エレン「アニに告白された」(181)



進撃ssです
キャラ崩壊・捏造・ネタバレあり
こんなタイトルですが恋愛メインではないです
鬱展開の可能性あり

エレン(アニに告白された)

エレン(夕食後、対人格闘訓練の自主練習に付き合ってもらって…)

エレン(それで…告白されたんだ)

エレン(“ふたつのこと”、を…)

~~~~数分前~~~~


エレン「フッ、おらっ」ガシッ

アニ「甘い」ガッ バキィッ 

エレン「いって!!」ドサッ

アニ「アンタは分かりやすすぎるんだよ、表情や目線で次どんな技がくるか丸わかり」

エレン「く、っそぉ…でも最初よりはよくなっただろ!?」

アニ「…さぁ、どうだろうね」フン

エレン「ちぇ、ちょっとくらい褒めてくれたっていいだろ」ムッ

アニ「褒められたいならさっさとそれに値するだけの実力をつけるんだね」

エレン「お前本当にそっけないよな…さすが氷の女と呼ばれるだけあるな」

アニ「……また蹴られたいの?」

エレン「なっ、冗談に決まってるだろ!?感謝してるよ!自主練にまで付き合ってくれて!」

アニ「…どうだか」

エレン「本当だって!お前が居てくれてよかったよ!」

アニ「なっ…」カァ

エレン「ん?顔赤いけど暑いか?わりーな付き合わせちまって」

アニ「……」

エレン「なんだよ?急に黙って」

アニ「……」

エレン「おーい?」

アニ「ハァ、なんでアンタみたいな鈍感駆逐馬鹿男好きなっちまったんだか…」

エレン「馬鹿ってなんだよ失礼だな………って、え?」


アニ「……あ」

エレン「え、えっと…」

アニ「あ…あ、や、その…」アワアワ

エレン「……」

アニ「……」



エレン「あー…寮にもど、るか…」

アニ「…待ちなよ」

エレン「えっ」

アニ「さっきの…ちゃんと聞こえてたんだろ?」

エレン「あ、その…」

アニ「後戻りはできないんだ…もう一度言わせてもらうよ」



アニ「私はエレンのことが好きだ」

エレン「それは、友達としてとかじゃなく…」

アニ「アンタと私は一体いつ友達になったんだい…恋愛としての好き、だよ」

エレン「そ、そうか」

アニ「あぁ」

エレン「……」

アニ「……」

エレン(こういう時ってどうしたらいいんだ!?告白なんて初めてされてどうすればいいかなんてわかんねぇよ!!!)

アニ(自分で言ったことだけど…物凄く恥ずかしい…いつまで黙ってるんだコイツは…)

エレン・アニ「「あの」」

エレン・アニ「「」」ハッ

エレン「な、なんだよ」

アニ「そっちこそ、なに…」

エレン「えっと…その、さ、アニの気持はすっげぇ嬉しいよ」

エレン「オレ、お前のこと悪い奴じゃないって思ってるし、現にこうやって練習に付き合ってくれてるんだ」

エレン「氷の女なんかじゃない、優しい奴、なんだよな」

アニ「……」

エレン「でも、オレ、さっきアニが言ったように鈍感な駆逐馬鹿だから…誰かと付き合ったりするって考えたことないんだ」

アニ「……」

アニ(わかってたことじゃないか…なのに…)

エレン「だからさ、少しでいいから時間をくれ」

アニ「えっ?」

エレン「それで、もっと真剣に考えてみるよ、お前のこと」

アニ「あ、」

エレン「だめ、か?」

アニ「」フルフル

アニ「だめなんかじゃないよ…」

エレン「そっか、よかった!」ニッ

エレン「じゃあ今日はそろそろ寮に戻ろうぜ、練習に付き合ってくれてありがとな」

アニ「あぁ…」

アニ(エレン…こんな真剣にちゃんと考えてくれるとは思わなかったな)

アニ(やっぱり私はエレンのことが好きだ)

アニ(けど、このままでいいのだろうか、“あのこと”を隠したままで…)

アニ(……)



アニ「エレン、ちょっと待って」

エレン「ん?」

アニ(ごめんライナー、ベルトルト、それにお父さん…私は戦士になるより、故郷に帰るより、大切なことができてしまったみたいだ)

エレン「なんだ?アニ」

アニ「エレン…私…私は…」

エレン「どうしたんだ?顔色悪いけど…」

アニ「…っ、私…アンタに隠してたことが…言わなきゃいけないことがあって…」

エレン「?」 

アニ「私…実は…」




アニ「巨人なんだ」

エレン「……は?」

エレン「…はは!お前でも冗談とか言うんだな!」

アニ「冗談じゃないよ…」

エレン「笑えないぞその冗談。いいから早く寮に」

アニ「冗談じゃ…ないんだよ…」ブルブル

エレン「…」

アニ(身体の震えが止まらない…涙が出てきそうだ…エレン…!)ブルブルブル


エレン「アニ」

アニ「!」ビクッ

エレン「悪いけど…何が何だかわからない、最初から、全部、本当のことを話してくれよ」

アニ「…わかっ、た」

――――
―――
――


アニ「…ということなんだ…」

エレン「」

アニ(言葉を失うのも仕方ない…)

エレン「まさか…そんな…ライナーとベルトルトが…嘘だろ…」

アニ「…」

エレン「オレ…オレは…」

アニ「…」

エレン「オレの目的は…巨人を駆逐すること…この世から…一匹残らず」

アニ「…」ピク

アニ(そうだよね…コイツは巨人を誰よりも憎んでいる…そして私も元凶の一人)ブルブル

エレン「なぁ、アニ…」

アニ(殺されても…仕方ない…!)ブルブル

エレン「こっち向けよアニ」

アニ「!」ビクッ

アニ「エレン…」

エレン「お前が言ったことはわかった、アニとライナーとベルトルトがオレの母さんが死んだ元凶だってことも」

エレン「オレは巨人を憎んでいる、駆逐したい、その気持ちは変わらない」

アニ「……」ブルブル

エレン「けどさ、お前やライナーやベルトルトが悪い奴には思えないんだ」

アニ「えっ…?」

エレン「まだ頭がこんがらがってるってのもあるだろうが、お前ら三人をあの憎くて醜くて糞みたいな巨人とどうしても結び付けられない」

アニ「エレン…」

エレン「だから、今すぐどうこうはしない…考える。じっくり考えてそれから決断を出す」

アニ「えれん…!」

エレン「だめな奴だよなオレ…いざとなったら何も出来ねえ…わりぃ」

アニ「そんなことない!!謝るのは私の方だ…!!私なんかが…エレンを好きになってごめん…!」ポロポロ

エレン「お、おい、泣くなよ」

アニ「そうだよね…私なんかが泣いて良い立場じゃない…本来なら人を好きになっていい立場でもないんだ…」

エレン「おい…」

アニ「ごめんエレン…ごめんなさい…」

エレン「……」


