【だがしかしss】遠藤サヤの届かぬ恋の物語 (36)

これはとある海岸沖の半島にある田舎町にある喫茶店の看板娘と駄菓子屋の少年の、小さな恋の物語である……




ココノツ「こんにちわー」

トウ「お、来たかココナツ」

サヤ「いらっしゃいココナツ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462051296

私、遠藤サヤは、物心ついた頃から一人の少年に恋をしている。
それがこの、今うちの店にやって来たココナツこと"鹿田ココノツ"だ。
名前がココノツだからココナツと呼んでる。一見パッとしない奴だけど、優しくて、そんなココナツを小さい頃からずっと見ていた私は、いつしか彼に恋をしてしまっていた。



ココノツ「サヤちゃん、コーヒーお願い」

サヤ「お、おう………///」


ただコーヒーを注文されただけだというのに、つい照れてしまう。
普段は割と気さくに話せる仲なのに、変に意識してしまう。
私が熱いコーヒーを想いを寄せる客人のために淹れていると、馬鹿な兄貴と会話をする声が聞こえてくる。

ココノツ「ねえトウくん?」

トウ「なんだ?」

ココノツ「うちの父さんって有名なのかな?」

トウ「そりゃ〜ココノツの親父さん有名だろ!」

ココノツ「やっぱり……実はさ、昨日父さんを知ってるって人がうちに来てさ」

トウ「え、駄菓子屋にか?」


ココナツのお父さん、鹿田ヨウさんはココナツの実家のシカダ駄菓子屋の店主だ。
ココナツの家には未だによく行くんだけど、おじさんにはあまり会ってない。ここ最近会ってない気がするけど、そのおじさんに会いに誰か来たみたいなんだ。

サヤ「珍しいね〜こんなに田舎に。はい、コーヒー」

と、私は淹れたての熱いコーヒーを彼の前に差し出す。
すると彼はにっこりと優しく私に微笑んだ。

ココノツ「ありがとう、サヤちゃん」ニコ

サヤ「お、おう……///」

まただ………。

また私は、無愛想に素っ気なくこの一言。
ココナツは優しいからこのくらいじゃ人を悪く思ったりしないだろうけど、やっぱり気になる。
こういう時はもっと、女の子らしく返した方がいいのかな。

トウ「わざわざ会いに来たって、この町の人か?」

ココノツ「多分違うと思う。この町の人だったら、それこそ有名人だもん」


つまり、おじさんレベルの変わった人ってことかな?
ちょっと気になる。


そう思った矢先、兄貴が___


トウ「もしかして、女か?」ニヤ

ココノツ「う、うん………///」

サヤ「なッ!?」ビクッ


バカ兄め!
余計なこと聞いたんじゃないわよ!!
しかもココナツもなんか満更でもない顔して答えてるし。
女って、この町の人でもない女の人がわざわざ来たってことなの。

トウ「その人って美人か?」

ココノツ「うん、一応美人かな///」

トウ「マジか!? お前がそういうこと言うの珍しいなぁ〜」ニヤニヤ

サヤ「………………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

トウ「うわ、やべッ!」ビクッ


私の中で、なにかがプツンと音を立てて切れたみたいだ。
ココナツの奴、鼻の下伸ばしちゃって………その女の人が好きなの?
美人って言ってるし。

凄く不愉快だ。
私はココノツと小さい頃から一緒にいるのに、つい最近になって現れたような人に取られた気分だし………ッ

ココノツ「あ、サヤちゃんコーヒーおかわりお願い。砂糖多めで」

サヤ「………………」


ドバァーーー!


トウ「うわ!」

ココノツ「?」



カップに熱々のコーヒーをぶちまけ、ご要望通り大量の角砂糖を入れる私。
何だし! どこの誰とも知らない女相手に鼻の下伸ばしやがってさ………

甘ったるい話には甘いコーヒーがお似合いだしッ!!



サヤ「さあ、飲めるもんなら飲んでみろ!」

ココノツ「…………」

ゴクゴク……ガリガリ

サヤ「え!」

トウ「うわ、飲みやがったぞ!」

ココノツ「うん、サヤちゃんの淹れるコーヒーは美味しいね」ガリガリ

サヤ「べ、別に無理して必要なんか……そんなに甘いのがいいなら砂糖だけ食ってりゃいいじゃん」


こんな砂糖だかけのコーヒーが美味しいわけないじゃん………。
ココナツは優しいから、きっと無理してこう言ってるんだ。

………バカッ



ココノツ「サヤちゃん………」

サヤ「ん?」


あれ………何だし?
なんかココナツの顔が気難しい感じになってる。
不機嫌ってわけじゃないけど、なんか神妙な面持ちというか、まるでこれから何か重要なことを伝えようとしてる顔だ。

