武内P「!?猫が人間に…?」美城専務「……」 (51)

!注意!
・設定はてきとーです
・水をかぶると女とかパンダとかになるあれのネタです
・一部キャラ崩壊注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463764357

猫「ニャッ!フニャッ!」ガリガリツメトギー

今西部長「専務に呼ばれて来ましたが……この猫は?」

ちひろ「……こちらが専務です」

今西「はい?」

ちひろ「実は…」


------中国のとある山奥---------

ガイド「お客さん、ここよ。伝説の修行場呪泉卿。百以上の泉の一つ一つに悲劇的伝説があるのよ。」

美城「なるほど。悲劇的伝説…光り輝くことなく途絶えた夢の行く末か」

ハッ!ハッ!セヤァッ!チョコマカニゲヤガッテコノクソオヤジ!!ハッハッハー、マダマダアマイナー!

美城「……もっと近くで見たいが構わんか?」

ガイド「お客さん!万一落ちると大変なことになるあるよ!」

美城「ふっ。この美城の名をもつ者がわざわざ足を踏み外すような真似はせんよ。」ツカツカ

ドガッ!!ユダンシヤガッタナ、オヤジー!!ザッパーン

美城「…このようなぼんやりと濁った水面では星たちを映すことすら適わんな」

パンダ「ファフォーーーーン!!」ザバァ-

美城「っ!!なん…」

ドッポーン!!

ガイド「あー猫溺泉に落ちてしまた。猫溺泉は千八百年前、猫が溺れたいう悲劇的伝説があるのだよ。以来ここで溺れた者、皆猫の姿になてしまう呪い的泉」

美城(なんだ、何があった!?水中で体がうまく動かんぞ…このままでは…)ゴボゴボ

ザッパーン!!ヤリヤガッタナー、コノパンダ!!

ガイド「あいやー、だから私言ったあるねー。」

黒服「美城様が泉に落ちられたぞ!!すぐに救出せよ!」

ガイド「あいやー!?身の危険を感じるある…逃げるあるよー」

ちひろ「というわけでして、私の部下が水中から救出しようとしたところ猫の姿になった専務がいたと報告をうけています」

今西「千川君の言うことに間違いはないのだろうけど」

美城(猫)「ニャッ!!」

今西「それで、専務は元の人の姿に戻れないのかい?」

ちひろ「今部下に呪泉卿とガイドの調査を行わせて…あ、報告がきたので少し失礼します」


ちひろ「部長!専務!戻り方が判明しましたよ!」

今西「何だって!?」

美城(猫)「ンニャッ!?」シュビッ

ちひろ「呪泉卿で溺れた者は、お湯をかぶると元の姿に戻るそうです。」

今西「そんな簡単に戻るのかい?」

ちひろ「そのようですね。ただ…」

今西「ただ?」

ちひろ「水をかぶるとまた呪われた姿になるみたいで…」

美城(猫)「マーオ!!」(なんだと!!)

今西「それでもとりあえずは人間になれるんだね。そうと決まればすぐに給湯室へ…」

ドア「ガチャ」

みく「お疲れ様にゃ!」

アーニャ「ドーブラエウートラ。ちひろさんこんにちは」

のあ「………ぬこ」

ちひろ「あ、にゃんにゃんの皆さんお疲れ様です!」

みく「あ、かわいい猫ちゃんがいるにゃ!ちひろさんの猫なのかにゃ?まぁみくの方がかわいいけどね」

アーニャ「こっちにおいで。オーチンクラスィーバヤ…この猫さんきれいな顔してます」

美城(猫)「フニャァ」(困った)

のあ「……おやめなさい、二人とも」

みく「どうしたにゃ?」

のあ「このぬこ様のもつオーラ力はただものではないわ。おそらくこの事務所でもトップクラスよ」

アーニャ「…確かにすさまじいオーラを…感じます」

みく(何を言ってるか分かんないにゃ)

ちひろ「皆さん、レッスンの時間は大丈夫ですか?」

みく「あっ!!のんびりしてる時間なんてなかったにゃ!!二人とも急ぐにゃ」

のあ「……それでは」

アーニャ「…またね、猫様。いってきます」

ちひろ「はーい。いってらっしゃい」

ちひろ「ふぅ。アイドルたちに会ったらどうしましょう?やっぱり言わないほうがいいですかねぇ?」

美城(猫)「ニャッ!」(もちろんだ)

