続時間も前のより長い)

八幡(そのせいもあってか、俺は存分に優美子と沙希に快楽を与え続ける)

優美子「ひゃあ・・・しゅ・・・・・しゅご・・・・・!」パンパンパンパンパン

沙希「んあぁぁぁ・・・・・んん・・・・・・・しりゃない・・・こんなのぉぉぉ・・・!」パンパンパンパンパン

八幡(既に二人は快楽の海に溺れている)

八幡(かく言う俺もそろそろ・・・)

八幡(俺は沙希の中から抜くと、重なり合った優美子と沙希の間、股間の辺りにモノを潜り込ませる)

沙希「へっ?・・・・・は、八幡・・・ん・・・・・あ・・・」ヌリュヌリュ

優美子「ん・・・へぇ・・・・・八幡・・・あーしと沙希の二人を、ん、一緒んっ、にぃ・・・!」ネチャネチャ

八幡(俺は一心不乱に腰を振る)

八幡(俗に言う素股の状態だが、沙希と優美子の愛液が潤滑油となって気持ちいい)

八幡(前後する度に優美子と沙希の割れ目に擦れ、その上部の突起も刺激していく)

八幡(ぬちゃぬちゃという卑猥な音が、俺たちの息遣い、そして喘ぎ声に混じる)

八幡(そして、俺はスパートをかけた)

優美子「んあああぁぁぁーーー!は、八幡んんーー!!しゅ、しゅごいいいぃぃぃーーー!!!」ズチャズチャズチャ

沙希「あああぁぁぁーーー!ダメ、ダメダメェーーー!!おかひく、おかひくなりゅぅーーー!!!」ズチャズチャズチャ

八幡(かく言う俺もおかしくなりそうだった)

八幡(二人と同じく、肉欲にどっぷりと浸かってしまっている)

八幡(そして、それが体と心を侵していった)

八幡(もう俺たち三人はこの快楽の虜となってしまっている)

八幡「・・・っく!・・・・・沙希っ!!優美子っ!!・・・・・そろそろ!!!」ズチャズチャズチャ

八幡(俺は絶頂を迎える寸前、逸物を二人の間から引き抜いた)

沙希「んんんあああぁぁぁーーーーーー!!!りゃめぇーーー!!!おおおおぉぉおぉぉーーー!!」ビクンビクンビクン

優美子「ああああぁぁぁぁーーー!!!んんんおおおぉぉぉぉーーー!!!」ビクンビクンビク

八幡(抜いた瞬間の刺激で優美子と沙希は絶頂を迎えた)

八幡(二人はまるで獣の様な叫び声を上げる)

八幡(そして・・・・・)

八幡「っくおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!」ビュルビュルビュルルーーー

八幡(俺も雄叫びを上げながら果てた)

八幡(俺から発射されたものが優美子と沙希の臀部に、太ももに、そして陰部に降り注ぐ)

八幡(その光景は俺の征服欲をより満たしていく)

八幡(俺はこの光景を見ながら、サディスティックな笑みを浮かべていた事だろう)

八幡(恐らくだが・・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

優美子「てか、八幡。あんたタフ過ぎ。それにスケベ過ぎ」

八幡「そうか?」

沙希「うん・・・でも、攻められる八幡も可愛かったし、攻める八幡も・・・何か、逞しいっていうのかな・・・素敵だったよ」

八幡「・・・・・何かこそばゆいな」

優美子「まあ・・・あーしも沙希と同じなんだけどね・・・・・」

八幡(俺は今、沙希と優美子に挟まれベッドの上に横になっている)

八幡(シーツは精液や愛液、それと唾液と汗で汚れ凄い事になっている)

八幡(かく言う俺たち3人の体も同じことだが・・・)

優美子「でも・・・このベッド、3人で寝るには狭いし」

八幡「一人用だからな・・・仕方ないだろ」

沙希「あたしは八幡と密着できるからいいけど・・・」

優美子「う~ん・・・・・でも、3人でする時、ちょっと狭いというか・・・・・よし決めた!」

八幡沙希「「?」」

優美子「あした、病院行った帰りにベッド買いに行くし。キングサイズとか大きいやつ」

八幡「」

沙希「ゆ、優美子!?」

優美子「だって、これから3人でしていくなら環境も整えなきゃっしょ?」

優美子「だったら先行投資って事でいいんじゃないかなって」

八幡「それを俺の部屋におくと?」

優美子「そういう事」

八幡「俺の部屋が完全にヤリ部屋と化すな」

沙希「八幡は・・・その・・・・・あたしたちとしたく・・・ないの?」

八幡「・・・・・・・したいに決まってんだろ」

優美子「だったらいいじゃん!それに、あーしが言い出しっぺだから代金は多く出すつもりだし」

八幡「沙希は大丈夫か?」

沙希「うん。割り勘なら大丈夫だと思う」

優美子「よし、じゃあ明日は3人で病院行ってからIK○Aかニト○行くし」

八幡「おい、ちょっと待て・・・・・俺も病院行くのか!?」

優美子「当たり前だし!散々あーしと沙希のナカに出したんだから!!」

八幡「でもな・・・それは同意の上で・・・・・」

沙希「でも八幡、あたしと最初の時は・・・・・」

八幡「是非お供もさせて頂きます」ドゲザ

八幡(後日、俺の部屋にキングサイズのベッドが運び込まれ、鎮座するようになったのは言うまでもない)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(こうして俺と沙希と優美子は恋人関係となった)

八幡(だがそれは世間一般で言う男女一対一の関係とは違い、男一、女二というものだ)

八幡(まるでラノベのハーレムかと思う奴もいるだろうが、その道は決して平坦といえるものにはならないだろう)

八幡(だが・・・それでも俺はどちらかを選ぶことは出来ない)

八幡(優美子も沙希も俺にとって最早掛け替えのない存在となった)

八幡(文字通り、心身的な意味で・・・)

八幡(歪で爛れた関係なのだろう)

八幡(公序良俗や倫理的に見ても許容し難いものの筈だ)

八幡(それでも・・・俺は、二人との関係を守り、共に前に進みたい)

八幡(もうすぐ大学生活で初めての夏休みが始まる)

八幡(俺たちの大学生活は、未だ始まったばかりだ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

書き溜めた分は以上になります。

突っ込みどころ満載の内容ですが少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

さて、次回についてですが書き溜めが済み次第こちらでアナウンスしてから投下させて頂きます。

長時間、>>1の自己満足にお付き合いして下さった皆様、本当にありがとうございます。

それでは次回が書けるまでしばらくお待ちください。

こんばんわ、>>1です。
少しですがキリのいいところまで書けましたので本日の23時頃から投稿したいと思います。
見る方によっては若干、突貫工事と感じる方もいるかもしれませんが、どうかご容赦下さい。
本日もギャグ満載でお送りさせて頂きます。
しばらくお待ちください。

それでは投下させて頂きます。

【千葉のとあるカフェ】

??「・・・・・もう来ているのかしら?」カランカラン

??「・・・あっ、ゆきの~ん!こっちこっち!!」

雪乃「由比ヶ浜さん、声が大きいわ。わかったからもう少し小さく・・・」

結衣「あっ・・・ごめんゆきのん。久々に会えたからうれしくって・・・」

雪乃「いいわ、私も久しぶりに会えてうれしいのは変わりないのだけれど・・・」

結衣「へへっ、ゆきの~ん!あたしもうれしいよぉ~!!」ダキッ

雪乃「由比ヶ浜さん、近いわ」

結衣「えへへ・・・・・で、話いって言うのは何、ゆきのん?」

雪乃「ええ・・・・・話というのは・・・・・・・比企谷君についての事よ」



====================================================
                     比企谷八幡は選べない
                  Part2 Sadistic Summer Vacation-1
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【八幡のアパート】

優美子「ねえ・・・八幡、そう言えばあんたの誕生日っていつ?」

八幡(椅子に座りながら雑誌を読む優美子が唐突に俺に問いかけた)

八幡「俺の誕生日?それなら今度の8日だけど・・・」パンパンパン

優美子「は!?あんた、何でそれ黙ってたの!!?」

八幡「いや・・・別にいいかなって・・・」パンパンパン

優美子「いやいや、流石に彼女であるあーしたちには言いなよ」

八幡「あ・・・いやその・・・・・すまん」パンパンパン

優美子「はぁ・・・まあ、その前に分かったから別にいいけど・・・・・」

八幡(誕生日か・・・・・)

八幡(その殆どは小町くらいしか祝ってくれなかったな・・・)

八幡(でも・・・去年は・・・・・)

八幡(イカンイカン、今年はこいつらが多分祝ってくれるだろう)

八幡(そんな事を考えながら俺は腰を振る)

沙希「~~~~~~~~~~~~////////!!!!!!」ビクンビクン

八幡(俺の眼前には手錠で後ろ手に拘束され、口にギャグボールを加えた沙希が喘いでいる)

八幡(性生活のバリエーションを増やそうという優美子の提案でAmaz○nで購入したものだ)

八幡(とりあえず三人各々で試してみて、効果を確認しているが・・・)

沙希「~~~~~~~~~~~~~////////!!!!!!」ビクンビクン

八幡(沙希には効果が抜群の様だ)

八幡(初めての時に思ったが、沙希には若干のMっ気があると俺は踏んでいる)

八幡(俺にもそれがあるのは否定できないが・・・・・)

八幡(そんな事を考えながら俺はスパートをかけ始める)

沙希「~~~~~~~~~~///////!!!!!」ビクンビクンビクビク

八幡(沙希の胸が卑猥に揺れる)

八幡(その体は汗にまみれ、そこから放たれるフェロモンが俺の劣情を刺激する)

八幡(また表情は蕩け、俺のサディスティックな部分も刺激した)

八幡「さぁ、沙希っ!そろそり射すぞっ!!」

八幡(俺の中のボルテージが一気に加速する)

八幡(そして下腹部に爆発したような感覚が走った)

沙希「~~~~~~~~~~~/////////!!!!!!」トビュビュルルル―――

八幡「・・・・・ふぅ・・・」

八幡(沙希の子宮に精を放った俺は一息ついた)

八幡(優美子と沙希とのこの爛れた生活)

八幡(はっきり言って、この生活に俺は堪らない程の充実を感じていた)

八幡(沙希と優美子という二人の美少女の初めての男となり、その体を堪能し尽くす)

八幡(しかも二股公認。まさに『それ何てエロゲ?』な状態だ)

八幡(童貞の時はセックスに対して特に思ったことは無かった)

八幡(性欲がたまれば自分で処理をすればいい。その程度に考えていた)

八幡(だが実際に経験を積み、しかも沙希と優美子という女の中でも上位の容姿を持つ二人を相手にした事で俺の考えは大きく変わった)

八幡(北方○三がソープに行けって言った意味が、よくわかったよ・・・)

八幡(俺は沙希の手から手錠を、口からギャグボールを外すとその唇を貪った)

八幡(対する沙希も、俺の唇にむしゃぶり付く)

八幡(俺は沙希の頭を抱え込み、さらにその口内に侵入しようと試みた)

八幡(その時だった)

八幡(カシャン、という音と共に俺の両手が手錠で拘束された)

八幡「・・・・・・・・は?」

八幡(突然の事に俺の思考は停止した)

八幡(そしてこの手錠を掛けた張本人、優美子に視線を向ける)

八幡(俺の前に立つ優美子は、先程雑誌を読んでいた時と同じくその美しい裸体を惜しげもなく曝け出している)

八幡「おい、優美子。これってどういう・・・」

優美子「ああ、それね。次は八幡が拘束される番だから」

八幡「おいおい・・・そんなの聞いてn」

優美子「大丈夫、言ってないから」

八幡(優美子が嗜虐的な笑みを浮かべた)

優美子「だって八幡さぁ~・・・・・精力絶倫過ぎで、このままじゃあーしたち持たないんだよね~」

八幡「そ、そうなのかー・・・」

優美子「だって、今の沙希の状況見ればわかるでしょ?」

八幡(沙希は今、キングサイズベッドの上に横たわっている)

八幡(その瞳の焦点は定まっておらず息も肩でしている)

八幡(そして時たま、痙攣したかのように体を震わせいた)

優美子「はっきり言ってね、あんたがっつき過ぎ」

八幡「・・・・・・・はい?」

優美子「そんでもって精力絶倫でしょ?そんなんでオラオラやられたんじゃあ、あーしたち持たないし」

八幡「でも沙希は・・・」

優美子「あんたに遠慮してるに決まってるっしょ?まあ、沙希が攻められるのが好きって言うのもあるかもだけど・・・・・それに好きな男に迫られて嬉しくない女なんていないし」

優美子「八幡があーしたちを求めてくれるのは・・・その~・・・女冥利に尽きるっていうの・・・でも、あんたに主導権握られっぱなしって訳にもいかないし・・・・・」モジモジ

八幡「そうか・・・・・悪かったな・・・俺ばっか気持ちよくなる事考えちまって・・・」

八幡(俺は自分の行いに反省する。そして俺が気持ちいい=優美子と沙希が気持ちいいとは限らないという事を再確認した)

優美子「わ、わかればいいし・・・」

八幡(セックスは相手との共同行為である)

八幡(片方の満足ばかりを優先すれば、その待ち受けるのは破局だ)

八幡(結婚した後、互いの性的な面ですれ違いセックスレスに至り、そして離婚に至るケースも少なくは無い)

八幡(俺は改めて、自分を恥じた)

優美子「・・・・・じゃあ、そろそろあーしたちの番ね」

八幡(優美子の目がまるで肉食獣の様にギラつく・・・・・・ん?)

八幡(『あーしたち』・・・だと?)

八幡(視線をベッドに移す)

八幡(するとそこにさっきまで寝ていた沙希の姿が無い・・・)

八幡「・・・・・・・っ、うわっ!!」

八幡(俺は突然後ろに倒された)

八幡(視線を上に向けるとそこには沙希がいた)

八幡(その表情は攻撃的、まるで好物を目も前に置かれた獣の様だ)

八幡「あの・・・沙希サン?」

沙希「八幡・・・・・さっきの凄く気持ちよかった」

八幡「そ、そうですか・・・それは幸いです・・・・・」

沙希「八幡、あたしね・・・・・優美子が言った様に、あんたに攻められるの大好きなんだ・・・」

八幡(何故だろう・・・俺の第六感が警鐘を鳴らし続けている)

沙希「でもね・・・・・あたし、あんたを攻めるのも同じくらいに大好きなんだ・・・」

優美子「ま、あーしもそうだけどね」

八幡(気付くと優美子が俺の上に馬乗りになっていた)

八幡「あのー・・・これから俺はどうされるんでしょうか?」

八幡(俺は恐る恐る二人に尋ねた)

優美子「それは・・・ねぇ?」

沙希「うん・・・そうだね・・・」

八幡(二人はとてもいい笑顔で俺を見る)

八幡(そして・・・俺は翌朝まで、精魂尽き果てるまで二人に蹂躙され続けた)

八幡(攻められるのもいいな、と思ってしまったは二人には内緒の話である)

========================================

【8月7日:午後11時58分:八幡のアパート】

八幡(あと一分少しで俺は19歳になる)

八幡(20歳まであと一年・・・あと一年で選挙権が与えられ、国民年金の納付が始まる)

八幡(まあ、手続きすれば学生免除になるんですけどね・・・)

八幡(そんな事を考えながら俺は一人、部屋でその時を待っていた)

八幡(スマホで時間を確認する)

八幡(11時59分・・・間もなくだ)

八幡(程無く、深夜0時となり俺のスマホのアラームがけたたましく鳴る)

八幡(俺はその瞬間19歳になった)

八幡(それと同時にユニットバスから二つの影が躍り出る)



沙希優美子「「八幡、誕生日おめでとう~!!」」

八幡「ああ、ありがとう」

八幡(俺は祝いの言葉を述べてくれた二人に返礼する)

八幡(二人は笑顔を浮かべながら俺の近くへと寄ってきた)

沙希「でも八幡、名前に八が入ってるのに誕生日も八尽くしなんてね」

八幡「半分ネタみたいなものだからな・・・親もそれ狙って八幡って名前にしたのかもしれないし・・・」

八幡(流石にそうでないと願いたいが・・・)

優美子「それ言ったらあーしの誕生日も12月12日だし・・・特に弄れるネタは無いけど・・・・・」

八幡「まあ11月11日ならポッ○ー・プリ○ツの日ってネタになったかもな」

八幡(貰えるプレゼントはポッ○ー・プリ○ツばっかになりそうだけど・・・)

優美子「でもあーしの誕生日、調べてみたら漢字の日らしいし」

沙希「あー・・・あたしのは原子力の日だって・・・」

八幡「なんだか弄りにくいネタだな・・・」

優美子「でしょ?八幡のは何か弄りやすそうなネタ沢山ありそうだし・・・」

八幡「まあたこ焼きの日とかパチンコの日とか・・・色々あったけどな・・・・・あ」

沙希「・・・・・?どうかしたの?」

八幡「いや、受験の時に日本史勉強しててさ。その時に俺の誕生日が出てたんだよ」

優美子「へぇー・・・日本史に?」

八幡「ああ・・・それがネタに出来ない様な日でさ・・・・・」

沙希「・・・・・・・・・・・あ」

優美子「何なのさ、一体?」



八幡「・・・・・・ソ連の対日参戦の日」

沙希優美子「「」」

八幡「中立条約の効果まだ残ってたのにさ~裏切られてフルボッコっすよ?」

沙希優美子「「」」

八幡「しかも連合国への講和の仲介依頼してた相手に・・・」

沙希優美子「「」」

八幡「それ見てると小学校のころ友達と思っていた奴に裏切られたの思い出してさ・・・」トオイメ

沙希優美子「「」」(絶句)

八幡「歴史ですら俺のトラウマを抉るのかって・・・・・」トオイメ

優美子「もういい!もういいから、八幡!!」

沙希「あんたにはあたしたちが付いてるから!そんな自虐に走らないで!!」

八幡(沙希と優美子が俺をなだめにかかる)

八幡(やべぇ・・・折角二人がいる誕生日なのに・・・・・俺は何を!?)

八幡「す、すまん二人とも!もう大丈夫だから!!大丈夫だから!!!」

八幡(大切な事なので二回言いました)

沙希「そ、そう・・・ならいいけど・・・・・」

優美子「まったく、折角の誕生日なのに自分で気分落としてどうすんの!!」

八幡「・・・・・はい、本当にすいませんでした」

八幡(流石に空気を読まな過ぎた・・・八幡、反省)

優美子「まったく、話が凄く逸れたし・・・で?八幡・・・・・あーしたちの姿見て、何か言う事無いの?」

八幡(優美子の言葉には表面上は怒気を孕んでいるが、その根底は恐らく違うのだろう)



八幡「ああ・・・・・今夜は二人をプレゼントしてくれるのか?」

八幡(それは沙希と優美子の格好を見れば明らかだ)

八幡(優美子と沙希の格好・・・・・それは裸体にプレゼント用のリボンを纏ったというモノだ)

八幡(そして、首のところに巻かれたリボンに付いたタグにはご丁寧に『八幡専用』と書かれている)

沙希「その通り・・・・・うれしい?」

八幡(そんなのは嬉しいに決まっている)

八幡(だが、ここで少し二人に意地悪をしたいという欲求を抱いた)

八幡「でもな~最近、これでもかってくらいに味わってるからな~」(棒)

沙希「え?」

優美子「・・・・・」

八幡「もっと違った感じで何か無いのかな~」(棒)

沙希「え・・・ちょっと八m」

優美子「へぇ・・・やっぱ八幡、思ったよりSっ気強いのかもね・・・」

沙希「へ?どういう事?」

八幡(優美子は俺の意図に気付いた様だ)

優美子「いい、八幡はね・・・」コショコショコショ

沙希「・・・へ?そういう・・・・・・・」ヒソヒソヒソ

八幡(二人が小声で話し合う)

八幡(程無く二人が俺の方へと向き直った)

優美子「いい、沙希。タイミング合わせて・・・」ヒソヒソ

沙希「わ、わかった・・・・・」コショコショ

八幡(優美子がタイミングを計り、沙希がそれに合わせる形で言葉を紡ぎ始めた)

優美子「あーしたちの八幡への誕生日プレゼントはあーしたちのカラダですっ!」

沙希「だっ、だから沢山いやらしい事をして気持ちよくなってくださいっ/////!!」

八幡(二人は足を開くと、股間に指を添え自分の秘裂を開き俺へと見せつける)

八幡(その表情は対称的で、沙希が羞恥心に染まっているのに対して、優美子は挑発的な表情を浮かべている)

八幡「へぇ・・・・・じゃあたっぷり気持ちよくさせてもらおうか・・・」

八幡(俺は笑みを浮かべながらそう言った)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(ポリネシアン・セックスというものがある)

八幡(名前の通り太平洋のど真ん中から南にかけてのポリネシア地方に伝わるセックスの技法だ)

八幡(精神的な繋がりを重視し、本来ならば射精時の数秒のみの男のオーガニズムを長時間持続させるというものだ)

八幡(これを行うにはそれなりの準備が必要で、行う前には何日か性行を行わない、食事はあまり取らない等などである)

八幡(何故俺がこの様な事を話しているのか?)

八幡(それは・・・・・)

沙希「はちゅ・・・んぁっ・・・・・ちゅっ・・・・・」

優美子「ん・・・はぅ・・・・・・あんっ・・・・・・」

八幡(今まさに優美子と沙希と共にポリネシアン・セックスを行っているからだ)

八幡(誕生日を前に、俺は二人にこれを行う事を提案した)

八幡(自惚れかもしれないが、俺と沙希、俺と優美子の体の相性はかなりいいと思っている)

八幡(でなければ初体験で両方ともオーガニズムを迎えることなんて、恐らく出来ない)

八幡(双方が初めての場合、その多くは男の独り善がりに終わる事が多いと聞く)

八幡(それを考えると俺と優美子、俺と沙希の体の繋がりはかなりのところにまで来ていると考えられる)

八幡(そこで俺が求めたもの、それはより深い精神的な、言い換えれば心の繋がりだ)

八幡(いままで俺にとってその様なものを得た事は・・・・・全く無いとは言わないが・・・明らかに他の人間と比べると少ないと思ったからだ)

八幡(同時に沙希と優美子とより深いところで繋がりたいという欲求の表れでもある)

八幡(これを行うために俺たちは3日前からセックスを断ち、昨日の食事も必要最低限に抑えてきた)

八幡(そして俺たちは今、互いの体を弄っている最中である)

優美子「んぁ・・・八幡・・・・・何か暖かい・・・・・」

沙希「ん・・・そうだね・・・・・ポカポカするし・・・・・何か、ふわふわする・・・」

八幡(ただ抱き合う事から始まり、軽いボディータッチやキスなどの様なじゃれ合い、そして愛撫を合わせて既に2時間以上行っている)

八幡(まるで互いの体が溶け合い、それぞれの性感帯を共有しているかの様な快楽が俺たちを包み込んでいる)

沙希「んぁっ・・・・・八幡・・・おっぱい、気持ちいい?」

優美子「ふっ・・・ん・・・・・ホント、八幡っておっぱい好き、あ、だよね」

八幡(俺の左右それぞれ手は優美子と沙希の乳房に触れていた)

八幡(形の良いそれは、まるで俺の手を離さないかの様に手に吸い付いてきているかの様だ)

八幡(それに、俺もこの胸を離したくはない)

優美子「あっ・・・・・八幡の今日の・・・いつもより、何か優しいし・・・・・」

沙希「ひぅっ・・・・・そうだけど・・・いつもより、ん・・・いやらしい気も・・・」

八幡(俺のこれまでのセックスは若さに任せた力強さで二人にぶつかってきた)

八幡(だが先日の件で、俺のセックスが若干独り善がりになっていたのに気付いた)

八幡(それを修正し、互いの事を考え、そして互いに気持ちよくなるためのセックスを習得するというのもこのポリネシアン・セックスを行おうとした理由の一つだ)

八幡(その甲斐もあってか長時間に渡る肌の接触や愛撫、そしてキスにより俺たち3人の感度はこれまでに無い程高められている)

八幡(既に二人の秘裂からは蜜が溢れ、俺の鈴口からも我慢汁が溢れている)

八幡(二人が俺の膝に股間を擦り付ける度に淫靡な音がし、俺の亀頭が二人の肌に触れるたびに卑猥な糸を引いている)

八幡(3人とも準備は整っている)

八幡「・・・・・そろそろ、挿れようと思うんだが・・・今日はどっちからしようか?」

八幡(俺は二人にどっちから抱けばいいのか聞く)

沙希「・・・・・今日は優美子から抱いてあげてよ、八幡」

優美子「沙希!?」

沙希「だって・・・あたし、初めての時に八幡の童貞貰ったし・・・・・だから今度は優美子の番かなって」

優美子「沙希・・・・・いいの?」

沙希「うん、それにこれからこれをする機会は幾らでもあるし・・・・・だから次はあたしが先ね!」

優美子「・・・・・うん、わかったし」

八幡「じゃあ、優美子。横になってくれるか」

優美子「うん」

八幡(優美子がベッドに仰向けに横たわる)

八幡(その裸体の美しさは何度見ても俺を飽きさせない)

八幡(その美に当てられたのか、俺の肉棒が一層硬くなった気がした)

優美子「・・・・・ねぇ、沙希」

沙希「?・・・どうかした、優美子?」

優美子「・・・・・その・・・手、握ってくれない?」

沙希「え?」

優美子「その・・・・・出来るなら、3人で気持ちいいの共有したいっていうの?・・・その」

八幡(その言葉を聞き、俺と沙希は少し呆けてしまう)

優美子「な、何だし!何、固まってんの!!?」

八幡「フッ・・・これ・・・」

沙希「クスッ・・・・・そうだね」

八幡(俺は沙希と顔を見合わせ微笑み合う)

優美子「何、二人でわかったようn」

八幡「いやな、優美子って本当に可愛いよな」

沙希「そうだね、可愛いね」

優美子「ふえっ!!?」

沙希「だって、さっきみたいな事言って・・・同じ女なのにキュンときちゃったよ」

八幡「そうだな、俺もグッと来た」

優美子「あ、ああああ・・・当たり前だし!あーがかわいいのなんて当たり前だし!!!」

八幡(優美子は普段からは想像できない程に狼狽している)

八幡(それを見て沙希が微笑んでいる)

八幡(優美子の普段は見せてくれない表情も、沙希のふとした拍子に出る表情も俺を惹きつけて離さない)

八幡(あらためて二人を自分の女に出来た事の幸福を噛み締めていた)

八幡「・・・・・それじゃあ、優美子。いくぞ」

優美子「うん・・・お願い・・・・・それに、沙希も・・・」

沙希「うん・・・あたしはここにいるから・・・・・」

八幡(沙希が優美子の手を握りながら慈愛に満ちた笑みを浮かべる)

優美子「・・・・・うん・・・八幡」

八幡(俺は優美子の胎内へ侵入を開始した)

八幡「っお・・・これ・・・・・は・・・」

優美子「・・・っな・・・・・何ぃ・・・これぇ・・・・・」

八幡(この快楽はそれまで味わった快楽とはまるで違った)

八幡(優劣とかそういう問題ではない)

八幡(今までのセックスは例えるならば、スポーツとでも言えばいいのだろうか?)

