【キン肉マン】レオパルドンVS悪魔将軍!! の巻 (63)






そこへ行けばどんな超人でも強くなれるという

通称“モン=サン=パルフェ”(聖なる完璧の山)


その噂を聞きつけた3人の超人達が……
遠く離れた対岸より、今まさにここを踏破せんと勇んでいた







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1464041910





ストロングマン「あれが……聖なる完璧の山!!」

キャノンボーラ―「ついに……ついにここまでやって来たんですね……」グスッ

レオパルドン「しかし、本当に良かったのですかい?」

レオパルドン「あなたも俺たちも、超人KO病院を退院してまだそれほど経っていない……」

レオパルドン「あ、あの島でもし、何かあったら……」オロオロ

ストロングマン「……レオパルドン、おめえの心配もよく分かる」

ストロングマン「だが……」








ストロングマン「今でも忘れねえ、あの1年半前の王位争奪戦で……」

ストロングマン「オラは邪悪の神にそそのかされての参加だったとはいえ」

ストロングマン「スーパーフェニックスとの戦いで、とんだ醜態を晒しちまった」

ストロングマン「おめえたちのガンバリに、応えることができなかった」

レオパルドン「……」

ストロングマン「だから、オラはあの島で力をつけ、再び“キン肉マンビッグボディ”となる!!」

ストロングマン「そして、キン肉星でクーデターを起こし、今度こそキン肉星の王となるのだ――っ」


ストロングマン「おめえたち……」

ストロングマン「そして、オラのために死んでいったペンチマン、ゴーレムマンのためにも……!」

レオパルドン「兄貴……」ジーン








ストロングマン「おーし、いくぞおめえら!!」

ストロングマン「オラについてこい!!」

「「おぉ――ッ」」



ゴゴゴ……

ガガーン!



キャノンボーラ―「ゲ――ッ」

ストロングマン「オラたちの目の前に……か、雷が落ちたぞ!!」








????「……」

レオパルドン「おぉ雷の中から超人が――っ」




悪魔将軍「……」ゴゴゴゴ…


キャノンボーラ―「なんだこいつは!」

ストロングマン「グ、グムー」


ストロングマン(こやつ……どこかで……)








キャノンボーラ―「おいてめぇ!そこをどきやがれ!」

レオパルドン「そうだ!俺たちは今から“聖なる完璧の山”を訪れ」

レオパルドン「そこで最強の超人となるんだ!」

悪魔将軍「……」


悪魔将軍「お前達には無理だ」

レオパルドン「なにッ」

悪魔将軍「“聖なる完璧の山”」

悪魔将軍「あれはお前達のような、弱体超人どもが来るべき場所ではない」

キャノンボーラ―「お、俺達が弱体超人だと!!」








キャノンボーラ―「その言葉とりけせ――っ」ダッ

悪魔将軍「フン!」ガゴォ

キャノンボーラ―「ギャアーッ」

ズン

ストロングマン「ゲーーッ、キャノンボーラ―が奴のジャブ一発で!!」

レオパルドン「キャノンボーラ―、大丈夫か!?」

キャノンボーラ―「グゥ……」ヨロ…


悪魔将軍「……」

ストロングマン(間違いない……奴は……!)ガタガタ








悪魔将軍「これでわかっただろう」

悪魔将軍「今すぐそいつを連れて帰るが良い」

ストロングマン「……あ、あぁ……分かっ……」



レオパルドン「ちょっと待ってもらおうか――っ!!」

ストロングマン「!?」

悪魔将軍「……」

レオパルドン「黙って聞いていれば、俺達の事を見下しやがって!」

レオパルドン「今度は……この俺が相手だ――っ!」

ストロングマン「レ、レオパルドン!」

ストロングマン「無謀だ!なぜなら奴は……!」

ストロングマン「キン肉大神殿に祀られていた、黄金の……」ガタガタ








レオパルドン「相手が誰だろうが、関係ありません!!」

ストロングマン「!!」

レオパルドン「俺たちは、兄貴を必ず王にすると誓った!!」

レオパルドン「だから……」


レオパルドン「ここで歩みを止めるわけにはいかないんだ――っ!!」ダッ

ストロングマン「レ……」

ストロングマン「レオパル……ドン……!」グスッ








カーン!