今西「とりあえずPくんが戻ってきたら伝えて、対応はまた検討しよう。とにかく今はお湯を沸かして…」

ドア「ガチャ」

みりあ「こんにちはー。あ、猫さんがいるー。ちひろさん、触ってもいーい?」

ワタシモサワルー!ワタシモー!!ウワー、フワフワシテルー。モフモフ、モフモフ!フヒ、カワイイヨー

ちひろ「すみません専務。今西部長も急用で出ちゃいましたし、バタバタしてお湯を沸かす時間ありませんでした」

美城(猫)「ウニュン、ニャニャニャニャーン」(まあ、仕方なかっただろう)

ちひろ「やっと落ち着いた」

電話「プルプルプルー」

ちひろ「お電話ありがとうございます、346プロ…はい…またですか…」

ちひろ「すみません専務、近くの居酒屋で今日は友紀さんたちがはじけてるそうなので行ってきます。すぐに戻りますから」バタバター

美城(猫)「」


------2時間後---------

美城(猫)(一向に帰ってこないが……どうしたものか)

ドア「ガチャ」

美城(猫)(きたか!?)

武内P「…ただいま戻りました。おや、千川さんもいませんか…!?」

美城(猫)「」

武内P(事務所の机にかわいい猫が…)

武内P「どなたの猫でしょうか…それとも捨て猫を拾ってきたか…いや、きれいな毛並みをしているので飼い猫ですか?」

武内P(ですが、もう夜も遅い。このまま事務所に置いておくのも…)

武内P「とりあえず、残りの仕事を片付けてしまいましょう」

美城(猫)(あの緑の事務員はいったい何をしているのか)

------某居酒屋---------

早苗「だーかーらー!私にだって可能性あるんだから!」グビグビ

川島「わかるわー。女は20代になってから輝くもの!ねぇ、チッヒ」グビグビ

ちひろ「分かりましたから、そろそろ帰りますよ。明日も皆さんお仕事なんですから」

楓「かえではまだかえりません…フフッ」ギュー

ちひろ「アッ、ハイ、ソーデスネー。離してください。ていうか誰がチッヒですか」

友紀「」グデーン

------しばらく後---------

武内P「ふぅ。今日はこのくらいにしておきましょう。」

美城(猫)(結局猫の姿のまま一日を無駄に過ごしてしまった。)

武内P「結局猫さんを誰も迎えに来ませんでしたが…どうしましょう」クビサワリ

美城(猫)(このままでは帰れんし…事務所に一人で泊まるのも…どうしたものか)

武内P「仕方がありません……今日は私の家にいっしょに帰りましょうか…?」

美城(猫)「ニャッ!?」(なにィ!?)

美城(猫)(しかしこのままでは、飲まず食わず、さらに一人で明日の朝まで過ごさなければならない)

美城(猫)(それに彼の家にアイドルが押しかけているという情報も耳にする。この機会に抜き打ち調査もいいのでは?)

美城(猫)(……やむをえまい)

美城(猫)「ウニャニャニャーン」(よろしく頼む)

武内P「それでは帰りましょうか」ネコダッコー

美城(猫)「!?」(むっ!?)

美城(猫)(力強いが、優しく包み込むような抱き方…気持ちい…いや、何を考えている!?)

美城(猫)(だが…まぁ悪くはないだろう)

------車内にて---------

武内P「……それにしてもいったいどなたが飼い主…なんでしょうか」

武内P「首輪こそしてませんが…毛並みも整っていますし…どことなく気品もありますね」

美城(猫)「ニャン」ドヤァ

武内P「…となると櫻井さんのようなお金持ちの方でしょうか…?」

武内P「まぁ考えても仕方はありませんが…おや、雨が降り始めましたね…気をつけなければ」


※ 武内Pが色んな人を担当している設定にしときます


武内P「到着しました…さぁ、行きましょうか。……そういえば名前が分かりませんが…どうしましょうか?」

美城(猫)(名前……そういえば周りからは常務やら専務やらしか呼ばれてこなかったな)

武内P「まぁ明日に飼い主の方に聞きましょうか。それでは行きましょう」ダキッ

美城(猫)(…暖かい)

武内P「猫さんを雨に濡れないようにしなけれ…くっ」ツマズキー

バッシャーン!!

