ラルトス「トウヤくん、どーていそつぎょーさせて」(116)

トウヤ「………」

ラルトス「どーていそつぎょーさせて」

トウヤ「………」

ラルトス「どーていs」

トウヤ「…待ってごめん、ちょっとじゃない感じで頭バグったから待って」

ラルトス「大丈夫?セレクトBBしちゃったの?」

トウヤ「うん、選んだ馬鹿が爆弾発言って意味ではセレクトBBだね」

メラルバ「おい、トウヤ、どーていそつぎょーってなんだ?」

トウヤ「ごめん、今マジでなんも考えられ…考えたくない」

ラルトス「どーていそつぎょーってのはね、男性がはじめて…」

トウヤ「ハイストーップ、問題を拡散させないで、メラルバはボールに戻ってて」

ラルトス「やっと二人っきりになれたね」

トウヤ「そういう意味じゃないからね、ラルトスはまず正座しよう」

ラルトス「対面座位?」

トウヤ「大きい意味では間違ってないけど、やめてくんない?その言い方やめてくんない?」

トウヤ「あー、うん…」

ラルトス「?」

トウヤ「あー、あのね、ラルトス」

ラルトス「先にシャワー浴びてきたほうがいい?」

トウヤ「うん、浴びるべきは罵声だね、一分でいいから黙ってて」

ラルトス「天井のシミ数えてる間に終わる?」

トウヤ「あれ?特性トレースだったよね?僕の憤りはトレースできてない感じかな?」

トウヤ「あのね、ラルトス、そのー、そういう事は男同士で解決することじゃないの」

ラルトス「快尻?」

トウヤ「今のは無理が無いかな?」

ラルトス「ですよねー」

トウヤ「話を戻すけど、どうして、ああいう事を急に言ったの?」

ラルトス「ああいう事って、トウヤ君と濃厚な夜を過ごしたい言ったって事?」

トウヤ「……うん、話進まないしそれでいいや、」

ラルトス「ツッコまないってことは、こっちがツッコんでいいって事?」ゴソゴソ

トウヤ「スカートみたいのを捲し上げない、あー、殴りたい」

ラルトス「そういう、乱暴なのもいいかも」

トウヤ「はあ…あのね、ラルトス」

ラルトス「ごめんね」

トウヤ「え?」

ラルトス「トウヤ君ごめんなさい」

トウヤ「どうしたの?急にしおらしくなっちゃって」

ラルトス「明日、だったよね、僕が、新しくトレーナーになった新人さんにもらわれていく日って…」

トウヤ「…知ってたんだ」

ラルトス「うん、ボールの中から聞こえてた」

トウヤ「ねえ、ラルトス、君のことが嫌いだからキョウヘイに君をあげ…」

ラルトス「それも知ってる、トウヤくんがどれくらい大事に思ってくれてるか知ってるし、メラルバちゃんもいっしょに行ってくれるから、寂しくないし、僕も納得してるしさ」

ラルトス「でもさ…でも…さ、僕、小さいし…その、ポケモンだから、トウヤくんの事、忘れちゃうかもって、そう思ったらなんか…怖くって…」

トウヤ「ラルトス…」

ラルトス「トウヤくんにとっては、もしかしたら…もしかしたら僕なんか何人かいる仲間の一人かもしれないけど、僕にとっては、たった一人の親なんだ」

ラルトス「だから、トウヤくんを忘れないように、この体にトウヤくんのあとを刻んで置きたかったんだ、ごめん、ごめんね、本当気持ち悪い事ばっかり言って」

トウヤ「ラルトス、そんなに」

ラルトス「なんか、本当にごめんね、あ、あの、僕、ボールの中で反省しとくよ」

トウヤ「……」

ラルトス「…ぐすん」

トウヤ「待って、ラルトス」

ラルトス「(ちょろいなあ、でもトウヤくんのそういうとこが好き)」

トウヤ「今からでも遅くないよ、思い出を作ろう」

ラルトス「いいの?僕なんかと?(きたきた)」

トウヤ「当然だよ、ラルトスにとっての僕と同じくらい、僕にとってラルトスは大事だからね」

ラルトス「ふふ、ありがとう、でもさ、大事ならなんで僕をあげちゃうの?」

トウヤ「うん、伝えないつもりだったけど…他のポケモンからの不評がすごいんだ」

ラルトス「………」

トウヤ「イカ臭いとか、ボディタッチが多すぎるとか、お風呂覗かれたとか、ティッシュが邪魔とか、エロ本のジャンルがドギツイとか、ボックスでも手持ちでも苦情がすごいんだ」

