学生「就職を有利にするため、ボランティアでもやるか!」 (105)

学生(なんかねーかな……楽そうなヤツ。すぐ終わるヤツ)ペラペラ…

学生(お、これよさそうだな)

学生(『一日老人ホームボランティア』……特に予定もない日だな)

学生(内容は……介護とかやるわけじゃなく、あくまで交流会みたいなもんか)

学生(つまり一日、爺さんや婆さんと話したり遊べばいいわけか、ラクショーだな)

学生(一回体験さえしちまえば、あとはあることないこと肉付けして)

学生(イラクとか行く人並みのボランティア精神を持ってるってことにすりゃあいい)

学生(よぉ~し、応募しよ)ピポパッ

学生「あ、もしもし──」

ボランティア当日──

ワイワイ…… ガヤガヤ……

学生(おお~いるいる)

学生(ボランティア精神のボの字もなさそうな奴らが、ウヨウヨと)

「じゃあ今日、6時に××駅でね~」

学生(朝っぱらから、もう夜の話してんのかよ)

「時間通り終わらなきゃ、バイトマジやべーんだけど」

学生(バイトある日に来てんじゃねーよ)

学生(って俺も他人のことはいえんけど……)

学生(この地域来るの初めてだから、終わった後の散策がむしろ本番だし……)

職員「おはようございます、皆さん!」

職員「せっかくですから、皆さんの本日の意気込みをうかがいましょうか」ニコッ

「お年寄りの方々と交流したくて~……」ウンタラ

「せっかくの大学生活、色んな経験をしたく~……」カンタラ

「インターネットの普及で直に人と接する機会が~……」ドータラ

「ボクはおじいちゃん子だったもので~……」コータラ

学生(どいつもこいつも優等生なこって……)

職員「君は?」

学生「え、ああ、たまにはこういうのもいいかな……って思いまして、ハハ」

学生(たまには? こんなもん二度とゴメンだ、バカ)

学生(やっぱ俺も他人のことはいえねーな……)

男「そりゃもちろん!」

男「就職を少しでも有利にするためっすよ!」

ザワッ……

学生「!?」

職員「…………」ヒクッ

職員「そ、そうですか!」ニコッ

学生(なんだ、あのバカは……)

学生(ニコニコ笑顔な職員も、さすがに一瞬ひきつってたぞ)

学生(まぁ、どこにでもいるよな)

学生(人とちがう自分ってやつを演出するために、あえて斜めな発言するバカ……)

学生(ああいうのが空気の読めない奴っていわれるんだろうな)

交流会開始──

老婆「あら、どうもおはようね~」

学生「おはようございます」

老婆「これからはあなたたちのような若い力がこの国を背負うんだからね」

老婆「今、就職とか大変らしいけど、頑張ってちょうだいね~」

学生「ハハ……そうですね。せめてもっと景気がよくなればいいんですけど……」

老婆「そうねぇ~」

学生(つまんねぇ……なにこのどうでもいい会話)

学生(俺はもちろんだけど)

学生(多分向こうも、俺ぐらいの世代と何話していいか分からないんだろうな)

学生(愛想笑い疲れたし、適当に切り上げて、他の人のとこ行くか……)

学生「まぁとにかく、今日の経験を生かして、社会に出てからも頑張ります!」

老婆「そうね」

老婆「それじゃ、頑張ってね~」

学生「はい!」

学生(ふぅ……解放された)

学生(元々俺、自分のじいちゃんばあちゃんにも懐くタイプじゃなかったけど)

学生(知らない爺さん婆さんとしゃべるのって想像以上にキツイんだな)

学生(心なしか、婆さんの方も俺が会話切り上げたらホッとしてたし)

学生(誰だよ、こんなクソ企画立てたの……なぁ~にが世代間コミュニケーションだ)

学生「──ん?」

ワイワイ……

老人「ほぉ~う!」

老人「オレの孫より若い男が、いいよるな!」

男「そりゃそうだ!」

男「俺より年上の孫を持つ爺さんに、遠慮なんかしてられないって!」

ワイワイ……

学生(あれはさっきのバカ……)

学生(ふうん……けっこう楽しそうにやってるじゃねーか)

白髪「お前さん、将棋は指せるかね?」

学生「ええ、一応」

白髪「じゃあ一局指さんかね?」

学生「いいですよ」ガタッ

学生(よかった……しゃべったりするよりこっちのが気楽だ)

学生(黙って将棋を指してりゃいいんだからな)