武内P「!!すみません…体は大丈夫ですか!?…せっかくきれいな体なのに濡れてしまいましたね…」ダキッ

美城(猫)「シャッー!!」(無礼な!!)

美城(猫)(だが…こちらも送ってもらっている立場だ。この程度で腹を立ててはいけないか)

武内P「すみません…怒らせてしまいましたね」シュン

美城(猫)「ミャァーオ。ゴロゴロ」(気にするな。気分はそれほど悪くないぞ)


『ジーザザザー…かくきれいな体なのに濡れて…ザザザーザ』

?「……ふーん」

武内P「ようやく着きました。…さて、今日は大丈夫でしょうか…」ドアガチャ

美城(猫)(何を心配しているのか…)

響子「おかえりなさい、プロデューサーさん!!掃除もすんでますし、ご飯もすぐにできますよ」

輝子「……フヒヒ、今日は…きのこの入った…オムレツだぜ…フヒッ」

小梅「今日はね……響子さんのお手伝いをして……三人でいっしょに作ったの…」

武内P「」

美城(猫)「」

美城(猫)(いや、放心している場合ではない…アイドルが異性のプロデューサーの家にいるなどあってはならないではないか!!)

美城(猫)「フゥーシャー!!」アバレアバレー

武内P「ムッ、急に…どうかしましたか…?見知らぬ人にびっくりしているのでしょうか?」

響子「あ、かわいい猫さんじゃないですか!!暴れないでいいですよー。ほらほらー、こわくないー」ダキッ

美城(猫)(くっ、アイドルを傷つけるわけにはいかない……しっかりと監視をし、明日にでも事情を説明してもらうか)

響子「やだ、この猫ちゃん濡れてますよ、プロデューサーさん。早く拭いて乾かしてあげないと…」

小梅「…私も……いっしょに…」

輝子「猫にキノコは…あまり食べさせないほうがいいか……残念だな…フヒ」

武内P「……私はどうすれば」

響子「そういえば猫ちゃんのご飯はどうしますか?私たちと同じものは食べられないですし…」

武内P「そうですね…とりあえずヨーグルトがありますので、それを少しあげて…他は後で買いにいきます」

響子「夜中にお買い物!いいですね!」

武内P「……いや、私一人で行きますので…それよりみなさんはなぜ私の家に…?」


小梅「……プロデューサーさんがご飯買ってくれるって。……よかったね」ナデナデ

美城(猫)「ゴロゴロ」(…気持ちいい)



?「……ふーん…今日はあの三人に猫?か…キャットフードもって雨宿り作戦…悪くないかな」

みんな「ごちそうさまでしたー」

武内P「後片付けは私がしておきますので、皆さんはそろそろ帰り支度を……」

響子「プロデューサーさん!デザートも召し上がりますか?」

武内P「……デザート…ですか?」

響子「はい!私、『五十嵐響子』を召し上がれ」

武内P「」

響子「やだー、無視しないでくださいよー」

輝子「フヒッ、親友、…この猫少し汚れてるぞ」

武内P「そう…ですね。あまり毛繕いもしないようですが…嫌がらなければ軽く洗ってあげましょうか」

美城(猫)「ミャァーオ」(ふむ…入浴とマッサージか…悪くない)

小梅「…私たちが……きれいにしてあげるね…?」

------お風呂場---------

小梅「……気持ちよさそうにしてるね…」ゴシゴシモミモニ

武内P「猫は濡れるのを嫌うと聞きますが……大人しいようでよかったですね」

美城(猫)「フニャ」ウツラウツラ

小梅「……もう…かゆいところとかないかな…?そろそろお湯で流して…」

美城(猫)(もう終わりか…悪くなかっ…お湯!?)

