P「俺と曲の再現ミニドラマ?」奈緒「だってよ」 (28)

地の文あり

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いつからかはわからないけれど、仕事帰りの道にも慣れた。

別に今に不安とか不満がある訳じゃないけれども、何かが欠落している感じは拭えない。

何を?
別に分からないけれど。

なんの虫の声かも分からない音色があちらこちらで奏でられて、少しだけ心が休まる。
そう言えば、この音をいつか、どこかで聞いたような…


「今夜星を見に行こう」



『え?』

突然立ち上がった彼に驚いたのか鳥が飛んでいった。
残された緑も呼応するようにざわめく。

「珍しいね、Pがこう言うこと言うの」

自分でも笑っちゃうぐらい頓狂な声だった。

まぁそれも当たり前だと思う、自分が知る限り―――すなわち、ほんの小さい子供から私達が高校生になる迄の十数年間―――は 、Pがこんなロマンチストみたいな発言する事なんて一切無かったからだ。


「たまには良いこと言うんだね」
今日集められた他のメンバーも大体思ったことは同じらしい。

真っ暗な道を馬鹿みたいに笑いながら歩く。

あの時、一瞬淡い期待を抱いた自分だったが、水を差すわけにもいかず彼が友人を誘うのをただ眺めることしかできなかった。


…別にこれでも良いけれども。


それに、結構夜の道って暗かったからそれでも良かったかもしれない。
はしゃぐ声は暗がりと近づいてくる孤独とかそう言うものを追い払ってくれるように思えた。


目的地につくと、人工的な光は本格的に無くなってしまった。
こんなに夜が暗いなんて、今更ながら少し意外だったかもしれない。
それは皆もたぶん同じで、会話もぽつぽつになっていった。

あいつは案外準備がよく、広げたレジャーシートには全員が入る余裕が十分にある。


結構抵抗有るんじゃないかな、とか思ったけど案外あっさりみんなそれに身を託す。
何となく、夜の気に当てられてるような…気がしないでもない。

こんなこと考えているんだから自分はまだ夜に酔いきれていないのかな。
なんでもよくなって、身を投げた。


寝転んで真っ暗な世界から夜空を見上げると

星が降るようで…


「…きれい、だな」

あいつの声が聞こえた。
限りなく飾りっけの無い言葉だったけど、一番適切だったと思う。

何処からともなく吐息のような声が洩れる…

うん、とかそうだね、とか言葉の返事がなかったのは、きっとそんな言葉じゃ表せない何かが全員の心に有ったからだろう。

つけろとはあえて言わないわ

なんでモバ付けないの???
あれ??もしくはミリかな??? 

とりあえず住み分け区分けはしっかりやろうぜ


「ほら、あれがデネブ、アルタイル、ベガ」

ちょっと癪だったけれど、ぱっと見てもよく分からないから何度も指差して教えてもらう。

何回目かわからない講義の後で、やっと覚えて空を見る。
あれが織姫様…のはずだが、彦星様が見つからない。

また訊こうと横目で見ると、彼の目はただ空を見上げていた。
子供みたいで…そして、すごく楽しげだった。


一瞬だけ止まる。

これを邪魔するなんて、何となく憚られるから。

でも、見ているだけでも仕方が無いので力が抜けたような声を出す。


「ねぇ」

返事が無い。
聞こえてないのかな
なんて、その顔を見つめながら思った。

少したってから恥ずかしくなって勝手に顔をそらす。

今ので気づかれたかも知れない…と思ってまた顔を向ける。

結局、何にも見ていないようだった。
…私だけ、かってに戸惑っているみたいに思える。

どこに顔を向けて良いか迷った末、結局顔は隣に向ける。

いつからだろう
君のことを追いかける私が居た。

この思いが、唇から溢れたら…
驚かずに、聞いてくれるだろうか。

でも、何も言えなくて
本当は、ずっと…

どこかで、わかっていた。

熱いものが瞼の裏に迫るのを感じて、ぎゅっと目を瞑る。
別に、今が最後な訳じゃ無い。

だから、泣かないで…
そう、自分に言い聞かせた。

あれ、どうした?眠いのか?」

目も開けられず、違うよ、と動く口は音をなさない。
今はこれ以上のことはできそうになかった。

あぁ、この痛みが…
好きになるって、こういうこと…なんだ。

ここで終わり、なんだろうか。
終わっちゃって、良いんだろうか。
心の声が聞こえた気がした。

「君の、隣が良い」


真実は、残酷だ。

私の声はアスファルトに吸われて消えた。

もう二度と戻らない、あの日に私は言わなかった。
言えなかった。

あの夏の日の煌めく星が、今でもまだ残っている。
その時に残された、君も。

笑った顔、怒った顔、全部大好きだった。
おかしいよね?


「何でもないから」

あの時の言葉は…君も知らない、私だけの秘密になった。

今見上げた空に、遠い思い出の君が重なって笑う。

無邪気な声で。


P「つ…疲れた」

奈緒「…///」

P「な、なんかはずいなこれ…ドラマ出演者とかみんなこんなことやってるのか」

奈緒「ま、まぁなんでも良いじゃん、つうかP結構演技上手かったな」

P「まぁ皆のも見てるから、ある程度はな」

奈緒「そ、そうなのか…(なんか照れる)…それにしても、この曲ってノスタルジックな良さが有るよな、ほんと」

P「ああ、俺も昔を思い出して辛かった」


奈緒「え、Pこんな恋したの…?」

P「んー、ノーコメント」

奈緒「えー、話してくれても良いじゃん!」

P「は、恥ずかしいんだよ!察しろよ!」

奈緒「じゃ、じゃあ今はー?///」チラッチラッ

P「そんなん余計にはずいっつの!つうかそんな恋話したいならお前のエピソードかってに話してろ!///」チラッチラッ

奈緒「う、うなぁ!?///」

ちひろ「バカップルはよ黙れ(Pさん?仕事中ですよ?)」

神谷奈緒『君の知らない物語』
ミニドラマ end

モバSSなのにPにモバが付いてない…先輩来るか?

べつにモバつけろニキじゃないけど奈緒だと判別しづらいのは確か

ミリなら「だってよ」とは言わない気がする
あとモバつけろはもう来てるじゃん

奈緒かわいいけどオチもうちょっとうまいことして欲しかった感

…つまり「私へ」に続くんだからこの告白は…

精進します

君知らのMVはほんとクソ

なんかまとめサイトで叩かれてるとめっちゃショックですね
もうなんか開き直って一緒に叩いてきました

えぇ……
まあめげずに次頑張って欲しい

モバつけろや

まあ奈緒ってついてりゃだいたい判別つくし
みんな細けぇことを気にするもんだなぁ…

あのさぁなんでモバつけないの?

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