レオパルドン「次鋒レオパルドンいきます!!」


レオパルドン「グオゴゴゴ」ドドド




悪魔将軍「フン!」ガゴォ


レオパルドン「ギャア――ッ」


ストロングマン「レオパルド――ン!!」








ガシッ


悪魔将軍「!」

レオパルドン「……なんてな!」ニヤッ



キャノンボーラ―「おぉ奴のトラースキックが体を貫いているのに、レオパルドンは平気だ!!」

ストロングマン「そうか……分かったぞ!」

ストロングマン「レオパルドンは王位争奪戦の時、マンモスマンに貫かれてできた胸の穴を敢えてそのまま残したんだ――っ!」








悪魔将軍「……」グググ…

レオパルドン「抜けないか?そうだろう」ニヤリ

レオパルドン「ケケッ、俺は戦車の超人!」

レオパルドン「体にできた穴には今……重いキャタピラをも動かすモーターの力が働いているのよ――っ!」

スト・キャノ(なんという冷静で的確な判断力なんだ!!)



レオパルドン「くらえ――っ!!」ガシャッ

レオパルドン「“零距離”地獄の砲弾――っ!!」ガッ


チュドーンッ








ゴゴゴ……


キャノンボーラ―「やったーー!!」

キャノンボーラー「爆発の煙が晴れていく……その向こうには、きっと奴のくたばった姿が!」



ストロングマン「……いや!」


悪魔将軍「……」


キャノンボーラー「ゲ――ッ無傷――っ!!」









レオパルドン「アワワ……」オロオロ


悪魔将軍「私は……先を急いでいる」




悪魔将軍「すぐに終わらせてやろう」





一旦はなれます

すみません





悪魔将軍「フン!」シュバッ

レオパルドン「グォアッ」

悪魔将軍「フン!」ガゴォッ

レオパルドン「ゲグゥッ」


キャノンボーラ―「ただのストレートの応酬なのに、なんてキレだ!!」

ストロングマン「これではレオパルドンも、なすすべがない!」








悪魔将軍「フンッ!」シュパッ

レオパルドン「ウオォ!」サッ

ストロングマン「おぉかわした!」


レオパルドン「グオ!」ガバッ

キャノンボーラ―「レオパルドンのベア・ハッグだ――っ!」

ストロングマン「いいぞ――!そのまま奴を締め上げてしまえ!!」


レオパルドン「グオゴゴゴ」グググ…

悪魔将軍「……」

レオパルドン「!?」








レオパルドン「こいつの身体……硬くなってきやがった!!」

悪魔将軍「硬度8……エメラルドボディ」

悪魔将軍「貴様には……この程度で十分だ」ガバッ

レオパルドン「ゲェーーッ」

キャノンボーラー「あぁ!」

ストロングマン「ベア・ハッグが解かれてしまった!」


悪魔将軍「フンッ!」シュッ

レオパルドン「グオォ!」ガッ

ストロングマン「おわ~っ!なんて威力のローリングソバットなんだ――っ!!」

キャノンボーラー「レオパルドーン!」








レオパルドン「ググ……」ヨロ…

悪魔将軍「……」ザッ…ザッ…

レオパルドン「く……」

レオパルドン「来るなぁ――っ!!」ドカンドカン

チュドーンチュドーン!


悪魔将軍「……」ザッ…ザッ…








ガシッ

悪魔将軍「フン!」グイッ

レオパルドン「グオ――っ」

キャノンボーラー「おぉ体勢を半転させ、レオパルドンを持ち上げた!!」

ストロングマン「一体何が繰り出されるんだ――っ」



悪魔将軍「地獄の九所封じその一……」

悪魔将軍「大雪山おとし――っ!」


ズンッ


レオパルドン「ギャア――ッ」








レオパルドン「グ……グオ……」ボロッ

悪魔将軍「これで貴様の背中の砲塔はもう、使い物にならない」

悪魔将軍「……フン!」ガシッ

レオパルドン「ゲェ――ッ」


ビュンビュンビュン!








