仗助「母の日か…」【ジョジョss】 (27)

母の日が近いので書いてみました。

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仗助「5月…母の日が近いな康一…」

康一「そうだね。突然どうしたの仗助くん?」

仗助「オレさ…母の日に1回もプレゼントした事ねぇんだよ。」

康一「へェ〜。意外だね。」

仗助「意外?オレがか?」

康一「うん。仗助くんって優しいからしてるもんだと思ってた。」

仗助「…なんつうか恥ずかしいんだよなァ〜。自分の母親にプレゼント送るっつうのはよォ…」

仗助「お前はどうなんだ康一。」

康一「毎年あげてるよ。お父さんやお姉ちゃんみんなでプレゼントを考えてるんだ。」

仗助「お前の方が優しいじゃあねえかッ。」

康一「で、何をプレゼントするの?」

仗助「……考えてねえ。」

康一「え?」

仗助「何かこう…パッと思い浮かばねえんだよ。プレゼントした事ねえから。」

康一「うーん…じゃあ仗助くんのお母さんが今もらって1番嬉しい物は?」

仗助「………ひとつだけある。」

康一「あるの!?」

仗助「ジョースターさん。」

康一「……………」

仗助「そりゃあダメだよな。」

康一「うん…」

仗助「康一はなにを贈る予定なんだ?」

康一「今年はネックレスを買ってあげる予定だよ。この前欲しいって言ってたから。」

仗助「ネックレスか…サンキュー康一。参考になったぜ。」

康一「どこ行くの?」

仗助「他のやつにも聞いてみる。」ザッザッ

康一「…大丈夫かなァ〜。」

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億泰「何だよ仗助ッ。今忙しいんだよォッ。」

仗助「忙しいって。お前家で何してんだよ。」

億泰「あの草猫の専用部屋を作ってんだよ。陽が当たる広い部屋をよォ。」

仗助「何だとォ?」

億泰「親父があの草猫の事気に入ってんだろ?今まで暗い部屋だったから専用部屋を作ってやったら親父が喜ぶと思ってよ。」

仗助「そのために部屋綺麗にしてんのか。」

億泰「だけど思ったより部屋の損傷が激しいぜ…こりゃあ長期戦だな。」

仗助「…おい。」

億泰「ン?どうした仗助。」

仗助「部屋見せてみろよ。」

億泰「?」

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億泰「スンゲェェェェェェェェゼ仗助ェッッ!」

仗助「お前が望んでる部屋にしてみた。ちっとはバイト代ぐらいよこせよな。」

億泰「お、おうよ。ほれッ。」

ジャリッ

『158円』

仗助「158円で何が買えんだよッ!」

億泰「ジュ、ジュースが一本買えるぜ!と、とにかくありがとな仗助ッ。きっと親父も喜んでくれるぜッ。」

仗助「はいはい…それじゃあな億泰。」

億泰「お前が友達で良かったぜ…」

仗助「…ケッ。まぁいいか。」

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仗助「おう早人。元気にしてっか。」

早人「あ、仗助さん。家に突然どうしたんですか?」

仗助「お前さ…母親に何かプレゼントしようとか思ってるか?」

早人「あ、そういえばもうすぐ母の日ですもんね。用意してますよ。」

仗助「何を用意してんだ?」

早人「学年成績1位です。」

仗助「へ?」

早人「クラスで学年成績1位になったら母親として嬉しいと思うのでそのために今は必死に勉強してます。将来お母さんを楽させたいし、今は学生として真面目に生きるのが1番のプレゼントだと思っています。」

仗助「お、お前…本当に小学生か?」

早人「一応は…」

仗助(ダメだ…オレは早人ほど人間がなっちゃいねぇ。こいつにはなれねえ。)

しのぶ「早人〜。早く出かけるわよォ〜。」

早人「あ、うん。今行く。」

早人「すみません仗助さん。今からお母さんと買い物に行くので失礼します。」

仗助「あぁ。ありがとな早人。母さん大事にしろよ。」ザッザッ

早人「はい。ありがとうございます。」

仗助「ふぅ〜…グレートすぎんだろ早人…ったくよォ…」

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仗助(他のやつらは確か…間田は家でゲーム…トニオさんと玉美の野郎は仕事…)

仗助(そんでもって噴上は女どもとデート…由花子も康一とデート……そんなにデートが楽しいかお前らは…)

