童貞「今日は給料日か~」 (75)

ーコンビニー

童貞「ヤンマガ買って帰るか・・・」

童貞(おっ、グラビアはイクちゃんか・・・)

童貞(前かがみでレジに向かいま~す)

ーーーーーーーー

店員「ありがとうございましたー」

童貞(はぁ~、この店員さんとヤりたい。。。)

店員(えっ、私、もしかして、性的な目で見られてる!?)

店員(キモい。。。)

ー自宅アパートー

童貞(ふぅ。イクニー最高だぜ。。。)

童貞(テレビでも見るか。)ポチッ

TV「軽井沢で女子がときめく胸キュンデート!第2位は~!?」

童貞「はいはい。ただしイケメンに限るよなぁ」

童貞「どうしてイケメンに産まれなかったんだろうな」

童貞「それどころか、頭も悪いし」

童貞「明日も仕事頑張らねーとなぁ。はぁ、出会いが欲しい。寝るか」

童貞(もう一回イクニーして寝るか。)

ー職場ー

童貞「おはようございます」

課長「おうぃー!!!チミィ!2分前だぞ!」

童貞「いや、まだ遅刻じゃないですから」

課長「いつもヒヤヒヤするんだよチミィ!もうちょっとゆとりを持たんかね」

童貞(いやー。遅刻じゃないしなぁ。実際2年目だけど無遅刻無欠席だしなー。)

童貞「すみませんでした」

課長「はい、分かったなら、はやく回ってきて。数字足りないんだから」

童貞「了解しました」

童貞(数字足らねーならお前も行けよ。ウンコタレ。。。)

童貞(こうして1日が始まる。)

童貞(俺の仕事は、チラシをばらまき)

童貞(後日、そのエリアを訪問)

童貞(インターネット回線の契約を取ってくるのが仕事だな。)

童貞(まぁ、辛い。たまにバカみてえな私立文系の学生が契約してくれるが)

童貞(だいたいは無視、キレる奴もいれば、インターネット回線だとか、ルーターの話とかして、論破してくる理系バカもいる。)

童貞(とにかく辛いわけだ)

童貞(つーわけで、だいたいは、コンビニに駐車して寝てる。)

童貞(スピー スピー)

ーアパートー

童貞(学生が多そうなアパートだな)ピンポーン

大学生「はーい」ガチャ

童貞「こんにちはー。実はこのアパートのWiFiのエリア調査をしてましてー」

童貞(あっ、なんか可愛いな)

大学生「あー、そういうの、大丈夫です。」

童貞「今なら、3ヶ月無料で、高速回線を使えますよ?」

大学生「あー、一人暮らしで金も無いから、いいんです。さよならー」ガチャッ

童貞(ふーん。ひとりぐらし、ねー。)

ー職場ー

童貞「おつかれさまでーす」

後輩「おつかれさまっす」

童貞(~っスって言い方、ムカつくわー。一年後輩だし、偉い顔はしたくないんだよな。)

課長「契約は?」

童貞「今日も実らず、ですね。」

課長「バカタレェイッ!!!仕事取るまで戻ってくんじゃあ、ないよぉ!」

童貞「もう7時ですよ?」

課長「ここから在宅率が上がるんじゃいドアホ!もう一回だけ回ってこい腑抜け」

童貞(ふぅあー。辛いなー。まぁ、昼寝てたし、ツケが回ったかな。行くか。)

ーマンションー

童貞(確かに在宅率は上がるんだけど)ピンポーン

主婦「はい?」チェーンガチャ

童貞「あっ、私ですね。N社の高速回線の卸売をしている業者でして・・・」

主婦「えーっと、何の用件です?」

童貞「そのー、ズバリ、高速インターネット回線のご検討はどうかと」

主婦「あっ、ちょっと待ってくださいね」バタン

ガチャ

男「おい。これ。お前か?ビラ配りに飽き足らず、こんな、時間まで飛び込み営業か?ふざけんなよ。」

童貞「す、すみません・・・」

男「いや、すみませんじゃなくて。なんなの?一昨日も夜10時ぐらいに電話来たよ?なんなの?」

童貞(テレマケ部隊か・・・あっちもノルマがあって、夜中も必死に電話してるはずだ・・・)

