希「第2回μ'sストイック暗記王ー!!」 (61)


※前作
希「μ'sストイック暗記王ー!」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1460725809



ーアイドル研究部室ー

希「というわけで第2回ストイック暗記王開催や!」ドーン

海未「またですか...前にやったのはいつでしたっけ」

絵里「確か2ヶ月前ね。何でこんなに日が空いたのよ」

ことり「いろいろあったんだよぉ...今回は海未ちゃんとにこちゃんが強制参加だから気を引き締めて頑張ってね!」

にこ「強制なのね...で?あのダブルバカと花陽は?」

フゥハハハー...ソラソラソラキヲソラ...

?「バカじゃないぞー!」ガラガラッ...スタスタスタ...

?「そうにゃそうにゃー!」テクテクテク…

?「だー...///」トテトテトテ...

真姫「また来たわね...何なのよあんた達は!」

?「我々は...」

?・?「気をそらせ隊!(にゃ!)(です!)」ドーン

絵里「相変わらずね穂乃果...」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463579359

穂乃果?「だから穂乃果じゃないんだって。我々は!」

にこ「はいはいわかったわかった。で?今回も前と同じような感じでやるの?」

希「せやね。一応ルール説明すると、1人ずつあるテーマに沿った暗記問題を出すから、それを制限時間内に暗記してって事やんな」

海未「えっと、誘惑に負けない精神を鍛える為の暗記でしたっけ。えと...」

希「ストイックさを競うんや。今回も全て暗記できた人にはμ's1日女王権をプレゼントするで」

ことり「前回やった真姫ちゃんと絵里ちゃんは見事に失敗してたから、今回こそは2人とも頑張ってね!」

にこ「ちょっと待ちなさい。またあいつらが邪魔するんでしょ?」チラッ

穂乃果?「そこで穂乃果が...こうして...」ボソボソッ

凛?「そしてその後凛が...終わった後に...」ボソボソッ

花陽?「最後に花陽が...だね。わかった」ボソボソッ

真姫「がっつりミーティングしてるじゃないの」

希「なんだかんだあの3人が1番大変やからね。今は放っておいてあげて」

ことり「今回も気をそらせ隊が邪魔しにくるけど、弓道を習っている海未ちゃん、ストイックアイドルのにこちゃんなら楽勝だよね?」チュンチュン

にこ「ふんっ!よーくわかってるじゃない!こんなのにこにとっちゃ朝飯、」

希「ほな早速海未ちゃんから始めるでー」

にこ「ちょっと!話は最後まで聞きなさいよ!」プンスカ

ことり「海未ちゃん、隣の教室に移動お願いしまーす」

海未「はぁ...とっとと終わらせてきます」スタスタスタ...

穂乃果?「じゃあ私たちも行くよ...!」タッタッタッタ...

真姫「今回はどんな邪魔してくるのか楽しみね」

絵里「多分すごくしょーもないとは思うけどね」ニコニコ

真姫「何笑ってるのよエリー」

絵里「私ね?結構あの3人の邪魔好きなのよ」

真姫「...確かに悪くはないけどね」プイッ

希「それじゃあ隣室に仕掛けたカメラ見てみよかー」

ことり「海未ちゃん聞こえるー?」

海未『はい。それにしても前より設備が豪華になってますね...どこから捻出したのですか?』

希「それは内緒やよ海未ちゃん。それより真ん中にある机に座ってもらって良い?」

ことり「(にこちゃんのアイドルグッズの一部がプレミア付いてたから売ったなんて口が裂けても言えないよね...)」トオイメ

にこ「何よことり、私いくら可愛いからって見つめないでよ」

ことり「そうだね...世の中知らない方が良い事の方が多いもんね...」シンミリ

にこ「何の話!?...あっ!もしかしてこないだなくなってたアイドルフィギュアと関係してるの!?ねぇ!ねぇってば!」アセアセッ

真姫「にこちゃんうるさい」

絵里「ちょっと静かにしてよ」

にこ「何であんた達は真剣にカメラ見てるのよ!」

海未『座りましたが...伏せられてるプリントを見ても良いのですか?』

希「ちょいと待ってな。今回海未ちゃんに暗記してもらう10項目は...これや!」

ことり「日本の武道10種類だよー」

海未『武道ですか...簡単そうですね』

真姫「海未、油断しちゃダメよ。あの3人中々手強いわ!」

海未『わかっています。必ずや暗記して穂乃果と...ふっ...ふふっ///』ニヤニヤ

絵里「海未、なんだか無理っぽい空気してきたわ」

海未『なんですか空気って!さ、希!早く始めましょう!』アセアセッ

希「じゃあ...暗記スタート!」

ー隣室ー

海未「柔道...空手道...合気道...」カキカキカキ...

