無職(29)「勇者を護れ?」(165)

―雨の降る 丘にある墓地―

無職(いつも コイツは、面倒な仕事を持ってくる…。)

女小佐「雨がウザいわ。」ハァ…

無職「おい…聞いてるのか?」

女少佐「貴方は良いわよね? 頭まですっぽり隠れる フードつきのローブで雨を凌げるんだから…。」イライラ


無職「小佐殿… 気は確かか? 俺は無職の一般人に戻ったばかりだぜ? 勇者の護衛とかやりたくねぇ!!」


女小佐「静かに! 今は葬儀中よ?」

無職「おうおう、可愛い顔しちゃって威張りやがってwww」

女小佐「貴方のせいで家に帰るまでには、ビチャビチャよ?どうしてくれるの?」

無職「雨は俺のせいじゃねぇ…。」

女少佐「それに、また風俗行ったでしょ?この浮気者!」イライラ

無職「風俗関係ねーだろ?」

女小佐「フンだ!」

無職「俺は剣術も魔法も駄目なんだ。
勇者の護衛なら、そこらへんの傭兵や騎士様の方がずっと役に立つ。」

女小佐「貴方しか適任がいないのよ… ほら、そろそろ貴方の葬儀が終るわ。」

無職「どうせあの棺の中にゃ またどっかの馬の骨が入ってるんでしょ?」

女小佐「今回は豚の骨ですwww」

無職「俺、豚の骨www 良くバレないなwww」

女小佐「魔物に食い荒らされて、ほとんど骨が残ってなかったと上には、言ってあるわ。」

無職「いつも通りかよwww」

女小佐「うん! 哨戒任務中に魔物に出くわして喰われたコトになってるwww」

無職「しかし、俺 人望ないねぇwww 誰一人泣いちゃくれねぇwww」

女小佐「さて、貴方の新規入隊の仮手続きをしないと? ウチに来て!」

[注意]
SS書くの始めてです。

『エロ』を書く練習もします。よって【18禁】です。

章分けした 長編の予定です。

セリフ書きで書きます 地の文とか無理です 台詞にクサ生えますwww

良くある話だと思いますが 終わるまで頑張ってみますwww

更新速度は気分で変わりますwww

誤字脱字は、許して下さい…。

―女小佐の家―

無職(家に着くなり 全裸で抱きついてくるからwww 畜生www)

女小佐「激しくて…しゅごかった… 甘いビクビクが止まらにゃい! …~~っ!!」ビクン! ビクビクン!?

無職「ヤバい… また、手ぇだしちまったwww」

女小佐「気持ち良かった…。もう一回しよっ?」チュッ…

無職「もう駄目!」

女小佐「意地悪ぅ!」

無職「フンッ!」

女少佐「いっぱい溢れて来ちゃったよぅ… こんなに出しちゃってぇ… 溜まってたのぉ?」プリュッ…

無職「自分が何度も求めたんじゃねぇか?」

女小佐「ねぇ?もう一度良く顔を見せてよ!」トローン…

無職「この絵の通りの顔に化けたが、これでいいのか?」

女小佐「渡した絵の通りの顔ね? カッコイイわ! 何か私、浮気してるみたい!」

無職「別に俺ら付き合ってないだろう? 浮気でも何でもないぜ?」ケッ!

女小佐「作り物の顔の癖にwww真顔で言うなwww悲しくなるwww」


無職「…ったく、今回に限って、なんで顔の作りを指定して来るんだ?」

女小佐「貴方、自分の顔を見て 誰になったのか分からないの?」


無職「んっ? 実在する人間なのか?」

女小佐「貴方が勇者のになるのよ!」


無職「なっ!? 思い出した!!
コイツは火水風土の4元素の勇者の一人『土の勇者』じゃねぇか? テメェ!」


女小佐「嫌なら、また他の顔にしても良いのよ?」フフン

無職「顔の形を変えるの凄い痛いんだよ…。
痛いの嫌だから当分はこのままでいい…。」ショボン

女小佐「2日後 土の勇者が、この国に視察団の一人として来るわ! ヨロシク頼むわね?」ウフフ


無職「いつも 俺の素性を隠してくれるから、言う通りの 顔に変えてやったのに! 騙しやがって!」クソッ!

女小佐「だから言ったでしょ? 貴方が適任なのよ! 貴方は顔を整形出来るからね?」フフン


無職「随分偉くなったよなぁ? 俺の部下だった頃が懐かしいぜ…。」ケッ!

女少佐「そう?」


無職「ヨチヨチ歩きのヒヨッコの時は可愛かったのになぁ?」


女小佐「16歳で軍に入って たった8年で、小佐まで来れましたからね? 感謝してますよ先輩?」ニヤリ

無職「嫌味ったらしい 笑みを浮かべんな! このヒヨコ娘が!」


女小佐「まぁ、私の気持ちを無視し続ける仕返しだと思って下さいwww」

無職「無視なんかしてねぇwww」

女小佐「えっ? もうベッドから出ちゃうの?」マッテヨ!

無職「5回も俺を枯らすまでヤっただろwww」イイカゲンニ シナサイwww

女小佐「……。」

無職「俺の背中なんて見てどうした? さんざん見てるだろ?」

女小佐「背中の大きな黒いアザ消えないね?」

無職「あぁ、本当の勇者なら 女神から愛されて産まれて来た証し『女神の紋章』が背中にあるけどな?」

女小佐「顔を勇者に似せるだけじゃ、女神に愛されないか…。」

無職「当たり前だろ? 中身はただの弱い人間だ ――って、ヒヨコ娘……泣きそうな顔すんなよ…。」


女小佐「うん…ごめん…。」

無職「しかし、選りに選って 大っ嫌いな勇者と同じ顔になっちまうなんて…。最悪だwww」

女小佐「チョット? 上官の前で 勇者達の悪口とか辞めてよ?」マタ ハジマッタ…

無職「何が上官だ… 勝手に軍に戻しやがって…」ケッ…

女少佐「それでも、我々は、既に光の国の一員なんだからね?」ワルクチ イッチャ ダメヨ?

無職「俺はなぁ!!」ウガアァ!


女小佐「はいはい! 勇者も魔王も 両方とも 大っ嫌いなんですよね?」ドウドウ!

無職「そうだとも! 100年前、勇者の力を借りなくても、我が国の力だけで 魔王を倒せたハズだったんだ!」


女小佐「ところが、その100年前 この国から北にある魔王の国を勇者が助けた。」ハイハイ…

無職「そうだよ! その時 ここから南にある光の国が、総力をあげて魔王の国を護ったんだ!」ムカツク!!


女小佐「斯くして 我が国は、勇者の国 と 魔王の国 の連合軍と戦わなくてはならなくなった …と言うコトよね?」

無職「ウチの国は、南北に挟まれる形で あっと言う間に 連合軍に叩かれて負けちまった…。

そして、今や光の国の属国さ…。」ヤレヤレダゼ…


女小佐「…んで、その後、また時が経って 勇者の国と魔王の国が決別し 冷戦状態になっている…ってのが 今の現状よね?」

無職「あぁ…。」ショボン…

女小佐「でも…光の国の属国になる事で 魔王の国からは攻め込まれなくなったわよ?」


無職「しかし、魔王の国との国境線では、今でも小規模な戦闘が良くあるぜ?」フンッ

女少佐「でも、表面上 世界は平和になったわ…。」

無職「表面上はな…。」

女小佐「うん、表面上は…。」

無職「まぁ、いいや… それにしても 勇者の影武者かwww 嫌な予感しか… しないwww」

女小佐「流石! 鋭いわねwww
未確認情報ですが、魔王の国から 土の勇者への刺客が この国に送り込まれたらしいんですよ!」ヤバイヨネwww

無職「こんなところで暢気にエッチしてないで、その刺客を早く見つけろよwww このヒヨッコのヒヨコ娘がwww」ワラエナイwww


女小佐「だって、こんなチャンスでもないと エッチ出来ないじゃない?」ウルウル



無職「目ぇウルウルさせんな! …ったく…

まぁ、もし勇者達に何かあっても、あいつらは 女神の加護があるから甦れるだろ?

死ぬと教会に自動転送されて、生き返るんだぜ?

真っ当な寿命が来て、世代が代わるまでは 歳も取らなきゃ 死にもしない 不老不死だからな…

護衛や影武者なんていらないだろう?」


女小佐「それがですねぇ?」ニヤニヤ

無職「不気味な笑みwww」

女少佐「一週間前の話しなんですが、勇者の力を封じる『勇者封じの腕輪』が光の国から盗まれたらしいんですwww」


無職「勇者封じの腕輪?」


女小佐「えぇ、元々は反逆心をもった勇者を処刑する為の道具を、女神が作って光の国の王に渡したらしいんですwww」

無職「おい、まさかwww」

女少佐「その腕輪を装備すると、勇者が女神の加護を得るコトができなくなるみたいなのwww」


無職「つまり、その腕輪を着けた状態でシッカリ殺すと、勇者でも完全に死ぬと?」クサハエルwww

女小佐「はい!! そんなモン作って人間に渡しちゃうなんて 女神様って、ある意味 魔王より怖いですよねwww」

無職「ま、まぁ…もし完全に死んじゃっても 次の誰かに勇者の力が継承される訳だしwww」ソンナノ カンケェネェwww


女少佐「産まれたての弱い弱い赤ちゃんに 継承されちゃいますけどねぇwww」レベル1 ノ ユウシャ ガ イッパイニ ナッチャウ タイヘンダwww


無職「光の国www そんな大切なもん盗まれんなwww」

女小佐「これは、他の人に言ったら駄目だよ? 混乱を防ぐ為に勇者達だって 知らない話しなんだから!」ナイショダヨ?


無職「そんな話しをwww 俺にするなwww」フザケンナwww

女小佐「だって、好きな人と秘密を共有したい…。」/// フタリダケノ ヒ・ミ・ツ!


無職「そんな秘密は共有したくないwww それ使って暗殺する気マンマンですやんwww 勇者の護衛と言うよりwww 身代りwww」ジョウダン キツイwww

女小佐「大丈夫!貴方にも護衛をつけるわ! 取り敢えず1日目の勇者凱旋パレードは貴方に出て貰うから。」フンス!!

無職「命狙われてるならパレード辞めろwww」


女小佐「光の国の威光を示す為にもパレードはします!!
餌に飛び付く敵を一網打尽に出来るかも知れないしwww」


無職「俺、餌www ヤッパリこの話しはwwwなかった事にして下さいwww」

女小佐「始めて勇者が視察団の一員として、ウチの国に来るの!!」


無職「俺、用事 思い出したwww それでは、サヨウナラwww 探さないで下さいwww」


女少佐「私が この護衛作戦を指揮しないと いけないのよ!! お願い助けて!! お兄ちゃん!? 私を見捨てるの?」ヒシッ!!

無職「危険な香りがプンプンするんだものwww 無理www」ゼッタイ イヤダwww


女小佐「私の始めてを食べて、その後 何度も食べて 食い散らかして! 食い逃げする気?
お兄ちゃん! ちゃんと責任取りなさい!」クイニゲハ ハンザイダwww


無職「話しが変わってるwww
それに、お兄ちゃんとか言うなwww 血は繋がってないし、そんなコトを言う年齢じゃないだろうwww」


女少佐「血は繋がってなくても、お兄ちゃんは お兄ちゃんだもん!!」

無職「自分で どうにかしろ! でなきゃ、いつまでたっても…」


女少佐「はいはい いつまでたっても、私は貴方のかわいいヒヨコ娘ですよwww」

無職「おい~…… 俺以外の頼りになる奴に頼めよwww」

女小佐「この頃、作戦の失敗が怖くて良く眠れないの… この睡眠薬をどれだけ飲んだら楽になれるかな…。」カラカラ…


無職「あぁ…虚な目で睡眠薬の小瓶を眺めるなよ…。
ハァ…… 分かったよ…。やるよ…勇者の身代り…。」


女小佐「ヤッタ~!お兄ちゃん愛してる! 明日の朝に訓練場に来て! 護衛役を紹介するわ!」


無職「くそっ…ハメやがって…。」

女小佐「ハメたのは、お兄ちゃんでしょ? それとも、もう一回ハメる?」オイデオイデ


無職「ベッドの上でオイデオイデすんな! 俺は行くぜ!じゃあな!」
……………
………

―訓練場―

無職「うぅ…模擬試合ダルいよう…。」フエェェ…

 カンカン… ゴキイィィ!!

無職「おごぉ…木刀が肩にめり込んで痛いぉ…。」ケンジュツ ニガテナンダヨwww

女兵士「また勝っちゃった~!」ピョンピョーン♪


女武士「あのぅ…女小佐? 本当にあの新米の兵卒を使うの?」ザコキャラダワ…

女小佐「えぇ…土の勇者にソックリでしょ?」ボコボコニサレテテ カワイソウwww


女武士「確かにソックリだけど、ウチの下っぱ兵士に一本も取れずに20連敗…。弱すぎだよ。」

女小佐「確かに弱すぎねぇ…」クスクスクス


女武士「親友として言うけど、あれなら、直接 勇者殿を護った方が良いと思うけど?」

女小佐「ウフフ…まぁ、表面上は凄く弱いわね…。」

女武士「まさか!! 魔導師なのか?」

女小佐「魔法なんて、彼は使えないわよ?」


女武士「じゃあ、何か強みがあるの? 防御も駄目、受け流しや 回避も駄目じゃ、ウチの国のお姫様達の方が断然上だよ?」


女小佐「まぁ、何かあって、勇者殿を護りきれない時に ウチの国に責任を問われるのは、怖いでしょ?」

女武士「う~む…。しかし、あれでは小鬼一匹をやっと倒せるレベルだよ…。」


女小佐(小鬼か……そう…あの時 まだ私は、大尉だったなぁ…。)

[3年前]
―魔の国との国境線―

兵士1「駄目です! 絶対防衛ラインである北の国境線を突破されました。」

女大尉(あぁ… どうしよう…。)


兵士2「コチラの死傷者が100人を越えました!」

女大尉(完全に引き際を見誤った! 私の責任で中隊の半分が殺られてしまった!)


