真姫「なんだか希っていい匂いしない?」 (205)

※百合注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463409361

凛「真姫ちゃん、突然どうしたの?」

真姫「ほら、私って意外と希と一緒にいること多いじゃない?」

凛「知らないにゃ」

真姫「そのたびに希の香りでくらくらしちゃうのよね」

真姫「困った悩みだわ…」ハァ

凛「重症だにゃ」

真姫「ほら、希の家もすごくいい匂いしたじゃない?あんな感じよ」

凛「そういえばそうだったような」

凛「…で、それが?」

真姫「察しが悪いわね」

真姫「あの匂いを嗅ぐと作曲のストレスが解消できることに最近気づいたのよ!」

凛「ふーん」

真姫「だから毎日希の匂いを嗅ぎたいわ!協力しなさい!」

凛「嫌にゃ」

凛「そんなの直接希ちゃんに頼めばいいじゃない?」

真姫「それもそうね」

凛「そんなことより練習行こう?遅れちゃう」

【部室】

ガチャ

凛「あれ?みんなはまだかな」

真姫「そういえば、2年生は生徒会で、3年生も今日は遅れるって言ってたわ」

凛「かよちんも日直で遅れるから、先に二人で練習しよっか」

真姫「そうねぇ……あら?」

凛「どうかしたの?」

真姫「机にタオルがあったわ」

凛「昨日誰かが忘れたのかにゃ?」

真姫「そのようね…あ、名前が書いてあったわ」

真姫「『NOZOMI』…希のタオルね」

凛「じゃあ後で希ちゃんに渡して…」

真姫「」スンスンスンスンスン

凛「何やってるの?」

真姫「希の匂いがするわ」スンスンスンスン

凛「そりゃあ希ちゃんの使用済みタオルだし」

真姫「これよこれ!ああー生き返るわー!」スンスンスンスン

凛「ドン引きだにゃ」

真姫「ふう、満足したわ!凛!練習頑張りましょう!」グッ

凛「ちゃんと返さなきゃダメだよ」

真姫「わかってるわ、新しいタオルを買って返せばいいんでしょ?これは私が持って帰る」

凛「わかってないね」

ガチャ

希「やっほー二人とも」

真姫「の、希!?」バッ

凛「あれ?もう用は済んだの?」

希「うん、エリチとにこっちももうすぐ来るよ」

希「そういえば部室にウチのタオルなかった?昨日忘れたんやけど」

真姫「」ギクッ

凛「ああ、あったよ、ほら真姫ちゃん」

真姫「くっ……はい、希」

希「ありがとう、でもなんでそんな悔しそうなん?」

真姫(くっ…凛のバカ!あれがあれば希の匂いを毎日嗅ぎ放題だったのに…!)

凛(とか思ってるんだろうなぁ、さすがに変態の協力はしたくないにゃ)

ガチャ

絵里「おまたせー」

にこ「おつー」

希「お、二人とも来たね」

花陽「遅れました」

凛「お、かよちん早かったにゃ!」

希「2年生は遅くなるみたいやし、先に練習はじめよっか」

真姫(あー、あんなんじゃ足りないわ…もっと希の匂いを嗅ぎたい)

凛(真姫ちゃんが変態の顔をしてる…また変なことをしないように見張っとこ)

【屋上】

絵里「じゃあまずはペアになってストレッチから!」

真姫(!!)

真姫(ここで希とペアになれば匂い嗅ぎ放題じゃない!)ニヤリ

真姫(そうと決まれば)ダッ

凛(…!そうはさせないにゃ)ダッ

凛「のぞ…」

花陽「凛ちゃん、一緒にやろ♪」

凛「もちろんにゃ♪」

凛(さすがにかよちんの頼みは断れないにゃ)

真姫(Good Job Hanayo!)

真姫「希!!一緒にやりましょう!!」ガシッ

希「えっ…あ、う、うん」ドキッ

絵里「じゃあ私はにことね」

にこ「いつも希は絵里となのに珍しいわね」

真姫(この距離ならいくらでも嗅げる!)

真姫(最高ね!これから毎日希とストレッチしたいわ!)

真姫「じゃあ押すわよ」ドキドキ

希「う、うん」

真姫「ん…」スンスンスンスンスン

希「!?…真姫ちゃん!?」ビクッ

真姫「何かしら?」スン

希「どうしたん、なんか鼻息が荒いような…」ドキドキ

真姫「き、気のせいよ!前向いて」

希「う、うん」

真姫(なるべく音をたてないように…)

真姫「…」

真姫(もう少し…近づこう)スッ

真姫(ああ、いい匂いね)フゥ

希(な、なんか真姫ちゃん顔近くない…!?)ドキドキドキ

真姫(堪能したわ)ニッコリ

絵里「今日もラブライブ本選に向けて頑張るわよ!」

真姫「おおーーーーーっ!!!」

にこ「っ!?アンタやけに元気ね」

絵里「頼もしいわね」

凛(変態パワーであそこまで変わるのかにゃ)

希(なんか真姫ちゃんにドキドキしっぱなしやったわ)ドキドキ

希(ウチ、やっぱり真姫ちゃんのこと…)

その後2年生が到着し、真姫を中心にやる気がみなぎったμ'sの本日の練習は最高に捗ったのであった

海未「じゃあ今日はこれまでですね、みなさんお疲れ様でした」

穂乃果「みんな、この調子で本選に向けて頑張ろうね!」

μ's「おおー!」

真姫(やっぱり希の匂いを嗅ぐと作曲だけじゃなく練習もうまくいくわね)

真姫(ああ、一家に一台希欲しいわ)

希「ま、真姫ちゃんっ!」

真姫「希!今日はありがとう!」

希「え?な、何が?」

真姫「こっちの話よ、それよりどうかしたの?」

希「あ、あんな、これからウチとパフェでも食べに…」

真姫「行くわ」

希「即決!?」

真姫(練習後の希の匂いも嗅げるかもしれないなんて、今日は最高の日ね!)ニヤニヤ

凛(あの変態と希ちゃんを二人っきりにしたらまずいかも…)

凛「凛も…」

花陽「凛ちゃん、一緒に帰ろう♪」

凛「もちろんにゃ♪」

凛(やっぱりかよちんの頼みは断れないにゃ)

希「今から行くとこ、ウチのおすすめなんよ♪」

真姫「へぇ~楽しみだわ」

真姫(やっぱり近くにいるといい香りが伝わってきやすいわ)

真姫(できることならもっと近くで…)グイッ

ピトッ

希「っ!!」ドキッ

希(真姫ちゃんがこんなに近くに…!)ドキドキ

真姫(ああ、いい匂いだわ希ぃ)

希「ど、どうしたん?真姫ちゃん」ドキドキ

真姫「え?」ピトッ

真姫(あ、私ったらいつの間にか希にひっついてたわ)

真姫「あ、ごめんなさい…嫌だった?」

希「ううん、嫌じゃないよ!」

真姫「じゃあ、このままで、いい?」

希「う、うん…」ドキドキ

希(ウチにこんな密着してくるなんて…もしかして真姫ちゃんもウチのこと…)ドキドキドキドキ

希(あぁぁぁあ!!今日ウチドキドキしっぱなしやん!!)

真姫(さすがに変に思われたかしら…)

真姫「ありがとう、パフェ美味しかったわ!」

希「そうやろ?ふふっ、エリチともよく来るんよ」

真姫「むぅ…今度は私も誘ってよね?」

希「も、もちろんや!」

希(今のはもしかして…ヤキモチ?)ドキドキ

真姫(絵里は希の匂い嗅ぎ放題じゃない、羨ましいわね)

希(なんだか、まだ一緒にいたいな…)

希(もし、真姫ちゃんも同じ気持ちだったら…)

真姫(もう少し希の匂いを嗅いでいたいけど…そろそろ疑われる気がするし、ここらで引いておこうかしら)

真姫「えっと、じゃあ今日はこれで…」

希「ま、待って!」

真姫「え?」

希「えっと、よ、よかったらやけど、ウチでお茶していかへん…?」

真姫「おじゃまします…」

希「ど、どうぞ」

真姫(また希の家に来ることができた!匂い嗅ぎ放題よぉおおおおおお!!イミワカンナァァァァアイ!!)スゥゥゥゥゥウ

希(つい真姫ちゃんを家に入れちゃった…あかん、またドキドキがとまらへん)ドキドキ

希「い、今お茶いれるわ、部屋で待っとって」

真姫「う、うん」

ガチャ

真姫(やばい、いい匂いすぎてクラクラしてきた)スンスン

真姫(の、希のベッド…)

真姫(やばい、すごく嗅ぎたい…でも、さすがにそんなことをしたら変態だわ)

(凛「タオル嗅いだのに何を今更…」)

真姫(でも、止められない…止まらない…)スッ

真姫(力のかぎり、ダーーーーイブ!!)ボフッ

真姫(あぁぁーーーーーーーーっ!!!)スンスンスンスンスンスン

真姫(やばいこれ!やばいこれ!!)スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

真姫(今日は最高の日よ!!最高!!)ゴロゴロゴロゴロ

真姫(ふぅ、堪能したわ)

真姫(そろそろ希が来るから起き…)

希「真姫ちゃんおまたせー」ガチャ

真姫「あっ」

希「え…?」

真姫(しまったーーー!!)