海未「(思ってたより有名な武道ばかりですね。これなら制限時間内にいけそうです。しかし...)」

海未「(問題はあの気をそらせ隊。前回真姫と絵里を撃沈させた実力...侮れませんね)」

ガラガラッ

穂乃果「ただいまー...ふぅ。今日もいろいろ買っちゃったなぁ」テクテクテク…

海未「(...どういう設定なのですか?)」チラッ

ココア?「ただいまー」トテトテトテ...

海未「っ!?」ガタンッ!

穂乃果「ほら、帰ったら手を洗ってうがいしなきゃね?そらちゃん」

そら(ココア)「はーい」トテトテトテ...

穂乃果「まったく...さてと。夕ご飯作らなきゃ」

海未「(何なんですかこれは!?どうして...にこの妹のココアちゃんがここにいるんですか!?)」

にこ「ちょっとちょっと!?どうなってんのよ!なんでココアが出てくるのよ!」アセアセッ

希「さぁ?一応にこっちのお母さんから許可は得てるらしいで」

にこ「許可って...!そ、それにそらって誰よ!」

ことり「まぁまぁにこちゃん、落ち着いて」

にこ「妹がいきなり出てきて落ち着けるわけ、」

真姫「にこちゃんうるさい」

絵里「こっちは真剣に見てるの。静かにしてくれないかしら?」

にこ「えぇー...」オロオロ...

海未「(何がどうなって...)」オロオロ...

私は穂乃果。昔アイドルをやってた私も今じゃ普通の主婦として暮らしてる。

海未「(スピーカーから音声が...録音していたものですか)」

あの人が帰らない人になって早5年...あの人との間に生まれた子供、そらと一緒に毎日を幸せに過ごしてるよ。

海未「(そら?どうしてその名前なんでしょうか......っは!いつの間にか暗記をやめ芝居に魅入っていました...!危ない危ない...)」カキカキカキ...

そらはいつもあなたの事を聞いてくるの。きっと顔も知らないあなた会いたくてしょうがないんだろうね。ねぇ...私も会いたいよ...私の大好きな...

海未「...」














海未ちゃん...!

海未「..................えぇぇぁ!?」ガタンッ

希「これは衝撃の事実やね...!まさか穂乃果ちゃんと海未ちゃんが結婚している話とは...しかも海未ちゃん死んでるし子供はいるし」

絵里「ん?希はあの3人がどうやって邪魔するのか聞いてないの?」

希「何するかは気をそらせ隊に丸投げしてるからねぇ...ねぇことりちゃ......ん?」チラッ

ことり「ちょっと止めてくる」スタスタスタ...

希「っ!?ことりちゃんストップストップ!」ガシッ

ことり「離して希ちゃん!なんで穂乃果ちゃんと海未ちゃんが結婚して...しかも子供までいるの!?」

絵里「海未と穂乃果、海と太陽の間に生まれたからそらなのかしらね」

真姫「安直ねぇ...」ハァ

希「あれはあくまで芝居やから!落ち着いて!」

ことり「でも...!」

希「きっと穂乃果ちゃんはしっかり海未ちゃんの邪魔をする。そこに海未ちゃんと結婚したいなんていう邪念はないはずや。穂乃果ちゃんはただ純粋に邪魔がしたいんや!」

ことり「希ちゃん...」

希「穂乃果ちゃんを信じてあげよ?ね?」

ことり「...わかった。信じてみる」

にこ「(今すぐココア連れて帰りたい...)」

海未「はぁ...はぁ...」アセアセッ

海未「(落ち着きましょう...これは芝居なんです。私と穂乃果の間に子供なんていません。ですがそらというのはいい名前ですね。顔も少し穂乃果に似て...っ!落ち着かなければ!)」アセアセアセアセッ

そら(ココア)「おかーさん!て、あらったよ!」トテトテトテ...