兵士3「この駐屯地の東西南北の四方向が敵に囲まれてます。南方の退路が断たれました!」


女大尉「さ、参謀役の少尉を呼べ! そ、それと 2週間も前に光の国へ伝令を出してるのに援軍はまだか?」


兵士4「大変です! 参謀役が討ち死に! 光の国の援軍は来る気配がありません!」

女大尉(私が、甘く見ていたせいだ… 全滅しちゃう…。)


兵士1「たかが小鬼の軍勢に ここまでやられるとは…。」

女大尉(怖い!怖いよ!お兄ちゃん助けて! 私まだ死にたくない!)ブルブル

兵士3「敵の小鬼 総戦力1万以上に膨れ上がっています!!」


女大尉(あぁ、もう駄目だ… 絶対にお兄ちゃんのトコロに戻れない…。)フラッ

兵士4「国境線の小競り合いのレベルじゃない! 魔王の国は戦争をするつもりか?」


女大尉(お兄ちゃん… もっと甘えたかったよぅ… もっと抱き締めて貰いたかったよぅ…)ジワァッ…

兵士1「かくなる上は 残り約100人で総特攻をかけますか?」


女大尉「いえ…… 援軍を…待ちましょう…」ウゥ…ウルウル……
(お兄ちゃん……私のコト…忘れないでね…)


兵士1「誰だお前は! ここは指揮所だぞ! 勝手に入るな!」


無職「よぅ?待たせたな? 泣くなよ? 部下が心配するだろう?www」

女大尉「お、お兄ちゃん!?」ポカーン

無職「あぁ、すまんな! 宅配のアルバイトで補給物資を届けに来たからサインをくれ!」


女大尉「お兄ちゃん? どうやって…ここに来たの?」タクハイノ アルバイト?

無職「あぁ、この駐屯地の南から真っ直ぐ来たぞ? やたらと小鬼が多くて苦労したwww」シンドカッタwww


女大尉「お兄ちゃん…服…ボロボロだ…よ?」

無職「あぁ、補給物資を運んでた馬車を護ってたからなwww」


兵士2「ここの南だって?小鬼が5000以上いたハズだぞ?」

無職「あぁ、補給物資を持って来るのに苦労したわwww」


兵士2「そんなの無理だ!! 補給線は完全に絶たれていて、そこを突破出来るわけがない!」アリエナイ!

無職「その通りwww 途中で馬車が襲撃されましたwww 一人で台車を引くのは無理でしたwww」テヘペロ


兵士2「へっ!?」


無職「荷物の大半は捨てて、今背負ってるリュックサックの分だけの確保になったwww少なくてゴメンwww」ダイシッパイwww


兵士3「物見やぐらからの報告です! 敵が全て撤退していきます!」

兵士4「わ、我々は助かったのか?」


無職「いやwww 普通なら二日で来れる行程なのに、十日以上かかっちゃったwww」

女大尉「お、お兄ちゃん…。」

無職「お腹すいたでしょ? ゴメンねぇwww 上には、内緒にしておいてくれよぉwww」


兵士2「南から光の国の援軍5000が来ました! 援軍です! 援軍が来ました!」


無職「いけねぇ… 俺、帰るわwww」

女大尉「えっ? あっ? うん…補給物資ありがとう! …ってお兄ちゃん?サインは?」

女武士「考え込んで どうかした?」クビカシゲ…


女小佐「ハッ!? えっ?あっ? 別に何でもないよ?」

女武士「あの軽装じゃ、一合斬り合うだけで 殺られてしまうな あの新米…。」


女小佐(あの後、駐屯地の南側で4000体近い 小鬼の死体が見つかった。

補給線を奪還し 駐屯地を護りきり 4000以上の敵を倒し国境線まで追い払った武功で私は昇進した。)


女武士「えぇい! ヤメだヤメだ! おい!新米! お前 剣を握った事がないのか?」


女小佐(後で聞いた話しでは、あの駐屯地に 補給物資を送る予定は なかったらしい… でもお兄ちゃんは来た…。)


無職「剣術不得意でwww」

女武士「得意な武器は何かあるのか?」

無職「いえwww 全部不得意ですwww」


女小佐(後でお兄ちゃんに聞いたら『届け先を間違えたwww』て笑って言ってたっけ…。

食糧より医薬品がリュック一杯に入ってた。それで、一命をとりとめた兵士も多くいた。)


女武士「おいおい…一応新米でも兵士だろ?勘弁してくれよ?」


無職「確かにwww」

女武士「笑いごとじゃないだろう?」クビシメ!!


女小佐(馬鹿なんだから!!)

無職「ぐるじい!ぐるじい! 首絞めないで!」ジタバタ


女武士「お前のような奴は、すぐに死んでしまうぞ! 今後は直々に鍛えてやる!」クビ ギュウゥゥ…


女小佐(彼はどんなに苛酷な条件でも死なない! そして、必ず色々な人を助けてくれる!)


女武士「本当にコイツを使うの? 女少佐?」ハァ… ダメダコイツ…


女小佐「えぇ、そうよ!その、勇者ソックリの新米を使うわ! 彼の護衛を頼むわね? 陸軍特殊部隊 武士団 団長殿?」クスクスクス

ちょっとセリフが説明的すぎないか

>>27 確かに そう思うwww SS書くの難しいなwww でも、また夜に書きに来るwww

小佐と少佐がいるんだな

>>29 本当だ 誤字指摘 ありがとうございます
小佐を少佐に脳内変換ヨロシクお願いします。

―城下町の酒場―

女少佐「仕事の後の一杯は格別よね?」プハァー ウッマーwww

無職「わざわざ個室で呑むなら自宅で呑んでもよくね?」チビチビ

女少佐「だって、私のトコロに来たがらないじゃない?」ムゥ

無職「ん? 恋仲でもないのに、アレが始まっちゃうだろ? 色々と面倒なの嫌なんだよ…。」ハァ…


女少佐「私が面倒臭い女みたいに 言わないでよwww」


無職「ところで、明日の俺のパレードの装備聞いた?」

女少佐「聞いたわよ!フルアーマーだってね?」

無職「俺、あんな重いの装備したら動けねぇよwww」

女少佐「お兄ちゃんは、馬車から手を振って、にこやかに 笑っていればいいのよ?」ウフフ

無職「笑って手を振ってれば良いんだけどよ? ガントレットが重くて腕が上がらないwww 手ぇ振れないwww」

草生やせば面白いと思ってんのかね
気持ち悪い

>>32 すんません

女少佐「お兄ちゃんは、どんだけ非力設定なのよ?」コノ ウソツキ!


無職「ところで、これって特別手当てつくの?」

女少佐「はい! もれなく私がついて来ます!」ヤッタネ? ルンルン♪

無職「面白い冗談だぁ!!」イラナイヨン♪

女少佐(冗談じゃないのに ドイヒぃぃぃ!!)ニコニコ


無職「この任務が終わったら 顔を変えるからな?」ユウシャ キライダ

女少佐「そうね? その顔見飽きたわ。」


無職「お前も結構 酷いよねぇ? 仮にも勇者様の顔だぞ?」アハハ…

女少佐「私は、お兄ちゃんが好きなの! だから、早く結婚して幸せにして下さい!」ニコッ!


無職「あれっ? おかしいな? ソーセージ 頼んだのに来ないぞ?」ワスレ ラレテル?

草 細目 御免 固め 脂汗 大目で書き続けてみます。 見て下さっている方ありがとうございます。


コン コン コン

ウェイター「失礼します。御注文のソーセージになります。」コトッ…

無職「おっ!キタキタ!」パキッ!! パクパクモグモグ

女少佐「私はお兄ちゃんのソーセージが食べたいな?」///

無職「うん!ここのソーセージは味が変わらずに旨いねぇ! 流石100年以上、同じ製法と伝統を守っているというだけある。」

ウェイター「あれっ? 勇者様にソックリな お客さん この店始めてじゃないのかい?」



女少佐(貴方、自分の葬式をしたの忘れた? それと、私 色々と大事なコト言いましたが? 全部無視?)イライラ

  ガ ス ッ!!


無職(痛いよ~ん 足蹴るなよ…?)ナミダメ


女少佐「ウェイターさん気にしないで、コイツは常連振ろうとしてる可哀想な男だから…。」フンッ!!

無職「何怒ってるんだよ… まぁいいや…んじゃ、明日、城壁の南門の前でな…」ヨッコラショ…

女少佐「うん……ねぇ?お兄ちゃん? いつもゴメンね?」


無職「ハァ… 本当だよ お前に関わるとマジ死ぬわ… あんまり無茶させるなよ? 年寄りを労ってくれ…」トホホノホ

女少佐「ジジい! 明日待ち合わせの 時間に遅れないようにね?」クスクスッ


無職「ヒヨコ娘 お前もな?」フンッ

女少佐「心配なら一緒に寝てよwww」ツイデニ シチャウ?


無職「うっかり アレが始まるからヤダよ~ん。」アッカンベェ!!


女少佐「お兄ちゃんのソーセージから肉汁いっぱい溢れさせたいのにぃ!」イッパイ ダシテ アゲルヨ?


無職「じゃあな? また明日!」バイバーイ!!


ウェイター(俺いるのに、この女の人 結構エグい内容話すよね…)アハハハ…

―城壁南門―

  チュンチュン…チュンチュン…

無職「おはよう… スズメが可愛く鳴いてるな…」ボヤー…


女少佐「お兄ちゃんとなら いつでも朝チュン オッケーだよ? 早く結婚しようず!!」ニコッ


無職「少佐殿? 真面目にやりましょう? ほら、土の勇者の馬車が見えましたよ?」ボヤー


女少佐「えっ?あっ?はい…。」シュン…


  パカラッ パカラッ ガロガロガロ… ヒヒーン…



女少佐「と、止まったわ…緊張する…。」ドキンドキン

無職「ほら 見飽きた顔さんが 降りて来ましたよぉ?」ニヤニヤ

女少佐「お願い! 真面目にやって!」ワタワタワタ


無職「緊張しないで グダァー って構えて下さい? トチりますよ?」グダアァァ…

女少佐「う、うん… こんな感じ?」グ、グダアァァ…


土勇「こんにちは、私が土の勇者です。」ペコリ


無職「南方より遠路遥々お越しいただいて、ありがとうございます。 勇者様 どうぞヨロシクお願いします。」キリッ…ケイレイ!


女少佐「ファっ!? 突然真面目かよ!!」デレェーン…

土勇「あ、あの… ヨロシクお願いします…。」ア、アハハハ…

無職「少佐が失礼しました…。」ペコリ

女少佐「うぅっ…」///

土勇「しかし、話には聞いてたケド 本当に僕ソックリだね? 驚いたよ! まるで鏡を見ているみたいだ。」マジマジ

無職「私もビックリしております… ところで、そちらの横にいる方は?」


女召使「勇者様の専属メイドをしている 女召使と申します。」ペコリ


無職「ん? もしかして、そのナマリは、私と同じ 西海岸の出身の方ですか?」


女召使「はい!! まさかここで西海岸の方に合うなんて!!」

無職「えぇ、ヨロシクお願いします。」


土勇「西海岸の出身?」

無職「はい! 勇者様も御存知だとは思いますが、この国の西側は海に面しているんです。

 …で、城壁の外にある 西側の街は、奴隷市とかあるような港街があるんですよ!

 その土地は、独特のナマリが言葉にあるんです。

 ナマリで女召使さんの出身地が分かりました。」


土勇「へぇ? そうなんだ?」

女召使「はい! ヨロシクお願いします! 勇者様!」





無職(んっ…!?)ナンカ ヒッカカル…





女少佐「あ、あの私も西海岸の出身で…。」アウアウアウ…

無職「さぁさぁ、立ち話も何ですから、アチラの兵舎の中で 色々と詳しい話しをしましょう!」ゴアンナイ シマス!

―兵舎―

女召使「パレードで使う馬車を見学させて貰いましたぁ! 凄く綺麗でカッコイイんですよ!」キャイキャイ♪

土勇「アハハ…まぁ、僕はそれに乗らないんだけどね?」ハシャギスギデスヨ?


無職「はい…乗るのは 私です…。」ジトー…

女少佐(あぁ、お兄ちゃんの熱い眼差しが気持ちいい! あ・い・し・て・る!!)ウィンク!


無職「……。」ツーン

女少佐(無視されたぁ♪)ニコニコ


土勇「この『狭間の国』に来るのは10日ぶりだよ!」


無職(んっ…? 10日ぶり? 始めてじゃないのか?)


