男「昨日文化祭でスライム作ったんだけど……」(133)

男「動いてない……?」

…昨日……………………………………

科学部「フヒッ…か、科学部へようこそ…フヒヒッ」

男「ど、どうも…」

科学部「す…スライム……フヒッ……作りますか…?」

男「スライム…?」

科学部「そうです……フヒヒッ……洗濯のりと……あといろいろ混ぜて作ります…フヒッ…」

男「へぇー、じゃあ作ってみようかな」

科学部「フヒヒッ…じ、じゃあ…プラコップに…水を…ヒヒッ…入れてください…」

男「…はい」ドポドポ

科学部「つ、次に…フヒッ…好きな色の…着色料を…い、入れてください…フヒヒッ」

男「んー、じゃあ黄色にしようかな」サーッ

科学部「こ、ここで…この粉を入れます…フヒヒッ」

男「この粉はなんですか?」

科学部「フヒッ、フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ…」

男「…!?」ビクッ

科学部「ヒヒッ…秘密です…」

男「は、はぁ…」

科学部「では…つ、次に…洗濯のりを…フヒヒッ…入れます…」

男「はい…」ドッポドッポ

科学部「フヒヒッ…さ、最後に…ほう砂水溶液を混ぜて…ヒヒッ…お、おわりです…」

男「…はい」

男「お、おぉー…ちゃんとスライムになってる…!」グチョグチョ

科学部「フヒヒッ…ちゃんと育てて下さいね…」ボソッ

男「えっ?」

科学部「フヒヒヒヒッ…何でもないです…ヒヒッ」

男「そ、そうですか…」

科学部「そ、それでは…ありがとうございました…フヒッ」

男「あ、ありがとうございました」

………………………………………

男「……」

スライム「…」

男「…」

スライム「…」グチャッ

男「!?」ビクッ

男「やっぱり動いた…!!」

男「す、捨てようかな…」

男「…ん?プラコップの底に紙…?」

ーー捨てたら大変なことになりますよ…フヒッーー

男「…………」

男「…だがしかし、どうしたものか…」

スライム「…」グチュグチュ

男「何を食べるかわからないし…育てろって言っても、どう育てればいいかわかんないし…」

男「とりあえず出してみるか…」

スライム「…」ビローン

…ベチャ

男「…某寄生獣みたいにテレビ見せたりすればいいかな…?」プチッ

スライム「…」グチャッ

TV<ガヤガヤ

男「…まぁ、効果があるかわかんないけど」

男「……」

男「………」

男「…………zzz」

数時間後……

男「…はっ!眠ってしまってた…」

男「…スライムは!?」

スライム「…」グチュグチュ

男「あぁ、居た」

スライム「………お……」

男「…ん!?」

スライム「………お…………は………よ……………う……」

男「おはよう…?」

男「!お、おはよう!!」

男「この数時間で喋ってるし意味も理解してる!」

スライム「…」グチュグチュ

スライム「………」グチュグチュ…グチュ

男「な、なんだ…?」

男「…形?」

男「何かの形を作っているのか…?」

スライム「…」グチョグチョ

男「顔…?」

男「こ、これは僕の顔じゃないか!」

男「黄色い半透明の僕の顔ができているッ!!」

男「す、すごい…すごいしか出てこない…」

男「とりあえず…こんな感じで育てればいいんだな!」

…1週間後

ガチャッ…

男「ただいまー!」

スライム「おかえり」

男「1週間たったけどまあまあ成長したなー…」

スライム「…」グチョグチョ

男「元気に家の中を這いずり回ってるし、片言だけど結構しゃべるようになったし」

男「見た目は某scp-999みたいな感じ、目があって、口がある」

男「手っぽいものもある…匂いはないけど」

スライム「えす…しー…ぴー……?」

男「あぁ、気にしないで」

スライム「おとこ、おなか、すいた」

男「あ、はいはいちょっと待っててね」ゴソゴソ

男「はい、しらす」

スライム「…」ガツガツ

スライム「…」ムクムク

男「…またちょっと大きくなったな…」

男「今はまだ小型犬ぐらいの大きさだけど、将来ゴジラぐらい大きくなったらどうしよう…」

スライム「…」ニコニコ

男「ふふっ…まぁ、その時はその時だね」

スライム「まだ、たべたい」

男「はいはい」

…1ヶ月後

ガチャッ…

男「ただいまー」

スライム「おかえり」ニコニコ

男(あれから1ヶ月…見た目は小さい小学生の女の子…半透明だけど)

男(何をイメージしたのかわかんないけど小学生の女の子…)