穂乃果「偉い偉い。ご飯急いで作るからテレビ見て待っててね」ナデナデ

そら(ココア)「はーい」トテトテトテ...

同性間の子供が出来るようになって数年...世間の目はまだ少し厳しいものの、私はそらを産んでよかったと思ってる。だって海未ちゃんとの子供なんだもん...可愛くてしょうがないよ。

海未「(な、なんだかすごく恥ずかしいですね...///)」ニヤニヤ

『...過去のテロ事件と合わせ今回で6回目となる日本でのテロに対し政府は...』

穂乃果「っ...!テロ...」

あまり聞かないテロという言葉も、今の私にはすごく身近に感じる。だって......海未ちゃんは海外出張に出てテロに巻き込まれて...亡くなっちゃったんだから

海未「...」カキカキカキ...

『...また、テロ集団【RNPN】との関連を捜査するとの事です。次は天気予報です...』

穂乃果「っ...!確か海未ちゃんの時もその集団が...」

そら「おかーさん、ごはんまだー?」

穂乃果「へ...?あ、ごめんね。少しぼーっとしちゃった」

そら「どこかいたいの?」ジーッ

穂乃果「ううん。大丈夫」

そら「...そっか。わたし、しゅくだいしてくるー」トテトテトテ...

穂乃果「...海未ちゃん」

海未「(なんだか物騒ですね...穂乃果に何もなければいいのですが...)」

カチッ

海未「(ん...暗転ですか)」

カチッ

海未「(穂乃果とそらちゃんが布団敷いて眠ってますね...夜になったという事でしょうか)」

ガチャン

海未「(誰か入って来ましたね...って)」

凛「...」ソローリ

花陽「...」ソワソワ

海未「(凛と花陽...何こっそり入って来てるんですか)」

そら「......zZZ」

花陽「...」スッ

海未「えっ...?は、刃物...!?」

花陽「...」

穂乃果「...ん...ぇ、凛ちゃん...花陽ちゃん...!?」ガバッ

凛「っ...」

穂乃果「何してるの...!その刃物は何!」

凛「穂乃果ちゃん...これは仕方がない事だにゃ。世界を変える為にも...」

花陽「ごめんね...穂乃果ちゃん」

穂乃果「世界をって...やっぱり2人だったんだね...!テロ組織【RNPN】は!」

凛「テロなんかじゃないにゃ!聖戦だにゃ!」

穂乃果「どっちも変わらないよ!どうして!?何でこんな所にいるの!」

花陽「...この子に用があるの」

穂乃果「そら...?」

海未「(私の娘が何を...っていやいやいや。集中集中...)」カキカキカキ...

凛「凛たちはね?とある理想を掲げて動いてるんだ...それは...」

穂乃果「...」

花陽「...世界中の食事をご飯とラーメンのみにするという理想だよ!」ドーン

穂乃果「な、なんだってー!」

海未「(...あれ?急にくだらなくなったような...)」アセアセッ

凛「その為にもこの子は生かしておけないにゃ!」

穂乃果「そ、そんなテロ活動とそらに何の関係が...!」

凛「海未ちゃんの娘さんだからにゃ」

穂乃果「海未ちゃん...?」

花陽「そう。海未ちゃんって昔、ラブアローシュートってやってたでしょ?本人は隠してたつもりらしいけど...実はね...」

穂乃果「...」ゴクリッ

花陽「...弾道ミサイルと同じ威力を持ってたの」

海未「だんっ!?...こ、こほんっ」カキカキカキ...

海未「(そんなわけないでしょう!)」アセアセッ

穂乃果「そんな...海未ちゃんはラブアロのせいで殺されたっていうの...!」

凛「凛たちの脅威になりかねなかったからにゃ。けど海未ちゃんに子供がいるって聞いた時、利用しない手はないと思いついたんだにゃー」

花陽「海未ちゃんのラブアロを受け継ぐそらちゃんを再教育して私たちの力になってもらうんです!」

凛「かよちん、こう見えても子供のお世話上手なんだよ?」

花陽「えへへ...///」

穂乃果「照れてる場合じゃないよ!そらは誰にも渡さないんだから!」

凛「それは...凛たちが決めることにゃ。そらちゃんをこっちに渡すにゃ」カチャ

穂乃果「ぴ、ピストル...!?」

そら「んぅ...ん?あれ、おかーさん...?」

穂乃果「そら!」

そら「このひとたち...だれ...?」キョトン

花陽「私たちは穂乃果ちゃんのお友達だよ。そらちゃんとこれから少しお散歩したいなぁって思って呼びに来たの」

そら「おさんぽ?でもおそとまっくらだよ?」

凛「大丈夫にゃ。ほら、行こっ」グイッ

そら「やっ...お、おかーさん...!」ウルウル...