女少佐「あ、あの粗茶ですが…。 あぁっ!?」

  ばちゃああぁぁ…


女少佐「ハワワワワ!? お茶をぶちまけてしまいましたぁぁ! ごめんなさいぃぃ!!」アワアワアワ

女召使「あら、大変!!」ドウシマショウ…ワタワタワタ…


無職(んっ…? このメイド… 新米か? 手際… 悪いな…?)ジィー…

女召使「あ、あの…何か?」アセアセ…


無職「勇者様…どうもウチのが粗相しましてスミマセンでした… 火傷はありませんか? 手拭いをどうぞ…」ニコッ


女少佐「そんな『ウチの』なんて言って、私 お兄ちゃんの妻みたいな感じでいいの?」クネクネ…


無職「シミになるといけません、ササっ…早くこの手拭いをお使い下さい。」ニコニコ

土勇「あ、あぁっ!どうもありがとう!」


女少佐(再び無視されたぁwww)フエェェェ…


無職「勇者様は、視察団として来るのは始めてでも この国に何度も来た事があるんですね?」ニコニコ…


土勇「あぁ、この『狭間の国』の第三姫とチョットね…。」/// テレテレ…

無職「あぁ、そう言う間柄でしたかぁ! いやいやメデタイ。」ニコニコ


女少佐(お兄ちゃん… 勇者のコト嫌いなんだよね? 仲良しすぎる…。)ニコニコ

土勇「いやいや! さて、そろそろパレードの時間ですかね?」ニコニコ

女少佐「そうですね? では、勇者様達は、お城の方に御案内致しますので、コチラへどうぞぉ!」ニコッ


女召使「勇者様の身代わり済みません!ヨロシクお願いします!」ペコリ

無職「はいは~い!」ニコッ



女武士「よし! さて、じゃあ、このフルアーマーを着て貰うぞ!」フンス!

無職「格好悪いからヤダ!」ダサスギルゥ…

女武士「格好の問題じゃないだろう? いいから装備しろ!」


無職「くっ…殺せ!」

女武士「お前…私を馬鹿にしているだろう?」イラッ…


無職「そもそも、警備が万全なら こんなもん いらないだろ? 武士殿は無能か?」

女武士「くっ…殺す!」シュラン… ズアァァ!!

無職「チョット待って! 太刀を上段で振りかぶるな! 怖すぎるwww」ガクガクブルブル


女武士「無能はお前だ! 真面目にやれ! この無職が! 早く鎧を着ろ!」

無職「はい…。」シュン…

ガチャ ガチャ…


無職「あれっ? 着てみたけど随分軽いのな?」

女武士「『ミスリル銀』と言う名前の特殊な金属で作られたフルアーマーだ!」


無職「おぉ!? これなら手が振れそうだ!」ウデガ アガル!!

女武士「良し! 準備はいいな? なら行くか?」


無職「途中でトイレ休憩ある?」

女武士「トイレ休憩? おい… 無職? 試用期間中に首を斬られたいのか?」チャキ

無職「どっちの意味? どっちでも怖いけどwww」

見て下さってる方々 ありがとうございます。 さて、まだまだ書こうと 思います。

―馬車―

無職「馬車の周りを 腕利きの兵士達が 護るのか?」マモラレル ユウシャ トカ カッコワルイナ?


女武士「それだけではないぞ! 何者かが この馬車に向かって魔法を詠唱し出すと 警告音が鳴るのだ! 最新式の馬車だぞ?」スゴイダロ? フフン♪


無職「おぉ!スゲェ! …で魔法が飛んできたらどうなるの?」チャフ トカ フレア トカ マクノカ?

女武士「馬車が避ければ いいんじゃないか?」ヨクハ シラン…


無職「成る程…って、魔法って馬車で避けれるのか?」

女武士「多分な… まぁ、魔法なんか突然飛んでこんよ!!」フンス!!

無職「はぁ?」ナゼ ジシン マンマン?


女武士「戦いと言うのは、『やあやあ 我こそは…』と最初に名乗りをあげてから 戦うのがマナーだからな?」フフン

無職「不安になって来たよ~ん♪」ダメダコリャ


女武士「大船に…イヤ! 最新鋭の豪華客船に乗ったつもりでいろ!!」


無職「豪華客船ね…デッカイ氷山に ぶつからないコトを願うよ。」ダルイ…

女武士「???」


無職「しかし、ユックリと動く馬車の上って暇だな? 眠くなる…。」ファー…


 ピィピィピィ!ピィピィピィ!


無職「ファっ!? おい!? まさかの警告音www」アセアセ

女武士「ん?えっ? よ、よし、魔法回避運動開始!」ワタワタワタ

馭者「ど、どうやるんですか?」アセアセ


無職「よっこらしょ…」ヒョイット…

馭者「うわっ!うわわっ!」


女武士「馭者を肩に担いでどうする!?」チカラ ツヨイジャナイカ!?

無職「ジャーンプ!!」ピョーン!!

女武士「なっ!?」


無職「何の種類の魔法か分からん! いいから お前も伏せろ!!」グイィィ…

女武士「き、きゃあ? チョット押し倒さないでよ!?」///


ズドドオォォン…


女武士「えっ!? 馬車とその周りに大きな氷柱が落ちてきた!?」


無職「氷の魔法か?」モミュンモミュン


女武士「コ、コラッ!どさくさに紛れてドコを揉んでおる!!」/// アワアワ…アセアセ…ムネカラ テヲハナセ!!


無職「パニックになるな… 回りを良く見ろ!」ガントレット ジャマデ カンショクガタノシメナイ!! パイパニック シッパイ!!


女武士「わ、分かっておる!」///


無職「馬車の攻撃は足止めだ!!アレを見ろ!」ユビサシ!!


女武士「なっ!? 観客の中に鬼人が4体もいたのか!?」

無職「おそらく、変幻の魔法でも 使っていたんだろう…」


女武士「くっ… 気付けなかった… 皆の者! 武器を構えよ!」

女武士「この! 名乗りもあげず卑怯者め! 行くぞ! ぜありゃああぁぁぁ!! 閃っっっ!!」ジャギジャギィィン!!


無職(横薙ぎの一刀両断!! 鬼人を一気に2体も倒せるものなのか… 確かに強いな この女!)


兵士達「せいっ!!」ドスドスドス


無職(コチラも流石!! 槍で滅多刺しだな…って一匹しかやっつけてない!?)

女武士「しまったぁ!!」


無職「ちょっ!? 一匹くる!ヤベェ!!」ヂョロ…

馭者「ひっ!ひいぃぃ!?」


ゴオオォォォォー!!


無職「…って、突然 鬼人が燃えた…?」


 お兄ちゃんあああぁん!

女少佐「ハァハァ… お兄ちゃん大丈夫? 魔法が間に合って良かった!」トテテテ…


無職「おぉ!? ヒヨコ娘、助かったよ…
馬車から逃げたのは良いけど危うく、馭者と一緒に殺されるトコロだった…。」


女武士「怪我はないか?」

無職「あぁ、大丈夫だ! 馭者も無事だぜぇ? …って、おいヒヨコ娘… いや…少佐殿? 引っ付くな重い…。」


女少佐「お兄ちゃんが心配で来たのにぃ 酷い扱いだよぅwww」ダッコチャン…プラーン…


女武士「今ので観客達が ざわめいてる!」アワアワ


無職「兵士達よ! 観客達を早く安心させるんだ! 観客に怪我人がいれば救護班を呼べ!」キリッ!!


女少佐(お兄ちゃんが仕切ってる…と言うより 皆には、土の勇者が仕切ってるように見えるわけか…。)フンフン ナルホド

無職「何はともあれ、一件落着…だな?」ハァ…


女少佐「貴方の危機を救ったので 結婚して一緒になって下さい!!」コクハク ノ チャンス キタ-!!


無職(しかし、『腕輪』がないと勇者は蘇るんだろ? この中途半端な攻撃の意味はなんだ……? 余計な警戒心を与えただけだぞ? まさか、これで終わりか?)


女武士「どうかしたか? 難しい顔をして?」


無職(1つ1つ疑問を解消していくか…。そこに答えがあるかも知れない…。)


女少佐(まさか、本気で私のコトを考えてる? 一途な恋心は報われるのだぁ! 春到来!)/// ジャジャーン!!


無職「パレードは中止だな? じゃあ、俺は帰るよ~ん!」バイバーイ!!


女少佐「ふぇーん… ダーリン・カムバーック!!」マッテヨーwww


無職(まずは、疑問点の多い勇者様から探るかね…。)

―城内―

無職(フカフカのカーペットに華やかな絵画 調度品の数々… コイツらを売って貧困層の糧にしようなんざ お上は思わないよなぁ…。)


女1「きゃあ! 勇者様がコッチ見て手ぇ振ってるぅ!」キャアァァ!!


無職(黄色い声援ありがとう… こんな感じに 微笑みながら手ぇ振ればいいかい? 貴族の姉ちゃん?)ニコニコフリフリ


女2「きゃあ! カッコイイ! 抱いてぇ!」


無職(勇者の顔ってだけで、モテモテだな… 勇者の顔のままなら 喰い放題じゃない?)フリフリニコニコ


男1「ウホッいい男!」ジュル…


無職(あぁ、そういう場合もあるんだな… 襲われたら困るなぁ…)ニコニコフリフリ

男2「これは、勇者様御苦労様です。」ペコリ

無職(声さえ出さなければバレそうにない…。)フリフリニコニコ


兵士「勇者様!」ケイレイ

無職「あ゛あ゛ぁ~、唐辛子食べすぎて喉が痛゛い゛ぃぃ~。」


兵士「大丈夫ですか?」オロオロ

無職「大丈夫! ところで僕の部屋はどこでしたっけ? チョット ど忘れしてしまいまして…。」アハハハハ…


兵士「六階の奥の客室だったと思いますが?」


無職「あ~、そうだったね…思い出したよ~。 ありがとう~。」
(やべぇ…潜入がチョロい…。)

―勇者の部屋―

無職(この部屋か…。)

  ガチャ… ギイィ…


女召使「あっ! 勇者様! お帰りなさいませ! お姫様は お元気でしたか?」

無職「んっ? あぁ、俺は影武者の方だよ? 土の勇者いないの?」


女召使「えっ? 勇者様じゃなかったんですか?」

無職「はい… 突然の訪問ゴメンねぇ!」ニコッ

女召使「はっ…はぁ…。」


無職「勇者様の身の回りの お世話 ご苦労様です 他の世話役のメイドさんは?」ニッコリニコニコ


女召使「メイドは私一人です。 やるコトなくて暇してました!」ウフフ

無職「へぇ? 一人なんだ…」

女召使「えっ? あっ…はい…。」


無職「ふーん… ところで、同じ出身地みたいだし 暇ならちょっと お話ししませんか?」ニコニコ

女召使「はい、喜んで!」ニッコリ


無職「良かった~ お互い新米みたいですからぁ!」ニコニコ

女召使「はい!」


無職「……。」ジイィ…

女召使「あ…あのぅ…」オドオド


無職「ふーん… ヤッパリ新米なんだ?」

女召使「あ、あのぅ…? それが何か?」

無職「で、勇者様は?」


女召使「あっ、今は第三姫様に逢いにいってます。」ニッコリ


無職「アチャ~! しっぽり中かなぁ~?」ニヤニヤ

女召使「え…えぇ…たぶん…。」ヒキツリ


無職「……。」

女召使「あ、あのぅ?…どうかしましたか?」


無職「今まで、視察団に同行して勇者が来る事なかったんだよね…。」

女召使「はぁ…。」


無職「もし遊びに来るなら、お忍びで一人で勝手に来ていたハズなんだよ…。」

女召使「そうなんですか?」

無職「新米メイドの君と 視察団の一人としてココに来た理由を何か知らない?」

女召使「いっ、いえ知りません…。」アセアセ


無職「ふーん… おかげでコッチは馴れない護衛任務とかしちゃって もうテンヤワンヤなんだよ~ しかも、ザル警備でゴメンねぇ!」


女召使「いっ…いえ…」アセアセ


無職「さて、土の勇者がいないみたいだし出直すよ…。」

女召使「あっ、はい…。」ホッ…


無職「そうそう、光の国で腕輪が盗まれたらしいんだ…何か知らない?」

女召使「!!」ビクゥゥ!!

無職「どうかした?」フフン

女召使「いえ…知りません…。」アワアワアワ


無職「あっ、そう? じゃあまたねぇ…」ニッコリ

―城の廊下[第三姫の部屋の前]―

無職(第三姫の部屋は、確かアソコだよな…。柱の陰に隠れておこう…。)ソロォ…

ガチャ…


無職(出て来たか?)

第三姫「勇者様…夢のような時間をありがとうございました…。離れたくない…。今夜も来て!」オネガイ!

土勇「分かりました…今夜また来ます。」ナデナデ


第三姫「貴方をもっと知りたいの! もっと感じたいの! 今夜 待っております…。 必ず来て下さいね?」

 チュチュ…チュチュ…クチュッ…チュッ…


無職(うっはぁ! 隠れてて良かったwww 激しいベロチュウ音www 若いねwww エロいねwww 青春だねwww)


土勇「姫…奴隷達のコトですが… 国王には…。」

第三姫「はい…。でも、お父様はきちんと 聞き入れて下さいません。

彼等は 産まれた時から 奴隷になる運命と決められてしまっているのです。不憫でなりません…。」


土勇「姫…貴女の奴隷達を解放しようという お優しい気持ち 分かります! 姫の為にも、必ず私がきっかけを作ります。
狭間の国の為にも光の国の為にも!」


第三姫「お慕いして頼りにしております… 勇者様…。」

パタン…


無職(扉をしめたようだな? 勇者一人になったか…?)