スライム「おとこー、おなかすいたー!!」

男「はいはい、まっててねー」

男(相変わらずご飯はしらす、毎食おわん1杯)

スライム「むぐむぐ…」モグモグ

スライム「んまー!!」ニコッ

男「ふふっ(ずいぶん可愛くなったなー…)」

スライム「ねぇ、おとこ?」

男「ん、何?」

スライム「あれ、貸してくれない?」

男「あれ…パソコン?」

スライム「うんうん!パソコンパソコン!」

男「別にいいけど…なんで?」

スライム「パソコンって、いっぱい載ってるんでしょ?」

男「ああ、勉強したいのね」

スライム「そう!べんきょー!!」

男「いいよ、でもあんまり使いすぎるなよー、目に悪いから」

スライム「ふふーん、目無いから大丈夫!」ニコッ

男「あぁ、そうだったね」

男(この子と喋ってるとついスライムだという事を忘れてしまう…半透明だけど)

…1ヶ月後

男(あれから約2ヶ月、彼女に大きな変化が現れた)

スライム「…何?そんなにジロジロ見て」

男(それは、色)

男「いや、別に何も無いよ」

スライム「?」

男(彼女は今まで黄色の半透明だった)

男(だがしかし、彼女には今、色がついている)

男「…ねえ、いつの間に色ついてたの?」

スライム「んえ?あー、昨日男が寝てる時、ちょっと男の皮膚をコピーしたの」

男「こ、コピー…?」

スライム「そうそう、実際私ってドラ○エみたいなスライムじゃなくて、あのーポケモンのメタモンみたいな感じなんだよね」

男「う、うん」

スライム「それで、私って体を自由自在に変えれるじゃん?」

男「うん」

スライム「まぁ、そんな感じでやったんだー」

男「へぇー…何かどんどん進化してるね」

スライム「まぁね」

男「っていうか色がついたらもうスライムじゃないじゃん!」

スライム「えー、何?男そういう性癖?」

男「いや、そういうことじゃないけど…」

スライム「じゃあちょっと溶けようか?」ドロォ…

男「い、いや…やっぱいい…」

スライム「そう?」ニッコリ

ガチャッ…

男「ただいまー」

スライム「おかえりー」カタカタ

男「…何しらべてるの?」

スライム「んー、ちょっとねー」カタカタ

スライム「んー、ちょっと良くわかんないなー…」

男「…?」

…数分後

スライム「ねぇ、男ちょっと来てー」

男「ん?なに?」タタタタ

スライム「ちょっとここなんだけどさー…」オマタオッピロゲー

男「…!?」ブッ!!

男「な、ななななななななんだよ!!き、急に…そ、その…ま、股を開いてッ!!!」

スライム「え…あ、もしかして男童貞?」

男「あ、当たり前じゃないか!そんな冴えない高校生が非童貞なはずないだろ!!」

スライム「へぇー…」ニヤニヤ

男「と、とりあえず服を着ろ!!」

スライム「服なんか今まで一回も来たことないよーw」

男「じゃ、じゃあ作れ!作り出せ!」

スライム「んー、しょうがないなー…」ジュルルッ

男「はー、びっくりした…」

スライム「んー、どうしようもっとリアルな人間になるために男からアドバイスもらおうと思ったのに…」チラッ

男「…」

スライム「モテないやつだったなんてなー…」ニヤッ

男「別に…モテないわけじゃないし!」

スライム「へぇー、じゃあ今までに付き合った人の数は?」ニヤニヤ

男「ゼロ…」

スライム「ほらぁーw全然モテないじゃーんwww」

男「くっ…」

スライム「どうせ、学校でもボッチなんでしょーw」

男「そ、それはないよ!」

男「僕にだって友達は居るし!」

スライム「へぇ、どんな人?」

男「趣味が合う人とか、中学からの友達とか」

スライム「ふーん…」

スライム「…そうだ!じゃあ明日学校連れていってよ!」

男「え、えぇ…!?」

男「な、なんでまた…」

スライム「学校に行ったらいろんな人と会えるじゃん?」

男「うーん…」

男「でも、どうやって行くの?」

スライム「そうだなー、あのジョジョのハイエロファントみたいに口の中に入れば…」

男「えー…なんか嫌だなぁ…」

スライム「んー…じゃあ…」

男「…」

スライム「そうだ!テンパランス!私の源は色黄色だし、最適じゃん!」

スライム「説明しなくても、分かるでしょ?」

男「うん…まぁ」

スライム「ま、ものは試しだよ、服脱いで」

男「う、うん…」ヌギヌギ

スライム「………」

男「…はい」

スライム「……は?」

男「…え?」

スライム「なんで上だけなの?全部脱いでよ」

男「な、なんで…」

スライム「男の肌と私がピッタリくっついてないと気持ち悪いっしょ?」

男「い、いや…でもラバーソールは…」

スライム「ラバーソールのことなんかどうでもいいんだよ!」

男(テ)