白髪「じゃあ君からどうぞ」

学生「はい」パチッ

学生「…………」パチッ

白髪「…………」パチッ

学生「…………」パチッ

白髪「…………」パチッ

学生(なんというか、これはこれでキツイな……)

学生(初対面の爺さんと向かい合って、黙々と将棋を指す……)

学生(俺たちどうせ会話も弾まないし将棋指すしかないもんな、みたいな空気が)

学生(たまらなく苦痛だ……)

学生(ここが将棋サロンとかなら、もう少し違ったんだろうけど……)

学生(どんだけワガママでナイーブなんだ俺は)

学生(将棋自体は好きなのに、全然楽しめねえ……)

学生「負けました」ペコッ

学生(終わった……)

学生(負けたけど、全然悔しくない……)

学生(ゲームに集中しなかったから負けたのか、あるいは実力で負けたのか──)

学生(それすら分かんねえ……)

学生(来るんじゃなかったなぁ……俺はどうやらボランティアに向いてないらしい)

学生(これなら寝てた方が百倍マシだった……)チラッ

学生「──ん?」

男「じゃーんけーん、ぽんっ!」バッ

男「おっしゃあ、俺の勝ちいっ!」

メガネ爺「オイ、なんかイカサマしてんだろ!?」

男「老眼鏡かけた年寄り相手に、んなことするかっての!」

学生(なんで、たかがジャンケンであんなに盛り上がってんだよ……)

学生(いや、よくよく見るとアイツ)

学生(すげー本気でやってんな)



男「どうよ婆さん!? 俺のバイブ式肩揉みは!?」ブルブル…

婆「お~~~~~効くねぇ~~~~~」ブルブル…

職員「コ、コラ、あまりムチャなことは……!」オロオロ



学生(就職有利にするってだけなら、適当にやったっていいだろうに……)

学生(こんなところでスタミナ使ったって得はないだろうに……)

学生(なんで全力でやってるんだ?)

昼食時間──

ワイワイ……

学生(あ~……うまくもまずくもないメシだったな)

学生(まあ老人ホームのメシなんてこんなもんか)

学生(お、あれは──)

男「…………」ガタッ

学生(トイレにでも行くつもりか?)

学生(なんかストーカーっぽくてイヤだけど、ついていくか……)ガタッ

学生(ちょっとアイツと一対一で話をしてみたくなった)

学生「なあ、君」

男「ん? なに?」

学生「君さ……たしか朝、就職を有利にするためにここに来たっていってたけど」

学生「まぁ……ぶっちゃけ俺もそうなんだけどさ」

学生「で、君を見てたら動機が動機なのに、案外マジメにやっててビックリしてさ」

学生「なんで爺さん婆さん相手に本気で接してるわけ?」

男「え、だって──」

男「こういうのって本気でやらなきゃ、意味ないじゃん?」

学生「!」

男「自分の血肉にするには、本気でやらないとさ」

男「まぁ俺自身、こういうのがわりと好きってのもあるけど……」ポリポリ

学生「あ、ありがとう……それじゃ」スタスタ…

男「?」

学生「…………」スタスタ…

学生(そうか……本気でやらなきゃ意味ないよな)

学生(いくら嘘で肉付けできるっていっても)

学生(本気でやった経験に肉付けするのと、適当な経験に肉付けするのじゃ──)

学生(やっぱり全然ちがうはずだ!)

学生(──よし!)パシッ

学生(なんかちょっと目が覚めた気がする!)キッ

午後──

学生「さっきはどうも」

白髪「おお、お前さんか」

学生「すみません、もう一局指させてもらえませんか?」

白髪「え……いいのかい?」

白髪(さっきはずいぶんつまらなそうに指していたが……)

学生「午前中はぼんやり考えごとをしてたせいで負けました」

学生「でも、昼休み中にそれは解決しました」

学生「今度は本気でやります。余計なことは考えず!」

白髪「……いいとも!」

学生(老人ホームで老人相手に賭けなんか、もちろんご法度だけど──)パチッ

学生(この勝負に負けたら──)パチッ

学生(全財産失う! いや、俺が死ぬ!)パチッ

学生(いや、地球が滅ぶぐらいのつもりの本気で指す!)パチッ

白髪「くっ……」

白髪「ま、負けだ……」

学生「よしっ!」グッ…

白髪「も、もう一局だ……今度はワシが勝つ!」

学生「いいですよ」ニッ

学生(やっぱり本気で指すと将棋ってのは楽しいな)パチッ

学生(楽しく将棋が指せるようになると、気持ちも楽になって周囲が見えてくる)パチッ

ワイワイ……

「へぇ~、すごい人生を送ってるんですね。ちなみにウチのじいちゃんは──」

「今度これ、ウチで作ってみますね!」

「ハッハッハ、マジウケる! ジーさん最高!」

ワイワイ……

学生(……みんな、それなりに盛り上がってるな)パチッ

学生(この後予定入れてた女や、今日バイトがあるっていってた奴も──)パチッ

学生(ちゃんとやってるじゃん)パチッ

学生「…………」パチッ

学生(あ、しまった凡ミス! バカ、なにやってんだ!)