ココノツ「サヤちゃん………………」

サヤ「な、なんだし?」オドオド



























ココノツ「やらないか」

サヤ「へっ、えぇぇ///!?」

サヤ「コ、ココナツ!? ななな、なに言ってんだよ!?/////」アタフタ

トウ「ギャハハハハハハwwwwwwwwwwww このスレをマジでサヤの恋愛もんだと思った奴wwwwwwwwwwww バッカじゃねぇーーーーーーーのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

サヤ「ハァッ!!?」

トウ「このssはゴム屋おのでらが書いたんだよwwwwwwwwwwwwwww 」

サヤ「な、なにぃーーーーーッ!!?」

トウ「ちなみにゴム屋おのでらのだがしかしssにはな、

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てのがあるぞッ!!

サヤ「ちょ、なんしてそれ!!私の純情汚すんじゃねーーーーーー!!」

トウ「ハハハハハハハハハハハハwwwww 引っかかってやんのぉ〜〜〜wwwwww」

サヤ「クソ兄貴殺すッ!!!」















ココノツ「やらないか………トウくん」

トウ「へっ?」

サヤ「ちょ、ココナツ……あんた一体なに言って………?」

トウ「おいココナツ、いきなり変な冗談言い出すのはよせやい………な?」

ココノツ「トウくん………」サササ

トウ「ちょ、おいココナツ! 冗談だよな………てか、ち、近づくなよ!」ヨケヨケ



サヤ「なな、何だしこの展開!?/////」

ココノツ「…………トウくん!!」

ガシッ!!!


トウ「ッ!?」

ココノツ「やらないか」




アァァァァァァァァァァーーーーーーーッ♂


サヤ「ウギャァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーッ!!!」





サヤ「ハァ……ハァ……どうして、どうしてこんなことに」


兄貴がココナツに犯されるのを前に、私は必死で店から逃げ出した。
我を忘れて必死に逃げ、町にある公園に私はやってきた。

サヤ「うぅぅ………こんなことになるなんて!」


突然のことで兄貴を見捨てて逃げ出すのに必死だった私。
まさか、まさかココナツにそっちの趣味があったなんて!!
ココナツは兄貴に迫るとベルトに手をかけズボンを下ろし、そして…………



サヤ「って、いやいやいやーーーー! 思い出したくないッ!!」


サヤ「とにかく、これからどうしようか。今店に戻ってもココナツと兄貴がまだ合体中♂だったらなんか親のセックス見たみたいで気まずいし、それにあの時のココナツの目、なんか怖かったよ………」



阿部高知「やあサヤちゃんじゃないか、一体どうしたんだい?」

サヤ「あ、阿部さん!」

この青いつなぎを着たいい男は阿部高知さん。通称阿部さん。
最近この町にやって来た人で、自動車の整備士をやってるらしい。
よくこの公園のトイレの前のベンチに腰掛けてる姿が目撃されており、町に来て日が浅いこともあり謎が多い人だ。


阿部さん「どうしたんだい?浮かない顔して……」

サヤ「あの、実は………」


私は、阿部さんに店で起きた悲惨な事件を話した

阿部さん「何!? ココナツの奴が急にトウを襲っただと!」

サヤ「そうなんです、突然のことで私我を忘れたその場から逃げ出して」

阿部さん「なるほど、それでこんな昼間から公園にいるのか」

サヤ「え、ええ……」


私からすると、阿部さんが昼間から公園にいるのが変なんだけど。
仕事は?