みすりましたごめんなさい(:D)| ̄|_

スライム「ま、ものは試しだよ、服脱いで」

男「う、うん…」ヌギヌギ

スライム「………」

男「…はい」

スライム「……は?」

男「…え?」

スライム「なんで上だけなの?全部脱いでよ」

男「な、なんで…」

スライム「男の肌と私ピッタリくっついてないと気持ち悪いっしょ?」

男「い、いや…でもラバーソールは…」

スライム「ラバーソールのことなんかどうでもいいんだよ!」

男「えぇ…」

男「………」ヌギヌギ

スライム「…」ニヤニヤ

男「…ぬ、脱いだよ」

スライム「隠さなくていいじゃん」ニヤニヤ

男「ふ、普通隠すでしょ…」モジモジ

スライム「ま、いいや」

スライム「じゃあ私が男を包む形でこう…何ていうか…張り付くから」

男「うん…」

スライム「じゃあいくよー」ズブズブ

男「お、おぉ…」

男(なんだろう…冷たい…いや…あったか…ん?冷たい?つめ…あ、いやあったか…………よくわかんないや)

…ズブズブ

スライム(はい、おわり…どう?なんか違和感とかない?)

男「うん、今のところは…無いよ、特に張り付かれてるっていう感じもしないし…」

スライム(張り付いてる時は私話せないから、脳内に直接話しかけるからね)

男「うん…」

男(こいつ…直接脳内に…!?)

スライム(ちなみに考えてる事とか全部分かるから)

男「えっ…!?」

男「それはちょっと困るなぁ…」

スライム(なんで…?)

男「だって考えてる事丸見えじゃなんか嫌じゃない?」

スライム(でも明日学校行った時人前じゃ私と話せないじゃん?)

男「そうだけど………」

男「ええい!そんな事言っても仕方が無い!」

男「今日はもう寝よう!」

…翌日

男「学校行くかー…」

男「…あれ?スライムは…」

スライム(ふぁー…眠い…)

男「あ、今起きたの…ってかスライムって寝るんだ」

スライム(当たり前でしょ、一応生きてるんだし)

男「まぁいいや、学校行くよ」

スライム(ふぇーい)

……ガチャッ

男「いってきまーす」

…通学中

スライム(チャリ通なんだ)

男「そうだよ」

スライム(学校までどれくらいかかるの?)

男「んー、だいたい20分ぐらいかなー」

スライム(へぇー、それって遠いの?)

男「んー、学校に来る人には朝早くから電車を乗り継ぎして来る人もいるらしいからそれに比べちゃ近いんじゃない?」

スライム(へぇー)

…学校

男「ほい、着いたよ」

スライム(何ていうか…普通の高校だね)

男「まぁ…うん、僕の学力じゃそんなにいい学校行けないし…」

スライム(あ、今から話す時は声に出さない方がいいよ、変な人と思われるから)

男(あっ、そうだね)

…1-5 教室

ガラガラッ…

男「おはよー…」

友「お、男おはよー」

男「おはよー、友くん」

スライム(この人は?)

男(えっと、この人は友くん)

男(中学生からの友達で結構趣味とか合うんだー)

スライム(へぇー)

友「ん?なんだ?俺の顔になんかついてるか?」

男「あ、ごめん、ちょっと考え事してて…」

友「ふぅーん、そうか」

スライム(じゃああの前の方で男の人と揉めてる子は?)

男(あぁ、あれはツン子って言って女子と話す時は普通なんだけど男子と話す時はいっつも起こってるみたいな感じで…)

男(あと見てただけでなんか言われる時もあるから要注意人bーー

ツン子「…」チラッ

男(あ゛…)

ツン子「…」ツカツカツカ

ツン子「ふんっ…!」ニオウダチー

男「……」

ツン子「……」ジー

男「……」

ツン子「アンタ、今見てたでしょ」

男「い、いや…別に見てたわけじゃ…」

ツン子「……」ジー

男「……」

ツン子「…ふんっ!」プイッ…ツカツカツカ

男(な、何なんだよぉー…)