ラルトス「……納得しました」

トウヤ「まあ、まあそれもラルトスの個性だし気にしないで、どこいきたい?」

ラルトス「へ?ベッドじゃなくて外でするの?」

トウヤ「する?するって何を?」

ラルトス「卒業式、下の意味の」

トウヤ「またそういうこと言って、今日はそんなんじゃなくて、一緒に遊んで思い出いっぱい作ろう」

ラルトス「え?なにその健全な感じ?」

ラルトス「はあ…」

トウヤ「ほ、ほら、ラルトス、ライモン遊園地だよ!す、すごいなー観覧車でっかいなー」

ラルトス「…せめて大人の遊園地がよかったです」

トウヤ「お前スゲーな、何言ってもシモで返してくるね」

ラルトス「褒めても何も出ませんよ、艶っぽいため息くらいしか」

トウヤ「まあ、まあ、ね!今日は楽しもうよ、こんな遠くまで来たんだか、色々乗ろうよ」

ラルトス「家のベッドでトウヤくんに乗れるだけで十分なのに…」

トウヤ「反省しよう、今のは僕がふったようなもんだ」

ラルトス「あ、アイスクリームだ、知ってます?あれって、ミルクが材料になってるんですよ」

トウヤ「うんうん、ラルトスは物知りだね(そんな簡単なことを自慢げに…可愛いとこあるじゃん)」

ラルトス「白い体液が材料なんて、僕らとおんなじですね」

トウヤ「うん、色々言いたいけど、まずは屋台の前でそういう事言わないでほしかったなあ」

ラルトス「というわけで、一つ買って下さい」

トウヤ「今回は買うけど、おねだり下手だね」

ラルトス「夜のおねだりは得意なんですけどね」

トウヤ「本当に全部シモで返すなあ、弱点なしかよ」

ラルトス「弱点は乳首と首の裏側」

屋台のおじさん「はやくどっかいってくれないかな(はいアイス2つね、ありがとう)」

ラルトス「おじさま、逆ですよ」

ラルトス「あ、あそこにベンチがあります、あそこで食べましょう」

トウヤ「えー、歩きながらでいいよ」

ラルトス「だめです、そんなお下品なマネ」

トウヤ「………納得いかないけど、わかったよ」

ラルトス「んしょ、んしょ」

トウヤ「(ちっちゃいからベンチに登れないのか)」

トウヤ「ほらほら、まって、よっ…いっしょっと」

ラルトス「ありがとうございます、トウヤくん」

トウヤ「うんうん、なんのこれしきだよ(ラルトスって本当に軽いんだな)」

トウヤ「(それにすっごいやわらかかったし、こんな小さい子がバトルしてるんだな)」

トウヤ「(なんか罪悪感感じちゃうな、僕は安全な所から指示するだけで、痛い思いするのはこの子なんだよな)」

ラルトス「(そうだ罪滅ぼしの為にラルトスの童貞を卒業させてあげよう)」

N「(そのあと森に開放して自由にしてあげよう)」

トウヤ「(そうだ、僕は…あれ?)人の意識に入ってくるのやめてもらえない?」

ラルトス「あれ?」

N「ばれた?」

ピーポーピーポー

ジョーイさん「ほら!シャキシャキ歩きなさい!」

ラルトス「よかったですね、指名手配犯が捕まって」

トウヤ「うん、釈然としないけど」

ラルトス「尺八はしない?」

トウヤ「尺八?」

ラルトス「しまった、知識の範囲外だとつっこみがもらえない」

N「今日はここまでだよ、それじゃ…サヨナラ…!」

N「そうだね、ジョーイさんじゃなくてジュンサ―さんだね、完全に間違えてるね」

ジョーイ「黙ってれば、ばれないのに(プラズマ団の残党狩りでジュンサ―が出払ってるから、私が手伝ってるんです)」

ラルトス「おねえさん、逆です」

トウヤ「どうしたの?急にNさんの所に走って行ったりして?」

ラルトス「きにしないで、ただの軌道修正です」

ラルトス「そんなことより、早く何かに乗りましょう」

トウヤ「あれ?なんか乗り気になったみたいだね」

ラルトス「はい、いっしょに思い出を作りましょう(ここで可愛いアピールしとけば、夜のメリーゴーランドにつながりますからね)」

トウヤ「ぎゃ………くじゃないね」

ラルトス「なんで、心読めるん?」

トウヤ「まあ、いいじゃないの、まずはアイス全部食べてしまいなよ」

ラルトス「ごちそうさまでした」

トウヤ「はい、おそまつさまでした」

ラルトス「何に乗ります?エロいのがいいですよね」

トウヤ「ですよね、じゃないですよね?というか、エロい乗り物って何?」

ラルトス「観覧車でしょう、トウヤくんだって、この前の夏」

トウヤ「やめてくんない?思い出したくないからやめてくんない?」

ラルトス「結局、ジェットコースターに乗るんですね」

トウヤ「え?嫌だった?僕好きなんだよね」

ラルトス「へえ、顔に似合わず激しいのが好きなんですね」

トウヤ「………あー、ひっかかるなー」

ラルトス「僕も上下運動は好きですし、さっさと乗りましょう、行列もありませんし」

トウヤ「もう、君のしゃべること全部シモに聞こえてくるよ」

ラルトス「…………」ムス

トウヤ「あ、あの、ラルトス…」

ラルトス「…別に気にしてませんから」

トウヤ「いや、あのね」

ラルトス「…本当に気にしてませんから、この身長も僕の魅力の一つですから」

トウヤ「ごめん、下調べしてなかったせいで、まさか身長制限があるなんて」

ラルトス「全然気にしてませんって、謝るのやめてもらえます」

トウヤ「あ!ラルトス!そうだ、可愛い風船売ってるよ、買ってあげようか?」

ラルトス「お気遣いありがとうございます、でも最初は生って決めてますんで」

トウヤ「そういう、風船じゃないから!」

ジョーイ「はい、今日はここまでよ、現実で下ネタはほどほどにするのよ」

ラルトス「………」ムス

トウヤ「(ラルトス怒ってるな、身長の事気にしてたんだ…)」

トウヤ「うーん、さ、さあ、気をとりなおしてさ、楽しもうラルトス」

ラルトス「…そうですね、僕みたいに身長の低い可愛いポケモンでも楽しめるアトラクションで楽しみましょう」

トウヤ「機嫌なおしてよ、ラルトス」

ラルトス「その前に、ちんポジ直します」くい

トウヤ「はいはい…」

トウヤ「そうだ、観覧車乗ろうよ、高いところからいろいろなものが見渡せるよ」

ラルトス「ん?トラウマスイッチ大丈夫なんですか?」

トウヤ「トラウマとかないから!ねえマジでやめてくんない?」

ラルトス「合意のうえだったんですね」

トウヤ「なんもなかったから!本当綺麗な体ですから!」

ラルトス「それを今夜、僕がけがすのか」

トウヤ「けがさないからね、さっさといこう」

ラルトス「………ん」

トウヤ「ん?どうしたの?」

ラルトス「えっと…なんていうか…」

ラルトス「手…つなぎたい…です」

トウヤ「下ネタは眉一つ動かさずに言えるのに、どうしてそれくらいで顔を赤らめる」

ラルトス「ごめんなさい、なんか、逆に…ね」

トウヤ「ふう…まあいいけどさ…」ぎゅ

ラルトス「あ…」

トウヤ「どうしたの?変な声だして」

ラルトス「さっきちんポジ直したほうの手だったんで、関節手こ…」

トウヤ「本当すげー発想だね、ていうかばっちいよ」

ラルトス「などと、言いつつも手を繋いでくれてるトウヤくんであった」

トウヤ「急にどうしたの?なにその語り部口調?」

ラルトス「口では拒みつつも、体は正直であった、そう、許容しているのだ、きゃん接手きょ…」

トウヤ「うん、慣れない口調で噛んじゃったね、あと誤解されたくないから言うけど、さっきと逆の方で手繋ぎなおしたでしょ?」

ラルトス「噛んじゃったのであった」

トウヤ「あ、次のに乗れるみたいだよ」

ラルトス「おー…、おー…」

トウヤ「(あ、喜んでるみたい、本当、人語を喋らなきゃかわいいのになあ)」

ラルトス「観覧車ってエロいですよね」

トウヤ「また始まった」

ラルトス「こっちからは、外が見えるのに外からは、ほとんど見えないってほぼマジックミラー号ですよね」

トウヤ「そういうジャンルのビデオが好きなんだ」

ラルトス「いんにゃ、エロい事してるDVDなら何でも好きですよ」

トウヤ「ああ、そう…」

ラルトス「でも一番好きなのはトウヤくんですよ、二次成長期特融の、細く長く伸びた手足、絶妙な腰の括れとか」

トウヤ「そりゃどうも…やっぱ乗らなきゃよかった、嫌な事思い出してきた」

ラルトス「オオウ…少年、熱くないか?」

トウヤ「本当にやめてください」

ラルトス「あ、トウヤくん見てください!」

トウヤ「…なに?」

ラルトス「ほら、ほら!あれです」

トウヤ「きれいな指だね」

ラルトス「また、超古典的な…仕返しのつもりですか?」

トウヤ「ん?ああ、エルレイドだね」

ラルトス「僕もあんな、立派で凛々しいエルレイドになりたいです」

トウヤ「へえ、そうだったんだ、男をだますためにサーナイトになるもんだと思ってた。」

ラルトス「人を盛りのついたマンキ―みたいに言わないでください」

トウヤ「あれ?これまでの言動全て忘れたのかな?」

ラルトス「はあ…素敵だなあ…めざめ石で何が目覚めたら、ああなれるんだろう」

トウヤ「うん…ラルトスは色々とめざめすぎてるしね」

ラルトス「目覚めさせたのはトウヤくんですよ」

トウヤ「だからさあ、そういう誤解の…」

ラルトス「本当ですよ、旅の途中、夜中にテントで一人トウヤくんが、必死に…」

トウヤ「は?いやいや、え、いや、ええ、いや、ぜ、絶対違うし!」

ラルトス「男同士なんですから、恥ずかしい事じゃないですって」

トウヤ「いや、旅の時はしてないし、ていうか、そういうの興味ないし!」

ラルトス「まあまあ、シコやかな14歳ならしてて当然ですから、」

トウヤ「いや!実際知らないし!い、いい加減なこといわないで」

ラルトス「僕も好きですよ『エリートトレーナー伝説』」

トウヤ「ごめんなさい、もう本当に本当に言わないでください。」

トウヤ「ラルトス…僕のことよく見てるのね」

ラルトス「そりゃ好きですからね、もうすぐ頂上ですし、キスしますか」

トウヤ「しません」

ラルトス「はあ…最近ガード固いですね、出会ったばかりの時はすぐさせてくれてたのに」

トウヤ「倦怠期のカップルみたいに言わないで、あと最初の方はただの親愛の証だと思ってたの」

ラルトス「今だってキスは親愛の証ですよ」

トウヤ「昔から一貫して邪なものだっただろうが」

ラルトス「邪じゃないキスが存在するなら教えてほしいものです」

トウヤ「あれ?開き直っちゃった」

ラルトス「はー、たのしかったねーとーやきゅん」

トウヤ「人の心にスパイクで踏み入ったほうは楽しいだろうね」

ラルトス「トウヤくん心を犯す…いい響きですね」

トウヤ「被害者に同意を求めないで…」

ラルトス「次は何に乗ります?」

トウヤ「…もうアトラクションないよ」

ラルトス「…そうでしたね」

トウヤ「…なんか疲れたなあ…もう帰ろうか」

ラルトス「うーん、そうですね…(もうちょっとだけ。トウヤくんを独り占めしたいなあ、なにかないかな…)」

ラルトス「あ、フランクフルト屋さんです!」

トウヤ「また下ネタを」

ラルトス「いや、本当ですって、確かに今のは因果応報ですが、おごってください」

トウヤ「僕のフランクフルトで…って何?変な事言いそうになった」

ラルトス「あれ?移っちゃっいました?」

トウヤ「ポケモンセンターでケンホロウ連れてこよう」

ラルトス「そうですね」

トウヤ「……」

ラルトス「……」

トウヤ「………」

ラルトス「………」

トウヤ「……………」

ラルトス・トウヤ「あの…」

ラルトス「必殺、お先にどうぞ」シュババ

トウヤ「おぼえないでしょ、どうしたの」

ラルトス「あの…ですね…きょうは、ありがとう」

トウヤ「……うん、どういたしまして」

ラルトス「二人になれたの初めてで、僕…ぼく…変な事いっぱいいっちゃってごめんなさいでした。」

トウヤ「ふふ、日本語変だよ」

ラルトス「な、なあんていうか、楽しかったし、うれしかったし、えと、えと…その…」

トウヤ「うん」ギュウ

ラルトス「あ、あああの…」

トウヤ「伝えたいことがいっぱいあるんだね」

ラルトス「う、はい…」

トウヤ「大丈夫だよ、全部か、わからない、けど、ラルトスの気持ちは分かったと思う。」

ラルトス「う、うう、うん」

トウヤ「君のことは忘れない、明日から新米トレーナーを助けてあげてね」

ラルトス「………うん………うん…」ギュ

ラルトス「…もうちょっと、こうしてて…いい…?」

トウヤ「いいよ」ギュウ

ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

ラルトス「………」

トウヤ「………」

ジョーイ「あらあら、二人ともずぶ濡れね、タブンネお二人にタオルを持ってきてあげて」

タブンネ「確実に!」

ラルトス「いい雰囲気だったのに…」

トウヤ「急に雷雨なんだもんなあ」

ラルトス「だから、あいつ嫌われるんでしょうね、対戦でも嫌われてますし」

トウヤ「しょうがない、雨が止むまで、雨宿りさせてもらおうか」

ラルトス「しかたないですね、雨が止むまでナニします」

トウヤ「カタカナにするだけで卑猥に聞こえるな、さっきのハグ返して」

ラルトス「冗談ですよ、コーヒーでも貰ってきますね」

トウヤ「熱いもの持つの危ないからラルトスは待ってて」

ラルトス「あら親切、砂糖とコーヒーは無しのカフェオレでお願いします」

トウヤ「世間ではそれをミルクと呼ぶんだよ」

ラルトス「はあ…熱い白濁液が身に沁みます」

トウヤ「濁?」

ラルトス「雨やみませんね、何やってんですかね、あの対戦用のブサイク」

トウヤ「口悪いね、ラルトス、なんかうらみでもあるの?」

ラルトス「今は恨みはありませんが、もし真夜中までに帰れなかったらイレブンAMが観れないじゃないですか、観れなかったら恨みますね」

トウヤ「一貫してるのね、きみ」

プツ

ラルトス「あ」

トウヤ「停電だね」

ラルトス「…電気ついてないと結構暗いんですね」

トウヤ「夕方だしね」

ラルトス「そういえばHの時に電気消すのってなんでなんでしょうね?」

トウヤ「照れ隠しじゃないの?ってあれ?」

ラルトス「つっこまれずに成立しちゃったよ」

トウヤ「すぐ復旧すると思ったけど、電気つかないね」

ラルトス「ジョーイさんの持ってきてくれた垂らさないようのロウソクの明かりで過ごすのもおつでしょ」

トウヤ「そうだけど、もう1時間だよ、不安になってきたよ」

ラルトス「僕もトウヤくんのつっこみの精度が落ちてきて不安です」

トウヤ「あ、ジョーイさん」

ジョーイ「うーん、だめみたいね、変電所に雷が落ちて、今日中の復旧はないそうよ」

ラルトス「そんな…僕のイレブンAMが…」

ラルトス「トウヤくん!帰りましょう!もう雨にぬれてもいいですから!ケンホロウに乗って帰りましょ」

トウヤ「電気がつかないってことはパソコンも使えないんだよ…」

ラルトス「そんな!さっきコーヒーを入れてくるときに出すとかしてないんですか」

トウヤ「してないんです」

ラルトス「あ…ああ…あああああ」ガク

トウヤ「マジで膝から崩れ落ちたよ」

カポーン

ラルトス「うう…ミミロップ特集…たのしみだったのに…」

トウヤ「薄暗いお風呂で泣かないでよ、大浴場に二人だから声が響いて怖いよ」

トウヤ「はあ、それにしても、宿泊客が僕たちだけとはねえ」

ラルトス「停電ですもん家が近けりゃ帰りますよ」

トウヤ「こんな、商業都市で旅のトレーナーがいないなんて珍しすぎないかな?」

ラルトス「そりゃそうですよ、殆どのトレーナーさんが夏休みとかの長期の休みを使って旅してるんですから。みんながみんな、ゲッコウガになるわけじゃないんですよ」

トウヤ「ゲッ…コウガ?」

ラルトス「気にしないでください。」

ラルトス「なんか、お風呂にロウソクってブルジョアですよね」

トウヤ「そうだね、薄暗い感じが逆にね」

ラルトス「というか、どうしてお湯は沸かせるのに電気は流れないんでしょうね」

トウヤ「しつこいねー、炎タイプのポケモンが沸かしたんじゃないの?」

ラルトス「なら、電気だってポケモンが作ればいいでしょう!というか自称カリスマモデルのジムリーダーは何やってんですか!」

トウヤ「変電所が壊れたから適切な電気に変換できないんでしょ」

ラルトス「なるほど、頭いいなトウヤくん」

トウヤ「はいはい、もうあがるよ」

ラルトス「まあ、いいお湯でしたね」

トウヤ「うん、ラルトスの下ネタもなかったし凄くゆっくりできた」

ラルトス「ええ、目から入ってくる情報だけで十分でしたから」

トウヤ「一緒に入らなきゃよかった」

ラルトス「一緒に入ってもらわないと、湯船から脱出できません」

タブンネ「はい!いったんプレイク!確実に!」

トウヤママ『あら~、大変ね』

トウヤ「うん、だから今日は帰れそうにないんだ」

ラルトス「お母さんの手料理が食べれなくて悲しいです」ピョン

トウヤ「ラルトス、急に飛びつかないでよ」

ラルトス「ごめんなさい、お母さんの顔がどうしても見たくて」

トウヤママ『まあまあ、ラルちゃんは本当に可愛いわね』

トウヤ「そういうことで今日はライモンで泊まっていくね」

ラルトス「バイバイ」

トウヤママ『はーい、おやすみなさーい』

ラルトス「ライブキャスターの電池が残っててよかったですね」

トウヤ「うん、しっかり充電しといてよかったよ」

ラルトス「本当ですね、僕もお母さんに連絡できてよかったです。」

トウヤ「…ねえラルトス、つかぬことをたずねますが…君ってママの前では下ネタとか言わないけど、もしかして、ママのこと…意識してたり」

ラルトス「いいえ、悪いですが、そんなにそそられません」

トウヤ「よかった」

ラルトス「一回、下着を拝借しましたが、2回くらいが限界でした」

トウヤ「よくなかった」

ラルトス「本当、見境ないですよね」

トウヤ「分かってるなら見境をつくってよ」

ラルトス「もう、あれですね!あれ!停電でヤることないしベッドに入るしかないですね!」

トウヤ「そうだね、ラルトス声大きいよ」

ラルトス「こりゃーごめんなさい!さあ、一緒に寝ましょう」

トウヤ「静かにしてよ、ラルトスはボールの中だよ」

ラルトス「え?」

トウヤ「え?じゃないでしょう」

ラルトス「そんな!もしかして僕がやらしいことすると疑ってるんですか?」

トウヤ「疑うには実績が十分すぎるでしょう、朝起きたらお尻が痛いとか絶対嫌だからね」

ラルトス「大丈夫です、ちゃんとねっぷり時間をかけてほぐしてあげますから」

トウヤ「疑いが確信に変わったよ」

ラルトス「本当に勘弁してください」

トウヤ「こちらこそ勘弁してください」

ラルトス「ねえ、なんにもしませんから」

トウヤ「男の人は皆そういうってトウコちゃんがいってたよ」

ラルトス「ほんと、休むだけ、一緒に入るだけだから」

トウヤ「なんか、ラブホに誘うモテない人みたいになってるよ」

ラルトス「ね、さきっちょだけ、さきっちょだけだから」

トウヤ「どこでこういうの覚えたんだろう」

ラルトス「ねえ、本当に何もしませんって、お願いします、一人じゃこわいんです」

トウヤ「いつも一人で寝てるでしょうが」

ラルトス「ちがうんです、今日は」

ピカ

ラルトス「」ビク

ゴロゴロゴロ

トウヤ「雷か、結構近かったね」

ラルトス「」

トウヤ「何固まってるの?え?」

ラルトス「」グス

トウヤ「えと…まじ…泣き…だよね」

ラルトス「」コクコク

トウヤ「はあ…いいよ…おいで…」

ラルトス「」コクコク

トウヤ「ロウソク消すけど本当に変な事したらたたき出すからね」

ラルトス「うん…」

トウヤ「(嫌な事や怖いことがあると途端にむくちになって、本当極端なんだよね)」

ラルトス「あ、あのさ」

トウヤ「ん?なに?」

ラルトス「あの…手とか…繋いでダメ?」

トウヤ「いいよ、おやすみなさい」ぎゅ

ラルトス「おやすみ…なさい」

トウヤ「………」

ラルトス「…………」

トウヤ「…………」

ラルトス「……………」

トウヤ「………ラルトス…もう寝た?」

ラルトス「……………」スース―

トウヤ「本当にねたんだ、よかった」

ラルトス「……………」スース―

トウヤ「(何やかんやあったけど、楽しかったな、今日は)」

ラルトス「……………」スース―

トウヤ「(ラルトスも騒がしくて変な子だけど、明るいし、新人君のもとでも可愛がられるよな)」

ラルトス「……………」スース―

トウヤ「(にしても寝顔は可愛いな、本当、下ネタしゃべらなけりゃいいのに)」

ラルトス「……………」スース―

トウヤ「(あ、手汗かいてる、そろそろほどいてもいいかな)」

ラルトス「…………とうやくん…」ぎゅ

トウヤ「ありゃりゃ」

トウヤ「(綺麗な顔してるなあ、この顔で下ネタ言わなければ普通にモテると思うのに)」

トウヤ「(それにどうして、僕で童貞卒業なんて、やばい事言ってたんだろう、普通に女の人が好きそうなのに)」

トウヤ「(明るいと思ったら月か、雨もすっかり止んじゃってるな)」

トウヤ「もう12時か、3時間も起きてたのか」

ラルトス「…う……ん…」コロ

トウヤ「(あらら、寝返りで腹かけが落ちちゃったよ)」

トウヤ「はあ、僕の腹かけに入れ…」

トウヤ「…裾がめくれてる…全く寝ててもこの子は…」

トウヤ「体の割に大きい…じゃなくて直してあげよう」ドキドキ

ラルトス「……ん…んん…」モゾモゾ

トウヤ「はあ…もう…たく」ドキドキ

トウヤ「無意識でも、こういうのやるんだから、油断も隙もない」ドキドキ

トウヤ「さっさと寝よう」ドキドキ

トウヤ「(ラルトスのってあんな風になってるのか)」ドキドキ

トウヤ「(ていうか、なんだよ!なんでこんなに…ドキドキしてんだよ)」ドキドキ

トウヤ「(いや、違う、違う!唐突に見たから驚いてるだけで…そういう趣味は無い)」

トウヤ「(そうだ、そうに違いない、この…ちょっと勃っているのも、そういう意味じゃなくて…武者震いみたいな…)」

トウヤ「(なんで、なんで収まらないんだ、というか、さっきより大きくなってる…)」

トウヤ「(ラルトスの白い肌…綺麗な手…静かな寝息…大きなふぐり…)」

トウヤ「(違う、違う、違う、そんな趣味は…というか人間としてダメだ)」

トウヤ「(もう一度ラルトスのあれを見たいもう一度ラルトスのあれを見たいもう一度ラルトスのあれを見たいもう一度ラルトスのあれを見たい)」

トウヤ「(ダメだ、ダメだ、僕はそんな、アブノーマルな人間じゃないし、ラルトスに示しがつかない、僕はノーマルだ)」

トウヤ「そ、そうだ、勘違いなんだ、こ、これは勘違いだと確認するための、やつで、けして、いやらしい気持ちでめくるんじゃないんだ」

ラルトス「…なにしてるんですか」二ヤ

ラルトス「どうしたんですか、僕のスカートの裾もって?」

トウヤ「ら、ら、ららラルトス?いつから?」

ラルトス「あれだけ大きい独り言で起きないほど鈍感じゃないですよ、手汗、すごいですね」

ラルトス「僕の質問に答えて、何してるの?」

トウヤ「えと、えええと、これは…」

ラルトス「あんなこと言っといて、手持ちのポケモン、しかもオスに夜這いをしかけるなんて、トウヤくん、すごいねえ」

トウヤ「ち、違うんだ、これは確認…ていうか」

ラルトス「そんな、テント張って…何を確認するつもりだったの?ほらズボン脱いで」

トウヤ「違う…違う!」

ラルトス「静かにして…ジョーイさんが起きちゃうよ、すぐ口で楽にしてあげますから」

トウヤ「僕は本当にそういう…」

ラルトス「自分で脱げないの?しょうがないですね」スルッ ズルッ

トウヤ「ラルトス、やめよう、頼むか…」

ラルトス「皆には内緒にしてあげますって、ん…んん、ふぁうう」

トウヤ「ああ!うう…ら、ラル…」

トウヤ「今日はここまでだよ………なんか…ごめんなさい」

ラルトス「ん…ひもひい?」じゅぼじゅぼ

トウヤ「うう、お願い!ラルトス!ラルトスう!」

ラルトス「ん…ぐんん…んん……」じゅぼじゅぼ

トウヤ「ら…ラル…ラルトス!ああ!」ドピュドピュウ

ラルトス「ん…はあ…はあ…結構濃いのでたね…」

トウヤ「ごめん!ごめんね、ラルトス、違うんだ!」

ラルトス「違わないですよ」

トウヤ「僕は…僕は本当に」

ラルトス「ほら…ねえ、見て」クイ

ラルトス「見たかったんでしょう?僕のおちんちん?」

トウヤ「あ、あううう」

ラルトス「確認?できた?また元気になっちゃってるみたいだけど?」

トウヤ「見ないで!見ないでえ!僕は…僕は…」

ラルトス「大丈夫…これは夢ですから」

トウヤ「ゆ…め?」

ラルトス「そうです、トウヤくんは夢を見てるんです、ちょっとだけおかしな」

トウヤ「おかしな…ゆめ?」

ラルトス「そう、この夢ではトレーナーがポケモンの言うことを聞くんです」

トウヤ「トレーナーがポケモン…」

ラルトス「さあ、トウヤ、上着も脱いだらポチエナみたいに四つん這いになって」

トウヤ「…こう?」

ラルトス「よくできました、今度は僕の指をなめて」

トウヤ「こ、こう?」ペロ

ラルトス「もっと、しゃぶる!僕がトウヤのおちんぽにしたみたいに」

トウヤ「うん、んん…」くちゅくちゅ

ラルトス「いい子ですね、よしよし」

トウヤ「ん…ふ…うう」くちゅくちゅ

ラルトス「よしよし、よだれまみれ、もういいですよ。お尻を向けて」

トウヤ「ね、ねえラルトス」

ラルトス「はやくしてよ、僕の言ってることがわからないの?」

トウヤ「う、うう…」

ラルトス「やればできるじゃないですか、まずは…」ずぼ

トウヤ「…ヒッ!ああ、あああああ!」

ラルトス「もしかして初めてじゃないんですか?指がいきなり入っちゃいましたよ」

トウヤ「ち、ちが…あああ」

ラルトス「人のお尻の中ってこんなふうになってるんですね、どの方向も動かせます」ヌブヌブヌブ

トウヤ「うあああ!あ!ああ!抜いて!抜いてええ!」

ラルトス「さっきよりおちんちん大きくしながら言われましても…」

トウヤ「ああ!あああ!あ、ああ、あ」

ラルトス「かわいいですよ、トウヤくん」

トウヤ「…………はあ…はあ…はあはあ…はあ…」くちゅくちゅ

ラルトス「手首もギリギリ入りますし、これくらいならもう、いいかな?」

トウヤ「…………はあ…はあ」

ラルトス「ほら、トウヤくん、もうちょっとお尻を下げてくれなきゃ、ちゃんと動いてあげれません。」

トウヤ「うう、はあ…はあ…」

ラルトス「うん、うん、じゃあ、いき…ます…ん」ヌブウ

トウヤ「んん…ん…」

ラルトス「ちょっと、拡げすぎちゃったな、僕は…すごくいいけど、、トウヤくんそんなでもないみたい」パンパン

トウヤ「あ、あ、ああ、あ、あああ」

ラルトス「ねえ、トウヤくん、いれたまま、腹ばいになってよ」

トウヤ「ん…こ、こうかな」

ラルトス「そうそう、よいっしょ…と」ググ

トウヤ「ああ!」

ラルトス「やっぱり、こっちのほうが奥に行きやすい」ググ

トウヤ「ああ!あ!」

ラルトス「ね、奥のほうが気持ちいい?」パンパン

トウヤ「あ、ああ!あああ!」

ラルトス「よかった!ん…けど…もう…でそう」パンパン

トウヤ「あ!あ!ああ!あ!」

ラルトス「トウヤくん、いくね!」ドビュっドビュ

トウヤ「ふー…ふー…お、終わった?」ピクピク

ラルトス「うん、今日はよくできました。よしよし」なでなで

トウヤ「え、えへへへへ」

チカ

ラルトス「あ、電気、ってことは停電直ったみたいですね、トウヤくん」

トウヤ「……」スースー

ラルトス「……本当の夢の中ですか…」

ラルトス「あーあ、せっかく僕のものになったのに明日はお別れか…つまんない…」

ラルトス「ん…?そうだ、パソコンも復旧してるはずですし、今のうちに僕以外のトウヤくんのポケモンをすべて捨てれば!トウヤくんと一緒に入れる!」

トウヤ「……ラルトス…」スース―

ラルトス「…………………………はあ…」

翌日

トウヤ「あんまり下ネタ言っちゃだめだよ」

ラルトス「当たり前です」

トウヤ「ご飯の好き嫌いもしないでね」

ラルトス「色んな意味でなんでも食べます」

トウヤ「キョウヘイくんの言うことできる限り聞いてあげるんだよ」

ラルトス「バッジがあればそうします」

トウヤ「風邪とかひいたらだめだよ」

ラルトス「手洗いうがいを心がけます」

トウヤ「仲間のポケモンと仲良くするんだよ」

ラルトス「ええ、それはもう仲良くなります」

トウヤ「…元気でね」

ラルトス「トウヤくんこそ」

キョウヘイ「よろしくね、ラルトス」

ラルトス「よろしくお願いします」

トウヤ「これからお世話になります。ラルトスの事、頼んだよ」

キョウヘイ「うーんどっちかというと、僕のほうがお世話になりそうですけど」

ラルトス「シモの世話なら任せてください」

キョウヘイ「シモ?」

トウヤ「気にしないで、発作みたいなもんだから」

キョウヘイ「なにそれこわい」

ポカブ「なにやら楽しそうですな」

ラルトス「はじめましてブタポケモンさん、僕は違う意味で豚ポケモンのラルトスです」

キョウヘイ「なにそれもこわい」

キョウヘイ「じゃあこれで行ってきます」

ラルトス「いってきます」

トウヤ「…うん、行ってらっしゃい」


キョウヘイ・ラルトス「」トコトコ



キョウヘイ・ラルトス「」トコトコ





キョウヘイ・ラルトス「」トコトコ





トウヤ「ラルトス!」

ラルトス「!」

トウヤ「…はあ…はあ…」タッタッタ

ラルトス「どうしたんですか?トウヤくん、なにか忘れ物ですか」

トウヤ「これ、持っていって」

ラルトス「これって…初めて殿堂入りした時のカバンですよね」

トウヤ「持っていってよ、君が持ってるほうがいい気がする」

ラルトス「でも…」

トウヤ「いいんだ…その…それをみれば、忘れないでしょ?僕が親だったって」

ラルトス「……」

ラルトス「そう…ですね」

トウヤ「……いってらっしゃい」

ラルトス「……イってきます」

トウヤ「すごいね、カタカナ一文字だけでシリアスな感じで終われないんだね」

ラルトス「僕らしくていいでしょう。はい、ちんちん」

トウヤ「ちゃんちゃん、ね」

第一章 完尻

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