武内P「二宮さんがエナドリを?」ちひろ「あ、あのですね…」 (13)

はじめにデレマスのSSです。作者独自の解釈や地の文があります。
また以前、このタイトルでスレッドを作成いたしましたが私情で
放置する形になり過去ログ化させてしまいました。申し訳ありません。
つきましては、その時の内容と続きを投稿した後、依頼出します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463066571

ちひろ「飛鳥ちゃんが、こちらのエナドリを誤飲しました…」コト…

武内P「? …そのエナドリは、滋養強壮の効果を含む飲料…でしたよね?」

ちひろ「は、はい。た、ただ…今回飛鳥ちゃんが飲まれたエナドリには」

ちひろ「非常に依存性の強い成分が入ったもので、時間の経過と共に欲求が高まり」

ちひろ「飲まなかった場合、精神的ストレスが心身に影響し…情緒不安定に陥りますね。」

武内P「…あの。それは、今まで私が口にしたエナドリの中にも…?」

ちひろ「あ、いえ…こ、今回だけですからね? 普段のエナドリは勿論健全ですよ。」

武内P「(…本当に大丈夫でしょうか)その、別途に特効薬等は用意してありますか?」

ちひろ「端的に言えば今回限りの試供品なので、特には…すみません。」

武内P「…はぁ、そうですか。では、エナドリによる症状はいつまで続きますか?」

ちひろ「その症状に個人差はありますが、控え続ければ自然に落ち着くはずです。」

ちひろ「…ただ勝手で申し訳ないですが、そろそろ飛鳥ちゃんが来られる時間ですけど」

ちひろ「私はこれから会議がありますので、しばらくの間よろしくお願いしますね。」ササッ

ガチャ、バタンッ!  ガチャ

武内P「あっ……はぁ…(丸投げされましたが、私にも落ち度はありますね…)」

武内P「! (予備のドリンクがそのままに…仕方ありません、こちらで処分しましょう)」

??「……」ジィ…

武内P「!?」ビクッ

武内P「に、二宮さんおはようございます…」ドキドキ

飛鳥「ああ。おはよう…ところでキミは、そのドリンクを飲まないのかい?」

武内P「え、ええ。千川さんが処分し忘れたようなので、どうするか考えていました。」

飛鳥「へぇ…そ、それじゃボクに譲ってくれないか? なに、少し喉が渇いてね。」

武内P「あ、では…二宮さんが普段飲まれているドリンクが冷蔵庫に…」

飛鳥「…今はそれが飲みたい気分なんだ。キミなら、ボクの気持ちが分かるだろう?」

武内P「お気持ちは察しますが…その、二宮さん。他のもので我慢出来ませんか?」

飛鳥「……」

武内P「…(千川さんが仰った通りの症状ですね…尚更、エナドリは渡せません)」

飛鳥「だ、だめかい? だめ…? どうしてもキミのモノが欲しい。」

飛鳥「む、胸が鼓動を打つんだ…あの味を知ってしまったら、後戻りなんて出来ない…」トテトテ

武内P「! そ、それ以上は近付かないでください。二宮さん、あっ…」ツルッ

バシャッ……

飛鳥「」

武内P「(フタが開いた拍子に、手がベトベトに…)」

武内P「…すみません、二宮さん大丈夫ですか? すぐにタオルを…」

飛鳥「ぁ…っ」スッ…

武内P「えっ……?」

飛鳥「……」ペロペロ…

武内P「…! (あの二宮さんが自分の手を迷いもなく舐められている…)」

武内P「(…つまり、それほどの中毒作用が働いてると見ていいですね)」

飛鳥「あぁ…」

飛鳥「なくなっちゃった…っ」キョロ…

武内P「…? (もうドリンクはないはず、これで諦めがつけばいいですが…)」

飛鳥「」ギュ…

武内P「!? (しまった…手を)」

飛鳥「おいしい…な」チュ、チュゥ…ペロペロ…

武内P「(わ、私の指まで…)」ブルッ

飛鳥「~♪」ニコニコ

武内P「あ、あの…二宮さん。その…て、手を離していただけますか?」ソワソワ

飛鳥「…んっ」ペロ…

飛鳥「あっ……! す、すまない。」パッ

武内P「い、いえ…落ち着きましたか? (精神的にかなり追い詰められてますね)」

飛鳥「ち、違う…それを飲んでから口が恋しくなって、つい我慢出来なくて…」オロオロ

飛鳥「…どうしてだろうか、とても心地よい気分のまま、安らいでしまうんだ。」

武内P「まずは申し訳ありません。今回の件は、こちらの不手際が招いたもので」

武内P「二宮さんが負い目を感じる必要はないですから、この責任は私が取ります。」

飛鳥「キ、キミはこんな貪欲なボクのために動いてくれるのか…」

武内P「ええ、勿論です。抜け出すためにも、私と共に乗り越えましょう。」

武内P「(このままでは、エナドリを控えていただく前に仕事で支障が出ますね…)」

~~

武内P「(それ以来…千川さんに頼み込み、例のエナドリを新たにいただきましたが)」

武内P「(千川さん曰く、製造の過程で原材料に特殊な成分を調合する作業があるため)」

武内P「(時間を要するそうで、週をまたいでようやく1本のエナドリが手に入ります)」

飛鳥「…あ、あぁ。まだ、お預けかい? それとも、今のボクは見てられないかな……」

武内P「そんなことありません。すみません…どうぞ、二宮さん。お待たせしました。」ポタポタ

飛鳥「!」

飛鳥「……♪」クチュ、チュ…チュプ

武内P「(週に1本のエナドリで過ごすため、少しずつ私の手に垂らしたものを)」

武内P「(二宮さんは自らの口と舌先で、その味を舐るようになりました)」

飛鳥「…んっ」チラ…チュポ、ペロペロ…

武内P「(時折、あどけない表情で切ない瞳がこちらを見上げる仕草に)」ゾクッ

飛鳥「っ…ぅ」ペロ、チュゥ…チュ

武内P「(私は、奇妙な高翌揚感を覚えてしまいました)」ゾクゾク…!

武内P「(…初めの頃は、エナドリをコップに移し提供していましたが)」

「(いつしか、二宮さんが私の手…指を通して舐めたいと言われ)」

「(――私は、断り切れずそれを許容し続けた結果、共依存の関係に…)」

飛鳥「は、ぁ…ボ、ボクがボクであることを許されてるのは、キミのおかげさ。」

飛鳥「だ、だから…だから、キミがいないと落ち着かないんだ、ボクはキミから離れられない…」

武内P「…はい。二宮さんを途中で手離したり、見捨てたりなどしません。」

武内P「ですから安心して下さいね…二宮さん、私が一緒にいますから。」

飛鳥「! あぁ、キミにはボクの想いもお見通しという訳かい…でも」

飛鳥「キミもまた、ボクと同じセカイにいる。ずっとボクの傍で、物語を聞かせてくれよ…」

……


おわり

すみません、以上です。ここまで、ありがとうございました。

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