八幡(互いに快楽を与え合い、そして絶頂へと達する)

八幡(だがこっちのは互いに交わっているだけで快楽が湧き出てくる)

八幡(まるて接触した粘膜のところから互いに溶け合う様な・・・そういう類のものだ)

八幡(どちらのセックスが優れているとかそういうものではない)

八幡(スポーツの様なセックスにはそれの良さがあり、今行っているものにもその良さがある)

八幡(だが俺は改めてセックスが相手との共同で行うものという事を心身ともに実感した)

八幡(俺は心の底から優美子を気持ちよくしてやりたい。そう思った)

八幡「・・・っか・・・・・優美子・・・」

優美子「はっ・・・八幡・・・・・これ・・・ヤバイ・・・」

八幡(優美子の表情はまるで絶頂に達した時の様な顔になっていた)

八幡(俺は優美子に時間をかけてゆっくりと侵入していく)

八幡(その刺激は、まるで背骨に電撃が常に走り続けているとでも言えばいいのだろうか?)

八幡(普段のセックスの刹那に感じる絶頂もいいが、これも・・・)

八幡(そんな事を考えていると、俺の亀頭が優美子の膣奥に到達し、そのまま優美子を抱きしめた)

八幡(そして俺は優美子の骨盤に自分の骨盤を合わせ、そのまま停止する)

八幡(結合部はもとより、触れ合った互いの肌からの刺激も脳で快楽に変換される)

優美子「あ・・・・・ひゃぁ・・・・・・・八幡・・・・んっ」

八幡(俺は優美子の口を自分の唇で塞いだ)

八幡(そして両手はおろか、体全体を使って優美子の体を愛撫する)

八幡(その快楽を言い表すならば蕩ける様な甘いものとしか表現できない)

八幡(俺は腰を動かさないまま、快感を30分以上優美子と共有した)

八幡(そして、俺は腰を少しだけ動かす)

優美子「んあっ・・・・・き、きもひ・・・いい・・・・・」クチュ

八幡(腰の動きはいつものより小さく、ゆっくりとしたものだ)

八幡(だがそれが与える快楽は、普段のものと勝るとも劣らない)

八幡(それは優美子も同じ様で、その表情は蕩けきっていた)

八幡(敏感になった俺と優美子の触角は互いの息遣いですら快感に変える)

八幡(俺は優美子の中で果てるために、腰の動きを少し大きくする)

優美子「んおぉ・・・しゅご・・・・・んああぁぁぁーーー!!!」クチュックチュッ

八幡(優美子が普段はイく時ぐらいでしか上げない様な嬌声を今上げている)

八幡(普段の気が強く、そしてセックスの時には妖艶な事の多い優美子の姿はそこにはない)

八幡(かく言う俺の表情は、今どんなものなのだろうか?)

八幡(いつもよりゆったりとした腰の動きは、確実に俺と優美子を絶頂へと誘っていく)

優美子「ひゃぁっぁーーーこれぇ・・・らめぇ・・・・・あたみゃぁ・・・おかひくぅ・・・・・」

八幡(俺は下腹部に熱いものを覚えた)

八幡(そろそろ・・・)

八幡「んんん・・・・・・くぉ・・・あっあぁぁぁーーーーー!!!」

八幡(俺は雄叫びと共にそれまでの腰の動きとは違い、強烈な一撃を優美子の膣奥に叩き付けた)

八幡(そして・・・・・)

優美子「んおおおぉぉぉーーーーーおほっおほおおぉぉーーーーーいっ、きゅうぅぅぅぅーーーーー!!!!!」ビクン、ビクン

八幡「あああああぁぁぁぁぁーーーーーんおおおおぉぉぉおぉぉーーーーー!!!!!」
ドクンドクンドクン

八幡(三日間溜めた特濃のザーメンを、優美子の子宮に流し込んだ)

八幡(その時の快楽は上手く表現できない)

八幡(ただあえて言うならば、本能のままの快楽と言えるのではないだろうか?)

八幡(優美子はその快楽にやられてしまったのか、体を小刻みに震わせながら口からよだれを流し、目からは涙が溢れている。目の焦点も定まっていない)

八幡(しっかりと息をしているが、ひょっとしたら快楽によって失神してしまったのかもしれない)

八幡(俺はそのまま優美子を抱きしめ、唇を貪り続ける)

八幡(そして、その余韻を楽しんだ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

優美子「はっ・・・八幡・・・・・これ、ヤバイし・・・」

八幡「どういう事だ?」

優美子「その・・・気持ち良すぎて・・・・・あーし、おかしくなっちゃいそうだし・・・」

八幡(優美子は荒い息のまま俺に話し続ける)

八幡「そうか・・・このセックスはもう嫌か?」

八幡(俺は優美子に問いかけた)

優美子「いやいや・・・嫌とかそういうのじゃ無くて・・・・・気持ち良すぎて・・・その、飛んじゃいそうで・・・」

八幡「?」

優美子「・・・・・病みつきになっちゃうかも、あーし」

八幡(優美子のいう事は俺も同意見だった)

八幡(ポリネシアン・セックスによる快楽は肉体だけに留まらない)

八幡(脳髄や神経にまで達する強烈なものだ)

八幡(中毒性が半端ない)

八幡(かく言う俺も次のそれを心待ちにしている)

八幡「優美子、そろそろ抜くけど・・・・・いいか?」

優美子「うん・・・・・ん・・・」

八幡(俺は優美子の胎内から自分の分身を引き抜く)

八幡(その時ですら俺と優美子は快楽に翻弄されている)

八幡(抜き終わると、卑猥に開いた優美子の割れ目から俺の放った白濁液が溢れ抱いてきた)

八幡「優美子、お疲れさま。気持ち良かったぞ」

優美子「うん・・・あーしも」

八幡(離れる間際に優美子は軽い口づけをした)

八幡「さて・・・次は沙希の番だな・・・・・」

八幡(俺は顔を上気させお預け状態の沙希に向き直る)

八幡(沙希は優美子と繋いでない方の手を秘所に宛がい、自分を慰めている)

沙希「は、八幡・・・・・あたし、切ないよぉ・・・」

八幡(その表情が俺の嗜虐心を刺激した)

八幡(俺はベッドの上に仰向けになる)

沙希「え・・・・・?・・・八幡?」

八幡「いやー、俺疲れちゃったなぁ・・・」(棒)

沙希「えっ・・・その、八幡・・・・・シて、くれないの?」

八幡「いやー、シたいのは山々なんだけど、疲れちゃってさぁ・・・」(棒)

八幡(沙希の顔が切ないものとなる)

八幡(お預けが終わりやっと快楽を味わえると思ったらこれである)

八幡(そこに俺は一言を加えた)

八幡「誰か、俺の上で気持ち良くしてくれる人、いないかなぁ・・・」(棒)

八幡(その言葉に沙希の表情が変わった。・・・・・察したようだ)

優美子「・・・・・八幡、あんたやっぱ結構Sだわ」

八幡(優美子が半分呆れた表情で呟いた)

八幡(その間に沙希は俺の腰に馬乗りになる)

沙希「はぁ・・・・・んあっ・・・八幡・・・・・」

八幡「いいか・・・ゆっくりだぞ、沙希・・・・・いいぞ」

八幡(その言葉を合図に沙希は腰を落とし始めた)

八幡(ゆっくりと、ゆっくりと、与えられる快楽を噛み締めながら腰を落としていく)

沙希「あっ・・・うそっ・・・・・・なにぃ・・・・・・・・これぇ・・・」ズズズッ

八幡(沙希はその快感に目を白黒させている)

八幡(それでも俺の言う通りに腰を落とす速度はゆっくりのままだ)

八幡(そして、じっくりと時間をかけ沙希は腰を落としきる)

沙希「はっ・・・・・ひっ・・・・・・・んぉ・・・・・・」

八幡(俺の上で沙希はその身を震わせている)

八幡(この時点で沙希は口を大きく開け、そこから唾液が俺に垂れてきている)

八幡(俺は沙希の乳房に手を伸ばし、弄りだした)

沙希「んひいぃぃぃーーー!!!ひゃ、ひゃひみゃんーーーらめぇーーー!!!」ビクンヴィクン

八幡(はっきり言おう。今の沙希は全身が性感帯の様な状態みたいだ)

八幡(先程の優美子の時の様に触覚ですら快楽となるならば・・・沙希は今、快楽地獄に落とされているという事になる)

八幡(・・・・・まぁ、しばらくは動かずにこのままなんですけどね)(ゲス顔)

八幡(それから動くまでの沙希はというと、口は餌をねだる鯉の様にパクつかせ、体は絶えず襲い来る快楽に抗うかの様に震えていた)

八幡(そして、俺が動き出した時の嬌声はと言えば横にいた優美子が軽く引いた位である)

八幡(だが沙希の本領はここからだった)

八幡(俺が腰を少し大きくし始めると自分でも動かし始めたのだ)

八幡(もう、そうなると止まらない)

八幡(主導権は段々と俺から沙希に移っていき、最終的には・・・)

沙希「んあああぁぁぁぁぁーーーーー!!しゅごい!このおチンポじゅごくいいぃぃぃーーーー!!!!!」パパパパパパパパパパパパッッッ!!!

八幡(完全に主導権を沙希に奪われてしまった)

八幡(最早ポリネシアン・セックスは何処吹く風)

八幡(猟奇的ともいえる腰使いで俺を蹂躙していった)

八幡(かく言う俺はと言うと・・・)

八幡「んほぉおぉぉーーー!!射てりゅうぅぅぅーーーーー!!!沙希のにゃかれぇーーー!!!!!」ドピュドピュビュルルルーーー

八幡(既に沙希の膣内に精を放ったのはこれで3回目だ)

八幡(最早俺も正気を保てていない)

八幡(完全に沙希に当てられてしまっている)

八幡(俺はひょっとしたら・・・・・とんでもない怪物を生み出してしまったのかもしれない)

沙希「おほおおおおおぉぉおぉぉぉおぉーーーーー!!!ひゃっ、ひゃひみゃんーーーーー!!!いきゅ、いきゅいきゅうぅぅうっぅーーーーーー!!!!!」パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッッッッッ!!!!!!!

八幡「んひいいいぃぃぃぃぃーーーーー!!!やびゃいぃーーー!!!射りゅうぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーー!!!!!!」ドピュドピュドピュドピュドクドクドクドクドクビュルルー!!!!!!!!

八幡(俺はそんな事を考えながら、気を失った)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「・・・・・はっ!!」

八幡(俺は唐突に目を覚ました)

八幡(既に窓から日の光が入ってきており、既に昼間という事がわかる)

八幡「・・・・・あれ・・・俺は、一体?」

優美子「八幡・・・・・おはよ」

八幡(優美子が、俺が起きたのに気付き声を掛けてきた)

八幡(俺たち三人はベッドに川の字に寝ており、俺から見て右側に沙希、左側に優美子という具合だ)

八幡(右側の沙希は今だ深い眠りの中の様だ)

八幡「あ、ああ・・・・・優美子、おはよう。・・・・・聞きたいんだが」

優美子「昨夜の事でしょ?そりゃあ凄かったんだから・・・」

八幡(優美子からその後の事を聞いた)

八幡(俺が気を失った瞬間に沙希も絶頂を迎え、気を失い俺の上へ倒れ掛かったらしい)

八幡(流石にこのままにしておくわけにもいかず、俺と沙希を離し、ベッドに寝かせそのまま眠ったそうだ)

八幡(優美子が床に就いた時にはすでに空が白んでいたらしい)

八幡「その・・・・・何かすいません」

優美子「まぁ・・・いいんだけどね。ただ、あーしも沙希があそこまで乱れるなんて思わなかったし・・・」

八幡「あれは乱れると言うより、壊れてなかったか?」

優美子「まぁ・・・そうだけど、それは八幡もだし」

八幡「・・・・・その通りです」

優美子「まあ・・・・・あーし若干引いたけど、沙希や八幡の違った一面が見えたから良しとするし」

八幡(優美子の顔にサディスティックな笑みが浮かぶ)

八幡(女王、一体何をお考えなのでしょう?)

八幡「・・・・・しかし、腹が減ったな」

優美子「そうだね、昨日からちゃんとご飯食べてないし・・・」

八幡「タイミング見て沙希を起こして・・・」ピンポーン

優美子「・・・・・・・」

八幡「・・・・・・・」

沙希「ん・・・・・ZZZ・・・・」ピンポーン

八幡「とりあえず俺が出るわ」

優美子「宅配便か何か?」

八幡「いや、今は注文してない筈なんだが・・・・・」

八幡(俺は寝巻を身に付けると自分の臭いを嗅ぐ)

八幡(・・・・・大丈夫だろ・・・多分・・・)

八幡(俺は念の為にチェーンを掛けると、玄関のカギを開け、扉を開いた)

八幡「はい、どちら様・・・・・」



雪乃「久しぶりね、比企谷く」バタン

八幡「・・・・・・・・」

八幡(俺は疲れているのだろうか)

八幡(今、目の前に雪ノ下雪乃がいた様に見えたんだが)ピンポーン

八幡「・・・・・・はい」

八幡(俺は再び扉を開く)



結衣「やっはろー!ヒッキー、久しぶr」バタン

八幡(・・・・・・・・・・・・)

八幡(おかしい)

八幡(今度は由比ヶ浜結衣がいる様に見えた)

八幡(昨夜の疲れがまだ、残っているのだろうか?)ピンポーン、ピンポンピンポン

八幡「・・・・・・・・・」

八幡(俺は三度ドアを開けた)

雪乃「ちょっと比企谷君。挨拶の途中に突然ドアを閉めるのは失礼ではないかしら?」

結衣「そうだよ、ヒッキー!本当あり得ないし!!」プンスコ

八幡「・・・・・・・いや、何でお前らがここにいんの?」

雪乃「あら、質問に質問を返すなんて・・・あなた大学生になっても成長が無いわね」

八幡「いやだからさ・・・」

結衣「あれ、何かヒッキー疲れてない?」

八幡「・・・・・お前ら、俺の話聞けよ」

八幡(って言うか、何でこいつ等が俺の家の場所知ってんだ?)

雪乃「あら、何で私たちがあなたの家を知っているかって顔をしているわね?」

八幡(・・・・・もう女はみんなエスパーです!!)

結衣「えへへへ・・・小町ちゃんに聞いたら教えてくれたんだよ!」

八幡(小町いいいぃぃぃぃぃーーー!!!!!)

八幡「はぁ・・・・・何でここに来たかは知らんが、悪いが今は家に上げることは出来ない。またの機会にアポ取ってから来てくれ」

八幡(俺はドアを閉めようとする。だが・・・)

雪乃「あら比企谷君、私たちの訪問を断るに値する明確な理由はあるのかしら?まあどうせ、あなたにその様な理由が無い事は明白なのだけれど」

八幡(雪ノ下がブーツの先をドアの間に差し込み、閉める事が出来なかった)

結衣「ちょっと、ヒッキー!何でチェーンなんかしてんの!?」プンスコプンスコ

八幡(やばい、事態の収拾がつかない)

八幡(第一、部屋の中には全裸の沙希と優美子がいる)

八幡(そんな状態でこの二人を入れるわけにはいかない)

八幡(・・・・・そもそも、こいつ等が何で俺を訪ねてきたんだ?)

八幡(ダメだ、全く頭の整理がつかない)

八幡(それにこの押し問答も何とかしなければ・・・)



優美子「・・・・・入れてやれば、八幡?」

雪乃「なっ・・・!」

結衣「え?ちょっと、何で優美子がヒッキーの家にいんの!?」

八幡(振り向くとそこには優美子が立っていた)

八幡(流石に裸ではないが、下着はパンツを履いたのみ)

八幡(その上に俺のYシャツを羽織っているのみである)

八幡(ボタンは第3ボタンまで留めておらず、谷間が露わになっている)

八幡「・・・・・優美子」

雪乃「ちょっと、比企谷君。これはどういうk」

沙希「もぉ~、どうかしたの~・・・・・朝からうるさい・・・」

八幡(今度は寝ぼけ眼の沙希がやって来た)

雪乃「なっ・・・・・えっ・・!!?」

結衣「ちょ、何で沙希・・・・・うぇっ!!」



八幡(一糸纏わぬ姿で・・・)

八幡「・・・・・優美子・・・沙希を頼む」

優美子「・・・わかったし・・・・・シャワー浴びるから少し待たせといて」

八幡「っと言う訳だ。少し時間かかるからどっかで時間でも潰しててくれ」

雪乃「・・・・・・・いいえ、ここで少し待たせてもらうわ」

結衣「・・・・・・・・」

八幡(由比ヶ浜は状況に頭が追い付かないのか放心状態だ)

八幡(俺はドアを閉めようとする)

雪乃「比企谷君」

八幡「・・・・・何だ」

雪乃「どういう事か、詳しく説明してもらうから」

八幡(雪ノ下雪乃は笑顔を浮かべていた)

八幡(だがその瞳は、全くと言っていい程に笑っていなかった)

本日の投稿は以上になります。

次回の投稿は今度の土日辺りに出来ればと思っていますが、確実な保証は出来ません。

本日も夜分にも関わらず、>>1の自己満足にお付き合いいただきありがとうございました。

少しでもお楽しみ頂けたならば幸いです。

それでは、おやすみなさい。

こんばんわ、>>1です。

明日のこれぐらいの時間帯に投下します。

もうしばらくお待ちください。

こんばんわ、>>1です。

投下を開始させて頂きます。

【八幡のアパート】

八幡(俺の部屋を静寂が支配している)

八幡(空気はこれと無い程に張りつめ、俺の全身も緊張で固まっており指一本すら動かすのを躊躇してしまう)

八幡(状況だけ見れば沙希と優美子を初めて抱いた夜、二人のシャワーが終わるまでを待っていた時に似てなくはないと思える)

八幡(だがその緊張の質は全くもって別のものと言ってもいいだろう)

雪乃「・・・・・・・・・・・・・・」

結衣「・・・・・・・・・・・・・・」

八幡(俺の正面には今、雪ノ下と由比ヶ浜が座っている)

八幡(雪ノ下の表情はまるで能面の様に表情の変化が殆ど無い)

八幡(澄ました表情のままだ)

八幡(一方の由比ヶ浜は視線を俺や優美子と沙希の間を行き来させている)

八幡(雪ノ下に比べ、表情の変化を見て取るのは容易だが、俺の知る由比ヶ浜に比べてその変化は少ない)

優美子「・・・・・・・・・」

沙希「・・・・・・・・・・/////」

八幡(沙希と優美子は俺を真ん中に挟んで両隣に座っている)

八幡(右側に座る沙希は、沙希ほど全裸で二人の前に出てしまった羞恥心から俯いている)

八幡(服装も当然全裸ではなく、俺のジャージ上下一式を貸し与えた)

八幡(一方の優美子はと言うと、服装は先程のまま)

八幡(下着はパンツのみを身に着け、その上に俺のYシャツを羽織っている)

八幡(その表情は凛然としており、恐ろしさを感じつつも頼もしく思えてしまう)

八幡(既に俺たちが向き合ってから5分程が経過している)

八幡(互いに言葉を発するでも無く、ただ座っているだけ)

八幡(だが時間が過ぎるのに比例して、その緊張の糸はより張りつめていく様に感じられる)

八幡(俺は覚悟を決めた)

八幡「・・・・・で、雪ノ下と由比ヶ浜は何でこんな突然に俺の家を訪ねて来たんだ?」



========================================
               比企谷八幡は選べない
            Part2 Sadistic Summer Vacation-2
========================================

雪乃「その前に、今の貴方の状況について聞きたいのだけれど」

優美子「・・・・・さっきの見てわかんない?」

雪乃「・・・・・私は比企谷君に聞いているの。部外者は黙っていて貰えるかしら」

沙希「・・・・・部外者とは聞き捨てならないね。優美子は立派な当事者だよ。あたしも含めてね」

八幡(復活した沙希が優美子へ援護に入る)

八幡(それでも雪ノ下は素知らぬ顔で俺を問いただす)

雪乃「比企谷君、早く答えてくれないかしら。私は貴方の口から聞きたいのだけど」

八幡(これは梃子でも動かないな)

八幡(俺は嘆息すると雪ノ下に向き合った)

八幡「・・・・・優美子の言う通り・・・見た様な状況だ」

雪乃「暈かさないで言って欲しいのだけれど、具体的にどの様な状況なのかしら?」

八幡「・・・・・・」

八幡(俺は優美子と沙希にアイコンタクトをする)

八幡(それを見た二人は躊躇い無く頷いた)

八幡(俺は息を整え、その言葉を発する)

八幡「俺は沙希と優美子と付き合っている。無論、男女的な意味でだ」

八幡(その言葉を聞いた雪ノ下の表情に変化は感じられない)

八幡(相も変わらず澄ました表情のままで固定されている)

八幡(だが由比ヶ浜は違った)

八幡(驚愕と困惑が入り混じった表情をしている)

結衣「えっ、ちょっと待って!優美子と沙希って・・・・・二股って事!!?」

八幡「・・・・・そういう事になるな」

雪乃「一体どんな卑劣な手段を使ったのかしら。・・・・・反吐が出るわね」

八幡(雪ノ下の言葉が俺の知る以上に刺々しい)

八幡「・・・・・じゃあ何でそんな奴のところに来てるんだよ。お前は」

雪乃「それは・・・」

優美子「あんさー・・・」

八幡(唐突に優美子が会話に割って入ってきた)

雪乃「何かしら?私はこの男に」

優美子「何か雪ノ下さんの言い方だとあーしと沙希が八幡に弱みでも握られて付き合ってるみたいに聞こえるんだけど?」

雪乃「・・・・・違うのかしら?」

沙希「ああ、違うね」

八幡(沙希が言いきる形で雪ノ下の問いに応える)

雪乃「なら、一体どういう」

優美子「あーしと沙希が八幡に同時に告白したわけ。無論、二股公認でね」

雪乃「!!?」

結衣「え!?・・・ちょ・・・・・ど、どういう事!!?」

八幡(二人の表情が驚愕の色に染まった)

八幡(由比ヶ浜と違い雪ノ下は先程の表情に戻ると詰問を続けたが、その標的は俺では無く、優美子と沙希に変わっていた)

雪乃「・・・・・あなたたち二人に聞きたいのだけれども」

沙希「何?」

優美子「何だし?」

雪乃「あなたたちにはプライドというものが無いのかしら?」

沙希「・・・何だって?」

優美子「・・・・・どういう意味だし?」

雪乃「あなたたちがどういう経緯でその男に告白したかは知らないけれど、二股前提で交際を申し込むなんて・・・」

沙希「・・・・・」

優美子「・・・・・」

雪乃「しかも、それを受け入れてあまつさえ体を許すなんて、まるで情婦じゃ」

八幡「雪ノ下」

雪乃「何かしら?今私は二人に」



八幡「お前、黙れ」

雪乃「!!!?」

結衣「ヒッ、ヒッキー?」

八幡(この時の俺の表情は一体どの様なものだったのだろうか?)