土勇「誰?」


無職(流石は勇者様…。)

土勇「出て来ないならコッチから行くぞ!?」


無職「大変失礼しました 俺です! 貴方の影武者ですよ…。 チョット聞きたいコトがありましてね?」キャー ニラマナイデ チビッチャウ!!


土勇「あぁ、貴方か…パレードの話しは 聞いたよ… 身代わり助かりました。」ペコリ

無職「いえいえ、大したことありません…。 さて、聞きたいコトなんですが…。」コホン


土勇「はい、何でしょう?」


無職「何でお忍びで来なかったのですか?

まぁ… 勇者様は お強いですから 何の心配もしてませんが、魔物達に狙われ易くもなるんで 疑問に思いましてね?」



土勇「光の国が、この国を護っているというコトを… まぁ、悪く言えば 私を使って宣伝したかったから…ですが?

警備の方は御迷惑をかけてスミマセン…。」



無職「あ~ 成る程~!! 宣伝ですか~ 確かにそれ重要ですよね?」フンフン


土勇「えぇ、光の国がこの国を必ず護ると言う事を 伝える事はとても大切なコトですから!」ニコッ


無職「じゃあ、メイドに、あの女召使さんを選んだ理由は何故です?

彼女は、こぼしたお茶を拭けないくらい、気が回らない新米メイドなのに 身の回りの世話役をたった一人でしているようですが?

連れて来た意味 あるんですか?」ニコッ

土勇「気紛れですよ…。 誰でも良かったんですけどね…。」シラー


無職「あ~気紛れですか~
 …とか何とか言っちゃってwww あのメイドさん可愛いですよねwww? まさか夜伽役にwww?」クフフ…



土勇「いえ、そんなつもりは、ないですよ… 私には第三姫がいますから…。 ……何が言いたいんです?」ギロッ…



無職「あぁ、気を悪くなさらないで、気になると色々聞いちゃうのが、私の悪いトコロなんで…」スンマセンネwww


土勇「もう良いですか? 一応視察の公務を内密にするつもりなので…。」イライラ


無職「あぁ、思い出した! 本当は これを聞きたかったんです!」ニコニコ


土勇「何です?」イライラ

無職「光の国から腕輪が盗まれたんですよ! 何か御存知ですか?」


土勇「腕輪を盗まれたんですか? 聞いてませんね…。始めて知りました…。」


無職「あぁ、ヤッパリ!!始めて知りましたか!!
私としては、このコトを隠さずに他の人に相談してみようと思うんですが、どう思いますか?」


土勇「力を封じられる怖れを言うと 他の勇者達の間にも混乱が生じるでしょうね?
 騒ぎが大きくなる可能性もあります。」


無職「……。」


土勇「あまり色々な人に言わない方が良いのではないでしょうか?
 まぁ、たかが腕輪ですから、はめられさえしなければ大丈夫でしょうけれど…。」

無職「……。」

土勇「何か?」


無職「いえ…。ヤッパリ、土の勇者様の言う通り混乱が生じると不味いので、他の人には、言わない様にします。」


土勇「それが良いでしょうね…。では、失礼します…。」スタスタスタ…


無職(ふーん… 腕輪の種類が『宝石の散りばめた腕輪』かも知れないのに、よく『勇者封じの腕輪』のコトだって分かるなwww

 勇者って奴は本当にチートで凄いぜwww

 面倒臭いけど… 調べる必要があるかなぁ…

 まずは、一般人が勇者に何かを依頼する時に使う ある手法から調べるか… ハァ… 面倒くせぇ…。)

―冒険者ギルド―

マスター「勇者じゃねぇか?
 この前の仕事はどうした? 無事終わったのか?」



無職「あ゛あ゛あ ぁ ~唐辛子がまだ喉に残ってる…。
 あぁ…すみません…。ちょっと確認したい事があったので、この前の仕事の内容を もう一度見せて貰えます?」


マスター「あぁ…えーっと… この中に依頼内容が…」ペラッペラッ


無職(普通、魔力計数とか測って本人確認するトコロだが、顔パスかよ…。 ヤッパリ変装が見破れないか… このギルド危ねぇな…。)


マスター「おおっ! あったぞ! 勇者宛ての依頼だよな? ほらこれだ。10日前のヤツ…」ペラッ


―――――
《依頼人:女召使》

勇者様宛て

 私の大切なたった一人の家族である弟が拐われてしまいました。 狭間の国では、私達のような者の為に国が動いてくれません。 どうか、相談に乗って下さい。

謝礼金と報酬は要相談
―――――

無職「あぁ、そうだった… 思い出しました。」ニコニコ
(10日前の依頼… 勇者は10日前に狭間の国にいた…。 そして、1週間前に『腕輪』が盗まれている…。)


マスター「おう! パレードで襲われたそうだが、皆を助けたらしいな? 流石は勇者だぜ!」

無職「うん! ありがとう!」ニコッ

マスター「また来いよ!」ニコニコ




無職(西海岸の出身で国が助けようと動かないというコトから――― 女召使は 奴隷か密入国者… または、それに近い者…。

 そして、救援の相手に勇者様を指名…か… 罠の匂いがする…。

 成る程、だから勇者は自分の身に何かあった時に『狭間の国』の軍がすぐに動く この機会を狙った訳か?

 お忍びで来なかった理由がコレかなぁ?)

―西海岸のある食べ処―

客1「いやいや~ 光の国に奴隷が飛ぶように売れますなぁ~。」ハッハッハー!!

客2「本当にお得意様ですよ~ 彼等はどんどん奴隷を買っていってくれますからねぇ~。」ゲラゲラゲラ!!

客3「お互いガッポガッポですなぁ!!」フヘヘヘヘヘ…



無職(ちっ…相変わらずだな…。この土地は…。)



主人「勇者様? どれにしますか?」ニコニコ

無職「このサンドイッチのセットを1つ。」ノミモノハ コーヒー ニシテ…

主人「金600になります!」

無職「はい、じゃあこの1000紙幣で…。」

主人「じゃあ、これがお品物とお釣の金400です。 ありがとうございます。 奥の席の好きな所へどうぞぉ!」

無職(女召使の弟を拐った連中は 恐らく魔王の国と関係のある人型の魔物…か… もしくは それに雇われたならず者…か?

 『勇者封じの腕輪』は、厳重な警備が敷かれていても、勇者が持ち出せば簡単に盗めるだろう…。

 まぁ、シナリオとしては、勇者封じの腕輪で力を封じられた勇者と引き換えに 人質を解放するとかそんなところだろうな…。

 勇者様は優しいねぇ…。

 女神の加護が受けれないから、生き返れないというのに…。

 自分が殺されるだろうに身代わりになり、そんな可哀想な身分の人達のコトを考えて 国を動かそうとしているんだから…。

 勇者ってヤッパリ凄い奴等だよなぁ…。

 しかし、勇者が殺されると ウチの国の立場が危うくなるな…。

 一応、念のために もう一ヶ所も確認しておくか…。)

―役所―

所員「勇者様… 女召使と言う人からの 誘拐事件に関する依頼は記録にありません…。

 そもそも、その方は、我が国の住民に登録されていない方の様ですが?」



無職「そう。」

所員「はい…。」


無職(ヤッパリ 女召使は、この国の人間ではなかったか…

 あのメイドは 本当に助けを求めようとしているのか 勇者を罠に嵌めようとしているのか分からないな…。

 しかし、ギルドから勇者への依頼が10日前…腕輪を盗んだのが1週間前か… もし本当なら 人質の生存率が危ういな…。)



女武士「ぬっ? 貴様は、新米の雑兵!
 ここで何をしている!? 何か良からぬコトを考えているのであろう?」


無職(ここで、ゲロると勇者を護る事が優先されて、本当に人質がいる場合、女召使の弟がマズイ事になりそうだな?)


女武士「ここで 何をしている?」

無職「さっき、行った風俗でボッタクリにあったから被害届けを出しに来た。」ビール1パイ 50マン ダゼェ?


女武士「貴様! 女の敵め! 自業自得じゃ! だいたい 女少佐の気持ちを考えたコトはないのか?」コノ クソオトコガ!!


無職「アイツは、彼女でもなんでもないんだってば!
 それに、自分の金で どうズコバコ遊ぼうが勝手だろ?」


女武士「そうやって、エッチな遊びばかりしおって!
 もし、仕事がないのなら お前も手伝え!
 変幻の術を使った化け物共を見つけるのに、城の中の人員を割いてまで 町中を探し回ってているのだ!!」


無職(城の中の人員を割いてまで…か…?)フム…


女武士「何匹か見付けたが、なかなか巧妙に化けているから なかなか見破れずに、困っている… しかも、人手が足りないんじゃ!」


無職(今の城は、更にザル警備になるのか? ヤバいなぁ…。)スタスタスタ…


女武士「コ、コラっ!何処へ行く!!」マタンカ!!

……………
………
―図書館―

女少佐「お兄ちゃんに言われた通り 処刑された勇者の図… ってヤツを調べたら 『勇者封じの腕輪』をはめられた勇者の挿し絵があったよ!」ジャジャーン!!


無職「でかした! 偉いぞ!」ナデナデ

女少佐「えへへ…じゃあ、ご褒美にアレしよっ?」アソコガ ウズウズスルノ!


無職「本当にお前は好きだよな? 流石、サッカバスの血が8分の1入ってるだけあるわぁ…」アハハハハ…

女少佐「淫乱になるのは、お兄ちゃんの前だけだもん! 私はお兄ちゃんとだけしたいの! 一途なんだよ私?」///


無職「勇者が国に帰ったらな?」コンドナ?


女少佐「でも、調度良かったぁ…… 色々あって、光の国は『腕輪』がどんなモノか教えてくれなかったのよ…。」ホントウニ コマルワ…


無職「ふーん…で、どんな形?」ハヤク ミセテ!!

女少佐「こんな形www」クサリデ ツナガッテルノwww

無職「ちょwww地下牢で同じようなの良く見るわwww」コレハ ウデワ ト イワナイwww

女少佐「でしょwww」


無職「手錠じゃねぇかwwwコレwww」

女少佐「色は金色だってwww 悪趣味www」


無職(よしっ! イケる!運が向いて来た!)クックックッ

女少佐(やだっ! 何か企んでる魔獣のような目! 私…図書館で襲われちゃうの?
いいよ…ダーリン…優しく苛めてね?)ドキドキ…


無職「ありがとう! じゃあな!」スタコラサッサッ…


女少佐「あ-ん!! 一発で良いから 私の渇ききった花弁に白いおツユを垂らして行ってよぅ!! それが駄目なら 結婚してよぅ!!」エグエグエグwww

……………
………
―勇者の客室―

無職(夜に姫のトコロに行くのは、知ってたからな…。 服も勇者と同じ服に揃えたし、そろそろいいかな?――― 勇者が部屋を出て少し経つし… よし行こう!)

ガチャ…


女召使「あれっ? 早い お帰りですね?」


無職「ゲホンゲホン… チョット 第三姫の前で男らしいところを見せようとして タバスコを一気飲みしたら喉が…。」ウッハァ…ノドイタイ…

女召使「だ、大丈夫ですか?」オロオロ…


無職「大丈夫だ! それより、準備は出来てる?」


女召使「はい… いいんですか? 本当に…。」ウツムキ


無職「大丈夫だよ! 今から行けるかな?」ニコッ


女召使「でも、期日までは まだ暫くあります… 第三姫様の為にも最期の思い出を…。」

無職「覚悟が鈍るから今から行こう…。 それに、下手に姫に思い出を与えると、僕に何かあった時に彼女は凄く悲しむと思うんだ…。」


女召使「分かりました。」

無職「え~っと、腕輪ってどこにやったっけなぁ…。」ゴソゴソ


女召使「確か勇者様が預かっているんじゃ?」

無職「あぁ、そうだった。この自分の服のポケットの中に入っているんだった!忘れてたよ。」チャラ…
(弱い呪いをかけた偽物の腕輪を用意しておいて良かったwww)


女召使「勇者様…本当にごめんなさい…。」ポロポロ…

無職「気にしないでくれ! 勇者として君を助けたい!」


女召使「分かりました。 では、場所に案内します。」エッグ…グスグス…


無職(女召使はヤッパリ案内役か…。 泣き方を見ると嵌めようと しているようには見えないんだが…。真実はどうかな?)

……………
………
―西海岸の外れの倉庫―

女召使「ここが、指定の倉庫です。」ゴクリ…

無職(成る程、城壁の外ね… いかにも…だな…。)コクリ


女召使「この引き戸の向こうに弟がいます… 開けますね?」イイデスカ?

無職「……。」コクリ

  ガロガロガロ…



女召使「ゆ、勇者様を お連れしたわ! 誰かいないの?」


小鬼1「んんっ? やっと勇者が来やがった!!」

小鬼2「クックックッ… コイツの喉元のナイフが見えるな!? おぉっと、下手に動くなよ!」チャキッ…


少年「お姉ちゃん!!」グウゥ…

女召使「あぁ… 弟君…。」オロオロ


無職(おっ? 商品を傷つけていないトコロはエラいな?)