穂乃果「そら!」

凛「穂乃果ちゃん?海未ちゃんと同じ所に行きたいの?」カチャ

穂乃果「っ!」

花陽「大丈夫だよ。そらちゃんに危害は加えないし、ちゃんとした大人に育ててあげるからね。それじゃあ凛ちゃん、そらちゃん、行こうか」スタスタスタ...

そら「や、やだ!おかーさん!」ジタバタ

穂乃果「やめて!」ガバッ

凛「...」スッ

パンッ

海未「え...?」

花陽「凛ちゃん...」

凛「凛たちの理想の為には必要な犠牲だったにゃ」

そら「おかーさん!」ダッ

穂乃果「ぅ...そ...ら...」

そら「ねぇ!おかーさん!」ウルウル...

穂乃果「ごめん...ね...まも、れな、く...て...」

そら「うぅぅ...おかーさん...!」ポロポロ...

穂乃果「海未...ちゃん、ごめんね...私...もう...」ウルウル...

海未「ほ、ほの...か...」

穂乃果「最後に...海未ちゃんに...もう1度会いたかったなぁ...あはは...」

そら「おとーさんに...?あえるよ!あえるからぁ!やだぁ!しんじゃダメッ!」ボロボロ...

凛「会えるわけないにゃ。海未ちゃんはもう死んでてこんな所に来るわけないのに」

そら「くるもん!おとーさんはぜったいきてそらたちのことたすけてくれるもん!」

穂乃果「...」

そら「そらがよんだらくるんだもん!」

凛「...」

そら「ねぇ...くる...よね...?おとーさん...おとーさん...!」ボロボロ...

ナデナデ

そら「ぇ...?」

海未「...そら」ナデナデ

そら「おとーさん...!」

凛「にゃ!?ど、どうなってるにゃ...!?海未ちゃんは死んだはずにゃ!」

花陽「ゆ、幽霊!?」

海未「なんだって構いません。ですが...穂乃果を傷つけた罪...その体で味わってもらいます...!」ゴゴゴゴゴゴ...!

凛「(んにゃ!?なんか殺意に目覚めてないかにゃ!?演技だよこれ!?穂乃果ちゃん死んでないよ!?)」オロオロ...

花陽「(どどどどどどうしよう!?ダレカタスケテー!)」チョットマッテテー

穂乃果「(...知らんぷりしとこう)」アセアセッ

海未「覚悟してください...!」ゴゴゴゴゴゴ...!

凛「か、かよちんどうするにゃ!このままだと凛たち殺されるにゃ!」ボソボソッ

花陽「えと、えと...あ!たしか穂乃果ちゃんから海未ちゃんが止められなくなったらこれを読んでってメモもらったんだ!」

凛「本当!?なんて書いてあるの!?」

花陽「えっと...」

『ファイトだよ!』

りんぱな「ええぇ...」オロオロ...

海未「そら...私たちで穂乃果の仇をとりますよ!」

そら「うん!」

海未「行きますっ!はぁぁぁぁああ...!」ゴゴゴゴゴゴ...!

そら「はぁぁぁぁああ...!」

りんぱな「ひっ...!」

うみそら「親子...ラブアロー...シュートッ!」

りんぱな「うっ...」パタンッ

穂乃果「(なんだかんだで海未ちゃんノリ始めると止まらないんだよなぁ......あと死体の役飽きたなぁ...)」

TIME UP!

ー部室ー

ガラガラッ

海未「///」モジモジ

希「あ、おとーさん帰ってきたでー」ニヤニヤ

絵里「穂乃果とココアちゃんの為に必死だったわねぇ」ニヤニヤ

真姫「しかもラブアローシュートするなんて...」ニヤニヤ

にこ「こら!ココア!あんた何してんのよ!」

ココア「そ、それは、その...」オロオロ...

