恭介「信じて女子寮に送り出した理樹からビデオレターが送られてきた」 (47)



理樹部屋




理樹「……ダウト!1億円!」

真人「な、なんでバレたんだぁーーっ!?」

謙吾「おい、うるさいぞ」

真人「だ、だって理樹が俺の時だけ百発百中で当てやがるから……」

理樹「真人は顔に出やすいからすぐ嘘が分かるんだよ」

恭介「どうせ外もうるさいんだ。少しくらい許してやれ」

恭介(そう、外は真人の絶望をかき消すほどうるさい雨だった。この季節はどうもジメジメするので好きになれない)

理樹「うーん。それにしてもなんか飽きちゃったな。人生ゲームしない?」

謙吾「よし、分かった…」

コンコンッ

恭介(と、謙吾がボードを手にした直後、ノックの音がした)

理樹「誰だろう?」

恭介(理樹が扉を開けると、2人の人物がニコニコと立っていた)

小毬「理樹君!大変なのです!」

クド「なのです!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463233077

きたかっ!(ガタッ

理樹「ええっと…大変って何が?」

小毬「とにかく女子寮まで来てって言ってこいって言われました!」

クド「言われました!」

理樹「なんだろう。嫌な予感がする」

恭介「なんだかしらないが行ってやればどうだ?」

真人「珍しいな恭介の奴…いつもなら無言で行ってほしくないオーラ出す癖に」

恭介「聴こえてるぞ真人君」

理樹「うーん……」

謙吾「ま、俺たちとはいつでも遊べる。お呼ばれされた時くらいは付き合ってやれ」

理樹「他人事だと思って!何が待ち受けてるかも分からないのに…」

恭介(と、いいつつも理樹は満更でもない様子だった。まあ、無理もない)

小毬「やったー!ありがとーっ」

クド「私達がリキを見つからないよーに誘導するのでしっかりついてきてください!」

理樹「はいはい……」

恭介「どれ、ついでだし俺も催してきたから少し散歩してくる。お前らは何か飲みたい物あるか?」

真人「じゃあ俺はコーラだ!」

謙吾「今日の夜は長引きそうだからな。コーヒーを頼む」

数十分後



ガチャッ

理樹部屋

恭介(真人と謙吾は2人でババ抜きをしていた。なんだか物凄く可哀想な光景に見える)

恭介「やっぱりまだ理樹は戻ってないのか」

真人「今頃誰かに捕まってないといいがねぇ。それより遅かったな恭介」

恭介「ああ。なかなか強敵のウンコだった」

謙吾「真顔で言うな」



ブーブーッ

恭介(2人に頼まれた飲み物を渡しているとポケットの中の携帯が鳴った)

恭介「むっ?」

恭介(メールが届いている。宛先は不明。メールには本文はなく、ムービーがひとつ添付されているのみだ)

恭介「なんだこれは?」

謙吾「どうした」

恭介「ムービーレターが届いた。宛先は分からん」

真人「おいおい、そう言うのって開けたらマズイんじゃねえのか…?」

恭介「もとよりどんな事にもリスクは付き物さ」

謙吾「お前の場合はそのリスクにワクワクしているだけだろ…」

恭介(横の2人を無視して動画を再生した)

ピッ

理樹『…………………』


恭介(そこにはさっきまで一緒にいた理樹の姿が映ってあった)

真人「おっ、理樹じゃねーか」


理樹『恭介、謙吾、真人。僕だ…理樹だよ…』


謙吾「待て、何か様子が変だ…」

恭介(謙吾の言う通り理樹の顔はかなり浮かない。というかよほどアップされているから理樹の顔しか見えない)


理樹『僕は必死に抵抗しようとしたんだけどもう無理だ……ご、ごめんなさい…僕は…僕は……』

恭介(その後、どんどん画面がズームアウトされ、とうとう理樹の全身が映った。そしてその瞬間、この部屋の空気が凍りついた)

