霞「はぁ…やっと届いた…」 (35)

鎮守府 艦娘寮


霞「…」


ドア>コンコンコン!


霞「!」ビクッ!


霞「は、はーい!今開けるわ」ガチャ!


清霜「霞ちゃん、こんばんわ。夕方に霞ちゃん宛の宅配便が届いてたから、持って来たよー」つ荷物


霞「ありがとう…。今日は何回も確認して悪かったわね…」ニモツウケトリー


清霜「いやいや~、これも郵便当番の務めだからね。当番は日替わりでやるんだから、お互い様だよ」ハンコクダサイー


霞「そう言ってくれると、私も気が楽になるわ。ありがとう」ココネ…ポン…


清霜「どういたしまして。…それって、実家からの荷物だよね?なら楽しみにするのも無理はないよ~」


霞「そ、そうなのよ!ママったら、急に私に送りたいものがあるって言うから、、、ホントおせっかいよね!」アセアセ///


清霜「……ママ?」


霞「あ…!」カァ///////


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霞「とっ、、、とにかく、清霜!荷物ありがとう!」


霞「さあさあ、まだ郵便はたくさんあるんだから次の部屋へ行った!行った!」グイグイ


清霜「えへへ…。は~い、それじゃ清霜!引続き郵便当番の任に励みまーす!それじゃ霞ちゃん、またねー」


ドア>バタン!


霞「…」ソォ… ←ドアに耳を当てている


ドア>コンバンワ-ユウビンダヨー


霞「…」


ドア>アラキョウハキヨシモチャンガトウバンナンデスネ


霞「…」


ドア>ヤマトネエサマ!


ドア>ウフフ…ゴクロウサマデス、キョウハアト…ド……ノコッテ…ノ?


ドア>ハ…アトハ……テイトク…


ドア>……


霞「…」


ドア>…


霞「…」


ドア>


霞「…行ったわね」

荷物>ドサ!


霞「はぁ…やっと届いた…」


霞「(いくら頭に来ていたとは言え、我ながらバカをしたものだわ…)」


霞「(思えばあれは、一週間前…)」ポワポワ


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一週間前 鎮守府 第一埠頭


霞「…と、第一艦隊は敵主力部隊の殲滅し、海域の解放に成功しました!」ケイレイ


提督「よくやってくれた!今回の勝利はすべてお前達の努力のおかげだ……ありがとう」ペコリ


大淀「て、提督!頭をあげて下さい!」オロオロ


足柄「そうよ!今回の勝利は提督の采配あってのものなんだから、胸をはりなさい!」


霞「まぁ、私から言わせればまだまだなんだけど…、今回はほめてあげるわ」


朝霜「霞ったら…こんな時でも素直じゃないんだからなーまったくよー」


清霜「朝霜ー、でも霞ちゃん嬉しそうだよー?」


霞「ちょっ!朝霜!清霜!アンタ達何いってんのよ!?」


艦娘>ヤイノヤイノ!


艦娘>ヤイノヤイノヤイノ!




提督「さあさあ」パンパン!


提督「報告もしてもらったことだし、早く補給と入渠に行ってくるといい」


提督「今日は激戦だったからな……その…目のやり場に困るし…な…?」メヲソラシー


霞・大淀・足柄・朝霜・清霜「「「「「え?」」」」」←全員大破or中破状態

提督「特に、足柄と大淀は大破してるから…」ソラシー


大淀「あっ…///」ササッ//


足柄「あらあら~?提督~?赤くなってカワイイ~」( ´∀`)σ)Д`) ツンツン


提督「うぅ…//」


霞「まったく…。部下に欲情するなんて、どーしようもないクズね!」


提督「うっ!」グサ!