八幡(だが、雪ノ下と由比ヶ浜が優美子の二股宣言の時より驚いた顔をしている事からおおよその察しは付いた)

八幡(少なくとも俺は今、雪ノ下に憤怒の感情を向けている)

八幡「俺が罵られるのは構わない。だが、沙希と優美子をこれ以上侮辱してみろ。俺はお前を許さない」

八幡(俺の様子に雪ノ下の表情に動揺が広がった様に見えた)

結衣「ゆきのん、謝って!詳しく聞かないで、流石に今のは失礼だよ!!」

雪乃「・・・・・そうね。三浦さん、川崎さんさっきの言葉は取り消すわ。・・・それに、二人を侮辱するような事を言ってごめんなさい」

八幡(雪ノ下はそう言うと、二人に頭を下げた)

優美子「・・・・・別に」

沙希「・・・・・」

八幡(対する二人の反応はけんもほろろもいいところだ)

結衣「で、でも何でそんな事になったの?高校の頃、優美子はヒッキーに興味なんて無かったじゃん?」

優美子「それは・・・」

八幡(優美子が俺と沙希に目配せをする)

八幡(俺と沙希は優美子の考えを察し、頷いた)

優美子「・・・・・あんま聞いて楽しい話じゃけど、話すよ」

八幡(そう言うと優美子は語りだした)

優美子「まずさ、あーしたちの大学のサークルの事件、知ってる?」

結衣「え~と・・・」

雪乃「・・・・・某大手サークルが危険ドラックの所持や女衒まがいの行為をしていた事かしら?」

優美子「あ~・・・多分それ」

雪乃「それと貴方達と何の関わりが」

優美子「あーしね、そのサークルの新歓で男にレイプされそうになったん」

雪乃結衣「「!!!?」」

優美子「あー・・・・・流石にレイプは言い過ぎかな。でも、サークル幹部の男にしつこく誘われて・・・無理やりホテルに連れてかれそうになって・・・」

優美子「そこを八幡と沙希に助けられたんだ」

沙希「・・・・・ま、助ける筋書き立てたのは八幡だけどね。あたしは傍に立っていただけさ」

八幡(沙希が補足説明を加える)

八幡(流石に雪ノ下も由比ヶ浜も知人がその様な事件の当事者になっていたとは夢にも思わなかっただろう)

雪乃「・・・・・・・・・」

結衣「ヒッキー・・・」

八幡(二人が俺へと視線を向ける)

八幡(一方の優美子は淡々と自分たちに起こった事実を述べ続けている)

優美子「そんで知っての通り警察沙汰になってそのサークル潰れたんだけど、大学も最初は詳細な情報を公開するか揉めたらしくて、公表するのが遅れてね」

優美子「そんで、もたもたしてるうちに『あーしたちのせいでサークルが潰された』っていう情報だけが噂になって・・・八幡、沙希、あーしの三人が他の連中から距離を置かれてさ」

優美子「そんで自然につるんでいったって言うか・・・あ、あと八幡があーしに絡んできたウザいやつを言い負かしたのも切っ掛けかもね」

結衣「ウザい奴?」

沙希「事情も碌に知らないくせに、さっきの噂を真に受けた奴がいてさ。そいつが正義感振り回して一人でいた優美子にちょっかい出してきたんだよ」

優美子「で、それを八幡が理屈屁理屈こねて言い負かして・・・その辺りから3人でつるむ様になったってわけ」

八幡(優美子は懐かしそうに笑みを浮かべながら話し続ける)

優美子「・・・・・話がずれたし。まああーしが八幡を好きになったのは、新歓で助けられたのが切っ掛けで、普段一緒にいても楽しいし、それに・・・慰めて貰ったのもあるかな」

八幡(優美子が意味有り気な視線を雪ノ下に送る)

雪乃「・・・・・何か?」

優美子「いや・・・・・何でもないし」

八幡(程無く、優美子は視線を元に戻した)

結衣「そっ、そっかぁ・・・・・そんな事が、あったんだ・・・」

雪乃「・・・・・三浦さんの経緯はわかったけれども、川崎さんは何故比企谷君と」

沙希「ああ・・・・・話すよ。きっかけについてはあんた達にも多少は関わり有るからね」

結衣「・・・?どういう事?」

沙希「高2の時のバイトの事さ」

雪乃「ああ、あの」

沙希「それまで八幡の存在なんて知らないも同然だったけれどね・・・」

沙希「ただ文化祭の時に・・・その・・・・・///」

結衣「何かあったの?」

沙希「・・・最近八幡に聞いたら冗談だって事だったんだけど・・・・・『愛してる』って言われて・・・そこから気になりだして・・・/////」

雪乃「・・・・・・・」

結衣「ヒッキー・・・」

八幡「おい・・・そんな目で見るな・・・・・怖いから」

八幡(二人の瞳のハイライトが消えて、背筋が凍りそうです。ハイ)

沙希「それから修学旅行や、生徒会選挙。そしてバレンタインなんかで交流持つようになって・・・」

沙希「気付いたら・・・好きになってた」

雪乃「そう・・・そんな前から・・・・・」

沙希「だから、大学が一緒になれてチャンスだって思った。あんたたち二人は違う大学だし・・・」

雪乃「そう・・・でもあなたたちが比企谷君と二人が公認の上で二股関係になった説明はなされていないわ」

沙希「そうだね・・・・・八幡、あの事話すけど大丈夫?」

八幡「そうだな・・・今の状況を説明するんじゃあ避けてと通れないしな・・・・・俺から言う」

八幡(優美子も首を縦に振り、俺と沙希の提案に同意した)

結衣「あの事って?」

八幡「・・・・・俺がおまえたちに答えを伝えた日の事を沙希と優美子に話した」

八幡(それと同時に雪ノ下が飛び上がるように立ち上がった)

雪乃「あなた、あの時の事を他人に話したの!!?」

優美子「言いたい事はわかるけど、今は八幡を責めないでくいない?・・・八幡、その時の事で相当思い詰めてたみたいだし」

結衣「え?」

沙希「まあ、その事は追々話すとして・・・八幡があんたたちのどちらかを『選べなかった』事を知ってさ・・・」

優美子「そんであーしたち思ったんだ。もし告っても、八幡はあーしと沙希のどっちかを選ぶことは出来ないって。まぁ、沙希が八幡の事を好きなのは何となく察せたし・・・・・」

沙希「あたしは優美子の八幡への想いは寝耳に水だったけどね」

雪乃「・・・・・」

結衣「・・・・・」

沙希「それで、優美子の提案で八幡にあたしたちのどちらかを『選ばせない』やり方をしたってわけ」

結衣「それが・・・」

優美子「そう・・・今の二股関係ってわけ」



雪乃「・・・・・・・ふざけないで」

八幡(雪ノ下が怒りからなのか声と体を震わせている)

雪乃「あんな・・・『私達のどちらかと付き合う事は出来ない』って返事をしておいて、半年足らずでこれ!!?・・・・・貴方、私と由比ヶ浜さんを馬鹿にしているの!!!?」

沙希「・・・・・やっぱりそういう返事たったんだ・・・」

八幡(沙希が得心したかのように呟く)

結衣「ゆ、ゆきのん、ちょっと落ち着いて、話がまだ」

雪乃「いいえ、私は落ち着いているわ由比ヶ浜さん。私達の苦しみも知らないでこの男は・・・」

優美子「ちょっと、自分だけ被害者面すんのやめてくんない!?」

沙希「そうだね・・・・・当然八幡にも非は有るけど、あたしたちの主観から見てあんたたちにも全く非が無いとも言い切れないよ」

雪乃「わかったような口を利かないで貰えるかしら!あなたたちもこんなふしだらな関係に甘んじて・・・」

沙希「その言葉、そっくりそのままあんたに返すよ。相手がいるのに他の男が一人暮らししているところ訪ねて来てさ!」

雪乃「何を訳のわからない事を言っているのかしら?私がふしだら?その言葉、鏡を見て言いなさい!!」

結衣「ちょっと二人とも、落ち着いて・・・」

優美子「結衣、あーしはあんたの事も友達だと思ってるから言うけど、ここに来て大丈夫な訳?」

結衣「え、その・・・・・何の事?」



優美子「とぼけんなし!あんたが戸塚と付き合ってんのはあーしたち知ってんだから!!」



雪乃「・・・え!?」

結衣「・・・え!?」




沙希「雪ノ下も、葉山と付き合ってんのあたしたち知ってんだよ!!」



結衣「え!?」

雪乃「え!?」


沙希「自分たちは彼氏作っといて、二股とはいえ八幡が女作ったのが許せない・・・そんな事がまかり通ると思ってんの!?」

優美子「結衣、流石に自分の事を棚上げして八幡を責めるんなら、あーしはあんたを許さないし」

雪乃結衣「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜が固まる)

八幡(だが、どこか様子がおかしい)

優美子「・・・・・どうしたし、二人とも急に黙り込んで?」

沙希「・・・・ひょっとして、あんたたちお互いに彼氏がいるの知らなかったの!?」

結衣「ねえ、ゆきのん」

雪乃「・・・・・何かしら由比ヶ浜さん」

結衣「ゆきのんって、隼人君と付き合ってるの?」



雪乃「・・・・・いいえ、付き合ってない・・・ありえないわ」

優美子「・・・・・」

沙希「・・・・・・・・・」

八幡「・・・・・・・・・・・はい?」

雪乃「そういう由比ヶ浜さんも、戸塚君とお付き合いしているのかしら?」



結衣「いや、彩ちゃんはいい友達だけど・・・・・付き合ってないよ」

八幡「ハ?」

沙希「はぁ?」

優美子「はぁああぁあ!?」

八幡沙希優美子雪乃結衣「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

八幡(張りつめていた空気が一気に弛緩していく)

八幡(え?つまりどういう事?)

雪乃「比企谷君?」

八幡(その声に、俺の背筋が凍る)

八幡「ハイ、何デショウカ?」

雪乃「どうしてそういう結論に至ったか、説明して貰えるかしら」

八幡(そこには氷の女王が、凍てつく様な微笑みを浮かべて立っていた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「ああ・・・わかった。突然済まなかったな、戸塚。ああ、また今度」

八幡(俺は戸塚への電話を終え、再び雪ノ下と由比ヶ浜の正面に座った)

優美子「八幡、隼人の方も戸部経由で確認出来たよ」

八幡「ああ、わかった」

沙希「これで一応、証言だけは取れた訳だね」

八幡「ああ、そういう事になるな」

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜に恋人がいないという発言の後、俺たちは裏付けを取っていた)

八幡(俺は戸塚に直接電話を掛け、優美子は戸部を通して葉山に確認を試みた)

八幡(程無く二人から連絡が有り、証言を得ることが出来た)

八幡(あくまで証言のみであるが・・・)

雪乃「・・・・・終わったかしら」

八幡「ああ、一応は、な・・・」

雪乃「そう・・・・・まさかあの喫茶店に貴方と三浦さんが居たなんて思ってもみなかったわ」

八幡(優美子が戸部から得た葉山の証言と雪ノ下の証言を統合すると、あの日雪ノ下は急に姉である陽乃さんに呼び出され表参道に赴いたそうだ)

八幡(高2の正月の事を考えれば雪ノ下が姉の誘いに乗る道理は無い)

八幡(しかし、何故か雪ノ下は姉に誘われるままに表参道に赴き、そこで姉とその付き添いである葉山にとも合流したそうだ)

八幡(そして気付けば陽乃さんは姿を消し、仕方なしに二人で行動する羽目となったという事だ)

八幡(その途中で俺と優美子が入っていた喫茶店を利用したそうだ)

八幡(結局、喫茶店を出たところで解散となったらしい)

結衣「それだったらあたしも彩ちゃんとの待ち合わせをヒッキーと沙希に見られてるなんて思いもよらなかったよ」

八幡(由比ヶ浜の方は戸塚に相談に乗って欲しい事が有って、駅で待ち合わせをしていたとの事だ)

八幡(なぜ異性である戸塚に相談を持ち掛けたかわからない)

八幡(由比ヶ浜も戸塚も相談した理由とその内容は暈かされ話してくれなかった)

八幡(しかも、何故か戸塚からはお叱りを頂いてしまった・・・・・解せぬ、が、怒っている戸塚も可愛かったから許す)

八幡(まあ、これらの事も当人たちの発言のみが情報源である為、偽証しているという可能性も否定できないが、わざわざ嘘をつく理由も思いつかない)

雪乃「・・・・・・・・・」

結衣「・・・・・・・・・」

沙希「・・・・・・・・・」

優美子「・・・・・・・・・・」

八幡(空気はさっきまでの張りつめていたものでは無くなってはいた)

八幡(しかし、重さのみを見ればさっきより重くなっている様に思える)

沙希「・・・・・あたしたちは八幡があんたたちに答えを出した時に『選べなかった』って事は聞いてたよ」

沙希「でもやっぱり、さっき雪ノ下が言ったのが、その時八幡が言った科白ってことだよね?」

雪乃「そうね・・・間違いはないわ」

沙希「そう・・・・・なら八幡も悪いね」

八幡「・・・・・やっぱり、そうなのか?」

沙希「八幡の『選べなかった』って決断はあたしたちは尊重するし、そこに至るまでに散々考え抜いたって言うのも知ってる」

八幡「・・・・・・・」

沙希「ただ、八幡。あんた言葉が足らなすぎ」

八幡「言葉が・・・?」

沙希「そう。あんたって、多分今までの人付き合いが人と比べて希薄だったから、どこまで言っていいのかっていうその加減があんまりわかってないのかもね」

八幡「加減、か・・・」

優美子「何かわかる気がする。八幡って言葉足らず時があるし、さっきの言葉も・・・・・」

沙希「そう、奉仕部やあたしたちとつるむ様になって多少は改善されてきたとは思うけど・・・」

八幡「それでも、まだまだか・・・・・」

優美子「そういう事だし」

八幡(言葉の加減か・・・・・)

八幡(思い当たる節が無い訳では無い)

八幡(まあ、元がボッチだから沙希の言い分は理に適っている)

八幡(まぁ、要するにコミュ障って事ですね!わかります!!)

結衣「あ、あの・・・さ」

八幡(それまで黙っていた由比ヶ浜が声を上げる)

雪乃「どうしたのかしら、由比ヶ浜さん?」

結衣「う、うん・・・さっき優美子がヒッキーが思い詰めてたって言ってたのが気になって・・・」

優美子「ああ・・・その事・・・・・」

結衣「うん。・・・・・それに今の考え抜いたって言ってたけど、あたしとゆきのんはその考えを聞いていないから・・・」

優美子「はぁ・・・・・八幡、それ一番伝えなきゃいけない事じゃん」

結衣「その、優美子。それはヒッキーだけが悪いとは言えないと言うか・・・」

優美子「?・・・どういう事?」

結衣「うん、ヒッキーの答えを聞いて、あたしたちすぐに部室から出てっちゃって・・・・・ヒッキー、多分話す暇が無かったんだと思う」

優美子「ああ・・・そういう・・・・・何となくそうなんじゃないかと思ってはいたけど・・・」

沙希「でも、卒業までの間に時間は有った訳だし、八幡は伝える気は無かったの?」

八幡「・・・・・あの時の表情から流石に愛想を尽かされたと思ってな。それに二人を傷付けて期待を裏切ったのにどの面下げて言い訳しに行けるんだって思って・・・・・」

結衣「それはあたしも同じ。あの後、ヒッキーにどう接すればいいかわからなくなっちゃって・・・・・でもヒッキーの言い分も聞かずにいなくなっちゃったから、自分から行くのが・・・何か、気が引けちゃって・・・」

沙希「なるほど、互いに遠慮しちゃったって事だね」

結衣「そうなるのかな・・・・・」

八幡(言わないとわからない。でも言われてもわからない事もある。言ってわかるっていうのは傲慢・・・・・俺は高2のクリスマス前のあの時を思い出していた)

八幡(俺たちが壊れ掛け、そして再生するきっかけとなったあの時の言葉を)

八幡(・・・・・それでも、伝えなければ何も始まらない)

八幡(俺は迷い、答えを模索するあまりにそんな当たり前の事さえ見失っていた)

八幡(自分の情けなさ、不甲斐無さに引き籠りたくなってしまう)

優美子「・・・・・八幡、あんたが思い詰めてた理由とか、色々話すけど・・・いい?」

八幡(優美子の言葉によって、俺は思考の海から現実へと引き戻された)

八幡「ちょっと待ってくれ優美子。それは俺の口から」

優美子「いや、あーしが言う。その方が何かと伝わると思うし」

八幡「・・・・・いや、でもやっぱ俺の口から言った方が・・・」

優美子「いいから。ここはあーしに任せて」

沙希「もし何ならあたしも一緒に説明するよ。あたしもあの場所で一緒に聞いてた訳だし」

八幡「・・・・・いいのか、二人とも?」

優美子「いいに決まってんじゃん。あーしはあんたの彼女だし」

沙希「そうだね、あたしも彼女だしね。それに、あの時あんたがどんな事を言ったか、あたしたちから言った方がいいかもしれないし・・・・・さっきも言った様に八幡って言葉足らずだから」

八幡(そう言うと沙希と優美子は雪ノ下と由比ヶ浜に向き直り俺が『思い詰めていた』状況を説明しだした)

八幡(俺が時折、自嘲したような笑顔を浮かべていた事や雪ノ下が葉山と、由比ヶ浜が戸塚と一緒にいたのを目撃した時、苦しそうな表情をしていた事)

八幡(そして俺の告白)

八幡(二人との関係を守りたいと思いつつも、その為に出した答えによって奉仕部を壊してしまった事への後悔)

八幡(優美子と沙希を雪ノ下と由比ヶ浜の代用品として無意識に思っているのでは無いかという自己嫌悪)

八幡(自分のみが取り残され、前に進めていないと感じていた事)

八幡(それらを話しながら俺が無意識に涙を流し、その後号泣した事)

八幡(それらを全て)

八幡(当初は怒りが見て取れる表情を浮かべていた雪ノ下も、話を聞くにつれ元の澄ました顔へと表情を変化させていった)

八幡(一方の由比ヶ浜は真剣な表情で沙希と優美子の話を聞いていた)

優美子「・・・・・と、こんなところかな。あーしと沙希が聞いた八幡の告白は」

雪乃「・・・・・・・・・・」

結衣「・・・・・・・・・・」

沙希「この内容を信じるか信じないかはあんたたち次第だよ」

優美子「で、もし信じないなら二人とも、もう八幡に近付かないでくんない?」

雪乃「・・・・・・・」

結衣「・・・・・・・」

沙希「八幡があんたたちを苦しめたのは事実だし、それは八幡の罪だと思うよ」

沙希「でもね、八幡も同じ位苦しんだとあたしたちは思ってる」

優美子「あーしたちにその事を言わせたのを卑怯だって思うかもだけど、さっきの見てわかる様に自分で言おうとする意思が有った。けど敢えてあーしたちが代弁した」

沙希「禊が十分とは言えないけど、これ以上八幡やあたしたちに言えることは何もない」

優美子「・・・・・・・で、二人とも、どうなん?」

雪乃「・・・・・・・・・」

結衣「・・・・・・・・・」

八幡(二人は俯いたまま、喋らない)

八幡(二人の言葉を噛み砕いている様に感じる)

八幡(再び静寂が部屋を支配する)

結衣「・・・・・・・あたしは・・・」

八幡(突如、由比ヶ浜が沈黙を破った)

結衣「あたしは・・・・・ヒッキーの言葉を、ヒッキーを信じるよ」

結衣「そして・・・優美子と沙希も」

八幡(由比ヶ浜の顔には懐かしい満面の笑みが浮かんでいた)

八幡(作り笑顔では無い。心の底からの笑顔に思えた)

雪乃「・・・・・比企谷君」

八幡「・・・・・何だ?」

雪乃「貴方は本当に『選ばなかった』のでは無く『選べなかった』のね?」

優美子「ちょ、あんた・・・!」

八幡(それでもなお俺に質問を投げかける雪ノ下に優美子が食って掛かろうとするが、俺はそれを制する)

八幡「ああ・・・・・俺の口から言っても説得力が無いかもしれないが、あの時の俺にとって雪ノ下も由比ヶ浜も大切な存在だった。比べる事なんて出来ない位に」

雪乃「そう・・・・・それだけ聞ければ満足よ」

八幡(雪ノ下の顔に自然な笑みが戻る)

雪乃「私は比企谷君を、そして彼の言葉と川崎さんと三浦さんの言葉を信じます」

雪乃「そして3人とも、数々の無礼を働いてごめんなさい。心からの謝罪させて頂きます」



八幡(雪ノ下はそう言うと足を正座に組み直し、掌を床に付けると深々と頭を下げた)

八幡(土下座の体勢である)


八幡「お・・・おい!」

優美子「ちょ・・・あんた!」

沙希「そこまでしろとは・・・!」

雪乃「いいの、これはケジメよ。私自身の」

八幡(そう言うと雪ノ下は頭を上げ俺たちに向き直る)

雪乃「これでお互い水に流すという事でいいかしら?」

八幡「・・・・・俺は、構わない」

沙希「・・・・・あたしも、許すよ」

優美子「・・・・・・そこまでされて、許せない訳ないし」

雪乃「そう・・・3人とも・・・・・ありがとう」

八幡「・・・・・その、俺も悪かった。二人の期待を裏切る様な真似して」

雪乃「それはお互い様よ、私たちも事を急ぎ過ぎたのだし・・・それに貴方の事を何でも理解していると思い上がっていたのかもしれないわ」

結衣「うん・・・そうだね。あたしもヒッキーの全部をわかってる思ったけど・・・・・難しいね」

八幡「・・・・・ああ・・・そうだな。・・・・・難しいな」

八幡(部屋の空気が一気に軽くなった)

八幡(先程までのギスギスしたものはもう無い)

優美子「・・・・・あっ・・・そ~言えば解決してないことがあった」

雪乃「何かしら、三浦さん?」

優美子「うん、何で結衣と雪ノ下さんは今日、ここに来た訳?」

雪乃「それは・・・・・」モジモジ

結衣「その・・・・・」モジモジ

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜が急にしおらしくなる)

沙希「・・・・・どうかした?」

雪乃「い、いえ・・・・・今日は比企谷君の誕生日なのは知っているわね?」

優美子「当たり前だし。彼女なんだから」

雪乃「・・・・・そう。で、どうせ祝ってくれる人もいないだろうし、サプライズで比企谷君の誕生日会をしようと訪れたの」

沙希「そしたらあたしたちが居たと?」

雪乃「そうなるわね」

結衣「で、でもゆきのん、ヒッキーと仲直りしようって言ってたんだよ!」

優美子「そうなん?」

雪乃「ええ、そのつもりだったのだけど・・・」

沙希「・・・・・ああ、あたしたちがいて頭に血が上ったと」

雪乃「・・・・・そういう事になるわ」

八幡(雪ノ下が顔を赤くしながら俯いた)

八幡(由比ヶ浜もそれを見て苦笑いを浮かべている)

八幡(そんな空気の中、俺の腹が鳴った)

八幡「・・・・・そう言えば、腹が減ったな」

優美子「そうだね、昨日から碌なもの何も食べてないし」

沙希「じゃあ、あたしが適当に作るよ。雪ノ下と由比ヶ浜も食べてく?」

結衣「えっと・・・いいの?」

優美子「八幡の誕生日を祝いに来てくれたんでしょ?なら、いいに決まってるし」

雪乃「そう・・・ならば御相伴に与らせて頂くわ。あと川崎さん、私も手伝う事あるかしら?」

沙希「・・・・・じゃあ、お願いしようかな。下拵えもまだだし・・・」

八幡(和やかな空気が流れ、俺の誕生日の食事会をする事と相成った)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雪乃「・・・・・で、姉さんが『比企谷君が綺麗な女の子と原宿でクレープ食べながら歩いてるよっ!!』って言うから行ったのよ!そしたら・・・・・」ビールゴクゴク