童貞「も、もうしわけごぞいません」

男「謝るような仕事して恥ずかしくねーのか?」バタン

童貞「・・・」

ー職場ー

童貞「お疲れ様でーす」

童貞(だ、誰もいねぇ・・・)

童貞「結局、契約は取れないし、帰るかな」

童貞「ん?あれ?課長、パソコンつけっぱなしだな」

童貞(ごくり・・・)

童貞(査定表のファイル開きっぱなしだ。)チラチラ

童貞(!?)

童貞(俺の評価は、フツー、か。なになに?自分に自信が無いように見える?)

童貞(誰のせいだよ、それは・・・)

ー自宅ー

童貞「今日は久々にAVで抜くか。」

童貞「やっぱコレだねぇ」

『自信の無い童貞くんを優しくサポート』

童貞「う~ん。俺もこんな童貞卒業がいいなぁ」

ーーー自分に自信が無いんです。

ーーー学生時代は漫研で女子もいなくて。。、

ーーー女性が怖いんです。

ーーー私服もバカにされて。。。

ーーーとにかく、自分に自信が持てない。

ーーー優しくしてあげるね♪

童貞(あれ・・・? 涙が出てきたな)

童貞(AVは幻なんだよなぁ。)シクシク

ー休日ー

童貞「もう、12時かぁ。カップラ食べるか」ズルルー

童貞「暇だなぁ。回線使い切ったし、通信制限でスマホ遅いんだよなぁ」

童貞(やっぱ自分の部屋にインターネット回線引こうかなぁ。いや、金無いしなぁ)

童貞(とりあえず)

童貞(※マックスタイプでも回すか!)

※・・・要はパチンコ

童貞「給料入ったばかりだし、ちょいとひと勝負!しますかぁっ!」

ーパチンコ屋ー

童貞(打ちたい台が取られてるな)

童貞(とりあえずこれ、やるか。)

パチンコ「リィーチ!」

童貞「おっ!きたきた!」

パチンコ「熱い熱い!※」

※・・・パチンコは当たりそうな時に、熱いと煽る

パチンコ「スカーッ!!!!」

童貞かっこ

ーパチンコ屋ー

童貞(打ちたい台が取られてるな)

童貞(とりあえずこれ、やるか。)

パチンコ「リィーチ!」

童貞「おっ!きたきた!」

パチンコ「熱い熱い!※」

※・・・パチンコは当たりそうな時に、熱いと煽る

パチンコ「スカーッ!!!!」

童貞(か~ら~の~?)

パチンコ「大当たりー!」

童貞(いやぁ、ついてるなぁ)

パチンコ「おわりぃ!」

童貞(ええーっ!?!?)

童貞(あっ、でも、打ちたい台が空いたぞ)

童貞(今日の俺は、ツイてる)

童貞(いくぜ!)

ー30分後ー

童貞(この店、絶対操作してるな。)

童貞(3万スッちまった。)

童貞(帰るか・・・)

ー自宅ー

童貞「3万のカップラーメンだな、これは」ズルズルー

童貞(ああ、そうだ。俺に彼女がいたら、たぶんこの休日は、ブランドのバッグを買ってあげた)

童貞(そういう事だな、うん。)

童貞(つまり、明日も2万のバッグを買いに行く事にすればいい。)

童貞(明日のデートは、もしかしたら金が戻るかもしれないデート。)

ー翌日・パチンコ屋ー

パチンコ「もうちょい!」

パチンコ「もうちょっとで!」

パチンコ「当たるかもよ!?」

童貞(いやでもなぁ、2万使ったしなぁ)

パチンコ「これに勝てば昨日の負け分も、取り戻せるかもよ!?」

童貞(ダメな日はダメさ。)ウィーン

パチンコ「ハズレでーすwwwww」

ー30分後ー

童貞(帰るか。)

童貞(何回繰り返すんだ、このパターン。)

童貞(死ぬまで何回・・・)

ー翌日・職場ー

童貞「おはようございまーす」

童貞(今日の俺は15分も早いぞ)

課長「はい、おはよう」

童貞(え!?おわり!?)