美城(猫)(たしか事務所で聞いた話だとお湯をかぶると……まずい、それだけは何としても回避しなければ)

美城(猫)「シャー!!」アバレー

小梅「わっ、急に暴れだしたよー」

美城(猫)「マーオ、マーオ、マーーオ!!」ジタバター

美城(猫)(こんなところで戻ってしまっては……)

小梅「……しょうがない子だね……悪い子には…お仕置きしなくちゃ…ね…」

美城(猫)「ニャッ!?」ビクンッ

美城(猫)(何だ!?突然寒気がしたと思ったら、体が動かせん……やめろ、このままでは)

小梅「…ありがとう。……じゃあ流すね…」

美城(猫)「ウニャーーーー」(やめろーーーー)

ジャァーーーーー

美城(猫)(これまでか……)

武内P「…おや、少しずつ大きくなって……」

武内P「!?猫が人間に…?」

美城「……」ウマレタママノスガター

武内P「…女性の姿に……え、専務……?」

美城「……」

武内P「え……いや、なぜ専務が私の家の風呂場に……疲れて幻を……ですが……」

美城「……」ウマレタママノスガター

小梅「……えっと……」


ドアバァーーン!!

凛「プロデューサー!!キャットフードを探してるって心の声が聞こえたから買ってきたよ!!あと雨で濡れたからお風呂借りるね。よかったらいっしょに……」

響子「プロデューサー、猫ちゃんのお風呂終わりました?じゃあ次は私と……」

武内P「」

小梅「」

美城「」ウマレタママノスガター

輝子「フヒヒ」

響子「……と、とりあえず専務が入浴されているみたいだから、みんな戻りましょうか?」(アイエエエ!?センム!?センムナンデ!?)

美城(……そうだ、後から来たものは状況を理解できていないはず…とりあえずこの場を乗り切れば……)

美城「君たちは女性の入浴を観賞する趣味をもっているのか?」キリッ

武内P「……い、いえ、そんなことは……」(私の家の浴室になぜ専務が?猫はどこに?……私は疲れているのでしょうか…)

小梅(さっきまで猫ちゃんを洗ってたのに…どうしてだろう?……分からない?…うん、そうだよね…)

輝子「戻ってキノコの様子でも見るか…フヒ」

凛「………」

この状況の中で渋谷凛は冷静に状況を分析していた。齢16歳にもかかわらずトップアイドルへの道を駆け上がっている彼女にとってはそのようなことは造作もないことであった。
何故私の未来の家に専務がいるのか。盗ち…プロデューサーとのテレパシーによる情報では帰りの車に誰かがいた可能性はあるが、家には専務がいた様子はなかった。
だが家に帰ってきた時点では響子、小梅、輝子の3人しかいなかった。では専務はどのようにして家に侵入したのか。
考えられるパターン……まずは不法侵入である。この家の鍵はあってないようなものであるため侵入は容易である。さらに今日は猫やあの3人と食事をとっていたため
他に意識を取られがちであった。玄関から侵入しても気取られる可能性は低いであろう。これが最も可能性としては高いであろう。
侵入後は身を隠しながら洗面、浴室でプロデューサーの衣服まで堪能できる。なるほど、この若さで専務まで上り詰めた知略は伊達ではない。
だがやはり愛する男性を支える能力としては私のほうに軍配があがるであろう。理由はいうまでもないが。
次に考えられるパターンとしては最初から専務が家に忍び込んでいたパターンだ。だが私も馬鹿ではない。将来の自分の家なので当然であるが、普段から出入りをしているにも
関わらず、専務の匂いはまったく感じることはなかった。……となるとやはり…

美城「…君はいつまそこにいるのだね、蒼の少女よ」

凛「アッ、ハイ」

美城(この後どうすれば…とりあえず人間に戻り、一人にはなれたが)


美城(どの程度彼らが状況を把握しているかによるが……色々と考えておかなければ…)

美城(まず現実的に考えて猫が人間になるとは信じられないはずである。切り崩すとすればそこからだが…)

美城「……ッ!!元に戻ったが…衣服はどうなっているのだ?……ない…だと?」

美城(この状況で、何も着ずに戻ることなどできるはずがない。だがいつまでもこのままというわけにも……)