にこ「...でもまぁ、意外と演技上手いじゃないの。普段にっこにこにー真剣にやってる賜物ね」ニコニコ

ココア「お姉ちゃん...!」ウルウル...

穂乃果?「ふっふっふ...海未ちゃん引っかかったなー!我々は...」

りんぱな?「気をそらせ隊だー!」ドーン

ココア?「だー!」

にこ「ココアまで...あんたはもう身バレしてんだからノらなくていいのに」

海未「くっ...!さすが気をそらせ隊!真姫に絵里、続いて私まで暗記の邪魔をするとは...!」

穂乃果?「海未ちゃん!穂乃果は死んだと思っているだろー?」

海未「は、はい...」

穂乃果「実は死んでいなーい!」

海未「ええぇ!?」

凛「しかもりんぱなの2人もテロ組織なんかではなーい!」

海未「な、なんと!?」

花陽「それに穂乃果ちゃんと海未ちゃんは結婚してないし子供もいなーい!」

海未「は?結婚してますけど?」

花陽「あ、いや、その...」オロオロ...

穂乃果「と、とにかく我々の演技だったのだー!」アセアセッ

海未「まさか穂乃果達の演技だったとは...全く気付きませんでした。これは私の完敗ですね」

にこ「海未って恥ずかしがり屋のくせに1度ノったら止まらないわよね」ボソボソッ

真姫「えぇ...そこが良いところというか弱点というか」ボソボソッ

ことり「海未ちゃん...」

希「それじゃあ...暗記の方は?」

海未「弓道しかわかりません」エッヘン

希「まったく...まぁホノキチ具合が垣間見れたしええとしよか。海未ちゃんも暗記失敗でーす」

ことり「ということですお次は最後の挑戦者、にこちゃんでーす」

にこ「まったくあんた達は...ぬわぁにがクール担当よ。どいつもこいつもポンコツじゃないの!」プンスカ

真姫「だってあの3人が...」

絵里「気をそらせて...」

海未「演技も上手くて...」

にこ「だまらっしゃいソルゲ組!にこはね?あんた達みたいに色恋やしょーもない思い出に浸ってる暇なんかないから、あんな誘惑なんてかからないの!」

花陽「丁寧なフラグ建築だね...」

にこ「そんなの私がへし折ってやるわ!」スタスタスタ...

希「にこちゃんやる気やね...」

穂乃果?「ふっふっふ...甘いね。まるで餡子のように甘いよにこちゃん!」

凛「色恋や思い出で邪魔できないなら...にこちゃんの1番大切なもので邪魔するだけにゃ!」

花陽「絶対暗記阻止しようね!」

真姫「なんでこの3人がプランタンじゃなかったのか不思議なの私だけかしら...」

海未「同感です...」

ことり「えぇ...」チュンチュン

希「...」ニヤリ

にこ「希!ことり!さっさと始めなさい!」

希『はいはい。にこちゃんルール説明は大丈夫?』

にこ「もう何度も聞いてるわ。10項目を時間内に暗記すればμ'sを1日好きなように扱える権利がもらえるんでしょ?」

ことり『それを邪魔する気をそらせ隊が中々のツワモノなんだよぉー』

にこ「ふんっ!にこは誘惑なんてされないわよ!ほら!さっさと問題!」

希『はいよ。にこちゃんへの暗記問題はこちら〜』

ことり『アイドルグループ10組だよぉ』

にこ「アイドルグループて...簡単すぎるんじゃない?」

希『一応マイナーなのも入れてあるから大丈夫や。それに例の気をそらせ隊もいる事やし』

にこ「...そう。まぁ私は私の仕事をするだけよ」

ことり『にこちゃんかっこいい〜...それじゃあ暗記スタート〜!』

にこ「(GKB48...Fly or Die......)」カキカキカキ...

にこ「(結構マイナーグループもいるし...花陽辺りが考えたのかしら)」

にこ「(あの3バカが来るならそろそろね。私はこんな所で誘惑されるようなアイドルじゃないってところ、見せつけてやんなきゃ!)」

ガラガラッ

?「これが音ノ木坂のスクールアイドル...」テクテクテク…

にこ「(...?ウチの制服付けてるけど誰よあれ。あんな可愛い子ウチの学校にいたかしら...って暗記暗記)」カキカキカキ...