謙吾「なっ!!」

真人「り、理樹……!?」

恭介「………………」


理樹『僕、ダメな子になっちゃったよ……グスン』


恭介(理樹は女子の制服を着ていた)

謙吾「ほ、本当に理樹なのかぁ!?」

真人「い、いったい何が起こってやがるっ」

恭介(謙吾は衝撃のあまり声が裏返ってしまい、真人は事態を把握出来ずに困惑している。急に親友のこんな姿を見せられて事態を冷静に解析出来る奴なんていない)

恭介「お、落ち着け!念のため最後まで見てみるぞっ」



『さ、次はこの服に着替えてもらおうか…』

理樹『え、えぇーっ!』

『文句があるのか?』

理樹『あっ!な、ないです……』


恭介(今度は女と男が混ざったような声の人物が現れた。声の大きさ的にこれを撮っていた人間だろう)

謙吾「今のは誰の声だ!?」

恭介「ボイスチェンジャーを使っているんだろう。声だけでは犯人は特定出来ない」

真人「そ、それより見ろっ!次は理樹があ、あんな女子のものを着ようとしてるぜ!?」

恭介「着させられようとしているんだ…!」

恭介(理樹が渡されたものはスクール水着だった。名前欄にちゃんと理樹の名前が書いてある)

謙吾「あ、あんなもの着るな理樹!」

恭介「もう遅いぜ……」

恭介(謙吾の忠告も虚しく理樹は力なく制服を脱いで、次の物に着替える準備をしていた)

スク水理樹『こ、こう……ですか?』

『よし。もっとカメラからよく見えるようにしろ』

スク水理樹『うう……』



謙吾「な…なんだこの胸の衝動は!俺はいったい何に怯えているんだ!?」

恭介(謙吾が頭を抱えて目を激しく泳がせた)


『さあこのビデオを見ている奴らに今の自分を説明するんだ』

スク水理樹『うっ……ぼ、僕はとてもいやらしくて女装が好きな変態です!どうぞ最後まで見てください…』


恭介(理樹の目尻には涙が溜まっていた。それでも女装の手は止められない)



ナース理樹『は、恥ずかしい……あっ、いや!と、とても興奮する!』


OL理樹『どこからこんな物を調達してきたんだろう……』


メイド理樹『もう許して………』



…………………………………


……………………


幼稚園児理樹『お、お兄ちゃん……』

ピッ

「「「………………」」」

恭介(もはやこれ以上見なくても十分だった)

真人「可哀想に……まさかあんな事になるなんて!どうせありゃ来ヶ谷の仕業だ!ひでえ事をしやがって!」

恭介(と、真人)

謙吾「忘れろ忘れろ忘れろ心頭滅却心頭滅却心頭滅却………」

恭介(と、謙吾)

恭介「それにしても今回はいくらなんでもやり過ぎだ!女子に不慣れな理樹のピュアな男心を弄ぶなんて……残酷すぎる!ええい、お前らっ、もはや俺が言わなくても分かるな!?」

真人「おうとも!」

謙吾「ああ。理樹を助けに行くぞ!」

「「「オオーーッ!!」」」

続く(∵)



来ヶ谷が提案、はるちんが楽しんで乗っかり、みおちんがコスプレのプロデュースってところだな

今頃理樹はパパになっちゃいますね、とか言われながら跨られてるのか……ふぅ……

お前がパパになるんだよ展開期待

姉御にスケベられされてくれ

信じて女子寮に送り出した理樹から女子たちに逆レイプされてるビデオレターが送られてきたのかと
というかビデオレターじゃないような…

女子に女装させられるネタってマジキュー4コマで散々出てきて飽きた……

今ここで言うことなのだろうか

スレタイずるいw
こんなの引き寄せられちまうだろうがあああ

ダダダッ

恭介(俺たちには土砂降りの雨に脇目も振らずただ女子寮だけを目指して走った。今や謙吾の剣道着も真人のハチマキも土と水に汚れていた)