美城「どうすればこの場を乗り切れる…?もはや何をしても逃げ場がない。それこそ魔法でもない限り…」

美城(いや……私は今魔法のような現象を起こすことができる……いちかばちかではあるが、もはやこれしか…)

美城「ええぃ、ままよ!!」

水「ザバーン」

武内P「……専務が浴室におられましたが、いつからこの家にいたのかご存知の方はいますか?」

一同「……」イイエ

武内P(私にもまったく分からない…猫を洗っていたら急に専務が……)

武内P「……さすがに皆さんが私の家にいることを知られてしまってはただではすまないでしょう。今後のことを専務とお話しますので、皆さんはお帰りください」

響子「でも!!私たちが勝手にプロデューサーさんの家に」

輝子「そうだぜ……親友よ…自分だけが……かっこつけたって…ダメだぜ…」

武内P「何かあれば皆さんにもお話しますので……今日は夜も遅いので。これでタクシーを呼んでください」

凛「そうだよみんな。プロデューサーが困ってるし、今日はとりあえず帰りなよ」

響子「そう…ですね。じゃあみんな、今日のところは帰りましょう」

ジャアプロデューサーサン、アシタマタハナシテクダサイネ。 シンユウ、ガンバレヨ、フヒ。ジャアマタアシタ・・ネ。

凛「……ふう。やっとみんな帰ったね、プロデューサー」

武内P「いえ、渋谷さんもお帰りください」(いつの間に家にいたんでしょうか…?)

凛「もう、プロデューサーったらわがままなんだから」

武内P「…ではお気をつけてお帰りください」

凛(もっと詳しい情報を集められるようにしておかないと…)

トコトコ…シュタッ!!

美城(猫)「アォーン…」

武内P「……おや?先程の猫さん…今までどこに?」

武内P「それにしてもまた体がびっしょり濡れていますね…専務がお上がりになる前に、乾かしましょうか」フキフキブオー

美城(猫)(やはり毛の手入れの仕方は…悪くない。ではなく、後は先ほどの出来事についてどう思っているか分かれば)

武内P「はい、これで大丈夫でしょう。……それにしてもどうして専務が私の家の浴室に…いや、考えていても仕方がありませんね。とりあえず入浴が終わってからお話しましょうか」

美城(猫)(もう少し様子を見るか…)

……………………

武内P(もう1時間近くになりますが…)

武内P「様子を見に…行きましょうか」

浴室「ガラーン」

武内P「中には…誰もいませんね。一体専務はどこに…いや、やはり私が幻覚を見て…」ウーン

美城(猫)「アォーン」(そう、幻覚なのだ)

武内P「確かに常識的に人間がいきなり姿を現すなど…テレポートのような超能力でもない限りありえないですが」

?「ハックチ!!イマドコカカラテレパシーガ!?マタアラタナサイキックヲミニツケテシマイマシタカー」

武内P「他の場所にもいませんし、やはり幻覚…」

美城(猫)(よし、今日のところはどうにかなりそうだ)

武内P「考えていても仕方ありませんね。今日のところはもう寝ましょうか」

美城(猫)「ニャッ!!」ガッツポー

武内P「しかし寝るといってもあなたにかぶせる毛布などもありませんし…ちょっとせまいですが同じ布団で寝ましょう」ダキッ

美城(猫)「ニャッ!?」(なにィ!!)

美城(猫)「ウウゥーウシャー!!」(離せ、離せー!!)

武内P「暴れないでください…猫に布団を取られるという人を聞いたことがありますが、どうやらうそではないようですね」

武内P「一つの布団ではせまくて申し訳ありません。それにしても……あなたはきれいですね。毛並みだけでなく、瞳も美しい。飼い主の方に大切にされて育ってきたのでしょう」

美城(猫)「………」

武内P「…実はあなたをなでたりしていた女の子たちはアイドルで、私はそのプロデューサーをしています」

武内P「そして、浴室で突然現れた女性は、専務といって私たちの上司…動物の世界ではボスのような存在です」

美城(猫)(…君は猫に何を言っているのか?…疲れているのか?)