?「たまたまCD手に入れた事だしちょっと聞いてみようかな...」カチッ

ニコプリニコニコ ニコプリ YEAH! ニコニコ...

にこ「(にこぷり・女子道じゃないの...何で私のCDなんか...)」

?「なんかすごい歌詞...でも元気になるというか...うん。悪くない」

?「それにしても部長も変な事言うなぁ...ちょうどこっちの部員が9人だし、1人1人でμ'sのポスター作ろうだなんて...」ハァ

?「私あんまりそういうの興味ないんだけど...まぁ絵が描けるし、いいかな」

にこ「(音ノ木坂の美術部の子...?でもにこにーを描いてくれるなんて嬉しいじゃないの)」ニヤニヤ

?「んー...アイドルのポスターなんて描いた事ないけど、にこ先輩は例のポーズで描けばいいよね」

?「たしかにっこにっこにーだっけ...よくあんな恥ずかしいポーズできるよね」カキカキカキ...

にこ「ぬわぁんですって!」ガタンッ

?「っ!?」ビクンッ

にこ「あ......に、にこー☆」アセアセッ

?「と、とにかく描こう...」カキカキカキ...

にこ「(つ、つい身を乗り出しちゃったじゃないの...!これもあの気をそらせ隊の作戦ね!危なかったわ!)」

?「んー、中々このポーズ難しい...手の辺りどうなってるんだろ...こうかな?」クイッ

にこ「(違う...手の開き具合が甘いわ!こうよこうよ!)」クイックイッ

?「たしかこうして...にっこにっこにー...うっ///私何やってるんだろう///」カァァァァ

ガラガラッ

モブA「だよねー...って...ぷっ!何やってんのー!?」ニヤニヤ

?「あっ、いや、これは...///」カァァァァ

モブB「何今のwwwもしかしてアレ?にっこにっこにーってやつ?」ニヤニヤ

?「ま、まぁ...」モジモジ

モブC「もしかしてファン?あんな痛い奴のファンとかwww」

にこ「(っ...)」

?「ふぁ、ファンではないんですけど、いや、その、ただμ'sのポスターを描く事になりまして...絵の参考にポーズしてただけなんです...はい」オロオロ...

モブA「そのリボン1年だよね?何?あんたもアイドルになりたいのwww?」

モブB「最近多いよねー。μ'sに感化されてアイドルになるとか言う奴」

モブC「わかる。でも正直あいつらウザいよねー」

?「あ、あはは...」アセアセッ

モブA「ちょっと可愛いくらいでアイドルなんかなってさ?しかも9人集めて...あれって1人だと無理だからグループ組んだんでしょ?」

モブC「それに歌もダンスもいい加減なのにA-RISEに勝つとか抜かしてるしねwww」

モブB「ウケるよねー!素人が調子乗るなって感じ〜!」

にこ「(これは芝居よ...芝居なのよ...!だからこんな...こんな...!)」プルプル...

モブB「っていうかアイドルになって何の意味があんの?何?モテたいの?」

モブA「うわー...ああ見えて実はガツガツしてるとかマジ最悪。アイドルやめりゃいいのに」

モブC「どうせお偉いさんと枕してるんでしょ?うわー、バッカみたい」

にこ「」プツンッ

にこ「いい加減に、」

?「そんな事!...な、ないと...思います」オロオロ...

モブC「あ?何?」

?「私もよくμ'sの事は知らないけど...けど無意味じゃないと思う!」

モブB「はぁ?」

?「実際μ'sは音ノ木坂の廃校を止めてくれた!私の好きな学校を守ってくれた!」

モブC「だから何?全部μ'sのおかげって言いたいの?」

?「それは...でも、好きな事をやってる彼女達を悪く言うのは...ち、違うかと...」オロオロ...