小鬼2「腕輪を装備したところを見せて見ろ!」


無職「……。」チャラ…カシャンカシャン…

小鬼3「よし、着けたな? そのまま手を上に挙げろ!」


無職「こっ、これでいいのか…?」プルプル…
(腕をプルプルさせて、いかにも弱ってる感じでwww)


小鬼3「おい! 魔導師! あの腕輪は本物か? 鑑定を頼む!」

魔導師「間違いない! 図書館で見たモノと同じだし、あの波動は呪いがかかっている!」


無職「ひ…人質を… 返せ…。」ヨロヨロ
(ちょwww騙せたwwwチョロすぎんぜwww)


魔導師「フム…どうするかな?」クックックッ


無職「人質を…解放しろ! 言われた通り…来たんだ!」
(成る程、下っ端の魔物が変幻の術を使い 入り込んだ図書館で 偶然見つけた『勇者封じの腕輪』の話を上手く使ったわけか…。)


小鬼2「人質を開放? 男も女も子供の肉は柔らかくて旨いんだよな?」


無職(ヤッパリな… こうなるか… 勇者様はどうするつもりだったのかねぇ…。)
……………
………

―勇者の客間―

土勇「本当に済まない…。」シュン…

女少佐「いえ…私達も反省するべきところが 多々ありましたから…。」フルフル…


女武士「奴の居場所が分からない! 捜索範囲を広げているが まだ報告がない!」アセアセ


土勇「私が姫と会瀬を楽しんでなければ…。私は間抜けだ…。」ハァ…

女少佐「勇者様? そんなコトありませんよ? 仕事も大切ですが、愛も大切なんです。」

土勇「しかし、最初からこんなコトを考えなければ…。」



女少佐「勇者様の覚悟が、この国を変えると思います。

勇者様の思いを無視すれば、我が国の立場は とてつもなく悪いモノとなるでしょう…。

奴隷に対する考え方は、国王に必ず伝えます。」

女武士「くそぅ… 役所で出会った時に問い詰めるべきだった!!」

女少佐(お兄ちゃん…頑張って!! 女召使ちゃんと人質の弟君の二人を救って!!)


女武士「くぅ…不覚…。」

女少佐「勇者様…『勇者封じの腕輪』を一度コチラに預からさせて頂きます。」


土勇「分かった。言う通りにするよ…。」ゴソゴソ…チャリッ…


女少佐「確かに預かりました。」ジャラッ…


女武士「えぇい! 待っているのは、性に合わん!! 女少佐! 私は探しに行くぞ!」


土勇「私も行こう! 私のせいで招いた事態だ!」
……………
………

―西海岸の外れの倉庫―

女召使「うぅっ…私は食べて貰って構わないわ! そのかわり弟は返して!」

小鬼3「嫌だね!」


魔導師「勇者を殺した記念パーティーに 肉がないのは寂しいからなぁ…。 残念だったな?」


無職「おい! お楽しみを邪魔して悪いが、1つ良い取り引きがある! 聞かないか?」クックックッ


魔導師「ほう? どんな取り引きだ?」


無職「実はな? この腕輪、俺が死ぬと消えちまうんだがな? 消えないように手元に残す方法があるんだよ…。」ニヤリ


魔導師「ほう?」


無職「俺は、この二人が解放されれば別に方法を教えてやっても良いと思っている…。

 勇者の力を無力化させるレアアイテムだぞ? 手元に残したいだろぅ? どうする?」ニタリ

魔導師「たった二人のガキを逃がすだけで…か…悪い取り引きではないな…。」

無職「だろぅ?」ニヤァ


魔導師「だがな? そう簡単に信用すると思うか? 何故、勇者達に不利なコトを喋る?」


無職「この世界がツマラナイからだよ? この平和な世の中ではな? 勇者の地位が低いんだ…。」

魔導師「ほう?」


無職「俺はな? 勇者をゴミの様に使う 王族の糞どもが慌てふためく世界を作ってみたいんだよ?」クックックッ

魔導師「ほほう?」

無職「まぁ、後、正直 生きてると色々と面倒事が多くてね? サクッと殺してくれれば俺は救われる…。」


魔導師「分かった殺してやろう… しかし、それなら ガキ共を解放しなくても良いだろう?」クックックッ


無職「オマエ、本当に頭悪いよなぁ?」ハァ…ダメダコイツ…ツカエネェ…


魔導師「な、何だと?」ギリギリィ!!

無職「まぁ、聞けよ? このガキ共が逃げれば、ココでの出来事を人に話すと思うんだよ?」


魔導師「だから何だ?」

無職「勇者が死んで、勇者封じの腕輪が奪われたコトが世界に噂されれば、世界は恐怖と混沌の渦に堕ちると思わないか?」クックックッ

魔導師「ほう?」


無職「そっちの方が楽しそうじゃねぇか?」クックックッ…ハーハッハッハー!!


小鬼1「コイツ狂ってやがる…。」

魔導師「分かった!応じようだが、その前に…。 足を貰おうか? やれ!小鬼!!」

 
  ザクウゥゥ…!!


小鬼1「足の腱は貰ったぞ!」クククッ!


無職「ぐぅああぁぁぁぁぁ…」
(痛い痛い痛い畜生畜生畜生!!)



女召使「勇者様あぁぁあぁぁ…いや…やめてよぉ…」ブルブルガクガク


魔導師「本当に弱くなっているな…。随分良いものだ…。」


無職「二人を…離して…やれ… 俺の…楽しみを…奪うな…。」クックックッ
(最初から弱いんだよ!馬鹿やろう!!)


魔導師「良いだろう…。お前ら二人は行くが良い…。」

女召使「あぁ…ゆ…勇者様…済みません…ごめんなさい…。」ポロポロ…


無職(泣いてる暇があったら さっさと走って逃げろ…畜生!)

魔導師「早く去れ!」

女召使「勇者様… 御免なさい!」グスングスン…

少年「勇者様! 僕のせいで…! 済みません!」ギリッ…


無職「早く行け!!」
(俺は勇者じゃねぇ!勇者なんて大っ嫌いなんだよぉ!畜生ぉぉ!)


女召使&少年「勇者様ごめんなさい!」トタタタタタタ…

魔導師「さて、方法を教えて貰おうか?」


無職「アイツらが、ちゃんと逃げ切るまで待てよ… お前らは、俺の楽しみを喰っちまいそうだからな?
俺は、お前らを信じてないんだぜ?」クックックッ…


魔導師「ふん!好きにするがいい…。」


無職(そうだ! コッチを振り返るな真っ直ぐ走って逃げろ!!)

小鬼1「勇者の肉って旨そうだよな?」

無職「……。」

小鬼2「あぁ、早く食いてぇなぁ?」

無職(何で俺こんなコトになってるんだよ…。)

小鬼3「もう見えなくなったぞ!さっさと教えろ!」


無職(あぁ…、またやっちまった…。ヒヨコ娘の持ってくる頼みごとを聞くからこんな事態になるんだ! クソッ! ヤケクソだ! もうどうにでもなれ!!)


魔導師「さぁ、教えろ!」

無職「クックックッ… んなもんあるかよバーカ!!」


魔導師「ぐぅぅ…勇者の癖に我を騙すか?」

無職「勇者? 誰がだ? 背中の紋章確かめて見ろ?」ニヤッ


魔導師「なっ!?」

  ビリビリビリィィ…


魔導師「なんだこれは? 黒いアザ? 女神の紋章がない!!」
……………
………

―西海岸の街道―

女武士「くぅ… 城壁内の城下町にいなければ、城壁外の ココら辺りが怪しいのだが…」アセアセ

女少佐「……。」トボトボ…


女武士「女少佐…。気を落とさないで…。」

女少佐(また、お兄ちゃんに助けて貰っちゃった…。)


女武士「彼は、いつから気がついていたんだろう?」


女少佐(お兄ちゃんが こういう行動を起こした時点で、土の勇者の身の安全は確保された。

『勇者封じの腕輪』を勇者から没収した時点で、もし彼が殺されても 女神の加護がある! 生き返れる!!)


女武士「あの新米を救わなければ… 彼は我が国の立場を護った!!」


女少佐(私のせいで、お兄ちゃんは、また何処かで戦っている。
 ごめんね…お兄ちゃん…。)

女武士「うぅ…全て上手くいかない…不甲斐ない…。」


女少佐(でも、何で いつも私に何も教えてくれないの?

 お兄ちゃんと一緒に いたいから軍に入ったのに!!

 お兄ちゃんを助けたいから少佐になったのに…… いつも一人でお兄ちゃんは戦うの……。私を庇うように…。)グッ…


女武士「私では、頼りなかったと言う事なのか…相談もされなかった。」


女少佐「お兄ちゃんはね… いつも人の気持ちを無視するのよ…。 いつも一人なの…。 いくら愛しても1つも伝わらない…。」ヒック…エッグ…ポロポロ…


女武士「オノレ! 女の敵め! 見つけて女少佐の前で土下座させてやる!!」


女少佐「いいの女武士… 私… お兄ちゃんを都合良く使ってる悪女だもん… 嫌われて当然だよ…。」スンスン…エグエグ…
……………
………

―西海岸の外れの倉庫―

魔導師「お…お前…な…何ものだ…。」

  ピシャ ペシャ ビチャ…



無職「あーあ、酷いなぁ? 体がグチャグチャだよ…。 内臓が飛び出してるじゃん…。まぁ、暫くほっとけば治るけどね…。

 ……ねぇ? さっきから風の攻撃呪文しか唱えてないよ? 他の攻撃呪文を試したら?」ベチャッ…




魔導師「うっ、うるさい!! 真空の刃よ!! 切り刻め!!」

  スパパパーン!!


魔導師「どうだ? 今度こそバラバラに…なった… のに…肉を削いで骨だけになったのに… また…くっついて…再生する…。」


無職「あぁ… ツラぁい 苦しい 死ねなぁい… 氷の呪文とか使えないの?」ボタボタボタ…

魔導師「くっ、もう一度!!真空の刃よ!!切り刻め!!!」

  スパパアァァン!


魔導師「バラバラに…切り刻んだ…のに…また…再生する。」


無職「うあぁぁ… 痛いよぅ…死ねないよぅ……。」ベシャ…ペチャ…


魔導師「殺しても、殺しても、生き返る… 再生する…。」



無職「俺はねぇ? 剣術や魔法は使えないし… 得意な武器はないんだけどねぇ… 体術には自信があるんだぁ…
 でも、お前が邪魔をするからぁ… 小鬼3体を殴り殺すのに1回は死んだなぁ…。」ベチャベチャ…



魔導師「くそっ!真空の刃よ!!!切り刻め!!…なっ…出ない…!!」


無職「魔力切れた? もう転移の魔法も使えないねぇ?」ニタァ…

魔導師「なっ!あぁっ?」


無職「天窓から見える月が冷たく青々と光輝いて美しい…。」ズリズルリ…


魔導師「血だらけの生ける死体…。」ゴクリ…


無職「月が…綺麗ですね?」ヒタッ…ヒタッ…


魔導師「何故死なない!? 来るなぁ!やめろ!やめてくれぇ…。」





 ギ、ギャアアァァァアァァー!!




……………
………

―西海岸外れの街道―

女少佐(月が綺麗… 一度でいいから愛してるって言って欲しいな…。)トボトボ…


女武士「海岸線の外れまで来てしまった。この先には、倉庫がある。」


女少佐「うん…。あっ!アレは!!?」パアァッ!!

女武士「勇者!? いや、あの新米か!?」


無職「んっ? よう? こんな所で逢うなんて奇遇だな? 何してんの?」

女少佐「お兄ちゃん… その服は魔導師のローブ?」


無職「あぁ、この先の倉庫で小鬼3体と魔導師1体を倒して来た。
 自分の服がボロボロになったから敵から貰った。」

女武士「なっ? 魔導師を倒しただと? お前… 良く死ななかったな?」

無職「ん? まぁ…な?」ポリポリ…

女少佐「お兄ちゃん… 女武士には、ちゃんと、話しておこう? 彼女は私の親友で口固いから…。」


無職「ん? しかし…だなぁ?」

女少佐「いいから! お兄ちゃん 歳いくつ?」

無職「…29歳」

女少佐「嘘つけwww」


無職「本当だwww 29歳の若さで止まってるから? 永遠の29歳!」


女少佐「本当の歳は?」

おつおつ

面白い

>>98 もお疲れ様です。 ありがとうございます。

>>99 ありがとうございます。

無職「…129歳…。」


女武士「129歳!? 129歳の人間がそんなに若々しくピンピンとしているハズがない!!」


無職「一応、このヒヨコ娘のオムツも替えたコトもあるんだぜ? 赤ちゃんの頃は可愛いかったのに…。」


女少佐「今でも可愛いもん!!」

無職「我が儘に育っちまった…何を間違えたかねぇ…。」

女少佐「フンッだ!」

無職「まぁ、いいや…。」

女少佐「女武士? 彼は100年前 あの魔王と勇者の連合軍と戦った兵士の一人よ!」

女武士「100年前の大戦で戦った……兵士?」


無職「女武士… 俺は魔王に呪いをかけられて、死ねない体になってしまったんだ。
 奴が死ぬまで 俺は死ねない…。」


女武士「死ねない? 不死身なのか?」


女少佐「正確に言うと、お兄ちゃんは 死ねない体のまま眠り続けて、一生悪夢を見続ける呪いを魔王からかけられたの…。」


無職「あぁ、永遠に目が醒めず 悪夢を見続ける呪い。」

女少佐「生きながら地獄を さ迷い続ける呪い…。」


無職「ただ、魔王の呪いの一部、眠り続けるコトだけは、ある人のおかげで解呪して貰えたんだ…。」


女武士「……。」


無職「寝ても起きれるようにはなった… でも、今でも眠ると必ず悪夢を見る。寝るのが怖い…。」


女少佐「お兄ちゃんは、そんな呪いをかけられたまま終戦を迎えたわ…。 そして、世界は再び平和になった…。」

無職「女武士… 俺は顔の形も変えるコトが出来るんだ。
 だから俺は今まで、素性がバレなかったんだ。」


女少佐「彼の背中には、黒い大きなアザがあるの… 魔王の呪いが未だにかかっている証しよ…。」


無職「女武士… 他の者には言うなよ?」


女武士「わ、分かった…。」ゴクリ…


無職「そうだ!! そんなコトより人質だった彼等は無事か?」

女少佐「えっ!?」

女武士「あぁっ!? そうであった!!」


無職「冒険者ギルドに行って、彼等の棲んでいた場所は調べてある! 行こう!」

―女召使の棲みか―

女召使「わ、私達はどうすればいいんだろう…。 私のせいで 勇者様が死んでしまう。」ガクガクブルブル


少年「お姉ちゃん…。」

   ガタッ?