武内P「私も専務も彼女たちが活躍できるように、色々なことをしてきました。時には方針が異なり……アイドルにつらい思いをさせてしまったこともありました。」

武内P「ですが、私も専務も彼女たちが輝けることを第一に考え、支えてきました。」

武内P「彼女たちの笑顔には、人を幸せにする力があります。…あなたの笑顔も、きっと見る人…飼い主の方や私を元気にしてくれるのでしょう」

武内P「ですから…居心地のいいところではありませんが、私にも笑顔見せていただけませんか…?」

美城(猫)(…まさか猫に対しても『笑顔』などと……しかし…悪い気はしないのかもしれないな)

美城(猫)「ニャーオ」

武内P「……いい笑顔です」ニコッ

美城(猫)「!?」ズキュウウゥン!!

武内P「私も…何を話しているのでしょうか。そろそろ寝ましょう。寝づらければ教えてください」

美城(猫)(私は何をドキドキしているのか!!これでは生娘ではないか…しかし…アイドルが気を引かれるのも分かる気がするな)

美城(猫)「……」(ドキドキして眠れる気がしない)

-------天井裏---------

?「……結局この猫ちゃんは何者だったんでしょうか?……とりあえず今日の報告はしましょう」ニンニンッ

-------翌日---------

ちひろ「あー、頭痛い…結局閉店後もバーやらで、三件もはしごすることになるとは思いませんでした」

早苗「でもこの頭痛こそ、生を実感できる瞬間よねー」

瑞樹「わかるわー」

ちひろ「川島さんそればっかじゃないですか」

ちひろ(昨夜は結局戻れませんでしたが、今日事務所に来たときにも専務の姿はなかった…上手く人間の姿に戻れたのでしょうか)

ドア「ガチャ」

武内P「おはようございます」with美城(猫)

ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん。あ、専務もご一緒ですか」

美城(猫)「!!」

武内P「えっ、専務!?」バッ!!キョロキョロ

ちひろ「だって、プロデューサーさんの腕…」

ネコダイーブ!!キャア、キュウニナニスルンデスカー!?

楓「キャットに飛び掛られてキャット驚く……フフフっ」

ちひろ「プロデューサーさん、その猫ちゃんどうしたんですか?」

武内P「…昨日事務所に戻ったところ、ポツンと机の上におりまして…誰も迎えにこないようでしたので、家に連れて帰りました」

ちひろ「そうなんですか。家で仲良くできましたか?」(私のせいなんですよねぇ)

武内P「…実は様々なことがありまして。まず帰宅したら……昨日は五十嵐さん、白坂さん、星さんがいらっしゃいました」

ちひろ「ほうほう」(まだマシなメンバー…かな)

武内P「それで……ここからは私もよく分からないのですが、食事後にこの猫を浴室で洗ってあげている時のことなのですが」

ちひろ「えっ!?猫をお風呂に入れたんですか!?」(ヤバイ)

武内P「特に嫌がらなかったので…そして体を流してあげる時に……なぜか…入浴中の美城専務が現れて……五十嵐さんやいつの間にかいた渋谷さんも合流して」

ちひろ(オワタwww)

武内P「その後皆さんを帰したのですが、いつの間にか専務も姿を消し……気がつけばこの猫がびしょ濡れになっていました」

ちひろ「不思議な出来事ですねー(棒)」

武内P「…はい。まるで夢を見ているようでした。普通に考えればアイドルが鍵のかかった家に侵入したり、専務が現れたり」

ちひろ「疲れがたまっているかもしれませんね…今日は早くあがって、ゆっくりしてください!!」

ちひろ(プロデューサーさんは昨夜の出来事をあまり信じていなさそう…上手くいけばごまかせるんじゃ……!!)