真人「ところで恭介!作戦は!?」

恭介「理樹がいる部屋まで人目を気にせず強行突破だ!どうせ野郎3人が隠れようとしたところでガタイでバレる」

謙吾「ふっ…お世辞にもエレガントとは言えない作戦だな」







女子寮

ガチャッ

恭介(裏口から入った。幸いまだ見つからないようだ)

恭介「今日は風紀委員の見回りは休みだ。電光石火で駆け抜けるぞっ」

謙吾・真人「「了解!」」

ダダダダダッ

恭介(2階に上がった。ここまで誰も階段を使っていなくて助かった。あとはここを曲がって……)

「何をしている貴様ら」

恭介「ギクッ……」

恭介(この声は……)

来ヶ谷「男3人で不法侵入か?よく見つからないと思ったな……」

謙吾「く、来ヶ谷……!」

恭介(作戦のためにはまだ捕まるわけにはいかない。どう切り抜けるか頭を捻ろうとしたが、それより先に真人の足が出ていた)

真人「俺に任せろ!」

恭介・謙吾「「真人!?」」

真人「こいつには色々と借りがあるからな……俺が足止めしておくからお前らは理樹を助けな。大丈夫だ。来ヶ谷を倒したら俺もすぐ出る」

謙吾「し、しかし……」

真人「とっとといけぇーーっ!!」

恭介「クッ…お前の犠牲は忘れんぞ真人!」

真人「やれやれ、誰も俺が勝つって思ってねえのかよ…」

来ヶ谷「何が何だか知らんが君らをここで好き勝手にさせる訳には行かないな」

真人「好き勝手にさせないだと…?そりゃこっちの台詞だぜ!おぅりゃああーっっ!!」







恭介(来ヶ谷を振りまく代償に真人は残り、俺たちはとうとう理樹のいる部屋に着いた)

恭介「よし!ここだ!」

ガチャッ




理樹「う……だ、誰……?」

恭介(理樹がいた。今は巫女のようだ)

恭介「大丈夫か理樹っ!怪我はないか!?」

理樹「な、ないよ…」

恭介(さっきまでの恐怖が抜けないのか体が少し震えている)

謙吾「それにしてもおかしい……この部屋、本当に誰もいないぞ。そういえばさっきも来ヶ谷があんな所にいたし…もしかして飽きたのか?」

恭介「さあな。ところで理樹、いったい何があった?」

理樹「実は……僕にもよく分からないんだ」

謙吾「なに?」

理樹「……部屋には相変わらず小毬さんとクドしかいなくて、人が来るまで一緒に待っててって言われたんだ」

理樹「仕方なく用意されたお菓子とか食べて談笑してたんだけどきっとジュースに睡眠薬か何かを入れて飲まされたんだと思う。突然眠くなってしまったんだ」

謙吾「それで起きたら?」

理樹「起きたら……起きたらあの人がいたんだよ!」

恭介「……………あの人って?」

理樹「それが分からないんだ。ちょうど肩幅が恭介くらいの人が僕の目の前にいてあれこれ僕に指示し始めた。脅されたんだ。その人はピエロのお面を被っていて更に変声機まで使っていたから正体が掴めなかった……相手は風船(大)やロケット花火を装備していて言うことを聞くしかなかった」

恭介(理樹は酷く狼狽していて落ち着かないのか手をずっと弄ってばかりだった)

恭介「それで他に目立った特徴は?」

理樹「特徴……目立った特徴は……ぅ…」

恭介(そして、突然理樹が倒れてしまった)