~~~~~~~回想終わり~~~~~~~~

エレン「ハァ…」

エレン(一気に色んなことがあって…わけわからない)


アルミン「エレン?」

エレン「あ、アルミン…」

アルミン「何してるの真っ暗な食堂なんかで…早く寝ないと明日の訓練に響くよ?」

エレン「あぁ…ボーっとしてた」

エレン(まだ誰にも話さない方がいいよな…例えアルミンでも…)

アルミン「大丈夫?体調悪いなら無理しちゃだめだよ」

エレン「わかってるよ、もう寝るから部屋戻る。じゃあなアルミン」

アルミン「うん…って僕も同じ部屋なんだけど…大丈夫かなエレン…」

~~~~~~翌日~~~~~~


エレン「ミカサ、今日の対人格闘訓練のペア組んでくれないか?」

ミカサ「!…私は全然構わない、寧ろ大歓迎…!だけどエレンはいつもアニと組んでるはず…」

エレン「あ、あぁ…まぁたまには違う奴と組むのもいいと思ってな…」

ミカサ「そう…ならいい」

ミカサ(エレン…様子がおかしい…何かあった…?)


アニ「…」

エレン「フッ」ガッ

ミカサ「」バシッ

エレン「くそっ」

ミカサ「ハッ」ガシッ

エレン「うわっ」ドタンッ


エレン「くっそ…」

ミカサ「エレン、今日はいつもより反応が鈍い。体調が悪いなら休むべき」

エレン「へーきだよ!」イライラ

ライナー「なんだエレン、具合悪いなら医務室に連れて行ってやろうか?」

エレン「!!」

ミカサ「ライナー」

エレン(昨日のアニの話によるとライナーも巨人…鎧の巨人…)

ライナー「おい、本当に大丈夫かエレン?」

ミカサ「エレン、無理は…」

エレン「わかってるよ!うっせーな!」イライラ

ミカサ・ライナー「「!」」

エレン「あ、わりぃ…」

ミカサ「エレン…」

エレン「オレ他の奴と組んでくるよ」スタスタ



ライナー「どうしたんだアイツ?」

ミカサ「…」

~~~~~~夜・夕食後寮にて~~~~~~


アルミン「エレン、調子が悪いみたいじゃないか、ミカサが心配してたよ」

エレン「大丈夫だよ、アイツは気にしすぎなんだ」

アルミン「ならいいけど…」



エレン(今日はろくにアイツら三人を直視できなかった)

エレン(オレはどうするべきなんだ…わからない)

―――私なんかが…エレンを好きになってごめん…―――

エレン(昨日のアニ泣いてたな…本当に苦しそうに)

エレン(母さんが死んだ時…アイツらもまだガキだったはずだ)

エレン(子供だけであんな事件起こすわけない、もしかしたら何かに命令されたのかもしれない)

エレン(俺に力がなかったから母さんを救えなかった、アイツらにも力がなかったから逆らえなかったのかもしれない…)

エレン(無力で何もできない頃の自分が犯した過ちを、アイツらが後悔しながら、懺悔しながら今も抱えているのだとしたら…)

エレン(オレはそれを……)

コニー「おおいエレェン!!」

エレン「」ハッ

エレン「な、なんだコニー」

コニー「エレンもコッチ来て話そうぜ!面白い話してんだ!」

エレン「面白い話?」



アルミン「えっ、そうだったのベルトルト…!全然知らなかった…!」

ベルトルト「…はは…」

ライナー「おいおい、俺からしたらかなり分かりやすいぞ」

コニー「まじかよ!」

ベルトルト「……」

エレン「何の話だ?」

エレン(ライナーとベルトルトもいるな…)