八幡「へっ・・・・・へぇ~・・・そうなんですか~・・・・・」

優美子「でも、あーしたちクレープなんて食べてないし、その電話が掛かってきた時間、原宿に着く前だし・・・・・」

雪乃「畜生っ!あの愚姉めえぇぇぇっ!!謀ったなあああぁぁぁぁぁっーーー!!!」ビンビールラッパノミ

優美子「ねぇ・・・何か雪ノ下さん、キャラ違くない?って言うかキャラ壊れてるし・・・」ヒソヒソ

八幡「ああ、初めて酒飲むって言ってたからな・・・・・自分でも酒癖が悪いって知らなかったんだろ・・・それに色々溜め込んでたみたいだしな・・・・・」ヒソヒソ

雪乃「ちょっとぉ!二人ともぉっ!!聞いてるのかしらぁっ!!!」バンッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結衣「・・・でね、彩ちゃん『それなら、答えは由比ヶ浜さんの中にあるんじゃないかな?』って・・・・・それがわかんないからヒッキーの事を彩ちゃんに相談したのに・・・・・あァァァんまりだよおォォオォ~~~!!!」ウェーン

沙希「わかった、わかったから!あんたも苦しかったんだね!!ほら、これ食べて!!!」

結衣「うん・・・・・あ、これおいしい。沙希の手作りだよね!?」パクパク

沙希「ああ、そうだけど・・・・・」

結衣「すごいなぁ・・・あたし料理とか相変わらずダメだから・・・・・」

沙希「・・・・・わかったよ。今度教えてあげるから、うちに来な!」

結衣「本当っ!?」

沙希「ああ、優美子も最初は結構酷かったからね・・・・・多分あんたでも大丈夫」

結衣「・・・・・優美子、料理できるの?」

沙希「え?・・・・・うん、あたしが教えたからね。今はそれなりに出来る・・・」

結衣「・・・・・うわあああぁぁぁぁぁーーーーーん!!優美子、料理とかマジ無理とか言ってたのにいいいぃぃぃぃぃーーーーー!!!!!」ガツガツモグモグ

八幡「おい、由比ヶ浜!何俺の炊き込みご飯強奪してんだよっ!!ってか、もう全部食ってやがるっ!!!」

優美子「ちょっと結衣!炊飯ジャー抱え込んで食べるのは、流石にやめろし!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「・・・・・・・はい?」

小町『だから、12日におじいちゃん家行ってから、そのまま旅行行くから』

八幡「いや・・・・・聞いてないんですけど」

小町『うん、だから今言った』

八幡「・・・はぁ・・・・・で、いつ帰ってくるんだ?」

小町『うん、3泊4日だから16日には・・・・・あ、それでまたおじいちゃん家に一泊するから17日だね』

八幡「おい、その不必要な一泊はどこから湧いた?」

小町『いや・・・カー君のお世話をおじいちゃん家に任せて行くから、受け取りに行かなきゃじゃん?』

小町『それにお兄ちゃん、バイトの関係でこっちに来るのが13日以降って言ってたし』

八幡「まあそうなんだが・・・それに16日には帰るから、会えそうにないな」

小町『ま、それは仕方ないね~』

八幡「やだっ、妹が冷たいっ!!」

小町『それより・・・・・雪乃さんと結衣さんに会った?』

八幡「ああ・・・・・会って話をした」

小町『・・・・・お兄ちゃん、二人から聞いたよ・・・卒業前の事』

八幡「そうか・・・・・」

小町『うん・・・・・目の前に居たら一発お見舞いするところだったよ』

八幡「それに関しては大丈夫だ・・・・・無事に和解出来た」

小町『そっか、なら良し!・・・・・でも、お兄ちゃん、今度はこういうの無しにしてよね』

八幡(只今、絶賛言えない様な状況なのですけどねっ!!!)

小町『それに、家には誰もいないから二人を招待して大丈夫だよ!きゃっ、今の小町的にポイント高いっ!!』

八幡「はいはい、高い高い(棒)。ってか、旅行ってどこ行くんだ?」

小町『北海道』

八幡「・・・・・おい、随分いい所に行くんじゃねぇか」

小町『まあ、ちゃんとお土産買ってくるから期待しててねっ!!』

八幡「わかった、気を付けてな」ピッ

沙希「小町、何だって?」

八幡「ああ、12日から17日まで帰省と旅行で帰っても誰もいないってさ。だから俺は実家に一人だな」

優美子「へぇ・・・・・」

沙希「ふぅん・・・・・」

雪乃「・・・・・・」キキミミタテル

結衣「・・・・・・」キキミミタテル

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雪乃「今日は楽しかったわ」

沙希「ま、それなら良かったよ。それにこいつの誕生日だしね。祝ってやるに越したことは無いし」

結衣「うん・・・・・でも、本当に楽しかった」

優美子「結衣・・・・・」

八幡「・・・・・・・」

八幡(空気がしんみりとしていく)

八幡(宴は終わり、雪ノ下と由比ヶ浜は帰路に就く)

八幡「・・・・・ってか、お前ら酔いから醒めるの早いな」

優美子「さっきは流石にどうなるかと思ったし・・・」

雪乃「あっ、あれは・・・・・忘れてちょうだい!」

結衣「うぅ~・・・あんなに食べて・・・・・太ったらどうしよう・・・」

沙希「今度からは自重するんだね」

八幡(俺たちはお互いに軽口を言う)

八幡(わだかまりは消えた様に思えた)

八幡「それより、駅まで送らなくて大丈夫なのか?」

雪乃「あら随分殊勝になったのね?二人のおかげかしら?」

八幡「そうだな・・・・・二人のおかげだ」

結衣「ヒッキー・・・変わったね」

八幡「そうか?」

結衣「うん、格好良くなった!」

八幡「お・・・・・おう・・・何かこそばゆいな」

雪乃「・・・・・比企谷君」

八幡「?・・・何だ?」

雪乃「また、会ってもいいかしら?」

八幡「・・・・・それなら優美子と沙希に確認取ってくれ。俺のスケジュールは二人に管理されてるからな。そんで許可が出たらだ」

雪乃「ふふっ・・・わかったわ」

結衣「それじゃあ・・・優美子、沙希、ヒッキー・・・・・またねっ!!」

雪乃「3人とも、さようなら。・・・・・また会いましょう」

八幡(そう言うと、雪ノ下と由比ヶ浜は帰っていった)

沙希「・・・・・心のつっかえは取れた?」

八幡「ああ・・・」

優美子「なら良かったし」

八幡(俺たちは部屋へと入る)

優美子「そういや、結衣と雪ノ下さんにまた会うの?」

八幡「ああ・・・奉仕部の仲間だったし・・・・・友達だからな」

沙希「・・・・・そう・・・まぁ進歩って言えば進歩だけど・・・」

優美子「あーしたちがいるのに他の女に会うとか・・・」

八幡「そ、それに関してはお前たち二人の許可を条件とした。お前たちに許可なくあいつらに会う事は無い!」

優美子「はぁ・・・・・」

沙希「まぁ・・・そういう事にしとくよ・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【帰り道】

雪乃「・・・・・・・」

結衣「・・・・・ねぇ、ゆきのん」

雪乃「・・・・・何かしら、由比ヶ浜さん」

結衣「ヒッキー、楽しそうだったね」

雪乃「・・・・・そうね」

結衣「それに・・・優美子と沙希も楽しそうだった」

雪乃「・・・・・そうね、あの二人と比企谷君があの様な関係になるとは思ってもみなかったけれど・・・」

結衣「・・・・・・そう、だね」

雪乃「・・・?・・・・・由比ヶ浜さん?」

結衣「・・・・・やっぱりさ、あたしヒッキーの事、好きだったんだなって再確認したよ」ポロポロ

雪乃「・・・・・由比ヶ浜さん」

結衣「あたしたちが、ヒッキーから遠ざかったのもいけなかったんだよね・・・・・それでも、あたしは・・・・・」ポロポロ

雪乃「そうね・・・・・私も同じ気持ちよ」

結衣「・・・・・ゆきのん」

雪乃「歩み寄る機会は確かに有った。それを無駄にしてしまった事はもう取り返しがつかないわ」

結衣「・・・・・そう、だね」

雪乃「・・・・・でも、これから歩み寄る機会は幾らでも有るわ」

結衣「・・・・・・・ゆきのん?」

雪乃「由比ヶ浜さん・・・・・・・そのあなたにその覚悟は有るかしら?」

>>399 申し訳ありません。

最後、間違えました。

雪乃「由比ヶ浜さん・・・・・・・・あなたにその覚悟はあるかしら?」

本日の投下は以上になります。

修羅場回を意識して書かせて頂きましたが、うまく表現できているか不安です。

次回は来週の3連休のどこかで投稿できればいいと考えておりますが、ひょっとしたら再来週になるかもしれません。

本日も夜分に>>1の自己満足にお付き合い頂きありがとうございます。

少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。

それでは、よい夜をお過ごしください。

こんばんわ、夜分に申し訳ありません、>>1です。

この三連休のどこかに投下出来ればと先週申し上げましたが、申し訳ありませんがこの三連休中に投下出来そうにありません。

拙作を読み続けて頂いている皆様には申し訳ありませんが、次回の投稿は今度の土日辺りに出来るよう努力させて頂きます。

お詫びと言っては何ですが、即興で書かせて頂いた小ネタと言いますか、嘘予告を投下させて頂きます。

今週はこれでどうかご容赦下さいます様、お願い申し上げます。



『あなたのそのやり方とても嫌い』

『人の気持ちもっと考えてよ』



八幡(結局俺はそこで『本物』を手に入れることが出来なかった)

八幡(俺が見つけたと思った居場所は俺の行いをきっかけに崩壊を始め、そして後に終わりを迎えた)

八幡(俺に残ったのは後悔と罪の意識)

八幡(そして人ともう必要以上に付き合わないという自分への戒め)

八幡(それを胸にこれから生きていこう)

八幡(そう孤独に生きていく筈だった・・・・・)

八幡(だが・・・・・)



沙希『あんたは色々と一人で考え過ぎなんだよ。それにいざとなったらあたしたち周りを頼りな』

いろは『先輩、これ以上自分を傷付け過ぎないで下さい。先輩が傷付くとわたしも傷付くし悲しいです』


八幡(去っていった二人と入れ替わりに現れた二人は、乾ききった俺の心に潤いを与え、氷付いた俺の感情を溶かしてくれた)

八幡(残り僅かとなっていた高校生活、そして大学生活を共に過ごし・・・・・)

沙希『八幡・・・・・これから一緒に幸せになっていこうね・・・』

いろは『先輩・・・沙希先輩を大切にして、先輩自身も大切にしないと許しませんよ・・・・・・・先輩、大好きでした』

八幡(俺は一人を選び一人を選ばなかった)

八幡(それでもその後の3人の関係は円満なまま時が過ぎて行っていた)

八幡(そしてその後もそれが続いていく・・・・・・そう思っていた・・・)



キキィ―――ドンッ―――ピーポーピーポー

八幡『頼むよ・・・・・頼むから目を開けてくれよ・・・・・・・・沙希ぃぃぃぃぃ―――――!!!』

八幡(破壊は一瞬であった)




いろは『先輩、先輩!しっかりして下さい!!』

京華『はーちゃん・・・・・はーちゃんがそんな事しても、さーちゃんは喜ばないよ・・・・・』

八幡(堕ち逝く俺を引き留めようとしてくれる二人)





結衣『あっ・・・・・ヒッキー・・・・・・・』

雪乃『あら、久しぶりね・・・・・比企谷君』

八幡(突如として俺の前に現れた俺の後悔と罪の象徴)

雪乃『結局、貴方自身が紛い物なのよ。そんな貴方に本物を見つけられる訳がないわ』

結衣『結局さ、ヒッキーってあたしたち自身を見てくれた事、一度も無かったよね』

雪乃『貴方の行いは全て自己満足。その結果は奉仕部を見ればわかるでしょ?』

結衣『ヒッキーみたいな考え方だとさ・・・・・誰も幸せになれないと思う・・・』

八幡(言葉の刃が俺の心の古傷を抉る)

いろは『先輩、わたしは今でも先輩が大好きです。捻くれて、皮肉屋で、それでもとても優しい先輩が・・・』

京華『さーちゃんが何ではーちゃんを大好きだったか・・・・・あたし、わかったよ』

八幡『俺は・・・・・俺はっ!!』

八幡(そして、俺は)

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                     比企谷八幡は歩き出す

                    製作未定・公開時期未定

====================================================

投下、以上になります。

今度の土日に本編投下出来るよう鋭意努力させて頂きますが、もし諸事情により投下出来そうにない場合、投下出来る場合のどちらでもこちらでアナウンスさせて頂きます。

最後に、今週本編を投下出来ない事を改めてお詫び申し上げます。

皆さん、こんばんは。

まず始めに、先週本編を投下出来なかった事を深くお詫び申し上げます。

申し訳ありませんでした。

そして皆さん・・・・・2週間、待たせたな(CV.大塚○夫)。

・・・・・・・・調子こいてすいません>>1です。

明日、投下させて頂きます。

あと、ありのまま起こった事を話させて頂きます。

キリのいい所まで書き終わって、文字数カウントしたら38000字を超えていた。

・・・・・・・・・どうしてこうなったんでしょう?

P.S. 7.5巻、購入しました。

現在、読んでいる途中です。

表紙のあーしさんかわいい。

なお静ちゃ(ry

こんにちは、>>1です。

まもなく投下させて頂きます。

さて、昨日も触れさせて頂きましたが本日の投下数はかなり多いです。

第1回目の投下時の文字数、41500字には及びませんが長時間の投下になると思います。

正直女子さんぽが始まるまでには終わらせたいものです。

それに比例してギャグも多めです。

同時に様々なネタも多めに含まれておりますが、見る方によっては不快に感じることもあるかもしれないのでご注意下さい。

どうかよろしくお願いします。


【8月12日・千葉のとあるカフェ】

結衣「あっ、ゆきのん!優美子と沙希来たよ!!お~い、優美子!!!やっはろ~!!!!!」

雪乃「由比ヶ浜さん、だから声が大きいからもう少し静かに・・・・・」

優美子「結衣・・・・・さすがに店内であの大声は無いわ・・・」

沙希「そうだね・・・・・他のお客さん見てるよ」

結衣「えっ・・・・・その・・・ごめん」シュン

優美子「はぁ・・・・・今度から気を付けな」

結衣「へへっ・・・ごめん、優美子・・・でも何か、久しぶりだね!」

優美子「久しぶりって・・・八幡の誕生日に会ったばかりだし」

結衣「えっと・・・そうだけど・・・・・何か気分的に・・・ね?」

優美子「まぁ・・・・・いいけどね」

雪乃「コホンッ・・・それでは始めていいかしら?」

沙希「・・・・・ああ、いいよ」

雪乃「二人には、今日はわざわざご足労頂いて感謝しています」

優美子「別にいいし。どの道、お盆辺りには帰省するつもりだったし」

沙希「そうだね・・・・・別に気にする事は無いよ」

雪乃「そう・・・・・ありがとう」

優美子「ま、出来るなら八幡と一緒に帰省したかったけど、あいつ今日は夜までバイトだし」

沙希「帰りに一緒に戻ればいいじゃない、優美子?」

雪乃「・・・・・二人は、こちらでも比企谷君と会うのかしら?」

沙希「・・・・・そのつもりだけど」

優美子「ちょっと渋られたけど、ちょうど八幡の家に家族がいないし・・・あいつん家行って一緒に過ごしたり泊るつもり・・・・・流石にずっと泊まり込みは無理だけど・・・」

雪乃「・・・・・そう・・・」

結衣「・・・・・」

優美子「・・・・・で?何の用があって、あーしたちを呼んだ訳?」

沙希「電話やメール、それにLINEとかじゃ駄目だったの?」

雪乃「ええ、出来ることなら二人に直接会って話をしたかったから・・・・・」

沙希「そう畏まられても、こっちも困るんだけど・・・・・」

優美子「で、話って何だし?」

結衣「そ、そのねっ・・・・・実は・・・・・・・・」

雪乃「・・・・・・・・・・・・二人に相談したい事が有るのだけれど」


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比企谷八幡は選べない
Part2 Sadistic Summer Vacation-3
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【8月13日・比企谷家】

八幡「あ~・・・終わったぁ・・・・・」

八幡(リビングの掃除を終え、俺はソファーに腰を掛けた)

八幡(何故俺が掃除をしたかと言うと、この帰省中に沙希と優美子が来訪するからだ)

八幡(だがここで一つの問題が生じる)

八幡(優美子は問題ないのだが、沙希は猫アレルギー持ちである)

八幡(そんな沙希を、何の用意もせずに家に入れることは出来ない)

八幡(そこで俺は、午前中に帰省しコンビニで買った昼食を食ったあと、大掃除を開始)

八幡(アレルゲンを徹底的に駆逐するために、カーペット等を片付け部屋の隅々まで気合を入れて掃除・片付けを敢行)

八幡(クイッ○ル、ファブ○ーズ、空気洗浄機、掃除機などを総動員して事に当たり、掃除機に関しては2回がけを徹底した)

八幡(これで大丈夫ならいいが・・・・・)

八幡(既に時計の針は午後の4時に迫ろうとしている)

八幡(二人の言葉によると、夕方に来るとの事だったが・・・)

八幡(俺は自分の臭いを嗅ぐ)

八幡(夏場という事もあり、だいぶ汗をかいた)

八幡「・・・・・シャワーでも浴びるか」

八幡(俺は汗を流しに風呂へと向かった)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(インターホンが鳴ったのは、丁度俺が風呂場から出てきた時だった)

八幡(俺はパンツと部屋着の上下を着ると頭を拭きながら玄関へと向かい、扉を開いた)

八幡「はい、どちら様・・・」

優美子「八幡、来たよ」

沙希「お邪魔しても大丈夫?」

八幡「あ・・・ああ、大丈夫だが・・・」

八幡(俺は視線を二人の後ろへと移す)

八幡「雪ノ下と由比ヶ浜が来るとは聞いてないんですけど・・・」

八幡(そこには5日前に壮絶な舌戦を繰り広げ、和解し、俺の誕生日の食事会で大暴れした雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣がいた)

雪乃「比企谷君、急に押しかけて申し訳ないのだけれど、お邪魔してもよろしいかしら?」

結衣「その・・・・・いいかな?」

八幡「はぁ・・・・・ここまで来てるのに追い返せる訳無えだろ」

八幡(俺はそう言いながら優美子と沙希に視線を送る)

優美子「大丈夫、ちゃんとあーしらが許可を出したし」

沙希「そういう事だから」

八幡「そういう事はちゃんと伝えてくれませんかね?」

沙希「大丈夫でしょ?だって八幡優しいし」

優美子「そうそう、あーしたちが許可したことなら大概許してくれるし」

八幡「・・・・・今夜、泣くまで苛めてやる」ボソッ

沙希優美子「「!!!?」」

雪乃「・・・?どうかしたのかしら?比企谷君が何か呟いた様に聞こえたのだけれども?」

沙希「な、ななななな何でもないよっ!!」

結衣「えっ・・・でも優美子と沙希、何か様子が・・・・・」

優美子「ほほほほら、結衣!さっさと中に入るしっ!!」

結衣「あ、ちょっと、優美子?」

沙希「ほっ、ほら雪ノ下も、早く入ってっ!!」

雪乃「え・・・ええ、わかったわ」

八幡(4人をリビングに通すと、各々が持ってきた荷物を床に置いた)

八幡(その荷物を見て、俺は違和感を覚える)

八幡(沙希と優美子の荷物の大きさは分る)

八幡(恐らく泊る事を想定してきたのだろう)

八幡(それを考えれば妥当な大きさだ)

八幡(優美子のが心なしか沙希のより少し大きい気がするが許容の範囲だろう)

八幡(だが・・・・・)

沙希「八幡、夕ご飯どうする?」

八幡(思考の途中で沙希に声を掛けられた)

八幡「・・・・・そうだな、冷蔵庫見たが碌なもの無かったからな・・・・・」

優美子「じゃあ皆で買い出し行くし」

八幡「この面子でか?」

雪乃「気にする様な事かしら?」

八幡「まぁ・・・・・一応地元で有るからな・・・」

結衣「それがどうかしたの、ヒッキー?」

八幡「いや・・・地元でお前らみたいな綺麗どころを連れて歩いていて、もし元中の奴らなんかに会うと・・・・・間違いなく絡まれるからな・・・」

雪乃「気にする必要あるのかしら?もし絡まれたとしても言い負かすか、もし手を出されても・・・」

八幡「使えないんだよ、そういう手段が。地元でそういう事をする奴らは悪知恵だけは回る。もしその場を切り抜けたとしても、そこ以外で報復に出てくる可能性が高い」

沙希「そこ以外って・・・」

八幡「例えば謂れのない噂に始まり、次に家への落書きや投石なんかの嫌がらせ。そして・・・」

八幡(そこで俺は口籠ってしまう)

結衣「・・・ヒッキー?」

八幡「・・・・・それが家族や・・・果てには本人の周辺・・・・・俺の場合は一緒にいるお前たちにも及ぶ可能性もある」

沙希優美子雪乃結衣「「「「!!?」」」」

八幡「噂程度なら気にする必要はない。それと固まって行動している分には平気だろう。それに昼間からする事も恐らく無い。だが・・・」

雪乃「・・・・・夜間か、若しくは一人になった時にやられる、という事ね」

八幡「そういう事だ。しかも時期が帰省シーズンだ。地元を離れた奴らも帰ってきている可能性が高い」

八幡「それに俺がやられる分にはまだいい。だがお前たちや家族・・・特に小町が標的にされるのは避けたい。小町が俺の妹だという事をは地元の連中にとっても周知の事実だからな・・・」

沙希「小町に危険が及ぶかもって事?」

八幡「その可能性は否定出来ない。それに俺たちはこの帰省シーズンが終われば下宿先に戻るから何処に住んでるかわからなくなるだろうし、お前たちの実家が知られている事は恐らく無いが小町は違う。俺はあいつに余計な負担を掛けたくない」

八幡(4人は押し黙ってしまう)

八幡「・・・・・悪いな、情けない事言って」

沙希「いいよ・・・・・妹の事が心配なのはあたしもわかるし・・・」

結衣「それにあたしたちの事も心配してくれてるし・・・」

八幡「・・・・・ああいう連中は自分たちより弱い奴、若しくはそう決めつけた奴の人生やその周辺を平気で破壊する。暇潰しの感覚で罪の意識など微塵も感じずに、まるで虫を捕えては笑いながら殺す子供の様にな・・・」

優美子「・・・・・だから八幡、最初はあーしたちがここに来るの渋ったんだ・・・」

八幡「ああ、そういう連中が家の周辺に来る可能性はあまり高くないがゼロでは無いからな。今までそういう連中を家の周辺で見た事は無いが・・・・・」

雪乃「それがスーパーなどでは話が違ってくると?」

八幡「この時期かつ近所で人が集まるような場所だとエンカウントする可能性がそれなりに有る。だから・・・・・」

八幡(俺は一呼吸置いて、4人に言い放つ)



八幡「車使って隣の市のスーパーに行こう」

沙希優美子雪乃結衣「「「「・・・・・・・・・・・・・はい?」」」」

八幡「幸い母ちゃんが通勤で使ってる車が置いたままだし、まぁ・・・何とか5人乗れるだろう」

沙希優美子雪乃結衣「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

八幡「まぁ、俺もそんなに運転したことが有るわけじゃ無いからあまり遠くには・・・」

結衣「・・・・・ねぇ、ヒッキー」

八幡「・・・?どうした・・・・・?」

雪乃「そういう結論に至るなら、もっと簡略化して言うべきでは無いかしら・・・」

優美子「そう・・・・・最初からそう言えし」

沙希「そうだね・・・・・そんな重い話を枕詞に置く必要はないでしょ」

八幡(4人の視線が俺に突き刺さる)

八幡「言葉足らずって言われたから、詳細を話したらこれだよ」ガクッ

優美子「それだったら雪ノ下さんが言った様に簡潔に言えば済む事だし」

八幡「まぁ・・・確かにそうかもしれないが・・・・・」

沙希「そうかもしれないじゃなくて、そうなんだよ」

八幡「いや・・・・・でも沙希と優美子には追々話さなけりゃならない事だったんでな・・・」

優美子「どういう事?」

八幡「さっきも言った様な事が無いとも限らない。特にお前たちは俺の彼女な上に容姿的にも上位に入る。そんなのが知れたら間違い無く畜生以下の連中が寄って集って来る」

八幡「俺はお前たちを全力で守るつもりだが、如何せん俺だ。それに数の暴力で来られたらどうなるかわからない。だから自分を守る術や、すぐに行動を起こせる様にしといて欲しいんだ」