友「にしても不思議だよなー」

男「え?何が…?」

友「あいつってお前だけにああやって絡んでくるんだよ」

男「…ほんと?」

友「うん、ほかの奴はみんな無視されるか睨まれるかだけらしい」

友「案外お前に気があったりしてなー」

男「そ、そんなわけないでしょ…!あのツン子さんが…」

友「ま、そうだよな」ニシシ


ツン子「………」

スライム(あの子絶対男に気があるね)

男(スライムまで…なんでだよ…)

スライム(んー、女の勘)

男(お前は性別ないだろ…)

??「おっ!男、今日は早いんだね!」

男「あ、幼馴染おはよー」

スライム(なに、このボーイッシュな人)

男(この人は僕の幼馴染でね、家も結構近いんだ)

男(あと、スポーツ万能で結構頭もいいんだよ、入試の勉強の時は結構一緒に勉強付き合ってくれたりして普通にいい人だよ)

男(まぁ、おかしいところって言ったら…何に影響されたか知らないけど一人称が『ボク』なんだよねー…小学校までは普通だったのに…)

幼馴染「ん?どうしたの?男」

男「あ、いや、別に何にもないよ」

幼馴染「そんな事よりさー、今日ボクの家来ない?」

男「え、なんで?」

幼馴染「だってもうすぐ試験だし、どうせ男のことだから勉強してないんだろうなーって思って」

男「あ、あぁ…」

スライム(確かに全く勉強してないね)

男(う、うるさい!)

幼馴染「どう?」

男「うーん…考えとくよ」

幼馴染「そう、じゃまた後で聞くからその時までに考えててねー」スタスタ

友「それにしてもお前らってホント仲いいよなー」

男「まぁ、幼馴染だしね」

友「今どき家に行くなんてもうあれだよ」

友「付き合ってる男女がセックスしに行くくらいだよ」

男「えっ…そ、そうなの…?」

友「まぁ、だいたい、俺の場合もそうだったし…」

男「そ、そうなんだ……って、友くんしたことあるの!?」

友「まぁ、な」

男「そ、そうなんだ…まぁ、友くん結構イケメンだしね……」

男「………」ジー

友「な、なんだよ…その敵を見るような目は…」

男「………」ジー

友「お、おい…もしかして俺が非童貞だからって敵視してないだろうな…」

男「………」ジー

友「や、やめてくれよ…!俺とお前は中学からの友達だろ?な?な?」

男「…まぁ、別に友くんは悪くないし…」

友「だよな?だよな?…おれおまえがいなかったら困るんだよ!いろいろと…」

男「へ、へへっ…なんか照れるなぁ…」

スライム(何この友情)

…ガラガラッ

先生「はい、席についてーHR始めるよー」

スライム(あれ、先生?)

男(うん、担当は国語、結構美人だから人気の先生だよ)

男(ちなみに歳は27で独身らしい)

スライム(へぇー)

男(まあ、そういうこともあって生徒にからかわれることも多いよ)

男(学校の先生ってそういう人多いんだよねー)

スライム(ふぅーん、そうなんだ)

…授業中

スライム(……ねぇ)

男(…なに?)

スライム(男って好きな人いるでしょ)

男(な、なんだよ急に…)

スライム(いるでしょ?)

男(い、いないよ…)

スライム(嘘付け、だってあの子のことチラチラ見てるじゃん)

?「…」カキカキ

男(……!)ギクッ

スライム(はぁ…考えてることわかるんだから、隠し事なんて無駄なんだよ)

男(あの人は女さんって言って、何ていうか非の打ち所が無い人なんだよ)

男(頭も良いし運動も出来るし清楚で優しくて美人で…って感じ)

スライム(…)

男(あ、そうそうちょっと前に転校してきたんだよね)

スライム(ふーん)

男(まぁ、付き合うなんて僕には到底かなわない夢だけど)

スライム(なんか同じ匂いがするんだよなー…)

男(ん?どういうこと?)

スライム(まぁ、いいや、まだわかんないし)

…キーンコーンカーンコーン

男「んんーっ!疲れたー!」

友「おいおい、まだ1時間目だぞ」

女「…」ガタッ…スタスタ

友「あ、おい、女さんがこっち来てるぞ」

男「え、なんで?」

女「男さん、ちょっと廊下までよろしいですか?」

男「えっ、あ、はい」

友「え、なに?お前なんかした?」

男「いや、別に…」

…廊下

ガヤガヤ

女「ここでは人が多いですね…」

男「…?」

女「すみませんが昼休み会議室まで来てくださります?」

男「え?あ、はい…」

女「それでは」スタスタ

男「???」

スライム(…)

