モバP『柚ゥ!結婚しろオォ!!』 (85)

柚「……とか、い、言ってもいいんだよっ?」

ちひろ「」ガタッ

P「…………………はぁ?」ジロッ

柚「ぁ……な、なんてねっ!冗談だよー、……びっくりした?」

P「…あぁ、まぁ」

柚「そ、それじゃあ、また明日ねっ!」ダッ

P「……おう」



柚「……また、明日」


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P「…………さて」カタカタ

ちひろ「ちょっと…プロデューサーさん」

P「はい?」

ちひろ「…今のは、良くないんじゃないですか?」

P「何がです?>>1が地震に驚いて食べかけのカレーを床にこぼした事ですか?」

ちひろ「何を言ってるんですか」

P「何でもないです」

ちひろ「そうじゃなくて、柚ちゃんの…女の子の告白を、あんな……」

P「はっくしょい!!……え?なんですって?」ズビーッ

ちひろ「……もういいです」ハァ


柚「………」ハァ

あずき(あれ…柚ちゃん。珍しく元気無いなっ…よし、ここはあずきの元気一杯大作戦で…!)

あずき「柚ちゃ」

柚「……諦めた方が、いいのかなー…」

あずき(!?え…何…?何をっ…?)コソッ

柚「………プロデューサー…」ポソッ

あずき「!」ピコーン





あずき「というわけで…柚ちゃんとプロデューサーラブラブ応援大作戦、名付けてプロジェクトLをフリスクの仲間として提案したいっ!」

穂乃香「だからこのメンバーなんですね」

忍「へぇ…柚ちゃんが…知らなかったなぁ」

穂乃香「プロデューサーさんならありえなくも…」

忍「でもさ、アイドルとプロデューサーってまずいんじゃ…」



あずき「忍ちゃんっ!!!」ガシッ



忍「えっ、な、何…!?」

あずき「愛の前にはね……そんなの、小っちゃい事なんだよっ!」

忍「そ、そうかな……?」

穂乃香「ですが…当人たちの事に私たちが口を出して良いんでしょうか」



あずき「穂乃香ちゃんっ!!!」ガシッ



穂乃香「ぴにゃっ!?」

あずき「柚ちゃん達に…幸せになって欲しく無いのかい…っ?」

穂乃香「それは……なって欲しいです」

あずき「じゃあ決まりだねっ!プロジェクトL、発動だよっ!!」

穂乃香 忍 ((嫌な予感が……))



P(……)

柚『実は結構運命的なんじゃないかなーとか思ってるんだよねっ!えっ?プロデューサーとアタシの出会い!』

P(………………)

柚『だってこんなアイドルになれると思ってなかったモン!聖なる夜の奇跡って感じっ!』

P(…………………………)