優美子「行動って・・・・・何だし?」

八幡「・・・・・具体的に言うとすぐに逃げれる様にしといて欲しい」

沙希「っ!!八幡・・・・・ひょとしてあんた!!!」

優美子「あーしたちにあんたを置いて逃げろっていうの!!!?」

八幡(優美子と沙希はすぐに俺の意図を理解した様だ)

八幡「勘違いしないでくれ、俺が時間を稼いでいる間に安全な所から警察とかを呼ぶために逃げるって事だ」

優美子「八幡・・・・・・・」

沙希「・・・・・あんたはそれでいいの?」

八幡「いいとは思わない。だが、これが万が一の場合の最適解だと俺は思ってる」

沙希「・・・・・・・わかったよ・・・でもね」

沙希「あたしたちを逃がしたら、あんたは自分の身を第一に考えてよ」

八幡「いや・・・でも、そんな事してお前らを追いかけようとしたら」

優美子「いいから、自分を大事にして」

優美子「あんた、あーしたちが傷付くのが嫌とか考えてんでしょ?」

八幡「・・・・・そうだ」

沙希「そう・・・・・八幡、あんたがあたしたちの事を第一に考えてくれてるのは素直にうれしいよ」

優美子「でもね、あーしたちはあんたが傷付くの見たくないし。いくらあーしたちの為とはいえ・・・」

八幡「・・・・・・・」

優美子「だから、八幡の言う通りにあーしたちは何かあったら全速力で逃げて、助けを呼んで来る」

沙希「だからそれまで、あんたは自分の事を第一に考えてよ・・・」

八幡「優美子・・・・・沙希・・・・・」

八幡(俺は二人が大切だ)

八幡(それは言葉では言い表せない程に・・・・・)

八幡(だからこそ、それを最善手と思い二人に提示した)

八幡(納得してもらえるとは思わない)

八幡(それでも俺は二人を守りたい)

八幡(理屈や理性なんてものでは説明できない)

八幡(俺のそういうものと違うところ・・・そう感情がそう求めて止まないからだ)

八幡(だが二人はある程度納得した上で俺の事を心配し、それに新たな提案をしてくれている)

八幡(そう、それはまるで・・・・・)

結衣「あの~・・・・・優美子、沙希、ヒッキー・・・」

雪乃「見つめ合うのはいいのだけれど・・・・・そろそろ私たちがいる事を思い出してもらえるかしら?」

八幡沙希優美子「「「・・・・・・・・あ」」」

八幡(シリアスだった雰囲気が一気に霧散した)

結衣「ちょっと!何この雰囲気!!」

雪乃「そうね・・・・・何だか居た堪れなくなってきたわ・・・」

八幡(頬を膨らませた由比ヶ浜と、頭を押さえた雪ノ下がそこにいた)

八幡沙希優美子「「「・・・・・・・・・」」」

八幡「さぁて、車出すから準備してくれ」

沙希「わかったよ」

優美子「ねぇ、八幡。どうせ行くならコス○コとか行かない?」

沙希「いいね。人数も多いし」

八幡「あそこは交通量が馬鹿みたいに多いし初心者にはハードルが高いから勘弁してくれ。安全第一で行こう」

優美子「え~、じゃあどこ行くの?」

結衣「何事も無かったかのように再起動したっ!!?」

雪乃「・・・・・はぁ・・・」

八幡(俺は車のカギを手に取ると4人を外に出る様に促す)

八幡(そんな中、雪ノ下が俺に近寄って来る)

八幡「・・・・・?どうかしたのか?」

雪乃「・・・・・その・・・いいえ、後でいいわ」

八幡「?」

八幡(そう言うと雪ノ下も玄関へと向かった)

八幡(・・・・・何かを話そうとしてたが・・・)

優美子「八幡、早く行くし!」

八幡「あ、ああ。ちょっと待ってくれ」

八幡(俺は玄関を出て、車に乗り込んだ)

========================================

八幡(隣の市のスーパーで買い物を済ませ家に着くと、時計は6時を指そうとしていた)

八幡(現在、台所では沙希と雪ノ下が夕食の支度をしている)

八幡(一方の優美子、由比ヶ浜、俺の3人はリビングで暇を持て余していた)

優美子「八幡~~~暇だし~~~~~」

八幡(優美子がそう言いながら俺の背中に抱きついてきた)

八幡(背中に当たる双丘が俺の背中に押し当てられる)

八幡「あ~・・・優美子さん?」

優美子「何?」

八幡「その~・・・当たってるんですけど・・・・・」

八幡(俺がそう言うと優美子は後ろから手を回し、俺を抱きしめた)

八幡(振り向くと、優美子の顔が当たりそうな所に有った)

八幡(その表情はいつも通り自信に溢れたものである)

八幡(だが同時に挑発的な色も醸し出しており、俺の顔を見るなりニヤリと笑みを浮かべる)

優美子「当ててんに決まってんじゃん?だって八幡、これ大好きでしょ?」

八幡(これ・・・・・即ち、おっぱいの事である)

八幡(確かに、俺はおっぱいが好きだ)

八幡(沙希と優美子とセックスしている時に俺の掌が一番触れているものはおっぱいと言っても過言ではない)

八幡(騎乗位の時にダイナミックに揺れるおっぱいも好きなら、後背位の時に後ろから揉むおっぱいも好きだ)

八幡(パイズリの時に俺の逸物を包むおっぱいも好きだし、乳首の先から谷間までおっぱいに関わるものが大好きだ)

八幡(童貞を捨てるまでは、ここまでおっぱいが好きだとは思わなかったが、これも優美子と沙希の影響が大きい)

八幡(沙希も優美子も、俺の主観であるが、平均よりも大きいバストを持っている)

八幡(だが、それだけではない)

八幡(お椀型で形が良く、柔らかさ抜群で俺の掌の中で自在に形を変える優美子のおっぱい)

八幡(優美子のより大きく、少し先の尖ったロケット型で張りが有り揉み応え十分な沙希のおっぱい)

八幡(両方とも、俺にとっては勿体ない位の逸品であり、これをいきなり味わってしまったのだ)

八幡(これに魅了されない訳がない)

八幡(おかげで俺の嗜好に『おっぱいフェチ』が追加されてしまった)

結衣「ちょっと、ヒッキー!顔が何かエロいし!!」

八幡(背中の感触を楽しむ俺を由比ヶ浜が糾弾する)

八幡(一方の優美子はどこ吹く風で、俺の股間に自分の手を持っていく)

優美子「何、八幡?あーしのおっぱいに欲情しちゃった?」

八幡(優美子が俺の耳元で呟いた)

八幡(その声色には艶やかな色が含まれている)

結衣「もうっ!ヒッキーも優美子もは・な・れ・て!!」

八幡(由比ヶ浜が俺に抱きつく優美子を剥がしにかかる)

優美子「ちょっ・・・ちょっと、結衣!?」

結衣「まだご飯食べてないんだよ!それなのに・・・・・」

優美子「わかった、わかったから・・・・・あーしが悪かったし」

八幡(由比ヶ浜が優美子を叱る。普段では見られない様な光景だ)

八幡(だがその会話に微妙な違和感を覚えてしまう)

八幡(何なんだろうか?)

結衣「って言うかヒッキー、何か暇潰せるものって無いの?」

八幡「あ?ああ・・・・・DVDプレイヤーならあるが・・・」

八幡(俺はテレビの下に備え付けられたDVDプレイヤーを由比ヶ浜に勧めた)

八幡(まぁ、部屋に行けばマンガなりが有るのだが、それに託けて家探ししないとも限らない)

八幡(下手に藪を突く事も無いだろう・・・・・)

結衣「じゃあ、それで何か見ようよ!」

八幡「そうだな」

八幡(俺はDVDプレイヤーの電源を入れた)

優美子「あれ?何か読み込みされてるし?」

八幡「ああ?多分、家族の誰かが見て入れっぱなしにしたんだろうな・・・・・」

結衣「何が始まるんだろ・・・・・」



テレビ『水曜どう○しょう』デケデケデケデケデデン

結衣「・・・・・」チャーンチャンチャンチャンチャンチャラララ~

優美子「・・・・・・・・・・・・」チャララララーン、チャーン、チャララララーン

八幡「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チャーン、チャララララーン

結衣「・・・・・これってヒッキーの?」メーリークリスマスッ!ドカッ!!

八幡「いや・・・俺のではない」

結衣「じゃあ誰の?」

八幡「・・・・・多分、小町のだ」

優美子「わざわざDVD買ったって事?」

八幡「恐らくな。受験の頃にチバテレビやMX流し見してたらハマったらしくて・・・・・」

結衣「へぇ・・・小町ちゃんが・・・・・あ、ヒッキー!これがそのジャケットじゃない?」

八幡「どれどれ・・・」

DVDジャケット『日本全国絵は○きの旅、シェフ大○車内でクリスマス・パーティー、東北2泊3日生○地獄ツアー』

八幡優美子結衣「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

八幡「・・・・・・・・・・取りあえず、見るか?

優美子「・・・・・うん」

結衣「・・・・・そうだね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大○洋『ピストル大○へようこそ!打ち抜くぞっ!!打ち抜くぞっ!!!』

結衣「うわぁ~・・・・・すごく若いね~・・・」

八幡「番組自体が始まったのが俺たちが生まれる前だからな・・・・・」

優美子「へぇ・・・・・あれ?この人どっかで見た事ある!?」

安○顕『人の誕生日夜中に呼び出してよぉ・・・』

八幡「ああ・・・・・ヤス○ンさんか・・・この人結構ドラマや映画とか出てるからな・・・」

優美子「どんなの?」

八幡「えーと・・・SP○Cや変態○面とか・・・・・」

結衣「変態って・・・・・ヒッキー何言ってんの!?キモイッ!!?」

優美子「結衣・・・・・」

八幡「お前は何を言っているんだ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙希「雪ノ下、そっちはどう?」

雪乃「ええ、もう少しで出来るわ。そろそろテーブルの準備を」

八幡「雪ノ下」ヌッ

雪乃「ひっ・・・・・ひ、比企谷君、いきなり驚かさないでくれるかしら」

八幡「ああ、悪い。それより聞きたいことがあるんだが・・・」

雪乃「えっ・・・何かしら?」

八幡「さっき、スーパーでエビ買ってたよな?」

雪乃「ええ、買ったけれど・・・・・」

八幡「それ使って、エビチリとか作らないよな?」

沙希雪乃「「・・・・・・・・・・・はい?」」

雪乃「・・・・・いいえ、パエリアに使う積りだったのだけれども・・・・・・・」

八幡「そうか・・・・・・ならいいんだ・・・」スタスタ

雪乃「・・・・・・・・・川崎さん?」

沙希「・・・・・何?」

雪乃「比企谷君って、エビ嫌いなのかしら?」

沙希「いや・・・・・前にあたしが作ったエビ入りのかき揚げ、美味い美味いって食べてたけど・・・・・」

雪乃「そうよね・・・・・私が高校時代に作ったパエリアに入ったエビも、普通に食べていたわ・・・・・」

沙希「だよね・・・・・」

八幡「何故だか聞きたいか?」ヌッ

沙希「ひゃあっ・・・・・は、八幡・・・まだいたの!?」

雪乃「だ、だからいきなり出てこないでとあれ程・・・」

八幡「・・・・・・・・・エビチリ・・・」

沙希雪乃「「・・・・・・・はい?」」

八幡「・・・・・・・おにぎりの鶏包み・・・・・和風ハンバーグ・・・・・」

沙希「・・・・・えっと、八幡?」

八幡「・・・・・・・黒いクッキー・・・・・・ジョイフル本○・・・・・」

雪乃「ひ、比企谷君・・・・・どうかしたのかしら?」

八幡「・・・・・シェフ大○・・・・・シェフ由比ヶ浜・・・・・」

結衣「ちょっと、ヒッキー!ゆきのんと沙希に何言ってんの!!?」プンスコ、ガシッ!

雪乃「ゆ・・・由比ヶ浜さん?」

沙希「ちょっと、優美子。八幡と由比ヶ浜に何かあったん?」

優美子「あ~・・・・・その・・・・・」

雪乃「?・・・随分と歯切れが悪いわね?」

優美子「いや・・・・・DVDで大○洋の料理の不味さに色んな人がノックアウトされてるの見てたら、昔結衣に料理をお見舞いされたトラウマが蘇ったらしくて・・・」

沙希「・・・・・料理でノックアウトに、お見舞いって・・・」

雪乃「・・・・・あ!?・・・あの時の・・・」

沙希「雪ノ下はわかるの?」

雪乃「ええ、奉仕部の活動の一環で作ったから・・・・・私もそこにいたのだけれど・・・クッキーに和風ハンバーグ・・・・・どちらも由比ヶ浜さんが作ったメニューよ」

沙希「何、そんなに酷かったの?」

雪乃「ええ、特に和風ハンバーグは一緒に食べた・・・・・えーと・・・その・・・・・ざ・・・ざい・・・・・男子生徒がその味で倒しているわ」

沙希「倒しているって・・・・・料理・・・だよね?」

優美子「てか、一緒に食べた男子生徒っていうのが気になるんだけど・・・・・」

雪乃「でも、それで何でエビチリが・・・」

優美子「他の出演者を一番ノックアウトさせてた大○洋の料理がエビチリでさ・・・・・こっからはあーしの推測なんだけど、結衣の料理のトラウマが蘇った状態で、他の人が作ったとはいえ大勢の人をノックアウトさせたのを観て、それと同じ料理食べたいと思う?」

沙希雪乃「「・・・・・・・・・・・」」

沙希「・・・・・あ~・・・ちょっと・・・」

雪乃「・・・・・流石に、躊躇してしまうかもしれないわね・・・・・」

優美子「で、沙希、あんた大丈夫なの?」

沙希「・・・・・何が?」

優美子「いや、前に結衣に料理教えるとか言ってたっしょ?」

沙希「あー・・・・・自信無くなってきた」

雪乃「川崎さん・・・・・もし何なら私も手伝うわ・・・」

結衣「ヒッキー!どーゆー事なのっ!!」

八幡「あうあうあー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「ふぅ・・・・・美味かったな・・・ご馳走様」

沙希「そう、ならよかった」

雪乃「ふふっ、お粗末さま」

八幡(俺たちは食事を終えた)

八幡(流石に実家という事もあってノンアルコールだったが・・・)

八幡(それでも沙希と雪ノ下が作った料理はどれも美味で、正直これを味わってしまうと自分の手料理では満足で出来なくなってしまうのではないかという不安に駆られる位だ)

八幡(まぁ沙希が結構な頻度で作ってくれるから大丈夫だろうか・・・・・)

八幡(それに優美子も沙希の指導もあって、その腕前をメキメキと上げてきている)

八幡(前に作った生姜焼きと味噌汁も中々のものだった)

結衣「うぅ~~~・・・やっぱり料理できた方がいいのかな・・・・・」

優美子「まぁ沙希と雪ノ下さんも教えてくれるって言いうから・・・・・大丈夫?」

結衣「何で疑問形なの!?」

八幡(そうこうして、俺たちは片づけを始め、そして終えた)

八幡(流石に5人で役割を決めて行うと、かなりの速さで終わる)

八幡(食器や調理器具を棚に返し終わると俺はソファーへと腰を掛けた)

雪乃「お疲れさま」カチャリ

八幡(雪ノ下がテーブルに俺の分の紅茶を置く)

八幡(既に全員分配り終えたらしく、各々が紅茶を楽しんでいる)

八幡(俺は一口、その紅茶を口に含む)

八幡(懐かしい香りが鼻孔を刺激し、慣れ親しんだ味が口に広がった気がした)

八幡(奉仕部が終わったあの日以降、俺は紅茶を口にしていなかった)

八幡(元々、奉仕部以外ではあまり口にしていなかったが、その存在が奉仕部を連想させるため無意識に避けていたのかもしれない)

雪乃「味はどうかしら?」

八幡「ああ、美味いよ。それに・・・・・ひどく懐かしい」

雪乃「あら、随分気障ったらしい科白を言うのね」クスクス

八幡「・・・・・悪いかよ。男の子はな、気障な科白を言いたくなる時があるんだよ」

雪乃「そう・・・・・そういう事にしておきましょう」フフッ

八幡(そう言うと、雪ノ下は笑みを浮かべた)

八幡(ふと、俺は部屋の時計を確認する)

八幡(間もなく時間は午後十時になろうとしている)

八幡(俺はカップの中の紅茶を眺めながら、口を開いた)

八幡「・・・・・・・・雪ノ下、由比ヶ浜」

雪乃「何かしら?」

結衣「どうかした、ヒッキー?」

八幡「その・・・・・お前たち、そろそろ帰らなくて大丈夫なのか?」

八幡(この言葉によって和やかだった空気が張り詰めていくのを俺は感じた)

八幡(沙希と優美子が帰ろうとしないのは理解出来る)

八幡(二人は二股とはいえ、俺と付き合っている)

八幡(俺と夜を共にしても何ら不自然な事は無い)

八幡(しかし雪ノ下と由比ヶ浜は親しいとはいえ別に付き合っている訳では無い)

八幡(流石に付き合ってもいない男の家に泊まるのいうのは体裁が悪い)

八幡(まぁ、圧倒的に多い女性陣を家に連れ込み、俺たちが二股交際している時点で体裁も外聞もへったくれも無いのかもしれないが・・・・・)

八幡(俺は視線を正面に向ける)

雪乃「・・・・・・・・・・・」

結衣「・・・・・・・・・・・・・/////」モジモジ

沙希「・・・・・・・・・・」

優美子「・・・・・・・・・・・・・・」

八幡(・・・・・どこか4人の様子がおかしい)

八幡(覚悟を決めた様子の雪ノ下)

八幡(緊張の面持ちであるが顔が赤い由比ヶ浜)

八幡(優美子と沙希は何故がその様子を、固唾を飲んで見守っている印象だ)

結衣「あ、あのね・・・ヒッキー・・・・・」

八幡(由比ヶ浜がそれまでの沈黙を破った)

八幡「・・・・・どうした?」

結衣「あのね・・・・・あたしたちのお願いっていうか・・・その、話を聞いてほしいんだけど・・・・・」

八幡(どうも歯切れが悪い)

八幡(俺はその意図を聞くために返答する)

八幡「何をして欲しいんだ?出来るならはっきり言って欲しいんだが」

結衣「え~っと・・・・・その・・・・・」

八幡(駄目だ、要領を得ない)

八幡(俺が更なる追求を由比ヶ浜にしようとした時だった)

雪乃「由比ヶ浜さん・・・・・私に任せてくれるかしら?」

結衣「ゆきのん・・・」

八幡(雪ノ下が会話に割って入った)

八幡(先に述べた様に、その表情は決意を内に秘めた凛としたものに思える)

雪乃「比企谷君・・・・・お願い有るのだけれど・・・・・」

八幡「な、何だ、畏まって・・・・・」

八幡(まるで俺の奥深くに何かを問いかけるような視線に俺は思わず一瞬たしろいでしまった)

八幡(同時に凛然としたその表情は美しく、思わず見惚れてしまう)

雪乃「・・・・・今晩、私と由比ヶ浜さんもこの家に泊めて貰えないかしら?」

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【8月12日・千葉のとあるカフェ】

雪乃「・・・・・ということなのだけれど・・・貴女達の許可は頂けるかしら?」

沙希優美子「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

結衣「流石に、無理かな?」

優美子「いや・・・・・そういう事じゃあ無いんだけど・・・」

沙希「うん・・・・・ただ、あんたたち・・・特に雪ノ下からそんな提案があるとは思いもしなかったからさ・・・・・」

優美子「正直、結衣と一緒になってあーしたちに挑んでくる位の事考えてたからさ・・・何か、拍子抜けしたって言うの?」

結衣「あはは・・・・・優美子、それは・・・」

雪乃「いえ・・・・・貴方達から話を聞く前の私ならば由比ヶ浜さん無しの一人でも挑んでいたと思うわ・・・恐らくだけど・・・・・」

沙希「・・・・・それがどういう心境の変化で・・・」

雪乃「・・・・・・・・恋愛を勝負に例えるのは自分でもどうかと思うのだけれども・・・敢えて言わせてもらうわ」



雪乃「私が、貴女達に負けたからよ」

沙希優美子「「・・・・・・・・・・・・・」」

雪乃「少なくとも、あの時まで私、それと多分由比ヶ浜さんには彼、比企谷君を一番理解して、そして最も距離の近い異性という自負があったわ」

優美子「そう・・・・・それで・・・?」

雪乃「だからこそ、あの日の彼の発言には失望し、そしてわからなくなってしまったわ・・・彼という人間が・・・・・」

雪乃「だから由比ヶ浜さんと同じで、私も彼に近付くことが出来なくなっしまった」

雪乃「そして貴方達の話を聞いて、自分が驕っていた事を実感したの」

沙希「驕ってたって・・・どういう事?」

雪乃「私が、彼の事を何でも理解していると思い上がっていた事よ」

雪乃「でも冷静に考えれば不可能な事なのよ。だって私は彼ではないのだから」

結衣「ゆきのん・・・・・・・」

雪乃「それなのに、彼に必要以上に期待して・・・そして苦しんで出した答えに失望して・・・・・私は自分自身にこれ程失望したのは生まれれ初めてだったわ・・・」

優美子「・・・・・まぁそれは八幡にも非は有った訳だし・・・あいつ、ヘタレだから・・・・・」

雪乃「そうね・・・でもその考えを理解しているとしていないのでは、雲泥の差があるわ」

沙希「・・・・・・・・・」

雪乃「私にはそれが出来なかった・・・・・そして貴女達にはそれが出来た・・・・・」

優美子「・・・・・・・」

雪乃「そのヘタレた答えの奥に有った彼なりの優しさやその想いを、私は・・・わかってあげられなかった・・・・・」

結衣「ゆきのん・・・・・それはあたしも同じだよ。ヒッキーだって苦しかったはずだもん。それに・・・」

優美子「結衣・・・・・」

結衣「あたしね、ヒッキーの答えにはがっかりしたけど、安心した部分もあったんだ。これでゆきのんと友達でいられるって・・・」

雪乃「由比ヶ浜さん・・・・・」

結衣「ヒッキーの予想は、きっと当たってたのかもしれない・・・・・もしどっちかが選ばれたらあたしとゆきのんは友達ではいられなかったと思う・・・」

雪乃「・・・・・それは私も同じかもしれないわ、由比ヶ浜さん」

雪乃「私はこんな性格だから、由比ヶ浜さんと出会うまで肝胆相照らせる友人がいなかったの。だから思ったわ・・・・・どうして私と由比ヶ浜さんは同じ人を好きになってしまったのかって・・・・・」

沙希「・・・・・・・・・」

雪乃「だから・・・・・彼が受け入れる事の出来る答えを導き出せた貴女達が羨ましたっかった・・・・・そして・・・悔しかった・・・・・」

雪乃「これが私が貴女達に負けたと思った根拠よ」

沙希「・・・・・・・そう」

優美子「大体はわかったし・・・・・」

雪乃「だから、一回だけでいいの。お願いできないかしら・・・・・」

沙希優美子「「・・・・・・・・・・・」」

沙希「多分だけど・・・それじゃあ、あいつは首を縦には振らないと思う・・・・・

結衣「そんなっ・・・・・」

雪乃「・・・・・・・・そう」

優美子「一回だけならね・・・・・・」

雪乃結衣「「!?」」

優美子「あいつの事だから、多分一回こっきりって事じゃあダメだと思うし」

沙希「まあ何だかんだ言って、あいつ情が深いからね・・・・・」

雪乃「じゃあ・・・・・・」

沙希「言っとくけど、それでもあいつが首を縦に振るとは限らない。ひょっとしたら友達のままでもいられなくなるかもしれない・・・・・それでもやる?」

雪乃「友達・・・・・」

優美子「この前、八幡があんたち二人の事をそう言ってた・・・」

結衣「・・・・・・・あたしは、嫌」

雪乃「由比ヶ浜さん?」

結衣「友達のまんまなんて、嫌。もっと、もっとヒッキーに近づきたい・・・」

雪乃「・・・・・・・・由比ヶ浜さん・・・」

沙希「で、あんたは?どうするの?」

雪乃「私は・・・・・・・・・私も、比企谷君に・・・・・寄り添いたい・・・・・」

優美子「ふぅん・・・・・じゃあいいんじゃない?」

雪乃結衣「「・・・・・・・・・・え!?」」

優美子「そこまでの決意持ってんのに、ダメって言うほどあーし野暮じゃないし」

沙希「まあ、結局は決めるのはあいつだけどね。少なくとも妨害はしないよ」

雪乃「えっと・・・・・そんなにあっさりと・・・いいのかしら?」

沙希「まぁ・・・・・あたしからしたら、あんたらが八幡から遠ざかった隙を突いてモノにした様なものだからね」

結衣「沙希・・・・・」

優美子「まあ、あんたたちの事だから、ダメって言ってもどの道その事言っちゃいそうだし、どうせならあーしたちの目の届くところで、ね」

雪乃「三浦さん・・・・・」

優美子「で、あーしたちは明日八幡の家に行くけど、二人は?」

雪乃「ええ・・・・・・・・ご一緒させて頂くわ」

========================================

八幡「は?」

八幡(最初、俺は雪ノ下が言った事が理解できなかった)

雪乃「だから、今晩私と由比ヶ浜さんをこの家に泊めてほしいと言っているのだけれど・・・」

八幡「いや・・・いやちょっと待て」

八幡(改めて言い直した雪ノ下に俺は質問を試みた)

八幡「いや・・・その・・・・・何だ?今夜は何かの事情があって家に帰れないのか?」

雪乃「いいえ、私は特に事情は無いわ」

八幡「えっと・・・じゃあ由比ヶ浜は・・・・・」

結衣「あたしも・・・・・その・・・特には・・・・・」

八幡「はぁ!?じゃあ何で俺ん家に泊まる必要が・・・」

八幡(俺の頭が益々混乱していく)

八幡(それと同時に頭の隅で一つの可能性が浮かぶが、俺の理性がそれを否定する)

雪乃「はぁ・・・・・じゃあはっきりと言わせてもらうわ。比企谷君」

八幡(雪ノ下が意を決した様子で口を開いた)

雪乃「私と、由比ヶ浜さんを抱いてほしいの。勿論、男女的な意味で」

八幡(流石に言葉が出なかった)

結衣「えっと・・・・・ヒッキー・・・ダメ、かな?」

八幡(次の句も出てこない)

八幡(確かに俺は沙希と優美子と二人と肉体関係を持っている)

八幡(最初こそ躊躇ったが、二人の気持ちを打ち明けられ俺はそれを受け入れた)

八幡(だがこの二人は・・・・・)

雪乃「・・・・・・・・・そう言えば貴方にはっきりと言った事が無かったわね・・・」

八幡(雪ノ下が俺の正面に座る)



雪乃「比企谷君・・・・・私は貴方の事が好きです。私を貴方の恋人にして下さい」

八幡(そう発した雪ノ下の声は決して大きいものでは無かった。だがその声はまるで俺の心に直接語り掛けるかの様に澄み切っていた)

八幡「はっ・・・はあっ!?」

八幡(あまりの出来事に俺は狼狽してしまう)

結衣「あっ・・・あたしもっ!!」

八幡(続いて由比ヶ浜が大声で叫んだ)



結衣「あたしもっ、ヒッキーが好きっ!あたしをヒッキーのカノジョにしてっ!!」

八幡「・・・・・・・・・」

八幡(自分の置かれている状況が理解出来なかった)

八幡(俺には優美子と沙希という彼女がいて、でも雪ノ下と由比ヶ浜は部活の大切な仲間だったわけで、そして友達で・・・・・)

八幡(駄目だ、思考が上手く回らない)

八幡(そもそも、二人は今の俺の状況を理解しているのか?)