…ガラガラッ

友「なに?なんて?」

男「うーん、ちょっとわかんない」

友「なんだよそれ!」

…キーンコーンカーンコーン

男「あ、授業始まるよ、次数学だから早く準備しないとあの先生うるさいよ!」

友「うぉっ!マジだ、やべぇ…!」ガサゴソ

………………

………

…昼休み

友「おとこー、飯食おーぜー」

男「あ、ごめんちょっと用事があるから先食べてて」

友「お、お前…俺にひとりで食えって言ってんのか…!?」

男「別にひとりでとは言ってないよ…」

友「うぅ…ひでぇ…」

男「ご、ごめんね、今度クレープ奢ってあげるから」

友「お!まじで!?ラッキー」

男「じゃあ行ってくるね」

友「ほーい」

…ガラガラッ

…廊下

男「~♪」

スライム(随分ご機嫌ね)

男(まぁね、だってあの女さんに呼び出されたんだから…!)

男(もしかしたら告白だったりしてー!)

スライム(まぁ、ある意味そうかもしれないけど…)

男(会議室はー…ここか)

男(ブラインドが全部しまってる…)

男(まぁ、いいか入ろ)

…ガラガラ

男「失礼しまーす…」

女「男さん、入ってください」

男「は、はい…」

…ガチャッ

男「えっ、鍵?」

女「急にお呼びして申し訳ありません」

男「いやいや、全然大丈夫です」

男「それで…」

女「見ててください…」ヌギヌギ

男「えっ…」

女「…」ヌギヌギ

男「な、なななななななにをしてるんですか!!」

女「…」ヌギヌギ…ドロォ…

男「は、早く服を着て………どろぉ?」

男「…!?お、女さん…!?」

女「ええ、私はスライムなのです」

男「な、なんだってー!」

男「え、知ってた?」

スライム(薄々感づいてた)

男「言えよー!びっくりしたわ!」

女「…?」

男「あっ、すいません」

スライム「…んしょっと」ズルズル

女「!」

男「えっと、実は僕は普通の人間でして…」

スライム「私が男の身体にはっついてたの」

女「でも…どうして?」

スライム「私が学校に行きたいって言ったの」

スライム「私男以外の人を生で見たこと無かったから」

女「そうなんですね!」

スライム「っていうかどうして学校の生徒なの?」

女「私のご主人様のお父様がこの学校の理事長でして、転入という形で入学させていただいたのです」

男「じゃあ、そのご主人様に頼めばスライムもここに入れるんじゃないの?」

スライム「え、まじで!?」

女「そうですね、多分できるでしょう」

男「できるってよ、スライムも入ったら?」

スライム「まじかー…んー…」

スライム「……」

女「……」

男「…………………」グー

男「あっ…」

スライム「ぶふっ…w」

男「昼休みになってまだ何も食べてないから…」

スライム「食べてきなよ」フフッ

男「あ、いいの?」

スライム「別に男居なくてもだいじょうぶでしょ?」

女「ええ」

男「あっ、はい…じゃあ…食べてきます…」

スライム「じゃあねー」

男「後でまた来るから」

スライム「ほーい」

…ガラガラッ

男これで全裸じゃないのか

男「いやー、しかしびっくりしたなー……」

男「……」

男「……」

男「友くんひとりで食べてるのかな?…」

ガラガラッ…

友「んおっ、男じゃねーか」モグモグ

男(ひとりで食べてた…)

男「ごめんね、ひとりにして」

友「全然気にしてねえよ!」

男「それなら良かったよ」

友「それより、お前飯食ってねーだろ?早く食べろよ」

男「あぁ、うん」

>>68
制服着ていったってことにしてください
すみません(:D)|​ ̄|_​

……………

男「ごちそうさまでしたー」

男「はぁーっ…眠い…」

男「………なんか忘れてるような」

友「ってか今日お前図書委員の仕事があるんじゃなかったっけ?」

男「……あぁっ!そ、そうだった!」

男「今何分!?」

友「20分」

男「じ、10分も遅刻だぁーっ!!」

男「い、行ってくる!!」ダダダ

男(や、やばい…先週も忘れてて委員長に『次は無い』って言われたんだった…)ダダダ

男(……殺される)