真姫「の、希、違うのよ、これは、そう凛のせいで…」

希「真姫ちゃん大丈夫!?具合悪いん!?」バッ

真姫「えっ?」

希「もしかして無理しとったん?」アセアセ

真姫「あっ…」

真姫(具合が悪くなってベッドに寝転んだと思われたようね…)

真姫「ご、ごめんなさい…別になんともないから」

希「嘘いったらアカン!真姫ちゃん今日様子がおかしかったやろ?」

真姫(ごめんなさい、ずっとあなたの匂い嗅いでテンション上がってただけなの)

希「いいから休んどいて!」

真姫「う、うん…」

真姫(どうしよう…嘘を吐いてしまった…)

希「大丈夫?ウチにできることなら、なんでもするよ?」

真姫「なんでも…」

真姫「じゃあ、安心できるように、抱きしめて…」

希「えっ!?」キュン

真姫(ごめん、希!まだまだあなたの匂いを嗅ぎ足りないの…!)

希「…ええよ」ギュウッ

真姫「っ!!」

希「大丈夫やで、真姫ちゃん」スリスリ

希(ううっ、ウチ、どうにかなってしまいそう、真姫ちゃん可愛すぎるで)

真姫(あああああ)ドキドキドキ

真姫(何これ!いみわかんない!)ドキドキドキ

真姫(今日一日で希の匂いを嗅ぎ過ぎたせいかいつも以上に興奮してきた!)

真姫(ほんと、希の匂いってどうなってるのかしら)

真姫(もっと希を直に嗅いでみたいわ)

真姫(希…希ぃ…)スゥスゥ

真姫(…やばい、なんというか頭の中が希でいっぱいになってきた)

真姫(もう、止まらない)ガバッ

希「真姫ちゃん?」

真姫「希…」スンスンスン

希「え?」カァァ

真姫「もっと…嗅ぎたい…」スンスン

希「あんっ…ちょ、くすぐったいよ」

真姫「希が…欲しいの…」ギュウ

希「!?」

希(や、やっぱりウチら、両想いやったんや)ウルッ

希「真姫ちゃん…ウチも」

真姫(服が邪魔)バッ

希「きゃっ…えっ?えっ?」

希(そ、そんな、真姫ちゃんいきなり!?)

真姫「私は直に希を感じたいの」ポチポチ

希「あかん…それは早すぎるって…」

真姫「希…いい匂いね…」スン

希「真姫ちゃん…」トロン

ガバッ

真姫「」スンスンスンスン

希「んぁっ…真姫ちゃん…」ビクッ

真姫「」スンスンスンスンスンスンスンスンスン

希「んんっ…」ビクビク

真姫(なんだろう、匂いを嗅ぐだけじゃ満足できなくなってきた)

真姫(近くで見ると、希の唇…ふっくらして柔らかそう…)

真姫(ダメ…とまらない)スッ

真姫「ん…」チュ

希「んんっ…!」

真姫「ん…ちゅ…んん」

真姫(柔らかい…美味しい…)

真姫(気持ち良すぎて止まらない)

真姫「んっ…んちゅ…」

希「んん…ちゅ…ん…」

真姫「ん…んん…ぷはっ」

真姫(凄い幸せ)

真姫(もっと満足したい…)

真姫(近くで見ると、希の胸も…ふっくらして柔らかそう…)スッ

モミッ

希「きゃ…」プルン

真姫(すごい)モミモミモミ

希「…ん…」

真姫「…ふぅ」モミモミ

真姫(凄い幸せ)

真姫(もっと…もっと…)ガバッ

希(あ、あかん…真姫ちゃんにめちゃくちゃにされちゃう)

希(でも、真姫ちゃんやったら…ウチ…)

真姫(もっと…もっ…………あ……れ……?)フラッ

バタッ

希「!?」

希「真姫ちゃん!?」

今日はここまでです
不定期に更新します





真姫「…」

真姫「……うう」

真姫(あれ?私、どうしたんだろう)

真姫(もしかして寝てた?)

真姫(…なんだかいい匂い)

真姫(ってあれ…ここ)

真姫「希の部屋…」

真姫「…」

真姫(思い出した…)ズーン

ガチャ

希「真姫ちゃん!気が付いたんや!」バッ

真姫「…希」カァァ

真姫(なんだか思い出したら恥ずかしくなってきた)

真姫(私、希にあんなことやこんなことを…)プルプル

希「よかった…」フゥ

真姫(…ちゃんと謝らないとダメよね)

真姫「希、本当にごめんっ!!」

希「いいんよ、具合悪かったんやろ?」

真姫「ううん、具合なんて全然……あれ?」フラッ

希「あかんよ、おとなしくしとって!」バッ

真姫(興奮しすぎて疲れちゃったのかしら…情けないわね)

真姫「って謝りたいのはそのことじゃなくて!」

真姫「私、無理やり希に…」

希「…そのことなら気にせんとって!えっとね…」

希「ウチも…う、嬉しかったし?」

真姫「え?ど、どういうこと?」

希「ウチも、真姫ちゃんのことが好きやから」

真姫「!!」

真姫「あ、ああ、友達として好きってことね?」

希「ちゃうよ、愛してるって意味や」

真姫「」ドキッ

希「真姫ちゃんがウチにそういうことしたのって…そ、そういうことなんやろ?」

希「だったらウチら…これから」ムズムズ

真姫「…違うわ」

希「えっ?」

真姫「私は、あなたの匂いが好きなのよ」

希「匂い?」

真姫「私は…あなたの匂いを嗅ぐと興奮する変態なのよ!!」

かくかくしかじか


希「なるほど、真姫ちゃんが今まで変だったのはそういうこと…」

真姫「ええ…ごめんなさい、本当にごめんなさい」

希「別に、ウチは嫌やないし、いつでも嗅いでくれて…ええよ?」スッ

真姫「いやいや、そうじゃなくて!」

真姫「こんな変態と知って失望しないの!?」

希「せーへんよ」

希「言ったやろ?ウチは真姫ちゃんを愛してるって」

希「真姫ちゃんのそういうところも、好きだよ」

真姫「う…ううう」カァァァァ

希(かわいい)

真姫「でも私、希のことを恋人として見れるかは…その」

希「!!」

希「…ふぅ~ん?ウチにあんなことしといて責任はとれないんや」

真姫「ヴェッ!?」ビクッ

希「真姫ちゃんにとってウチはただの道具ってこと?」

真姫「うっ、それは…」

希「ふふっ、冗談や!別にええんよ」

真姫「で、でも!私…」

希「ええよ、ちゃんと話してくれたし、十分や」

希「今日はもう疲れたやろ?もう帰ったほうがいいんじゃない?」

真姫「…希」

希「それにまた真姫ちゃんに襲われちゃうかもやし~」

真姫「確かに、いつまでもグッドスメルに包まれてたらまた気がおかしくなるかもしれないわ」

希「否定せんのかい」

真姫「希、今日は本当にごめんなさい」

希「何回謝るんよ!もういいって!」

真姫「じゃあ、ありがとう」ニコッ

希「うん」ニコッ

真姫「また明日、学校でね」

バタン

希「…」

希「…うう」ポロポロ

真姫(希には迷惑かけちゃったわね…)ハァ

真姫(匂いを嗅ぎまわって、あんなことまでしたのに、希の気持ちを踏みにじるなんて)

真姫(やっぱり最低だわ私!!死にたい!!)ズーン

真姫(でも、好きじゃないのに付き合うなんて相手に失礼だし…)

真姫(希…)

