上条「上里と仲良くなってみる」【安価あり】 (208)



上条「この高校に来てから少し経った。唯一関連とか御坂関連とかは一応落ち着いたけれども、上里は相変わらず俺のことが嫌いらしい」

上条「今は落ち着いてるけど、いつオティヌスを殺そうとするか分かったもんじゃない」

上条「そこで俺は考えた」

上条「上里にはゲンコロをするよりも普通に仲良くなった方がいいんじゃないか、と」

上条「土御門とか一方通行とかとは違って、あいつは元々何の事件にも関わらない普通の高校生だった…らしいし」

上条「だったら、普通に一般的な話も出来るはずだし、そこからきっと魔神…オティヌスを[ピーーー]のを止めるよう説得出来るだろうし」

上条「よーし、そうと決まったら上条さん頑張っちゃうぞー」

上条「…って、いってもどうすればいいんだ?記憶失ってから、新しい男友達なんてほとんど作ったことないしな。…そうだ、あいつに相談してみるか」

>>3


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ふみだい

木原唯一

いんなんとかさん

唯一さんの口調あやふやだけど許して

上条「…………」

唯一「………それで、何の用です?上条当麻。確かに上里にダメージを与えるために、前はあなたを襲ったりはしましたけど。私は別に幻想殺しには余り興味がないんですが」

唯一「(まぁ、アレイスターに一泡吹かせるという意味では興味がないわけではありませんが)」

上条「いや、その…ですね…」

上条「(何故俺は数ある知人の中からこの人を選んだんだ…?というかどうしていつの間にこの人のメアドが携帯に入ってたんだ…?)」

唯一「というか、私は上里のクソ野郎に復讐する為に忙しいんです。勿論、先生が戻ってきてくれたのでもう[ピーーー]気はないんですけど。それでも、先生を傷つけたのは万死に値する行為ですから。話があるならさっさとしてくれません?」

上条「(あ、そういえばこの人に上里の話は地雷じゃないのか?下手したら殺されるレベルで)」

上条「…実は、ちょっと今仲良くなりたい人がいるんだけどさ」

唯一「女?だったら部屋に誘って押し倒してそのままセ「男です!」

唯一「ふぅん…珍しい、上条当麻が女以外と仲良くなろうとするなんて。何かの前触れでしょうか」クスクス

上条「…アンタは俺のことを何だと思ってるんだ?」

唯一「聞きたいんですか?自ら傷つきにいくとはドMの鏡ですね」

上条「やっぱいいです」

唯一「…まぁ、あなたには一つ借りもある。先生を助けてくれたという、大きな借りが。…善悪で言っても善、好悪でいっても好ましい。それをこんな風に地道に返していくというのもそれも一つのロマン、か。良いでしょう、詳しい話を聞かせてください」

唯一「…なるほど、よく分からないけど余り好かれていなくて、しかも自分の周りにいる大切な人を隙あらば殺そうとしている人と仲良くなりたい、ですか」

唯一「バッカじゃねえの?」

上条「…もう少しオブラートに包んでくれ。最近の上条さんはすぐ泣くんだぞ?」

唯一「知りませんよ。…好かれていない、だけならともかく…大切な人を殺そうとするクソ野郎と手を取り合って仲良くしようなんて、意味が分からない」

唯一「善悪でいっても悪、好悪でいっても悪でしょう、そんな奴」

上条「…分かってる」

上条「…たださ、月並みな言葉になるけど、どうしてもそいつがただ悪い奴だけとは思えないんだ」

唯一「…噂には聞いていたけど、本当とんだ甘ちゃんですね、あなた」

唯一「…ま、そうですね。では、一緒に夕食を囲むというのはどうでしょう?」

上条「夕食?」

唯一「そうです。一緒に食事をすることは、お互いの心の距離を近づける効果があります。相手がどんな人であろうと、美味しい物を食べていれば緊張は緩むものでしょうし」

上条「そうか…夕食か…。…でも、上条さん金欠なんだよな…外食なんてそう簡単には…」

唯一「別に外食である必要なんかないでしょう。あなたが作ればいいじゃあありませんか」

唯一「それと、買い物なんかも一緒に行くのもいいかもしれませんね。相手の好きな物を聞きつつ、一緒に買い物をするというのは親睦を深められるかと」

めっちゃまともにアドバイスしてて草

上条「…なるほど」

上条「(そういやあ、アイツも金には結構困ってるんだっけ。だったら一緒に料理をするってのも…)」

上条「(あ、だめだ。アイツは確か周りの女の子が料理を作ってくれてた筈だったし。…インデックスにも見習って欲しいですよ)」

上条「参考になった。ありがとな、…えっと…木原さん」

唯一「…いいですよ、唯一で。木原は沢山いますから、ややこしいですし」

上条「ん、じゃあ…唯一。助かった、やっぱり大人の女性って頼りになるな」

唯一「…ふん。もう話は終わりですよね?それでは、私はもう帰ります」

上条「あ、じゃあ送ってk」

唯一「私を攻略しようとしないで下さいこのタラシ」

上条「…(タラシ…?)」

>>9 先生がいる唯一さんはちょっとまともだからね仕方ないね

上条「さて、これでとりあえず方向性は決まった。後は何を作るか…」

上条「…そういえばオティヌスはどうしよう。流石にまだ会わせる訳にもいかないしなぁ…。暫く誰かに預けて…」

上条「…いや、インデックスならともかく、オティヌスを預けられそうな奴って学園都市の中にいなくね?」

上条「かといって、ずっと服の中に入れておくのも可哀想だし」

上条「…うーん」

オティヌスを誰かに預ける?それともやっぱり同行させる?

>>12

同行

上条「…いや、やっぱり連れてくか。上里と仲良くなるってのも大事だけど、オティヌスを…魔神を[ピーーー]のを止めるよう説得するのが今は一番の最優先だ」

上条「その為には、オティヌスは危険じゃないってことを示さないといけない。アイツが魔神を恨む理由は、大雑把に言っちまえば魔神がとんでもない力を持っているって所にある」

上条「だったら、オティヌスにはもうそんな力はないって事を示せば、ひとまずはどうにかなる…かも」

上条「…まぁ、やっぱその時までは隠れて貰うことになるけど。最初っからオティヌスがいたんじゃ、楽しい夕食が大乱闘にもなりかねないし」

魔神の願いが理想送りにズレたのはオティ&ツンツン頭の所為なわけだが
まあ存分に殺されるといい

上条「よし。後は呼ぶメンバーだな。確定してるのは俺、インデックス、オティヌス(服の中)、上里」

上里「…これじゃあアイツがアウェイ過ぎるなぁ。上里の知り合いも参加してもらう様に頼むか。…流石に全員は無理だけど」

上条「それと…そうだな、後一人誰か…出来れば、俺とアイツの仲を取り持ってくれる奴が欲しいな。」

誰を呼ぶ?

上里側の知り合い一人 >>17 (ある程度台詞がある登場人物でお願いします)

上条側の知り合い一人 >>19

安価ついでに今日はここまで。馬鹿だから細かい設定理解してないけど許して。

期待ksk

去鳴

一方通行

御坂美琴

サロメが上条さんの事買ってるのって上里にとっていい敵対者になるからで馴れ合おうとかしたらぶっ殺されるんじゃ…
>>1の手腕に期待

>>20
サロメの目的って上里をまともにしたいんじゃなかったけ?
「上条を[ピーーー]」なんてまともじゃないことやめさせるためなら食事くらいはいっしょにしてくれそうなもんだけど


上条「…やっぱ去鳴かなぁ、一応上里の知り合いでは一番話したことのある奴だし」

上条「後はアイツが協力してくれるか…だけど。前に上里を幹部なきまでにぶっ飛ばして正気に戻して欲しいって言われたからなぁ」

上条「馴れ合ってんじゃねえぞ[ピーーー]ぞ☆って襲われたらどうしよう」

上条「まぁ、その時はその時か。早速電話だ、…というか、俺いつの間にアイツとケー番交換したんだっけ?どうでもいいけど」プルルルル

去鳴『はーい、もしもしー?』

上条「あ、去鳴?俺俺、俺だけど。今度一緒に飯食わない?」

去鳴『…新手のオレオレ詐欺か何か?一体どったの、上条ちゃん」

上条「実は…」カクカクシカジカ

去鳴『…ふーん、成る程ねぇ…』

上条「あ、あぁ…それで、良ければお前も一緒に来てほしいなー、って上条さんは思ってたり…」

上条「(怒ってないよな?馴れ合ってんじゃ以下略ってなって一緒に殺しに来たりしねえよな?)」ガクブル

去鳴『…前さあ、私、上条ちゃんにはお兄ちゃんをぶっ飛ばして正気に戻して欲しいって言ったじゃん?』

上条「…おう」

去鳴『アイツがまともに戻るには、なまぬるーい愛の言葉よりもあっつあつな拳が必要だって今も思ってる』

去鳴『だから、正直、アンタにはアイツと馴れ合って欲しくない」

上条「…」

去鳴『…けど、けどさ。やっぱ、お兄ちゃんが傷つかないに越したことはないって思ってる自分も要るんだよねぇ』

去鳴『言ってる事矛盾してるっしょ?それは今に始まった事じゃないけど』

去鳴『お兄ちゃんがまともに戻るためなら誰が傷付いても構わない。そう思ってるけど、その傷付く人物がお兄ちゃんだったら…やっぱ、すこーし、ほんのすこーし、躊躇っちゃうんだよ』

上条「…去鳴」

去鳴『…だから、一回だけ協力してあげる。アンタと仲良くなれば、もしかしたらアンタの影響受けて良い方向に進んでくかもしれないしね』

上条「…ありがとう」

去鳴『お礼は要らない。お兄ちゃんの事は私の事だから』

上条「やっぱブラコンだよな、お前って」

去鳴『ぶっ、ブラコンじゃない!私はただお兄ちゃんを尊敬』

上条「はいはいブラコンブラコン」

去鳴『いつか一発ぶん殴ってやるっしょ。…そういえば、後一人呼ぶってもう決めてあるの?』

上条「いいや、まだだ。俺としては青ピ辺りを呼ぼうかなぁって思ってるんだけど。そういうの得意そうだし」

去鳴『…御坂美琴は?』

上条「御坂?何で?」

去鳴『青ピ、ってあの日あそこにいた青髪でうさんくさい関西弁の奴でしょ?アイツは一度、上里翔流の影響を受けてる』

去鳴『お兄ちゃんにその気はないとはいえ…万が一、って事もあるかもしれない』

去鳴『お兄ちゃんに面識のない…それで、お兄ちゃんに惚れることは絶対にない御坂美琴を選んだ方がいいかもしれない』

上条「待てよ、確かにアイツは上里と面識はほとんどないけど…どうしてアイツが惚れないって断言できるんだ?』

去鳴『……………それを私に聞く?』

上条「トラブルを抱えてないから?それとも…他に好きな奴が居たりすんのか?」

去鳴『はー、狂人の私でも何か同情したくなるぐらいの鈍さっしょ』

上条「は?」

去鳴『何でもにゃーい。…とにかく、そういう事で決まり。いつ集合?』

上条「一応、明後日にしようかなって思ってるけど。勿論上里とかお前とかの都合もあるけど」

去鳴『基本的に去鳴ちゃんはいつでも暇だよん。お兄ちゃんも暇だと思うよ、多分』

去鳴『…あ、待って。それなら日にちは今週の金曜日にした方がいいと思う』

上条「何で?」

去鳴『ふっふっふ。それはその日になってからのお楽しみっしょ。…そんじゃ、そういう事でいいかな』

上条「あぁ、それじゃ。今週の金曜日に」

去鳴『うん、バイバーイ』ブツッ

上条「…よし、後は…去鳴も言ってた事だし、御坂に頼んでみるか」プルルルル

上条「………」プルルルプルルル

上条「…中々出ないなぁ。いないのか?だったらまた掛け直…」

御坂『…も、も、もしもし?』

上条「おー、出た。よう、御坂。今暇か?」

御坂『ひ、暇だけど…どうしたのよ、また何かトラブルに巻き込まれたの?』

上条「違う違う。…いや、ある意味ではそうかもしれないけど…御坂、一緒に夕食食べないか?」

御坂『……は?』

上条「だから、一緒に夕食食べないか?実はさ」

御坂『行く、絶対行く。…い、いつ、どこに行けばいいの?』

上条「今週の金曜で、場所は俺の部屋。それで事情なんだけd」

御坂『あ、あ、あ、あああアンタの部屋?』

上条「え、うん。嫌か?」

御坂『嫌じゃない、全然全くもって嫌じゃない。むしろ嬉し…ごほん、ともかく、分かったわ。今週の金曜にアンタの部屋ね?』ミサカサーン

御坂『あ、ごめん。友達が呼んでるからもう切るわ、それじゃ、…楽しみに、してるから』ブツッ

上条「切られた。…うーん、事情説明してないけど…いいのかなぁ…」

上条「…まぁ、いっか。さて、次はっと…」

................

御坂「…」

御坂「(あ、アイツと二人きりで夕食…かぁ…。え、えへへへ…。あんな事あって少し気まずくなってたから、都合良かったわ)」

御坂「(あの時の事謝って…それで…)」

御坂「…みんなぁー、お待たせぇー」ポヤーン

佐天「み、御坂さん?顔がすごくゆるゆるになってますよ?」

初春「何か良いことでもあったんですか?御坂さん」

御坂「まーねー。ふふふふー」


黒子「…」

初春「あれ、どうしたんです?白井さん、険しい顔してますけど」

黒子「…いえ、最近暗かったお姉様があんなにも喜んでいるというのは、嬉しいことなのですが…」

初春「ですが?」

黒子「その原因がなんとなーーーく気に入りませんし、…何か、お姉様は猛烈な勘違いをしてる気がしてなりませんの」

初春「?」

御坂「~♪」

ここまで。暫く安価はなさそうな気がする…。

ここで事情を説明しない辺りが原作上条らしくてイライラする。あ、>>1の事は誉めてるよ?
で、1から10まで説明する上条は上条じゃないとも思う……

上条「次にメニューだな」

上条「大人数でワイワイ楽しくやれる、冬の定番メニューといったら…」

上条「鍋だな。鍋。鍋以外の選択肢はない」

上条「前も作ったけど、アレ最終的にサイケ鍋になったからな。インデックスとオティヌスにもまともな鍋食わせてやりたいし丁度良いや」

上条「…問題は金なんだよなぁ…最近入院はあまりしてないとはいえ、金欠なのは間違いないし。残高どれぐらいあったっけ」

上条「確認してこよ」スタスタ

上条「えーっと、確か前確認したときはあれぐらいだった気がするから…ギリギリ足りるかど…」

上条「…!?…な、何か増えてるぞ…?」

上条「え、ええ…?まだ学園都市からの生活費が入ってくるまでは日数が会った筈だけ…ん?」

上条「…" KIHARA YUUITU "…」

上条「………本当、感謝だな。あの人には」

.......

唯一「…ふん。借りを返しただけですよ、借りを」

上条「また今度会った時に礼を言うとして、だ。…これで準備は整った。後は上里を誘うだけ、か」

上条「………どうやって誘おう?」

上条「普通に誘ってもアイツ来なさそうなんだよな。うーむ」

上条「………」

上条「………」

上条「………」プルルルル

誰に相談しよう? >>38 (唯一、去鳴、御坂除外)

ksk

上条「…駄目だ、繋がらない」

上条「というかアレイスターなんていつの間に電話帳に((ry」

上条「……別の奴」プルルルル

............

脳幹『…』

☆「…」

脳幹『…アレイス』

☆「私は別に君が帰ってきてくれて嬉しいなどとは思っていない。君があの男に撃退されたと聞いて今までの風格をぶち壊す様な長い絶叫もしていない。あくまで君がいるとプランの進行が捗るから助かるというだけだ。勘違いしないで欲しいな」

脳幹『…私は、お前のそういう所が好きでたまらないよ』

再安価 >>41

どうしても☆を絡ませることは出来なかった。許してほしい。

明日香

ビクウサ「は、はい?もしもし…」

上条「あ、会長さん?もしもし、俺、上条ですけどー…」

ビクウサ「私の名前を覚える気はないんですか、あなた。…あ、その声は問題児二号さん?…あ、あれ?私、あなたと携帯番号交換しましたっけ…?」

上条「アンタも俺の名前覚えてねえじゃねえか。…えっと、少し相談があって…」

ビクウサ「あれ、スルー?スルーですか?ちょっと」

上条「実は…」カクカクシカジカ

ビクウサ「…はぁ、成る程。事情はなんとなく分かりました」

ビクウサ「問題児一号くんと仲良くなりたいから食事に誘う、ついでにその前の買い物も誘う…と」

ビクウサ「…普通に誘えばいいのでは?」

上条「いや、それが出来ないから困ってるんすよ。知ってるかどうか分からないけど、俺、アイツに嫌われてて…」

ビクウサ「…そういえば、問題児二号くんと問題児一号くんは仲が悪いって未絵ちゃんが言ってましたねぇ…」

ビクウサ「(喧嘩するほど仲が良い説も少し流れてますけど)」

上条「?どうしたんすか?」

ビクウサ「あ、いや…では、嘘を吐いてみるというのはいかがでしょう、か?」

上条「嘘?」

ビクウサ「嘘というか、何というか…。その、詳しい事はよく分かりませんが、問題児一号くん達は何かしらの問題を抱えているんですよね」

ビクウサ「だったら、シリアスな顔でシリアスな雰囲気を醸し出してシリアスな声で"—————————話がある"とか、間を空けてそんな風に言ってみればホイホイ付いてくるのではないでしょうかー?」

ビクウサ「それでそのまま買い物へGO、みたいな。…結果的には相手が勘違いしただけですし、別に何の話とは言ってませんしね」

上条「…成る程、用を告げずに連れてくればいいのか…。流石会長、ありがとうございます」

ビクウサ「ふふん」

上条「ビクビクウサギなんて名前を付けられてるのに案外頼りになるんですね」

ビクウサ「」

上条「最初会った時半端とか言っちゃってほんとすんませんでした」

上条「(あ、でも最初会った時の会長さんは会長さんじゃなかったんだったな、そういや)」

ビクウサ「わ、私陰では半端とか言われてたの…?…………ぴいっ!!み、未絵ちゃぁぁーーーーーーーーん!」ブチッ

上条「あ」ツーツー

上条「…悪いことしちゃったな。また今度謝りに行こう」

上条「…ともかくとして。さて、これで準備は整った」

上条「後は、今週の金曜を待つだけだな」


ここまで。また適当に投下していきます。

新約9巻で脱落して俺には分からないキャラだな
気になるけど読むに疲れてしまったよ……

>>48 1、2、3で脱落するなら分かるけど9で脱落するだと?10は(個人的に)歴代で1、2を争うほど好きだから見てみてくれ

上条「上里、ちょっと良いか?」

上里「…きみがぼくに声を掛けるだなんて珍しいね。ぼく達は気軽に声を掛け合える間柄じゃなかったと思うんだけど、それはぼくの思い違いだったのかな?」

上里「確かに前はきみに助けられたけど、確かに恩を感じていなくもないけれど、それでぼくがきみに…もっと言えば魔神に対して甘くなると思ったら大まちが「上里」

上里「…何?」

上条「—————————話がある」イケメンAA

上里「…、…ふん」

上里「成程ね、ついに決着を着ける時が来たわけだ」

上里「前は敗れたけど、今度はそうはいかない。…いいよ、相手になってやる」

上条「…着いてこい」

上里「あぁ、ここでやる訳にはいかない。ぼくの理想送りが、きみの幻想殺し…、…いや、その奥に潜むモノが暴走したら、周りに被害が及ぶからね」

上里「夕方だし人目があるからやるなら夜がいいと思うけど。そもそもどこへ行くんだ?」

上条「…着いてくれば分かる」

上里「…あぁ、そうかい。分かったよ。前きみを騙したぼくがいうセリフじゃないけど、大人数で騙し討ち、とかは止めてくれよ?」

...........

上条「おー、今日は白菜が安くなってんじゃん」

上里「………」

上条「肉、肉。…こんなに肉を食べるなんていつぶりだろ?随分長いこと食べてなかった気がするなぁ」

上里「…………………」

上条「インデックスがいるから多めに買っておこう。ま、これだけあれば流石のあいつも大丈夫だろ」

上里「…………………おい」

上条「キムチ鍋、…興味あるけど、他の奴の好みもあるし、やっぱ普通のにしとくか。上里、お前苦手な食べ物とかある?」

上里「…どうして、ぼく達はスーパーに来てるんだ?」

上条「何でって食材を買うためだろ。で、苦手な食べ物は?」

上里「特にない。…どうして食材を買いに来てるんだ?」

上条「りょーかい。何でって鍋を作るため。…ふむ、じゃあこれと、これと、これで…」ポイポイ

上里「きみ、そんなに買ってお金は大丈夫なの?…ぼく達、闘うんじゃないのか?」

上条「大丈夫、ちょーっと色々あってさ。この後(肉争奪戦で)闘うよ。…卵がお一人様1パック95円!?上里がいるから二パック買えるな、ラッキー」

上里「主婦かきみは」

上里「…じゃなくて、いやいや、だとしても可笑しいだろ。この後闘うにしても緊張感がなさす…」ジーッ

上条「何見てるんだ?…コーヒーゼリー?何お前、コーヒーゼリー好きなの?」

上里「別に。コーヒーゼリーなんて好きでも何でもないよ」

上条「ふーん」コーヒーゼリーポイッ

上里「…だから、別に好きじゃ」

上条「え?何?後で俺が食べる用だけど?別にお前にやるとは一言も言ってないよ?」

上里「………」

上条「おい、無言で右手かざすのは止めろ。怖い」

上里「ふん。…というか、食料多過ぎじゃない?きみ、確かあの魔神を入れても三人暮らしだろ。食べきれるの?」

上条「上条さんちにはオティヌス以外にも暴食魔人がいるんで、それについては問題なし。それに三人じゃねえし」

上里「何?また居候する女の子が増えたの?まーた誰か救って上条さん大好きっ一緒に暮らしましょって子を増やしたの?」

上条「お前には言われたくない。それに増やすどころかそんな子今もいない」

上里「………きみさぁ、………まぁ、いいや。ぼくに人の事をどうとか言う権利はない」

上条「?」

上里「好意に鈍感な奴と好意に敏感だけど何もしない奴、どっちが罪かなって話」

上条「なーに言ってるのかさっぱりですよ。…うん、じゃあこれぐらいかな。ちょっと待っててくれ、買ってくる」

上里「早くしてくれよ?この後闘いが控えてるんだからさ」

.............

上条「もうこんな時間か。インデックスが待ちわびてるだろうなぁ…」

上里「…なぁ、今ぼく達が昇ってるこのマンションってきみの寮だよな?」

上条「一回来ただけなのによく覚えてるな。そうだけど?」

上里「そうだけど、って。…これからバトるんだろ?なんできみの寮?」

上条「着いた。なんでって。外でやるつもりかよ、鍋を」ガチャガチャ

上里「…………………………は?」

上条「おーい、ただいまー」ガチャ

インデックス「んっ。おかえり、とうま。…と、いらっしゃい、かみさと」


上里「あ、お邪魔します。…じゃなくて、おい、どういう事だ上条当麻」

上条「インデックス、悪いけどこれ冷蔵庫入れておいてくれるか?」

インデックス「分かったんだよ。…うわあ、お肉がいっぱい、お肉、お肉…」ジュルリ

上条「今日だけは我慢してくださいインデックスさん!…おい、上里早く来いよ」

上里「スルーしないでくれるか?だから、どういう事なんだ。ぼく達、これから闘うんじゃ…」

上条「あー、もう。闘う闘ううるさいな、お前はトールか。いいから早く来い、寒いだろ」

上里「………」

去鳴「…ん、あ。おっす、お兄ちゃん、上条ちゃん、お邪魔してるよーん」バキュンバキュン

上里「」

上条「お、もう来てたのか。つーか何してんだ?」

去鳴「ゲーム。案外面白いね、これ。お兄ちゃん、さっさと炬燵入りなよ」隣ポスポス

上里「」

インデックス「とうまー、これってどうしたらいいのー?」

上条「ん?あ、今行くからちょっと待ってろ。それじゃ、去鳴、上里、ゆっくりしててk」

上里「 せ つ め い を し ろ 」

上条「寒い。温かい物が食べたい。そうだ、鍋をしよう。終わり」

上里「…きみ、ぼくの事舐めてるんだな?そうなんだな?」

上条「あー、何かこの感じ初期の御坂を思い出す…」

上里「大体、ぼくを連れてきたのは決着を着けるためなんだろ?なんで鍋なんか…」

上条「俺はただ話がある、って言っただけで別にそんな事は一言も言ってませーん。上里くんが勝手に誤解しただけでーす」

上里「なっ…」

去鳴「あー、もう、いいじゃんお兄ちゃん。とりあえず、炬燵に入ろ?ね?」

上里「というか何で去鳴が…っ、うわ、引っ張るな!」

去鳴「じゃ、上条ちゃん行っていいよー、後は適当に宥めておくから」

上条「助かる」

今日はここでストップ。上里難しい。

1巻しか出てないキャラも再現率妙に高くてワロタwwwwww

トール ワロスです

シリアスな空気感から突然ギャグパート始まる感じの再現率も高いな

>>62 >>60 禁書信者の私にとっては、そう言って貰えるとすごく嬉しいです。あ、ゆっくりになりますが続きです。

上里「…おい、どういう事だ去鳴」

去鳴「お兄ちゃんも来た事だし、次はこれやらない?ドカ●ンってやつ」

上里「………」

去鳴「うわー、お兄ちゃん顔こっわーい。ほら、スマイルスマイル」

上里「…何で去鳴がいる?何でアイツはその事を当たり前みたいに接している?まさか」

去鳴「違うよバカたれ。この私が、ほかの誰でもないお兄ちゃんの妹のこの私がそんな簡単に寝取られる訳ないでしょ。…あ、前のアレはノーカンね。最初から最初までお兄ちゃんの為に動いてたわけだから。上条ちゃんはあくまで利用してただけだし」

上里「…色々とツッコミたい事はあるけど、ひとまず置いておこう。…じゃあ、質問を変える」


去鳴「あいあーい」ガチャガチャ

上里「…アイツは、何をしようとしてるんだ…?」

去鳴「……お兄ちゃんも結構鈍いよね。上条ちゃんの事言えないよ?普通分かるでしょ」

上里「?」

去鳴「まともだった頃のアンタだったら、普通に分かってたのにね。こっち側に毒されてるっていうか、相手のやることなすこと全部自分の害になることって思い込んでるっていうか、周りは敵しかいないって思い込んでるっていうか」

上里「…もっと分かりやすく言ってくれないか、去鳴」

去鳴「つまりさ、上条ちゃんは…」

去鳴「—————————————————————」

....

オティヌス「…」ムッスー

上条「オティちゃん、機嫌直してよー」トントン

オティヌス「ふん。別にむくれてなどいない。」

インデックス「じゅるり」ソロー

上条「こら、インデックスいけません。気持ちは分かるけどさ、アイツとお前が鉢合わせになったら万が一、って事もあるだろ?」

オティヌス「そうしたらお前が止めてくれるだろう」

上条「勿論止める。…だけど、そうならないのが一番だ。去鳴もいることだし、そう簡単には暴れないだろうしさ」

オティヌス「…どうだかな、私にはそうは思えないが」

インデックス「むしゃむしゃ」

上条「おいこらインデック…それ野菜クズだぞ?お前それでいいの?俺にはそう思える」

オティヌス「……分かった、分かったよ。お前が一度言い出したら止まらないことはもう分かっている」ハァ

上条「助かる。…インデックス、分かった。これでも食べてろ」ソーセージポイ

インデックス「わーい」ムシャムシャ

上条「…そういえば、御坂遅いなぁ。アイツの事だから、早めに来ると思ってたんだけど」

インデックス「…たんぱつも来るの?」

上条「おー、やっぱ部外者…っていうか、俺と上里のいざこざをよく知らない奴が一人ぐらいは居た方がいいかなって」トントン

オティヌス「…人間。一つ聞くが、お前ソイツにちゃんと事情を説明したんだろうな?」

上条「ん、いや。事情説明する前に切れちゃってさー…まぁ、御坂の事だから大丈夫かなって」

インデックス「…たんぱつ、絶対とうまと二人きりって勘違いしてるんだよ」

オティヌス「……本当にお前は…」

上条「?…と、よし。準備は整ったぞ、インデックス。お前は食材…いや、やっぱ鍋持ってってくれ。学園都市製だからそんなに重くないし」

インデックス「わかったんだよ」トテトテー

上条「オティヌス。それじゃ、服の中に入っててくれ。たまに隙を見て鍋やるからなー」ギュムギュム

オティヌス「ぐっ、やはりか。だがまぁ、学生服よりはマシか…、おい、もっと優しくしろにんげっ…」

上条「お待たせー」

去鳴「うわっ、コイツパペット使ってデスコンボ使ってきやがった!相変わらずえげつない!」

上里「村を助けるんでもなく、ひたすらぼくの邪魔をするきみには言われたくないね。」

上条「おらおら、ゲームを止めろ庶民ども。鍋様のおなーりー」

去鳴「何かキャラ変わってね?…おー、うっまそー、鍋なんて食べるのいつぶりだろー」

上里「…………」ジイイ

上条「?どうした上里」

上里「………別に」プイッ

ピンポーン

上条「?…お、御坂かな」ヨイショ

上条さんの会話スキル高すぎてついていけないwwwwwwww

御坂「……すーはー」

御坂「…とりあえず、めいっぱいオシャレしてきたけど…うう、やっぱり普通に制服で来れば良かったかな」

御坂「でも折角二人きりなんだし…付いてこようとする黒子も振りきれたし…」

上条「おー、御坂」ガチャ

御坂「!お、おっす」

上条「来てくれてありがとうな、…あれ、学校帰りじゃないのか?制服じゃないけど」

御坂「あ、これは、その…」

上条「制服以外の御坂って何か新鮮だな、良いと思うぜ。とりあえず入れよ。寒いし」

御坂「お、おじゃまします…」

御坂「…」ドキドキ

御坂「(い、良いって言って貰えた…えへへ…)」

御坂「ね、ねぇ。そういえば、今日は何で私を誘ってくれたのよ?」

上条「ん?それはだな…、って、こら、インデックス!今日は控えろって言っただろ!」

インデックス「お肉を前にして大人しくしてられる私なんて私じゃないんだよ!」ムシャムシャ

上里「…」

去鳴「せめて焼いて食べようよ」

御坂「」

上条「あーあー。まぁまだ沢山あるからいいんだけどさ。ほら、御坂、座れよ」

御坂「」

上条「おーい?御坂ー?ビリビリー?ミコっちゃーん?」

御坂「……ハッ」

御坂「…うん、分かってた、分かってたわよ、どーせこんな事なんだろうなーって…うふふ…」

去鳴「…上条ちゃん、事情説明してなかったの?」

御坂「…って、いうか!白いのはまぁ分かる、分かりたくないけど分かる」

インデックス「白いのじゃなくてインデックス!」

御坂「…何でアンタが居るのよっ!」

去鳴「鍋食べたいからー」

御坂「…アンタ、私の事舐めてるのね?そうなのね?」ビリィッ

上条「(あ、デジャヴ)」

上里「(親近感を感じる)」

去鳴「舐めてないよ、…それよりほらほら、二人きりじゃないとはいえ、愛しの彼と鍋をつつくチャンスだよ?暴れてそのチャンスを無駄にしていいの?」

御坂「ッ…ふん、しょうがないわね。私も鍋は嫌いじゃないし、今日は止めておいてあげるわ」

上条「(愛しの彼?…もしかして、御坂上里に…?いや、それにしては様子は何時も通りだし、誰の事だ?)」

上里「(とか思ってるんだろうな、コイツ)」

インデックス「…何でもいいけど、そろそろおなべ始めようよ。おなべ、おなべー」ダンダン

上条「お前は食べ物以外に興味を持て。…まぁインデックスの言う通りか、俺もお腹空いたし」グー

御坂「(…アイツの隣に座るチャンス…!)」

去鳴「おにいちゃーん、そっち行ってー、具体的には上条ちゃんの隣に行ってー」グイグイ

上里「うわ、押すなってば。…余りくっつかないでくれるかな?」

上条「お前がこっち来たんだろ、誰が悲しくて男とくっつかなきゃいかんのだ。どうした御坂、早く座れよ」

御坂「」

去鳴「ミコっちゃん、私の隣に来ればー?」


インデックス「…」

上条「インデックスが嬉しさの余り無の境地に達している。今の内に…」グツグツ

上里「どんな食生活を送ってるんだよ、きみ達は」

去鳴「お兄ちゃんも人の事言えなくねー?特に最近、上里ハーレムの連中に食費回して貧乏飯しか食べてないじゃん。昨日もご飯一杯にふりかけ半分だったし」

上里「待て、何でそれを知っているんだ?それは絵恋たちにも秘密にしてたんだけど」

御坂「…」ズーン

御坂「(…そういえば、コイツが同姓と一緒に居るなんて珍しいわね…?しかも新顔だし)」

御坂「(友達?…に、しては仲良くなさそう…というより、コイツが一方的にアイツを嫌ってる?…いや、嫌ってるというより、むしろ…)」ジーッ

上里「…何かな?」

御坂「(あ、目合っちゃった)別に、コイツが女以外を連れてるなんて珍しいなーって思っただけ」

上条「御坂、その言い方は色々誤解を招くから止めてくれ」グツグツ

御坂「誤解じゃないでしょ全部事実よこのバカ。…そういえば、名前は?私は御坂美琴っていうんだけど」

上里「…上里翔流。上里でいいよ」

御坂「上里、ね。宜しく」

去鳴「…流石ミコっちゃん、いくらトラブルに巻き込まれてないとはいえ、全く砂糖漬けにされる気配ないねー?愛の力強し、って感じ」

御坂「」ブッ

御坂「あ、あ、あ、愛のって何言ってんのよアンターッ!」

去鳴「インちゃん、オレンジジュースちょーだい。…って、聞こえてないか」

インデックス「…」

御坂「全く、もう…愛の力だなんてそんな…別に私はあんな奴…」ブツブツ

上条「(仲良いなぁ。…ん?視線を感じる」

上里「…」ジッ

上条「上里?どうかし「何でもない」

上条「??」

すまん、眠い、ここまで…( ˘ω˘ )

はよはよ

テレビ『…次の天気予報です、今夜は…』ブツッ

御坂「あれ、何で消しちゃうのよ」

去鳴「だってつまんないんだもん」

御坂「…そういえば、こっち来るとき空曇ってたわねー…一雨来るのかしら」

去鳴「一雨どころじゃないんだよねぇ」ボソリ

御坂「え?」

去鳴「何でもないよ」

上条「…おーし、こんなもんか。出来たぞー」

インデックス「!」ガタッ

上条「ストップ!インデックス、お前は自分で食材を取る事を禁ず!食べたければ上条さんに一言、そして許可を取って…って話聞けこの暴食魔神!」

上里「」ガタ

上条「魔神に反応しないで上里くん!その手下げて!」

インデックス「こんな、こんな御馳走を前にして、一々待ってられるほど私は人間が出来てないんだよ!」

上条「おいこらシスター!妹じゃない方!修道女!もう少し慎ましやかにしろ!」

インデックス「私は見習いだから以下略以下略!」

上条「それ言えば何でも許されるって思うなよ!お前ら、俺がインデックスを止めてる間に食べろっ…!」

去鳴「ラスボス相手にした主人公かよ。まぁ家主がいうんだからお言葉に甘えて」ヒョイ、パクー

インデックス「」ガウガウ

上条「いたたた!」

御坂「………イチャコラしやがって…」ジトー、パクリ

上里「…」パク

上里「…うん、旨いね」

上条「ほら、インデックス。まずはこれぐらいの量から…あぁっ、そんな思いっきり!少しは久々の肉を楽しもうという気持ちをだな…!」

インデックス「ふわあ、おいしいーっ!」パクパク

上里「去鳴、肉ばっか食べてないで野菜も食べろ」白菜ポイ、ネギポイ

去鳴「うげえっ」

御坂「…あ、おいし。」パクリ

御坂「…ん、今更だけどさ、今日は何で鍋なんてしようと思ったの。アンタ金欠じゃないっけ?」

上条「金は色々ありまして…、んー、いや、ちょっとさ…」上里チラリ

上里「去鳴、しいたけを残すな。ちゃんと食べろ」しいたけポイー

去鳴「やっと食べきったと思ったら第二破が…、アンタは私の母親か!」

上里「兄だよ」

去鳴「…あ、うん(そうさらりという所が本当にずるいんだよな…)」

御坂「…あの上里って奴が関係してるわけ?トラブル?」

上条「トラブルっつうか、何つうか…実はだな…」コソコソ

御坂「……成る程、ね。アンタが男と一緒に居るなんて珍しいと思ったら、それが理由だったんだ」

上条「…御坂は俺を何だと思ってるんだ…?まぁ、そういう事」

インデックス「私も、とうまが男の人と仲良くなろうなんて珍しいと思ってるんだよ」モグモグ

御坂「いつものパターンだったらあの褐色娘

途中送信しちゃった

御坂「……成る程、ね。アンタが男と一緒に居るなんて珍しいと思ったら、それが理由だったんだ」

上条「…御坂は俺を何だと思ってるんだ…?まぁ、そういう事」

インデックス「私も、とうまが男の人と仲良くなろうなんて珍しいと思ってるんだよ」モグモグ

御坂「いつものパターンだったらあの褐色娘なのにね」

インデックス「ねー」

オティヌス「全くだ」

御坂「?今誰かの声が…」

上条「上条さんに女好きのイメージがついてらっしゃる…?憤慨だ」

御坂「女好きっていうよりはアレ、何て言ったらいいのかしら」

インデックス「天然タラシ、ってやつかも」

御坂「そうそれ」

上条「俺がいつ女の子をタラシたって言うんですか…」

御坂「それが分かってない時点でもう駄目よ」

上里「…」ジー

去鳴「う、う、変な味…ちょっと、お兄ちゃん。可愛い妹に食えって言っておいて自分が食べてないってどういう…」

上里「…」ジー

去鳴「…(視線の先には上条ちゃん、か)」

去鳴「(私は、お兄ちゃんは本当に上条ちゃんの事が嫌いなんだと思ってた。同じような境遇にいる、だというのに自分とは相容れない考えを持つ上条ちゃんに対して、…同族嫌悪に似た感情を抱いてるんだと、そう思ってた)」

去鳴「(でも、この反応を見る限り…上条ちゃんの事、嫌いじゃあないのかな。お兄ちゃん)」

去鳴「(羨望?嫉妬?…或いはその両方、かな)」

上里「…ん、去鳴。何か言った?」

去鳴「なーんでもにゃいよー。…よし、しいたけも白菜もねぎも食べきってやったぜ、これで文句ないだろうお兄ちゃん」ゲフー

上里「ん、じゃあ後はこれ」にんじんポイー

去鳴「ぐわーっ!鬼だ、鬼がいるー!」

上里「兄だって」

上条「…」

インデックス「…んっ、とうま、どうしたの?」モグモグ

上条「…いや、こうして見てる分にはアイツ、普通の高校生に見えるんだよな。やっぱり」

上条「というより、あの姿が本当のアイツなのかもしれない。右手を、理想送りを手にする前の…」



インデックス「…とうま?」

御坂「…ちょっと、アンタ」

上条「…」

インデックス「…とうま!」

上条「…っ、あ、あぁ。どうした?」

御坂「ねぇ、ちょっと大丈夫?…何か怖い顔してたけど」

上条「な、何でもない何でもない。…何でも」

イン・御坂「…?」

オティヌス「…」

...........

インデックス「…ごちそうさまー!ふぅ、お腹いっぱいかもー」

御坂「あんだけあったのに…何でそれで太らないのかしら、この白いの。ご馳走さま」

去鳴「ごっちー。うう、後半はお肉あまり食べれなかった…」

上里「ごちそうさまでした」

上条「ご馳走さま、と。」

上里「…それじゃあ、帰るよ去鳴」

去鳴「えー、もう?もう少しゆっくりしてこうよー」

上里「…余り長居しても迷惑だろう、ほら。…ん、雨?」

上条「あ、本当だ」

御坂「え、私傘なんて持ってきてないわよ?」

上里「…そんなに遠くないんだし、走って帰れば直ぐだろう。特に去鳴は」スタスタ

去鳴「あ、ちょっとおにいちゃーん!」

上里「」ガチャッ

ザーザービュービュードンガラガッシャン

上里「」

去鳴「…来た来た」

御坂「…げ、何この暴風雨。見計らったように…」

TV『今夜、学園都市内の天気はひどく荒れています、皆様、出来るだけ外出は控える様に…』

上条「…だってよ」

インデックス「う、うわわ…台風、台風なの?」

去鳴「いやぁ…これじゃ帰れないね、お兄ーちゃん?」ニヤニヤ

上里「…去鳴、まさかきみ…」

去鳴「私だけなら帰れないことはないけど、お兄ちゃんには無理だね。この雨は」シランフリ

上条「…あぁ、金曜の夜が良いってそういう…」

上里「…誰かに迎えに来て貰う、余りこういう事で彼女たちを呼びたくないんだけど、冥亞辺りなら…」

去鳴「…上条ちゃん、えいっ」ギュッ

上条「えっ」

御坂「…な、何してんのよアンタ達ーッ!」ビリィッ!

上里「う、わっ。………」携帯ボローン

御坂「あっ」

上条「あっ」

去鳴「困った困った、不幸な事故で携帯使えなくなっちゃったね、これじゃあ上里ハーレムの連中は呼べないねー?」ニヤニヤ

ねむい。ここまで。いつも短くてすまんな。

http://imgur.com/ztjrMEE.png
http://imgur.com/MQFWu1I.png
http://imgur.com/kZI1L1v.png
なら[ピーーー]や

>>93
グロ


上里「………去鳴…」

去鳴「…そうだ、今日は上条ちゃんちに泊めさせて貰えばー?」

上里「……はっ?」

去鳴「うんうん、それがいいよ。ぐ、う、ぜ、ん、お兄ちゃんの着替え一式持ってるし」ゴソゴソ

上里「そんな偶然あるわけないだろ。…いつもより、スポーツバッグがパンパンなのはそれが理由だったのか」ゲンナリ

去鳴「ねっ、いいよね?上条ちゃん」

上条「あ、あぁ。勿論」

去鳴「じゃ、きっまりー☆」

上里「待てよ、まだ僕は泊まるって言った訳じゃ…」


御坂「(え、何この流れ。…こ、このまま行けば私もコイツの家に…)」

御坂「じゃ、じゃあ私m」

黒子「…おー、ねー、えー、ざー、まー」シュンッ ビッショリ

御坂「!?く、黒子!?な、何でここに…」

黒子「そりゃあ勿論、お姉さまを迎えに来ましたの」フフフ

御坂「え、いや、その」

上条「うわ、白井!?お前びしょ濡れじゃねえか、今タオル持って…」

黒子「お構いなく、すぐお暇しますので」

御坂「な、何で…アンタにコイツの所行くって言った覚えないのに…」

黒子「誰かは知りませんけれど、わたくしの携帯にメールが来ていましたの。御坂美琴が上条当麻の家にいる、と」

御坂「え、え…!?誰よソイツ、せ、折角のチャンスを…!」

上条「…まさか去鳴…」

去鳴「~♪」ピュー



黒子「さっ、お姉様。ちょっと濡れはしますけど、黒子の空間移動ならこの暴風雨の中でも安全に帰れますの」ガシッ

御坂「ま、待って黒子。悪いし、やっぱり今日はコイツの家に…」

黒子「どうせ黒子も寮に帰らなければなりませんのよ?なーにも悪いことなんかないですの。…それでは、失礼しますの」シュンッ ウワーンセッカクノチャンスガー

上里「…」

上条「…」

インデックス「…嵐の様に来て嵐の様に去って行ったね」

去鳴「嵐が来てるだけに?」

上里「何も上手くないからな」

上条「…とりあえず、部屋の中入る?」

......

上里「はぁ」

上条「え、えっと…ドンマイ?」

上里「…元はといえば、きみがぼくを呼んだからこんな事になったんだ…」

上条「その通りだけどさ…、もう過ぎた事なんだからしょうがないじゃん?こうなったら楽しもうぜ、レッツパジャマパーティ!」

去鳴「上条ちゃんの言う通りっしょ、お兄ちゃん。せっかくの機会なんだから楽しもうぜー、明日は学校も休みなんだしさ」

インデックス「とうまは補習だけどね」

上条「うっ、だけどこの暴風雨の中なら中止される可能性が…!」

去鳴「悪いけど、この嵐は明日の朝には止むようになってるっしょ」

上条「Oh」

上里「…ねぇ、寝る場所はどうするんだ?ベッド一つしかないけど、…というか、きみいつも何処で寝てるわけ?まさか…」

上条「あそこ」風呂場クイッ

上里「…?」

上条「だから、風呂場で寝てる。で、インデックスがベッド」

去鳴「…アンタ、一応家主じゃないっけ?」ジー

上条「女の子に風呂場で寝て貰う訳には行かないだろ」

インデックス「私は一緒に寝てもいいんだけどね」

上条「色々と問題があるだろそれじゃ。…じゃ、今日はインデックスと去鳴が一緒に寝て…えっと、俺と上里が…」

上里「…ぼくは適当に床で寝るからいいよ」

上条「それじゃあ、体が痛くなるだろ。うーん、布団が二組あればなぁ…土御門の奴に借りてくるか?というか土御門って今どうなってるんだ…?」

去鳴「一緒に寝ちゃえば?」

上里・上条「…What?」

何も起きないはずかなく…

去鳴「だから、一緒に寝ちゃえばいいんじゃね?男同士なんだから別に構わないっしょ」

上里「い、いや…でもそれは…」

上条「さ、去鳴。一体どういうつもり…」コソコソ

去鳴「どういうつもりも何も、アンタとお兄ちゃんが仲良くなって貰うために決まってるっしょ」コソコソ

去鳴「仲良くなるためには交流が必要、交流を深めるためにはやっぱ一緒に布団で寝るのも良いんじゃないかなって」コソコs

上条「…そ、そういうもんか…?」コソコソ

去鳴「私は行ったことがないからよくは分からないけど、修学旅行みたいなもん。上条ちゃんなら分かるでしょ?」コソコソ

上条「(記憶がないから分からないとは言えないよなぁ)…な、成る程」コソコソ

上里「…何をこそこそ話してるんだ?」

上条「…うん、そうだな。よし、上里。今日は一緒に寝ようぜ!」

上里「えっ」

上条「流石に風呂は狭いから…今日だけはコタツちょっと片して、そこに引いて…うん、インデックスと去鳴もいいよな?」

インデックス「私は別に何でもいいんだよ」

去鳴「もっちろん」

上条「決まりだな、よーし、そうと決まったら次は風呂だな。とりあえずお湯入れてくるから待ってろよー」ドタドタ

上里「何で急にノリノリになってるんだ…?」

去鳴「さーね」ニヤニヤ

インデックス「…何か変なことになってきたかも」

去鳴「今更でしょ」

...............

去鳴「いやぁ、上手く行きそうで良かったっしょ」ゴシゴシ

インデックス「…ねぇ、さろめ」ブクブク

去鳴「ん?」

インデックス「さろめはさ、とうまとかみさとに仲良くなって欲しいんだよね?」

去鳴「そうだよ?」

インデックス「だったら、こんな遠回しな事しなくても直接かみさとに言えばいいんじゃないの?仲良くしてって」

去鳴「それが出来たら苦労しないっしょ。お兄ちゃんは上条ちゃんの事を嫌って…いや、嫌ってはいないかもしれないけど、素直に接せれないみたいだし」

インデックス「つんでれ、って奴?たんぱつみたいな」

去鳴「ミコっちゃんとはまた違うタイプ。ミコっちゃんは自分の気持ちに気付いた上であの態度だけど、お兄ちゃんは気付いてない」

去鳴「…まぁ、まだ私も分かってないんだけどね。お兄ちゃんが本当に上条ちゃんの事を嫌ってるのか、嫌ってないのか。妹失格だな、こりゃ。あ、ちょっと詰めて」

インデックス「んん、二人も入ると狭いんだよ。…そんなもの?」

去鳴「そんなものだよ。人の気持ちなんてそう簡単に分からないの、例え兄妹であったとしてもね。悔しいことにさ。…あー、きもちー」

インデックス「…」ジー

去鳴「ん?どったの?」

インデックス「…さろめは、本当にかみさとの事が大好きなんだね?」

去鳴「」ブッ

去鳴「…まぁ、そうだけど。そんなにハッキリと言われると…照れるっしょ」ブクブク

インデックス「ぶらこん、ってやつかも」ニッコリ

去鳴「…アンタ、結構上条ちゃんに似てるよね」

http://imgur.com/ztjrMEE.png
http://imgur.com/MQFWu1I.png
http://imgur.com/kZI1L1v.png
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>>105
グロ

http://i.imgur.com/TdoesbF.gif
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インデックス「…そういえば、今日、とうまが少し変だったかも」

去鳴「?変って?」

インデックス「えっとね、さろめとかみさとが鍋食べてるとき…一回だけ、怖い顔してたんだよ」

去鳴「怖い顔、ねぇ…。何か言ってた?その時」

インデックス「『いや、こうして見てる分にはアイツ、普通の高校生に見えるんだよな。やっぱり』」

インデックス「『というより、あの姿が本当のアイツなのかもしれない。右手を、理想送りを手にする前の…』…って」

去鳴「…ふーん?…あぁ、もしかして上条ちゃん」

オティヌス「責任を感じているんだろうさ」風呂桶プカー

インデックス「きゃっ!…あ、おてぃぬす。いたんだ」

オティヌス「最初から居た。…あの『理想送り』とか言う力は、あの男曰く私と上条が理解者になった事で、他の魔神が嫉妬し…無意識に願ったせいで、生まれた力らしい」

オティヌス「力を与えたのは魔神共だ。…が、元々の原因は、私とアイツにあると言える」

オティヌス「最初に対峙した時に、色々言ったみたいだが…アイツはああいう奴だ、何だかんだ言っても、心のどこかでは自分のせいだと責任を感じているんだろうよ」

インデックス「…とうまらしいね」

ここまで。変な画像貼るの止めてくださいね。

乙です。
インちゃんがかわいい……

わかった 無意識でやってたわ 最新刊楽しみ 

おつおつ

1です。時間ないので週末に書いていきます。こういう所ってどれぐらい経ったら落ちちゃうんだろうか?

保守なしが1ヵ月、作者さんの書き込みなしが2ヵ月で落ちるはず

書きためてたのに全部飛んじまったナンテコッタイ これからちまちまゆっくり書いていきます…

去鳴「別に、責任を感じる事はないと思うけどね。あの力を与えたのは魔神なんだし。あ、勿論オティちゃんを除いてね」

オティヌス「…その呼び方は止めろ。…しかし、何故上里翔流だったんだろうな」

インデックス「?」

オティヌス「いやなに、あの力というのは魔神達が与えた物なんだろう?上条当麻の代わりに、代わりを求めるように与えられた力なんだろう?…だったら、その力を宿す人間自体も…上条当麻の様な人間に与えられると思うんだが。…まぁ、そうそうあんな馬鹿な人間はいないがな」

去鳴「あー、それは私も不思議に思ってたんだよねぇ。お兄ちゃんと上条ちゃんは全く違うとは言わない。根っこの部分は一緒っていってもいいよ。泣いている女の子がいたら後先考えずに動いて救う馬鹿な奴なところはね。…だけどさ、その救うまでの道のりが、上条ちゃんとお兄ちゃんの考え方は違ってる」

去鳴「上条ちゃんは、味方は勿論敵でさえも犠牲にはしない、したくない。他の人間だったら見捨てるような人間だって、上条ちゃんは救ってしまう。逆にお兄ちゃんは多少の犠牲を許容する。味方ならともかく、その女の子が救われるなら敵ぐらい死んでも構わない。みたいなね」

去鳴「前に、私に狙われた上条当麻の周りの人間を助けるために、その狙われる原因になった上条当麻自身を殺そうとしたのが良い証拠。あれが逆の立場だったら、上条ちゃんは絶対にそんなことしないっしょ?」

インデックス「…うん」

オティヌス「しないな」

去鳴「魔神達はよくわかんないけど、全能なんでしょ?なのにどうして、上条ちゃんみたいじゃないお兄ちゃんにそんな力が宿ったの?いや、そもそも、全能なら上条ちゃんみたいな人間を作ればよかった話じゃないの?」

インデックス「…」

オティヌス「…そもそも疑問に思っていたんだが、上里自身はその情報をどこで掴んだんだ?」

去鳴「調べたんじゃないの?」

オティヌス「魔神、だぞ?幾らあの上里の周りにいる奴等が平凡からかけ離れていたとしても、一朝一夕で調べられる物じゃない。私だけなら分かる。…あの映像は、世界に配信されていたみたいだからな」

去鳴「あぁ、あのラブラブ逃避行ね」

オティヌス「殴るぞこの野郎。…ごほん、話を戻す。他の魔神の存在は、私も、人間も、禁書目録も、勿論その他の奴らもここ最近までその存在を知覚していなかったハズだ。一番初めに魔神と接触したあの人間だって、私以外の魔神が居ると知ったのはつい最近なんだぞ?」

去鳴「…つまり、どういう事?」

オティヌス「あの情報は本当に合っているのか?あの力は本当に魔神のせいなのか?そうだとして、その情報はどこから入手した?…誰から聞いたんだ?」

去鳴「…」

オティヌス「…一度、その辺りも上里に聞いた方がいいかもしれんな。おい、禁書目録、お前はどうおも…」

インデックス「…」ブクブク

オティヌス「おい、禁書目録!?いつのまにのぼせて…おい、お前。悪いがこいつを連れて行ってやってくれ」

去鳴「ん、ほーい。…かるっ、さっきあんなに食べてた癖になんでこんな軽いんだ…?」

........

上里「…ふう」

上里「…一人でお風呂に入るなんて、何時ぶりかな。いつもは絵恋達が乱入してくるからなぁ…」

上里「…」

........


上里「…アイツは、何をしようとしてるんだ…?」

去鳴「……お兄ちゃんも結構鈍いよね。上条ちゃんの事言えないよ?普通分かるでしょ」

上里「?」

去鳴「まともだった頃のアンタだったら、普通に分かってたのにね。こっち側に毒されてるっていうか、相手のやることなすこと全部自分の害になることって思い込んでるっていうか、周りは敵しかいないって思い込んでるっていうか」

上里「…もっと分かりやすく言ってくれないか、去鳴」

去鳴「つまりさ、上条ちゃんは…」

去鳴「—————————————————————アンタと友達になりたがってるんだよ」

........

上里「…馬鹿げてる」

上里「ぼくは、アイツの腕を刈り取ったんだぞ。未遂とはいえ、アイツを殺そうともした。そんなぼくと友達になりたがってるだって?」

上里「…ありえない。本当に見境ない博愛主義者だっていうのか?アイツは」

上里「…くそ、何でぼくがこんな事を考えなきゃいけないんだ。今からでも走って帰ろうかな…、…ん?」

ガチャ ゴソゴソ

上里「服を脱いでる?…絵恋達はいない、となると去鳴の奴か…?あの野郎、大人しくするとか言った癖に…、おい、去鳴。今日は自重し」

上条「お邪魔しまーす」ガラガラ

上里「」

上条「あーさむさむ。冬って何でこんなに寒いんだろうなぁ…冬を暖かく出来る能力者とかいればいいのにな」

上里「」

上里「……な、何で入ってきてるんだ、きみは…」

上条「体洗いたいから」

上里「……」

上条「だから無言で右手構えないで下さいまし!…いや、去鳴が夜も遅いしさっさと入ってきちゃいなよ、ってうるさくて」

上里「…」

上条「あ、流石に湯舟に一緒に浸かる気はないから安心してくださいませ」

上里「…あのさ、少し聞きたいんだけど…」

上条「えーと、シャンプーシャンプー…ん?」

上里「…もしかして、きみ、ホモなの?」

上条「!?っぐえぇっ!」スッテンコロリン

上里「…何やってるんだよ」

上条「~~~~~~!…お、お前が変なこと言うからだろ……不幸だ…」

上里「不幸って言うよりドジなだけじゃない?…だって、周りの女の子に興味がなさそう、ぼくに構ってくる、一緒の布団で寝ようとする、風呂に入ってくる、…答えはこれぐらいしか考えられない気が」

上条「上条さんは健全な男子高校生です!好みは寮の管理人のお姉さん!仮でも可!…女の子に云々はさておき、こうすんのはお前と話したいからだよ」シャンプーアワダテ

上里「別に出終わってから話せばいいじゃないか」

上条「裸の付き合いという言葉を知らないのかねチミは」

上里「…やっぱきみそういう趣味」

上条「ちーがーいーまーすー!ほら、あっちだとインデックス達がいるし…二人きりじゃないと話しにくい事を話そうかな、と」アワアワ

上里「…例えば?」

上条「えーとだな…」

何を話そう? >>122

理想のバストサイズ

魔神のことをどこで知ったか

上条「…あのさ、お前は魔神の事をどこで知ったんだ?」

上里「…」

上条「オティヌスも言ってたんだけどさ、元魔神のアイツでさえこの世界に魔神が複数いることを知らなかったんだ。オティヌスだけじゃなく、俺も、インデックスも」

上条「前に周りの女の子に凄い情報屋がいるって言ってたけど…元魔神のアイツと、魔術のエキスパートのインデックスが知らないことを…そう簡単に調べられるとは思えないんだ」

上条「お前はどうやって、どこで魔神の事を知ったんだ…?」

上里「…思ったよりシリアスな話題だったな」ボソ

上条「え?」

上里「何でもないよ、…悪いけど、それは言えないな」

上条「…どうして?」

上里「その人との約束だから。自分の知ってることを教える代わりに、自分がその事を教えた事は絶対に言うなって」

上条「…つまり、誰かに教えられたって事なんだな?」

上里「…話はそれだけかい?だったら、ぼくはもう出て…」

上条「あっ、待て待て。まだ話は終わってないぞ」

上里「…まだ何か?」ウンザリ

上条「えっと、えっと…そうだ。お前、好みのバストサイズは?」

上里「」ブッ

上里「………きみさ、何で魔神の事を聞いてシリアスな雰囲気になってたのに、どうしてそれをぶち壊す事をするの?幻想殺しじゃなくてシリアスブレイカーなの?」

上条「いや、よくよく考えたら魔神の事は二人で話す必要ないかなって。…で、どうなんだ?」

上里「…好きになった女の子の胸なら、別にサイズはどうでもいいよ」

上条「(何だかんだいっても結構付き合ってくれるよなコイツ)へぇ」

上里「…きみは?まさか人に聞いておいて、自分は恥ずかしいとか言うつもりじゃないだろうな」

上条「俺?俺はやっぱり…まぁ、でかい方が好きですね、はい」

上里「へぇ。小さい方が好みだと思ってたよ」

上条「何で?」

上里「きみの周りにいる女の子は小さい子ばかりだから」

上条「…お前、どこ観察してるんだよ…」ドンビキ

上里「別にそういう訳じゃないけど。男って大体そんなものだろう、きみだって去鳴に初めて会った時、あんな状況にも関わらず去鳴の格好に二回触れたみたいじゃないか」

上条「だってしょうがないじゃない!裸にレインコートって出オチ感半端ないし触れてやらないと可哀相じゃないの!」

上里「何できみちょくちょくオカマモードになるの?やっぱりソッチの気があるの?」

上条「上条さんは健全な男子高校生以下略以下略!」

上里「去鳴のあの格好は理由があるんだ。だから余り変な目で見てやらないでほしいな。あれでも年頃の女の子なんだから」

上条「…」

上里「…何?」

上条「うーん、あのさぁ…いや、やっぱ何でもない」

上里「何だよ。そこまで言われたら気になるだろ」

上条「怒らない?」

上里「怒らない怒らない。さっきバストサイズなんて聞かれたんだし、もうどんな質問が来たってスイスイ答えてやるさ」

上条「じゃあ聞くけどさ…、お前、本命誰よ?」

ここまで~ 安価むりやり入れた感


上条さんが理想送りを持ってもそれを魔神に対して使わないだろうね

伏字の部分はキノの旅方式で書いてるゾ

上里「…………は?」

上条「いや、だからさ、本命。お前好きな子いねぇの?あの子達の中で」

上里「………ぼくは、あの子達をそんな目では見ないって決めてるんだ、この右手だけのせいって訳じゃないとは前の一件で分かったけど…それでも、今の彼女たちは正気じゃないんだから」

上条「(正気じゃない、ね)」

上条「…その言いぶりだと、いるんだろ?言うぐらいいいじゃん、お前は誰が好きなんだ?」

上里「………」

上条「…」ジー

上里「…×××××、×××××だよ。…これで満足?」ハァ

上条「…へぇ…成程なぁ…」ニヤニヤ

上里「…何ニヤついてるんだよムカつく」バシャン

上条「うっぷ!目に、目にシャンプーが!」

上里「……きみは?」

上条「え?」

上里「きみは、好きな奴とかいないのか?」

上条「…上条さんの好みは寮の…」

上里「好みじゃなくて、好きな人。…ぼくに言わせたんだから、きみも言うべきだよ。いないってのなら気になる女の子でも許してやるよ。あ、ただし俺は皆が大好きな恋多き男なんだぜ☆とか言ったら許さない」

上条「……………×××××」ボソリ

上里「………×××××というと…あの子か。へぇ、へぇ…」

上条「…何だそのニヤニヤ笑いは」

上里「別に。アレ、俺は好きな女の子はいません部活一本ですって強がるスポーツ少年の好きな人が分かった時の気分になっただけ」

上条「何だその変な例え」

上里「はは、……、…?」

上条「?上里?」

上里「…のぼせそうだから、先にあがらせて貰うよ」ザバァ バタン

上条「え、ちょ、おい」

上条「…上里…」

上条「…………ちらりと見えたけど、ナニのサイズは俺が勝ってたな」ウン

上里「………」フキフキ

上里「…なんで、ぼくは笑ってるんだ…?アイツの事なんて嫌いな筈なのに、上条当麻とは敵対しなきゃいけない筈なのに…」

上里「そもそも、何であんな友好的に接してくる?何かの罠、油断させて…、いや、それなら幾らでもチャンスがあった筈だ\

上里「それに、去鳴もいるんだ。ぼくに何かをしようとするなら去鳴が協力するなんておかしい、…いや、この考え方が傲慢なのかな」

上里「つまり、…どういう、事だ。どうして、アイツはぼくに…」

去鳴『お兄ちゃんも結構鈍いよね。上条ちゃんの事言えないよ?普通分かるでしょ』

上里「…違う」

去鳴『まともだった頃のアンタだったら、普通に分かってたのにね。こっち側に毒されてるっていうか、相手のやることなすこと全部自分の害になることって思い込んでるっていうか、周りは敵しかいないって思い込んでるっていうか』

上里「そんな訳がない」

去鳴『つまりさ、上条ちゃんは、アンタと友達になりたがってるんだよ』

上里「…」

上里「…何なんだよ、本当」

...............


インデックス「」グッタリ

スフィンクス「みゃー」

オティヌス「くっ、禁書目録がいないから猫畜生が解き放たれてしまった!おいお前、ちょっとそこに隠れさせろ」モゾモゾ

去鳴「くすぐったー。…うーむ、内的御供で肉体を捨ててる私が言うのも何だけど、やっぱこの身体もかなーりファンタジーだよねぇ、色々とどうなってんの?ご飯やお風呂はともかく、トイレとかどうやってするの?」

オティヌス「………人間は上手くやっているだろうか」

去鳴「(スルーされた)やってんじゃない?上条ちゃんコミュニケーション能力高いし」

オティヌス「身振り手振りで外国を渡り歩いた男だからな…。いや、人間ではなくてあの上里翔流という男の方だ」


去鳴「お兄ちゃんは…まぁ、大丈夫っしょ。多分」

オティヌス「多分って。…言っておくが、もしあの男が人間を殺したりしたら、私はアイツを[ピーーー]ぞ。何があっても」

去鳴「その時は私がアンタを[ピーーー]よ。…流石のお兄ちゃんも、人んちの風呂で、更に言えば全裸で暴れたりなんてしないっしょ、アレで変なとこ常識があるんだよ。『平凡な高校生』なんだからそれは当たり前なんだけど」

オティヌス「…なら、良いんだが。正直に言ってしまうと、私はあの男が怖い。」

オティヌス「それは今私が魔神としての力を失っているからでも、彼奴が魔神を[ピーーー]…いや、追放、だったか。その力を持っているから、というだけではない。何か危ういんだよ、あの男は」

オティヌス「傍から見ていれば、普通の男にしか見えない。奇抜な容姿をしているわけでも、口振をしているわけでもないというのに。」

去鳴「平凡な高校生、の筈なのにねぇ」

オティヌス「平凡という言葉の意味を考えさせられるな」

去鳴「でも、それは上条ちゃんにも当て嵌まるよね。私はまだ見たことないけど、上条ちゃんだって危うい状態になった事あるらしいじゃん?」

オティヌス「あぁ、あるな。…そう考えれば、やはり彼奴らは似ているのかもしれないな。類似しているが、対照的だ」

去鳴「あの右手といいね。上条ちゃんのの幻想殺しと同質にして対極の力、理想送り。…そういえば、どこかではしあわせを操る右手なんて言われてたりもしてたかな」

オティヌス「不幸を呼び込む幻想殺しとは、また正反対だな。…ここまでくると、運命じみた物を感じるよ。というより最初からそういう風に作られた能力なのか」

去鳴「似てなければ、お兄ちゃんは学園都市に来てないよ」

オティヌス「?」

去鳴「いや何。そもそもお兄ちゃんが学園都市に来たのも、魔神に復讐する…っていうのだけが理由じゃないしねぇ」

去鳴「自分と同じような力を持ち、周りにはそれによって救われた女の子が集まってくる…同類であるかもしれない上条当麻と話したい、あわよくば…っていうのも私はあったと思うのね。オティちゃん風にいうと『理解者』かな?」

去鳴「お兄ちゃんはさ、上条ちゃんに会う時、意見交換だとか色々と小難しい理由をぶら下げてたけど…根っこの部分は、同じ苦しみを共有したい、分かって欲しい、一緒に居てほしい…っていうのがあったと思う。」

オティヌス「…別に、それはあの人間でなくてもいいのではないか。上里翔流の周りには、彼奴を思う人間が幾らでもいるのだから」

去鳴「オティちゃん、それ分かってて言ってるっしょ?」

去鳴「傍にいることは出来るよ、お兄ちゃんの気持ちを理解しようとする事も出来るかもしれない。だけど、『分かり合える』のはお兄ちゃんに対しては上条ちゃんしかいなかったんだよ。少なくともお兄ちゃんはそう思い込んでいた」


去鳴「私は元々狂っていたから、狂人だったから。突然事件が起こってもそれを不思議に思わない、だってそれが私にとっての日常なんだから」

去鳴「でも、お兄ちゃんは違う。本当に少し前までは優しいだけの、理想送りどころか科学も、魔術の存在すら知らなかった」

去鳴「学園都市なんて名前しか聞いたことがない、第三次世界大戦だって新聞やテレビでしか馴染みがない。強いて言うなら私という妹がいるぐらいかな、非凡なところといえば」

オティヌス「…が、ある日突然、その右手に理想送りが宿ってしまった、と」

去鳴「そう、それからお兄ちゃんの日常は非日常になって、日常は非日常になってしまった。道を歩けば女の子がピンチになっている所に遭遇して、その女の子を右手で救う」

去鳴「そして、女の子は自分を救ってくれたヒーローに恋をする…、と。それこそ、平凡な高校生が妄想するようなシチュエーションじゃない?」

ここまで。バーチャロン面白かった。

上里は深い所では自分含めて誰も信じてないよな。
次巻から変わりそうだけど。

上里は入野自由や小野大輔が合うらしいけど、みんなはどう思う?
俺はリタイヤ組だからイメージできない

とにかく日常が非日常になったことを伝えたいのは分かったから落ち着こうか去鳴

実は書き溜めてたの最初だけだったから同じ事言ってるね。すまんな。続きは週末にでも。

去鳴「それが一回や二回なら確かに嬉しい物かもしれないけど、それが数十人や百人にも膨れ上がったら確かに不気味だよねぇ。自分を盲目的に慕う女の子なんてさ、漫画の中にだけいればいいんだよ」

オティヌス「…あのバカの周りには、そんな奴は中々いないがな。」

去鳴「ん、確かにね。上条ちゃんも色々な女の子助けてきたと思うけど、殺人も厭わないほど盲目的に慕ってる子ってのは…いないはず。一人怪しい奴がいるけど」

オティヌス「御坂美琴という奴か?」

去鳴「いーや、最近めっきりぽっきり出番のない子。今頃何やってんだろうね」

...........

???「ふぁっくしゅ!…やだ、風邪でしょうか。そ、それともあの人が私の噂でもしてくれてるんでしょうか…えへへ」

去鳴「えっと、何の話してたっけ?」

オティヌス「人間と上里翔流が仲良くなれるかどうかという話」

去鳴「そうだったそうだった。多分なれるでしょ。なれなくても、それはあくまで手段の一つでしかないしね。そうしたら一番最初に考えてたそげぶをして貰うってだけだし」

オティヌス「お前は本気で考えてるのか適当なのかよく分からないな」

去鳴「私はいつも本気…ん、あ、お兄ちゃんが風呂から出てくるな。オティちゃんもっと奥に行ってて」ギュムギュム

オティヌス「むぐっ、またこういう事になるのか…。人間が出てきたら人間の方に移動させるんだぞ」

去鳴「はいはい、…やっふー。お兄ちゃん、久し振りの一人風呂は堪能できたかにゃ?」

上里「…」ジトリ

去鳴「そんな目で妹を見ないでよ、どったの?」

上里「とぼけるな。…上条当麻に変な事を吹き込んだのは去鳴だろう?」

去鳴「案を出したのは私だけど、実行に移したのは上条ちゃんだよん」

上里「…全く。お前も、あの男もいったい何を考えてるのかぼくにはさっぱりだよ。いや、去鳴の考えが分からないのは昔からだけど」

去鳴「それでも、分かろうとする努力を止めようとしないお兄ちゃんが私は尊敬してるよ。…その努力を、ほんのちょっぴりでもいいから上条ちゃんの方に向けて欲しいけどね。今は」

上里「…その子、大丈夫なの?」

去鳴「話逸らすなよクソお兄ちゃんめ。…大丈夫っしょ、そろそろ起きるんじゃない?」

インデックス「う、うーん…」

去鳴「噂をすれば」

インデックス「まだ食べられるんだよ…」ムニャムニャ

去鳴「そこはもう食べられないってのがテンプレじゃね?おーい、大丈夫かー」ペチペチ

インデックス「…はっ。お、お肉は?山盛りのお肉はどこいったの?」キョロキョロ

去鳴「さっきあんだけ食べたでしょーが。ほい、お水」

インデックス「んっ、ありがとうなんだよ」ゴクゴク

上里「体調は?」

インデックス「うーん、ちょっとくらくらするけど…多分大丈夫。ありがとね。でも、お水もうちょっと飲みたいかも」

去鳴「…いい機会だし聞いておこうかな。ね、インちゃん。ちょっと聞きたいんだけどさ」

インデックス「何かな?」ゴクゴク

去鳴「上条ちゃんの事どう思ってるの?」

インデックス「」ブーッ

去鳴「ベタなリアクションありがとう」

インデックス「いっ、いきなりさろめは何を聞いてるのかな!?」フキフキ

去鳴「そのまんまの意味っしょ。上条ちゃんの交友関係調べた時に、ある程度の事情なら把握してるんだけどさー。どう思ってるかどうかまでは大まかにしか知らないんだよね。だからちょっと聞いてみたいなーって。あれだよ、恋バナだよ恋バナ」

インデックス「恋バナ…。うーん、でも…その…」チラッ

去鳴「お兄ちゃんの事は芋だと思って。上里芋ーなんつって」

上里「…(ちょっと笑いそうになった悔しい)」

インデックス「…とうまの事は…、…どうなんだろ、よく分からないや」

上里「…」

インデックス「勿論大好きなんだけど、何て言ったら言いんだろ。…何言えばいいかは分からないけど、言いたいことはいっぱいあるかも」

インデックス「一人で勝手に突っ張らないで欲しい」

インデックス「一人で抱え込まずに誰かに、出来れば私に相談してほしい」

インデックス「私にも頼って欲しい」

インデックス「…最近はマシになったけどね。それはやっぱり、私じゃなくてお…、じゃなくて、別の人のおかげなんだろうけど」

インデックス「それはちょっと複雑かな。とうまが誰かに頼ることを覚えるきっかけが私じゃないってのは、ちょっと寂しいかも、なんて」

去鳴「…別にさ、上条ちゃんの方から頼ってくるのを待つんじゃなくて…、アンタから首突っ込めばいいんじゃない?」

インデックス「それは…ダメかも」フルフル

去鳴「どうしてさ」

インデックス「とうまは、私に…私に限らず、自分のせいで誰かが傷つく事はきっと嫌がると思うから」

インデックス「馬鹿みたいに優しいから、きっと気にし過ぎちゃう。自分が大怪我してるくせに、誰かが掠り傷を負ったらすぐにその人の所へ駆けつける、そんな人だから」

インデックス「だから、私は待つんだよ。臆病者だって言われても、何て言われても。とうまが巻き込んでくれるその時までね」

上里「…」

インデックス「…勿論、本当に危なくなった時はとうまが何て言おうとも首を突っ込むけどね」

インデックス「…というか、科学方面の事ならともかく魔術の事で私に頼らないっていうのは少しおかしいと思うんだよ。とうまは私の10万3000冊の魔導書の事を忘れてるんじゃないのかな、まったく」

去鳴「…思ったよりも恥ずかしい事言うね、インちゃんだいたーん」

インデックス「なっ、さろめが言えって言ったんじゃない!…さ、次はさろめが言う番かも」ジーッ

去鳴「はい、アイス」雪○大福ヒョイッ

インデックス「わーい!…じゃなくて、ごまかしゃにゃいでひょひいんだよ!」モグモグモグ

去鳴「はいパクー」

インデックス「」モグモグモグ

去鳴「(流石にお兄ちゃんの前で言うのは勘弁して欲しいっしょ。…それにしても、何というか…うん、思った以上だったね)」

去鳴「(さて。私も何もただ面白がって上条当麻への思いを言わせた訳じゃない。…これを、お兄ちゃんがどう思うか)」チラリ

上里「…」

去鳴「(…分からない。今と昔、比べたら今の方が私とお兄ちゃんは近くなってる筈なのに。どうして分からないんだろうなぁ)」

去鳴「(妹失格だよ、本当)」

..........

上条「ふー、気持ちよかった。あ、インデックス。もう大丈夫なのか?」

インデックス「…う、うん。大丈夫なんだよ」目ソラシー

上条「?」

インデックス「(何か照れちゃって目合わせられないかも)」

去鳴「…」

上条「何かこっちはこっちで落ち込んでるし。上里、今どういう状況だ?」

上里「知らないよ」

上条「素っ気ないなぁ」

上里「心のこもった対応をした方が気色悪いだろう。それとも、ぼくにそういう対応を望むのかな、きみは」

上条「うん」

上里「…」ヒキ

上条「変な意味じゃないって言ってるだろ。アレだよ、アレに接するノリでいいんだよ」

上里「アレって」

上条「だから、アレ(何か改めて口に出すのって恥ずかしいな)」

上条「…あ、そうだ。買ってきたアイス食べるか」ソソクサ

上里「さっき全部その子が食べてたよ」

上条「なにっ!?…お、俺の○見大福…」

上里「名前書いておかないから」

上条「まさかこの短時間で箱入りの奴を食べられるとは思ってなかった。冬だし。…あ、そういえば」ゴソゴソ

上里「?」

上条「ほい、コーヒーゼリー」

上里「…きみが食べる為に買ってきたんじゃなかったっけ?」

上条「よくよく考えたらそれ苦手だった。つうことで食えよ食うの食うんですの三段活用」

上里「…三段活用の使い方、間違ってるよ」

上条「知ってる」

おつ

おまえらみんなキショいんだよキモ豚ラノベガイジ
ラノベの挿絵でシコってんだろ?
そんなんだから童貞なんだよ
どうせこのレスに安価つけて仲良しこよしで叩くんだろ?
図星だからってほんとしょーもねぇなぁ
さっさと死んどけよゴミども

上里「」モグモグ

上条「」ブオーン

上里「」モグモグ

上条「…(か、会話がない)」

上条「(さっきは風呂場だったから雰囲気和らいでたけど、改めて向き合うと少し気まずいんだよな。インデックスは相変わらず目合わせてくれないし、去鳴の奴はぼーっとしてるし、オティヌスはそもそも上里の前に出しちゃいけないしで間に入ってくれる奴がいない)」

上条「(何か会話の種を…、さっきは理想のバストサイズを聞いたし、今度は理想のデートのシチュエーションでも聞いてみるか?)」

上里「…そのツンツン頭って、天然じゃなかったんだな」

上条「!…ん、あー…よく勘違いされるけど、一応朝セットしてる。モテたいし」

上里「…」

上条「何だよ、その苦虫を噛み潰したような顔は」

上里「…きみさ、本当に自分がモテないと思ってるの?」モグモグ

上条「うん」

上里「即答かよ」

上条「だって実際モテねえし。お前と違って」

上里「…ぼくの事はさておき、きみの周りにも女の子の知り合いは沢山いるじゃないか。ちょっと男女比可笑しいだろってぐらい」

上条「他の誰に言われようともお前にだけは言われたくない。…まぁ、確かに最近女の子の知り合いは増えたよなぁ…。インデックスを含めれば、姫神に、御坂に、御坂妹に、神裂に、風斬に、オルソラに…(以下略)唯一に…うん、確かに自分で言ってて可笑しい気がしてた」

上里「…唯一?…おい、お前、まさかアイツにもフラグを建てたのか…?」

上条「はっ、いや、今のは言葉の綾で!…ま、まぁ、そうは言っても同性の知り合いだって結構増えたぜ?」

上里「…へぇ?」

上条「しっ、信じてないな?元々友達だったらしいの土御門に青ピだろ、ステイル、一方通行、削板、フィアンマ、浜面、オッレルス、トール、加納に…上里…。…女の子と比べると少ないな、やっぱりおかしいのかなぁ…俺」

上里「…」

上条「何だよ?」

上里「何でもない。というか、さりげなくぼくを含めるなよ」

上条「知り合いですら駄目なのか…。じゃあ何ならいいんだよ」

上里「敵」

上条「…敵の家でコーヒーゼリー食ってくつろぐって呑気にも程があるだろ」

上里「ぼくがここに居るのはきみのせいだし。何なら今から帰ってもいいぐらいだよ」

上条「止めとけよ、さっきよりはマシになったとはいえまだ風雨は強いんだからさ。…というか、別にもう俺達って敵同士でも何でもなくないか?前ならともかく」

上里「敵だろ、どう考えても。ぼくはきみの傍にいる女の子を殺そうとしている、きみはそれを止めようとしている。この関係性が敵じゃないならなんて表せばいいんだ?」

上条「…」

上里「何」

上条「…お前さ、何だかんだいってオティヌスの事女の子って認めてるんだなーって」

上里「…!…言葉の綾だよ」

上条「さっきの俺と同じ事言ってるな」

上里「うるさい。ともかく、僕らは敵同士だ。間違っても—————、…」

上条「間違っても?」

上里「……いや、何でもない」

上条「歯切れの悪い奴だな。…そういや、お前学校ではどんな感じなんだ?」

上里「話が急に変わったね、今更だけど。…どんな感じって…まぁ、普通だよ。特に除け者にもされていないし、苛められてもいない。突然やってきた転校生からしてみれば、中々良い環境だよ」

上条「他人事みたいに話すんだな、お前は。…じゃ、前の学校と比べては?」

上里「…さぁ、どうだったかな」

上里「ここ最近…、正確には、理想送りを宿した頃からまともに前の学校には行けていなかったからさ。もう忘れたよ」

上里「そこまで昔の事じゃあないのに、懐かしく感じるぐらいだよ。きみもそうじゃあないのか?留年の危機がある上条当麻くん」

上条「まぁ…うん、そうだな(記憶失くしたから懐かしいも何もないんだけどな。小萌先生によると前の俺も今じゃないほどにしても、サボってたしいけど)」

上条「(…ん、どうでもいいけど、コイツって俺の記憶喪失の事は知ってんのかな。前ならともかく、今はインデックスに話したからそこまで大々的に隠してる訳じゃないけど)」

上条「いや、でもこれ以上休まなければ本当に、本当にギリギリだけど進級させてくれるって言ってたし…うん、大丈夫大丈夫」

上里「また何かに巻き込まれて学校に来られないという可能性は考えないのか?」

上条「止めろよ…。いや、でもこれ以上何か起こったりはしないだろ。魔神以上の敵なんて現れる訳ないだろうし」

上里「ぼくとか」

上条「だからお前は敵じゃないって。…というか、さっき行けてなかったって言ってたし、お前だってこれ以上学校休むとヤバいんじゃねえの?」

上里「………………」

上条「?どうした」

上里「…ぼくは、まぁ…代返とか、頼んでたし…」

上条「一回や二回ならまだしも、毎回やってたらバレるだろ」

上里「………絵恋達が、いつの間にか色々やってて…、欠席が無かったことになってる」

上条「」

上里「しかも、平均値だったぼくの成績が学年トップクラスになってるというおまけつき」

上条「」

上里「…どうやってやったのか問い詰めたら『心配はいりまへん、上里はん。手荒な事はしてまへんから、ちょちょいと情報を書き換えただけで』とか言われたぼくの気持ちがわかるかい?」

上条「分かる訳ないだろ…」

上里「彼女達はいつもそうなんだよ。過剰過ぎるっていうかさ。前にもぼくが不良に絡まれた時にソイツを殺そうとしたぐらいだし」

上里「あ、勿論止めたからね。彼女達に殺しなんてさせる訳にはいかないし」

上条「(そっちかよ。…コイツも少しネジが外れてる所があるよな)」

上条「(見た目とか、話してる分にはそこまで気にならないんだけど。変な口調もないし。変な口調もないし)」

上条「(新たな天地を望むか?はちょっとアレだけど)」

上里「…何か失礼な事思ってないか?」

上条「思ってない思ってない」

去鳴「…随分、仲良くなったね」ユラリ ムギュン

上条「うわっ、去鳴。…ええと、よく分からんけど…立ち直った?のか」

去鳴「まぁ、ね。自分で自覚しておいていつまでも落ち込んでちゃ世話ないっしょ」

上条「?…あ、あの、去鳴さん。何で俺に寄り掛かってるんですかね…?」

上里「…きみさぁ、ぼくの妹にまでフラグを建てるのは止めてくれる?」

去鳴「にゃははー、お兄ちゃんやきもち?私はどんな事があってもお兄ちゃんの妹であり続けるから心配なさんな。それに、上条ちゃんはそういうタイプじゃないことは分かってるでしょ?」

上里「…」

上条「な、何の話をしてるのか分からないけど色々と当たってるというか!というかどうして風呂に入った癖にその服装なんでせうか!」

去鳴「今のボディはお兄ちゃんに甘える用ボディじゃないから。こんなボディでお兄ちゃんに寄り掛かるのは恥ずかしい」





上条「え、ええー。何その女子が化粧もしてないのにあの人に顔見せるなんて恥ずかしいみたいな理由は」

去鳴「う、うううううっさいな!というか、この体は作り物なんだから別に反応する要素はないと思うんだけど?」

上条「いや、それでも女の子特有の良い匂いがする的な!作り物だとしても何か無性にドキドキする的な感じが!」

去鳴「素直だねぇ。でも、良いの?そんな大声出すとさ…」

インデックス「…とうま?」

上条「ひ、ひいっ!?待って、今回本当に俺悪くないよね?というか、インデックスさんさっきまでよく分からないてれてれモードに入ってたじゃないですか!いつもの噛み噛みモードに戻るの早すぎませ

ガブッ ギャァァアアアアアアア

>>165 訂正

上条「え、ええー。何その女子が化粧もしてないのに好きなあの人に顔見せるなんて恥ずかしいみたいな理由は。恋する乙女…あぁ、乙女か」

去鳴「う、うううううっさいな!というか、そんなんじゃないし!…この体は作り物なんだから別に反応する要素はないと思うんだけど?」

去鳴「仲良いなぁ」

上里「…なぁ、去鳴」

去鳴「なに?」

上里「確かあの子も、上条勢力って奴の内の一人なんだよな?」

去鳴「そうだよ。禁書目録。魔導図書館としての正式名称はIndex-Librorum-Prohibitorum。魔術サイドではかなり…というか、トップに立つぐらいの有名人かな。そして、上条勢力の最初の人物でもあったりする」

上里「そうか、…その代わりには、何というか…」

去鳴「?」

上里「…いや、何でもないよ。…というか、そろそろ止めた方がいいんじゃないか?ぶっちゃけ、ぼくと戦った時よりダメージが大きい気がするんだけど」

去鳴「あれが上条ちゃん達なりのスキンシップだからいーんだよ」

.................

上条「…そ、そろそろ寝るか…?」ボロッ

インデックス「えー、もう?折角お客さんが来てるんだから夜更かししたいかも」

上条「俺は明日補修なの!留年の瀬戸際なの!もうこれ以上一日も休めないの!」

上里「…それなんだけどさ、本当にぼく、きみと並んで寝なきゃいけないのか?今からでも適当に廊下とかで寝させてくれない?」

上条「もう諦めろ。布団は一組しかない、ベッドはインデックスと去鳴が使う。つまり、俺とお前は寝なきゃいけない。アンダースタン?」

上里「(うざい…)…あぁ、もう、分かったよ。その代わり絶対こっち見るなよ、ぼくには背中を向けて寝ろ」

上条「女子みたいな事言うなよ…」

インデックス「うん。今日はとうまがさろめと一緒に寝るっていう事にならなくて安心なんだよ」

去鳴「インちゃんとお兄ちゃんが一緒に寝るって事にならなくてあんしーん」

上条・上里「お前(きみ)は俺(ぼく)を何だと思ってるんだよ…」

インデックス「あ、ハモった」

去鳴「なっかよしー」

上里「止めてくれ、虫唾が走る」

上条「ひどっ。最近の上条さんは泣きやすいんだからもう少し繊細に扱ってくれ」

上里「勝手に泣いてろ。…じゃあ、もう寝てしまおうよ。さっさと寝てこの状況から逃げたいし」

インデックス「うーん。まぁ、お客さんがそういうなら仕方ないんだよ。夜更かしは我慢する」

上条「いつもこれだけ聞き分けが良ければなぁ…」

インデックス「何か言った?とうま」

上条「いえ何も。じゃ、コタツ片すから上里、手伝ってくれ」

去鳴「私やろっか?」

上条「幾ら力持ちだからって女の子にやらせるのはちょっとな。ほら、上里」

上里「そうやってフラグ建てようとするの本当止めろ。ん、…っぐ、結構重いな」

上条「そうか?普通だろ」

去鳴「いつも大体一撃必殺で終わるお兄ちゃんと、一撃では終わらない上条ちゃんの差ってこういう所にも表れるよね」

オティヌス「(おい、お前。私を忘れていないだろうな)」

去鳴「(あっ、いっけね。…お兄ちゃんが寝静まった時に悪いけど自分で移動してくれる?今だとバレちゃうもん」

オティヌス「(面倒な…。まぁ、アイツにバレて襲われるよりはマシか)」

上条「よし、布団も敷いたしこれでバッチリだな。んじゃ、電気消すぞー」

インデックス「わわ、待って待って。…スフィンクスー、おいでおいでー」

去鳴「その子も一緒に寝るの?押し潰しちゃいそうで怖いなー」

上里「…はぁ」

上条「はい、よっこらしょー」

上里「…」

上条「そんなに端に寄らなくてもいいだろ?俺もお前もそんなに大柄じゃないから、そんな狭い訳でもないんだし」

上里「ぼくはきみより背が高いから狭く感じるんだよ」

上条「高いつっても少しじゃん、余り変わらねえよ」

上里「その少しが大事なんだよ。170超えてない男なんて女の子だって嫌だろうし」

上条「うっ、痛い所を突きやがって。これから伸びるんだよ上条さんは」

上里「もう無理じゃない?ぼくもきみも高校一年生なんだから」

上条「まだ、高校一年生だろ。伸びる余地は全然あるっつうの。俺的には…180ぐらいは欲しいなぁ」

上里「…似合わないと思うけどね。それに、自分で言っておいて何だけどきみならどんな身長だって好きになってくれる女の子はいるだろうし」

上条「イヤミか?」

上里「イヤミじゃないよ。ぼくが言ってやってもいいんだけど、それじゃあ余りにも報われないし」

上条「報われ…?」

上里「分からないならそれでいいよ。…そろそろぼくは寝るよ、去鳴達も寝たみたいだし」

上条「え?…本当だ、もう寝てる。さっきは夜更かしとか言ってた癖になぁ」

上里「お休み」

上条「あ、おう。お休み」

上里「…」

上条「…」

上条「(………)」

上条「(…うーん、結構あっさりと終わった、な)」

上条「(正直、止めても帰られたり…場合によっては戦闘になる事も覚悟してたけど、特にそういう事もなく終わった)」

上条「(もしかしたらコイツも俺と仲良くなりたいとか思ってたり…いや、それはないか。さっきの表情は本当に嫌そうな顔だったし)」

上条「(仲良くなれたかどうかは微妙だけど、少しはお互いの事を知れたりは…駄目だ、眠くなってきた)」

上条「(明日は補修だから、いつも通り起きなきゃだし。俺も寝るか)」

上里「………なぁ」

上条「…ん?(あれ、まだ起きてたのか)」

上里「…寝る前に一ついいか」

上条「…おー」ウトウト

上里「…今日、ぼくを呼んだ理由はなんだ?」

上里「最初はついに決着を着けるのかと思った。でも違った、次は何かの罠かと思った」

上里「あの鍋に何か毒でも仕掛けられてるんじゃないかって。…でも、去鳴がいた以上、それも多分違うんだろう。特に体に変化は起きてないし」

上里「去鳴が、意味の分からない事を…」

去鳴『アンタと友達になりたがってるんだよ』

上里「…言ってたけど、そんなのあり得ないんだよ」

上里「…だから、教えろ。上条当麻。きみの目的は何だ、きみは、ぼくに何を望んでいる?」

上条「…(ヤバい、眠くて断片しか聞いてなかった。けど聞き直せる雰囲気じゃねえな)」

上条「…別に、そんな難しい事考えてお前を呼んだ訳じゃねえよ、俺は」

上条「…俺はただ、お前と仲良くなりたいって思った。それだけ、だ…」ガクッ

上里「……!」

上条「…」スカー

上里「………」

上里「……………」

上里「…はは」

上里「ぼくと仲良くなる、だって?ぼくときみが?思想も価値観も相容れない、ぼくときみが?」

上里「…そんなの、無理に決まってるだろ」

ここまで。着眼点はふんわりと考えてたけど道中道中を全く決めていなかった結果がこれだよ。

(途中までホモかと思っててゴメン)

>>180
ゆ゛る゛さ゛ん゛

オティヌス「…」ゴソゴソ

オティヌス「…そろそろアイツも人間も寝た頃だろう…全く、手間を掛けさせおって」ストンッ

オティヌス「…よし、人間は寝ているな。上里の奴は…」

オティヌス「…?いない、トイレ…という訳でもなさそう、だな。電気も点いていないし」タッタッタ

オティヌス「…靴が、人間の、禁書目録の、去鳴は…確か履いていないんだったか。…二人分しか、ない」

オティヌス「…まさか」

オティヌス「おい、人間。起きろ」ユサユサ

上条「…うーんうーん、オティヌス、ホモ地獄って何だ、土御門が…青ピが…ぐああ…」

オティヌス「…アホな夢を見ていないでお、き、ろ!」耳ツネリ

上条「っ。…よ、良かった、夢か…セーラー服を着た一方通行や実はそっち系だったアックアはいなかったのか…」

オティヌス「…」

上条「って、いたたたっ。オティヌスさん、耳から手を離して下さい!ちぎれる!」

オティヌス「貴様がアホな夢を見ているからだ。…じゃなくて、おい、大変な事…になったかもしれんぞ、人間」

上条「大変な事?」

オティヌス「…上里翔流がいなくなった。靴も無い事から…恐らく、外に行ったのかもしれない」

上条「いなくなった…?外に、って。まだ風も雨も収まってねえってのに?ど、どうして」

オティヌス「そんなの私が知る訳なかろう。…それで、どうするんだ?」

上条「…とにかく、探しに行く他ないだろ。インデックスは…流石にこの風雨の中歩かせたくないな。去鳴は…確か、バトルボディ?とかだっけ。それならある程度は大丈夫そうだし、協力して貰いたいな。…おい、去鳴、起きろ。おい」ユサユサ

去鳴「…」グーグー

上条「去鳴」ユサユサユサ

去鳴「…」スヤスヤ

上条「大好きなお兄ちゃんの危機だぞ、おい」

去鳴「…」グーグースヤスヤ

上条「くそっ。…オティヌス、お前はここに残って去鳴を起こしておいてくれ」

オティヌス「…私も行く、と言いたい所だが、この風の中じゃあ飛ばされそうだからな。分かった、お前の指示に従ってやろう」

上条「助かる」ドタバタ

オティヌス「…」

去鳴「…」

オティヌス「…おい、もう行ったから起きていいぞ」

去鳴「…うん、あんがと」ムクリ

オティヌス「全く。何故狸寝入りなんてしたんだ?あの男がいなくなったというのに、一緒に探さなくてもいいのか?」

去鳴「そりゃ、探しに行きたいよ。今すぐにでも、探しに行きたい。…でもさ。私が見付けたんじゃあ、意味ないの」

オティヌス「?」

去鳴「お兄ちゃんがいなくなったのは上条ちゃんが原因なんだから。上条ちゃんに見付けて貰わないと、ね」

............