ちひろ「じゃあ猫ちゃんはこちらでお預かりして飼い主を探しますので。お仕事がんばってください!!」

武内P「…はい!!それではいってきます」

ドアガチャ!!スタスタ……

ちひろ「とのことですが、昨夜はお楽しみでしたか、専務?」

美城(猫)「フシャー」ミダレヒッカキー

ちひろ「ウソですっ!!すみませんでしたー」ヤメテー

ちひろ「とりあえず人間に戻りましょう。今日はポット沸かしてあるのですぐに戻れますよ」オユジャー

美城「ふぅ……とりあえず戻れたが…」ウマレタママノスガター

ちひろ「」

美城「」ウマレタママノスガター

ちひろ「ふ、服を…とりあえずロッカーに私の替えの服がありますから、着てください!!」

美城「……感謝する」

ロッカー「いっぱいあるでー」キミドリ、ナース、ミコフクニミズギー、ブルマ、メイド、キモノー

美城「……普通の服はないのか?」

美城「…それで、今後の動きについてだが…」inキモノ

ちひろ「プロデューサーさんは現実だと思っていないふしがありますし、メンバー的にも隠蔽の方向でいいと思います」

美城「だが……私は浴室で……その///」

ちひろ「昨日は輝子ちゃんのキノコを夕食に使ったそうですので、キノコにとる幻覚症状の線でいきましょう」

美城「彼女はその道のプロだ。さすがに無理があると思うが…」

ちひろ「大丈夫ですよー。最悪、実際に幻覚症状を起こさせれば信じると思いますし。ただ問題が二つあります」

美城「何だ?」(アイドルにそんなことをしてもいいものなのか…?)

ちひろ「一つは小梅ちゃん。あの子は不思議な力があるから、薬の力だけではごまかしきれない可能性があります」

美城(今、薬と口にした気がしたのだが…)

ちひと「二つ目はキノコを食していない子です。凛ちゃんと…」

美城「いや、昨日いたのは渋谷、五十嵐、白坂、星に間違いはないぞ?」

ちひろ「甘いですよ、専務。まゆちゃんやアーニャちゃん、あやめちゃんなどの潜伏組み、晶葉ちゃんやまゆちゃんの盗聴組み、芳乃ちゃんやまゆちゃんの霊感?組みもいますから」

美城(佐久間の評価はどうなっているのか…)

ちひろ「まぁやれるところまでやりましょう!!」

そして……

響子「おはようございまーす」

ちひろ「あ、響子ちゃん。おはようございます。ちょっといいですか?」

響子「あ、はい大丈夫ですけど。どうしましたかー?」

ちひろ「実は昨日のことなんだけど」

響子「あ、そうなんです、ちひろさん。プロデューサーさんに相談しようと思ってたんですけど……」

ちひろ「ここだと人が出入りするし、あっちの部屋に行きましょう?」

キノウノアレハゲンカクナノヨー?デモ、タシカニハダカノセンムガ…プシュー!!…キノウセンムナンカミテマセンヨネェ?…ハイ、ワタシハイエデカジヲシテイマシタ

プシュー!!……キノウハショウコシャンハワタシトキノコパーリィシテマシタネ?ヒャッハー!!サイッコーダッタゼー!!

………

ちひろ「とりあえず二人は堕としましたが、残りが小梅ちゃんに凛ちゃんとその他もろもろ……強烈なんですよね」

美波「何が強烈なんですか?」

ちひろ「あ、美波ちゃんお疲れ様です」(これは危ない気配が…)

美波「お疲れ様です。それで何かありましたか?」

ちひろ「いやいや、別に何もありませんよー。昨日大人組みとお酒飲んだんですけど、強烈だったなーって。友紀ちゃんなんて完璧にダウン…」

美波「……専務、猫」

ちひろ「」

美波「もうネタは挙がってます。……さぁ、詳しく教えてください。他の子には言いませんから……ね?」

ちひろ「……秘密は厳守していただけますか?」

美波「……この部屋内にいる私たちだけのものにしましょう」

ちひろ「分かりました。…実は」

凛「あ、私も部屋にいたからいいよね?」

アーニャ「ヤートージェ。私も最初からいましたよ…?」

芳乃「隠し事はーいけないのでしてー」

留美「『部屋にいる私たち』なのだから、当然私も入っているわよね?」

ちひろ「オワタwww」

のあ「……裏で休んでただけなのに出ていけない……」

森久保「……机の下にいただけなんですけど……」

一同「「「水をかぶると猫になる!?」」」

ちひろ「はい……ですので、実はあの猫は専務の変身した姿なんです…」

凛「くっ……」

美波「なんていうこと…!!専務にプロデューサーさん布団への潜入を許してしまうとは!!」

留美「……それで、どうして専務はそんな体質になったのかしら?」

一同「「「!?」」」

一同(そうか……魔法使いじゃあるまいし、必ず何か原因があるはず……それを解明し、私も猫になれれば…)

ちひろ「いやー、私もそこまでは(棒)」

?「隠し事をする悪い子には……おしおきが必要だよ……ね?」

ちひろ「ヒッ」ゾクッ

小梅「その反応は……やっぱり何か…知っていますね……?」

留美「結局は専務のスケジュールなんか調べてばれるんだから、諦めなさい」

ちひろ(申し訳ありません、専務。やっぱり私、アイドルには勝てませんでしたッ!!)

