清水谷竜華「夢の中の洋館」 (207)

……







竜華(……またこの夢や)

竜華(薄暗くじめじめした、牢屋に閉じ込められる夢)

竜華(数週間前から、寝るたびにずっと見る夢)

竜華(何が起きるわけでもなく、朝が来ればそのまま目が覚める)

竜華(ただひたすら牢屋に閉じ込められる、嫌な夢)

竜華(そろそろ牢屋の中でじっとするのも飽きたわ)



竜華「さて、どないしよ」


安価下

1.移動する
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463135606

竜華「なんも持ってなぁ……」


竜華「さて、どないしよ」


安価下

1.移動する
2.この部屋を探索する

竜華「隅々まで探索したけど、何もないわ」

竜華「牢屋の外には、見張り番のための机と椅子、あと壁にかけられとる」



竜華「移動しようにも、牢屋のせいでどこにも行けへん」

竜華「牢屋の外には右に階段、左に扉があるんやけど……牢屋から出れんとどうもできんな」



竜華(結局、何もできんかったわ)

竜華(そろそろ目が覚める頃やな)

訂正

竜華「牢屋の外には、見張り番のための机と椅子、あと壁にかけられとる鍵やな」

……





竜華の部屋 朝


竜華「……」

竜華「……だるい」

竜華(この夢を見ると、寝起きは必ず、気だるさと疲労を感じるようになった)

竜華「……ほんま、最悪や」

千里山女子 昼休み


セーラ「それでな、俺は洋榎に言ってやったんや」

セーラ「おい、切符買っとけよ。明日帰るんだろ?」

セーラ「ってな!」

怜「セーラ、あんま強い言葉を使わんほうがええよ。弱く見えるで」

セーラ「なにをー!」

竜華「……」

怜「……竜華?」

竜華「……」

怜「りゅーかー?」

竜華「……」

怜「りゅーうーかー」モニュン

竜華「うひゃぁ!?何すんの怜!」

怜「なんか上の空やったけど、どないしたん?最近元気ないで」

竜華「あー、ごめんな。何もないんよ」

竜華「ただ……最近、嫌な夢を見てな……」

セーラ「あー夢の話か。嫌な夢を見た時のなんとも言えない気持ち話かわかるでー」

セーラ「俺もこの前、船Qにスパッツ穿かされたけど、スカート履き忘れた夢を見てなー」

怜「なんやその夢……」

竜華「あはは。セーラは相変わらず服装に無頓着やな……」

竜華「はぁ……」

怜「……」

怜「竜華、なんか体調悪そうやし、保健室で休まへん?」

竜華「ん……。そうやな。そうさせてもらうわ」

怜「ほなセーラ、私と竜華は午後の授業は休むって先生に言うといて」

セーラ「なんで怜もやねん!」

怜「ほら、竜華の看病せなあかんし」

竜華「怜は優しいなぁ」

セーラ(サボりたいだけやろ……)

セーラ(でも……実際今の竜華は、普段の怜より顔色悪いし、不安やからな……)

セーラ「わかった。竜華の事をよろしく頼むで」

怜「任せときー」


保健室


竜華「ほな、少しベッドで横になって休むわ」

怜「ベッドの横の椅子で見守っとくから、安心しーや」

竜華「ん……」

怜「そういえば、竜華の見る悪夢って、どんな感じなん?」

竜華「んー……薄暗くて……寒い牢屋に、ひたすら閉じ込められてる夢や」

竜華「数週間前からずっと同じ夢ばっか見てて……牢屋から出ることもできずに、ひたすら閉じ込められて……」

竜華「朝起きたら、目覚めも最悪で……」

怜「んー……不気味な夢やな」

竜華(……そういえば)

竜華(夜以外でも、あの夢は見るんかな)

竜華(あかん。あの夢のせいで疲れてたから……)

竜華(だんだん……眠く……)

竜華「ZZZ……」

怜「布団入ってすぐおねむかい……。その夢のせいで疲れとるんやな」

竜華「ZZZ……」

怜「……それにしても」

竜華「ZZZ……」

怜「竜華の無防備な寝顔……そそるわ」

怜「あかん。なんかムラムラしてきた」

怜「キスしようか、乳を揉もうか……」

怜「いや、あかん!さすがにセクハラはやばい!」

怜「でも、いつも通り膝枕くらいなら……」

怜「!」ピコーン

怜「ええ事を思いついたで!」

怜「やってみる価値はあるかもしれん」

怜「ほな竜華。いつも通り膝を借りるでー」

怜「うへへへ~」スリスリ

怜「ZZZ……」

……






竜華「……」

竜華「はぁ……またこの夢か」

竜華「いい加減、気が狂いそうになってきたわ……」

竜華「せめて、この牢屋から脱出できたら……」






りゅーかー






竜華「!?」

竜華「今の声……怜!?」



りゅーかー



竜華「間違いない、怜の声や!」

竜華「怜、どこにおるん!?」



ここやー



竜華「え?姿が見えへんけど……」キョロキョロ



怜ちゃん「ここや!」



竜華「えっ……怜ちゃん!?」

怜ちゃん「せやで。この姿で会うのはインハイ以来やなー」

竜華「ど、どういうこと?なんで怜がここに、しかもこの姿で?」

怜ちゃん「竜華のみる夢の話を聞いて心配になってなー」

怜ちゃん「それはなー」

怜ちゃん「どうにかして竜華の夢の中に入れないかと思って、竜華に膝枕してもらったまま寝てみたら、あららびっくり」

怜ちゃん「太ももを通じて枕神の姿で夢の中にこれたわけや」

竜華「なんやその詐欺くさい話……」

竜華「でも、この夢に誰かでてくるのは初めてや。ほんまに怜なんやな!」

怜ちゃん「私もびっくりや。竜華の言ってた夢の世界に来れたんやから」

怜ちゃん「それで、この牢屋から出たいんやろ?」

竜華「うん……でも、牢屋には鍵がかかってて、牢屋の鍵みたいなのは、牢屋の外の壁にかかっとるし……」

怜ちゃん「ほな、私に任せや」

怜ちゃん「こんな牢屋、怜ちゃんの姿なら出入り自由や」

竜華「ほんまや!凄いで怜!」

怜ちゃん「今、鍵を持ってきたるからなー」



怜ちゃんについて

・怜ちゃんは扉をすり抜ける事ができますが、窓、玄関、天井、床をすり抜ける事はできません
・軽い物を持って運ぶ事はできますが、重いものは持てません。また、鍵を内側から開ける事もできません
・怜ちゃんの移動可能範囲は、竜華から約5メートルほどです。

怜ちゃん「んー。鍵は見つかったけど、鍵が壁から外せんようにロックされとるな」

怜ちゃん「なんかこれ、数字を入力すれば開くみたいな装置があるけど、肝心のパスワードがわからへん」

竜華「怜ー、その辺にパスワードのヒントとか無いん?」

怜ちゃん「んー……お、あったで!」

怜ちゃん「えーっと、なになに……」



1+1=10
1+1+1=???
1+1+1+1=100



怜ちゃん「なんやこれ……?」

怜ちゃん「この???の部分に入る数字を入力すれば、鍵が取り外せるようになるんかな?」



怜ちゃん「なんて入力しよう」


入力する数字は?
正解のレスがでればストーリーが進みます

怜ちゃん「これは……二進数やな」

竜華「ニシン?」

怜ちゃん「二進数で3は11や」


チャリン


怜ちゃん「よっしゃ!鍵がとれたで!」

竜華「流石や怜!」

怜ちゃん「ガチャりことな」ガチャ

竜華「やった、出られた!」

竜華「んーっ!この開放感、最高や!」

怜ちゃん(……今ならスカートの中を覗いても怒られんかな)