清霜「か、霞ちゃん…それは言い過ぎだよ?」オロオロ


朝霜「まっ、まぁ提督も男だし…しょうがないよな?」アセアセ


霞「ふん…。今だって私たちをいやらしい目で見てるかもしれn」


提督「…?、いや霞。お前達駆逐艦をそんな目で見たことは無いからな?安心してくれ」


霞「え…?」

提督「そうだな…、言うなれば兄妹というか…、自分の子供を見守る感じだな」


霞「」


提督「現に今だって、霞を見ても早く入渠させなきゃって考えしかないし…」チラ…


霞「」←中破


提督「うんうん。だから、安心して良いんだからな!霞!」ポン


霞「」


提督「霞…?どうしたんだ…?」


霞「…ク……カン…」プルプル


提督「霞…?」


















霞「そ…ヒッグ…そうよね…。それを聞いて、、グスン、、安心したわ…」ポロポロ


提督「か、霞…?」


霞「…!!」グシグシ


霞「じゃ、じゃあ皆!私…先に入渠してくるわね…」ジワ…


霞「アンタ達も早く来なさいよ…」スタスタ











提督「霞…」

続きはまた明日。

その夜 鎮守府 艦娘寮 霞の部屋


霞「何よ何よ!あのクズ司令官たら!私には魅力が無いってこと!ほんと失礼しちゃうわ!」プンスカ


霞「ほんと失礼なんだから…」


霞「ほんと…」






霞「(当然よ…ね…)」


霞「(女の私から見ても、大淀や足柄は素敵な女性だもの…それに比べて私は…私は…)」


パソコン>ウィーン


霞「…」カチャカチャ…カチ…


霞「…下着…特集…」カチ…


パソコン>「ゴッティーシタギトクシュウ」「セメルシタギマモルシタギトクシュウ」「シタギトクシュウ。コイビトタチノロマンチックナヨルノオテツダイ」



霞「(…こんなの着たら、アイツも私のこと…女の子としてみてくれるのかしらね…)」



霞「って、ばかばかしい!なんでアイツのために、こんなことまでしなきゃいけないのよ。やめやめ!」


霞「…」ジー


霞「物は…試しよね…?」


購入←カチッ!


足柄「あら霞ちゃん!ずいぶんと大胆なものを買うのね?」ヒョコ

霞「にゃ!あっ、、足柄!?なんでアンタがここにいるのよ!?」ガタ!


足柄「あら?私は何回もノックしたわよ?」


足柄「だけど、どこかの誰かさんには聞こえなかったみたいね~?」


霞「………どこから見てたの…?」ギリッ


足柄「いーえ、さっき来たところよ。…だけど、霞ちゃん。これはまだ霞ちゃんの年には早いと思うのよねーお姉さんは」


霞「…!」ピク!


足柄「霞ちゃんはまだ若いんだから、もっと年相応の…え~と…」


霞「…」


足柄「そうね!霞ちゃんの年齢ならこの辺のブランドの方が良いと思うわ?」


霞「…」


足柄「…霞ちゃん?」




霞「あっ足柄には私の気持ちなんかわかんないわよ!!!」キーン--!!

足柄「霞…ちゃん…?」


霞「そうよ!私はまだ子供よ!だからアイツが、、司令官が私をどう見てるかなんて分かってたわよ!」


霞「あいつは大人で、私は子供!だから子供扱いされるのも…。そういう対象として、はなから見られていないことも重々承知してたわよ!」


霞「だけど…だけど…」


足柄「…」


霞「あきらめ…きれないよ…ヒッグ…。あきらめたくない、あきらめたくないよ…。なんとかしてアイツを振り向かせて…振り向いて貰いたいよぉ…エッグ…」ポロポロ


足柄「…」


霞「…ねぇ?もし私が足柄や大淀みたいに大人だったら、アイツも私のことを女の子として見てくれてたのかな…?」


足柄「…」


霞「どうしてあいつは大人で…私は子供なのよ……どうして…どうして…?」グスン…


霞「…どうしようも…ないじゃない…どうしよう…も…」

すみません。今度こそ続きは明日です。

身体成長しない系か

再開します。


>>17
成長しますが、今は提督と年齢が釣り合わないだけです

足柄「霞ちゃん!」ダキ!


霞「ふえっ!?」////


足柄「ごめんなさい。私も霞ちゃんのこと、子供だって思ってた」ギュー


足柄「霞ちゃんも、もう立派に一人の男性を好きになる女になったことよね……」ナデナデ


足柄「よし!明日はちょうど二人とも、お休みだったわよね?」


足柄「なら私が霞ちゃんを、頭の先からつま先まで素敵な女性になれるよう、コーディネートしてあげるわ」


霞「足柄……」ウルウル


足柄「霞ちゃんは綺麗なんだから!めいいっぱいオシャレして提督を見返してやりましょう。そして、霞ちゃんから目が離せなくなるくらいメロメロにさせちゃいましょう!」


霞「うん……うん…」グスン


足柄「さあ、涙を拭いて……」つハンカチ


足柄「この涙を拭いたら、また勇敢で負けず嫌いな私達の旗艦「霞」に戻るのよ」


霞「ふー……」ゴシゴシ

霞「よし!取り乱して悪かったわね、足柄」


足柄「うん、いつもの霞ちゃんへ戻ったわね」


霞「ふん……じゃあ、明日は頼んだわよ。あの女心がわからない鈍感をギャフンと言わせないといけなんいだからね!」


足柄「その意気よ、霞ちゃん。それじゃあ、明日は頑張りましょうね」


霞「ええ、宜しく頼むわよ。……足柄」


足柄「うん?なあに、霞ちゃん?」









霞「…アリガトウ……」


足柄「はい、どういたしまして」ナデナデ

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鎮守府 艦娘寮 現在


霞「次の日、足柄との買い物は非常に得るものが多かったわ」


霞「何より……楽しかったし」


霞「で、問題は気の迷いで買った通販よ……」


荷物>デーン!