上条「…勢い余って、何も考えずに飛び出してきたけど…あの野郎、何処に行ったんだ?」キョロキョロ

上条「というか、傘が一本もなくなってないって事はアイツ傘も差さないで飛び出したのか。バカじゃねえのか、本当」

上条「…考えられるのは家に帰った?いや、もうあそこまで来ていて今更帰るっていうのは…考えられない。だったらもう少し早く帰ってればよかった話だし」

上条「…」

上条「…とりあえずアイツが居そうな所を虱潰しに探してみるしかないか。いつ出て行ったかは分からねえけど、そんな遠くにも行ってない筈だ」

上条「心配させやがって。見付けたらきっちりと文句を言わせて貰うからな」

................

上里「……」

上里「…何をやっているんだろうな、ぼくは」

上里「何も言わずに出てきて、これじゃあ探してくれと言ってる様なものじゃないか。構ってちゃんの女の子かよ、全く」

上里「上条当麻は追いかけてくるのかな。追いかけてくるんだろうな、お人好しのクソ野郎だから。こんなぼくと仲良くなろうなんて考えるバカ野郎だから」

上里「…ん」

上条「…」ゼーゼー

上里「…やぁ、早かったね」

上条「…幻想殺しと理想送りをぶつけ合った、この場所が学生寮から近かったのが幸いしてな。」

上里「傘、差してこなかったのかい?びしょ濡れじゃないか」

上条「お前に言われたくねえよ。…途中で折れたからゴミ箱に突っ込んできた。まぁ、これは不幸とかではなく、ただ風が強かっただけだけど」

上里「そうか。早く帰ったら?風邪引くよ、明日は留年を掛けた補修なんだろう?」

上条「あぁ、帰るよ。お前を連れてな」

上里「…はは、分かってると思うけど、上里翔流は実は女の子だとかそんな展開はないんだよ?」

上条「…そんなの知ってるに決まってるだろ」

上里「ぼくと仲良くなれば、去鳴やぼくの周りの女の子がきみを好くだとかそんな展開も無い」

上条「知ってるよ」

上里「ぼくと仲良くなれば、上里勢力とやらが上条勢力の傘下になることもない」

上条「知ってる」


人間不信すぎるこの上里なぐりてェ~

おかしたい


高二病拗らせたさとり世代みたいな感じだな
今の時代ある意味で確かに『普通の高校生』なんだろうな

今更だけどおつありです。

上里「…じゃあ、どうして、どうして、ぼくと関わろうとする?ぼくに歩み寄ろうとする?ぼくと———仲良くなろうとする?」

上条「…かみさ」

上里「だってさ。おかしいだろう、何か裏がなきゃ。思惑がなきゃ。何でもいいから、目的がなきゃ。何かなければ、きみがぼくと関わろうなんて誰かが思う筈ないんだよ」

上条「…思惑がなくたって、理由がなくたって、人と人が関わろうとする事は可笑しくないだろ」

上里「可笑しい。上里翔流と、上条当麻は絶対に仲良くなれない。絶対に相容れない。」

上里「だって、ぼくときみは似ているけど…対照的だ。思想も、価値観も、生き様も…全部反対なんだから、そんな人間が仲良くなれる筈ないだろう?…月並みな表現になるけど、鏡に映った自分を見ている気分だよ」

上里「…例えばさ、この力を得てから…知っての通り女の子を助けるために、厄介ごとに首を突っ込んでいった。魔術絡みだったり、原石絡みだったり、科学絡みだったり—色々。その時に、一時的に共闘した人達だっていたんだよ。どこかの魔術結社だったり、組織だったり」

上里「ま、共闘っていってもぼく一人で十分だったけどね。こう言っちゃあなんだけど、ぼくが右手をふるえばはい終わり。一件落着、ハッピーエンド。策略を巡らせる必要も全員で突っ込んでいく必要もなかった。…そうしたら、その時共闘した人達全員が、例外なく全員が…ぼく等から、いや、ぼくから離れて行ったよ。きっと感謝はしていたと思う、自分たちが抱えていた問題を片付けてくれてよかったとも思っていたと思う」

上里「だけど、彼らの目にぼくはどう映っただろう?右手だけでその場を蹂躙する、化け物にでも見えたんじゃないだろうか?」

上里「あんな化け物なんて、もう見たくない、味方としてさえ関わりたくない、…そんな事を思っていたんじゃないかな」

上里「ぼくに関わった奴は、敵であれ味方であれ、その後ぼくに関わろうとしようとしなくなる」

上里「でも、上条当麻は…きみは違う。きみは一時的であれど共闘した者、更には敵対、何らかのした者とさえ—いつか縁で再び出会う」

上里「…例えば、天才魔術師ステイル=マグヌス、例えば、聖人の神裂火織、例えば、学園都市最強の一方通行、例えば———例を挙げればキリがない」

上里「ぼく、上里翔流は、それら全てを断ち切る。断ち切られる。だから、ぼくの周りには誰も寄り付かない———ぼくに助けられてしまった彼女達を除いて」


上条「…」

上里「…これはほんの一例だ。じっくり探せばもっとあるだろう、ぼくときみが違う所は」

上里「そんなぼく等が仲良くなる?友達になる?…はっ、冗談じゃない。そんなのは無理だよ、無理に決まってる」

上里「それに、内心ではぼくの事を嫌悪してるんだろう?腕をもぎ取り、オティヌスを殺害しようとする…ぼくの事を、さ」

上里「だからさ、だから、上条当麻。諦めろ、ぼくと仲良くなる事を…諦めろ」

上条「………」

上条「………はっ」

上里「…何がおかしい」

上条「前も言ったけどさ、お前潔癖の癖があるよな。何でも完璧じゃないと気が済まない、完璧じゃないとハッピーエンドとはいかない…って」

上条「確かにお前には色々されたし、それを忘れられるって言ったら嘘になる。お前だってそうだ、俺にされた事は忘れられないだろうし、魔神への…俺への憎悪だって、簡単には風化しない、出来るはずがないだろう」

上里「…ほら、やっぱ」

上条「けど、それがどうして、お前に歩み寄っちゃダメな理由になるんだよ?」

上里「……………………………………、……は?」

上条「だから、どうして一度敵対しただけでもう友達になっちゃいけないんだ?価値観が違うだけで友達になっちゃいけないんだ?」

上条「全く同じ思想の人間なんていねえよ、上里翔流。お前は勿論、この俺と同じ考えを持つ人間なんて一人もいない。同じ人間なんだからなんて言うけど、実際はみんな違う人間なんだから、そんなの当たり前だ」

上条「こう言っちゃ何だけどさ、俺が今まで出会ってきた奴の中で、俺と同じ考えを持った奴なんて片手で数えらえる程だったよ。ほとんどの奴と分かり合う事なんて出来なかった」

上条「だけど、それでも、最終的には力を貸してくれた、友達…って言っていいかは分からないけど、少なくとも敵という言葉は使えない関係になれたよ、アイツ等とは」

上条「だからって、歩み寄る事を止める理由にもならない。何度も意見は食い違うだろう、何度もぶつかり合うだろう、何度も嫌いになるかもしれない。」

上条「それでもいいんだ、お前が俺の事を嫌いだって、そこに少しでも、ほんの少しでも俺と仲良くなりたいっていう気持ちがあるなら」

上里「…そんな気持ち、あるわけな」

上条「あるだろ。…なかったら、お前は何でこんな事をしてるんだ?何で俺たちと過ごす事を受け入れた?台風が来ていて帰れないから、とか、誰とも連絡が取れないから、とかそういう事を言ってるんじゃねえぞ」

上里「近くのホテルや漫画喫茶にでも飛び込むとか、風邪を引いてでもいいから無理矢理帰るとか。本当に俺たちと一緒に居たくないのなら、馴れ合いたくないのなら、いくらでも方法はあったはずなんだ」

上条「だけど、そうしなかった」

上里「…」

上条「…あの時、風呂場で下らない話してお前が笑った事、お前が自分から話しかけてきた事、嘘だとか、演技だなんて言わせねえ」


上条「少なくともあの一瞬はあったんだろ?俺と話してて楽しいって、自分から話しかけてみようっていう気持ちがあったんだろ」

上条「…だったらそれだけで十分だ、きっと、俺とお前は仲良くなれる。友達になれる」

上条「お前がもう歩み寄ることはできないと思ってるなら。お前が、もう俺と友達になれないなんて思い込んでるんだったら、仲良くなれないだなんて思い込んでるなら」

上条「まずは、その幻想をぶち[ピーーー]」

上里「…」

......

絵恋『ほら、上里はん。上条当麻の姿を纏めた映像とプロフィールどすえ。流石の学園都市というべきか、余り映像は多くなくて面目ないどすわ』

上里『いや、十分だよ。ありがとう、絵恋』

これじゃ流石に決まらなさすぎるのでもう一度


上条「少なくともあの一瞬はあったんだろ?俺と話してて楽しいって、自分から話しかけてみようっていう気持ちがあったんだろ。…だったらそれだけで十分だ、きっと、俺とお前は仲良くなれる。友達になれる」

上条「お前がもう歩み寄ることはできないと思ってるなら。お前が、もう俺と友達になれないなんて思い込んでるんだったら、仲良くなれないだなんて思い込んでるなら」

上条「まずは、その幻想をぶち殺す」

上里「…」

......

絵恋『ほら、上里はん。上条当麻の姿を纏めた映像とプロフィールどすえ。流石の学園都市というべきか、余り映像は多くなくて面目ないどすわ』

上里『いや、十分だよ。ありがとう、絵恋』


絵恋『ふふふ、お礼なんていらんわ、うち等は上里はんの為なら何でもするんやから』

上里『……じゃあ、ぼくはこれからこれを見るから…悪いけど、暫くは一人にしてくれるかい?他の皆にもうそう伝えておいて欲しい』

絵恋『はいな。ごゆっくり、上里はん』

モートウマハマタヒトリデムチャシテー ガブッ フコウダー

上里『…』

ソノゲンソウヲブチコロス!

上里『…』ペラリ

上里『…上条当麻。年齢は15歳、能力は紙面上はレベル0になっているが、その右手には異能なら何でも打ち消す幻想殺しが備わっている。しかし、上条当麻自体には目立った所は見られず学力は下の上、体力は平均より少し上程度と、平凡な高校生として学園都市生活を送っていた。…が、ある時期を境に上条当麻は様々な事件に巻き込まれて…』

上里『……ぼくと、同じだ』

上里『右手に宿る力も、ある日を境に周りに女の子が集まり始めたのも、平凡な高校生な所も、同じだ』

上里『…学園都市には魔神に復讐するために行く、けど、どっちにしろ彼には接触しなきゃならない。…だったら、上条当麻にぼくの事情を話してみよう。そしたら、上条当麻にならきっと分かって貰える。分かりあえる、お互いの悩みを共有できる』

上里『…もしかしたら、××にだって—————』

......

上里「…(そうだ、ぼくも、最初は、コイツと…)」

上条「…」

上里「…………………ふ」

上条「…上里?」

上里「はははははははははははっ!」

上条「…」ポカン

上里「…あー、もう。本当、きみの甘さにはほとほと笑わせられるよ、上条当麻。…悩んでたぼくがバカみたいだ。…うん、そうだな。そうだったんだな、はは」

上条「…あのー、一人で勝手に納得するの止めて頂けませんかね?上条さんにもちゃんと説明を…」

上里「しない。面倒だし、した所できみは分からないだろうからね。……は、っくしゅ!」

上条「あー、言わんこっちゃない。出ていくにしても傘ぐらい差してけばよかったのに。…ほら、さっさと帰ろうぜ。インデックス達が心配してるし、お互いびしょ濡れだし。風呂もう一回入り直すか」

上里「今度は別々だからな、そしてぼくが先に入る」

上条「こういう時は家主が先だろ」

上里「ぼくの方が長く雨風に打たれてたんだから当たり前だろ、客人に風邪引かせる気か?」

上条「こういう時だけ…、大体それはお前がだなぁ…」



途中から雑になったけど終わり。
どこかで見た「上里翔流に必要なのは敵でもなくヒロインでもなく男友達なんじゃね?」というのを見てじゃあ上条さんに友達になって貰おうぜ!っていう想いと小ネタスレに捨てられたのを見て勢いで立ててしまった。
上里はそんなに嫌いじゃないからもっとSSが増えればいいと思うけど、やっぱ難しいね。見てくれた方ありがとうございました。



上里「…前から思ってたけどさ、その台詞、言うの恥ずかしくないの?」

上条「…お前の台詞に比べたらマシだろ」


上里はんええですわ……
いい上里はんをありがとう

面白かった

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月03日 (木) 20:02:11   ID: M5zBcvm5

こういうの良いよな。

2 :  SS好きの777さん   2020年02月08日 (土) 01:11:37   ID: Q6Oc2HCk

最高だァ

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