男「起きたら知らない部屋にいた」 (39)

男「昨日何かした訳でもないし、死んでもないしな...夢...だよなあ...」
男「しかし不思議な部屋だ。どうなってるんだ?」



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男「さて、どうしようか...」
部屋には、赤、青、緑、黄の4つの扉がある。男の身長よりもずっとずっと大きな、20mほどの大きさだ。

男「なんで俺こんな所にいるんだ...?そもそも何をすればいいんだ...」
男「まぁ...考えてもしょうがないんだし...扉に入ってみようかな」

男「まずは目の前の、赤いやつだな。どれどれ...」
男「うぉっ案外簡単に開くもんだな。これ」

男が思い切り力を入れて押すと、赤い扉は勢いよく開いた

男「うおおお!!熱っ!」
男が扉を開けた先には、まさに地獄、いや、ゲームの火山系ステージのようであった。
男「熱...でも溶けるほどじゃないな、真夏の暑さと似たような感じがするな」

男「とにかく進んでみよう...誰かいるかも」
30分ぐらい歩いた所に、小さな村のようなものがあった。
男「!あそこなら誰かいるかもな...よし、行ってみよう」

これ誰か見てたりする?

うお、いるのか

男「村についたけど...誰もいないな...」
その村には、つい先ほどまで人がいた形跡があったものの、今は誰一人としていなかった。
男「.....気味悪いな...なんか」

男「さて...どうしようか...来てみたはいいが...」
男「水とかあるけど...喉は渇いてないんだよな」
男「まだ奥はあるみたいだし、進んでみるかな、誰かいればいいんだけど。」

男がしばらく進んでいると、ついに一人の少女を見つけた。
男「!!やった!人がいる!よし、話し掛けてみよう」
男「な、なあ君」
少女「!?ひ、人?よかった...私以外にもいたんだ...」