阿部さん「それは本当なのか? 何かの見間違いじゃなくて」

サヤ「見間違いなんかじゃない! 私の眼の前でココナツが、そのぉ……兄貴に迫って無理やり後ろから///」

阿部さん「なるほど、君の兄貴は本当の意味で兄貴♂になっちまったってわけだな」

サヤ「まあ……そうですけど」

阿部さん「しかし変だな、急にこんなことになるなんて……」

サヤ「ええ、そうですよ。まさか、あのココナツが男を襲うだなんて」

阿部さん「ああ、信じられないな。ココナツにそっちの趣味ないはずだ。俺のノン気センサーがビンビンに反応してたというのに」

サヤ「は? ノン気センサーって?」

阿部さん「ああ、俺は男を一目見た瞬間そいつがホモかノン気かを見分ける気ができるんだ」

サヤ「えぇ! 何だしその無駄な特技は!?」

阿部さん「まあ、俺にとっては相手がノン気だろうがホモだろうが関係ないけどな。俺はノン気でも食っちまうんだぜ」

サヤ「……………………」


阿部さんは、ヤバい人だった。


阿部さん「とにかく、ここは一旦店に戻った方が良いんじゃなのか?」

サヤ「え、でも………なんか怖いし」

阿部さん「俺も一緒について行ってやろう」

サヤ「わかりました、そういうことなら」



こうしてサヤと阿部さんは、喫茶店に戻ることにした

そして喫茶店にて……


カランカラン

サヤ「ココナツ〜、まだいる?」

シーーーーン

サヤ「あれ、誰もいない?」

阿部さん「やけに静かだな、店の奥の方に行ったんじゃないのか?」

サヤ「ううん、奥の方から人の気配はないし、それにレジのお金も減ってないに
荒らされた様子は特にないみたい……」

阿部さん「そうか。つまり、サヤちゃんが逃げたあと、ココナツは掘り続けてそのままトウを連れて店から出たってわけか」

サヤ「あ、そういえば兄貴もいないし!!」

ココナツだけじゃなく、店からは兄貴ノア姿も消えていた。
まさか、どこかに連れて行かれてこうしているさ今も掘られてるっていうの♂!!

サヤ「こういうのって警察に届けた方が……?」

阿部さん「いや、店の中を荒らされたわけじゃないし、金品も取られてない。事件性がないからな」

サヤ「確かに、そう言われれば……」

阿部さん「そもそも、ココナツはどうしていきなりホモになっちまったんだい? 何かきっかけがあるはずだ」

サヤ「きっかけ?」

阿部さん「ココナツがホモになったのはいきなりだったのかい?」

サヤ「ええ、コーヒーを飲んだ後いきなり『やらないか』って言い出して」

阿部さん「ん? コーヒーだと!?」

サヤ「え? コーヒーが一体何か?」

阿部さん「そのコーヒー、ちょっとして砂糖を多めに入れちまったんじゃないのかい?」

サヤ「うん、ココナツに砂糖多めで注文されたから」

阿部さん「なんてこったい! きっとそれが原因だ」

サヤ「え!?」

阿部さん「男はな、砂糖が多めのコーヒーを飲んじまうとホモに目覚めて一番近くにいる男を掘っちまうんだよ♂」

サヤ「えぇぇぇーーーーー!!!! なんだしそれ、聞いたことないんだけどッ!?」

阿部さん「きっとそのせいでココナツはホモになっちまったんだよ。まあ、俺としては悪くないがな」

サヤ「男ならみんなそうなの?」

阿部さん「ああ、そうさ! 男なら誰しもが砂糖入りコーヒーでホモになるのさ!」

サヤ「ヤバイだろ、それ………」ボソッ

阿部さん「しかも砂糖の量が多ければ多いほどホモ成分が多くなるんだ」

サヤ「ホモ成分ってなんだし!? それって元に戻る方法とかないんですか?」

阿部さん「残念だが、一度ホモに目覚めた男は一生ホモのままなんだよ」

サヤ「そ、そんなぁ……」

そんな……ココナツが、ココナツが一生ホモのままなんて。
嫌だ、そんなの嫌だ!!


サヤ「ううぅ……私、一体どうすれば?」シクシク

ココナツ「残念だが、ホモから逃れる術はないのさ」



???「いや、諦めるのはまだ早いよ! ハハッ」

サヤ「うわ、誰!?」

阿部さん「この声、まさか………!?」

アンパンマン「やあ、久しぶりだね阿部さん、ハハッ」

阿部さん「やはりお前だったか、アンパンマン」

サヤ「うわ、あんた一体誰だよ!?」

アンパンマン「僕の名前はアンパンマン! 困っている人たちの味方さ、ハハッ」

阿部さん「それよりもアンパンマン、一体どうすれば良いんだ?」

アンパンマン「簡単な話さ、僕と阿部さんがヤレばいいのさ♂ ハハッ」

阿部さん「なるほど」

サヤ「ちょ、えぇぇぇぇーーーーー!!?いやいやいや、いきなり出てきてわけわかんないし! なんで阿部さんとアンパンマンがいきなりそ、そういうことやることになるしッ//」

アンパンマン「というわけで阿部さん、やらないか」

阿部さん「ウホッ」


アァァァァァァァァッーーーーーーーーーーー♂


サヤ「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーッ///」




こうして、アンパンマンと阿部さんのつぶあんプレイを目の当たりにしたサヤは
ショックのあまり死んじゃいました。







トウ「ひでぇな、おい………」

おしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年07月21日 (金) 22:45:42   ID: KrxhYCiD

アベパンマン

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