後輩「おはようございます!」

課長「おはよう!!!!」

後輩「あっ、課長、金曜日はありがとうございました。。。」

課長「いいよいいよ」

後輩「ああいう店行くと、大人になった感じがします!」

課長「ははは。キャバクラごときでなにを。。。次はもっと大人な店に連れて行くさ!」

童貞(・・・そういうことか、金曜日。)

ーコンビニ駐車場ー

童貞(そら、そうだわな。)

童貞(仕事しないで、コンビニでサボる俺なんて、課長にはいらないんだよな。。。)

童貞(でもさぁ、別に基本給は変わらねーしなぁ)

童貞(俺は俺のやり方があるわな。)

童貞(!?)

童貞(あっ!この前の大学生女子!)

スタスタ

童貞(あんな娘と、ヤれたらなぁ)

スタスタ

童貞(!?)

童貞(なんだよ、彼氏いるのかよ。。。)


童貞(非処女なら一回くらい問題ないよね)とかになるんじゃないぞ
なってほしくないからな絶対だからな(期待)

ー会社の飲み会ー

支店長「今季はズバリ、業績は悪いが、是非とも社員一丸となり、頑張ろうではないか!!!」

カンパーイ!

課長「プッハーッうまいな酒は。ところで後輩くん、君は彼女いるんだっけ?」

後輩「はい、一応、付き合って4年ですねー。」

課長「大学からの知り合いか。もうすぐ結婚かね?」ニヤニヤ

後輩「そんなーwまだ入社1年目ですよ!?」

童貞(やっぱ、勢いがあるっていいよな。。。まぁ、俺もまだ2年目だけど)

後輩「先輩はー」

ドクン ドクン

童貞(やめてくれ。。。)

ドクン ドクン

後輩「彼女とかいるんですか?」

ジワーッ

童貞「えーと、今はいないね」

後輩「ええーっ!? 最後に出来たのいつですか?」

ドクン ドクン

童貞「だ、大学3年の時だねー。まぁ、半年で別れちゃったけど」

ドクン ドクン

後輩「えーっ!?なんで半年で!?ふつう1年は付き合いますよね?」

ドクン ドクン

童貞(その、普通を教えてくれないか?)

童貞「いやまぁ、ほら、性格が合わなくてね」

後輩「そうなんですね」

課長「ってことはあれかお前」

ドクン ドクン

課長「童貞か?」ニタァ

後輩「課長!そういうのは、もっとお酒入ってからにしましょ!?!?」

課長「そうだなぁ!」

童貞(そのフォローはつまり)

童貞(童貞という決めつけも同然じゃないか!)

童貞(本当は後輩も分かってるんだ)

童貞(彼女いない歴=年齢って。)

童貞(見透かされている。飲みの場じゃなくても)

ーーー童貞である、と。

ーーー人間的に、下、だと。

ーーーみんな、見下している。

ーーー金か?

ーーー恋愛経験か?

ーーーそんな理論はこいつらにはない。

ーーーセックスをしているか、してないか

ーーーそれで優劣をつけているんだ。

アカン(アカン)

ー翌日・職場ー

童貞「おはようございます」

後輩「おはようございます!」ニヤニヤ

課長「はい、おはよう」

同期「おはよ!」

女性社員「おはようございます!」

『おはようございます!童貞くん!笑』

童貞(たぶんみんな、心の中で、そう思っているんだ・・・)

童貞(だんだん、歳をとれば)

童貞(蔑視はさらに酷くなる。)

童貞(いつか、バカにしてた、お局社員と同じじゃないか。)