謙吾「なにィ!?」

恭介「………いや、大丈夫。寝ているだけだ。きっと極度の緊張から解放されたんで疲れて寝ちまったんだろう。理樹は俺が担ぐ」

謙吾「分かった。とにかくここを出よう!」

「あっ、見て!こんな時間に男子がいるわ!」

「なんてこと!風紀委員を呼びましょうっ」

恭介「チッ!非常階段を使うしかねえ」

謙吾「ああっ」




トイレットペーパーぐるぐる巻き真人「くっ、くっそー!これをどうにかしろ!」

来ヶ谷「ふっ。君の武器がソフビ人形で助かったよ。……さあ、そろそろここに来た理由を話してもらおうか」

真人「理由も何もあるもんか!てめえらが先に仕掛けてきた癖に!」

来ヶ谷「なにを言っている。私”達”だと?」

真人「おうとも!理樹を着せ替え人形みたいにしやがって!」

来ヶ谷「………待て。何かおかしい。さっきから話の意味がまるで分からんぞ」

真人「おい、とぼけるつもりか?」

来ヶ谷「……………」

来ヶ谷「…………あの2人はどこへ行ったんだ?」

真人「そりゃ理樹が捕まった場所だよっ」

来ヶ谷「だからそこはどこなんだ」

真人「わ、分からねえ…でも恭介と謙吾は迷わず向かってたと思うけどよ…」

来ヶ谷「何故、2人は君も知らないのに理樹君が捕らえられている部屋を知ってるんだ?」

真人「!」

来ヶ谷「……嫌な予感がする。君はここで残っていたまえ」

真人「あっ、おい!」

女子生徒「「「待てーーー!!」」」


非常口

ガチャッ

恭介「よっと!」

恭介(…………………)

……ガチャリ

謙吾「むっ?」

ガチャガチャ

謙吾「おい!恭介、今はふざけている場合じゃないぞ!何故ドアの鍵を閉めた!」

恭介「………………」

女子生徒A「あっ、いた!あそこに居るわ!」

女子生徒B「ふふふ……もう逃げ場はないわっ」

謙吾「どうした!?早く開けてくれっ!!恭介!!」

恭介「フッ……フフフ……」




恭介(……計画通り)

恭介さん×理樹くんですか
とてもいいですね

恭介「謙吾クン。君はいい道化だったよ」

謙吾「………ハッ!まさか!」

恭介「フハハハハハハ!察しのいい謙吾は気付いちまったようだな!」

謙吾「……ち、茶番だ……茶番だぁぁあああああ!!恭介ぇぇぇーーーっ!!!」

女子生徒C「さあ捕まえたわよ変態!」

女子生徒D「おとなしくしなさい!」

恭介「お前とて女子を乱暴に振り切るなんてことは出来ないだろう!さあおとなしく風紀委員辺りにでも捕まって反省文を書かされることだなぁ!?」

謙吾「あの動画の犯人はお前だったのか!!くそうっ!今思えばお前が風紀委員の休みを知っている時点で疑うべきだった!あとで覚えてろ!!」








数時間前

女子寮前

クド「わ、わふー!こんなにも貰ってしまっていいんですかー!?」

小毬「5…10…15……数え切れないねクーちゃん!」

恭介「これは前払いだ。成功したら同じ数を後でやる…だからくれぐれもこの事は内緒にするんだ。いいな?」

小毬「はーい!」

クド「はいなのです!」

恭介(この作戦には2人を手懐けるため莫大な飴が必要だった。そう、名付けて作戦名「オペレーション・もっと理樹に慕われたい」にはな!)

まさか孤独じゃないよな?

恭介(そう、最近の理樹はどうも独り立ちしてしまったと言うか俺の元を離れてもやっていけそうな雰囲気になってしまった)

恭介(昔の理樹は……)

理樹「ねーきょーすけ!もっと新しいあそび教えてよ!」

理樹「う…重い……ちょっと手伝ってきょーすけ….」

理樹「なるほどーきょーすけはなんでも知ってるなー!」

恭介(なんて俺が近くにいないとなにも出来ないような奴だったというのに今の理樹は……)

理樹「えっ、また何か思いついたって?それより就活どうなったのさ……」

理樹「これくらい1人で持てるよ!子供じゃないんだからっ。それより就活は?」

理樹「就活は?」

恭介(といった具合に自立すると共にむしろ俺が母ちゃんに叱られているみたいになってしまって俺へのリスペクトが見えなくなってきた。このままじゃきっと10年後には……)

理樹「えっ、恭介?ああ、そんな人も昔いたなぁ…なんというか変な人だったよホント……ところであなたは誰でしたっけ?」

恭介(みたいな事になりかねん!)