P「………よく頑張ったとしか」ハァ

ちひろ「…………」

P「あ、ちひろさん。そこのプリント…」

ちひろ「つーん」プイッ

P「…そこのプリント」

ちひろ「つーん」プイッ

P「えぇぇぇぇ……」

ちひろ「女の子の告白を無下にするプロデューサーさんなんて知りません」プイッ

P「いや、そういうつもりじゃ…」

ちひろ「じゃあどういうつもりなんですか!あんな、『何言ってんだコイツ』みたいな目で柚ちゃんを睨むなんて!!」ガタッ

P「誤解ですって。ただ、何て言えばいいのか…決してそういう否定的な意味ではなく…」

ちひろ「どういう意味なんですか」

P「……言いたくないです」

ちひろ「ほーらやっぱり!このゲス!ゲス男!ゲスP谷!」

P「言いたい放題ですね!?あぁもう…そもそも柚は15歳のアイドルですよ?仮に俺がちひろさんの理想通りに動いたとしたらどうするんですか」

ちひろ「シバきます」

P「ホラね。八方塞がりかよ」

ちひろ「それでも今のプロデューサーさんよりは幾分かマシです」

P「あー…うーん…」

ちひろ「どうして是にしろ否にしろ応えてあげなかったんですか」

P「だからそうじゃなくて…」

ちひろ「つーん」プイッ

P「くっそ、何言っても聞かねぇつもりだこいつ」



柚「………」ボーッ

あずき「ゆーずーちゃんっ」

柚「え?…あ。あずきちゃんじゃーん」

あずき「あっれー、何か元気無い?」

柚「そ、そうカナ?」

あずき「どうかしたのっ?」

柚「うーん…ちょっとねー♪」

あずき「えー? プロデューサー と喧嘩でもしちゃったとかー?なんちゃってっ」

柚「……へへっ、似た感じかなー」ポリポリ

あずき「」



忍「うわ…」コソッ

穂乃香「滑り出し最悪ですね…」コソッ

あずき「そ、そっかーっ…」

柚「うん……だからさー」

あずき「諦めちゃダメだよっ!!」

柚「えぇっ!?」

あずき「諦めちゃダメっ!」

柚「う、うん…」





忍(既に噛み合ってない気が…)

穂乃香「……とりあえず、私も動きますね」

忍「あ、無線は?」

穂乃香『あーあー』ザザー

忍「おっけー」


P「だからぁ…」

ちひろ「しかもなんですか、さっきの『…よく頑張ったとしか』キリッみたいな。柚ちゃんをなんだと思ってるんですか」

P「だから違うって言ってるでしょう?そもそもそれは柚じゃなくて俺…」

ちひろ「つーん」プイッ

P「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…」


コンコン


穂乃香「失礼します。プロデューサー、ちょっとお時間よろしいですか?」

P「え?あぁ」

ちひろ「やめといたほうがいいですよ。この人ゲスの極み男ですから」

P「引きずるなぁめんどくさい」

穂乃香「はぁ…、とにかくついて来てください」

P「お、おう。どっか行くのか」

穂乃香「えぇ、まぁ…」

P「?」


穂乃香「プロデューサー、誘導中です」ボソボソ

忍『了解。こっちもあずきちゃんに誘導させるよ』

穂乃香「了解です」ボソボソ

忍『……』

穂乃香「?」

忍『なんだかんだノリノリだよね、アタシ達』

穂乃香「…ですね。柚ちゃんの事もあるんでしょうけど」クスッ


P「柚がどうかしたのか?」

穂乃香「えぇっ!?な、何がですか?」

P「ん?今柚がどうって言わなかったか?」

穂乃香「き、気のせいですよっ!」

P「そっか…」ハァ

忍『(あの声量が聞こえたんだ…?…すごい…)


穂乃香「プロデューサー、誘導中です」ボソボソ

忍『了解。こっちもあずきちゃんに誘導させるよ』

穂乃香「了解です」ボソボソ

忍『……』

穂乃香「?」

忍『なんだかんだノリノリだよね、アタシ達』

穂乃香「…ですね。柚ちゃんの事もあるんでしょうけど」クスッ


P「柚がどうかしたのか?」

穂乃香「えぇっ!?な、何がですか?」

P「ん?今柚がどうって言わなかったか?」

穂乃香「き、気のせいですよっ!」

P「そっか…」ハァ

忍『(あの声量が聞こえたんだ…?…すごい…)』

忍「あずきちゃん。穂乃香ちゃん動いたよ」

あずき『了解っ』

忍(……大丈夫かなぁ)




あずき「あ、あー。そうだっ」

柚「?」

あずき「折角だからお茶しないっ?近くに美味しいあんみつ屋があるんだー☆」

柚「うーん…ごめーん、今はそんな気分じゃ」



あずき「柚ちゃんっ!!!」ガシッ



柚「わっ?」

あずき「えっと、その、そう!気分転換になるよっ!」

柚「えぇー…」




忍(えぇー…)

忍「あずきちゃん。穂乃香ちゃん動いたよ」

あずき『了解っ』

忍(……大丈夫かなぁ)




あずき「あ、あー。そうだっ」

柚「?」

あずき「折角だからお茶しないっ?近くに美味しいあんみつ屋があるんだー☆」

柚「うーん…ごめーん、今はそんな気分じゃ」



あずき「柚ちゃんっ!!!」ガシッ



柚「わっ?」

あずき「えっと、その、そう!気分転換になるよっ!」

柚「えぇー…」




忍(えぇー…)

