クリスタ「お母さんになった」 (93)

オギャアアアー… オギャアアー…


クリスタ「…生まれたの…?」

女医「ええ、元気な男の子ですよ!」

クリスタ「うぅ…やったよ…エレン…」

女医「抱いてあげてください」

クリスタ「…よーしよーし、頑張ったね……手ちっちゃい…」ナデナデ

女医「今日はもう夜遅いのでこちらで…」

クリスタ「はいっよろしくお願いします!」

女医「そんなに畏まらなくていいですよー」

クリスタ「…よろしくお願いします!」

女医「…はい」ニコ


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クリスタ「……本当に私が生んだんだ…」

クリスタ「…はぁ…なんだかすごい疲れちゃった…」

クリスタ「名前は…何に…」ウトウト

クリスタ「…すぅー……すぅー……」

アルミン「はははっ…そんなこともあったね…」

ミカサ「懐かしい…いや、そんなに前ではないけれど…」

クリスタ「んぅー……ってあれ!?アルミン!ミカサ!」

アルミン「やぁおはようクリスタ」

ミカサ「おはよう。勝手に入るもどうかと思ったけど女医さんが許してくれた」

クリスタ「そ、そうなんだ…あ!赤ちゃん!まだ見てないでしょ?待っててね!」ピー

アルミン「すごく元気にナースコール押すんだね」

ミカサ「それだけ楽しみということ。私達も早く見たい」

アルミン「でもさっき二人で見に」

ミカサ「………」ギロッ

アルミン「…早く見たいなぁー」

女医「おはようございますレンズさん」

クリスタ「おはようございます女医さん!あの、早く赤ちゃんのところに!」

女医「ふふふ、こちらです」

クリスタ「2人ともっ!早く行こっ!」

ミカサ「…本当に嬉しそう」

アルミン「…行こう。クリスタが待ってる」

ミカサ「ええ」

クリスタ「えへへ…」ナデナデ

アルミン「か、かわいい……」

ミカサ「これは…これが孫を見る気持ちというもの…」

クリスタ「かわいいでしょー…ねー赤ちゃん!」

赤ちゃん「あー!」

アルミン「正直抱きしめてあげたいけど」

ミカサ「クリスタが離さない」

クリスタ「ふふふ…」

アルミン「髪はクリスタのを受け継いでるね」

ミカサ「顔もなんとなく…でも、目はエレン」

アルミン「うん…綺麗な目だよ」

クリスタ「……2人とも、ちょっと外に出よっか」

ミカサ「……分かった」

アルミン「……」

女医「何考えてるんですか!首も座ってないのにあんまり動いちゃいけませんよ!!」

クリスタ「すみません……」

アルミン「相変わらず分かりやすいなぁ…」

ミカサ「すごく反省しているみたい。許してあげて」

女医「……とにかく、抱いている間はこの部屋で安静にしててください!」

クリスタ「はい……」

女医「では、お昼時にまた来ます!」スタスタ

アルミン「……で、話っていうのはやっぱり…」

クリスタ「うん…調査兵団は辞めなくちゃいけない」

ミカサ「まぁ、子供が居るのだから当然」

クリスタ「それと、住む場所がないの」

アルミン「うん…うん!?」

アルミン「家が…ないの…?」

クリスタ「私の家は……とにかく!無い!」

ミカサ「元気に言うことではない」

ミカサ「私達の家はとっくに潰れてしまっているし」

アルミン「多分僕もだね…まず、その領土は巨人たちがうろついてる」

クリスタ「……どうしよ…」

ハンジ「やぁー諸君!!クリスタ!元気かい!?」

ミカサ「ハンジ分隊長…声が大きいです…」

アルミン「おはようございますハンジ分隊長」

ハンジ「もー呼び捨てでいいって言ってるのになぁ…」

クリスタ「そういうわけにも…」

ハンジ「んん!?その子が!!」

クリスタ「……解剖はさせませんよ?」

ハンジ「流石にしないよ…」

リヴァイ「…こいつがお前たちのガキか…」

クリスタ「兵長!?いらっしゃったですか?」

リヴァイ「…削ぐぞ」

クリスタ「よしよし…」ナデナデ

赤ちゃん「すぅ……すぅ……」

アルミン「あはは…可愛いです、よね、なんだかっ…思い出しちゃうや…」ウルッ

ミカサ「…アルミン。もう泣かないといったはず」

アルミン「うん、分かってるよ…」

クリスタ「住む場所がないんです」

リヴァイ「そんなことを心配していたのか」

ハンジ「君は調査兵団に入っていながら子供を宿した」

クリスタ「………」

ハンジ「でも、君は態度も良かったし、理由も分からなくはない」

ハンジ「そもそも、養う人が居ないんだからね」

クリスタ「………」

ハンジ「…家は私達が用意しているよ」

リヴァイ「調査兵団の本部とすぐ近くにあるあの空き家だ」

リヴァイ「俺が念入りに掃除した」

ハンジ「新築と変わらないほど綺麗だよ。広さは困らないはず」

クリスタ「ありがとうございます」

リヴァイ「……金はこちらが毎月出す」

リヴァイ「今回の件は俺達の責任でもあるからな」

クリスタ「……エレンは、戦い抜きました」

クリスタ「それだけで十分です」

ハンジ「……そうかい。君がへこたれていないのなら安心だよ」

アルミン「…結構すぐに帰っていったね」

ミカサ「仕事もあるはずだからしょうがない」

クリスタ「…2人とも、今日はありがとう!私はもう少ししたら退院するから、荷物運びを…」

ミカサ「任せて」

アルミン「…僕達もそろそろ帰ろうか」

クリスタ「そう?…じゃあコレ持って行って!」

ミカサ「……ガラガラ?」

クリスタ「ジャンと遊んであげてね!」

ミカサ「…クリスタ…」ゴゴゴ

ミカサ「……ありがとう。使ってみる」

アルミン「…じゃあ元気でね」

クリスタ「うん!ばいばい!」

クリスタ「ねー赤ちゃん…名前はなんにしよっか…」

クリスタ「…ヒストリアって名前ね、お母さんのなんだけど、赤ちゃんにあげる」

クリスタ「結局皆私のことはクリスタって呼んでくれてるしね」

ヒストリア「…すぅ…すぅ…」

クリスタ「寝付きいいなぁ…楽だなぁ……ちょっとつまんないなぁ」

クリスタ「ちょっと泣いてくれないかなぁ…えい」コツン

ヒストリア「………」

クリスタ「えっ」

ヒストリア「うぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁああああああぁぁぁん!!!!!!!」

クリスタ「きゃぁぁぁあああぁぁぁああああああああああああああああぁぁ!!!!」



ナニゴト!?……アノコダワ!……ザワザワ……

女医「……」ギロッ

クリスタ「すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません」

女医「…この子、すごいわ。もう首が座ってる」

クリスタ「え?」

女医「生まれてまだ2日もたってないのに…ありえない」

クリスタ「普通はどのくらいなんでしょうか…」

女医「少なくとも5ヶ月は固いわね」

クリスタ「……スーパーマン?」

女医「冗談言ってる場合じゃないわ」

クリスタ「…このことに関しては他言無用ってことでいいでしょうか?」

女医「何か困ることでもあるの?」

クリスタ「………」

女医「……はぁ、分かったわ。今日はもう寝なさい。それと赤ちゃんの頭を小突くのはダメ!」

クリスタ「はい!」

クリスタ「………」

アルミン「………」

ミカサ「………」

ヒストリア「あうあー!」ペタペタ

クリスタ「……朝起きたらこうなってたの」

アルミン「生まれて何日だっけ?」

クリスタ「今日で一ヶ月」

アルミン「ありえないよ!!はいはいとかありえないよ!」

クリスタ「いくらなんでも早すぎだよね…」

ミカサ「でも可愛いなら私としてはいい」

クリスタ「私としましては心配ですよミカサさん」

ヒストリア「あうー…」

クリスタ「あー…ごめん、ちょっとおっぱいあげなきゃ…」

アルミン「僕は構わないよ」

ミカサ「ッ…」ドゴッ

アルミン「ちょっとジュース買ってくるね」シュゥゥ

クリスタ「ごめんねー」




クリスタ「はーいヒストリアー…」スッ

ヒストリア「んっ…ん…ゴクッ…んっ…」

クリスタ「…かわいいなぁ…」

クリスタ「あの時衝動的に名前つけちゃったけど男の子だよね…」

クリスタ「……まぁありだよね!かわいいもん!アルミンみたいな感じになるよね!」

ヒストリア「んぱー!」

クリスタ「…ふふ、美味しかった?」

ヒストリア「………」

クリスタ「あっげっぷ出さなきゃ…また忘れてた…」トントントン

ヒストリア「けぷ…」

クリスタ「……エレン、この子すごく強い子になりそう…」

10年後

ヒストリア「なんだか暇だな…」

ヒストリア「なんでせっかく学校も休みなのに家に居なきゃいけないんだ…」

ライナー「おーいヒストリアー!いるかぁー!!」ドンドン

ヒストリア「…ライナーおじさんか…また母さんに会いに来たのかな…」

ヒストリア「はーい居るよー!」ガチャ

ライナー「ようヒストリア!元気にしてたか?」

ヒストリア「一昨日あったばかりじゃないか…」

ライナー「ははは!それもそうだな!…今日は話があってきたんだ」

ヒストリア「話?」

ライナー「…お前の親父さんのことだ」

ヒストリア「…父さん?その話ならもう聞いたよ」

ライナー「えっ聞いてるの」

ヒストリア「調査兵団に所属してて勇敢に戦士を遂げた、でしょ?母さんにとっくに聞いてるよ」

ライナー「なんだ、知らないのか」ホッ

ヒストリア「?…コレ以外に何かあるの?」

ライナー「コレ以外にと言うか…まだ確かではないんだが…最近巨人の行動が活発になってきてる」

ヒストリア「…それとなんの関係があるの」

ライナー「ヒストリア、落ち着いて聞いてくれ。お前の父さんはな、巨人になることができたんだ」

ヒストリア「……え?」

ライナー「巨人になることができたんだ」

ヒストリア「聞こえてるよ」

ライナー「なら聞くなよ」

ヒストリア「何言ってるか分からなかったんだよ」

ライナー「10歳にもなってわからないのか?」

ヒストリア「ゴメン一回黙ってね」

ライナー「おう」

ヒストリア「…じゃあ父さんは巨人になることができる能力を使って他の諸人達の戦った」

ヒストリア「そしてある時突然行方不明になった…?」

ヒストリア「…なんで死んだってことになってたの?」

ライナー「ミカサがな…その時に落ちていた右手を持ってきて…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ミカサ「コレはエレン。間違いない」

一同「ミカサが言うんならそうなんだろうな…くそっ…エレン…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ライナー「ということになっていたんだ」

