提督「加賀さんの手料理が食べたい」 (8)

加賀「唐突ね」

提督「折角ケッコンしたんだし、それらしい事してみたいんだ」

加賀「分かったわ。少し待ってて下さい」



ガチャッ



提督「案外言ってみるもんなんだな」

提督「加賀さんの料理は艦娘にも評判良いし、楽しみだ」

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~20分後~



加賀「お待たせしました。どうぞ」

コトッ

提督「えっ何これ」

加賀「ペヤングです」

提督「そういう事じゃなくて・・・というより、ペヤング作るのに20分もかかる?」

加賀「2回ダバァしてしまいましたから」

提督「2個も無駄にしたのか」

加賀「無駄にはしてません。赤城さんが美味しいと言っていたので」

提督「シンクに流れた焼きそば食うなよ・・・食い意地張りすぎだろあいつ」

提督「そうじゃなくて、これ料理って言わないよな?」

加賀「私が作りましたから」

提督「なんか麺もべたべただし、匂いも変なんだけど」

加賀「何かご不満?」

提督「いえ、頂きます」

ズルズル



提督「――ぶっほ!苦っげぇ!!」

加賀「提督。食べ物を粗末にするのは良くないわ」

提督「焼きそばってこんなに苦いっけ!?ちゃんと作ったのか?」

加賀「ええ。ちゃんと油で戻してから調味料を混ぜましたが」

提督「・・・油って食用油?」

加賀「普段私達が給油している油です」

提督「何故ペヤングを機械油で戻す。普通に考えてお湯だろ!」

加賀「私達艦娘はこれで食べていますから。人と艦娘で摂取する物が違う以上、提督の言う普通の料理を作れという方が無理です」

提督「さも正論のように言ってるけど、おかしいのは加賀さんの方だぞ?」

加賀「やりました」

提督「なにドヤ顔してんだ」

加賀「ごめんなさい提督。私が間違っていました」

提督「あー、まぁきちんと説明しなかった俺にも問題が・・・」

加賀「これはペヨングでした」

提督「そういう問題じゃねぇ」

加賀「ならどうしたらいいの?」



ズルズル



提督「加賀さんが食うのか・・・人が食べれる料理を、加賀さんに作って欲しいんだよ」

加賀「我儘ね」

提督「ワガママなのか?これ」

加賀「わかりました。善処はします」

ガチャッ



提督「すごく不安だ」



~数十分後~


島風「てーとく!キッチンからすっごい煙出てるよ!」

提督「何だって!?島風は他の人呼んで来い!」



ダッダッダ
バンッ



提督「加賀さん!大丈夫!?」

加賀「コンロに火の手が・・・そんな・・・」

提督「一体どうした!」

加賀「お茶漬けを作ろうとしたら、油が引火して・・・」

提督「何でそんなに俺に油食わせようとするの?」

加賀「多少の油は体にいいもの。特に脳疾患を予防する働きがありますから」

提督「だからって機械油じゃ摂取しねぇよ」

加賀「私達艦娘はこれで食べて・・・」

提督「それはもういいから」

提督「とにかく、火を消さないと。消火バケツはこれか」

加賀「提督、それは」

提督「えっ」


バシャッ


加賀「修復バケツです」

提督「アッー!」


ゴォー



その後、島風が連れて来た大淀と明石によって鎮火された。
俺と加賀さんがキッチンに出入り禁止になったのは言うまでもない。

ペヤング食べてたら思いついた。
お目汚し失礼。

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