モブA「...」

?「ほとんど知らない私が言うのもアレですけど...好きな事を真剣にできるってすごい事だと思うんです...!」

モブB「それが何よ」

?「実際、私の友達にμ'sの頑張る姿に励まされたって人がたくさんいるんです」

にこ「...」

?「初めは3人で初ライブの観客も両手で数えられる程で...でも彼女達は諦めずにやり遂げた!講堂を満員で埋めたんです!」

モブA「はぁ...何が言いたいの?」

?「え?あ...だからその、あまりμ'sの事悪く言わないで欲しいなぁ...って」モジモジ

モブB「ファンでもないのに何庇ってるの?どうせあの初ライブの話も嘘でしょ?」

?「え...?」

モブB「人気のないアイドルが高みを目指していく、みたいな筋書きにしたくて嘘ついてんのよ。どうせ最初っから大人気だったんでしょ?」

モブA「そうそう、それにキャラ作りの為よ。あ、もしかして音ノ木坂を救うなんてのも実は嘘なんじゃない?」

?「そ、そんな事...」

モブC「ありえないって言いたいの?証拠もないのに?」

?「うぅ...」

モブA「理事長の娘、総合病院の娘、名家の娘、クォーターまで揃ってなーにが頑張った、よ。どうせコネでも使ったんでしょ?」

?「だからそんな事、」

モブC「ないと思うなら証拠でも見せなさいよ!μ'sがゼロから始めたって!9人で夢を叶えてきたって!」

?「ぅ...」オロオロ...

モブA「ないなら最初っから言わないでよね。じゃあさ、ほら、謝ってよ。すいません、やっぱりμ'sは無意味でしたって」

?「っ...!?そ、それは...!」オロオロ...

モブC「できないの?あーあ...ネットに面白い事書き込んじゃおうかなぁ...」チラッ

モブB「あっそれいい!ついでに、こいつの事も書き込んじゃおうよ!」

?「そ、それは、」

モブB「じゃあ謝ってよ。ほら!」

?「...す、すいません...でした」

モブA「...」ニヤニヤ

?「やっぱり...μ'sは......μ'sは...!」ウルウル...

モブB「...」ニヤニヤ

?「μ'sは...!」













にこ「言わんでいいぃぃい!」ガタンッ!

モブA「なっ!?あ、あんた矢澤にこ!?」

モブB「なんでこんな所に!?」アセアセッ

にこ「あんた達聞いてりゃ言ってくれるわね!私たちが1人じゃ売れないからグループ組んだですって!?んなわけあるかぁい!」

モブC「ひっ!?」

にこ「この宇宙No.1アイドルのにこにーが一緒にやってもいいと思ったμ'sよ!?1人1人でもとんでもないくらい個性があるの!理事長の娘!?クォーター!?だから何よ!」

?「...」

にこ「あいつらはねぇ...そんな肩書きを吹き飛ばすくらいの個性を持ってんのよ!」

?「にこ先輩...!」ウルウル...

にこ「それにモテたいからってスクールアイドルなんかやるか!志低すぎるわ!枕なんか絶対にやるか!あとμ'sはほとんどレズよ!」

?「にこ先輩!?」

にこ「それに廃校の話も嘘なんかじゃないわ!μ'sの始まったきっかけを嘘呼ばわりするなら許さないわよ!?」

モブA「ひっ...!」

にこ「それに初ライブだけど!本当に誰も来なかったわよ!それは私が証明するし、ライブ映像だってちゃんと残ってんのよ!」

モブB「うっ...」

にこ「いくらμ'sやこの宇宙No.1アイドルのにこにーが羨ましいからってイチャモン付けるんじゃないわよ!」

?「にこ先輩が羨ましいわけじゃ、」

にこ「ぬわぁんですって!?っていうかあんたボケが分かってるじゃないの!やるわね!」

?「あはは...」アセアセッ

にこ「とにかく!μ'sはゼロから始めて皆で夢を叶えたの!半ば諦めてた私もバカみたいなんて思ったけど、やってみたらここまで来れたのよ!やらずにグチグチ言ってる暇あるならあんた達もアイドルやってみなさい!」