(希「真姫ちゃん、愛してるよ?」)ポワワン

真姫「」ドキッ

真姫(お、おかしいわ、匂いを嗅いでるわけじゃいのに興奮してきた)ドキドキドキドキドキドキ

今日はここまでです

基本的にのぞまき中心ですが
もしかするとこれから他カプ要素が出るかもしれません

【次の日の教室】

真姫(うう、これから希とどう接したらいいのかしら…)

真姫「う~」

凛「あ、変態な真姫ちゃんおはよう」

真姫「おはよう凛」

凛「昨日希ちゃんに変なことしてないよね?」

真姫「昨日…」

真姫「…」

真姫「ナニモシテナイワ」

凛「嘘ついてもわかるにゃ」

真姫「!!」ビクッ

真姫「の、希の匂いを嗅いだだけよ!悪い!?」アセアセ

凛「やっぱり嗅いだにゃ、希ちゃんの私物奪ったりしてないよね?」

真姫「し、してないわよ!」タラタラ

真姫(唇は奪ったけど…言えるわけない)

凛(絶対怪しい…)

【3年教室】

希「はぁ…」

希(アカン、やっぱりまだ気持ちが切り替わらんなぁ)

希(でも真姫ちゃんはウチのことが好きやない…諦めるしかないんや)

にこ「希、どうしたの?元気ないじゃない」

希「え?いや、えっと…」

希「なんでもないよ?」

にこ「…なんでもあるって顔してるけど?」

希「え?」

にこ「長い付き合いだからわかるわよ」

にこ「話くらいなら聞いてあげるわ」

希「にこっち…」

【昼休み 屋上】

希(真姫ちゃんがウチの匂いが好きなことや、昨日のベッドでの出来事とかはうまく隠しながらにこっちに話した)

にこ「へぇ~、まさかアンタが真姫の事をねぇ」

希「女の子が好きだなんて軽蔑する…?」

にこ「別に?最近だとよくあることだし、驚かないわよ」

希(よくあるんや…)

にこ「で、真姫に告白したのはいいけど恋人としては見れないって言われちゃったわけね」

希「うん…諦めようと思ってても、全然気持ちは捨てられないし」ウルウル

にこ「簡単に捨てられないほど真姫のことが好きだったんでしょ?」

希「…うん」ポロポロ

にこ「希…」

にこ「…まだ諦めるには早いわ!これから真姫を落とすためにガンガン攻めなさい!」

希「で、でも…真姫ちゃんに迷惑がかからんかなぁ…?」

にこ「多少強引に攻めないと欲しい物は手に入らないわ!大丈夫、希には魅力的な部分がたくさんあるんだから!」

希「にこっち…ありがとう」

希「でも、アイドルが恋愛なんてしてええんかなぁ」

にこ「大丈夫、応援してくれるファンもいるわよ!」

にこ(むしろ百合営業で喜ぶファンは多いし)

希「…今日はホンマにありがとうなにこっち」

希「ウチ、もうちょっと頑張ってみるわ」ニコッ

にこ「うん、やっぱり希は笑ってる方がいいわよ」

にこ「アイドルは笑顔が大事なんだから♪」

希「そうやね」フフッ

【放課後 部室前】

真姫(ヴェェェ、もし部室に希がいたらどうしよう…)ドキドキ

真姫(絶対気まずい雰囲気になる…)

真姫(そうならないためにも、まずは、うん、謝るのよ)

真姫(目が合って2秒で謝る…よし大丈夫よ)ガチャ

にこ「ああ、真姫ちゃん早いわね」

真姫「…なんだ、にこちゃんだけか」ハァ

にこ「あ?」イラッ

真姫「他のみんなは?」

にこ「まだ私だけよ」

真姫「そ、そうみたいね」フゥ

にこ「…」

にこ「どうしたのよ?なんか落ち着かない顔ね」

真姫「ヴェェェェ…そ、そうかしら?わ、私はいつも落ち着いてるけどけど?」カミノケクルクル

にこ「それでよく落ち着いてるって言えるわね…」

真姫「ううっ」

にこ「何か心配事でもあるわけ?」

真姫「ヴェッ…別に…」

にこ「ほらほら、このにこにーに話してごらんなさいっ?」ニコッ

真姫「キモチワルイ」

にこ「そこは平常運転なのね」

真姫「別ににこちゃんには関係ないし…」

にこ「希…」ボソッ

真姫「っ!?」ビクッ

にこ「やっぱり希と何かあったのね」

真姫「ちっ違う…!」

にこ「アンタわかりやすいわね」ニコニコ

真姫「うっうるさいー!」

にこ「別におちょくってるわけじゃくて、何か困ってたら協力してあげるって言ってんのよ」

にこ「仮にもアンタの先輩なんだから、少しは頼りなさい」

真姫「…」

真姫「わ、わかったわよ!話せばいいんでしょ話せば!」

にこ(まぁ希の話から大方予想はつくけど)

にこ(希の告白を断ってから気まずいのを何とかしたいってところかしら?)

真姫「まず私、希の匂いを嗅ぐと興奮するんだけど…」

にこ「…ん?」

真姫「昨日、希の家に遊びに行って匂いを嗅ぎ過ぎて我を失って…その」

にこ「ちょ、ちょっと待って!何よ、匂いを嗅ぐと興奮するって…」

真姫「言葉通りの意味よ?希の匂いを嗅ぐことで日々の疲れが解消されるの」

にこ(まさか真姫ちゃんにそんな性癖があったとは…)

にこ「えっと…それで匂いを嗅ぎ過ぎてどうなったの?」

真姫「そ、それは…」

にこ「それは?」

真姫「…ご、強引にキスしたり、む、胸を揉んだりしたわ!」カァァァァァァ

にこ「」

真姫(私は昨日の出来事を全て話した)

真姫(希に告白されたこと、罪悪感で押しつぶされそうなこと…)

にこ「なるほど、だいたいの事情はわかったわ」

真姫「私は、どうしたら…」

にこ「アンタは希のこと恋人として見れないのよね?」

真姫「ええ、そんなこと考えたことないわ」

にこ「じゃあ今、希を恋人になったと思って妄想してみて」

真姫「何よそれ…」

にこ「いいから!」

真姫「そんなのイメージできるわけ…」モワモワ

(希「まーきちゃん?お待たせ!」)

(希「真姫ちゃん、手、つなご?」)

(希「はい真姫ちゃん、あーん」)

(希「真姫ちゃん、キス…してええ?」)

(希「今日は、ウチに泊まっていかへん?」)

(希「やさしく…して…」)

真姫「…」モワモワ

真姫「な、なによこれ」ドキドキドキドキドキ

にこ「それがアンタの願望よ」

真姫(そういえば夜も希のことを考えただけで興奮するように…)

真姫「私、希の匂いを想像するだけで興奮するようになったのかしら」

にこ「はぁぁぁぁ、鈍いわね!」

真姫「え」

にこ「アンタが妄想したような関係になりたいってことは、そういうことよ」

真姫「…え…え…」

にこ「アンタ、とっくに希の事が好きなのよ」

真姫「ええええええええええ」ボンッ

にこ「アンタは気づかないうちに匂いだけじゃなく希ごと好きになってたってことよ!」

真姫「そ、そんなわけ…」

真姫(私が…希の事を・・)

(希「真姫ちゃん、愛してるよ♪」)ポワワン

真姫「」プシュー

真姫「どどどどどどど、どうしようにこちゃん!!」オドオド

にこ「落ち着きなさいよ」

真姫「だ、だめ…ドキドキがとまらないよぉ」ドキドキドキ

にこ「もう、さっさと告白の返事をして付き合っちゃいなさいよ!」

真姫「で、でも、あんな風に断ったからもう、嫌われたかも…」シュン

にこ「大丈夫よ、希はそんなことで嫌ったりしないから」

真姫「本当にぃ?」ウルウル

にこ(誰よこれ)

今日(?)はここまでです

真姫「じゃあ、今日…希に私から告白する…」モジモジ

にこ「うん!頑張りなさい!もうする希も来るだろうし…」

ガチャ

真姫「!?」

真姫(もしかして…希?)ドキッ

真姫(やだ、まだ心の準備が…)ドキドキドキ

凛「今日も練習いっくにゃー!!」

真姫「なんだ凛か」ハァ

凛「あ、変態の真姫ちゃん!また希ちゃんに変なことしてないよね?」ジーッ

真姫「し、してないわよ」

凛「信用できないにゃ」

凛「じゃあ今日一日、希ちゃんに変なことしないか見張らせてもらうからね!」ビシッ

真姫「ヴェェェェ!?」

にこ(あらら、面倒なことになったわね)

希「お疲れ様」ガチャ

真姫「!!」

真姫(の、希!!)ドキッ

希「あ…ま、真姫ちゃん…」

真姫(やだ、気持ちに気づいたら希を見るだけで胸がドキドキしちゃう)ドキドキドキドキ

真姫(でも、一度決めたからには希に気持ちを伝えなきゃ!)

真姫「…希っ!ちょっといいかしら」

希「え?」

真姫「話したいことがあるの!いっしょに来て!」グッ

希「えっ…」キュン

凛「そうはさせないにゃ!」バシッ

真姫「痛っ」ズテッ

凛「希ちゃん!逃げよう!」グイッ

希「え!?ちょ…凛ちゃん!?」

バタン

真姫「あっ!!ちょっと凛!待ちなさい!」ダッ

にこ(真姫、大丈夫かしら)

凛「希ちゃん!早く来るにゃ!」

希「ちょ、ちょっと!どうしたん凛ちゃん?」

真姫「り~~ん~~!!」ダッ

凛「ぎゃー!追ってきた!!」

凛「希ちゃん!早く」グイッ

希「凛ちゃん離して!ウチも真姫ちゃんと話を…」

凛「ダメだよ!真姫ちゃんは…」

凛「真姫ちゃんは希ちゃんの匂いを無理やり嗅ごうとする変態なんだよ!!」

希「いや、知ってるよ」

凛「えっ!?」

希「もう知ってる、大丈夫や」

凛「そうだったの!?」

希「ありがとうな凛ちゃん、心配してくれて」

真姫「凛、お願い…希と話をさせて」

凛「しょうがないにゃ」スッ

希「真姫ちゃん…」

真姫「希…」

凛「…」

希「…」

真姫「…」

凛「…?」

真姫「あの凛、悪いんだけど席を外してくれない?」

凛「嫌だにゃ」

真姫「お、お願い凛、席を」オロオロ

凛「希ちゃんのために見張るにゃ」

真姫「いや、ほんとに変なことはしないから…」

凛「嘘ついてもわかるにゃ」

凛「真姫ちゃんほっとくと今度は希ちゃんを襲ったりしそうだし」

真姫「ヴェェェェェェ!?」ビクッ

希「」カァァァァァ

凛「やっぱりそういうつもりだったにゃ」

真姫「ち、違う!!」

真姫(確かに昨日は襲ったけど今日は襲わない!)

凛「別に凛がいても話をすればいいじゃない?」

凛「それともやっぱり凛に見られてると困るようなことでもあるの?」

真姫「そ、それは…」

真姫(どうしよう…)

希「凛ちゃん、ウチからもお願い」

凛「駄目だよ!何されるかわからないんだよ!?」

希「ウチは…ま、真姫ちゃんになら何されても大丈夫や!」

凛「にゃっ!?」

真姫「ヴェ!?」ドキン

希「だから大丈夫や、にこっちの所に戻るんや」

希「心配しなくてええよ」

凛「で、でも」

花陽「…あれ?3人ともこんな所で何してるの?」

凛「あ、かよちん!」

花陽「どうしたの?部室行かないの?」

真姫「あ、ちょっと、ね…」

凛「かよちん!あのね…」

花陽「…ああー」

花陽(なるほどね)

花陽「凛ちゃん、二人の邪魔になるから先に戻ってよっか♪」

凛「もちろんにゃ♪」

凛(かよちんがそう言うなら仕方ないにゃ)

花陽「じゃあ二人とも、また後でね」テクテク

凛「にゃーん」テクテク

真姫「花陽、ありがとう」

希(凛ちゃんと花陽ちゃんってどういう関係なんやろう?)

今日はここまでです
不定期で少しずつ更新なのでまだまだ完結まで時間がかかるかもしれません

真姫「ふう、やっと二人きりになれたわね、希」

希「で、真姫ちゃん、話っていうのは…」

真姫「…私の気持ち、ちゃんと言おうと思ったの」

希「気持ち…」

(真姫「私、希のことを恋人として見れるかは…その」)

希(そんな…諦めずに頑張ろうって思ったのに…)

希(ウチ、やっぱり振られてまうん…)

希(嫌や!そんなの!)

真姫「わ、私ね、希の事が…」

希(あかん…ききたくない…)

真姫「好き…なの…」

希「…え?」

真姫「私も希の事が好きよ!!」

希「えええええええ!?」

希「う…嘘」

真姫「嘘じゃないわよ…」

希「だって昨日、ウチのことを恋人に見れないって…」

真姫「昨日の時点ではそうだった…希を恋人として見るなんて考えたこともなかったから」

真姫「でも気づいたの!私は希のことが大好きだったんだって!」

真姫「私は希の匂いが好きだった!でも本当は、希自身が好きだったの!!」

真姫「私は、好きな子の匂いを嗅いで興奮してた変態なのよ!!」

希「真姫ちゃん…」ウルッ

真姫「希、私もあなたを愛してるわ」

希「真姫ちゃん、嬉しい…嬉しいよ」ポロポロ

真姫「希、私と付き合ってください!」バッ

希「…はい!」ダキッ

真姫「ヴェェェェェ!?」カァァ

希「真姫ちゃん、ありがとうな!ウチも大好き!」ギュッ

真姫「あ…あ…」プシュー

真姫(ああ、希の匂いが…それに柔らかい身体が…ま、またおかしくなりそう)クラッ

真姫(たしか、あの時も希の匂いで私は…)

真姫「本当にあなたの匂いは私を狂わせるわ」

希「ふふっ」

真姫「希のせいだからね…」グッ

希「あっ…」

真姫「ん…」チュ

希「んん…ちゅ…ん…」

真姫「んちゅ…ん…」モミモミ

希「んふぅ…」

真姫(ごめん凛、約束やぶったわ)

【部室】

穂乃果「とうちゃーく!」

海未「みなさん、お待たせしました」

ことり「あれ?真姫ちゃんと希ちゃんは?」

花陽「ああ、あの二人なら少し用事があるから遅れるって」

絵里「じゃあ先に練習してましょう!」

にこ(あいつらうまくいったかなぁ)

凛(なかなか帰ってこないな…)

凛(やっぱり放っとけない!希ちゃんを助けに…)

花陽「凛ちゃん、早く着替えて練習に行こう♪」

凛「うん、いこういこう♪」

凛(ま、さすがに真姫ちゃんが変態でも襲ってないでしょ)



【空き教室】

真姫「希、希」スンスン

希「あんっ…ん…」

希(真姫ちゃんがウチを求めてくれる…)

希(幸せや…)トロン

絵里(さて、練習前にトイレに行っておきましょうか)チカチカ

ンッ アンッ ンッ

絵里(ん?あそこの教室は空き教室のはずだけど…誰かいるのかしら)

ノゾミ ノゾミ

絵里(え!?希!?)

絵里(それになんだか聞き覚えのある声が…)

絵里「…」ソーッ


真姫「好きよ希…ん」チュ

希「ん…ウチもや…」ギュッ

絵里「!?」ガタッ

真姫「え?」

希「!?」

絵里「なっ、何してるの二人とも!?」

希「え、エリチ…」

今日はここまでです

たいへん遅れてしまいましたが再開します
思ったより見てくれる方がいて嬉しいです!

絵里「あなたたち…今…」

真姫(ま、まずいわ…まさかエリーに見られるなんて)

真姫(なんとかごまかさないと…)

真姫「あ、えっと、そう!私達ちょっとふざけあってて…」

絵里「ふざけあってて、半裸でキスしてた…ってわけ?」

真姫「え、えっと…」タラタラ

希「真姫ちゃん、この状態でごまかすのは無理や」

真姫「の、希…」

希「ウチら、さっき話して付き合うことになったんよ」

絵里「…!?」

希「それで嬉しくなってな、ちょっとハメをはずしてしまってん…ゴメンな」

希「すぐ戻るわ、行こう真姫ちゃん」

真姫「え、ええ…」

絵里「待ちなさい!!」

真姫「ヴェッ!?」

絵里「付き合うことになった?女の子同士で?あなたたち何を考えているの!?」

絵里「そんなこと認められないわ」

真姫「別にそんなこと、私たちの勝手じゃない!」

絵里「いいえ、女の子同士で恋愛なんてことが広まれば、この学校の印象だって悪くなりかねないわ」

絵里「そうしたらせっかく阻止した廃校の危機がまた訪れる可能性もある」

希「っ…!」

絵里「あなたたちのせいで、関係ない音ノ木坂の生徒は同性愛者だと思われてしまうかもしれないのよ」

絵里「それでもいいの?」

真姫「そ、それは…」

絵里「それに希は私の大事な親友で、真姫は大事な後輩だから、間違った道を進ませたくないの」

絵里「あなたたちは目を覚ますべきだわ」

希「…」

絵里「今日のことは誰にも言わないから、今後学校でこういうことは絶対にしちゃ駄目よ」

絵里「学校のためだけじゃない、今後のあなた達のためよ」

真姫「…」

絵里「…練習に行きましょう、みんな待ってるわ」

【屋上】

穂乃果「あっ!真姫ちゃん希ちゃん!おかえり!」

海未「二人ともどういった用事だったのですか?」

真姫「あ、ちょっと希に相談事があって…」

希「う、うん」

凛「絵里ちゃんもトイレ長かったねー?」

絵里「ええ、ちょっと調子が悪くてね」

穂乃果「さあ!今日も新曲の振り付けの確認だね!優勝目指してがんばろー!!」

ことり「おーっ♪」

真姫「…」

希「…」

にこ(…二人とも元気ないわね、何かあったのかしら)

海未「はい、では一旦休憩にしましょう」

穂乃果「う~疲れたぁ~」

凛「汗びしょびしょにゃ~」

絵里「海未、ここのステップなんだけど…」

海未「はい、そうですね…」

真姫(今なら絵里も凛も見てないわね)

真姫「…希、ちょっとこっちへ」

希「あ、うん…」

真姫「今日絵里に言われたことなんだけど…」

希「うん…」シュン

真姫「私は、希と付き合ったままでいたい!」

希「!!…真姫ちゃん」

真姫「希を好きな気持ちは簡単に捨てられない!」

真姫「だから、一緒に絵里を説得しない?」

希「よかった…」

真姫「え?」

希「もう別れようって言うのかと思って…」

真姫「そ、そんなわけないじゃない!」

希「ふふっ、ありがとう真姫ちゃん」

希「ウチもおんなじ気持ちよ」ギュッ

真姫「っ…!!」ドクン

真姫(汗ばんだ希の身体が密着してヤバイわ)ドクンドクン

真姫(それにこの匂い…)スンスン

希「ちょ、真姫ちゃん!?」

真姫「ふふ、希って汗の匂いもいい匂いね」

希「!!…もうっ、変態なんやから」

真姫「そうね、私は変態だわ」スッ

希「あっ」

真姫「ん…」チュ

希「んん…ちゅ…ん…」

真姫「ん…希…」

希「あ、あかんよ…みんなに聞こえる…」

真姫「大丈夫よ、誰も見てないから…ん」チュウ

希「ん…んん…ぷはっ…真姫ちゃん、そろそろ戻らないと」

真姫「まだ大丈夫よ、もう少し…」

ことり「真姫ちゃーん!希ちゃーん!」チュンチュン

真姫「!?」バッ

ことり「あっ!いたいた!そろそろ練習再開するってー!」

真姫「そ、そう…わざわざ悪かったわね」

ことり「どうしたの?練習前も何か相談してたみたいだけど」

真姫「べ、別にたいしたことじゃないわ!ねぇ?」

希「う、うん」

ことり「そう?何か困ったことがあったらことりも力になるから、いつでも相談してね!」ニコッ

真姫「え、ええ」

ことり「じゃあ早く来てね!」チュンチュン

真姫(ふぅ、ことりでよかったわ)

真姫「ごめん希、私…」

希「そうやね、もう学校でこういうことはやめような?エリチにも言われたやろ?」ニコッ

真姫「は、反省するわ…」

真姫(怖い・・・)

再開します
一ヶ月くらい放置してしまって申し訳ないです
ここまで見てくれた人ありがとうございます

【練習後・部室】

真姫「…」

希「…」

絵里「・・・みんな帰ったわ、話って何?」

真姫「私達は付き合い続けることにしたわ」

絵里「!!…あなたたち」

希「エリチの気持ちもわかるけど、ウチは本当に真姫ちゃんが好きなの!」

真姫「私も、希が好き!これからも関係を続けていたい!」

絵里「・・・駄目よ!だれかにバレたらμ'sと音ノ木の印象が悪くなる!」

絵里「あなたたちのせいで、私達の努力が消えるのよ!」

真姫「その時は、私たちの関係をみんなに認めさせてやるわよ!」

絵里「勝手なこと言わないで!」

にこ「いいんじゃない?別に」

絵里「にこ!?」

真姫「にこちゃん、いたのね…」

にこ「二人が付き合ったから学校の印象が変わるなんて大げさだと思うわ」

にこ「ロシアではどうだったか知らないけど、日本では案外同性愛に理解のある人は割と多いのよ」

絵里「え、そうなの?」

にこ「そうよ、百合営業しているアイドルなんてたくさんいるわよ?」

にこ「だから印象に関しては心配しなくて大丈夫」

絵里「で、でもでも」

にこ「はい、だからこの話は終わり!真姫と希は帰っていいわよ」

絵里「ちょっと!」

真姫「待ってにこちゃん!話はまだ・・・」

にこ「いいから絵里のことは任せなさい」ボソッ

真姫「・・・!!」

真姫(にこちゃん、ありがとう)

【喫茶店】

絵里「なんのつもり?」

にこ「別に、ちょっと二人で話そうと思って」

絵里「・・・にこは、あの二人の関係を許すの?」

にこ「許すも何も、二人が決めることでしょ?他人が口出すことじゃないのよ」

絵里「アイドルが恋愛なんてしていいと思ってるの?」

にこ「さっき言った通り、女の子同士なら問題ないと思ってるわ」

にこ「もう二人に任せたらいいじゃない?何を意地になってるの?」

絵里「も、元生徒会長として風紀を乱すのは見過ごせないだけよ!」

にこ「ああ、二人が付き合ったら希と一緒にいられる時間が減るもんね」

絵里「っ!!…違う!!」

にこ「ふふ、絵里ってわかりやすいわね」

絵里「二人とも大事だから、間違った道を進ませたくないって思っただけよ!」

にこ「本当に?」

絵里「え、ええ…」

にこ「絵里、アンタ今、μ'sに入る前みたいな顔になってる」

絵里「!?」

にこ「今は希も真姫もいないし、素直にいっても大丈夫よ」

にこ「いくらでも聞いてあげるから」

絵里「だから私は…!!」

にこ「私は真姫と希のことを応援してるけど、あなたのことも応援するわよ?」

にこ「だから正直に話して?ね?」

絵里「に・・・こ…」

にこ「うん」

絵里「う・・・うう・・・」

絵里「うううううう」ポロポロ

にこ「えっ」

絵里「嫌だ、希といられなくなるなんて、嫌だよぉ」ポロポロ

にこ「絵里…」

絵里「私だって・・・ずっと我慢してたのにぃ」ヒック

絵里「女の子同士はダメだって、ずっと我慢してきたのにぃ」グスッ

絵里「うわぁああああああん」ボロボロ

ザワザワザワ

にこ「ちょ、泣きすぎだって!」アセアセ

絵里「あああああああああああ」ダラダラ

にこ「ちょ、ちょっと…!!」

【公園】

絵里「…」

にこ「落ち着いた?」

絵里「ええ…」

にこ「泣かせてごめん、まさか泣くとは思ってなくて」

絵里「忘れなさい」

にこ「いや、本当にごめん!まさか絵里も希の事が好きだったなんて思わなかったわ」

絵里「じゃあなんだと思ったのよ」

にこ「いや、普通に親友として嫉妬してるのかなぁと」

絵里「何よ、全部御見通しなのかと思ってたわ」

にこ「さすがに予想できなかったにこ」

絵里「確かに、同性愛を認めないと言ってたのに私も女の子が好きだなんて、笑っちゃうわよね」

にこ「スクールアイドルの時と一緒で、絵里ってそういう所あるわよねぇ」

絵里「何よ、にこだって本当は最初から穂乃果たちとスクールアイドルやりたかったのに最初は拒んでたんでしょ?」

にこ「うっ!!そ、それは…」

絵里「ふふっ、私達って案外似てるのかもね」

にこ「私はあんたみたいに簡単にビービー泣かないし」

絵里「むぅ」

絵里「ありがとうにこ、スッキリしたわ」

にこ「そうね、いい顔になったわ」

絵里「そうかしら?」

にこ「やっぱり絵里は素直の方が可愛いわよ」

絵里「えっ…!?」

にこ「ほら、絵里って意地になってると顔がムスッとするのよね」

にこ「そんな顔じゃファンを笑顔にできないんだから!」

絵里「う、うん…これからはもっと素直になる」

にこ「そうそう!じゃ、また明日ね」

絵里「うん・・・また、明日・・・」

絵里「…」ボー

とりあえずここまでです
次からはなるべく時間を空けずに更新します

【希の家】

希「…ちゅ……んんっ…んぅっ」

真姫「…んん……ちゅっ……んんっ」

希「ふぁ…」

真姫「…ん…」

希「ふぅ……もう、こんな時なのに」

真姫「ごめん、我慢できなくなった」

希「3回」

真姫「え…?」

希「今日キスした回数」

希「付き合い始めた日なのに」

真姫「そ、そうね」

希「真姫ちゃん、ウチと近づくたびに我慢できずに襲ってくるんやから」

真姫「うっ、反省してるわ」

希「ウチな、エリチの言うことも一理あると思う」

真姫「ヴェッ!?…それって…」

希「いや、別れるとかじゃなくてな」

希「学校でキスとかそういうことするのは、やっぱり人目もあるしアカンと思うんよ」

真姫「そ、そうよね」

希「でも真姫ちゃん、所構わず襲ってくるやろ?」

真姫「も、もうしないから!」

希「信用できへんなぁ」

希「じゃあ明日から学校ではキス禁止な」

真姫「ヴェエエエエ…わ、わかったわ」

希「よろしい」

真姫「じゃあ、今日思う存分堪能するから…」スッ

希「え…」

【翌日】

絵里「おはよう」

希「え、エリチ…あのな」

絵里「昨日はごめんなさい、冷たくしちゃって」

希「え?」

絵里「希とこれからあまり一緒にいられなくなるって考えたら悔しくて、ついあんなこと言っちゃったの」

希「…ええええ!?」

絵里「本当にごめんなさい、あの、だから」

希「……ふふっ」

希「もう、別に真姫ちゃんと付き合っていてもエリチとはずっと親友だよ♪」

絵里「希…ありがとう」

希「ええよ、それにしてもエリチがウチに嫉妬するなんて…」ニヤニヤ

絵里「な、何よ…だって希は1年生の時からの友達だし…」ゴニョゴニョ

希「可愛いなぁエリチ」ギュッ

絵里「ちょっ、希ぃ!」

真姫「ナニシテルノヨ」

希「!!」ビクッ

絵里「!!…真姫」

真姫「絵里…あなた」

絵里「違うのよ、これは希が」

真姫「…希ぃ!昨日私にああ言っておいて絵里には抱き着くのね!」

希「ちょ、別に友達に抱き着くくらいええやんか!」

絵里(親友とか友達とか強調されると地味に傷つくわね)

真姫「ふん、絵里になんて言われようが希は私のなんだから!」

絵里「あ、そのことなんだけど…」

かくかくしかじか

真姫「はぁ?そんなことで私たちを別れさせようとしてたの?」

絵里「そんなことって…」

真姫「もう、私達すごく考えちゃったじゃないの!」

絵里「ご、ごめんなさい…」

希「まぁまぁ真姫ちゃん、ウチらも調子に乗ってたところもあるし反省しようや」

真姫「まぁ…そうね、これからは気を付けて付き合うから許しなさいよね」

希「なんでツンツンするかなぁ」

にこ「何はともあれ一件落着よね!」

絵里「に、にこ!?」

希「あれ?にこっちおったん?」

にこ「にっこにっこにー!」

真姫「にこちゃん、昨日はいろいろとありがとう」

真姫「なんだかんだで希と付き合うことが出来たわ」

にこ「じゃあ今度オムライスおごりね♪」

希「ウチからもお礼を言うわ、ありがとうなにこっち」

にこ「じゃあ希はパフェおごってね♪」

絵里「私も…ありがとう、にこ」

にこ「絵里は…って絵里には別に何もしてないわよ」

絵里「いいえ、素直な私を…可愛いって言ってくれたし」

にこ「?…じゃあ絵里は…今度買い物に付き合ってね♪」

絵里「!!…も、もちろんよ!!」

にこ(なんか感謝されすぎて慣れないにこ)

【昼休み/屋上】

希「真姫ちゃん、あーん♪」

真姫「ん…おいしい」モグモグ

希「よかった♪ウチの自信作やねん」

真姫「希になら家の専属コックを任せても大丈夫そうね」クスッ

希「もう、真姫ちゃん褒め過ぎー!」テレテレ

真姫「それにいい匂い…」クンクン

希「えっ、お弁当にまでウチの匂いが…」

真姫「希の作るものにも希の匂いが宿るのね」 ウットリ

希「ってそんなわけあるかい!」

真姫「ふふっ、なんだかこういうのもいいわね」

希「え?」

真姫「私、昨日は希の身体ばっかり求めていて、希との時間を大切にしてなかったわ」

希「そ、そんなこと…あるなぁ」

真姫「少しは否定しなさいよ」

希「あはは、ごめんごめん!真姫ちゃん思った以上に肉食で…」

真姫「希とエリーに言われて気づいたの…私、あまり周りが見えてなかった気がするし」

真姫「だからこれからは、こういう時間も大切にして、あ、愛情を育んでいきたい!」

希「真姫ちゃん…」

希「なんか恥ずかしいな…」

真姫「そ、そうね…」

希「で、みんなにはいつ言うの?」

真姫「え?」

希「ウチらの関係や」

希「ほら、まだエリチとにこっちしか知らんやろ?」

真姫「あ、えーっと、まだいいんじゃないかしら?」

希「いや、こういうのは早い方がいいと思うんだけど」

希「μ'sに隠し事とかしたくないし…」

真姫「そ、そうね」

真姫(凛がなんて言うかしら…)

真姫(凛だけじゃない…みんな認めてくれるのかしら…)

真姫(昨日エリーには強気でいられたのに急に不安になってきた…)

希「…」ギュッ

真姫「の、希っ!?」ドキッ

希「大丈夫、みんなわかってくれるよ」

真姫(今まで興奮ばっかりしてて気が付かなかったけど…)

真姫(不思議…希の匂いって安心する)

真姫(根拠はないのに大丈夫って思えるわ)ギュッ

真姫(でもやっぱり興奮する!!襲いたくてしょうがない!!耐えるのよ私の理性!!)ドキドキドキドキドキ

【放課後/部室】

海未「…では、これからの練習方針は決まりましたが、他に議題はありますか?」

希「はい」

海未「希、何でしょう」

希「実はウチと真姫ちゃんは付き合ってます!!」

海未「…は?」

凛「…はい?」

花陽「わぁ!」パァ

真姫「…」ムズムズ

ことり「つ、付き合ってるって…」

穂乃果「どこに?」

にこ「いや、そういうことじゃないわよ…」

海未「つつつ、付き合ってるって、ど、どういうことですか?」

希「言葉通りの意味です!恋人同士ってことです!」

花陽「わぁ!二人ともおめでとうございます!」

海未「ななな、何を言ってるのですか!あああ、あなたたちは女の子同士なんですよ!?」

穂乃果「そうだよ!女の子同士で恋人なんて変だよ!」

真姫「うっ」グサッ

海未「絵里も何とか言ってください!」

絵里「えっ、えっと…」メソラシ

にこ「…」

絵里「確かに女の子同士で恋人なんて一般的ではないだろうけど…」

絵里「ほ、本人たちの意思を尊重するのが一番いいんじゃないかしら…」

海未「ですが、私たちはアイドルなんですよ?」

海未「ただでさえ恋愛すべきではない立場だというのに、こんな…」

絵里「うっ…それは…」

にこ「確かに私たちはアイドルだけど、スクールアイドルなんだし別にいいんじゃないかしら」

にこ「むしろ百合営業はファンに喜ばれるポイントになるわ」

海未「そっ、そんなの破廉恥ですよ!!」

穂乃果「なるほど、百合営業…いいかも!」

ことり(いいんだ…)

希「みんな、突然ごめんね」

希「ウチらのことはそんなに気にしないで今まで通り接してくれると嬉しいな」

花陽「私は別に大丈夫だよ♪二人ともおめでとう♪」

真姫「花陽…ありがとう」

花陽「ほら、凛ちゃんも何か言ってあげなきゃ」

凛「…」

真姫「凛…あの…」

凛「…真姫ちゃん、希ちゃんの事本当に好きなの?」

真姫「えっ?」

凛「真姫ちゃんは希ちゃんの匂いが目当てで付き合ってるんじゃないの?」

真姫「っ…!」

真姫「確かに凛の知ってる通り私は希の匂いで興奮する変態よ」

ことり(ええ…)

海未「ま、真姫!!何言ってるのですか!!破廉恥です!!」

絵里「ハラショー…」

にこ(まぁそういう反応になるわよね)

真姫「でも、希のことを女の子として好きだって気が付いたの!それで想いが通じ合って…」

凛「真姫ちゃんの欲求を満たす道具として利用してるんじゃないの?」

真姫「そんなことない!希との時間を大切に…」

凛「希ちゃんは、どう思うの?」

希「えっ…」

凛「付き合ってから真姫ちゃんの愛情を感じたことある?」

希「も、もちろん…」

希(何度もキスされて、求められて…)

(真姫「私、昨日は希の身体ばっかり求めていて、希との時間を大切にしてなかったわ」)

(真姫「だからこれからは、こういう時間も大切にして、あ、愛情を育んでいきたい!」)

希(真姫ちゃんも二人の時間を大切にしたいって…)

希(…あれ?でもそれってウチのために無理させてるってこと?)

真姫「希…?」

希(真姫ちゃんはウチに気を使って付き合ってくれたのかも…)

希(真姫ちゃんが好きなのはウチの匂いであって、東條希が好きなわけじゃないんじゃ…)

真姫「希…?大丈夫?」

希「真姫ちゃん…」

真姫「希、凛の言う事なんて気にしなくていいわ!」

希「…そうはいかんやろ」

真姫「え?」

希「確かにウチら、付き合えて浮かれすぎていたのかもしれないね」

希「みんなごめんな、戸惑わせて」

希「ちょっと考えなおすよ」

真姫「っ!?」

にこ「希!?アンタ何を…」

希「ごめん、今日は休む」ダッ

真姫「希!!」

バタン

真姫「…」

凛「やっぱり真姫ちゃん希ちゃんに無理させてたんだね」

真姫「させてない!!」

凛「この変態!!」

真姫「うるさい!!」

パシン

凛「…!何するにゃぁああ!!」ガシッ

花陽「やめて!二人とも!!」

穂乃果「喧嘩はダメだよ!!」バッ

【数分後】

海未「二人とも頭を冷やしてください」

凛「はい…」

真姫「ごめんなさい…」

海未「まったく…」

花陽「凛ちゃん、なんであんなことを…」

凛「それは…」

海未「真姫もです、いきなり仲間に手を出すなんて言語道断です」

真姫「ごめんなさい、反省してます…」

穂乃果(穂乃果におもいっきりビンタした海未ちゃんがそれを言うかなぁ)

穂乃果「恋愛についてよくわからないけど、真姫ちゃん、もう一度希ちゃんとよく相談した方がいいんじゃないかな」

真姫「穂乃果…」

穂乃果「ゆっくり考えて、落ち着いたらまた穂乃果たちに話して?ね?」

真姫「うん」

真姫(希…)

(凛「やっぱり真姫ちゃん希ちゃんに無理させてたんだね」)

真姫(私は、希に無理をさせていたのかしら…)

【希の家】

希「はぁ…」ゴロン

希「真姫ちゃん…」

希(どうしたんやろ、ウチ)

希(真姫ちゃんはウチのことを好きだって言ってくれたのに…)

希(何も問題ないはずなのに…)

希(どうして真姫ちゃんのことが信じられへんの…?)

ピンポーン

希(!?…誰やろ)

希「はーい…」ガチャ

絵里「は、ハラショー」

希「エリチ!?…あ、えっと」

絵里「ちょっと話したいんだけど、いいかしら」

希「今日はごめんな…急に帰ってしまって」

絵里「いいのよ」

希「話って…やっぱり今日のことやんな」

絵里「うーん、そうね」

絵里「希は真姫の事が好きなの?」

希「…うん、大好き」

希「でも、真姫ちゃんが本当にウチのことが好きなのか疑ってしまうようになってしまって、それで…」

絵里「…そう」

希「恋人のこと疑うなんていけないよね…」

絵里「じゃあ私と付き合う?」

希「え?」

希「何言ってるん?そんな冗談面白くない」

絵里「私は希のことが好きだった」

絵里「ずっと…好きだったの」

希「嘘…」

絵里「だから昨日、真姫に嫉妬したの」

絵里「ごめんなさい、正直に言えなくて」

希「…ありがとう」

希「でも、ウチは真姫ちゃんと…」

絵里「真姫の事、疑ってるんでしょう?」

絵里「私はあなたのことを疑わせないし、悩ませたりしないわ」

絵里「真姫のような変態でもないし、匂いとか身体じゃなく、東條希という人間が好き」

希「っ!!…エリチ」

絵里「東條希を愛してる」ギュッ

希「…」

絵里「希、私と付き合いましょう?」

【音楽室】

真姫「」♪~

真姫(凛の言うとおり、私は希に無理をさせすぎていた)

真姫(希の恋人になれたからってすぐキスを迫ったり、遠慮なく匂いを嗅いだり)

真姫(希の気持ちを何も考えずに無理ばかりさせてきて…)

真姫(せっかく希と付き合えたのに…)ウルッ

真姫(私、振られちゃうのかしら)グスッ

真姫「希ぃ…」

にこ「へったくそね」

真姫「!!」

真姫「…にこちゃん」

にこ「こんな下手くそな演奏じゃあ希にも呆れられるわ」

真姫「何ですって…」

にこ「ん~?お腹空いてるんじゃないの?」

真姫「別に…全然…」グゥー

にこ「…」

真姫「…」カァァァア

にこ「そうだ!今日約束したこと覚えてる?」

真姫「約束?」

メイド「おかえりなさいませ!ご主人様!」

真姫「ってなんでメイドカフェ…」

にこ「ここのオムライスがおいしいのよ!すみませーん!オムライス二つ!」

メイド「かしこまりました、ご主人様」

にこ「ふう…で、なんで泣いてたの?」

真姫「別に泣いてないわ」

にこ「真姫は嘘も下手くそね」

にこ「希のことを考えてたんでしょ?」

真姫「…なんでも御見通しね」

真姫「今日凛に言われたように、私は希に無理をさせてるのかもって考えちゃって」

真姫「私がこんな変態なせいで…私、やっぱり最低よね」

にこ「そんなことないわよ」

真姫「…にこちゃん?」

にこ「希はあなたのその性癖とかわかって付き合ってるんでしょ?だから希が無理してるなんてことないわ」

真姫「でも、付き合ってから失望させたのかも…」

にこ「じゃあ、希はあなたと何度もそういうことするのが嫌だって言ったの?」

真姫「い、言えないのかもしれないじゃない」

にこ「それよ、それ」

真姫「え?」

にこ「さっきから~かも~かもって全部あなたの推測じゃないの!」

真姫「そ、それは…」

にこ「あなた一人で考えてもそれは無駄なだけよ」

真姫「じゃあ、どうしたら…」

にこ「答えはもう、わかってるはずよ」

真姫「……!」

(穂乃果「恋愛についてよくわからないけど、真姫ちゃん、もう一度希ちゃんとよく相談した方がいいんじゃないかな」)

真姫(…そうよね、私ったら何やってるのかしら)

真姫(直接話すしか、道はないのに)

メイド「おまたせしました、ご主人様」

にこ「おーきたきた!食べましょう」

真姫「ありがとうにこちゃん、何から何まで」イタダキマス

にこ「別にいいわよ」イタダキマス

にこ「後輩の面倒を最後まで見るのも、先輩の役目だからね」モグモグ

真姫「にこちゃん…」

真姫「私、にこちゃんのこと好きよ」モグモグ

にこ「」ブーーーーーーーーーーーッ

真姫「二番目だけどね」モグモグ

にこ「…もう!びっくりしたじゃない!」

真姫「ごめんごめん」モグモグ

真姫「…ふぅ、ごちそうさま」

にこ「食べるの早っ!!」

真姫「ごめん、用事が出来たわ」

にこ「…そっか」

にこ「行ってきなさい!」

真姫「いってくる!ありがとうにこちゃん!」

【花陽宅】

凛「か、かよちん…凛いつまでこうしてたら…」セイザ

花陽「ん?反省するまでだよ?」

花陽「凛ちゃん、今日のあの態度は何かな?」

凛「だって、変態な真姫ちゃんから希ちゃんを守ろうと…」

凛「凛、よかれと思って…」

花陽「…凛ちゃん」

花陽「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死ぬんだよ…」

花陽「覚悟はできてるね?」ニコッ

凛「」ゾクッ

【希の家】

絵里「希、私と付き合いましょう?」

希「…」バッ

絵里「…希?」

希「ごめん…エリチ」

希「ウチはやっぱり真姫ちゃんが好きだから」

希「エリチの気持ちには答えられない」

希「本当にごめん…」ポロポロ

絵里「…真姫のことを信じられないんじゃないの?」

希「…真姫ちゃんを信じられるかどうか、まだわからない」

希「真姫ちゃんのことで、知らないことやわからないことがまだあると思うの」

希「悩んでること、言いたいこと、全部真姫ちゃんに吐き出したい」

希「それで真姫ちゃんのことももっと知りたいって思った」

希「だから…」

絵里「だったら会って話すしかないわね、真姫と」フッ

希「エリチ…」

絵里「じゃあ私、帰るわね」

希「待ってエリチ!」

絵里「…」

希「エリチのおかげで、誰でも言葉にしなきゃわからないこともあるって気づくことが出来た」

希「だから、ありがとう」

絵里「…どういたしまして」

絵里「希…私達、親友のままでいられるかしら?」

希「…あたりまえやん」

絵里「ありがとう」フフッ

絵里「じゃあ、ね」ガチャ

希「うん!」


パタン・・・


絵里「…!」

真姫「はぁ…はぁ…絵里…」

絵里「真姫…」

絵里「希があなたに話があるそうよ」

真姫「!?…そう、希も…」

絵里「もう心配なさそうね」

真姫「絵里…あなた…」

絵里「真姫、希の事を頼んだわよ」

真姫「絵里・・・ありがとう!」

絵里(ありがとう…か…)

絵里(私があなたから希を奪おうとしただなんて、思いもしてない顔ね)

【公園】

絵里「・・・」スッ

絵里(振られちゃったか…)

絵里(まあ、わかってたことだけど)ウルッ

にこ「絵里!」

絵里「!?…に、にこ!?どうしてここに!?」ゴシゴシ

にこ「オムライス食べた帰りよ」

にこ「アンタの姿が見えたから」

絵里「…そう」

にこ「何かあった?」

絵里「希に告白したわ」

にこ「えっ」

絵里「私って最低ね、二人が喧嘩したタイミングで希のことを奪おうとしたんだから」

にこ「・・・」

絵里「でも、希の真姫への気持ちが本物だってわかったから…」

絵里「これで、諦められる」

にこ「絵里…」

にこ「また泣いてもいいわよ、慰めてあげるから」

絵里「…だ、大丈夫よ!昨日みたいに泣いたりしないわ!」

にこ「無理しないの」ギュッ

絵里「っ!!に、にこ・・・」

にこ「よしよし、頑張ったわね、絵里」ナデナデ

絵里「…ありがとう、にこ」グスッ

にこ「大丈夫?」

絵里「ええ、完全に吹っ切れたわ」

にこ「本当に~?昨日もスッキリしたとか言ってたじゃない」

絵里「こ、今度こそ大丈夫よ!」

にこ「そうだ絵里、約束覚えてる?」

絵里「約束?」

にこ「ほら、にことデートするや・く・そ・く」

絵里「で、デートって・・・」

にこ「今度の日曜、失恋したことなんて忘れるくらい思いっきり遊ぶわよ!」

絵里「え?…それって」

にこ「じゃ、約束だからね♪」

絵里「う、うん…約束…」

にこ「あ、私もう帰らないと!またね、絵里!」

絵里「あ…うん、また…」

絵里「・・・」ボー

絵里(にこって本当に優しいのね)

【希の家】

ピンポーン

ガチャ

希「!!…真姫ちゃん」

真姫「希・・・私、あなたと話がしたいの!!」

真姫「・・・いいかしら?」

希「ウチも、真姫ちゃんと話がしたいって思ってたんよ」

・・・

真姫「オジャマシマス…」

希「どうぞ」

真姫「希…あの…」

希「ウチからいい?」

真姫「あ…うん…」

希「まずは今日の事、ごめんな」

希「ウチ、真姫ちゃんが嫌がってたのにμ'sのみんなに関係を話したりして」

希「それだけじゃなくて、勝手に帰ったりして…本当にごめんな」

真姫「希・・・」

真姫「教えて希、何で帰っちゃったの?」

真姫「やっぱり、凛が言うように、私が変態だから失望した…?」

希「…ううん」

希「真姫ちゃんが本当にウチのことが好きなのかを不安になっちゃったの」

真姫「!!」

希「真姫ちゃんは最初、ウチのことを恋人として見れないって言ってたから…」

希「それで真姫ちゃんは無理してウチと付き合ってくれたんじゃないかって疑っちゃって…」

希「それで混乱しちゃって…」

真姫「…」

希「ウチは…真姫ちゃんが大好きや!」

希「匂いばっか嗅いできたって、キスばっかしてきたって、変態な真姫ちゃんが好き!」

希「全然無理なんかしてない!!」

希「ウチも真姫ちゃんに襲われて嬉しくなる変態やから!!」

真姫「希…」ウルッ

希「真姫ちゃんは…ウチの事、好き?」

真姫「そんなの…当たり前よ!!」

真姫「私は、好きな子以外の匂いで興奮しないわ!」

希「!!…真姫ちゃん…?」

真姫「それに、希の事が好きだから何度もキスしたくなるの!」

真姫「いつも希と手をつないでデートしたり、お泊りしたり、愛を語り合ったり、そんな妄想だって毎日してるわ!」

希「ちょっ…真姫ちゃん!?」カァァァァァ

真姫「私だって、希の事が大好きなの!愛してるの!」

真姫「だから…私も無理なんて全然してない!むしろ希のいない生活がもう無理!!」

希「ま…き…ちゃん…」ウルッ

真姫「だから、これからも一緒にいてください!」

希「真姫ちゃんっ!!」ギュッ

真姫「の、希!」ドキッ

希「ごめんな・・・ウチ、真姫ちゃんの事疑って・・・」

真姫「う、ううん…私こそ、不安にさせて…ごめん」ギュッ

希「真姫ちゃんのこと、もっともっと知りたい」

真姫「もっと変態な所があるかもしれないけど、いい?」

希「そんな変態な所でも知りたいの」

真姫「受け入れてくれるの?」

希「当たり前やん?」

真姫「ふふ、ありがとう」

【次の日/部室】

希「みんな、昨日はごめん!!」

穂乃果「いいよいいよ、気にしないで」

花陽「そうそう、希ちゃんは悪くないよ」

凛「そうです…悪いのは凛です…希ちゃんごめんなさい・・・」

希「り、凛ちゃんどうしたん!?」

真姫「凛…ごめんなさい」

凛「え?」

真姫「昨日は、その…叩いちゃって…」

凛「…凛こそ、真姫ちゃんのこと疑ってごめんなさい」

希「ウチのこと心配してくれたんよね、ありがとうな凛ちゃん」

凛「希ちゃん…」

希「でもウチ、変態な真姫ちゃんが好きやねん、だからもう心配いらんよ」

凛「うん・・・わかったにゃ!」

凛「凛も二人のこと祝福するにゃ!」

花陽「凛ちゃん!」パァァァ

海未「誰も二人が付き合うことに反対しないのですか…」

ことり「あはは…まぁ二人の事だし、そっと見守ろうよ海未ちゃん♪」

海未「むぅ…二人とも、練習に支障をきたしてはダメですよ」

にこ「とりあえずこれで一件落着にこ♪」

絵里「にこ、日曜は何処にいくのかしら?」

にこ「そうね、にこのオススメのデートスポットはぁ…」

絵里「で、デートスポットって…」ドキッ

ガヤガヤ

真姫「ふふっ」ギュッ

希「真姫ちゃん?」

真姫「やっと私達これから誰はばかることなくお付き合いできるってわけね?」ニコッ

希「そうやね、でも校内では自重しような」

真姫「わかった♪」スンスン

希「ってさっそく匂い嗅いどるし!」


おわり

あまり時間が取れず5月から不定期でゆっくり更新だったにもかかわらず
見てくれた人は本当にありがとうございます、同時に申し訳ありませんでした

一応続きを考えているので(多分にこえりですが)、またよろしくお願いします

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