怜ちゃん「それで竜華、ここからどうするん?」

竜華「んー」

竜華「とりあえず、探索してみよか」

竜華「こんな夢を見るようになった原因を探したいし、できればもう見ることのないようにしたいし……」

竜華「それに、なんかこういうのワクワクするやん」

怜ちゃん「おお。確かに」

怜ちゃん「それじゃあ、出発や!」

竜華「あ、待って怜」

怜ちゃん「ん?」

竜華「鍵がかかってた壁の近くの机の上に、紙が置いてある」

怜ちゃん「あ、ほんまや。多分この屋敷の地図やな」

竜華「私が閉じ込められてた牢屋は、この屋敷の地下らしいな」

怜ちゃん「これがあれば探索が捗るわ」

竜華「あと、役に立ちそうやしこれも持ってこ」


[マッチ]を手に入れた!
普通のマッチ。発火温度が低いので、壁に擦るだけで火が点く
一本くらいなら怜ちゃんでも持てる

広間
食堂
食料庫
寝室
書斎
客室
子供部屋
倉庫
地下室

竜華「地図によると行けるところはこんなけやな」


竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この地下室を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

食料庫前


竜華「うわっ……なんやこれ……」

怜ちゃん「君の悪い花のツタが扉を塞いどる……」

竜華「怜、この扉をすり抜けれたりできんの?」

怜ちゃん「……生理的にこの植物に近寄りたくないわ」

竜華「それもそうやな……」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

倉庫前


竜華「なんかええアイテムでもあるかなー」

怜ちゃん「ん?倉庫の扉の前になんかおるで」

カエル『おい、なんだお前たちは』

竜華「わぁ、カエルさんが喋っとる。さすが夢の中やな……可愛いわぁ」

怜ちゃん(竜華ってお化けは苦手なのにこういうのは平気なんよな……)

竜華「カエルさん、私たちはこの倉庫に入りたいんやけど、ええかな?」

カエル『だめだ。ここを通すわけにはいかはい』

怜ちゃん「カエルのくせに偉そうやな。竜華、こんなん無視して倉庫に入ろ」

竜華「こら。そんなこと言ったらあかんよ怜」

竜華「お願いや、カエルさん。私たちにできることならなんでもするから」

カエル『ふむ……なら俺の大好物を持ってこい』

怜ちゃん「なんや、雨でも降らせたらええんか?」

カエル『違う。虫だ。虫を持ってこい』

竜華「んー虫か……。おったかなぁ」

カエル『それを持ってくるまでここは通さないぞ』

竜華「見つけたら持ってくるから、待っとってなー」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

怜ちゃん「このマッチであのカエルを焼けんかな」スッ

竜華「怜ー」めっ

怜ちゃん「冗談や」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)

広間


竜華「ここは二階に吹き抜けになっとるんやな」

怜ちゃん「誰もおらんハズなのに、暖炉に火がついとるな」

竜華「不思議やなー……ん?」

竜華「机の中に何かアクセサリーみたいなもんが置いてある」

怜ちゃん「なんやろ。拾ってみよ……」






カァーカァー






怜ちゃん「!?」

竜華「怜、危ない!」



カラス『カァー!カァー!』バッサバッサ



怜「うわっ!なんで室内に鳥がおるんや!?」



カラス『カァーカァー』パクッ



竜華「あっ」

怜ちゃん「あっ」



カラス『カァーカァー』バッサバッサ



怜ちゃん「く、クチバシでアクセサリー咥えて飛んでってもうた……」

竜華「天井の梁に止まっとる……怜、あそこまで飛んでけんの?」

怜「高さがありすぎて無理やな……届かへん」

竜華「ぐぬぬぬ……なんか悔しいわ」



安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

竜華「ん?新聞が置いてある」

怜ちゃん「ほんまや。どれどれ……」

竜華「動物園でタバコを吸った男性、蛇に襲われる。蛇はピット器官を使い熱で獲物を……」

怜ちゃん「どうでもええな」

竜華「信号無視のトラック、乗用車に突っ込む。乗用車は炎上し、中にいた一家死亡」

怜ちゃん「怖いわぁ」

竜華「ん?」

怜ちゃん「どしたん?竜華」

竜華「この事故のあった日……私が夢を見るようになった日付と同じや」

怜ちゃん「な、なんやて!?」

竜華「一体どういう事なんやろ……」

怜ちゃん「この新聞だけやわからんな。他の手がかりを探そか」



竜華「さて、どないしよ」

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ


書き忘れた、安価下

子供部屋前


竜華「あかん、鍵がかかっとる」

怜ちゃん「ちょっと扉をすり抜けて中を調べてくるわ」

竜華「頼んだでー」



子供部屋


怜ちゃん「ファンシーな部屋やなー」

怜ちゃん「うおっ……人形が飾ってあるけど……」

怜ちゃん「この人形……眼が無い……」

怜ちゃん「眼がくりぬかれとる……」

怜ちゃん「気味が悪いなぁ……めぼしいもんは無いし、もう竜華のとこに戻ろ」



竜華「どうやった?」

怜ちゃん「特にめぼしいものは無かったで」

竜華「そっか……」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

竜華「怜。あの新聞の記事に関するようなものはなかったん?」

怜ちゃん「んーそういえば机の上に日記があった気がするわ」

竜華「それや!ちょい調べてきてや!」

怜ちゃん「ほーい」フヨフヨ



子供部屋


怜ちゃん「これが日記やな」ペラッ



《今日はビル君と遊んだ。ビル君はキャロルちゃんに気があるみたいだから、私がアシストしてあげなきゃ》

《相変わらずメアリーちゃんとキャロルちゃんは仲が悪い。2人とも私の友達だし、仲良くして欲しいな》

《アリスちゃんは左利きだ。よく右手じゃないのにあんな美味い字が書けると感心しちゃう》

《キャロルちゃんから電話がかかってきた。あの子は寂しがり屋で困っちゃう》



怜ちゃん「この辺はどうでもええな。最後のページや」パラパラ



《今日はお父さんとお母さんと一緒にお出かけ。すごく楽しみ!》



怜ちゃん「ここで日記は終わってる……」

怜ちゃん「そしてその日付は……あの新聞の事故の日付と同じやな」



子供部屋前


怜ちゃん「ーーーーーーって事や」

竜華「そっか……そんな事が……」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

書斎前


竜華「んー。ここも鍵がかかっとる」

怜ちゃん「とりあえず鍵のかかってなさそうなところから行ってみん?」

竜華「せやなー」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

食堂



トントントン



竜華「ん?なんやこの音」

怜ちゃん「まな板を包丁で叩く音やな。誰か料理でもしとるんかな」

竜華「覗いてみよか」



骸骨『……』トントン



竜華「ひっ……!」

怜ちゃん「うおっ……骸骨が料理しとる……」

骸骨『……』

竜華「なんか肉を切っとるけど……あの肉ってもしかして……」

怜ちゃん「深く考えん方がええで……」

竜華「とりあえず私たちには気付いとらんみたいやし、今のうちに調べよっか」

怜ちゃん「なんか美味しいものないかなー」

竜華「(ガパッ)ん?」

怜ちゃん「どしたん?竜華」

竜華「冷凍庫の中に、鍵が入ってる」

怜ちゃん「ほんまや。けど、氷の中に入っとるな」


[氷漬けの鍵]を手に入れた!
氷の中に入った鍵。体温だけではしばらく溶けそうにない



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ
 氷漬けの鍵

竜華「せや、マッチで氷溶かしてみよ」シュボッ

怜ちゃん「……」

竜華「……」

怜ちゃん「……溶けへんな」

竜華「熱っつ!」

怜ちゃん「もっとごうごう燃えとらんと、氷を溶かせんな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

広間


カァーカァー


竜華「んー。あのカラスなんとかしたいな」

怜ちゃん「私の移動範囲は、りゅーかの半径5mくらいやねん」

竜華「部屋の前に立てば、部屋を探索できるくらいの距離なんやな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ
 氷漬けの鍵