ーパチンコ屋ー

パチンコ「大当たり~!」

パチンコ「すげぇ!あたりー!」

童貞「うおおおお!!!」

ーーーーーーーー

童貞(2万勝った。。。)

童貞(この金を最後に、ギャンブルはやめるんだ。)

童貞(なぜなら・・・)

童貞(会社やめるし、転職期間はお金ないしな。)

童貞(貯金も無い。)

童貞(次の給料日でやめよう)

ー職場ー

課長「一身上の都合ってなに?」

課長「やめなきゃならないわけ?」

童貞(ウソをつくか)

童貞「次の仕事が見つかりまして」

課長「ウチの会社を踏み台にしてくれたワケだな?」

童貞(なんとでも言え!)

課長「まぁ、うちも職種的に人の出入り激しいから、慣れっこだし、いいよ。まぁ、次の給料の締め日までは頑張って」

童貞(やっぱり、とめてくれなかったな)

ーハロワー

童貞「退職から8日。ついに来たけど」

童貞(全然仕事ねーじゃんか)

※選ばなければ、いくらでもある。

童貞(ほんと社会はクソだな)

童貞(俺のいままでの給料から差っ引かれた、税の分を、こいつらは返してくれるのか?)

童貞(甚だ疑問だな)

童貞(転職サイトの方が有能だな)

童貞(帰るか。。。)

童貞(せっかくだし、パチンコして帰るかな)

ー自宅ー

童貞「ふぅ」シコドピュ

童貞「気楽だな。。。」

童貞「明日を考えず、生きる日々」

童貞「もうすぐ、金が尽きる」

童貞「コンビニの夜勤でもはじめよう。」

プルルルルル

童貞「なんだ?実家から電話?」

童貞(退職の話もしてないし、今日は出ないでおこう)

プルルルル

ーコンビニー

童貞「いらっしゃいませ!」

童貞(かれこれ、2カ月)

童貞(隣の町だけど、夜勤が続いてる)

童貞(ちと、キツイが、単純作業、ただ歯車になって決められた事をやるだけだ。楽だ)

童貞(適職だ。たまに可愛いギャルが来てムラムラするが、悪くない)

女子「あっ、こんばんわーw」

童貞(夕方勤務の子だ)

女子「お疲れ様ですー。夜の時間帯なんで、会うことないですよねーwお仕事頑張ってください」キャピ

童貞(優しい子だな。)

ーーーあのうら若き女性に

ーーー僕は

ーーーどう映ってるのかな。

女子「もしもしー?うん、うん、いまバイト先にいるよー。早く来てよーw」

女子「レアキャラいるからw」

ー5分後ー

女子の友達「おつー」

女子「おせぇよー」

女子の友達「ふーん、またあのくだりやるのー?」

女子「えー?やらないのー?」

女子の友達「やるよw」

女子「じゃあ、やろうよ!夜勤の人に童貞かどうか聞くやつw」

女子の友達「じゃあ、行ってくるわーw」

ーコンビニー

童貞「いらっしゃいませー」

童貞(こんな遅くに、若い子が来るなんて、治安悪いよなー)

女子の友達「童貞?」

童貞「え?は?」

女子の友達「童貞でしょ?」

童貞(なんなんだ、この女)

女子の友達(今日はイライラする。強くあたろーっと 笑)

女子の友達「お兄さん、童貞くさいじゃん? 童貞?」

バクン バクン

童貞「ち、ちがいます」

女子の友達「え?なんで敬語?笑」

童貞「お、俺が童貞だとして、何なの?」

女子の友達「だとしても?童貞でしょ」

童貞「童貞じゃない」

女子の友達「あっそ、一応言っとくけど、いい歳して童貞とかキモいから 笑」

女子の友達「恋愛の良さも知らないとか可哀想」

女子の友達「顔真っ赤だよ 笑」バァイ

ピロリロリーン ピロリローン

ー自宅ー

童貞(ずっと考えていたことがある)

童貞(風俗。デリヘルを呼べば、今の自分が変わるかもしれない)

童貞(今まで、自分には)

ーーー自分には

ーーー純愛のチャンスがあり

ーーー愛し合い

ーーーセックスが出来る

童貞(もう、そんな年齢じゃない)

学生でもない。

定職についていない。

カッコ良くない。

ギャンブルをするような人間。


誰が、自分を愛してくれるというのか。

童貞「この電話番号にかければ、人生が変わるかもしれない」

ピポパポ

ーーー変わらなかったら?