女召使「だ、誰?」


無職「よう? 二人とも大丈夫か? しかし、良くこんな崩れそうな廃墟の家を見つけたな? 扉がガタガタしてるし、危ないぞ?」


女召使「ゆ、勇者様? 御無事で?
 そ、その服はあの魔導師のですか?」


無職「あぁ、服がボロボロになっちまったからな貰った…それと、俺は影武者の方だよ…。 勇者じゃない…。」


女召使「えっ!?」

無職「まぁ、いいよ…。 入って来なよ二人とも?」

  ガタガタッ…


女少佐「うぅっ…この壊れた扉 重っ…!! あぁっ! 二人とも良かった!無事ね?」


女武士「この少年が人質だった少年だな?」


無職「さて、無事は確認出来たし 勇者に連絡取れるか?」

女少佐「一応、テレパシーが届く範囲にいると思うけど?」


無職「連絡を取ってくれ! 彼と話しがしたい! 勇者の客室に呼んでおいてくれ!」

女少佐「分かった!」

無職「それと、ヒヨコ娘と女武士の二人に それぞれ頼みがある!」

女少佐「ヒヨコ娘って言わないでよ! 違う名前で呼んで!!」カワイクナイ!!


無職「実は、まだ全然終りじゃないんだ! むしろコッチの方がヤバい!」


女武士「何があった?」


女少佐(無視www)


無職「城の方に移動しながら話そう! おい! 8分の1淫魔ピヨすけ! そこの二人も連れて行くぞ!」


女少佐「ヤッパリ ヒヨコ娘でいい…」///

……………
………
―勇者の客室―

無職「人払いは出来てる?」セッキョウ タイムダ!!


土勇「あぁ、大丈夫だ。 今はこの部屋に二人だけだ…。
 しかし、不思議な感覚だよ 自分と話してるみたいだよ…。」


無職「顔はソックリだからな?」フンッ


土勇「そうそう、人質を助けてくれて、ありがとう!
 …で、話しって何だい? もう一人の土の勇者様?」


無職「何故、死のうとした? 両国の関係が危うくなるだろう 許されることじゃないぞ?」


土勇「第三姫の結婚が決まった…。 ドワーフ国の大臣の二番目の妃になるらしい。 来月結婚すると聞いた…。」


無職「ちょっ!? オマエ… まさか そんな理由で、死のうとしたんか?」


土勇「彼女は昔から心優しい姫だった。 特に奴隷のコトに関して、いつも心を痛めていたよ…。

 光の国が奴隷を買い 狭間の国が奴隷をモノのように扱うコトを…。」

無職「そんなコトはどうでも良い お前が死んだら第三姫が悲しむやないですか?」モウ アホカトwww




土勇「彼女が嫁げば、『狭間の国』に干渉できなくなる。 彼女は奴隷制度を無くしたいんだ!

 今回の件で、私が死ねば 狭間の国と光の国は 奴隷達や流民に対する考え方を 変えるかも知れない…。

 もし変わらなくても 切っ掛けは出来る。」




無職「お前! ふざけんなよ…」ギリッ…


土勇「平和になった この世では、勇者なんてただの飾りさ… 彼女は、位の高い人のところへ嫁ぐべきなんだ。」


    ガスッ!


土勇「ぐぅ… な、何をする!」


無職「まだ殴り足りないぜ?」ギロッ

土勇「なんだと!!」


無職「お前は、奴隷制がどうなるか見届けないまま死ぬのかよ…
 俺と同じで随分と卑怯で無責任な奴だな…?」



土勇「……。」



無職「残された姫一人に 全部丸投げする気かよ…
 最愛の人が死に、希望しない嫁ぎ先で 故郷の国を憂いて 寂しく死んで行く… そんな姫は可哀想だな?」


土勇「……。」


無職「死にたがりの勇者様…? 死んじまったら 愛する人に 感謝の気持ちすら伝えるコトが出来なくなっちまうんだぜ?
 第三姫に全部押し付けて 勝手に死んじまうんかい?」


土勇「くっ…。」


無職「こんな奴の為に身代わりしてたのか…」フンッ…

土勇「!!」ギリッ



無職「そうだwww 女を盗られた記念に今から一緒に風俗行こうぜwww

 姫のコトなんて忘れて遊んじゃおうwww

 女なんて星の数程いるんだ! 死ぬなんて馬鹿らしいコト教えてやるよwww

 割引き券もあるし、オススメの嬢つけてやるよwww ズコバコ遊んで嫌なコトを忘れ…」



 ドゴオォォ!! メキメキブチュゥ…



無職「ぐっ…あがっ…えぇっ…!?」
(内臓破裂で死んだの分かったぞ… 俺が不死身じゃなかったら殺人罪だ…
 忘れねぇからな! 糞勇者め!!)ナミダメ

土勇「さっきから黙って聞いてれば、いい気になるなよ? 俺と同じ顔で言われると頭にくる…。」ワナワナ


無職「お前の本性見たり… お前は勇者じゃねぇ… イジケ虫の寝取られ野郎になるんだ。」ゲフッ…ゴフッ…


土勇「まだ愚弄するか? どうしてくれよう?」ギリィ


無職「ふんっ… なら… 城から一番近い宿屋に行けよ…。
 そこのスゥイートルームに可愛いデリバリー呼んであるからさ…。
 嬢の名前は第三姫…。」


土勇「なっ! なんだと!?」

無職「あそこは、治安悪そうだから早く行かないと彼女危ないかもなぁ?」ニタァ…

土勇「貴様あぁぁ!!」


無職「早く行けよ…で、彼女に謝ってシッポリして来い…。」


土勇「くそっ!覚えておけよ! 姫!今行くぞ!」


  バタアァァーン…


無職「扉は静かに開け閉めしやがれ… 破けた内臓に響くだろ…。
 ……。 ふぅ…血相かいて行ったか…。 馬鹿な男だ…城の近くが治安悪い訳ないだろう…。

 後は、ヒヨコ娘が来るのを待つか…。

 ここからが本当の勝負だぜ…。」

―暫くして、再び勇者の客間―

無職「おい? ちゃんと言われた通り、国の重要人物を城から出したか?」ダリィ…


女少佐「うん! 大丈夫だよ! お兄ちゃんに言われた通りに 色々な宿屋に分けて避難させてる!」ゴエイモ ツケタヨ!



無職「この国の問題点… 奴隷制度もそうだが、弱点がもう1つ浮き彫りになっちまった…。」ハァ…ヤレヤレ ダゼェ…


女少佐「戦後100年… 平和ボケしてしまったのね…この狭間の国は…。」

無職「まさか、魔物共の変幻が見破れないとは…。」


女少佐「この国はスパイ天国ね…。」

無職「多分、勇者への刺客が勇者の滞在中に来るハズなんだ!!」


女少佐「お兄ちゃんの言うコトが本当なら、城の中の重要な人達にも 同時に刺客が来る可能性があるんだよね?」

無職「分からないけどな…。 ただ、時間が経てば城の警備が厳重になる! 狙うなら 今夜しかないハズ!」


女少佐「一応、各部屋に兵士を忍ばせて配置してあるわ!」

無職「あのパレードの襲撃は言わば目眩まし…。」


女少佐「あれで変幻を見破れなかった我々は 町中に潜む魔物を探し出す為に動き回って、兵力を分散させてしまった。」


無職「城の中が手薄になった隙に 刺客が入りこんでいるハズだ! 畜生! 後手後手だ!」

女少佐「お兄ちゃん… いつもゴメンね…。」


無職「本当だぜ… 俺はただの無職の一般人なんだぜ? もう兵士じゃねぇんだからな? 老体に鞭打ちやがって!」

女少佐「お兄ちゃん…… 私で刺客を倒せるかな?」

無職「お前しかいないんだ…そろそろ、ベッドの下に隠れろ! 勇者の刺客が来るハズだ!」


  コン コン コン


無職『誰か来たぞ?』ヒソヒソ…


女少佐『うん!ベッドの下に隠れるね?』コソコソ…


無職「はい…。」


   ガチャ…


第三姫「勇者様あぁぁ…」ダキシメ…


無職「なっ!?第三姫?」


第三姫「愛してる!!」ブチュゥ…


無職(おいおいwww ベロチュウ美味しいwww …って…アレッ?)クラクラ…

第三姫「お・ば・か・さ・ん♪」


ボフンっ…


無職「なっ…変幻が解けた!?」クラクラ


サッカバス「こんばんわ! 勇者さま 私のキス美味しいでしょ? 甘い誘惑の味よ?」


無職(ヤバい…チャーム…か? 色欲まみれの俺にはたまらん…。)


サッカバス「さっきのキスで分かったけど貴方 無限の魔力を持ってるのね?」ダエキ オイシカッタワ!


無職(バレたwww魔法は使えないけどなwww)


サッカバス「高い魔力を持った貴方の体液は、淫魔にとって、上質のワイン… もっと吸い出して ア・ゲ・ル♪」クスクスクス


無職(ちょwww 勘弁www)

サッカバス「ここに来る途中の衛兵さん達には、甘くて気持ちの良い夢を見て貰ってるわ!
 だから誰も来ないわよ? 楽しみましょう?」



女少佐(あんっ…お兄ちゃん! 私のピンク色のジェリービーンズを 焦らすようにクリクリして苛めたら 腰の奥から 甘いジェリーが 沢山トロトロ 出て来ちゃうよぅ!)ビクンビクン///…ハァハァ…zzz…


無職(ア、アレェッ? ヒヨコ娘? まさか…ワンエイスのサッカバスの癖に寝ちまってるのか?
 精神攻撃に対する耐性くらい持ってろよwww)


サッカバス「貴方の精を全部吸っちゃうと殺しちゃうから… 瀕死の状態にして、魔王様の所に運ぶね?

 そこで、永久に封じ込められてしまいなさい!」クスクスクス


無職(死なない者に対する対処法は 対象者を封じるコト…か…。)クソッ!!

女少佐(はぁんっ…そんなに掻き回したら、またイッちゃう… 気持ちいいよぅ… もっと苛めてぇ! 何度もイカせてぇ!!)ムニャムニャ///…zzz


サッカバス「ウフフッ…キスだけで、こんなに大きくしちゃって…。」ギュッ…


無職(わわわっ…ヤバぁい それに触るな…あぁ…堕ちる…。)トローン…


サッカバス「貴方のドロリとした 白くてイヤらしい魂を優しく搾り出して ア・ゲ・ル♪」


無職(ヒヨコ娘!起きろ!)


サッカバス「特別に勇者様の理想の女に化けてあげる!」

  ボフンっ!!


無職(なんで、ヒヨコ娘に化けるんだよwww)


サッカバス「ふーん…本当は、さっきの お姫さまじゃなくて こんな娘がタイプなんだ?
 じゃあ、この娘で優しく搾り出してあげるね? お兄ちゃん?」クスクスクス…

無職(意識が…)

サッカバス「じゃあ脱がすよぉ?」ズルズル

無職(持っていかれる…)

サッカバス「アラアラ? お兄ちゃん? コレ、固くて熱いよ? 指先でぇ…ツツーっとナゾって悪戯しただけで、すぐに吹いちゃいそう…。」クスクス…

無職(うぅ…)


サッカバス「この熱くて固いビンビンしてるのに 私の唾を垂らして ヌルヌルにしてあげようと 思ったけどぉ……」フウゥゥ…

  サキッポ ガ ヒクンヒクン フルエテ カワイイ…


サッカバス「その必要がないくらいに 自分でヌルヌルしたの出しちゃって 凄くエッチだよ? お兄ちゃん?」クチュクチュ…


無職(……。)

サッカバス「敏感なさっきぽさん をクルクル指先でヌルヌルしちゃうと 体がビクビクしちゃうね?」ウフフ


無職(駄目だ…。)


サッカバス「お兄ちゃんの 肉棒さんを 甘く優しくナデナデしてあげる!」ニヤニヤ

無職(……。)

サッカバス「お顔を歪ませて…私のお手て気持ちいいの?」ウフフ


無職(頭の中に…)

サッカバス「私の ア・ソ・コ はもっと気持ちいいんだよ? お兄ちゃん?」クチャクチャ


無職(白い靄が…)

サッカバス「どんな男でも可愛く喘ぎながら ビュクゥッ!って、白いの出して甘く震えちゃうんだから!!」

  ウフフ…


サッカバス「ねぇ?想像してみて? ニュルニュルした肉ヒダで貴方のモノを 優しく搾りあげるとね?
 耐えきれなくなった陰茎が私の中で ビュビュッ! …ってエッチに弾けちゃうの…」

  クスクス…


サッカバス「きっと貴方もすぐに 甘い痺れに悶えながら 肉棒さんをビュクビュク しちゃうんだろうなぁ?」

  キモチイイヨ? モット モダエテ…

サッカバス「お兄ちゃんの……… 私の手でヌルヌルこすられちゃって気持ちいいね? 手の中で爆発させちゃう?」クスッ…

  シコシコ… クチュクチュ…


サッカバス「恥ずかしいオシッコ イッパイ出ちゃってる トコロ良く見ててあげるね?」

  モット ビクビク フルエテ!