竜華「ちょっとこの氷を投げてみよ」


カラス『カァーカァー』ひょいっ


竜華「うわっ、避けられた!」


カラス『アホーアホー』

竜華「」イラッ



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ
 氷漬けの鍵

竜華「それにしても、あっついなー」パタパタ

怜ちゃん(竜華の胸元パタパタ……眼福や)

竜華「暖炉に火が点いとるけど、これなんか仕掛けを隠してるとかそんなんなんかな」

怜ちゃん「それないと思うんやけど……調べよか?どうせこの体は燃えんし」

竜華「いや……なんか倫理的によしとくわ……」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ
 氷漬けの鍵

竜華「せや!この暖炉で氷を溶かしてみよ」



ジュゥゥゥ



怜ちゃん「お、溶けたで」


[寝室の鍵]を手に入れた!
寝室の鍵。鍵は自動で使うアイテムなのでアイテム欄には加わりません



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2..持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

火で炙った鍵を持って大丈夫なのだろうか

寝室前


竜華「ガチャりことな」ガチャ

竜華「さーて、部屋の中に……」



シュルルルル



怜ちゃん「待ってや竜華!」

竜華「んー?どうしたん、怜」

怜ちゃん「なんか……部屋の中から変な音が聴こえる……」

竜華「え……それほんまなん?」

怜ちゃん「ちょっと中を調べてくるわ」



寝室


怜ちゃん(中は普通の寝室やな。ベッドに燭台……)



シュルルルル



怜ちゃん「!!」


蛇『シュルルルル……』


怜ちゃん(な……なんやこの毒々しい模様の蛇は!)

怜ちゃん(こんなんおるのに中に入ったら、速攻で襲われてまう!)



寝室前


竜華「そっか……蛇が……」

怜ちゃん「これじゃ中に入れんわ」



竜華「どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 マッチ

>>53
暖炉の前に置いて温めた感じです
当初はマジで火の中に投げ込んで怜ちゃんにとってきてもらう感じにしようと思ったけど、正気に戻ってやめした

竜華「それにしても、なんで暗い部屋でも蛇は襲ってこれるんやろうな」

怜ちゃん「それはさっき新聞に載ってたやろ。熱を感知して……それや!」

竜華「ど、どれや!?」

怜ちゃん「私がマッチを持って蛇を誘導するんや!」

怜ちゃん「そうすれば竜華が部屋に入っても、蛇はより温度の高い私のところにくるって寸法や!」

竜華「おぉ~流石やな怜!」

怜ちゃん「お礼はええで」

寝室


ガチャッ


竜華「ほ、ほんまや……なんやあの蛇は」

蛇『シュルルルル……』


シュボッ


怜ちゃん「ほら、こっちやで蛇公」

蛇『シャァァァ!』

怜ちゃん「今の隙や、竜華!」

竜華「わかってる!」

竜華「とにかく、めぼしいもん持ってはよ出よ!」



[書斎の鍵]を手に入れた!
書斎の鍵。それ以上でもそれ以下でもない


[小人の指輪]を手に入れた!
小さな宝石がはめ込まれた指輪



竜華「怜、脱出するで!」

怜ちゃん「りょーかい!」

廊下


竜華「綺麗な指輪やなー」

怜ちゃん「竜華ならきっと似合うで」

怜ちゃん「私が嵌めたるわ。左手の薬指出してや」

竜華「えー。ルーファスみたいに右手の中指がよかったのにー」


[小人の指輪]を装備した!


竜華「ほんまに綺麗な指輪やな……あれ、怜どうしたん?」

怜ちゃん「な、なんか……身体の中から何かが目覚める気がする……」

竜華「えっ!?ええっ!?どうしたん急に!?」

怜ちゃん「今ならなんか凄いことができる気がするで……ハァッ!」



しーん



竜華「あ……あれ?怜が消えた!?」



りゅーかーここやー



竜華「え……ええっ!?」



ここやーりゅーかー



竜華「と、怜がピンポン球くらいに小ちゃくなっとる……!?」

怜ちゃん「なんかわからんけど、小ちゃくなれるようになったわー」

竜華「な、なんやそれ……この指輪のおかげなん?」

怜ちゃん「わからんけど、これなら小ちゃな隙間に入れそうやわー」

竜華「なんかほんま詐欺くさいな……」



怜ちゃんが小さくなれるようになった!



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)

地下室


竜華「奥に扉があるけど……鍵がかかっとるな」



チュウ



怜ちゃん「ん?ネズミがおるで」

竜華「なんか咥えとるな……あ、奥の牢屋に逃げてってもうた」

怜ちゃん「この牢屋……鍵がかかっとるな」

竜華「牢屋の奥の、壁に空いた穴に入ってったで」

怜ちゃん「壁に穴開けて巣を作るネズミってほんまにおるんやな」

竜華「怜、あそこ入れん?」

怜ちゃん「そうやな……せっかく小さくなれるようにらなったんやし、入ってみるわ」

竜華「頑張ってー」

怜ちゃん「んー!」ジタバタ

竜華「あれ、どうしたん?怜」

怜ちゃん「あかん、あの穴まで届かんわ」

竜華「あ、そっか……私からそんな離れられないんやな」

怜ちゃん「牢屋の前から奥の壁のさらに奥に行くのは無理そうやな……」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)

書斎


竜華「ガチャりことな」ガチャ

怜ちゃん「うわぁ、本がいっぱいやな」

竜華「まって、怜。あそこに人が座っとる」

怜ちゃん「うわっ、ほんまや」

竜華「だ、誰やろ……」

怜ちゃん「竜華、きぃつけてや」

竜華「あ、あのー……ひっ!」

怜ちゃん「ど、どうしたんや竜華!」

竜華「こ、これ……人じゃなくて人体模型や!」

怜ちゃん「うえっ、気持ち悪!」

竜華「あれ、この人体模型……身体の中に小瓶が入っとるで」

怜ちゃん「ほんまやな。なんやろこれ」


[青い薬]を手に入れた!
謎の青い薬。瓶にはビーカーのように目盛りがついている。飲むのはやめた方がいい



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬

竜華「それにしても色んな本があるなー」

怜ちゃん(あ、エロ本みっけ)

竜華「グルメ本もあるんやな。なんかお腹すいてきたわ」

怜ちゃん「夢の中でもお腹が空くんやな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2..持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬

客室前


竜華「例によって例の如く鍵がかかっとるな」

怜ちゃん「私が部屋の中を調べてこようか?」

竜華「頼むわ怜」



客室


怜ちゃん「なんか机に向かって椅子に一列に、石でできた胸像が置いてあるな」

怜ちゃん「それぞれ胸像に名前が書いてあるわ。えーっと、「メアリー」「アリス」「キャロル」「ビル」やな」

怜ちゃん「あと、机の上に手紙が一通」



キャロルとメアリーは仲が悪い。隣には座れない
アリスは左利き。一番左に座ってる
ビルはキャロルが好き。いつも隣にいたい
キャロルは寂しがりや。両隣に誰かいないと落ち着かない



怜ちゃん「んー。この胸像を並び替える感じなんやろうけど……」

怜ちゃん「重くて動かせんな」



客室前


竜華「なるほど……私が中に入って動かさんとダメな感じやな」

怜ちゃん「これで全部の部屋を回ったんやな」

竜華「とりあえず一度整理しよか」

広間:アクセサリーを咥えて天井の梁にいるカラス
食堂:調理をしてる骸骨
食料庫:扉を塞いでる花
寝室:探索済
書斎:探索済
客室:怜ちゃんでは動かせない石像の謎
子供部屋:眼の無い人形
倉庫:行く手を塞ぐカエル
地下室:届かないネズミの巣



竜華「んー。どないしよ」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2..持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬

倉庫


カエル『虫は持ってきたか?』

竜華「ごめんなー。まだなんよ」

怜ちゃん「んー。もう少し関わってみるべき奴がおるかもしれんな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

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2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬

食料庫前


竜華「なんかこの薬、怪しい感じがするわ」

怜ちゃん「毒薬みたいやな」

竜華「というわけで、この薬を食料庫前の花にかけてみるで」



ジュゥゥゥ



竜華「おっ!」

怜ちゃん「効いとる!」



フシャー



竜華「あっ……」

怜ちゃん「復活してもうた……」

竜華「これだけじゃダメみたいやな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬

食堂


骸骨『……』グツグツ

竜華「こんどは赤色の液体を煮とる……」

怜ちゃん「深く考えるのはよしーや」

骸骨『……』

骸骨『……君たち』

竜華「は、はい!」

骸骨『頼みがあるんだが』

竜華「な、なんや……?」

骸骨『この排水溝に、大切な鍵を落としてしまった』

骸骨『なんとか取り出して貰えないだろうか』

骸骨『もちろん、礼はする』

竜華「排水溝の中……怜、こん中に入れないん?」

怜ちゃん「指輪のおかげで小さくなれたから、入れるで」

怜ちゃん「ほら、鍵や」

骸骨『ありがとう』

骸骨『これは、私のコレクションを集めた宝箱の鍵なのだ』

竜華「コレクション?」

骸骨『これだ』ガチャ

怜ちゃん「わぁ……」

竜華「沢山の宝石や……」

骸骨『鍵を拾ってくれたお礼に、この中から一つ君たちにあげよう』

怜ちゃん「やって。竜華、何をもらう?」

竜華「せやな……」


1.ルビー
2.ダイヤ
3.エメラルド
4,琥珀
5.ラピズラズリ
6.サファイヤ
7.パール


どの宝石をもらう?
安価下

[ルビー]を手に入れた!
血のように赤い石



骸骨『もし他の宝石と取り替えたくなったのなら、いつでも来るがいい』

竜華「おおきに」

怜ちゃん「どこぞのカエルと違ってえらい紳士的やな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.宝石を取り替える
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬
 ルビー

広間


カァーカァー


竜華「相変わらずカラスが腹立つ声で鳴いとるな」

怜ちゃん「この宝石につられたりしんかな?」

竜華「むぅ……」

竜華「あかん。目もくれへんわ」

怜ちゃん「あのカラスから奪われたもんを取り返すには、もっと別の方法が必要なんやな」

日付が変わったので今日はここで終了です

続きは本日の18時から再開します

再開します

竜華「さて、どないしよう」


安価下

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子供部屋
怜は物持ったまま扉すり抜けられるのかな

子供部屋


竜華「開かへんなー」ガチャガチャ

怜「とりあえず行けるところを整理しよか」



広間:カラスがアイテムを持ってる
食堂:骸骨が宝石をくれる
食料庫:花が扉を塞いでる。青い薬だけでは除草できない
寝室:探索済み
書斎:探索済み
客室:胸像があるが怜ちゃんじゃ動かせない
子供部屋:目玉の無い人形がある
倉庫:カエルに虫を渡さないと入れない
地下室:奥の扉には鍵がかかっててる。ネズミの巣までは届かない



竜華「あれ、これ積んでるん?」

怜ちゃん「とりあえずカエル公に渡す虫を探そか」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

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>>89
無理です。マッチ一本や紙程度なら扉の下の隙間からくぐらせることならできます

地下室


竜華「そういえばあの奥の扉、この地図には載っとらんな」

怜ちゃん「ほんまや。なんか特別な部屋とかなんかな」

竜華「怜、ちょっと扉すり抜けて調べれへん?」

怜ちゃん「任せときー」



怜ちゃん「んー。さらに地下に降りる階段になっとるな」

怜ちゃん「地下二階へ続く扉があるけど……こっから先には行かれへんわ。届かん」



竜華「さらに下に降りる階段……」

怜ちゃん「今は行けそうにないわ」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

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怜ちゃん「あれ、そういえば竜華、マッチはどないしたん?」

竜華「もう使わなそうやから捨てたわ」



竜華「それにしても、宝石を集めとる骸骨って不思議な存在もおるんやな」

怜ちゃん「竜華は宝石は好きじゃないん?」

竜華「んー。あんま興味ないなー」

竜華「ポ○モンのタイトル。ってくらいしか知らんわ」

怜ちゃん「そうなんかー。綺麗やと思うけどな」

怜ちゃん「ただの石があんなキラキラしたものになるって、神秘を感じへん?」

竜華「せやなー。でもあれってどういう原理で生まれとるん?」

怜ちゃん「基本は鉱石やけど、ラピズラズリは色んな成分が混ざった石やし、真珠は生物由来やから品質に差が出とる。琥珀は樹液の結晶やから、中に不純物があったりするんやで」

竜華「怜は物知りやなー」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

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食堂


骸骨『……』

骸骨『他の宝石に取り替えたくなったのか?』



安価下

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2.宝石を取り替える
 ダイヤ
 エメラルド
 琥珀
 ラピズラズリ
 サファイヤ
 パール
3.道具を使う
 青い薬


質問、琥珀の中に虫は入ってますか?

竜華「あの、この薬が何かわかりますか?」

骸骨『……知らん。管轄外だ』


竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から選択)
2.宝石を取り替える
 ダイヤ
 エメラルド
 琥珀
 ラピズラズリ
 サファイヤ
 パール


>>99
手に入れた方のみがおわかりになられます

竜華「すいません、やっぱこのルビーと琥珀を取り替えください」

骸骨『……わかった』


[琥珀]を手に入れた!
琥珀。中にハエのような虫が閉じ込められている



竜華「さて、どないしよう


安価下

1.移動する(>>19から選択)
2.宝石を取り替える
 ルビー
 ダイヤ
 エメラルド
 ラピズラズリ
 サファイヤ
 パール
3.道具を使う
 青い薬
 琥珀

竜華「この薬、琥珀にかけてみたらどうなるんやろ」


ポトッ


竜華「……」

怜ちゃん「……」

竜華「……なんも起きんな」



竜華「さて、どないしよ」


安価下

1.移動する(>>19から選択)
2.宝石を取り替える
 ルビー
 ダイヤ
 エメラルド
 ラピズラズリ
 サファイヤ
 パール
3.道具を使う
 青い薬
 琥珀

倉庫


竜華「カエルさん、これでどうや?」

カエル『虫だが……なんだこの周りのキラキラしたものは』

怜ちゃん「べっこう飴や。舐めとったらそのうち虫がでてくるで」

カエル『そうか。ならば約束通りここを通そう』

竜華(騙してごめんなー)

倉庫


竜華「なんかええものは……あ、これ面白いわ」


[カカシのお面]を手に入れた!
ただのカカシのお面


竜華「ん……なんか戸棚の裏に光るもんが落ちとる」

怜ちゃん「小ちゃくなって取りにいったるわ」

竜華「ほんま便利やなーその能力」


[子供部屋の鍵]を手に入れた!
ただの鍵。別に[子供部屋]と書かれているわけではないのに、どこの鍵かわかるのはご愛嬌



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬
 琥珀
 カカシのお面

[カカシのお面]を装備した!


怜ちゃん「おお、私にピッタリや!」

竜華(なんかデクナッツみたいやな)

竜華「でもこれなら、あのカラスも追っ払えるんやない?」

怜ちゃん「んー。それは無理そうやな」

怜ちゃん「そもそもあのカラスまで届かんもん」

竜華「せやったな……」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬

竜華「ここようみたら、色んな実験器具があるな」

怜ちゃん「フラスコにシャーレ……理科の先生でも住んどったんだかな」




竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬

子供部屋


竜華「ガチャりことな」ガチャ

竜華「時の言った通り、可愛らしい部屋やな」

竜華「んでこれが、目玉のない人形やな……不気味や」

怜ちゃん「あ、竜華。この人形の近くに小ちゃな箱があるで」

竜華「ほんまや」

怜ちゃん「中に何が入ってるん?」

竜華「んー、パスワードロックみたいなので開かんわ」

怜ちゃん「最近の子供のおもちゃは本格的やな……」

怜ちゃん「あ、なんか裏になんか書かれとる」

竜華「えーと、なになに……」


『54人の人々
 4つの国
 2人の除け者

 私はだあれ?』


怜ちゃん「このパスワードのヒントなんかな?」

竜華「なんて入力しよっか」


正解のレスがでればストーリーが進みます

竜華「これは……トランプやな」


パカッ


怜ちゃん「お、開いた」


[豪傑の指輪]を手に入れた!
でかいダイヤが埋め込まれた指輪。さっそく装備してみよう


怜ちゃん「さっきの指輪と同じような感じかな」

竜華「さっそく嵌めてみるわ」


[豪傑の指輪]を装備した!