ストロングマン「おお!!あの体勢は……!?」

悪魔将軍「スピン……ダブルアーム!」ブンッ

レオパルドン「ゴァ――っ」ゴゴゴゴ


キャノンボーラー「ダブルアームの体勢で……!」

レオパルドン「身体を回転させるなんて……!」

ストロングマン「並たいていのパワーじゃ無理だ!」









悪魔将軍「フン!」ダッ


悪魔将軍「これで終わりにしよう」




「地獄の……」












悪魔将軍「断頭」レオパルドン「砲弾――っ!!」

悪魔将軍「!」


チュドーン!









ゴゴゴゴ……



悪魔将軍「貴様……」

ストロングマン「あぁ~っ!」



レオパルドン「ハァ……ハァ……」

キャノンボーラー「レ、レオパルドンは無事だ――っ!!」オォ








悪魔将軍「……既に使えぬはずの砲塔を使ってみせ」

悪魔将軍「着弾時の爆風を利用し……」

悪魔将軍「私の“地獄の断頭台”から逃れたか……褒めてやる」

レオパルドン「ハァ……ハァ……」


悪魔将軍「……尻尾を巻いて逃げるがいい」

悪魔将軍「今なら見逃してやろう」クルッ









レオパルドン「だ……黙りやがれぇ!」



ストロングマン「!!」

キャノンボーラー「!!」

悪魔将軍「……」









レオパルドン「俺は……俺はぁ……!」

レオパルドン「強力チーム次鋒……レオパルドンだ……!!」

レオパルドン「それが……俺や仲間のことを見下され、馬鹿にされ……」

レオパルドン「きさまのようなやつになめられっぱなしじゃ……」



レオパルドン「生きてる甲斐がねえんだよ――っ!」ボワァァァ

悪魔将軍「!」

ストロングマン「オォ―!レオパルドンの身体から光が――っ!」








レオパルドン「グオゴゴゴ」ドドド

悪魔将軍「フン!」シュパッ

レオパルドン「グゥ!」ガゴォ

レオパルドン「まだまだ――っ!」バッ

レオパルドン「トア――っ!!」ガチャ


ガシィ!









悪魔将軍「……!」ギリギリ…

キャノンボーラー「両腕を組み合わせたあの頭部への攻撃は……モンゴリアンチョップ!?」

ストロングマン「い、いや違う……!その後の締め付けも加えたあの技はッ!!」



ストロングマン「ペンチマンのペンチクローだ――――っ!!」

キャノンボーラー「オォ――っ!」








悪魔将軍「ヌゥ……!」ヨロッ

レオパルドン「おっと、おネンネの時間はまだ早いぜ!」ダッ

レオパルドン「グオゴ――っ!!」サッ


ガシィ!


悪魔将軍「グッ」ズン

ストロングマン「あぁっ!あの悪魔将軍から……ダウンを!!」

キャノンボーラー「あ……あの技は……!」

キャノンボーラー「俺のラリアートだ――っ!!」ポロ…ポロ…








レオパルドン「グゥ!」バキィン

ストロングマン「ゲ――ッ!レオパルドンの左腕の砲身が割れた!!」

レオパルドン「だ……だが、関係ねぇ!!」

レオパルドン「お次は――っ!!」グイッ


キ――ン!


レオパルドン「グオ――っ!!」ブゥン


キャノンボーラー「おぉ今度は奴の身体を掴み、回転を加えた投げで天高く放り投げた!!」

ストロングマン「これは両手がフリーだからこそ為せる、ゴーレムマンのジャイアントスイング!!」








レオパルドン「これで……!」

レオパルドン「とどめだ――――っ!!」


バッ


キャノンボーラー「と、跳んだっ!?」

ストロングマン「あの体勢は……!」


ストロングマン「まさか……!!」








ガシッ!