コニー「聞いてくれよエレン!!ベルトルトってアニが好きなんだってよ!!」

エレン「は?」



コニー「好みのタイプの話になってさ、そしたらライナーが」

―――ベルトルトはアニだろ―――

コニー「って!!」

エレン「…」

アルミン「なんか意外だなぁ、二人って仲良かったっけ?」

ベルトルト「い、いや…」

ライナー「ベルトルト、コイツずっとアニのこと見てるからな!」

ベルトルト「ちょっと、ライナー…」

ライナー「?」ヘイシモード

ベルトルト「…」

エレン「…」


エレン(コイツら、あれだけの人を殺しといて…)イライラ

―――私なんかが泣いて良い立場じゃない…本来なら人を好きになっていい立場でもないんだ…―――


エレン(いやっ、人を好きになっちまうのは止められないことなんだよな…うん…)イラ




ライナー「俺はやっぱりクリスタだな」

アルミン「だと思ったよ…」

ライナー「クリスタは可愛いし優しい、結婚したい」

エレン「…」イライラ

アルミン「結婚っておおげさだなあ…気持ちはわかるけど」

ライナー「だろ?あー、結婚して幸せに暮らしたいな」

エレン「…」イライライライラ

コニー「おいおい、クリスタにはユミルがべったりなんだぜ、無理だろ」

ライナー「わかってるさ、でも希望を抱くのはいいだろ?」

エレン「…」イライライライライライライライライライラ

コニー「そうだエレン、お前も好みの女のタイプ言えよ!」

エレン「あ?…別にオレは」イライライライラ

コニー「つまんねー奴だな!じゃあ同期の中だったら誰がいいんだ?クリスタ?アニ?サシャ?ユミル?やっぱミカサ?」

エレン「いねーよ!」イライライライライラ

コニー「えー、じゃあエレンはマザコンってことで!」

エレン「は!?」イラッ

コニー「ユミルが言ってたんだ、女に興味がない奴はホモかマザコンだってな!」

エレン「まざこん…」

アルミン「ちょっとコニーいい加減に…」




エレン「そうかもな」

アルミン「えっ」

エレン「コニーの言う通り、オレは母さんが恋しいのかもな」

アルミン「エ、エレン…」

コニー「だろ!?さすが俺だなー」

エレン「まあ、その母さんももう死んでるけど」

ベルトルト「」ピクッ

アルミン「…」

コニー「ふぇっ?」

エレン「コニーには言ってなかったかもしれないけど、母さんは五年前の超大型巨人の出現の時の巨人に喰われたんだ」

コニー「え、あ、そ、そーなのか」

エレン「確かお前らには大分前に話したよな?ライナー、ベルトルト」

ベルトルト「」ビクッ

ライナー「あぁ、そうだったな」ヘイシモード


エレン「なぁ、お前ら、あの話聞いた時どう思った?」

ベルトルト「……」

アルミン「エレン、何でそんなこと聞くの?」

エレン「なんとなくだよ、で、どう思ったんだ」

ベルトルト「……」

エレン「…」ジィッ

ベルトルト「僕は…気の毒だなと思ったよ」

エレン「」ブチッ

アルミン「エレン…?」

エレン「そっかぁ…はは…」

ライナー「おいおいエレンどうしたんだ」

エレン「…あ?」

ライナー「あんまり過去を振り返りすぎるのも良くないぞ、今どうすべきが大切だろ?」

ライナー「今すべきは訓練に励んで強くなることだ、そうだろエレン」

エレン「…あぁ、そうだな」

アルミン「エレン…」


コニー「あー…暗い話はやめようぜ!なっ?」

アルミン「そっ、そうだね」

ライナー「そうだな」

ベルトルト「…」

エレン「悪いけどオレはもう寝るな、おやすみ」

アルミン「あっ、エレン…ゆっくり休んでね」

コニー「おー、おやすみー!」

ライナー「よく寝ろよ」

ベルトルト「…おやすみ」

~~~~~~布団の中~~~~~


エレン(“過去を振り返りすぎるのはよくない、今どうすべきが大切”か…)

エレン(その通りだなライナー)

エレン(“今すべきは訓練に励んで強くなること”)

エレン(その通りだよライナー)

エレン(お前はいつも正論を言ってて、頼りになって、みんなの兄貴分で…)

エレン(でもなライナー)




    鎧の巨人
エレン(お ま え がそれを言うんじゃねえ)


エレン(オレは何をうじうじ悩んでいたんだ)

エレン(巨人は悪、忌むべき存在、そんなの何年も前からはっきりしてただろ)

エレン(それが誰だろうと変わらない、ライナーだろうとベルトルトだろうと)

エレン(アニだろうと…)

エレン(そうだ、巨人は駆逐しなければ)

エレン(特にアイツら…超大型巨人たちには苦しんで死んでもらおう)

エレン(苦しんで苦しんで苦しんで、死んだ方がマシだってくらい思わせてから殺してやる)


エレン(それで…いいんだ…)

~~~~~~翌朝~~~~~~


ミカサ「おはよう、エレン、アルミン」

アルミン「おはよう」

エレン「ようミカサ!」

ミカサ「エレン、昨日に比べて顔色がいい」

エレン「お、そうか?心配掛けたなミカサ」

ミカサ「私はエレンが元気ならそれでいい。ので、少しでも身体に異変を感じたらすぐに言ってほしい」

エレン「へーへー、お前は過保護すぎ」


アルミン(よかった…エレンすっかり元通りだ)

ライナー「なんだなんだ朝から騒がしいな」

エレン「!」

アルミン「ライナー、ベルトルト、おはよう」

ミカサ「おはよう」

ライナー「よお」

ベルトルト「あ、おはよう…」

エレン「ライナー!昨日はありがとな!」

ライナー「ん?何のことだ?」

エレン「昨日ライナーがオレを諭してくれたからさ、色々悩んでたことが解決したんだ!」

ライナー「なんだそのことか、役に立てたなら良かったさ」ワシャワシャ

エレン「おい頭撫でんなよ!」


ハハハハハ、オイライナー!ワイワイ

ベルトルト「…」

エレン「ベルトルトも!」クルッ

ベルトルト「えっ?」

エレン「ありがとうな」ニッコリ

ベルトルト「う、うん…?」

ベルトルト(なんに対してのありがとうなんだろう…)

~~~~~~対人格闘訓練~~~~~~


エレン「アニ」

アニ「!」ドキッ

エレン「オレと組んでくれないか?」

アニ「う、うん」

ミカサ(今日はエレン組んでくれなかった…)ショボン




アニ「じゃあ…私が先にならず者をするから…」

エレン「わかった、それとアニ、今日夕食の後いつもの訓練場に来てくれないか?」コソッ

アニ「!」

エレン「話したいことがあるから」コソッ

アニ「わ、わかった」ドクンドクン

エレン(次は馬術の訓練か…)キョロ

エレン「! いた!なぁクリスタ!」

クリスタ「へ?」

エレン「ちょっといいか?」

クリスタ「う、うん、何かな?」

クリスタ(エレンとあんまり話したことないからびっくりしたぁ…)

エレン「馬のことで聞きたいことがあってさ、オレの馬が最近調子悪いっぽいんだけど…」

クリスタ「そうなの?私でよければ見るけど…」

エレン「おう頼む!やっぱ馬のことだったらクリスタだな!」

クリスタ「えぇそんな…」

エレン「だってクリスタ馬に凄く懐かれてるだろ?やっぱクリスタが優しいからだな」

クリスタ「そ、そんなことないよ!」

エレン「いや、クリスタは優しい」

クリスタ「そんな褒められると照れるよ…でもありがとう」

エレン「おう!」

~~~~~~夕食後・訓練場にて~~~~~~


アニ(エレン…話って何だろう、やっぱりあのこと…だよね)

アニ(私はどんな結果でも受け入れる…!例え殺されようとも…本望だ!)

