みほ「うん、わかったよ！すぐ戻るから！」

優花里「西住殿…」

みほ「優花里さん、沙織さん、あとお願いします！」

優花里「あ…」

優花里「武部殿、私たちはどうすれば…」

沙織「ゆかりん、心配なのはわかるし、なにかみぽりんの力になりたいって
気持ちは私たちも同じだよ？でも…」

華「やはり身内の問題ですし…」

麻子「そっとしといてあげるしかないと思う」

みほ（お母さん…、お父さん…、どうしてこんなことに…）



みほ「ただいま！お姉ちゃん！どういうこと！？」

まほ「みほ、まだわからないんだ、相変わらず連絡が取れないし、役場で調べたら何日も前に
離婚届が受理されてるし、どうしてこんなことに…、お父さまが久しぶりに帰ってきてこれで
しばらくは一緒に暮らせるってあんなに喜んでいたいたのに…」

まほ「一体なにがあったんだ…、私たちになんの相談もなしで…」

みほ「菊代さんもなにも聞いてないの？」

まほ「ああ、なにも知らなかったって…」

みほ「きっと私のせいだ…、私があんなだからきっと…」

まほ「なにを言うんだ！どんなことになっても絶対にみほのせいなんかじゃない！
みほのせいなんかじゃない…、だから…そんなこと言わないで…」

みほ「お姉ちゃん…」

菊代「たっ…、大変です！こっちに来てください！」

みほ「えっ、なに！？なにがあったの！？」

菊代「テレビ！テレビ見てください！」

みほ「なに！？なんなの！？」

まほ「え…、『新婚さんいらっしゃい！』？」


山瀬まみ「えー、今度のご夫婦はご主人が戦車の整備士、奥様はなんと戦車道の家元という
ご夫婦ですが、実際は結婚１９年目、高校生の娘さんが二人おられるということで…」

桂文枝「どういうことですのん？」

常夫「ええ、お互いの仕事の都合で長らく離れて暮らしてたんですが、今度また
一緒に暮らせるようになりまして、で、彼女が新婚気分に浸りたいと言うもんですから」

しほ「役場で一度離婚届を出してから、若いころのこと思い出しながら二人して婚姻届
出し直しました。で、昔からの憧れだったこの番組に出演を…」

例によって椅子からずり落ちて昏倒する桂文枝、場内大爆笑。

まほ「もうやだ…、なにやってんだあのバカ夫婦…」

みほ「全国放送だよ…もう表歩けない…」

同時刻・大洗

優花里「う…うわぁ…、これはキツいなあ…」

沙織「これは今頃みぽりんもお姉さんも大ダメージだね…」

華「これはどうしたらいいのか…」

麻子「何事もなかったかのようにスルーしてあげる以外に手はないと思う」

さらに同時刻・エリカの部屋

エリカ「うわぁ…、実況スレが複数立ってるわ。まとめサイトのほうも賑やかになってるし、
こりゃ当分祭りが続くわね。私もとりあえず書き込んどこっと。『ＢＢＡ無理すんな』っと」

さらに同時刻・島田家

千代「愛里寿、ちょっと役場に離婚届出してきます」

愛里寿「お母さま！そんなくだらないことで張り合わないでください！」

みほ「…」

まほ「…」

菊代「あ…、あの、ちょっとお買い物に行ってきますね、晩ご飯なんにしましょう？」