悪魔将軍「!」

レオパルドン「兄貴……あなたが王位争奪戦で披露できずに終わった悲運の技」

レオパルドン「不肖、このレオパルドンがお借りします!!」



キャノンボーラー「おぉ空中で逆さになった奴の両脚を、両脇でクラッチし……」

キャノンボーラー「両足で奴の肩を締め上げたまま落下していく――――っ!!」

ストロングマン(見てるか……ペンチにゴーレム……!)

ストロングマン(あいつは……レオパルドンは……オラたちのために……!)

ストロングマン「い、いけレオパルド――ンっ!!」









レオパルドン「メイプル――っ!」



レオパルドン「リーフクラッチ――――――っ!!」











ゴゴゴゴゴゴゴ


ズガァン!!



ストロングマン「きまった――――っ!!」









レオパルドン「ハァ……ハァ……」ガクッ

悪魔将軍「……」

キャノンボーラー「や、やったか!?」

悪魔将軍「……」スタッ

レオパルドン「!」

レオパルドン「なんだと……!」ヨロッ



キャノンボーラー「あいつ、頭から落ちやがったのに!!」

ストロングマン「何事も無かったかのように……立ち上がりやがった!!」








悪魔将軍「……フン!」

キャノンボーラー「ゲ――ッ!!ヨガの体勢になって全快になりやがった――っ!!」


レオパルドン「グ……」ドサッ

ストロングマン「対してレオパルドンはもう動けない……」

悪魔将軍「……」



ストロングマン「う……うお――――っ!!」ダッ








キャノンボーラー「あぁ!」

キャノンボーラー「兄貴がレオパルドンと奴の間に飛び込んだ――っ!」



ストロングマン「レ、レオパルドンには指一本触れさせやしねえ!!」

ストロングマン「どうしてもというなら、オラが相手になってやる――っ!!」

レオパルドン「あ、兄貴……!」

悪魔将軍「……」








悪魔将軍「……フン」クルッ

ストロングマン「!?」



悪魔将軍「もう行け」

悪魔将軍「私はもうこれ以上……おまえたちの相手をする気はない」

ストロングマン「エッ」


悪魔将軍「……さらばだ」








レオパルドン「ま、待ちやがれ――っ!」ヨタ…ッ

悪魔将軍「……」

レオパルドン「まだ……勝負はついていな……!?」

レオパルドン「兄貴!どうして俺の体を持ち上げ……」


ストロングマン「今からおめえを……超人KO病院へ連れていくんだ」

レオパルドン「!!」

ストロングマン「王位なんて、もうどうでもいい……」

ストロングマン「もう誰も……仲間を……」

ストロングマン「死なせはしねぇ」ダッ








ストロングマン「行くぞキャノンボーラー!!」

キャノンボーラー「ヘイ!!」

レオパルドン「あ、兄貴……」


レオパルドン「……俺の身体、重くねえですかい……」

ストロングマン「気にするな、何せオラは……」


ストロングマン「強力無双の開拓者“ストロングマン”だからな!」

レオパルドン「あ……!」

レオパルドン「……兄貴……!」ポロ…ポロ…


タタタタタタ……ッ!



悪魔将軍「……」









悪魔将軍「奴が見せたあの光」

悪魔将軍「あれはまさしく、シルバーの目指した……」



悪魔将軍「……フッ」










悪魔将軍「何万年ぶりのことだろうか……あの時と何も変わらぬ」


悪魔将軍「だがそれも今日までだ」


悪魔将軍「あの島も……そしてやつらも……」




――レオパルドンVS悪魔将軍!! の巻(完)





清水祐徳くんを一泊二日の温泉旅行に招待してあげたい……あげたくない?


↓艦これSSですが、過去の類似作です

【艦これ】提督「古鷹に優しくキン肉バスターをかけたいなぁ」
【艦これ】提督「古鷹に優しくキン肉バスターをかけたいなぁ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457434885/)


ここまで楽しく書かせていただき、ありがとうございました



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年05月25日 (水) 01:38:32   ID: Xa9e6G7D

感動したよ……熱かった……

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom