【グリモア】南智花「転校生さん!」【私立グリモワール魔法学園】 (933)

初ssです。拙い文章ですが、よろしくおねがいします。

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智花「お弁当、作ったんです!今回は自信作ですよ!」

智花「え、前もそういってなかったか、ですか?こ、今回は大丈夫です!」

智花「ちゃんと味見もしましたから!ほら、ピンピンしてます!」

智花「ちゃんと上達してるって、夏海ちゃんの太鼓判もあったんですよ?」

智花「さらに胡散臭い・・・ですか?もう!そういうのは食べてから判断してください!」

智花「じゃあ、行きましょうか。・・・邪魔が入ると、嫌ですから」

智花「じゃーん!今日はハンバーグを作ってみたんです!どうですか?」

智花「もう、顔が引きつってますよ!私だって、そういうのはわかるんですからね?」

智花「ほら、口を開けてください。時にはあきらめも必要ですよ」

智花「はい、あーん・・・どうですか?」

智花「ふふっ、ありがとうございます。その言葉が聞けて何よりです」

智花「急がなくてもご飯は逃げませんよ。はい、あーん」

智花「ハンバーグばかりもなんですし、おにぎりもどうぞ」

智花「はい、あーん・・・さすがに恥ずかしい、ですか?いいじゃないですか。ふたりきりなんですし、ね?」

智花「風紀委員もみていませんよ。だから、捕まったりはしません」

智花「ほら、口を開けてください。はい、あーん」

バタン

智花「転校生さん?・・・もう、また倒れちゃいましたね」

智花「・・・ちゃんと味見はしましたよ」

智花「食べた明鈴ちゃんは笑顔で眠っちゃいました」

智花「ここは、普段は風紀委員も見回りが少ない場所なんです」

智花「風紀委員どころか、通行人もいませんけどね」

智花「倒れちゃった転校生さんを一人で運ぶのは無理ですから、ここで介抱しますね」

智花「大丈夫です。全部私に任せてください。ずっとずっと、私がお世話してあげますからね」

智花「だからゆっくり、眠っていてください。・・・その間に、全部終わらせますから」

~風紀委員室~

怜「・・・智花は今、別室にいる。転校生の、その、ズボンを脱がそうとしていたところを、だな、楠木が見つけたらしい。すぐに通報が入ったよ」

怜「しばらく智花はお前との接触が禁止されるだろう」

梓「いや~、先輩も難儀でしたね~。・・・もしかして、ちょっと残念だったりしま・・・冗談ですよ?だからそんなに睨まないでください、氷川先輩」

紗妃「・・・とにかく!今回のことはあなたにも責任があります!あんな人通りが少ないところで異性と二人きりになるだなんて、言語道断です!ちゃんと反省文、書いてもらいますからね」

怜「いや、今回は見逃してやったほうがいいんじゃないか?」

梓「そうッスよ。ほら、先輩も傷心でしょうし、ね?」

紗妃「ですが・・・いえ、配慮が足りませんでしたね。とにかく!これに懲りたら少しは自粛してくださいね」

怜(しかし、楠木はなんであんな人通りが少ないところまでわざわざ・・・いや、偶然か)

イヴ「・・・委員長から連絡が来ました。南さんは1週間の懲罰房行きに加えて、2ヶ月間の接触禁止が言い渡されました」

紗妃「楠木さんも心配していましたし、あとで連絡してあげてください。・・・なんですかその顔は。わたしにだって人の心はありますからね?」

紗妃(さすがに楠木さんは大丈夫でしょうし)

梓「あ、お帰りになるなら自分が送っていきますよ。護衛もかねて」

~寮~

ありす「・・・ぁの・・・?」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「おーい転校生ー?ありすがかぁいいのはわかるが・・・」

ナデナデ

ありす「ぁぅぅ・・・」

転校生「ありすは癒されるなぁ・・・」

クレプリ「あんまりやりすぎんなよー?」

転校生「ありすのおかげで助かったし、ありすが癒してくれるし、ありすはかわいいし、ありすは本当に天使だなぁ」

クレプリ「その辺にしてやってくれ。ありすの頭がオーバーヒートしちゃってるさね」

転校生「ありす、いやだった?」

ありす「ぇと・・・その・・・ゃ、やじゃ・・・なぃれす・・・」

転校生「じゃあ続行~」

クレプリ「・・・まあ、ありすがいいならそれでいいさね」

ありす「~♪」

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

以上です。あれ?思ったより短い・・・

文量がどんな感じになるのか慣れていないと、ものすごく短くなりますね。

それでは

これだけで終わらせるのもなんだし、このスレ使って続きを書くことにします

以上ですとかいておいてあれですが

ありそうでなかったグリモアのSS!
ノエルちゃんと小鳥遊さんにきたい!

桃世もも「先輩!」

もも「こんど、うちのお店でフェアをやるんです!よかったら、食べに来てくれませんか?」

もも「はい!あのファミレスですっ!えっと、日にちは・・・この日ですね」

もも「空いてるんですか?でしたらぜひ!あ、えと、もちろんその気がなければいいんですけど・・・」

もも「来てくれるんですか!?やった!」

もも「わたし、いっぱいサービスしちゃいますね!」

~ファミレス~

もも「いらっしゃいませー・・・あ、先輩!来てくれたんですね!どうぞどうぞ、こちらの席へ!」

もも「え、自分にこんなにかかりきりで大丈夫なのかって?」

もも「先輩がよく来てくれるから、ほかの店員たちも応援してくれてるんです!な、なにを、ですか!?そ、その・・・」

もも「と、とにかく、今日はゆっくりしていってください!メニューが決まりましたら、こちらのボタンを押してくださいね」

もも「ちょ、直接呼ぶのは・・・その・・・ダメとは言いませんが・・・」

もも「・・・先輩、顔がにやけてます。もう、からかいましたね!」

もも「女の子をそんなふうにからかっちゃだめですよ!」

<モモセサーン

もも「あ、えと、それじゃあ、呼ばれたんで一度戻りますね!ごゆっくりどうぞ!」

もも「お・・・おまたせました・・・前と・・・同じく、もも特製・・・すぺしゃ・・・るピーチ・・・ぱふぇ・・・で・・・うわぁ!」

ガシャーン

もも「せ、先輩!大丈夫ですか!?ああ・・・先輩の顔がクリームまみれに・・・ふ、拭くものもってきますね!」

もも「ほんとうにごめんなさい、先輩・・・ちょっと盛りすぎちゃいました・・・」

もも「はい、前回の1.5倍のボリュームです・・・」

もも「あの、おわびのコーヒーもってきてもらいますね・・・それじゃあ、わたしは裏にもどります・・・はぁ」

もも「い、いえ!先輩のせいじゃないです!パフェ自体はちゃんと裏メニューにしてもらってますし!あ、これ言っちゃだめなやつでしたっけ」

もも「その、こんどまた、お詫びさせてください。こういうのはきちんとしておきたいですから」

<テンコウセイクン、メールダニャン♪・・・コレデヨカッタノ?

「From もも
 件名 先輩へ ファミレスでの件についてのおわび
 本文 えっと、先輩、この前はすみませんでした。あの後店長にも怒られて、
    きちんとお詫びするように言われました。
    それでなんですが、店長からお詫び用にっていいお菓子を教えてもら
ったんです。
    おもてなしの準備もしているので、私の部屋に来てくれませんか?
    お茶も野薔薇さんにわけてもらったので、おいしいのを淹れますよ。
    お返事お待ちしています。                   」

~寮~

もも「先輩!お待ちしてました!こちらにどうぞ!・・・えへへ、なんか、部屋に先輩を呼ぶのってドキドキします」

もも「あのぬいぐるみですか?ありすちゃんが作ってくれたんです!ありすちゃん、とってもいい子ですよね!」

もも「この格好ですか?見ての通り、メイド服ですよ!今日は先輩にいっぱいご奉仕しますからね!先輩の専属メイド、桃世ももです!」

もも「えっと、これがメールで言ってたお菓子です。え?確かにいいお値段はしましたけど・・・それでも、お詫びのためですから!」

もも「え、私も食べていいんですか?でも・・・先輩が、そこまでいうなら・・・んっ、おいしいですね!さすが店長です!」

もも「あ、お茶淹れますね。アイスティーでいいですか?」

サッー

もも「どうぞ、野薔薇さんにもらった特製ローズヒップティーです。淹れ方もきっちり指導してもらいました!」

もも「今日は暑いですし、どうぞ!ぐいっと!」

もも「どう、ですか?よかった~。えへへ、おいしいって言ってもらえるとうれしいですね」

もも「先輩、何かしてほしいこととかありませんか?なんでもしちゃいますよ!」

もも「え、えっちなことはだめです!で、でも、先輩がどうしてもっていうなら・・・冗談、でしたか」

もも「・・・先輩、女の子にそういうこと言っちゃだめですよ?私だけですからね?それが冗談で済むのは」

もも「氷川先輩とかにやったら即刻風紀委員室ですよ!え、ま、まさか、やったんですか!?・・・ですよね、やってませんよね。・・・ヨカッタ」

もも「えへへ、私の肩もみどうでした?結構自信あるんですよ」

もも「気持ちよくて眠くなっちゃいました?あ、じゃあ膝枕してあげますね!」

もも「どうぞ、遠慮せずに!・・・こういうの、あこがれてたんです。お願いします、先輩!膝枕させてください!」

もも「オッケーですか?ではどうぞ!」

もも「・・・先輩、髪の毛サラサラですね。女の子みたい・・・ちょっとかわいいです」

もも「はい、ゆっくり、お休みしてくださいね・・・」

もも「・・・」

もも「先輩、眠っちゃいました?」

もも「ちゃんと眠ってますね?寝たふりして驚かそうとかしてないですね?」

もも「・・・そっか、ねむっちゃいましたか」

もも「ももは、今あなたのメイドですから。しっかりご奉仕させていただきますよ」

もも「ベッドまで、運んで・・・結構おもいなあ・・・体も意外とがっしりしてる・・・よし、桃世もも、がんばりますね」


もも「先輩のお世話」

~風紀委員室~

紗妃「桃世さんはいま取り調べを受けています。あなたを発見したのは楠木さんです。ちょうど、新しいぬいぐるみを届けに来たところだったそうですよ」

怜「智花に続き桃世までもか・・・」

梓「いや~すみませんね、自分が見張っておきたかったんですけど、いろいろと用事が立て込んでましてですね・・・先輩、本当に大丈夫ですか?」

風子「アンタさん、ちょーっとばかし警戒心が薄いんじゃねーですかね?まあ、過ぎてしまったことはしょーがねーですし、以後気を付けてくだせー」

イヴ「・・・連絡が来ました。桃世さんの部屋に粉末状の睡眠薬があったそうです。本人もそれを認めています」

梓「まあ、先輩の身体検査でほとんど明らかにはなっていましたけど・・・どうやって手に入れたんッスかね?」

怜「桃世は購買部で働いているから、その伝手で手に入れていても何らおかしくはないな」

イヴ「続けますね。入手経路は言われた通り購買部で。かなり強力な遅効性のものを仕入れていたみたいです」

風子「わかりました。桃世は1週間懲罰房行き、それと3かヶ月の接触禁止に加え、購買部の出入りもしばらく禁止にしましょー」

紗妃「はぁ、私は転校生さんを送っていきます。道中、きっちりお話しさせていただきますからね!」

~寮~

ありす「~♪」

クレイジープリンセス(以後クレプリ)「転校生。ふと気になったんだが、お前さん、妹でもいたのかね?なれた手つきで髪を梳いてるもんだから、そのへんきになるんさね」

ありす「ど・・・どぅ・・・なんですか・・・?」

転校生「公式に発表されてないので不明だね」

ありす「こう・・・しき?」

クレプリ「オレっちたちにはよくわからない世界さね」

転校生「まあ、望とかさらとかのはたまにやるかな。あとはミナとか学園長とか」

ありす「・・・むぅ」

クレプリ「あんまり女の子の前でほかの女の名前を出さないほうがいいさね。ありすがむっとしちゃったさね」

転校生「いやだった?」

ありす「ぁんまり・・・ほかのひとの・・・はなしは・・・ゃ、やです・・・・」

転校生「・・・やばい、キュンときた。いまハートにストライクした」

クレプリ「ヤキモチ妬くありすもかぁいいだろ?」

ありす「・・・もぅ・・・めっ」

クレプリ「おうふ」

転校生「あーもう!ありすはかわいいなぁ!かわいいなぁ!」

ナデナデ

ありす「~♪」

クレプリ(せっかく梳いてもらった髪が・・・まぁ、また梳いてもらえば問題ないさね)

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

今回ははここまで

ありすちゃんとかさらちゃんとかとか好きだけどロリコンじゃないよ

http://imgur.com/58ST8bS.jpg

智花

風紀委員のみなさん

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神凪怜

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服部梓

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氷川紗妃

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冬樹イヴ

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水無月風子

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桃世もも

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楠木ありす

自分が持ってる唯一のSRありすちゃんはココアです。花嫁欲しいなぁ

他のキャラも出して欲しいなー

グリモアもっとはやれ〜

んでもってランキング報酬もうちょいゆるくなれ〜

これ風紀委員の連中が次々同じ事やっていったら笑うわ

 



















宍戸結希「転校生君」


















 

結希「ちょっといいかしら。少し実験に付き合ってほしいのだけど、予定は空いてる?」

結希「今日は無理、ね。わかったわ。じゃあ、空いてる日があれば連絡してくれるかしら」

結希「・・・詳しく予定を聞かないのかって?当然よ。南さんと桃世さんの件は私も聞いているの。そんなことがあったのに、わざわざ疑われるようなことはしないわ」

結希「それに、だれがどこで何を聞いているのかわからない以上、ここで言葉にするのは危険だわ。本当に、暇な時でいいの」

結希「ああ、言い忘れてたわ。卯衣も一緒だから安心して。あなたに関する実験という以上、少人数になるのは仕方ないけど、二人きり、ということはないわ」

結希「少し残念だったかしら?・・・冗談よ」

結希「実験の内容?力の受け渡しの実験よ」

結希「そういうわけだから、連絡、待ってるわ」

結希「・・・え?この格好?」

結希(CV:洲崎綾)「ちょっとラクロスをね。あなたも知っての通り、健康的な生活を意識する必要ができたから」

結希(CV:洲崎綾)「顔が上気しているのは運動してすぐだからよ・・・何を想像していたの?」

結希(CV:洲崎綾)「・・・Do you know venus?」

結希(CV:洲崎綾)「声が似てるってよく言われるの。自覚はないのだけれど」

 


















卯衣「転校生くん」
















 

卯衣「マスターから、実験の話は聞いた?」

卯衣「そう。いつにするかは聞いたかしら」

卯衣「まだ決まってないの?そう」

卯衣「そういえば、部長が寂しがっていたわ」

卯衣「また、暇なときに行ってあげると喜ぶと思う」

卯衣「あなたの事件?聞いてないわ。何かあったの?」

卯衣「知りたいわ」

 







卯衣「詳しく、教えて」









 

~図書室~

イヴ「どうしたんですか?・・・はぁ、宍戸さんと実験を」

イヴ「いいんじゃないですか?さすがに南さんや桃世さんと同じようには・・・」

イヴ「すみません、失言でしたね。まあ、実験と言ってるようですし、二人きりにはならないみたいですし、安全だと思います」

イヴ「用事はそれだけですか?なら、もういいですね」

イヴ「私は勉強を続けますので、邪魔しないでください」

萌木(風紀委員に許可をもらわないといけないことって、なんなんだろう・・・まさか、えっちな実験!?)

ちひろ「萌木先輩、どうしました~?」

萌木(でも宍戸さんだし、でも転校生さんと親交は深いみたいだし、でも、でも・・・)

里菜「だめだこりゃ。自分の世界に行っちゃってるさ」

~魔道兵器開発局~

結希「来てくれたのね。ありがとう。実験の前に、卯衣に魔力を渡してちょうだい。見ての通りだから」

卯衣(小)「転校生くん、おねがいね」

結希「ああ、全快にはしないでね。こっちの補填装置との差についても、調べたいから」


少女補給中・・・


卯衣(中)「ありがとう、転校生くん。・・・ひとつ、質問があるのだけど。転校生くんはこれくらいの体形のほうが好きだと聞いたのだけど、本当かしら」

結希「・・・確かに楠木さんと、仲は良さげね。彼女の部屋に行っている姿が多々目撃されているわ」

結希「・・・そう、彼女は癒し、ね」

結希「私のことはどう思ってる?好きか嫌いで言ったら、どっち?・・・よかった、好意は持ってくれてるのね」

卯衣(中)「転校生くんは、癒されたいの?私は、あなたの役に立ちたい」

卯衣(中)「楠木さんとは、何をしてたの?あなたが望むのなら、私はやるわ」

結希「それは、用事が終わってからにしましょう。卯衣、こっちに」

卯衣(中)「転校生くん、あとでちゃんと話してね」

卯衣(普)「終わったわ」

結希「ちょうどお昼時だし、一緒に食べましょう。今日は卯衣が用意してくれたみたいだから」

卯衣「里中さんに手伝ってもらったの。人間は料理をして、それを食べる。だから、私もやってみたかったの。迷惑だったかしら」

卯衣「そう?よかった。作ってきたのは「ウナジュウ」というらしいわ。これがどういったものなのかは知らないけども、おいしいものだとテレビで見たわ」

卯衣「何で見たのか、だって?名探偵コ○ンよ。登場人物のあの大きな男の子が言っていたから、興味を持ったの」

結希「・・・まあ、何にでも興味を持つことはいいことね。ええ、そのはず」

卯衣「ウナジュウのご飯は玄米をつかっているわ。こっちが山芋のすりおろし。ウナジュウと一緒に食べてもいいらしい。ほかにもレバニラ炒めなんかも用意したわ」

結希「・・・とてもおいしいわ。そう思わない?転校生君」

卯衣「そう、ありがとう。そう言われると、心がポカポカする。これが、おそらく「うれしい」という感情。私はいま、うれしい」

結希「あら、グラスが空ね。飲み物淹れておくわ。お茶以外にはリンゴジュースならあるけど、どちらがいい?」

結希「ええ、大丈夫よ。見ての通り、未開封だから。よく貰い物だってわかったわね。・・・里中さんが持って来るのを見てたのね。納得だわ」

卯衣「転校生くん、口を開けて。あーんというものをやってみたいわ」

卯衣「嫌なのだったらいいけども。この行為は一定以上の好意が双方にないとできない行為だと聞くわ」

卯衣「いいの?それじゃあ、あーん」

結希「ありがとう、卯衣。おいしかったわ。ごちそうさま」

卯衣「おそまつさまでした・・・これであってるかしら。そう、あってるのね」

結希「さて、実験の続きをしましょうか。あれで終わりじゃなかったのかって?あれはただの前準備よ」

卯衣「マスター、こちらは用意できました。え、どうして服を着ていないのか?マスターから聞いてないの?」

結希「いえ、ちゃんと伝えたはずよ。力の受け渡しの実験だって」

結希「正確に言うと、『転校生君の体質と魔力譲渡が遺伝するか』の実験なのだけれども」

結希「心配しないで。経験はないけれど、知識はあるわ」

卯衣「私も予習はしてきた」

結希「転校生君の力が遺伝することが分かれば、人類は大きな一歩を踏み出せるわ。大丈夫、あなたに不快な思いをさせるつもりはない」

卯衣「それに、仲のいい人間同士は性交渉を行うと聞くわ。あなたは、私を友達だと言ってくれた。だから、私の思い込みでなければ、私たちは仲がいいと判断できるはず」

卯衣「子供は、男女の愛の結晶だと聞くわ。愛情というものを深く知るためには、必要だと判断したの」

結希「愛がなくても子供はできる?だから、愛情を学べないのじゃないか?そうね、たしかにそうだわ。でも」

結希・卯衣「「私はあなたを愛してる」」

結希「私に好意を持ってくれているのよね。さっき、確かに聞いたわ。録音もしてあるの。聞く?」

卯衣「あーん、の許可をされたことから、あなたから私への好意は一定以上だと確信できるわ」

結希「さあ、実験を始めましょう。あらかじめ薬は飲んでおいたわ。所謂、排卵剤を」

卯衣「おそらく私は孕むことはできないとおもう。けれど、私に、生の証を刻み込んでほしい」

 



結希「さあ、転校生君」

卯衣「私たちと」



 

 






















結希・卯衣「「実験しましょ?」」











 

~風紀委員室~

イヴ「・・・はい、反省しています。軽率でした」

紗妃「あ・ん・な・に、転校生さんに近づく生徒には気を付けるように言われてたはずなのに!楠木さんが発見していなかったら今頃・・・ああ!」

風子「まーまー、おちついてくだせー。転校生さんが宍戸結希の実験に付き合っているのはいつものことですし、彼女の立場上そんなことをするだなんてふつーは思いませんよ」

紗妃「ですが!」

怜「因みに、今回はなんで楠木が?」

梓「なんでも、さらちゃんの飼っているシローがどこかに行っちゃってたみたいで、手分けして探していたらしいッス。そんで、魔道兵器開発局に覗いてみたところ、全裸の立華先輩と宍戸先輩が先輩の服をちょうど脱がし終えたところだった、と。扉の鍵はしまってたらしいスが、シローの牙通牙で破れたらしいッス」

怜「(牙通牙?)じゃあ、そこで転校生が縛られているのは?」

風子「転校生さんが駆け込んできたんですよ。自分を縛ってくれって。必死の形相で股間を膨らましていたので何事かと思いましたよ。検査をして、結果待ちですが、おおかたそーゆーお薬を盛られてたんでしょうね」

イヴ「・・・連絡が来ました。まあ、予想通りですが、精力増強剤と媚薬が宍戸さんの研究室から見つかったみたいです」

風子「りょーかいです。それじゃー、立華卯衣にはシャルロット・ディオールによる情操教育を。宍戸結希は2週間の懲罰房行と3ヶ月の接触禁止を、ってところですかね」

イヴ「それと、宍戸さんの言い分があります。『私は将来的に子供を産むのが難しい体になる可能性がある。だから健康体である今の内にことをなそうとしたの。でも、少し焦りすぎたわね』だそうです」

風子「反省の色なしですね。接触禁止を半年に延ばしましょうか」

紗妃「今回は、転校生さんは必死で耐えたみたいですし、廊下を走ったこととか、服装が乱れていることとかについて言及はしません。ですが、ちゃんと気を付けてくださいね!」

梓「それじゃあ、自分、しばらく先輩の護衛しますね。どこでだれが(学園生含め)狙ってるかわからないんで」

風子「服部だけじゃなくて、私たちが交代制で監視しましょー。転校生さんに安心して学園生活を送ってもらうためにも、風紀委員一同、がんばりましょー」

怜「今日は私が送って行こうか。・・・転校生が落ち着いてから」

~寮~

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「なあありす、いったい何をみたんさね。布団の中にもぐりこんでちゃわからないさね」

ありす「ぁぅぅ・・・」

ありす(み、みちゃった・・・みちゃったよう・・・)

コンコン

<アリス、イル?

クレプリ「おっ、転校生か?ありす、どうする?」

ありす「ゃ、やだ・・・やだよぅ・・・」

クレプリ「あー、悪いが、今日は面会拒否さね。日を改めてやってくれ」

<ワカッタ。オダイジニ、ッテイットイテ

クレプリ「了解さね。ありすー?転校生がお大事に、だってさ!」

ありす「て、転校生さんの・・・ぅぅ・・・」

クレプリ「ほんとに、なにがあったんさね・・・」

~おまけ~

紗妃「そういや、宍戸さんは3日ほど連続して予定があいていたみたいですが、なんででしょうか?」

怜「たしかに、普段あれだけ働きづめの人間が急に3日も休暇を作ると、不自然極まりないな」

梓「それで周りに疑われなかったのも、まあすごいですけど。やっぱ三日三晩しっぽりとヤルきだったんスかね?」

イヴ「・・・宍戸さん曰く、『転校生君は魔力が尋常じゃないくらい多い。魔力の量と生命力の強さは相関関係がある。生命力が強いということは繁殖能力が高いということ。三日間ぶっ通しでやる覚悟はあった』だそうです」

風子「立華卯衣を呼んだのは、一人で相手しきれそうになかったから、とも言ってましたけどね。足腰立たなくなるくらいするつもりだったんでしょうか?」

怜「み、三日三晩も・・・は、破廉恥だ!」

紗妃「そ、そうです!三日もするだなんて!」

イヴ(その言い方だと行為自体は認めているように聞こえますが)

梓「ちなみに、何をするんスか?」

紗妃「そ、それはもちろん、その、不純異性交遊を・・・」

風子「おや、連絡が来ましたね。立華卯衣のほうは終わったみたいです。海老名あやせも手伝ってくれたみたいなので、あとでお礼をしに行かないといけませんねー」

紗妃「転校生さんと、三日も・・・」

怜「足腰立たなくなるまで、ずっと・・・」

梓「そして懐妊へ・・・冗談ッス」

風子「なーにを想像してんですかね、(服部はともかく)このむっつりたちは」

イヴ「・・・帰っていいですか?」

今日はここまで。結希と遺伝子実験したい

下に今回初登場のキャラ画像貼っておきます

http://imgur.com/GPLwquf.jpg
宍戸結希

http://imgur.com/92Iwfcb.jpg
立華卯衣

http://imgur.com/SfLWawg.jpg
立華卯衣 半分

http://imgur.com/dvM9kxn.jpg
霧塚萌木

http://imgur.com/8Diqp9H.jpg
七喜ちひろ

http://imgur.com/y223Lpx.jpg
与那嶺里菜

参考資料につかいました

https://www.hama1-cl.jp/recipe/foodstuff.html


グリモアのSS良いなぁ

エロもどっかの誰か書いてくれたりしないかね…


初めてグリモアのss見た…
嬉しいし今後も増えていくことを願ってる

グリモアのssは増えてもいいと思うんだ
















守谷月詠「転校生!」














月詠「最近勝負してないでしょ!ツクと対抗s」

イブ「申し訳ありませんが、今は転校生さんは多くの生徒と接触禁止になっていますので」

月詠「ちょ、ちょっと!転校生ーー!」

香ノ葉「だーりんみっけ♪もう、だーりんったらぜんぜんあってくれへんからさびしかっt」

風子「はい確保ー」

香ノ葉「ちょ、ちょっと待って!ああ、だーりん!だーりーん!ウチは、ウチはあきらめへんでーーーー!」

チトセ「転校生君、こんにちは。災難だったわねぇ。聞いたわよ?こんどお姉さんに、詳しく話をk」

梓「ドーモ。チトセセン=パイ。フーキイーンデス」

チトセ「アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」

梓「じゃあ連行しますねー・・・ノリいいッスね」

チトセ「まあね」

ミナ「サーヴァント!久方ぶりd」

紗妃「ダメです。転校生さんとの接触は現在許可されていません」

ミナ「な、なにをするか!我を誰だt」

紗妃「はいはい、詳しい話は風紀委員室で聞きますね」

ミナ「ああー!サーヴァントー!」

夏海「転校生見つけた!ねぇねぇ、あんた、楠木ありすになんかしたって噂g」

怜「夏海。残念だがそこまでだ。あとは部屋で聞こうか」

夏海「ちょっと!私締め切りやばいんだってば~~~~!」

梓「それにしても多いっすね」

イヴ「・・・例の件は、一般生徒には広まっていないはずです。なのに、なぜ?いや、だから、なのでしょうか・・・」

風子「今現在転校生さんとの接触が許可されてるのは風紀委員と一部の生徒(仲月さら・犬川寧々・大天使楠木ありすなど転校生が力負けしない相手)だけです。・・・ラインナップをみるとアンタさん、ロリコンみたいですよ?もしかして、ウチのことも狙ってます?」

紗妃「委員長!」

風子「じょーだんですよじょーだん。まあ、あの三人はそーゆーことも知りさえしなさそうですしね」

怜(事件を未遂で止めた楠木は少なくともそういう知識は持っている気がするが・・・まあ転校生の希望だから問題ないか)

~校門前~

さら「転校生さん!こんにちわぁ!おげんきですか?」

シロー「わん!わん!」

さら「シローも転校生さんにあえてうれしそうですぅ。転校生さんは、これからおでかけですか?」

さら「おひまでしたか!それじゃあ、いっしょにおさんぽいきましょお!」

さら「あっ、えっと、今は、ほかの散歩部の子はせっしょくきんしなんでしたっけ?じゃあ、わたしたちだけですねぇ」

シロー「わふっ!」

さら「それじゃあ、おさんぽにれっつごー!ですよお!」

さら「シローが転校生さんのピンチをたすけたってききました。シロー、がんばりましたね」

シロー「わん!」

さら「それで、どうピンチだったんですかあ?」

さら「まだ早い・・・ですか?でも、わたしも知りたいですぅ!」

さら「あっ、えっと、話したくないこと、なんですか?」

さら「そうでしたか。あっ、じゃあ、えっと、転校生さんは、『ろりこん』さんなんですかあ?」

さら「ノエルちゃんが言ってたんです。転校生さんはろりこんさんだからわたしとかありすちゃんと仲良くしてくれてるって」

さら「ろりこん、の意味ですか?知らないですけど、きっといい意味ですよね!」

シロー「くぅ~ん」

さら「どうしました?シロー。なにかありましたか?」

さら「あっ、えっと、あれ?転校生さん、どうしました?・・・ろりこんは、あまり外で言わないほうがいい、ですかあ?」

さら「転校生さんは、もしかして、ろりこんさんじゃないんですか?」

 

























さら「もしかして、わたしのこときらいになっちゃいました?」


























 

さら「・・・」

さら「ろりこんじゃないけど、わたしのことは好き、ですかあ。・・・えへへ」

さら「ちょっと、はずかしいですねぇ。あっ!シロー!ここでうんちしちゃだめです!」

さら「ああ、シロー・・・めっ!ですよぉ」

さら「どうしましょぉ、転校生さん。わたし、今日ふくろとか持ってないんですぅ」

さら「こんなこともあろうかと?転校生さん、よーいしゅーとーですね!」

さら「もう、シローったら。あんまり転校生さんを困らせちゃだめですからね!」

~学園長室~

寧々「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

寧々「どしたの?ネネと遊んでくれるの?」

寧々「やったー!じゃあ、学園長命令!うさぎちゃん持ってきてよ!ほら、門のところにいる、ふわふわしてる」

寧々「えー、なんでだめなのー?もってきてくれないなら、退学!」

寧々「やだやだ!うさぎちゃん欲しいの!」

寧々「ネネ、学園長なんだよ!うさぎちゃんぐらいいいじゃない!」

寧々「むー、じゃあお菓子!お菓子持ってきて!学園長命令!甘いやつだよ!」

寧々「一緒に買いに行くの?それならキャンディ食べたい!」

寧々「えっ?連絡?しなくていいよ。だって、ネネ学園長だもん。そんなことしなくても大丈夫」

寧々「邪魔されたくないもん」

寧々「お兄ちゃんとのデート」

<テンコウセイサン、メールデゴゼーマス ミナカッタラチョウバツボウイキデスヨ



「From 望
 件名 最近来てないよな
 本文 たまには来いよ。今日でいいよな。予定とかは聞いてない。
    ピザ注文しとくからな。ボク一人じゃ食べきれない量だか
    ら、来ないとすっごい困るぞ。           
前みたいにデートだから来ないとか許さないからな。
ボクは寛大だから17時まで待ってやる。
いいな、絶対だぞ         」

~噴水前~

紗妃「ダメです。危険です。特に、部屋で二人きりだなんて・・・え、一緒に来てくれ?」

紗妃「何を言っているんですか!ダメに決まっているでしょう!」

紗妃「・・・それに、今は宍戸さんの権限がいくらか制限されています。以前のようにはいかないのです」

紗妃「このような状況下にあっても、他の生徒を気にかけるのは、あなたらしいというか・・・」

紗妃「ですが、あきらめてください。楯野さんにはこちらから伝えておきますから」

紗妃「・・・こうやって、予め聞きに来てくれるのはうれしいです。事件を未然に防ぐことができるなら、それに越したことはありませんから」

紗妃「それでは、私は楯野さんとお話してきますね」

紗妃「大丈夫です。悪いようにはしませんから」

紗妃「絶対に」

 












ドサッ















香ノ葉「だーりんは、ウチが守るんよ。風紀委員なんかに、任せてられへん」

香ノ葉「ちょっとだけ、ごめんな。だーりん」

香ノ葉「あいつらなんか、信用できひんのよ」

香ノ葉「風紀委員だって、女やから」

~風紀委員室~

風子「・・・今回は?」

梓「氷川先輩が先輩の傍を離れてすぐ、何者か・・・まあ、白藤先輩ですが。彼女に襲われたみたいッス」

怜「それを、楠木が発見したということだな。たしか、あそこの端にあるベンチがお気に入りだったか」

紗妃「申し訳ありません。私がもっと気を配っていれば・・・」

風子「いや、氷川は楯野望を話をつけに行ってたんでしょ?彼女は学園に来てませんからね。接触禁止を知らなくても仕方がないです。それを説得しに行くのはごくごくふつーのことですからね。まあ、それで監視対象の傍を離れるのはよくなかったですが。そこは反省ですね」

イヴ「・・・連絡が来ました。白藤さんは魔法を使って背後から転校生さんを気絶させたそうです」

風子「そーですか。氷川がいなくなった瞬間を狙っていたことから、計画的な犯行にちがいねーですね。2週間は懲罰房に入ってもらって、半年の接触禁止にしましょう。魔法を使って観てた可能性もありますので、それも聞きださないといけませんね」

梓「それにしても、外傷を与えられたのは今回が初めてッスか。監視役、風紀委員一人じゃ足りなさそうッスね」

紗妃「これ以上事件が増えるようなら、最悪、隔離、というのも考えておいた方がいいかもしれません」

怜「それだと本末転倒な気もするがな。転校生がまともに学園生活を送れなくなる」

風子「その辺もおいおい考えましょーか。冬樹、服部。取り合えずおくってってやってくだせー」

梓「了解ッス!」

イヴ「わかりました。転校生さん、行きましょう」

~寮~

ありす「転校生さん・・・ぁ、ぁたま、だぃじょぅぶでしたか・・・?痛みま・・・せんか?」

転校生「うん、大丈夫だよ。でも、今回は特に覚えてないんだよなぁ・・・」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「世の中知らないほうがいいこともあるさね。深く考えなさんな」

ありす「ぁ、ぁの・・・こんど、・・・その・・・ぃっしょに・・・その・・・」

転校生「ん?何かな?」

ありす「ぁ、ぇ、ぇっと・・・」

クレプリ「がんばれ!勇気を出すんだ!ありす!」

ありす「ぃ、ぃっしょに・・・ぉにんぎょう、見に行って・・・くれませんか?」

転校生「もちろんさ!ありすの頼みならなんにでも行くよ!それで、いつ?どこで?」

ありす「ぇっと・・・ま、また・・・・れんらく・・・します・・・はぃ」

クレプリ「そういうことだ!少年、ちゃんと予定空けとけよ!」

転校生「イエス、マム!まあ、ぶっちゃけると最近予定が全然ないんだよね。いろんな人とと接触禁止だから・・・。楽しみにしてるよ」

ありす「ゎ、ゎたしも・・・たのしみ、れす」

クレプリ「ヒューヒュー!あっついねぇ!」

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

今日はここまで。

香ノ葉ちゃんは本編だと結構ほかの娘にも優しい面倒見のいい子です。ただほんのちょっと転校生へのベクトルが強すぎるだけです。ありすちゃんとお人形遊び(健全)したい

http://imgur.com/V99GotA.jpg
仲月さら

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犬川寧々

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風槍ミナ

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守谷月詠

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朱鷺坂チトセ

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岸田夏海

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白藤香ノ葉


楠木さんいつも現場見てますね…

久し振りにグリモアやるかな
























氷川紗妃「転校生さん」

























~女子寮の一室~

紗妃「申し訳ありませんが、今日からしばらくは、ここで私たちとともに過ごしてもらいます。最近、あまりにもあなたと狙っている生徒が多いので、少し隔離をさせていただきますね。あなたからは手を出さない、と信頼してますよ。仮に襲ったとしても、勝てると思いませんが」

風子「まあ、安心してくだせー。この部屋は風紀委員一人が常に在中してくれますし、外にも見張りを2人用意しておきます。残りで見回りは済ましますが、在中と見張り、見回りはローテーションで行いますので、時々入れ替わりますが、話相手が一人いるとでも考えてくだせー」

怜「最初は私が部屋にいて、氷川と服部が見張りだ。次に氷川が中に入り、私は見回りに。委員長が見張りに加わるといった感じになっている」

梓「まー、ここにいる限り先輩には手出しはさせませんって」

イヴ「では、私は見回りに行ってきます」

風子「ウチもまずは見回りですね。何かあったら連絡してくだせー」

怜「災難だったな。こう、何度も襲われかけていれば女性不信にもなってしまうのではないかと危惧しているんだ」

怜「だから、せめて私たちが相手をすることで、過剰な不安を取り除いておきたいというのも、今回の企画の理由の一つだ」

怜「さて、何を話そうか・・・」

怜「そうだな。この前、仲月と散歩に行ったと聞いている。どんな感じだったのか、教えてほしい」

怜「なるほど、シローが行先を・・・ロリコンについて質問・・・ふんの後始末・・・楽しそうだな」

怜「お前が楽しそうに話しているところを見ると、私たちの心配は杞憂だったのかと思ってしまうな」

怜「・・・そういってくれると嬉しい」

怜「なんだか眠そうだな。なに?不安であまり眠れていないと」

怜「そういえば、お前は二度も眠っている間に・・・だったな。私が見ているから、安心して休むといい。何か欲しいものはあるか?」

怜「ひざ・・・まくらだと!?しょ、しょんなこと!・・・いや、やろう。それでお前が安心できるなら」

怜「ゆっくり休むといい。時間が来たら交代することになるが、その時は氷川に頼んでみるといい」

怜(氷川が了承するとは思わないが)

怜「では、おやすみ」

怜(しっかり眠っているな。よほど寝不足だったのだろう)

怜(今もうなされている。転校生の心には、深い傷が残っているはずだ)

怜(せめて私たちが、支えてやらなければ)

怜(・・・髪が柔らかいな。何か特別な手入れをしているのだろうか)

怜(誰かからそういうものをもらっていてもおかしくないな)

怜(パッとしない顔とはみんな言っているが、よく見ると結構整っている)

怜(それに、いざというときには頼りになる。芯があるし、子供の面倒見もよさそうだ。学園長相手に叱ったこともあるらしいな。度胸があるというか・・・)

怜(眠っている姿はかわいらしい。智花が手をかけたくなるのも少しはわか・・・何を考えているのだ私は!)

怜(転校生を裏切るわけにはいかないのだぞ!転校生は私を信頼して頭を預けてくれているのだ。それを裏切るだなんて・・・)

怜(ぐっすり眠っている。今なら何をしても起きないだろう)

怜(・・・)

ガチャ

氷川「神凪さん、交代ですよ・・・どうしました?」

怜「うわ!!い、い、いや、なにもないぞ!そ、そうだ!転校生は見ての通りぐっすり眠っている!最近、不安からか眠れてないらしくてな!このままにしてやってほしい!」

紗妃「は、はぁ。それは構いませんが・・・なぜ膝枕を?」

怜「て、転校生の希望だったからだ!私は見回りに行ってくる!」

紗妃「ちょ、ちょっと!神凪さん!?転校生さんの希望って・・・行っちゃった」

紗妃(神凪さんはなぜ、膝枕なんかを・・・転校生さんの希望、でしたか)

紗妃(不純異性交遊ですよ!膝枕なんて・・・)

紗妃(・・・眠れていないの、でしたっけ。眼の下に隈ができてます)

紗妃(この体勢だと首を痛めるかもしれませんね)

紗妃(ですからこれは、そう、仕方のないことなんです。けして、私が彼に特別な感情を抱いているなんてことはありません)

紗妃「失礼しますね、転校生さん」

紗妃(・・・返事はありませんね。当然ですが)

紗妃(今は、ゆっくりお休みください。不純異性交友をするあなたを追い回す、風紀委員氷川紗妃は、今日だけはお休みです)

紗妃(身体は意外と、がっしりしてますね。アメディックさんの訓練のたまものでしょうか)

紗妃(きっと、あなたが努力しているのは、自分のためだけではないはずです)

紗妃(あなたは優しすぎる。それに、人を信頼しすぎている)

紗妃(だから、そこにつけこむ輩が出てくるのです)

紗妃(私たちが、転校生さんを守らないと)

<ショウネン!メールジャゾ!

紗妃(なんで東雲さんなんですか!)

紗妃(・・・念のため、検閲しておきましょう)


「From 卯衣にゃん
 件名 この前の件について
 本文 シャルロットさんから性行為がどういうものかを
    詳しく聞いたわ。
婚姻関係の間柄でないとしてはいけない行為だと
言っていた。私とあなたは残念ながら婚姻関係に
は当たらないから、そういう行為は禁止されてい
    るのね。
転校生くんがもし不快に思っていたならば、私は
あなたに謝らなければならない。
でもそうでないならば、清い交際から始めればい
いと言っていたわ。
清い交際というものがどういうものなのかはわか
らないから、また私に教えてほしい。

P.S.また一緒にクエストに行きましょう。   」


紗妃(転校生さんの睡眠不足は、立華さんも原因の一端のはず)

紗妃(私の前でこんなものを送り付けるだなんて、いい度胸してますね)

紗妃(・・・向こうは私がこれを見ているだなんて思っていないでしょうけども)

紗妃(転校生さんの悩みの種を、増やすわけにはいきません)

<メールヲサクジョシマシタ ナウ!

紗妃(これは、彼のためでもあり、立華さんのためでもあります)

紗妃(・・・登録された名前にも疑問は残りますが)

紗妃(さて、そろそろ交代ですね。次は服部さんでしたか)

紗妃(こんな姿を見たら、またからかわれてしまうでしょうが、転校生さんを起こすわけにもいきません)

紗妃(ぎりぎりまで、このままでいましょう)

梓(いやー、氷川先輩が先輩にあんなことをしてるだなんて・・・人って変わるもんスねぇ)

梓(いや、変わったんじゃなくて変えられたのほうが正しいかもしれませんね)

梓(さて、今は自分が膝枕してるわけですが)

梓(本当にぐっすりッスね。普通、あれだけのことをされてて他人の目の前で眠るなんてそうそうできないッスよ)

梓(ある意味肝が据わっているというか、自分らを信頼しすぎているというか)

梓(ぶちょーたちには悪いッスけど、接触禁止ッスからね。自分も委員長に怒られたくないんで)

梓(こうやって先輩を独占している状態、南先輩たちが見たらどう思うでしょうかね)

梓(あの人たちは強引な手段で先輩を手に入れようとした。その結果、第三者が独占することになった)

梓(ありすちゃんなんかがいい例ッスね。あの娘は、明確な好意を持っている。それも、恋愛的な)

梓(やけにタイミングよく先輩が襲われているところに出くわすみたいッスけど、本当に偶然なんスかねぇ)

梓(でも、一度目や二度目はともかく、三度目はシローという不確定要素があった)

梓(・・・偶然ッスよね)

<ショウネン!メールジャゾ!

梓(先輩がロリコンまっしぐらな件・・・)


「From 卯衣にゃん
 件名 忙しいのかしら
 本文 あなたに言われてから、30分おきにメールやMore@
を確認するようにしているわ。
あなたとの接触禁止を言い渡されてから、すでに数
日が経ったわ。
あなたと触れ合えなくて、まるで胸に穴が開いてし
まったかのような喪失感がある。これはおそらく寂
しいという感情。今、あなたとコミュニケーション
をとる手段はこれくらいしかないの。
返信、待ってるにゃん♪            」

梓(「にゃん♪」・・・)

梓(しっかし、立華先輩が寂しいですか。これがいわゆる、成長ってやつなんスかね)

梓(先輩じゃないとこんなことできないッスよ。つくづくすごい人ッスね)

梓(この服部梓、命尽きるまであなたをお護りいたします・・・なんちゃって)

梓(いつか、そんなことをいう日がくるかもしれないッスね)

梓(さて、委員長と交代ッスか。ちょっと名残惜しい気もしますが、時間は時間ですし)

梓(ほかの生徒がやらかしてくれると、先輩はそれだけ私たちを信頼してくれる)

梓(ほかの生徒のみなさん、期待してるッスよ)

風子(ぐっすりと眠ってますね)

風子(襲いたくなる気持ちもわからないわけじゃあないですが、本人の意思を無視してまで得たものに何の価値があるのでしょうか)

風子(その点、宍戸結希は最初に「誘惑」という形をとった。まあ、転校生さんの鋼の理性に負けて手を出したわけですが)

風子(南智花は偶発の事故が発端なのかどうか判別できませんでしたが、意図的にやっていたと考えると罰が軽かったかもしれませんね)

風子(桃世ももは「転校生さんを部屋に呼ぶ」となった時点で抑えが聞かなくなったみたいです)

風子(・・・まさか、こんな目的でこの部屋を使うことになるとは思いませんでした)

風子(転校生さんが霧の嵐に巻き込まれやすい可能性があったから、それを防ぐためにと準備をしておいたこの部屋)

風子(無駄にならなくてよかったですね)

<ショウネン!メールジャゾ!

風子(なんで東雲アイラ・・・)


「From 卯衣にゃん
 件名 さびしいわ
 本文 あなたから返事が返ってこない。今日初めに送ってか
ら3時間が経ったわ。
返信が遅いというのはなるほど心細いものなのね。
More@で私の返信を待っていた人たちもこんな気分だ
ったのかしら。
別に責めているわけではないの。ただ、あなたに構っ
てもらいたいだけ。私がこんなことを書くのは変かし
ら? 」


風子(あら、かわいい)

風子(立華卯衣が「構ってほしい」なんて言うことを誰が想像できたでしょうか)

<ショウネン!メールジャゾ!

風子(全部一括で着信音はこれなんですかね?前にウチのも録音したはずなんですが)


「From 卯衣にゃん
 件名 転校生くん
 本文 どこか具合が悪かったりするの?お見舞いに行ったほう
がいいかしら。でもあなたがどこにいるかわからないの
よ。
あなたが望むのなら私はこの翼ですぐにでもあなたのも
とへ行くわ。  」


風子(やっぱ会えないと心配なんですかね。・・・風紀委員の監視のもと、一定時間だけ許可する・・・とかしたほうがいいですかね)

<ショウネン!メールジャゾ!

風子(ん?またですか)

<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!
<ショウネン!メールジャゾ!

風子(は、早いし多い!とにかく内容を)

「From 卯衣にゃん
 件名 会いたい
 本文 もしかして、怒ってる?             」


「From 卯衣にゃん
 件名 謝りたい
 本文 何か気に障ったことがあるなら謝るわ。ごめんなさい」

「From 卯衣にゃん
 件名 ごめんなさい
 本文 お願い、嫌わないで。あなたから嫌悪の感情を向けら
れたらどうしたらいいかわからなくなる。 」

「From 卯衣にゃん
 件名 ごめんなさい
 本文 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

風子(これはまずいですね。なまじいきなり感情を持ったあまりに制御できていない、といったところでしょうか)

風子(んー)

風子(こんなものを転校生さんがみたら卒倒しますね。なんだかんだで「悪意」には慣れていないでしょうから)

風子(これは「悪意」ではないですけど)

風子(立華卯衣には悪いですが、一時的に着信拒否させていただきますか。ついでに削除、と)

<サクジョシマシタ! ナウ

 











カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

卯衣「!?」

メール「エラーが発生しました」

卯衣「・・・どうして」

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

メール「エラーが発生しました」

卯衣「これは、『着信拒否』?どうして、転校生くんはどうして着信拒否なんかしたの?やっぱり私のことが嫌いになったのかしら。そうよね。好意を持っている相手からのメールを拒否したりしないものね。どうして嫌いになったのかしら。私が人間じゃないから?それとも無理やり迫ったから?あの時の私は無知だった。それが言い訳になるとは思わないけどもなんとかして謝罪したいと思っている。だけどもそれすら許されないならば私はどうすればいいの?私はこんなにもあなたのことを想っているのにあなたは私に目もくれない。見ることもしようとしなくなってしまった。最後の望みの綱も絶たれてしまった。私にはあなたと接触する機会が一切なくなってしまったことになるわ。直接会うのはだめ。風紀委員が接触禁止をしたから。More@もだめ。風紀委員があなたのアカウントを凍結させてしまったから。メールもだめ。あなたが拒否してしまったから。全てを絶たれてしまった私には何が残っているというの?人間らしく生きるという目的にはあなたが与えてくれる感情が必要不可欠なの。そうよね。あなたは私に新たな感情を与えてくれようとしているのよね。この感情は「絶望」ね。人は絶望の中に生きていても希望を見出すという。待ってて転校生くん。私は希望を捨てないから。どんな手段をとってでもあなたに会いに行くから。今なら意味を完璧に理解した状態で言えるわ。ワタシハアナタヲアイシテル。アナタニコノコトバヲキカセテアゲタイ」

卯衣「邪魔なのは・・・『風紀委員』」















 

イヴ(私が交代するや否や、委員長は何やら急いだ様子でどこかに行ってしまいました)

イヴ(・・・膝枕なんてしませんよ?ほかの方はしていたみたいですが)

イヴ(彼は眠っている。話しかけてくることもないはず。落ち着いて勉強ができるわ)

イヴ(・・・ここは、彼から教えてもらった通りに・・・ここから根拠を・・・こっち抽象、ここから具体。ここは傍線部の表現からそのまま・・・)

イヴ(私の苦手な国語、彼から解法をいくらか教えてもらった)

イヴ(私のできないことをこなす彼に、私はどう思ったかしら・・・)

イヴ(・・・雑念が入るわね。集中できない。国語が、別の意味で苦手になりそうだわ)

イヴ(まだ、眠っているのね)

イヴ(やっぱり、冴えない顔。遠目でみたらひょろっとしている)

イヴ(でも、近づくと、彼の努力のあとがわかる。腕は引き締まっているし、余分な脂肪もない)

イヴ(それに、眠っている顔は結構・・・ッ!私は何を!)

パシャッ

イヴ「だれ!?」

ノエル「・・・」

イヴ「ど、どうしてあなたが・・・」

  

























ノエル「風紀委員は」

















 

イヴ「な、なに?」

ノエル「風紀委員は、ほかの生徒に接触禁止を課して、自分たちはそんなことをしてるんだね」

イヴ「こ、これは、その、様子を確認しただけで・・・」

ノエル「それとも、お姉ちゃんだけなのかな?こんなことをしてるの」

イヴ「ほ、ほかの人だって膝枕をしたりしているわ!」

ノエル「へー。そうなんだ。やっぱり、みんなそうなんだ」

イヴ(しまった!)

ノエル「あんまり騒がないほうが、いいんじゃないかな。外の人たちに聞こえちゃうよ」

イヴ「ッ!」

ノエル「ねえ、お姉ちゃん。私も、お兄さんとしばらく会えてなかったからさ。ちょっと胸がもやもやしてたんだよね」

ノエル「さっき、私なにしたと思う?」

ノエル「写真だよ。お姉ちゃんが、お兄さんにキスしようとしている写真。そのつもりはなかったとしても、そうみえるよねこれは」

イヴ「!!そうよ、あなた、どうやってここに」

ノエル「萌木さんから、お姉ちゃんに本を渡してくれって頼まれたから。お姉ちゃんの居場所をね、風紀委員長さんに聞いたんだ」

ノエル「事情をを言ったら教えてくれたよ」

ノエル「お兄さんがいるとはおもわなかったけど」

ノエル「この写真、エリートの道を進むためにはすっごく邪魔なものなんじゃないかな」

ノエル「お兄さんはすごいね。私たちを仲直りさせようとしてくれてる」

イヴ「あなたは、何を言っているの・・・?」

ノエル「ねえ、お姉ちゃん。私ね、いっぱい友達がいるんだよ。お姉ちゃんが把握できないくらい」

ノエル「この写真、ばらまかれたら困るよね」

 

























ノエル「仲良く、しよ?」




















 

ガチャ

ありす「転校生さん、ここに、ぃらっしゃいますか?」

イヴ「!?」

ノエル「ありすちゃん。こんにちは」

ありす「こ、こんにちゎ・・・」

イヴ「そ、そういえば、楠木さんは例外的に接触が認められていましたね」

ノエル「・・・そうなんだ。まあ、私の用事は終わったし、もう出ていくよ。じゃあね、お姉ちゃん。ありすちゃん」

ありす「ぁ、ぇと・・・さようなら・・・」

ノエル「うん、バイバイ」

イヴ(危なかった。楠木さんが来ていなかったら、私は・・・いえ、状況は変わっていない)

イヴ(・・・覚悟を決めないといけませんね。私は、今、あの子の望むままにしか、動けない)

イヴ(でも、彼とあの子の努力が実を結んだ。そう考えると、それでもいいと少し思えてしまいます)

イヴ(ああ、これが私の気持ち。あの子に対しても、彼に対しても、目を背けていた、私の感情)

イヴ(もう、戻れない)

~図書室~

萌木「冬樹さん、珍しいですね。あっ、えっと、二人とも、です」

ノエル「お勉強しないとね~。お義兄さんに教えてもらったのに、赤点取っちゃったからさぁ」

イヴ「・・・私はいつも通りですよ?」

萌木「でも、なんだか雰囲気が柔らかくなったような・・・」

ちひろ「ちなみに、何を読んでるんですか?」

ノエル「保健体育の教科書だよ」

イヴ「家庭科の参考書です」

ノエル「身体動かすのは得意なんだけど、覚えるのは苦手でねー。あ”あ”~あたまパンクしそうだよ・・・」

イヴ「実践もありますから、必要ですし。・・・ほら、ちゃんとやりなさい。自分で決めたんでしょ」

萌木(あれ?実践テストってそんなに近かったっけ?)

ノエル「うへ~ちょっと休憩~」

イヴ「こら、お姉ちゃんのいうことを聞きなさい」

萌木「!?・・・!?」

ノエル「どうしたの?インコが芋鉄砲食らったような顔して」

萌木「それを言うなら鳩が豆鉄砲食った・・・じゃなくて、ええ!?」

里菜「うわ!びっくりした!いきなり大声挙げてどうしたんだ?萌木」

萌木「だって、冬樹さんたちが・・・ええ!?」

ノエル「ああ、えっとね、えへへ・・・お義兄さんのおかげだよ」

イヴ「はい。彼のおかげで、仲直りできました」

萌木「そうだったんだ・・・(転校生さん、さすがだなぁ・・・)」

ノエル「むむ~お姉ちゃん、ここちょっと・・・」

イヴ「はいはい、どこ?」

萌木(でも、いったいどうやってこの二人を・・・はっ!まさか、二人をまとめて相手したとか!?)

ちひろ「あ、萌木せんぱ~い、この本なんですけど~」

萌木(仲の悪かった姉妹は転校生さんを共有することで穴兄弟ならぬ竿姉妹へ。その後転校生さんは二人の仲を保つため定期的に相手をして、いつしかそれにハマってしまって・・・)

ちひろ「先輩?どうしました?」

里菜「まーた何か妄想してるさ。ちひろ、他に図書委員探したほうがいいんじゃないか?」

ちひろ「不思議ですねぇ」

ノエル「えへへ」

イヴ「ふふ」

~寮~

ありす「・・・」ギュー

転校生「どうしよう。ありすが離してくれない」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「風紀委員に膝枕させてたんだって?。ありすとがいない間ににそんなことしてたら、いくら天使のありすでも妬いちゃうさね」

転校生「えーと、今風紀委員とか来たらやばいんだけど・・・」

ありす「・・・ゃ、やです。離したく・・・ないれす。ゎ、わたし、のけもの・・・ゃれす・・・」

転校生「どうしよう・・・」

クレプリ「まあ、ありすの前で携帯鳴らしたのが運の尽きさね。着信音、ありすの分録音してないんだろ?前に愚痴ってたんさね」

転校生「ありすは嫌がるかなと思ったんだよ・・・」

ありす「・・・むぅ」ポカポカ

転校生「ああ、ごめん、ごめんってば!今から!今から録音するから!」

クレプリ「ほれありす!やっちまえ!」

ありす「わ、わかり、ました。・・・えと、転校生さん、メールです・・・」

転校生「あ、まだ録音してな痛い!ありす痛い!」

ありす「~~~~~!!!!」ポカポカ

転校生「録音するよ!ボタン押すよ!はい!」

ありす「あ、えっと・・・う、うぅ・・・」

クレプリ(ありす!がんばれ!一歩踏み出すんだ!)

ありす「て、転校生さん・・・めーるれす・・・」

転校生「よしおっけー!じゃあデフォに登録しとくよ」

ありす「~~~!!」ポカポカ

クレプリ「そこはありすからのメールだけに登録するところさね・・・やれやれ、まだまだ先は長そうさね」

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

今回はここまで。今回のアニマルガチャ、卯衣ちゃんがかなりロリロリしいんですが・・・ロリコンじゃないよ?

http://imgur.com/2Vj88ue.jpg
冬樹ノエル


このドロドロ具合良いなぁ…

イブはついにやってしまったって感じか

おかしい、遊佐先輩が未だ動かない
これは黒幕ですね間違いない



























楯野望「おい、転校生」





























望「鳴海がおまえを探してたみたいだぞ。行ってやれよ」

望「ボ、ボクのことはいいから!さ、寂しくないし!」

望「ほら、接触禁止の解除まで長かっただろ?他のやつとかも会いたいんじゃないかと思って・・・」

望「やーめーろー!ボクを撫でるんじゃない!・・・いやじゃ、ないけどさ」

望「とにかく!この一戦が終わったらすぐに・・・あっ!ちょ、ハンマーはやめろよ!こっちくんな!耐えろ!がんばれ、ボクのグレニンジャ!よし、いい感じ・・・げっ、そこでメテオ!?」

望「ああ、ちょ、もう一回!もう一回だけでいいから!鳴海?後でいいだろ!いいからもう一回だ!」

望「こら!勝ち逃げは許さないぞ!ちょっと、お願い!なんでもするから!」

望「い、いや、確かになんでもするって言ったけど・・・あっ、おまえ、ボクのことをからかってるな!」

望「いい度胸じゃないか。徹底的に叩きのめしてやる。行け!ボクのシーク!あいつを倒せ!」

望「ちょ、ベヨネッタはずるい!そいつはずるい・・・ああ!負けた!もう一回だ!

看板『南智花・桃世もも・宍戸結希・白藤香ノ葉を除く女子生徒の転校生との接触禁止を解除する』

智花「納得いきません!」

もも「先輩・・・もうずっと会えてないです・・・」

結希(次のプランを考えないと。彼の性格と気質を考慮すると・・・)

香ノ葉「ダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリンダーリン・・・」

純「ん?ああ、転校生か」

純「久しぶり。なんか、みんなが接触禁止食らってたんだって?詳しくは知らないけどさ」

純「え?あたしがアンタを呼んだ?・・・ああ、それね」

純「あたしじゃなくて、小鳥遊の方よ。小鳥遊が探してたのを、あたしが聞いて、楯野に伝えた。そういうこと」

純「まあ、アンタも忙しいだろうけど、わざわざあたしを探してここまで来たたんだから、今は暇なんでしょ?」

純「小鳥遊呼ぶから、ここで待ってなよ」

純「そうだ。せっかく部屋の前まで来てくれたんだしさ、中入りなよ」

純「風紀委員?大丈夫よ。今は学園の方でお留守番中」

純「だから、ね。お茶でも飲んでいきなよ」

純「連絡しても、それなりにかかるだろうからさ」

自由「先輩!・・・なんか、呆気にとられてますけど、どうしました?」

自由「はあ、鳴海氏が風紀委員に連れていかれたと。そりゃまたなんで・・・部屋に入れようとしたぁ!?」

自由「あの人、そんなギャンブラーだったんすか!?・・・ああ、知らなかっただけ」

自由「ん~、それじゃあ、用事あったんっすけど、無理そうっすね。ああ、こっちの話なんで気にしないでください」

自由「それにしてもですね、最近、お嬢がうるさいんですよ。先輩と会えてないって」

自由「そりゃー接触禁止なんだから会えないのは当然だって言ってたんですけどね。お嬢もそこまで聞き分けがないわけじゃありませんし」

自由「でも、解除されたじゃないですか。だからすぐにでも連れてこい、と」

自由「刀子先輩が行くと確実に風紀委員沙汰になるんで、自分が来たんです」

自由「え?いいんですか?・・・はぁ、出されたものには一切手を付けない約束でなら許可が出てると。わかりました」

自由「それじゃあ、すぐに行きましょうか。場所はバラ園で、内容はいつものお茶会っす」

自由「実は、自分も結構楽しみにしてたんですよ?先輩と、こうやってコミュニケーション取るの」

刀子「おお、お主か」

刀子「姫殿が待ち侘びていたぞ。さあ、早くこっちに来い」

刀子「・・・あらかじめ言っておくことがある?なんだ、言ってみろ」

刀子「だ、出されたものには一切手を付けないだと!?それでは計画が・・・い、いや、姫殿に無礼ではないか!」

刀子「ぬぬ・・・風紀委員が目を光らせているのか・・・」

刀子「ん?この指の傷か?気にするな。関係ないことだ」

刀子「けっして、拙者がお主との茶会を楽しみにしていてなれない菓子を自分で作った時にできた傷ではないからな!」

刀子「な、なにを笑っている!拙者を嘲笑しているのか!」

刀子「そうではない?か、可愛かっただけだと!?貴様は何を言って!」

刀子「・・・いや、今はこのようなことをしている場合ではないな」

刀子「さあ来い。姫殿が痺れを切らしてしまうぞ」

姫「あら、転校生さん」

姫「お久しぶりですね。あなたと会えなかった時間はまるで悠久のように感じられましたわ」

姫「自由から聞いています。ここで出された食べ物には一切手を付けない。そういうてはずですね」

姫「・・・私とて、何があったかくらいは想像できます。あの看板に書かれていた内容といい、南さんたちと何かあったんでしょう?」

姫「いえ、話してくださらなくて結構ですわ。こうしてあなたに会えただけでも、私はうれしいのですから」

姫「今日はお話だけになりますね。では、私たちと接触を絶っていた間、何をしていたのか・・・」

姫「詳しく、お聞かせください」

姫「あなたが覚えていること、すべてを鮮明に、お願いしますね」

自由「そういや先輩、なんかロリコンだって噂が流れてたんですけど、本当ですか?」

刀子「なっ!お主、よもや犯罪に走ってはいないだろうな・・・そうであったとしたら、この薙刀でお主を・・・切る!」

姫「お止めなさい!・・・まったく、ただの噂でしょうに、ねぇ」

姫「・・・でも、接触禁止だというのに、楠木さんと一緒にいる姿が多々目撃されているんですよね」

自由「やっぱりロリコンじゃないか」

姫「・・・」

姫(CV:沼倉愛美)「はいさーい!自分、野薔薇姫だぞ!やっぱり自分は完璧さ!」

自由「ぶふっ!」

刀子(CV:今井麻美)「野薔薇さん、とってもかわいい・・・」

自由「~~~~~~!!!!!!(声にならない叫び)」

姫「これではだめですね。声が似ているからいけるかも、と思いましたが。彼女はいわゆる『ロリキャラ路線』もあったと思い、真似てみたのですが。彼女も私も『完璧』を目指している点ではおなじですので」

姫「ですが、動じた様子はありませんでしたね」

刀子「せ、拙者たちが考えていた渾身の芸を・・・無反応で乗り切るなど!お主の精神力は尋常ではないな!」

刀子「自由を見てみろ!笑いすぎて死にそうになってるぞ!」

自由「~~~~~!!!!!!」コヒュー、コヒュー

姫「しかし、このキャラは与那嶺さんと被ってしまいますね。私はやはり、このままが一番ですわ」

自由「ああ~、死ぬかと思った・・・マジでやりましたね」

刀子(CV:今井麻美)「くっ」

自由「~~~~~~~!!!!!!」

姫「刀子、自由が本当に死んでしまいますわよ」

刀子「しかし、これが結構楽しくて・・・」

姫「気持ちはわかりますが・・・」

自由「~~~~~~!!!!!」

姫「では、転校生さん。このまま私の実家まで来てもらいますね」

姫「聞いてない、ですって?当然です。言ってませんもの」

刀子「当初はこのマカロンを食べたり、お茶を飲んだお主を拙者が運んで・・・という手はずだったが、計画が頓挫してしまったのでな。力ずくで行かせてもらうぞ」

自由「だーいじょうぶですって、先輩。ちょっと結婚の報告して初夜を済ませるだけっすから」

姫「あなたには、私たち三人を娶ってもらいます。もちろん、本妻は私になりますが、あなたの相手は一人でこなすことはできないとき聞きましたので」

自由「いいじゃないっすか。ハーレムですよ?世の男性の99.9%があこがれるあの」

刀子「ええい!抵抗するな!大人しくしろ!」

姫「自由、そちらを抑えてください」

自由「了解っす」

姫「あなたは、ここに来た時点ですでに詰みだったんですよ。観念しなさい。まったく」

 



























姫「三人に」自由「勝てるわけ」刀子「ないだろ!」

























 

~風紀委員室~

風子「さて、野薔薇一家が強硬手段に出たと聞きましたが」

紗妃「どうして!私たちに!相談!して!くれないんですか!まったく、あの人は・・・」

怜「今回は、用心して何にも口を付けていなかったと。だから強硬手段に出たのか」

イヴ(そういえば、何も口にしないなら茶会などの参加は認められていたような)

梓「えーと、監視制、復活させた方がいいんじゃないッスかね」

イヴ「・・・連絡がきました。お茶会に出されていた品々のほとんどすべてに強力な即効性の睡眠薬が入っていたそうです。言いつけを守って、食べなかったのは賢明でしたね」

紗妃「発見者は楠木さんと仲月さん。転校生さんが運ばれているのを見て、楠木さんが通報、仲月さんが救出にあたってくれました。私たちが駆け付けた時にはほとんどすべて終わっていましたね」

風子「りょーかいです。懲罰房1ヶ月、接触禁止7ヶ月でいきましょーか」

梓「今回はシローの『霧の虎千代』が大活躍でしたね。さすが、『愚者』の暗示を持つ犬だけはありますね」

怜「(ざ・ふーる?)委員長、監視はどうする?」

風子「んー、正直、最近手が回ってないのが現状なんですよね。知っての通り、風紀委員数名が、謎の人間に襲われていますから」

イヴ「まったく、どうしてこんなにも、皆さん理性のない行動をとるのでしょうか。理解できません」

風子「まあ、人間もそんな単純じゃあないってことで。しゃーねーです」

イヴ「転校生さんは・・・すでに寮ですか」

梓「おや、残念そうッスね」

イヴ「ええ、残念です」

風子「!?」

紗妃「!?」

怜「!?」

梓「!?」

イヴ「なんですかその反応は」

~寮~

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「少年、オレっちがもっと活躍できる方法はなにかないかね」

転校生「活躍の方法?」

クレプリ「イエスイエス。ほら、シローが少年の救出に大活躍してるだろ?一方オレっちは電話をするだけ。これじゃあ格好がつかないんじゃないかと思たんさね」

転校生「だって、ありす」

ありす「く、クレプリちゃんは・・・このままで・・・いい、ぇす」

クレプリ「それでもオレっちも活躍したいんさね!」

転校生「んー、これは?『ジョジョの奇妙な冒険』っていう漫画のキャラなんだけど」

ありす「?」

エボニー・デビル『てめーのタマキンかみ切ってやるぜーッ! メーーーーン!!』

転校生「というわけで、剃刀でも持ってみる?」

クレプリ「これだと、ありすはこっちの冷蔵庫野郎になりそうさね」

ありす「・・・」ゴソゴソ

転校生「?」

ありす「お・・・ぉれのスタンド・・・ぇ、『エボニーデビル』は・・・・そぃつを恨めば・・・・恨むほど・・・強くなるの・・・ぇす」

クレプリ「・・・ありがとうさね、ありす」

転校生「やばい、超かわいい。わざわざ冷蔵庫の中身全部出すありすかわいい。結構無茶ぶりだったのに応えてくれるありすマジ天使」

ありす「・・・寒い、れす」

クレプリ「んー、やっぱ電話係でいいさね。でも、いざとなったらオレっちがありすを守るからな!」

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

今回はここまで。浦白七撫ちゃんのキャラがいまいち掴めない。メノコ姉さんと聞いて某ポケットモンスターを想像したのは自分だけじゃないはず。
結希とならべて結希メノコ。

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楯野望

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鳴海純

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野薔薇姫

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小鳥遊自由

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支倉刀子

乙乙

 






















皇絢香「転校生くん、ちょっといい?」























 

絢香「ほら、この間、勉強教えてくれたでしょ?そのお礼をって思って」

絢香「覚えがない?またまた~」

絢香「ちょっと風に当たりたいな。屋上まで行きましょ?」

絢香「ね?ほら、お菓子も買ってきたのよ。これ、おすすめされたの」

絢香「・・・いいから来てよ」

~屋上~

絢香「察しなさいよ。他の人と離れたかったんだって。前も言ったけど、素をだせるのってアンタの前ぐらいなんだからさ」

絢香「もう、これだから・・・え、なに、その接触禁止って」

絢香「あたし、知らないんだけど。何があったの?」

絢香「ふーん、話すつもりはないんだ。でもね」

絢香「あたしの魔法、忘れたわけじゃないよね」

絢香「いま、アンタが考えていることだとか、必死に言わないようにしていることだとか、全部わかるんだから」

絢香「ほら、観念しなさい」

絢香「へぇ、襲われかけたんだ」

絢香「信じていた友達に裏切られて、ねぇ」

絢香「ひどいわね。人の信頼につけ込んで、そんなことするなんて」

絢香「そういうやつの頭の中、覗いてみたいもんだわ」

絢香「・・・覗けるじゃん、あたし」

絢香「ごめん、予定ができた。このお菓子、食べていいから」

絢香「・・・なんでそこで庇うのよ。風紀委員が守ってくれる?ダメよ。その風紀委員が敵の可能性だってあるんだから」

絢香「あたしに任せなさい。いつものお礼、行動で返すからね」

絢香「さ、て、と。まずは誰から調べようかな」

絢香「・・・風紀委員に、詳しい話を聞きますか」

絢香「神凪さん、こんにちは」

怜「ん?皇か。こんにちは。何か用か?転校生ならここにはいないが」

絢香「えっと、転校生くんに用事があったわけじゃなくて。まあ、関連はあるんだけど」

絢香「転校生くんと接触禁止が言い渡されてるんだっけ?それについて聞きたいなって」

怜「ああ、その話か。詳しいことは言えないが、転校生が危なかったのでな」

怜(さすがに、女子生徒に襲われかけたなどと言えないだろう。転校生の沽券にもかかわるだろうし)

絢香(なるほど、神凪さんはシロ、と。ん?あっちにいるのは)

絢香「こんにちは、氷川さん」

紗妃「皇さんですか。こんにちは」

怜「どうした、今は当番じゃないだろう。なにかあったのか?」

紗妃「それがですね・・・、すいません、皇さん。少し機密事項を話すことになりますので、席をはずしてもらってもよろしいですか?」

絢香「うん、問題ないよ。神凪さん、ごめんね?時間取らせちゃって」

怜「ああ。大丈夫だ、問題ない」

紗妃(風紀委員が何人か襲われている、だなんて。他の生徒には口が裂けてでも言えませんからね。徒に不安をあおるわけにはいきません)

絢香(様子を見る限り、氷川さんもシロ、と。それにしても風紀委員が、ねぇ)

絢香(そっちも気になるけど、まあ今はいいわね)

絢香(お、あれは・・・)

絢香「南さん、桃世さん、こんにちは」

智花「こんにちは!皇さん!」

もも「こんにちは!」

絢香(うん?)

智花「何かご用事でしたか?(風紀委員の弱みを何とかして見つけないと)」

もも「今、いろいろあって暇なんで、何でも聞きますよ!(購買部にいけない以上、そのルートを使ってあれこれするのは無理なんですよねぇ・・・)」

絢香「あっ、えっとね?ほら、看板に転校生くんとの接触禁止が書かれてたから、いったいどうしたのかなって」

智花「えっとですね、その、お恥ずかしながら、ちょっと料理を張り切りすぎちゃって(うーん、夏海ちゃん曰く怜ちゃんもその気があるって言ってたけど)」

もも「先輩がその被害を受けたんですよね。あっ、私はですね、購買部で先輩に構いすぎだって怒られちゃって(うーん、いい方法が思いつきません・・・)」

絢香「そうだったんだ。それは災難だったね(このふたり、思っていた以上に思考がやばいわね。接触禁止なのもうなずけるわ)」

絢香(さっさと離れたいわね。クロなのはわかったし)

<フーシダーラリスクヘッジロマーンス♪

絢香(転校生からメール?)

「From 転校生
 件名 おいしいラーメン屋見つけた
 本文 風飛市からちょっと離れたとこにある
んだけど、マップデータ送っとくね

 添付 マップデータ 画像        」

絢香(ナイスタイミング!)

絢香「ご、ごめん!ちょっと事務所から呼び出しくらったから行くね!」

智花「はい!またお話ししましょうね!(怜ちゃん夏海ちゃんと一緒に遊ぶふりをして、偶然を装って・・・)」

もも「さようなら!頑張ってくださいね!(誰か協力してくれる人がいたらいいんだけど・・・)」

絢香(お願いだから隣にいるのとは協力し合わないでよね)

絢香「はぁーっ、ヤバかった・・・あいつらガチだわ」

絢香「ん?」

卯衣(既に風紀委員は10人潰した。残るは神凪怜・氷川紗妃・服部さん・冬樹イヴ・水無月風子のみ。特にこの5人は転校生くんとの接触が多く、なかなか隙を見せない。のこり5人を始末したら次は報道部。彼を面白おかしく書かれると彼が困ってしまう可能性がある。芽はつぶしておかないと。生徒会も権力を使った強引な勧誘をしてたはず。彼女たちを相手取るのは非常に難度が高いけど、直接戦わなければいいだけ。どんな手段を使ってでも転校生くんを手に入れる。そのためにはどんな汚い手でも使って見せる。どんな人間をも利用して見せる。待っててね転校生くん。魔力が多く、他人に受け渡しができるけど自身は魔法が絶望的なまでに弱い転校生くんと魔法は強いけれど魔力を自分で作れない私。私たちほどお互いの欠点を補える存在はいないわ。私たちが一番のコンビなの。ベストカップルなのよ)

みちる(そんなことないと思うけどなぁ)

焔(相性試験ではあたしの方が・・・)

七撫(ちくわ大明神)

絢香(いまの誰?)

絢香(ってそうじゃない!風紀委員を襲ってるのってこの子じゃないの。これは、伝えるべきか否か・・・)

絢香(あら?向こうにも誰かいるわね)

イヴ(今は我慢しないといけないわ。私はともかく、ノエルがちゃんと我慢できるならいいんだけど)

絢香(あ、仲直りしたんだ)

イヴ(私たちはまだ14歳。法的に結婚できる年齢まで2年かかる。今関係を持ったとして、子供ができたとして、その咎を背負うことになるのはだれか?世間一般で見れば、年上で且つ男性の転校生さんに集中するでしょう)

イヴ(それは避けなければいけない。今は、他の生徒の襲撃のおかげで彼から私への信頼は着実に高まっている。あとはこのまま2年、彼との親交を確実に深めていくだけ。その間に他の風紀委員や楠木さんなんかを取り入れるか蹴落とさなければならないのよね)

イヴ(彼が入ってきた時点で私たちは14歳。そして今私たちは14歳・・・あれ?)

シャルロット(神は言ってます。それ以上はいけない)

絢香(なんでみんなそんな思考に入ってくんのよ!)

イヴ(まあいいでしょう。たったの2年です。私とノエルが仲たがいをしていた期間です。あの子も我慢してくれるはず)

絢香(・・・まあ、クロね。ミスター・ポポもびっくりの真っクロね。あの子って確か風紀委員・・・ちょ、そっちは!)

卯衣「こんにちは、冬樹さん」

イヴ「・・・こんにちは、立華さん。この学園にはノエルもいるし、イヴでいいわよ」

卯衣「そう、わかったわ。・・・私の記憶が確かであれば、あなたと彼女の仲は悪かったような気がしたのだけれども。随分と仲がよさそうに彼女のことを話すのね」

イヴ「仲直りできたのよ。『転校生さんのおかげ』でね」

卯衣「そうなのね(冬樹イヴと冬樹ノエルとの関係に改善が見られたのは少し前、転校生くんが隔離されていた日以降のことだった。となれば、そこで彼女らが彼になにかしたのは確定的)」

卯衣(いまここで、消さないと)

絢香(ちょ、ヤバいって!あー、もう!)

絢香「あーもしもし?転校生くん?・・・うん、ありがとね、わざわざ。うん。今度お礼するから。いいっていいって、遠慮しなくて。それじゃあね」

絢香(さすがに通行人がいるところでおっぱじめないわよね。もちろんブラフだけど)

卯衣(・・・いえ、機を焦ってはいけないわね)

絢香(よし、とりあえずは思い直してくれたようでよかったわ)

イヴ「・・・皇さん」

絢香「ふ、冬樹さん。こんにちは、どうしたの?(え、なんであなたが話しかけてくるの?)」

イヴ「いえ、転校生さんとお話しされていたみたいだったので、忠告をと」

絢香「忠告?」

イヴ「はい。今の転校生さんは精神的に不安定なので、できるだけ接触は避けるべきです。詳細は話せませんが、もめ事があったので(私たちの夫に手を出すつもりですか。許しませんよ)」

絢香「そうだったの・・・わかった。できるだけ触れないようにしとくね(誰がするか。これから全部まとめて報告してやるっての)」

絢香「それじゃあ、私は部屋に戻るね。さようなら、立華さん、冬樹さん」

卯衣「さようなら(計画は確実に進める必要がある。短気は損気よ。過去の人間はいい言葉を作ったわね)」

冬樹「道中お気をつけて(一番の障害になりうるのはおそらく委員長。氷川さんはどうせチョロイからこちらから動かずとも自然と・・・)」

~寮~

絢香「だーかーらー!アンタ、本格的にやばいって!風紀委員だって信用できないんだって!」

絢香「それと、立華さんとか、南さんとか、桃世さんとか、ヤバいやつらばっかなんだってば!」

絢香「え、じゃあどうするのか、って?それは・・・」

絢香「うーん、ていうか、もう学園にいること自体がやばいでしょ」

絢香「じゃあ、あたしの事務所で匿う、とか?それだと安全だし・・・」

絢香「冗談よ・・・ねぇ、なんでそんなに離れてるの?」

絢香「なんで私から距離をとるの?なんであたしを疑ってるの?」

絢香「あたしが信用できないの?なんで?あんな奴らは信用できるのに?」

絢香「アンタを守るために動いたあたしがこんな扱い受けて、あんなこと考えているあいつらがアンタに信用されて」

絢香「それってどういうことなの?おかしくない?」

絢香「アンタのこと、一番わかってあげられるのはあたしなのよ?」

絢香「アンタが何を考えているのか、すぐにわかる。なんでも聞こえる。アンタが何を言いたいかすべてわかる」

絢香「アンタの怒りも苦しみも悲しみも絶望もすべてを理解できるのはあたしだけなのよ」

絢香「あたしはトップアイドルよ。人ひとり匿うぐらいできるわ」

絢香「・・・それとも、闇のお兄さんたちを呼んで、あんたを強制連行した方がいいかな」

絢香「それはいやでしょ?あたしもそんなことしたくない。私にとってもリスキーだしね。だから、さ」

 























絢香「あたしと、一緒に来て」
























 

~風紀委員室~

風子「・・・完全に、ノーマークでしたね」

怜「今日彼女と会話したが、そのようなそぶりは見せなかった。いや、接触禁止について聞いて回っている時点でその兆候はあったのか?」

紗妃「今回は誘拐未遂、っと。楠木さんがたまたま寮の廊下で話を聞いていたので、事なきを得ましたね」

梓「ただいまーっス。皇絢香からしっかりと話は聞いてきたッスよ。あくまで本人の主張では、学園生たちの思考を読んで、先輩が危ないから匿おうとしたらしいッス」

イヴ「誘拐自体は未遂で終わっています。皇さんが楠木さんに気付き、急いで事をなそうとしたみたいですが、楠木さん本人が全力で止めにかかって、その間に人形が通報してきてくれたみたいです」

怜「クレイジープリンセスだったか。今回は本当に危なかった。風紀委員も私たちしか動けない以上、皇が増援を呼んだらまずかっただろう」

風子「んー、計画的ではなく、あくまでも突発的だと・・・懲罰房には1週間、接触禁止は3ヶ月で行きましょうか」

イヴ「短くないですか?」

風子「あくまでも判断基準は計画的か、突発的かなんで。明確に悪意があってやってるわけじゃないんで、それも加味してます」

紗妃「今、転校生さんは、楠木さんのところですね。またですか・・・(送って行きたかったなぁ・・・わ、私は何を!)」

イヴ「楠木さんの何がそんなに彼を引きつけるのでしょうか?」

怜「転校生曰く、バブみがあるらしいが・・・」

イヴ「バブみ?」

梓「シャアがララァに感じてるあれッス」

イヴ「すいません、わかりません・・・調べておきます」

風子「あ、ウチ、ファーストならDVDで全部持ってますよ。貸しましょうか?」

イヴ「ふぁーすと?何かの最初ですか?」

梓「あー、そっからかぁ・・・」

~ありすの部屋~

転校生「心がぴょんぴょんする・・・桃源郷はここにあった」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「少年、ちょっと、いや、かなり気持ち悪いさね」

ありす「よしよし・・・」

転校生「いや、今回はガチで怖かった。朝に絢香と会って、昼に律と千佳とラーメン食いに行って、夕方帰ってきたらこれだからなぁ」

クレプリ「さりげなくリア充してるんさね。面妖な」

ありす「らぁめん、おいしかったですか?」

転校生「おいしかったよー。こんどありすも連れて行ってあげようかな」

クレプリ「おいおい、少年。女の子に対してラーメン連れて行くってのはないんじゃないか?ほら、おされな茶店とかないんかね?」

ありす「わたしも、らぁめん、食べたいです」

転校生「よーし、お兄さん奢っちゃうぞー!」バリバリ

クレプリ「それはいけない」

転校生「冗談冗談。こっちはツクとか紗妃とかをからかう用。普段使ってるのはこっち」パカー

クレプリ「な、なんだ、ちゃんとしたのがあるならあるっていってほしいさね」

ありす「?」

転校生「さて、ありす。ふたりだけで行きたい?それともほかにだれか連れていく?」

ありす「ぁ、ぇと、ふ、ふたりきりで、ぉねがいします、はぃ」

転校生「おっけ。じゃあ、明日にでも行こうか」

ありす「はぃ」

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

~???~

絢香(今日一日、学園生の思考を読みまわってたけど)

絢香(あいつが一番ヤバい)

絢香(転校生はよく気付かなかったっていえるぐらいに、ヤバい)

絢香(今回は、本当に事を急ぎすぎた。でも、そうしなければならないぐらいヤバかった)

絢香(でも、どうにかして、あいつから転校生を離さないと)

絢香(あたしには無理だった。あたしはもうこのステージから降りてしまった)

絢香(降りた人間はもう戻れない。そう考えると、望みは2種類しかない)

絢香(既にステージにいる人間があいつを降ろすか、まだステージに上っていない人間があいつを降ろすか)

絢香「純ちゃんでも、だれでもいい・・・あいつを、あの舞台から引きずり降ろして」

絢香「あいつだけは、本当にどうしようもないから」

To be continued・・・

今回はここまで。花嫁イベントの絢香がかわいかった(小並感)ありすちゃんもドレス着たけど犯罪臭しかしないのはなぜだろう。
次はさらちゃんとか学園長とかゆえ子とかかな。

http://imgur.com/6LoXbTP.jpg
皇絢香

http://imgur.com/S2cjdBl.jpg
松島みちる

http://imgur.com/PgxJMWt.jpg
来栖焔

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浦白七撫

http://imgur.com/2fDfigz
シャルロット・ディオール

結希新SRエピソードより 一部抜粋(ネタバレあり、になるのかなこれ)


http://imgur.com/a/ttEoL


これはヤル気ですね

 




















水無月風子「転校生さん」















 

風子「大変申し訳ねーですが、今日は風紀委員が一人もアンタさんにつけそうにねーんですよ」

風子「だから今日一日は部屋で過ごして・・・と、言おうと思ってたんですが」

風子「まー詳しくは言えませんが、部屋も危険なんですよ」

風子「てゆーか、学園のどこにいても危険ですね。なので、ある場所で過ごしてもらいます」

風子「仮に、生天目つかさが襲ってきても対応できる場所ですよ。・・・そう、生徒会室です」

風子「まことに遺憾ではありますが、こうしなきゃならねー事態になってますんで」

風子「本当に、遺憾ではありますが」

風子「あ、そうそう。これ、渡しておきますね」

風子「風紀委員呼び出し装置です。楠木ありすにもわたしてあります」

風子「押せば、たぶん服部が、もしくはそれ以外の風紀委員が速やかに駆けつけますので。いざというときは押してくださいよ?」

風子「あんたさんは、ウチ個人としても大切な人間です」

風子「大事になる前に、絶対に使ってください」

虎千代「転校生、よく来てくれたな。お前の件は聞いている。ここにいる限りはつかさだろうが遊佐だろうがどんな奴にも手は出させん」

薫子「では、本日の業務を・・・早いですね。すでに取り掛かっていらっしゃいましたか」

聖奈「仕事が早いのは助かるが、今日はそういう目的で呼んだわけじゃない。ゆっくりしてるといい・・・なぜ手を進める!」

チトセ「まあ、彼がそれをしたいというならいいんじゃない?自分はゆっくりしておいて他が忙しなく働いている・・・なんて、彼には耐えきれないでしょうし」

虎千代「ハハハ。転校生らしいじゃないか。だが、休みたくなったらいつでも休め。ここにトイレはないから、行きたくなったら朱鷺坂が着いていく」

チトセ「え!?私!?」

薫子「その他欲しいものがあれば神宮寺さんが持ってきてくれます。こういう時こそ、彼女を使わないと」

聖奈「今のところ他生徒の訪問許可は出していないが・・・わかった、楠木だな。伝えておこう」

虎千代「じゃあ、今日はよろしく頼むぞ。ん?何か違うな。まぁいいか」

チトセ「そういえば、気になっていたのだけれど、結局誰に襲われたの?」

聖奈「朱鷺坂!」

チトセ「あら、いいじゃない。それに、敵を詳しく知っておかなければ警戒もできないわ。有名どころは宍戸さんや南さんだけど、他はどうなの?」

チトセ「そう、桃世さん、白藤さん、野薔薇さん、支倉さん、小鳥遊さん、皇さん、立華さんね・・・」

薫子「しかし、南さんや桃世さん、白藤さんなんかはあからさまでしたが、野薔薇一家が直接手を下すとは・・・」

虎千代「それに宍戸や皇なんかは自分の地位というものをもっと大事にしていると思っていたが・・・いざとなったら抑えが聞かなくなるのか?どうなんだ、聖奈」

聖奈「どうして私に聞くんですか、会長」

虎千代「この中で性格的に宍戸に近いのはお前だと思ってな。・・・大丈夫だな?」

聖奈「大丈夫です。私はこれまでの努力を捨ててまで彼を得ようとは思いませんから」

薫子「賢明ですね」

チトセ「ふふ、女はね、どうしても得たいものを目の前にして、あと少し手を伸ばせば届くって時に、躊躇なく手を出すことができるものなのよ」

聖奈「・・・わからん」

チトセ「あら、転校生くん、どうして距離をとるのかしら。さっきのはただのたとえ話よ、別に他意はないわ。そんな反応されると哀しいじゃない・・・どうしてさらに距離をとるの」

薫子「朱鷺坂さん。少し校舎周りを走ってきてください。転校生さんを無意味におびえさせた罰ですよ」

聖奈「校舎、ではなく校門の外を一周でいいだろう。今こいつ(転校生)は要治療対象だ。下手なことはできんというのに。・・・ああ、病気としてみなされている。躁鬱病扱いだったかな。実際、若干その気はあるだろう」

虎千代「そういうことだ。さっさと行ってこい」

チトセ「ひどいわひどいわ。生徒会で後輩いじめが横行してるのよ。転校生くん、何とか言ってよ」

チトセ「だから、距離を取らないでってば!」

初音「薫子お姉さまーっ!頼まれてた菓子とゲーム一式持ってきましたよーっ!」

薫子「ご苦労様です。では、それを入り口において速やかに回れ右をしてください」

初音「えー、せっかくあたしも一緒にやろうと思ってコントローラ持ってきたのにー」

沙那「初音様。現在生徒会には生徒会役員以外は入室禁止になっているようです」

初音「えー、いーじゃんかー。いいですよねっ、お姉さま?」

薫子「・・・と、言ってますが、どうします?・・・わかりました。許可が出ましたので、どうぞ。ただし、ここで見たことは絶対に漏らさないように」

初音「え、なになに?そんなヤバいもんが・・・なんだ、転校生か」

沙那「こんにちは。転校生さん。しばらくは風紀委員の監視のもと過ごすのではありませんでしたっけ?」

薫子「ヘッドハンティングしました」

初音「さすがお姉さま!」

虎千代「それは嘘だぞ。今回はただの護衛だ。風紀委員の代わりにな」

初音「は?護衛?なんでこいつに?『霧の護り手』がうろついてたりすんの?」

沙那「転校生さんが多数の女子生徒に襲われているからですね。例の看板で接触禁止が解かれていないものたちが実行犯でしょう」

初音「ほえー、あたしでもそんなんされないのに、あんたはさすがというか・・・」

薫子「ですから、他言無用なのです。ここに彼がいることを知られない。それが一番の対抗策ですから」

チトセ「ぜぇ、ぜぇ・・・走って来たわよ・・・」

初音「なんでこいつ興奮してんの?」

沙那「転校生さんがいるからじゃないですかね」

薫子「朱鷺坂さん。追加で5周です」

チトセ「な、なんで・・・」

虎千代「むっ」

薫子「どうしました?会長」

虎千代「すまん。執行部の方から呼び出しがかかった。すこし空けるが、すぐに戻ってくる」

薫子「わかりました。こちらはお任せください」

初音「あっ!沙那!ハメるな!コンボ決めるな!・・・ああ!」

沙那「申し訳ありません。真剣勝負になると手が抜けないもので」

初音「ぜってー嘘だ!この前半泣きの仲月相手に絶妙な手加減で負けてたくせに!」

チトセ「後ろががら空きよ」

沙那「残念、カウンターです」

チトセ「くっ!耐えなさい、耐えるのよ!・・・よし!ってああ!転校生くん!なんで追い打ちかけるのよ!」

初音「これで沙那と転校生の一騎打ちかー。沙那のエロスーツサムスは強いぞ~」

沙那「おほめいただきまして、光栄です。ですが、転校生さんもなかなか・・・」

チトセ「普段から楯野さんと鍛えてるんでしょ?あのニート相手にやりあえるんだから当然と言ったら当然よね」

虎千代「・・・心配は必要なさそうだな」

沙那「これでフィニッシュです!・・・受け身!?そんな馬鹿な!」

初音「あのタイミングで決めるか!やるねー!」

虎千代「では、行ってくる。留守は頼むぞ」

薫子「了解です」

聖奈「・・・また天文部から予算増加の申請が来てるな。何度言ったらわかるんだあいつらは・・・すまないが、少し話をしてくる」

チトセ「あら、直接するの?」

聖奈「ああ。あいつらはこっちから直接行かないと話がつかないんでな。何度も申請してきている」

チトセ「それじゃあ、いってらっしゃい」

薫子「ちょっと、転校生さん!それは私が取ろうとしアイテムで・・・」

初音「ちょ、こっちくんな!こっちくんな!」

沙那「転校生さん。アイテムに気を取られすぎですよ。だからこんな風に・・・うっしゃ!」

初音「沙那ー、キャラ、キャラ。崩壊してんぞ」

沙那「なんのことでしょう?」

薫子「よし、ホームランバットはもった。あとは打つだけ!」

聖奈「そういえば、朱鷺坂はさっきやっていたみたいだが・・・負けたのか?」

チトセ「ええ。4位が交代よ」

聖奈「そうか。では、行ってくる」

チトセ「いってらっしゃい」

沙那「だから!なぜ!そのタイミングで受け身をとれるんですか!」

チトセ「さて、と邪魔者はいなくなったわね」

薫子「邪魔者だなんてひどいですわ。ただ少し計画のために控えていただくだけですのに」

沙那「転校生さんの捕縛を終えました。ゲームに夢中になっていたので簡単でしたね。決して負けた腹いせではないですよ」

初音「よし、さすが沙那!仕事が早い!」

薫子「あら、何をするのか、といいたそうですね。でも、すでに予想はついているでしょう?」

チトセ「ほら、あなたとても義理堅いじゃない。聞いたわよ。冬樹ノエルさんを待っていた話。だから、それを利用させてもらうわ」

沙那「例えばの話ですが、私たちの誰かがあなたの種で孕んだとして、あなたはそれを無視できるでしょうか。・・・できませんよね。それがあなたです。たとえ孕まなくても責任を感じるでしょう」

初音「いいじゃんいいじゃん。ほらほら、親衛隊の誰の手にも届かなかった身体を手にできるんだぜ?」

チトセ「大から小までよりどりみどり・・・まあ、全員相手にしてもらうけどね」

沙那「転校生さんのお召し物はすでにこちらです」

初音「マジでいつの間にやったんだ?」

薫子「そのようなことは今はどうでもいいのです。大事なのは、ここから」

 


























薫子「さあ、鳴きなさい。それとも、鳴かされるのは私たちかしら」

沙那「本物のメイドの奉仕というものをお見せいたしましょう」

チトセ「数百年かけてじっくりと熟した業、見せてあげるわ」

初音「抵抗すんなよ?あたしの人生最大の悪戯なんだからな」





























 

~風紀委員室~

虎千代「本当にすまなかった!お前たちに任されたというのに、まさか私が離れたすきに、事を為しているとは・・・」

風子「しかも犯人は身内だった・・・ちょーっとばかし問題ですね」

紗妃「楠木さんに例の道具を渡しておいて正解でした。ちょうど手を出そうとしたときに、生徒会室に到着したそうです」

梓「まさにか間一髪でしたね。自分が間に合ってよかったッス」

怜「楠木もためらいなくボタンを押したそうだ。転校生に渡した分が使われなかったのは、相手が悪かったというか・・・」

梓「月宮先輩は『幻世「ザ・ワールド」』で時間を止めてきますからね。Dr.キサラギから借りていた「タイムストッパー」を持っていなかったらヤバかったッス」

怜「(タイムストッパー?)今回は薬やその他諸々を盛られていなかったみたいだ。椎名が今転校生の容態を確認してくれているようだが、特に問題はないだろう」

イヴ「・・・連絡が来ました。転校生さんは全くの無事で、今は元気に跳ね回っているらしいです」

紗妃「跳ね回るって、うさぎじゃないんですから」

イヴ「楠木さんが保健室を訪ねたみたいで、喜びのあまり・・・だそうです」

紗妃「あの人はまったくもう・・・まあ、無事なら何も言うことはありませんが」

風子「それじゃあ、今回の事件の実行犯4人は1ヶ月半懲罰房に入ってもらって、接触禁止を9ヶ月にしておきます。・・・しっかし、次からはどこに預けましょーかね」

虎千代「私は、薫子と朱鷺坂に喝を入れてくる。少しは反省してくれるといいのだが・・・」

風子「無理でしょうね。今のところ反省して自粛している人物はゼロですから」

怜「この学園、本当に大丈夫なのか?」

イヴ「転校生さんはそのまま楠木さんを連れて風飛の街に出かけたみたいですね。(楠木さんが)羨ましいです」

紗妃「(のんきな転校生さんが)羨ましいですね」

イヴ「え?」

紗妃「え?」

~風飛市郊外~

転校生「はい。ここが前に言ってたラーメン屋だよ」

ありす「ぁ、ありがと、ござ、ます」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「おー、ありすだけだったらこんなとこ来ないさね。ちょっとばかし、かぁいい女の子一人じゃ入りにくい場所さね」

コノヨノスベテノショクザイニカンシャヲコメテ、イタダキマス

転校生「僕は律と千佳から教えてもらった。ありすは僕から教えてもらった。次はありすが誰かに教える番だからね」

ありす「ゎ、わたしが、ぇすか?」

転校生「そうそう。こうやって、口コミっていうのは広まっていくんだ。さらとか秋穂とか、だれでもいいんだ。自分が教えてあげたいって思った子に教えてあげるといい」

クレプリ「んじゃ、その味を伝えるためにも、とりあえず食べてみるさね」

アジノホウセキバコヤー!
オソマツ!

転校生「好きなものを頼んでいいよ。お金は持ってきたから」

ありす「ぁ、ぇと、じゃあ・・・」

ヤサイマシマシニンニクカラメアブラデ
オヒメチン、マダタベルノ・・・

クレプリ「お、プリンあるじゃねーか。ありす、これ頼んどけ、な?」

ありす「そ、それは最後に、たのむから、えと、何食べようかな」

転校生「ゆっくり選ぶんだよ。ラーメンは逃げないからね」

ゥンマアアーイ!タトエルナラサイモントガーファンクルノデュエット!
オイ、コエガデケーゼ

クレプリ「オレっちも食べれたらよかったんだが・・・そこはありすに任せるから、責任重大だぜい?」

ありす「え、そ、そんな・・・ぁ、ぇと、じゃあこれを・・・」

ふたりはおいしいらぁめんを食べて終了

~おまけ~

転校生「へぇ、他の人とカラオケに行った時の動画かぁ」

クレプリ「おうよ!結構うまいやつとか多かったんだぜい」

転校生「じゃあ、ちょっと見てみようかな。再生、と」


恋『そこに跪いて!認めたいの あなたを 私のやり方で♪』

刀子『目と目が逢う 瞬間好きだと気付いた♪』

聖奈『ミラクルスタ→とスタ→ スタ→とスタ→♪』

心『Kosmos,Cosmos 跳び出してゆく 無限と宇宙の彼方♪』

姫『しゃなりしゃなり おじょうさま か弱いオーラで惑わせる♪』

ノエル『ミツボシ☆☆★→パッて弾けて 飛び乗って流星♪』

ソフィア『ハートは嘘をつけない わかるわ 笑顔になる扉はほら! すぐそこ!!♪』

結希『Do you know venus? Be your venus♪』

さら『やりたくない なにもしたくないない♪』

初音『DOKIDOKI のちに わけわかんない このキモチ♪』

あやせ『レッツゴー バターとりんご そしてグラニュー糖 ラム酒をふってレモン汁♪』

風子『全身全霊 全然オッケー 元気があれば何でも出来る♪』

エミリア『夢のティアラ 変われるかな♪』

真理佳『今 日指してく私だけのストーリー BRAND NEW TOUCH 始めよう SAY"HELLO!!"』


転校生「どこかでみたラインナップなんだけど」

クレプリ「だろ?」

転校生「ちなみに、ありすは何を歌ったの?」

クレプリ「『スペック使い切ったゲームソフトのようですぅ』だったな」

転校生「え、マジ?」

クレプリ「マジ」

今回はここまで。中の人被りマジで多いですね 、調べてみてびっくりしました。
わかるわソフィアとか恋閣下とか、コラボしてくれないかな。ひなびた♪がいけたからいけると思うんだけどな。
アイオライト・ブルーで魔物を蹴散らす花屋さんとか出てきてもいいんだぜ?

http://imgur.com/JA4bwm0.jpg
武田虎千代

http://imgur.com/cAl7gvd.jpg
水瀬薫子

http://imgur.com/mT4fzM7.jpg
結城聖奈

http://imgur.com/gxJ2TxV.jpg
神宮寺初音

http://imgur.com/vF6lvXJ.jpg
月宮沙那

乙やで


沙那さんに絞りとられたい


















遊佐鳴子『やあ、転校生くん』

















 

鳴子『僕だよ。遊佐鳴子だ』

鳴子『今は風紀委員がうるさいからね。直接会って話すことはできない』

鳴子『だけど、いくらか話しておきたいことがある』

鳴子『と、いっても詳しく話すことはできないんだ』

鳴子『結構深刻な状況でね。君の方でも警戒をしていてもらいたい』

鳴子『よく聞いてくれ。一度しか言わない。これを話すことは、話せば僕自身にも危険が及ぶかもしれないことだ』

鳴子『では言うよ。「天文部」に気を付けるんだ。それと、「散歩部」もかな』

鳴子『できるだけ自然に、関係を浅くしていくんだ。君に危険が及ぶ前に。だから、すでに予定があるとかだったら、それはこなしたほうがいいかな』

鳴子『それじゃあ、僕はしばらく身を隠すよ』

鳴子『心配してくれてありがとう。でも大丈夫だ。そもそもすでに隠れているからね』

鳴子『今から隠れ場所を移すだけだ。風紀委員によろしくね』

 











鳴子『あ、そうそう。夏海に何か聞かれたら「今日の下着は黒だ」と答えてくれ』

鳴子『意味なんか特にないけど、そこからどんな考察をしてくれるのか、楽しみでね』

鳴子『それじゃあ、今度こそ切るよ』











 

紗妃『もしもし、転校生さんですか?』

紗妃『突然ですが、5月6日からMore@で私以外のほかの風紀委員と電話ができるようになってるんですよ。知ってました?』

紗妃『はい。私以外全員とお話し可能です。風紀委員では、私以外と全員です』

紗妃『な、泣いてなどいません!どうしてあなたと話をできないくらいで私が泣くんですか!寂しくもないです!』

紗妃『と、冗談はこのくらいにして、本題に入ります』

紗妃『報道部の遊佐さん、ご存知ですよね。彼女が、最近学園で姿を見掛けられていないのです』

紗妃『もう知ってるかもしれませんが、学園生が何人も何者かに襲われていますので、少し話を聞きたかったのですが』

紗妃『え、さっき電話で話した!?な、内容は!?』

紗妃『なるほど、危険を察知してしばらく身を隠す、と。ていうか既に隠れていると』

紗妃『行動が早いというかなんというか・・・他には、何か言ってませんでしたか?』

紗妃『ふむふむ、「天文部」と「散歩部」に気を付けろ、ですか』

紗妃『天文部は確か、「風槍ミナ」「南条恋」「双美心」「服部梓」「立華卯衣」の5人でしたね』

紗妃『そして散歩部は「仲月さら」「冬樹ノエル」「瑠璃川秋穂」「朝比奈龍季」「瑠璃川春乃」の5人でしたか』

紗妃『え?朝比奈さんと瑠璃川姉の方は違うって?そうでしたか。何分、正式な部活ではないものですから、資料がなくて・・・』

紗妃『では、「仲月さら」「冬樹ノエル」「瑠璃川秋穂」の3人ですね、わかりました』

紗妃『転校生さんも気を付けてください。風紀委員はほとんど全滅しています』

紗妃『今は私たちに代わって精鋭部隊が見回りなどをしてくれていますが、本来の彼女たちの仕事ではないぶん、対応が遅れることもあるでしょう』

紗妃『ですから、できるだけ、他人との接触は控えるようにしてくださいね』

紗妃『それでは』

紗妃『・・・だから泣いてなどいません!』

夏海「ねぇ、転校生」

夏海「部長を知らない?報道部の部室にさあ、こんな置手紙があったのよね」

手紙『しばらくよろしく 遊佐家の鳴子さんより』

夏海「あの人取材に行ったと思ったら旅館に泊まったりするしさぁ、本当何してるのかわからないのよね」

夏海「まったく尻尾もみせてくれないし・・・え?知ってるの?」

夏海「え”、今日の部長の下着は黒!?なんであんたがんなこと知ってるのよ・・・」

夏海「部長が?あたしに?伝えてくれって?ってことは、そこになんらかのメッセージがあるってことよね」

夏海「むむむ・・・下着が黒・・・パンツ・・・ブラ・・・ブラック・・・」

夏海「あたし、今からちょっと考えてるから、あんぱん買ってきてよ」

夏海「はい、これお金ね。ついでに、好きなもの買ってきていいわよ」

夏海「・・・弟をこき使う姉みたいですって?いいわね、それ。さあ、お姉ちゃんのためにいってきなさい!・・・そんな顔でみないでよ」

兎の助「よう!転校生!どこにいくんだ?」

兎の助「ほう、夏海に頼まれてあんぱんを、か。購買に売ってなかったか?」

兎の助「・・・購買が怖いってなんだよ。まるでなんかあったみたいだぞ」

兎の助「おまえ、もしかして・・・風紀委員を怒らせたな!」

兎の助「あ、違うのか。じゃあなんなんだ?購買って言ったらももだろうけど、まさかあいつを怒らせたのか!?」

兎の助「お、おい。なんでももの名前をだしただけでそんなにおびえるんだよ。あ、もしかしてあの接触禁止の貼り出しに関係g」

エレン「そこまでだ」

兎の助「お、エレンじゃねーか。何か用か?」

エレン「転校生。こいつの相手は私がしておく。今のうちに行ってこい。護衛は要るか?」

エレン「わかった、大丈夫なんだな。念のため、街にいる精鋭部隊の者に連絡はしておく。・・・こいつらだ。いざとなったら呼べ」

兎の助「おーい、なんだ?マジでなんかあったのか?」

エレン「いや、なんでもない。さっき話していた通り、転校生が桃世にデリカシーのない発言をしたという話だ」

兎の助「あ、やっぱり?いやー、俺程生徒を見ているとすぐに生徒の問題が見えてくるっていうか・・・」

エレン(本当に扱いやすいな。守谷といい、こういうのをチョロイというのか)

 












焔「転校生」














 

焔「なんだよ。あたしが街にいるのがおかしいのか?」

焔「でも、今日は遊びじゃないんだ。エレンが、というか精鋭部隊が学園含むいろんなところを警備して回ってる」

焔「なんでも、風紀委員が今機能していないらしい。・・・なんだ、知ってたのか」

焔「門を出る前にエレンと会った?そうか。じゃあ、あたしが近づいた理由もわかってるな」

焔「その通りだよ。あんたの護衛だ。他に他意はないからな・・・はぁ!?デート!?」

焔「なんでそうなるんだよ!あ?『男と女が一緒に遊ぶだけでほら、それは不純異性交遊(デート) By氷川』?遊ばねーよ!ていうかそんなポエムみたいなこと言わないだろあいつは!」

焔「え、マジで言ったの?ああ、ツイッターか・・・ってやっぱり脚色してるじゃねーか!『男女の接触は如何なる場合でも不純異性交遊とみなします』ってなってるだろ!よく見ろ!え、リプ・・・って服部じゃねーか!」

焔「くそっ、なんであたしがこんな・・・え?もう用事は済ませた?もう帰るだけ?」

焔「おまえ!あたしをからかったのか!いや、あんたは前からそんな奴だったよな」

焔「守谷はいっつも騒いでたな。あたしはあんたの標的になってなかっただけ・・・って前より悪くなってるってことじゃねーか!」

焔「まあいい。戻るんなら戻るで、一応護衛するから。それじゃあ、行くぞ」

焔「え?我妻?あいつは部屋で待機してる。当然だろ。あいつを見回りなんかに出したら海を越えるぞ」

焔「この前は、カラオケに行こうとしたら、いつのまにかインドで象に乗ってたらしい。日付は、これだな」

焔「写真あるぞ・・・ほら、これ。結局、どうやって帰ってきたのか知らないんだよな。はぁ?その日ロッカーから出てくるのを見かけたって?」

焔「マジでなんなんだよあいつ」

夏海「遅い!転校生遅いわよ!」

夏海「ちょっと購買まで行って戻ってくるだけじゃないの!はぁ!?町までわざわざ行ってたの!?馬鹿じゃないあんた」

夏海「はあ、ももを怒らせたんだ。へぇ、それで購買にいけない、と」

夏海「とりあえず、ちょうだいよ、あんぱん。・・・ありがと♪」

夏海「よし、これで考えが捗るはずよ!・・・黒の下着・・・隠すものは胸・・・」

<テンコー、メール!

夏海「ん?あんたでしょ。誰から?・・・え、部長?」

「From 鳴子さん
 件名 夏海に伝えておいてくれ
 本文 記事の締め切りはちゃんと守るようにって
    内容をMore@で送ってくれたらいいから。
    自分で直接言えって?おもしろくないから
    いやだよ               」

夏海「あ、締め切り・・・すっかり忘れてた。締め切り明日じゃん。どうすんのよこれ!」

夏海「部長の居場所はわからないし、締め切りは近いし、記事はまだできてないし、ヤバいじゃん!」

夏海「そ、そうだ!さっき言ってたあんたともものことちょっと聞かせ・・・てってなんで逃げるのよー!ちょっとだけだからー!」

夏海「先っぽだけ!でいいから!あとは脚色するからー!」

メアリー「Hey!Fuckin'girl!」

夏海「何よ!今あたし忙しいんだけど・・・え、メアリー?何か用?」

メアリー「詳しく話を聞かせてもらおうか。あいつに、ナニをするって?」

夏海「な、なんであんたがそんなに詰め寄って・・・て、転校生ー!誤解!誤解解いてー!」

メアリー「アタイが見張っている以上、あいつになんかできると思ったら大間違いだからな!おら!こっちこい!」

夏海「ちょっと、だ、だれかー!」

夏海「あー、死ぬかと思った」

夏海「え?そりゃ、ずっとくすぐられてたんだもの。・・・何想像してたのよ」

夏海「途中で浅梨が外に出なかったらヤバかったわ」

夏海「んで、マジでやばいのよね。本当に、何があったのか話してくれない?これが最後のお願い」

夏海「んー、やっぱダメよね。うん、わかってた。あんたがダッシュで逃げ出すぐらいのことなんだから、特大スクープに違いないんだろうけど・・・」

夏海「あんた、口かたいもん。特に、誰かを庇うときとかね。まあ、嘘吐いてるのとかすぐにわかるけどね」

夏海「ていうわけで、あたしはほぼ八方ふさがりなわけ」

夏海「で、どうするべきだと思う?」

夏海「学園生の謎の負傷?それねー、部長が調べるって言ったっきりなのよ。けど、だいぶ前の話よ?」

夏海「調べてる途中でヤバくなったから隠れてるんだと思うけど、あんたに連絡が来た分以外は音沙汰なしなのよねぇ」

夏海「だけど、おんなじ土俵で、今のところあたしが部長に勝てるわけないからパスよ。いずれ勝って見せるけど、それはそれ、これはこれ」

夏海「というわけで、最終手段、行かせてもらうから」

夏海「ネタがないなら自分で作ればいいのよ。転校生が、報道部の部員と交遊していたっていうネタをね」

夏海「あら、逃げれると思ってんの?魔法を使えば、あんたを動けなくすることぐらい簡単なんだから」

夏海「ほら、こうやって簡単に押し倒せる。服はミストファイバーだから、そーいうのをしやすい服にできるしね」

夏海「あたし、これでも結構あんたのこと気に入ってるのよ。遅くまであたしに付き合ったりしてくれるしね」

夏海「ほらほら、これであんたがほかの女に怒られることもなくなるわ。だって、あたしのモノになるんだから」

夏海「今の状態みたいなのを写真に撮って、記事にする。学園公認カップルの出来上がりよ。簡単でしょ?」

夏海「あたしが、智花のこととか知らないと思った?あんなあからさまな看板出されたら察するにきまってるじゃない。あとは裏をとれば確信に変わる」

夏海「大体わかるでしょ?それに、少なくとも、あそこに挙がってる人はあんたの体のこととか知りたがってるのよ。需要があるの。だから、あたしがそれを調べ上げる」

夏海「ほら、テレビでも現地まで行って、体験レポートとかするじゃない。それと一緒よ」

夏海「あたしが、あんたの体を、隅々まで調べ上げる。ついでの体の使い心地なんかも実体験する」

夏海「報道にはリアリティが必要だからね。大丈夫、あんたは天井のシミの数を数えているだけでいいわ」

夏海「それじゃあ、転校生」

 













夏海「取材を始めるわよ」














 

寧々とかどうなるんだろ

~精鋭部隊詰所~

月詠「えっと、転校生、大丈夫?身体とか、心とか・・・」

エレン「我妻を捜索中にあんなことになっているとは・・・他の学園生を侮っていたようだ」

メアリー「でもよ、転校生。なんで部屋に二人っきりなんていうリスキーなことをしでかしたんだ?それぐらい警戒しろっての」

メアリー「・・・え、窓から入ってきた?なおさらじゃねーか。確実に狙ってるやつだろ、それ」

メアリー「はあ、扉の鍵が壊されてたと。あいつ、そこまでやるのかよ」

浅梨「でも、間に合ってよかったですね。ありすちゃんが連絡をくれたんでしたっけ?」

月詠「転校生の悲鳴を聞いて、ありすがあらかじめ転校生の部屋に配置してた「魔彩光の上海人形」で夏海を攻撃、気絶させたんだっけ」

焔「・・・風紀委員から連絡が来た。話してた通り、あたしらがいない隙に扉の鍵が開かないように細工、そして窓から侵入したんだとよ」

エレン「しかし、仲月の犬といい、楠木の人形といい、ロカのインコといい、順調に学園生以外が強くなっているな。私たちもうかうかしていられない」

メアリー「学園生以外ってとこに疑問を持とうぜ」

焔「でも、急になんて強くなれないだろ?どうすんだよ」

月詠「そういえば、あんたとおなじ「ほむら」て名前の子が時間を止めて重火器乱射してたの見たことあるわ。あんたはできないの?」

焔「無理。神宮寺のメイドじゃねーんだから」

月詠「え?時間を止めるとか、冗談だったんだけど(あれはまたあたいたちとは別の魔法な気がするし)」

焔「え?」

月詠「え?」

~寮~

転校生「あんな人形、どこで手に入れたのさ」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「このまえ散歩部と一緒に散歩に行ったら変な森についたんさね。そこで」

ありす「わたしと、おなじ、名前の、アリスさん、が、いました」

クレプリ「オレっちが動いてるのを見るや否や、対抗して向こうも大量の人形を動かしてきたからなぁ。他の連中は吃驚仰天だったさね」

転校生「そこで仲良くなってもらったんだ。しかし森に住んでる人形遣い、いったい何トロイドさんなんだ」

ありす「お茶、おいしかった、ぇす」

クレプリ「帰るときはなんか神社まで行ってたから帰ったけどなー。あの脇丸出しの巫女、冬とか寒そうさね」

転校生「脇丸出しの巫女って、そんな恰好した人がいるわけ・・・いたの?」

ゆかり(CV:中原麻衣)(オヤシロ様は、いるよ)

寧々(CV:田村ゆかり)(あとで激辛シュークリームでも・・・)

クレプリ「いたさね。あとなんか馬鹿っぽいのとかやけに白黒した魔法使いっぽいのとか」

ありす「おはなし、たのしかった、ぇす」

転校生「ありすが楽しかったならそれでいいか。よし、じゃあ今日はおされな喫茶店に連れてってあげちゃうぞー」

クレプリ「自分でおされって・・・いやまあ前にそんなこと言った気もするが、突然すぎやしねーか?」

転校生「千佳にいろいろ連れまわされたときに見つけたとこなんだ。静かだからありすも気に入ると思うよ」

ありす「・・・むぅ」

クレプリ「だからほかの女の話はするなとあれほど」

転校生「い、いやね、なんか自分の業績でもないのに自分がやったみたいに言うのは何とも気が引けて・・・」

ありす「・・・べ、べつのとこ、さがし、ましょう」

転校生「え、別のとこ?構わないけど・・・結構歩き回ることになると思うよ?」

ありす「だいじょうぶ、ぇす。転校生さんと、ぃっしょ、ぇすから」

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

~おまけ~

http://www.d9.dion.ne.jp/~ne1gi/bustcheck/cupchecker.html
バストカップ数測定スクリプトより

風紀委員をカップ数降順で

神凪怜(17)(Eカップ)

氷川紗妃(16)(Dカップ)

服部梓(14)(Cカップ)

水無月風子(16)(Bカップ)

冬樹イヴ(14)(Bカップ)

梓「神凪先輩が一番破廉恥な身体をしている件」

怜「な、なりたくてそうなったわけではない!」

風子「そして氷川が二番と。やっぱりむっつりは大きくなる傾向があるんですかね?」

氷川「誰がむっつりですか!」

イヴ(私まだ14歳。まだ成長の余地があるはず・・・)

ちなみに

冬樹イヴ (B:74 W:53 H:77 155cm 39Kg)

冬樹ノエル(B:76 W:55 H:75 155cm 42Kg)

ノエル「運動したあとってどうしてもたくさん食べちゃうんだよねー」

イヴ「お、お尻は私の方が!」

転校生「それを言われてどうしろと」

身長ワースト3組

楠木ありす(13)(AA) 135cm

仲月さら(12)(A) 135㎝

東雲アイラ(312)(AAA)136㎝

さら「もっとおっきくなりたいですぅ」

ありす「・・・まだ・・・希望は・・・ぁります・・・」

アイラ「お主らが言ってものう・・・まあ、団栗の背比べじゃが」

バストベスト3組

シャルロット・ディオール(19)(Hカップ B:98)

水瀬薫子(17)(Hカップ B:95)

生天目つかさ(18)(Fカップ B:94)

シャルロット「これが信仰の力です」

薫子「関係ないですわ」

つかさ「私のものには胸筋分が含まれているだろう。こんなものあてにならん。それに、邪魔なだけだ」

ありす「・・・」

さら「おっきぃですぅ・・・」

アイラ「くっ!」


チトセ「ふっ(笑)」(不明)(Eカップ)

転校生「ここまでのブーメランがいままでにあっただろうか」※朱鷺坂さんは魔法で自分の姿を変えています

今回はここまで。朱鷺坂さんの胸囲詐称っぷりはヤバいっすね。アイラちゃんもビックリの詐称っぷりです。
裏世界でありすとかさらとかまだ生きてるっぽいから、どんなふうに成長してるんだろ。さらちゃんはおっきくなれたのだろうか
楠木ありす(25)と仲月さら(24)、風槍ミナ(25)南条恋(25)・・・そして桃世もも(27)

http://imgur.com/4M6kYM8.jpg
遊佐鳴子

http://imgur.com/spMiQa9.jpg
エレン・アメディック

http://imgur.com/ZtEXfHI.jpg
メアリー・ウィリアムズ

http://imgur.com/3o88OBd.jpg
我妻浅梨(男)

http://imgur.com/ClnR9pw.jpg
兎ノ助(左の兎)


沙妃さんはホントに泣いてないんですかね…?

今回のレイドでは転校生がヤバかったですねぇ

撃たれちゃってたからね。
でも改めて思ったけど、水瀬薫子がDxDの朱乃さんに似すぎなんですけど。声やってる人まで一緒だし

これ読んでまた始めようと思いいろいろ調べたが意外とストーリー重いんだな...

>>150
そんな事を言ったらアイラだってエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルちゃんそっくりだぞ
声も同じ

1周年記念の完全版OPで死亡リスト出すゲームです

今回のイベは色々凄かったな、ダンディなおっさんの正体と焔ちゃんの…が驚きだったわ

俺北海道奪還から今回のミレルヴァの梟までがやってなくて
且つストーリーチケットの問題で最新に追いついてないからop以外イベントストーリー放置してるんだけど
雑談ででてくる『あの二人の喧嘩』っていつの話?

18話-4で喧嘩云々の会話はあるよ
あと20話-2

㌧クス
結構追いつくまで先だな……今メイン15とかだ
だからそれ以降のレイド系も見れてないんだよね






















朝比奈龍季「転校生」




















龍季「今日、さらと遊びに行くんだよな」

龍季「ああ。さらからシローを預かったんだ」

龍季「『今日は、転校生さんとでぇとするんですぅ!』って言ってたけど・・・手は出すなよ?」

龍季「いや、普段のお前を見てるとどうしてもそっちの気があるんじゃないかと」

龍季「冗談だよ。半分くらいは」

龍季「あ?そんなに心配なら一緒に来たらいい?」

龍季「はぁ、こりゃだめだな。女がわざわざ「デート」って単語を使った」

龍季「それは『誰にも邪魔されたくない』って言ってるのと同じだ」

龍季「だから、わざわざシローを俺に預けたんだ。女らしくない俺が言うのもおかしな話だけどよ」

龍季「・・・次にお前は、『龍季だって十分女らしいよ。犬をかわいがってる姿とか』と言う」

龍季「どうだ。一言一句そのままだぜ。お前の口説き文句ぐらい読めてんだよ」

龍季「『そこまで自分のことを考えてくれてうれしい』だぁ?」

龍季「・・・おまえってほんとポジティブだよな。そんなんだから周りのやつらに狙われるんだよ」

龍季「つーわけだから。さらのこと、泣かせんなよ」

 

















ノエル「お義兄さん」





















 

ノエル「やーやー、元気ー?みんなのサポ役、ノエルちゃんだよー!」

ノエル「で・も、今日お義兄さんのサポはできないんだよねー。残念だなー」

ノエル「さらちゃんとデートするんでしょ?聞いてるよ。あ、次はあたしだから」

ノエル「さらちゃんが今日デートしてー、明日はあたしとデートしてー、その次は秋穂ちゃんとデートしてー」

ノエル「ロリコンって言われても仕方ないよね!」

ノエル「え?さらちゃんに?言ったよー。何か違ってたかな?」

ノエル「いひゃいいひゃい!ほっへひっはらはいへー!」

ノエル「もう!ノエルちゃんのもちもちほっぺがほんとにおもちみたいに伸びちゃうとこだったじゃんか!」

ノエル「もう、これはお義兄さんに責任とってもらうしかないね!」

ノエル「責任とって、明日のデートはいっぱい楽しませてもらうから!」

ノエル「それじゃーね!さらちゃんによっろしくぅ☆☆★」

さら「転校生さん!こんにちはぁ!」

さら「えへへ、今日は『でーと』ですね!楽しみにしてました!」

さら「え、いつもより元気がないですか?」

さら「実は、楽しみすぎて、ちょっとだけ眠れなかったんですぅ」

さら「でも、だいじょうぶです!転校生さんと遊ぶ元気は残ってますから!」

さら「あっ!今日はシローはいないんです。龍季さんから聞きましたか?」

さら「ですから、今日はわたしがシローのかわりに、転校生さんのわんちゃんになるんですよぉ!」

さら「えっと、さらは、転校生さんにちゅーじつなめすいぬになります!」

さら「えっ!だれから教えてもらったんだ、ですか?律っちゃんさんですぅ!」

さら「これも、あんまり外で使っちゃいけないんですか?」

さら「でもでも、ろりこんはいい意味でした!」

さら「ちっちゃい女の子を好きな人なんですよね?私はちっちゃいから、転校生さんがろりこんさんでよかったですぅ」

さら「ありすちゃんもちっちゃいですねぇ。身長いっしょなんですよぉ!あ、でもでも、おむねやおしりはわたしのほうがおっきいですぅ!」

さら「わたしが上から67-50-70で、ありすちゃんは上から62-45-64ですから!」

さら「おさんぽいっぱいしてると、きんにくがつくからおしりとかが大きくなるんだってゆかりさんがいってました!」

さら「転校生さんは、おっきいおむねとおしりの方が好きですか?」

ヒソヒソ
アンナチッチャイコヲ
アレハサラチャン
チクワダイミョウジン
ツウホウシタホウガ
ダレダイマノ

さら「え、移動ですか?わかりましたぁ!わんわん!」

さら「えへへ、転校生さんといっしょに歩いてると、おむねがポカポカするんですぅ」

さら「秋穂ちゃんやノエルちゃんもそうだっていってましたぁ。きっと龍季さんや春乃さんもですねぇ」

さら「違うと思いますか?でも、いっしょにいると楽しいですよ?」

さら「転校生さんはみりょくてきですから。みんなみんな、いっしょにいるだけでしあわせなんです」

さら「ふたりっきりだと、いつもよりもっともっとポカポカするんです」

さら「わたしも、ほかの人も、転校生さんがだいすきなんですよぉ」

さら「転校生さん?・・・お顔が真っ赤ですよ?も、もしかして風邪ですか!?」

さら「は、恥ずかしかっただけ、ですかぁ。えへへ、なんだかかわいいですねぇ」

さら「たべたいもの、ですかぁ?えっとぉ、ハニートーストが食べたいですぅ!」

さら「はい!それじゃあ、前と同じとこに行きましょぉ!」

~ハニトーだす店~

ヒッキー!コレ!コレタベヨ!
ドウシタ、バカッポイゾ
バカユーナシ!

千佳「ん?ういっす、転校生。なにやってんの?」

律「ういーっす。お、さらもいっしょか」

さら「・・・」

律「ん?どうした、さら?元気ないぞ?」

さら「ぐるるるるる・・・」

千佳「えっ?」

さら「わんっ!わんっ!」

千佳「ちょっとちょっと!どうしたのよ!?」

さら「わんっ!ぐぁう!」

律「転校生!おまえさらになんかしたのか!?」

さら「ぐるるるる・・・・」

千佳「これ、マジでヤバいんじゃない?」

律「ん?転校生、さら、ふたりで・・・そうか!わかった!」

千佳「な、なんだって!?」

律「さらは転校生とふたりで、強調すると「ふたりきり」で遊びに来てるんだ。これが何を指し示すか、わかるな、千佳」

千佳「はぁ!?ただ遊びに来てるだけでしょ!?」

律「・・・はぁ、これだからヴァージンは」

さら「ばぅっ!ばぅっ!」

千佳「しょ、しょしょしょ処女じゃねーし!・・・え、あんたまさか・・・さ、先に彼氏作ったりしてないわよね!ねぇ!」

律「あたしは処女膜から声を出す必要性があるからなー」

千佳「アイドルか!」

律「まあ、彼氏がいたことなくて女と男の何たるやを知らない千佳に説明するとだなぁ」

千佳「その言い方はむかつくけどよろしく」

律「要約すると「デートの邪魔すんな年齢=彼氏無し女」ってとこだな」

千佳「言い方!」

さら「わうっ!」

律「つーわけで、お邪魔虫は去るとするか。あたしは、石の海から自由になるんだ」

千佳「あー、はいはい。ごめんね、さらちゃん。デートの邪魔しちゃって」

さら「わふっ!」

律「あたしは、星の光を見ていたい」

千佳「星が見たかったら天文部にでも入れば?それじゃ、さらちゃん、転校生、またね」

さら「転校生さん、でーと中はほかの女の人に構っちゃダメなんですぅ!」

さら「もう、こんかいはゆるしてあげますけど、もうしちゃだめですからね!」

ナデナデ

さら「えへへ、転校生さんのなでなで気持ちいいですぅ」

さら「・・・!」

智花「こんにちは、転校生さん!偶然ですね!」

怜「こんにちは。・・・智花、それ以上近づくな。お前はまだ接触禁止が解かれていないんだ」

智花「あっ、えっと、えへへ・・・」

さら「わんっ!わんっ!わんっ!」

怜「ど、どうした、仲月?まるで犬のように・・・」

智花「むむっ!」

さら「がぅっ!ばぅっ!ぐぁう!」

怜「と、智花、仲月がおかしくなってしまった。どうしたら・・・」

さら「がうがう!」

智花「・・・怜ちゃん、行きましょう」

怜「え、でも・・・」

智花「ああ、怜ちゃんはまだこっち側に来てないから、わからないんですね」

怜「え?」

さら「ぐるるるる・・・・」

智花「なんでもありません。ごめんなさい、デートのお邪魔しちゃって。それじゃあ、さらちゃん、転校生さん、さようなら」

怜「お、おい!ちょっと智花!転校生、仲月、邪魔したな」

さら「わふっ!」

怜(ん?デート?・・・やっぱりロリコンじゃないか!)

さら「転校生さん、私、欲しいものがあるんですぅ」

さら「ちょっと、わたしのおこづかいだけじゃ足りなくて・・・」

さら「買って、くれませんか?」

さら「ありがとうございますぅ!えっとですね、首輪が欲しいんですぅ」

さら「えっと、シローのじゃなくですね、わたしがつけるのをです」

さら「チョーカー、ですか?違います」

さら「首輪ですよぉ。わたしが、転校生さんの雌犬だっていうあかしです」

さら「転校生さん?どうしました?・・・これは、だれにも何も言われてませんよ」

さら「わたしが、欲しいと思ったんです。だって、みんなわたしのごしゅじんさまにちかづこうとするから」

さら「ご主人様のための、番犬がいなきゃいけないですよね?」

さら「・・・転校生さん、どうして、そんな顔するんですかぁ?」

さら「どうして、ちょっとずつ離れていくんですかぁ?」

 




















さら「もしかして、わたしのこと嫌いになっちゃいました?」





















 

さら「ちがうんですねぇ。よかったですぅ」

さら「だったら、しょうこが欲しいです」

さら「わたしが、ご主人様の、愛犬だっていうしょうこ」

さら「わたしが、ご主人様だけの犬だっていう証拠」

さら「それ、風紀委員さんを呼ぶ機械ですよね。知ってます」

さら「でもですね、わたし、こんなもの持ってるんです。見たことありますよね?防犯ブザー」

さら「転校生さん、ここの街で、こんなもの使われたら、困っちゃいますよね?」

さら「知ってますよぉ。今、風紀委員さんたちはすっごくすっごく忙しくて、みんな来れないんですぅ」

さら「だから、それを押しても、来るのに時間がかかっちゃいますねぇ」

さら「転校生さん、おまわりさんが来たら、困っちゃいますよねぇ」

さら「じゃあ、転校生さん」

 


















さら「わたしの、ごしゅじんさまになってください」
























 

~精鋭部隊詰所~

月詠「まさかさらが、ねぇ」

焔「人間何が起こるかわからねぇもんだな」

エレン「それもまた人間だ。未来予知など西原ぐらいにしかできんさ」

月詠「たまたま近くを通ったありすが狂った姫様で防犯ブザーを奪ってくれなきゃ、今頃あんた塀の向こうよ?」

焔「初犯になるからそれはないんじゃないか?」

メアリー「んで?今回はなんだって?・・・はぁ?Doggyだったぁ?会う女会う女に威嚇して、首輪をよこせと脅してきた・・・わけわかんねぇな」

浅梨「あ、でもでも、好きな人に忠誠を誓いたいとか、そういう気持ちはわかるきはしますね。だって、どんなときでもずっと一緒にいたいですから」

月詠「あんたは勝手にどこかに行くけどね」

メアリー「とりあえず海を越えるのをやめるところからだな」

エレン「あと、ロッカーは異次元への入り口じゃないからな。頼むからロッカーを使って移動をしてくれるな」

浅梨「えー」

焔「・・・風紀委員長から連絡が来た。仲月はしばらく矯正のためにシャルロットと一緒に過ごすらしい。愛のなんたるか、忠誠とはなにかをきっちり教えるらしい

焔「本当は、忠誠については月宮に頼みたかったらしいが、今は塀の向こう(懲罰房)だからな」

エレン「起きてしまったことは仕方がない。大事なことは、次に生かすことだ」

メアリー「んじゃ、アタイが送ってってやるよ。感謝しろよ?」

~寮~

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「どうだ!少年!今日はオレっちの大活躍だぜ!」

転校生「助かったよ。この国で国家権力程怖いものはないからね。『霧の護り手』よりも『ライ魔法師団』よりも『ノーマル・マンズ』よりも怖い一番のテロリストになりうるからね。ほんと怖い」

ありす「さらちゃん・・・」

クレプリ「あー、そうだよな。仲の良い友達があんなことになっちまったもんな。そりゃ哀しいさね」

転校生「大丈夫だよ。シャルロットなら、どうにかしてくれるさ。シャルロットといえば、卯衣のことも任せてたみたいだけど、どうなったんだろう?」

クレプリ「そうなのか?まあ、あのシスターなら安心さね」

ありす「・・・」

転校生「ど、どうしよう。ありすが、ずっと空を眺めたまんま動かない」

クレプリ「お、落ち着くんだ、少年!グリモア生徒はうろたえないッ!」

ありす(さらちゃん。本当に大事な人と一緒にいたいなら、脅すなんてことしちゃだめなんだよ?それに、それを使ったらその人と離れ離れになるようなもので、脅しちゃダメなんだよ?本当に使っちゃったら、転校生さんが自分から鳴らしに行ったら、さらちゃんは転校生さんと離れ離れになっちゃうんだよ?・・・ちゃんと反省してね)

転校生「ありすー、僕のありすー」

ありす「・・・」

転校生「りすりすー、りすっちー、アリー、エリー、エルシー・・・返事がない、ただのありすのようだ」

クレプリ「その呼び方の種類はなんなんさね」

転校生「萌木からもらった『英語固有名詞語源小辞典』に乗ってたやつとかから。ありすー、いちごパスタ食べるー?」

クレプリ「ちょっと待て、そのゲテモノっぽいものをかぁいいありすの食べさせるきかね?それはいただけないさね」

転校生「でもあれだよ、クール・タチバナさんはこれを得意料理にしてるって噂が・・・」

クレプリ「それはありす違いさね」

ありす「・・・食べます」

転校生「マジで!?」

クレプリ「自分で用意しといていうセリフじゃないさね」

転校生「いや、一応自分でも食べれるように麺から手作りしたスイーツ・パスタだけどさ」

クレプリ「なんだかんだでなんでもするよな、少年。マジで多趣味さね」

転校生「器用貧乏が売りなんで(ただし魔法を除く)」

ありす「転校生さんが、作ったもの、たべたい、です」

転校生「よし、ちょっと待ってろ、最高のいちごパスタを食べさせてやる」

ありす「楽しみに、してます」

ふたりはいちごパスタで胸焼けして終了

乙、カラオケの時
誰か足りない気がしてたけどあれだ
小蓮だ…アイドルch@ngがいないんだ…

今回はここまで。シローは龍季さんがしばらく面倒みてくれてます。でもさらとしばらく会えなくて龍季さん的には嬉しいやら寂しいやら。
ありすちゃんの魔法はうまく使えば強いと思うんだ。人形の性能次第でどこまでも戦えるし、割と応用がきくと思う。人型デクとか操れないのかな。
さらちゃんが満足するまで餌付けしたい(健全)

http://imgur.com/wdQKR3N.jpg
朝比奈龍季

http://imgur.com/K6S4AwZ.jpg
間宮千佳

http://imgur.com/Mmo0oBI.jpg
音無律

>>172小蓮「私日本語苦手だからカラオケはやめておいたヨ!」

ああああああ!!!!忘れてたあああああああ!!!!

ごめんね!松田亜利沙ちゃん(CV:村川梨衣)だもんね!チェックしたはずなのにあああああああ!!!!

グリモア本編のアイドルさんはあの世界線のアイドルはやってない模様


さらちゃんこえーよ…

>52辺りからヤバイ感じはあったがついに来たかぁ

 























イヴ「転校生さん」























 

イヴ「ノエルと、デートしたんですよね」

イヴ「あの子から聞きました。すごくうれしそうに話してくれました」

イヴ「え?呼び方?・・・ああ、あなたにはまだ話していませんでしたね」

イヴ「ノエルと私は、仲直りできました。これも、すべてあなたのおかげです」

イヴ「自覚はない、ですか?いいんですよ。それがあなたですから。大事なのは、あなたが私たちを想って動いてくれたこと、ですから」

イヴ「と、いっても、私が意固地になっていだけの話なんですが」

イヴ「雰囲気が柔らかくなった、ですか。霧塚さんと同じことをおっしゃるんですね」

イヴ「きっと、凝り固まっていたものがなくなったからですね。・・・なんだか、世界が違って見えます」

イヴ「今までの私は、小さな子供と変わらなかった。自分の納得いかないことがあって、それに反発していた、ただの子供でした」

イヴ「あの子の方がよっぽど大人でしたね。小さなことにいつまでもこだわらず、切り替えることができる」

イヴ「それに、ほかの部活のサポートも行っているとか。・・・みんなに好かれるノエルは、今では私の誇りです」

イヴ「さて、そういうことですので、私はあなたにお礼がしたいんです」

イヴ「なんでもおっしゃってください。可能な限りは叶えます」

イヴ「・・・一緒に街に遊びに行く、ですか。いつかのクエストの後みたいですね」

イヴ「あの時と違うのは、私がそれを楽しみにしていることです。・・・意外ですか?」

イヴ「まあとにかく、私とあなたの予定が空いている日に、行きましょう」

イヴ「楽しみにしていますよ。ふたりきりのデート」

 


















春乃「転校生」












 

春乃「今日、秋穂とでかけるんだろ?秋穂から聞いている」

春乃「私はいつも通り後方から秋穂を見守っている。気にしなくていいわよ」

春乃「・・・秋穂と遊びに行くことを、咎めないのかだって?」

春乃「確かに、以前の私ならそうしていただろう。だけど、あんたがどんな目にあっているのかもあらかた知っている」

春乃「この前は、仲月が豹変したんだろ?あたしはあんたを追い詰めたいわけじゃない」

春乃「あくまでも、秋穂のためってだけだ。秋穂が望むことを、できるだけかなえてやりたい」

春乃「それに、あんたになにかあったら秋穂が悲しむ。それはだめだ」

春乃「いいか、あたしは今回仕方なくあんたが秋穂とデートすることを許してやる。だが、少しでも妙な真似をしてみろ」

春乃「その時は、風紀委員がいようが精鋭部隊がいようが関係ないからな」

春乃「・・・じゃあ、秋穂を頼んだわよ」

秋穂「こんにちは!先輩!」

秋穂「えへへ、今日は先輩とデートですね。お姉ちゃんも、快く許可してくれました」

秋穂「これってすごいことなんですよ。なんて、先輩には言わなくてもわかりますよね」

秋穂「それじゃあ、早速行きましょう。歩きやすいような靴にしましたから、遠出でも大丈夫ですよ」

秋穂「どこに行きますか?ウィンドウショッピングとか、汐ファンとか、せっかくのデートですから、思い出に残ることをしたいですね」

秋穂「・・・え、新しい店を発掘、ですか?・・・二人で見つけた、美味しい店とか、いいですね」

秋穂「ここは二人で見つけたんだって、ずっと思い出に残りますね」

秋穂「あれ?でもそれって行先が決まってないんじゃ・・・だから発掘するんだ、ってどういうことですか?」

秋穂「じ、次回以降のデートの場所にですか!?あわわ、もう次のデートのことも考えているなんて、さすが先輩です!」

秋穂「こうやって、何度も何度もデートしていきたいですね」

秋穂「そしてゆくゆくは・・・オヨメサンニ」

秋穂「それじゃあ、レッツゴー!です」

秋穂「しばらく、先輩と接触禁止の期間があったじゃないですか」

秋穂「お話しできなくて、すっごく寂しかったんですよ。さらちゃんとは一緒に散歩に行ったって聞くし」

秋穂「ありすちゃんとも一緒にいたんですよね。ずるいです」

秋穂「私も、先輩と遊びたかったなぁ、なんて。今はいいんです。こうやって、一緒にお出かけしてくれてますから」

秋穂「先輩と一緒にいるだけで、私は満足なんです・・・あ、あれは」

真理佳「あっ!せんぱーい!こんにちはーっ!」

秋穂「円野先輩、こんにちは」

真理佳「あっ、えっと、秋穂ちゃん、だっけ。こんにちは。何してるんですか?」

秋穂「えっと、先輩、どうしましょう・・・」

真理佳「えっ、何か言えないことを?・・・あ、で、デートでしたか!お、お邪魔してすみませんでした!それじゃあ、僕行きますね!」

秋穂「あっ、えっ、先輩?言っちゃってよかったんですか?・・・デートを邪魔されたら女の子は誰だって気分は悪くなるだろうって?」

秋穂「えへへ、ありがとうございます。確かに、邪魔されるのは嫌ですね。でも、あとでちゃんと埋め合わせしてあげて下さいね」

秋穂「先輩は、みんなにやさしいのが魅力なんですから」

秋穂「そういえば、さっきのって、だれから学んだんですか?」

秋穂「あっ、えっと、ちょっと、言い方が悪いですけど、先輩が自分でそこまでたどり着くのは難しいんじゃないかなって」

秋穂「気分を悪くしたらごめんなさい・・・大丈夫ですか?じゃあ、聞いていいですか?」

秋穂「一昨日のさらちゃんとのデートで学んだんですか?それともその前のありすちゃんとのデートで学んだんですか?」

秋穂「ノエルちゃんとのデートでは邪魔は入らなかったみたいですから、違いますよね」

秋穂「あ、もしかして岸田先輩に言われてあんぱんを買いに行った時の来栖さんとのデートでですか?・・・ああ、あれはデートじゃなかったですね」

秋穂「え、なんで来栖さんとのことを知っているのかって?当たり前ですよ。先輩のことですから」

秋穂「先輩のことは何でも知ってますよ」

秋穂「南先輩に料理を食べさせられて襲われかけたことも、桃世先輩のファミレスでのお詫びに薬を盛られたことも」

秋穂「宍戸先輩と立華先輩が実験と称して迫ったことも、白藤先輩が魔法で気絶させたことも」

秋穂「風紀委員みんなが膝枕していたことも、野薔薇先輩たちに力ずくで連れていかれようとしたことも」

秋穂「皇先輩がいろんな女の子を調べて回ってたことも、生徒会室で副会長たちに襲われかけたことも」

秋穂「岸田先輩に押し倒されたことも、さらちゃんが防犯ブザーで脅したことも」

秋穂「それら全部をありすちゃんが解決したことも、全部全部知ってます」

秋穂「これでも私、瑠璃川春乃の妹ですから」

秋穂「先輩、どうして、距離をとるんですか?」

秋穂「もしかして、私のことが怖いんですか?」

秋穂「私を、拒否するんですか?受け入れてくれないんですか?・・・残念だなぁ」

秋穂「それじゃあ、お姉ちゃん、見てるでしょ。先輩を、捕まえて」

秋穂「先輩がいけないんですよ?私から離れようとするから」

春乃「ふん。あたしの見込み違いだったか?おまえになら秋穂を任せられると思ってたんだがな」

秋穂「違うよ、お姉ちゃん。先輩はいろんなことがあってちょっとほかの人への警戒が強いだけ」

秋穂「だから、ちょっと誤解を解けばまたいつもの先輩に戻ってくれますよね?」

春乃「おい、転校生。残念ながら秋穂を受け入れられる男はアンタしかいない」

春乃「あたしは秋穂を愛してるけど、それは秋穂の幸せにはつながらない。女同士だしね」

純(そういえば、iPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいね)

絢香(純ちゃん、中身が出てるよ!)

秋穂「先輩の心が、私を受け入れられないのなら、まずは身体から、受け入れてもらいますね。お姉ちゃんも一緒に」

春乃「勘違いするなよ。あたしは秋穂の傍を離れるわけにはいかないから、仕方なくするだけだ」

秋穂「もう、お姉ちゃんったら。先輩、ごめんなさい。お姉ちゃん、まだ素直じゃないんです。でも、先輩といっしょに過ごしていればきっと素直になりますよ。ノエルちゃんのお姉ちゃんみたいに」

春乃「よし、転校生。抵抗するなよ?といっても、できるような状況ではないが」

秋穂「それじゃあ、先輩」

 

















秋穂「私達を、受け入れてくださいね」

























 

~精鋭部隊詰所~

エレン「今回はかなりてこずったな」

月詠「まー、瑠璃川姉が向こうにはいたからね」

焔「なんなんだよあいつ。発見した楠木は連絡途中に気絶するし、鬼神みたいに精鋭部隊の連中をなぎ倒してたぞ」

メアリー「まあ最終的には捕縛できたからいいじゃねーか。転校生、バーガー食うか?余ってるんだ」

浅梨「あ、それってこの前のすごくまずい新作チーズバーガーでしたよね」

メアリー「Fuck!言うんじゃねーよ我妻ぁ!」

月詠「何やってんのよ、いったい・・・」

焔「・・・風紀委員長から連絡が来た。あの二人は3ヶ月の懲罰房行と1年の接触禁止だとよ」

エレン「1年か、かなり長いな」

焔「ストーカー分込々だからだそうだ」

月詠「ていうか、ずっとストーカーしてたのよね・・・ほかの生徒に襲われそうになってる時も。なんで助けないのよ、ムカつくわね」

メアリー「大方、傷心状態のこいつを・・・だとかそういう算段だったんじゃねーの?」

エレン「ふむ、今回のことといい、我々はもっと制圧能力を高めなければならない。・・・メアリー、あの訓練をするぞ」

メアリー「え?あれか?でもあれは適正検査とか面倒なんだが・・・」

エレン「しかたあるまい。まだまだ転校生を狙う輩は出てくるだろう。仮に、生天目つかさがでてきても我々は制圧しなければならない。そのためには必要だ」

月詠「すでに学園生が味方じゃないって状況なのよね・・・」

浅梨「あ、じゃあ先輩、送って行きますね」

焔「まて!ロッカーは出口じゃな・・・消えた」

エレン「またか・・・今度はどこの国に行ったんだろうな」

月詠「案外、すぐ近くにいたりするんじゃない?」

テレビ『なんと今、カワイイボクは2度目のノルウェーに来ています!』

浅梨『あれー?ここ、どこですか?』

テレビ『だ、だれですかあなたは!まさか、カワイイボクのおっかk』

テレビ『ただいま通信が乱れています。しばらくお待ちください』

焔「・・・ノルウェーか」

~寮~

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「結局、我妻の嬢ちゃんはそのあとどうなったんさね」

転校生「えっと、たしか学園長室から出てくる姿が発見されたよ」

ありす「ノルウェーから、学園長室に、ですか?」

クレプリ「それ確実に時空がねじ曲がってるやつさね」

転校生「まあまあ、帰ってくるからいいじゃないか」

ありす「なんだか、すごい、です」

クレプリ「すごいってレベルじゃないような気がするんだよなぁ」

転校生「こんど、ちょっと浅梨に預かってもらったら?」

クレプリ「そこから帰ってこれなくなる可能性を考慮してヤダ」

ありす「クレプリちゃん、いなくなるの、やです」

クレプリ「おお、ありすー!オレっちも、オレっちもさねー!」

転校生「うんうん、ありすはいいこだなー」

ナデナデ

ありす「えへへ・・・」

ふたりは幸せな時間を過ごして終了

~???~

??「それでは、円卓の騎士たちよ。会議を始めるぞ」

?「まずは点呼じゃな」

??「マインドシーカー」

?「は、はい!」

??「フーキ・ニンジャ」

?「はいッス」

??「金色の天使」

??「いるわ」

??「恋」

恋「ちょっとまて、なぜわっちだけは本名なんじゃ」

??「え、でも恋は恋だろ?」

?「そーッスよ。ふくぶちょーはふくぶちょーッス」

恋「匿名の意味がなかろうが!名前のところを見ろ!わっちだけ名前がでてるじゃろうが!」

??「名前のところ?・・・ごめんなさい、少し言っている意味が分からないわ」

?「ごめんなさいごめんなさい!察しが悪くてごめんなさい!こ、こんな私は、穴掘って土下座してますー!」

恋「心、中身が出てるぞ」

心「な、中身ですか?ごめんなさい!おっしゃってることが分かりません!ごめんなさい!やっぱり土下座してます!」

?「まーまー、会議を進めましょうッス。『第18回 どうやって先輩を手に入れるか会議』をね」

??「必ず転校生くんは手に入れなくてはならない。すでに生徒会や散歩部は動いている。いずれも失敗に終わっているけれども転校生くんは心に多大な傷を負ったはず。これ以上転校生くんが傷つく前に私たちで保護する必要がある」

恋「そうじゃな。わっちらが転校生を救わねばなるまい」

?「幸い、自分たちなら物理的にも電子的にも先輩をガードできるっすからね。円卓の騎士マジ最強っすよ」

心「あとは、どうやって転校生さんを説得するか、ですけど・・・」

?「まあ、それはぶちょーが一番でしょうね」

??「残念ながら私たちにはコミュ力というものが欠けているわ。この中で一番マシで疑われないのはおそらく部長だから」

心「ごめんなさい!根暗コミュ障女でごめんなさい!」

恋「わっちもか?」

??「出合頭に梅干しを進める人間にコミュ力が備わっているとは思えないわ」

恋「な、なんと、梅干しを馬鹿にするのか!?」

??「馬鹿にされてるのは梅干しじゃなくて恋のほうだぞ」

?「まーまー、なんだかんだ、ぶちょーは頼りになるッスからね」

??「では、我がサーヴァントと直接アポをとろう。ミナ・フランシス・シルヴィアンド・ウィンドスピアの名において、かのものを召喚して見せようじゃないか!」

恋「魔法陣を描いても出てこんからな。そこは気をつけるんじゃぞ」

ミナ・フランシス・シルヴィアンド・ウィンドスピア「わかっておる!」

To be continued

今回はここまで。春乃は愛ゆえになんでもできるから秋穂も愛を持てば何でもできるはず。
今回のキャンプは最初から死亡フラグ全開ですね。キャンプに来たのにキャンプメインじゃなくて『任務:智花をを止めろ』になってるし。
そういえば、しばらくお助け魔法少女やってないな。システム的にレイドイベントと同じだから削ったんだろうか。
春乃と一緒に秋穂を愛でたい(健全)

http://imgur.com/o38thg7.jpg
瑠璃川春乃

http://imgur.com/ReqEMsd.jpg
瑠璃川秋穂

http://imgur.com/pH1xJB3.jpg
円野真理佳


瑠璃川姉妹丼ってすげー羨ましいと思ったけど冷静に考えたら怖いわ

止めなくても自爆したな
カレーが・・・

夜這いもテントも覚醒したしそらも覚醒したから今回のイベはもういいかな……
現在100前後だけどボーダーぬるい?

ソフィア「ぐっもーにん!転校生さん!」

葵「は、はうあーゆー?あいむふぁいんせんきゅー!」

ソフィア「ノーノーです!あいてのへんじをウェイトしましょう!」

葵「わ、わかりました!はうあーゆー?」

転校生「I'm all right.And you?(まあまあだね。君はどう?)」

葵「え、えっと、あ、あいむふぁいん!」

エミリア「転校生さん、なんだかすごく発音が自然ですね。もしかして、帰国子女だったりします?」

アイラ「妾との特訓の賜物じゃな。ほれほれ、もっと話してみぃ」

転校生「Would you have dinner with me?」

エミリア「『僕と一緒に晩御飯はどう?』ですね」

葵「えっと、それはまたの機会に・・・」

エミリア「そういえば、どうして突然英語の練習を?」

葵「はい。あのですね、わたくし、この前の英語のテストの点数がものすごく悪くて、その、ですから、克服したいと思いまして」

アイラ「ほうほう、それで妾とエミリアを呼んだのか。シャルロットは今日は来れんしの」

エミリア「その心がけは立派ですよ。私たちでよければいつでも練習相手になりますので、がんばりましょう!」

葵「はい!頑張ります!」

ソフィア「私も、もちろん協力します!」

転校生「Me too」

アイラ「ふむ、では越水。妾の言うことを通訳してみろ」

ソフィア「え、わ、私ですか!?」

アイラ「もちろんじゃ。What color is your lingerie?」

ソフィア「えっと、あの、その・・・」

エミリア「東雲さん、セクハラですよ」

葵「え、わ、わたくしせくしゃるはらすめんとをうけてたんですか!?」

エミリア「はい。下着の色を聞くなんて言語道断です!」

ソフィア「そ、そういうことです!ですから、決してわからなかったわけではなくて、答えを言うにはその、覚悟が必要だったというか」

葵「なるほど!」

アイラ「いや、お主はごまかすの下手か」

ソフィア「ごまかしてなんかいません!転校生さん、何か言ってください!」

転校生「Fuck you」

ソフィア「あー!今私に向かって言いましたね!アイムベリーハングリーです!」

アイラ「腹を空かせてどうする」

エミリア「それを言うなら[angry]ですね」

転校生「HAHAHA! She gets mad!」

ソフィア「あー!また馬鹿にしてます!私はマッドではないですよ!」

エミリア「いや、get madは日本語だと怒るという意味なんですが・・・」

アイラ「ある意味こやつはmadになってる気はするがの」

葵「あ、そうです。そういえば、伝えようと思っていたことがあるんです」

アイラ「ほう、言ってみい」

葵「えっとですね、明日、私の家で会食、いわゆるぱーてぃーがあるんですが、皆さんも誘ってくれとお父様、父から連絡がありまして」

エミリア「パーティーですか!いいですね!」

葵「和食が中心になるとは思いますが、良ければ来てください。えっと、時間は―――ですね」

アイラ「ほう、妾も予定は空いておる。行かせてもらおうかの」

ソフィア「れっつ、ゴーです!」

葵「れっつ、ごーです!なう!」

エミリア「えっと、明日、ですよね?」

 





















ありす「転校生さん」























 

ありす「どこか、おでかけですか?」

ありす「冷泉さんの、おうちですか?」

ありす「パーティーが、あるん、ですね。わたしは、およばれ、されて、ないです」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「少年!こんなかぁいいありすを置いていくわけないよな!・・・い、行くのか?本当に行っちゃうのか?」

クレプリ「血も涙もないのか?ありすが寂しがるぞ?」

ありす「クレプリちゃん、めっ」

クレプリ「だけどよぅ、これじゃありすがかわいそうさね」

ありす「いいん、です。ありすは、いいこで、お留守番して、ますから」

クレプリ「少年、何とかならないかね?ほら、電話で向こうに聞いてみるとか!・・・おっ!さすが少年さね!聞いてくれるんだな!」

ありす「お、お手数、おかけし、ます」

少年確認中・・・

ありす「どぅ、でしたか?」

ありす「ありすも、いけるんですか?」

ありす「い、いそいで、用意します」

クレプリ「ナイスナーイス!ベリーナイスさね!さて、オレっちもおめかししなくちゃな!」

ありす「かわいいの、用意、するね」

クレプリ「頼んださね!ありす!」

 
























イヴ『もしもし、転校生さん』


























 

イヴ『つながりましたね。冷泉家の会食に参加すると聞きましたので、行く前に少し話を』

イヴ『委員長が何者かに襲撃されました。現在、保健室で治療を受けていますが、かなり重傷です』

イヴ『神凪さん、氷川さんも同じく。私と服部さんは運よく襲撃を受けていませんが、時間の問題でしょう』

イヴ『ですので、何かありましたら風紀委員ではなく、精鋭部隊および生徒会長にお願いします。私たちだけでは、あなたを守り切れない可能性がありますので』

イヴ『それと』

イヴ『もし、私になにかあったら、あの子を、ノエルをよろしくお願いします』

イヴ『これは、あなたにしか頼めないことです』

イヴ『だから、無事でいてくださいね。転校生s』

『ガタッ』

イヴ『っ!誰!?・・・あ、あなたは』

イヴ『転校生さん!たch』

『ガシャン!』

『ツーツーツー』

~翌日 冷泉家~

葵「転校生さん!それに楠木さんも!ようこそおいでなさいました!」

葵「転校生さんは、ここにくるのは初めてではないですよね。では、案内します。会場はこちらです」

少年少女移動中・・・

葵「ここです。他の方はもうすでに中にいますので、ゆっくりお話しなさってください」

葵「わたくしは、少々父とお話がありますので」

葵「ああ、物騒な話ではないですよ」

葵「ちょっと、近況報告を。いろいろありましたからね」

葵「では、ごゆっくり、くつろぎください」

ソフィア「転校生さん!ありすちゃん!ハロー!」

ありす「ぁ・・・ぇと・・・はろー・・・?」

月詠「来たわね。あんたたちで最後よ」

梓「どもッス。あ、そうそう。今日は学園生をいっぱい呼んだらしいんスが、懲罰房にはいってる人とか、先輩と接触禁止の人とかは来れなかったみたいッス。なんだか、先輩が第一に優先されてたそうで」

ノエル「お義兄さん、やっほー!こっち来てよ!これおいしいよ!」

律「やっべーなこれ。全部うまそう」

千佳「な、なんか場違いじゃない?あたしら、いて大丈夫?浮いてない?」

ちひろ「きっと大丈夫ですよ~」

心「こ、こんな私なんかを招待していただいて、私、私どうしたら・・・」

恋「まちがっても土下座はするでないぞ。他の者が注目するだけじゃなく、不快感まで与える可能性があるからの」

ミナ「恋ー!こっちを見ろ!梅干しがあるぞー!」

恋「待っとれ!すぐ行く!」

心「ああ!ごめんなさいごめんなさい!うちの副部長がごめんなさい!」

みちる「すごいねー。これがお嬢様の力かー」

真理佳「もぐもぐもぐ・・・あ、ふぇんふぁい!ごくん・・・こんにちは!」

ヤヨイ「ハロー、兄さん。今日も元気そうだね」

七撫「すごい、こんなの食べたことない・・・メノコ姉さん、これとかおいしいかな?」

明鈴「うはー!箸が止まらないアル!」

小蓮「今日はいくら食べても大丈夫ネ!」

ましろ「転校生さん、こんにちは。冷泉さん、さすがはお嬢さまですね。場は上々です。ふふっ」

あやせ「こっちもおいしいわ~。エミリアちゃん、これもどうぞ」

エミリア「あ、ありがとうございます(もう15品目なんだけど・・・おなかが限界・・・)」

シャルロット「エミリアさん。暴食は罪、ですよ」

アイラ「かまわんかまわん。今日は無礼講じゃ。シャルロット、お主もどんどん食え!そしてその胸をもっと育てるのじゃ!目指せ100!」

シャルロット「東雲さん、あとでお話があります」

ありす「み、みんな、たのしそう、ですね」

クレプリ「オレっちたちも楽しむさね!ありす。ほら、こっちに抹茶プリンもあるさね!」

ありす「わ、わ、ま、まってよぉ」

葵「転校生さん、お待たせしました。父とのお話は終わりましたので、こちらに戻ってまいりました」

葵「いろいろお話ししましたよ。この前の旅館の話とか。あのコーヒー牛乳の飲み方は、父も知らないことでしたようで、大変興味を持っていました」

葵「転校生さんと一緒にいると、いろんなことが知れますね!」

『皆さま、ご食事中のところ申し訳ございません』

葵「あら、なんでしょうか。・・・いえ、わたくし、何も聞かされておりませんので。そもそも今日の会食の理由すら・・・」

『大変長らくお待たせいたしました。これより、グリモワール魔法学園所属、冷泉葵様と転校生様との結納の儀をとり行わせていただきます』

葵「!?」

ミナ「!?」

恋「!?」

アイラ「!?」

あやせ「あらあら~」

エミリア「!?」

シャルロット「まぁ」

梓「!?」

千佳「!?」

律「やっべー!超ロックじゃん!」

みちる「!?」

ソフィア「!?」

真理佳「!?」

明鈴「?」

小蓮「?」

ましろ「!?」

ちひろ「おめでたいですね~」

七撫「えっ!結婚するの!?」

月詠「!?」

ノエル「うぇっ!?」

ありす「・・・」

葵「ど、どういうことですか!?わ、わたくし、お父様に聞いてまいります!」

葵「お父様!どういうことですか!わたくし、このようなこと聞いておりません!・・・え?そもそもそのための会食ですって!?」

葵「それでもなぜ突然このようなことを!・・・去年の雑誌、ですか?」

葵「はい。確かに白無垢を着ました。クエストの時に皇さんの事務所の人にお願いされて・・・はい。確かに相手役は転校生さんがなさりましたが」

葵「それでティンときた!?何を言ってるんですか!・・・確かに、家が決めた相手とはずっと聞かされておりますけども!」

葵「転校生さんも困ってしまいます!今すぐ取りやめを!」

葵「・・・も、もう大々的に告知をしてしまったんですか!?」

葵「て、転校生さん、どうしましょう!」

葵「はっ!そうです!転校生さんはまだご結婚できる年齢じゃありません!」※このスレでは17歳設定で

葵「ですから、これは無効です!無効!・・・こ、婚約はできる、ですか!?」

葵「だとしても、こんな、当人の意に反したやり方はだめです!」

葵「あ、えっと、わたくしは、その、いや、というわけではありませんが・・・むしろ、転校生さんなら・・・」

葵「で、でも!転校生さん側の都合もあります!」

葵「だって!転校生さんは、ロリコンさんなんですから!わたくしなんかを相手にするはずがありません!」

葵「お父様!転校生さんに詰め寄らないでください!そんな風にしては転校生さんが!」

葵「え、わ、わたくしから、訊けというのですか?・・・わかりました。転校生さん、ちゃんと断ってくださいね。こんなこと、絶対にいけませんから」

葵「では、転校生さんにお聞きします」

 































葵「わたくしと、添い遂げてもらえませんか?」



























 

ドカーン!!!!!!!!

葵「!?な、何の音ですか!?」

『ひぃ!なんなんだ!』

『に、逃げろ!何かいるぞ!』

『侵入者だ!とらえろ!』

『やめろ!屋敷を破壊するな!』

葵「そ、外でなにが・・・」

葵「転校生さん!行きましょう!私たちは魔法使いです!何かできるかもしれません!」

葵「冷泉葵、行きます!」

~学園~

虎千代「なるほど、謎の襲撃者によって会食は中止、冷泉と転校生の婚約もうやむやになったと」

梓「そうッス。いやー、マジで焦りましたよ。二重の意味で」

月詠「で、結局どういうことだったの?・・・ああ、去年のブライダル写真のやつねぇ」

浅梨「私やありすちゃんも着たあれですね。みなさんきれいでしたね」

葵「申し訳ございません!あれを見て父が『こんなに幸せそうなら、こいつに葵を任せるしかない』と考えたそうで・・・」

虎千代「過ぎたことは仕方がないさ。冷泉自身にはその気はなかったみたいだしな。しかし、いったい誰が襲撃したのやら」

月詠「それが、最初の煙にまぎれてだれも相手の姿を確認できてないのよね」

アイラ「じゃが、あれは魔法じゃったな」

梓「『ライ魔法師団』ッスかね」

アイラ「いや、違うじゃろ。あくまでやつらはただの魔法使い至上主義。普通の金持ちの家ならまだしも、魔法使いがいる冷泉の家を、わざわざこのようなタイミングで襲う必要はなかろうて」

葵「幸いにも、家の者に怪我はありませんでした。あくまでも会場が破壊されたのみだそうです」

虎千代「しかし、これではまるで『今回のパーティーを邪魔したかった』かのようだな」

梓「そんな人らごまんといるでしょ。まあ、懲罰房に入ってる人もいるッスけど」

虎千代「・・・兎ノ助から連絡がきたが、その時間帯に学園から出たものはいないらしい。ということは、外部の者か、既に学園外にいた者か、会場内にいたものか、のどれかになるだろうな」

月詠「今回の件といい、風紀委員の件といい、なーんかクサいわね」

梓「風紀委員は自分以外が全滅ッス。自分はまあ、そう簡単に一人になることはないんで、襲われにくいんスかね」

月詠「あんた、最近天文部の子たちとずっと一緒にいるもんね」

梓「風紀委員だけじゃなく、学園生が次々と襲われてるッスからね。せめてぶちょーたちには危険が及ばないように、と思ったんですが。どーせ先輩の近くには必ずだれかがいるし。主にありすちゃんとか」

アイラ「とにかく、今はできるだけ一人にならぬことが重要じゃな。小学生のように集団下校でもしてみるか?」

虎千代「それはいいな。部活があってもなくても、少なくとも3人以上で行動するよう呼びかけるか」

月詠「あたし、浅梨とは帰りたくないわよ」

浅梨「え~なんでですか?」

月詠「この前あんたが勝手にいなくなったと思ったらポーランドに行ってたからでしょうが!」

服部「マジッスかそれ。ヤバいッスね」

浅梨「いつの間にかついちゃってるんですよね~。先輩と一緒ならこうはならないんですけど」

虎千代「服部、転校生を呼んでやれ。我妻がまたどこかに行く前に」

梓「了解ッス!」

~寮~

ありす「びっくり、しました」

転校生「僕もびっくりだよ」

クレプリ「いきなり結納だーなんていわれて、いきなり会場が爆発したもんな。無理もないさね」

ありす「ぇ、えっと、転校生さん、結婚、したかったですか?」

転校生「あー、えーと、絶対に嫌!っていうほどでもないんだけど、まあ、まだそれを考えるには早すぎるかなと」

ありす「ありすも、転校生さんと、ドレス着て、写真、撮りました」

転校生「撮ったねー。あの時はかわいかった、というよりきれいだった」

クレプリ「おお、言うねえ」

転校生「ウェディングドレスを来た女性っていうのは、どこかしら魅力的なんだよね。神聖さがあるというか・・・」

ありす「~♪」

転校生「まあ、あれが発端でこうなったわけだけれど・・・(しかし、もし、本気で、葵が、結婚してくれと言っていたら、僕は・・・)」

ありす「・・・」

クレプリ「まあ、今回はみんな何事もなくてよかったさね」

ありす「転校生さん」

転校生「うん?」

ありす「あした、おでかけ、しましょう」

転校生「いいよ。どこに行きたい?」

ありす「この、デパートに―――」

To be continued・・・

今回はここまで。カレーって爆発するものだったんだね、知らなかった(小並感)
正直あんな美少女に本気で結婚申し込まれたら承諾するしかないと思うんだ。今回は本気ではなかったけど。
転校生はいろんな人にいろんなこと仕込まれてるから3,4ヶ国語ぐらい喋れそう。ギターもコード見ればできる的なこと言われてたし、覚えは早い方なのかも。
無知な葵にいろいろなことを教えてあげたい(KENZEN)

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越水ソフィア

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冷泉葵

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海老名あやせ

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エミリア・ブルームフィールド

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東雲アイラ

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雪白ましろ

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李小蓮

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雀明鈴

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ヤヨイ・ロカ

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南条恋

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双美心

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双美心
リンクミスってたので


ついに沙紀とイブ達風紀委員がやられたか…

 




















ありす「転校生さん」


















 

ありす「お待たせ、しました」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「よう!少年!さすが早いな!」

ありす「今日は、よろしく、おねがい、します」

クレプリ「頼むぜい!・・・ところで、その背負ってるカバンはなんだ?」

クレプリ「え!?オレっち今日はその中で過ごすのかぁ!?」

ありす「ど、どうして、ですか?」

クレプリ「確かに今日はかなり歩き回るが・・・あー、歩幅がなぁ」

クレプリ「たしかに、少年の1歩はオレっちの10歩さね。ついていこうとしたらオレっちは10倍の速さで動かなきゃならんわけか・・・むむむ」

ありす「でも、いいん、ですか?」

ありす「重く、ないですか?」

クレプリ「なるほど、そのために普段から鍛えてる・・・って違うだろおい」

クレプリ「まあいいさね。今回はしかたな~く入ってやるさね。でも、次からはちゃんと考えるんだぜ!たとえば・・・抱っこひもとか」

ありす「それだと、ちょっと、新婚気分、ですね」

クレプリ「ありすは気が早いなぁ。でも、結婚できるのはもちっと先さね。ありすは13歳だからな。少なくとも3年後さね」

ありす「ここ、です。今日は、ドール服、フェス、なんです」

ありす「お人形用の、お洋服が、たくさん、おいて、ます」

クレプリ『さすがに買えないけどな。高いし。だから、あくまでも見るだけさね』

マスター,コレトカステキジャナイデスカ?
キラキショウ、コレ、オレガツクッタヤツナンダケド
マア、ソウダッタンデスノ。サスガマスターデスワ

ありす「動く、お人形?」

クレプリ『オレっちを動かしてるありすが言う話じゃないさね』

ありす「でも、あのお服、とても、すごいよ?」

クレプリ『まあそうだな。さすがのありすでも、あそこまでのもんは作れないさね。なんていうか、レベルが違いすぎる』

ありす「いつかは・・・」

クレプリ『その意気さね!』

ありす「・・・あれ?転校生さん・・・ぃない・・・」

クレプリ『えっ、でもオレっちはありすのそばに・・・キジ撃ちにいったのかな?』

ありす「キジ撃ち?」

クレプリ『女の子で言うお花摘みさね。まあ、それだとさすがにオレっちを背負ったまま行くわけにはいかないさね』

ありす「あ、転校生さん・・・」

クレプリ『遅いさね!どこ行ってたんだ!トイレにしたは長すぎるさね!』

ありす「あ、これ・・・さっきの、服、ですか?」

クレプリ『えっ!?マジか!ありす!よかったな!』

ありす「あ、えと、ありがと、ござい、ます」

クレプリ『ちなみに、いくらぐらいした?・・・うぇ!?』

ありす「ぜ、ぜろが、6つ・・・」

クレプリ『少年・・・男前さね』

ありす「ど、ど、ど、どうしよう・・・なんだか、すっごく、重く・・・」

クレプリ『それは金額の重みさね・・・少年、持っててくれるのか?』

ありす「わ、わ、あ、ありがと、ござ、ます」

クレプリ『・・・ってカバンに入れるのか!オレっちのスペースが狭くなる~』

ありす「クレプリちゃん、がまん、して」

クレプリ『ああ、ありすにすら見捨てられたさね・・・』

オニイサン!メールダヨ!イヤーノエルチャンニメールコールシテモラエルナンテオニイサンハシアワセm

クレプリ『少年、風槍の嬢ちゃんからメールさね』

「From ミナ・フランシス(ry
 件名 サーヴァントよ!しっかり読め!
    
 本文 其方を我々が苦しみから解き放とう。
    この円卓の騎士の力をもってすれば、
    簡単なことだ。何、心配はいらん。我
    らには封じられし力がある。深淵の力
    によって学園の犬共を退けることなぞ
    げに容易いことだ。13:30まで我らは
    ロスト・ワールドで待っているぞ。 」

ありす「ロスト・ワールド?」

クレプリ『どこなんだ?・・・「おそらく、部室」?何をどうやったらこれが部室に?』

ありす「熊本弁検定、準二級、なんですか?・・・すごい、です」

クレプリ『じゃあ、荷物もあるし、とりあえず学園に戻るか』

~学園 噴水前~

13:30

ありす「到着、です」

クレプリ『ふ~、これで一息つけるさね。少年、早いとこオレっちを・・・』

ドサッ

ありす「て、転校生さん!?」

??「転校生くんには、しばらく眠ってもらったわ。私たちの計画のために」

ありす「あ、なた、たち、は」

卯衣「こんにちは、楠木さん」

恋「今日は楽しかったか?」

梓「ま、先輩とのデートなんで楽しくないわけないッスよね」

心「デパートまで行ってたんですね。ここ、どうやらドール服フェスタをしてたみたいです。何か買ってもらいましたか?きっと買ってもらいましたよね。いくらぐらいしたんですか?とても高かったですよね。そんなものを買ってもらえるなんて、愛されてるんですね」

ミナ「そのようなことはどうでもよい。今、我らの目的はただ一つだ」

天文部「「「「「(先輩)転校生(さん)(くん)を手に入れること」」」」」

ありす「・・・!」

ミナ「ほう、立ちふさがるというのか。あくまでも、我らと敵対するというのだな」

ありす「転校生さんは、ありすが、守り、ます」

ビーッ!ビーッ!ビーッ!

梓「おや?自分のデバイスに連絡が来ましたね。ふむふむ、『各風紀委員に告ぐ。転校生がピンチだ。至急救出せよ』ですって」

ありす「!?」

卯衣「服部さん以外の風紀委員はすべて潰したわ。みんな仲良く保健室でおねんねよ」

ありす「・・・」

心「無駄ですよ。ありすちゃんのデバイスは、すでに私がハッキング済みです。動きませんよ」

ありす「!?・・・」

梓「隙だらけッス!忍者キック!」

ありす「きゃっ!あっ、デバイス、が」

恋「そいや!」

グシャ

恋「お主のデバイスはつぶした。これで万が一もなくなったの」

ミナ「・・・」

卯衣「さあ、そこをどいてもらうわよ」

梓「すいませんね。自分ら、先輩が欲しいもんで」

心「転校生さんは、一般生徒だけじゃなくて、生徒会や報道部、宍戸さんにまで狙われてますからね。私たちがお守りするんですよ」

恋「直接的にはわっちらが、電子分野では心が、その他外敵には梓も卯衣もおる。魔物じゃろうがなんじゃろうが負けはせんよ」

ミナ「特に、精神的にもサーヴァントを救ってやらねばなるまい。かのものは我らが同胞。組織の好きにさせておくわけにはいかんのだ」

ありす「・・・それで、これ、ですか?」

卯衣「最初の攻撃は仕方のないことよ。転校生くんは優しいから、あなたやほかの学園生を排除しようとすれば庇うはず」

卯衣「だけど、私たちはそのような転校生くんのやさしさに漬け込むやつらが許せないの」

心「転校生さんの信頼を裏切って、転校生さんのやさしさに漬け込んで、転校生さんを意のままにしようとする人なんて、許せませんよね」

梓「自分、ずっと風紀委員で先輩のために働いてきたッスけど、まあ先輩を狙う輩の減らないこと。じゃあ、もういっそ先輩を手の届かない所へ連れていけばいいんじゃないかと思いまして」

恋「衣食住すべてぬかりないぞ。金銭的にも問題ない」

ミナ「そろそろ話は終わりだ。辞世の句は詠んだか?」

ありす「・・・っ!」

梓「大丈夫ッス。痛いのは一瞬ッスから」

恋「崇め、奉るがよい!」

心「穴掘って、埋めてあげます!」

卯衣「消えなさい」

ありす「!!」

ありすに4人の魔法が襲いかかる!

 










卯衣「・・・生命反応あり、呼吸正常、脈拍正常、出血無し・・・どうして」

梓「マジっすか!?結構全力でやったッスよ!?」

心「楠木さんには戦闘能力は皆無なはずです。なのに、どうして」

 

















「遅くなったね」























 

鳴子「よく持ちこたえてくれた!」

心「遊佐、さん」

虎千代「風紀委員を襲っていたのはお前たちだったか」

恋「生徒会長か」

つかさ「ふん。この程度か。つまらんな」

梓「あちゃー、生天目先輩ッスか」

ましろ「こんな攻撃じゃ、劇のお遊びにもなりませんよ」

ミナ「氷の狂言師!」

卯衣「卒業生四人組ね・・・でも、いったいどうして・・・」

「楠木ありすに呼ばれたんだ」

エレン「正確には、こいつの人形に、だけどな」

クレプリ『へっへーん!電話係の狂った姫様をなめんじゃないさね!』

卯衣「転校生くんの、カバンの中に・・・!」

クレプリ『運が良かったさね。今日はたまたまさね』

恋「にしても、タイミングが良すぎやせんか?まるで、ちょうど待ち構えておったかのようじゃったぞ」

「準備はしておきましたから」

風子「よーやく尻尾をだしましたね。確信がなかったので今まで泳がせていましたが、まー今回は逃げられると思わないでくださいよ?」

怜「まったく、ひどくやってくれたものだ。大丈夫か、楠木」

紗妃「服部さん、あなたも風紀委員でありながら、そのようなことをするだなんて・・・」

イヴ「それに転校生さんに手を出した。ただで済むと思わないでくださいね」

卯衣「そんな、確かに半年は動けないほどの重傷を負わせたはず!」

風子「あんたさんは魔力があれば傷だろうが何だろうが関係ないから忘れてたんでしょーが、グリモアには優秀な保健委員がいるんですよ」

ゆかり「まったく、あんな怪我させちゃって・・・大変だったんだからね!」

梓「んー、どうしましょ、予定が狂っちゃいましたね」

虎千代「かなりの劣勢じゃないのか?諦めたらどうだ」

卯衣「・・・諦める?どうして?」

メアリー「てめー、この状況が見えてないのか?お前らは今ほぼすべての学園生に囲まれてんだぜ?頭脳が間抜けだな」

聖奈「今、お前らの状況は、将棋やチェスでいう「チェック・メイト」だ。降参しろ」

アイラ「さて、まだ抵抗するかの?」

梓「まあ、こんなことも想定はしてたんで。もちろん、対策はしてますよ」

メアリー「・・・なにか、仕掛けてくるな。楠木、お前、転校生の傍を離れるなよ」

ありす「わかり、ました」

卯衣「私たちの目的はあなたたちと戦闘することではない。あくまでも、転校生くんを手に入れること」

焔「だから、どうした?」

梓「そうっすね、例えば、自分らが『学園に爆弾がある』とか言ったらどうします?」

虎千代「なっ、いつのまに!?」

梓「まあ、今から仕掛けるんで語弊はありますけど」

虎千代「くっ!逃がすか!」

エレン「服部は我々精鋭部隊に任せてもらおう」

メアリー「おまえら、準備はいいな!」

焔「いつでもいける!」

浅梨「やれます!」

風子「どうやって服部に追いつくんです?」

エレン「これを使う。対大型魔物制圧用装置、そう」

 
















エレン「立体起動装置だ」





















 

それエレン違いwww

心「えへへ・・・」

聖奈「どうした?何がおかしい」

心「なにしたと思います?何してると思います?」

心「学園のメインシステムをですね、ちょっと乗っ取ったんですよ」

怜「なんだと!?」

心「すでに、ウィルスを仕込んであります。私がある操作しなければ一定時間後に勝手に学園のありとあらゆる情報をネットの海に流すようにしてるんです」

紗妃「そんなことをしたら!」

心「そうですよね。困りますよね。困るじゃすまないですよね。・・・じゃあ、言いたいことはわかりますよね?」

イヴ「それは、はったりではありませんか?」

鳴子「・・・残念ながら本当のようだ。学園内のあらゆるデータへのアクセスができない。ウィルスはともかく彼女がすべてのシステムを掌握しているのは本当だ」

心「やっとわかってくれましたね」

心「それじゃあみなさん、私たちの邪魔をしないように」

心「穴掘って、埋まってくれませんか?」

アイラ「前々から、お主は妾とキャラが被っておってムカついていたんじゃ」

恋「知らんわ。お主と違ってわっちは機会も操作できるぴちぴちのJCじゃ。ババァはすっこんでおるがよい」

シャルロット「神よ、迷える子羊に正しき道を・・・」

恋「神に祈っても転校生は救えんぞ?」

エミリア「どうして、どうしてなんですか!どうしてあなたは!」

恋「ふむ、わからんでよい。わかられたいとも思わん」

あやせ「あらあら、悪い子ね」

恋「世の中いい子なんておらんじゃろ。あの仲月とてあの様じゃ」

恋「そろそろいいか?」

アイラ「ふむ、小童がどうやって妾に挑むのか見物じゃの」

恋「わっちは絵を描いて実体化させる魔法を使う。どんなものでも絵に描けば出すことができる」

シャルロット「・・・それで、何を描いたんですか」

エミリア「えっ?でもどこにも描いてなんか・・・」

あやせ「だめよ~。「ここで描いた」わけじゃなくて「描いて持ってくる」にきまってるじゃない。特に、こういう状況を想定してたんだったらね」

エミリア「でも、『描いた絵を実体化させる魔法』じゃなくて『絵を描いて実体化させる魔法』ですよね?だったらここで描かないと意味がないんじゃ・・・」

恋「画竜点睛ってしっておるか?」

エミリア「レックウザが使うあれですね!」

恋「違う」

あやせ「大切な最後の仕上げのことね」

恋「そうじゃ。かつて、龍の絵を描いたものがおっての。あえて、その龍に目を書かなかったんじゃ。じゃが、龍に目を描き入れると、たちまち描いた龍が本物となって飛び去って行ったという故事から来ておる」

アイラ「なるほど、未完成の絵を持ってきておるのか」

恋「察しがいいの。そう、あと一仕上げするだけで終わる絵じゃ。では、いでよ『青眼の究極龍』!!」

卯衣「無駄よ。無駄無駄。あなたたちの攻撃は、あたりすらしないわ。あたらなければどうということはないの」

つかさ「ふん。ウザったいやつだ。飛んでいるから攻撃しにくいことこの上ないな」

虎千代「それに、以前より、機動力が格段に上がっている。空中から一方に攻撃されてしまっては、面倒だな」

風子「さすが、昼間に肉眼で星を観察できる目の持ち主です。あの距離でも正確にこちらを補足してきますね」

真理佳「しかも!一発!一発が!重い!」

ましろ「想いの力は重い・・・ふふ」

小蓮「ましろ!ダジャレ言ってる場合じゃないネ!」

ましろ「一応、冷気を放ってはいますよ。ですが、動きが鈍くなる気配すらありませんね。とんでもない相手です」

卯衣「無駄なのよ。あなたたちと私では懸けているものが違う。覚悟が違う。だから敵わない。だから届かない。だから弱いのよ」

つかさ「ほう、言ってくれるじゃないか」

卯衣「ただの戦闘狂に負けるとは思わないわ」

月詠(あの距離で叫びあってるっていうのがシュールね。・・・あ、因みにあたしは立体起動装置を使いこなせなかったからここで転校生を守ってるわ。ちょッとつかっただけでしばらく筋肉痛で動けなくなったし。てか今も立ってるだけできついし)

七撫「あなたは、何もしてこないんだね」

ミナ「・・・」

千佳「なんか言いなさいよ。こっちは駆り出されて迷惑してるんだからさぁ」

ミナ「・・・」

律「だんまりだな」

純「これって捕まえた方がいいのかな」

ノエル「うーん、お姉ちゃんたちみんなあっちにかかりきりだからなぁ」

萌木「と、とりあえずもう少し様子を見ましょう」

ちひろ「は~い」

ミナ「・・・」

梓「いや~、やるッスね、みなさん」

エレン「魔物を駆逐するためだ。第八次侵攻では超大型の魔物が出ると聞いている。地を這っているだけでは相手取れんだろう」

メアリー「ニンジャ・スレイヤーをあらかじめ読んでおいたしな。んで、どうするんだ?こっからどうやってお前は逆転するんだ?」

焔「妙な真似をしてみろ。焼き尽くして・・・」

浅梨「だめですよ。相手は爆弾持ってるんだから、火気厳禁です!」

梓(しっかし、上も下も前も後ろも完全に囲まれてるッスね。これは正直、ヤバいッス)

エレン「駆逐してやるさ。奴を狙うものは、一人残らず」

心「どうします?まあ、皆さんに選択肢はないんですけどね」

心「このウィルスはメインシステムに誰かがアクセスしたらしばらくの間動かないようにしています」

心「そして、このパソコンはメインシステムにアクセスできる唯一のモノです」

心「しかし、ほぼ常にスリープモードになっていて、起動するたびに毎回パスワードが変わるので私でも普通にやったら無理です」

心「私の魔法でしか、アクセスできないんです」

心「みなさん、もう何もできませんよね」

鳴子「・・・確かにそうだね。ここにいる僕たちにはなにもしようがない」

怜「なっ!じゃあ、どうするんだ!」

紗妃「もしかして、八方ふさがり、ですか?」

鳴子「僕たちでは手詰まりなのは確かだね」

心「じゃあ、なにをしたらいいか、わかりますよね?」

鳴子「・・・しかたない。それじゃあ」

鳴子「君のそれをとりあえず壊そうか」

心「えっ?」

怜「はっ!」

心「ひぅ!」

ガシャン

紗妃「これで、まあ再起不能でしょう」

心「ああ・・・高かったのに・・・」

鳴子「君たちがしていることに比べたら安いものさ」

心「でも、もう私には止められませんよ。知りませんからね。私は悪くないです。だって、あなたたちが私の忠告を無視したから」

鳴子「・・・普段の君からは想像できないようなセリフを言うんだね」

心「何も謝ることなんてありませんから。だって、天文部のみんなも、転校生さんも、私のことを全部受け入れてくれるんですよ」

心「私のすることは全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部」

心「受け入れてくれるんです。ですから、私は」

心「何も謝りなんかしませんよ」

鳴子「・・・なるほど。だが、こちらの勝ちだ」

心「はい?」

鳴子「電話がつながっているよ。今音量を上げる」

結希『残念だったわね。確かに脅威ではあったけど、何とかなったわ』

天『如月天の科学力は世界一ィィィィィ!ちょっと手間取ったけど、情報が外部に流れることはないわ』

心「そんな、どうやって!」

結希『簡単よ。この学園のネットワークを物理的にシャットアウトしたの』

心「え?そ、そんな・・・科学力関係ないじゃないですか!」

結希『貴方の魔法ならそれぐらい突破できるのだろうけど、媒体がなければ意味がないわよね』

天『ふん!科学者舐めんな!』

鳴子「チェック・メイトだ」

恋「くっ!」

アイラ「ふん、他愛もない。こんな雑魚、妾の気化冷凍法で余裕余裕」

エミリア「ドラゴンタイプはこおりタイプの攻撃に弱いんですよ!」

恋「それ以外も倒しておるくせによく言うわ。大魔王ゾーマや魔人ブウ、魔人アリスまで用意したというのに・・・」

シャルロット「想像上の悪魔ごときに負ける我々ではありません。これぞ、神の思し召し」

あやせ「それに、絵の具も筆も壊したから、もう何もできないわね~」

アイラ「諦めろ。お主一人で妾達を相手取るのは無理だった。チームワークが差をつけたわけじゃな」

恋(全員バラバラに戦っておったくせによく言うわ)

恋「じゃが、ここまで、かの」

卯衣「くっ、損傷率32%・・・まだ動ける・・・」

つかさ「まだやるか、面白い。もっと私を楽しませてみろ!」

虎千代「冷泉には感謝しないとな。あいつが狙撃してくれなければ攻撃すら当てられないままだった」

葵「楯野さんからアドバイスをもらったんです。飛行ユニットは弓に弱い、と」

風子「さーて、風紀委員含む学園生を襲ったおとしまえ、どうつけてくれますかねぇ」

卯衣「・・・攻撃!」

つかさ「無駄だ」

卯衣「どう、して・・・どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして」

聖奈「立華。お前は今感情が暴走しているだけだ。初めて社会的欲求を持ったばっかりにそれに溺れてしまっているだけだ。少しずつ、治していこう」

卯衣「そんなことないわ。私は自分の感情を制御できている。できているからこそ彼を想っている。彼を想っているからこそ私は彼を救わなければならない。そのためになら命だって懸ける。たとえこの命を失ってでも彼をあなたたちの魔の手から逃れさせるのよ。あなたたちにはわからないでしょうね。所詮は彼を利用して彼を自分のものにしようとしか思ってない連中だから。だから彼は傷つくの。何度も何度も心を痛めてしまうの。彼を救えるのは私たちだけなのよ。だから」

卯衣「邪魔を、するなっ!」

月詠「見事なブーメランね。今自分がやってること理解できてるの?」

虎千代「・・・すまんな、再起不能にさせてもらうぞ」

ましろ「覚悟してください」

卯衣「おまえらなんかに!おまえらなんかに!負けて、たまるもんか!」

 


















「もういい!」



























 

卯衣「!?」

恋「!?」

梓「!?」

心「!?」

ミナ「・・・降参だ。我々円卓の騎士は、学園生の前に敗北を喫した。もはや、我らに勝筋はない。さすれば、もう、戦うことはないだろう」

虎千代「・・・なるほど」

ミナ「今回の件は我が皆をたきつけたのだ。我がサーヴァントを手に入れるために円卓の騎士達を利用したに過ぎない」

ミナ「すべての咎は、我にある」

風子「ほう?」

紗妃「・・・どういうつもりですか?」

卯衣「部長・・・なぜ・・・」

ミナ「我は、いや、ミナは、また、転校生と遊びたかっただけだ。天文部のみんなと一緒に、みんなで遊びたかっただけだ。でも、これじゃあ、そんなこと、できないじゃないか。みんなで、遊べなくなるじゃないか。そんなの、だめだ」

梓「ぶちょー・・・」

恋「ミナ、お主・・・」

心「ぶ、ちょう?」

ミナ「さあ、我を捕らえるがよい。抵抗はしない」

エレン「さて、ああいっているが、どうする?服部」

梓「どうするもこうするも、リーダーが降参って言っちゃったッスからねぇ。それに従うしかないッスよ」

心「ご、ごめんなさいごめんなさい!ほんの出来心だったんです!」

恋「・・・ミナだけが悪いわけあるまい。わっちらは、ミナが言ったのを口実にしておっただけじゃ。わっちらも捕まえてもらわんとな」

卯衣「ふ、ふざけないで・・・」

卯衣「何のために、私が、ここまでしてきたと思っているの」

イヴ「往生際が悪いですね。勝負はもう終わりました」

ありす「・・・!転校生、さん。動いちゃ、だめ、です。あぶない、です」

卯衣「こんなところで終わったら、転校生くんが救えないじゃない。転校生くんを守れないじゃない。転校生くんはまた傷つく。傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて、いずれ、人を嫌ってしまう」

卯衣「そんなことは、だめ。彼から嫌悪の感情を向けられるだなんて、あってはならないこと。こんな中途半端で終わっては、また彼が傷つくダけ」

月詠「転校生!そっちに行っちゃだめよ!」

卯衣「まタ彼は人ヲシん頼できなクナル。そうしたラわタシもきらワレテしマウ」

卯衣「彼ヲウらぎルわケにはイカナイ。彼ニきらワれてシマっテは私にイキるカチナドなくナる」

卯衣「私は、わたしは、わたしハ、わタしハ、ワタしハ、ワタシハ」

卯衣「トマルワケニハイカn」

ズキュウウウン


鳴子「特ダネ、いただきだ!」パシャッ

風子「!?」

エミリア「なっ!?」

月詠「え!?」

怜「は!?」

イヴ「な!?」

虎千代「おお!」

萌木「あわわわわわ」

心「て、転校生さん!?」

アイラ「やりおったな!少年!」

メアリー「ヒュー!」

梓「おおー」

ミナ「こ、これは、禁忌の・・・」

あやせ「あら~、お熱いのね~」

紗妃「ふ、ふふふ不純異性交遊です!罰則です!罰則!」

ましろ「みてるだけで溶けてしまいそう・・・」

真理佳「うわあああ!先輩が!先輩が!」

つかさ「ふん」

焔「さすが転校生!あたしたちにできない事を平然とやってのけるッ」

浅梨「そこにシビれる!あこがれるゥ!」

ありす「・・・」

クレプリ『何があったんさね!オレっちにも教えてくれー!』

卯衣(・・・!?これは、マウストゥーマウス、口付け、キス、接吻、男女が愛を確かめる行為・・・?)

卯衣「!?!?!?!?!?!?!?」

卯衣「て、転校生、くん?」

転校生「ごめん、言葉じゃ届きそうになかったから、強硬手段に出させてもらった」

卯衣「で、でも、いまのって、き、キス、よね」

転校生「僕が、君を嫌ってないっていう証明。これしか思いつかなかったんだ」

卯衣「て、転校生くんは、わたしを、嫌って、いない?きらわ、ない?」

転校生「嫌うものか。たとえ、智花だってももだって結希だって香ノ葉だって姫だって刀子だって自由だって」

転校生「絢香だって薫子だってチトセだって初音だって沙那だって夏海だってさらだって秋穂だって春乃だって」

転校生「そして、卯衣、君であったとしても、僕は、僕を、自分を好いてくれる人間を、嫌いになんかなれないよ」

卯衣「で、も、あなた、は、桃世さんを、こわがった、り」

転校生「怖いさ。いまだって怖いよ。卯衣がいきなり攻撃してこないかとおもってびくびくしてる。いきなり上空に連れていかれたりしたらどうすることもできないしね」

転校生「ほら、足もガクガクだ。生まれたての小鹿みたいになってる」

卯衣「だったら、どうして」

転校生「言っただろ。僕が、卯衣を、嫌ってないってことの証明だって。それとも、これだけじゃ信じられないかな?」

卯衣「で、でも、転校生くんは、私を、着信、きょ、ひ、して」

転校生「・・・えっ?そもそも、最近卯衣からメール来てないよ?」

卯衣「でも、私、確かに」

転校生「・・・クレプリ!」

クレプリ「ほいよ、少年」

転校生「・・・うん、やっぱり来てないよ。履歴に残ってない」

卯衣「えっ?で、でも、ほら、この日、私、送信履歴が残って・・・」

転校生「この日は、隔離一日目の日だね」

風子「あっ」

紗妃「あっ」

怜「えっ?」

イヴ「えっ?」

梓「そういや、立華先輩からメール来てましたね。自分も見たッスよ」

転校生「・・・風子、紗妃、どういうこと?」

紗妃「あの、ですね、その、転校生さんが、心労で疲れていらっしゃったので、原因となった人物に関わらせるわけにはいかない、と思いまして・・・」

風子「転校生さんがお休み中に大量に『ごめんなさい』が書かれたメールが届きましてね、あの時の転校生さんに見せたら卒倒してしまうんじゃないかと思いまして・・・」

風子「す、すぐに立華を探しに行ったんですよ?でも天文部の部室にも魔道兵器開発局にもいなくてですね・・・」

イヴ「そういえば、急いで出て行ってましたね」

ノエル「あれは立華さんを探してたんだ」

転校生「・・・人のデバイスを勝手にみるのはよくないんじゃないかな」

風子「・・・ごめんなさい」

紗妃「ごめんなさい・・・」

クレプリ(オレっちも今日勝手に見たのは内緒さね)

卯衣「よかった、私は、転校生くんに、嫌われていなかった」

卯衣「よかった、よかった」

卯衣「あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゆかり「ちょ、ちょっと落ち着いて!」

シャルロット「このまま、泣かせてあげましょう。彼女にはそれが必要です」

エミリア「ぐすっ、感動的ですね」

あやせ「素敵ですね~」

卯衣「よかった、よかった・・・」

転校生「うん、だいじょうぶ、だいじょうぶだよ」

虎千代「・・・で、どうする?今回の件は」

風子「あー、どうしましょうかね・・・正直扱いに困ります。ウチらも原因の一端を担っているわけですし」

紗妃「でも、他の生徒に重傷を負わせた事実は変わりませんよ。罰を与えないわけには・・・」

鳴子「・・・じゃあ、こういうのはどうだろう。僕らは、『ちょっと天文部の子たちと喧嘩をしただけ』だ。ヒートアップして『ちょっとだけ魔法を使っちゃったけど、でもただの喧嘩』だ」

怜「・・・私は、それでいい。他の者を見る限り、反省もしているようだしな」

イヴ「異論はありませんが、委員長、どうします?」

風子「・・・しゃーねーです、そーいうことにしときましょー。じゃないと、ウチらは他の生徒も罰さなくてはいけなくなるので。しょーじき、そーなるとめんどくせーです」

真理佳「よかった!これで解決ですね!」

月詠「ふぅ~ひやひやしたわよ」

エレン「今回は、忍者相手でも立体起動装置は十分使えることが分かった。収穫はありだな」

メアリー「あ~、なれねーことすると疲れるもんだな。アタイはもう帰る」

つかさ「私もだ。これ以上茶番に付き合う気はない」

ましろ「皆さん、里中さんがお料理を作ってくれています。みんなでパーッと、パーティーでもいたしましょう・・・うふふ」

明鈴「賛成さんせ~い!ボクもうおなかペコペコアル!」

小蓮「ここに来る前もさんざん食べてたのに・・・」

萌木「転校生さんが、あんな熱烈なキスを・・・(そしてこのまま二人は結ばれ、学園内での公認カップルとしていつしか行動が黙認されるようになり、ついには自室で・・・)」

ちひろ「萌木先輩~?」

アイラ「あー、無駄じゃ。その状態の萌木にはなにも耳に届かん」

ちひろ「そうですか~不思議ですね~」

焔「しっかし、やるなぁ、あいつも」

浅梨「私も先輩にキスしてほしいです!」

月詠「え、アンタ男よね?」

浅梨「はい、男の子ですよ?」

月詠「・・・?」

浅梨「?」

恋「あー、えーっと、じゃあ、お咎めなし、ということかの」

心「・・・ああ!忘れてた!私のパソコンが!」

梓「あー、グシャグシャですね。こりゃもう直らないッスね」

心「さ、最新モデルだったのに・・・まあ、まだあるからいっか」

梓「さすがッスね、ふたみん・・・」

クレプリ「ありす、オレっちたちも行くさね」

ありす「・・・」

クレプリ「ありす?」

ありす「・・・うん」

『From 鳴子さん
 件名 今日はいい夜になると思うよ
 本文 僕の情報では流れ星が見えるって話だよ。屋上にでも
    行けば見えるんじゃないかな。
    関係ないけど、これからちょっと親戚に会いに行くん
    だ。
    とってもかわいい子なんだけどね、いつか合わせてあ
    げたいな。君はロリコンだから喜ぶと思うよ。   』

~夜 屋上~

卯衣「・・・転校生くん」

転校生「隣、いいかな?」

卯衣「どうぞ」

転校生「・・・」

卯衣「・・・」

転校生(やばい、超気まずい。仮にもこっちからキスした身だしこっちからアクションを起こしたほうがいいのだろうか。いいにきまっている。よし、いくぞ!)

転校生「あのs」

卯衣「転校生くん、ごめんなさい」

転校生「・・・(せっかく決心したのに)」

卯衣「私たちがやっていたことは、ほかの人たちがあなたに対してやっていたことと相違ないものだったわ。自分であんなことを言っておきながら、守谷さんが言っていたように、同じ穴の狢だったのよね」

卯衣「反省、しないと。もう二度と、あなたを傷つけないためにも・・・」

転校生「・・・いいんじゃないかな」

卯衣「・・・どういうこと?」

転校生「人間なんだから、だれだって間違えることもあるさ。傷つけて、失敗をして、反省をして、それを次に生かして、成長する。それが、人間なんじゃないかな。たかが17年生きただけのひよっこの意見だけどね」

卯衣「・・・」

転校生「それに、卯衣は僕のことを想って、僕のことを助けようとしてくれた。手段はともかく、その考えはすごくうれしかったんだ。他の娘の名前を出して悪いけど、絢香とか、香ノ葉なんかもそうだね」

卯衣「間違えてたのに?」

転校生「間違えていたけど、ね。それに、卯衣の人間らしい部分が見れてよかった、とも思うよ。あんなに泣いた卯衣を見るのは初めてだったからね。かわいかったよ」

卯衣「・・・転校生くんは、優しいわね」

転校生「よく言われるよ。自覚はないけど。人として、当たり前のことをしている。ただ、それだけなのにな」

卯衣「それを、実行できる人はごく少数なんでしょ?なら、あなたはとても難しいことをやっていることになる」

転校生「難しい、か。そう思うんだね」

転校生「卯衣、突然だけど、生きるってどういうことだと思う?」

卯衣「・・・生命活動を維持する、だけではないの?」

転校生「僕は、そうじゃないと思う。生きるということは『欲すること』だとか『恐怖を克服すること』だとか『戦うこと』だとかいうのを見たことあるよ。これは、漫画の受け売りだけど」

転校生「それを踏まえたうえで、僕は、生きることって『想うこと』何だと思うな」

卯衣「どういうこと?それに、何を?」

転校生「なんでもいいんだ。食べ物のことでも、お金のことでも、大切な人のことでも。なにかを想うことができるのは、生きているものの特権だからね」

転校生「人間だけじゃない。たとえば、シローだってさらのことを想って生きているはずだ。そういう意味ではクレプリもそうかな」

卯衣「確かに、彼女の人形は生き生きとしているわね。本人よりもよっぽど活動的だわ」

転校生「そうそう。まあ、そんなわけだ。卯衣は依然、人間らしく生きることを目標としてるんだよね」

卯衣「ええ」

転校生「僕からすれば、立派な人間なんだと思うんだけどな。卯衣は、天文部のみんなのことや、結希のこととか、それに、僕のことも想ってくれてるんだよね」

転校生「だったら、それは立派に生きているんだと思うよ」

卯衣「・・・そう、言ってくれると、とてもうれしいわ」

転校生「おっ、流れ星だ」

卯衣「ほんと?・・・流れてないわね」

転校生「まあ、一瞬だからね」

卯衣「そういえば、流れ星に向かって3回願い事を唱えると叶うと服部さんが言っていたわ」

転校生「有名な話だね。とっても、ロマンチックだと思う」

卯衣「・・・以前の私は、特に願い事はなかった。寝たいだとか、メロンパンが食べたいだとか、そんなものだった」

転校生「・・・まあ、それもいいんじゃないかな」

卯衣「でも、今は違う。今は、しっかりと、願いたいことがあるの」

転校生「教えてくれる?」

卯衣「次に、星が流れたらね」

転校生「じゃあ、待とうかな。・・・寒くない?」

卯衣「大丈夫よ。私は風邪をひかないし。あなたの方こそ、だいじょうぶ?」

転校生「これでも男の子ですから」

卯衣「そうね。あなたは、男性。とってもすてきな、男性」

卯衣「・・・だから私は」

 


















―ずっとあなたの、隣にいたい―
























 

転校生「卯衣、今・・・」

卯衣「ええ。『1回だけ』願ったわ」

転校生「・・・これは、僕の方も返事を返さないといけないな」

卯衣「いいえ、さっきのは、ただの願い事。あなたに対する告白ではないわ。でも流れ星にお願いしたわけでもない」

転校生「・・・なんだそりゃ」

卯衣「流れ星なんかに、叶えさせたくないもの」

卯衣「自分の願いは、自分で叶える。でも、今の私ではあなたに不釣り合いだわ」

転校生「人間関係は、つり合いじゃないよ」

卯衣「私が、納得できないの。私は、まだまだ生まれたばかりの未熟児なの」

卯衣「ほんの少し前に、二次的欲求を身に着けただけの、子供なの」

卯衣「でも、あなたは大人だわ。年齢はともかく、人のためを想い、人のために動き、人のために尽くすことができる、立派な人」

卯衣「大人と子供では、つり合いが取れないもの」

転校生「・・・まあ、僕はロリコンって呼ばれてるし、それでもいいんじゃないかな?」

卯衣「それとこれとは話が別よ。・・・それに、私はまだ、この感情が、本当に恋慕の念なのかがわからない。確かに私はあなたのことが好き。愛していると自信を持って言えるわ」

卯衣「だけど、それはただのあこがれかもしれない。ただの依存かもしれない。そうじゃないって言ってくれるかもしれないけど、そうじゃないという確信はない」

卯衣「だから、私が、この感情を理解したときに。あなたに、それを伝えた時に」

 

















卯衣「私の想いを、受け止めてくれると嬉しいわ」


























 

転校生「・・・そっか。卯衣がそういうなら、もう何も言わない。ただ、待ってるよ」

卯衣「・・・いいえ、待たなくていいわ。きっとあなたは、私に遠慮してしまう。そうなると、仮に、ほかの女の子が、あなたに想いを告げたとしても、拒否してしまう可能性がある」

卯衣「それは、よくないもの。私は、『たまたま』あなたに胸の内をさらけ出す機会があったに過ぎないわ」

卯衣「しかもそれは、自分が最もしてはいけない方法で手に入れたものだもの」

卯衣「だから、待たないで」

卯衣「先に恋人を作ったっていい。既に、婚約でも、結婚でも、していていい。じゃないと、フェアじゃないもの」

卯衣「『たまたま』あなたに救ってもらったから、あなたを手に入れることができただなんて、そんな棚から牡丹餅みたいなことで、納得できないから」

転校生「・・・わかったよ。でも、ひとつだけ覚えていてほしいな」

転校生「僕は君を裏切らないよ」

卯衣「・・・ありがとう」

卯衣「!転校生くん、空、見て!」

転校生「?・・・おお、これは、流星群だね」

卯衣「・・・特別な人と見る星空は、こんなに素敵なものだったのね。以前とは、全然違って見える」

卯衣(だけど、こんなに静かだと、どこか物足りないわ)

バタン!

ミナ「恋!梓!心!急げ急げ!」

恋「わかっておる!」

心「は、早くしないと見えなくなるかも・・・あら?」

梓「あ、どもッス、先輩たち。・・・もしかして、お邪魔でした?」

卯衣「・・・言え、そんなことないわ。むしろ、待っていたぐらいよ」

恋「どういうことじゃ?」

心「はっ!もしかして、わ、私、なにか約束を忘れてたりしましたか!?ごめんなさいごめんなさい!」

梓「落ち着くッスよ。そんな約束はありませんって」

転校生「・・・はは、いっきににぎやかになったね」

卯衣「ええ。でも、このほうが、あなたらしいわ」

ミナ「サーヴァント!卯衣と何をしていたんだ!」

転校生「見ての通り、天体観測だ。『情報屋』から『時刻』を得たものだからね」

ミナ「ククク、ついにサーヴァントも我ら円卓の騎士の一員である自覚が出てきたか」

転校生「いや、部活には入らないけどね」

ミナ「なぬっ!なんでだ!」

恋「まあまあ、落ち着くがよい。まずは、もう一度、謝らせてくれ、転校生。昼間はすまんかったな」

梓「ほんとごめんなさいッス。ありすちゃんとデート中でしたよね、あのあと機嫌悪くしてたりしてませんでした?」

転校生「まあ、ちょっとむすっとはしてたけど・・・」

心「ごめんなさいごめんなさい!私たちのせいで、ああ、こんな私は、穴掘って土下座してますぅ~~~~!!!」

恋「心、中身がでておるぞ」

卯衣「・・・騒がしいわね。だけど、心地いい」

卯衣(こんなすてきな人たちを、裏切れるわけ、ないわよね)

~屋上入り口前~

クレプリ「ありす、いいのか?流星群始まってるみたいさね」

ありす「・・・いいん、です。おじゃま、ですから」

クレプリ「でもよう、これじゃあありすがかわいそすぎるさね。あんなに転校生のことを・・・」

ありす「・・・」

卯衣「こんばんは」

ありす「!?」

クレプリ「お、おっす!どうしたんだ?星はもういいのか?」

卯衣「いえ、あなたにも、謝らないといけないから。あなたたちのデートの邪魔をして、ごめんなさい」

ありす「・・・いい・・・ぇす」

卯衣「それに、あなたのデバイスも潰してしまったし、あなたに攻撃もしてしまった。まだまだ謝ることはたくさんあるの。だから」

ありす「負けませんから」

卯衣「えっ?」

ありす「私、負けま、せんから。私も、転校生さん、好き、ですから」

卯衣「・・・ええ、私も。負けないわ。私も、彼を愛しているから」

ありす「・・・今日は、譲ります。でも、明日、からは、また、いつもどおり、です」

クレプリ「おいありす!帰っちゃうのか!?」

卯衣「待って」

ありす「・・・はい、なん、でしょう」

卯衣「一緒に、星を見ましょう。転校生くんも、その方が喜ぶわ」

卯衣「彼は、あなたのことをとても気に入っているから」

卯衣「きっと彼は、あなたのことが・・・」

ありす「気のせい、です。でも、星は、見ます。転校生さん、喜ばせて、あげたい、ですから」

卯衣「・・・じゃあ、行きましょう」

クレプリ「これが、女の友情というものかね。いいもんだなぁ」

アリス、キテクレタンダ
ドールマスターヨ!ナンジモワレラガサバトニサンカスルノカ!
ミナ、スコシダマッテオレ。コイツノイウコトハキニセンデイイゾ
アレ、タチバナセンパイ、ドコイッテタンスカ?
オショウスイヨ
ウソダッ!
ソレハユカリニマカセタホウガ
ゴメンナサイ!

ありす「・・・流れ星、きれい、です」

~第1部 立華卯衣の激情 完~

~おまけ1~

鳴子「演出役も疲れるね。わざわざここまで来ないといけないだなんて」

遊佐家の親戚の娘「ふわぁ~、なるこ~?」

鳴子「なんでもないさ。それより、空がすごいね。温泉卵、食べるかい?」

遊佐家の親戚の娘「ふわぁ~?たまご~たまごぉ」

~おまけ2~

七撫「そういえば、どうして風槍さんは何もしなかったのかな?」

虎千代「・・・そもそも、風槍はほかの部員がおかしいと相談をしてきていたんだ。だから、予め準備がある程度できていたんだ」

風子「転校生さんへのメール、がんばって凝ったみたいですね」

聖奈「惜しむらくはそれを転校生本人ではなく楠木の人形が読んだことか」

シャルロット「とりあえずは、一件落着ですね」

紗妃(でも、これで転校生さんへの被害がなくなるわけではありません。これからもしっかりお守りしていかないと)

イヴ(転校生さんの気持ちが立華さんに完全に傾倒してしまう前に何とか対策をしないと・・・私たちの夫は、私たちで守るんです)

怜(智花が言っていた『こっち側』とはいったいなんなんだろう・・・もしかして、転校生と関係あるのか?)

エレン「まあ、これで我々は見回りをしなくて済むわけだな」

風子「はい。め―わくをおかけしてすみませんでしたね」

エレン「いや、我妻がどこかへ行くこと以外はどうということはない」

虎千代「そういえば、このまえそこの机の中から出てきたな」

風子「ドラえもんじゃないんですから、机の中から人が出てくるわけないじゃないですか」

エレン「いや、あいつならでてくるな」

風子「・・・マジですか」

~おまけ3~

月詠「ちなみに、爆弾ってどんなやつだったの?」

梓「南先輩特製カレーです。ちょっと火にかけるだけで済むッスよ」

焔「何言ってるんだ。カレーが爆発するわけないだろ」

月詠「それって一歩間違えたら細菌兵器的なものにならない?」

梓「あー、そっか。自分、マジでヤバいことしてたッスね」

焔「えっ」

月詠「えっ?」

梓「えっ?」

~某所~

みちる「智ちゃん、すごいにおいがするんだけど」

智花「えっ?そうかなぁ。おいしそうじゃない?」

みちる「すごい音が聞こえてるんだけど」

智花「いつもこんな感じだよっ!」

みちる「なんか光ってるんだけど」

智花「あれ?これはみたことないなぁ」

みちる「なんかすっごい赤くなってるんだけど。すっごい煙出てるんだけど何作ってるの?」

智花「ビーフシチューです!」

みちる「ちょ、ビーフシチューって・・・に、逃げ」

ドカーン!!!!!!!!!!!!!!!

※ビーフシチューはほとんどカレーと作り方が変わらないよ☆

今回はここまで。やっと一区切り付いたら・・・あれ?卯衣がなんかすっごいヒロインしてる。おかしいな。ヒロインはありすのはずなのに
エレンのあれはずっとやりたかったネタでした。いつかエレン先生とかも書きたいなぁ。
戦闘描写はかけないからネタに走るしかなかったんだ。パロネタ多めだったけど、もともとそんな感じな気がする。公式の時点で。
エピローグ部分は察している人もいると思いますが『流レ星キセキ』をちょっとだけイメージして書きました。いい曲だからみんなも聞こうね(ステマ)
裏世界では3人だったであろう天文部は表では5人になって転校生が加わって・・・って考えたらピッタリじゃないかなぁと。
卯衣と天体観測したい(健全)

http://imgur.com/2Fw7psD.jpg
椎名ゆかり

http://imgur.com/twO9r1l.jpg
生天目つかさ

http://imgur.com/9abUGTV.jpg
如月天

http://imgur.com/3Nc3Cs4.jpg
遊佐家の親戚の娘


0が6つって転校生ヤバいなとか思ったけど
よく考えたらコインは俺も900万持ってた

本編じゃだれもヤンデレ化させないで親密度を上げて行く転校生


中々良い大団円だったな
まさかの1部終了とは思わなかった
これで終わりじゃないのが嬉しいわ

>>251
俺も転校生太っ腹だなって思ってたけどそういやコイン余る程持ってたよね

コインじゃないにしろ
クエスト行けば報酬もらえるって設定だったはずだから
色んなクエストに引っ張りダコな転校生はかなり貯まってる可能性が

そしてメール縦読みだったか

 





















シャルロット「転校生さん」





















 

シャルロット「この前は、お疲れさまでした。私は、まだまだ未熟ですね」

シャルロット「あなたさまはかのように立華さんをお救いになられた。一応、私、仲月さんへの教育を任されたんですが・・・」

さら「転校生さん!こんにちはぁ!」

さら「アイラちゃんに聞きました!にほんの女の子は男の人から3歩下がって歩くんですよね!」

さら「そして、男の人のすることに口出ししないとか!ですから、私、3歩下がって転校生さんの後ろをついていく忠犬になりますぅ!」

シャルロット「と、このように、なぜだかおかしな方向に・・・神よ、無力な私をお許しください」

シャルロット「あなたさま、どうしましょう・・・」

さら「わんわん!」

ガラッ

卯衣「私に任せて」

シャルロット「立華さん?」

さら「わう?」

卯衣「彼女は今、勘違いをしているだけ。私と彼女の違いは、それに気付いたか気づいてないか」

卯衣「だから、私が彼女の話を聞いて、修正する」

シャルロット「・・・おねがいしても、よろしいですか?」

卯衣「任せてほしい。私は、転校生君を守りたいもの。協力は惜しまないわ」

さら「わふっ?」

卯衣「では、場所を移しましょう。転校生くん、またね」

 
























怜「転校生」




























 

怜「やはり、智花の言っていたこっち側、というものが分からないんだ。・・・そうか、おまえもか」

怜「仲月は既にたどり着いていたみたいだが、他のそれらしき者も智花も何も教えてくれない」

怜「何かわかったらでいい。教えてくれないか」

怜「・・・知らないほうがいいんじゃないか、だって?」

怜「確かに、世の中には知らないほうがいいこともあるだろう」

怜「だが、敵を知り、己を知れば百戦危うからずという」

怜「向こう側を知れば、私も何か対策できるかもしれない」

怜「では、頼んだぞ。危険なことはしないようにな」

アイラ「おお!少年!」

アイラ「昨日ぶりじゃの」

エミリア「こんにちは、転校生君!」

あやせ「こんにちは。あれから、立華さんとはどうなったの?そのあたり、私気になるわ~」

アイラ「ほれほれ、話してみぃ。・・・何もなかったのか。なんじゃ、つまらん」

アイラ「ガッとやってチュっと吸ってはあぁぁぁぁぁぁぁんじゃなかったのかの」

エミリア「東雲さん?何を言ってるんですか?ふしだらですよ」

あやせ「エミリアちゃん、そんな怖い顔しちゃだめよ。アイラちゃんも冗談なんだから、ね?」

エミリア「ですが・・・」

アイラ「ふむ、そうじゃな、少年。お主、エミリアにもやってやるといい」

エミリア「えっ!?」

アイラ「見ての通り、目の前であーんなイチャイチャ見せられて嫉妬しておるわ。さあ、少年!ガッとやってチュっと吸ってはあぁぁぁぁぁぁぁん!じゃ」

エミリア「わ、私と転校生さんはただのと、友達ですから!そ、そんなことだめですよ!」

アイラ「立華と少年もただの友達じゃよ。少なくとも、現時点では」

エミリア「で、でもですね、あわわわわ」

あやせ「ふふ、かわいいわね~」

アイラ「しっかし、お主もようやるわ。さんざんほかの者からも襲われておるんじゃろ?仮にあの中に少年のことを襲おうと考えているものがいたら、やばっかたじゃろうに」

エミリア「その危険性は、今でも変わらないんじゃないですか?」

あやせ「そうね~。浅梨ちゃんなんかは純粋なあこがれだからいいんだけど・・・」

エミリア「ん?我妻さんって男の子ですよね?」

あやせ「ええ、男の娘ね」

アイラ「あんなにかわいいのが女の子のはずがないじゃろ」

エミリア「えっ?」

アイラ「・・・かたなしが言っていたのを真似てみたんじゃが、使いどころを間違えたか」

あやせ「小鳥遊、ね」

エミリア「???」

エミリア「あっ!もしかして、我妻さんってホm」

アイラ「おっと!手が滑ったぁぁぁ!」

エミリア「あべしっ!」

あやせ「あらあらうふふ」

エミリア「なにをするんですか!」

アイラ「それ以上はいけない。いいな?」

エミリア「え?あ、はい」

あやせ「あら・・・」

アイラ「む、どうした?」

エミリア「あ、お菓子がなくなっちゃいましたね。私、買ってきます」

あやせ「あ、それはうれしいんだけど、えっと、しばらく桃世さんが入ってないじゃない?だからおすすめのお菓子とかは教えてくれないと思うんだけど、だいじょうぶ?」

アイラ「ふむ、それもそうか・・・それでは、ここにいる少年を連れていくがよい」

エミリア「え?転校生君をですか?」

あやせ「なるほど、確かに転校生さんなら、いいものを持ってきてくれそうね~・・・え?購買部は怖い?」

アイラ「桃世はおらんぞ?・・・ふむ、それとはまた別ものか。わかった。では妾がついて行ってやろう。所謂ボディーガードじゃ」

エミリア「あっ、えっと、じゃあ」

アイラ「エミリア、お主も来るがよい。少年の審美眼を参考にして、次回以降に生かすのじゃ」

エミリア「は、はい!わかりました!」

あやせ「じゃあ、私はお留守番しておくわね。いってらっしゃい」

エミリア「いってきます」

~購買部~

エミリア「さて、到着したわけですが」

アイラ「少年、いつまで入り口の前で固まっておるんじゃ。はようこい」

エミリア「・・・転校生君?」

アイラ「本当にどうしたんじゃ。ここまで来たんじゃろ?たった一歩踏み出すだけでこの中に入れるというのに」

エミリア「もしかして、中にいる誰かを怖がっているとか?」

智花「私じゃないですね」

結希「私じゃないわ」

香ノ葉「ウチやないえ」

アイラ「いや、お前らじゃろ。はよ出ていけ」

エミリア「いや、本当に違うみたいです。・・・後ろに誰かいる?」

沙那「はっ!バレましたか。退散です」

アイラ「まて!・・・くっ、やつは懲罰房に入っておったのではないのか」

結希「彼女はおそらく『幻世「ザ・ワールド」』で時間を止めている間に懲罰房から脱獄したのね。あそこの鍵をどうやって開けたのかはわからないけれど」

アイラ「そうか。お主は早くここを去れ」

エミリア「転校生君、もう大丈夫ですよ」

アイラ「ようやっと入ってきおったか。まったく、何かあるなら何かあるで言えばいいものの」

エミリア「ま、まあまあ、いいじゃないですか。で、えっと、どれを買えばいいんでしょうか」

エミリア「・・・ふんふむ、この季節だとこういうのがいいんですね。じゃあ、これとかは?食べたいなら買えばいいって、またあいまいですね」

アイラ「菓子なんてそんなもんじゃろ。食いたいもんを買えばいい」

アイラ「・・・おにいちゃん!アイラ、これ食べたいな~買ってくれる?」

アイラ「ちっ、ひっかからなんだか。ロリコンのお主ならこれで股間が反応しそうなもんじゃがの」

エミリア「東雲さん、下品ですよ」

アイラ「おっと、失礼。いや、さっきのは冗談じゃ。自分で買う金ぐらい・・・」

アイラ「・・・財布忘れた」

アイラ「・・・おにいちゃん、買って☆」

エミリア(すごい変わり身だなー)

~歓談部部室~

エミリア「ただいまもどりましたー」

アイラ「帰ったぞ!・・・お?おらんな」

エミリア「書置きがありますね」

『ちょっと結城さんと部費のお話をしてきますね あやせ』

アイラ「ということは、妾とエミリアと少年の3人だけか」

エミリア「海老名さんがいても4人だけですよ」

アイラ「・・・ふむ」

エミリア「どうしました?」

アイラ「パッと舞って」

エミリア「え?」

アイラ「ガッとやって」

エミリア「し、東雲さん?」

アイラ「チュっと吸って」

エミリア「な、なにをしているんですか!」

アイラ「はあぁぁぁぁぁぁぁん!」

エミリア「本当に!何をしているんですか!転校生さんに、き、きききキスをいきなり!」

アイラ「お?エミリアもやるか?」

エミリア「やりません!」

アイラ「今なら少年は放心状態じゃからやり放題じゃぞ」

エミリア「やりません!」

アイラ「そうか。では妾は少し外に出てくる。留守番任せたぞ」

エミリア「え?ちょ、ちょっと!?東雲さん!?」

エミリア「行っちゃった・・・いきなりどうしちゃったんだろう?」

エミリア「転校生君、まだ固まってる・・・」

エミリア「東雲さん、魔法でもかけたのかしら。もう」

エミリア「・・・誰も、見てないよね」

エミリア「転校生君」

エミリア「あなたが、立華さんにキスをしたとき、私は胸の奥がすごく焼け付くようだった」

エミリア「その理由は、自分ではわかってるんだ。・・・想像つくよね?」

エミリア「このままじゃ、私、すごく黒いものに押しつぶされちゃうよ」

エミリア「だから、ちょっとだけ、ごめんね?」

エミリア「すぐに、終わるから」

アイラ「ふむ、その程度でよいのか?」

エミリア「わひぃ!?」

アイラ「こやつはもうしばらく動けんのだぞ?何でもできる。それに、はっきり言って、今妾たちは立華や楠木なんかと比べてかなり後方におる。なんとかこの状況を打破せねばな」

エミリア「な、なんのことでしょう・・・」

アイラ「わからんわけがあるまい。・・・まあ、わからんとしても、妾たちはこのチャンスを逃すわけにはいかん」

エミリア「ちゃ、チャンスを、ですか」

アイラ「海老名もシャルロットもおらん。やれるとしたら、今だけじゃ。ここでお主がやらんかっても、妾はまた、こんどはお主抜きでやるだけじゃ」

エミリア「・・・」

アイラ「いずれ、少年も答えを出す。今のままじゃと立華か、楠木かを選ぶのは明らかじゃ。なら、選ぶ前にことを為すしかなかろうて」

アイラ「そうなったら、少年は選んだ相手をないがしろにはせんじゃろう。と、いうことは、必然的に他の者の相手をする機会は減っていくわけじゃ」

アイラ「そういうわけじゃ。少年、こんな方法で悪いが、妾はお前が欲しい。じゃから、手段は選ばぬぞ」

エミリア「・・・わ、私も!私もです!転校生くんが、一番心を許せる相手だから・・・それを、失いたくない!」

アイラ「そうかそうか。・・・お主はロリコンじゃったな。ロリっ娘モードで相手をしてやろうか?おにいちゃん☆」

エミリア「ロリコンは病気ですよ。私がきっちり、大人の女性というものの素晴らしさを教えてあげます」

アイラ「その胸でか?」

エミリア「まな板でわるかったですね!」

アイラ「まあ、そういうことじゃ、少年。いつかMore@で言ったように」

 























アイラ「いいこと、しようかの」

エミリア「不束者ですが、よろしくお願いします」



























 

~風紀委員室~

風子「まったく、一難去ってまた一難ですか」

紗妃「転校生さんが休まる気配はありませんね」

梓「今回はマジでてこずりましたね。空裂眼刺驚をあのタイミングで打って来るとは。たまたま波紋グラスを持っていたんで跳ね返せましたけど。そういや、精鋭部隊が見回りを担当してた時に瑠璃川姉妹を相手にしたらしいッスが、どっちの方がヤバかったんでしょうかね?」

風子「どっちもどっちな気がしますね」

怜「今回も発見者は楠木だ。仲月の様子を見ようと歓談部を訪ねたところ、例の現場に出くわしたそうだ」

風子「あー、そういやシャルロット・ディオールに任せてましたね。いろいろあって完全に忘れてました」

梓「あっ、さらちゃんなら立華先輩と話をしてましたよ。なんか、東雲先輩のせいで変な方向に歪んじゃったらしくて、その矯正をという話だったような・・・」

紗妃「困ったものです。皆さん本当に、もう」

イヴ「・・・連絡が来ました。東雲さんが魔法を使い、動けなくしたところで二人で襲おうとしたそうです」

風子「あー、魔法使ってましたかー・・・懲罰房3ヶ月、接触禁止1年ですね」

怜「エミリアは、下手をすれば本国送還になるかもしれないな」

紗妃「反省の色が見られないなら、そうするしかないでしょう」

梓「今回は、あのシスターさんが激おこだったようで。人間って本当に怒ると表情が消えるんスね」

風子「それは人によりけり、ですが・・・今日はウチが送っていきますよ。転校生さん」

イヴ「転校生さん、道中お気をつけて。・・・え?月宮さんが脱獄を?・・・どうします?」

風子「懲罰房半月追加」

紗妃「わかりました。書類、書いておきますね」

風子「じゃ、いきましょーか。立華卯衣とあの後どうなったかとか、聞きてーですしね」

~寮~

ありす「・・・」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「あ、ありす・・・」

卯衣「・・・」

ありす「なにしに、きたん、ですか?」

卯衣「転校生くんとお茶でもと思って」

ありす「そう、ですか。でも、今は、いませんよ?」

卯衣「そうね。まあ、待つわ」

クレプリ(雰囲気が最悪さね。ちょーギスギスしてるというか・・・少年!早く帰ってくるさね!)

ありす「・・・お茶を、淹れますね。転校生さん、ここに、いいのを、おいてるん、です」

卯衣「ありがとう、いただくわ」

クレプリ「うん?」

ありす「しばらくは、休戦、しましょう。転校生さん、みんなが、狙って、ますから。今日も、危なかった、ですから」

卯衣「ええ、そうね。・・・これ、私のIDよ。なにかあったら連絡してきてちょうだい。何かあったら文字通りすぐに飛んでいくわ」

ありす「おねがい、します」

卯衣「・・・はぁ、どうして日本は一夫一妻制なのかしらね。そうでなければ、こんな争いは生まれなかったでしょうに」

ありす「そう、ですね。みんな、仲良く、できるのが、一番、ですよね」

ガチャ

転校生「ただいま~っと、ありすと卯衣か」

ありす「おじゃま、してます」

卯衣「お邪魔してるわ」

クレプリ「お邪魔してるさね」

転校生「いいよいいよ」

風子「おや、転校生さん。鍵はかけてなかったんです?」

転校生「ありすには合鍵を渡してるんだよね。ちゃんと鍵はかけた、はず」

ありす「ちゃんと、かかって、ました」

風子「ほう、信頼してますね」

転校生「大天使ありすを信頼できなくて他に誰を信頼できるというのか、いや誰もできない(反語)」

ありす「♪」

卯衣「ぐぬぬ・・・いえ、私がすべきことは、彼の信頼を確実なものにすること。大丈夫、私ならできる。頑張るのよ、卯衣」

ありす「♪」←(慈悲のあるドヤ顔)

卯衣(ものすごくムカつくわ)

風子「まあ、お二方とも、転校生さんを裏切るのだけはやめてくださいよ?」

卯衣「ええ。もう、絶対にしないわ」

ありす「ありえません」

転校生「あ、せっかくだし風子もお茶、飲んでく?」

風子「そうしたいのはやまやまですが、あいにく仕事がまだあるので。ウチは戻りますね。それでは、また会いましょー」

卯衣「さようなら。仕事、がんばってね」

ありす「さよう、なら。頑張ってください」

転校生「またね。いつでもきていいから」

3人で楽しい時間を過ごして終了

今回はここまで。どうしても逮捕組の出番が少なくなってしまうので何とかしたい所存。
浄化された卯衣ぴょんはこれから毎回転校生の部屋で出てくる模様。それ以外でも出てくる。ありすちゃんは部屋でしかしゃべらない。
数え間違いがなければ、今のところ出せてない生徒は3人のはず。そのうち2人は口調が難しいから出せないだけだけど、もう一人は本当に出す機会がなかっただけ。出すだけで超強力なお助けキャラになっちゃうし。
シャルロットに胸枕されたい(願望)



三人……レナとゆえ子と誰だ?

学園長かな、出てないよね

気になって読みなおしたが
確かに後一人名前が出ただけで本人出てないのがいたっぺさ

リバース秋穂…ヤバそう…

 




















ゆえ子「転校生さん」























 

ゆえ子「どうも、おはようございます。お久しぶりですね」

ゆえ子「なかなかお互いに都合が悪いことが多く、会えませんでしたが、とうとう会えましたね」

ゆえ子「これでまだ出てきてないのは里中さんと相馬さんだけになりました」

ゆえ子「この二人は喋り方が難しいから出しにくいらしいですね。・・・何の話かって?ただのお告げです」

ゆえ子「そうそう、転校生さん。一つ、ご忠告を。明日は、他人との約束はしないほうがいいですね」

ゆえ子「特に、外での約束なんかは避けた方がいいです。ゆえ予報では明日は土砂降りですから」

ゆえ子「・・・確かに、降水確率は0%ですね。ですが、ゆえ予報はあたりますよ。特に、悪いことに関しては」

ゆえ子「ではでは、そのあたりを念頭に置いたうえで、明日一日をお過ごしください」

ゆえ子「もし、何か聞きたいことがあればいつでもゆえにご相談ください」

ゆえ子「ゆえはいつでも、転校生さんのみかたですから」

ノエル「やっほー!お義兄さん!ノエルちゃんだよー!」

ノエル「聞いたよー、お姉ちゃんとデートするんだよね?いいなーあたしもしたいなー」

ノエル「って、あたしはこの前したんだったね。テヘペロ☆☆★」

ノエル「あ、そうだ。明日は動きやすい服装で行ってあげてね。スポーツ系とかそんなかんじの計画立ててたからさ」

ノエル「何をするかは当日のお楽しみー!。お姉ちゃんったら、予定立てるだけ立てて伝えてないといざって時困るのにな~。まあ、そのあたりは寛容にお願い☆彡☆彡★彡」

ノエル「ってことで、お姉ちゃんのことよろしくね」

ノエル「きっと、てか確実に、こういうことには慣れてないと思うからさ」

ノエル「へー、お姉ちゃんもあたしのことをよろしくって言ったんだ」

ノエル「やっぱ双子だから、似た者同士なのかな?あのお姉ちゃんと似てる!って言われたらとてもうれしいよね」

ノエル「だけど、ここの人たちはお姉ちゃんも私も比べないで、私たち個人を見てくれるんだよね」

ノエル「・・・やっぱり、いろんなところで比べられてきたからさ、そういうのってうれしいんだ」

ノエル「だからお義兄さんも、私たちのこと、これからもずっとずーっとよろしくね」

~翌日 朝~

純「よっす、転校生」

純「あんた、今日は空いてる?空いてたら一緒にゲーセンでも・・・空いてないんだ」

純「誰と何をするの?・・・へー、楯野の部屋に、ねぇ」

純「それって、あたしも行っていいやつかな?・・・ああ、いいよいいよ、自分で訊くから」

純「・・・もしもし、楯野?今、転校生といるんだけどさ」

純「・・・うん、あたしも一緒にいい?・・・あー、そっか。わかったわかった。頑張ってね」

純「ダメだってさ。部屋片付いてないから、転校生に掃除してもらうんだ―って」

純「掃除終わってから行くってのもアレだしね。今日はやめとくよ」

純「え?あたしも手伝うか?あー無理無理。そういうの苦手なのよ」

純「それじゃ、楯野によろしくね」

~望の部屋~

望「お、来たか、転校生」

望「まってたぞ。見ての通りかなりぐちゃぐちゃだ。このままだとまた宍戸がうるさいんだ。・・・あいつも片づけられないのにな」

望「そーゆーことだ。じゃ、頼んだぞ。ボクはいまからお風呂に・・・え、やだよ。なんでボクが片づけるんだ?」

望「ちょ、ちょっと待て!帰ろうとするな!わかったから!ボクもやるから!」

望「・・・クルマエニハイットキャヨカッタ」

望「な、なんでもないぞ!さあ、やろうじゃないか!で、どこから手を付ければいい?自慢じゃないがボクは全然掃除をしないからな!何すりゃいいのかわからん」

望「先にゴミとそうじゃないものを、か。・・・うん、一個一個全部判断するからちゃんとボクに訊けよ!」

望「それ、だめだめ。まだ使うから。そっちもだめ。てか勝手に動かすなよ。そこベストポジションなんだからさ」

望「あああ!ごめん、ごめんってば!やるから!ちゃんとやるから!断捨離するから!」

望「うん、それはいらないかな。そっちはいる。そっちは、・・・どうだろ?んー、じゃあ一応残しとこうかな」

望「・・・ああ!それはだめ!そのボトルは触るな!いいか、絶対触るなよ!まちがえてもふたを開けたりするなよ!」

望「ちがうから!お茶とかじゃないから!喉乾いたらほら、冷蔵庫にジュースがあるから!」

望(あっぶなー、これの中身を転校生に知られてたらと思うと・・・)

望「ん?ああ、それはいいぞ。コップ?・・・どこやったかな。ないから直で・・・あ、え、えと、うん、直でいいぞ!」

望(躊躇なく飲みやがって!それボクの飲みさしだぞ!か、か、関節キスじゃないか!)

望(なんなんだ?立華とちゅーしてからこいつの中でそういうラインが低くなったのか?)

望「・・・んあ!?な、なんだよ。・・・あ、それはいいぞ。捨ててくれ」

望「・・・なんか、こういうの、いいな。今までは、里中とかがやってくれてたから」

望「おまえと二人でこういうのをするのって楽しい。・・・ってな、撫でるな!」

望「あ・・・え、えっとだな、その、な、撫でたいなら撫でさせてやってもいいぞ?」

望「♪」

望「さて、掃除は終わりだな。ずいぶんきれいになった。それじゃあ、何する?パーティゲーか?狩りゲーか?パズルゲーでもいいぞ」

望「あっ、そういやこの前スマブラで負け越してたな。あのまま終わるボクじゃあないぞ。しっかり修業を積んだからな。さあ、ベヨネッタでもなんでもかかってこい!」

望「・・・えっ?よ、予定がある?う、嘘だよな?冗談だよな?今日、ボク結構頑張ったぞ?」

望「お、お前とゲームしようと思って前々から計画してて、いろいろ用意してて」

望「い、行くのか?本当に行っちゃうのか?そ、そうだ!いまなら何のゲームでもやらせてやるぞ!好きなのを選ばせてやる!ほらほら、どんなジャンルも取り揃えてるぞ!」

望「あ、相手と約束してるのか・・・そっか・・・ちなみに、どこで?」

望「・・・校門前で、か。そっか」

望「でも、相手は来ないと思うぞ」

望「ほら、外見てみろよ。土砂降りだぞ。こんな状態で待つ奴なんかいるわけないだろ」

望「・・・はぁ!?『それでも行く』だって!?馬鹿だろ!風邪ひくぞ!」

望「ほら、外見ろよ!雷も鳴ってるぞ!風もビュービュー吹いてるぞ!木が倒れそうになってる!」

望「こんな状態で行ったら絶対危ないって!な?な?今日はあきらめて一緒にゲームをしよう」

望「ボクは寛大だからそいつも一緒に呼んでゲームすることを許可してやる。なんだったら他の奴も呼んでいいぞ」

望「・・・え?今日は予報で雲一つない快晴だったって?予報なんか外れるときもあるだろ!」

望「ま、魔法なんて使ってるわけないじゃないか!なんでボクがお前が出れないように魔法なんか使うんだ!」

望「そんなの、まるでボクが寂しいみたいじゃないか!そんなわけ、そんなわけ・・・」

望「そうだよ!使ってるよ!だってお前がいないと寂しいんだ!」

望「なんなんだよ!接触禁止が出たり解けたと思ったら全然来なかったり、なんでボクを放置するんだよ!」

望「寂しいだろ!お前のせいだぞ!おまえがボクに構いだすからいけないんだ!だから責任とって」

 




















望「お前は一生、ボクにだけ構ってろ!」
























 

望「・・・撫でるなよ。そんなんでごまかすなよ」

望「・・・おい、なんで出ようとするんだよ。ボクの一世一代の告白だぞ」

望「外、出ないほうがいいぞ?どこに雷が落ちるのかわからないからな」

望「もしかしたら、校門前に落ちまくるかもな。・・・ボクは知らないけど」

望「もしかしたらおまえには雷が当たらないかもしれないけど、目の前でお前の約束相手に当たるかもしれないな」

望「ほら、さっさと断れよ。この天気だったら相手も納得するだろ」

望「ほら、ゲーム、しようよ」

望「ジャンルはなんでもいいからさ」

望「RPGでもアクションでも」

望「エロゲーでもいいぞ。一緒にやるか?」

望「ボクのことを使ってくれてもいい。エロゲしながらってシチュもあるじゃんか」

望「ほら、だから、出るなよ。この部屋にいろよ。この部屋を出るなよ」

望「ずっとこの部屋からでなくていいんだぞ。今の時代飲み物も食べ物も生活用品も全部配達してくれるからな」

望「なんだってこの部屋にいるだけでできるんだ」

 





















望「だから、一生ここから出なくていいだろ」



























 

~転校生自室~

イヴ「今回は楯野さんが魔法を使って転校生さんを脅していたようです。ありえないですね、一生部屋から出さないだなんて。頭がおかしいとしか思えません。しかるべき機関に連れていきましょう。ついでに永久に望み通り引きこもってもらいましょう」

とある料理部(望だけに・・・ふふ)

紗妃「お、落ち着いてください!」

梓「今日、先輩とデートの予定でしたもんね。そりゃあイライラしますよ。しかも中止の原因はその犯人なんですから」

怜「え?ふ、冬樹・・・頭でも打ったのか?転校生と逢引をするだなんて・・・」

イヴ「それは、私を馬鹿にしてるんですか?私だってそれくらいします。彼は恩人ですから、お礼をする必要もありますし。彼がしたいと言ってきたから、私はそれを叶えるだけです。他意はありますけど」

梓「他意はあるって言い方初めて聞きましたね。そこは嘘でも他意はないっていうべきところじゃないッスか?」

紗妃「・・・はっ!て、転校生さんとデートですって!?ダメですよ!そんなこと不純異性交遊です!罰則ですよ罰則!」

イヴ「何を言っているんですか。これは清純な異性交遊です。恩があるから、礼をする。人として当然のことです。他意はありますが」

怜「その最後の一言が余計なんだ・・・」

紗妃「ともかく!男女が30cm以内に近づくだけでもダメなのに、一緒に遊ぶなど言語道断です!」

イヴ「はぁ、これだからむっつりは。頭の仲がピンク一色ですね」

紗妃「だれがむっつりですか!それに、私の脳内は清廉潔白です!」

ガラッ

風子「ただいまもどりましたー。楯野は次やると転校生と接触禁止にするぞ、と警告しておきましたので大丈夫かと・・・あら?どーしました?」

梓「それがですね、カクカクメブキジカ」

風子「なるほど、そりゃ転校生さんとのデートの邪魔をされちゃあイラつくのも仕方ないですよね」

イヴ「そうですよね!わかってくれますか!」

梓「わかるッスよ~。最近ありすちゃんの目が冷たいんで身に染みてわかってます。邪魔する側の気持ちが」

紗妃「委員長!彼女は風紀委員です!生徒の規範となるべき者です!ですからそのような行為を許すわけにはいきません!」

イヴ「・・・でしたら、氷川さんは転校生さんと遊びに行ったり転校生さんに近づいたりすることは決してないということですね」

紗妃「え?」

イヴ「まあ、人にそこまで言うのですから、当然ですよね。まさか人に押し付けるくせに自分では守らないだなんてことあるわけないですよね」

紗妃「・・・え、ええ!当然です!」

梓(あーあ、そんなこと言っちゃって)

怜(あまり意地を張りすぎるのはよくないぞ、氷川)

風子(まー、これはこれで見ものですし、これを機に氷川が丸くなるならそっちの方がいーですしね。しばらくは静観でいきましょうか)

イヴ「そうですか、わかりました。では頑張ってください。私はこれから転校生さんとお茶をしてきますので」

紗妃「はぁ!?さっきの今でそれですか!」

イヴ「転校生さんから直接連絡が来たもので。ああ、だいじょうぶですよ。転校生さんの部屋でさせてもらいますから」

紗妃「そっちの方が問題です!」

イヴ「そんなに心配なら一緒に来ますか?・・・ああ、むっつり氷川さんは転校生さんに近づかないんでしたね。これは失敬しました。ちなみに、楠木さんと立華さんもいっしょですよ。それでは」

紗妃「人数の問題ではなくて!ちょっと!冬樹さん!・・・ああ、もう!」

梓(しっかし、煽るッスね~)

風子(そして煽り耐性のない氷川はすぐ打ち負けると)

怜(・・・おや、弟からメールが・・・なるほど、また転校生に会いたいのか。また転校生に相談してみるか)

紗妃「・・・ああ、もう!!!あの人は!!!」

~寮~

コンコン
<イヴデス。ハイッテダイジョウブデスカ?

ありす「どう、ぞ」

イヴ「こんにちは・・・楠木さん、立華さん。転校生さんはいないんですね」

ありす「こんにちは、えっと、ふゆき、さん?」

卯衣「こんにちは。転校生くんはお菓子を買いに行ったわ」

イヴ「イヴでいいですよ。ノエルもいますし。歓迎会での人形の件、聞きましたよ。あの子のお願いを聞いてくれて、ありがとうございました」

ありす「いい、ぇす。ありす、お人形、作るの、とくい、です、から」

卯衣「彼女の作るぬいぐるみはとても愛嬌があるわ。私も少し教わっているのだけど、どうにもうまくいかないの」

イヴ「なるほど。なんだかんだいって交友関係は広いですよね、楠木さんって」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「ひとえに少年たちのおかげさね!」

ありす「転校生さん、いろいろ、会わせて、くれます、から」

イヴ「ふふ、やっぱり、とても仲がいいんですね」

卯衣「ええ、羨ましいわ」

ありす「♪」←(慈悲のあるドヤ顔)

クレプリ「当然さね。ありすには今まで積み重ねてきた好感度ってもんがあるさね。そう簡単には覆せないぜ?」

卯衣「好感度なんてイベント一つでひっくり返るのものだと服部さんが言っていたわ。転校生くんとの、イベントを起こさないと」

イヴ「私はそのイベントを今日潰されたわけですがなにか」

ありす「あ、えと、どんまい、です」

卯衣「次回以降に期待ね」

クレプリ「ま、他のやつらが1回デートする間にありすは3回デートするからな。好感度の上がり方も半端ないさね」

イヴ「私はノエルと好感度を共有しているから大丈夫です。2方向から攻めます。上がり幅も2倍です」

卯衣「キスをしてもらったという事実は大きいわ。天体観測イベントもこなした。デートの回数ごときで敵うと思わないことね」

クレプリ「ありすをなめるなよ!なんてったって合鍵持ってるからな!好感度も信頼度もそんじょそこらのやつとはわけが違うさね!」

ありす「♪」←(勝ち誇ったドヤ顔)

イヴ「ぐぬぬ・・・」

卯衣「ぐぬぬ・・・」

転校生「ただいまーあれ?みんなトどうしたの?」

4人は楽しい時間を過ごして終了


可愛いなおい
イブがデレると破壊力凄いわ

今回はここまで。病弱・ドジっ娘・未来予知の三拍子そろったゆえ子はその能力ゆえに出しにくかったのですが、やっと出せてよかったです。
でも里中さんはマジでだせない。どこかで出したいけど喋り方が難しいからな・・・中国人組みたいにちょっとだけの登場とか検討してみます。
のぞみんは結構嫉妬深い娘。ももが一緒に行くといらだちが増しちゃうぐらい嫉妬深い子。雨を晴らした描写はあったけど、降らせた描写はなかったような気がする。だけどそこはご愛嬌ということでおねがいします。
ありす・卯衣と大久野島に行きたい(願望)

http://imgur.com/PCwpp8V.jpg
西原ゆえ子

>>289
このゆえ子ホントカッコいい

>>1です。スマホから訂正をば

>>286
1行目〜転校生自室〜じゃなくて〜風紀委員室〜です。
風紀委員が転校生の部屋にたむろってしかもそこから転校生の部屋にイヴが移るってどんな状況だよおい

西原さんは一人称と呼びやすさの所為でゆえ子の方があだ名に思えて仕方ない

またやりたくなってきた
でもまたあそこまで集めるのだるい
でもあの娘たちともあっとしたい
でもイベントのやつはもう手に入らない
特にウエディングドレスの絢香とか

コミュイベSR確定で当てるしかないね

今回のイベント、テントももが大量に手に入って困ってるんだけど……
突5が居るのにさらに覚醒前1突破素材4あるんだけど使い道あるのかこれ

俺も突破素材3つ余ったよ
なお自由さんは1枚も手に入らず

久しぶりにログインすると電話機能が搭載されていた…
やべー2828が止まらんわ

リバレコ4弾ありす確定だな

自由は突2までは行ったかなでも一番欲しいゆえは手に入らず
もう少しで手に入る順位だったんだが……

リバレコアップされたな

まさか裏世界の成長した(?)アリスとさらが見れるとは

ありす来たね

逆再生部分で思わずオウフってなる、なった



















ありす「あなた」






















ありす(25)「朝ですよ。起きてください」

ありす「・・・もぅ、わかりましたよ」

ありす「では、おはようのちゅーを・・・」

チュッ

ありす「・・・やっぱり、こういうのはまだ慣れないです」

ありす「ふふ、寝癖がついてますよ。ちゃんと直してきてくださいね。朝ごはん、できてますから」

ありす「今朝は、あなたの好きな・・・ですよ。冷めないうちに、食べてくださいね」

ありす「どうですか?今日も、腕によりをかけて作りました」

ありす「あなたは、いつも美味しそうにに食べてくれるから、つい張り切っちゃうんです」

ありす「え?あーん、ですか?はい。それじゃあ、あーん、ぱくっ」

ありす「・・・ふふ、ごめんなさい。あなたの驚いた顔が見たくて」

ありす「ああ、もう、頭をなでるのはいいですけど、あんまり髪形を崩さないでくださいね?」

ありす「撫でられるのは好きですけど、またセットしなおさないといけませんから」

ありす「・・・じゃあ、改めて、あーん」

ありす「どうですか?・・・その顔だけで十分です」

ありす「あなたが分かりやすいのは、ずっと変わりませんね」

ありす「学園にいたころから、ずっと」

ありす「今日もお仕事頑張ってくださいね。これ、お弁当です。味わって食べてくださいね」

ありす「ありすも、がんばりますから」

ありす「・・・はい。いってらっしゃいのちゅーですね」

チュッ

ありす「それじゃあ、いってらっしゃい」

ありす「・・・ふう、それじゃあ、今日も頑張ろう!」

ありす「とりあえずお洗濯。そのあとはお掃除をして、それから・・・」

ありす「ふぅ、とりあえずはこれで終わり!お疲れさま、私」

ありす「さて、おひるごはんの準備をしましょうか」

ありす「・・・あの人がいない間は、やっぱり独り言が増えちゃうなぁ」

ありす「やっぱり、寂しいのかな。何か新しい趣味でも見つけようかな」

ありす「ぬいぐるみづくりはずっと続けてるし、それ以外のことかぁ」

ありす「・・・何も思いつかないなぁ。さらちゃんとかはどうしてるんだろ」

ありす「やっぱり、散歩に行ったりしてるのかな。私も運動しないとなぁ」

ありす「でも、激しいのは苦手だし、そもそも運動自体が・・・子供のころから体育は憂鬱だったなぁ」

ありす「でも、あのひとと一緒にお昼を食べたら、頑張れたんだよね。・・・やっぱり寂しいなぁ」

ありす「早く帰ってこないかなー」

ありす「・・・よし、完成、と」

ありす「これも増えてきたなぁ。次のフリマいつだろ?」

ありす「・・・んー、まだ先かぁ」

ありす「これにももうずっと参加してるなぁ」

ありす「結婚する前からだもんなぁ。恋人時代から・・・ちょっとアルバム見よっと」

ありす「あったあった、これだ。あのひと、思い出だーって言ってたくさん撮るから、もう15冊目だよ」

ありす「あっ、これ初めて行った日だったっけ」

ありす「あの人と一緒に並べて、気に入ってくれた人に売って、たくさん売れたらふたりでちょっと贅沢して」

ありす「・・・幸せだなぁ」

ありす「おかえりなさい、あなた」

ありす「ご飯にします?お風呂にします?それとも、あ・り・す?」

ありす「ふぇっ!?あ、ありすは冗談です!せめてお風呂!お風呂に入ってから!」

ありす「い、一緒にお風呂ですか!?それって、いつも、お風呂だけじゃすまないんですけど・・・」

ありす「わわっ、持ち上げないでください~」

ありす(お姫様抱っこ、久しぶりだなぁ。やっぱり、逞しいなぁ。かっこいいなぁ)

ありす「あ、あれ!?いつのまにお風呂に・・・わかりました。私も入ります」

ありす「でも、『そういうこと』はお風呂を上がって、ご飯食べた後ですよ」

ありす「・・・もう、かわいいだなんて、そんなことじゃごまかされませんからね」

ありす「絶対に、です!」

ありす「・・・はい、お粗末様です。どうでしたか?」

ありす「たしかに、運動した後ですけど・・・もう!しないって言ったのに!」

ありす「それは、いやじゃ、ないですけど・・・むぅ、撫でたってごまかされませんからね!」

ありす「ですから、この手は止めちゃだめですよ。ありすは、あなたが約束を守ってくれなくてぷんぷんですから!」

ありす「・・・えへへ」

ありす「じゃあ、寝ましょうか。明日はお休みですね」

ありす「どこかにお出かけしますか?それとも、家でのんびりしますか?どちらでもいいですよ。あなたが、したい方で」

ありす「に、二回戦ですか!?あっ、えっと・・・」

ありす「あ、あかちゃん、ですか・・・はい、そろそろ、欲しい、ですね」

ありす「あっ、また・・・」

ありす「・・・あなたに抱き上げられると、とてもドキドキします。何度もやってもらってることなのに、不思議ですね」

ありす「到着、しましたね」

ありす「えっと、それじゃあ、その、優しく、してくださいね?」

ありす「・・・あれ?明るい・・・ふわぁぁぁ・・・zzz」

ありす「!?あ、朝、朝ごはん、作らなきゃ!お仕事!」

ありす「って、今日はお休みでしたか。・・・あれ?あの人は?」

ありす「あ、おはようございます。今日もいい天気ですね」

チュッ

ありす「もう、あなたったら・・・」

ありす「朝ごはん、用意してくれたんですね。ありがとうございます。どうしても、その、シたあとは、疲れちゃって・・・」

ありす「今日は、ゆっくりするんですか?わかりました。家で、のんびりと、過ごしましょう」

ありす「・・・どうしました?」

ありす「・・・何を言っているんですか、今更。あなたを選んだのは、他でもない私自身です。そして、あなたは、たくさんの女の子の中から、私を、選んでくれた。だから、私はとっても幸せですよ」

ありす「・・・子供を、と話を考えると、少し心配になったんですか?もう、やっぱり鈍感さんですね、あなたは」

ありす「大丈夫ですよ。後悔はしてないですし、何度も言いますが、とても幸せです」

ありす「私が、かつて1度目のウェディングドレスを着た日から」

ありす「ずっと、あなたとこうなるのを、夢見てましたから」

ありす「そしてあの日、2度目のウェディングドレスを来た日から」

ありす「私はずっと、毎日が幸せです」

ありす「初恋は実らない、なんていいますけど、私はこうやって実らせることができました」

ありす「子供のころは、恥ずかしくて言えなかったこの言葉も、胸を張って、何度だって言えます」

 























ありす「だいすきですよ、あなた」





























 

ありす「・・・だ、だめですよぉ!今日はゆっくりするって言ったじゃないですか!めっ!」

ありす「・・・もう、あなたは、本当、魔力が多いだけはありますね」

ありす「・・・あのとき、宍戸さんが立華さんを誘った気持ちが少し理解できます」

ありす「わかりました。覚悟を決めます。今日はとことん付き合いますからね。一日中でも、どんとこいです!」

ありす「それじゃあ、あなた」

 

























ありす「私たちの結晶、つくりましょう」




































 

~三星飯店~

風子「どうもー」

小蓮「いらっしゃい!水無月さん!みんな、奥で待ってるよ」

風子「了解でーす」

・・・

風子「どーも、遅れました」

怜「お疲れさま、風子」

イヴ「いいんぢょう?おづかれざまでず」

紗妃「ほら、こっちが空いてますよ!さあ!さあ!」

梓「お疲れッス!」

風子「・・・みなさん、もう出来上がってますね。ウチが遅かったのもありますが、それでもつぶれすぎじゃねーですか?」

怜「まあ、いろいろあったんだ」

紗妃「風子さんも知っているでしょ!転校生さんとありすちゃんですよ!」

風子「転校生さん、ですか。その呼び方を聞いたのも久しぶりですね。あと、ウチはもう委員長じゃないですよ」

イヴ「でんごうぜいぐんがぁぁぁ」

梓「あー、はいはい。わかりましたから」

風子「あー、もしかしてあれですか?第一子誕生」

梓「それッス。まー特にこのお二方は未練たらたらなようでして、それでやけ酒ッス」

怜「そういうお前も結構飲んでるだろう」

梓「もともとこんなモンッスよ。それに、自分はまあ覚悟してましたから」

紗妃「覚悟してたってことは!ちょっとはそういう気はあったんでしょ!」

梓「あーはいはい、ありましたありました。ですからもうちょっと静かにしましょうねー」

風子「死屍累々、ですね。てゆーか、そろそろこの中の誰かが結婚したりだとか、恋人ができただとか、そんなのはないんですか?」

怜(29)「・・・残念ながら」

イヴ(26)「うう~いませんよ~だ。どうせ年齢=彼氏無しの喪女ですよーだ」

梓(26)「やめてくださいよ。それは自分にも効きます。自分らみんなアラサーなんですから」

紗妃(28)「全員にクリーンヒットですね。ていうか!あの人がいけないんですよ!あれだけ私たちに構ってたのに、構ってくれ、たのに・・・うう」

風子(28)「あー、はいはい。そうですね」

怜「どうしてもほかの男なんかと会うとだな、あいつと比べてしまって・・・」

梓「なんだかんだでスペック高いッスからね、先輩」

紗妃「会う人会う人がどうしても、ね」

イヴ「うう、赤ちゃんはかわいかったです・・・ありすちゃんもきれいになってました・・・あんなの敵いませんよ・・・」

梓「見に行ったんスか?早いッスね」

紗妃「イヴさん!今日は飲みましょう!とことん飲んで忘れましょう!」

怜「お前たちはさっきからたっぷり飲んでるだろうに。・・・だが、私も飲むか」

風子「んじゃ、ウチも飲みますよ。李!とりあえず生で!」

<リョウカイネ!

~ありす自宅~

ありす「あっ、手を握りました!」

転校生「赤ん坊は反射でやるんだったっけ?・・・かわいいな」

ありす「はい、かわいいですね」

転校生「今日も、たくさん人が来たね。さら、秋穂、春乃、イヴ、ノエル、智花、香ノ葉・・・みんな、祝ってくれててよかったよ」

ありす「はい。これも、ひとえにあなたの人徳ですね」

転校生「僕だけじゃないさ。ありすも、みんなと仲良くしようと頑張ってたじゃないか。いろんな人がありすの作ったぬいぐるみ、今も大事にしてるんだってさ」

ありす「ちょっと、照れちゃいますね」

転校生「あー、やっぱりありすはかわいいなあ!いくつになってもかわいい!」

ありす「えへへ・・・」

オギャーオギャー!

転校生「あっ、えっ、どうしたんだ!?おなかがすいたのか!?それともオムツか!?」

ありす「えっと・・・オムツ、ですね。持ってきてくれますか?・・・早いですね」

転校生「行動は常に無駄なく迅速に、って教わったからね」

ありす「・・・はい、これで大丈夫」

転校生「ふう、とりあえずは安心かな。・・・寝顔に、ありすの面影があるよ。親子だなぁ」

ありす「このあたりとか、あなたに似てますよ。それに、この子、起きている間はずっと動いてるんです。元気なところは、あなた譲りですね」

転校生「そっか。・・・この子は、どんな子に育つかな。まあ、ひとつだけは想像つくけどね」

ありす「わかりません。でも、これだけは、っていえることがあります」

ありす「あなたみたいに」転校生「ありすみたいに」

「「優しくて、人を想える子に育つだろうね(でしょうね)」」

転校生「・・・こりゃ、情けない姿は見せられないな」

ありす「私も、頑張らないと。この子が、誇れるような母親になりたいです」

転校生「さて、そろそろご飯にしようか。何食べたい?」

ありす「あなたが作るものなら、なんでも」

転校生「それが一番困るんだけどなぁ」

ありす「期待してますよ、あなた」

TRUE END①~幸せの国のありす~

みんな無事に祝ったんですかね…

大天使ありすエルのリバースレコード記念に、ちょっとしたifを。
幸せなありすを書きたかったんだけど・・・誰だこれ状態に
ありすが大人になってた・・・糸で戦ってるっぽかった・・・後ろに髪伸ばしたさらちゃんらしき女の人もいた・・・
ありすと幸せな家庭を築きたい(迫真)


本編は風呂入ってから投下します

ハーレムが一番平和そう

 























我妻浅梨「先輩、こんばんは」
























 

浅梨「今からお帰りですか?あ、じゃあついってっていいですか?」

浅梨「一人だといっつも知らない場所についちゃうんです。なんでなんでしょうね?」

浅梨「時空を捻じ曲げてる?やだなー、そんなことできるわけないじゃないですか。魔法も使ってないのに」

浅梨「無意識に魔法が垂れ流しになってる、ってこともないはずですよ。ちゃんと検査もしましたから」

浅梨「あ、でも私が検査した後、機会が壊れちゃったみたいです。なんか、すっごく騒いでましたね」

浅梨「そうですね、そろそろ帰りましょうか。帰りながらでもお話はできますもんね」

浅梨「それじゃあ、寮までレッツゴー!」


~寮前~

浅梨「あれ?先輩、どこに行くんですか?男子寮はこっちですよ」

浅梨「・・・え?そうだったんですか?今は女子寮で過ごしているんですか」

※転校生は例の隔離部屋に住んでます。風紀委員がすぐ駆けつけられるようにそのままです

浅梨「そうだったんですね。じゃあ、ここでお別れですねですね。おやすみなさい、先輩」

~自室~

卯衣「おかえりなさい、転校生くん」

卯衣「待ってたわ」

さら「おかえりなさい!待ってましたぁ!」

卯衣「治療完了よ。しっかり、お話をしたわ」

さら「えっと、転校生さん、ごめんなさいですぅ。みんながおかしくなっていて、怖かったんですよね?」

さら「私も、転校生さんをこわがらせちゃったんですよね。ごめんなさい」

さら「・・・ありがとうございます!えっと、それで、あの、また、一緒におさんぽに行ってくれますか?」

さら「・・・はい!絶対ですよ!シローも、ありすちゃんも、卯衣ちゃんもつれてみんなでおさんぽしましょお!」

卯衣「・・・転校生くんに笑顔が戻ってよかったわ。どう?私も役に立つでしょ」

卯衣「・・・こうやって、撫でてもらえるのは、とてもうれしい」

さら「転校生さん!私も!私もしてください!」

悪化しなかったか…よかったよかった

~翌日 学園~

レナ「てんこー!」

レナ「てんこー!ひさ!」

レナ「レナ!てんこー!あえる!うれしい!」

レナ「レナ、てんこー、あう、ない、ながい」

レナ「・・・レナ、これ、いう?」

レナ「わかる!レナ、いう!」

レナ「レナ、オマエ、マルカジリ」

レナ「レナ、いう、した」

レナ「ニク?レナ、ニク、くう!」

レナ「レナ、ニク、マルカジリ!」

月詠「てーんこーうせーい」

月詠「なーにやってたのよあんたは」

月詠「なんか仕込んだの?ほどほどにしときなさいよ、そーゆうのは」

月詠「あたしがなにしてるかって?見ての通り本読んでるのよ」

月詠「あ、アンタ暇よね?じゃあ一緒に将棋しない?・・・おっけ、んじゃ、詰所まで行くわよ。あそこに一式おいてあるから」

月詠「ツクの名軍師っぷりを見せてあげるわ!」

・・・

焔「なにやってんだ、おまえら」

月詠「見てわかんないの?将棋よ将棋」

焔「ああ、詰め将棋か」

月詠「違うわよ。普通にやってるわよ」

焔「でもお前、王しか残ってないよな」

月詠「うん」

焔「転校生はコマだらけだよな」

月詠「うん」

焔「・・・なにがあったんだ?」

月詠「うるさいわね!見てなさいよ!ここからツクの逆転劇が始まるんだから!」

転校生「王手」

月詠「ちょっと待ちなさい、今から考えるから。長考ぐらい許可してくれるわよね」

焔「・・・ちなみに、何戦目?」

浅梨「25戦目ですね~。因みに勝率は先輩が25勝0敗です」

焔「だろうな」

浅梨「因みに、一戦当たりの時間は5分で、今回は先輩が遊んでるので12分かかってますね」

月詠「ぐぬぬ・・・これでどうよ!」

焔「・・・あっ、負けた」

浅梨「26敗目っと」

焔「強いな、アンタ。こういうの得意なのか?」

月詠「智花とか、ももに襲われてから必死で身に着けたんだって」

浅梨「生き残るために仕方なく覚えたんですね。人間、命がかかるとすごい力を発揮しますしね」

焔「将棋で先を読む力を鍛えたのか、それとも先を読む力を鍛えて将棋でそれが生きたのか・・・でもおまえすっごい襲われてるよな」

月詠「そりゃそうでしょ。いきなり豹変してくる奴らの考えなんか読めるわけないでしょ」

焔「ま、それもそうか」

浅梨「先輩、今度は私としましょう!」

焔「お前、いつのまにか駒がワープするじゃねぇか」

月詠「ほんと、気が付いたら右端に会った駒が左端に行ってるからね」

浅梨「でも。私ちゃんとルール守ってますよ?」

月詠「そうなのよねー。別段イカサマしてるわけじゃないってのが恐ろしいのよね」

焔「マジでわけわかんねぇな、これ」

月詠「転校生は生命の危機に瀕して将棋が強くなったのよね」

焔「どっちかてーと貞操の危機だな。・・・6のスリーカード」

浅梨「56789のストレートです。先輩は・・・ストレートフラッシュですね」

月詠「聞きなさいよ!なんでポーカーしてんのよ!」

焔「うるさいな。メアリーにこの前散々負けたからだよ。文句あっかよ」

浅梨「くっ、殺せ!って言ってましたね」

月詠「あんたはどこの女騎士よ!・・・ってそうじゃない!」

焔「何なんだよいきなり叫びだして。情緒不安定か?」

月詠「魔法使いなんてみんなそんなもんでしょ。っていうか、いいこと思いついたのよ」

浅梨「なんのですか?」

月詠「将棋含めた理詰めに強くなる方法よ。転校生はようはヤバかったから自然と覚えた。だから、ツクもヤバい状況に追い込まれれば身につくはずよ」

焔「まあ確かに、否が応でも身につけなきゃならん状況なら身につくだろうな」

月詠「と、いうわけでツクがヤバい状況になる方法を思いついたわ」

浅梨「ずっとそれを考えてたんですか?」

月詠「そうよ」

焔「転校生と同じことをするっていうと・・・男子に狙われるのか?おまえが?馬鹿も休み休み言え」

浅梨「寝言が言いたいなら寝た方がいいですよ」

月詠「あんたら、もしかしてツクのこと嫌い?ってそうじゃないのよ。仮にツクが男子に狙われたとしても転校生みたいにありすがいつでも通りかかるわけじゃないわ。それだと危険にもほどがあるの」

焔「その体躯で襲われる気か(笑)」

月詠「仮定の話だからいいでしょ!・・・もう、話の腰を折らないでしょ。んで、男子に狙われるようにするっていうのは危険だしそもそもできない可能性のが大いにあるってことよ」

月詠「それで、ツクは考えた。男子がだめなら女子に狙われればいいのよ」

浅梨「同性愛者になるんですか?」

焔「うわ、近寄んなよレズ谷」

月詠「違うっての!いい?いま転校生はたくさんの女子に狙われているわ。だから、それをツクが引き受けるの!」

焔「どうやって?」

月詠「例えば、『転校生がツクのものになった』とか香ノ葉の前で言ったらどうなると思う?」

浅梨「肉片すら残りませんね」

焔「腹を裂かれて「中に、だれもおらへんえ?」って言われるな」

月詠「そう!って、浅梨のはやけにリアルだからやめてよ。・・・ま、というわけだから、転校生、ちょっとツクと・・・あれ?いない?」

浅梨「あ、さっき帰りましたよ」

焔「守谷がレズ谷になったぐらいで出て行ったな」

月詠「ツクはレズじゃない!・・・って、ヤバい!あいつ、このままじゃ風紀委員室に行くわ!」

浅梨「でしょうねぇ」

焔「残念だったな、守谷。おまえのことは忘れないから」

浅梨「懲罰房の中でも元気に過ごしてくださいね!」

月詠「あんたら実はツクのこと嫌いでしょ?」

月詠「まあいいわ。ていうか、今の状況こそツクが望んだものじゃない」

焔「ああ、確かにヤバいな」

月詠「転校生が風紀委員室にたどり着く前に捕まえて、あれこれする。完璧じゃない」

焔「捕らぬ狸のなんとやら・・・」

月詠「んじゃ、行くわよ。焔、浅梨」

浅梨「え?」

焔「え?」

月詠「え?行かないの?」

焔「むしろなんで行くんだよ」

浅梨「椎名先輩に診てもらいますか?」

月詠「ふーん。じゃあ転校生はツクが独り占めするけど」

浅梨「先輩を、独り占め?」

焔「はぁ!?」

月詠「だって、いまからやろうとしてるのはそういうことなんだから。当然でしょ?」

月詠「転校生がツク以外をみえないようにするのよ。どんな手段を使ってでもね」

焔(別にアイツがどうなろうか知ったこっちゃないが・・・なんでだろう、胸が、モヤモヤする)

焔(それって、なんか、やだな)

浅梨「何してるんですか!早く行きますよ!」

焔「変わり身早いなおい。・・・待てよ、あたしも行くから」

月詠「んじゃ、ここからは一蓮托生だから」

月詠「転校生を、あたしたちのモノにするわよ」

~保健室前~

浅梨「先輩、こんにちは。さっきぶりですね」

~調理室前~

浅梨「あ、また会いましたね」

~魔道兵器開発局前~

浅梨「先輩?どこに行くんですか?」

~コロシアム前~

浅梨「先輩、見つけました!」

~文化部棟前~

浅梨「ここにいたんですね、先輩」

~中央広場~

浅梨「もう、どこに行こうとしてるんですか」

~食堂棟前~

浅梨「もう、逃がしませんよ」

ツク…無茶しやがって

~授業棟裏~

月詠「ふん、ツクの予想通りにいったわね」

焔「我妻、お前恐ろしいな。転校生がいる場所までピンポイントでワープしてたぞ」

浅梨「先輩のことを想ってたらいつの間にか着いちゃってるんです」

月詠「さて、転校生。あんたはもう逃げられないわよ。いままでさんざんツクのことを馬鹿にしてきた恨み、晴らさせてもらうから」

焔「恩を仇で返すようで悪いけど、アンタが誰かのモノになるっていうのがあたしには耐えられないんだ」

浅梨「えへへ、先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩・・・」

月詠「アンタがツクのことからかった分、あんたを辱めてやるわ」

焔「まあ、がんばって満足させるからな。大人しくしとけよ」

浅梨「えへへ、先輩。私、先輩と同じ男の子ですから、先輩が何をしたら喜ぶとか、どこがいいのかとか、全部わかっちゃうんですよ」

月詠「諦めなさい。これで、チェックメイトよ」

 
























月詠「あんたはこれからツクたちのモノになるの」

焔「あたしと、試験管からじゃない、家族を作ろう」

浅梨「式はハワイで挙げましょうね、先輩」






























 

~風紀委員室~

梓「マジでヤラれる5秒前略してMY5でしたね」

怜「間に合ってよかった。確か、立華と空中散歩をしてた楠木が落ちた先にたまたま守谷がいたんだったな。守谷は全治2ヶ月の重傷だそうだ」

梓「浅梨ちゃんのアナザーディメンションで別世界に飛ばされましたけど4分の1のHPを削ってありすちゃんからもらったみがわり人形を出しておいたので事なきを得ました」

イヴ「まさか来栖さんがメラガイア―を打てるとは思いませんでした。あと一瞬マホカンタを唱えるのが遅かったと思うとぞっとします」

風子「守谷月詠は立華が気が付いたらボコボコにしてましたね。もともと再起不能って感じでしたが。まあ、保健室にぶち込んでおいたので大丈夫でしょう」

怜「なんというか、泣きっ面に蜂というか、傷口に塩というか・・・」

イヴ「そういえば、最近、薬系統の物は使われていませんね。皆、魔法を使ってどうにかしようとしていますが・・・」

風子「どっちにしてもアウトなのは変わりませんですけどね」

怜「・・・氷川から連絡だ。来栖、我妻のいずれも今回の件に関して反省の色を見せているようで、守谷は聞ける状態じゃなかったので聞けなかったそうだ。どうする?委員長」

風子「んー、どうしましょうかねぇ・・・まあ懲罰房1ヶ月、接触禁止半年にしときましょうか。今回は本当に突発的だったみたいですし、転校生さんは普段から守谷月詠のことをからかって遊んでいたと聞いてますからね。一応、原因の一端ではあるんですよ?もちろん、原因はそれだけじゃありませんが。これに懲りたら、ちょっとは反省してくだせー」

梓「あれ?先輩どうしたッスか?何かご不満でも・・・え?氷川先輩?」

イヴ「ああ、氷川さんは自ら転校生さんとの接触拒否を求めていましたので、転校生さんがらみの事件があった場合には取り調べに回るようにするそうです」

風子「おや、転校生さん。少し残念そうですね・・・大丈夫ですよ。氷川も意地を張っているだけです。ちょいと冷静になればまた元に戻りますって」

梓「んじゃ、今日は自分が先輩送ってきますねー」

怜「頼んだぞ、服部」

~寮~

転校生「ありす!大丈夫か!怪我してないか!」

ありす「大丈夫、です」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「まあ、空中散歩といってもそんなに高いところは飛んでないさね。せいぜい二階程度の高ささね」

転校生「それで動けなくなった月詠もいるんだよ・・・」

卯衣「ごめんなさい、私がもっと気を付けていれば・・・」

ありす「いい、です。結果、オーライ、ですから」

転校生「んじゃ、ちょっと弱音はいていい?」

ありす「どうぞ」

転校生「ありすぅぅぅぅぅぅぅぅ!怖かったぁぁぁぁぁ!前の貞操だけじゃなく後ろの貞操も狙われたぁぁぁぁぁ!マジで怖かったよぉぉぉぉぉ!」

ありす「よしよし・・・だい、じょうぶ、です。ありすが、ついて、ます」

卯衣(本当に危なかった。なぜ、楠木さんは転校生くんが襲われている現場に毎回出くわすのかは不明だけど、私も彼女のようにならなければ)

卯衣(転校生くんを守るために)

クレプリ「大の高校生が小さめ女子中学生に泣きついてる姿は見ていてアレさね」

ありす「クレプリちゃん、めっ!」

クレプリ「おぅふ」

卯衣「転校生くんにだって泣きたくなる時はあるわ。次は私の胸で泣いてもいいわよ」

転校生「ありすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

ありす「よしよし・・・」

クレプリ「振られちまったな」

卯衣「・・・まだまだ、先は長いわね」

3人で幸せな時間を過ごして終了

今回はここまで。さらちゃんは浄化されました。これからはセーフ組として出てくるようです。
今のところ浄化済みは天文部とさらちゃんのみ。葵はもともとおかしくなってないし、冬樹姉妹は今もおかしいです。
アイドルなのにCM絢香ちゃんはどんな気持ちなんだろうか。それとも、彼女には(正しい意味で)役不足だっただけなのだろうか。
ありすありあり(合言葉)


http://imgur.com/QXQaMF5.jpg
相馬レナ


絢香ちゃんはあれで終わりか…
見た目といい声といい性格といい好きなのに(変身時の髪形は除く)
ゲームでもそうだけどやっぱり心を読む魔法は強すぎるからかね…?



















与那嶺里菜「はいさーい!転校生!子作りするぞ!」



















里菜「おばぁにすでに婿はいるって言ったんだ。それは知ってるな?そしたら子供作って見せに来いっていわれたんだ」

里菜「おばぁに逆らうとすっごい怖いからな。里菜はお前と子供を作るしかないんだ」

里菜「大丈夫さ。里菜、体力はあるから転校生相手でもしっかりできるぞ!」

里菜「子供を作るのはおばぁに言われたからだけど、もともとそのつもりだったから問題ないな!」

里菜「じゃあ、早速始めるさ!」

里菜「転校生、かなさんどー♪」

~風紀委員室~

風子「出オチというかなんというか・・・」

梓「最速でしたね。すべてにおいて」

怜「出合頭に押し倒す→それを楠木が見つける→確保を一気にやったからな」

イヴ「全工程でかかった時間は転校生さん曰く15分だそうです」

転較生「ビックリするほど早かった。そしてそろそろ慣れてきた自分が怖い」

風子「その慣れは人間の防衛本能ってやつですよ。まあ、それもおいおい治療していかないといけませんね」

イヴ「今更ですが楠木さんが発見することを工程においてることにもはや誰も疑問を抱きませんね」

梓「ここまでくると神の意志的なものを感るッス。おっぱいシスターさんじゃありませんけど」

シャルロット(汝、悔い改めよ)

梓「ぎゃわっ!?」

転較生「シャルロットに関する下ネタは厳禁だよ」

怜「今のはお前が悪いな」

風子「では、これからどうします?寮に戻りますか?」

転較生「いや、まだ学園にいる予定かな」

風子「それでは、お気をつけて。警戒は怠らないよーに」

梓「また会いましょうッス、先輩。自分、天文部の部室にいるんで、暇だったら遊びに来てくださいね」

~廊下~

みちる「転校生くん、こんにちは」

転較生「こんにちは。これから部活?」

みちる「いや、今日は部活は休み。これから訓練場にいくんだ。転校生くんもどう?」

転較生「いや、今日はやめとくよ。実はさっき里菜に押し倒されてさ・・・」

みちる「いやぁ、君も大変だねぇ。わかった、それじゃあ、今日は勘弁してあげる」

転較生「どうも」

みちる「んじゃ、またね。・・・あ、そうそう。ちひろちゃんに変なこと教えたの、今度いろいろ聞くからね。すっごく痛かったんだから」

転較生「お、お手柔らかに・・・それじゃ、さようなら」

???「だ~れだ」

転較生「むむ、その声は・・・ちひろだ!」

ちひろ「正解ですぅ~。七喜ちひろです。先輩、こんにちは」

転較生「こんにちは。どうしたの?暇なの?」

ちひろ「えっとですねぇ、萌木先輩を探してるんですよ。さっきありすちゃんにもあったんですけど、わからないって言ってましたぁ」

転較生「萌木を?ぼくは見てないなぁ」

ちひろ「そうですか~。本の続きを探してたんですけど、見つからないので訊きたかったんです。お電話しても出てくれないんですよねぇ」

転較生「そっか。見かけたら声をかけとくね」

ちひろ「よろしくおねがいしま~す。あ、この前先輩が言ってた通りに、みちるちゃんを1時間撫でたんですけど、そのあとちゃんと仲良くなれました!先輩、ありがとうございました!」

転較生「それならよかったよ。それじゃあ、さようなら」

智花「こんにちは!」

転較生「こ、ここここんにちはははははは、とももももか」

智花「もう、声がブレブレですよ!・・・まあ、それはそれとして、転校生さんはお元気ですか?」

転較生「み、みみみみてのとおりだからららららら」

智花「あなたは体調が悪そうですね!ゆかりちゃんを呼んだ方がいいでしょうか?」

転較生「だ、だだだ大丈夫だから!で、でででできればそのまま離れてくれるとうれれれれれしいんだけど」

智花「そうですか。それでは、さようなら」

転較生「ささあさささsさあああようなっらららららあrっらら」

ましろ「こんにちは、転校生さん」

転較生「こんにちは、ましろ」

ましろ「おや、なんだか、様子がおかしいですね。どうなされました?冷や汗がどっぷり出てますよ。もしかして、なにかに焦っていたとか・・・ふふ」

転較生「智花に会って焦ってたかな」

ましろ「そうでしたか。それはそれは・・・」

ましろ「なにか、困りごとがあればいつでも仰ってくださいね。転校生さんには、たくさんお世話になりましたから」

転較生「うん。頼らせてもらうよ」

ましろ「だから、監禁されたりしたらすぐに連絡くださいね。私や里中さんたちが山をくだってでもいきますから。ふふ」

転較生「それはちょっと無理やりじゃないかなぁ」

ましろ「それでは、さようなら」

転較生「さようなら」

~天文部部室~

恋「お、転校生か」

転較生「恋、こんにちは。何描いてるの?」

恋「心じゃ」

転較生「え?でも心はそこで土下座してるけど」

心「ごめんなさいごめんなさい!紛らわしい名前でごめんなさい!」

恋「お主のせいではなかろう。・・・すまん、転校生。語弊があったの。わっちの心の中を描いておるのじゃ。風景画とか人物画ではない」

転較生「へぇ、珍しい。梅干しを描いてないんだね」

梓「えっ!?副部長が梅干しを描いていない!?」

心「て、天変地異の前触れですか!?」

卯衣「みんな落ち着いて。まずは机の下にもぐるのよ。そして、きちんと避難経路を確認してから部屋を出るの。1通りだけではなく、何通りも考えておかないとね」

恋「お主ら、わっちをなんだと思ってるんじゃ」

転較生「ウメキチ」

梓「梅干し画家」

心「梅星からやってきた梅星人」

卯衣「副部長」

恋「・・・卯衣、ありがとう」

恋「今回は、この前の件があってからわっちもすこし心変わりしての。その心中を描いてみようと思ったわけじゃな」

転較生「抽象画ってやつ?」

恋「まあ、概ねそんな感じじゃな」

梓「でも梅干しは描くんでしょ?」

恋「当然。それは最後じゃな」

心「よかった!いつもの副部長でした!」

転較生「世界は救われた!」

梓「生きててよかった!」

卯衣「神に感謝」

恋「お主ら・・・」

ミナ「な、なあ、恋、卯衣、心、梓」

恋「どうした?」

梓「先輩が来てから全然喋ってなかったッスね」

心「部長が大人しくしてるだなんて、はっ!これこそ天変地異の・・・」

卯衣「落ち着いて、カバンを頭の上に持つのよ。電灯の破片が飛び散ったら危ないから」

転較生「そうそう。座布団とかでもいいね」

ミナ「我の話を聞け!」

恋「いったいどうしたんじゃ。頭でも打ったか?」

ミナ「それはこっちのセリフだ!さっきから誰もいない所にまるでサーヴァントがいるかのように話しかけて!いったい何やってるんだ!」

梓「え?何言ってるんスか?」

心「転校生さんならそこにいますよ?」

卯衣「・・・部長、疲労かしら?」

ミナ「あ、わかった!これはドッキリだな!いないけどいるように演技してミナをだまそうって魂胆だろ!」

梓「いや、さすがにそんな陰湿なことはしませんよ」

卯衣「やるならもっとリアクションが大きくなりそうなことをするわ」

心「そんなことやっても楽しくないですぅ」

恋「・・・ミナ、眼帯を付けてみるがよい」

ミナ「え?わ、わかった・・・あれ!?いる!さっきまでいなかったのに!・・・まさか、これは」

梓「え?じゃ、じゃあ」

心「ここにいるのは」

卯衣「魔法で作られた」

恋「転校生の、偽物じゃな」

転較生「な、なに言ってるんだ?ぼくは、ほら、転校生だよ?ほら、この姿、声、話し方、どこをとっても本人だろ?」

ミナ「・・・円卓の騎士よ、あいつを捕らえろ!」

梓「アイアイサ―!」

心「穴掘って、埋めてあげます!」

卯衣「捕縛!」

恋「逃がすか!」

転較生「くっ、退散だ!」

~風紀委員室~

転較生「助けて!天文部に追われてるんだ!」

風子「なんですって?」

怜「あいつら、またか!」

イヴ「反省したと思ったんですがね」

紗妃「あ、・・・いえ、今は天文部が優先ですね」

クレプリ「少年!大丈夫さね!ここには頼りがいのあるやつらばっかりさね!」

転較生「ふぅ、これで一安心かな・・・まったく、なんでぼくばっかり・・・」

ありす「・・・あなた、だれ、ですか?」

風子「え?」

怜「何を言ってるんだ?楠木どう見ても・・・」

イヴ「いえ、いつも転校生さんと一緒にいる楠木さんがいうのですから、何か根拠があるんですよね」

ありす「はい。転校生、さんは」

ありす「あなたみたいに声が低くないしあなたほど身長が高くないしあなたより髪の色が暗いですしあなたより人の目を見ますしあなたみたいに臭いがきつくないですしあなたみたいにこどもっぽく自分を呼ばないですしあなたみたいに目が吊り上がっていませんしあなたみたいに細身じゃないです」

ありす「あなたは、まるでおとぎ話に出てくる王子様のよう。転校生さんは王子様じゃないです」

風子「ほう、言われてみれば・・・なんか違和感がありますね」

紗妃(楠木さんが長文を喋った!?)

怜「楠木が長文を喋った!?」

イヴ「そっちは問題じゃないでしょう」

梓「服部梓!ただいま追いつきしたッス!委員長!そいつはぶちょーの『眼』に映らなかった偽物ッス!」

怜「なに!?・・・なるほど、魔法でできた偽物か」

イヴ「はっ!」

転較生「ぬわーっ!!!!!」

イヴ「転校生さんを騙るとは、とんでもないですね。私は犯人を惨殺処刑すると予告しましょう」

風子「はいはい、落ち着いてくださいね」

ありす「・・・犯人、心当たり、あります」

怜「なに!?」

ありす「七喜さんが、萌木さんを、さがして、ました。電話にも、でなかった、そう、です」

ありす「萌木さんは、ご本が好き、です。特に、眠り姫の、王子様が好きだと、言ってた、と、転校生さんから、聞いたことが、あります」

風子「・・・そういえば、霧塚萌木の魔法は『妄想を具現化する』魔法でしたね」

怜「ではさっそく、霧塚のところに行くか」

梓「部屋にいるッスかね?ちょっと自分、見てきます」

梓「いませんでしたね。やはりというかなんというか」

風子「さすがに、そんな簡単には突破させてくれませんか」

イヴ「萌木さんは本ならなんでも読む雑食ですからね。人一人を隠すような知識なんかも持ち合わせているでしょう」

怜「じゃあ、どうするんだ?しらみつぶしに探すか?」

紗妃「それはあまりにも非効率ですし、そもそも学園内にいるとも限りません」

風子「んー、楠木、なんかありませんかね?」

ありす「わたし、ですか?」

風子「ほら、ありすも歩けば転校生に当たるって言いますし」

怜「それはちょっと無理やりすぎないか?」

ありす「・・・わかり、ました。やって、みます」

梓「マジッスか!?」

風子「念のため、遊佐鳴子にも連絡しておきましょう。向こうは探し物のエキスパートですからね」

イヴ「私は、校門前を見張っておきます。もしかしたら、これから出ようとするかもしれませんし」

怜「ついでに、兎ノ助にも話を聞いておいてくれ」

イヴ「わかりました」

~学園内 空き教室~

萌木「転校生さん、目が覚めましたか?」

萌木「里菜ちゃんが転校生さんを襲ったときに、こっそりあなたと私のつくった『あなた』を入れ替えたんです」

萌木「私の魔法、以前は眠り姫の王子さましか具現化できなかったんです。ですが」

萌木「最近になって、『あなた』を作ることに成功しました。不思議ですね、あなたを想っていたら、『あなた』を具現化できたんです。・・・いえ、必然だったのかもしれません」

萌木「もう、誰も、私たちには気づきませんよ」

萌木「だって、『あなた』はすでに学園内にいますから」

萌木「いずれ、『わたし』も具現化して見せます。そうなれば、もう絶対に、誰も気づくことはできません」

萌木「私の王子さま。私だけの王子さまは、自分の手で手に入れました」

萌木「まるで、童話に出てくるお姫様ですね。私の妄想が、どれだけのものを創れるかはわかりませんが、きっと、国だって創れちゃいます」

萌木「あなたと私だけの、幸せの国。でも、どこまでいってもただの妄想なんです。でも、それだけじゃ、満足できません」

萌木「ですから、王子様」

 























萌木「妄想ではない、本物を創りましょう」


























 

~転校生自室~

風子「・・・転校生さん、だいじょうぶですか?」

梓「・・・布団にこもったまま出てきませんね」

怜「一日に2度も、しかも助かったと思ったらまた助かってなかったという絶望をたたきつけられたのだ。無理もあるまい」

梓「しかしまぁ、なんというか、見事に引き当てましたね」

怜「空き教室のロッカーの中なんて、よく見つけたな、楠木は」

梓「ま、ある意味定番ではあるッスからね。隠れてそういうことする、ってことでは」

風子「しっかし、妄想を具現化する、というのは、いささか厄介ですね」

イヴ「妄想は『亡い女を想う』と書いて『妄想』です。所詮は存在しないものなんですよ」

風子「ウチらは見事に騙されてましたけどね」

梓「ありすちゃんが転校生さんを心配して風紀委員室に来ていてよかったスね」

風子「・・・おや、氷川から連絡です。霧塚は魔法を使って偽転校生を作って、本物を自分だけのものにしようとしたそうです。まあ、予想はついてましたが」

イヴ「予想も何もないでしょう」

怜「まあ、わかりきっていたことだからな」

風子「と、言うわけで、今回はかなり悪質な手口だということで懲罰房5ヶ月、接触禁止1年半で行きましょうか」

梓「だんだんと増えていく形式になってるような・・・最終的に懲罰房3年・無期接触禁止とかになりそうすッスね」

イヴ「次から全員それでいきましょう」

怜「落ち着くんだ、冬樹。・・・転校生、しばらくは私たちがこの部屋にいる。安心しろ、と言ってもできないだろうが、少しは気を緩めるといい」

~ありすの部屋~

卯衣「なんてことなの。私は、転校生くんが偽物であることに気付かなかった・・・」

ありす「全然、違った、のに・・・」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「いや、オレっちにはわからなかったさね」

さら「もしかしたら、シローならわかったかもしれませんね!」

ありす「あの、偽物さん、においも、きつかった、です」

ありす「転校生さんは、香水は、もってない、です。だから、絶対に、ちがう、と、思い、ました」

クレプリ「それ以外のとこでも判断してたよな」

さら「ありすちゃん、すごいですぅ!」

卯衣「私も、彼のにおいを覚えないと・・・身長・体重含めたあらゆるデータをインプットして・・・」

ありす「自然と、覚え、ますよ。転校生さんを、好き、でしたら」

さら「そうです!焦っちゃダメなんです!いそがばまわれ、ですよ!」

卯衣「・・・そうね、わかったわ。今はともかく、彼の精神のケアが最優先ね」

さら「みんなで、がんばりましょぉ!」

クレプリ「おー!さね」

ありす「お、おー」

卯衣「おー」

3人であれこれ考えて終了

今回はここまで。里菜ちゃん出オチに使ってごめんね。でも、あの娘も口調がたいがい難しいんだ。
4コマにも転校生が出てきてるけど、マジでキャラがつかめねぇ。卯衣に「かわいく謝る」を教えたりちひろに「1時間撫でる」を教えたり、超いい機械兵を作ったり・・・案外てきとーに生きてるのかも。
銃で撃たれたぐらいじゃ致命傷にならないし、律が全然習得できないギターをなんなく弾けるし
結希との初期エピソードで火球全部避けたりもしてるんだよなぁ。あのころの転校生を奴隷扱いしてた結希を今の結希に見せたらどんな反応するんだろ。
ちひろを1時間なでなでしたい(健全)

多分泣いて謝るんだろうなぁ…
そして卯衣からは冷たい目線が

字が違ったのは偽物だったからなのか

間宮千佳「転校生!見つけた!」

千佳「一生のお願い!ここさ、今日カップル限定スイーツがでるのよ!」

千佳「え?何回目の一生のお願いだって?まあまあ、細かいことは気にしない」

千佳「んでさ、うち彼氏まだいないじゃん」

千佳「でもでも、これ食べたいんじゃん!ほら!すっごい美味しそうでしょ!?」

千佳「つーわけで、今日一日彼氏役、付き合ってくれない?」

千佳「ね?ね?いいでしょ?あたしが奢るからさ」

千佳「奢りはいいって?そ、それじゃあ、来てくれるの!?」

千佳「うっしゃあ!んじゃ、11時半に校門前集合ね」

千佳「あ、悪いけどありすちゃんは連れてきちゃだめよ。さっきも言ったけど、カップル限定だから」

千佳「でもほら、持ち帰りもあるみたいだしさ。お土産は買ってってあげよ」

千佳「んじゃ、またあとでね」

~校門前~

兎ノ助「おっす!千佳!転校生!どこいくんだ?」

千佳「げっ、面倒なのが・・・」

兎ノ助「その反応は結構傷つくぜ」

千佳「いつものことじゃん。マジウケる」

兎ノ助「お前の反応も結構ひどいよな」

千佳「まあまあ、ちょっと転校生に買い物付き合ってもらうだけだって」

兎ノ助「まさか、デートか!?デートなのか!?」

千佳「あたし、デートは初めての彼氏とって決めてるから」

兎ノ助「・・・お前、今結構ひどいこと言ってるぞ。転校生、あとで慰めてやるからな」

千佳「はぁ?なんで?」

兎ノ助「いや、ほら、今のって『お前のことは眼中にねーよ』って言ってるもんじゃん。さすがにそういわれたら転校生でも傷つくかなっと・・・いや、こいつありすに泣きつくだけか。ムカつくから慰めるの無しで」

千佳「でもさー、アンタもあれでしょ?ありすちゃんから服作ってもらったりしてるんでしょ?どっこいどっこいじゃね?」

兎ノ助「俺が1回服を作ってもらう間にこいつは10回デートしてるんだよ!」

千佳「なにそれ、大敗北じゃん。マジウケるんだけど」

千佳「ここよここ。・・・ってげ、めっちゃ並んでるし」

千佳「んー、これだと3時間待ちぐらいかなぁ・・・どうする?アンタが嫌ならやめとくけど」

千佳「・・・そ、ありがと。んじゃ、頑張って並びますかー」

千佳「見事にカップルだらけね。なんかこう、空気が甘いというか、桃色というか・・・」

千佳「まあ、今はうちとあんたは一時的にカップルだからね。ちゃんとそういう風にしてよ」

千佳「さて、じゃあ待ってる間何する?あたし、悪いけどあんまり話題持ってないのよね」

千佳「つーわけで、アンタのことを聞かせてよ。なんでもいいからさ」

千佳「ありすちゃんと出かけた話とか、さらちゃんと出かけた話とか、学園長と出かけた話とか」

千佳「・・・今自分で挙げてなんだけどさ、あんたマジでロリコンなのね」

千佳「くぅ~、待ったかいあった~」

千佳「ほらほら、こことかマジすげくね?写メ、写メ撮らなきゃ」

千佳「ほら、あたしが持ってるから、撮ってよ。・・・ん、あんがと」

千佳「んじゃ、食べますか。いっただっきま~す」

千佳「・・・んっ、おいし」

千佳「なるほど、こりゃ並ぶわけだわ。ほらほら、あんたも食べなよ」

千佳「・・・でしょ?いや~、マジで転校生様様だわ~。あんがとね」

千佳「さて、これでうちの目的は達成できたわけだけどもさ」

千佳「これからどうする?このまますぐ帰る?それとも、どっか行く?」

千佳「・・・おっけ、服買いたいのね、わかった。おし、行きますか!」

~服屋~

千佳「・・・ここ、女物の服の売り場なんだけど、あんた女装でもすんの?」

千佳「ああ、贈り物に、か。一瞬焦ったじゃん。・・・いや、さすがうちでも男友達が女装マニアとかだったら付き合い方考えなきゃいけないし」

千佳「浅梨ちゃんは、うん、まあ、そういう生き物だと思って受け入れてるけど」

千佳「んで、だれに贈るの?やっぱありすちゃん?・・・なるほど、卯衣ちゃんねぇ」

千佳「あ、そうだ!あんたたしかキスしてたじゃん!あの後どうなったの!?もしかして、うち彼女持ち連れてきちゃったりしてる!?」

千佳「・・・あー、だいじょうぶなんだ。よかったよかった。いや、さすがにそうだったらまずいじゃん」

千佳「んじゃ、選びますか。あの娘なら・・・これとか似合うんじゃない?あとこれとか」

千佳「あ、こっちも似合いそう。あとこれも、これも・・・」

千佳「ぜ、全部買ったの?やるわね・・・ちなみに、いくらした?」

千佳「0が6つ・・・あんた、金銭感覚おかしくなってない?」

千佳「ほら、あんたクエストに引っ張りだこだからさ、金とかめっちゃたまってるっしょ?」

千佳「だから、その辺の感覚とかどうなのかなぁ~って」

千佳「なるなる、最近はやることないからお金使わないんだ。でも、貯めておくだけってのも気が進まない、と」

千佳「まあ、お金は天下の回り物っていうし?多少は使ったらいいけどさ」

千佳「それを、将来に引きずらないようにしなさいよ。じゃないと、ありすちゃんとか卯衣ちゃんが泣くわよ」

千佳「・・・まあ、あんたは普通に稼いでそうだし、散財する姿も思い浮かばないけどね」

千佳「あ、ごめん。ちょっとお花摘みに行ってくる」

千佳「ここで待っててね。いい?動いちゃだめだからね!」

千佳(はぁ、すっきりした。・・・あれ?転校生は?)

「あなた、ひとり?ひまでしょ?ちょっとあたしらと遊ばない?」

「いいじゃん、あたしらと遊びましょうよ。なんなら、いいこと、してあげる・か・も」

千佳(あれって逆ナン?うわー、初めて見たー・・・ってか、うちはナンパされないのになんであいつはされんのよ!)

「よくみたら顔もかわいいし、あたしの好みかも」

「うわ、腕カチカチじゃん。いいわね~、ますます興味持っちゃった」

千佳(あいつもあいつでなんで抵抗しないのよ!さっさと逃げれば・・・)

千佳【ここで待っててね。いい?動いちゃだめだからね!】

千佳(もしかして、あたしがあんなこと言ったから!?)

千佳(・・・よくみたら、転校生足震えてる。やっぱ怖いんだ)

千佳(うちの、せいだよね・・・よし!)

