コナン「変声機で愛してるって言ってみるか。」 (47)

コナン「ただいま~ってあれ、誰もいないのか?」

コナン(そういえば今日は蘭は練習で、おっちゃんは麻雀だっけ。)

小五郎「ふぁあああ・・・。」

コナン「あれ、おじさんいたの?」

小五郎「おう、帰ってたのか。」

コナン「たった今ね。それより何でいるの?麻雀は?」

小五郎「今日はみんな急用が入って中止になったんだ。それで昼寝してたんだよ。」

コナン「へえ~。」

小五郎「じゃあ俺はまた寝るから、飯ができたら起こしてくれ。」

コナン(おいおい、まだ寝るのかよ。)

プルルルルルルルルル

コナン「あ、電話だ。はいもしもし?」

目暮「ああ、コナン君か、目暮だが。」

コナン「どうしたの?」

目暮「ちょっと事件のことで毛利君の意見を聞こうと思ってね。それで毛利君はいるかい?」

コナン「ちょっと待ってて~。」

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コナン「おじさん起きて、警部さんから電話だよ。」

小五郎「・・・・・・。」

コナン「ねえ、おじさんってば!」

小五郎「・・・・・・。」

コナン「ダメだ、全然起きねえ。仕方ねえ、ここは変声機を使って俺が代わりに・・・。」

コナン(小五郎)「もしもし、警部殿。」

目暮「おお、毛利君、実は今困っていてな、君の意見を聞きたいんだ。」

コナン(小五郎)「お聞かせ願いましょうか。」

目暮「実は、かくかくしかじかというわけでな。」

コナン(小五郎)「それならば、これこれうまうまといった方向で進めてみてはいかがでしょうか。」

目暮「ふむ、なるほど確かにそうだな。その線で行ってみるよ。ありがとう。」

コナン(小五郎)「また私が力になれることがあればいつでもどうぞ。」

コナン(はあ、面倒だな。ちゃんと起きとけよ。)

コナン(憂さ晴らしに変声機でいたずら電話してやるか。)

コナン(さて、誰に掛けようかな・・・そうだ!)

プルルルルルルルル

妃「もしもし?」

コナン(小五郎)「もしもし、俺だ。」

妃「あらあなた、どうしたの?」

コナン(小五郎)「いや、何だ、その、えっと・・・・・・。」

妃「何?用が無いなら電話してこないでくれる?」

コナン(小五郎)「いや、用はあるんだ!」

妃「何なの?」

コナン(小五郎)「・・・・・・愛してる。」

妃「・・・・・・。」

コナン(小五郎)「・・・・・・。」

妃「・・・・・・えっと。」

コナン(小五郎)「じゃあな。」ガチャ

コナン(やっべ~、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃねえか。)

コナン(慣れないことはするもんじゃねえな。)

蘭「ただいま~。」

コナン「おかえり~。」

蘭「ちょっとお父さん寝てるの?だらしないわね~。」

小五郎「お、何だ飯か?」

蘭「まだこれから作るところよ。」

小五郎「何だよ・・・。」

蘭「そんなんだと、お母さん戻ってこないわよ。」

小五郎「へっ、あんな奴戻ってこなくても別にいいじゃねえか。」

蘭「はあ~。」

コナン「何言ってるのおじさん、さっきラブコールしてたくせに。」

小五郎「はあ?俺が?いつ?」

コナン「さっきでんわしてたじゃない!」

小五郎「してねえよ、俺はずっと寝てたんだからな。」

コナン「でもちゃんと聞いてたんだよ~、声もはっきり聞こえてたし。」

小五郎「何!?」

蘭「ちょっとコナン君、それ本当!?」

コナン「うん!間違いないよ!何なら妃さんにも確かめてみればいいよ!」

小五郎「いいだろう、かけてみろ、どうせこいつが嘘言ってんだろ。」

蘭「じゃあ聞いてみるね・・・・・・もしもし?お母さん?」

小五郎「まったく、俺がそんなことするわけ・・・。」

蘭「やっぱり!?」

小五郎「んは!?」

蘭「ふ~ん。ん?何でもないわよ。じゃあね、それだけだから。うん、うん、じゃあね。」

小五郎「っな・・・。」

蘭「お母さん、確かにお父さんから言われたって、愛してるって!」

小五郎「ええええええええええええええええ!!!!!」

小五郎(俺が英理に、愛してる?そんなばかな?)

コナン「おじさん口は悪くてもやっぱり大事に思ってたんだね。」

蘭「本当ね!何で今まで素直じゃなかったの?」

小五郎(どうなってやがる?いやまてよ、この感覚何度も・・・そうだ、事件解決の時の記憶が無い、あの感覚だ!)

小五郎(まさか内なる俺が英理に愛してると・・・いや俺に限ってそんなこと・・・。)

小五郎(俺は英理のことをどう思ってる?あいつは俺の妻で・・・蘭の母親で・・・いや家族がどうとかいうよりもずっと前に。)

小五郎(俺はあいつに対して・・・どういう感情を持っていた?)

小五郎(・・・・・・何だ、簡単なことだったんだ。俺は、あいつのことを、英理のことを。)

小五郎(愛してる!この地球上の誰よりも!)

その後、おっちゃん達はまた一緒に暮らすようになった。

妃さんがおっちゃんの部屋に、俺は蘭の部屋で生活することになった。

毎晩隣の部屋から騒音が聞こえてきて、俺と蘭は興奮してなかなか眠れていない。





コナン「ってことで全然眠れないんだよ。」

阿笠「ほっほっほ、それは災難じゃったのう。」

コナン「笑い事じゃねえ、興奮しているのにそばにいる蘭に手を出せない俺の身にもなれよ!」

阿笠「それはどうにもならん、君は小学生じゃからのう。」

コナン「ああ~、イライラする!」

阿笠「睡眠不足じゃからな。」

コナン「博士!何か面白いメカは無いのかよ!光彦の爪をはがすスイッチとかよ!」

阿笠「いや、そういうのは作っとらんな。光彦君の肌を急速に日焼けさせるスイッチなら作っとるが。」

コナン「ヒリヒリするだけかよ!つまらねえ!」

コナン「しゃーねーな、じゃあ俺が・・・。」

阿笠「何をするんじゃ?」

コナン「愛してるって言っただけで、人が幸せになった。じゃあ世界をハッピーにしようぜ。」

阿笠「?」

コナン「つまりなあ、この変声機で色々な人に愛してるって言いまくるんだよ!」

阿笠「何じゃと!?」

コナン「まずは手始めに和葉ちゃんから・・・。」

プルルルルルルルルルルル

和葉「もしもし?」

コナン(服部)「おう、和葉か!愛してるで!」

和葉「へっ?」

コナン(服部)「愛してる!」ピッ

コナン「2回目だとだいぶ楽だな。」

阿笠「全く君というやつは・・・。」

コナン「そういう博士だって俺たちの知り合いに関係する人たちの電話番号をリストアップしてるじゃねえか。」

阿笠「こんな面白そうなこと、乗らん方がどうかしとるわい!」

コナン「よっしゃ、これから世界をハッピーにしようぜ!」



ーーーーーーーーーー

佐藤「もしもし?」

コナン(高木)「愛してます!」

佐藤「えっ、ちょっと!」

ーーーーーーーーーー

園子「もしもし?」

コナン(京極)「愛しています!」

園子「ええええ?」

ーーーーーーーーーー

小林先生「もしもし?」

コナン(白鳥)「愛しています。」

小林先生「ふえ!?」

ーーーーーーーーーー

苗子「もしもし?」

コナン(千葉)「愛してる!」

苗子「???」

ーーーーーーーーーー

ヨーコ「もしもし。」

コナン(比護)「愛しています!」

ヨーコ「私も!」

ーーーーーーーーーー

梓「もしもし?」

コナン(安室)「愛していますよ。」

梓「あの、その・・・。」

ーーーーーーーーーー

コナン「いやあ、いいことした後は気持ちがいいな!」

阿笠「そうじゃな!しかし新一、カップリングしてよいか分からん組み合わせもあったが?」

コナン「そこから新たな恋が芽生えんだよ!」

阿笠「なるほど!わしらはキューピッドというわけか!」

コナン「そういうこった!」

阿笠「そうじゃ!もっと面白いことを考えたぞ!」

コナン「何だ?」

阿笠「ハーレムじゃよ!」

コナン「誰を?」

阿笠「光彦君じゃ!」

コナン「何であいつなんだよ!」

阿笠「まあ聞け。」

阿笠「ハーレムといっても、男のハーレムじゃよ。」

コナン「あ、なるほどな。」

阿笠「さて、誰をメンバーにするかの~!」

コナン「身近な人物の方がいいよな!」

阿笠「なら元太君は外せんの~!」

コナン「目暮警部もいいな!」

阿笠「そうじゃ!元太君のお父さん(元次)もどうじゃ!」

コナン「まあ、3人じゃあハーレムというには少ないが、これでいいだろ!」

阿笠「そうじゃな!」

コナン(へへへ、黙って博士の声で電話してやるぜ。)

阿笠(ほほほ、黙って新一の声で電話してやるぞい。このスペア変声機でな。)

そしてその晩・・・・・・

光彦「さて、そろそろ寝ますかね・・・。」

プルルルルルル

光彦「おや、誰でしょう、こんな時間に。」

コナン(元太)「おう、光彦、俺だ。」

光彦「元太君、どうしたんですか、こんな時間に。」

コナン(元太)「なあ、俺たち親友だよな。」

光彦「どうしたんですか、当たり前じゃないですか。」

コナン(元太)「じゃあ、俺の気持ちを受け止めてくれるか?」

光彦「どういう意味ですか?」

コナン(元太)「俺・・・お前のこと・・・愛してるんだ!」

光彦「・・・・・・え?」

コナン(元太)「それだけだ。じゃあな」プツッ

光彦「ちょっと元太君!」

光彦「どうしたんでしょう元太君、僕たちは男同士なのに・・・。」

光彦「まさか、元太君は生まれたときからそっち系だったのでは!?」

光彦「その気持ちを抑えきれなくて、ついに曝け出してしまった、といったところでしょうか。」

光彦「苦しんでいたならそう言ってくれればいいのに。」

光彦「明日元太君と話し合ってみましょう。」

プルルルルルルルル

光彦「また電話ですか、珍しいですね、連続してかかってくるなんて。もしもし?」

コナン(目暮)「おお!光彦君!起きとったか!」

光彦「警部さん!どうしたんですか?」

コナン(目暮)「実は事件が起きてな、君に是非協力してほしいんだ。」

光彦「僕にですか?でももう遅いですし・・・。」

コナン(目暮)「頼む!君にしか解決できないんだ!」

光彦「僕にしか・・・。」

光彦「それで、どういった事件なんですか?」

コナン(目暮)「実はな、盗難事件なんだ。」

光彦「あれ?でも警部さんは確か捜査一課では?」

コナン(目暮)「いや、私が被害者なんだ。」

光彦「そうだったんですか!」

コナン(目暮)「実は犯人の目星はついているんだ。」

光彦「え!?本当ですか!?」

コナン(目暮)「ああ、そしてその犯人とは・・・君だ。」

光彦「ええ!?僕は何も盗っていませんよ!」

コナン(目暮)「いいや、君はとんでもないものを盗んでいった。」

光彦「?」

コナン(目暮)「私の心だ。」

光彦「・・・・・・・・・・・・はい?」

光彦「ちょっと何を言っているのか・・・。」

コナン(目暮)「私は君を愛しているんだ!」

光彦「ひい!!」

コナン(目暮)「私と付き合ってくれ!」

光彦「いやだあああああああ!!!」プツッ



光彦「なんてことでしょう、元太君だけじゃなくて警部さんまで・・・。」

光彦「何だか今日はよく眠れそうにありません。」

プルルルルルルル

光彦「ひい!!」

光彦「はあ、電話が来ただけで怯えるようになってしまいました。」

光彦「そんな何度も僕に愛の告白をしてくる人がいるはずが・・・、もしもし?」

コナン(元次)「おう、俺だ。元太の父ちゃんだ。」

光彦「ああ、元太君のお父さんですか。」

コナン(元次)「何か悪いな、元太が変なこと言っちまったみたいで。」

光彦「いえいえ、そんなことありませんよ。」

コナン(元次)「あいつにはきつく言っておくからよ。」

光彦「そんな、叱らないであげてください!」

コナン(元次)「いや、叱らなきゃならねえ。」

光彦「どうしてですか?」

コナン(元次)「俺の光彦に手を出そうとしたんだからな・・・。」

光彦「・・・・・・・・・・・・。」プツッ

光彦「僕は悪夢でも見ているのでしょう。そうに違いありません!」

プルルルルルルルルルルルルル

光彦「いやだ!もういやだ!」

プルルルルルルル

光彦「・・・・・・。」

プルルルルルルル

光彦「でも、最後に一度だけ・・・もしもし?」

コナン(阿笠)「もしもし?光彦君か?」

光彦「博士!!」

コナン(阿笠)「どうしたんじゃ、そんな声出して。」

光彦「実は、かくかくしかじかで・・・。」

コナン(阿笠)「これこれうまうまというわけじゃな。」

光彦「はい・・・。」

コナン(阿笠)「困ったのう、ふふふふふ・・・。」

光彦「ひっ!」プツッ

コナン(やべっ、面白すぎて笑っちまった。)

光彦「何でしょう、博士から何だか狂気のようなものを感じました。」

光彦「これは一体、誰に相談すればいいんでしょう!?」

光彦「このままじゃ僕は・・・僕は・・・。」

プルルルルルルル

光彦「うわあああああ!!!」

光彦「もう寝ます!もう寝ます!」

プルルルルルルルル

光彦「はああああああああ!!!」



その晩、光彦は一睡もできなかった。

翌朝

光彦「はあ、全く眠れませんでした。」

光彦「全くどうかしてますよ。一斉に僕に告白してくるだなんて。」

光彦「もう忘れましょう。きっと夢だったんですよ。うん。」



学校

光彦「おはようございます!」

歩美「おはよう!」

元太「おっす!」

光彦(何だ、いつも通りの元太君じゃないですか。やっぱり昨日のことは夢だったんですね!)

コナン「おはよう、光彦。」

光彦「おはようございます、コナン君。」

コナン「今日は灰原休むってよ。」

歩美「どうしたの?風邪?」

コナン「さあな。」

哀「嘘つかないでよ。」

コナン「げっ!」

歩美「なんだいるじゃない!」

元太「嘘つくなよコナン!」

コナン「お前どうやって抜け出したんだよ。」

哀「そんなことはどうでもいいわ。私を安全なところに匿うってことは、また何か危ないことしようとしてるんでしょう?」

コナン「それは・・・。」

哀「やっぱりそうなのね。」

コナン「・・・まあお前は俺が守るから絶対安全だからな。」

哀「ありがとう。」

コナン(さて、博士の方は上手くやっているかな?)



阿笠「そろそろ送信するかの~。」

小林先生「みなさん、今日は臨時休校とします!」

コナン(来たか!)

元太「まさか事件か!?」

歩美「爆破予告でもあったの~!?」

小林先生「そうよ!」

光彦「これは少年探偵団の出番です!」

哀「ダメよ!」

光彦「え?」

哀「子供が危険な真似しちゃダメでしょ!」

歩美「なんだか哀ちゃん怖いよ。」

哀「怖くてもいいから、早く逃げましょう!」

コナン「灰原。」

哀「何!?」

コナン「奴らのせいだと思ってるんならそれは違う。奴らは爆破予告なんてしない。」

哀「・・・それもそうね。でも危険なことに変わりないわよ。」

コナン「大丈夫だ。おいみんな!俺たちで爆弾を見つけてやろうぜ!」

元太「なんだよコナン、今日は止めたりしないんだな!」

コナン「あたりめーだ!俺たちの学校は俺たちが守らないでどうするんだ!」

光彦「その通りです!」

コナン「じゃあお前ら分かれて探せ!バッジで連絡を取り合うんだ!」

歩美「分かった!」

コナン「それじゃあ行くぞ!」



そして俺たちは学校内の爆弾を捜索し始めた。

校門

歩美「無いなあ・・・。」



理科室

元太「見つからないな・・・。」



校庭

コナン「そろそろみんな分散したな。おい光彦、聞こえるか?」



屋上

光彦「はい、聞こえます。」

コナン「お前は今どこにいる?」

光彦「屋上です。」

コナン「周りに誰かいるか?」

光彦「いえ、僕しかいません。」

コナン「そうか、それはよかった。」

光彦「それはどういう・・・。」

ドカーーーーーーーーーン!!!!

歩美「屋上が・・・爆発した・・・。」

元太「何だ?上からか?」

コナン「お前ら、すぐに屋上に行くぞ!あそこには光彦が!」

哀「早く行きましょう!」



屋上

歩美「ひどい・・・。」

コナン「あたり一面、黒焦げだ・・・。」

元太「お~い!光彦~!」

ハーイ

元太「あれ、今声が・・・。」

光彦「どうも。」

コナン「光彦!無事だったのか!?」

光彦「ええ、どういうわけか、目が覚めたらこの状態で、それよりどうして屋上が爆発したんでしょう?」

元太「お前屋上にいたんじゃねえのかよ!」

光彦「そのはずなんですが・・・僕は何かが爆発するところは見ていません。」

哀「どういうこと?」

コナン「こいつは何かありそうだな・・・。」

哀「ええ。」

コナン「他に爆弾が仕掛けられているかもしれない。もっと探してみよう!」



下足室

歩美「うわあ、これ全部見るの大変だなあ。」

コナン「俺も手伝うよ。」


理科室

元太「何か無いかな・・・。」



プール

光彦「まさかプールの底に沈めてあるとか・・・。」

ドコーーーーーーーン!!!!

歩美「あれは!?」

コナン「水しぶきが・・・プールか!」

元太「何だあれ!?」



プール

コナン「あれは!?」

歩美「光彦君!」

元太「光彦がプールに浮いてる・・・ってことは・・・。」

コナン「バーロー!爆発に巻き込まれたなら目に見えて傷を負っているはずだ!だがあいつには・・・。」

哀「何とも無さそうね。」

元太「おい!光彦!」

光彦「・・・・・・あれ、元太君・・・。」

元太「大丈夫か!」

光彦「っは!はい!だい、大丈夫です・・・。」

元太「お前なんか顔赤いぞ?」

光彦「そんなことありませんよ・・・。」

光彦(なんでしょうか・・・この感覚は?)

コナン「光彦・・・無事で何よりだ。」

光彦「ありがとうございます。」

コナン「しかし、何でお前のいるところばかり爆発するんだろうな。」

光彦「そうですね、気味が悪いです。」

コナン「今日はもう帰ろう。」

光彦「ええ、でもまだ爆弾が残ってるかもしれません!」

コナン「バーロー!お前がまた巻き込まれるかもしれないんだぞ!今までは運が良かっただけだ!」

元太「そうだぞ!やめとこうぜ!」

光彦「・・・元太君がそう言うなら・・・。」

コナン「よし、じゃあ博士の家に行ってゲームでもしようぜ!」

歩美「賛成!」

元太「やろうやろう!」

光彦(何でしょう・・・この変な感覚は・・・。)

プルルルルルルルル

光彦「あれ、電話ですね。もしもし?」

阿笠「わしじゃよ。」

光彦「博士。どうしたんですか?」

阿笠「ちょっと急用でな、君には急いでわしの家に来てほしいんじゃ。」

光彦「ちょうど今から行こうとしていたところです。」

阿笠「なら君だけ先に来てくれんか。」

光彦「わかりました。」プツッ

光彦「みなさん、僕はお先に失礼します。博士が急用だそうでして。」

コナン「おう、そうか、気を付けろよ。まだここは校内だからな。」

光彦「運動場には仕掛けられていませんよ。何人も人が通っているんですから。それじゃ!」



ドカーーーーーーーン!!!!!

コナン「何だ!?」

元太「今光彦が・・・爆発したぞ!」

歩美「おえ!!」

哀「一体どういうことなの!?」

コナン(流石だぜ・・・博士!)



今朝、博士の家にて

阿笠「できたぞ新一!光彦君をホモにする機械じゃ!」

コナン「やっぱ天才だぜ博士は!」

阿笠「ほほほ、光彦君のハーレムで光彦君が幸せになるには、光彦君がホモになる必要があるからのう。」

コナン「じゃ早速使わせてもらうぜ!」

阿笠「おっと今はまだ使ってはならん!」

コナン「何でだよ。」

阿笠「これを使うと光彦君は爆発してしまうのじゃ。」

コナン「はっ!?何のために!?」

阿笠「光彦君という生物をホモに変えるのは難しい。じゃから一度壊してから再構成し、その過程でホモの要素を組み込んでいくのじゃ。」

コナン「別に今使ってもいいじゃねえか。」

阿笠「今は光彦君の家族や近隣住民が近くにいるかもしれん。善良な市民を巻き込む気か?」

コナン「そうだな、どうかしてたよ。俺はあと少しの所で無差別テロをやっちまうところだったぜ。」

阿笠「分かればよい。」

コナン「じゃあこうしよう。博士は学校に爆破予告をしてくれ。そして少年探偵団で爆弾を探すからその時に・・・。」

阿笠「光彦君を・・・ドカンとな。」

コナン「ああ。」

阿笠「そうじゃ、言い忘れておったが、爆発は3回せんと完全なホモにはならんからの。」

コナン「マジかよ、面倒だな。」

阿笠「そう言うな、すべては光彦君の幸せのためじゃろう。」

コナン「そうだったな。」

学校

歩美「光彦君の体が・・・再生していく?」

元太「どうなってんだ?」

光彦(ああ、何でしょうかこの感覚は。痛みが一瞬あった気がしますが。今は心地いい。)

元太「光彦!おい!」

光彦「元太君・・・僕のことを心配してくれてるんですか?」

元太「当たり前だろ!」

光彦(元太君の顔を見ていると、何だか胸が温かくなってきます。)

光彦(なぜでしょう?いや、この感覚何度も・・・そうでした、歩美ちゃんや灰原に対する感情です!)

光彦(まさか僕の深層心理が元太君のことを・・・いや僕は間違いなく歩美ちゃんと灰原さんが・・・。)

光彦(僕は元太君のことをどう思ってるのでしょう?彼は僕の友達で・・・少年探偵団の仲間で・・・いやそれとは違う最近の感情・・・。)

光彦(僕は彼に対して・・・今どういう感情を持っているのでしょう?)

光彦(・・・・・・何だ、簡単なことだったんですね。僕は、彼のことを、元太君のことを。)

光彦(愛してる!この地球上の誰よりも!)

元太「光彦!」

光彦「元太君、愛しています!」

元太「え?」

その後、光彦は元太にストーカーをするようになった。

最近は元太だけじゃなくて元太の父親も狙っている。

気味悪がった元太警察に連絡し、目暮警部が光彦に注意すると、今度は目暮警部にも惚れた。

まったく、光彦最低だな。

そうそう、俺が幸せにしてやったカップルはいまどうしてるかというと・・・。



ーーーーーーーーーー

佐藤「ワタル!いつ結婚する?」

高木「いや、まだ稼ぎが少ないし・・・。」

佐藤「そんなこと気にしなくてもいいのよ!」

ーーーーーーーーーー

千葉「あの、苗子・・・。」

苗子「はい!」

千葉「僕と・・・結婚してくれ!」

苗子「!!!!!」

ーーーーーーーーーー

歩美「小林先生やめないで~!」

小林先生「大丈夫、結婚したからって教師やめたりしないから。」

歩美「やった~!」

白鳥「澄子さん、そろそろ打ち合わせの時間です。」

ーーーーーーーーーー

ヨーコ「比護さん、どうします?同棲してるってばれちゃいましたよ?」

比護「いいんじゃない?もう結婚するんだし。」

ヨーコ「そうね!」

ーーーーーーーーーー

安室「梓さん、ハムサンドできました。」

梓「あの、安室さん・・・。」

安室「何ですか?」

梓「梓って呼んでくれませんか?」

安室「・・・・・・梓。」

梓「きゃあ~~~~~!!」

ーーーーーーーーーー

蘭「何か周りの人たちがすごい勢いで仲が進展してるよね。」

園子「私たちはまだまだだけどね。」

蘭「でもこの前愛してるって言われたんでしょ?」

園子「何か、真さん覚えがないってさ。でもその後すぐに愛してるって言われたけど。」

蘭「いいなあ~。」

園子「蘭も新一君にちゃんと返事しなきゃダメだよ。」

蘭「分かってるよ。」



その晩

蘭「もしもし新一?」

コナン(新一)「おう、どうした?」

蘭「あの、実は、この前の返事だけど・・・。」

コナン(新一)「おう。」

蘭「私ね、新一のこと・・・・・・愛してる!」

コナン(新一)「・・・・・・。」

蘭「・・・・・・。」

コナン(新一)「・・・・・・。」

蘭「・・・・・・何か喋ってよ~。」

コナン(新一)「・・・・・・バーロー。」

蘭「えっ?」

コナン(新一)「俺の方がお前のこと愛してんだよ。」



おしまい

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