竜華「どう、怜。なんか変わったことがある?」

怜ちゃん「む……むおおおお!」

竜華「怜……?」

怜ちゃん「なんか、身体中に力が溢れてくる!ほい!」

竜華「お、おお!机を持ち上げた!」

怜ちゃん「さっきよりパワーが上がったみたいや!」

竜華「凄いわぁ怜!」


怜ちゃんのパワーが上がった!


竜華「あと、また変な薬が置いてあるな」


[赤い薬]を手に入れた!
青い薬と同じ容器に入った薬。調合は慎重に



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬
 赤い薬

竜華「これがさっき怜が言ってた日記やな」ペラッ

竜華「ん?名前が書いてある。この日記の持ち主の名前やろか」



『Emilia・Nightmare』



竜華「エミリア……にぐはとまれ?」

怜ちゃん「何言うてんの?」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 青い薬
 赤い薬

客室前


怜ちゃん「ちょっと中に入ってくるわ」

竜華「頼むでー」



客室


怜ちゃん「今の私なら、この胸像も動かせるな」

怜ちゃん「胸像の名前は「メアリー」「アリス」「キャロル」「ビル」やな」

怜ちゃん「そして、机の上に手紙が一通」



キャロルとメアリーは仲が悪い。隣には座れない
アリスは左利き。一番左に座ってる
ビルはキャロルが好き。いつも隣にいたい
キャロルは寂しがりや。両隣に誰かいないと落ち着かない



怜ちゃん「この胸像……どんな順番に動かそう」



左からどの順番で置く?
安価下


補足:胸像は奥を向いた状態です。その状態で左から並べていきます

怜ちゃん「まず、左利きのアリスが一番左やな」

怜ちゃん「んで、メアリーとキャロルは仲が悪いから、間にビルを挟む」

怜ちゃん「キャロルは寂しがり屋やから、端っこじゃなくてアリスとビルの間に置く」

怜ちゃん「よっしゃ、これでどうや!」



パァァァ



怜ちゃん「お、さっきの紙の文字が書き換わってく」


『除草剤の調合法 赤い薬と青い薬を1:2の配合で混ぜる』


怜ちゃん「よっしゃ。これを竜華に渡そう」


[除草剤の調合法]を手に入れた!
除草剤の調合法について書かれた紙。これ無しで二つの薬を混ぜると毒ガスが発生するバッドエンドトラップがある

客室前


竜華「なるほど……これが調合法やな。でかしたで怜」

怜ちゃん「どやっ」フフン

竜華「この分量で薬を混ぜて……」


[除草剤]を手に入れた!
かけるだけでどんな草木も一瞬で枯れさせる薬



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 除草剤

食料庫前


竜華「この邪魔な花も、これでイチコロやな」



[除草剤]を使った!


花『キシャァァァ……』


怜ちゃん「おお、枯れてった」

竜華「これで食料庫に入れるな」

怜ちゃん「あ、さっきの花が枯れたところに何かあるで」



[人形の左眼]を手に入れた!
人形の左眼。なぜか左眼とわかる

食料庫


竜華「うえっ……これ食料庫というより……」

怜ちゃん「屠殺場やな……」

竜華「豚の死体が吊り下げられとる……」

怜ちゃん「りゅ、竜華……その足元……」

竜華「ん……うひやぁ!に、人間の手首が転がっとる……」

怜ちゃん「まさか、ここで人も解体されて……あれ?」

怜ちゃん「これマネキンの手首やん」

竜華「ほんまや……紛らわしいわ!」

怜ちゃん「なんか指輪が嵌めてあるで」


[射手の指輪]を手に入れた!
射手座の形に宝石が散りばめられた模様の指輪。さっそく装備してみよう

竜華「今度はどんな効果なんやろうなー」


[射手座の指輪]を装備した!


竜華「どうや、怜」

怜ちゃん「お、おお!」

怜ちゃん「なんか、今ならどこまでも飛んでいける気がするわ!」


怜ちゃんの移動距離が5メートルから30メートルまで延びた!



竜華「さて、どないしよう」


竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.この部屋を探索する
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 人形の左眼

左手薬指:小人の指輪
右手中指:豪傑の指輪
左手親指:射手座の指輪


竜華「なんかルーファスというよりクラースになった気分やな」

怜ちゃん「それにしても、不思議な指輪やなー。9個集めるとなんか起きたりするんかな」

竜華「そうなったら私がラスボスやん……」


竜華「お、ここにもネズミの巣があるんやな」

怜ちゃん「食料庫やしなー」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 人形の左眼

子供部屋


竜華「お、さっきの目玉はこの人形にピッタリはまりそうや」


[人形の左眼]をはめた!


怜ちゃん「んー。なんも起きんな」

竜華「右眼もはめなあかんのかな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)

広間



カラス『カァーカァー』

怜ちゃん「よっしゃ、今ならあそこまで届くで!」

竜華「頼んだで怜!」

カラス『カァーカァー』

怜ちゃん「ばぁっ!」

カラス『クワァ!?』

カラス『カァー!カァー!』バッサバッサ

怜ちゃん「このカカシのお面にビビって飛んでったわ」

怜ちゃん「お、さっき持ってかれたもんが落ちとる」


[人形の右眼]を手に入れた!
人形の右眼。序盤に奪われたのに手に入るのは終盤というアイテム



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 人形の右眼

子供部屋


竜華「人形に目玉をはめて、と」


[人形の右眼]をはめた!



ゴトン



竜華「ひっ……!人形の首が落ちた……」

怜ちゃん「首の中に何か入っとるで」

竜華「嫌な演出やな……」


[地下二階の鍵]を手に入れた!
地下二階へ行くための鍵。一般家庭に地下二階なんてあるのかな……

[黒い勾玉]を手に入れた!
黒い勾玉。不思議な力を感じる



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.地下二階に行く
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 黒い勾玉

地下二階


竜華「ガチャりことな」ガチャ

怜「これは……」

竜華「棺、やな」

竜華「名前が書いてある」






『Emilia・Nightmare』





.