ーーーただ、気持ち良いだけだったら?

ーーーそこに恋愛感情は、なく

ーーーただ、お金が減るだけ

ーーー精子が死ぬだけ

ーーー日々の自慰行為と変わらない。

童貞(それでも)

プルルルル

童貞「うわっ!また実家から電話だ!」ピッ

父「やっと出たか」

童貞「あー、ごめん、ごめん」

父「聞いたか?」

童貞「え?何を?」

父「なんだ、聞いてないのか。お前のお兄さんはな、結婚するんだぞ」

童貞「!?!?」

ー3分後ー

兄「あー、もしもし?」

童貞「父さんから聞いたよ、結婚するんだって?おめでとう」

童貞(・・・つーか、兄貴、彼女いたのかよ)

童貞(兄貴は、順調な人生送ってるな)

童貞(俺は、さっき、デリヘルを呼ぼうとしてたよ)

童貞(笑えよ)

兄「お前はどうなんだよ?」

童貞「なにが」

兄「彼女ぐらい、いるんだろ?」

童貞「あー、うん、」

童貞「いるけど、まだそんなカンジじゃないかなぁ」

兄「ふーん、まぁ、いいけど、結婚式来いよ」プツッ

ツー ツー ツー ツー

なんだろう。

どこで、どうなったんだろう。

もう、どうにでもなってくれ。。。

?ピンポーン

童貞(き、来た!)

ー自宅ー

風俗嬢「はい、じゃあ、50分で1万7000円ね」

童貞「あれ、HPには1万4000円って・・・」

風俗嬢「交通費と自宅出張費とタイプ指名の分だよ。お兄さん、こういうの初めて?」

童貞「は、はい。」

風俗嬢「それじゃあ、シャワー浴びようか」ハラリ

いとも容易く、目の前の女は服を脱ぎ、下着を外した。

AVでみたような、官能的な脱衣は無かった。

最も、自分で脱がす勇気もない。

そもそも、初めて見る女の裸に、胸が張り裂けそなほど、緊張していた。

風俗嬢「震えてるけど?寒い?緊張?」

ただ、淡々と、身体を舐められ

夢にまで見たフェラチオを体感した。

射精した。

風俗嬢「じゃあね~」バタン

けれど、そこに愛は無く

恋愛という苦行の上に存在する快楽と

ただ札束を握らせて簡単に手に入る快楽とでは

その本質は違った。

何を持って、童貞を卒業とするかは、分からないが

少なくとも、僕は何も変わらなかった。

童貞「何も変わらない。。。もう、ダメなのかな。。。」

ー半年後ー

童貞「ちゃんとヤれよ!こっちは金払ってんだよ」

風俗嬢「や、やめてください!」

童貞「クズが!スレた女がよ!」

ーーーーーーー

気がつけば風俗とギャンブルに狂っていた。

もう、定職についていない、魅力もないこの僕を愛する人はいないと悟った。

今更努力する気力もなければ、金もない。

出会いも無い。

それならせめて、快楽だけは、欲しい。

こうして僕は狂い始めた。

世間体という言葉があるが、その概念を捨て去ったとき

周りの目を気にしなくなった。

深く考え過ぎていたのだ。

恋愛、結婚が必ずしも人生を満たすとは限らない。

童貞で何が悪い。



結局、そうやって、涙を流しながら、自分を正当化するしか無かったのだ。

最早、手遅れ。

若い頃に恋愛をしとくべきだった。

そう考えるうちに、死にたくなっていた。


おわり。

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