恭介(だから今日、自作自演の敵を作る事により、そこから理樹を救出し)

理樹「ありがとう恭介!やっぱり僕には恭介がいないとろくに街を歩けないよ!」

恭介(と、懐いてくれるはずだ)

姉御はゆ!







恭介(という訳でさっそく理樹に薬を盛って2人きりの状況にさせたぜ!もちろん俺だと分からないよう変装したがな)

理樹「………うぅ……ここは……?」

恭介(ボイスチェンジャー)「残念ながらまだお前の部屋ではない」

理樹「うっ、うわっ!?だ、誰ですかあなたは!」

恭介「そうだな…カイザーソゼ斉藤とでも名乗っておこうか…とにかく今はそんなことどうでもいい。これが何か分かるな?」

理樹「ふ、風船(大)!それにロケット花火が!」

恭介「どれも強力な武器だ。抵抗しようとしたらズドンッ…だ」

理樹「う………なにをさせたいんですか?」

恭介「そうだな……女装してもらおうか」

理樹「女装!?」

恭介(そこで俺は携帯を取り出した。後々の動機のために必要なのだ)

恭介「直枝理樹…これでお前を人気者にしてやるぜ」

現在


恭介(そして計画は上手くいった。あとはこの非常階段を抜けて寮まで戻り、理樹に感謝されてミッションコンプリートだ!謙吾や真人は後でどうとでもなる)

ガチャ

理樹「ううん……」

恭介「おっと…」

恭介(ドアを開けた音で背中の理樹が目を覚ました。ちょうどいい、ここを脱出するまで俺の背中を見て漢気に惚れてもらおう。と言ってもこのまま裏口まで走るだけだが)

恭介「フッ、しっかり捕まってな!」

理樹「えっ…わっ…ちょ!」

「ふっ…見つけたぞ。やはり裏口から出るつもりだったようだな」

恭介「本日二回目の登場だな。真人はやられたか」

来ヶ谷「なかなか楽しめたよ。だが、恭介氏の目的はそうも笑っていられないようだがね」

恭介「俺の目的だって?」

来ヶ谷「ああ。今ピンと来たよ。あの謙吾少年もいないところを見ると1人で理樹君を助けたかったと見える」

恭介「分かっているならどいてくれ。俺は今理樹との関係がかかっているんだ」

理樹「ふ、2人ともなんの話をしてるの…?」

恭介(おっと、この計画がバレてはいけない。あまり情報を落としすぎないようにしなくちゃな)

来ヶ谷「いや、それは出来ないな。私とて人間だ、そんな方法で君の思い通りの結果になるのはなんとなく気に食わん」

恭介(ええい、来ヶ谷め!最初こそ頼りになると思っていたがどこまでも邪魔するやつめ!)

恭介「なら交渉決裂だ。強引に行かせてもらう!」





恭介「うぉおおおおおおおーーーーッッ!!」

来ヶ谷「……よっ」

トンッ

恭介「ぐはぁーーーッッ!?」

恭介(勢いで来ヶ谷が避けてくれる事を期待したが逆に足を引っ掛けられる事で軽くあしらわれた)

理樹「いてて……」

来ヶ谷「やれやれ。単身ならまだしも人一人を背負って挑むなんて無茶が過ぎるんじゃないか?」

恭介「クッ……」

来ヶ谷「ほら、立てるか理樹君?」

理樹「あ、ありがとう……」

恭介「ああ!」

恭介「しまった!来ヶ谷のやつ!ああやって手を伸ばす事で頼れるお姉さんポジションに入ろうとしてやがる!ズルいぞ!!」

来ヶ谷「……全部聞こえているぞ」

理樹「き、恭介……どういう事なの…?」

恭介「あ……」






…………………………………


…………………





恭介「………という訳だったんだ」

理樹「そっか……」

恭介(終わった。全てが裏目に出てしまった。ちょっと理樹に良いとこ見せたいと思っただけなのに気がつけば俺に味方はいなくなってるじゃないか……くそっ…)