サッカバス「クスクスクス… このクビれた部分に 指を引っ掛けて クチュクチュこすると気持ちいいね?」ニコッ

 エッチナ タマシイ! ソロソロ デチャウ? クスクスクス…


サッカバス「お兄ちゃんのアレ… ピクピク震えて 『もうエッチなヌルヌルを出したいよぅ… イッパイ吸われてビクビク震えたいよぅ…』って言ってる…。」

 ホラ! ビュクビュク シヨウヨ?

サッカバス「お兄ちゃん? 肉棒さんが可哀想だよ? もう青臭いの ビュクッ! …ってイッパイ出しちゃおう? ね?」

ビュービュー ダソウネ?


サッカバス「クスクスクス… チョットぉ? お兄ちゃん? 本気にしちゃったの?」


無職「……~~っ!!」///


サッカバス「ヤダァ…… 貴方の陰茎 凄くエッチなオスの匂いをプンプンさせてるよ? もう、甘い痺れに耐えきれない? 白いの出して降参しちゃう?」クスクスクス

  ユウワクニ マケチャエ!


サッカバス「じゃあ、さっきから見つめてる 私のカワイイお口でカチカチの肉棒さんをパックリ咥えて 優しく吸い出してアゲルね?」

  アムッ!ジュップジュップ…


サッカバス(お口の中で ビュルッ! と白いの出してビクビクしちゃえ!!)


無職「……~~っ!?」ビクビクビク

サッカバス(お尻の穴に指をネジネジ入れて 気持ちイイ弱点をコリコリ弄りながらイカせてあげる!)


 ツプウゥゥッ…/// コリコリコリ!?


無職「あびゅりぃぃぃぃぃ!?」ブッ…

 ブビイィィィィィイィィィィ!? プププププ… プスウゥゥゥ……


無職「はぁぁぁぁぁん!」ミチッ…

……ミチミチっ…ぶりっ…ぼとっ……ぶりっ…ぼとっ…


無職「……~~っ!!」プスゥ~…ブペペペペペペ…

サッカバス「おえぇぇ~っ…。」ゲホッ…ゲホッ…

  ボフンっ!


無職「んっ!?ハッ!?喋れる? 変幻が解けてる? チャームも解けた?」


サッカバス「別のモン出してんじゃねーよ! ムードぶち壊しじゃん!」ムッキャアァァ!!!


無職「屁っ? そうなんですか? いや~、歳取ると色々と弛くなってwww」129サイ ダカラネwww


サッカバス「屁っ?じゃねぇよ!! この糞ったれが!!」ハジメテダヨ コンナ クツジョク!!


無職「やべぇwww 無職から糞っタレにジョブチェンジしちまったwww ハッ!? 殺気!?」ビクゥ!?


女少佐「ねぇ? ソイツ誰? 何でズボン下ろしてるの? お兄ちゃん? 怒らないから教えてくれるかなぁあぁぁ?」ゴゴゴゴゴゴゴ…!!

糞やろうwwww

>>126 ごめんなwww 頭の中じゃ 全ての物語が組上がってて この1章しか馬鹿できないんだよwww

無職「ちっ、違う! いや、違わないケド違う!」アセアセアセ…


女少佐「浮気はさぁ? バレたらヤバいんだよぉ? 知ってるぅ?」ニコォっ…


サッカバス「煩いわね? 眠りなさい!! 甘く優しき眠りに包まれよ!! 睡眠魔法…フワワワアァァン……… ~って利かない!?」


女少佐「今の私に聞くわきゃないでしょう?」ゴゴゴゴゴゴゴ…


サッカバス「なっ!何故!?」

女少佐「私にも淫魔の血が入ってるからです!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…!


無職「最後まで…してないよ…… ある意味…最後まで出して出しきって、色々な意味でオワタ状態だけど…」オドオド…

女少佐「焔の精霊よ…焼き尽くせ!! 獄炎!!」

ゴオオォォォオォォ…


無職「ぬわあぁぁぁあぁぁぁ!!!」クソガ ヤケテ ヤケクソニ ナッテルwww


サッカバス「くっ!? 強い!? フンッ! 不利な戦いはしない主義なの! バイバ~イ!」


女少佐「くっ!! 待て!泥棒猫! 炎の矢よ!出て来い! パキュウウゥゥン!!
 照準は合わせたわよ? 大人しく投降しなさい!」


サッカバス「そんな、へなちょこ弾あたるか! 彼氏にでも当てときな!!」ヒョイッ…


無職「ちょっwww俺はこのヒヨコ娘の彼氏じゃねぇしwww
…って、後ろに隠れて盾にすんなよ!!」ヤケクソ フムゾ?

女少佐「まだ言うか! 炎の矢よ貫け!ファイヤーアロー!」バシューン!


サッカバス「わぉ!?撃っちゃうんだ!?」クスクス


  ドスゥ…っ…


無職「ぬっがあぁあぁぁぁ!」


サッカバス「アラアラ、可哀想…まぁ、いいや!じゃあね~♪ 飛翔術!!バイバ~イ!!」ビューン♪


女少佐「くっ!窓から逃げるか? 卑怯な!!…ちっ…逃げられた…。」


無職「お、おい…。落ち着け…。」ガクガクブルブル…
(2回も死んだぞwww)


女少佐「貴方さぁ? 随分調子に乗りすぎだよ?」ニコニコ…


無職(怖いwww)ガタガタガタ…


女少佐「ねぇ? 聞いてるの? 私の方が強いんだよ? マジ何回死にたい? 貴方が望むだけ殺すけど?」ニッコリ…

無職「俺達… 付き合ってないよね?」ガタガタブルブルwww

女少佐(ふんっ… 何故こんな奴を 心から愛しちゃったんだろう… 酷い男なのに… 悔しいなぁ…。)


無職「ハッ! しまった!!」

女少佐「何よ? 窓の方に走って…。」イライラ…


無職「ヤッパリだ! 攻城戦が始まる! 直接落としに来るぞ!! 二段構えだと思っていたんだ!」

女少佐「えっ!?」


無職「勇者を拐った後、城と城下町を攻め落とす! これが敵のシナリオだ!」ヤバイ フルチン ジョウタイダ!! ソトニ キテイク フクガナイ!!


女少佐「そっ…そんな?」

無職「女武士には、防衛戦の準備をさせてるが城壁の外を見て見ろ!」ユウシャ ノ フクヲ モラオウ!! ゴソゴソ…


女少佐「あっ、あの数は… どれくらいいるの?」

無職「五万以上はいるだろう……… い、いや…これはチャンスだ!!」ヨシ ソトニ デレル!!


女少佐「あっ!? お兄ちゃん? 何処へ行くの?」

―あるホテルの一室―

第三姫「ハァハァ…アハァンッ!! そんなに突き回したら…もう果ててしまいますの!! 気持ちいいの!! 勇者様あぁぁぁ!!」アンアン


土勇「俺ももうっ!!」ガクガク


第三姫「一緒に来てっ! あっ! イクぅイクぅぅぅあはぁんっ…もうだめぇぇ! 甘いの来ちゃうぅぅ…~~っ!! ……~~っっ!!!」ビクビクンビククゥ!!


土勇「ぐうっ… ~っ!!」ドクゥゥゥ…ビュクゥ…ビュビュビュゥ…




バタァァーン!!


女少佐「チョットお兄ちゃん? ノックもせずに扉を蹴破ったら…あっ!!」///


第三姫&土勇「えっ!?」ビュクッリシタヨ!?


無職「あっ! ゴ…ゴメーンwww そうだよねぇ?」


第三姫「きゃっ!きゃああぁぁあぁぁ!! えっ?勇者様が二人?
でも片方の勇者様は とても残念なオーラが滲み出てますわ…。」

それ無職(29)さんですから~
ざんねーん!

>>133 それ貰った

無職「残念でスンマセンねぇ…」アハハハハ…


土勇「何か用かなあぁぁあぁ!? 死にたいんなら幾らでも殺してあげるけどぉぉおぉ?」ユラァ…


無職「フルチンでユックリ近寄って来ないでぇ 怖すぎるwww」


土勇「最期に言いたいコトは?」ゴゴゴゴゴ…


無職「まっ、待て! 話せば分かる!! 良い話しを持って来た!!」ガクガクブルブル


土勇「言ってみなよ?」フシュゥゥ…


無職「勇者の存在意義を最大限に生かすチャンスが来たぞ!! これをきっかけに、第三姫を自分のモノにしろ!」
(フルチン仁王立ちとか怖すぎぃ 咥えて欲しいのかwww)ナミダメ


土勇「何を言って…ハッ!?」


無職「気配で分かるのかよ…勇者って奴は本当にチートだな…?」スゲェ…

土勇「城壁が囲まれてる! 魔の気配がする!!」

無職「エッチの続きは、国を救ってからにしろよ ドワーフ国の大臣より 国を救った英雄と結婚した方が 第三姫も幸せだろ?」


第三姫「勇者様?」

土勇「どうやら、この国に魔の大群が押し寄せて来ているようです!」


第三姫「えっ!?」

土勇「安心して! 全部倒して、この国を必ずや お救い致します。」



無職(第三姫って 胸…結構あるよなぁ… いいなぁ勇者は… アレと楽しめるわけか…。悔しい!!)ギリッ…


女少佐(お兄ちゃん…第三姫様の胸見すぎだよ… お兄ちゃんなんて大っ嫌い!!)ギリッ…


無職「勇者様? 良ければ城壁の上から 狭間の国の危機を見てみませんか?」フク キロヨ? フルチンハ ヤバイ!!


土勇「分かった! 行こう!」ワカッテイル! イソイソ モソモソ…

無職「良し じゃあ、コッチに来てくれ!」

ドタドタドタ……


第三姫「あのっ? 貴女は行かないのですか?」クビカシゲ…

女少佐(くぅ…お兄ちゃんを誘惑しやがって…!!)ギロッ


第三姫(なっ…何で睨まれてるの私?)アセアセ

女少佐「行きますよ… 城壁の四方が囲まれてますので、勇者様と違う所の防衛に行きます…。」


第三姫「あっ! はい御苦労様です!」

女少佐「ところで、第三姫様は本当に勇者様が好きなんですか?」フンッ…


第三姫「なっ! 当たり前でしょ!?」ムカァ!


女少佐「なら、全てを捨てる気で彼を愛した方が良いですよ? 折角、相思相愛なんだから…。」


第三姫「言われなくても!」


女少佐(うぅ…羨ましくなんかないんだから! お兄ちゃんの馬鹿! 私だって愛して欲しいのに!!)

―北の城壁―

無職「女武士!状況を教えろ!」



女武士「まだ城壁は破られていないが 城壁全てを囲まれている!敵の数は約五万!

 突然だ! いきなり目の前に敵の大群が出現したのだ!
 なんとか城壁の外にいる民は内側に避難させたが 非常にマズイ状態が続いている!」



土勇「城壁に張り巡らせた結界のお陰で 城の内部には転移されなかったみたいだが、大群で城壁を囲まれれている訳か…」


無職「高位の魔導士が転移の魔法でも使って 大群を送ったんだろうよ?」


土勇「確かに高位の魔導士がいる様だ… 魔王の四天王『氷の魔将』ヤツの気配が感じられる。」

土勇「土の刃よ!地中より突出せよ!」

 シュババババ!!


無職「水晶の剣山が地中から生えてきやがった…。」

女武士「水晶の槍で敵が串刺しに…。」


無職「約一万が一瞬で壊滅か…。相変わらず勇者の力は凶悪だ…。」


土勇「じゃあ後は少し運動して来るよ…。」ピョーン…


女武士「城壁から飛び降りて、一人で戦いに行ってしまった…。」ポカーン…

無職(『氷の魔将』…か…馬車を襲った奴は恐らくソイツだな…。)


女武士「なっ…あっ…勇者とは…こんなに強い者なのか…?」


無職「代替わりしているとは言え、100年前こんな奴等と戦ったんだぜ?
狭間の国が瞬殺されたの分かるだろ?」チート ナ ツヨサwww


女武士「どんどん斬り伏せていく…。」


無職「勇者の剣の一薙ぎで大鬼100体くらい一気に葬ってワロタwww」ツヨスギwww

女武士「敵がどんどん壊走していく…。」

無職「後は勇者に任しておこうぜ、この国の危機を救うのは、確かに勇者だよ…。じゃあな?」


女武士「お、お主は何処へ行くのだ?」


無職「風俗に行って!!スッキリして来るwww」

女武士「な、何だと?待て!コラ!許さんぞ!」


無職(胸騒ぎがする…)


女武士「くっ!行ってしまった…。」
……………
………

―城壁内部―

無職(何処に行った ヒヨコ娘?)


町人1「おい、早く逃げろ! 東の門から離れるんだ!」

町人2「あぁ、可愛らしい軍人の人が魔法で戦ってたけど時間の問題だな…。
 中央の城が避難場所になっている。 早く そこに行こう!!」


無職(今回は たまたま勇者による『勇者封じの腕輪』の事件と 魔王による『勇者の誘拐作戦』と『狭間の国滅亡作戦』が同じタイミングで起きただけだ…。)


兵士「貴方は勇者様ですね?」

無職「……そうだ…何だ?」


兵士「一度開けた東門が閉じなくなってしまいました。 どうかお助け下さい!勇者様!!」

無職「何故、こんな時に東門を開けた!?」


兵士「分かりません!指揮系統が混乱していて…。」


無職(だから、勇者も魔王も嫌いなんだよ! 人の国で好き勝手やりやがって!)