エラーが出たと思いましたまる
連投失礼しました

あずき「ねっ!」

柚「………」

あずき「………」

柚「…そだね。こういう時は甘いものいっぱい食べようかな」

あずき(よしっ)グッ


忍(一時はどうなることかと…)


穂乃香『忍ちゃん応答願います』

忍(本当にノリノリだぁ…)

忍「はいはーい、どうしたの?」

穂乃香『プロデューサーがそちらの公園に差し掛かりそうです。急いで柚ちゃん達を移動させてください』

忍「了解っと……あずきちゃーん。そろそろ動いてー」

あずき『はーいっ』

あずき「じゃーそろそろ行こっか」

柚「うん…あ、そーだ。折角だしシノブちゃんとかホノカちゃんとか呼ぼうよ~♪」

あずき(えっ)

柚「美味しいものはみんなで食べたほうがもっと美味しいよね~っと……まずはシノブちゃんから、えいっ」


prrrrr


忍(わわわわわわわわっ!?!?)ワタワタ



柚「ん?今近くで…」

あずき「あ、あずきが電話しとくよ。多分来てくれると思うしさっ、それより早く行こっ!」ワタワタ

柚「あ、待ってよー」




忍(………)ドッキンドッキン

穂乃香(大丈夫かな…)

P「なぁ、どこまで行くんだ?」

穂乃香「えっ?あ、その…バレエとかもっと演技に活かしたいこととかプロデューサーに相談したくて…」

P「…事務所でもよくない?」

穂乃香「…雰囲気が大事なんですよ。近くに美味しいあんみつ屋があるので」

P「了解了解、実はちょっと色々あって俺も気分転換に甘いものでも食べたいところではあった」

穂乃香「……」ホッ

P「………」ハァ





穂乃香『あと数分で店前に着きます』

忍「はーい。あずきちゃん、頼んじゃってていいよ。アタシ達ももうすぐいくからーって言っといてー」

あずき『了解ーっ』



あずき「うん、もうすぐ来るから先に頼んでてってさーっ」

柚「じゃあお言葉に甘えてーっ。へへっ、どれにしよっかなー♪」


柚「あんみつ美味しい~っ!」モグモグ

あずき(スイーツ大作戦としてはなかなか…)モグモグ

柚「…もぐもぐ………ふぅ」

あずき「あ、そーいえば。どうしてプロデューサーと喧嘩しちゃったのっ?」パクパク

忍『(ふむふむ…確かにそれは気になる…)』

柚「あーっと……」

あずき「??」モグモグ



柚「へへっ…アタシが告白してーっ、フラれちゃったからかなー…なんて」

あずき「」ボトッ

あずき(えぇぇえぇぇぇーーーっ)ダラダラ




忍(えぇぇえぇぇぇぇ……!?)


穂乃香『忍ちゃん、もう店のすぐ前に』

忍「ちょ、ちょっと待って穂乃香ちゃん。ちょっと足止めして!」

穂乃香『えっ!?』

忍「なんでもいいから、バレエ踊るとか!」

穂乃香『そんな…』

忍「ごめん、よろしく!」

穂乃香『あ、ちょっ』

忍「あずきちゃん、あずきちゃーん」

あずき『は、はいっ、あずきだよ』

忍「詳細を、ダメージにならない範囲に詳細を聞いて!」

あずき『わ、わかったっ』




あずき「えっと、プロデューサーは何て言ったのっ?」

忍『(それ大ダメージだよあずきちゃん!?フラれた時の事蒸し返しちゃうじゃん!!)』

あずき(あーっ!!)





P「………」

穂乃香「ほ…っ」

P「……穂乃香?」

穂乃香「は、はい…?」

P「なんで店の前でバレエ踊ってるんだ?」

穂乃香「い、一応見てもらおうと…」

P「…後で見るからさ、早く入ろう?俺お腹空い」

穂乃香「見・て・く・だ・さ・い」

P「………わかったよぅ…」グウゥゥ



.