白髪「スキあり!」パチッ

学生「ぐっ……やっちまった……クソ! 負けました……!」

白髪「ハハハ、今度はワシの勝ちだな」

学生「なんの、次は俺が勝ちますよ」

学生「こうなったら、勝ち越すまでやめませんから!」

白髪「負けず嫌いな奴じゃな……よかろう!」

職員「そろそろ交流会、終了の時間で~す!」

白髪「む……」

白髪「まあこの辺にしておこう」

白髪「ちょうど勝敗数は引き分けだしな」ニッ

学生「午前中の一敗を数えなきゃ、俺の勝ち越しですけどね」ニッ

白髪「ハハハ、強情な奴め」

学生「ハハハ、そちらこそ」

白髪「ま……君らのような若者が、こんなとこ来る機会はなかなかないだろうが」

白髪「来たらワシと将棋の一局でも指してってくれや」

学生「はい、そうします!」

学生(あ、あそこにいるのは午前中気まずい会話で終わった婆さんだ)

学生「あ、あの!」

老婆「あら、朝一番で私と話した子ね?」

学生「ええ、朝にも話しましたけど──」

学生「俺、今日の経験を絶対将来に生かしますから!」

老婆「あらあら、今日一日でずいぶん顔つきがたくましくなったわね~」

老婆「期待してるわよ~」

学生「はい!」

学生(よかった……これでやり残した宿題をきちんとやれたというか)

学生(胸のつかえが取れた……)

職員「では、本日はここで解散となります」

職員「皆さん気をつけてお帰り下さい」ニコッ

ワイワイ……

「あ~……疲れた」

「でも、案外楽しかったね」

「年に一度ぐらいなら、また来てもいいかな」

ワイワイ……

学生(疲れたっちゃ疲れたし、たま~にならまた来てもいい、か)

学生(だいたいみんな、俺と同じような感想みたいだ)

池沼施設
子どもに無理やり入れられた年寄り
捻くれたクソ老害どもしかいねーんだよ糞が

学生(なんというか……今日は来てよかったな)

学生(最初はどうなるかと思ったけど、わりと楽しめたし……)

学生(若者ってまだまだ捨てたもんじゃないじゃん、って気になれた)

学生(いや、俺も若いんだけどさ)

学生(爺さん婆さんにも苦手意識あったけど、少しは克服できたっぽいし)

学生(まぁ、きっとアクション映画見て強くなった気になってるようなもんで)

学生(明日になったら、ほとんど今の感動なんか忘れてるんだろうけど……)

学生(それならそれでいいや。それでも十分価値はある)

学生(お、あそこにいるのは──)

学生「おい、君」

男「ん?」

学生「さっきはありがとう」

男「へ?」

学生「それじゃ」スタスタ…

男「?」

学生(ぜってー変な奴だと思われただろうな。まぁ、どうせ二度と会わないし、いっか)

学生(よぉ~し、就活頑張るぞ!)

しばらくして──

学生(さぁ~て、今日も面接だ)

学生(もう何社か祈られて、今日の企業も受かる見込みは少ないだろうけど)

学生(本気でやらなきゃ意味がない!)

学生(おかげで少しずつコツみたいなのは掴めてきたしな)

学生(ポジティブに、ポジティブに!)

学生(ネクタイを整えて、髪を整えて──)ススッ

学生(いざ出陣!)

社員「本日はこの五名で、集団面接を行います」

社員「順番になりましたら、全員で部屋にお入り下さい」

学生(あ~……この待ち時間がたまんねえ)ドキドキ…

学生(初めての面接の時に比べりゃ慣れたもんだけど)ドキドキ…

学生(さて、俺のライバルはどんなメンツかな)チラッ

男「…………」

学生「!」ドキッ

学生(コイツはあのボランティアの時の──間違いない!)チラッチラッ

男「…………?」

学生(向こうは俺のことを全然覚えてないみたいだ。ま、当然か)

学生(こんな偶然があるとはなぁ……)

学生(なんだろ、この子供の頃の憧れの人と再会しました的な高揚感)ドキドキ…

学生(なんか余計緊張してきた……)

集団面接開始──

面接官A「どうも、皆さんこんにちは」

面接官A「さて、今日は各自自己紹介から──といきたいところですが」

面接官A「まずは皆さんがこれまでに体験したボランティアの話をうかがいましょう」

面接官A「もしなければ、ボランティア活動に準ずることでも結構です」

面接官A「では、まずそちらから順番にいきましょう」

就活生A「は、はいっ! えぇと、私は──……」

学生(うお! なんでいきなりボランティア!?)