…図書室

…ガチャッ

男「失礼しまーす……」キョロキョロ

男「あ、あれ…委員長……いない?」

男「ふ、ふぅ……良かった…今度遅れたってばれtガシッ

男「…!?」

図書委員長「…」ゴゴゴゴゴ

男「………」ガタガタガタガタ

男「い、委員長………いつの間に…」ガタガタガタガタ

図書委員長「さっき先生に頼まれていた本を職員室に届けていたのだよ」ゴゴゴゴゴ

男「ハ、ハハ…た、大変ですねー……」

図書委員長「…」ゴゴゴゴゴ

男「で、でも…間に合ってますしー……」ガタガタガタガタ

図書委員長「さっき私が職員室から戻っている時に切羽詰った顔をしながら走って図書室に入った君を見たのだが…」ゴゴゴゴゴ

男「すっ、すみませんッ!ち、ちょっと…忘れてて…」

図書委員長「…君は…先週もそういったよな?」ゴゴゴゴゴ

図書委員長「そして…私は言ったよなァ?『次は無い』って」ゴゴゴゴゴ

図書委員長「とりあえず司書室来いよ」ニコッ

………………………

男「…」ズーン

友「大丈夫か…?」

男「…はぁ」

友「それで、どうだったんだよ」

男「今日放課後残って書庫整理しろって…」

友「お、おぉ…それは大変だな…」

友「じゃあ今日は幼馴染の家行けないな」

男「それが……」

………………………………………………………………………………………

男(ヤバイヤバイヤバイヤバイ)ダダダ

幼馴染「あ、男」

男「幼馴染!?」ダダダ

幼馴染「はいストーップ」ガシッ

男「ち、ちょっと!」

幼馴染「今日うち来るの?」

男「い、今急いでるから!後でね!」

幼馴染「だめ、今決めて、決めるまで離さないから」

男「うっ…分かった!行く!行くから離して!」

幼馴染「おっけ!じゃあ今日絶対来てねー、楽しみにしてるから!」パシッ

男「はいはい!分かった分かった!」ダダダ

………………………………………………………………………………………

男「ってことがあって…」

友「それは…ヤバイな」

男「幼馴染に申し訳ないけど断らなきゃ…」

友「…でもあれ見てみろよ」


幼馴染「~♪」


友「めっちゃ上機嫌じゃん」

男「うわあああ…!どうすればいいんだ!」

女「男さん」テマネキ

男「ん…?」スタスタ

女「手を握って…」

男「あ、はい」

…ズルズルズルズル

男「うおっ!」

スライム(なんで来なかったんだよ…)

男(あ、あぁごめんちょっとゴタゴタしてて…)

男「…」スタスタ

男「そうだ!」

スライム(?)

男(スライム、ちょっと頼みたいことがあるんだけど…)

スライム(え、なに?)

男(今日の放課後ちょっと書庫整理してくれない?)

スライム(え、なんで?)

男(ちょっと幼馴染との用事とかぶっちゃって…)

スライム(えー、めんどくさいなぁ…)

男(お願い!今度なんでもいうこと聞くから!)

スライム(……ほう)

男(ね!お願い!)

スライム(そういう事なら…まぁいいだろう)

男(ありがとう!)

友「で、どうすんの?」

男「解決方法見つけたよ!」

友「え、まじで!?どんなの?」

男「…ヒミツ」

友「なんだよそれ!」

…放課後、男子トイレ

男「いい?僕が出てから10分したら急いでトイレから出て、急いで図書室まで行ってね」

男(スライム)「ういっす」

男「口調とか僕に合わせてね!」

スライム「ういっす」

男「じゃ、頼んだよ!」

スライム「ういーっす」

男「それじゃあね」スタスタ

スライム「うっす」

スライム「ったく、めんどくさいなぁ…」

スライム「…まぁ、いいや、帰ったら何でもいうこと聞いてもらう約束だから…ふふっ」

…10分後

スライム「そろそろ行くかー」

…図書室

スライム「…失礼しまーす」ガチャッ

図書委員長「…来たか、じゃあさっそく書庫整理をしてもらおうか」

スライム「は、はい…(バレないってわかっててもなんか怖いなぁ…)」

……………………………

スライム「一通り見たら結構ぐちゃぐちゃだなぁ…ちゃんと借りた本は元の位置に戻せよなー…」

スライム「……はあ」

図書委員長「…」ジー

スライム(ずっと見てる…暇なのかな)

…数十分後

図書委員長「少し席を外す、また戻ってくるがそれまでに終わっていたら帰っていい、だが、ちゃんと全て終わらせていなかったら来週もやってもらうから、ちゃんとやるように」