霞「気づいた時には、もうキャンセルは不可…。でも頼み倒して、荷主を実家に名義に変更して貰えたのが幸だったわ」


霞「さーて、どうせ捨てちゃうけど、一度位は見てみようかしらね」ゴソゴソ


霞「(そうよ、これは買主の検査義務よ……決して中身に興味があるとかじゃないわって…)」


霞「あら?この荷物、宛名が私じゃないわね…?」


霞「(よく確認しなかった私も悪かったけど、まったく清霜ったらそそっかしいんだから)」


霞「え~と、なになに?送り状の宛名は、、、、鎮守府、、、、提督様で、品名は……パソコン部品?」

霞「司令官ってパソコンを自作するのが趣味だったのね、、ってそうじゃないわ!」


霞「マ、マズイ!もし、私が荷物を間違って受け取った人が気づかずに中身を開けたら……」ゴクリ…


霞「いっ今すぐ清霜に確認に行かないと!」



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鎮守府 大食堂


清霜「ごめんさい、霞ちゃん!私、間違った荷物を渡したことにまったく気づいてなかったよ」ペコリ


朝霜「おいおい、清霜。郵便当番が配る荷物を間違えちゃ駄目だろうが、まったくよー」


清霜「う~、、面目ないです……」シュン


霞「終わったことだから、清霜のミスを責める気はまったくないわよ……で、肝心の私の荷物を誰に渡したか心当たりはないの!?」


清霜「夕方の分だよね。え~と、手紙はたくさんの人に渡したけど、宅配便があったのは霞ちゃん含めて四人だけだったから……」


霞「四人ね、だったら早く残りの三人の名前を教えてちょうだい」クワァ!


朝霜「か、霞…お前ちょっと落ち着けよ……」


霞「こっちは一刻を争うの!っで、清霜!思い出せた?」


清霜「うん、夕方は提督と霞ちゃん。それと大井さんと榛名さんの四人に荷物を渡したよ」


霞「司令官と大井さんと榛名さんね、分ったわ!それじゃ清霜、今後はミスがないように気をつけるのよ。じゃ、またね」ダダダダ…






朝霜「なーんか変だよな?霞の態度」


清霜「でも、実家からの荷物だって言ってから、よっぽど大事なものが送られた来たんだよきっと」


朝霜「ふーん。大事なもの、ね……」

続きはまた明日

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提督私室の前


霞「ハァ……最悪だわ。よりにもよって、私と司令官の荷物が取り違えられていたなんて」ポワポワ




榛名『間違った荷物を受取ってないか、ですか?いいえ、あれは榛名の注文したものに間違いありません』


榛名『ほら、私の机の上にお菓子の箱がありますよね。あれが今日届いた荷物の中身です』


榛名『御姉様達と食べようと思って買った焼き菓子なんだけど、霞ちゃんもおひとつどうぞ』つクッキー




大井『あら、霞が私の部屋を訪ねるなんて珍しい……えっ?、今日受取った荷物を間違えていないか確認して欲しいですって?』


大井『まぁ今から開けようと思ってたから別に良いけど』ゴソゴソ


大井『ほら、良く見なさい。私の荷物の中身は本だけよ』つ料理本


大井『もし興味があるなら、いつでもいらっしゃい。なんでも貸してあげるわよ』




霞「榛名さんと大井さんの荷物はちゃんと届けられていた。となれば、私の荷物は今……」


霞「司令官の私室の中にあるはず…」










ドア>キィ…


霞「(よし。この時間、アイツまだお風呂から帰ってきていないわ)」


霞「(清霜から受取った荷物を開けないで、すぐ部屋に持って行ったことは、秘書官の大淀から確認済み)」


霞「(あとは、この荷物を取り換えればいいだけだわ)」つ提督宛の荷物


霞「さて、私の荷物はどこかしら……」キョロキョロ



荷物←机の下


霞「あった!……うん、宛名は私の名義になってるわね」


霞「でも、司令官も変な所に荷物を置いているのね…。机の下じゃ荷物が汚れちゃうかも知れないのに……」


霞「って、長居は無用だわ。早くこの部屋を出ないと」つ霞宛の荷物 ソォ~


ドア>イヤーキョウハツカレタカラフロガキモチヨカッタヨ


霞「っ」ビクッ!

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