エレン「おーいアニ!」

アニ「!」

エレン「ごめん、待たせたな」

アニ「そんなことないよ」

エレン「そっか、ならよかった…で、話ってのは告白の返事なんだけど)

アニ「あ…」ドキッ

エレン「色々考えて、オレはもうふっきれた」

アニ「え…」

エレン「…お前と一緒に巨人を一匹残らず駆逐するっていう目的を果たしたい。だから…オレと付き合ってくれ」

アニ「え、えれん…いいの…?」ウル

エレン「だめか?」

アニ「だめなんかじゃない!」

エレン「ならいいだろ?晴れて恋人同士だ」

アニ「…っ!エレン…!」グスッ

エレン「はは、泣くなよ、アニって結構泣き虫なんだな」ギュウッ

アニ「エレン…すき…」ギュウッ


エレン「…オレもだよ」ニヤ

~~~~~~翌朝~~~~~~


エレン「あ、クリスタ、ユミル、おはよう」

クリスタ「エレン!おはよ」ニコッ

ユミル「なんだよ、いきなり馴れ馴れしくすんなよ」

クリスタ「もうユミル!」

エレン「別にいいって、それよりクリスタ、昨日はありがとうな」

クリスタ「ううん!役に立ててうれしいよ」

ユミル「なんだ?クリスタ、死に急ぎ野郎となんかあったのか?」

エレン「オレがクリスタに馬のことについて教えてもらったんだよ」

ユミル「ふぅーん…」

エレン「それにしてもクリスタって説明うまかったよなー、頭もいいし」

クリスタ「そんなことないよぉ、それに説明ならアルミンの方が…」

エレン「アルミンは頭は良いけどうんちくを話し出すと止まらないんだ」

クリスタ「へぇ、そうなんだ」クスクス

エレン「だから座学を教えてもらう時も話がすぐ脱線しちゃうんだよなぁ」ハハ

クリスタ「そっか…私でよければ、座学も教えようか?」

エレン「えっ、いいのか?」

クリスタ「あ、エレンが嫌でなければだけど…」

エレン「嫌なわけない!頼むよ」

クリスタ「よかった、じゃあそのことについてはまた今度」ニコ

エレン「おう、じゃあな」



ユミル(話がすらすら進みすぎて口出す隙がなかった…!?)


アニ「あ…」

エレン「あ、アニ!おはよう」

アニ「お、はよう…」モジ

エレン「なんだよ、恥ずかしがってんのか?」

アニ「…悪いかい」

エレン「悪くなんかないけどアニも照れたりするんだな」

アニ「」ゲシゲシ

エレン「いって蹴るなよ!」

アニ「フッ…」

エレン「笑うなよなー…それより早く朝飯食おうぜ」

アニ「えっ、一緒に?」

エレン「いやか?」

アニ「嫌じゃない」

エレン「じゃあいいだろ」ニッ

アニ「…//」



アルミン「エレン、アニといつの間にあんなに仲良くなったんだろう?」

ミカサ「…」ムゥ

エレン「はぁ…」

ライナー「どうしたんだエレン?溜め息なんかついて」

エレン「ライナー」チラッ

エレン「はぁ…」

ライナー「おい俺を見て溜め息つくなよ。また何か悩みか?」

エレン「あぁちょっとな…どうしたらライナーたちみたいに筋肉がつくのかと思って」

ライナー「なんだそんなことか。エレン、お前もそれなりについてるだろ?」

エレン「そりゃついてないこともないが、あんなに訓練してるのに人並みなんだよ…」

ライナー「確かにエレンの訓練量だったらもっとついててもおかしくないかもな」

エレン「だろ?なぁベルトルトもそう思うだろ?」

ベルトルト「えっ!うん、そうだね」(僕が居ることに気付いてたのか…)

エレン「ベルトルトも意外と結構筋肉あるよな、うらやましい」

ベルトルト「そうかな、はは」

エレン「なぁ二人とも!オレに筋肉をつけるコツ教えてくれよ!」

ライナー「おう任せろ!」

ベルトルト「僕でいいなら…」



ワイワイベルトルトスゲーオマエナカナカヤルナハハハ

アルミン「ん?あの三人なに騒いでるんだろ?」

コニー「ベルトルトも珍しく笑ってるな」

エレン「あっアルミーン、コニー!お前らも筋トレ大会するか?」

アルミン「いや…遠慮しとく」ハハ…

コニー「俺もパース」


ワイワイ

~~~~~~数週間後~~~~~


ミカサ「最近エレンがあまり一緒に居てくれない…」シュン

アルミン「そうだね…あの筋トレ以来ライナーとベルトルトとよく一緒に居るし…」

ミカサ「それにアニともよく二人で話してるところを見かける」ズーン

アルミン「その上、クリスタと勉強会もしてるらしいよ」(うらやましい…)

ミカサ「くっ…エレンの交友関係が広がるのはいいこと。でも…でも…!」グググ

アルミン「そうだね…でも少しさみしいね」ハハ

エレン「おーいアルミン、ミカサ、何してんだ?」

ミカサ「エレン!」パアアア

アルミン「やぁエレン」

ミカサ「最近エレンが一緒に居なくて寂しい、とアルミンが言ってた。ので、エレンは私たちと一緒に居るべき」キリッ

アルミン(僕だけ!?)