理樹「あのさ…恭介」

恭介「なんだ…なんとでも言ってくれ」

理樹「いや、そうじゃなくてさ。僕、別にこんなことされなくてもちゃんと恭介のことは尊敬してるし大好きだよ」

恭介「えっ?」

理樹「確かに最近はそういう機会もなかったし、口には出してなかったと思う。でも、今でも新しい遊びやワクワクする事は恭介にしか思い付けないし、僕は相変わらずいつも楽しみにしてるよ!」

理樹「ただ、あまりに遊び過ぎて恭介が内定取れず仕舞いで恭介自身の首を絞めてしまったらどうしようって…心配していたんだ」

恭介「理樹…お前……」

理樹「だから恭介に頼ってばかりじょなく僕自身の力でみんなを楽しめさせたいなって最近思うようになったんだ。きっと恭介が僕の事で余所余所しいと感じていたならそれが原因だと思う……だから、ごめんね」

恭介(そうか。俺は勘違いしていたんだな……)

恭介「いや、こっちこそ悪かった。お前の友情を俺はいつの間にか疑ってしまっていたんだな……これからも俺の親友でいてくれるか?」

恭介(手を差し出した。理樹はそれに力強く答えてくれた)

理樹「もちろんだよ!」

来ヶ谷「……………さて。これで無事一件落着…でいいかな?」

恭介「ああ。だが、一つ問題がある…謙吾と真人の事だ。少し俺は暴走し過ぎていたらしい。どうにかあいつらを解放させてやりたいんだが……」

来ヶ谷「ああ、それについてだが私がなんとか出来るかもしれない」

恭介「本当か!?」

来ヶ谷「きっと今頃二人とも風紀委員に捕まっている頃だろう。彼女らは私に借りがある。きっとうまく言えば無罪放免も叶うだろう」

来ヶ谷「ただし、一つ条件がある」

恭介「なんだ?」

来ヶ谷「それは……」

恭介(と、来ヶ谷は理樹に聞こえないよう俺の耳元でそれを呟いた)

恭介「オーケイ、お安い御用だ」

来ヶ谷「交渉成立だな。さ、二人とも行きたまえ。そろそろこちらにも捜索隊が来るぞ」

理樹「そ、そうだね!行こう恭介!」

恭介「おう!」







タッタッタッ



恭介「いやーそれにしても今回の事で二人にはだいぶと恨まれるんだろうなぁ…明日の飯は全部奢りまで覚悟しておくか……」

理樹「あっ、そういえばさ」

恭介「ん?」

理樹「結局さっきの来ヶ谷さんが言ってた条件ってなんだったの?」

恭介「……うーんなんだったかな。忘れちまったぜ」

理樹「ええーっ!教えてよ!」

恭介「はははっ、また今度な」

恭介(俺はそう言いながら来ヶ谷の携帯にある動画を送った)






終わり(∵)

百済木さん!

俺もその動画見たいぜ

>>29
遊戯王の劇場ネタでワラタ

りき、本当可愛いなぁ……

乙。理樹ぃ‥‥お前本当可愛いなぁ‥‥
>>1は遊戯王知ってるのか。仲良くできそうだ。

最近のは見てないが映画だけ見に行ったぜ!十代のアフターストーリーもやらないかな

そしてssのネタがまた尽きた
誰か良い感じの案を持ってないか!

クドと真人のマッスルクッキングで頼む

美魚ちんが女性陣にBLを布教して、理樹のカップリングで論争とか

真人の筋肉が暴走して真人自身制御不能に!

NYPによってリトルバスターズ内で騒動が起こるとか。

ではその全てを混ぜ合わせた何かを作ります

期待してるが、全部混ぜられるのかこれ?

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