肇「あの……　お腹、壊しませんか？」

みちる「大丈夫ですよー！」ﾓｼｬﾓｼｬｺﾞｸﾝ

肇「そ、そうですか……」

みちる「うん、美味しいです！」　

肇「！！？」

みちる「良い小麦粉、使ってますねー！もう一つ！」ﾌｺﾞﾌｺﾞ

肇「えっ、あっ、あー、そっちですか……」

みちる「フゴゴ？」んん？

肇「いえ、何でも無いです」

みちる「そーですか！」ｺﾞｸﾝ

肇「（良かった……、私が変なこと言ったせいで土を食べた、とかじゃなくって）」

みちる「そうだ！肇ちゃんもお一ついかがですかー？」

肇「あ、ありがとうございます……んむっ、美味しい、ですね」

みちる「フゴゴ？肇ちゃんは土を食べるとその質がわかるんですよね？
　　　　あたしはパンを食べるとその質がわかるんです！」ﾓｼｬﾓｼｬｺﾞｸﾝ　


肇「むむ……ごくん。なるほど。そうなんですか……」


みちる「肇ちゃんが特技を見せてくれたので、あたしも対抗してみました！」ﾌｺﾞｰ！

肇「えっと、そういう訳じゃないんですけど……」

みちる「あれ？……肇ちゃんって、陶芸家さんの娘さんでしたよね？」

肇「ええ、そうですが」

みちる「あたしはパン屋の娘なんですよー！あははー！」

肇「し、知ってます……」

みちる「だから、ほら！」

肇「は、はい」

みちる「きっとそう言うことなんですよー！あたし達、おんなじですね！」

肇「おんなじ、ですか……？」

みちる「はい！看板娘同士、お互いがんばりましょー！おー！」ﾌｺﾞｰ！

肇「お、おー……（私、看板娘……でしょうか？）」

みちる「ところで……」

肇「はい、何でしょう？」

みちる「渋谷凛ちゃんって子が居ますよね？」

肇「ええ、ウチの事務所に所属してますよ」

みちる「あの子もお花屋さんの娘さんだ、って聞きました！」

肇「そうですね……私達と、お揃い、ですね？……ふふっ」

みちる「はい！ってことは！凛ちゃんも花を食べたら花の質がわかるってことですよー！」

肇「えっ……えっ！？」

みちる「同年代のライバル、現れましたね！早速聞きにいきましょー！」

肇「あっ、ちょっと、えっ、みちるちゃーーん！？」


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