八幡(沙希と優美子がいる前で告白してるという事に・・・・・)

八幡(俺は優美子と沙希に視線を送る)

八幡(だが二人は俺たちの様子を、固唾を飲んで見守っているだけだ)

八幡(そもそも、何で二人は雪ノ下と由比ヶ浜の同行を許したんだ?)

雪乃「比企谷君・・・・・その・・・貴方は私達の事が好きでは無いのかしら?」

結衣「ヒッ、ヒッキー・・・・・?」

八幡「いっ、いや!そんな事はっ!!」

八幡(思わず本心が出てしまう)

八幡(確かに、俺は雪ノ下と由比ヶ浜に好意を持っていた)

八幡(いや、訂正しよう。今も少なからずの好意を持っている)

八幡(もし、俺が誰とも付き合っていなければ俺は多少迷っていただろうが、最終的にはイエスと言ってしまっただろう)

八幡(だが俺には沙希と優美子がいる)

八幡(二人は俺が奉仕部を壊してしまい、その罪の意識に苦しんでいる時に共にいてくれた大切な存在だ)

八幡(それを裏切ることは出来ない)

八幡(その意を伝えようとしたその時だった)

優美子「八幡、あーしたちの事は気にしなくていいから」

八幡「なっ!・・・・・優美子、何言って」

沙希「これはあたしたちも同意の事だから・・・・・正直な気持ちを伝えてあげて」

八幡「・・・・・・・そういう事か・・・」

八幡(俺の中で全てが繋がった)

八幡(沙希と優美子の荷物と同じくらいの量の雪ノ下と由比ヶ浜の荷物)

八幡(DVDを見ると前に優美子といちゃついた時の由比ヶ浜の言動に対する違和感)

八幡(この事は最初から仕組まれていたのかっ!!)

結衣「ヒッキー・・・・・」

雪乃「比企谷君・・・・・」

八幡(俺は正直に二人に俺の気持ちを伝える決意を固めた)

八幡「・・・・・正直、二人の気持ちは嬉しい・・・それに俺は二人に少なからず好意を抱いてるのは・・・確かだ」

八幡(由比ヶ浜の表情に笑みが浮かぶ)

八幡(一方の雪ノ下はまるで俺の次の句を予想しているかの様な表情だ)

八幡「だけど・・・・・」

八幡(俺は躊躇いながら、続きを述べる)

八幡「俺には沙希と優美子がいる・・・・・二人を差し置いて、お前たちと付き合うことは出来ない」

八幡(俺は確かに雪ノ下と由比ヶ浜に好意を抱いている)

八幡(しかし、それは優美子と沙希への気持ちに勝るものではない)

八幡(確かに雪ノ下と由比ヶ浜は俺にとっては特別な存在だ)

八幡(だが今、二人が俺の中で沙希と優美子を差し置いて恋人にカテゴライズされる事は無い)

八幡(それが俺の出した結論だった)

雪乃「・・・・・・・・そう」

結衣「・・・・・・・・・・・」

八幡(雪ノ下の表情は相変わらず澄ましたものだ)

八幡(一方の由比ヶ浜は顔を両手で覆っているため見て取る事が出来ない)

雪乃「比企谷君、まだ聞きたい事があるのだけれど」

八幡「・・・・・何だ?」

雪乃「貴方は私と由比ヶ浜さんに好意が有るのは確かかしら?」

八幡「それは・・・・・確かだ」

雪乃「その好意が川崎さんと三浦さんには及ばない、という事でいいのね?」

八幡「・・・・・・・そうだ」

雪乃「じゃあ、少し卑怯な言い方をするわね。もし、貴方が三浦さんと川崎さんと交際していなっかったとして、私と由比ヶ浜さん、両方と付き合う可能性は有ったかしら?」

八幡「それは・・・・・」

八幡(否定できなかった)

八幡(そもそも俺があの日、雪ノ下と由比ヶ浜のどちらかを選べなかったのは、どちらも同じくらい好意を持っていたのも一つの要因だ)

八幡(もしも・・・・・もしもそのやり方を提示されていたのならば、俺は・・・)

雪乃「・・・・・・・・・沈黙は肯定と受け取って構わないかしら?」

八幡「・・・・・・・・・・・・もしもの話だがな」

雪乃「そう・・・・・今は違うのかしら?」

八幡「・・・・・お前、優美子と沙希の前でよくそんな事言えるな?」

雪乃「はぐらかさないで、正直に言って頂戴」

八幡「・・・・・何度も言うが沙希と優美子を差し置いて」

雪乃「別に、川崎さんと三浦さんを差し置く必要はないわ」

八幡「・・・・・は?」

雪乃「少し無粋な言い方だけれども、私と由比ヶ浜さんは三浦さんと川崎さんに対して敗者と言えると思うの」

八幡「雪ノ下、言ってる意味が」

雪乃「だってそうでしょう?二人が採ったやり方を私たちが行うという選択肢もあった。でも私たちにはそれが出来なかった。・・・・・いえ、やらなかったと言う方が正しいのかもしれないわね」

雪乃「私と由比ヶ浜さんは貴方のたった一人の『特別』になりたかった。例え二人の間に有る友情を犠牲にしても」

雪乃「それでも、貴方に選ばれなかった後、由比ヶ浜さんと友達でいられることに安心した自分がいるのも事実よ。それは由比ヶ浜さんも同じと言っていたわ」

雪乃「そんな中、川崎さんと三浦さんは互いの友情を壊さずに、貴方と恋人になれた・・・・・」

雪乃「これを敗北と言わず、何と言うのかしら?」ツー

八幡(雪ノ下の目から一筋の涙が流れた)

八幡(その涙に俺の心が揺らいだ)

八幡(自分のヘタレ具合に、我ながら情けないと思ってしまうが・・・・・)

雪乃「今は貴方の一番になりたいなんて思わない・・・そんな資格、私には無いから・・・・・でも、三浦さんと川崎さんに向ける気持ちの一割・・・・・いいえ、例え一分一厘でも構わない・・・・・それを私たちに向けてほしい」ポロポロ

八幡「雪ノ下・・・・・・・」

結衣「ヒッキー・・・・・ズルい事だっていうのはあたしもわかってる・・・・・でも、でもね・・・あたしもゆきのんもヒッキーがどうしようも無い位大好きなの!わがままだってわかってる!!でも・・・・・それでも・・・・・」ポロポロ

八幡「由比ヶ浜・・・・・・・」

沙希「八幡」

八幡(それまで沈黙を守ってきた沙希と優美子が口を開いた)

沙希「別にあたしたちはあんたがどんな選択をしたとしても糾弾しないし、その意見を尊重する」

優美子「でもその決断をするのはあーしたちじゃ無くて、八幡自身だし・・・・・わかってる?」

八幡(二人の言葉に俺の心はさらに揺らいだ)

八幡「俺は・・・・・俺はっ・・・!」

八幡(そうして俺は、決断を下した)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙希「んっ・・・・・・はむっ・・・じゅる・・・・・んはっ・・・・・」ペロペロ

優美子「れろっ・・・・・んあっ・・・・・・・・んんんっ~~~・・・・・」レロレロ

八幡「・・・・・・・・・・・・・」ボー

八幡(俺はソファーに座りながらこれからの事を考えていた)

八幡(先程、言った事が俺の本心であったのには間違い無い)

八幡(だが・・・・・・・)

優美子「んっ・・・・・八幡どうかしたの?・・・・・んあっ・・・」パクッ

八幡「いや・・・これで良かったのかなって・・・・・」

沙希「んん・・・・・じゅる・・・言ったでしょ・・・・・れろれろっ・・・・・あたしたちは八幡の決断を尊重するって・・・・・はむっ・・・」ジュルルルー

八幡(そう言いながら、全裸の沙希と優美子が跪き俺の逸物を愛撫する)

八幡(未だ拙いところは有るが、そのいじらしい程に一生懸命な様に愛おしさを覚えてしまう)

優美子「ふふっ・・・・・八幡のも大きくなったし・・・・・」

沙希「うん・・・・・そろそろ・・・・・だね・・・」

八幡(そう言ってすぐに、まるで図ったかの様なタイミングでリビングの扉が開いた)

雪乃「・・・・・待たせたかしら?」

結衣「・・・・・・・・・/////」

八幡(その中から、バスタオルのみを身に纏った雪ノ下と由比ヶ浜が出てきた)

八幡(そう、結局俺は雪ノ下と由比ヶ浜を受け入れた)

八幡(いや、拒めなかったとも言えるだろう)

八幡(優美子や沙希ほど、愛おしいに至るまでの感情を抱いている訳では無い)

八幡(だがそれでも、大切な、かけがえのない存在で有る事は確かだ)

八幡(本来なら突き放して距離を置くべきなのだろう)

八幡(それでも、俺には出来なかった)

雪乃結衣「「・・・・・・・・・・・・・」」ゴクリ

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜の視線は俺の股間周辺に集中している)

八幡(二人が俺の肉棒に奉仕する沙希と優美子を見て、唾を飲んだような気がした)

八幡(緊張で体を強張らせる雪ノ下と由比ヶ浜に比べ、優美子と沙希の表情には余裕がの色が見て取れる)

八幡(経験の差からくるものなのだろうか?)

優美子「いい、結衣と雪ノ下さんは今からこの八幡のオチンチンに処女を奪われるんだけど・・・・・」

沙希「これを見て・・・・・どう思う?」

結衣「えっと・・・・・その・・・すごく大きいね・・・・・」

雪乃「そうね・・・・・凄く逞しく感じるわ・・・・・」

八幡(そう言うと雪ノ下は自分の下腹部に手を当てた)

雪乃「その逞しいモノで私達の純潔が奪われ、そして私達のナカに入ってくるのね・・・」

八幡(雪ノ下の表情は恍惚としたものになっている)

八幡(対する由比ヶ浜はこれから行う事への期待と不安がありありと見て取れた)

結衣「って言うか、ゆきのんも優美子も沙希もっ!何か言い方がエッチぃよっ!!特に優美子と沙希は何か、キャラ違うしっ!!!」

八幡(その言葉を聞いて沙希と優美子の表情がより淫靡かつ挑発的なものとなる)

沙希「当たり前じゃん、だってあたしと優美子は八幡専用の女なんだから」

優美子「そうだし、八幡がより興奮してセックスしたくなるような雰囲気にするのもあーしたちの役割だし」

八幡(そう言うと優美子と沙希は俺の亀頭に口づけをした)

八幡(それはこれから事を為す二人への心構えの手本とも見て取れ、同時に二人への挑発とも見て取れた)

優美子「・・・・・で、どっちが先にするわけ?」

沙希「まぁ、別にあたしたちの後でもいいけど・・・・・どうすんの?」

八幡(優美子と沙希の言に、雪ノ下と由比ヶ浜は互いに顔を見合わせる)

結衣「え~と~・・・・・その・・・ゆきのんから・・・」

雪乃「由比ヶ浜さん、貴女からして貰えるかしら?」

八幡(迷いながら雪ノ下に譲ろうとした由比ヶ浜に対し、雪ノ下ははっきりと由比ヶ浜に先を譲る意思を表明した)

結衣「えっ・・・・・ゆきのん、いいの?」

雪乃「ええ構わないわ」

結衣「でも・・・・・ヒッキーに告白する時、ゆきのんがほとんど言ってくれたし・・・」

雪乃「だからと言って遠慮する必要はないわ、由比ヶ浜さん・・・・・それに・・・」モジモジ

結衣「?・・・・・どうかしたの?」

雪乃「・・・・・その・・・体力があり余った状態の比企谷君に攻められたら・・・耐えきる自信が無いのよ・・・・・」

八幡「・・・・・・・・はい?」

結衣「あ~・・・・・そうだよね・・・優美子と沙希の話じゃあ、ヒッキーってエッチの時凄くオラオラ系って話だったし・・・・・」

八幡(その言葉に俺は視線を沙希と優美子に向けた)

八幡「おい・・・・・言ったのか?」

沙希「だ、だって二人がしつこく聞くから・・・・・」ゴニョゴニョ

優美子「それに、八幡がオラオラで絶倫なの知ってなきゃ、初めての二人対応出来そうにないし・・・」ゴニョゴニョ

八幡「その・・・・・俺ってそんなにひどいか?」

優美子「いや・・・・・ひどいって訳ではないんだけど・・・」ゴニョゴニョ

沙希「その・・・・・タフ過ぎてあたし、失神しそうになった時が結構あるし・・・」ゴニョゴニョ

優美子「それに、八幡って・・・あーしたちがッ 泣くまで 攻めるのをやめないッ! って感じな時あるし・・・・・」ゴニョゴニョ

八幡(え?何、俺ってベッドヤクザなの?)

結衣「ヒッキー・・・・・」

雪乃「比企谷君・・・・・」

八幡(ちょっと、二人とも引かないで下さい。ハチマン、心、折レチャウ)

雪乃「コホンッ・・・・・と、いう事で由比ヶ浜さんから先にして貰えないかしら?」

結衣「ゆきのん・・・・・うん、わかった!・・・・・先にヒッキーとエッチさせてもらうね!!」

八幡(俺を置いてきぼりにして、セックスをする順番が二人の間で決まった様だ)

優美子「じゃあまずは結衣からって事ね」

沙希「まあ、まずが味わってみなよ・・・・・抜け出せなくなるから・・・」

八幡(由比ヶ浜が俺の正面に座る)

八幡(そして体を隠していたタオルを取った)

八幡(流石に優美子と沙希の裸体を見慣れているという事もあり、見惚れて動けないという事はなかった)

八幡(だが、もし由比ヶ浜のが生まれて初めて見る裸体ならば、恐らく見惚れて動けないでいただろう)

八幡(ふくよかかつ母性に溢れたその体は俺の視線を釘付けにした)

八幡(特にその双丘は優美子ものよりも大きく沙希と互角の勝負が出来る程大きかった)

八幡(他の3人と比較して少し幼い容姿に不釣り合いなそれはどこか背徳感を醸し出している)

結衣「その・・・・・ヒッキー・・・どうかな?」

八幡「ああ・・・・・綺麗だ・・・特にその胸がな」

結衣「なっ!ヒッキーの変態!スケベ!な、何言ってんの!!?」

八幡(その言葉を聞くと俺は由比ヶ浜ににじり寄った)

結衣「えっと・・・・ヒッキー?」

八幡(そんな俺の対応に由比ヶ浜はたじろいだ様子だ)

八幡「スケベに・・・決まってるだろ?」

結衣「えっ?」

八幡「これから俺たちがやろうとしている事わかってるよな?」

結衣「えっと・・・・・その・・・エッチ、だけど・・・・・」ボソッ

八幡「だろ?俺がスケベで変態じゃなけりゃ、出来ない筈だぜ?」

結衣「うぅ~・・・やっぱり、ヒッキー、優美子たちの言うように性格違うし!!」

八幡(俺はそう言った由比ヶ浜の口を塞ぐ)

結衣「~~~~~~~~~~~んんん~~~/////!!!?」

八幡(俺の唇で・・・・・)

八幡(同時に俺は由比ヶ浜の股間に手を伸ばした)

結衣「!!~~~~~~~~むぅうううぅぅぅ~~~~~~~//////!!!!!」

八幡(最初は抵抗の様子を見せた由比ヶ浜であるが、俺の舌が口内に侵入し指が秘裂を弄り始めると、徐々におとなしくなっていた)

八幡「・・・・・っぱ・・・・・どうだ、由比ヶ浜?」

八幡(俺は由比ヶ浜の顔を覗き込む)

八幡(その顔はそれまで体験した事の無い行為から来る快感に酔い痴れている)

結衣「んあっ・・・・・・ヒッ・・・・・ヒッキー・・・・・・」

八幡(由比ヶ浜の息は荒くなっていた)

八幡(初めて行為とそこから来る性的な興奮、そしてこの先への緊張と昂奮からそうなっているのだろう)

八幡「準備は大丈夫そうだな・・・・・」

八幡(由比ヶ浜の秘所は十分に濡れ、湿っていた)

八幡(俺を受け入れる準備が整ったという事だ)

八幡「由比ヶ浜・・・・・今から俺はお前を抱く」

結衣「ヒッキー・・・・・」

八幡(相変わらず由比ヶ浜の息は荒いままだ)

八幡「・・・・・覚悟はいいか?」

八幡(由比ヶ浜が小さく首肯するのと同時に、俺は由比ヶ浜のナカへと入り始めた)

結衣「あっ・・・ああっ・・・・・ヒッキー・・・・・ヒッキー!!」ズズズッ

八幡(由比ヶ浜は喘ぎながらも俺の名前を連呼し続ける)

八幡(幸い、破瓜の痛みも少ない様で途中の抵抗を破っても痛がる素振りを見せていない)

八幡(そして程無く、由比ヶ浜の一番奥深くに到着した)

結衣「ヒッキー・・・・・やっと・・・やっと一つに、なれたね」ポロポロ

八幡(由比ヶ浜の目から涙がこぼれた)

八幡「由比ヶ浜・・・・・痛くないか?」

結衣「ううん・・・・・大丈夫・・・・・・・大丈夫だけど・・・・・」

八幡「どうした?」

結衣「うれしいの・・・・・大好きな・・・大好きなヒッキーと一つになれて・・・・・」

八幡(涙が痛みからくるものでは無く、俺と一つになった事ことへの喜びから来ているものだと、容易に想像できた)

八幡(由比ヶ浜はそこまで俺の事を・・・・・)

八幡「由比ヶ浜・・・・・そろそろ動くけど・・・いいか?」

結衣「うん、いいよ・・・・・いいけど・・・」

八幡「?」

結衣「名前・・・・・名前で呼んで・・・ヒッキー・・・・・」

八幡「・・・・・ああ、わかった結衣」

八幡(初めて結衣の名前を呼ぶと同時に、俺は腰を動かし始めた)

八幡(肉と肉がぶつかる度に結衣の乳房が卑猥に揺れる)

結衣「んあっ・・・・ヒッキー・・・・・ヒッキー・・・・・ひうっ!!」パンパン

八幡(徐々に結衣は快楽に酔い始めている)

八幡(それは肉体的、精神的なもの両方からくるものだろう)

八幡(かく言う俺が受ける快楽も同じ質のモノだ)

八幡(それを体中で感じつつ、俺は腰を動かし続けた)

八幡(俺たちの体位は最初こそ正常位だったが今は違う)

八幡(結衣は少し腰を上げた、俗に言うまんぐり返しに近い体勢で、恥部が露わとなっている)

八幡(一方の俺は四股を踏んだような体勢で腰を大きく上下させている)

八幡(俗に言う『杭打ち』だ)

結衣「んあああぁぁぁ~~~ッヒッキイィィィーーー~~~~~しゅ、しゅごいのおぉぉぉ~~~!!!」パァンパァン

八幡(先程回り始めた快楽は、完全に結衣の肉体と精神を酔わせていた)

八幡(羞恥心は著しく低下し、まるで動物の様な喘ぎ声を叫び続けている)

八幡(かく言う俺は結衣を一方的に蹂躙するかの如き、容赦の無いピストン運動を続けた)

結衣「んおおおぉぉぉぉぉ~~~~!きもひ、きもひいいぃぃぃ~~~!!ひやああぁぁぁぁ~~~~!!!」パァンパァンパァン

八幡(段々と腰を振るスピードも上がっていく)

八幡(それと同じくして、俺は絶頂へと向かっていった)

八幡(そして・・・・・)

結衣「ひっきー!あたし―――あたしぃ~~~~~~~!!!」パァンパァンパァン

八幡「っく・・・・・・・結衣、俺もそろそろ・・・・・・」パァンパァンパァンパァン

結衣「イって!ヒッキー!!あたしのナカで気持ち良くなって!!!」ズチュズチュズチュ

八幡「んんっ・・・・・・うおぉぉぉぉ―――――!!!」ビュクビュクビュルルルーーー

八幡(その瞬間、俺は結衣の膣内に大量のザーメンを射精した)

結衣「ひ、ひやあああぁぁぁぁぁ――――――!!!い―――っく――――――うううぅぅぅ!!!!!」ビクンビクン

八幡(それとほぼ同時に結衣も絶頂を迎えた)

八幡(結衣の膣壁はなおも俺の逸物から精液を搾り取ろうと動き続けている)

八幡「はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・」

結衣「ヒッキー・・・・・キスして・・・」

八幡「ああ・・・」

八幡(俺は結衣に再び口づけした)

八幡(それは少し触れる程度の浅いものだ)

八幡(唇が離れ、結衣の顔を見つめる)

八幡(自惚れかもしれないが、結衣の顔は幸福に包まれている表情をしている様に感じた)

結衣「ヒッキー・・・・・大好きだよ」

八幡(結衣のその笑顔はまるで向日葵の様に暖かく、俺を魅了する輝きを放っている)

八幡「じゃあ・・・結衣、抜くぞ」

結衣「うん・・・・・」

八幡(俺が結衣の膣内から肉棒を抜くと、そこからは俺のスペルマが溢れ出してきた)

八幡(それには血も混じっていたが、沙希や優美子の時と比べて圧倒的に少なかった)

八幡「結衣・・・痛くは無かったか?」

結衣「ううん・・・・・大丈夫・・・それに・・・・・」モジモジ

八幡「?・・・どうかしたか?」

結衣「うん・・・・・自分でもエッチだと思うんだけど・・・また、ヒッキーとしたいなって・・・・・」

八幡「そうか・・・・・なら良かった」

結衣「うん・・・・・それにね・・・」

八幡(結衣が俺の耳元に口を近づけ囁いた)