ヒストリア「割と適当だったんだ」

ライナー「ミカサの信頼が厚かっただけだ」

ヒストリア「ミカサおばさんすごかったんだね」

また明日

ライナー「実はな…俺も巨人になれるんだ」

ヒストリア「すごいカミングアウトだね」

ライナー「絶対信じてないだろ」

ヒストリア「正直言うと最初から信じてないよ」

ライナー「お前の父さんのことは大抵の人が知ってる」

ライナー「だが、それが原因でお前たちの生活が危うくなるのは避けたい」

ライナー「上の命令によってお前たちの世代にはこの話は受け継がれていない」

ライナー「主にお前を子どもたちのいじめ等から守ったり…世間体というものもあるが…」

ヒストリア「その心配は無さそうだね」

ライナー「あぁ…お前は麗しの青少年、母は女神」

ライナー「…なにより、お前が超強くなっちまった」

ヒストリア「照れるなぁ」

ライナー「洒落にならん」

ライナー「…なぁ、その髪、切る気はないのか?」

ヒストリア「うーん…正直どうでもいいんだけど母さんが…」

ヒストリア「せっかく腰まで伸びたんだから編みたい!って…」

クリスタ「あれー?来てたのライナー」

ライナー「おはようクリスタ。ちょっと話があるからまぁ座れよ」

クリスタ「こっちの台詞だよね」フフ

ライナー「よっこらせ」ストン

ヒストリア「自由だねライナーおじさん」

ライナー「まぁな!」

クリスタ「…お茶淹れてくるね」

ライナー「今日の話っていうのはな…本題から行くと、ヒストリアを調査兵団に入れたい」

ヒストリア「それはちょっと困るね」

クリスタ「…じゃあ私もついて行っていい?」

ライナー「…それはちょっと困るな」

クリスタ「調査兵団に行くんじゃないんでしょ?」

ヒストリア「あれ?僕蚊帳の外なの?母さん?」

ライナー「…あぁ、クリスタももう聞いてるだろ?巨人の行動が活発になってきてることを…」

クリスタ「私でもそのくらい知ってるよ!」

ライナー「じゃあその中に…」

クリスタ「うん。巨人化してるエレンにそっくりな巨人が居るんでしょ?」

ライナー「……なら、話は早い。俺達と一緒にエレンを探しに行こう」

クリスタ「そんな時のために既に準備はしてあるの!」

ヒストリア「初耳なんだけど」

クリスタ「そうと決まったら早速準備しなくちゃね!ほら、ヒストリア!」

ヒストリア「なんだかわからないけどどこかに出かけるんだね?」

ライナー「そういうことだ。必要最低限のものだけ持っていけ」

ヒストリア「いきなりの真顔ありがとう。二人でふざけてるのかと思ったよ」

クリスタ「早くしないと行っちゃうよ?」

ヒストリア「わかったよ…」

ヒストリア「…何持って行こう…」

ヒストリア「…とりあえず僕の部屋に来たけど…」

ヒストリア「…特に持って行きたいものなんて無いなぁ……いや」

ヒストリア「これはいるな…あとこれも……これとこれも…」

ヒストリア「結構あるなぁ……」

ヒストリア「……母さーん!!準備できたよー!!」

クリスタ「じゃあ行こっか!」

ライナー「おいおいさすがに行動が早すぎるぞ…明日の早朝、迎えに来るからそれまでに色々やっとけ」

ライナー「…ヒストリア、壁の外に出るということはここに戻ってこれないかもしれん」

ライナー「朝までに覚悟を決めろ」

ヒストリア「なかなか酷なこと言うね…わかったよ」

ライナー「…じゃあ、明日の早朝に」

ヒストリア「……ねぇ、母さん。父さんはどんな人だったの?」

クリスタ「…巨人に対してすごい執念を燃やしてた」

ヒストリア「…何処が良かったの?」

クリスタ「すごく優しい人だったの。…父さんが行方不明になった時、私はすぐそばにいた」

クリスタ「……そこで、ごめんな、って言われたの」

クリスタ「それだけ言って、エレンはいなくなっちゃった」

クリスタ「私を小屋の中に隠して、戦いに行って、死んじゃったって思ってた」

ヒストリア「……でも、最近になって噂が立ってきた」

クリスタ「うん…初めて聞いたときはすごく動揺したけど、なんだかすぐに信じられる気がした」

ヒストリア「だからあんなにさっさと決めたんだ」

クリスタ「エレンに会いたいの」

クリスタ「たとえ噂が嘘だったとしても、私は行くつもり」

ヒストリア「…僕は…」

ライナー「クリスタ!!ヒストリア!!大変だ!早く出てこい!!」ドンドンドン

ヒストリア「!?」ビックゥ

クリスタ「…大丈夫。私達が守ってあげる」

クリスタ「…開いてるよライナー!!」

ライナー「はぁっ…はぁっ…まずい…巨人たちが…」

ヒストリア「巨人がどうかしたの?」

ライナー「すぐそこまで来て

ドガァァァァアアアァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

クリスタ「きゃあっ!!」バタッ

ヒストリア「……巨人?」

巨人「…………」ニタァ

ライナー「くそっ!!間に合えええええええ!!…」ガリッ

鎧の巨人「………グォオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

鎧の巨人「ガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ドゴォォォ

巨人「ガッ……」

ヒストリア「……ライナーおじさん?」

クリスタ「…早くっこっちに来て!!」

ヒストリア「でも…ライナーおじさんが…」

クリスタ「早く!!!」

ヒストリア「……うん…」



グオオオオオオオオオオオオオオ!!……シュウゥゥ……バシュッ!!…

クリスタ「ここでじっとしてて…」

ヒストリア「母さんも一緒に…!」

クリスタ「私は調査兵団に助けを呼びに行く…いい?ここから動いてはダメ…」

ヒストリア「だめだよ!危ない!!」

クリスタ「今はライナーのほうが危ないの。よくわからないけど壁の中に巨人が入ってきてる」

クリスタ「これはすごく大変なことなの。少しでも早くあの人達を呼ばない、と…?」

ヒストリア「……母さん?」

クリスタ「…にげて…ひすとりあ……逃げて!!!」

ヒストリア「え?」

巨人「………」ユラリ

ヒストリア「ひっ…」

巨人「………」ガシャン

巨人「」シュゥゥゥ…

ライナー「……死ぬかと思ったぜ…」

クリスタ「ライナー!」





ライナー「…なぁヒストリア。事態は思ったよりも深刻みたいだ」

ヒストリア「……本当に巨人になれるんだね」

ライナー「あぁ。俺の他にも巨人になれる奴が居る。そいつらと合流するぞ」

クリスタ「何処に向かうの?」

ライナー「…まずはアニがいるストへス区だ」

ライナー「ベルトルトはもう来てる」

ベルトルト「ぶっちゃけさっきのは僕が来なかったら危なかったよね」

ライナー「あぁ…巨人化するのも久しぶりだったからな」

ヒストリア「……もうなにがなんだか…」

クリスタ「じゃあ急ごう!立体機動装置はある?」

ライナー「一応持ってきたが…ヒストリアはどうするんだ?」

クリスタ「…大丈夫!」

ヒストリア「………」ヒューン

ライナー「驚いたな…なんで普通に使えるんだ…」

クリスタ「主に私が作った特性ブランコのおかげかな!」

ベルトルト「…あぁ…さっき僕が壊したやつ…あれブランコだったんだ…」

クリスタ「壊したの!?」

ヒストリア「…小さい時からあれに乗ってたんだ。なんで普通のブランコじゃないんだろうとは思っていたけど…」

ライナー「まさか立体機動装置に対応してるとは…」

ヒストリア「あれは3歳くらいからずっとしてるから慣れたもんだよ」

クリスタ「流石ヒストリア…土壇場でも案外いけちゃうもんだね…」

ヒストリア「できないかもと思っててもなおやらせるその精神の強さには脱帽だよ」

クリスタ「だってヒストリアだし…」

ライナー「…まぁヒストリアだからな」 

ベルトルト「うん…」

ヒストリア「僕って全幅の信頼を得てたんだね。知らなかったよ」

ライナー「…そろそろ腹が減ってきたな」ヒューン

ベルトルト「飛びっぱなしで疲れたしね…」

ヒストリア「母さんもきつそうだしこのへんで昼食にしようよ」

クリスタ「……はぁっ……はぁっ……」



クリスタ「おいしい!」パクパク

ヒストリア「ベルトルさん…こんな特技があったんだね…」

ベルトルト「まぁ、趣味程度だけどね」ドヤァ

ライナー「本当にうまいな……俺と結婚するか?」

ベルトルト「クリスタ、ストへス区まではあとどのくらいで着くのかな」

クリスタ「んー…この調子で行ったら多分燃料がすぐ切れちゃうよね…」

ベルトルト「その点については心配ないよ。調査兵団のために燃料庫をたくさん作ってあるんだ」

ヒストリア「結構お金持ちなんだね」

ベルトルト「ここ数年で力をつけてきたからね。いまやウォール教に負けるとも劣らない」

クリスタ「…なら、大体あと3日程度かな」

ライナー「……そろそろ出発するか…準備しよう…」

ヒストリア「うん。…?なんだこれ…」

クリスタ「?ヒストリア、何処に行くの?」

ヒストリア「ちょっと待ってて…」スタスタ

クリスタ「急いでねー!」

ヒストリア「………」

ヒストリア「…これは…足跡…?大きさからいって巨人のものだろうけど…」

ヒストリア「でも、なんでこんな所に…?ここはローゼの中だ…巨人は居ないはず…!!」

ヒストリア「まさか…父さん…?」

クリスタ「はーやーくー!!」

ヒストリア「……今いくよ母さん!」

10年前

エレン「…父さん!?」

グリシャ「久しぶりだなエレン…」

エレン「なんで…今まで何処にいたんだよ!!」

グリシャ「……まぁ、色々していた…だが、お前たちのことを忘れたことはなかったぞ?」

エレン「答えになってねえよ…くそっ!!」ガッ

グリシャ「くっ……」ギュゥゥ…

エレン「どれだけ…心配したか…っ…」

グリシャ「…エレン…」

グリシャ「………私は今、ウォール教と共に行動している」

エレン「!?…あの宗教に?なんでわざわざめんどくさそうなとこに…」

グリシャ「…彼らは壁の外に出る方法を知っているらしい」



グリシャ「私はどうしても彼らの発生原因を究明したかったのだ…」

エレン「…俺達よりも大事だったのか?」

グリシャ「正直、お前達が生きているかどうか、その時は確証を持てずにいた」

グリシャ「途方に暮れていた時にウォール教の司祭が現れたのだ」

グリシャ「お前に生きがいを与えてやる…と言ってきた」

グリシャ「…そうするしか無かったのだ!!お前たちを…

司祭「そこまでだ…グリシャ。冷静になれ」

グリシャ「……すみません、司祭様…」

司祭「…エレン、といったね?」

エレン「……はい」

司祭「私たちは外の世界に出る方法を知っている」

司祭「……私達を一緒に来ないかね?」

エレン「…失礼ですが司祭様、私は調査兵団に所属しており不可能かと」

司祭「…君はクリスタという者と仲がいいそうだな」

エレン「!!!…それがなにか」

司祭「私の知り合いには少々乱暴な者たちも多くてね。困ったことになるかもしれない」

エレン「…脅してんのか?」

司祭「かもしれない、と言っただけだ」

エレン「……父さん、なんでこんな奴らと…」

司祭「どうするかね?」

エレン「…つぎの壁外調査で、俺は死んだってことにする」

エレン「ただ、それまでに時間をくれ」

司祭「その後は私達と行動を共に?」

エレン「あぁ…仕方ねえからな」

グリシャ「………」

エレン「…なぁ、ミカサ」

ミカサ「?どうしたの?エレン」

エレン「…俺はもうすぐここをでなきゃいけねえみたいだ」

ミカサ「!?…どういうこと…?」

エレン「父さんに会ったんだ」

ミカサ「ど、どこで!」

エレン「先週手紙が来てたろ?あの中に待ち合わせ場所が書かれてて…そこに行ったらいた」

ミカサ「なんと言われたの?」

エレン「俺達の事を忘れたことはなかった。だから一緒に来てくれないか?…だとよ」

エレン「断ろうとしたけど、クリスタで脅されちまった」ハハハ

ミカサ「……私はどうすればいい?」

エレン「…つぎの壁外調査で折れが死んだことにしてくれ。お前が言えばきっと皆信じる」

ミカサ「…私たちは家族。困っているのなら助けよう」

エレン「…ありがとな、ミカサ…」

ミカサ「………」

アルミン「そんな…エレンが居ない…」

ジャン「死に急ぎ野郎がそんなに簡単に死ぬかよ…多分どっかで巨人のケツ追いかけてんだ…」

クリスタ「………」

クリスタ(さっき…エレンが私に言ったのは…こういうことだったの?)ウルウル

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

エレン「なぁ、クリスタ」

クリスタ「何?」

エレン「……今回の戦いも、死者が多く出てるみたいだな…」

クリスタ「うん…でも、私たちは生き残る。皆も助ける」

エレン「…ごめんな、クリスタ」

クリスタ「え?」

エレン「…ちょっと来てくれ」

クリスタ「ちょっ、ちょっとエレン!私達は戦わないと!!」

エレン「…ここだ」

クリスタ「…小屋?」

エレン「……いいか?ここから出ちゃダメだ」

クリスタ「そんな!エレン!私はもう戦えるよ!一緒に訓練して強くなったじゃない!!」

エレン「…ごめんな」スッ

クリスタ「エレン!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

クリスタ「…うぅう……っ…えぐっ…うぁぁあああぁぁあああぁぁぁん!!!」

ユミル「…クリスタ…」

アルミン「!!!ミカサだ!!」

ミカサ「………」タッタッタ

アルミン「ミカサ!!今まで何処に…何を…持って…?」

ミカサ「………」スッ

クリスタ「ひっ…」

ミカサ「…この右手は間違い無くエレンのもの。エレンは死んでしまった」

ジャン「………」

アルミン「………え?」

ミカサ「エレンは、死んでしまった」

クリスタ「…あぁ…エレン…うそぉ……えれええええええええええええええええええん!!」




クリスタ「…ヒストリア、そろそろ着くよ!」

ヒストリア「さすがに3日連続で飛び続けるのはつかれたよ…」

ライナー「もう連絡は入れてある…名前を言えば入れるはずだ」

クリスタ「…」ピクッ

クリスタ「ヒストリア、貴方はこの街にいる間マルコっていう名前になるの!」

ヒストリア「…わかったよ」

クリスタ「理由を聞かなくてもいいの?」

ヒストリア「多分この名前を隠したいんでしょ?」

クリスタ「流石は…ヒストリア…いや、マルコ!」

ヒストリア「はぁ…」

門番「入るならば名前を…」

ライナー「ライナー・ブラウンだ」

ベルトルト「ベルトルト・フーバーだよ」

クリスタ「クリスタ・レンズです」

ヒストリア「ひs、マルコ・コルマですぅ!」

ライナー「!?」

門番「よし!入っていいぞ!」

ライナー(いいのかよ!思いっきりおかしいだろ名前!)

ヒストリア「ほら、行かないの?ライナー」

ライナー「あ、あぁ…」

ヒストリア「アドリブにもついてこれないなんて案外たいしたことないんだね」

クリスタ「調子に乗っちゃダメ」

ヒストリア「わかってるよ」

ライナー「………はぁ…」

ライナー「…ここに来るのは初めてかもな…」

ベルトルト「ライナー…前にもアニに会いに来たじゃないか…」

ヒストリア「アニにあいに…ふ…」

クリスタ「あ、アニー!こっちだよー!」

アニ「随分と珍しい面子だね…この子がヒストリア…見ないうちに大きい…私よりも大きい…」

ヒストリア「は、はじめまして…僕マルコです!」

クリスタ「アニには嘘つかなくていいの」

ヒストリア「ヒストリアです」

クリスタ「よしよし」ナデナデ

ヒストリア「えへへ」

アニ「何こいつら」


ライナー「…というわけで一緒に来てくれ」

アニ「ゴメンちょっと忙しいからさ…」

ベルトルト「えっ」

アニ「冗談だよ」

ヒストリア「はははっ!」

アニ「あんたいい子だね」

ヒストリア「えへへ…」

ライナー(こいつ…女の前では猫かぶりやがって…できる…!)

ヒストリア「……」チラッ

ヒストリア「……」ニヤッ

ライナー「…てめえ…!」

ベルトルト「見苦しいよライナー」

クリスタ「暑苦しいなぁライナーは」

ライナー「………うぅ…」

ヒストリア「今日はここに泊めてもらうことになりました」

ライナー「うおおおおおおおおおおおおおおお!!くらえええええええええええええ!!」マクラナゲッ

ベルトルト「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」ドゴォォオオ

クリスタ「負けるかぁ!!マルコッ!枕を補充せよ!!」

ヒストリア「はっ!!かしこまりましたぁ!!」ヒュンッヒュンッ

クリスタ「FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!」ドドドドド

ベルトルト「ぐっはああああああああああああああああああああああ!!!」

ライナー「オラオラオラオラオラオラオラオラぁ!!」

ベルトルト「もうやめてくれええええええええええええええええ!!!」

ベルトルト「ってなんで僕だけやられてんだよ!!」

アニ「……あんたら…ここ私の家だよ…」

クリスタ「だってすごい広いんだもーん!」ヒュンッ

ベルトルト「そうdゴハァッ!…そうだよね…すごい広いよね…」

ライナー「お前一人しか居ないのにな」ププッ

アニ「…」ドガッ

ベルトルト「かはっ…」バタンッ

アニ「…今日はもう寝な…明日は早いよ…」

クリスタ「そうだね…ってベルトルトったらもう寝てる…好き勝手でいいなぁ…」

ベルトルト「」シュゥゥゥ…

ライナー「全くだ…じゃあ俺達男はここで寝るか…また明日な?」

クリスタ「うん!おやすみ!」

ヒストリア「さってっと…じゃあ僕も寝よ…」

ライナー「あぁおやすみ…って何処行くんだ!?」

ヒストリア「えっ?」

クリスタ「??」

ライナー「不思議そうな顔するな!俺の方が不思議だわ!!」

ヒストリア「…もう眠いから…さ?」

ライナー「俺がおかしいのか!?」

アニ「あんたら…こっちはもう眠いんだからさ…いい加減離れたら?」

クリスタ「でも、寝るときはずっと一緒だったし…」

ヒストリア「突然離れろって言われても…ねえ?」

アニ「…あんたも子供だね」

アニ(ここは煽って突き放す…!)

ヒストリア「子供でいいもんねー!」

アニ(本当に子供だったよ…)

アニ「そ、じゃあ私は向こうで寝るから…」

クリスタ「いやぁ本当に広いんだねここ!」

アニ「床だよ」

アニ(ヒストリアが紳士なら…!)

ヒストリア「うん、おやすみ」

アニ「………おやすみ」

アニ(屑だった…)

ヒストリア「母さん…いつものして…」

クリスタ「ふふっ…ヒストリアったら…じゃあしてあげるね?」

アニ(おいおいおいおい何始めるつもり…)

ヒストリア「んっ…うあぁ……やっぱり母さんのは最高だよ…」

クリスタ「ふふ…もっと強くしてあげるね?」

アニ「」ドキドキドキドキ

ヒストリア「この…」





ヒストリア「心安らぐハグ…」

アニ「」

アニ(寝よ…)

また明日です。

クリスタ「んん……あれ?ヒストリアは…?」

ヒストリア「くかー…」ダキッ

アニ「……起きたかいクリスタ…そろそろコイツをはがして欲しいんだけど…」ギュウ

クリスタ「……二度寝しよ…」

アニ「おい」

クリスタ「ヒストリアー、起きてー?」

ヒストリア「…くかー…」

クリスタ「…アニ、ヒストリアにちゅーしてあげて?」

アニ「…なんで?」

クリスタ「いつもは私がしてるんだけどアニでも大丈夫だと思うの」

アニ「いつもしてるって…このマザコン…」

クリスタ「……後ろ向いてたほうがいい?」

アニ「変な気使わなくていいよ……ほら」チュ

ヒストリア「あー!いい朝だなぁ!」

アニ「お前絶対起きてたでしょ」

ヒストリア「またまたいい匂い…」

クリスタ「ベルトルトが作ってくれてるのかな…」

アニ「たぶんね…ベルトルトは小さい時から料理が好きだったし…」

ヒストリア「女の子みたいだな…」

アニ「あんたその髪切ってからいいな…」

ライナー「おはよう皆。今日は一気に壁の外まで行くぞ!」

クリスタ「…無理じゃない?」

ライナー「昨日の夜に調査兵団に連絡を送ったらな…なんと巨人化してもいいよー!と言われたんだ!」

ヒストリア「じゃあ僕たちはライナーの上に乗って行くの?」

ベルトルト「いや、巨人化するのは僕だけでいいよ」

ライナー「あぁ…こいつはすごいでかいんだぜ?」

ヒストリア「もう何が起きても驚かないよ…」

ベルトルト「もうずっと巨人化してなかったけどこの前戦った時になんとなく思い出したよ」

ベルトルト「さあ、朝食を食べて出発しよう!」

クリスタ「おー!」

ヒストリア「…でかいね」

クリスタ「すごい久しぶりに見たけど…やっぱり大きい…」

超大型巨人「…………」シュー

ライナー「皆、驚いてる場合じゃない。立体機動であいつの方にでも乗ろう」

ヒストリア「いやすごい熱そうなんだけど」

ライナー「気のせいだ」

ヒストリア「でも

ライナー「気のせいだ」

ヒストリア「……」ヒュンッ

クリスタ「あー待ってよー!」ヒュンッ

ライナー「……ふっ…」ヒュンッ

ヒストリア「あっつ!!くそぉ謀ったなぁ!!」

ライナー「クリスタ、こっちは大丈夫だぞ」

クリスタ「ありがとうライナー!」

ヒストリア「…アニさん?」

アニ(アニさん…なんか違うね…)

アニ「お姉ちゃん…って呼びな」

ヒストリア「頭打ったの?」

アニ「……なんだい?」

ヒストリア「父さんは本当に生きてると思う?」

アニ「…エレンは死んだと思っていたけど…生きていると言われれば、生きている気がするね」

ヒストリア「……ありがとうお姉ちゃん」

アニ「おふっ…」

超大型巨人「…………」ドスン…ドスン

アニ「…やっぱりでかいと一歩が違うね」

ヒストリア「そうだね」チラッ

アニ「…張り倒すよ?」

クリスタ「…あれ、何?」

ライナー「……巨人、か?」

ヒストリア「えっ何処?」

クリスタ「ほら、あの大きな樹の下…」

アニ「……エレン?」

ヒストリア「!!!」

クリスタ「確かに…似てる…」

ライナー「こんなに早く見つかるとはな…」

10年前

エレン「…レイス一族?」

司祭「そうだ。彼らと私たちは友好関係にある」

エレン「確か貴族の名前にあった気が…」



ここからは結構なネタバレが含まれるかもしれません。

いや、含まれます。


アニメ派、コミック派は気をつけてください。

暇を見つけては書いているので書くペースは遅いです。

多分。

また明日です。

と思いましたが新スレで立て直します。


タイトルは不明ですが分かるように書くつもりです。

もうちょっと綺麗にまとめてからにします。


お騒がせしました。

次のものもよろしくお願いします。

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