アクア「はじめまして!」 一真「ダリナンダアンタイッタイ」 (394)





アクア「私の名前はアクア、日本で亡くなった人間を導く役目をしてます」





一真「ウェ!? ナクナタテ オレガ!?」


アクア「……ごめんなさい、もう一度言ってくれるかしら?」


一真「キミハダリナンダ? ニンゲンジャナイアンデッドモドキカ?」


アクア「ええい聞こえずらい! もっとゆっくり話してよ!」


一真「ご、ごめん」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463484819



アクア「貴方には天国と呼ばれる場所で住んでもらうか、元の世界とは別の世界でもう一度人生をやり直すか選んで貰います」


一真「……」


アクア「あ、あの、どしたの?」


一真「」ブワッ


アクア「え、ちょっと何!? 何で急に泣くの!?」


一真「い、いや、人とまともに話したのが、随分久し振りだったから」


一真「それに……そうかぁ、俺、やっと死ねたんだ……」


一真「長かったなぁ……人類は全員地球から外宇宙に行っちゃうし、始とも結局会わず終いだったし」


一真「ほんと……な゙ が が っ だ な゙ ぁ゙ あ゙ あ゙ あ゙!!!」


アクア(うわぁ)



一真「そ、それより、俺はどうやって死んだんだ?」


一真「アンデッドは封印以外じゃそう簡単には死ねない筈なのに……」


アクア「アンデッド? 貴方ゾンビの仲間?」


一真「あ、アンデッドを知らないのか? 地球じゃ二千年前位から一般教養にもなってたはずだけど」


アクア「んー? おっかしいなあ? そんな記録地球史にあったっけ?」


ケンサク ケンサク

ナルホド,キョウミブカイ


アクア「……あ゙」


一真「どうした?」

















アクア(やっべぇえええええ!! コンタクト取る世界と人間間違えたぁああああああ!!)






駄女神、まさかのカズマ違い!







剣崎 一真「なんなんだこいつは」







アクア(ど、どうしようどうしよう。全く関係のない人間を引っ張ってきちゃった)


アクア(これ、ばれたら結構ヤバイんじゃ……)


一真「なぁ、異世界ってどんな所なんだ?」


アクア「うっさい! ちょっと話しかけんな!」


一真「ウェエ!?」


アクア(考えられる手は一つ。この見るからにアホそうな男を上手く丸め込んでなんとかごり押しするしかない!)


アクア(天国なんかに行かれたらあたしの不祥事がモロバレ……せっかく順風満帆の女神生活を台無しにされてたまるかー!)


アクア「て、天国って意外と何にもなくってー! つまらないんですよ?」


アクア「私としてはー、異世界で新たなウハウハ生活ってのがオススメかなー?」


一真「……そうだな、俺、頑張ったから、もうゴールしてもいいよな……」


アクア(っしゃぁあ! 食いついた!)



一真「……よし! 決めた! 俺、異世界で人生やり直すよ」


アクア「はいはーい! 異世界行き一名様ご案内でーす!」


アクア「つきましては貴方に豪華特典が!」


一真「特典?」


アクア「異世界に行く特典として好きなものを一つだけ持って行けます!」


一真「ふーん」


アクア「何でも一つだけですよ~! 慎重に考えて……」


一真「それじゃぁ、君が道案内してよ」


アクア「へ」




一真「何でもって言ってもさ、長い陰遁生活ですっかり欲ってものが減退しちゃってさ」


一真「唯一、人付き合いには餓えてたからさ……」


アクア「ちょ、ちょっとま」


一真「他には何もいらないから、異世界での生活とか色々教えてくれよ! 神様なら簡単だろ?」




この時、腹黒女神アクア最大の誤算が
この剣崎一真という男、何処ぞのニートと違い正義感溢れるヒーロー気質の好青年である。

人を疑わない

騙さない

正直を絵にかいたような一本気

出る作品を文字通り間違えているのだ

そして、最大の誤算は……


アクア「ま、待って! 私はそう簡単にここかr」


一真「よし! それじゃあ楽しい異世界生活へ行こう!」


アクア「ねぇ! ちょっと私のはn」


一真「どうした~? 置いてくぞアクア!」

ブロロロロロ


アクア「おい! 話を聞けって何でバイク!?」





アクア「イヤァアアアアアアアアアアア!?」








この剣崎という男、興奮すると人の話を聞かない。



主に彼の優秀な先輩やヘタレの後輩、怒ると面白い顔になる友人に振り回され続けた反動である。

こうして、人類と友人を天秤にかけ、結果両方救うことに成功した熱血救世主は長い苦難の末、異世界へ赴く事になった……

















ネジレコンニャク「…………」





最初はシェルブリットの方にしよかな思ったけど、あいつが死ぬなんて想像できないしかなみちゃんと離ればなれも可哀想だしこっちのカズマにしたぜ!



「いやー! 兄ちゃん力持ちだね! こんなに働く奴ぁ久しぶりに見たぜ!」


一真「ウェ!? い、いやぁそれほどでもないですよ!」


「おい新入り! こっちのも運んでくれ!」


一真「あ、はーい! いまいきまーす!」


アクア「……」



女神アクアです。経過報告します。

無理やり連れてこられて一時はどうなるかと思いましたが私は元気です。

ついでに言うと剣崎一真氏も私以上に元気に異世界ライフをエンジョイしてます。

と言うかもう完っっ璧に一級労働者です。

冒険者もへったくれもありません。

重労働に嫌な顔一つせず安い賃金で嬉々として受ける真性のお人好しです。

ここまでで殆ど障害にぶつからなかったのもこの人の良さのお陰だと思います。

幸せそうで何よりです。

ですからつきましてはどうか私の帰還の許可を……



一真「おーいアクア! 昼飯食べるぞ~!」ウキウキ


アクア「……ふぁーい」


一真「ん? どうした元気がないな? 腹でも痛いのか?」


アクア「主にあんたのせいよ……」


一真「なんだ、まだ根に持ってるのか?」


アクア「当たり前でしょ!? 私は女神よ!? 冒険者はいっぱいいるからあんた一人に付きっきりてわけにもいかないの~!」


一真「いやー、俺てっきりすぐ帰れるもんだとばっかり」


アクア「帰れないわよ! 少なくとも魔王を倒すまではって言われちゃったわよ!」


アクア「でも肝心のあんたがまるっきりやる気が無いんでしょーが!」


一真「えぇ……だって俺戦いとか好きじゃないし……こうやって一労働者として人生を送りたいのが夢だったんだけど」


アクア「それじゃ転生した意味ないでしょ!?」



アクア「うぅ、肝心のこいつがこんなんじゃ何年経っても魔王なんて倒せる筈もないし、かといってまともに冒険者できるのはアークプリーストの私だけ」


アクア「それに何なのよあんたのステータスは! 全部の項目が"error"表記でまともなジョブにも斡旋されなかったのよ!?」


一真「そんなこと俺に言われても……」


そう、この剣崎一真のステータスはなぜか全てerror表記だった。
これには受付の人も困った顔をしてたけどそんなことこいつはお構い無し。

適当に土方の仕事を紹介してもらうと瞬く間に順応し、今では馬小屋でも完璧に熟睡できるほど。


一真「お前だって左官のバイトノリノリでやってたじゃん」


アクア「あ、あれはその、みんな褒めてくれるし……」


アクア(それにしてもこいつ、午前からぶっ通しで土掘ってたのに汗一つかいてない)


アクア(それどころか……ますます生き生きしてる!?)


もしかしてこいつ凄い奴なんじゃ



一真「んんうふぁいなくぉのカエル肉」モゴモゴ







撤回、やっぱりこいつただのアホだ





「うーし今日はここまでー! 日当配るから並べー!」


一真「ウェイ!」


アクア「はーい」


「兄ちゃんと嬢ちゃんは働き者だからな、少し色つけといたぜ!」


一真「え、サンキュー! 明日も頑張ります!」


一真「アクアー、今日は街で旨いもん食おうぜ」


アクア「そだね」


一真「んじゃ、後ろ乗れよ」


アクア「……」


目の前の青いバイクは何故か一真が最初から所持していた。

何でバイク!? と聞いたら

一真「これは俺のアイデンティティーだからな」

と言われた。

さっぱり理解出来ない

それにもう随分と乗ってる筈なのにガス欠の気配がない。

何でも先輩に太陽光だけで永久に動くバッタみたいなバイクを持ってる人がいてそれを参考に作ったらしい。それでも何台か壊してるみたいだが。


一真「こいつももう120代目だけどこの世界なら壊れる心配もないかな」


ノーヘルで乗れるのが地味に嬉しいのか、鼻唄混じりでかっ飛ばすこいつの背中に必死でしがみつく。

ちょ、速い! 速すぎるってば!








一真「んん~……むにゃむにゃ…………ナズェミテルンディス……」ムニャムニャ


アクア「……」


一真「ウゾダ……ウゾダドンドコドーン…………!」


アクア「うるせぇ……」


奇妙な滑舌で意味不明な寝言を話す一真
今はだいぶ慣れたが、初日はそれはそれは酷かった。


一真「オンドゥルルラギッタンディスカ……」


アクア「誰も裏切ってないわよ……はっ!」


今、何となくこいつの言ってることが分かった
なんだこの負けた感じは!



アクア「たく、人の苦労も知らないで熟睡しちゃってまぁ」


アクア「あーあ、お腹出てるじゃないの! 子どもか!」


アクア「ってんん?」


なにこれ、お腹の辺りに緑色の……は、ハートかな? これ


アクア「ベルト? こんなの着けて寝苦しくないのかしら」


それにしても綺麗な色……エメラルドみたい……なんだけど



アクア(なんか見てて不安になるわね)


……

………………


………………………




アクア「ちょ、ちょっと触ってもいいかしらね」エヘエヘ




短いけどここまで




一真「おい! 起きろ! アクア! 起きろってば!」ユサユサ


アクア「う、うぅ、やめ、寄らないで、志村……顔がたくさん……ニーサン」ウウウ


一真「今日はクエスト行くんだろ? 起きろ!」


アクア「んぁ……? 一真……あれ?」


あれ、いつの間に寝たんだろ
なんだか思い出せない……



平原


ゲコゲコ

ゲコゲコ


一真「うわーでっかいカエル」


アクア「あんた戦いは嫌だって言ってなかったっけ?」


一真「んー、最近暖かくなってきて悪さするカエルが増えて困ってるって聞いたからさ、ついほっとけなくって受けちゃったんだ」


アクア「でも手ぶらじゃん、戦えんの?」


一真「まぁなんとかなると思うけど……」


ゲコゲコ


アクア「来るわよ!」


一真「おし! いっちょやるかあ!」


一真「ウェエエエエエエエエエイ!」



ばくり




アクア「」



アクア「あ、あの~、カズマさん? 何いきなり食べられてんの?」


一真「」ジタバタ


ごくん


アクア「カズマァアアアアアアアアアアア!?」


アクア「ちょ、え!? 終わり!? これで終わりって」


アクア「ばかー! 役立たずー! 私の帰還はどうなんのよーーー!」ビエェ


カエル「」ガタガタ


アクア「んぁー?」



カエル「ゲギョゴベェオオオオ!?」ブッシャー!


アクア「ひ」


急にカエルが震え出したかと思ったら、お腹から黄金色の角が……

いや、よく見ると角みたいな形をした剣が突き破って出てきた。ゴツゴツしていて、とても斬れる風には作られてない。

そして続いて粘液まみれのカズマが出てきた。


一真「ウェエ……生臭い……」


アクア「か、カズマ、その剣」


一真「ウェ!? あ、あーこれ!? なんかカエルの腹にあったんだよ!」ぽい


アクア「え、なにそれこわい」


カエルの腹に剣?


カエルソード?



一真「でもまあやっと一匹か、これじゃ今日中には終わらないかもな」


アクア「こうなったら私のゴッドブローで……!」


一真「いやプリーストが前衛しちゃまずいだろ」


一真「そこでこいつを使う」


ブルースペイダー「…」


アクア「バイクって……体当たりでもすんの?」


一真「ウェ? そうだけど」


ナニイテンダアンタイッタイみたいな顔をしてる。
いや、こっちの台詞だからそれ!

















ネジレコンニャク「…………」



一真「ウェエエエエエエエエエイ!」ぶぉおおおおん!


ごっしゃあああ


カエル「ギュブゴェベロボォオオオオオ!」


アクア「ひどい……」


きをつけよう バイクは きゅうにとまれない



一真「ウェエエエエエエエエエイ!」ぶぉおおおおん! マッハ ピピピ


ごっしゃあああ


カエル「ギョバブゲゴォボボボボ!」



またやった でも カエルだし まぁいいか





そんなこんなでスプラッタを披露しつつも、半日程でジャイアントトードはノルマの五匹を轢殺、危なげなくクエスト達成となった。












めぐみん「」




ルナ「はい、これが今回の報酬ね、剣崎さんは普段の評判が良いからちょっとだけボーナスついてますよ!」


一真「ホントディスカ! サンキュー!」


アクア「うーん……」


一真「アクア~飯食おうぜ……ってどうした?難しい顔して」


アクア「あー、あんたがカエルのお腹から拾ったっていうあの金ぴかの剣、あれから探しても何処にも見つからなかったから……」


アクア「あれ、結構高く売れそうだったのに」


一真「ウェ!? あ、あー……まぁ無いものは諦めろよ」


アクア「何で目ぇ反らしてんの」


一真「べ、別に」



そんなこんなで一週間が過ぎました



一真「いやー今日もよく働いたな! この調子なら借家位なら借りれるかもな!」


アクア「でももうちょっと効率あげたいわね~、パーティーの募集でもする?」


一真「ウェエ……別に俺は今まででもいいんだけどなぁ」


アクア「仲間がいればもっともーっと稼げるわよ! 私もっと贅沢しーたーいー!」


一真「んなこといってもなぁ……」


ごす


一真「なんだい……何か踏んだぞ」


ボロクズ「だ……だれか……タスケテ……」


アクア「ワキャァアアアア!? アンデッド!? アンデッドナンデ!?」


一真「何!? アンデッド!? ドコニイルンディス!?」


ボロクズ「チガイマス……アシモト……ダレカ……」


一真「ウェエ!? イキダオレ!?」


ボロクズ「ゴハン……オナカ……スイタ」


一真「ウェ!?」



飯屋

ボロクズ「旨い! 旨すぎです! 生きてるって素晴らしいです!」ガツガツガツ


一真「そんなに慌てなくても飯は逃げないって」


アクア「て言うかこいつ何? ちょっと臭いし」


ボロクズ「く、臭くないですよ! ちょっと一週間ほど野宿してただけです!」


アクア「浮浪者」


ボロクズ「浮浪者じゃないです! これでもアークウィザードです!」


一真「アークウィザードって上級職だろ? 何だって行き倒れてたんだ?」


ボロクズ「う、うぅ、それは」



アクア「なるほど、爆裂魔法しか使えないからどのパーティーでも門前払いね」


めぐみん「うっ、うっ、ナズェディス! ナズェダレモワカッテクレナインディスカー!」ビエェ


一真「燃費の悪い必殺技かぁ、キングフォームみたいなもんか」


一真「まぁいいや、それなら暫くウチで一緒に働けよ」


めぐみん「んぁー?」グス


一真「自立できるまで稼いだらなんとか食ってけるだろ? なあアクア!」


アクア「んー、まぁアークウィザードなら申し分ないし、爆裂魔法一本てのも潔くていいかも」


めぐみん「そ、それじゃあ」


一真「ただし、夜は俺に付き合うこと」


めぐみん「」



アクア「何? カズマってロリコン? やだ気持ち悪い寄らないで変態」


一真「ナニイッテンダ!?ウジャケルナ! 人聞きの悪いこと言うな!」


一真「要は爆裂魔法で食ってければ問題ないんだろ? だったら俺が鍛えてやるよ」


めぐみん「えぇ……鍛えるってカズマさんがですか?」


アクア「あんた魔法使えないでしょ」


一真「使えないけど、魔法ってのは要は精神力が深く関係してるだろ?」


一真「だったらあの訓練が役に立つ」


めぐみん「訓練?」


一真「ああ、橘流チソ訓練だ」


アクア「チソ訓練?」






めぐみん「あのう……ここで一体何をやるんです?」


一真「チソ訓練の基本、動体視力の訓練だ」


一真「アクア~! いいぞ~!」


アクア「どっせい! ゴッドスロー!」ぶん!




ギュォオオオオ



一真「3!!」


バシッ


めぐみん「え、なんですかそれ」


一真「ほら、ボール」


めぐみん「あ! 3って書いてます!」


一真「飛んでくるボールに書かれた数字を当てるんだ、これで精神力が上がるぞ」


めぐみん「む、ムリですよ~……」


一真「ムリじゃないぞ、俺の後輩は何だかんだでこれで一番最強になったんだ。俺もやってたし、これは先輩から受け継いだ由緒正しい訓練方法なんだ」


アクア(何の集まりよそいつら)




一真「ほら、めぐみんもやってみろよ! あ、危ないからボールは俺が取るぞ」


めぐみん「はい」


めぐみん(集中……集中……)


アクア「どっせい!」ぶん!



ギュォオオオオ!



めぐみん「5!!」


一真「デタラメヲイウナ、アテズッポウデイウンジャナイ」


めぐみん「8!!」


一真「オモシロイ!」



数日後


めぐみん「ケンジャキザン!スゴイディス!ミティエクダザイコノステータスヲ!」


一真「おお、やっぱりチソ訓練の成果が出たな!」


アクア「ほんとだ、魔力が上昇してる」


めぐみん「コレモチソクンレンノオカゲディス!アリガトウゴザイマス!」


アクア「すっかり影響されてる」



「やはりそういうことか!」





一真「ウェ!?」

アクア「!」

めぐみん「?」



次回、このすば剣

デデデ デーデーデ


「コレクッテモイイカナ」


一真「ダリナンダアンタイッタイ」


めぐみん「言わば、変態です!」


アクア「試してあげよう、お前の力を」





このすば剣!


「話は聞かせてもらった! 君たちが最近噂のパーティーだな?」


一真「ダリナンダアンタイッタイ」


「私の名前はダクネス。クルセイダーをやっている」


「あたしはクリス。まぁ一応ダクネスの友達かな」


一真「どうも、で、俺たちになんか用でもあるのか?」


ダクネス「無論、君たちの仲間に入りたくて来たのだ」


一真「ウェ!?」


アクア「あらー、珍しい。クルセイダーがこんな弱小パーティーに入りたいなんて」


めぐみん「ケンジャキさん、クルセイダーも上級職なんですよ」


一真「へぇ、でも何だってウチに?」


ダクネス「ふっ、夜な夜な少女を森に連れ込んでは奇声と共に玉をぶつけてると聞いてな…!」


一真「ナニイテンダアンタイッタイ」


ダクネス「そんな噂を聞いたら、もう、辛抱たまらなくなって、ああん!」ビクビク


一真「なあめぐみん、こいつって」


めぐみん「どうやら私たちには到底理解できないテカイを持ってるみたいですね」


めぐみん「言わば、変態です!」


アクア「辛っ! このパスタ辛っ」


クリス「あ、いらないの?」


クリス「コレクッテモイイカナ?」


アクア「あげないわよ!」




タカラミツルギー カガヤクユウキー

ターシカニトジコメテ キセキー キリフダーハー ジブーンダーケー

デデデ デーデーデ

カゼーガオシーエテイ(ry

デンッ!




ダクネス「頼む! どうか私をパーティーに入れてくれ! 雑用でも何でも、なんなら奴隷のような扱いでもいい! むしろバッチコイ!」


一真「めぐみん」


めぐみん「ガンバッテクダサイ」


一真「ナズェダ! アンダドーゥレハ!アカマジャナカッタンテェ゙」


ダクネス「是非とも!」ガバッ


一真「ワタァ」



アクア「別に私はいーわよー」ズルズル


一真「ウェ!?」


ダクネス「本当か!?」


アクア「ただし、あたしのバイトに付き合うならね!」


めぐみん「バイトって、あの宗教活動ディスか?」


アクア「そう! 信仰心とお金をいっぺんに集める方法よ!」


ダクネス「それに参加すればいいんだな?」


アクア「ええ、それじゃあ行きましょうか」


アクア「試してあげよう、お前の力を」キラン



アクア「みなさん! 恵まれない女神に愛の募金をお願いします!」


アクア「恵まれない女神に愛の手を!」


一真「ナニヤテンダアイツ」


めぐみん「アクアさん、あれでちょくちょく小遣いかせいでるんディス」


一真「詐欺……」


ダクネス「恵まれない女神に愛の手を……ああん無視するな! でも気持ちいい!」


一真「あっちはあっちでなぁ」



「お嬢ちゃんアクア様の格好かい? そっくりだね」


アクア「ようこそおいでくださいました!」


「でもそっちの騎士さんは……」


ダクネス「申し訳ございません! このような格好で!」


めぐみん「二人とも笑顔が怖いです。不自然ディス」


一真「ナンダカムショウニハラガタッテキタ……」



クリス「あんなのでも悪いやつじゃないし、入れてくれないかな?」


一真「君は?」


クリス「ああ、あたしはいいの! 本業のほうが忙しいしね」


一真「その格好だとシーフか?」


クリス「まあね」


めぐみん「こそ泥、ディスか。なるほど」


クリス「何が言いたいのかな?」





緊急クエスト! 緊急クエスト!



一真「ウェ!?」


アクア「おお!」


ダクネス「ああ、そういえばもうそんな時期か」


一真「なんだ? モンスターでも出たのか?」


めぐみん「ケンジャキさんちがいます。キャベツディス」


一真「キャベツ?」




緊急クエスト

キャベツを収穫せよ!

ピロリロリロリー デッデッデッデデデデ
デーンデーンデーンデーン デーンデーンデーンデーン
デェェーン ピロリー
※アンデッドシュツゲン 



一旦休む

アンデッドシュツゲンのbgmは慣れてくると聞いただけで吹く



ルナ「みなさーん! 張り切って収穫してくださいねー!」


フォォオオオオオウ!
チョーイイネ!サイコー!
ソノカオガミタカッタ!
ゼンブワタシノセイダ!
ジョウノジョウデスネ


一真「賑やかだなあ!」


アクア「この世界ではキャベツは高級品なのよ。ちなみにアスパラガスは強くて危険。ウナギは畑で獲れるわ」


めぐみん「爆裂魔法で焼きキャベツにしてやるディス!」


一真「がんばれよ!」


オマエ…ウナギクッタコトアルカ?
イイナァ……アノコ……ホメラレテル



キサマニイキテイルシカクハナイ!

キャベツ「キャベルビュボオオオオ!?」バチバチバチ!


一真「なんかあの人見たことあるな……」


ダクネス「この距離なら避けられないな!」


すか


一真「おいおい……」


クリス「ダクネスは命中率が極端に悪いのよね」


アクア「私が守る今日がみんなの明日♪」


アクア「オラァアアアアアア! アクアボルテクスゥウウウウウウ!」


キャベツ「ギャピギィイイイイイイイ!?」



ダクネス「どうした? 攻撃しないのか?」ハァハァ


キャベツ「キャベ!」


ぼすっ


ダクネス「ああん感じるぅ!」ビクビクン


アクア「オーシャニックブレイクゥウウウウウ!」


ザッパーン


ダクネス「げぼごぼがぼぼぼ!」


ワー
クルセイダーノネーチャンガマキコマレター

マジカヨキャベツゼッタイニユルサネェ!



フン……キャベツカ……ヨワイヤツホドメザワリダ

ナンダアイツ

バナナダ

バナナダナ

バロンダ!


めぐみん「ウェエエエエエエエエエイ!」


どごーん


ナンダ!ナンノバクハツダ!

マサカゴルゴム!?
イヤ,コレモゼンブイヌイタクミッテヤツノノシワザダ
ナンダッテ!ソレハホントウカイ!?
オノレディケイド!
ゼンブワタシノセイダ!
マジカヨユグドラシルゼッタイニユルサネェ!



ナァ、オマエイマオレノコトワラッタロ……

ヤッチャオウヨアニキ……

オレハキャベツガリニオイテモチョウテンニタツオトコダ……


キャベツ「キャベ?」


Full Charge……


一真「よーし俺もやるぞ!」



一真「ウェエエエエエエエエエイ!」タックル ピピピ


………………………………………


………………………


…………



始、俺は今異世界に来ている。

まるで生まれ変わったかのように清々しい気分だ。

家も仕事も見つかって気力も十分。

ここで起きる出来事の何もかもが楽しくて懐かしくて感謝してる。

こんなこと、地球じゃもう何万年も味わってなかったから、出来ればお前にも来てほしいけど、今お前はどこにいるんだ?

いつかまた会える日を楽しみにしてるよ……


一旦終わり

書いてて思った

やっぱ俺仮面ライダー好きだわ



食堂


一真「キャベツ尽くしってのもたまにはわるくないなあ」モゴモゴ


めぐみん「お金がなきゃこんなの口に出来ないディス……」


一真「へぇ、俺なんか職場クビになって貯金が27円だった時はよく食べてたけどな」


「こちらデザートのキャベツのケーキになります!」


アクア「わあ美味しそう!」


「ごゆっくりどうぞ!」



一真「でも今回のキャベツ狩りでほら、百万位稼げたし、ちょっとした小金持ちじゃん俺」


アクア「それに比べて私は……何でレタスが混じってんのよ……」


一真「それであんなにツケを……俺がいなかったら身売りする羽目になってたぞお前」


めぐみん「そういえばケンジャキさんは装備を変えないんディスか?」


ダクネス「ずっとその格好だなカズマは」


一真「ああ、俺は今の格好のほうが動きやすいし、このままでいいよ」


アクア「なんて生活感のある冒険者……」



一真「それでこれからの方針だけど……」


めぐみん「ハイハイ! ザコモンスターガイルヤツガイイディス! アタラシイツゥエノイリョクウォタメスノディス!」


一真「もっとゆっくりしゃべろうな」


アクア「お前が言うな」


ダクネス「もっと強力なモンスターを! 一撃が重くて強いやつ!」ハァハァ


一真「半分趣味入ってるだろ」


アクア「それよりお金よお金! ツケ払ってもう晩御飯も食べられないし!」



ルナ「ごめんなさい、最近魔王軍の幹部が来たみたいで弱いモンスターはほとんど隠れちゃったのよ」


めぐみん「魔王軍ディスか」


一真「そういやそんなのいたな」


アクア「おい! 勇者!」


ダクネス「残ってるのは強力なモンスターが出るクエストしかないが」


一真「暫くは内職か土方かな」


めぐみん「あ、だったらケンジャキさん!」


一真「ウェ?」


めぐみん「新しいチソ訓練に付き合ってくれませんか?」


ダクネス「チソ訓練?」


アクア「基礎訓練よ」



次回、このすば剣!

デデデ デーデーデ

「キサムァカ!キサムァガワタシノシルゥオヲ!」

めぐみん「だが私は謝らない」

一真「ショチョォ!?」

アクア「ごく一部のトラブルはあったものn(ry」

ダクネス「どうしようカズマ!?」



正直やり過ぎたとは思っている

だが私は謝らない






アクア「ねーカズマ」


一真「ウェ?」


アクア「もしかしてカズマってさ、このまま魔王を倒す気なかったりする?」


一真「んー、今のところは別に倒さなくてもいいんじゃないか?」


アクア「なんでよー、転生者なら魔王を倒すために張り切るのが普通じゃないの?」


一真「まあやる気がなかったらそのまま天国に行くよな普通。でもな、俺は人並の生活がほしくてこの世界への転生を望んだんだ」


アクア「人並って……」


一真「俺、前の世界じゃ結構色々あってさ、もう戦いとか殺しあいとか、そういうのが嫌になっちまったんだ」


一真「別に怖いとかそう言うんじゃないんだ。ただ、長い間そんな生活ばっか送ってたから、だんだん何も感じなくなって……それを自覚した時はホント参ったよ」


アクア「あんたどんな人生送ってたのよ」


一真「魔王軍とか、モンスターが悪さするのは許せないけど、そのおかげでこの街や他はクエストを受諾してそのお金で食べていけるんだろ? だからそこまで目くじら立てる必要はないかなって思うんだけど、やっぱ変かな」


アクア「変よ、普通あんた位の年齢の男ならそれこそ血気盛んで、進んで冒険に出るもんよ」


アクア「それにそんなんじゃいつまでたっても私が帰れないじゃない!」


一真「今の生活は嫌か?」


アクア「へ!? べ、別に嫌ってほどじゃ、女神の仕事と違って新鮮だし」


一真「ならいいけどさ、……俺は多分ここを動かないつもりだから、アクアが嫌ならさっさと俺に見切りをつけて」


アクア「ちょちょちょ待って! 落ち着いて! 私は女神で、人間と違って時間が腐るほど余ってんの! だからそこまで気にしなくてもいいから!」


一真「あー……そういやアクアって女神だったっけ」


アクア「忘れんなばかー!」



タカラミツルギー カガヤクユウキー

ターシカニトジコメテ キセキー キリフダーハー ジブーンダーケー

デデデ デーデーデ

カゼガー オ(ry

デンッ!



めぐみん「今日は詠唱のチソ訓練ディス!」


一真「なぁ、俺にやることなんてあるのか?」


めぐみん「ケンジャキさんは私をおぶって帰る役がありますディス!」


一真「んー、チソ訓練で魔力は上がったけどまだまだ燃費がな」


一真「なぁ、その爆裂魔法って小出しに撃てないのか?」


めぐみん「ナニイテンディスカー! ちんまい爆裂魔法なんて爆裂魔法にあらずディス!」


一真「そ、そうか」



一真「あれは……」


めぐみん「古城……ディスね。オモシロイ!」


一真「おい待て、中に人がいたらどうすんだよ」


めぐみん「あそこはモンスターの巣窟だと聞いたことがあります! 大丈夫ディス!」


めぐみん「紅き刻印、万界の王――――」

ボゥー! ボゥー! ボゥーボゥーボォー!

めぐみん「エクスプロージョン!」

どごーん


めぐみん「どーですかこの威力!」ぐったり


一真「締まらないな……」


一真「そうだな、メッチャカッコヨクナイカ?」


めぐみん「ですよね!?」


一真「でもそうだな、んー」


一真「気合いが足りない」


めぐみん「ウェ!?」



一真「あれだよ、もっと自分を最強だって思って撃ってみな」


めぐみん「最強、ディスか?」


一真「そう! 最強、最強! 最強!! はい!」


めぐみん「最強! 最強!! 最強!!!」


一真「そうだ! それだよめぐみん!」


めぐみん「私は最強だ~!!」


めぐみん「ウェエエエエエエエエエイ!!」


どごーん!!


一真「おお! さっきよりすごいぞ!」


一真「やっぱ一流だよなめぐみんは。魔法に関しちゃ足下にも及ばないよ」



それからめぐみんのチソ訓練は続いた


一真「恐怖心だ! まだ心の何処かに恐怖心がある!」


めぐみん「キョウフシン……ワタシノココロニ キョウフシン……」


一真「もっとバカになれ、マジメ過ぎるんだよお前は」


めぐみん「私にキョウフシンなどない!」



一真「折角だから杖の振り方もアレンジしたらどうだ?」


めぐみん「振り方ディスか?」


一真「こう、下から大きく回すように」ビュルン


めぐみん「おお! なんかいい音がしました!」


一真「これは俺の後輩が使ってた我流の杖術なんだけどどうだ?」


めぐみん「すごくイイディス! カッコイイディス!」


……………………

…………




めぐみん「参ったな~、私また強くなっちゃったのかな~? 取り敢えず爆裂っと♪」


どごーん!


一真「悪い方向に最強になったかもしれない」



そんなこんなで


アクア「どーしよ! 雑魚モンスターが出るクエストが全然ない!」


一真「流石にちょっとキツくなってきたな」


めぐみん「あれ~? ケンジャキさんともあろう人が弱気ですか~www」


ダクネス「おい、カズマ。どうしたんだ? めぐみんの様子が変だぞ」


一真「あぁ~……大丈夫だ。ちょっと調子に乗ってるだけだから」


緊急! 緊急! 全冒険者の皆さんは戦闘態勢で街の正門に集まってください!


一真「……なんだい、こんなときに」


正門


「俺はデュラハン。最近この街の近くに越してきた魔王軍の幹部だが……」


デュラハン「毎日毎日毎日毎日俺の城に爆裂魔法を撃ち込んでく滑舌のおかしい大馬鹿は誰だぁあああああ!」


アクア「滑舌の」ジッ


ダクネス「おかしい」ジッ


一真「ナズェオレウォミルンディスカー!」



緊急クエスト

デュラハンを撃退せよ!

ピロリロリロリー デッデッデッデデデデ

デーンデーンデーンデーン デーンデーンデーンデーン

デェェーン ピロリー


めぐみん「私をご指名ディスか~www」


デュラハン「キサムァカ!キサムァガワタシノシルゥオヲ!」


めぐみん「確かに貴方の城に爆裂魔法を撃ち込んだのは私ディス」


めぐみん「だが私は謝らない」


一真「ショチョォ!?」


アクア「誰よ」



めぐみん「人ならいざ知らず、魔王軍なら謝らなくったってイイディスよね?」


デュラハン「ナニイッテンダ! フザケルナ! ヒトヲオチョクッテルト ブットブァスゾ! 此方が多目に見てやったら調子にのりおってからに!」


めぐみん「ああ、そうだ! 一ついい話をしてあげましょう!」


デュラハン「人の話を聞け!」


アクア「あんたモンスター」



めぐみん「あなたはナズェモンスターが悪で、人間が善なるものに分類されてるかわかりますか?」


デュラハン「は? お前いきなりナニイッテンダ?」


めぐみん「私は、人間は善なるものだと信じています」


めぐみん「理由は簡単ディス。この私が」


めぐみん「い い 人 間 だ か ら で す よ」ドヤァァア


デュラハン「殺されてーのかクソガキ!」


アクア「流石にあたしもイラッときたわ」


ダクネス「カズマ! どうしよう!」


一真「うーむこれは」



デュラハン「もうゆ゙る゙ざん゙! ちょっと痛め付けてやろうかと思ってたがもうムッコロス!」くわっ


めぐみん「ふふん、私にはチソ訓練で鍛えた必殺の爆裂魔法が」


デュラハン「この死の呪いでムッコロしてやる!」ボボボ


めぐみん「ふぁっ!?」


アクア「あれヤバイわ、食らったら呪いで苦しんで死ぬわよ」


ダクネス「なんと! それは素晴らしい!」


一真「――――っ!」

バッ



めぐみん「は、はひ、ひ……」


デュラハン「汝に死の宣告を! お前は一週間後に死ぬだろう!」


ズォ


めぐみん「あ」


ズォオオオオオ!



一真「ぐ……うわあああああああああ!」


アクア「カズマ!?」


めぐみん「え……」


ダクネス「先を越されたー!?」



めぐみん「け、ケンジャキさん! 何でです!?」


一真「は……はぁ、やっと正気に戻ったか?」


一真「橘さんも睦月には手を焼いてたからなあ……」


めぐみん「ケンジャキさん! 私、私!」


一真「ああ、いい、いいんだ。実力が着き始めた頃が一番危ないのに、俺も一緒になって調子に乗りすぎたんだ」


一真「ごめんな、俺は師匠失格だ……」


めぐみん「謝るのはこっちです! 私のせいで……ケンジャキさんが……」


デュラハン「見たか小娘! 貴様の浅はかな行動がその男を巻き込んだんだぞ!」


デュラハン「その男の呪いを解きたかったら我が城まで来るがいい! 果たして無事辿り着けるかな!?」


ふぁはははははははははっ!







一真「うーんなんだか申し訳ない」



その後、アクアによってあっさり呪いは解かれた。

それでもめぐみんは大変反省したのか、睦月病も治って普段通りに戻ってくれた。

最も、呪いで俺が殺せるなら俺はとっくの昔に死んでるだろう。

だが、それだと疑問が一つ残る

俺は一体どうやって死んで、転生したのか?

いや、そもそも俺は本当に一回死んだのか?

地球にいる始はどうなった?

地球はローチにリセットされたのか?

平和が続きすぎて、肝心なことを忘れていた。

それでも俺は

まだ、この平和を享受したいと思っていた。







ネジレコンニャク「……」










ネジレコンニャク「……」







ネジレコンニャク「ジョーカー」










統制者「オマエハウンメイカラノガレラレナイ」



次回、このすば剣!

デデデ デーデーデ


一真「アリゲーター?」


アクア「私の出番ね!」


「アクア様はなぁ! 僕の母親になってくれるかもしれない方なんだ!」


一真「人間同士で戦うのは、嫌なんだ」



このすばアニメ十話できちっと終わらせるから、もうちっと我慢してくれると嬉しい

仮面ライダー剣でやる必要?

カズマ繋がり、突発的に思い浮かんだ

仮面ライダー剣は好きだぞ!

もう何回も観てるもん!



それと批判はどんどん来てOK

同じライダー好きとして容赦のない意見を下さい。

後みんな仲良くね



アクア「皆さん! 恵まれない女神に愛の募金をお願いします!」


アクア「恵まれない女神に愛の手を!」


アクア「……ダメだー……全然集まんない」


一真「お前まだそれやってたのか」


アクア「何でよ! 私本物の女神なのに!」


一真「最近噂になってるぞ、ほら」


アクア「なになに、女神アクアの格好をした女が張り付いたような笑顔でたかってる件……」


アクア「何よこれ! この女神スマイルが気にくわないっての!?」(^U^)ぺかー


一真「ヤメロ!」



タカラミツルギー カガヤクユウキー

ターシカニトジコメテ キセキー キリフダーハージブーンダーケー

デデデ デーデーデ

カ(ry

デンッ!



めぐみん「グリフォンとマンティコア討伐。報酬五十万。ちょっと難易度高くないですか?」


ダクネス「今のレベルじゃ即全滅するな」


アクア「んー、あ、これなんかどう!?」


一真「何々、水質改善……ただしアリゲーター大量発生中。これも危なくないか?」


アクア「水のあるところで私に勝てるやつはいないわ!」






アクア「何でこんな檻にいれるのよー」


一真「一応念のためだ! ワニに引きずり込まれたら助からないぞ!」


一真「出たかったらピュリフィケーション使えばいいだろ」


アクア「こうやって浸かってるだけで浄化できるからいいわよ」


めぐみん「それにしてもワニ来ないディスね。このまま何もなければいいんディスが」


ダクネス「人それをフラグという」


ワニ「」ノソォ


アクア「わっ、わっ、来た来た!」



ワニ「チャコ……チャコ……」


ぞろぞろ


アクア「ねぇ! ちょっと多くない!? 多いよね!?」


ワニ「チャコォオオオオオ!!」


アクア「わきゃああああああ!?」


一真「うぉお、あんなでっかいワニはじめて見た……!」


めぐみん「檻、大丈夫ですかね? なんか変な音たててます」


ワニ「チャコォオオオオオ!」

ワニ「チャコォオオオオオ!」

ワニ「チャコォオオオオオ!!!」


ダクネス「ワニとはああ鳴くのか。それにしても楽しそうだ」ゾクゾク



メシ

ミシ


アクア「ちょ、折れる! これ絶対折れる!」ピュリフィケーション!


一真「流石に危ないかな」


一真「アクアー! ちょっと周りだけ真水に変えろ!」


アクア「へ?」ピュリフィケーション!


一真「早くしろー! 痺れてもしらないぞ!」


めぐみん「ケンジャキさんなにするつもりですか?」


一真「ちょっと便利な道具さ」


サンダー ピピピ


バチバチバチ!!


ワニ「チャコォゴゴゴベベベベ!?」



ダクネス「か、雷だと!?」


めぐみん「魔法ですか!?」


一真「ちょっとした道具だって」




モブ1「さすが私のキョウヤね! 一撃で倒しちゃうなんて!」


キョウヤ「そんな事ないさ、君たちがいるから僕は戦えるんだ」


モブ2「ちょっと、いつからあんたのキョウヤになったのよ!」


モブ1「何よ!」


キョウヤ「喧嘩はよくないなぁ……なでなでしてあげようか?」


モブ1「して! 私にして!」


モブ2「いいえ私に!」



キョウヤ(僕の名はミツルギ・キョウヤ。どこにでもいる平凡な高校生だった)


キョウヤ(女神アクア様にこの異世界に転生させられ、魔王を倒すため冒険している)


キョウヤ(僕はこの世界を救って見せる! すべてはあの方のために・・・!)


一真「なあ、いい加減出てこいって」


アクア「いやよ、ここが私の聖域なのよ……」


キョウヤ「女神さま!?」



キョウヤ「一体こんな所でなにやってるんですか!?」

ぐにゃり!


めぐみん「うわ、すごい力です」


一真「誰だ? アクアの知り合いか?」


アクア「知らないわよ……」


キョウヤ「僕です! ミツルギ・キョウヤです! あなたから魔剣グラムを授かりこの世界へ転生した!」


アクア「……ああ! そういえばいたわねー! 結構な数の人を送ったし忘れてもしょうがないわよね!」


一真「へー! それじゃこの人も俺と同じ境遇の人なんだ」


キョウヤ「……失礼するが、君は?」


一真「俺は剣崎一真。アクアとは……」


一真「……なぁ、俺たちってどんな関係なんだ?」


アクア「何で私に聞くのよ!?」


ダクネス「仲間という言葉が出てこない時点で」


めぐみん「まあペットみたいなもんじゃないですか?」



キョウヤ「め、女神さまを無理やり連れてきた挙げ句、檻に閉じ込めて湖に漬けた!? 何を考えてるんだ君は!?」


アクア「ちょ、ちょっと、私はもう気にしてないし、今の生活も結構気に入ってるから!」


一真「ウェ、そうなのか?」


アクア「うん……って何言わせてんのよ!? 馬鹿!」


キョウヤ「ちなみにアクア様はどこで寝泊まりをしているんですか?」


アクア「馬小屋だけど」


キョウヤ「なんと! ……おい、君、カズマくんだったかなあ? アクア様にそんな仕打ちをするなんて、一体どういう了見、なのかな?」


一真「ウェ!?」


ダクネス「なんだこの男、急にねちっこくなったぞ」


めぐみん「人を陥れそうな声してます」




キョウヤ「アークウィザードにクルセイダーか、パーティーメンバーには恵まれているんだね」


キョウヤ「こんな優秀そうな人たちがいるのにアクア様を馬小屋に寝泊まりさせて恥ずかしいとは思わないのかなあ?」


一真「いやー、慣れれば結構いいところだぞ、馬小屋」


キョウヤ「うるさい! 君のような人間にアクア様を預ける訳にはいかない!」


一真「なぁ、アクアに入れ込んでるみたいだけど、何でだ?」


キョウヤ「君には彼女の素晴らしさがわからないのか? いいか、アクア様はなぁ…! 僕の母親になってくれるかもしれない方なんだ! 僕を救ってくれるかもしれない方なんだ!」


一真「ナニイテンダアンタイッタイ」


アクア「ねえ、こいつすっごく気持ち悪いんだけど。身の危険を感じるんだけど」


めぐみん「守るとか言ってて思いきり依存してます」


ダクネス「基本受けの私でもこれはちょっと」



キョウヤ「これからは僕がアクア様を守る……僕のこの手で、アクア様を……」


アクア「ちょ、寄らないで変態!」


一真「おい、嫌がってるだろ、やめろよ」


キョウヤ「なんなのかなさっきから君は……」


キョウヤ「よくないなぁ……こういうのは」


一真「こんなのでも一応俺たちの仲間だし、本人も気にしてないからいいだろ」


アクア「こんなのって何よ!」


キョウヤ「だったら僕と勝負しないか?」


一真「ウェ?」


キョウヤ「僕が勝ったらアクア様を譲って貰う。君が勝ったら何でも一つだけ言うことを聞こう。それで、どうかな?」


ダクネス「いちいち一言多い奴だな」


めぐみん「と言うより何で勝負する流れになるんですか」





一真「……いや、俺は戦わないよ」


キョウヤ「おや、臆病風に吹かれたのかな?」


一真「人間同士で戦うのは、嫌なんだ。戦争してる訳でもないのに争うなんて、馬鹿馬鹿しいと思わないか?」


キョウヤ「そんな甘い考えで魔物からアクア様を守れるのかなあ?」


一真「……本当に危なくなったら、俺はまた戦うよ。人を守る為に戦うのが俺の使命だからな。それに俺は――――」


一真「……」


めぐみん「ケンジャキさん?」


キョウヤ「ふ、口では何とでも言えるさ、だが、その程度で引き下がると」


チョイチョイ


キョウヤ「……ん、なんだいアクアs」


アクア「てい」


コキャ(首の折れる音)


キョウヤ「」


バタリ


一真「ちょ、アクア!?」


アクア「こんなマザコンぽい奴に構ってないで報酬受け取りに行くわよ」


アクア「……それに、あんたをバカにされると、何だか嫌な気分になるし」


めぐみん「これ、持ってきましょうよ! 強い武器ですよ!」


ダクネス「追い剥ぎだなまるで。まあたまには攻めもいいかもな」


一真「みんな……」







翌日


一真「遅いなアクア……まだ報酬もらえないのか?」


めぐみん「きっとごねてるんです。浪費家の癖にがめついなんてどうしようもないです」


ダクネス「報酬の上乗せを要求するところが目に浮かぶな」


ドウイウコトヨー

ギャース


一真「……どうやら本当みたいだな」


アクア「檻の弁償代をさっ引いて十万エリスしかもらえなかった……私が壊した訳じゃないのに」


アクア「あの男今度会ったらアクアヴォルテクス喰らわせてやるんだから!」


キョウヤ「探したぞ剣崎一真!」


アクア「アクアヴォルテクスゥウウウウウウ!!」ザッパーン


キョウヤ「はぁーーーーーーん!?」


一真「いいキックだ。ライダーになれるかもな」


めぐみん「ライダーってなんですか?」




アクア「ちょっとマザコン! 壊した檻の修理代払いなさいよ! 三十万よ三十万!!」


キョウヤ「は、はい……」


一真「ちゃっかり上乗せしてる」


アクア「シュワシュワとキャベツケーキくださーい!」


ハイ、タダイマオモチシマース!

ショーイチクン コッチモオネガーイ

ハーイ



キョウヤ「屈辱だが、今日は君に頼みがあって来た……!」


一真「へ、俺に?」


キョウヤ「僕のグラム返してくれよおおおおお!」


一真「ちょ、おま近い!」


キョウヤ「返せぇ! 返してくれよぉ! 僕のグラムゥウウウ!」


アクア「返してほしかったらやることがあるんじゃない?」


キョウヤ「へ?」



アクア「あんた、歌を歌いなさい」


キョウヤ「はい?」


アクア「この私を称える歌よ! さん、はい!!」


キョウヤ「き……きょっうは素敵な報酬日~♪ みんなの好きな、アクア様、おめでと~♪ ハッピー、ハッピー、ハッピーバースディ~♪」


ダクネス「おい、誕生日入ってるぞ」


アクア「宜しい。グラムは裏のゴミ捨て場に捨てたわ! 早くしないと持ってかれちゃうわよ?」


キョウヤ「は、はいぃいい! ありがとうございましたああああああ!」


ダダダダダ



一真「なあアクア、あの剣って確か」


アクア「あースッキリした♪」



緊急! 緊急! 全冒険者の皆さんは直ちに武装し街の正門に集まって下さい!


一真「ウェ!?」


めぐみん「またですか?」


特に剣崎一真 氏とその一行は大至急でお願いします!


アクア「どういうこと……?」



次回、このすば剣!

デデデ デーデーデ


デュラハン「このドグサレがぁあああ!」


めぐみん「あれから毎日チソ訓練を続けてました!」


一真「まずいなぁ……人が死ぬのは……慣れたと思ってたのに……」


一真「う……ぐ……グゥウウウウウウァアアアアアアアア!!!」


アクア「な、何よ……あの化け物……」




終わり

おやすみなさい



このすば剣!


デュラハン「何で城に来ないのだ! このドグサレがぁああ!」


一真「あれ? もう爆裂魔法撃ち込んでもないはずじゃあ」


デュラハン「撃ち込んでもいないだと!? 何を抜かすか白々しい!」


デュラハン「そこの滑舌のおかしい紅魔の娘があれからも毎日欠かさず通っておるわ!」


一真「ウェ? めぐみんまだチソ訓練やってたのか?」


めぐみん「はい! やっぱりチソ訓練は具体的な目標がないと訓練になりませんから!」


デュラハン「この俺が真に頭に来ている事は他にある!」


デュラハン「俺の名はベルディア。こう見えても生前は全うな騎士としての矜持があった」


デュラハン「その俺から言わせれば、仲間を庇って呪いを受けたあの男! 奴の死を無駄にするなど――――!」


一真「ごめん、生きてるけど」


ベルディア「な、何!!? 生きてるだと!? まさか貴様アンデッドか!?」


一真「ウェァ!? ナ,ナニヲショウコニズンドコドーン!?」



タカラミツルギー カガヤクユウキー

ターシカニトジコメテ キセキー キリフダーハージブーンダーケー

デデデ デーデーデ

デンッ!



アクア「なーになに? このデュラハンずっと私たちを待ち続けてたの~? 受けるんですけど~!」


ベルディア「おおおおお俺がその気になれば! この街の人間を皆殺しにすることもできるのだぞ!」


アクア「たかがアンデッドが生意気よ!」


一真「」びくっ


ダクネス「カズマ? どうしたビックリして」


一真「ハハハ ナンデモナイヨ」



ベルディア「ふん! たかが駆け出しのプリーストになにg」


アクア「とぁあっ!」


ベルディア「は?」


がしり


ベルディア「おい! いきなり何を」


アクア「真空地獄車ァアアアアアアア!!」


びったん!びったん!

びったん!びったん!


ベルディア「ぎぇああああああああ!?」


アクア「とどめぇ! ライドルスティック!」つ花杖


ぐるーんぐるーん


モブ「うおお何だあのねーちゃん!」


モブ「空中で大車輪やってるぞ!」


ばばっ!


アクア「オラァアアアアア! アクアヴォルテクスゥウウウウウウ!」


ばこーん


ベルディア「ほげぇえええええ!?」


一真「す、すげぇ……さすがアークプリースト」


ダクネス「なんと激しい……! 今度やってもらおう」



ベルディア「ま、待て! ちょっとま」


アクア「水系が最強だと言うことを教えてあげるわ!」


アクア「水のデスコン第二弾! バイオアタックコンボ!」


きゅいーん


めぐみん「え、液状化した!」


クルゾ クルゾ クルゾ クルゾ

キョウテキ モンスター!

イマダ イマダ アクア! タチアガレ!


デュラハン「くっ! このいい加減にしろ!」


ズォォオオオオ!


アクア「」すかすかすかすか


ベルディア「呪いが全部奴の体を突き抜けてしまうぞ!?」


きゅいーん!


アクア「スプラッシュドラゴン!」


ばこーん


ベルディア「ぎぇえええええええ!?」


一真「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」



ベルディア「こんのクソカスがあああああ! そんなに俺を怒らせて楽しいかぁああああ!?」ボロボロ


アクア「そんな、あれで死なないなんて」


一真「いや、もーあとちょっとだと思う」


ベルディア「公言通りこの街の連中を皆殺しにする! 甦れアンデッドナイトよ!」


ぼこ
ぼこ


アンデッド「あ゙ー」


ワー

ダレカ テンクウジヨンデコイ

ナゴサンハドコイッタ

シンコンリョコウイッテマス



アクア「ちょっと! 何でこいつら私の所に来るのよ!」


一真「アンデッドだから自然と浄化されたがってるんじゃないか?」


アクア「こんな大勢無理よ!」


ダクネス「おい! さっきの液状化を使ったらどうだ!」


アクア「あんな大技ぽんぽん使える訳ないでしょ!?」


一真「仕方ないな」


マグネット ピピピ


アンデッドs「「「あ゙~?」」」」ビビビビビ


めぐみん「あ、アンデッド達の動きが止まりました!」


一真「全身が鉄の鎧だからよく効くな」


一真「めぐみん、やっていいぞ!」


めぐみん「はぁあああああ! 火のデスコン!」


めぐみん「エクスプロージョン・バーニングショット!!」


辛味噌!!



ちゅどーん!


アンデッドs「「「ぶヴぁああああああ~~~!?」」」


めぐみん「これがチソ訓練の成果です!」




モブ「うぉおおおお! 滑舌のおかしい紅魔の子がやりやがったぞ~!」


モブ「発音と名前がおかしいだけで殺るときはちゃんとやるじゃないか!」


めぐみん「おかしくないディス!」


ベルディア「……クハハハハ! 面白い!」


ベルディア「ならばこの俺自らが貴様らの相手をしてやろう!」


ダクネス「アクア、出番だぞ」


アクア「ちょっとクルセイダー! プリーストは繊細なのよ!?」


ダクネス「お前のようなプリーストがいるか」



モブ「ビビる必要はねえ! すぐにこの街の切り札がやって来る!」


モブ「魔王軍の幹部だろうが何だろうが関係ねえ!」


一真「あ、おい! 迂闊に近寄るんじゃ――――」


モブ「いっぺんに掛かれば死角ができる! 全員でやっちまえ!」


ベルディア「このベルディアをこけにしたことを後悔するがいい!」


ぽい





――――斬!





一真「――――あ」




――――血





――――赤い血







――――人間の、血








――――俺とは違う、命の色



ベルディア「次は誰だ?」


モブ「あ、あんたなんか! ミツルギさんが来れば一撃で斬られちゃうんだから!」


ベルディア「ほう! ではそいつが来るまで、持ちこたえられるかな!?」


ダクネス「ちぃっ! はぁあああああ!」


ダクネス「よくも……よくも皆を!」ハァハァ


ダクネス「この頑強な体は全ての攻撃を受け止める!」


ダクネス「そして一度攻に転じれば、大いなる大地の怒りによって相手は滅びるだろう!」


ベルディア「面白い! ならばその怒りを見せてみろ!」


ダクネス「喰らえカラミティタイタン!」


すか


アクア「外してんじゃないわよ!」



めぐみん「う、うう、どうしますかケンジャキさん。あの調子じゃそう長くは……」


めぐみん「――――ケンジャキさん? あれ? どこいったんですか?」






路地裏








一真「……」


一真「まずいなぁ……人が死ぬのは……慣れたと思ったはずなのに……」


一真「長い間平和に浸かってたからかな……久々に」


一真「久々に……敵を」


一真「う……ぐ……グゥウウウウウウァアアアアアアアア!」


ジョー真「アアアアアアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」


ジョーカー「グルァアアアアアアアアア!!!」



――――殺したくなった



ダクネス「ハァー! ハァー! つ、強い……」


ベルディア「……ふん! とんだ期待外れだな」


ベルディア「もうよい! ここで死ぬがいい!」


ダクネス「……っ!」


アクア「ダクネス!」





――――ザッ




アクア「――――へ?」


モブ「お、おい! まさか!」


モブ「ミツルギさんだ! ミツルギさんがついに来てくれたぞ!」


モブ「うぉおお! ミツルギさん! 早くそいつをやっちまってくd」









ジョーカー「グゥウウウウウ……」





モブ「」


モブ「」


モブ「」


アクア「な、何よ……あの化け物……」



急に現れたカミキリムシのような、カブトムシを歪にねじ曲げたような姿の化け物は、なぜそこまでと思うほど怒り狂った目でベルディアを睨んでいた。


ベルディア「なんだ? 見かけないモンスターだな」


ベルディア「おい貴様! どこの所属の者だ!」


ジョーカー「……」


ベルディア「おい! 黙ってないで何とか言ったらどうだ!」


ジョーカー「――――グ」


ベルディア「ああ?」











ジョーカー「ギ ャ ァ゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ア゙ ! ! !」









ブワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!





アクア「――――!」ビリビリ


めぐみん「――――!」ビリビリ


ダクネス「――――!」ビリビリ


その場に居たみんなが、その化け物の放った咆哮によって動きを封じられた。
蛇に睨まれたカエルってやつかな
多分、全員同じことを考えてたんじゃないかしら





――――「喰われる」って





剣崎が変身したジョーカーはヘラクレスオオカブトを禍々しく変質させた外見
ブレイド・ジョーカーと呼ばれる




ジョーカー「ギィイイイイイイアアアアアアアアアアアア!!」


ベルディア「うぉお何だお前はぁああああ!?」


ブン!



ガギッ



ジョーカー「グゥウウウ……」


ベルディア「ば、馬鹿な、刃が通らんだと」


ジョーカー「グルル……」


ジャキン


化け物が手をかざしたかと思ったら、カブトムシの角のような真っ黒な剣が現れた。


ジョーカー「ギィイイイイイイアアアアアアアアアアアア!」


ベルディア「ぐ、この、嘗めるな!」


空中で剣が激突する。片や身の丈を上回る大剣
化け物の剣はブロードソード位の長さしかない

どう考えても化け物の剣が負けると誰もが思った。

でも


バキン!



ベルディア「お、折れたぁ!?」



ジョーカー「グゥウウウ……!」


ジリジリとベルディアに近付く化け物

その姿は完全に捕食者のそれだった


めぐみん「ダ、ダ、ダ、ダクネス、さん」ガタガタ


ダクネス「な、なんだ」


めぐみん「か、体が動かないです。今すぐにでも逃げ出したいのに、目を逸らしたいのに、全然言うことを聞かないです」


ダクネス「安心しろめぐみん。……私は少し漏らした」


めぐみん「………」


ダクネス「笑えないだろ? それくらい、冗談が効かないくらい、あれは常軌を逸している」


ベルディア「く、おのれぇ! ならば極大の呪いをもって殺してやろう!」


ベルディア「宣告する! 貴様はこの場で死に果てるだろう!」


ブワァアアアアアアアアア!


ジョーカー「グ……」


ばたり カシャッ!


ベルディア「ふ、ははは! どうだ! どれだけ強かろうが、生命あるものが呪いに抗うことなどできんのだ!」


アクア「あ、あいつ、倒しちゃった……?」


アクア「い、いや、でも、本当に倒しちゃったなら」


何で震えが止まらないんだろう

そういえば、あの化け物の腰の辺り

あのバックル、どっかで見たような



カシャッ!



ジョーカー「――――ゥウウウウウウガァアアアアアアア!!」


ベルディア「なあ!?」


ベルディア「呪いが効かない!? 馬鹿な、奴はアンデッドか!?」


ジョーカー「――――シィッ!」


――――EVOLUTION KING


ジョーカー「アアアアアアアアアアアアアア!!」バチバチ!!


ベルディア「な、な」


変なカードをバックルに通したかと思ったら、空中にカードが飛び出し、化け物の周りを狂ったように飛び回る。
そして、カードは化け物の体に次々と張り付き――――


アクア「金色に、なった」


ジョーカー「ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


――――Spade Ten


――――Spade Jack


――――Spade Queen


――――Spade King


――――Spade Ace





――――Royal Straight Flash




化け物の目の前に五枚のカードが現れる

それに向かって化け物は剣を構え


ジョーカー「グゥウウウァアアアアアアア!!」


バキン!

バキン!!

バキン!!!

バキン!!!!

バキン!!!!!


ベルディア「お、お前は、モンスターではない! 本物の化け――――」


バギィイイイイイン!!


――――一撃で叩き斬った


次回、このすば剣!

デデデ デーデーデ


めぐみん「ケンジャキさんが帰って来ないんです……」


一真「俺は、ジョーカーの本能を押さえきれない!」


アクア「どこ行ったのよあのバカ!」


ダクネス「なあ、あのモンスター、泣いてるように見えなかったか?」


「剣崎、やはりお前もこの世界に来ていたのか」



つづく

すっ飛ばして終わらせるつもり



このすば剣!


クリス「機動要塞デストロイヤー接近中か、ここも危ないかもね」


クリス「ねぇ、あんたたちなんかクエスト受けないの?」


アクア「」ポケー


めぐみん「」ポケー


ダクネス「この様子でまともに受けられると思うか?」


クリス「だよね、どしたのさ一体」


めぐみん「……です」


クリス「うん?」


めぐみん「ケンジャキさんが帰って来ないんです……」


クリス「ケンジャキって、あのカズマって人?」


ダクネス「この前のデュラハンの時からいつの間にかいなくなっててな……」


クリス「デュラハン……そういえば、あいつをぶった斬ったあの虫っぽいモンスターは……」


ダクネス「依然として行方がわからん。何しろどの文献にも載っていない全く新種のモンスターらしいからな、その上魔王軍の幹部を瞬殺するほどの強さだ」


クリス「……強いって言うよりあれは」


ダクネス「言わんとしていることは分かる。一部の人間からは魔神とも邪神とも呼ばれている。それほどまでにあれは恐ろしかった」


めぐみん「ケンジャキさん……」


アクア「……」



タカラミツルギー カガヤクユウキー

ターシカニトジーコメーテー キセキー キリフダーハージブーンーダケー

デデデ 

デンッ!


ダクネス「それにしても人が多いな。臨時とは言え全ての冒険者に報酬が出てとは言えな」


アクア「うん」


ダクネス「アクアもだいぶ貯金が貯まったんじゃないか? そろそろ馬小屋から出てもいいと思うのだが」


アクア「そうね」


ダクネス「……はぁ、調子が狂うな。いつもの元気は何処へ行った?」


アクア「あんたは平気なのね」


ダクネス「これでも騎士の端くれだからな。公私は分けているつもりだ」


アクア「嘘つけドM女」


「いやーそれにしてもあの化け物には感謝だよな」


アクア「……」





「デュラハンが来たときはどうなるかと思ってたけど、あの化け物があっさり退治してくれるんだもんな。お陰で俺達は殆ど何もしてなくてもボロ儲けだよ」


「ああ、でも死人が出た時はヒヤッとしたよな。すぐに回復したけど」


「実質被害ゼロだもんな。……ああ、そういや前後で行方が分からなくなった奴が一人いたっけか」


「最近話題になってた面白集団のリーダーだろ? 変な滑舌の」


「そうそうそいつ。よく働くって評判がよかった。何で消えちまったのかな?」


「臆病風に吹かれたんだろ。上級職におんぶにだっこって感じだったし、普段から戦いが嫌いとか言ってたヘタレって噂もあるらしいぞ」


アクア「……!」


がし


ダクネス「何をするつもりだ?」


アクア「ブッ飛ばす」


ダクネス「所詮噂だ、好きに言わせておけ」


アクア「あんたは……」


ダクネス「お前が本気で暴れたら死体の山が出来上がる。そんな事あいつが望むと思うか?」


アクア「――――っ!」


バン!

ベキャリ!


ダクネス「おい、物に当たるな。テーブルが真っ二つだぞ全く」


アクア「……」


アクア「…………」


アクア「……何処へ行ったのよあのバカ!」



めぐみん「まーじっか まーじっで まーじっだ しょーたーいむ……」


めぐみん「てー、てーてれってーててーれてて てーてーてー……」


めぐみん「……あ、基礎訓練、やってないです」


めぐみん「……」


めぐみん「なんかつまらないです……」


めぐみん「変な滑舌が足りないです……」


『3!!』


『やっぱり一流だよなめぐみんは』


『もっとバカになれよ』


めぐみん「ケンジャキさーん……どこいったんですかー……」



雪山




雪精「ほわー」

雪精「ほわー」

雪精「ほw」


ザグン!


雪精「ぎゅぺっ!?」




ジョーカー「ウゥ……グゥウウウゥウウウウウウ……」


雪精「ほわー?」


ジョーカー「ウウウウウガァアアアアアアア!!」


ザシュ

グチャ

ゴギ


雪/精「」

雪精「ぴ……」



ジョーカー「ガァアアアアアアアアァアアアアアア!」


冬将軍「……」


ジョーカー「ギィイイイイイイアアアアアアアアアアアア!!!」


冬将軍「フゥウウウウ……」


ガギン!!



……………………… ギン!

……………… バキ

…………

…… グチャ





冬/将/軍「」


一真「――――はぁ、はぁ。やっと、戻れた」


一真「こんなに長くジョーカーに変身するなんて」


一真「どうなっちまったんだ? 俺の体は」


一真「……ん? あ、あ?」







統制者「……」









一真「お前は、統制者……! な、なんで」


統制者「タタカエ」


一真「!!」


統制者「タタカエ……タタカエ……」


一真「や、やめろ!」


統制者「タタカエ……タタカエ……タタカエ……」


一真「う、グウウウウウウアアアアアアア!!」










「失せろ、統制者」


一真「!?」


バキィイイイイイイン!



「どんな手を使おうが、俺達は運命には負けない」


「そうだろう、剣崎」


一真「お前は……!」







始「久しぶりだな、剣崎」



山小屋


始「コーヒーだ、飲め」


一真「ああ」


始「剣崎、やはりお前もこの世界に来ていたのか」


始「……」


一真「……」


始「こうしているとあの頃を思い出す」


始「あの頃は俺が今のお前の立場にいた」


一真「どこまで知ってるんだ?」


始「この世界に来たとき、お前の存在を感じた。ジョーカーに変身した事で確信に変わった」


一真「お前もアクアに転生させてもらったのか?」


始「違う、俺はある男によってこの世界に来た」


始「そもそも剣崎、お前は死んですらいない」


一真「ウェ!?」


始「全ては奴の……統制者の陰謀だ」



一真「待て、そうだ、統制者……あいつは確かに破壊したんじゃなかったのか」


始「奴は用心深い、もしもの場合に備えて替えのボディを作っていたんだ」


一真「そんな……」


始「そして、通常の煽りでは俺達を衝突させられないと理解した奴は、あの駄女神の杜撰な仕事の隙をついて本来転生する予定だった魂とお前を入れ替えた」


始「そう、穏やかな日常に餓えていたお前の心を堕落させ、アンデッドの本能に対抗できなくさせようとしたのだ」


始「旅人が北風に必死で立ち向かったのとは逆に、太陽の光の前では外套を脱いだようにな」


一真「それじゃ、俺の心が、弱くなってたってのか」



始「別に俺は、お前を責めたりなどしない。お前はもう充分過ぎるほど人間のために戦ってきた」


始「だが統制者が出てきた以上、俺たちに安息は訪れない。再び戦う時が来たんだ」


一真「始! わかっている……だけどお前も見ただろ、俺はもう、ジョーカーの本能を押さえきれない!」


始「だったら引っ込んでいろ、別にお前が戦えなど言わない。俺は俺で勝手にやらせてもらう」


始「今度は俺がお前の居場所を守る。かつてお前が俺の居場所を守ってくれたようにな」


一真「始、何処に行くんだ」


始「既に統制者は次の手を打ってきている。機動要塞デストロイヤー、その中枢に奴を潜り込ませた」


始「誰かが止めなければならない、お前がやらないなら俺がやるだけだ」


一真「待て、始!」


始「もしお前にその気があるなら、裏の倉庫に行け、お前に必要な物がある。……忘れるな剣崎。俺に人間として、仮面ライダーとしての在り方を教えてくれたのはお前だと言うことをな」



ブォオオオオオン!


一真「始! ……相変わらず行動の速いやつだな」


一真「それにしても統制者が、それにデストロイヤーって」


一真「……始の言う通り、戦う時が来たのか」


一真「……」


『お前は、人間たちの中で生き続けろ』


『人を愛しているから戦っているんだ!』


『俺は運命と戦う、そして、勝ってみせる!』


『戦えない、大勢の人々の代わりに……!』


一真「……裏の倉庫か」



倉庫


一真「これは……!?」


一真「……そうだよな、もう、充分休んだよな」


一真「始、ありがとうな。俺、思い出したよ」


一真「俺は……」


『俺が戦う!』


一真「仮面ライダーだ!」


一真「変身!」


ターンアップ




次回、このすば剣!

デデデ デーデーデ


アクア「私ね、あいつが戻ってくるまでここに居ることにしたの」


めぐみん「このままじゃ街が……」


ダクネス「最後まで諦めるな!」


始「あいつは何時だって諦めることを知らなかった」


――――Fusion Jack


途中で寝ちゃった

後二回くらい



このすば剣!


クリス「これがカズマの動く鉄の馬ね。ふぅんなかなかカッコいいじゃない」


クリス「でも、これどうやって動くのかな?」


ブルースペイダー「……」


カッ


クリス「へ?」


ブォオオオオオン!!


クリス「わ、わ、わ!?」


ばごーん!


クリス「壁がー!?」


アクア「何よ! うるさいわね! ってあんたなにしてんのよ」


クリス「それが……」


アクア「ってあれ!? バイクがない!」


クリス「今さっき勝手に動いてどっかいっちゃったわよ」


アクア「!」




タカラミツルギー カガヤクユウキー

ターシカニトジーコメーテー キセキー キリフダーハージブーンダケー


デンッ!


デストロイヤー警報! デストロイヤー警報!

住民の皆様は直ちに避難を、冒険者の皆様は冒険者ギルドへ!


ワー ワー

デスサマダー ニゲロー


機動要塞デストロイヤー

暴走した古代兵器。それが通った後は草も残らないと言われる。

ある意味名物とも言えるそれは、今日に限って様子がおかしかった。


「なんだありゃ?」

「デストロイヤーからなんか飛んでくるぞ」





ギチ

ギチギチ

ギチギチギチギチ


ダークローチ「ギ、ギ」
ダークローチ×10「ギギギ」
ダークローチ×100「ギギギギギ」
ダークローチ×1000「ギギギギギギギギ」





「ご」

「ゴキブリだー!?」

「すっげぇデカイぞ!?」

「いやぁあああ!? ゴキブリ!?」



ルナ「きょ、巨大ゴキブリが人を襲ってる?」


「それも物凄ぇ数だ! とても追い付かねえ!」


ルナ「変ね……デストロイヤーは完全に無人だったはず。何かモンスターが住み着いたという報告もないのに」


バリーン!


ルナ「きゃ!?」


ローチ「ギ、ギギ」


「は、入ってきた!」


ローチ「ギィイ!」


ルナ「あっ」


「カラミティタイタン!」


ズガン!


ローチ「ギャ!」


ダクネス「襲うなら相手が違うぞ? 私にかかってくるんだな」


ルナ「あなたは……!」




ダクネス「お前たちも早く逃げろ。どこもかしこもゴキブリだらけだからな」


ルナ「は、はい。でもあなたは」


ダクネス「これでも騎士の端くれ! 敵に背を晒すことはない!」


ローチ「ギ、ギギ」


ルナ「また来た!」


ダクネス「さあ来い! 言っておくが私は昆虫プレイもイケるぞ!」ハァハァ


ローチ「ギ!?」



クリス「や、やばいわこれ。あっちもこっちも黒い悪魔が」


クリス「アクア! 早く逃げるわよ!」


アクア「逃げるなら一人で行って」


クリス「うん! って違う! 何バカなこと言ってんの!? あんた死ぬ気!?」


アクア「うぅん。なんとなくだけど、あいつが帰ってくる気がする」


アクア「私ね、あいつが戻ってくるまでここに居ることにしたの」


クリス「あいつって」


アクア「バカらしいと思う? けどね」


アクア「あたしの勘に、間違いはないわ」どや


めぐみん「それ、ほんとですか?」



アクア「めぐみん」


めぐみん「ケンジャキさん、ほんとに帰ってくるんですか?」


アクア「……うん、あいつは絶対帰ってくる」


めぐみん「……行ってきますです」


アクア「どこ行くのよ」


めぐみん「帰って来たときに、ここが更地になってるなんて嫌です」


めぐみん「ケンジャキさん、いつもこの街の事を楽しそうに話してました。……ぜったい壊させません」


めぐみん「アクアさんはこの馬小屋を守っててください。ここはケンジャキさんのお家ですから」


アクア「……言うようになったわね! いいわ! 存分に暴れて来なさい!」b


めぐみん「……」b



「もっと持ってこい! ガラクタでも何でもいい! 圧しきられるぞ!」


「で、でも数がダンチで」


ローチ「ギ!」
ローチ×500「ギギギ!」


ミシミシ


「まずい、もう持たない」


バギ


ローチ「ギィイイ!」







――――エクスプロージョン!



ちゅどーん!


ローチ×500「ギィヤアアアア!?」


「これは!」


めぐみん「待たせたな、です」


「滑舌のおかしい嬢ちゃん!」


めぐみん「おかしくないです!」



ダクネス「やはりお前か。派手にやったな」


めぐみん「ダクネスさん、無事だったですか」


ダクネス「黒ゴキブリに遅れはとらん。……しかし、そう長くは持つまい」


めぐみん「持たせます、持たせて見せます」


ダクネス「無理するな。お前じゃエクスプロージョンは一日一回が限界……」


めぐみん「限界じゃないです」


めぐみん「チソ訓練は伊達じゃありません!」


カッ


めぐみん「エクスプロージョン・バーニングショット!」


辛味噌!!

ちゅどーん!


ローチ×1000「ギャァアア!」


ダクネス「……やはり一流だよ、めぐみんは」



--

ローチ「ギギギ!」
ローチ「ギィイイギギ!」
ローチ「ギギ!」


ダクネス「はぁああ!!」


ザンッ!


ローチ「ギャァアア!」


ローチ「ギギギギ!」
ローチ「ギギギ!」


わらわら


ダクネス「……くそ、キリがない!」


めぐみん「エクスプロージョン!」


ドゴォオオ!


めぐみん「エクスプロージョン、エクスプロージョン!」


ドンッ! チュドン!


めぐみん「は、は……え、エクスプロージョン!」


めぐみん「エクス……うう」


ダクネス「めぐみん、さすがに無茶だ! それ以上エクスプロージョンを使ったら」


めぐみん「まだです……まだやれます……ケンジャキさんが帰ってくるまでやれます……」


めぐみん「私はケンジャキさんの弟子なんです。この程度で倒れたら、きっと笑われます」


めぐみん「ぜったい生き延びて、一緒にチソ訓練をやるって決めたんです!」


めぐみん「エクス……!」


ローチ×500「ギィイイ!!!」


めぐみん「あ」


ダクネス「めぐみん! くそ、退け!」





――――Float

――――Drill

――――Tornado


「スピニングダンス」



ビュォオオオオオ!!


ローチ×500「ギャァアア!!」


めぐみん「あれ……」


「よく頑張ったな。剣崎はいい弟子を持った」


ダクネス「お前は……?」


「俺はカリス。仮面ライダーカリス」





カリス「剣崎の友だ」ドンッ!







めぐみん「ケンジャキさんのともだち?」


ダクネス「も、モンスターがか?」


カリス「モンスターではない、仮面ライダーだ」


ダクネス「なんだその仮面ライダーとやらは」


カリス「人間の自由の為に悪と戦う戦士」


カリス「俺や、剣崎のような人間の事だ」


めぐみん「ケンジャキさんが、仮面ライダー」


カリス「最後まで諦めるな。あいつは、剣崎は最後まで諦めることを知らなかった」


カリス「最後の最後まで限界を見極め、道を模索し続ける……それが、俺があいつから教わったライダー哲学だ。君にもそれが受け継がれてるはずだ」


めぐみん「ライダー哲学……!」


ダクネス「仮面ライダー……か」



カリス「あいつが来るまでもう少しだ。あと少し頑張るぞ」


めぐみん「ほんとですか!?」


ダクネス「……ふ、ならば負けていられんな! 仮面ライダー!」


ダクネス「やるぞめぐみん! 最後まで諦めるな!」


めぐみん「はい!」




カリス「……ところで君、めぐみんと言ったな?」


めぐみん「はい? そうですけど」


カリス「ふむ……めぐみん……メグミンチャン……」


カリス「アリだな」


ダクネス「何がだ」



馬小屋


アクア「来るなっつってんだろーがぁあああああああ!!!」


アクア「アクアヴォルテクスゥウウウアアアアア!!」


ざっぱーん


ローチ「ギャァアアアア!?」


アクア「オーシャニックブレイクゥウウウウウ!!」


ざばーん


ローチ「ギャァアアアア!!」


アクア「はあ、はあ、も~何体倒したかしら」


ローチ「ギギギ」
ローチ「ギギギ」
ローチ「ギ」


アクア「――――うらぁああああ! かかってこいやああああああ!!」


アクア「スプラッシュドラ」


がん!


アクア「あ、ありゃ」ピュー


アクア「な、何で、う、上から花瓶が」


ローチ「ギ!」


アクア「あ、あのクソゴキブリ、やったわね」


ローチ×10「ギィイイ!!」


アクア「ごめ、ん。カズマ」







――――ブォオオオオオン!!!








グワシャァアッ!


ローチ「ギャァアアアア!?」


アクア「……」


キキィッ!
ドッドッドッドッドッド!!


あー、このエキゾースト、聞き覚えあるわ
全く、来るのが遅すぎるのよバーカ。







アクア「……お帰りなさい」



ブレイド「ごめん、遅くなった」



青い仮面の男はこちらを見ている

でも、そいつが誰かなんて一瞬でわかった。

当たり前でしょ、ずーっと一緒に暮らしてたんだから!


アクア「……何そのカッコ、コスプレ?」


ブレイド「ウェ!? お、おかしいか!?」


アクア「ううん、カッコいいわよ」


アクア「……ねえ、デュラハン倒したの、あんたなんでしょ」


ブレイド「……ああ」


アクア「やっぱり。あーもースッキリした!」


アクア「……行くんでしょ?」


ブレイド「ああ」


アクア「じゃ、いってらっしゃい」


ブレイド「大丈夫かよ」


アクア「私を誰だと思ってるの? 女神アクア様よ!」


アクア「ちゃちゃっと行ってぶっ飛ばしちゃいなさい!」


ブレイド「――――ああ! わかった!」



ブォオオオオオン!!



カリス「ふっ」

ザンッ!

バシュッ!

ローチ「ギャッ!」


ダクネス「つ、強い……!」


めぐみん「さすがケンジャキさんのともだちです」


ローチ×50「ギ、ギ、ギギギ」


カリス「む」


めぐみん「な、何ですか?」


ダクネス「ゴキブリたちが……」


ぐじゅ
じゅるるるるるる



ボスローチ「ギシャアアアアアア!!」



カリス「合体したか。少々厄介だな」


めぐみん「あわわわわ」


カリス「大丈夫だメグミンチャン。……君の師匠がやって来た」


めぐみん「え」


カリス「遅いぞ剣崎」



ブレイド「ウェエエエエエエエイ!!」


――――Thunder


ブォオオオオオン!



バチバチバチッ!


ボスローチ「ギャァアアアア!!」


ダクネス「こ、この独特の叫び声は!」


めぐみん「――――間違いないです!」


めぐみん「ケンジャキさん!」


カリス「……メグミンチャン、俺のことはハジメサンと呼んでくれないか?」


めぐみん「はい?」


ブレイド「始、お前ほんっとブレないよな」



ダクネス「カズマ、そのカッコは」


ブレイド「説明は後だ! あいつを倒す!」


めぐみん「あ、あんなにおっきいのをですか?」


カリス「的が大きくなっただけだ。問題ない」


カリス「行くぞ剣崎!」
ブレイド「おう!」


――――Kick
――――Thunder
――――Mach

――――Float
――――Drill
――――Tornado




――――Lightning Sonic

――――Spinning Dance



ブレイド「ウェエエエエエエエイ!!」

カリス「ハァアアアアアアアアア!!」


ズガァアアアアアアアアアアア!!



ボスローチ「ギギャァアアアアアアアア!?」



めぐみん「す、すごい」


ダクネス「雷と竜巻、まるで嵐だ」



ブレイド「みんなごめん、遅くなった」


めぐみん「うっうっ! ケンジャキさーん! 遅すぎですよー!」ビェエ


ブレイド「あー泣くな泣くな! 悪かったって!」


カリス(うらやましい)


ダクネス「その格好はやはり仮面ライダーなのか?」


ブレイド「まあな! 俺が戦うときの姿がこれだ」


ブレイド「もう、誰も傷つけさせない!」


カリス「行くぞ、今ので大体のローチは始末した」


めぐみん「も、もう行っちゃうんですか?」


カリス「デストロイヤーのコアを破壊しない限りローチは無限に涌き出る。内部に侵入しなければならない」


ブレイド「めぐみん、俺たちなら大丈夫だ! 信じてくれ!」



めぐみん「……わかりました! でも、ぜったい死んじゃダメですよ?」


めぐみん「だめ、です、から……」グラッ


めぐみん「うう……」


ブレイド「めぐみん!?」


ダクネス「大丈夫だ、魔力を使いきっただけだ」


ダクネス「お前の弟子だからって誰よりも張り切ってたんだぞ?」


ブレイド「……そうか」


ダクネス「行け、そして全て終わらせてこい」


めぐみん「話は後で聞いてあげます……」


ブレイド「ああ、終わらせてくる」


ブレイド「今度こそ、必ず!」


――――Absorb Queen

――――Fusion Jack



めぐみん「おお……」

ダクネス「羽根が生えた……!」


カリス「ならば俺も……」


フロート


めぐみん「ショボいです」

ダクネス「なんかパッとしないな」


カリス「」



ブレイド「始! 置いてくぞ!」


カリス「ナンデケンジャキバッカリ」


ビューーーーーーーン!!


ダクネス「気を付けろよ~!」



次回、このすば剣!

最終回

デデデ デーデーデ


始「この世界に俺たちの存在は刺激が強すぎる」

一真「これが本当の最後だ!」

「とうとう尻尾を出したな! 統制者!」

アクア「ちょっとね、小さい頃を思い出してたの」

めぐみん「私、おっきくなったら……!」

ダクネス「いつかまた、遠い未来で」

「申し遅れました! 私は……」


つづく

次回で終わる

衝撃の真実が明らかに



このすば剣!


クリス「まったく、あんたも無茶するわね」


アクア「あんた逃げたんじゃなかったの」


クリス「どうやらお馬鹿が感染ったみたい。あんたたちと付き合ってたせいかもね」


アクア「……そっか、私もいつの間にか感染ってたのか」


クリス「?」


アクア「あのアホのお人好しがよ」


アクア「……早く帰って来なさいよ、カズマ」



最終回

『悲しみが終わる場所』


デストロイヤー

ゴゴゴゴゴゴ


ブレイド「あれがデストロイヤー!? なんて大きさだ!」


カリス「まともに戦っては動きを止めることはできない。頂上の装甲を破って侵入するぞ」


ブレイド「だったら任せろ!」


――――Slash

――――Thunder


――――Lightning Slash


ブレイド「ウェイ!!」


ズバン!!


カリス「よし、行くぞ剣崎!」



デストロイヤー内部


スーパーローチ「ギィイイ!!」

ローチ「ギャギャギャ!!」


ブレイド「なんだこいつら!」


カリス「コアのエネルギーでパワーアップしたローチだ! 手強いぞ!」


ガキン!

キン!


ブレイド「くっそ、どけ!」


カリス「この先が中枢部だ! 気合いをいれろ!」


ブレイド「おう!」


…………

………

……



「ゴキブリの出現が止まりました!」


ルナ「どうなってるの? デストロイヤーに一体何が」


めぐみん「それは仮面ライダーのお陰です!」


ルナ「あなたたち! 無事だったのね!」


ダクネス「だが根本的な解決にはなっていない! 仮面ライダーが頑張っている間に街の体勢を立て直すぞ!」


ルナ「……わかりました! 無事な冒険者の皆さんは対デストロイヤー防衛用意を!」


ウオオー

バリケードハレー!


めぐみん(ケンジャキさん! 私たちもやれるだけやってみます!)



デストロイヤー中枢部


ブレイド「ハァ、ハァ……これが、コア」


カリス「……」


ブレイド「始、ワイルドだ! 二人で一気に吹き飛ばすぞ!」


カリス「――――何時までこそこそ隠れているつもりだ?」


ブレイド「始?」


カリス「さっさと出てこい!」




――――ク,クククハハハハハ……


ブレイド「! だ、誰だ!?」


オロカナ ジョーカードモ

マタシテモ ワレワレニ ハムカウカ

ずる
じゅるるるるるる


ブレイド「コアが、変わっていく!」


カリス「貴様もしぶとい奴だ! 破壊者!!」










デストロイヤーコア(破壊者)「ハハハハハハ……!」





ブレイド「破壊者……!」



ブレイド「まだ生きてたのか! 破壊者!」


破壊者「カトウナ セイメイシュト ワレラヲ イッショニスルナ アノテイドデ シヌトオモッタカ!」


カリス「ふん、しつこく甦った所でまた倒すまでだ」


カリス「剣崎! キングフォームだ!」


――――EVOLUTION KING


ワイルドカリス「ハァアッ!!!」


ブレイド「よし、俺も…!」


破壊者「バカメ キサマラハ ワガテノヒラノナカニアルノダ」


キィイイイイイイン!


ブレイド「うぐっ!? う……があ!?」


カリス「……! しまった! 剣崎!」


ブレイド「ガ、ガ、ガ!」


ジョーカー「――――ギィアアアアアアアアアアア!」



破壊者「サァ タタカエ ジョーカードモ!」



ジョーカー「ギャァアアアア!!」


カリス「剣崎! 目を覚ませ! ……くそ、ダメか!?」


破壊者「モロイモノダ スコシヤスラギヲエタダケデ コウモアッサリオチルトハナ」


カリス「卑劣な真似を! 剣崎! ジョーカーの本能に飲み込まれるな!」


ジョーカー「アアアアアアア!!」


キィイイイイイイン!


カリス「……!? いかん!」


バシュッ!


カリス「くっ!!」


――――



――――Wild


カリス「うぉおおおおおお!!」


キュゴォオオオオオオ!!



破壊者「ホウ ジョーカーノ ショウゲキハヲ フウジルトハナ」



カリス「ぐ、がああ」


ジョーカー「ウ、グ」


ジョーカー「ギィアアアアアアアアアアア!!」


ガキン!


カリス「剣崎! …………!!!」


ジョーカー「ウガァアアアア!!」ポロポロ


ジョーカー「アアアアアアア!!!」ポロポロ


カリス(緑色の……血の、涙……!)


ジョーカー「ギャァアアアア!!」ポロポロ


ガキン!


カリス「くっ、そ、そうか……! お前は心の中で抗っている! ジョーカーの本能に負けまいと必死で……!」


ギリギリギリギリ


破壊者「フゥム ナゼダ ナゼジョーカーハ クルシミ クツウヲカンジテルノダ」


カリス「!!」


破壊者「マダアタマノ イジクリガタリンノカ ソレトモ スベテコソギダシテ イチカラ ツメナオシテヤルベキダッタカ」


破壊者「クツウヲカンジナイ ニンギョウニナ」


カリス「――――貴様ァアアアアアアアアアア!!!」



馬小屋


アクア「……」


--


――――いいですか、アクアさん! あなたはこれから若くして亡くなった魂を導くという重要な仕事をしてもらいます!


はい! かみさま!


――――そこで一つアドバイスを! 女神が人に与えるのは何も力だけではありません! もっと素敵なものがあります!


それはなんですか?


――――それは、祝福です! 傷つき倒れた戦士が、それでも立ち上がるために必要な最後の拠り所、いわば、真心です!


うーん、でも、どうやってしゅくふくするんですか


――――簡単です! あなたほどの力があれば、祝福したい人を心に思い描くだけでできます! 

--










アクア「…………カズマ」


すっ


クリス「アクア、あんた」


この時、あたしが見たアクアは、普段のおちゃらけた感じからは程遠いほど、慈愛に満ちた表情で膝を着き、祈りを捧げていた。






――――その姿はまるで、勇者に祝福を与える女神のように見えた








デストロイヤー中枢部


ジョーカー「……!?」


びくっ


カリス「剣崎……?」


破壊者「ナンダ ナゼ トマッタ ジョーカー」


ジョーカー「」ガクガク


ジョーカー「――――ア、ク、ア」


カリス「!!」


破壊者「バカナ マダイシキガ アルトイウノカ」


ジョーカー「ウ、ア……アクア」


カリス(間違いない、剣崎の人の心がジョーカーの本能を上回ろうとしている! もしかしたら……)


カリス「今ならやれるかもしれない! 受けとれ! 剣崎!」


バシュッ!


破壊者「ナンダ ナニヲウッタ……!」


破壊者「ソ,ソレハ」


ジョーカー「…………」








――――Spirit








剣崎一真の精神世界


一真「あんたは……」


こうやって話をするのは久しぶりだね、剣崎くん


一真「ヒューマンアンデッド……! 人類の祖先!」


ジョーカーは本当に優しくなった……友のために戦うなんて、昔の彼では有り得なかった

全ては君と、あの親子のお陰だ。人類の祖先として感謝する。


そしてすまなかった。君に辛い運命を背負わせてしまって


一真「そんな、気にすることないですよ! これは俺が決めた道なんです!」


一真「俺は運命と戦い、勝ってみせるって誓ったんです!」


そうか……ならば君は、早く戻らなければならない

君の帰りを待っている人々が呼んでいるよ


一真「俺の帰りを……そうだ」




めぐみん

ダクネス












――――アクア




破壊者「ナニヲシテイルジョーカー ハヤクタタカエ バトルファイトヲサイカイシロ」


カリス「無駄だ破壊者」


破壊者「ナニ」


カリス「剣崎は……人の想いを理解できない貴様に屈するような男ではない」


カリス「それに奴はジョーカーなどではない、人々を守る正義の戦士」




――――仮面ライダーブレイドだ!!













        「変身!!」

     ――――Turn Up








破壊者「バカナ コンナコトガ」


カリス「信じていたぞ、剣崎」


ブレイド「…………」


カリス「剣崎?」


ブレイド(ありがとう、アクア)


ブレイド「行くぞ! 始!」


ブレイド「これが本当の最後だ!」



――――EVOLUTION KING



BGM:華麗なるブレイド





それは、雄々しく悠然と立つ黄金の王

十三の生命の頂点に君臨する金色の王!




仮面ライダーブレイド・キングフォーム!!




ブレイド「……」


破壊者「オノレ カトウセイブツドモガァ!」


メキメキ



デストロイヤーアンデッド「ギシャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


カリス「ふ、本性を見せたな。似合っているぞ」


ブレイド「始、同時にやるぞ!」





――――Spade Ten

――――Jack

――――Queen

――――King

――――Ace



――――Royal Straight Flash !!



カリス「任せろ剣崎」





――――Wild



「「ウォオオオオオオオオオオオオ!!!」」








ズガァアアアアアアアアアアア!!!


Dアンデッド「バカナ ニドモ ニドモヤブレルノカ コノハカイシャガ」


Dアンデッド「ナンダ ナンナンダソノチカラハ ソノチカラハ」




GYAAAAAAAAAAAA!!!








一真「終わった……今度こそ、全て」


始「まったく、ひやひやしたぞ。……だが、ようやく理解できた。お前の気持ちが」


始「ありがとう剣崎、お前はやはり最高の仮面ライダーだ」


一真「よせよ! 照れるだろ!」


一真「……あっ!!」


始「どうした?」


一真「そうだ! 統制者! あいつをなんとかしなきゃ……!」


始「安心しろ剣崎。奴はもう何処にも逃げられない」


始「奴はあの男の逆鱗に触れたのだ。怒らせてはいけないあの男の逆鱗にな」


一真「ウェ?」


始「――――来たぞ、迎えだ」


キキィッ!


一真「こ、これは……! まさかお前をこの世界に送った人って……!」



謎空間


統制者「オノレジョーカー イヤ カメンライダー」


統制者「ダガマダダ ジカンハタップリアル イズレ バトルファイトノケッチャクヲ」










「そうはさせん!!」











統制者「!! キ キサマハ」







                 、     ,

                     ヽ    /
                    ,ヽ-;‐;-i!.、
                , '⌒i!| |/!⌒`'、

                    /:.:.:.:。|!| |:|!:.:.:.:.:.:ヽ
                i:.:.:.:.:/|!| |:|'、:.:.:.:.:.:.!
               l、_;ノ┘| |└ヽ、_;;ィ

                ト'´;:、 -‐- 、`‐-!            「俺は太陽の子!! 仮面ライダーBLACK RX!」
                ヽ、\. : | /`>::.!
               ,:=ノ、ヽ _,/-'/ト、

                lヾ、:::`::─::::':´::./:::.ヽ
         _,. ;-‐'::"´\:ヽ:::::.::::::::::::/;':::::::.``‐-、___
       /::::::::/|:::,::::-‐'´::ヽ\_;::::-‐´::``‐-:、::.∧:::::::.``' 、
      /:::::::::::: /'´::::::::::::::::::::::::`'Y'´::::::__::::::::::::::::``ヽ:::::::::::::::.ヽ

      |__:::::::/:::::::::::::.:. .  .:.::::::::|::.:.((⌒しメ、:::::::::::\_,::-‐┤
      /::::7‐'´|::::::::::.:..:. . .:.:::::::::|:::.:.:`´::::´::::::::::::::::::::|::::/´ ̄\
    //:::::::::::\:::::::::::::. :.::::::::::人:::::::::::::::::::::::::::::::::::/、i:::::::::.:::::::. \

   //´::::::::::::::::イヽ、__::_;/!±\_____;//\ :::::-='´;:::::.\
/´;'/´::::::::::::::::/ | .::::. ̄ ̄|±±±コ|:. ̄ ̄ ̄.::ヾ〈  .\ソ/:::::::::::::.ヽ
:::::ゞ、ヽ:::::::::/´  ├‐::=─|±±±コ|==─=-‐/, ‐'::´ ̄`ヾ::::::::::::::.}

:::::::::::::ヽ;/      |;::.-=─:!±±±フ;‐==─, -‐、;´.:.:.::::::::::::::::::.\:::::;-'
:::::::::::/        L___ヾ≡/', -‐''::´:ヾ=ィゞ!::::::::::::::::::::::;. -‐'´
 /          く二ニ二_r =彡;-‐'; -‐':´_;;::」---‐''" ´

´              | .:.:.:.|! ○`、-;U"´:::. ̄´´!
               」:─┴t──´‐,┴──‐┤
            /. :.::::::::::|.:::::.::::::::.|::::::::::::::::::::.\
            /. :.::::::::::├===i!::::::::::::::::::::::::.i



統制者「!!!!!!!!!?????????」


RX「とうとう尻尾を出したな! 統制者!」


統制者「ナ ナンダ キサマハ」


RX「剣崎くんと始君の友情を切り裂き、命をもてあそぶお前の行為! 断じてゆ゛る゛さ゛ん゛!!」


統制者「……!! ソウカ キサマハ タイヨウオウ……!」


                             

                    
\     /
                                            ,X´::/::ヽ
                                          /ヽl||l'⌒ヾ
                                             {  ,i||i、  ノ!
                                          ゞ:::_ll__:::::ノ|
                                              iヽ__ノ:.:.:l
                                            _ノ::::::::::::::i:.:.:ゝ、
                                      , -t彡'ゝ、:::::::, -- 、::Y⌒ヽ
                                       Y:::::::| : : : : : Y: :rc,: : : i::{:::::::::」   「リボルケイン!」
                                     人::::::|: : : : : : | : `´:゙: : :l::k ´: : \
                                    _/ : : `ヾ、: : : : :人: : : : :.:人l \: : : :\
                               /:人 : : /  ヒニY;';';';'l二ニ __/  \, -'ミ、
                                /:::::::::>´   ヾ─|、;';';リ,==,=、 -‐ ´:ゝ:::::ィ
                              /::::::::/      「 ̄rf壬‐::::::::::゙ー'::::_  -─'
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                                /⌒ヽ: : /           \: : : : : : ノ:、
                               /ゝ:::::ノ>'                  \:_:Y::::::::::)、
                            /:::::::::::::Y                     \::ー:::´::::ヽ
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                         f´ーイ                            Y´::::`!

                             /::::::::::|                                 i::::::::_、
                        ノ´ ̄`V                             〉´,::-‐ヽ
                            (⌒ヽ, -┘                                 ̄ゝ _::)
                    



RX「トゥアッ!!」


ザグッ!!


統制者「グアアアアア ナ ナゼダ ナゼ キサマホドノソンザイガ ヤツラニカタイレスル」


RX「辛い運命に立ち向かい、友情を守り抜いた彼らを応援しない理由は無い!! ……それはかつて俺にも出来なかったことだ」


RX「お前の存在はこの世界には不要だ!! 消え去れ統制者!!」


統制者「ウワァアアアアアアアアア」ウンメイノー






__,,:::========:::,,__

                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                   \

        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                      ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................

   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙      .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
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              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´



             /

            /   .   ,
          ./     !_.../.
        /      i:::!||i:::::i

       /        !:::!||ヽ .|
   .,::::i @         丶| | リ:l
   /i:::::::_     .,,--.......!!::::::: !! !- _... 、
     !:::::::::..、_ ._ .i/l  ̄ `i .n ̄`i::i,,: .i

      丶;::::/   .i:::::|   !  ` !丶.,-丶
        ゙ ‐‐ ~  .i-- ´=`---‐i ‐~ 丶:i
              i二!≡彡'''゙ ゚゙::::: -‐~

              ト=[o.o」´=~i
              ,i::::::|:::::|:::::::::::i.
             .i::::::::| ̄|::::::::::::i.

             / ‐ _::|:::::|::::_ -‐.i
            /    ヽ::ノ    .i.
           /     , '~゙ 、    .i.
          ./   , '    ゙ 、   i.
         ,.´ヽ ., '       ゙ 、 ,...i.
        ;:::::/ , ″        ゙ 、::::::`、

       /::::::::::/           ゙、:::::::i.

       /:::::::::/             ゙、::::::i..
      ./::::::::/              .゙、::::i.
     /:::::::/                .i::::::i.

    ./::::::::i                  l::::::゙:、
  ./___::::::ンi                  ! ;;___ !



ちょっと休憩

てつを・エクス・マキナ

ここでてつを投入とか卑怯すぎるwww
あと、ワイルドカリスへの変身音声は「EVOLUTION」だけで「KING」はいらないよ

>>313

やっちまった……

ちょっと橘さん騙してくる


アトラス正門


ルナ「デストロイヤーの動きが止まった!!」


ダクネス「と言うことは……!」


めぐみん「きっとケンジャキさん達がやってくれたんです!」


ウォォオオオオオ

ヤッター

バンザーイ



--

馬小屋


アクア「……ハァ、終わった……」


アクア「……!」


クリス「ね、ねえ? なんかデストロイヤー光ってない?」


アクア「まさか」




自爆装置



一真「は、始! デストロイヤーが自爆するって本当か!!?」


始「ああ……くそ、油断した。破壊者の最後の悪足掻きだろう。このままじゃ街が吹っ飛ぶ」


一真「どうする、今から戻っても……」


始「あんなバカデカイ物を吹き飛ばす技は俺たちにはない! とにかく一旦街に戻るぞ!」


一真「ああ! 頼むぞライドロン!」


ライドロン「ピピッ!」




めぐみん「ど、どーするんですかー!? もう私爆裂魔法使えませんよ~!」


ダクネス「お、落ち着け、取り敢えずまずはタイムベントを探せ!」


ルナ「あんたが一番落ち着け!」


ブォオオオオオオン……


めぐみん「? 何ですかこの音h」



時空の穴からライドロン「」ブォオオオオオオン!!



バキャ



ダクネス「マツダ!?」


ルナ「ダクネスさーん!?」


めぐみん「あ、赤いモンスター!?」


うぃいいいいいいん


一真「モンスターじゃないぞ!」


始「ただいま、メグミンチャン」


めぐみん「ケンジャキさん!?」


ダクネス「ふ、ふふ、轢殺プレイとは……」ハァハァ



めぐみん「ケンジャキさん! 無事だったんですね!」


一真「めぐみん、話は後だ! デストロイヤーの自爆を止めないと!」


めぐみん「で、でも、もう私の魔力は……」


アクア「なーに弱気になってんのよ!」


一真「アクア!」


めぐみん「アクアさん!?」


アクア「あんたはカズマの弟子でしょ!? 今踏ん張らなくていつやるってのよ!」


めぐみん「で、でも」


アクア「デモもストもなーい! それでもカズマの弟子かー!」


始「……それだ!」


アクア「へ?」


ダクネス「なんだ!?」


始「剣崎、この子がお前の弟子ならあるいは……!」


一真「ウェ?」


始「メグミンチャンにブレイバックルを貸すんだ!」


一真「ウェア!?」



めぐみん「わ、私が、仮面ライダーに……?」


始「上手くいけばライダーシステムの力が魔力の代わりになるかもしれない」


一真「始! いくらなんでも無茶だ! めぐみんの融合係数もわからないんだぞ!?」


始「俺は、お前が鍛えたというこの子を信じる」


始「それにお前も知っている筈だ! 仮面ライダーの強さは融合係数やスペックで決まるほど単純ではない事をな!」


一真「始……!」


めぐみん「ケンジャキさん、私やります!」


一真「めぐみん」


めぐみん「きっと私は、この時の為にチソ訓練をしてきたんだと思います。どうかやらせて下さい!」


一真「で、でもな」


めぐみん「私は、最後まで諦めたくないんです! 例え一%でも可能性があるならそれに賭けたいです!」


めぐみん「ケンジャキさんのように!」


一真「……!!」


ダクネス「カズマ、お前の負けだな」



アクア「頑張んなさいよ! 死んだら私が代わりにやってあげるわ!」


めぐみん「ふ、不吉なこと言わないで下さい!」


始「がんばれメグミンチャン……!」


一真「めぐみん、このカードをここに入れるんだ」


めぐみん「はい! ……ケンジャキさん!」


一真「なんだ?」


めぐみん「どうか見ててください! …………私の、変身!!」b










――――Turn Up




カッ!!


ダクネス「お、おお……めぐみんが」


アクア「変身した……!」


めぐみんブレイド「……」


一真「めぐみん! 大丈夫か!」


めぐみん「……はい! 大丈夫です!」


めぐみん(力が……力がみなぎる!)


めぐみん「行きます!」


始「ブレイラウザーと、杖を交差した……!」



紅き刻印、挽回の王。
天地の法を敷衍(ふえん)すれど、我は万象祥雲(しょううん)の理




一真「これは……チソ訓練の時の!!」




崩壊破壊の別名なり、永劫の鉄槌は我がもとに下れッ!


めぐみん「橘流チソ訓練奥義!!!」











――――エクスプロージョン・バーニングディバイド!!









ザヨ゙ゴォオオオオオオオオオオ!!




ドッギャァアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!



ちょっと飯食ってくる



それから


ルナ「えー、それではアクセルの防衛を祝いましてー」


アクア「もー、堅苦しい挨拶は抜き!」


アクア「お前ら思う存分飲めぇええええええええ!!」


ウォオオオオオオオオオオオオ!!!


ルナ「ちょ」


ヒャッハー!

サケダー!

ショクリョウダー!


一真「始! 始! 見ろ、蟹があるぞ! ウニもだ!」ガツガツ


始「酒なんて何千年ぶりだな」ゴクゴク


めぐみん「ケンジャキさん! シュワシュワ持ってきました!」


一真「お、サンキュー!」


ダクネス「ケンジャキ~飲んでるか~!?」ウィーヒック


一真「うお、ダクネスもう酔っぱらってる」


ダクネス「今日は無礼講だ。お前も飲めぇえい!」


一真「おっしゃ! 飲むぞ!」



デストロイヤーこと破壊者は倒した

俺たちの、そしてこの世界の何千年にも及ぶ因縁に終止符が打たれた。

今日は街をあげての大宴会

そして

俺たちのお別れ会

そう、とうとう帰る日がやって来たのだ

俺たちの故郷、地球へ




--



一真「始、やっぱり帰らないとダメなのか」


始「ああ、お前もわかっているだろう。この世界に俺たちの存在は刺激が強すぎる」


一真「わかってるさ! ……でもな」


始「せめて、悔いのないようにしろ」


始「それに、俺たちにはまだ向こうで仕事が残ってる」


一真「なんだ仕事って?」


始「帰ったら話すさ」



オオ,ミロ

コノマチノ キュウセイシュタチダ!

キュウセイシュサマー!


一真「救世主だってよ」


始「ふっ、ガラじゃないな」


サキュバス「救世主のお兄さ~ん? この街を救ってくれたお礼に店をあげて良いことしてあげますけど~、どうですか?」プルン


イイコト……ダト

ウラヤマシイ

ワッフルワッフル

イイデスネェ


一真「ウェア!? お、俺は、そういうのは」


始「悪いが、俺はそういった事に興味はない。それに俺たちは明日にでも帰らなければ……」


ロリサキュバス「かめんらいだーのおにいちゃん! わたしたちとイイコトしよー!」


始「もう一日位滞在しても問題は無いな」


一真「オイ!?」



始「離せ、剣崎! ディオバスディオ!」グググ


一真「バカ! お前また悪い病気が出たな!」グググ


始「俺はジョーカーの本能に……取り込まれようとしている……」


始「俺には……止められない」


一真「ナニバカナコトイッテンダ!」


バキャ!


始「ぐぁ! ……剣崎、いくらお前とはいえ今の俺を止める事はできない」


始「どうやらお前とケッチャコを着けるときが来たようだな」


――――Change


一真「バカ!? こんなことでバトルファイトをおっ始めるな!?」


ヘシン!
サランラップ



ウォォオオオオオ

ウェエエエエエイ

ケンカダー

イイゾヤレー



翌朝 馬小屋


アクア「本当に帰っちゃうの?」


一真「ああ、転生者じゃない俺たちはこの世界にはいられない」


一真「それに、まだやることがあるから」


アクア「それって、仮面ライダーのお仕事?」


一真「……ああ! 俺の仮面ライダーとしての最後の仕事さ!」


アクア「そっか、じゃあ、しょうがないよね」


アクア「いってらっしゃいカズマ! いつでも帰って来れるようにここは綺麗にしとくから!」


一真「……ありがとう! アクア!」


めぐみん「うぐっ! うっうっ! ゲンジャギザーン!」ビェエ


一真「めぐみん、泣くなよ! それでも俺の弟子か!」


めぐみん「う~! うぅ……本当に帰って来るんですよね?」


一真「それは……」


めぐみん「ひっぐ、ぐす、わかってます! ケンジャキさんは、仮面ライダーとしていろんな人を助けなきゃならないって」


めぐみん「わかってても……」


一真「めぐみん……」



めぐみん「ケンジャキさん! 私、おっきくなったら仮面ライダーになります!」


めぐみん「そしてこの街を、大切な人たちを守ります!」


一真「……そうか! めぐみんならなれるさ!」


ダクネス「別れの日がこうも早く来るとはな……」


一真「ダクネス」


ダクネス「私の目に狂いはなかったようだ、お前は戦士の、いや、人間の鑑だ」


ダクネス「いつかまた、遠い未来で会おう」


ガシッ


一真「ダクネス……!」


ダクネス「そしてその時は是非ともライダー対怪人プレイを……!」ハァハァ


一真「ナニイテンダアンタイッタイ」



始「別れの挨拶は済んだか?」


一真「ああ、いつでも行けるよ」


始「そうか……なら、行くか」


始「頼むぞライドロン」


ライドロン「ピッ」


ウィーン


めぐみん「ケンジャキさん!」

ダクネス「カズマ!」


一真「みんな、ありがとう! 俺、この世界に来て本当によかった!」


一真「さようなら! ……いつか、また会おう!」


アクア「カズマ」


――――アクア




――――さよなら、アクア




アクア「カズマーーーーーーーーーーっ!!」



始「いい子達だったな」


一真「ああ」


始「あんな子達がいるから、俺は人間の味方でいられた」


一真「俺もそうだよ」


一真「それより、地球でやることってなんだ?」


始「ああ、そうだったな」


始「取り敢えず、お前に会わせる人間がいる」


一真「ウェ?」



謎空間



(^∪^)「ようこそおいでくださいました!」


一真「ダリナンダアンタイッタイ」


(^∪^)「申し遅れました! 私、フォーティーンの世界の海東純一と申します!」


始「剣崎、こいつは最近ジョーカーになった仮面ライダーだ」


一真「ウェ!?」


純一「剣崎さん、あなたの活躍はよく聞いています!」


純一「よろしくお願いします!」(^∪^)


一真「おい! 大丈夫なのかこいつ? 裏切ったりしないよな!?」



始「こいつを含めた三人で、やらなきゃならない事がある」


一真「そうだ、なんなんだ一体」


始「それは……地球復興計画だ」


一真「地球復興計画!?」


始「人類が外宇宙に出ていった原因の一つである、地球環境の悪化」


始「それを俺たちの手でなんとか戻さなければならない」


純一「私はその手伝いをしに来ました!」


一真「で、でも、どうやってやるんだ?」



始「俺たちは多くの長い間、人間たちの為に戦ってきた」


始「……だが、それは同時に多くの生命を押さえつけてきた事になる」


始「人類がいなくなった今、もう一度解放する時が来たんだ」


ガチャ


一真「……始! これは!?」


始「ダイヤとクラブのラウズカードだ……そう」


始「今再び、アンデッド達を解放する」




一真「解放するって……またバトルファイトでもやる気か!?」


純一「いいえ! 統制者亡き今バトルファイトに意味はありません!」


始「それに南光太郎を頂点に置いた神々が監視している。いくらアンデッドとは言え迂闊に暴れる事はできない」


一真「神々って……」


始「黄金の果実を手にいれた者、冥界の支配者、夜の世界の皇帝……剣崎、俺たちは決して一人ではないんだ」



一真「始……わかった! もう一度、この世界をやり直そう!」


始「ああ! ……すべてのアンデッド達よ! 今こそ復活せよ!


カッ!



――――――――――



嶋「ありがとう剣崎くん。やはり君たちにすべてを託して正解だったようだ」


一真「嶋さん!」


光「睦月が信じたお前たちだ、やってくれると信じていたぞ」


始「タイガーアンデッド……」


大地「ようやくめんどくさい戦いから解放されたってわけだ」

高原「剣崎一真、お前に使役されるのは悪くなかったぞ」

新名「またもう一度レースをしたいワン」

矢沢「ふん! まあ今回は従ってやるか!」

みゆき「はあ、今度は裏切ったりしないようにしよ……虎太郎」

あずみ「次はタイヤキとタコヤキの無い世界を……」



伊坂「……………」


金居「……………」


キング「どーしたのさ、難しい顔して」


鎌田「……我々を解放するとは思わなかったからな」


キング「ふーん? で、どうすんのさ? また戦う?」


金居「そんな気は起きない。それに、戦ったとしてもまた封印されるだろうからな」


キング「へえ」


伊坂「我々はずっと考えていた。なぜ能力的に一番低いギャレンに、橘に敗れたのかをな」


金居「人間の強さ……仮面ライダーの強さを表面的にしか見ていなかったのかもしれない」


伊坂「人間は、強い。まさに勝利すべき存在だった。橘、お前の勝ちだ……」


鎌田「だが、今度は負けん! バトルファイトではない、次の世界は誰もが支配者に……主役になれる世界だ!」


キング「ま、僕は楽しければ何でもいいけどね。うっとおしい統制者もいなくなったし、好きにやらせてもらうよ!」



ヒューマンアンデッド「この光景をどれだけ夢見たことか」


ヒューマンアンデッド「ようやく、夢がかなった……」


ヒューマンアンデッドを中心に、アンデッド達が光に、包まれ、天に昇っていく


始「剣崎、俺たちも行くぞ」


一真「始! 俺たちは何処へ行くんだ!?」


始「何処にも行かないさ、俺たちは……」




――――この世界になるんだ





剣崎と始は天空に昇り、光になって地球を包んだ

全てのアンデッドはその生命を元に新たなる命の祖となった。

地球は今、再生を始める……



純一「さて、皆さんにはこれから、荒廃した環境をお掃除してもらいます!」


セントローチ「ギ!」


純一「本来あなた方はこういった浄化の為に産み出されたのです! では、お願いします!」


セントローチ「ギィーーーッ!」戦闘員のポーズ



純一「さあ! これから忙しくなりますよ!」


純一「手始めに、ここに街を作りましょう! 名前は――――」



――――大樹、望んでいた形とは少し違ったけど、俺は一つの世界の創造主になれたよ


いつの日か、お前に胸を張って見せられる世界を作って見せる


そんな素敵な日が来ることを祈って――――








――――この素晴らしい世界に祝福を!(^∪^)












心に剣 輝く勇気

確かに閉じ込めて

奇跡 切り札は自分だけ




風が教えている

強さは自分の中に

恐れさえ乗りこなせるなら

進化してく



風を切って走る

戸惑いも迷いも捨て

どこまでも遠くへ行けると

信じてみたい



ジレンマに叫ぶ声は不可能を壊してく



心に剣 輝く勇気

確かに閉じこめて

見えない力 導くよBLADE(ブレイド)

眠り目覚めるとき




 

  ――――未来 悲しみが終わる場所――――






エピローグ 未来




――――アクアさん! 人の信頼を得る為には、重要な事ができなければなりません!


なんですか? かみさま!


――――それは、笑顔です! 笑顔には人を安心させる力があります!


――――さあ一緒に笑顔の練習です! ようこそおいでくださいました!(^∪^)


ようこそおいでくださいました!




ダクネス「アクア、どうしたんだボーッとして」


アクア「――――ん、ちょっとね、小さい頃を思い出してたの」


ダクネス「ほう、お前にも小さい頃なんてあったのか」


アクア「失礼ね!? 私だって――――」







――――正義の味方、仮面ライダー参上!




ブォオオオオオオオン!


アクア「……」


ダクネス「……」



アクア「ちょっとめぐみん! あんたまたブルースペイダー勝手に乗り回して!」


めぐみん「めぐみん? 知りませんねそんな名前は……」


めぐみん「私はこの街を守る魔法の仮面ライダー!」


めぐみん「仮面ライダーウィザードです!」


めぐみん「さあちびっこたち! 橘流チソ訓練に行きますよー!」


ハーイ!


ブォオオオオオオオン!


センセー ハヤスギー


アクア「まったく!」


ダクネス「すっかり板に着いてきたな」



ダクネス「それより、お前が本物の女神アクアだったなんてな」


ダクネス「いいのか? 戻らなくて」


アクア「いーのいーの、優秀な後輩がいるし」


アクア「それに、私この世界の事何も知らなかった」


アクア「もう少し見たり感じたりしてみたいの。あいつが好きだったこの世界を」


ダクネス「……そうか、いいんじゃないか? それで」





ルナ「アクアさーん!」


アクア「? なにかしら」



めぐみん「騎士団から話ってなんですかね?」


ダクネス「前の一件か?」


アクア「きっとお金よお金! なんたって救世主よ!」





「ケンザキ・カズマとその一行、お前たちには国家転覆罪の疑いがかかっている」



アクア「」

ダクネス「」

めぐみん「」



アクア「こ、国家転覆って何よ!?」


「デストロイヤーコアを破壊した奔流が、大領主アルダープ様の屋敷を吹き飛ばした」


ダクネス「」


めぐみん「」


「…………だが、デストロイヤー破壊の功績を鑑みて、逮捕は免れた。しかし、賠償金は払ってもらう」


アクア「めぐみん! 通帳ぉおおおおお!」

めぐみん「はいです!」



ダクネス「賠償金の分を差っ引くと」


めぐみん「えーとえーと」


めぐみん「27エリス」


アクア「…………」


アクア「…………こんなとき、なんて叫ぶか私知ってるわ」


めぐみん「奇遇ですね、私も知ってます」


ダクネス「ああ、私もだ」



      







       「「「せーの!」」」
















 「「「ケンジャキザン! オンドゥルルラギッタンディスカー!」」」









お わ り



これにて完結!

今まで読んでくれた人、ありがとう!

そして仮面ライダー剣とこの素晴らしい世界に祝福をの作成に関わった全ての人達に感謝を!

またどこかで会いましょう!



html化の前に少しおいときます

ライダーやこのすば雑談とかどうぞ

面白かった、乙
歌詞貼ってるとカスラックが出てくるから適当なところに引用とか書いたほうが良いんじゃないか?
過去ログ倉庫に行っても狙われるし

剣崎の世界の未来ってことなのか

未来悲しみが終わる場所をこうもってくるか

>>384
>>386

未来

悲しみが終わる場所は絶対に外せなかったので……

一応張っとく
歌詞ナビより引用


html依頼出しました

またどこかで会いましょう

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