結衣「その・・・優しいヒッキーも好きだけど・・・・・強気なヒッキーもカッコよくて好きだよ」

八幡「・・・・・おう」

八幡(その言葉に気恥ずかしくなった俺は結衣から顔を背けた)

優美子「ちょっと八幡・・・結衣とヤリ終わったら今度は雪ノ下さんの相手をしてあげて~」

沙希「もう、十分準備は出来てるからさ」

八幡(俺は優美子と沙希の声がする方へと顔を向ける)

八幡「・・・・・・・何かしたのか?」

沙希「いや・・・・・雪ノ下も初めてだからさ・・・その・・・・・」

優美子「八幡のが挿れやすいように解しておいたんだけど・・・」

雪乃「はぁ・・・・・んあっ・・・・・ふぅ・・・・・」

八幡(その視線の先には全裸でぐったりとした様子の雪ノ下がいた)

八幡(状況と言動から察するに、雪ノ下は沙希と優美子に愛撫され続けていたのではないだろうか・・・・・)

八幡(俺が結衣を抱いている間中ずっと・・・・・)

優美子「ってか雪ノ下さん、感度がヤバ過ぎだし・・・・・」

沙希「そうだね、乳を軽く弄っただけでイクとか・・・どれだけ敏感なんだか・・・・・」

八幡「・・・・・・・それ、マジ?」

八幡(俺の言に二人が頷く)

沙希「いや・・・・・胸だけじゃなくて、下のも軽く触っただけでイっちゃってたし・・・」

優美子「それに『こんな厭らしい事、した事無い』とも言ってた気がしたし・・・」

八幡「・・・・・・・おい雪ノ下・・・聞きたいんだが・・・」

雪乃「何・・・・・かしら・・・?」

八幡(俺は自分の予想を雪ノ下にぶつけてみた)

八幡「お前、オナニーとかした事無いのか?」

雪乃「ええ・・・・・ちゃんとした形で・・・した事無いわ・・・したいと思ったことが無かった訳では無いのだけれど・・・・・」

雪乃「したい思った時の・・・・・性的欲求やフラストレーションは・・・全て勉学や自己向上の為のエネルギーに変換していたわ・・・・・」

八幡「・・・・・お前、どんだけだよ・・・」

雪乃「ええ・・・・・でも、したいと思ってもその・・・・・相手をイメージする事が出来なかったのよ・・・貴方と出会ってしばらく経ってからはそうでは無かったのだけれど・・・」

八幡(そう言った雪ノ下は恥ずかしかったのか、俺から視線を外した)

八幡「・・・・・雪ノ下・・・」

雪乃「・・・・・・・・・・・・雪乃」

八幡「へ?」

雪乃「私の事はこれから雪乃と呼びなさい・・・・・少なくとも処女を捧げる時くらいは名前で呼ばれたいわ・・・・・」

八幡「ああ・・・・・わかったよ・・・雪乃」

雪乃「・・・・・」ビクッ

八幡「どうかしたか?」

雪乃「・・・・・もう一度・・・呼んでくれないかしら・・・」

八幡「え?・・・・・あ、ああ・・・・・・・雪乃」

雪乃「・・・・・・・・!・・・もっと・・・」ビクッ

八幡「えーと・・・・・雪乃・・・雪乃?」

雪乃「~~~~~~~~~~////////!!!」ビクンビクン

八幡(どうやら雪乃は俺に名前を呼ばれる度に快感を得ている様だ・・・・・)

雪乃「・・・・・・・・八幡・・・」

八幡「ふぇっ・・・・・!!」

八幡(動けないだろうと高を括っていた俺の唇を、雪乃が奪う)

八幡(まるで貪るかの様に攻撃的で、雪乃の方から舌を俺の口内に侵入させる程に積極的だ)

雪乃「・・・・・・ふはぁっ・・・八幡」

八幡(雪乃は唇を離すとじっと俺の目を見つめながら俺の手を自分の秘所へと誘う)

雪乃「どう・・・濡れているでしょう・・・・・私の体は貴方を受け入れる準備が十分に出来ているわ・・・・・」

八幡(雪乃の秘裂は十分すぎる程に湿っていた)

八幡(俺が入っていくには十分だろう)

八幡「雪乃・・・・・それじゃあお前に挿れる。・・・・・仰向けになって足を開いてくれるか?」

雪乃「ええ・・・・・わかったわ・・・」

八幡(雪乃は俺の言う通りに仰向けになり足を開く)

雪乃「あっ・・・・・そうね・・・貴方こんなの好きかしら?」

八幡(雪乃に覆いかぶさろうしていたその時、雪乃が足をより大きく広げ、自分の秘裂を広げ俺に見えつけてきた)

雪乃「八幡・・・・・私は・・・私の子宮は貴方の逞しい肉棒が欲しくて・・・・・堪りません・・・・・どうか私の純潔を破ってその熱い劣情を・・・・・私の一番深いところに叩き付けて下さい・・・・・どうか・・・お願い」

八幡(羞恥に言葉を詰まらせながらも普段の雪乃からは想像も出来ない様な言葉が飛び出してきた)

八幡(その言葉を聞いて俺の逸物がよりいきり立つ感覚を覚える)

八幡(俺は雪乃の足の間に体を入れ、その秘裂に亀頭を当てる)

八幡「雪乃・・・・・一気に行くが、いいか?」

八幡(雪乃は小さくコクンと頷いた)

八幡(俺は一気に雪乃の膣奥まで亀頭を侵入させた)

八幡(処女膜は沙希・優美子・結衣に比べて一番抵抗があり、雪乃の表情が苦悶に染まる)

八幡(目は見開き、唇を噛み痛みに耐えている様だ)

八幡「おい、雪乃・・・・・大丈夫か?」

雪乃「大丈夫では無いわ・・・・・とても痛い・・・でも・・・・・」フルフル

八幡(雪乃の手が俺の頬を撫でる)

雪乃「貴方と・・・・・貴方と繋がる事ができた証明だから・・・この痛み、悪くは無いわ・・・・・・・むしろ、嬉しい位よ・・・・・」

八幡「雪乃・・・・・」

雪乃「さあ、どうしたのかしら?・・・・・もっと私を貪りなさい・・・私が壊れてしまう位に・・・・・・」

八幡「・・・・・雪乃ぉっ!!!」ガバッ

八幡(その言葉は俺の理性のタガを外すには十分すぎる威力を持っていた)

八幡(それから俺は本能のままに雪乃の体を貪った)

八幡(雪乃はまるで悲鳴の様な嬌声を上げ、涙を流しながらも快楽に染まった表情を浮かべる)

八幡(その声が、その表情が俺の中の黒い獣欲を刺激する)

八幡(腰の動きは暴力的で、表情は恐らく嗜虐的なものであっただろう)

八幡(一方の雪乃も頬が朱に染まり、痛みを我慢している様に結ばれていた口はだらしなく開いている)

八幡(目も虚ろではあるが、焦点はしっかりと俺を捉えている)

雪乃「んあ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ―――――!!んっおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!」パンパンパンパンパン

八幡(あの雪ノ下雪乃がこの様な声を上げるなど、誰が想像出来るだろうか?)

八幡(清楚でクール、そして苛烈。そんな雪ノ下雪乃が俺の肉棒を咥えこんであられもない嬌声をだらしない表情で上げている)

八幡(恐らく、両親や姉である陽乃さんですらこの様な雪乃の姿を見た事は無いであろう)

八幡(それを見た事により俺の中の独占欲が満たされていくのが分かった)

八幡「っく―――くッおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ―――――!!!!!」ドピュドピュドピュン

雪乃「イク―――イクイク―――――イクイクイクイクイク、イッッックウウウゥゥゥゥゥ――――――――――ッッッ!!!!!」ビクビクビクン

八幡(雪乃が絶頂を迎えた時、俺のリビドーも雪乃の中で爆発した)

八幡(その瞬間、雪乃は体を絶頂からまるで弓の様に反らせ、力一杯に俺を抱きしめた)

八幡(程無く力尽きた様に両手は解けたが、足はなおも俺を逃すまいと腰に巻き付いている)

八幡(表情は放心状態に近く、涙と唾液で凛々しい美しさを誇る顔は汚れている)

八幡(だがそこにはまるで満願成就したかの如く、満足気な雰囲気も見て取れた)

雪乃「八幡・・・・・八幡・・・とっても・・・・・ここが熱いわ・・・・・」

八幡(そう言って雪乃は自分の下腹部に手を当てる)

雪乃「男女のまぐわいが、こんなにも刺激的だなんて・・・・・卑しいものと忌避していた自分が呪わしいわ・・・」

八幡「お、おう・・・・・そうか?」

雪乃「ええ・・・・・でも、私の場合は貴方だからこそ、ここまでの快楽を得ることが出来たと思うわ・・・」

八幡(そう言うと雪乃は俺の耳元で囁きだした)

雪乃「これで私は名実ともに貴方だけのモノよ・・・・・つま先から髪の先・・・・・・そして魂までも・・・」

八幡(・・・・・何だか言い方たが重い・・・うん、凄く重い)

雪乃「ふふっ・・・・・重いのも無理はないわ・・・それだけ私が貴方の事を想い慕っていたという事よ・・・・・・・」

八幡(そして八幡は、考えるのをやめた)

八幡「あっと・・・・・その、そろそろ抜くぞ」

雪乃「・・・・・そうね・・・出来るならもう少しこうしていたいのだけれど・・・」

八幡(雪乃の視線が俺では無くその後ろへと移った)

沙希「で、どうだった雪ノ下・・・・・八幡とのセックスは?」

雪乃「ええ・・・病み付きになりそうな位気持ち良かったわ」

優美子「なら良かったし・・・・・じゃあ次はあーしたちの番だからいい?」

雪乃「ええ、名残惜しいけれど・・・・・」

優美子「まぁ、これからも八幡とする機会は幾らでもあるし」

沙希「そうだね」

雪乃「ふふっ・・・・・その時は貴女達の真似をさせて貰うわ」

八幡(俺はゆっくりと優美子と沙希の声がする方へと顔を向けた)

八幡(そこには当然の如く沙希と優美子がいた)

八幡(だがその様相はいつもと違っている)

八幡(服を着ているのだ)

八幡(だがその服は二人が俺の家を訪れた時に身に纏っていたものでは無い)

八幡(まず沙希だが、水着を身に着けている)

八幡(だが、ただの水着を身に着けている訳では無い)

八幡(スクール水着を身に着けているのだ)

八幡(恐らく中学校時代に使っていたものを引っ張りだしてきたのだろう・・・)

八幡(サイズも当然今の沙希には小さくなっている筈だ)

八幡(そのせいか沙希のグラマラスな体を包むには役不足な感は否めず、水着の生地ははち切れんばかりだ)

八幡(水着自体は、まるで沙希の色香と肉体を押し留める為の拘束具の様であるが、色香のみに限っては逆にそれを際立たせている)

八幡(特に名札に書かれた『沙希 八幡専用』の文字は俺の征服欲を満たすものだ)

八幡(対する優美子だが、テニスウェアを身に纏っていた)

八幡(白を基調とし、高二のテニスコートの時の格好と似ている印象だ)

八幡(だが如何せん、沙希のスクール水着のインパクトが大きいせいで、少し霞んで見えてしまう)

八幡(沙希に比べて俺を誘惑する事に長けた印象がある優美子にしては随分大人し目に思える)

優美子「・・・・・・・・」ニヤッ

八幡(優美子が俺に挑発的な表情を向ける)

八幡(優美子がこういう表情をする時は必ずと言っていい程、何かがあるのだが・・・)

沙希「さあ、八幡さっさとするよ。こっちは由比ヶ浜と雪ノ下のを横目で見てシたくて堪らないんだから」

八幡「あ、ああ・・・わかった」

八幡(俺は入りっぱなしであった雪乃のナカから自分自身を抜いた)

雪乃「あっ・・・・・んっ・・・」

八幡(雪乃が名残惜しそうな表情を浮かべる)

八幡(そして、雪乃の陰部から処女の証明が混じった俺の放った大量のスペルマ溢れ出してきた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沙希「あっ・・・はぁっ・・・・・八幡・・・・・八幡っ!!」パンパンパン

八幡(俺はスクール水着を着た沙希を、背後から犯している)

八幡(水着の生地に隠された、はち切れんばかりの沙希の臀部が何とも艶めかしい)

八幡(その臀部の感触を堪能し尽くした俺の両手は、沙希の脇腹を這っていく)

沙希「んあっ・・・・・ひぅっ・・・・・は、八幡?・・・・・ひっ・・・!!」パンパンパン

八幡(俺の両手は脇の辺りから沙希の水着の中に侵入した)

八幡(拘束されていた沙希の胸を俺は水着の中で揉み砕く)

八幡(水着の胸部には俺の手の形がくっきりと浮かび上がっているだろう)

沙希「ひゃぁぁぁっ・・・・・は、八幡―――――すっごく―――――いやらしいよぉ―――!!!」モニュパンパンモニュモニュパンパン

八幡(指を動かせは押さえ付けられた胸が反発し、腰を動かせば嬌声が上がる)

八幡(双方の動きは留まる事を知らず、沙希を攻め立てる)

沙希「はっ・・・・・八幡!・・・・・・はっ・・・八幡ッッッ!!!!!」パンパンパンパンパン

八幡(沙希の膣内が急激に収縮する)

八幡(どうやら絶頂を迎える様だ)

八幡(一方の俺も限界だった)

八幡「うおぉぉぉ―――沙希いぃぃぃ―――射すぞおぉぉぉ―――!!!」パパパパパパン

沙希「射してっ・・・・・あらひのなきゃで、たくひゅあんらひてえぇぇぇ―――!!!」ギュ

八幡「ぐっ・・・おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――ッッッ!!!!!」ドピュピュルルーーー

沙希「あっ―――あああぁぁぁぁぁ――――いっ―――きゅうううぅぅぅぅぅ―――――っっっ!!!」ビクンビクンビクン

八幡(沙希のナカに大量の白いマグマが放たれた)

八幡「はぁ・・・はぁ・・・・・はぁっ・・・・・!!!」

沙希「しゅ・・・しゅごい・・・・・あちゅいのが・・・・・いっぱい・・・でてりゅぅ・・・・・」

八幡(沙希の表情は恍惚としものとなっていた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「なん・・・だと・・・」

八幡(優美子の様子を見た俺はその言葉しか出てこなかった)

優美子「ふふっ・・・・・やっぱり、ただのテニスウェアのコスプレだと思ってたんだぁ?」

八幡(優美子と騎乗位で事を為そうしたその時だった)

八幡(優美子はおもむろに上に着たシャツをたくし上げると、ブラが顔を覗かせた)

八幡(だがそのブラが問題だった)

八幡「オープン・・・・・ブラ・・・だと・・・・・」

八幡(顔を覗かせたのは胸を覆う生地に縦にスリットが入り、そこから乳首が見えるオープンブラだった)

優美子「ふふっ・・・・・でも、これだけじゃあ無いし・・・」

八幡(優美子は悪戯っ子の様な笑顔をしながら今度は両手でスコートをたくし上げた)

八幡「そっ・・・・・それは!!」

八幡(スコートの奥から顔を覗かせたもの・・・・・)

八幡(それはオープンクローチだった)

八幡(優美子の陰部が縦に入ったスリットからチラっと見える)

優美子「ねぇ・・・八幡・・・・・テニスの服装がルールで決められてるって・・・知ってる?」

八幡「いや・・・・・初耳だ」

優美子「そう・・・・・テニスの服装ってさぁ・・・・・清潔で、プレーに相応しい服装って決められてんだぁ・・・」

八幡「ほ・・・ほう・・・・・・」

八幡(優美子は仰向けになった俺の上でテニスの服装に関する講義を始めた)

優美子「特にウィンブルドンは白を基調にしたウェアしか着ちゃいけないってルールまであるし・・・」

八幡「そ・・・そうなのか?」

優美子「うん・・・・・で、八幡ってさ、白にどんなイメージがある?」

八幡「えっと・・・・・純粋とか・・・清純とか・・・そんな感じか?」

優美子「そう・・・・・で、今あーしが着てるウェアの色は?」

八幡「・・・・・・・白だな・・・」

優美子「うん・・・・・・・でね・・・そんな清純なイメージのある白いウェア着たあーしが・・・・・こんないやらしい下着を着てるの・・・・・・・どう思う?」

八幡(その瞬間、俺の頭に電流が走った)

八幡(清楚な服装に身を包みながら、その下には官能的な下着を身に付ける・・・・・)

八幡(ギャップ萌えという言葉があるが、これはその亜種、ギャップエロと言えるのではないだろうか?)

八幡(清楚と淫靡が交差するとき新たなエロが始まる)

八幡「すごく・・・・・エロいです・・・」

八幡(その言葉に優美子は満足気に艶やかな笑みを浮かべた)

優美子「そう・・・・・なら・・・」

八幡(優美子がスコートの下のクロッチに右手を伸ばし、左手をそそり立つ俺の逸物に添えた)

優美子「こういうのも・・・・・シても大丈夫って事だし・・・・・」

八幡(自分の秘裂に俺の亀頭を付け、そのまま優美子は腰を落とし、上下に動き出した)

優美子「どう、八幡?見た目は清楚で実は淫乱な女が自分の上で淫らに腰を振る様子は?」ズチュズチュ

八幡(その様子は途轍もなく背徳的なものを孕んでいた)

八幡(そう例えるならば、白衣の天使であるナースが患者に夜這いをかけ犯しているかの如く)

八幡(または清楚な和服の乙女が、犯されながらも快楽に溺れるかの如く)

八幡(それらと同じようなものが俺の劣情を刺激した)

八幡(優美子の様子を見ていると、将来を嘱望され、アイドル的な人気を誇る女王様気質のテニスプレイヤーが、男の上では情欲に溺れ乱れるという妄想を抱いてしまう)

八幡(イマージプレイ!そういうのもあるのか)

八幡(優美子によって、俺は新たな領域に誘われてしまった!)

優美子「ふっ・・・・・はぁっ・・・・・・・八幡、どう・・・・・?」パァンパァン

八幡(優美子は俺の上で甲斐甲斐しく腰を振っている)

八幡(表情には俺の返答に対する期待と不安が表れていた)

八幡(俺は無言で露出したブラの先端、スリットから出ている乳首を摘まむ)

優美子「んあぁぁぁっ・・・・・・はっ・・・八幡・・・・・」コリッ、コリッ

八幡「ああ、最高だよ。今の優美子は最高に綺麗だし、それにエロい」

優美子「ふふっ・・・・・嬉しっ・・・・・あっ・・・」モミモミ、コリッ

八幡(俺の右手が優美子の頬に触れる)

八幡「だから今度は俺が優美子にお礼をしなきゃなぁ・・・・・」ズリュリュッ

八幡(その言葉と共に、俺は下から優美子を突き上げ始めた)

八幡(優美子もそれに合わせる形で腰を上下させる)

八幡(それはまるで格闘技の試合の様に暴力的なぶつかり合いのように見えるかもしれない)

八幡(俺をイかせようと激しく腰を振る優美子)

八幡(対して、優美子をイかせようと腰を突き上げる俺)

八幡(まさに真剣勝負と言っても過言ではない)

八幡(そしてその試合の結果は・・・・・)

優美子「だめぇ・・・・・はちまんっ・・・・・・・らめぇ・・・・・」パパパパパパパン

八幡「っくぁ・・・・・・・優美子・・・・・・・・イクッ!!!」ドップッ、ビュルルルーーー

優美子「ひゃあああぁぁぁぁぁ―――――ッッッ・・・・・ひゃひみゃんろがぁ・・・・・・でてりゅうううぅぅぅぅ~~~~~~!!!」ビクビクビクン

八幡(俺は躊躇いも無く優美子の胎内に射精する)

八幡(それがまるで当然の行為であるかの様に・・・・・)

優美子「ふふっ・・・・・八幡、まだ取って置きのメインディッシュが残ってるし・・・」

八幡(満足気な表情の優美子は、妖艶にそう呟いた・・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雪乃「その・・・三浦さん?」

優美子「何だし?」

雪乃「本当に、この姿勢でいなければいけないのかしら?」

優美子「ん・・・・・まぁ別にいけないって訳じゃ無いけど・・・」

結衣「優美子?」

優美子「だって、この方がスリルあって楽しいし、いいかな~って」

沙希「まあ、誰からやられるかってわからないから、そういう意味じゃスリルが有るかもしれないけど・・・・・」

優美子「それに、沙希はこの格好、大好きだもんねぇ~」

沙希「ゆ、優美子!」

優美子「あっれぇ~?沙希、否定しないのぉ?」

沙希「・・・・・・・・あんだけイかされるの見せといて、否定出来るわけないじゃん」

結衣「否定できないんだ・・・・・あはは・・・」

雪乃「でも、こうもわからないと不安になるものね・・・」

八幡(今、俺の眼前には絶景が広がっている)

八幡(川崎沙希、三浦優美子、由比ヶ浜結衣、雪ノ下雪乃)

八幡(この4人が四つん這いになって俺に臀部を向けているからだ)

八幡(それぞれの服装は異なる)

八幡(雪乃と結衣は全裸)

八幡(沙希はさっきと同じスクール水着)

八幡(そして、優美子は上に着ていたテニスウェアを脱ぎ捨て、オープンブラとオープンクロッチを身に着けただけである)

八幡(皆揃いも揃って極上の美女であり、どれから喰らい付くか目移りしてしまう)

八幡(今夜、4人とも一通り味わってはいるが、貪り尽してはいない)

八幡(さて・・・・・だれから味わい尽くすか・・・・・)

八幡(そんな事を考えれいると優美子が後ろの俺の方を向いた)

優美子「八幡・・・どう?自分の女達がお尻振っておねだりしてるのは?」

八幡「あ?・・・ああ、最高だよ。改めて4人とも俺の女にしたんだなって実感が湧く」

雪乃「昔の八幡からは想像も出来ない様な発言ね・・・・・」

結衣「うん・・・・・ヒッキー、ホントにエッチの時はオラオラなんだね・・・・・」

沙希「でも由比ヶ浜、そんな八幡に攻められるの嫌いじゃないでしょ?」

結衣「うっ・・・・・まあ・・・その・・・・・・何て言うの・・・・・・」

沙希「ま、あたしは大好きだけどね。強気な八幡に攻められるの」

結衣「!!?」

八幡(そうか、沙希は強気な俺に攻められるのが大好きなのかぁ・・・)

八幡(それじゃあ・・・・・・)

八幡(俺は沙希の後ろに回り込み・・・・・)

沙希「・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」

八幡(微塵の程の躊躇いもなく、沙希へ肉棒をぶち込んだ)

沙希「いっ、ひゃあああぁぁぁぁぁ――――――っっっ!!!!!!」ズリュリュルーッ

結衣「さっ・・・・・沙希っ!!」

八幡(突然の沙希の変貌に結衣は驚きを隠せずにいる)

優美子「あ~あ・・・・・沙希があんな事言うから、八幡のSっ気に火が点いちゃったし・・・・・」

八幡(優美子は『またか』という表情を浮かべながらも、どこが面白げに呟く)

雪乃「・・・・・・・・・・・・・・・・」(唖然)

八幡(雪乃に至っては茫然と沙希が俺に後ろから犯される様子を見ている)

八幡「おらっ!沙希!!こう後ろから乱暴に犯されるのが好きなんだろ?えっ!!」

沙希「るるあああぁぁぁぁぁ―――しょうなのぉ~~~こうやって、ひゃひまやんのおにんにんにぃ・・・・・んぁっ・・・・・・うひろから――――――ひにゃあああぁぁぁぁぁ―――――っっっ!!!!!!」パパパパパパパパパパンッッッ

八幡(最早、沙希の呂律は回っておらず何を言っているかわからない)

八幡(それでも俺は容赦なく後ろから沙希を攻める)

八幡(その度に汗と愛液の香りと嬌声が部屋に充満していく)

沙希「んにゃあああぁぁぁぁぁぁ~~~~~っっっ!!!」ビクンビクン

八幡(一体どれくらい沙希を犯し続けているのだろうか?)