エレン「おおなんだそんなことか」

ミカサ「そんなことではない、わたアルミンにとっては重大な問題」

エレン「安心しろよ、もう少しだからさ」ニッ

ミカサ・アルミン「「?」」


クリスタ「♪~~♪~~♪」

ユミル「なぁクリスタ」

クリスタ「なあにユミル?」

ユミル「さっきからルンルンしながらその髪飾りを眺めてるが、どうしたんだ」

クリスタ「えへへ、あのね、この髪飾り、この前エレンと街に行った時に買ってもらったんだ!」ニコニコ

ユミル「死に急ぎ野郎と街に!?アイツ、知らない間に私のクリスタに手を出しやがって…!」ギリギリ

クリスタ「もうユミル!手出されたりなんてしてないって!」

ユミル「そうか、よかっ…」

クリスタ「でもエレンになら手を出されてもいいかも」ポッ

ユミル「」

クリスタ「なんて、冗談だよユミル!」

エレン「でさぁ、その時アルミンが~~~」

ライナー「ははは!なんだそれ!」

ベルトルト「面白いなあ、あははは」

モブ「おーいイェーガー!教官が呼んでるぞ!」

エレン「えっ、なんだ、オレなんかしたっけ」

ライナー「お叱り受けに行くのか?まぁ頑張れよ」

ベルトルト「早く行った方がいいよエレン」

エレン「そうだな、じゃあまたあとで!」タッタッタッ

ライナー「それにしても、エレンと居ると飽きないな」

ベルトルト「そうだねライナー、こんなに笑うのいつぶりだろう」

ライナー「ほんとだな、エレンに出会えてよかったな」

ベルトルト「そうだね」

ライナー「……殺したくないな」

ベルトルト「……そうだね」

ライナー「なぁベルトルト、これは例えばの話なんだが」

ライナー「このままずっと、故郷のことを忘れてここで暮らすのは許されないことことだろうか」

ベルトルト「! ……」

ベルトルト「…許されなくても、出来るならばそうしたい…」

ライナー「そうか…」

ベルトルト「うん…」

ライナー「…」

ベルトルト「…」

ライナー「なぁベルトルト」

ベルトルト「なんだい?」

ライナー「 1、エレンに全て話そう

      2、このままここで暮らそう 」



(>>75-80で一番多かったルートにうつります)
(この選択で鬱エンドになるかそうでないかが決まります)
(両方のルートを見るという選択肢もありますが、その場合は1と2のどちらを先に見るかも一緒に指定してください)

ライナー「エレンに全て話そう」

ベルトルト「…うん、それがいい」

ライナー「それで殺されるとしたら…それは仕方ないことだ」

ベルトルト「そうだね…ねぇライナー、君は今どっちのライナーなんだい?」

ライナー「……兵士であり戦士である俺だ」

ベルトルト「…そうか」

エレン「聞いてくれよアルミン!教官に今夜の倉庫の見張り番頼まれちまった…」

アルミン「えぇ、どうしてエレンが?」

エレン「なんでも本当の見張り役が急病で倒れたとかで…お前なら適任だとか言われた…」

アルミン「そ、それはご愁傷様」

エレン「くっそー!」

エレン(…でも待てよ、考えてみると今夜“あれ”する場所に丁度いいんじゃ…)


ライナー「なんだエレン、面倒な役押しつけられたな」

ベルトルト「エレンも大変だね」

エレン「ライナー、ベルトルト!お前ら他人事だと思って!」

ライナー「悪い悪い、俺らが見張り付き合うから許してくれよ」

エレン「えっ、いいのか」

ベルトルト「僕も手伝うよ、話相手が居る方がまだましだろう?」

エレン「本当か!?じゃあ頼む!」

ライナー「おう」

ベルトルト「じゃあまた後で」

すまんミスった

これは2ルートは見ずに1ルートだけってことになるのかな?

>>85
そういうことになりますね

両方見たかった(泣)

>>87
のせる機会があったらぜひ見てください


アルミン「よかったねエレン」

エレン「あぁ…ちょうどいい」

アルミン「ん?」

エレン「ん?なんだ?」

アルミン「いや、なんでもない…」(聞き間違いかな?)

エレン「オレ今夜の準備しなきゃならないからまたな、アルミン!」

アルミン「うん、頑張って」

アルミン(…見張り番に準備なんてあるのかな?)

