「・・・・・」 「・・・・・」 (9)


「何なのよ…」
「オカマ?」
「いや、…なにこれ」
「死体」
「…そうだね、なんで」
「わたしが殺った」
「…ご両親?」
「そう」
「…へぇー」

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「なんで逃げないの」
「え」
「悲鳴をあげて逃げるべきでしょ、落ち着いてるね」
「いや、それは……
そ、それより、おまえこそなんでおれとおしゃべりなんかしてんの」
「何よ」
「目撃者は抹殺だー、とかするんだろう、普通」
「そう…したほうがいいの?」
「したほうがいいんじゃねの」
「………」
「………」
「………」
「じ、じゃ、おれもう帰るから」

「……なんで着いてくる」
「匿って」
「はあ!?やだよ」
「助けてくれないの?」
「やんないね、お家に帰りなさい」
「帰ったら捕まる」
「おれの知ったことか」
「[ピーーー]よ」
「はぁ、おれを?」
「うん、もう二人も殺したし
こわくない」
「へぇー、じゃ、どーぞ」
「…………」
「うん?なんだよ。口先だけか」
「……あそこにいる老婦人見える?」
「あぁ、あの、杖をついたおばあちゃんか」
「そいつ[ピーーー]」
「はあ?」
「あなたのせいよ、匿ってくれないから」
「おい、待て
おれ、しらねぇよ
おーい、待ってつっの!」

「……おれの家だ」
「ボロい」
「…上がっていいぞ」
「きたない」
「…おれの部屋だ」
「くさい」
「出てけ」
「ステキなお家ねキレイなお部屋、いいにおいがシマスね」
「…ありがとうよ」

「なんで両親をころしたんだ」
「売春させられてたの」
「…へぇー」
「でも、お金、ちゃんともらえてたから、そこまで、いやじゃなかった」
「じゃあ、どうしてだよ」
「相当気に入られたみたいて、わたしを一括払いしたいやつがあらわれたの」
「愛されてんじゃん」
「…それを、あいつらは、わたしの了承も得ずに許可した」
「…そいつら本当におまえと血繋がてんの?」
「繋がってた、恐ろしいことに」
「大変だったんだ」
「同情した?」
「いや、全く」
「…」

「起きて」
「むうむう」
「起きろ」
「いでっ!!なんにすんって!おまえ、すっぽんぽんじゃん!」
「やる?」
「マジで!?いいの!?」
「五万円」
「あぁーやっぱり、しかも高ぇし
さっさと服着ろ、風邪ひかれたらこっちが迷惑なんだよ」
「三万円でもいいよ」
「いらねぇよ、その色気のない胸をDカップぐらいにしてから言え」
「ぶ、ぶっ[ピーーー]!」

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