ちひろ「実は中国のとある山奥に呪泉卿という湖があって……」

-------その後---------

一同「「「一週間ほど中国に行ってきます」」」

響子「みんな揃ってどうしたのかしら?」

輝子「……わかんねえな……フヒ」


ちひろ「…という訳で、実はあの猫ちゃんは専務でして…浴室でプロデューサーが見たのも、一緒に寝たのも専務なんです」

武内P「……しかし、そのようなことが現実に……」

美城「君に好意をもっているアイドルの一部が競うように中国へ旅立ったのが何よりの証拠ではないのか」

武内P「……はい…」

美城「それで……だ。千川君は席をはずしてもらえるか?」

ちひろ「はい」

美城「……君は事故とはいえ、私の全てを見てしまった。さらに同じ布団で一夜を共にした。これは事実であるな?」

武内P「……はい。どのような処罰も受けますが……彼女たちにだけは迷惑がかからないようにしてください!!お願いします!!」

美城「いや、私にも多大な過失がある。……だが、アイドルたちはおそらく皆猫になって帰ってくる。なぜだか分かるな?」

武内P「……猫の方がかわいいからでしょうか?」

美城「…………………………本気でそう思っているのか?」

武内P「…はい」

美城「そうではない。君とより深く接点を持つためだ。勝手に家に侵入するのも何もかもそれが目的だ」

武内P「……はい」

美城「だが、もちろんそれは好ましいことではない。そこで……君に一つ責任を取ってもらおうと思っている」

武内P「……彼女たちのためになるならば何でも!!」

美城「……では、……私と良い仲に…なってもらおうか///」

武内P「良い仲とは…?」

美城「つまり…恋人というものになれということだ///」

武内P「」

美城「私とて一人の女だ。裸体を見られ、愛を語られ、一夜を共に男と付き合うことはやぶさかではない」

美城「それに、君が身を固めればアイドルたちとの距離も近づきすぎることはなくなるだろう。……何か異論はあるか?」

武内P「…ですが」

美城「……君は私のことが…嫌いなのか?」

武内P「……いえ、決してそうではありませんが…唐突なもので」

美城「では何の問題もないな。今、このときより君は私の伴侶となる。よろしいな」

武内P「…はい」

美城「///……まぁ初めはそれでいい。……千川君、もういい」

ちひろ「はい、お二人ともおめでとうございます!!」

武内P「……えっ?」

ちひろ「ごめんなさい、プロデューサーさん!!全部録画しちゃいました」テヘペロッ

-------一週間後---------

一同(猫)「ニャッ!?」(((はぁっ!?専務とプロデューサー(さん)が!?)))

ちひろ「……はい」

凛(何ていうこと…やっぱり盗聴なんか生ぬるいことではなく寝込みを襲うべきだったっ!!)

美波(意外な伏兵が……でもNTRもなかなか)


その後猫になれる一同で新たに「にゃにゃにゃにゃにゃにゃん」を結成

猫化アイドルという新境地を開拓しました

みく「みくも中国にいかにゃきゃならないにゃ!!」

のあ「……私たちのにゃんにゃんにゃんは一体……」

以上です。寝落ちしたり、ネットがいきなり途切れたり、ヘルプに入ったりで細切れになってしまいましたが…

専務をみんなでいじるパターンとか色々考えてましたがまぁ無難な流れで終わらせちゃいました。

読んでくださった方、ありがとうございました!!

なお、今月はあべななさんじゅうななさいの誕生日や芳乃様のお声を拝聴できるようになることが決定したいい月でした!!

あ、html化依頼も出してきます

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