エレン「おーいクリスタ!」タッタッ

クリスタ「あっ、エレン!」

エレン「あれ、ユミルは居ないのか?」

クリスタ「うん、今はサシャに水汲みさせにいってる」

エレン「相変わらずこき使ってんのか…まあ丁度いい」

クリスタ「?」

エレン「なあクリスタ、オレ今夜色々あって倉庫の見張り番任されたんだ」

クリスタ「えっ、そうなの?」

エレン「あぁ、それで…クリスタ、お前も一緒に居てくれないか?」

クリスタ「へ?」

エレン「途中からでいいからさ…クリスタに話したいことがあるんだ」

クリスタ「えっ、えっ」ドキドキ

エレン「なあ、だめか?」

クリスタ「ぜっ、全然いいよ!」ドキドキ

エレン「本当か!ありがとな!じゃあ倉庫の片づけが一段落したら迎えに来る!」

クリスタ「わかった、待ってるからね…?」ドキドキ

エレン「おう!じゃあまたな!」タッタッタッ



クリスタ(これって…もしかして…)ドキドキ

エレン「おーいアニー!」タッタッタッ

アニ「!」

エレン「ふう、やっと見つけた」

アニ「そんな息荒くして…何か急ぎの用?」

エレン「いやそういうわけではないんだ、実はオレ今日倉庫の見張り番になっちゃってさ」

アニ「へぇ…それはなんでまた」

エレン「なんか本当の見張りの人間が急病らしい。まぁそれはいいとして」

エレン「アニ頼む!少しでいいから見張りを一緒にしてくれないか!?」

アニ「えっ?」

エレン「だめか…?」

アニ「だめっていうか…なに、アンタ一人で見張りできないくらい臆病だったの」フフ

エレン「ちげーよ!ただ…最近二人きりになれてないだろ?だから、さ…」

アニ「えっ」ドキッ

エレン「無理ならいいんだ、夜も遅いしな」

アニ「わかった…そういうことなら…」ドキドキ

エレン「本当か!ありがとうアニ!」

アニ「別にそれほど礼を言われることじゃ…」ドキドキ

エレン「じゃ、倉庫の片づけが一段落したら迎えに行くから!待ってろよ!」

アニ「わかったよ…待ってる…」ドキドキ

エレン「じゃあまたあとで!」タッタッタッ


アニ「エレン…」ドキドキソワソワ

エレン(よし、こんなもんだな)

エレン(あと準備するものは…まぁ倉庫内にあるだろ)

エレン(まさかアイツらの方から手伝いを申し出てくれるとはな。好都合だけど)

エレン(今夜が楽しみだ!)


エレン(……)

~~~~~~夜~~~~~~


エレン「うわさみぃ!それになんか夜の倉庫って不気味だな」

ライナー「そうだな」

ベルトルト「人の気配がまったくしないね」

エレン「いや~お前らが居て助かったよ、とりあえず中に入ろうぜ」

ライナー「おう」


ガチャ バタン


ベルトルト「中はまだ寒さが少しマシだね」

エレン「だな…そうだ、あったかいお茶持ってきたから飲むか?」スッ

ライナー「おっいいのか?ありがたい」ゴクッ

ベルトルト「ありがとう」ゴクッ


エレン(…よし)ニヤ

ライナー「いいなこのお茶、本当に身体がぽかぽかしてきたぞ」ゴクゴク

ベルトルト「ほんとだねーおいしい」ゴクゴク

エレン「だろ?前に街で買ったんだ」




エレン(馬鹿な奴ら、睡眠薬入りとも知らないで)

エレン(この間クリスタと街に行った時コッソリ買ったこの薬をこんなに早く使えるとは思わなかったぜ)

エレン(確か効果が出るのは飲んでから10分後…)

エレン(それまでゆっくり談笑でもするか)

エレン(コイツらとの最後の談笑を、な)

ベルトルト「それにしても、エレンがお茶を用意してくれるなんてなんだか意外だな」

エレン「おいおい失礼だな、見張りに付き合ってもらってんだ、これくらいするよ」

ライナー「気遣いは無用だぞ、俺たちから申し出たことなんだからな」

エレン「おお、そうか?」

ライナー「その代わり、俺たちの話を聞いてくれないか?」

エレン「え?」

ライナー「……」チラッ

ベルトルト「……」コクッ

エレン(なんだ…?)

ベルトルト「今日見張りの付き合いを申し出たのは他でもない、誰もいない所で君と面と向かって真剣に話したかったからだ、エレン」

エレン「は…?」

ライナー「お前は色々思うところがあるかもしれないが、聞いてくれないか?俺たちの話」

エレン「な、んだよ…」

ライナー「エレン、オレとベルトルトは巨人なんだ」

エレン「!」

ベルトルト「僕が超大型巨人、ライナーが鎧の巨人だ」

ライナー「信じられないかもしれないが、本当のことだ」

エレン「…な、なんでっ…それを今オレに言うんだよ…!?」

ライナー「けじめをつけるためだ」

ベルトルト「二人で話して決めたんだ、これ以上君を騙し続けることなんてしたくないからね」

ライナー「それにお前だけじゃなくアルミンやコニーやクリスタやサシャやミカサ、それにマルコやジャンやユミルも…同期のお前らを心から仲間だと思っちまったからな」

エレン「…な、なんだよ…なんなんだよお前ら…」

ライナー(エレン、動揺してるな、無理もない)

ベルトルト(でも僕たちの話を簡単に信じてくれるだろうか)


ライナー(それにしても、なんだか頭がクラクラしてきた…)

ベルトルト(なんだ…?うまく立ってられない)フラ

ベルトルト「」バタッ

エレン・ライナー「「!」」

ライナー「なっ、どうしたんだベルトル…」

ライナー「」バタッ

エレン「…」



エレン「」ハッ

エレン(何ぼーっとしてるんだ俺は!やっと睡眠薬が効いたのか)

エレン(効果は2、30分…コイツら意識が戻らない内にさっさと拘束しよう…)


―――これ以上君を騙し続けることなんてしたくないからね―――


エレン「…」

エレン(倉庫内にあった頑丈なロープでコイツらが指一 本身動きできないよう柱に縛り付けて…)グッグッ

エレン(確かアニの話によると巨人化は自傷行為によって起きるんだよな、舌を噛んだりしないよう布を猿轡にして…)グググッ

エレン(よし、これで完璧だ。疲れたな、二人ともでっけぇから)フゥ

エレン(それにしてもコイツら何考えてやがんだ…?自分から白状するなんて…)

エレン「……」

エレン(いや、考えてる暇なんてない!予定通りクリスタを呼んで…)



―――誰もいない所で君と面と向かって真剣に話したかったからだ、エレン―――


エレン(……)

エレン(クリスタを呼ぶのはもう少し後で、いいか…)

~~~~~~その頃~~~~~~


クリスタ(エレン…遅いなぁ)ソワソワ

クリスタ(まさか約束忘れてる?ううん、そんなはずないよね!)