八幡(既に4回射精しているためか持続時間は長くなっており、同時に時間の感覚が曖昧になってきた)

八幡(だがそれでも終わりは訪れるもの)

八幡(俺は沙希のナカにザーメンを容赦なく排泄した)

沙希「~~~~~~~~~~//////!!!!!」ビクン・・・ビクン・・・

八幡(俺の絶頂と共に何度目かの絶頂を迎えた沙希は、力なく床に突っ伏した)

八幡(もう沙希は完全にグロッキー状態でまともに言葉を喋れていない)

八幡(俺が肉棒を抜くとそこからは五度目とは思えない程の精液が溢れ出して来る)

八幡(だがその光景は俺の性欲を刺激するに過ぎなかった)

八幡(俺は次の女を探す)

八幡(すると四つん這いでは無く、普通に座っていた優美子が目に入った)

八幡(優美子はオープンクロッチのスリット部分を広げ、挑発的な表情をしている)

優美子「ふふふっ・・・八幡、完全に出来上がっちゃってるし・・・・・ほら、来てっ・・・・・」

八幡(その言葉を聞くなり、俺はすぐに優美子を組み敷くと衰えぬ剛直を侵入させた)

八幡(そして容赦の無いピストン運動を喰らわせる)

八幡(間違い無く明日、筋肉痛になるだろうがそんな事はお構いなしだ)

優美子「んっあああっ・・・・八幡、っ・・・・・今日の激しッ~~~~~あああんっ!!」パンパンパパパン

八幡(幸いにも優美子も気持ちよくなってくれてるみたいだ)

八幡(俺は優美子の口も犯しながら腰を振り続ける)

八幡(かく言う優美子も腕を首に、足を俺の腰に巻き付け離れまいとしがみ付いている)

優美子「ひゃ、ひゃひまん~~~んあっ・・・すってきぃ~~~もっと・・・・・もっと突いてぇ~~~!」ズチュズチュズチュッ

八幡(優美子があられもない喘ぎ声を上げる)

結衣「うわぁっ・・・・・優美子がこんなに・・・」

八幡(横目で結衣を見ると、普段強気な優美子が俺の下で喘いでいる姿に驚きを隠せない様だ)

八幡(かく言う俺も、普段強気で縦ロールなあーしさんが俺の下で喘いでいるのは堪らないものがある)

八幡(強気な女を屈服させる快感・・・・・・・・)

八幡(俺はそれを燃料にしてなおも腰を振り続けた)

八幡(既に優美子の表情は蕩けきっており、快楽に溺れたものとなっている)

優美子「らめぇ・・・・・ひゃちみゃん・・・・・・あ゛あ゛あ゛~~~い゛く゛っ~~~い゛っぢゃう゛~~~っ!!!」ビクビク

八幡(優美子がまたイった)

八幡(それでもッ 俺は 腰を振るのをやめないッ!)

優美子「あ゛あ゛~~~・・・・・ん゛ぎぃ~~~・・・・・・ら゛ら゛・・・ら゛め゛ぇ~~~」ビクン・・・ビクン・・・ビクン・・・

八幡「俺もっ・・・・・そろそろっ!!」パパパン、パパン

優美子「はひまん・・・・いっしょに・・・・・・いっしょに・・・・・・・・い゛ぐう゛う゛う゛ぅぅぅぅぅぅ~~~~~~ッッッ!!!」ズチュズチュズチュッ

八幡(優美子が限界を迎え、膣壁が収縮し俺の肉棒を締め付ける)

八幡(それに刺激され俺は劣情の塊を優美子のナカに放った)

優美子「ひやああぁぁぁぁ~~~・・・・・射てるうぅ・・・・・八幡の赤ちゃんの素が・・・あーしのナカに射てるうぅぅぅ~~~・・・・・・」ビクビクビク・・・ビクン・・・ビクン

八幡(俺の熱を感じてか、優美子が体を震わせる)

優美子「こんなのぉ・・・・・らめぇ・・・ピル飲んで無かったら、絶対妊娠しちゃうしぃ・・・・・」

八幡「それはまだだな。責任とれる立場になったら、沙希諸共孕ませてやるよ」

優美子「・・・!!・・・うん・・・・・絶対妊娠させてぇ、八幡・・・・・あーし、沙希と一緒に元気な八幡の赤ちゃん、産むからぁ・・・・・」

八幡(俺はその言葉を聞くと、優美子から肉棒を抜いた)

八幡(優美子のナカから大量の生命の素が滴り落ちる)

八幡「・・・・・さて」

八幡(俺はその様子を見ていた雪乃と結衣にサディスティックな笑みを浮かべる)

八幡「次はどっちを頂くか・・・・・」

八幡(そう言いながら、俺は舌なめずりしながら雪乃と結衣に近付く)

八幡(二人はそんな表情の俺に恐怖を覚えた様子だが、秘所を弄る手は二人のその欲求を雄弁に語っていた)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡「・・・・・・・ん・・・?」

八幡(目を覚ました俺は、スマホを手に取り時間を確認した)

八幡(日付は14日、時刻は午後1時半を示していた)

雪乃「あら、目を醒ましたの。鬼畜絶倫谷君」

八幡「・・・俺の名前が随分と酷い事になってるんだが・・・」

雪乃「事実でしょう?だって昨晩は川崎さん、三浦さんを散々凌辱して、そしてその毒牙を私と由比ヶ浜さんにまで向けたのだから・・・・・」

八幡「おい、凌辱とは聞き捨てならんぞ。第一、同意の上だろ、あれは」

雪乃「そうなのだけれど・・・・・」

八幡(俺は昨晩の続きを回想する)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結衣「ヒッキー・・・・・早くしてよぉ・・・・・・・・」モジモジ

八幡「おいおい、結衣。一体、何をして欲しいんだ?俺にもわかる様に詳しく教えてくれよ?」

結衣「そっ・・・・・・それは・・・」

八幡「そうか・・・・・言えないのか・・・じゃあ雪乃の方に・・・・・」

結衣「だっ、ダメッ!!」

八幡「じゃあ何をして欲しいのか行って貰わなきゃなぁ・・・・・」ニヤニヤ

結衣「・・・・・・・・・・・・・して下さい」ボソッ

八幡「ん?何だって?」

結衣「~~~~~~/////・・・・・ヒッキーのぶっ太いおチンポをあたしのオマンコにぶち込んで・・・・・そのナカで濃厚ミルクを吐き出して下さいッッッ!!!」プルプル

八幡「ああ、わかったよ」ズプズプッ

結衣「きたあああぁぁぁぁぁっっっ~~~ヒッキーのおチンポっ―――!!!」ビクンビクン

八幡「ほお~ら、結衣。待ちに望んだおチンポだぞ?気持ちいいか?」パンパンパン

結衣「気持ちいいのぉ~~~!ヒッキーのが膣奥でコリっとして・・・・・んひゃあああぁぁぁぁぁ――――っっっ!!!」ビクン・・・ビクン・・・

八幡「ははっ・・・・・初めてセックスして一日も経たないで感じるとか・・・結衣は淫乱だなぁ?」パンパンパン、ニヤリッ

結衣「そんな事ぉ・・・んひぃっ!!」ズチュズチュ

八幡「淫乱だよなぁ?」パンパンパンパン

結衣「はひぃ!淫乱でしゅっ!!あらひはヒッキーのおチンピョれきゃんぶちゃう、淫乱なのぉぉぉ~~~!!!」ビクンビクン

八幡「そうか!じゃあ正直な結衣にはご褒美をあげないとな・・・・・受け取れっ!!!」ドピュビュルルルーーー

結衣「んひぃいいいぃぃぃぃぃ~~~~~~っっっ!!!」ビクンビンビクン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雪乃「ちょっと・・・・・八幡・・・この体勢は何なのかしら?」

八幡「ん?まあ、俗に言う駅弁の体勢だな」

雪乃「そうではなくて・・・・・何でこの体勢にしたのか、その意図を聞きたいのだけれど・・・」

八幡「だって・・・・・」

優美子「・・・・・・・・・・・」ニヤニヤ

沙希「・・・・・・・・・・・・」フフッ

結衣「・・・・・・・・・・・・」アセアセ

八幡「3人に見せ付けれるし、なあ?」ニマニマ

雪乃「見せ付けれるって・・・・・ふあぁぁぁっ!!」ズプズプッ

八幡「ほぉ~ら、雪乃。他の奴に見られながらするのはどうだ?」ズチュッ・・・ズチュッ・・・

雪乃「んあっ・・・・・どうって・・・そんなのっ・・・・・んひぃっ!!!」ビクビク

八幡「気持ちいいんだろ?だった雪乃は見られながら感じる変態だからなぁ?」パァン

雪乃「そんなのっ・・・・・・」フルフル

八幡「違うのか?」ニヤッ

雪乃「・・・・・・・・・違わない」ボソッ

八幡「ん?」

雪乃「違わないわっ!私セックスしているところを他の人に見られて感じる変態よっ!!どう、これで満足したっ!!!?」

八幡「大変よく出来ました」ズドンッ

雪乃「ふほおぉぉぉ~~~!!」ビクビクーーー

八幡「どうだ、雪乃!見られながら突かれるのは気持ちいいかっ!!?」パンパンパンパン

雪乃「きっ、気持ちいいわっ!このまま私が貴方の女だって見せ付けてっ!!」パンパンパパパン

八幡「わかった。そんで、しっかりマーキングしてやるよっ!!!」ビュクビュルルーーー

雪乃「ふっ、ふにゃあああぁぁぁぁぁ~~~~~っっっ!!!」ビクンビクン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雪乃「初めての私達に、あんな鬼畜な所業をして・・・・・全く」

八幡「・・・・・・・でも気持ち良かったんだろ?」

雪乃「・・・・・・・・・ええ、それは間違い無いわ、比企谷君」

八幡「ん?俺の呼び方が元に戻ってるな?」

雪乃「えっと・・・・・その・・・」

八幡「どうかしたのか?」

雪乃「名前で呼ぶのも、吝かではないのだけれど・・・・・」

八幡「じゃあ呼べばいいんじゃないのか?」

雪乃「・・・・・・・・怖いのよ」ボソッ

八幡「・・・・・・・何だって?」

雪乃「名前で呼んだら、歯止めが効かなくなりそうで怖いのよっ!!」

八幡「あー・・・・・止めど無く俺とセックスたくなるとか・・・・・そういう・・・?」

雪乃「そうよっ!文句あるかしらっ!!?」

八幡「いや・・・・・特に無いです・・・」

結衣「あはは・・・・・でも、ゆきのんの気持ち、わからなくは無いかな・・・・・」

八幡「そうなのか?」

結衣「うん・・・・・あたしたちヒッキーの事、ずっと想ってきたわけだしさ・・・・・念願が叶ったって感じで・・・」

八幡「・・・・・そうか」

結衣「うん・・・・・それにすごく気持ち良かったし・・・」

八幡「それだから、初体験とは思えない程の痴態を晒した訳ですね」

結衣「・・・・・痴態って、何?」

八幡「厭らしいところって意味だよ」

結衣「ふえっ・・・・・・そんな事・・・・・・・無くはないかな・・・」

八幡「何だ、随分素直だな?」

結衣「だって・・・・・あんだけ叫びながらエッチしといて、厭らしく無いなんて言えるわけないじゃん」モジモジ

八幡「まあそうだけど・・・・・ってか、お前だけだよな。俺の呼称が昔と変わらないのって?」

結衣「えっと!・・・・・それは・・・」

八幡「・・・差し障り無ければその理由を教えてくれないか?」

結衣「その・・・・・呼び慣れちゃったっていうのもあるんだけど・・・・・」

結衣「・・・・・ヒッキーって呼び方が・・・その、あたしだけの呼び方だから・・・」

八幡「・・・・・・・・」ガタッ

結衣「ちょと、ヒッキー!何で立ち上がったの!!?」

八幡「そんな事言われて、滾んなかったら男じゃないだろ」

沙希「はぁ・・・・・あんたどんだけ性欲魔人なんだか・・・」

八幡「まあ、そうですね・・・・・そんな性欲魔人に組み敷かれて感じちゃうサキサキも大概だと思いますけどねー・・・・・」

沙希「・・・・・・・・・・」ツネリ

八幡「痛い、痛い!乳首抓らないでっ!乳首はっ・・・らめえぇぇぇ~~~!!!」

八幡(既に3人はシャワーを浴び終えたのか服を着ている)

八幡(しかし、優美子の姿が見えないが・・・・・)

優美子「あれ、八幡起きたん?」

八幡(ドアから優美子が入ってきた)

八幡「優美子、どうかしたのか?」

優美子「ああ、海老名から電話があってね・・・・・まあその事はい追々話すし・・・・・」

八幡(優美子はそう言うとソファーに腰を掛けた)

雪乃「で、比企谷君。聞きたいのだけれでど」

八幡(雪乃が改まって話始めた)

雪乃「これで私と由比ヶ浜さんも、川崎さんと三浦さんと同じく貴方の女になったわけでいいのね?」

八幡「まあ・・・・・そうなるな」

結衣「えへへっ・・・・・改めて言われると照れくさいね・・・」

雪乃「比企谷君が同意してくれたのなら言う事は無いわ。・・・・・でも」

八幡「・・・?どうかしたか?」

雪乃「面と向かって、貴方からその想いを告げて貰っていないのだけど?」

八幡(確かに、事を為す前に二人を受け入れる旨は伝えたが、雪乃と結衣にその想いを告げていない)

八幡(ケジメとして、これは伝えるべきだろう)

八幡「・・・・・雪ノ下雪乃さん」

雪乃「はい」

八幡「由比ヶ浜結衣さん」

結衣「は、はい!」



八幡「俺は二人の事が好きです。俺の恋人になってくれませんか?」



雪乃「ええ、喜んで承ります」

結衣「うん!ヒッキー・・・・・・よろしくね!!」


八幡(俺は雪乃と結衣にその想いを告げ、受け入れられた)

八幡(ふと、思ってしまう)

八幡(これを、卒業前のあの日の部室で告げていたらどうなっていたのだろうかと・・・・・)

八幡(・・・・・まあ、全ては過ぎてしまった事だ)

八幡(今ではどうする事も出来ない)

八幡(大切なのは、今からどうするかである)

沙希「それにしても・・・・・八幡も大した甲斐性持ちだよ、全く」

八幡(沙希が呆れた様に言う)

八幡「沙希・・・・・」

優美子「まあ、八幡がそれだけいい男って事だし・・・・・ファーストキスを奪えたあーしと童貞を奪えた沙希からしたら、鼻が高いけどね・・・・・」

八幡(対する優美子はどこか誇らしげだ)

八幡「優美子・・・・・」

雪乃「ふふっ・・・・・でも私達の場合は大学が違うから二人ほど、頻繁には会えないでしょうね・・・」

結衣「そうだね・・・だから、優美子、沙希、ヒッキーの管理しっかりとよろしくね!」

八幡「おい・・・・・管理って・・・」

優美子「うん、わかったし」

沙希「そうでもないと、何時何処で他の女を誑しこむかわかったもんじゃないしね」

八幡「・・・・・誑しこむって・・・俺の自由は?」

沙希「何、こんだけいい女4人もモノにしといて、まだ女が欲しいの?」

八幡「いや・・・・・そう言う意味で言ったわけじゃあ・・・」

雪乃「ふふっ、大丈夫よ川崎さん。他の女性が比企谷君に接触する機会なんて微塵もないわ。だって彼の様な腐った目の男に近付きたがる女性なんて殆どいないもの」

八幡「あの・・・・・・雪乃サン?」

雪乃「それに・・・・・万が一そう言う機会があってしまったとしても、私達以外に彼の時間を割く事は許さないわ。彼の愛情も、彼の情欲も、そして彼の精液も、一欠けら残らず私達のものよ。他の人に分け与えたりなんてするものですか」

結衣「ゆきのん・・・・・うん、そうだね!ヒッキーはあたしたちのものだしね!!」

沙希「まあ、相当な物好きでなけりゃあ八幡の事は気に留めないだろうけど・・・・・優美子の様な例があるからね・・・」

優美子「そうだし、あーしみたいに何が切っ掛けで八幡に興味持つかわかんないし」

八幡(・・・・・話がどんどんおかしな方向へと向かっていく)

八幡(特に雪乃に至ってはヤンデレが入ってる気がする・・・)

優美子「・・・・・それに、興味持った女の中で八幡の優しさに少しでも気付いたら多分好感ぐらいは持つと思う」

沙希「そうだね・・・・・そうやってあたしたちも八幡に惚れたわけだし・・・」

結衣「ヒッキーって目と捻くれた性格以外は結構スペックいいしね・・・・・」

雪乃「相模さんみたいに見る目を持たない女性ばかりなら、私達も大助かりなのだけれど・・・そうもいかないでしょうね・・・・・」

八幡(あるぇー・・・全く関係ないここで、何故か相模の評価が下がったぞぉ!?)

沙希「ま、相模の事なんてどうでもいいけど・・・・・」

優美子「そうだし、どうでもいいし!でも、任せて八幡の管理はあーしと沙希でしっかりするから」

雪乃「そうね・・・二人とも、お任せします」

結衣「あたしたちも出来る限り協力するね!」

八幡(俺の行動が完全に4人の管理下に入ることが決定した瞬間であった)

八幡(・・・・・・・・まあ家族やバイト関係除いて、4人以外の誰かに会う事は殆ど無いんですけどね)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八幡(この日、奉仕部は本当の意味で終わりを迎えた)

八幡(いや、形を変えたと言うべきだろうか?)

八幡(優美子と沙希からなる俺のハーレムに、雪乃と結衣が加わったからだ)

八幡(それだけの事・・・・・いや、果たしてそれだけの事なのだろうか?)

八幡(これは俺の決断力の無さが招いた結果なのでは無いかと思ってしまう時がある)

八幡(いや、事実そうなのだろう)

八幡(人から見れば優柔不断な俺が、情を利用して4人を囲っている様にしか見えないのかもしれない)

八幡(だが、それでも・・・・・俺は4人と共にいたい)

八幡(出来ることならずっと・・・・・)

八幡(だがその前には倫理的・経済的な問題など様々な壁が立ちはだかっている)

八幡(恐らく俺一人ではどうにもならないだろう・・・)

八幡(だが4人の力を借りればひょっとしたら・・・・・)

八幡(そう考えている俺がいるのも確かだ)

八幡(もう8月も中旬になっている)

八幡(大学生活における初めての夏休みもまた半ば)

八幡(とても、長い夏になりそうな気がした)

========================================

本日の投下は以上になります。

正直書きたい事が多すぎたり、それを纏めるのに苦労したり、自分の語彙や言い回しの少なさのせいでかなり混乱しました。

・・・・・・・・喘ぎ声とか淫語のバリエーションとかが特に。

次回の投稿に関してですが、はっきり言って未定です。

一体、次の投稿がいつになるかわかりません。

出来るな事なら再来週の土日に投下出来たらとも考えてはおりますが、未定です(強弁)。

本日も、>>1の自己満足にお付き合い頂きありがとうございます。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

それでは良い午後をお過ごしください。



おまけその1


>>1の中での八幡ハーレムおっぱいランキング


沙希≧結衣【B.90cm台の壁】>優美子【ほぼB.90cm台の壁】>雪乃(楯状火山)





おまけその2


雪乃「Guten Morgen! 私が航空母艦、Graf Zeppelin」


八幡「(胸囲的な意味で)嘘だッ!!!」


※因みに>>1はまだ秋イベントを開始できていませんorz


皆さまご無沙汰しております、>>1です。

生存報告を兼ねて報告させて頂きます。

現在の製作状況ですが、年末のため時間が取れずあまり進んでおりません。

出来ることなら正月休みのうちに投稿できたらとも思ってはいますが、正直投稿出来ない公算の方が大きいです。

拙作をお読み頂き、暖かい言葉をかけて頂いている皆さまには誠に申し訳ありませんがもうしばらくお待ちいただけたら幸いです。

投稿の前日には今までどおりアナウンスをさせて頂きます。

最後に、皆さまをお待たせしている事とこれまで連絡が出来なかった事を重ねてお詫び申し上げます。

それでは皆さま、良い年末年始をお過ごしください。

敬具。


ご無沙汰しております、>>1です。

まずは長期にわたり投下出来なかった事を謝罪させて頂きます。

大変申し訳ありませんでした。

現在執筆中ですが、時間がとれないのとプロットの矛盾の修正と練り直しに手間取りあまり進んでいないのが現状です。

重ね重ね申し訳ありませんが今回も生存報告のみとさせて頂きます。

投稿の前日にはいつも通り投下アナウンスをさせて頂きますので、お待ちください。

最後に、皆様を長期にさせてお待たせしご連絡できなかった事を重ねて謝罪させて頂きます。

投下が何時になるかは未定ですが、しばらくお待ち頂けたら幸いです。

本当に申し訳ありませんでした。

生存報告。

書く書く詐欺状態になってしまい本当に申し訳ありません。

ゴールデンウィーク中に書ける・・・・・時間あるといいなぁ・・・

何かエロSS強制移転させられるみたいだよ

>>662
覗いてみたらびっくりぽん!

・・・・・強制移転しても書き続けたいとは思いますが・・・

今の続きからやるか、書き直すかちょっと迷いどころ・・・・・

どうするかは後々報告させていただきます。

生存報告。

ご無沙汰しております、>>1です。

半年以上本編投下出来ずに本当に申し訳ありません。

何時になるかわかりませんが、投下の際にはいつも通り事前アナウンスさせていただきます。

重ね重ね、書く書く詐欺状態になっている事をお詫び申し上げます。

あとおまけといっては何ですが、とあるまとめサイトのコメント欄に書きこまれていた私の住む地域の治安についての話。

成人式の同窓会の幹事を現ヤのつく自由業の元同級生が行い、当初は会費3000円という触れ込みだったのに、行ったらおっかないお兄さんが出てきて更に5000円上乗せされ、その会費がケツ持ちや上部団体への上納金となる程度の治安です。

次回予告(今回の担当:死に掛け神)

どうもー!駄文メーカーにして、
本作の作者、死に掛け神ですっ!
八幡が大罪のバハムートと呼ばれ由比ヶ浜ることになった理由と、空白の一ヶ月(少しも明かされてないとは言ってない。)の出来事が遂に明らかに!
そして遂に動き出す黒幕!
行け!八幡!お前はもっと強くなれる!
何故なら俺がそういう展開がすきだから!
次回!
「八幡が『大罪のバハムート』と呼ばれる理由」

見てくれると嬉しいな!

八幡「メタ発言とネタバレ止めろ!」



あとがき

葉山への復讐の第一回目が終わりました。

葉山にはまだまだ地獄を見せるので

まだまだ終わりません!
今回も読んで下さってありがとうございました!

磯風「…………」


どれくらい泣き叫び続けたのだろうか。いつしか涙は枯れ、声は掠れて出なくなった。

ただ、呆然と、腕だけとなった提督を見つめる。

また意識が朦朧としてきた。泣き叫び、疲れたからだろう。


磯風「し………れ………………」ドサッ

――――――――――――――――
――――――――――――
――――――――
――――

ドゴォッ バァーン

長門「全砲門、てぇーーー!!」バァァン

戦艦棲姫「クッ…シズ……ム…」バゴォーン

長門「くそ…急襲とは、迂闊だった…!しかも、提督と磯風が不在の時に…。」

長門「久々に危なかったぞ…勝てたのが不思議なくらいだ。……よし、艦隊、帰投する!!」


―――母港―――

大淀「損傷の激しい人はドックへ行って下さい!高速修復材を使っても構いません!」

北上「ふぃ~。疲れた~。」キラキラ

大井「すいません、北上さん…。ドックに行ってきます…。」ボロボロ

北上「ん~。お疲れ~。」ヒラヒラ


山城「扶桑お姉様、大丈夫ですか!?」

扶桑「ええ、なんとか…。ドックに行ってくるわね。」大破!

山城「しっかり治して下さいね!」

山城(扶桑姉様は大破……提督がいないのに急襲……はぁ…不幸だわ…)


―――ドック―――

カポーン

伊19「疲れたのね~…。」

伊58「クッタクタでち…。」

伊19「…ゴーヤ、また大きくなってるのね?」フニッ

伊58「ひゃぁっ!?んっ…!イク胸揉むのやめるでち!!」

伊19「ほらほら~。」モミモミ

伊58「魚雷打ち込まれたいでちか?」(#^ω^)ピギピキ

ガラガラ

千歳「早くお酒飲みたーい!」ボイーン

千代田「千歳お姉…。それより風呂が先だよ…?」バイーン

千歳「あ、イクさんとゴーヤさん。」

伊19&58「か…格が違うのね(でち)…。」

すいません誤爆しました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年07月07日 (木) 22:55:24   ID: OmImnCVx

続き希望アアアィ

2 :  SS好きの774さん   2017年06月21日 (水) 05:52:09   ID: vMx8MEjM

続き来たのかと思ったら誤爆かよ

3 :  SS好きの774さん   2017年10月03日 (火) 01:45:57   ID: uXeEbvxO

いいなこれ 全部読んでしまった

4 :  SS好きの774さん   2018年02月26日 (月) 05:50:57   ID: Ec2tkiTT

いい作品だ。続きあったら読みたい。

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