―東門城壁―

女少佐「うぅ… 駄目だ… 扉の外に張った3層の結界のウチ 2層が解けちゃった… もう魔力が尽きかけてる…。」フラフラッ…


兵士1「少佐! 全員収容出来ましたが… 扉が完全に閉まりません!!」


女少佐(外にいる逃げ遅れた人達を 城壁内に入れたまでは良いけど、扉が閉まらない…。
私のせいで魔物達を城の中に入れちゃう…。)


兵士2「人が一人なんとか通れる隙間が開いてしまって このままでは危険です! すぐに退避して下さい!」


女少佐(うぅ…外で助けを乞う国民を見ていられなくて門を開けちゃった… 私、無能だな…。
戦局を悪くしちゃった…。)


兵士3「少佐! お下がり下さい!!」

女少佐(でも……結界に直接触れて魔力を贈れば…少ない魔力でも何とかなるかも…。)


兵士1「少佐?」


女少佐「私が討って出ます…。貴方達は門を閉めるのよ!!」シュラン…


兵士2「おお! 少佐がサーベルを抜いたぞ!」


兵士3「何人か盾を持て!少佐と一緒に外に出るぞ!」


女少佐「いいえ! 貴方達は、何とかして、この大きな扉を閉めて! 私は自分で何とかします!」
(何も出来ない癖に!)


兵士2「ですが…」


女少佐「大丈夫よ! 敵の目を引き付けた後に、一人で逃げ切れるわ… 安心して…。」

兵士3「扉に上手く縄をかけたぞ!」


女少佐「じゃあ、頼んだわよ?」ダッ!!


兵士1「よ、良し皆で引くぞ!」


女少佐(門の外に出て結界を張り直さないと! 敵の目を引き付けて時間を稼がないと!)トタタタ…


兵士1「よし! 皆! 少佐が門の外に出た!! 扉を引くぞぉ!」


兵士達「せ~のっ!!」ギリギリギリ…


女少佐(頑張って扉を閉めて!!)

兵士達「ぐぬぬぬぅ…」グッグググ…

女少佐「結界に手を添えて………フゥッ… 女神よ!我等を護りたまえ!『守護結界』」パキイィィン…



パシュ!…バギイィィン!!


女少佐「矢、矢がコッチに飛んできた…!?」
(こ、怖い…。結界が解けたら…死ぬ!?)ガタガタガタ

パシュッパシュッ…!!ビュン! バギイィィン! バギイィィン!!


女少佐(敵を引き付けなきゃ…)ガタガタブルブル


   ビシビシビシッ!?


女少佐「け、結界にヒビが!? な、泣くもんか! 怖くなんか…ないんだぞ!!」カタカタカタ…

兵士2「扉が少し動いたぞ!」


女少佐「わ、我こそは 狭間の国の魔術士にして…」
(結界…解けたら…死ぬ…死んじゃう…)ガクガクブルブル…


 パシュン… バギイィィン!!

   バリバリメリッ!!?


女少佐「んひぃ…~っ!!」
(怖い怖い怖い!!)ヘタン…


兵士1「少佐殿! 大丈夫ですかあぁぁ?」

女少佐(いつも浮気して! 私の気持ち無視して! お兄ちゃんなんて大っ嫌いだ!!)ジワァ…


兵士2「どうする? 少佐殿を助けるか?」


  ビシビシビシッ!!?


女少佐(大っ嫌いだけど…大好き… 悔しいけど… 愛してる…。)グスッグスッ

兵士3「しかし、命令では扉を閉めろと…。」

女少佐(最期にお兄ちゃんに『ありがとう』って言いたかった…。)ウルウルウル…


兵士1「確かにそう言われたが…」


 ビキビキビキ…ビシィ!!

女少佐(死んじゃったら、愛してる人に 感謝の気持ちも伝えられないのに…。)ツゥー…ポロ…ポロポロ…


兵士1「だがあのままでは少佐が危ない!」


  ビシビシビシッ!!? バラバラバラ…

女少佐(お兄ちゃんに抱き締めて貰いながら 死にたかった…。)ヒック…エグッ…


兵士3「どうすれば良いんだ?」


  バリィ! バリィ! ミシミシィィ!!


女少佐(抱き締めて貰いながら『今までありがとう!』って言って死にたかった。)ヒグッエグッ…


兵士2「結界が解ける! 女神様どうかお助けを!!」

 

 バリイィィィィイィン!!




女少佐「お゙兄゙ぢゃ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ん゙! 今゙ま゙でぇ゙!! あ゙り゙がどゔぅ゙!!!」ブワァ…ボロボロボロ…





  ズドオォォン!!


無職「痛たたぁwww 城壁の上から落ちて、また死んじまった…… って、ヒヨコ危ねぇ!!」ダッ!!


  ビュンビュン…ザクッザクウゥッ!!


無職「んひぃwww 矢が背中に刺さったwww 痛いぃぃwww」ナミダメ


女少佐「お゙、お゙兄゙ぢゃ゙ん゙!?」ヒックエッグ…


無職「よぅ? 待たせたな? 泣くなよ? 部下が心配するだろうwww」ナクナ! ツライトキホド ワラエwww

敵魔導師「なっ!? つ、土の勇者だと!!? 作戦では勇者は…いないハズ…」タジタジ…



女少佐「お゙兄゙ぢゃ゙ん゙… 怖゙がっ゙だ… 怖゙がっ゙だよ゙ぅ゙…。」エグッエグッ


無職「あ~ヨシヨシ…さてと…」ナデリナデリ


  チュチュゥ…チュッ…チュクッ…


女少佐「…~っ!!……~っ!!」///
(舌が口の中に入って来て… 頭の中… 蕩けちゃう… 気持ちいい…)


無職「プハァ…どうだ…? 落ち着いたか?」


女少佐「はえっ… うん…」/// トローン…


無職「ついでに、俺の無限の魔力が体液を通してお前の中入ったんだ 魔力回復しただろ?」
(サッカバスの血って便利だなwww)


女少佐「あっ!魔力が戻ってる!!」パアァッ!!

無職「結界の魔法を唱えろ! 城門を守るぞ!」


女少佐「うん!! 女神よ! 我等を護りたまえ!『守護結界』」パキイィィン…


敵魔導師「し、しまった!?」アセアセ


無職「よし! 後は扉の中に入れwww」


女少佐「うん! 城壁の上に行くね?」トタタタ…


無職「フム、中に入ったな…ならば門を押すか…。」


兵士1「勇者様だ! 勇者様が来てくれたぞぉ!」ヤッタァ!!


無職「覇ああぁぁぁっ……!!」
(俺は勇者じゃねぇ…。)ググっ…

兵士2「少佐殿は無事だ! よかったあぁぁ!」モウ ダイジョウブダ!!


無職(ヒヨコ娘は俺と違って人気者だねぇ…。)ググググぅッ…


兵士3「勇者様が扉を押してくれている! 内側からも皆で引っ張るぞ!」


無職「よし、みんなで門を閉めるぞぉぉおぉ!」


 ググググ… ズ…ズズ…ズズズ… ガコオォォン!!

兵士達「やったあ!扉がしまったぞぉぉおぉ!!」



無職「我! 光の国の土の勇者なり!! 狭間の国の兵士達よ! 敵に矢をドンドン射かけよ!」
(ケツ穴に刺さった矢が痛いwww 悲しいロストバージンwww)


兵士達「エイエイ応!」


無職(後は、どさくさに紛れて、とっととケツまくって逃げようっとwww)

―数日後 城内の庭―

土勇「君のおかげで、私は救われたよ…。 ありがとう!!」ニコッ


無職「良かったな自殺が失敗して…。
あぁ、そうだ! 没収した『勇者封じの腕輪』だけど、光の国に送り返したぜ?」ケッ!


土勇「そうか…。」


無職「また馬鹿な勇者様が 自殺に使うと不味いから、破壊してしまいたかったんだがな?」フンッ


土勇「本当に申し訳ない…。」ペコリ


無職「『勇者封じの腕輪』は、ヤッパリ魔王の手に渡っていて、狭間の国への襲撃に合わせて 勇者の暗殺計画があったんだ…。」


土勇「???」


無職「しかし、勇敢な土の勇者様は、捕らえられて殺される可能性があったのに、一人で5万の敵を挫き―― 四天王の『氷の魔将』を倒し―― 狭間の国を救い―― 光の国の大切な『勇者封じの腕輪』まで敵から奪還しましたとさ…。」


土勇「君はいったい何者なんだ?」

無職「29歳の無職さ…」

土勇「私から君に何かお礼がしたい!」


無職「はぁ? 冗談言うなよ? 俺は魔王も勇者も大っ嫌いなんだ…。
お前みたいな甘ちゃんで、正義感溢れる奴って大っ嫌いなんだよ…。

特に自殺しようとする馬鹿は大ッ嫌いなんだ!!

じゃあな?バイバイ!」スタスタ…


土勇「……。」シュン…


無職「あぁ! そうだ! 第三姫との御結婚が 決まったそうで、おめでとうございます!
お前はどうでもいいけど、彼女は幸せにしてやれよ?」ガッツポーズ!


土勇「あっ!あぁ!有り難う!!」パアァッ!!


無職「此にて一件落着www」ニコニコ

 


   あーっ!いたーっ!!


女少佐「こんなトコロにいたぁぁ!! 見つけたよおぉぉ!! いつまでも逃げれると思わないでねぇ?」ズザアァァ…


無職「なっ! ヒヨコ娘!?」ビクゥ!?


女少佐「ヒヨコ娘じゃないもん!! それより、また風俗行ったでしょ?」


無職「何を根拠に言ってるんだよ!」
(風俗街で勇者のソックリさんと言われて かなりの有名人www)


女少佐「貴方の部屋からこんな名刺が押収されました。ドウゾ…。」


無職「何々?『今日は楽しかったです! また来て下さい私の勇者様!』」(ヤベェwww)


女少佐「絶対に許さないから!
今日も貴方を何度も搾り殺してあげる…覚悟してね!?」クスクス…

無職「ゆっ、勇者? さっき 俺にお礼がしたいって言ってたよな?」アセアセ…


土勇「えっ? あぁ…。」アハハハ…


女少佐「お兄ちゃん… 覚悟を決めて… 美味しく… 食べてあげるから…」ジリッ…ジリッ…


無職「このヒヨコ娘から俺を護ってくれ…頼む!!」タジタジ…


女少佐「お兄ちゃん!覚悟おぉぉ!!」ガバァッ…


無職「ギャwww 捕まったあぁぁwww」ジタバタ…


女少佐「あのね?」ギュギュゥ!


無職「な、何だ?」アセアセ


女少佐「お兄ちゃん 愛してる! いつもありがとう…。」スリスリ



女少佐(生きているからこそ 愛してる人に感謝の気持ちを伝えるコトが出来る…。
 そんな当たり前の事が凄く嬉しい…。)

無職(ふっ…カワイイ奴…)ナデリナデリ…

女少佐「じゃあ、貴方の美味しい真っ白な魂…イッパイ吸いとって ア・ゲ・ル♪ …ね?」/// ハァハァ…


無職「チョッ! 騙された! 勇者! 早く助けてくれっ…て……あの…向こうから凄い勢いで走ってくるのは!?」


女少佐「え~っと、第三姫…様? だよね?」


第三姫「アナタ~♪」ジャーンプ!!


土勇「うわわっ!?ぎゃああぁぁあぁぁ!!」


無職「おいアレっ…。」ポカーン…


女少佐「勇者様が……第三姫様に組み伏せられてるね…。」ポカーン…

第三姫「今日も頑張って 子作りしましょうね?」ツヤツヤ…テカテカ…


  ズリズリズリッ…


女少佐「引きずって 連れて行かれる勇者様の顔…泣いてる…?」アッケ…


第三姫「今日は100回くらい頑張ってね? ア・ナ・タ?」ウフウフ…


無職「100回だと!?腹筋じゃないよね?」ガクガクブルブル


土勇「もう、教会で目が覚めたくない! 勘弁してくれ! 影武者殿ぉ!! 私を護ってくれえぇぇえぇ!!」エグエグ…


無職(自殺させてやった方が 苦しまなかったかもなwww)


女少佐(私より淫魔www)


無職(しかし、コッチも他人事じゃないな…。
どうやってヒヨコ娘のラブホールドから逃げようかな?)

女少佐「さて、お兄ちゃんもイッパイ ビュクビュクしちゃおうね?」クスクス


無職「い、いや待て! アレじゃあ、勇者がチョット可哀想だろ!?」


女少佐「ん?まぁ?…確かに?」ソンナコトヨリ シヨウヨ!!


無職「俺じゃ勇者を助けれない… お前が行って助けてやれよ…。」ソノスキニ ニゲルwww


女少佐「ええ~っ… ちょっと お兄ちゃん?」


無職(さて、今日も店の嬢達に感謝の気持ちを伝えながらオッパイを揉んで飲むぞwww)


女少佐「お兄ちゃんと一緒にいたいのにぃぃ!」


無職「いいから…お前が…」




  勇者を護れwww


  ―おしまい―

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次回   無職「勇者と遊べ?」

 時間が出来たら書くと思います。

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