クリスタ(でもあんまり遅いと…眠くなってきちゃう…)ふぁ

クリスタ(…御手洗いで、顔洗ってこよう)スタスタ


バシャバシャ


クリスタ(ふぅ、少しすっきりした)


キィ…ガチャ


クリスタ「!」

アニ「あ、」

クリスタ「あ、アニ!」

アニ「クリスタ…?何やってるんだいこんな時間に」

クリスタ「私は顔を洗いにきただけだよ!アニこそ、なんでここに…?」

アニ「…私もアンタと同じ理由だよ」

クリスタ「あ、そうなんだぁ!あはは…」ソワソワ

クリスタ(エレン…まさか本当に忘れてるわけないよね)ソワソワ

アニ「…」ジー


アニ「アンタさっきから何そわそわしてるんだい」

クリスタ「へっ?な、なんでわかったの!?」

アニ「丸わかりだよ…」

クリスタ「そ、そっか!アニは凄いねぇ」

アニ(何これ…私は理由を聞くべきなのか…)

クリスタ(エレンとのことアニになら話していいかなぁ?アニ口堅そうだし…)

クリスタ(それに今誰かと話してないとモヤモヤと期待でおかしくなっちゃいそう!)

クリスタ「あ、あのねアニ…こんな話急にされても困るだろうけど…」

アニ「なに?」

クリスタ「実は今夜、エレンと会う約束をしてるんだぁ…」テレテレ
 
アニ「…え?」

クリスタ「でも待っても待っても迎えにきてくれなくて…」

アニ「ねえ!!」ガシッ

クリスタ「ひゃっ!ど、どうしたの…!?」

アニ「その話、詳しく聞かせて」

1です。長い間色々な事情で書き込むことができませんでした。ごめんなさい…
コメントしてくれた方ありがとうございます嬉しいです。
間が空いてしまいましたが続きを投下していくので見てくれる方がいてくれれば嬉しいです

~~~~~倉庫~~~~~~



ライナー「…ん…?」モゾ

ライナー「!?」ハッ

ライナー(なんだ…!?縛られて…口もふさがれてる…!?)モガモガ

ライナー(どういうことだ?確か俺はエレンの見張り番に付き合って、それで…エレンにあのことを話して…)

エレン「よお、目が覚めたかよ」

ライナー「!?ええん!んんむぐ!?」

エレン「おいおい何言ってるのかわからねえよ」

ライナー「んぐ…」

ライナー(なんだ…?これはエレンの仕業か?それにいつものエレンと雰囲気が違う…)

エレン(よし、やってやる…)ゴクッ

エレン「なぁライナー、ちょっと聞きたいんだが」

ライナー「…?」

エレン「巨人の弱点はうなじだ、まちがいないよな?」

ライナー「…?」コクン

エレン「じゃあさ、お前らみたいな化け物はどうやったら殺せるんだ?」

ライナー「!?」

ライナー「ええん!?むぐ、んぐ!」

エレン「だから何言ってるか分からないって。まあいいや、実際に試してみればいいか」チャキ

ライナー(超硬質ブレード!?)

エレン「いきなり死んでもつまらないからな、まずは右脚から」グサッ

ライナー「んぐぁぁっ!?ぐっ…!!」

エレン「あぁ痛覚はあるのか、おら踏んでやるよ、痛いか?」グッグッグチャッ

ライナー「ぐぅあっ!!」ジタバタ

エレン「はは…!」

ライナー(どうして…こんなことに…?)


エレン「でもおかしいな、巨人化できる奴は傷もすぐに治るって聞いたんだけどな」

ライナー(聞いただと?)

エレン「んー、自分の意思で自然治癒も操作できるってことか?ますますバケモンだな」

ライナー(まさか…)

エレン「おい何考え事してるんだよ、随分余裕じゃねえか」ゲシッ

ライナー「ぐ…」

エレン(あーあ、やっぱりクリスタは連れてきとくべきだったかもしれない)

エレン(そしたらコイツのこと存分に罵ってもらう予定だったのに)

エレン(コイツはクリスタに惚れてたからな、それなりの精神ダメージだったろうに)

エレン(…まぁ過ぎたことは仕方ないな)

ベルトルト「…ぅ」モゾッ

エレン・ライナー「「!」」

ベルトルト「ん…んん!?」

エレン「やっと起きたか」

ベルトルト「ええん!?」

エレン「起きたならお前もライナーと同じようにしてやるよ」グサァッ

ベルトルト「んがぁあっ!?あ…?あ…」ジタバタ

ライナー「んぐぅっ!むぐっ」

エレン「はは、這いつくばって唸って、お前らみたいな有害な獣にはピッタリの姿だよ」

ベルトルト(一体なんなんだ…!?エレン…!?状況が把握できない…)

エレン「それにしてもお前ら本当わけわかんねー奴らだよ、今までずっと隠してきてたのに急に正体白状してきて」

エレン「もしかしてオレのこと信頼してたから白状してきたとか?ん?」

エレン「なあ今どんな気持ちだ?“信頼してた仲間”のオレに裏切られてどんな気持ちだ?ライナー、ベルトルト」

エレン「いや、鎧の巨人と超大型巨人さんよ」

ライナー「…」

ベルトルト「…」

エレン「お前ら今までどんな気持ちで過ごしてた?」

エレン「知ってるよな?俺の母さんは超大型巨人のせいで瓦礫の下敷きになって巨人に喰われた」

エレン「アルミンの家族もあの日が元凶で亡くなった」

エレン「他にもたくさん居るだろうな、お前らのせいで大切な人を失ったって奴」

ライナー「…」

ベルトルト「…」

エレン「そんなお前らが、どうして被害者と一緒に飯食って、寝て、何食わぬ顔で過ごせるんだ?」

エレン「どうして被害者である俺たちと楽しそうに笑いあえるんだよっ!?」ドガッ

ライナー「がっ!!」

ベルトルト「あいなー!!」

エレン「このっ!鎧の巨人が!超大型巨人が!害虫!死ね!!」ドガッバキッガッガッ

エレン「お前らさえいなければ!母さんは!母さんはきっと今でも生きてた!!」ドゴッゲシッバキッグチャ

エレン「死ね!死んじまえ!!死ねよ!!」ガッガッゴッバキッ

―――――
――――
―――
――



エレン「ハァ…ハァ…」

ライナー「うぐ…ぁ…」ボロボログチャグチャ

ベルトルト「は…ぁが…」ボロボログチャグチャ

エレン「ハァ…ハハハ…ぐっちゃぐちゃで汚ねぇ顔…お前らにはぴったりだ…」