仗助(露伴に至っては…)

露伴〈今は会いたくないので帰ってくれ。〉

仗助(会う前に門前払い…そこまで嫌いかよオレの事がッ。)

ミキタカ「おや、仗助くんじゃあないですか。」

仗助「お、ミキタカ。」

仗助(結局たまたま会えたのは自称宇宙人かよ…)

仗助「何してんだよ今?」

ミキタカ「日本の母親と食事です。」

仗助「そうか。(日本の母親って何だ…)」

ミキタカ「日本ではもう間もなく母の日とやらが迫ってくるらしいですね。たからプレゼントに食事に誘ったんです。」

仗助(自称宇宙人でさえ母の日のプレゼントしてんのに何やってんだオレは…!)

ミキタカ「仗助くんは何かプレゼント考えておられるのですか?」

仗助「も、もちろんだぜッ当然だろッ。」

ミキタカ「さすが日本人。母親への感謝は忘れないのですね。」

仗助「ハハッ…」

仗助「じゃあなミキタカ。オレ帰るから。」

ミキタカ「道中お気をつけて。」

仗助(残るは…あの人にも聞いてみるか。)

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承太郎「母の日だと…?」

仗助「はい。承太郎さんは母の日に母親へ何かプレゼントとかした事あるんスか?」

承太郎「………ある事はある。」

仗助「えッ!?マジっスか!?」

承太郎「そんなに意外か?」

仗助「は、はい。」

承太郎「…オレも昔は自分の母親にプレゼントなんか考えた事もなかった。贈ったのはここ最近だ。」

仗助「どうして突然?」

承太郎「自分を育ててくれたお礼も兼ねて…だな。」

仗助「何を贈ったんスか?」

承太郎「それは言えないな。」

仗助「えぇッ!ここまで話しといてそれはないっスよ承太郎さんッ。」

承太郎「…ひとつだけ言うならジョセフのジジィと同じプレゼントって事だけだ。」

仗助「ジョースターさんと一緒…?」

承太郎「あとは本人にでも聞くんだな。」

仗助(意外と照れ屋なんだなァ〜承太郎さん。)

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ジョセフ「なんじゃ仗助か。突然電話なんかよこしてどうしたんじゃ?」

仗助「えーと…1つだけ聞きたい事があるんスけどォ…」

ジョセフ「ふむ…」

仗助「ジョースターさんって母の日に何を贈りました?」

ジョセフ「…もしや朋子に何か贈ろうとしておるな?」

仗助「!」ギクッ

ジョセフ「お前の考えはスタンドを使わんでも分かるぞ。」

仗助「…そ、そうっスよ…で、ジョースターさんは何を贈ったんですか。」

ジョセフ「……そうじゃのォ〜。」

ジョセフ「…………………」ゴゴゴゴゴゴゴ

仗助「……………………」ゴクリ

ジョセフ「すまん忘れた。」

仗助「ヌッ。」コケッ

仗助「さ、散々待たしといてそれはないっスよジョースターさんッッッ。」

ジョセフ「じゃが、ワシから言える事はある。」

仗助「?」

ジョセフ「母の日と言うのはいつも世話や家事をしてくれている母親に感謝の気持ちを伝える日じゃ。それを忘れるなよ。」

仗助「………そうか!」

仗助「ありがとうジョースターさん。おかげで思いつきました。また連絡します。」

ガチャ

プー…プー…

ジョセフ「ったく…世話の焼ける子供じゃのォ〜…」

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朋子「仗助ェ〜。ご飯出来てるわよォ〜。」

仗助「分かったよ…」

仗助「………よし。」

仗助「なあ母さん。」

朋子「なに?小遣いならもうあげないわよ?」

仗助「ゲッ。マジ…?ってその話じゃあねえよ。」

朋子「じゃあなに?」

仗助「あ…あのよォ………」

朋子「…?」

仗助「いつも……ありがとう………母さん。」

朋子「!」

朋子「何言ってんのアンタ…?」

仗助「ちょ、ちょっとトイレ行ってくるわッ。」ダダダ

朋子「………バァーカ。知ってるっつーの。アンタの母親なんだから…」

朋子「…ありがとう。」

仗助「た、頼むクレイジーダイヤモンド…今のオレの発言を治してくれ…って自分の過ちは治せねえか…恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだぜ…」

短いけどご愛読ありがとうございました。

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