男「君もここに気づいたらいたのか?」

少女「はい...では、あなたも?」

男「うん、そうなんだ。それで...どうだろう、やっぱり僕以外には誰にも?」

少女「はい...誰にもあってません」

男「そうか...」

男「とりあえず、一旦戻ろう」

少女「戻るって、何処にですか?」

男「ついてきて」

男は自分の目覚めた部屋へ少女と共に戻った

男「ここだ。」

少女「こ、ここは...」

男「俺はここで目が覚めたんだ」

少女「すごい...大きな扉...」
少女「でもなんでこんな...?」

男「俺もわからないよ...でも取り敢えず、君がいたんだから、もしかしたら、他の扉にも誰かいるかも」

少女「そうですね!行きましょう!」

男「次は...右にあるこの扉だな」

男達は、青の扉を開けた。すると

少女「きゃあ!」

男「うぅ!す、凄い風だ!しかも寒い!」

青の扉を開けると、そこには、氷と雪の世界が広がっていた。

取り敢えず1章はこれで終わりです。
一旦休憩したのち再開します

自分しか得してないけど再開

男「ここも...最初以外全然寒く感じないな...」

少女「そうですよね...もう全然寒くないです」

男「お、すっげえええ!でっけえ城だあ!」

少女「わぁ....すごい...シンデレラ城みたい...」

男「ここまで馬鹿デカイ城があるなら誰かいるだろう。いってみよう!....え、えーと名前は...?」

少女「名前はライト、ライトといいます。あなたは?」

男「俺は...ええと...なんだっけ...ゴメン、名前覚えてないんだ...」

ライト「え!?それって、記憶喪失じゃ...」

男「大丈夫!大丈夫だよ。それより名前、ユートでいいよ。」

ライト「ユート...さんですね、わかりました。改めて、よろしくお願いします。」

ユート「うん。こっちこそよろしくね。」

ユート「じゃ、行こっか!あの城に!」

そうして、二人は氷の城へと足を進めたのだった。

ユート「さぁ、中に入るぞー!」

ライト「はい!」

二人が重い扉を開け、目にしたのは、とても長く続く、廊下だった。とても綺麗にされており、清潔感に溢れている。ただ、そこに1つ、問題があった。

ユート「やっぱり人がいない...」

人の気配は全くなく、気味が悪いほどに静かであった。

ユート「まあ、探せば何かあるだろ。おーい!ライトー!」

「なーにー?」と人を探していたライトの声が聞こえてくる。

ユート「二人で手分けして、何かないか探そうぜー!武器でも、何でもいいからー!」

「わかったー!」と声が聞こえてから、ユートはライトのいない1階から探し始めた。

10分、いや20分ぐらいだろうか。それほどたってから、二人は1階の中央にある部屋へ集まり、それぞれの成果を報告しあった。

ユート「俺は、武器とコンパス、そしてバックだな!」

ライト「私は服と救急箱、そしてこの水だよ」

ユート「これだけあれば十分だろ。誰もいなかったし、帰ろうか」

ライト「うん、そうだね帰ろ

その瞬間だった。天井かを突き破り、ヤツが落ちてきた。
毛むくじゃらの、大男が

大男「グオォォォォォォオ!!!」

辺り一帯に響きわたる轟音。

ユート「逃げろ!逃げるぞ!ライト!」

ライト「う、うん!」

二人は全力で走り、ひたすら逃げた。そして、扉へと駆け込み、扉を閉めた。

二人「「はあ...はあ...はあ...」」

ユート「あれは...あれはなんだったんだ...?」

ライト「私に聞かないで...くださいよ....」

二人は息を整えながら、ゆっくりと喋った

ユート「なぁ...あいつってさあ...武器もって戦ったら...勝てたのかな...」

ライト「多分...いや、絶対無理だと思うよ...あんなの...」

ユート「本当に...何なんだよ...この世界は...」

ユートは思い出す事も出来ない元いた世界と比べながら、そう言った

2章終了です。ここまでが土台ですかね。多分ではまた十分ほど休憩します

再開します

ユート「次は...この緑の扉か...」

ライト「何もいない事を祈りましょう...」

ユート「とにかく行ってみよう」

二人が緑の扉を開けると、そこには今までとは違う、穏やか平原が広がっていた。

ライト「わぁ...!お花がこんなにたくさん...!」

ユート「ここは...平和...なのか」

ライト「ユート!あそこに人が...!」

ユート「本当だ!おーい!おーい!」

二人が大声で叫ぶと、その人はこちらへ近づいてきた。近くでみると、普通の人ではなく。ドラゴンが混ざったような、そんな見た目をしていた。

ユート「ひ、人じゃない...のか?」

ドラゴン「いや、人とドラゴンのハーフだよ、みんなからよくそう言われるんだけど...そんなにドラゴンにみえるかな?」

ライト「あの、あなたは?」

ドラゴン「僕は、カーチスっていうんだ。君達は?」

ユート「俺がユートでそっちがライトっていうんだ。よろしくな。」

カーチス「うん、よろしく」

ユート「それで、さっきよくドラゴンと間違えられるって言ってたけど...他に人がいるのか?」

カーチス「うん、光界にいるよ。」

ユート「光界?」

カーチス「...まあいいや、教えてあげる。この世界は、炎界、氷界、緑界、光界にわかれてて、光界からは炎界へ、炎界からは氷界、氷界は緑界へ緑界は光界へと行けるんだ。」

カーチス「そして、今はみんな光界に避難してるんだ。」

ユート「どうしてだ?」

カーチス「氷界にアイスイエティが出たからね」

ユート「!!あいつか...」

カーチス「だから今、龍の神のボクが、調査にきてるんだ。」

ユート「り、龍の神...」

カーチス「本当はもう一人、光の女神さんがいたんだけど...炎界に遊びに行っちゃって戻ってこないんだよねぇ」

ユート「それって...」

カーチス「いいんだよ、君を元の世界に送るために彼女も頑張ってるんだからさ」

カーチス「じゃあ、四つの扉の部屋へ戻るといい。彼女も待ってるよ」

ユート「お、おう。ありがとうな、じゃあ」

ユートは急いで扉の部屋へ戻った。すると、そこにライトが待っていた。

ライト「君に出会ったときに、わかったんだよ、この世界に迷いこんじゃったんだろうなって。」

ライト「楽しかったよ、ありがとう。」

ユート「待っーーーー

そう叫んだ瞬間、視界が真っ白に包まれた
そして気づくと、自分の部屋だった。

夢だったのだろうか?そう思いながら、彼は元いた世界で、日常に戻っていった。

普通に朝起きて、通学して、挨拶しながら、教室へ入って...だがそこへ、普通じゃないものが来た。いや、来てくれた
教師「転入生を紹介する。入ってこい」
ガラガラとドアの音を立てながら入ってきた彼女の名前はーーーー

END

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