スライム「はーい」

…ガチャッ

スライム「もう帰っちゃおうかなー…めんどくさいし…」

スライム「……」

スライム「…まぁ、男が可哀想だし…ちゃんとやるか」

スライム「えっと?なに?『楽しいヒスワリ語講座?』だれが借りんだよこんな本…」

スライム「えーっと…これは語学の『た』か…」

スライム「『た』…『た』…ここか」

スライム「…お?なんだこれ……ノート?」

スライム「…忘れ物か?」

スライム「…名前は…書いてないな」

スライム「んー…」パラパラ

スライム「○月×日…今日から図書委員長になった、特に理由はないのだが、日々の記録をつけていこうと思う。」

スライム「ほう…」

スライム「○月△日今日は委員会でミーティングがあった、皆なかなかしっかりしていた、これなら今後心配事はないだろう」

スライム「○月□日 仕事開始初日から遅れた者が居た、名前は…確か男といったまだ始めたばっかりで何もわからないだろうから少しだけ注意をしてやった。」

スライム「初日から遅れてんのかよ…男のヤツ」

スライム「×月○日 まただ、前回注意したのにも関わらずまた遅れて来たほかの人は毎週時間通に来ているのに」

スライム「×月☆日 何度注意したら分かるのだろうか男は、これで何度目だ」

スライム「△月○日 男に対して怒りしか込み上げてこないはずなのに、この気持ちは何なのだろう…」

スライム「□月×日 男を見ると何か胸からこみ上げてくるものがある。おかしい。」

スライム( ゚д゚`)?

スライム「□月☆日 最近何も用がないのに呼び出したりしてしまうようになった、私はもしかすると男の事が好きなのかもしれない…」

スライム「なにこれ…」

スライム「□月♡日 今日も遅れてきた男を説教した。しょぼくれている男がかわいい。」

スライム「☆月○日 今日は時間通りに来た、少しほめたら照れていた。かわいい。」

スライム「かわいいって…」

スライム「☆月☆日もっと優しくしたいのだが、ついきついことを言ってしまう…男は私のことが嫌いになってるだろう…」

スライム「☆月♡日」

スライム「あ、今日だ…」

スライム「☆月♡日 今日も遅れてきた男に放課後残って書庫整理をしろと言った、断られる覚悟で告白をしてみようと思う。」

スライム「えっ…」

ガチャッ…

………………………………………………………………………………………

図書委員長「すっかり暗くなってしまった…」

図書委員長(男と2人っきりなのがあまりにも耐えられなくて出てきたまま数時間…)

図書委員長(…今日告白しようと思ったが…男はもう帰っているだろう…)

図書委員長(とりあえず…戻ろう)

図書委員長「……」ツカツカツカ

図書委員長「…ん?」

図書委員長(電気がついている…まさか…まだいる…?)

図書委員長(…まぁ、男のことだから本を読んでいて整理を全くしていなかったりするのだろう)

図書委員長(…入るか)

…ガチャッ

スライム「あっ…」

図書委員長「まだやっていたのか、どうせ君のことだから本でも読んでいた……あああああああっ!!!」

スライム「へ、へへっ…」

図書委員長「な、何故それを!!」

スライム「整理してたら見つけて…」

図書委員長(迂闊だった…誰も見ないだろうと思って本棚に隠しておいたのに…)

図書委員長「そ、それで…ど、どこまで読んだんだ…」

スライム「えっと…一応…最後まで」

図書委員長「…」ガクッ

スライム「い、委員長…?」

図書委員長(…もう……告白するしかない!)

図書委員長「あ、あのっ!」

スライム「!」

図書委員長「えっと、す、好きです!も、もし良かったら…付き合って…くれたら…なんて…」カァァァ

スライム(ヤバイヤバイ…どうしよう…この場合、男は…)

スライム(わかんない!私男じゃないからわかんない!!!)

スライム(…)チラッ

図書委員長「…///」モジモジ

スライム(ま、まぁ…結構美人だし…付き合ってもいいんじゃね?)