学生(急に皆が用意してなさそうな妙な質問振って、反応を見るってタイプだ!)

学生(でも、ボランティア体験の話ならまだ対処できる)

学生(せっかく、アイツと一緒のグループなわけだし)

学生(面接官というよりもむしろ、アイツに聞かせるつもりで話そう!)

学生(それで面接落ちても全く悔いはない!)

先に三人が話し終わり──

就活生C「……──という体験をしました」

面接官A「ふむ、なるほど……」カリカリ…

学生(おお、すげえメモられてる! たしかに今のはいい話だったもんな)

学生(やっぱ本格的にボランティアやってた人の話は、リアリティや密度がちがうわ)

学生(だけど、こんなすごい人が先に話したら、かえって開き直れる)

面接官A「では、続けて四番目の方、どうぞ」

学生「はい!」

学生「私は……老人ホームで一日年配の方と触れあうというボランティアをしました」

学生「といっても動機は不純で……」

学生「学生のうちにちょっとしたボランティアでもしておけば色々有利になる──」

学生「といった程度のものでした」

学生「たった一日ですし、体験してしまえばこちらのものだと……」

学生「ですが最初のうち、私は上の世代の方とうまく馴染めず──」

学生「軽はずみな気持ちで参加したことを後悔し始めていました」

学生「でも、そんな時でした」

学生「同じ参加者の中に、とても活発に年配の方々と触れあってる人がいたんです」

学生「私はつい興味本位で“なぜそんな本気でやってるんだ?”と聞いてしまいました」

学生「すると彼は“本気でやらなきゃ意味ないだろ”と即答しました」

学生「“本気でやらなきゃ、自分の血肉にはならない”と……」

学生「私は……たしかにそのとおりだと……感じました」

学生「本気で取り組まねば意味がない。動機が不純であればなおさらだ、と」

学生「そして私はあえて敬老精神を捨て、本気でご年配とぶつかりました」

学生「本気で会話をし、本気で将棋をし、本気で勝ち、本気で負けました」

学生「ある人には“今日一日でずいぶんたくましくなった”といってもらえました」

学生「たった一日の出来事でしたが……私にとってはかけがえのない思い出です」

学生(ふう……いいきった)

学生(なんというか……すげースッキリした)

面接官A「ふむふむ……」カリカリ…

面接官B「ちょっと聞きたいんだけど……」

学生「!」

学生(今までの三人は追加質問なんかなかったのに……)

面接官B「もし、君に本気でやらなきゃ意味がないといった参加者と再会できたら」

面接官B「君はなんといいたい?」

学生「そうですね……」

学生「“ありがとう、おかげで今も本気でやれている”とだけ──」

面接官B「……君はいい出会いをしたね」

学生「ありがとうございます」

学生(というか、隣に座ってるんだけどさ……)

面接官A「では、最後に五番目の方」

面接官A「なにかボランティア経験などがあれば、お話し下さい」

男「…………」

学生(さぁ、聞かせてくれ!)ゴクッ…

学生(あの日あの時あの場所で、俺の目を覚ましてくれたアンタは──)

学生(あの老人ホームでのボランティアでいったい何を思い、何を感じたか!?)

学生(俺が本気で聞いてやる!)

男「は、はひっ!」

男「ワ、ワタクシは……お爺さんやお婆さん、と楽しく、お、お話し、しましたっ!」

男「い、以上でしゅっ!」

面接官A「はい、では次の質問に移ります」



学生(あがり症かよッ!!!!!)





                                     おわり

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|         J( 'ー`)し.|

|            ( )  .|          ( 'A`)
|       幸    | |   |       辛  ノ( ヘヘ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

|               |
|        J( 'ー`)し .|
|         o一o   |          ( 'A`)
|       辛  〈 〈    |       辛   ノ( ヘヘ
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|               | 'ー,`)し

|               |o一o       ( 'A`)
|       辛       | U     辛   ノ( ヘヘ
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|       辛 ノ( ヘヘ   |       辛   ノ( ヘヘ
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