柚「……って感じかなーっ」アハハ

あずき「………」フム

忍『(あぁぁ…それは辛いなぁ…拒否以外のなにものでも)』

あずき「それ、フラれて無いんじゃないかな?」

忍『(!?)』

柚「え……」

あずき「そもそもプロデューサーはあずき達を睨みつけるなんてしないと思うよっ」

柚「…それは…そうかもしれないけどっ」

あずき「きっと何か誤解があるんだよ!」

柚「……そう、かなぁーっ」

あずき「だからさ、諦めちゃダメだよ。ねっ!」

柚「………うん」




忍(…なんか纏まっちゃった……あ、そろそろ穂乃香ちゃん達が入ってきても大丈夫かも)

忍「穂乃香ちゃん。もう入ってきていいよー、私もう入口にいるから」


.


穂乃香(……やっとですか…)

P「穂乃香…もうやめとこうぜ…?ほら、道行く人がいっぱい見てるから…」

穂乃香「っ!そ、そうですねっ!!」

P「やっと食える……」ホッ

穂乃香「あ、今メールが来たんですけど。忍ちゃん達も居るみたいなので同席してもいいですか?」

P「俺は別に構わんよ」

穂乃香「よかった…」

P(………ん?忍ちゃん、達?)





柚「……………」

P「……………」

あずき「…………」

忍「…………」

穂乃香「…………」

>>1は力尽きました
よしのんの声が聞こえません


また夜に着席します

P「………………」

柚「……………」

忍「………」

あずき「………」

穂乃香「…………」

P「……あの」

柚「……あの」

P「ご、ごめん」

柚「……ごめん」

P「………」

柚「………」



忍「えっ、と。プロデューサーも来たんだねー」

P「あ、えっと…ごめん」

忍「あ、謝らなくても…」

P「や、やっぱり俺帰るよ。その、柚……っていうか、前らが居るとこに水差すような感じになっちゃうし…」

柚「…っ」



あずき「プロデューサーは柚ちゃんが嫌い?」



P「へぁ?!」

忍「?!」

穂乃香「!?」

柚「………っ」


あずき「どう?」

P「い、いや…嫌いとかじゃ…ないけどさ…!?」

あずき「じゃあ何で柚ちゃんから離れようとするのさっ」

柚「……あずきちゃん」

P「だから…そんなんじゃないって…」

あずき「プロデューサーがヘタレだから柚ちゃんも凹んじゃうんだからねっ!シャンとしてっ!!」

P「それは……はい、ごめんなさい」

あずき「謝る相手はあずきじゃないっ!」ビシッ

P「は、はいっ!」

柚「…」

P「……」

あずき「…言うべきこと、あるよね」

穂乃香「……」チラッ

柚「……」

P「あぁ。………柚。その、さっきはごめん。俺…実は」


柚「へ、へへっ♪分かってるよ、だから…もう…もういいんだっ」ダッ


P「あ…!」

あずき「ちょっとまったーっ!!」ガシッ

柚「あずきチャン…離して…っ」グスッ

あずき「ダメだよっ!ちゃんと聞かないと、ずっとすれ違っちゃうもんっ」

柚「嫌…アタシ、聞きたくない…口で直接言われるのが……怖いよ…」

あずき「…大丈夫。しっかり聞いて。プロデューサーは…柚ちゃんが思ってるようなこと言わないよ」

柚「へ……?」

P「え?」

あずき「ほら、はやくっ」

P「あ、あぁ……?」




柚「……」

P「……その、さっきは、ごめ」

あずき「そうじゃないでしょっ!」

P「…柚がああ言った時、すごく嬉しかった」

柚「…」

P「……でも、ダメなんだ」

柚「……っ」

P「………」

柚「………」

穂乃香「…その、さしでがましいようなんですが…どうしてダメなんでしょうか」

忍(穂乃香ちゃん…)

P「…言えない」

穂乃香「言っていただかないと、柚ちゃんも私達も納得できません。まさかアイドルとプロデューサーだからなどと仰るわけではないですよね?」

P「それもあるけど…………ダメだ」

柚「……」ポロポロ

忍「あっ…柚ちゃん…」

P「…!」

穂乃香「……ちゃんと言ってください」

P「無理だよ…言えるわけないじゃないか…!!」

穂乃香「プロデューサー!」

P「言えるわけないだろ!!!」

穂乃香「…」










P「俺が柚のことを性的な目で見てるなんて言えるわけないじゃないか!!!!!!」バンッ










.