スライム「えっと…」

図書委員長「…!」

スライム「ぼ、僕でいいなら…」

図書委員長「…!ということは…」

スライム「…は、はい、OKです」

図書委員長「ほ、ほんとに!?」

スライム「はい…」

図書委員長「…グスッ……」

図書委員長「…ありっ……ありがとう…っ!!ズズズ」

スライム「はい…(ま、どうにかなるさ)」

ミスです申し訳ありません(:D)|​ ̄|_​

………………………………………………………………………………………

…通学路

男「大丈夫かなー…」

男「バレたり…しないよね?」

男「ま、考えてても仕方ないかー」

…自宅

ガチャッ…

男「ただいまー…」

男「はぁ…今日は疲れたなー…」バタッ

男「………」

男「ふぁー、眠たくなってきちゃった…」

男「このまま寝ちゃおうかな…」

男「明日『ごめーん、寝ちゃってた(´>؂∂`)ミ☆』ってしちゃおうかなー…」

男「ふぁー…」

\ユーゴッタメール/

男「あ、幼馴染からLINEだ」

幼馴染『お菓子とジュースいっぱい用意してまーす、晩御飯もつくっちゃったから来てねヽ(・∀・)ノ』

男「んー…行くか」

…幼馴染の家

…ピンポーン

男「……」

幼馴染『はーい、ちょっと待ってねー』

…ドタバタドタバタ

…ガチャッ

幼馴染「入って、どうぞー」

男「おじゃましまーす」

…幼馴染の部屋

男「…」

幼馴染「ちょっと待っててね、今お菓子とジュースもってくるから」

男「はーい」

男「…」

男(あぁ…今まで忘れてたのに友くんが『家に呼ぶのはセックスするということ』みたいなこと言ってなんか…)

男(…)キョロキョロ

男(あのタンスの中には…幼馴染の下着とかが…)

男(な、何を考えてるんだ…!)フルフル

男(第一僕は下着で興奮する人間じゃないだろ!)

(淫夢では)ないです

…ガチャッ

幼馴染「はい、持ってきたよ」

男「あ、うんありがとう」

男(…幼馴染って普通に可愛いよなー…スタイルいいし…)

幼馴染「…?なに?」

男「う、ううん、何でもない」

幼馴染「そう、じゃあ早速始めようか」

男「うん」

…数十分後

幼馴染「…なんか暑くない?」

男「そう?僕はそうでもないけど…」

幼馴染「ごめん、ちょっと脱ぐね」ヌギヌギ

男「んー…」

幼馴染「ふぅー…あっつい」

男「ほんとだ、汗かいてr…」

男(こ、こいつ…ブラをしていない…!)

男(な、なんでだ?全くもって意味がわからんぞ…??)

男(幼馴染は普段からブラしてないのか…?…いや、そんなはずは無いこいつ結構胸おおきいからブラをつけるのは当たり前だろう…)

男(だったらなぜ?何故こいつはブラをしていないんだ?誘ってるのか?やっぱり僕を誘ってるのか!?)

男(そんなわけないだろ!!ボケ!!)

男(と、とりあえず勉強だ勉強!)

…数分後

幼馴染「ここは、これをここに代入して…」

男「…」チラッ

男「……」チラチラッ

男(集中できねええええええええええええええええええ!!!)

男(普通に集中出来ないよ!そりゃそうだ!だってブラしてないんだもん!)

男(っていうかもうさっきからたっちゃってるよ!ぼくのアレがたっちゃってるよ!!!)

幼馴染「…男?聞いてる?」

男(いくら幼馴染だからってなぁ!浮き出てたらそりゃあたちますよ!!)

男(馬鹿じゃないの!?こんなので勉強できるはずないじゃないか!)

幼馴染「おとこー?」ユッサユッサ

男「ふぁっ!!…な、なに?」

幼馴染「なに?じゃないよ…ちゃんと聞いてる?」

男「あ、う、うん聞いてる」

幼馴染「じゃあこれはどこにどうすればいいの?」

男「…………………ごめんなさい聞いてませんでした」

幼馴染「やっぱり聞いてないじゃん」

男「すみません…」チラッ

幼馴染「…」

男「…」チラッ

幼馴染「…」

男「…」チラッ

幼馴染「…ねぇ」

男「…なに?」チラッ

幼馴染「…見てるよね?」

男「…!」

男「み、見てないよ…」

幼馴染「じゃあ…」

幼馴染「何を見てないの?」ズイッ

男(うわああああ…近づいてきたことによりおっぱいが見えそうで見えない!みえ…みえ…!)ジー

幼馴染「やっぱり見てるじゃん」

男「…っ!」

幼馴染「そんなに見たいなら…見せてあげようか?…生で」

男「ふぁっ!?な、生!?」

幼馴染「そう…」ヌギヌギ

男「!?!?」

幼馴染「…ほら」

男「…」ジー

幼馴染「まじまじと見てるね」フフッ

男(初めてみるおっぱい…長年一緒にいた幼馴染のおっぱい…頭がくらくらする…今の状況に頭がついてこない…)

幼馴染「…ちょっと恥ずかしいな」

男「あっ…ご、ごめん…」

幼馴染「…触ってみる…?」

男「えっ!?」

幼馴染「…いいよ」

男「あっ…えっ…と…」アタフタ

幼馴染「……」パシッギュ

男「!?!?」

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