怜ちゃん「エミリア、ナイトメア……」

竜華「この名前……!」

怜ちゃん「子供部屋にあった日記と、同じ名前やな……」

竜華「じゃあ、まさかこの棺の中には……」






      ようこそ






怜ちゃん「……!?」

竜華「この声……どこから……」






      私は……






???『ここよ』

竜華「ひ、棺の上に、金髪の女の子が現れ……」

怜ちゃん「あんた、もしかして……」



???『私はエミリア……エミリア・ナイトメア』



エミリア『この屋敷の主よ』



怜ちゃん「この屋敷の主……?なら、お前が竜華をここに呼んだんやな!」



エミリア『ええ、その通り』



竜華「一体、何が目的で……」



エミリア『ふふふ……』



エミリア『もちろん、生きるためよ。夢の中でね』



竜華「夢の、中で……?」



エミリア『あの日記と新聞を呼んだのでしょう?』



エミリア『あの日、私は家族で旅行にでかけた……』



エミリア『けれど、信号無視のトラックが私たちの乗る車に横からぶっかって……』






エミリア『私は死んだのよ』






ギィィィ






怜ちゃん「棺が開いてく……」

竜華「うっ……これ……」



エミリア『酷い死体でしょう?』



エミリア『全身真っ黒焦げ。綺麗な金髪も青い瞳も……全部焼けちゃった』



エミリア『けれど、私は存在しているわ』



エミリア『こうして、夢の世界で、私の屋敷と共に』




エミリア『けれどね。夢は生きている人間の見るものなの』



エミリア『私は誰かの夢の中でしか存在できない』



エミリア『夢を見ている人を牢屋に閉じ込めて、夢の中で屋敷と共に存在し続ける。それが私の願い』



怜ちゃん「たいそうな願いやな。けれど私の竜華に手ぇ出させるわけにはいかへん」



エミリア『あら、あなたに何ができるのかしら?』



怜ちゃん「な!?」

竜華「と、怜!?」

怜ちゃん「か、身体が動か……な……」



エミリア『ふふふ。夢の中で私に勝てると思って?』



エミリア『さて、と』



竜華「ひっ……」

怜ちゃん「りゅ、竜華に近づくな!」



エミリア『私の屋敷をよくも荒らしてくれたわね』

エミリア『もう、あなたはいらないわ。他の人の夢に行くことにするから』



竜華「た、助け……」






エミリア『それじゃあ、おやすみなさい』






BAD END





.

>>140からコンティニュー



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.地下二階に行く
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 黒い勾玉

竜華「不思議な勾玉やなー」

怜ちゃん「よく見たら、これ内側がギザギザしとるな」

竜華「なにかとくっついてたのに割れたんかな」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.地下二階に行く
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 黒い勾玉

地下室


竜華「怜ー、さっき何かくわえたネズミが逃げてったあの巣まで行けれん?」

怜「移動距離延びたし、いけそうやな」フヨフヨ

怜「小さくなって穴に入って、と」

怜「おおう、ガラクタがたくさん積まれとる」

怜「重いもんも動かせるようになってよかったわー」

怜「お、あった。さっき咥えてたのはこれやな」


[壊れた指輪]を手に入れた!
壊れた指輪。白い勾玉のようなものがはめてある

竜華「はめてみたけど、なんも起きんな」

怜ちゃん「上の宝石が欠けとるからなー。壊れとるんやな」


竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.地下二階に行く
3.持ち物を使う(使う道具を指定。複数可)
 黒い勾玉
 壊れた指輪

竜華「あ、この黒い勾玉って壊れた指輪にピッタリはまりそうや」

怜ちゃん「ほんまや」

竜華「おお、白と黒の勾玉が合わさって陰陽の形になった!」


[退魔の指輪]を手に入れた!


竜華「今度はどんな効果なんやろうな」


[退魔の指輪]を装備した!


竜華「怜、なんか変わったことある?」

怜ちゃん「んーなんかよくわからんわ」

竜華「なんやそれ……」

怜ちゃん「よくわからんけど……今なら誰にも負けん気がする!」シュッシュッ

竜華「ほんまによくわからんな……」



竜華「さて、どないしよう」


安価下

1.移動する(>>19から行き先を選ぶ)
2.地下二階に行く

地下二階


竜華「ガチャりことな」ガチャ

怜「これは……」

竜華「棺、やな」

竜華「名前が書いてある」






『Emilia・Nightmare』





.

怜ちゃん「エミリア、ナイトメア……」

竜華「この名前……!」

怜ちゃん「子供部屋にあった日記と、同じ名前やな……」

竜華「じゃあ、まさかこの棺の中には……」






      ようこそ






怜ちゃん「……!?」

竜華「この声……どこから……」






      私は……






???『ここよ』

竜華「ひ、棺の上に、金髪の女の子が現れ……」

怜ちゃん「あんた、もしかして……」



???『私はエミリア……エミリア・ナイトメア』



エミリア『この屋敷の主よ』



怜ちゃん「この屋敷の主……?なら、お前が竜華をここに呼んだんやな!」



エミリア『ええ、その通り』



竜華「一体、何が目的で……」



エミリア『ふふふ……』



エミリア『もちろん、生きるためよ。夢の中でね』



竜華「夢の、中で……?」



エミリア『あの日記と新聞を呼んだのでしょう?』



エミリア『あの日、私は家族で旅行にでかけた……』



エミリア『けれど、信号無視のトラックが私たちの乗る車に横からぶっかって……』






エミリア『私は死んだのよ』






ギィィィ






怜ちゃん「棺が開いてく……」

竜華「うっ……これ……」



エミリア『酷い死体でしょう?』



エミリア『全身真っ黒焦げ。綺麗な金髪も青い瞳も……全部焼けちゃった』



エミリア『けれど、私は存在しているわ』



エミリア『こうして、夢の世界で、私の屋敷と共に』




エミリア『けれどね。夢は生きている人間の見るものなの』



エミリア『私は誰かの夢の中でしか存在できない』



エミリア『夢を見ている人を牢屋に閉じ込めて、夢の中で屋敷と共に存在し続ける。それが私の願い』



怜ちゃん「たいそうな願いやな。けれど私の竜華に手ぇ出させるわけにはいかへん」



エミリア『あら、あなたに何ができるのかしら?』



エミリア『私が少し念じれば……あなたの行動を封じることくらいできるのよ!』



怜ちゃん「……?」



エミリア『う……嘘……』



怜ちゃん「今なんかしたん?」

竜華「なんも起きとらんで?」



エミリア『!!』



エミリア『そ、その指輪……そんな、私が壊したはず……!』



.

竜華「この陰陽の指輪のお陰みたいやな」



エミリア『ぐっ……このぉぉぉぉ!!』



怜ちゃん「竜華には指一本触れさせんで!」パァァァ



エミリア『ぐっ……やめ、て……その、光は……』



エミリア『うっ……あっ……』






エミリア『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!』






エミリア『おねえ……ちゃ……』




      ドサッ





.

竜華「ごめんな、エミリアちゃん」

怜ちゃん「自分の幸せのために他人を不幸にしようとしたんや。因果応報やな」

竜華「せめて……安らかに眠り」



怜ちゃん「さて、これでもうこの悪夢を見ることも無いやろうな」

竜華「そうやな。そろそろおはようの時間や」

怜ちゃん「セーラも心配しとるやろうし、戻ろか」

竜華「うん!」

……





竜華(あの洋館での冒険から、数日が経った)

竜華(あれ以来、あの悪夢を見ることはなくなった)



怜「はー。やっぱ竜華の膝枕はええわ~」スリスリ

竜華「ほんま膝枕愛好家やな」

怜「竜華の膝枕があれば、ええ夢が見れそうやわぁ」

竜華「夢、か……」

怜「んー?またあの時のこと考えとるん?」

竜華「うん……。ほんま信じられんような出来事やったし」

竜華「もし、怜がおらんかったら。って思うと……」

怜「なに言うてるん」

怜「私が竜華と一緒にいないなんて、そんな事あるわけないやろ」

怜「私は竜華といつも一緒や」

怜「もしまた何かあっても、私が竜華を助けたるわ」

竜華「ありがとなー怜」

怜「せやから、頭ナデナデしてや」

竜華「はいはい」ナデナデ

怜「~♪」

竜華(そうやな……気にやむことなんてないわ)






竜華(私はこれからもずっと、怜と一緒におるんやからーーーーーーどんな事があっても大丈夫や)






HAPPY END

東京


明華「……」

智葉「どうした、明華」

明華「サトハ、あの田んぼの中にいる人形はなんですか?」

智葉「ああ。あれはカカシといって、カラスを驚かせて追い払うためのものだ」

明華「カカシを驚かせる<スケアクロウ>、ですか……」

智葉「なんだ。感慨深げな顔をして」

明華「……少し、昔のことを思い出しました」

明華「フランスにいた頃、私の隣に住んでいた7つ下の女の子がいたんです」

明華「エミリア、って名前の子で、私に懐いていてよく一緒に遊んだんですよ」

明華「カエルとヘビのぬいぐるみを可愛がっていて、部屋で観葉植物を育てていた可愛い子なんです」

智葉(ぬいぐるみのセンスは悪そうだな)

明華「日本に来るためにお別れする時、すごく泣いていて……私のお気に入りの人形を代わりにあげました」

智葉「そうか」

智葉「ところで、どうしてカカシを見てそれを思い出したんだ?」

明華「その子がよく、カカシのお面を被って私を驚かせていたんです」

智葉「カカシのお面?」

明華「父親に貰ったものらしくて……その子の父親は、大学教授なんです」

明華「生物学を教えてて、エミリアちゃんの家には人体模型や骸骨の模型がありした」

明華「それで、教授の研究内容は……夢に関するものなんです」

智葉「夢?」

明華「はい」

明華「教授は幼い頃、ホラー映画好きの両親に育てられたらしくて、怖いものをたくさん見てきたんです」

明華「そのせいで幼い頃から怖い夢しか見れなくて……悪夢を見なくて済むように、夢の研究をしていたんです」

智葉「難儀な事だな」

明華「そのおかげで、エミリアちゃんも夢には詳しいんですよ」

明華「自分で夢を自在に操る明晰夢を見る事もできるし」

明華「他人にアドバイスする事で、その人に見せたい夢を見せる事も、悪夢を見させる事もできたんです」

智葉「なるほど、夢の研究か」

智葉「なら、そのカカシのお面もそれに関係あるかもしれないな」

明華「といいますと?」

智葉「カカシには魔除けの効果もある」

智葉「カラスといえば魔女の使い魔だからな。それを祓うことで悪夢を見ないようにするおまじないなんだろう」

明華「なるほど。そういえば変な指輪とかもありましたし、そういうジンクスも信じていたのかもしれませんね」

智葉「それで、その教授とエミリアちゃんは今どうしているんだ?インハイの試合は見ていてくれたのか?」

明華「それが……」

智葉「?」

明華「数週間前に、家族で旅行中に交通事故に遭って、3人とも……」

智葉「……すまない」

明華「いえ、いいんです。話をふったのは私からですから」

明華「それに、夢を自在にできるエミリアちゃんのことですから」






明華「そのうち、夢の中で私に会いに来てくれるかもしれません」






もいっこカンッ!


.

これで終わりです

今回はサウンドノベル形式ではなく探索型アドベンチャー形式です
以前までは鍵を手に入れてその部屋に入ってまた鍵を手に入れてその部屋に入って……の繰り返しで、ほぼ一本道なのが気になっていました
なので、いろいろと道具や怜ちゃんを使った謎解きを散りばめてみたのですが、詰め込みすぎてテンポが悪くなってしまいました。申し訳ありません
今回はホラーアドベンチャーというより、ファンタジーアドベンチャーです。エミリアちゃんの姿は想像に任せます

最後に、二日間に渡ってお付き合いいただきありがとうございました


ところで食料庫のネズミの巣には何があったんです?

>>175
何もありません。地下牢にあるネズミの巣を思い出して欲しかっただけです
基本的に「この部屋を探索する」コマンドの内容は考えていません。その時その時に応じてヒントや物語の補足をその場で書いてます

オマケ

6月某日、清澄高校


優希「雨、やまないじぇ」

まこ「今年の梅雨は長続きするらしいからのぅ」

久「旧校舎の側溝って詰まりやすいから、雨が降ると水が溢れて大変なのよね」

京太郎「雨だと気分も晴れませんね」

久「あら?私は好きよ、雨。とても静かだし、落ち着くもの」

優希「……?雨の音がするのに静かなのは、おかしい気がするじぇ」

まこ「雨が他の音を吸収するけぇ、静かに感じるんじゃ」

久「それに「f分の1ゆらぎ」って言って、自然界の波長は、人間がリラックスしてる状態の脳波であるα波と同じなのよ」

優希「えふぶん……あるはーは……?」

京太郎「優希には難しすぎたな」

和「(ガチャ)こんにちは」

優希「のどちゃん、雨がヘブンのウサギで脳がアルカパだじぇ!」

和「ああ。雨の音がf分の1の揺らぎで脳からα波がでる。って話ですね」

京太郎「よくわかったな……」

久「あら、和。咲は?一緒じゃないなんて珍しいじゃない」

和「え……?旧校舎の前まで一緒に来たけど、私は忘れ物を思い出して引き返したから、咲さんには先に行くように言っておいたんですけど……」

久「おかしいわね。どこかで道草食ってるのかしら」

優希「まさか、迷子になってるんじゃ……」

まこ「流石に自分の学校で迷子にはならんじゃろ……ならんよな?」

京太郎「……俺、探してきます!」

久「否定できないのね……」

バタン


和「そういえば、私も咲さんも旧校舎には部室にしか来たことがないから、他の廊下や部屋を知らないんです」

優希「そういえば私もだじぇ。旧校舎には何があるのか教えて欲しいじぇ」

まこ「確か、麻雀部の部室以外には何もないはずじゃ。ほとんどが空き部屋で、倉庫として使ってる部屋があったはずじゃが……」

久「まあ、旧校舎にはあまりいい噂もないからね」

和「いい噂を聞かない……?」

優希「七不思議的なものとか?」

久「それに近いわね。この旧校舎は……昔は、廃病院だったのよ」

和「廃病院……?」

久「50年くらい前に閉鎖してね。その後は取り壊されずに放置されていたんだけど、30年前に取り壊してこの清澄高校の旧校舎が建ったの」

まこ「初耳じゃ」

久「その閉鎖の原因ってのがいろいろ良くない噂があって、みんなあまり喋りたくなかったのよ」

久「けれど、椅子や机、棚とかベッドとかの病院の備品は、そのままこの学校で使われてるわ」

優希(まさか……この部室のベッドって、廃病院の……)