モブB「へ?」

にこ「それでμ'sを超えてみなさい!その後ならなんでも文句聞くわよ!3人とも結構可愛いんだから良い線狙えるわよ!」

モブA「え?あ、ど、どうも」アセアセッ

にこ「よし!じゃあ早速にっこにっこにーの練習よ!」

モブABC「は?」

にこ「ほら!にっこにっこにー!」

モブABC「に、にっこにっこにー...」

にこ「甘ぁい!もう1回!にっこにっこにー!」

モブABC「えぇ...」

?「...μ's、結構いいかも...」ボソッ

TIME UP

ーアイドル研究部室ー

にこ「(うぅぅ...まさかにこが失敗するなんて...)」ハァ

にこ「(始める前にあんな啖呵切っちゃったし...入りづらいわよね...)」

にこ「...よし」ガラガラッ

希「あ、おかえりにこっち」

にこ「に、にっこにっこにー」アセアセッ

真姫「無理矢理ごまかさなくてもいいと思うけど?」

にこ「ちょっ!?そ、それ言っちゃダメでしょ!」

海未「でもなんだかほっこりしましたね。にこがあんなにもμ'sの事思ってくれてたなんて」

ことり「うんうんっ。普段ストイックだけどやっぱりμ'sの事大好きなんだねぇ」

にこ「ばっ!べ、別にそんな...///」

絵里「珍しく照れてるわね」

にこ「うっさい!っていうかあの気をそらせ隊はどこ行ったのよ」

希「あの3人ならほら。部屋の隅で号泣してるやん」チラッ

穂乃果「うぅっ...!にごぢゃあああ!あぁぁあ!」ボロボロ...

凛「うにゃぁぁあああ!いいばなじだっだにゃぁぁぁああああ!」ボロボロ...

花陽「わだじもっ...μ'sだいずぎだよぉぉぉぉぉおおお!」ボロボロ...

にこ「泣きすぎよ...っていうか邪魔しに来なかったけどなんで?」

希「いやね?にこっちにあの気をそらせ隊が敵うかな?って不安になって急遽ウチがストーリーと演出変えたんよ。気をそらせ隊を待機させてね」

にこ「へー...あの美術部員の子と悪口言ってた3人も希が連れてきたの?」

希「3人は綾瀬絵里ファンクラブの会員やね。エリチの生写真渡したらすぐ駆けつけてくれたんや。いやー、演技上手かったねー」

にこ「何してんのよあんた...」

希「にこっちの事適当に罵倒してって言ったらやってくれたんよ。エリチと普段仲良くしてるから鬱憤でも溜まってたんかなー」

にこ「あんたね...して、あの子は?」

希「あの子は...まぁ、うん」

にこ「?」

ことり「そう言えば私達にも教えてくれなかったけど...」

希「なんて言うかな...近い未来μ'sに関わるかもしれない人、とだけ言っとこうかな」

にこ「何よそれ...」

ことり「にこちゃんにこちゃん。そろそろ解答に移るよ?ちゃんと暗記できましたかー?」

にこ「ふんっ。ストイックアイドルを舐めるんじゃないわよ。たとえ邪魔されようとも暗記は完璧に出来たわ!」

希「おー?なら早速アイドルグループ10組書いてもらおか」

にこ「まっかせなさい!」

ことり「ではどーぞー」

にこ「...あっれ...え?ん?なんだっけ...」アセアセッ

ー音ノ木坂学院前ー

?「ふぅ...」スタスタスタ...

?「(急に声かけられてμ'sに手を貸してくれへん?なーんて驚いちゃったなぁ...でも楽しかったっ)」

?「(今まで全然興味なかったけど...)」

?「アイドルって頑張ってるんだなぁ...」スタスタスタ...

prrr prrr prrr

?「ん?...もしもし、お母さん?」

?「...えぇ!?来年引っ越し!?何で!?...お父さんのし、仕事...?」オロオロ...

?「えぇ...ど、どこに引っ越しなの?...うん。え?」













梨子「静岡の...沼津?浦の星女学院に転校になるって...えぇ...そんなぁ...」

真姫「何が完璧にできた、よ!1組しか覚えてなかったじゃないのよ!」プンスカ

にこ「真姫ちゃんよりましでしょーが!」

絵里「これ次ってないのかしら。次こそは希と...!」ゴゴゴゴゴゴ...!

海未「いいえ...!私が優勝を勝ち取りますよ!」ゴゴゴゴゴゴ...!

穂乃果「ねぇねぇ!次はことりちゃんも気をそらせ隊に入ってもらおうよ!」

凛「いいねー!ことりちゃんが入れば誘惑も簡単にゃー!」

花陽「じゃ、じゃあ私は司会役やろうかな...」

希「まったく...あ、ことりちゃん。次の企画の提案なんやけどね?」

ことり「うん」

希「μ'sキス我慢選手権を、」

ことり「早速やろうッ!」チュンチュン


ゴッドタンの素晴らしさを伝えたかったけどどうしてこうなった...少しだけサンシャイン混ぜたら大変な事になった話でしたー乙したー

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