柚「へ!?」ビクッ

穂乃香「…………………は?」

P「実は前から柚のことをやらしい目で見たりもしたとかすんごい妄想したりとか言えるわけ…」

あずき「」

忍「」

P「…………………………………あっ」

柚「プロ、デューサー…?」

P「あ…あぁ……あぁぁぁぁぁ……!!ち、違う、柚。こ!は違うんだ……!!!」ガタッ

柚「あ…」

P「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!」ダッ





柚「行っちゃ…った…」

忍「……」

あずき「作戦、成功…?」

忍「いや、これは失敗なんじゃ…」

穂乃香「…超展開ですね」

忍「えーっと……何?性的な…目って……やっぱり、そういう…」

柚「……てへ…これって…可能性は大いにあるってコト、なのかなーっ…?」テレテレ

忍「待って。柚ちゃん、一旦待とう。性的な目だよ?不純だよ?」

穂乃香「な…なんにせよプロデューサーは柚ちゃんを受け入れてなかったわけでは無いですし……ねぇ?」

あずき「…この際、動機はなんでもいいよっ。だって、プロデューサーが柚ちゃんの事を好き(?)って、思ってたって事は大きな収穫!」

忍「それは…そうかもしれないけどさ」

あずき「プロジェクトLから…プロジェクトXに移行する時が来たようだね」

穂乃香「あずきちゃん…何か考えが?」

あずき「…それは」ニヤリ

穂乃香「…」ゴクリ



あずき「これから考える!」ドーン


柚「そういえば…3人とも、グルだったんだねーっ?」

忍「あっ」

穂乃香「うっ」

あずき「そ、そのー…あ、あずき達は柚ちゃんの恋路を応援しようと思って…!!」

柚「……へへっ、ありがとっ♪」

あずき「へ?」

柚「いやー、てっきり最近あずきちゃんの大作戦が上手くいってないからってだしに使われたのかと思ったよー。アタシはいい仲間を持ったなーっ」ニコニコ

あずき「そ、そそそそんな事あるわけがないよっ!」ドキィッ

柚「ごめんごめん。あ、ちょっとお手洗い…」


あずき「ふぅ…」ホッ

忍「あずきちゃん……?」

穂乃香「……後で話があります」

あずき「………うひぃー」


あずき「プロジェクトL改め、プロジェクトXの内容を発表しますっ!」

忍「大体分かるから大丈夫」

あずき「そんなっ?!」

忍「問題はどうやってプロデューサーと柚ちゃんをくっつけるかっていう具体的な方法だよね…」

柚「そ、そこまでは…」

あずき「大丈夫、あずき達に任せてよっ!きっと柚ちゃんをプロデューサーに嫁入りさせたげるからさっ!!」

柚「嫁……えへへ…」カァ

忍「でもさー。プロデューサーと、って中々難しいよね。ウチの事務所でもライバル多いよ?多分」

穂乃香「そうですね。年齢関係なくプロデューサーの事を狙う…というか、そういう理想を持ってる方はいると思います」



あずき「ふむふむ。じゃあまずはこの作戦で距離を縮めようっ!」

柚「作戦?」

忍「どの作戦?」

あずき「プロデューサーに柚ちゃんの服を選んでもらう、その名も」

穂乃香「着せ替え大作戦っ!…ですねっ♪」ビシッ

あずき「あずきのセリフーー!」

穂乃香「うふふ…1度やってみたかったんです。さぁ、まずはどうしましょうか」

忍(大丈夫かなぁ…)

柚「へへっ。じゃあ、よろしくお願いしまーす!」

あずき「まっかせなさいっ☆」


忍「はぁ…まぁ、アタシも最後まで付き合うよ」


P「もうダメだ……死のう」

ちひろ「どうしたんですかゲスPさん。また柚ちゃんにひどい事でもしたんですか。最低ですそのまま罪悪感に押しつぶされて死んでください」

P「どうしよう…次からどんな顔して会えばいいんだろう…」

ちひろ「だから仕事を」

P「分かってますよ…つーかゲス呼ばわりはやめてください。人聞きの悪い…」

ちひろ「事実じゃないですか」

P「違いますって。ただ俺は」

ちひろ「つーん」

P「」イラッ

ちひろ「誤魔化すなんて最低で」


P「人の話を聞けよ…そろそろ犯すぞコラ…」ガシッ


ちひろ「ちひっ?!」

P「聞いてくれますよね…?」ニッコリ

ちひろ「は、はい…」ガクガク





P「というわけなんですけれども」

ちひろ「やっぱりゲスじゃないですか」

P「ええぇぇぇぇぇ…」

ちひろ「いやそもそも20半ばの男性が15歳の女の子を性的な目で見てるってなんですかそれ。しかも本人の眼の前で言うってなんですかそれ。馬鹿なんですか?」

P「いやもう本当にね。でも事実俺は柚をそういう目で見てました」

ちひろ「こいつ言い切りやがった」

P「最初はね?恋人とかになれたらハッピーとかね?思ってたんですよ?でもね?俺だってね?男なんですよね?」

ちひろ「あーはいはい分かりました。分かりましたから」

P「だからあん時はもう言葉にならないくらい嬉しい衝動に駆られてその場で柚を押し倒しちゃうところだった……!」

ちひろ「じゃああの時の態度はどう説明するんですか」

P「理性と煩悩が争って言葉が出なかったんです」

ちひろ「でも睨んでましたよね」

P「柚の体を舐め回すように見てただけですが、何か?」

ちひろ「何か?じゃねぇでしょう」

P「でも、俺は本当に柚を大事に思ってて…俺が本能に任せて柚を汚してしまったり傷つけたりと思うと…柚の気持ちに応える事が怖くて……あんな事に」

ちひろ「…はぁ」

P「だから俺はもう柚には極力近付きません。次に急接近したらまた本能とかフラストレーションとかが暴れ出しちゃうと思うんですよ」

ちひろ「あなたの性事情なんて知りませんよ。自分家のトイレなり自室なりで発散したらいいじゃないですか………その、アレして」

P「アレ?」

ちひろ「はい」

P「アレってなんです?」

ちひろ「はい?」

P「だから、アレってなんですか」

ちひろ「アレは………アレです」

P「だからアレってなんですか」

ちひろ「じ、女性に何てこと言わせるつもりなんですか!!この変態!ゲス!ゲス男!」

P「いや、あなたが言い出した事でしょう?ちゃんと教えてくれないとわからないじゃないですか」

ちひろ「それは……その…そうですけど……ううぅ」カァ

P「??」

ちひろ「…お…お……お…」

P「お?」

ちひろ「お……な」

P(お腹?)


早苗「たっだいまー」

P「あ、早苗さ」


ちひろ「おなにー………です……」カァァ

P「」

早苗「」




早苗「女の子になに言わせてるのかなー?」ギリギリ

P「痛い痛い痛い痛い誤解です早苗さーーーーん」

ちひろ「もうお嫁にいけない……」

「聞いた?プロデューサーってちひろさんにセクハラしてたらしいよ」

「何か事務所でエッチな事を言わせてたんだって」

「私はキュート部門のアイドルを裸にして動物の耳と尻尾と首輪をつけて夜中の事務所を散歩してたって」

「それキュートじゃなくてクール部門のなんとかっていう髪の長い子じゃ…」

「パッション部門の小っちゃい子にも手を出したとか…」

「本当なのかなー」

ヒソヒソ

ミミミン


P(嗚呼…噂にアバンギャルドな尾ひれがついていく…)チラッ

【減給 1ヶ月】

P「ちくしょう…わざとじゃなかったのに……」

P(これから先もこの職場でやってけるかな…)

P「俺はどこで何を間違えたんだよ……」





あずき「という具合に噂を広げてライバルを減らしてきたよっ」

穂乃香「何してるんですか?!」

あずき「や、やっぱりまずかったかなっ」

忍「まずいどころじゃないよ…プロデューサーの心身共に大ダメージだよ……」

あずき「そ、そんな傷心気味のプロデューサーに柚ちゃんが優しさを見せることで…ねっ!」アセアセ


あやめ「ニンッ!失礼いたします!」シュタッ

忍「うわっ!忍者!?」

あやめ「依頼の品をお届けに参ったのですが…」

穂乃香「あっ、あやめさん。有難うございます、助かります」

あやめ「なんのなんの。忍者の力が必要な時はいつでも言ってください!それでは!」シュタッ

穂乃香「なるほど…これが…」

忍「それは…?」




P「……あれ…俺の日記帳が無い…なんで…?やべぇ…」




穂乃香「プロデューサーの日記です」

忍「穂乃香ちゃんも何してるの!?」

穂乃香「柚ちゃん関連で何か参考にならないかなと…け、決して不純な思いがあったわけでは無くて、です」

忍「えぇー…でも、人の日記帳見るのはマズいよ…」

あずき「で、でも、気になるよねっ。もちろん柚ちゃんの事とかでっ!」チラッチラッ

忍「……そ、そうだね。柚ちゃんのためだしね」

穂乃香「じゃ、じゃあ開けますね…」


パラパラ


忍「………」

穂乃香「最初の方は普通ですね。どんな子をスカウトしたとか…業務内容とか…」

あずき「柚ちゃんとプロデューサーが出会ったのっていつだっけ?」

忍「確か…聖夜だから…12/25?」

穂乃香「12月の…25日……これですね」


【12月25日】
パーカー枠(?)の可愛い子をスカウトした。
中々隠れた魅力がありそうだ。
楽しむ、という事をよく分かっているようで、俺としてもこの先のプロデュースが楽しみである。


忍「…フツー、だね」

穂乃香「そうです………ね…」

あずき「どうし………」


【12月26日】
柚が可愛い。
俺のプロデュース魂どころかプロデュース業をする上で封印していた雄の部分にまでイグニッションしてしまった。

【12月27日】
「へへっ♪」とかさぁ…もうさぁ…結婚してくれよ…
明日も早く出勤して会いてぇよぉ…

【12月28日】
柚のパーカーのフードの部分をクンカクンカしたい
いやする絶対する
してやるとも

【12月29日】
世界は柚でできている



忍「………あんまり読みたく無くなってきた。28日と29日に至ってはプロデューサーの身に何があったの?」

穂乃香「…直近のにしましょうか。昨日の事でプロデューサーが何か書いてるかも…」

あずき「よーし。5月の22日は…ここ!」


【5月22日】
昨日の事もあってか
喫茶店でとんでも無い事をぶちまけてしまった。
しかも柚本人の前で。
もうだめだ。
死んでやる。
柚のパーカーのフードの部分に顔を埋めて窒息死してやる。


忍「まだフードを諦めてなかった…」

穂乃香「肝心な事は書いてませんね…気持ちは柚ちゃんに傾いてるのに拒絶、というより自ら遠退いた理由とか…」

あずき「作戦はまだ始まったばかりだからねっ。とりあえず柚ちゃんとプロデューサーの距離を縮めないとっ!」

忍「そういえば柚ちゃんは?」

穂乃香「確か今日はオフだと…」

忍「よかった…こんな日記、特に柚ちゃん本人には見せられないよ…」

体調を崩してました…
とりあえずまた明日…

モバP『柚ゥ!結婚しろオォ!!』
モバP『柚ゥ!結婚しろオォ!!』 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463402377/)
2016/05/25(水) 18:37:18.63

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