久「そんな事があって、今は忘れられたけどこの旧校舎では昔、七不思議のような話には事欠かなかったみたいよ」

久「廃病院の頃に作られた地下霊安室の入り口がどこかにあるだとか、屋上には不治の病を嘆いて身を投げた患者の幽霊がでるだとか」

和「そんなオカルト、ありえません」

久「まあ、私も2年半ここにいるけど一度も見たことはないわ」

久「一番有名な話は、『彼岸の鏡』ね」

優希「ひがんのかがみ……?」

久「さっき言った通りここの備品は病院のものを使ってるんだけど、同じく病院から持ってきた大きな鏡があるのよ」

久「その鏡は取り壊されたハズの廃病院に繋がっていて、夕方の4時44分から1分間」

久「その間に鏡の前に立つと、鏡の中に引きずり込まれてその廃病院に連れて行かれる。言う話よ」

和「そんな鏡、見たことありませんよ」

まこ「1階の倉庫にでかい鏡が置いてあった気がするけぇ、それのことかいの?」

久「私も見たことがあるけど、多分その鏡ね」

優希「そういえば……もうすぐ4時44分だじぇ」

まこ「さて、次はわしが怖い話をする番じゃな」

和「えっ、そういう流れなんですか?」

まこ「これはわしが昔、おじいちゃんに聞いた話じゃけれど……」

まこ「おじいちゃんが子供の頃、夏が終わり秋になろうとする季節の事じゃ」

まこ「その日、おじいちゃんは従兄弟と一緒に、引っ越してきたばかりの家の外で遊んどった」

まこ「従兄弟は元気いっぱいで、前日に足を木片で切って怪我したというのに草むらを走り回ってて……おじいちゃんはついていくのに精一杯だったそうじゃ」

まこ「ところが、背の高い草むらを走り回ってた従兄弟が、急に倒れ出した」

まこ「おじいちゃんはすぐに駆け寄ったが、従兄弟は顔を真っ青にして震えて意識が朦朧としておって……」

まこ「慌てて家に戻って両親に伝えたら、大騒ぎ。すぐに救急車を呼んで隣町の大病院に運ぼうとしたそうじゃ」

まこ「なんせ、倒れた原因もわからない奇病じゃけんのう」

まこ「ところが、通りがかった村の老婆が、その光景をみてこう言った」



「これは、『かげふみ』の仕業じゃ。すぐに村の医者に連れていけ」



まこ「と」

まこ「とてもそんな与太話は信用できそうにないが、村に長く住んでいるならば、この奇病についても知っているだろうと思い村の医者に連れて行った」

久「それで、どうなったの?」

まこ「村の医者が手当てをしたら治ったそうじゃ」

優希「よかったじぇ」

まこ「その後、『かげふみ』とやらに関してその老婆に聞いてみたところ、この村に伝わる魔物だという事がわかった」

まこ「この季節に現れる、姿もなく人に近づいて毒をに感染させる魔物だと」

まこ「影も形もない蛇。ゆえに『影不巳(かげふみ)』と呼ばれる」

和「ということは、そのお医者さんの処置というのは……」

まこ「マムシの毒の血清を打ったらしい」

まこ「そのかげふみの毒は、マムシと同じらしいけんのぅ」

和「それは普通にマムシに噛まれただけじゃないんですか?」

まこ「いやいや。わしのおじいちゃんも従兄弟も、蛇なぞ見とらんと言っちょる」

まこ「そして、不思議な事に……」

まこ「どこにも、蛇の噛み跡が無かったんじゃ」

優希「噛み跡が無いのに毒に感染するっておかしいじぇ」

久「魔物なんだし、何でもありなんでしょう」

和「そんなオカルトありあません」

久「あら。なら和は今の話をどう解釈するの?」

久「まこのおじいちゃんの従兄弟が、噛み跡も無いのにマムシの毒に感染した。しかも蛇の姿も見ていない」

優希「どう考えてもおかしいじぇ」

和「そうですね……」

和「まず単純に考えれば、蛇に噛まれた。そして蛇の姿を見落とした。それだけの話ですね」

まこ「まあそれが一番ありえるのぅ」

久「あら?まこの話なのに否定しないのね」

まこ「別に魔物の存在を本気で信じてるわけじゃないけんの」

優希「けれど、それなら噛み跡が無いのはおかしいじぇ」

和「確かその従兄弟さんは切り傷の怪我をしていた、と言ってましたね?」

まこ「それは間違いない。おじいちゃんはこの話をする時、必ずその部分を忘れず言っとった」

和「なら、偶然にも怪我の傷跡と噛まれた噛み跡が一致していた可能性はありませんか?」

久「なるほど。すでに怪我をしていた部分に噛み跡が重なって発見できなかった、というわけね」

優希「おお、それなら辻褄があうじょ!」

和「ただ、自分で言っておいてなんですが……やっぱりありえませんね」

優希「ええ!?」

久「どういうこと?」

和「そのかげふみは、村に伝わり医者が治療を心得ているほど、よく現れた存在です」

和「それが、毎回姿を発見されず、傷跡に噛み跡を重ねるという偶然が起きるとは考えにくいです」

久「なら、それが必然だったら?」

まこ「どういうことじゃ?」

久「ヒルみたいに匂いで血を嗅ぎつけて、そこを噛んでる。って事よ」

和「確かに、あるかもしれせんね」

和「蛇は視力と聴覚が発達していない分、嗅覚が発達しています」

和「蛇は空気中の匂いの粒子を舌で集めて、口内のヤコブソン器官に送り、臭神経とは違う情報の形として脳に認識させています」

まこ「随分と詳しいのぅ」

久「まるで蛇博士ね」

優希「わかったじぇ!」

和「優希?」

優希「噛み跡も姿もないのは、遠くから傷口に毒をとばしたんだじぇ!」

まこ「どういうことじゃ?」

優希「この前テレビで見たじょ。牙から毒を遠くにとばせる蛇がいるって」

優希「きっとそいつの仕業だじぇ!」

和「ヤマカガシですね」

和「けれど優希。そのテレビは私も見ていましたが、対策もありましたよね」

優希「それは、確かゴーグルを……あ」

和「そうです。ヤマカガシ等、毒をとばす蛇はたくさんいますが、基本的に目に毒液をとばすんです。傷口にはとばしません」

久「けれど、かげふみなんてその地方の魔物なんだし、傷口に毒をとばすその地方特有のヤマカガなんとながいるかもしれないじゃない」

まこ「シ、まで言ってやりんさい……」

和「確かに可能性は否定できませんが……」

和「そもそも忘れてはいけないのは、マムシの血清で治ったわけですならヤマカガシではありえません」

久「あ、そっか……」

優希「じゃあやっぱり、魔物の仕業だじょ……」

和「……」

和「今の優希の話で、一つ仮説を思いつきました」

優希「じぇじぇ!?私の言葉がのどちゃんの推理のヒントに!?」

和「推理というほど大層な話では無いです」

和「私の母の話なんですが……」






嘉帆「おはよー……」

和「おはようございますお母さん」

恵「おはよう嘉帆……顔が真っ青だぞ」

嘉帆「昨日、日弁連の付き合いで飲みに行って……」

和「二日酔いですか……」

嘉帆「うっぷ……気持ち悪……」

恵「一度吐いてきたらどうだ」

嘉帆「そうさせてもらうわ……」フラフラ

恵「まったく。あいつの酒好きにも困ったものだ」

和「昔からああなんですか?」

恵「ああ。だがこれでもマシになった方だ」

恵「昔は酒に酔ったらすぐに服を脱ぎだして私に襲いかかり……ゲフンゲフン。いや、なんでもない」

和「はぁ……」

嘉帆「うー……少し楽なった……」ズビビ

和「汗も涙も涎も鼻水もでてますね」

恵「顔から出るものが全部でているな」



.

久「……」

まこ「……」

優希「……」

久「……で。それがどうしたの?」

和「人間は苦しいと、顔を力むせいで顔から色んな体液が分泌される。という話です」

和「そして……蛇も同じかもしれません」

まこ「ほう」

和「力むことがあれば顔から色々でる……恐らく、頭部に毒腺がある蛇は、牙から毒も」

和「つまり、牙からでた毒が草に付着し、その草むらに入った人の傷口に入って感染したというわけです」

久「なるほど……どうりで姿が見えないわけね」

久「牙から毒を出しただけで、もうそこにはいなくなっているのだもの」

優希「けれど、それほど力む理由がわからないじょ」

和「その理由は恐らく……産卵の苦しみですね」

和「マムシの産卵期は8~10月です。その時期は染谷先輩の話の時期と一致します」

まこ「なるほど……一番納得できる理由じゃな」

久「まさか、ただの怪談話を解明しちゃうだなんてね」

優希「さすがのどちゃんだじぇ!」

和「大したことはありませんの」

和「この世にオカルトはありえません」






和「どんな怪奇現象も、すべてこのように科学的に解明できるのです」フンス






もいっこカンッ

以上、オマケ
この草についたマムシの毒が傷口から入るって事はガチであるので気をつけてください

憧としずの山登り書いてた人かな?

>>205
それですね

スレでやるアドベンチャーの場合、地味に悩むのが移動可能場所を知る方法です
学校や病院では館内地図がどこかにあってもおかしくはないけど、流石に洋館では地図があると不自然だと思い……
しずと山登り。では、右の扉を~みたいな感じにしたけれど、テンポが悪いし分かり辛いことこのうえないので、今回は無理やり洋館内地図を出しました

だれかこの問題を解消する方法を教えてください。切実に

あと重大なミスに気づいたけど、嘉帆さんの飲み会は日弁連じゃなくて県地裁ですね
何故か検事じゃなくて弁護士と書いてしまいた。泥酔して投下するものじゃないですね
ただ検事は弁護士と違い公務員。検事局も法務省も公的機関なので検事による裁判官への(全略)

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