エレン「なんで巨人の力で回復しない?俺のこと、舐めてるのか?」

エレン「それとも……」

ライナー「ヒュー…ヒュー…」ボロボロ

ベルトルト「ゼェ…ヒュー…」ボロボロ


エレン「まぁなんでもいい、お前らはここで惨めったらしく死ね」

エレン「ブレードで首をはねれば流石の化け物でも死ぬよな」

エレン「駆逐してやる」スッ

ライナー(ここで…おわりか…)ハァハァ

ベルトルト(目的、果たせなかったな…)ゼェハァ

ライナー(でもいいんだ、これが当然の結果だ…)

ベルトルト(…でも、許してもらえるとは思わないけど、ただの自己満足だけど…)

ベルトルト(エレンに一言謝りたかった…)



エレン(これで終わりだ、人類の仇の超大型巨人と鎧の巨人を殺す)

エレン(これで一歩自由に近付く)

エレン(ライナー…ベルトルト…お前らはなんであんなことをした…)

エレン(いや、考えても仕方ない、理由なんてどうでもいい、とにかくこいつらを殺す。駆逐だ。駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐)スゥッ





―――ははは!なんだそれ!―――

―――面白いなあ、あははは―――

エレン(!? なんで今思い出すんだ!?)

―――悪い悪い、俺らが見張り付き合うから許してくれ―――

―――僕も手伝うよ、話相手が居る方がまだましだろ――


エレン(クソッ!考えるな考えるな考えるな!!!)



―――君と面と向かって真剣に話したかったからだ、エレン―――

―――お前は色々思うところがあるかもしれないが、聞いてくれないか?俺たちの話―――


―――けじめをつけるためだ―――

―――二人で話して決めたんだ、これ以上君を騙し続けることなんてしたくないからね―――

―――同期のお前らを心から仲間だと思っちまったからな―――

エレン(俺だってお前らのことっ…!心の底から仲間だって…!!)



ライナー(エレンの動きがとまった…?)

エレン(考えちゃダメだ今俺がやらないでどうするんだ)

エレン(今まで何のために生きてきたんだ)スッ

エレン(殺す…こいつらは…殺さなきゃいけないんだ!!!)ブンッッッ




「まって!」

ふざけんなよ





舞ってるから書いてくれよ(/ _ ; )

ふざけんなよ





舞ってるから書いてくれよ(/ _ ; )

間違えた二回書いてしまったスマン

エレン「お前は、…ダズ」

エレン「どうしてここにいる!?」

ダズ「ふっ、俺の趣味は人間観察

  俺に知らないことはない!」

ダズ「そして、こいつらが壁を壊した理由もだ」

ダズ「あれはスケッチに壁外に行った時だった……」


的なの書いてくれ

>>166
ダズ「いいか、聞いてくれ。先週の木曜のことだ。俺は馬で家に帰る途中だった。」

ダズ「家まであと2マイルほどの所……ふと目を見上げると東の空にオレンジ色の光る物体が見えたんだ!」

ダズ「とても不規則に動いていた……
そして次の瞬間、あたり一面が強烈な光に包まれー」

ダズ「気がつくと私は家に着いていた……。」

ダズ「どう思う?」

エレン「どうって……。」

ダズ「わかった……もういい……。」



こんな感じですか?わかりません

>>170
俺の神聖なMGS2を汚すな!大佐AI真似してんじゃねーよ!
駆逐してやる!








続きはよ

大佐「雷電、今すぐにパソコンの電源をぶっちぎるんだ!」
雷電「何を言ってるんだ!続きが見たくないのか!」

ダズ「エレン、今すぐにテレビの電源を切るんだ!」

エレン「なんて言った?」

ダズ「巨人討伐は失敗に終わった!今すぐ電源を切れっ!」

エレン「一体、どうしたんだ?」

エレン「うろたえるな、これはアニメだ!いつものアニメなんだ。」

ミーナ「長時間テレビを見ると目が悪くなるわよ。」

エレン「何を言っているんだ!?」

ダズ「エレン、聞いてくれ。先週の木~

>>170に続く

>>170の続き

キース「私の我慢にも限度がある。もう君には任せておけん。私が出撃する!君はもう帰れ!!」

監督「しかし、随分長い間アニメを見ているな。他にすることはないのか?まったく……。」

アルミン「実は言うべきか言うまいか迷っていたことがあってな……。やはりいっておこうと思う。」

アルミン「先週の土曜日の朝……ミカサ君の部屋から男が出てくるのを見たんだ……。」

アルミン「何というか、その……とても親密な感じだった。すまない。討伐中にこんなことを……。」

エルヴィン「実は私はかなり金に困っているんだ。離婚した元妻への慰謝料とかな……。」

>>178 ms

エルヴィン「実は私はかなり金に困っているんだ。離婚した元妻への慰謝料とかな……。」

エルヴィン「この前、食事代を君に払わせてしまったのも仕方のないことだったんだよ。申し訳ない……。」

MGS2×進撃の巨人 ~大佐発狂Ver.~

終わり

需要があれば別スレ立てて
他のMGSの無線書く(MGS2以外に面白い無線ってあるのか?)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月30日 (月) 21:54:09   ID: iMnBkNOJ

応援してます。

2 :  SS好きの774さん   2014年01月28日 (火) 22:00:13   ID: 8s4HklDh

良かったです

3 :  SS好きの774さん   2014年02月24日 (月) 00:02:02   ID: 1KGR4lag

続きはよ

4 :  SS好きの774さん   2014年04月16日 (水) 19:52:59   ID: bdIgX1hP

続きが早く読みたいー!!

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom