若松「よお先輩」瀬尾「……」 (17)

野崎くんSS。 原作51号、58号のネタバレがあるのでアニメ派の人は注意。

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若松博隆、俺の中学の時の後輩。

何事にも真面目で一生懸命。

若松「野崎先輩!! トーン貼り終わりました!!」

そんな若松は眼帯をつけると……














若松「……精々俺の足手まといになるなよ」

人格が変わる。

瀬尾結月、私の友達です。

いつも明るくて暴れん坊、みんなの人気者です。

瀬尾「あははははは!!!」

そんな結月はコンクール仕様と呼ばれる姿になると……












瀬尾「……」

大人しくなります。

女「キャーーーー御子柴くーーん!!」

御子柴「おいおい……お前ら全員食べちまうぜ?」

女「キャーーーーーーー!!!///」

御子柴「///」

若松「……ぎゃあぎゃあうるせえやつらだな」

御子柴「!!!?」

若松「あんたもその程度で赤面すんなよ」

女「な、何あの子!!?」

女「一年の若松くんよ!!」

若松「あんたら邪魔だ、どけよ」

女「まるで御子柴くんみたい!! かっこいい!!」

女「若松くーーーん!!」

若松「……うるせえな」

御子柴「……」









御子柴「……」

御子柴「……大人しく俺の物になりな?」

御子柴「……」

御子柴「///」

御子柴「くそ!! なんでだよ!! 眼帯つけても羞恥心が消えねえ!!」

鹿島「へ?」

御子柴「……つーことがあったんだよ」

鹿島「ああ、若松くんか。 確かにあの子、眼帯つけると人格変わるよねー」

御子柴「……でも何であいつ、眼帯つけてたんだ?」

鹿島「そういえば……なんでだろう?」











若松「……」スタスタ

若松「この眼帯をつければ何も怖くねぇ……」

若松「今日こそ先輩をギャフンと言わせてやるぜ」

佐倉「今日の美術部のモデル、結月なんだ!!」

野崎「何!? 大丈夫なのか!!?」

佐倉「大丈夫って……?」

野崎「瀬尾のことだ……長時間同じポーズなんてあいつには不可能じゃないか?」

佐倉「あ、それは大丈夫だよ!! だって……」










瀬尾「……」

佐倉「コンクール仕様だから!!」

野崎「あれは本当に瀬尾なのか!?」

ガラガラ……

野崎「誰か来たな」

若松「……見つけたぜ、先輩」

佐倉「若松くん!?」

瀬尾「……」

若松「今日という今日こそ……」

部員「あ!! ちょうど良かった!! 君もモデルになってくれない!?」

若松「は?」

部員「そうね!! 二人揃ってポーズとか!!」

若松「あのな、俺はそんなことしにここに来たわけじゃ……」

スッ

野崎「……」

佐倉「野崎くんが眼帯を取った!!?」

野崎「若松、モデルになってくれ」

若松「はい!!! 俺でよければ!!」

女「全員描き終わったわ!! ありがとう二人とも!!」

瀬尾「おっしゃああああ!!! 若!! バスケしようぜ!!」

若松「ちょ、ちょっと!! 待ってくださいよ!!」

佐倉「二人とも、仲良いね野崎くん!!」

野崎「あ、ああ……」










瀬尾「おらぁ!!」ブン!!

若松「いてっ!!」

若松「なんで……なんでいつも俺ばっかり!!」

野崎「また瀬尾にやられたのか……」

若松「はい……」

若松「……そうだ!! 俺、眼帯使います!!」

野崎「また眼帯か……」

若松「美術部の時は人が沢山いたから阻止されちゃったけど……今度は大丈夫です!!」

若松「先輩と遊ぶ約束をして先輩と会う時に……この眼帯をつければ……」

若松「邪魔する人はいない……今度こそ先輩にリベンジしてみせます!! 先輩がビビるぐらいに怒ってやります!!」

野崎「そうか……上手くいくといいな」

その後

瀬尾「まさか若の方から遊びの誘いが来るなんてなー」

瀬尾「まぁ可愛い後輩の頼みだ、明日行ってやろっと」

女「瀬尾さん、明日のコンクールの話だけど……」

瀬尾「えっ明日あんの?」

女「ええ、明日あるわよ」

瀬尾「後輩と遊ぶ約束しちゃったんだけど」

女「ええっ!? 駄目よそんなの!! 断りなさい!!」

瀬尾「えー……」

瀬尾「……」

瀬尾「そうだ、帰りに会えばいいんだ」

会う日当日

若松(眼帯)「……」

若松「……何分待たせてやがる」














瀬尾(マーメイド)(元に戻すのめんどくせーしこのまま行こーっと)












瀬尾「……」スタスタ

若松「!!!」

瀬尾「……」

若松「よお先輩」

瀬尾「……」

若松「急に会う時間を午後にしてくれとはいい度胸じゃねえか」

瀬尾「……」

若松「こっちは何分待ったのか知ってるのか?」

瀬尾「……」

若松「今日に限らねえよ、いつもいつも遅刻してるよな?」

瀬尾「……」

若松「あんたは待ってる側の気持ちを考えたことあんのか?」

瀬尾「……」

若松「なぁ先輩、いつも俺にボールぶつけてるよな?」

瀬尾「……」

若松「偶には俺にぶつけさせてくれよ」

瀬尾「……」

若松「普段俺がどんだけ酷い目にあってるか教えてやるぜ」

瀬尾「……」

若松「ちゃんとボールも持ってきた。 ほら、早くやろうぜ。 バスケと言う名のドッジボールをよ」

瀬尾「……」

若松「……おい」

瀬尾「……?」

若松「さっきからあんた、ずっと黙りやがって……」

瀬尾「……」

若松「あんたは人間か? ちゃんと口あんだろ?」

瀬尾「……」

若松「口があるならちゃんと言えよ、『ごめんなさい』ってよ」

瀬尾「……」

若松「それが言えたらボールぶつけるのはやめてやるよ」

瀬尾「……」

若松「……なんだよ、口がねぇのか。 だったら……」

ブン!!

若松「グハッ!!」

瀬尾「……」

若松「ちょっ……先輩……俺のボール奪うんじゃねえ!!」

瀬尾「……」ブン!!

若松「おい!! 投げるのやめろって……いたっ!!」

瀬尾「……」ブン!!

若松「やめろって言ってるのが聞こえねぇのか!!……あたっ!!」

瀬尾「……」ブン!!

若松「ちょっ……」ガン!!

若松「おまっ……」ガン!!

若松「やめっ……」ガン!!













野崎「……」

野崎(尾瀬に仕返しをする和歌というネタが描けると思って若松の後をつけたが……)

野崎(まさかこんなことになるとはな……)

尾瀬『おはようございます』

和歌『ちょっ……なによそれ! 気持ち悪いわよ!!』

尾瀬『しかしいつもの性格だと嫌われると思いまして……貴女の為ならどんな風にでも変わります』

和歌『そ、そんなんだったら……前みたいな自己中でワガママな方がマシよ!!!』

和歌『昔のアンタに……戻ってよ!!』

尾瀬『……やっと俺を気に入ってくれたか』ニヤッ

和歌『な、なんでそうなるのよ!!//』







堀「野崎……若松と瀬尾の間になんか進展があったのか?」

野崎「いえ、特に何も」













瀬尾「シュート!!」ブン!!

若松「ぐはっ!!」

〜終わり〜

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