千佳「おまたせ~、待ったー?悪いわね~」

「何よこいつ、あんた、いきなり出てきて何のつもり?」

千佳「あんたこそ、どういうつもりなのよ。今日うちがこいつと遊んでんだけど?」

「はぁ?んなことでーでもいいのよ。・・・なるほど、その服、グリモアの生徒ね」

「もしあんたらがなんかしたら、グリモアの生徒に襲われたーっていうだけだし、大人しくしときなさいよ」

千佳「はぁ!?マジわけわかんないんですけど。ふざけんなし。転校生、行くよ」

「こら、無視すんなよ」

「そっちの子もさ、そんなブスと付き合ってないであたしらと遊ぼーよ」

千佳(無視よ、無視)

「無視すんなって言ってんだろ!クソガキ!」

ガシッ

千佳「・・・この手を、どうするつもりなの」

「お?やるか?わかってんの?アンタらが手を出したら魔法使いにやられたーっていうだけd」

 



















千佳「うちの彼氏に触んじゃねーよこのクソビッチども!」






























 

~風紀委員室~

風子「んで、一般人と喧嘩したと」

怜「向こうは魔法を使ってきたと主張しているが・・・まあ周りが見ていたからな。魔法を使っていないという証言がある」

千佳「・・・ごめんなさい」

イヴ「あなたに、謝る道理なんてありませんよ。今回は、仕方のなかったことです」

風子「確かにアンタさんのしたことは、世間一般で見ればよくねーことです。魔法使いが一般人と喧嘩した・・・ウチらは風紀委員としてはアンタさんを罰さないわけにはいけません。ですから、1週間ほど外出禁止を言い渡します」

千佳「・・・」

風子「ですが、ウチ個人としては、とても感謝してます。転校生さんを守ってくれて、ありがとうございました」

梓「自分ら、学園生相手なら何とかなるりますけど、さすがに一般人相手に手出しはできませんからね」

千佳「・・・うん」

イヴ「転校生さん、間宮さんを送って行ってあげてください。・・・後のことは任せましたよ」

怜「よろしく、頼んだ」

~寮~

転校生「千佳、今日はありがとう」

千佳「いいのよ。魔法使いなんだから、こーゆーのがあるのはわかってたし」

転校生「正直、すごく怖かったんだ。だから、千佳があの人たちとの間に入ってくれた時、ものすごく安心した」

千佳「・・・ん、ま、それならいいよ。あんたが疲れてるのは知ってるし、多分女に何かされるってのがトラウマなんでしょ?」

転校生「ま、まあ・・・情けない話だけどね」

千佳「情けなくなんかないわよ。あんたはうち以上に苦労してる。うちは、あんたみたいに何にでもマジになれるわけじゃないし、あんたみたいに襲われたりはしない」

千佳「だから、さ。またなんかあったら、いつでも言ってよ。うちでよかったら、話行いてあげるからさ。こんどは親戚がやってる甘味処に連れてってあげるから。海辺にあって、ちっちゃい子とかよく来るらしいし」

転校生「ありがとう。それしか言う言葉が見つからないよ。本当に、ありがとう」

千佳「ほら、卯衣ちゃんに買ってあげたもの渡しに行きなよ。何のためにかったのかわかんないじゃん」

転校生「あ、それなんだけど・・・はい、これ」

千佳「・・・なにこれ?」

転校生「ほら、店でじーっと見てたからさ、欲しいのかなーって」

千佳「・・・あんた、ほんと女たらしだよねー」

転校生「なんで!?」

千佳「まあいいや。もらっとくわ。・・・ありがと」

~ドア前~

さら「千佳ちゃん、嬉しそうですぅ」

卯衣(入れない・・・)

ありす「今日は、諦め、ましょう」

クレイジープリンセス「え、今回オレっちたちこれだけ!?」

この後みんなで遊んで終了

~おまけ~

http://www.d9.dion.ne.jp/~ne1gi/bustcheck/cupchecker.html
前回と同じくバストカップ数値測定スクリプトより

立華卯衣(0)(D)

服部梓(14)(C)

双美心(16)(C)

風槍ミナ(13)(B)

南条恋(13)(AA)

梓「立華先輩、もしかして着痩せしたりします?」

卯衣「私の体は魔力で構成されているから、大きさも可変なの」

心「部長と副部長って同じ歳なんですよね・・・見た目的にも精神的にも同年齢に見えません」

恋「幼児体形で悪かったの」

ミナ「我、もしかして愚弄されておるのか?」

転校生「卯衣は、制服とかだと大きく見えるし、着ている服の問題かもしれない」

参考画像
http://imgur.com/PhzLDoz.jpg
【兎】立華卯衣
http://imgur.com/JDmA0Ct.jpg
【完遂】立華卯衣
http://imgur.com/lSN6nLq.jpg
【桜】立華卯衣

卯衣「でも、あなたはロリコン」

恋「うっしゃ!」

ミナ「キャラ崩壊するほど!?」

心「うわぁ・・・」

梓「ふくぶちょー、変わったッスね・・・」


~アイドル・モデルの場合~

皇絢香(15)(F)

鳴海純(17)(D)

絢香「まあ、アイドルだから多少はね?」

純「あたしはモデルだからね。大きすぎず、小さすぎずが一番なのよ」

さら「おっきいですぅ・・・」

ありす「・・・ぅら・・・ぃ・・・なら」

恋「わっちらは公式絵を待つのみじゃの」

ミナ「確定してるやつはいいよなぁ・・・」


チトセ「まぁまぁね」(E)

アイラ「お主がそれを言うか」(AAA)

今回はここまで。千佳ちゃんとかいう聖少女、文化祭で魔法使いに普通の学生気分をとあんなことしてくれる聖少女
ぼっちの律は千佳がいたから友達ができました。なんだかんだであの娘に救われている子も多いはず。
というわけで今回は転校生が学園生に襲われませんでした。葵の時以来かな?
卯衣とぴょんぴょんしたい(注文)

卯衣「そういえば、マスター」

結希「どうしたの?」

卯衣「マスターが転校生くんを奴隷扱いして火球を浴びせまくったと聞いたのだけれど・・・本当ですか?」

結希「(私の黒歴史を、いったいどこから?)それは、だれから聞いたの?」

卯衣「転校生くんから。マスターとの最初の接触はどうだったかが気になったんです」

結希「そ、そう(ダメね、ごまかせない・・・)」

卯衣「その反応だと、本当だったようですね」

結希「わ、若気の至りよ・・・」

卯衣「最っ低」

結希「」


結希「転校生くん、あの時は本当にごめんなさい」

転校生「いきなり何!?」

結希「お詫びと言ってはなんだけれど、私の体を好きにしてもらっても・・・」

ありす「・・・」

風子「はいはい、あんたさんはまだ接触禁止が解かれてませんからねー」

結希「私は!ただ!純粋に!お詫びを!」

イヴ「続きは風紀委員室で聞きますから」

なんだかんだで許しました

卯衣が表情豊かに溜めの台詞を口にするというだけでなんかグッとくる

神凪怜「転校生、立華、よく来てくれた」

~神凪神社~

怜「歓迎するぞ。・・・楠木は来てないのか?」

卯衣「彼女は仲月さんとの予定が先に入っていたから、そちらを優先したそうよ」

怜「そうか。まあ、先約があったなら仕方ないだろう」

卯衣「彼女も、とても残念そうにしていたわ」

怜「また機会があったら誘ってみよう。今日は、何かを手伝ってもらうとか、そういったことはない。ゆっくりしていってくれ。外泊許可も出ている」

卯衣「転校生くん、魔力をもらっていいかしら?ここに来るまでに消耗してしまったの。・・・ありがとう」

怜「それでは、案内しようか」

卯衣「転校生くんとお泊り・・・転校生くんと同じ部屋で・・・」

怜「ちなみに立華、おまえは私の部屋で寝るんだぞ」

卯衣「神は死んだ」

怜「仮にも巫女の前でそれを言うか・・・」

~客間~

卯衣「学園にある作法室とは、また違った雰囲気があるわ」

怜「神社だからな。神聖さというものを保つためにある程度内装は整えている」

卯衣「・・・神凪さん、その服は?」

怜「これか?これは巫女装束だ。私はもうすぐしたらおつとめがあるからな」

卯衣「私も、着てみたいわ」

怜「これをか?少し待っていろ。サイズがある確認してこよう」

卯衣「お願いするわね。転校生くんも一緒にどう?」

怜「おいおい、転校生は男だぞ。さすがに巫女服は・・・似合いそうだな」

卯衣「・・・転校生くん、お願いがあるのだけれど」

卯衣「ええ、わかっていたわ。拒否するのは当然よね」

怜「今日は心身ともにやすめてもらうのが目的なんだ。あまり無理を言うなよ」

卯衣「・・・転校生くん、おねがいにゃん?」

怜「おい、それで了承するのか・・・単純だな・・・はぁ」

~遡ること数日前~

怜「転校生を少し学園から離れさせてみようと思うんだ」

風子「ほう、どうしました?」

怜「転校生にはあらかじめ話しているんだが、うちの神社に泊まって行かないかと誘ったんだ。もちろん、楠木や立華も一緒にいいと言ってある」

梓「あー、そッスねぇ・・・ちょっと環境を変えて、リフレッシュすれば休まるかもしれないッスね」

怜「そういうことだ。だから、外泊許可を出してもらいたい。執行部と生徒会の方からは許可をもらていて、あとは委員長の分だけなんだ」

イヴ(外泊、ですって?その間、私は転校生さんと会えないんじゃ・・・いえ、まだ確定ではないわ。委員長が許可を出さない可能性もある)

風子「そういうことでしたらわかりました」

イヴ「神は死んだ!」

梓「うわ!びっくりした!」

風子「でも、間違っても手を出すんじゃーねーですよ」

怜「わかっている。あと、できるだけ他の生徒には伝えないようにしておいてほしい」

梓「まあ、そうッスねぇ。バレたら過激派連中が何するかわかりませんし」

※過激派・・・智花、結希、香ノ葉、姫など。穏健派から過激派に移るものが多々いる

※穏健派・・・ノエル、イヴ、千佳など。卯衣含む天文部と、さらは過激派から穏健派に移った

※ありす・・・ありす。存在自体が癒し。甘やかしたりもしてくれる。最近大天使から女神にハイレベルアップしそう

風子「りょーかいです。あんたさんも、学園のことはウチらに任せて、一緒にリフレッシュしてきてくだせー」

~現在~

卯衣「転校生くん、かわいいわ」

怜「予想以上に似合ってしまった・・・恐ろしいな」

卯衣「まあ、女装経験ありだものね」

怜「ああ、例の新年会でか。・・・あれとはまた別ものだと思うんだが」

卯衣「あの時、瑠璃川春乃には気づかれたと聞いた。きっと、今の楠木さんも気付くのでしょうね」

怜「楠木はなにかと転校生と縁があるからな・・・もはや切っても切れない関係になっているだろう」

卯衣「いずれは私も・・・」

怜「お前は、そういうのを隠さないんだな」

卯衣「すでに知られているから問題ないわ」

怜「・・・そうか(そういう風に、素直に言えるのは羨ましい・・・って、これではまるで私が転校生のことをす、好きみたいじゃないか!)」

怜(いや、好きか嫌いかで言えば好きだが・・・しかし、それとこれとはまた別もので・・・)

卯衣「転校生くん、私の巫女姿はどう?似合ってる?・・・ありがとう、うれしいわ」

~夜 神社 怜の部屋~

怜「また質問攻めにあわせてしまってすまないな、転校生」

卯衣「とっても愉快な人たちなのね、神凪さんの家族は」

怜「まあ、愉快すぎるのが玉に瑕だが・・・」

卯衣「確かに、部長もうるさすぎると少し厄介だものね。でも、あの騒がしさは好きだわ」

怜「ああ。私も、天文部を見ているとなんだか楽しくなってくるよ。あとは、散歩部もそうかな。瑠璃川妹が懲罰房に入っているのは残念だが・・・」

卯衣「彼女も反省しさえすれば、何とかなるはずよ。それまでは、私たちが転校生くんを守るわ」

怜「協力する。だから転校生、いつでも頼っていいからな」

卯衣「私の胸で弱音を吐いても・・・」

怜「それは風紀委員として、見過ごすわけにはいかない」

卯衣「でも、この人結構しょっちゅう楠木さんに泣きついてるけど」

怜「ほ、ほんとうなのか!?て、転校生!お前というやつは!い、いいいくら楠木と仲がいいとはいえ、しょしゅおんんあことまれ!」

卯衣「落ち着いて。後半に行くにつれ言葉がおかしくなっているわ」

怜「・・・すまない、取り乱した。だが、転校生、そういうことは控えるように!私も、お前をそんなことで捕まえたくはない」

卯衣「ひざまくらは?」

怜「ぐっ、それを言われると弱いんだが・・・」

卯衣(Dカップ)「冗談よ。それに、さっきの話を蒸し返すようだけど、楠木さんに触れるような胸があるとは思わないし」

怜(Eカップ)「それはさすがに失礼じゃないか?まあ、本人がいないからいいものの・・・」

卯衣「・・・あら、楠木さんからMore@が」

(AAカップ)『私のゴーストがささやいたので。確かにちっちゃいですけど、私にも胸はありますよ』

卯衣「!?・・・!?」

怜「やけに勘が鋭いな・・・」

~寮 ノエルの部屋~

ノエル「へー、それで今日はお義兄さんいなかったんだ」

イヴ「そうよ。まあ、彼のことを想えば、たまにはこういうこともあっていいのかもしれないわね」

ノエル「まぁねー、お義兄さんもうずっと怒涛の日々を過ごしてるもんね」

イヴ「それでも、転校生くんとお泊りというのは羨ましいわ」

ノエル「さらちゃんは一緒にキャンプに行ってたけど、それとはまた別ものだよね。いいなー、あたしもお義兄さんに聞けばよかったなー」

イヴ「だーめ。そんなことしたら人数が増えすぎちゃうでしょ。あなた、どうせすぐ広めるだろうし」

ノエル「あ、バレた?えへへ・・・まあまあ、だいじょうぶ!お義兄さんが神凪家に監禁(お泊り)されてるだなんて、誰にも言わないから!」

イヴ「その表現には悪意を感じるけど、本当に頼むわよ・・・過激派の人たちに聞かれたらすぐに行動を移すでしょうから」

~ノエルの部屋前の廊下~

葵(ええ!?転校生さんが神凪さんの家に監禁ですか!?だ、誰かに伝えないと・・・)

ソフィア「どうしました?」

葵「こ、越水さん!た、大変なんです!転校生さんが・・・」

ソフィア「え、ええ~~~~!?」

葵「これは、誰かに伝えた方がよろしいでしょうか!?」

ソフィア「びーくーるデス!もしかしたら、風紀委員さんたちもグルかもしれません!とってもだうとふるデス!」

葵「で、では、風紀委員の人たちには聞かれないように・・・」

ソフィア「はい。私たちが築いて生きた人脈を、今こそ生かすべきデス!」

~寮~

香ノ葉「な、なんやって!?」

智花「転校生さんが・・・」

もも「うう~、先輩~」

結希「早急に対策を立てないと」

望「はぁ!?なんだって!?」

千佳「マジで!?もう、なんであいつばっかりこんな目にあうのよ・・・」

純「ど、どうすんのよ!」

天「風紀委員もグルですって!?」

レナ「てんこー!レナ!たすける!」

小蓮「レナ!落ち着くネ!」

真理佳「い、今こそヒーローの出番だ!」

みちる「助けなきゃ!」

さら(かんきんって、きっとお泊りのことですよね)

七撫「あわわわわ、姉さん、どうしよ・・・」

~翌日 神社~

ガヤガヤ
ガヤガヤ

怜「朝から随分と騒がしいな」

卯衣「神社とは、このようなものではないの?」

怜「いや、さすがにこんな早朝からはうるさくはならない」

卯衣「ということは、今日が特別なのかしら」

怜「少し、外の様子を見てみよう」

・・・

聖奈「神凪!お前たちは包囲されている!速やかに転校生と立華を解放しろ!」

真理佳「先輩を監禁するだなんて!風紀委員の風上にも置けませんよ!」

ましろ「あんなのが風紀委員でいいんですか?・・・ふふ」

明鈴「おなかすいたアル!ごはん食べさせろー!」

小蓮「少し黙ってるネ」

智花「怜ちゃん!独り占めはだめでですよ!」

千佳「転校生を解放しろーっ!」

律「解放しろーっ!」

もも「先輩を離してくださいーっ!」

レナ「てんこー!てんこー!」

みちる「解放しないとぶっ放すぞーっ!」

・・・

怜「・・・なんだこれは」

卯衣「・・・デモ行進?でも、行進してないわね」

龍季「それについては俺が説明するよ」

怜「朝比奈、いつの間に?」

さら「私もいますよぉ!」

龍季「シローが道を教えてくれたからな。っと、いまはそんなことはどうでもいいか」

卯衣「優秀なのね」

さら「立派なわんこですから!」

シロー「わん!わん!」

龍季「で、だな。端的に言うと、おまえが転校生を監禁しているって噂が流れてるんだ」

怜「なっ!?」

さら「かんきんってお泊りのことじゃなかったんですねぇ」

龍季「確か昨日の夜からだったかな。どこから流れたのかは知らんが、とにかくそういうことだ。まあ、今の状況を見るにデマだったっつーのはわかってる」

卯衣「それは、何とか説得できないかしら。例えば、転校生くんが直接出ていくとか」

怜「無理だな。転校生はこと誰かを庇うだとかそういうことが関わりそうなときは全くあてにされない」

卯衣「そして、私には前科があるから、加担してるとみられてもおかしくはないわね・・・どうするの?」

龍季「八方ふさがりだよなぁ・・・」

智花「突撃しますか!?突撃しますか!?」

聖奈「まだだ。向こうの反応を待て」

もも「先輩、絶対お助けしますから」

みちる「いつでも準備はできてるよ!」

葵「転校生さん・・・」

ソフィア「大丈夫です!きっと無事ですよ!」

ちひろ「先輩を~解放してくださぁ~い」

シャルロット「神よ、かの罪深きものたちに罰をお与えください」

あやせ「神社でそれを祈るのもね~」

望「転校生の無事が確認できたら・・・雷落として・・・あの建物ごと・・・」

純「そ、それはやりすぎなんじゃない?」

 































ありす「みなさん。なに、してるんですか?」











































 

~風紀委員室~

イヴ「私たちの会話が、聞かれてたみたいね」

ノエル「うう、ごめんなさい・・・あたしが変な表現使っちゃったから・・・」

風子「いやいや、今回はただの事故みたいなもんです。お咎めは無しですよ」

怜「まあ、誤解が解けて良かったよ。・・・一瞬、楠木からすごいオーラが見えたが」

梓「全員が一気に黙りましたからね。ありゃ覇王色の覇気をまとってるッスよ」

怜「そういえば、私のゴーストがささやいたとか言って、異常な勘の良さを見せたな。・・・つくづく、敵に回したくはないやつだ」

風子「それ、盗聴器とかの可能性は?」

梓「自分、それも気になっていろいろ探ってみましたけど、それらしきものは何もありませんでした。発信する方も、受信する方も」

風子「それならいいんです」

怜「ああ、あとで楠木に礼を言わなければ」

イヴ「何かあったんですか?」

怜「弟がぬいぐるみをもらって、たいそう喜んでいた。またこんど、何かしてやるか・・・」

風子「あ、そういや、氷川見てません?ウチは、最近見てねーんですが。ただのサボりならいいんですが・・・」

イヴ「会ってませんね」

梓「同じくッス」

怜「そういえば、この前、風飛の街で見かけたな。あれは、2,3日前だったか」

風子「ほう、珍しい。転校生さんと会えないストレスを発散してるんですかね?」

梓「ああ、そういや自分で接触拒否してましたね。前に会ったのは偽物と、でしたし」

怜「意地を張らなければいいだけなのに・・・」

イヴ「私や氷川さんのような、頑固な人間には難しいんですよ。身に染みてわかっています」

風子「氷川が来なくなった原因はあんたさんなんですが・・・」

ノエル「まーまー!大丈夫だって!お義兄さんが何とかしてくれるよ!だって、お義兄さんだし☆☆★」

イヴ「そうですね。転校生さん、ですからね」

~寮~

ありす「お泊り、どう、でしたか?」

転校生「ゆっくりできたよ。いやぁ、だれの目も気にしなくていいって素晴らしい!食事をいちいち確認しなくていいから楽!深く眠っても襲われないから安心!」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「本当はオレっちたちも行きたかったんさね。だけどよぉ、先約があったからなぁ・・・」

ありす「約束、でした、から」

転校生「うんうん。約束を守るのは大事だ。怜もまた来てくれって言ってたし、今度は一緒に行こう」

ありす「はい」

クレプリ「そういや、さらっちと散歩に行ったときにこんなものもらったんだ」

転校生「なにこれ?」

魔反鏡、物反鏡を手に入れた

ありす「わかりま、せん・・・」

クレプリ「夜に散歩をしてたんだが、なんか金髪で青いワンピースを着た女の子にもらったんさね。出合頭に『死んでくれる?』とか言われたさね」

ありす「おなじ、ありすの、よしみで、いっしょに、かくれんぼ、しました」

クレプリ「気が付いたらいなくなってたけど、なんだったんかねぇ。『神殺しのお兄ちゃんのところへ行かなくちゃ』とか言ってたけど」

転校生「まあ、持っておきなよ。何かに使えるかもしれないし」

ありす「わかり、ました」

2人は幸せな時間を過ごして終了

今回はここまで。・・・やべ、里中さん出し忘れた。出そうと思ってたのに、どうしよう・・・次の機会を考えないと
ちなみに、ありすに道具をくれた少女は過去に目撃報告があります。あれとはまた別ものですが。
この前、うのあのでイヴが兎ノ助に脱ぐとかどうとかでセクハラされてたけど、ここのイヴは転校生の前でなら嬉々として脱ぎそう
ありすの部屋にいるであろう転校生の名前が付いた金魚もどこかで絡めたいなぁ
卯衣のほっぺをつつきたい(卯衣)























梓「せーんぱい」





















梓「どもッス。自分から、ちょっくらお願いがあってですね」

梓「まずはこれ、見てください・・・まあ、見ての通りの物ッス」

梓「これが、この日限定販売なんスけど、自分、この日3つぐらい予定がブッキングしててですね・・・」

梓「さすがにこれを買いに行くのは難しいと思いまして・・・」

梓「さっすがせんぱい!話が早い!んじゃ、お金先に渡しときますね」

梓「よろしくッスね。自分、これ結構ほしいやつなんで」

卯衣「転校生くん、暇かしら?」

卯衣「いえ、暇なら部室に来ないかと誘おうと思ったの。用事があるならいいわ」

卯衣「そう、服部さんから・・・」

卯衣「わかったわ。部長たちにはそう伝えておく」

卯衣「服部さんがお願いしたとなれば、さすがに諦めるだろうし」

卯衣「え、何をする予定だったかって?」

卯衣「第20回天文部のど自慢コンテスト~散歩部もいるよバージョン~だけど」

卯衣「ちなみに、ゲストは楠木さんと遊佐さんで、審査委員は音無さんとノエルさん、それにイヴさんよ」

卯衣「部長が適当に声をかけたら集まったらしいわ」

卯衣「それじゃあ、行ってらっしゃい。またね、転校生くん」

 























みちる「やっほー!転校生くん!」





























 

みちる「どしたの?これからどっかに行くの?」

みちる「・・・ああ、あれかぁ!それじゃ、わたしと目的地同じじゃん」

みちる「わたしもそこに行く予定だったのよねぇ~。じゃあさ、一緒にいこ?これも何かの縁だと思ってさぁ」

みちる「おっと、外出届出さなくちゃ。転校生くんと出かけるときは、私が一緒に行ってます~っていう届け出をしなくちゃならなくなったんだよね」

みちる「それを、風紀委員および生徒会が確認して、Goサインがでたらオッケー」

みちる「まあ、前の神凪神社包囲事件みたいなことを防ぐためだね。何かあったとき、転校生くんが誰といるかとかを確認できるの。もちろん、一般生徒も生徒会に申請すれば見れるよ」

みちる「・・・よし、Goサインがでたから行こっか」

みちる「レッツゴー!」

みちる「そういや、まえのちひろちゃんの話、覚えてる?」

みちる「なんであんなこと教えたのさ!・・・え?ミニモア?なにそれ?」

みちる「なるほど、智ちゃんとか学園長とかをそうやって撫でてたりして・・・え!?あの7時間耐久相談もやったの!?」

みちる「暇なときは1日24時間撫でて、時間がないときは相談を受けたりしてるって?時間がないのに7時間の相談?・・・こわいわー、転校生くんマジこわいわー」

みちる「因みに、普段の生活ってどんな感じ?・・・3:59に下校して、4:00に登校・・・ちょっとまって、わたしの脳が追い付かない」

みちる「それは、昼の3:59だよね?まさか午前じゃないよね?・・・ほんと、どういう生活おくってんの?」

みちる「まあいいや。いや、良くないけど。この際、転校生くんの不健康な生活態度はおいといて、だよ」

みちる「ちひろちゃんになんでそれを教えたのよ!もっとやり方あったでしょ!」

みちる「ほらほら、転校生くんのほかの女の子とのファーストコンタクトを教えるとかさぁ」

結希【・・・ああ、たしか教師が言ってたわね。奴隷・・・もとい、手伝いを寄越すって】

焔【・・・あ?あんたなに?・・・家庭科室ぅ?】

つかさ【ゴングは次に木の葉が落ちたとき!決着はいずれかが倒れたとき!】

メアリー【・・・OK。この愛銃でテメェの体を蜂の巣にしてやるよ!】

刀子【こ、このままでは腹を切ってお詫びせねば】

イヴ【もし、私につきまとっているのでしたらやめていただけますか?】

みちる「どうしてそのよりによったチョイスを選んだの!?」

みちる「もっとまともなのあるでしょ!」

さら【あっ、わたしの牛乳っ!どうして取るの、返してっ!!】

ありす【・・・ぬ、ぬいぐるみを・・・・・・み、みません・・・でした・・・?】

寧々【ふーん、意外と普通の人ね。ネネ、ちょっぴりがっかり。】

みちる「おいロリコン、焼くぞ」

みちる「あー、もういいよ!わかってたよ!君もたいがいまともじゃないってさあ!」

みちる「人をからかうときとかすっごい輝いてるよね。あとちっちゃい子と遊ぶときとか」

みちる「そんなんだからドSとかロリコンっていわれるんだぞー」

みちる(見方を変えればドMなのかもしれないけど)

みちる「おー!ついたついた!んじゃ、早速お目当てのモノを買いに行きますか」

みちる「と、言うわけで、しばらくは別行動だね。ちょっと寂しいな~なんて」

みちる「冗談だよ。ほら、行ってきなよ。わたしはいいからさ。ていうか、あんまり見られたくない買い物なんだよね」

みちる「それとも、一緒に来てくれる?下着売り場」

みちる「そ、そっちがいいならいいって・・・この変態!変態!変態大人!」

みちる「いや、確かに誘ったのあたしだけど・・・そんなんだから襲われるんじゃない?」

みちる「へぇ、こういう時の反応でアウトかセーフか判断はしてるんだ。と、いうことは、わたしはセーフ組かな?」

みちる「まあ、今の智ちゃんとかなら『はい、喜んで!』とか言いそうだしね」

みちる「・・・もしかして、ありすちゃんとかのについてったりはしてないよね?」

みちる「よかったぁ・・・今の応答でわたしが110番を押すかどうか決まるとこだったから」

みちる「んじゃ、そういうことだから、またあとで待ち合わせしよ。時間は・・・2:30でいいかな」

みちる「それじゃあ、いってらっしゃーい」

 






















みちる「遅れたりしないでね」
































 

~風紀委員室~

風子「・・・なんですって!?転校生さんがいない!?」

みちる『そうなんだよ!2:30に待ち合わせって言ったのに、もう1時間も来ないの!More@にもメールにも電話にも反応ないし』

イヴ「松島さんは、確かに届け出を出していましたね。その約束の現場を誰かに見られていたとかは?」

みちる『多分、だれもいなかったと思うけど・・・なんせ、学園を出てちょっとしたところだから、もし誰かとすれ違っててもわからないよ』

怜「くそ、転校生・・・どこに行ったんだ・・・」

梓「先輩、自分が用事を頼んだばかりに・・・」

風子「過ぎたことを嘆いてもしょーがねーです。今は、できることをしましょう。松島、とりあえず学園に戻ってきてくだせー」

みちる『わかった。一応、転校生くんにも連絡は入れとくね』

風子「おねげーします」

イヴ「しかし、街中で行方不明とは・・・『霧の護り手』の可能性も考慮した方がいいですね」

風子「あらゆるテロリストを視野に入れておきましょう。それと、その時間に外に出ていた学園生も洗い出してくだせー」

怜「・・・兎ノ助に連絡を送っておいた。リストを作って送ってくれるそうだ」

梓「自分、一応現場に行ってきます。もしかしたら、何か痕跡があるかもしれません。先輩のことですから、何か残したりしてるかも」

風子「頼みましたよ。ウチは今から武田虎千代、遊佐鳴子、エレン・アメディックに協力を要請してきます」

イヴ「もう!こんな時にまで氷川さんはいないんですから!ちょっとでも人手が欲しいというのに!」

怜(冬樹が煽ったからだろう・・・というのは野暮か)

~寮~

ありす「・・・」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「ありす、少年が心配なのはわかるが、あんまり思いつめすぎちゃ駄目さね。今日は寝よう」

ありす「・・・転校生さん」

クレプリ「しっかし、心配さね・・・いったいどこの誰が誘拐したのか・・・」

卯衣「楠木さん、いる?」

ありす「・・・はい」

卯衣「もし、転校生くんのことが心配で眠れない、とかだったら、監視カメラでも見に来ないかと言おうと思って」

ありす「・・・カメラ、ですか?」

クレプリ「どういうことさね」

卯衣「双美さんが学園中のカメラの映像を見れるようにしてくれたの。私は今からそれを見て、監視をしようと思っている。もしかしたら、見ている間に何かが映るかもしれない。だから、楠木さんもどうかと思って」

クレプリ「ありすも歩けば転校生にあたるっていうしな。ありす、やっとくか?」

ありす「・・・はい、やり、ます。やらせて、ください」

卯衣「わかったわ。マスターに言って場所を提供してもらったの。魔道兵器開発局にモニターがあるから、行きましょう」

ありす「わかり、ました」

To be continued・・・

今回はここまで。あの後結希と卯衣は和解しました。でも卯衣の結希への好感度はだだ下がりしてます。
私事ですが、3DS を無くしてしまいました・・・中のカセットは自分の歴史が詰まっていたといっても過言ではないポケモンオメガルビーが入ってたのに・・・
おそらくガストに置き忘れたと思ったんですけど、当のガストに行っても無いと言われて・・・どうしよう。諦めるしかないのかな
GBAのルビー時代から受け継いできたポケモンが・・・
ありすの胸でさめざめと泣きたい(真剣)


それは泣くわ…
誰かが持って行ったんだろうなぁ…

昔話題あったマックでの置き引き思い出すなぁ
出先でやるのはいいけど
カバンごとだとしてもずっともって離さないのが一番だろうなぁ






















氷川紗妃「転校生さん」



















紗妃「今日は松島さんと出かけられていたそうですね」

紗妃「ああ、まだ途中でしたか。私ですか?私は見回り中です」

紗妃「・・・ここは、前にあなたと来たことがありますね。はい。あなたを不純異性交遊で捕まえて、罰として業務の手伝いをさせたときの場所です」

紗妃「それで、松島さんはどうなさったんですか?・・・なるほど、別行動中ですか」

紗妃「そもそもたまたま学園を出たところで会っただけで、最初は一人で来るつもりだったんですか」

紗妃「そうですか。・・・では、転校生さん」

 























紗妃「あなたを、不純異性交遊で一時拘留させていただきます」






























 

紗妃「・・・何を面食らっているのですか」

紗妃「あなたがここ最近、ずっといろいろな女性と異常なまでに親しく行動している姿を多数目撃しています」

紗妃「そもそも、南さんに襲われたときでさえ、彼女と二人で食事をしていたんですよね」

紗妃「その後何度も、あなたが襲われているから、と見逃していましたが、最近はあなたは襲われていません」

紗妃「ですから、以前と同じように接させていただきます」

紗妃「それに、最近は遊ぶだけじゃなくて楠木さんに抱き着いたり立華さんと接吻をしたりしましたから。もうさすがに、見逃せませんよ」

紗妃「・・・そうですね、あなたの今までの行動を考えると、ですね」

紗妃「1年は懲罰房から出れないと思っていただいてもかまいませんよ」

~懲罰房~※オリ設定です(そもそも本編では誰も見たことがないらしいし)

紗妃「なんだかんだでここに来るのは初めてなんですよね。では説明します」

紗妃「なぜ裏口を通ってきたのかって?あんな姿を過激派の人たちが見れば一目散に向かってくるに決まっていますからね。では、説明を」

紗妃「ここは見ての通り懲罰房。使用目的は牢屋と一緒です」

紗妃「食事は1日3回、決まった時間に配給され、容器は決まった時間に回収されます。きちんと出していただけなければ、次回以降出すことができませんので、ご了承ください」

紗妃「また、トイレとシャワーは室内についています。シャワーの方は決まった時間にしか使えないので、あとで時刻表を渡しますね」

紗妃「あと、飲み水はそこの水道から。歯磨き、うがいなどもそこでおねがいします」

紗妃「この施設はかなりの頑強さを誇っています。たとえ生天目さんの一撃でも壊れはしません」

紗妃「ですから、脱獄などできると思わないよう。とくに、あなたは魔法が使えないのですから」

紗妃「鍵はオートロックで、内側外側両方に鍵穴があります。ですから、鍵がなければ外側から開けることもできないので、誰かに手伝ってもらって・・・ということもできないと思ってください」

紗妃「食事はそこのポストのような場所を開けていただければ、おいてあります。食べ終わった際もそこにおいてくださいね」

紗妃「あと、毎日10枚反省文を書いていただきます。これも同じくそこのポストから出してもらって、そこのポストに入れてください」

紗妃「前日分の反省文が書き終わっていなければ、食事は与えられません。ですから、きちんと書いてくださいね」

紗妃「筆記用具はこちらです。ここに置いておきます」

紗妃「それでは転校生さん、きちんと反省してくださいね」

紗妃「でないと、ここに入れた意味がありませんから」

~風紀委員室~

風子「さて、いったいどうしたもんですかね・・・」

怜「兎ノ助からリストが送信された。あの時間に外にいたのは、浦白七撫 海老名あやせ 里中花梨 七喜ちひろ 生天目つかさ 氷川紗妃 松島みちる メアリー・ウィリアムズ 桃世もも 冷泉葵 の10人だな」

イヴ「その人たちに詳しく話を聞いてみましょう。いまから風紀委員の一斉送信メールを送ります」

梓「ただいまもどりましたッス!痕跡らしき物はありませんでした」

風子「りょーかいです。さてさて、どーしましょーか・・・」

ガラッ

紗妃「申し訳ありません、ただいま戻りました」

風子「おや、誰かと思えば氷川じゃねーですか。ちょーどよかったです。アンタさんに聞きたいことがありまして・・・」

・・・

紗妃「ええっ!?転校生さんが!?」

風子「そーです。ですから、何か知ってませんかね?」

紗妃「いえ、残念ながら・・・私が、意地を張っていなければ、防げたかもしれないのに・・・」

梓「いやいや、過ぎたことはしょうがないッスよ。今はできることをしましょうッス」

イヴ「そういえば、どこに行ってたんですか?」

紗妃「いつものスコーンの店です。今日は向こうで食べてきましたが。これ、領収書です」

風子「そーですか。わかりました。氷川、ここ数日サボってたことに関しては目をつぶります。今は、転校生さんが最優先です」

紗妃「わかりました。全力を尽くします」

怜「頼んだぞ。今から、他の学園生に話を聞いてみるが、犯人が学園生でない可能性もある。そのときは、私たちだけでは手に負えないからな」

七撫「転校生くん?見てないなぁ。そうだよね、姉さん」

風子「ちなみに、アンタさんはどこに行ってたんですか?」

七撫「この、アンネリーゼってとこでパフェを食べてたよ」

風子「わかりました。ありがとうごぜーます」

・・・

あやせ「転校生さんですか~。見てないわね~」

イヴ「そうですか。ちなみに、今日はどちらへ?」

あやせ「今話題の占いの本を買いに行ってたんです。これがそれですよ」

イヴ「わかりました。ありがとうございます」

あやせ「転校生さん、早く見つかるといいですね。私も、お話聞いておきます」

イヴ「すいません、よろしくお願いしますね」

・・・

花梨「転校生かぁ?見てねぇべ」

梓「あー、やっぱりッスか。ちなみに、どこ行ってたんスか?」

花梨「明鈴が冷蔵庫にあった食材食っちまったすけ、買い足しに行ってたんだべ」

梓「わかりました。あじゃじゃっす」

・・・

ちひろ「転校生さんですかぁ~?知らないですぅ~」

怜「そうか。ちなみに、どこに行ってたんだ?」

ちひろ「汐ファンの様子を見に行ってましたぁ~。これ、今日撮った写真ですぅ~」

怜「ふむ、なるほど。わかった。時間を取らせてしまってすまないな。ありがとう」

ちひろ「いえいえ、先輩のこと、私も探しますねぇ~」

怜「頼んだ。今はできるだけ人手が多い方がいい」

・・・

つかさ「知らん」

紗妃「本当ですか?では、なにかアリバイなどは」

つかさ「その時間はクエストに行っていた。執行部に確認を取ればいい」

紗妃「わかりました。捜査にご協力いただき、ありがとうございました」

つかさ「・・・私の力が必要ならば言え。奴には借りがあるからな。返さねばなるまい」

紗妃「わかりました。できるだけ、そうならないことを願っています」

紗妃「私は、先ほど言った通りスコーンを食べてたわけですから」

風子「それはわかってます。念のため、領収書の時間の確認をさせてもらっていいですか?」

紗妃「もちろん、構いません。・・・これです、どうぞ」

風子「ふむふむ、たしかに、松島みちるの証言と合わせると、この時間に転校生さんを連れて行ったと考えるのは難しいでしょうね」

紗妃「疑いが晴れたのならそれでいいんです。一刻も早く別の生徒を調べましょう」

・・・

みちる「そりゃあ、一緒に行ってたわけだからわたしが知らないわけないけど、本当にいなくなってたんだよ?これ、別行動を取ってたって証拠」

イヴ「なるほど、了解です。ちなみに、ほかになんか特筆すべきこととかはありますか?」

みちる「あー、えっとねぇ、転校生くんと別れた時間と、待ち合わせした時間は言ったよね。それ以外だと・・・あ、そうだ。転校生くんが服部さんに頼まれた物が店の中で見つかってなかったみたいだから、もしかしたら買う前に連れていかれたのかも」

イヴ「わかりました。捜査にご協力いただき、ありがとうございます」

みちる「うん。絶対、見つけてよね。わたしもいろんな人に声掛けするからさ」

・・・

メアリー「あたいは銃の手入れの道具を買いに行ってたんだよ」

梓「なるほど、では先輩とは会ってない、と」

メアリー「まぁな。そもそも、店の方向も違うだろ」

梓「まあ、銃の手入れ用の道具が大型の商業施設の傍にあったら怖いッスからね」

メアリー「精鋭部隊の連中にはもう伝えたのか?もしまだだったらあたいから言っといてやるよ」

梓「あ、それなら委員長がもう済ませたはずッス」

・・・

もも「はい。その時間はバイトですね。アンネリーゼで。あっ、七撫ちゃんが来てたのを見かけましたよ」

怜「そうか。一応、お前には前科があるから、念入りに調べさせてもらうぞ」

もも「はい、かまいません。今は、自分のことよりも先輩のことですから」

・・・

葵「私、実家に帰省しておりました。この前の騒動の件と、転校生さんとの婚約の話をまとめるためにです」

風子「あー、そんなのもありましたねぇ。ウチはそのとき行ってませんでしたが」

葵「転校生さん、無事でいてください・・・」

風子「仮にテロリストたちが誘拐していたとしても、そこまで手荒には扱えねーはずです。なんせ、こっちとの交渉のカードになるわけですから」

風子(それに、わざわざ誘拐するのにその跡を残さないのは不自然です。神宮寺樹の件もありますしね)

~7日後 懲罰房~

紗妃「転校生さん、すみませんね。少し、厄介な事件があったもので、こちらに来れませんでした」

紗妃「一週間も食事の配給をできず、申し訳ないです。本当に、申し訳ありませんでした。きちんと、反省文は書いてあったというのに・・・私の落ち度です」

紗妃「さて、転校生さん。今から食事をしていただくんですが、その前に書いてもらわないといけない書類があるんです。まあ、ただの念書ですが」

紗妃「こちらです。ここの氏名欄にサインをしていただくことで、本書の内容に同意したとみなします」

念書『下記の者、懲罰房にいる期間中は風紀委員により決められた規則に従い過ごすこととする』

紗妃「はい、そこです。よろしくお願いします。では、私は食事をとってきますので少々お待ちを」

念書『氏名 転校生』

紗妃「転校生さん、お待たせしました。こちらが食事になります。・・・どうしました?」

紗妃「・・・食べて、くださいよ。このまま食べないと、栄養失調で倒れますよ?」

紗妃「いくらあなたは魔力が多いからと言って、水だけでずっと生きれるわけがありません」

紗妃「・・・ほら、早く」

紗妃「どうして、食べないんですか?・・・ああ、もしかして、何か入れてるんじゃないかと疑ってたりしますか?」

紗妃「・・・そうですね、では、一口だけ失礼します」

紗妃「・・・どうですか?大丈夫でしょ?・・・器に塗られていたことがあるから信用できない、ですか」

紗妃「わかりました。そこまで言うなら仕方ありません。ここにおいて置いたまま、私は出ますから。食べたらきちんとポストに入れておいてくださいね」

紗妃「ああ、そうそう。たとえ、食べてないから倒れた、などといっても絶対に外に出すことはありませんから」

 

























紗妃「絶対に」






























 

~さらに7日後~

紗妃「どうして!食べてくれないんですか!このままだと、本当に死んじゃいますよ!」

紗妃「ほら、体も、こんなにやつれて・・・お願いですから食べてください」

紗妃「ほら、食べさせてあげますから・・・っ!なんで、吐き出すんですか!」

紗妃「・・・もしかして、口に入れたものが、飲み込めないんですか?」

紗妃「もしかして、あの日の時点で、そうだった、とか・・・」

紗妃「嘘をつくために、わざともっともらしい理由を付けたんですね。・・・わかりました。このままではあなたの命にかかわります」

紗妃「なにか、方法は・・・そうです!少々お待ちください」

紗妃「転校生さん、口は開けれますよね?では、そのまま」

紗妃「んっ・・・ぷはぁ」

紗妃「一度、咀嚼したものを押し込めば、と思いましたが・・・うまくいきましたね」

紗妃「いわゆる、口移しです。私の責任で、あなたはこうなってしまったのですから、私が何とかするしかないでしょう」

紗妃「こんな女の口に入ったものなどいやかもしれませんが、我慢してくださいね」

紗妃「あと、私自身はこの行為に嫌悪はしていません」

紗妃「私は、あなたに好意を抱いていますから。別の言い方をすると、そうですね。愛しているとでも言いましょうか。・・・意外ですか?ですが、本当のことです」

紗妃「ですから、あなたを死なせはしない」

紗妃「これから毎食、私が食べさせてあげますから、安心してください」

紗妃「反省文も、しばらくは構いません。こんな状態のあなたに書かせられるわけがないじゃないですか」

紗妃「私が、あなたのお世話をしますからね」

~さらに7日後~

紗妃「転校生さん、食事の時間ですよ」

紗妃「それでは、少々お待ちください・・・んっ」

紗妃「ふふ、ちゃんと飲み込めましたね。・・・大丈夫ですよ」

紗妃「あなたのことは、これからもずっと、私がお世話し続けてあげますから」

紗妃「・・・もうずっと、ベッドに寝た切りでしたから、筋肉も衰えてますね。血の巡りも悪くなっているんでしょう」

紗妃「リハビリもしないといけませんね。では、足のマッサージから始めましょうか」

紗妃「大丈夫です。しっかりと、知識は身に着けてきました」

紗妃「大丈夫ですから」

~さらに7日後 魔道兵器開発局~

卯衣「転校生くんはまだ見つかってないのね」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「そろそろほかの生徒たちに限界が見え始めてるさね」

ありす「・・・転校生さん」

さら「シローもわからないみたいですぅ・・・」

ありす「どこか、探してない、場所は・・・」

卯衣「学園中は探し回った。学園外だと捜しようがないのだけれど・・・」

クレプリ「さすがにもう、八方ふさがりさね」

結希「・・・いえ、まだ調べていない場所ならあるわ」

卯衣「マスター!そんなところがあるんですか!?」

さら「ど、どこですか!?」

ありす「・・・もしかして」

結希「察してくれたかしら。一般生徒は入れない場所」

結希「そう、懲罰房よ」

卯衣「え、でも、誰が・・・」

結希「それは、まだわからないわ。でもとにかく今、私たちがすべきことは一つ」

「「「「懲罰房を調べること」」」」

~懲罰房~

紗妃「転校生さん、どうしたんですか?ずっとこちらを見てますよ」

紗妃「そんなに、この胸が気になりますか?」

紗妃「確かに、あなたは禁欲生活を送っているに等しいですから、気になってしまうのも仕方ないですね」

紗妃「でも、いまのあなたに自分で処理できる体力は、ありませんよね」

紗妃「ですから、私が、処理を手伝ってあげます」

紗妃「わかっています。性欲があるのは当然です。特に、あなたは魔力が多い分、生命力も多い・・・つまり、性欲も大きいでしょう」

紗妃「それを、ずっと貯めこんでおけだなんてことは言いませんよ。生理現象ですからね」

紗妃「・・・前にも言ったでしょう。私は、あなたを愛していると。ですから、問題ありませんよ」

紗妃「では」

 


























紗妃「満足できるまで、相手してさしあげますね」

























 

卯衣「いったいナニの相手をするのかしら」

紗妃「!?た、立華さん!?いったい、どうやってここに!?」

卯衣「私の体組織は厳密には魔力だから、使えば使うほど小さくなる。だから、あの程度の大きさの『入り口』があれば十分よ」

クレプリ「あとは、転校生から魔力をもらうだけさね」

シロー「ぐるるるるる・・・」

紗妃「あのポストをつかって・・・なるほど。転校生さん、立華さんに魔力を送っていましたか。全く気付きませんでした」

卯衣「ここは、内外ともに鍵穴がついているから、あなたが持っている鍵を使わないと開かないのかしら」

紗妃「ええ。だから、転校生さんを出そうとしても無駄ですよ。転校生さんは、あなたのように小さくなれませんから」

紗妃「ですから、素直に退いてはいかがですか?」

卯衣「・・・と、言ってるけど」

ガチャ

風子「まあ、マスターキーぐらいありますからね」

怜「むしろ何故ないと思ったのか。理解に苦しむな」

イヴ「さて、氷川さん。転校生さんには近づかないのではありませんでしたっけ」

梓「観念するッスよ。いつかとは立場が逆転してますがね」

紗妃「・・・どうやってこの部屋を?使用中とは書いていませんでしたが」

結希「皇さんのおかげで、見つけることができたわ」

絢香「転校生くんの声が聞こえる部屋を探しただけよ。心の声が聞こえる場所をね」

ありす「・・・許し、ません」

風子「さて、氷川。あんたさん、これは少々どころじゃねーほど行き過ぎてますね。職権乱用ですよ」

紗妃「・・・そりゃあ、職権乱用でもなんでもしたくなりますよ」

怜「どういうことだ」

紗妃「・・・南さんの言う『こちら側』に来てしまったんですよ、私は。冬樹さんの前であんなことを言い、転校生さんと会えない日々を過ごしてから、ね」

風子「・・・それでも、やったことは変わりないですし、それによって罪の重さも変わりません」

梓「今の状況は、いわゆる詰みってやつッスよ」

紗妃「・・・詰み、ですか。そうですか。・・・ふふふ」

風子「何がおかしいんです?」

紗妃「いえ、すいません・・・ふふふ」

ありす「転校生さんに、なにか、しました、か?」

イヴ「ま、まさか!いえ、でも・・・」

紗妃「私の魔法、知ってますよね。紙に書いてあることを相手の同意ありきで契約する魔法です」

風子「なにを、したんですか?」

紗妃「転校生さんに、同意書を書いてもらったんですよ。1週間ほど食事を抜いた後だったので、まともな思考もできていませんでしたね」

怜「き、きさま!」

紗妃「おっと、まだ話は終わってませんよ。・・・ですが、転校生さんは紙に書かれている内容をきちんと読むと思っていました。ですから、こんなものを使ったんです」

結希「それは・・・カーボン紙ね」

紗妃「はい。だから、見せかけの念書と、同意のための紙との間にこれを挟んでおいたんです。・・・見事に引っかかってくれました」

紗妃「そして、その内容はこれです」

同意書『下記の氏名の者、以下の事項に全て同意するとする
・氷川紗妃以外のあらゆる女性の半径1m以内に近づかない
・氷川紗妃以外の女と一切コミュニケーションを取らない
・氷川紗妃以外の人間からあらゆるものを受け取らない
・氷川紗妃の作ったもの以外を食べることができない
・氷川紗妃の手によってしかものを食べることができない
・氷川紗妃の許可なしに性欲を発散させることができない・・・etc

氏名 転校生』

紗妃「どうぞ、私を捕まえてください。ただし、それは転校生さんの死を意味しますが」

怜「姑息な真似を!」

風子「・・・それは、本気で言ってるんですか?」

紗妃「ええ、当然です」

イヴ「・・・でしたら、あなたは相当な間抜けですね」

紗妃「・・・どういう意味ですか」

梓「あー、確かにこれは・・・」

結希「間抜けと言われても仕方ないわね」

卯衣「ただの阿呆ね」

絢香「あー、そっか、そうだよね」

ありす「・・・はぁ」

さら「え?え?」

紗妃「な、なんですか!負け惜しみですか!」

風子「楠木、言ってやってくだせー」

ありす「わかり、ました・・・転校生さん、は」

 

























ありす「転校生さんの名前は、『転校生』ではないですよ」






























 

紗妃「え!?・・・あ・・・」

風子「ま、大方もうちょっとで転校生さんを自分だけのモノにできると思って目が眩んだんでしょうね」

紗妃「で、でも!確かに転校生さんは!物を食べられなく!なっ、て・・・」

転校生「あれは、ガチのやつだから・・・しばらくは点滴生活になりそうかな・・・」

卯衣「転校生くん!」

転校生「卯衣、みんな、来てくれてありがとう・・・」

紗妃「そ、そんな・・・あの状態で、私を、欺くなんて・・・」

転校生「いや、あれは・・・最近書類に書くときも『転校生の方がわかりやすい』っていろんな人に言われるから・・・・そうしただけで・・・」

怜「確かに、お前の本名が書かれてあっても、「誰だこいつ」となりそうだな」

イヴ(そもそも、転校生さんの本名ってどんなものでしたっけ。いえ、転校生が本名ではないのは知ってるんですが)

さら(覚えてなかったですぅ。そういえば最初に会った時に聞いたような・・・)

クレプリ(誰も呼ばねーからなぁ。あっ、オレっちは覚えてるぜ。金魚の名前として)

風子「さて、それじゃあ、氷川。アンタさんを捕まえさせていただきます。罪状は・・・不純異性交遊ですかね」

梓「氷川先輩?聞こえてますかー?・・・返事がない。ただの屍のようだ」

絢香「生きてるから!まだ生きてるから!」

結希(しかし、みんなあと一歩のところで邪魔が入るわよね。まるで、何者の意思が存在しているかのようね)

~風紀委員室~

イヴ「・・・あれ?」

紗妃「どうしましたか?」

イヴ「いえ、捕まったのではないかと思いまして」

風子「一応、転校生さんの拘留自体は正当な理由でしたからね。それと、転校生さん本人が」

転校生【まあ、僕も普段紗妃をいじって遊んでたし、そもそも発端はイヴだし、懲罰房に入れるほどじゃないと思うなぁ・・・】

風子「と、鶴の一声と言いますか、そういうのがあったので」

梓「先輩曰く、正直風紀委員が減るのが怖いとも言ってたッスね。まー確かに、こと先輩に関しては人手がいくらあっても足りないのが事実ですが」

風子「と、いうわけで、風紀委員としての活動に精をだすことで許すことにしました。ですが、次はねーですよ」

紗妃「はい、もちろんです。誠心誠意、学園のため、転校生さんのために尽くします」

怜「それとは関係ないが、あまりにも懲罰房の中が殺風景だと言って、楠木がぬいぐるみを各部屋に一つずつおいていったな。今入っている者たちも喜んでいたよ」

イヴ(楠木さんの意図が読めない・・・いえ、純粋な気持ちなんでしょうけど)

風子「今回の功労者の皇絢香・宍戸結希については接触禁止を半分に減らしておきました」

梓「あんなところで宍戸先輩のガッツポーズは見たくはなかったッスね・・・」

風子「そして、氷川。アンタさんが転校生さんと接触する場合には誰かしらの監視が必要になります。そのことは重々承知していてくだせ―」

紗妃「わかりました」

怜「これで一件落着、なのか?」

イヴ(そういえば、転校生さんには口移しで食べさせていたそうですね・・・口移し!?)

怜「・・・そういえば、氷川。その、この前言っていた『こちら側』とはいったいなんなんだ?」

紗妃「あー、それですね・・・知らないほうがいいですよ。戻れなくなりますから」

怜「しかし、そうは言われても・・・」

梓「そうッスそうッス。こっちには来ないほうが賢明ッスよ」

風子「まあ、大方内容は予想できますが・・・できれば、行かねーでくだせー」

イヴ(過激派だけを意味しないなら、私はもう行ってしまってますね。私は穏健派ですから)

怜「ぬぬぬ・・・わからん」

~保健室~

ゆかり「うーん、こればっかりは回復魔法でもどうしようもないわね」

転校生「だろうねぇ・・・ちょっとずつリハビリするしかないか」

卯衣「手伝えることがあったら何でも言って。なんでもするわ」

クレプリ(ん?今なんでもするって言ったよね?・・・って本当になんでもしそうさね)

さら「お散歩したらよくなるかもしれませんねぇ」

ゆかり「でもまずは、散歩できる程度に回復してもらわないとね。・・・ところで、楠木さんは、何をしてるの?」

ありす「・・・」

卯衣「すごいスピードでぬいぐるみを作ってるわね」

さら「速いですぅ」

ゆかり「・・・まあ、早く良くならないと保健室がぬいぐるみであふれちゃいそうだから、転校生くん。頑張ってね」

転校生「はーい。・・・って言っても、自分の意志じゃあどうにもならないんだけど」

ゆかり「傷ならすぐに治るんだけど、栄養失調とか諸々によるものだからね」

ありす「・・・でき、ました」

転校生「ありがとう。これで7つ目だね、ありがとう。休憩してもいいからね」

ありす「や!」

クレプリ「何がそこまでありすを動かすんさね・・・」

卯衣「これは、私も負けていられないわね」

さら「私も頑張りますぅ!」

ゆかり「おねがいだから自重して」

転校生「・・・よし、ありすーここにおいで―」

ありす「?・・・お膝、ですか?わかり、ました」

転校生「よしよし、これでホールドだ!これでもう作れまい・・・」

卯衣「速度が3倍に上がったわね」

転校生「なにっ!?でも、抱きしめた手前放すことはできない・・・でも人形が・・・うーん・・・」

さら「ありすちゃん、あとで変わってくださいね!」

ありす「や!」

ゆかり「もしかして、結構独占欲が強いのかな?」

コンコン
フユキデスハイッテモダイジョウブデスカ

卯衣「大丈夫よ」

イヴ「失礼します。お見舞いに・・・」

ありす「~♪」

イヴ「転校生さん、次は私でお願いしますね」

ありす「や!」

クレプリ「諦めるんさね。氷川っちにいろいろされてたって聞いてありすは対抗心を燃やしてるんさね。たぶん」

ゆかり「この状況を氷川さんが見れば、また不純異性交遊で捕まるんじゃあ・・・」

イヴ「ありえませんね。なぜなら氷川さんも同じ行動を取ろうとしますから」

転校生「ねえ、気がついたら人形に埋もれてるんだけど。ちょっと身動き取れないんだけど」

卯衣「一部学園長室に放り込んでくるわ」

さら「あっ、ちょっともらっていいですかぁ?」

ありす「どう、ぞ」

この後30個ぐらい作ったところでありすが満足しました

~数日後 ローズ教室~

紗妃「えーと、退院?退室?まあ、おめでとうございます」

転校生「ありがとう、紗妃。まあ、まだ自室待機を言い渡されてるけどね。今は特別」

紗妃「お礼を言われる筋合いはありませんよ。私が悪いのですから」

転校生「それでも、まあ、言わないと僕の気が済まないんだよ」

紗妃「・・・そういうことでしたら、お受けいたします」

転校生「・・・(さて、卯衣のときも話題に困ったけど、どうしようかな)」

紗妃「・・・(監視は服部さんがしてくれているらしいですけど、どこにいるのかわかりませんね。大方、気を使って姿を隠してくれているのでしょうが)」

転校生「・・・あのs」

紗妃「転校生さん」

転校生「なにかな?(また遮られた・・・)」

紗妃「あなたは、普段から、女性関係や、その他にもだらしなくて、大変目に余る人です」

転校生「・・・」

紗妃「つい数日前にも、楠木さんを膝にのせて抱きしめていたとか。これは、大変よろしくありません」

転校生「ま、まあ多少はね」

紗妃「ですが、あなたはそれ以上に他人のために尽くし、人一倍努力をしています」

紗妃「あなたのおかげで、冬樹姉妹は仲直りしましたし、来栖さんも周りになじむようになりました。朝比奈さんも孤立していません」

紗妃「あなたは、みんなの緩衝材になっているといっても過言ではありません。いえ、この場合は接着剤でしょうか。あなたを介して、たくさんの人がつながっています」

紗妃「それは、私にはできないことです。もちろん、私だけでなく、委員長でも、生徒会長でも無理です」

紗妃「あなただから、それができた。これは、あなたの魔力がどうとかは関係ありません」

紗妃「そしてそれは、あなたが独り身だからできることです。もし、あなたが誰か一人のモノになったとしたら、それは一瞬で瓦解してしまうでしょう」

転校生「そうかなぁ・・・」

紗妃「そうですよ。ですから、私が以前言ったことは、忘れてください。私のせいで、折角纏まろうとしている学園が、バラバラになるだなんて、いやですから」

転校生「・・・忘れないよ」

紗妃「え?」

転校生「忘れられるわけないじゃないか。紗妃がいろいろ考えてくれているのはわかる。だけど、それを忘れてしまうだなんて、そんなことはできないよ」

紗妃「で、ですが!あなたは!」

転校生「・・・僕は、最低だ。卯衣への返事も保留にしているし、そのほかの人たちだってそうだ。世間一般的に見て、僕はいわゆる『クズ』と言われる人種にあるんだと思う」

紗妃「あなたは、そんな人じゃないです」

転校生「ありがとう。でも、そうであることは変わらないよ。いつかは答えを出さないといけないのに、それをずるずると先延ばしにしている」

転校生「見方を変えると、キープしているようなものだからね」

紗妃「・・・」

転校生「これだけ言ってて悪いけど、もうしばらく考えさせてほしい。必ず、答えは出すから」

紗妃「・・・でしたら、決して、私を選ばないでくださいね。あなたの言葉に少しでも期待をしてしまっている、こんな最低な女を、受け入れないでください」

紗妃「私は、それだけのことをしましたから」

転校生「僕だって最低なクズ男さ。だから、その言葉は聞き入れられないね」

紗妃「あなたは、そうやって・・・期待させるようなことを言って、だから・・・」

転校生「うん、だから僕はクズなんだ。すっぱり絶ち切れないから。みんなに、期待ばかり浮かばせてしまうから。・・・最後には、大多数を裏切ることになるのにね」

紗妃「・・・いいんですよ。私は、あなたが誰を選ぼうとも、受け入れます。だって」

 

























―私は、あなたのことを愛していますから―


























 

紗妃「ですが、待たせすぎてはいけませんよ。みんながみんな、気が長いわけではありませんからね」

転校生「肝に銘じておくよ」

紗妃「ちゃんとしなかったら、懲罰房行きですからね!」

転校生「はーい」

梓「さすが先輩ッスね。ありゃ、完全に浄化されましたよ」

卯衣「転校生くん・・・」

恋「やっぱり不安か?」

卯衣「ええ。でも、私はあんなことを言った手前、何か口出しするわけにはいかない」

ミナ「・・・では、一刻も早く己の感情を認識するのだな。さすれば、道は拓けるだろう」

心「わ、私たち、ここで覗いていてもよかったんでしょうか?これって、あまり人に見られたくないやつじゃあ」

梓「いや、自分が見てることは了承してくれてるッスよ。一応、監視が必要なんで」

心「で、でも・・・」

ありす「みなさん。なに、してるん、ですか?」

梓「はひぃッ!?」

紗妃「な、何事ですか!・・って、あなたたちは・・・服部さんだけじゃなかったんですか!?」

卯衣「ごめんなさい。気になったの。転校生くんの動向が」

心「ごめんなさいごめんなさい!こっそりのぞいていてごめんなさいー!」

ミナ「て、撤収だ!皆の者、去れ!逃げろー!」

恋「ま、まつんじゃ!・・・もうあんなとこまで行きおった」

ありす「ありすは、今来た、ところ、ですよ」

紗妃「そうですか。・・・それでは、風槍さん!廊下を走ってはいけませんよ!」

梓「あちゃー、そっちに反応しちゃいましたかー」

卯衣「部長、あなたのことは忘れないわ」

恋「尊い犠牲だったの」

心「きっと、強く生きてくれます!だって、部長ですから!」

梓「そうッスね、部長ッスからね」

転校生「こらこら。なにいい話風に〆ようとしてるんだ」

ありす「転校生さん、こんにちは」

転校生「こんにちは、ありす。ごあいさつだね。何か用でもあった?」

ありす「あの、氷川さん、に、お人形を」

転校生「そっか。きっと、紗妃も喜ぶよ。紗妃ー!ありすが呼んでるよー!」

紗妃「え!?・・・は、はい、なんでしょう?(正直、楠木さんは怖いんですが・・・)」

ありす「これ、よかったら、どうぞ」

紗妃「・・・ありがとうございます。また何か、お礼をさせてください(なんだ、やっぱり大丈夫じゃないですか。本当にいい子ですね)」

転校生「んじゃ、僕はちょっとミナを探してくる。このままだとまた迷子になるよ。梓、肩貸して」

梓「了解ッス!」

恋「さて、わっちも行くかの」

心「ま、待ってください!おいてかないでー!」

紗妃「立華さんは、行かなくていいんですか?」

卯衣「ええ。部長を探すと、いつもより魔力の消耗が大きくなるから。学園外に出たとき以外は極力任せるようにしてるの」

紗妃「そうでしたか」

ありす「・・・私、負けませんから」

卯衣「私も、負けないわ」

紗妃「・・・はい。私も、です。転校生さんを、譲るつもりはありませんよ」

ありす「・・・もう、裏切らないで、くださいね。転校生さんを、悲しませないで、くださいね」

紗妃「はい。絶対に」

卯衣「・・・部長が見つかったそうよ。水無月さんに捕まっていたところを発見されて、そのまま引き渡されたそうよ」

紗妃「そうですか。では、私は一度風紀委員室にもどります」

ありす「はい。また、会いましょう」

卯衣「またね」

紗妃「はい。また、いつでも」

~第2部 薄氷のペルソナ 完~

今回はここまで。やっと里中さんを出せた・・・21話目にしてようやくです。これで生徒コンプリートのはず!
3部は書き溜め作ってる途中なのでもう少しお待ちを。ちなみに、今回のタイトルのペルソナは仮面を意味し、ユングは人間の外的側面のこととして言いました。
薄氷は脆いもののたとえ。薄氷を踏む、とかいう慣用句もありますね。そんな感じを意識してました。あと紗妃さんは氷柱の姫らしいので、それにも関連させてます。
3DSは警察に届けを出してきました。一応、落とし物扱いになるそうで、あとは僅かな望みに懸けるのみです。
紗妃が真っ赤になって動けなくなるまで撫でまわしたい(健全)


http://imgur.com/zLhClLm.jpg
里中花梨


やっぱり氷川さんかさすがむっつり
この前初めてSR氷川引いて大喜びしたわ

俺は落としたvita入りポーチを小学生の兄妹に警察に届けてもらう奇跡に遭遇したから諦めたらダメだぞ


自分のパーティー見直したら前衛が
ありす ありす さら 秋穂 寧々
になってた

3DSは落とし物で届けばいいけど
一例で無くした3DSと全く同じ製造番号のものが中古屋で売られていた
なんてのもあるからなぁ・・・























卯衣「あなた、朝よ」





















卯衣「おはよう。すでに朝食はできているわ」

卯衣「今日はサンドイッチよ。ほら、シャンとして」

卯衣「ふふ、どうしたの?私の顔に何かついてる?」

卯衣「もう、『かわいい卯衣の姿しか見えないよー』だなんて、朝からそういうところだけはしっかりしてるんだから」

卯衣「相変わらずね。ほら、早く来て」

卯衣「今日は、久しぶりにお互いの休みなのだから。ずっと眠っているだなんてもったいないわ」

卯衣「デートをしましょう。昔のように、待ち合わせをして」

卯衣「この前、楠木さんと一緒に買った服があるの。後でお披露目ね」

卯衣「さあ、食べましょう。私は、コーヒーを淹れてくるわね。砂糖は2つでよかったわよね」

~風飛の街~

卯衣「ごめんなさい、待たせたかしら・・・ええ、時間より1時間早いのはわかっているわ」

卯衣「ちょっとやりたかっただけなのよ」

卯衣「いいじゃない、うぶな恋人ごっこしたって」

卯衣「こういうことはたまにしかできないから。いろいろとやっておきたいわ」

卯衣「・・・そうでしょ?私には、まだセンスがないから、ありすに任せたの。さすがね、あの人は」

卯衣「あなたが気に入るポイントをしっかり押さえてくれてる。あなたがそうやってほめてくれたのが、何よりの証拠」

卯衣「それじゃあ、行きましょうか。ちゃんとエスコートしてね、旦那様」

卯衣「ここは・・・あの時の」

卯衣「初めて、自分でクエスト登録した日の、クエスト後に、来た場所よね。私の記憶が確かなら、そのはず」

卯衣「随分と、洒落たことをするのね。だから大好きよ、あなた」

卯衣「あの時から、私はあなたに対して特別な感情を抱き始めていたのかもしれないわ」

卯衣「ただ、それを自覚したのは、随分と後になってからだけれども」

卯衣「あら。あのクレープ屋。まだあったのね。あなた、私、あれが食べたいわ」

卯衣「ええ、あの時頼んだものと同じものを、ね」

卯衣「今の私は、あの時とは違う。マスターたちの努力のおかげで、味覚を得ることができた」

卯衣「だから、成分の分析をする必要がない。それは知っているでしょう?」

卯衣「類似しているからという理由ではなく、本当においしいわ。これ、こんなに、おいしかったのね」

卯衣「あなた、そっちもちょっと食べてみたいわ。私の分もあげるから、食べさせて」

卯衣「あーん・・・ん、おいしい」

卯衣「次はこっちから。はい、あーん」

卯衣「どう?おいしいでしょ?・・・あなたの好みにもあっていて、よかった」

~汐浜ファンタジーランド~

卯衣「ここは、汐浜ファンタジーランドね。通称汐ファン。七喜さんが熱愛していた場所ね。そういえば、彼女はどうしてるのかしら」

卯衣「・・・そう、やっぱりというか、ここで働いているのね。そういえば私、ほかの人が、どういう道に進んだのか、全然知らないわ」

卯衣「天文部の人たちは知っている。マスターや如月さんは元の鞘に収まった。でもほかの人は知らないの。聞こう、聞こうと思うのだけど、いつも聞き忘れるの。一緒にいる時間が楽しすぎてね」

卯衣「だから、ありすとか、氷川さんとか。とっても気になるわ」

卯衣「・・・そう、ありすはデザイナーに、氷川さんはOLになったのね。もしかして、どこかで会ったりしてたの?」

卯衣「いえ、嫉妬しているわけではないわ。ええ、決して。ただ、少し気になっただけで」

卯衣「私に隠れて会っていたりしても全然気にしていないから。ただちょっと説明してもらうだけよ」

卯衣「抱きしめてもごまかせないわよ。さあ、観念しなさい。全部吐いてもらうから」

~自宅~

卯衣「ふう、やっと帰宅ね。少し疲れたわ」

卯衣「あら、ポストに何か入ってるわね。ちょっと見てるわ。先に中に入っていて」

卯衣「・・・差出人は、マスター?」

卯衣「中身は、何かのデータかしら。確認してみないことにはわからないわね」

卯衣「あなた、マスターから何か届いたのだけれど」

卯衣「何か聞いているかしら。・・・そう、知らないのね」

卯衣「一応、私宛になっているから、確認してくるわ。その間に、荷物を整理してね。ちょっといろいろ買いすぎよ、もう」

卯衣「久しぶりのデートだからって、張り切っちゃって。・・・私も、だけど」

卯衣「・・・その、マスターから送られてきたものなんだけれども・・・何と言ったらいいか」

卯衣「口にするのが、とても恥ずかしいわ。昔の私なら、こんなこと物怖じせずに言えたでしょうに」

卯衣「あ、いえ、別に中身は見なくていいわ。と、言うより見ないで。その、自分に関するデータを見られるのは、恥ずかしいから・・・」

卯衣「ど、どうして撫でるの?・・・もう、恥ずかしがってる私がばかみたいじゃない」

卯衣「えっと、こほん。それじゃあ、言うわね」

卯衣「・・・ほんとに言うからね、聞き洩らさないでね」

卯衣「・・・その・・・だめっ!やっぱり・・・あ、明日じゃダメ?」

卯衣「その・・・笑顔がゲスいのだけれど・・・わかったから!話すから!」

卯衣「えっと、ね」

 




























卯衣「子供が、作れるみたい」




























 

卯衣「わ、私も驚いたわ。だって、データとして入っていたのは卵子の詳細な構成情報でしたもの」

卯衣「・・・私が、あなたと結婚するのを保留にしておいた時期があるわよね」

卯衣「知っていると思うけど、それは子供が作れないと思っていたから。だから、あなたは幸せになれないんじゃないかと思ってしまったの」

卯衣「私は、あなたがいるだけで満たされる。だけど、あなたはきっと、そうはいかない」

卯衣「だから、私はずっと、先延ばしにしていたの。・・・正直、この手を離してもらいたかったのと、離してほしくなかったので半々だったわ」

卯衣「だから、結婚してからも、ずっと思い悩んでいたの。もしかしたら、私とこうなったのを後悔してるんじゃないかって」

卯衣「例えばありすだとか、ほかの人と幸せになった方が、あなたのためだったんじゃないかって」

卯衣「・・・でも、これでもう、思い悩む必要はなくなったわ」

卯衣「なんだか、肩の憑き物が落ちたみたいな気分よ」

卯衣「・・・ね、あなた」

 























卯衣「今夜は、一緒に頑張りましょう?」


























 

~三星飯店~

結希「・・・ふぅ、一仕事終えた後のお酒はおいしいわね」

智花「結希ちゃんもずいぶんと俗世間に慣れてちゃいましたね!あっ、生追加でお願いしまーす」

もも「今回は何をしたんですか?」

結希「ちょっと、人の幸せの後押しをね」

香ノ葉「曖昧やねぇ。もうちょっと具体的に!」

絢香「へー、立華さん・・・ああ、今は立華じゃなかったわね。卯衣さんのための生殖理論を確定して、データを送ったんだ」

ノエル「えっと、つまりどういうこと?」

結希「卯衣に子供ができるわ」

智花「え、ええ~~~~~!?」

もも「ど、どうしましょう!お、お祝いの準備をしなきゃ!何がいいでしょうか、ベビーカーとか、ベビーベッドとか!?」

ノエル「えっとね、知り合いの子持ちの人曰く、ベビーグッズの中でもできれば消耗品のオムツとか、粉ミルクとか、そんなののほうが嬉しいらしいよ」

香ノ葉「まあ、自分たちでもいろいろ買うやろうからねぇ」

結希「だいたいは、親がいろいろ買ってたりとかもするみたいね。・・・一つ気になるのが、この場合卯衣の親は私になるのかしら、それとも、裏世界の私?」

智花「そのあたり、よくわかりませんよね」

もも「まあまあ、いいじゃないですか。今日は前祝ということでたくさん飲みましょう!李さん、コークハイください!」

絢香「本人たち抜きにして、前祝?」

ノエル「いーじゃんいーじゃん!あたし、カルピスサワーで!」

結希「・・・イヴさんへ連絡する準備をしておかないと」

智花「あはは、確実につぶれますもんねぇ、このパターンは」

ノエル「飲めや歌えや騒げー!今日はめでたいぞー!」

~卯衣自宅~

転校生「体調はどう?」

卯衣「大丈夫よ。あなたがいろいろしてくれているから、本当に助かっているわ。あなたがいない間は、ありすやさら、瑠璃川姉妹もお手伝いに来てくれるの」

転校生「・・・あれ?そこは天文部じゃないんだ」

卯衣「あの人たちに家事はできないわ」

転校生「そういうところでは信頼してないんだね・・・」

卯衣「前に会った時、恋はまた梅干しを壺で渡してきたし、心は土下座してくるし、梓はもうめちゃくちゃだし」

転校生「一番まともになったのはミナだからねぇ」

卯衣「中二病が抜けるとあそこまで変わるものなのね。驚くほど真面目になっていたわ。ただ、家事は苦手みたいだけど」

転校生「もしかして、やらせたの?」

卯衣「いえ、本人がそういっていたの。『私はそういうことは苦手だから、別の援軍を呼ぶ』って」

転校生「それでありすとかさらとかかぁ。・・・智花じゃなくてよかった」

卯衣「生まれる前の子供に毒を与える気はないわ」

転校生「まあ、一応上達はしたらしいよ?夏海情報だから信用できないけど」

卯衣「あなたもあなたで相変わらずね」

転校生「まあ、人付き合いってそんなもんさ。まあ、みんないい人なんだよ?根は」

卯衣「知ってるわ。私も、一緒に見てきたから」

転校生「そうだね。いままでずっと、僕の隣で、見てきてくれたからね」

卯衣「ええ、ずっとあなたの隣で見て来たわ」

卯衣「そして、これからも」















―ずっと、あなたの隣で―









TRUE END②~奥様は魔法天使~

今回はここまで。キリが良かったのでifをば。あとリバレコありすSSR記念(ありす出てないけど)
卯衣の身体は魔力で構成されているらしいし、情報さえあれば卵子ぐらい作れるんじゃないかなと思う。
これで転校生の魔力と卯衣の魔法を兼ね備えたハイブリッドが生まれますが、魔物がいなくなった平和な世界なのであんまり役に立たなかったり
全く関係ない話ですが、弟が去年盗まれた自転車が見つかりました。ということは来年あたりには3DS戻ってきてくれるかなぁ。サン・ムーンに間に合うかなぁ
卯衣を感情豊かにしたい(切望)

乙ー!
経験上落とし物は無くしたものとして割り切って新しく新調するとどこからか出てくることが多い

グリモア再インストールしたらデータ残っててよかった

 























生天目つかさ「転校生」






















 

~転校生自室~

つかさ「私の部屋にこんなものがあった」

つ転校生人形

つかさ「これはいったいなんだ。お前の物ではないのか」

つかさ「・・・なるほど、楠木が勢い余って作ったが、作りすぎて処分に困っていたと」

つかさ「そして、服部に処理を頼んだ、と」

つかさ「・・・気づかなかったな。それとも、私がいない間に置いたのか」

つかさ「いらなければ捨てていいだと?・・・いや、とっておこう。何かに使えるやもしれん」

つかさ「それだけだ。早く身体を治すんだな」

つかさ「・・・これは見舞いの桃缶だ。食っておけ」

 



















エレン「転校生」






























 

エレン「見舞いに来た。桃缶を持ってきたぞ。それと、これが今の状態でできる訓練メニューだ」

エレン「せっかく作った体力が落ちてしまったからな。また一から作り直しだ」

エレン「なに、焦ることはない。焦ったところでどうすることもできないのだ」

エレン「ならば、今できることからやるしかないだろう」

エレン「それに、今の貴様は魔物だけを相手にするわけではないのだ」

エレン「貴様は、他の学園生に襲われたときに、ある程度対処ができるようにならないといけない」

エレン「逃げるだけでも体力を使うだろうし、できるならば相手をねじ伏せるのが理想だ」

エレン「・・・まあ、そこまでは求めんがな。相手は身体強化の魔法も使ってくるだろうし、不意打ちをされてはひとたまりもない」

エレン「焼石に水かもしれんが、できる限りのことはしようじゃないか。私もメアリーも、できる限りのことは協力するさ」

エレン「それと・・・楠木に会ったら礼を言っておいてくれ。私の部屋が少し華やかになった」

ゆかり「転校生くん、具合はどう?」

ゆかり「うん。大分回復してきたね。よかった」

ゆかり「楠木さんの人形も結構減ったねー。最初、転校生くんが埋まってたもんね」

ゆかり「たしか、学園長室も埋まってたよ。転校生くん人形で」

ゆかり「楠木さん、最後の方になると手の動きが見えなくなってたからねー」

ゆかり「速さに比例して質も上がっていく・・・もはやあれはプロだよ」

ゆかり「ひょっとしたら転校生くんに関するプロかな?あはは」

ゆかり「あっ、ごめん。ちょっと用事思い出しちゃった。またあとで来るからね、転校生くん」

ゆかり「あっ、これお見舞いの桃缶。食べたくなったら食べてね」

さら「転校生さん!こんにちはぁ!」

さら「もうお散歩できますかぁ?・・・そうですか、まだなんですねぇ」

さら「遠くまで歩き回れるほどは回復してない、ですか。私たちは、いっつも遠くまで行きますからねぇ」

さら「あ!そうです。お見舞いを持ってきたんですよぉ」

さら「お見舞いには桃缶だってノエルちゃんが言ってましたぁ」

さら「・・・でも、桃缶いっぱいですねぇ」

さら「じゃあ、私もここに置いておきますね」

さら「こんどは、龍季さんやシローとも一緒に来ますねぇ」

さら「それじゃあ、またあいましょぉ!」

卯衣「転校生くん、こんにちは」

卯衣「お見舞いに来たわ。これ、部長たちと一緒に買ったの」

つ桃缶

卯衣「なんでも、お見舞いの定番だと聞いたわ。部長たちが来ると騒がしくなるから、代表して私が来たの」

卯衣「あなたと一緒じゃないと、私は行動が制限される。だから、こんなものしか用意できなかったわ」

卯衣「・・・ありがとう。そうだわ、何かしてほしい事とか・・・」

卯衣「あ・・・ごめんなさい、部長から帰ってこいと連絡が来たわ」

卯衣「また来るから。早く良くなるように祈っているわ」

ありす「こんにちは。お身体、どうですか?」

ありす「よかった、です」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「少年、早く治すんだぜ。オレっちもありすも心配だからな」

ありす「あ、えと、お見舞い、持ってきました」

クレプリ「こいつだ」

っ桃缶

ありす「何か、ほかに欲しいもの、ありますか?」

クレプリ「何でも言えよ!大体の物は持ってきてやるさね!」

ありす「・・・缶切り、ですか?」

クレプリ「ああ全部プルタブがついてないタイプ・・・だから、見舞い品に手を付けてなかったんさね」

ありす「い、いそいで、もらってきます」

真理佳「先輩!大丈夫ですか!?」

真理佳「これ!お見舞いの桃缶です!よかったら食べてください!」

真理佳「それで、えっと、今先輩まともに動けないじゃないですか。だから、そのすきを狙って誰かが襲ってきたりとかは・・・」

真理佳「してないんですね。よかった~。先輩に何かあったらと思うと、じっとしていられなくて・・・」

真理佳「もしかして、みんなどこか遠慮したりしてるのかな?」

真理佳「さすがに今の状態の先輩を襲うわけにはいかない・・・とか」

真理佳「そうだとしたら、このままの方が安全かもしれませんね」

真理佳「もういっそずっと動けないままの方がいいんじゃないですか?」

真理佳「たとえば、こんな風に」

ボキッ

真理佳「足を折ったりして」

グシャ

真理佳「腕をつぶしたりしておけば、だれにも襲われる心配はありませんよね」

真理佳「ああ、先輩、ごめんなさい!つい、えへへ・・・すぐに止血しますね」

真理佳「でも、これで誰も先輩を狙ったりしませんからね」

真理佳「みんな、おかしいんですよ。まるで先輩が自分のモノかのように扱うんです」

真理佳「・・・これでよしっと」

真理佳「それで、続きなんですが、やっぱり駄目だと思うんですよそういうのは」

真理佳「だって、おかしいじゃないですか」

 























真理佳「先輩は、僕のモノでしょ?」































 

真理佳「ほら、ヒーローには恋人が必要じゃないですか」

真理佳「その人のためなら何でもできるっていう恋人が」

真理佳「それに、僕は先輩のオンナですからね。前に海でも言いましたよね」

真理佳「そんな先輩を、自分のモノだなんて主張するなんておこがましいですよね」

真理佳「だから先輩は、僕がずっと、だれにも襲わせませんから」

ガチャッ

ありす「転校生さん、缶切り、取って、きました・・・っ!?」

真理佳「あ、ここにも先輩を狙う雌が一匹」

真理佳「だめだよ。先輩は僕のオトコなんだから、手を出そうとするだなんて」

クレプリ「お、おい!少年に何をした!なんでそんな血まみれなんだ!」

真理佳「そんな、ただ襲われないように腕や足を潰しただけなのに、何をそんな大げさな・・・」

クレプリ「何言ってるんだ!お前自分が何してるのかわかってんのか!」

真理佳「自分が何してるのかわからない人がいるのかな?」

ありす「・・・私の、目の前に、一人、いますけどね」

真理佳「はぁ、これは、わからせないといけないかな。待っててくださいね、先輩。この邪魔な雌を、片づけますから」

ありす「っ!」

クレプリ「ありす!危ない!」

真理佳「もう遅い!回避不可能だ!」

 


バキッ


 

ありす「・・・無駄、です」

真理佳「う、嘘だろ?全力で、それこそ、二度と直らなくなるぐらいの勢いで潰しに行ったのに」

真理佳「どうして、無傷なんだ!?確かに、僕は!この手で!左腕を!」

真理佳「あ、あれ?ぼ、僕の腕が、折れてる?そ・・・そんな、なん、で」

真理佳「殴ったのは僕なのに、殴られたのは僕だった・・・?」

真理佳「う、うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ありす「物反鏡・・・物理攻撃を跳ね返す鏡です。貰い物ですが」

真理佳「うぐぐ・・・そんな、じゃあ、どうしようも・・・」

ありす「魔反鏡もあります。こっちは魔法を跳ね返します(どっちも1枚しかないけど)。なので、あなたはどんな攻撃をしても無駄なんですよ。無駄無駄」

真理佳「そ、そんな、嘘だ、嘘だよ・・・ヒーローが負けるなんて、あ、あっちゃいけないんだ・・・」

ありす「あなたは、ヒーローじゃなかった。ただそれだけです。それに、今のあなたは、私たちからすると、ヒール(悪役)ですよ」

真理佳「ぼ、僕が・・・悪役・・・?て、敵・・・?」

ありす「転校生さんを傷つける敵です。転校生さんは、ありすが守ります」

真理佳「ぼ、僕が悪役だなんて、そ、そんなこと、あっていいはずがn」

クレプリ「隙ありだぜ!秘儀・オレっちキングダム!」

真理佳「うわあああーーーーーっっっ!!!!!」

~風紀委員室~

風子「しかし、よくあの円野真理佳を撃退できましたね」

ありす「ちょっとだけ、反則、しました、から」

怜「しかし、物反鏡か・・・そんなもの見たことも聞いたこともないな」

梓「自分も道具はたくさん使うッスけど、そういうのは使ったことないッスね」

紗妃「転校生さんは、回復魔法によって怪我は治りました。ですが、体力の回復は遠ざかりましたね」

イヴ「嘆かわしいことです。今の転校生さんは、西原さんと同等か、それより少し上くらいの体力しかない・・・だというのに、この仕打ち。あの女、どうしてやろうかしら。引き裂いてフカの餌にでもしてやろうかしら」

風子「はいはいストップ。とりあえず、懲罰房に1年と2ヶ月、接触禁止を3年にしておきましたからね」

怜「在学期間中の半分は会えないのか。あいつにとっては大変すぎることだろうな」

イヴ「転校生さんと3年も会えないだなんて・・・想像しただけで・・・うぷっ、すいません、ちょっとお手洗いに」

紗妃「そこ、想像で吐かないように」

ありす「でも、間に合って、よかった、です」

風子「あんたさんはいつも間に合ってるじゃないですか・・・」

~転校生自室~

転校生「うぐぐ・・・桃缶が多い・・・糖分がやばい・・しかし、食べきらないと・・・」

卯衣「どうしたの、転校生くん」

転校生「い、いや、なんでもないんだ。なんでもない。ただ、腕が潰された後だからちょーっと食べにくいかなーって」

卯衣「わかったわ。それじゃあ、食べさせてあげるわね。あーんと口移し、どちらがいい?」

転校生「え、えっと、できれば前者で・・・」

卯衣「それじゃあ、口を開けて。あーん」

ガチャ

ありす「ただいま、です」

転校生「ありす!おかえり!大丈夫だった!?怪我はない!?」

卯衣「ちっ、邪魔が入ったわ」

クレプリ「ふたりの180度違う態度に戸惑っちまうさね・・・」

ありす「怪我は、ありません。それと、桃缶ばかりなのもあれなので、新しいの、持ってきました」

つプリン

卯衣「・・・そうね、私もあとでメロンパンを持ってくるわ」

転校生「あ、ありがとう・・・(糖尿病まっしぐらだな、これ)」

ありす「それと、西原さんが、これを」

つお掃除マキナくん2号

クレプリ「これつかって部屋の掃除してろってことかね?」

卯衣「いえ、これは移動用ね。西原さんがそれに乗って移動しているのを見たことあるわ」

転校生「うん、体格的に無理なんだけど」

ありす「ここに、おいておきます、ね」

3人は楽しい時間を過ごして終了

今回はここまで。うちのありすちゃんはどんどん強くなっていってます。転校生と一緒にいると自然と襲われるので。
ありす「大人にならなくても戦わなければならなかった」
そしてFateとコラボかぁ・・・いつかのアンケートでプリマとコラボしてほしい的なことは書いた気がするけど、本編の方か
あっちの方が魔法少女だしいいと思うんだけどなぁ・・・まあ、イリヤを全力で手に入れに行きます。ロリコンじゃないよ?
ありすにお兄ちゃんってよばれたい(狂化)


第3部に入ったからかいきなり真理佳が今までと違って手荒過ぎる手法使ってきて怖い…


リバレコありすはでなかったが途中のマスでもらったSR以上確定チケからSRありすでたからよしとしよう...





















ゆえ子「転校生さん」




















ゆえ子「どうも、こんにちは。毎度おなじみゆえ予報のお時間ですよ」

ゆえ子「え?まだ2回目だからおなじみでもなんでもない?そのあたりは気にしてはいけないのです」

ゆえ子「そうそう、替えの噂で聞きましたが、なんでも今の転校生さんはゆえ並みに体力が落ちているとか。これは大変死活問題です」

ゆえ子「なぜならば、ゆえの予知では転校生さんが、たくさんの白いものに囲まれて動けなくなっている姿が見えたからです」

ゆえ子「見た目は結構サラサラですから、ケフィアや水溶き片栗粉ではないでしょう。粉状であるのは確かですが」

ゆえ子「そして、場所ですが、転校生さんの部屋ではありませんね。詳しいことはわかりませんが、部屋の外に出たということですね」

ゆえ子「部屋から出るときは、お気を付けください」

ゆえ子「以上、今日のゆえ予報でした」

さら「転校生さん!」

さら「調子はどうですかぁ?お散歩できそうですかぁ?」

さら「まだ、だめですかぁ・・・うう~」

さら「ゆかりさんが出ちゃだめって言ってるんですよねぇ」

さら「でも、今日とかすっごく暑いじゃないですか。ほら、クーラーが点検で使えないから・・・」

さら「だから、涼しいとこを探しに行こうと思ったんですけど・・・やっぱりだめですよねぇ」

さら「わかりました。それじゃあ、私に何かできることは・・・え、アイスが欲しいんですか?」

さら「はい!わかりましたぁ!おつかい、いってきまーす!」

紗妃「転校生さん、こんにちは」

風子「こんにちは」

紗妃「さて、調子はいかがですか?・・・まだ外出許可が下りないんですか」

風子「それで仲月を使い走りに?さっき寮を出たところで会ったんですよ」

紗妃「・・・なるほど、何かやりたいと言っていたから、できそうなことを頼んだ、と」

風子「まあ、おつかいぐらいならできるでしょーし、問題はねーでしょう。・・・ちなみに、何を頼んだんですか?」

紗妃「アイスですか。確かに、この暑さならそんな感じのものが食べたくなりますね」

紗妃「今、寮は冷房機能の点検で全部屋暑いですからね。いろんな人が避暑のために学園で涼んでますよ」

風子「生天目つかさあたりを呼んで転校生さんを運べませんかね?・・・じょーだんですよ」

紗妃「でも、あの人言ったらやってくれそうなんですけど・・・」

風子「その時は対価として服部がぎせーになりますね」

ましろ「転校生さん、体調はたいちょうぶですか?・・・ふふふ」

ましろ「今日は暑いですね。こんな猛暑に冷房を使えないなんて、もうどうしょう・・・」

ましろ「どうです?すこしは涼しくなりましたか?ダジャレにはこういった使い方もあるんですよ」

ましろ「あら、そうですか。では、一緒に避暑地に行きませんか?」

ましろ「例の洞窟の中です。とっても涼しいですから、ここにいるよりは体調も良くなると思いますよ」

ましろ「椎名さんに言われてる・・・ですか。まあ、少しぐらいいいじゃないですか」

ましろ「どうしても暑くて我慢できないから、夕涼みをしに行った。ただそれだけですよ」

ましろ「・・・では、行きましろうか」

~洞窟~

ましろ「とうとう到着ですね。どうですか?着実に涼しくなっていくでしょう?」

ましろ「・・・ああ、あの雪だるまですね。撤去しました。だって、もう必要ありませんから」

ましろ「あなたや里中さん、ほかのみんなが手伝ってくれたおかげで、私はまた家族に会うことができました」

ましろ「あんな偽物の、見世物なんかじゃない家族に」

ましろ「ですから、もう私には必要のないものなのです。今は、前を見ないと」

ましろ「北海道の復興はまだまだかかります。ですが、いずれ成し遂げられます」

ましろ「その時はあなたも一緒に、私の本物の家族に挨拶してほしいですね」

ましろ「この人が、北海道を救った英雄ですって」

ましろ「その功績は、でっかいどう・・・なんて」

ましろ「しかし、なんでこんな日に限って冷房の点検なんかするんでしょうね」

ましろ「私、もう暑くて暑くて・・・雪解けましろになってしまいますわ」

ましろ「北海道産雪解けましろ・・・すこしおいしそうじゃないですか?」

ましろ「あ、転校生さん。かき氷、いかがですか?」

ましろ「味はどうします?いちご、メロン、レモン、ブルーハワイ、みぞれ・・・たいていの味は取り揃えていますよ」

ましろ「桃なんかもありますけど・・・わかりました。みぞれですね」

ましろ「それでは、少々お待ちください・・・はい、できました」

ましろ「シロップ、たっぷりかけておきましたので。でも、これ以上かけるのは良くないですね。それはいい加減にしろップ・・・ふふふ」

ましろ「え、本当にかけるんですか?結構かけてますよ?」

ましろ「・・・当分は、糖分の摂取量を見直しましょうか」

ましろ「・・・転校生さん。どうですか?寒くないですか?」

ましろ「ごめんなさい。少し張り切りすぎちゃいました。冷やしすぎて、雪で入り口が埋まるだなんて・・・」

ましろ「きっと、そのうち助けが来てくれると思います。・・・きっと」

ましろ「こうやって、周りの雪をどかせば座る場所くらいは確保できますが・・・温度はどうしようもありませんからね」

ましろ「私、知っての通り凍らせるのは得意ですが温度を上げるのは苦手ですので・・・転校生さんも、ライターの火くらいが限界でしたよね」

ましろ「・・・やっぱり、寒そうですね。ええ、私も少し」

ましろ「このままだと、お互いに凍えてしまいますね。もう、しばらく魔法はこおりごおりです。・・・別に、これを言いたいがためにここをこうしたわけじゃありませんからね」

ましろ「これは、仕方ないですね。転校生さん、最終手段を取りましょう」

ましろ「ほら、有名ですよね。雪山で遭難したときにするあれ」

ましろ「知っているでしょう?肌と肌とで温めあうあれですよ」

ましろ「おや、転校生さん。どこに行こうというのですか。どこにも逃げ場はありませんよ」

ましろ「ほら・・・こんなに冷えてるじゃないですか。このままじゃ、風邪をひいてしまいます」

ましろ「ただでさえ体力が落ちているのに、危険ですよ」

ましろ「ほんの少しの間、肌と肌を密着させるだけじゃないですか」

ましろ「もしかしたら、その過程で何かが起こるかもしれませんけど、それは男と女ですから仕方のないことですよ」

ましろ「それに、私今天涯孤独なんですよ。家族が一人もいないんです。みんな、土の下にいますから」

ましろ「ですから、家族が欲しいんです。本物の、血のつながった家族が」

ましろ「それは、私がアイスるあなたとの家族です」

ましろ「いいじゃないですか、転校生さん。こんなに寒いんですから」

 























ましろ「火遊び、しましょ?」























 

はい

さら「そこまでです!」

シロー「ぐるるるる・・・」

ありす「転校生さん、見つけました」

『りょーかいです。すぐに向かいます』

ましろ「・・・ちっ、邪魔が」

さら「転校生さんから離れてください!」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「少年に手ぇだしたら承知しねーからな!」

ましろ「何を言っているんですか。これはあくまでも救命行為です。お互いが助かるために必要な、ね」

ましろ(しかし、あの量の雪をこんなすぐに崩すだなんて・・・末恐ろしいですね)

さら「・・・シロー!『しんそく』です!」

シロー「わふっ!」

ましろ「ぐっ・・・速い!でも、この程度のことで!」

クレプリ「オレっちアターック!」

ましろ「もう、邪魔なんですから!・・・これで、どうですか!エターナル・フォース・ブリザード!相手は死ぬ!」

ありす「無駄ですよ」

ましろ「!?きゃあ!な、なんで・・・」

ありす「魔反鏡で、魔法を跳ね返しました。持っててよかったです(もうありませんけど)」

ましろ「こんな胸のない子に負けるだなんて・・・無念・・・」

さら「シロー!『フレアドライブ』です!」

ありす「狂った姫様、あいつの邪魔な脂肪を噛み切ってあげて」

シロー「わふっ!?」

クレプリ「め、メーン・・・さね」

~風紀委員室~

風子「はあ、なーんであんたさんはホイホイついて行っちまいますかね・・・仲月が心配して探し回ってましたよ?」

紗妃「まあまあ、あの暑さでは仕方ないと思いますよ。ただ、誰かを呼べばよかったのに・・・例えばわt」

イヴ「私とか、ですね。少しぐらいで歩くことでとやかく言いませんよ?むしr」

紗妃「むしろバッチ来いです。あなたと共にいられる時間が増えるなら、ね」

イヴ「・・・少し、やりあう必要がありそうですね」

紗妃「・・・そうですね。すいません、ちょっとコロシアムまで行ってきます」

梓「行ってらっしゃいッス!」

怜「あの二人は・・・いくらなんでも変わりすぎじゃないか?」

風子「まーまー、決して悪い方向に変わったわけじゃねーですし、そこらへんは寛容にいきましょーよ」

梓「あ、そうそう。雪白先輩は懲罰房に1年、接触禁止が3年ッス」

風子「接触禁止の方は、学園卒業後も適応されますんでご安心くだせー」

怜「では、送って行こうか。雪白が『せめてこれだけでも』と言って、巨大な氷塊を用意して置いてくれている。お前の部屋は今頃かなり涼しいだろう」

~寮~

転校生「・・・なんで僕の部屋でたむろしてるの?」

望「涼しいから」

ミナ「暑くないから」

ありす「転校生さんを待っていました」

さら「転校生さんとアイスを食べようと思って待ってました!」

転校生「ほら見ろ!これが意識の差だ!かわいいだろ!お前らにはかわいさが足りない!」

ありす「♪」←(神々しいドヤ顔)

さら「えへへ・・・」

望「あーはいはい。わかったわかった。今忙しいからパス」

ミナ「くっ、ドールマスターめ、姑息な手ばかり使いおって・・・」

転校生「そういや、何やってんの?」

クレプリ「ポケモンのマルチバトルさね。ここまで望っちがいるチームが全勝してるけど」

転校生「・・・メガガルか」

ミナ「こいつ性能おかしいんだ!さっき我のメガアブソルがなすすべもなくやられたぞ!ねこだましとふいうちだけで死んだぞ!」

さら「私のメガヘルガーもやられちゃったんです・・・」

望「でも、意外とこいつらやるぞ?仲月のゴツメトリミアンとか固いし、楠木のメガジュペッタとかおにびがうざいし・・・」

ありす「転校生さんと、鍛えましたから」

望「・・・この害悪使いとかぁ」

転校生「害悪で悪いか。別にTODを狙ったりしてるわけでもないし、いいじゃないか」※TOD・・・タイムオーバーデスの略。要は時間切れ

望「おまえの糞鍵とかラッキーに何度泣かされたことか。ちょうはつ対策にマジックコートも入れてるし、読み違えた瞬間ピンチに陥るからなぁ」

さら「そうなんですか?でも私とやるときにクレッフィは使ってきませんよ?」

ありす「私もです」

ミナ「我も我も」

望「・・・おい」

転校生「あれは完全に望とか自由対策用だから。普段はメガネポリ乙とかスカーフガブでやってるから」

望「それもそれでひどいからな」

みんなでワイワイゲームをして終了

今回はここまで。自分はできないからせめてSSの中だけでもポケモンやらせたっていいじゃないか。
一番好きなポケモンはチラチーノです。スキルリンクでおうじゃのしるしを持たせてると約5割の確率でひるんでくれます。
次に好きなのはドレディア。フラフラダンス→ちょうのまい→はなびらのまいでエアームドを完封したときはびびりました。
その次にシャンデラとクチートが同率かなぁ・・・ポケモンやりたい・・・
ありすありあり(合言葉)

乙乙


てんのめぐみエアスラッシュしたらやたら嫌がられるんだよなぁ…
バトルタワーは許さない


























ゆえ子「どうも、転校生さん」























ゆえ子「実は、連続で最初に台詞を発したのはゆえだけなんですよ」

ゆえ子「ここまで、話数区切りをしてみると今回の話で24話ですが、その中ではゆえだけです」

ゆえ子「これは素晴らしい出来事ですね。このまま3連続も目指しましょう」

ゆえ子「と、言うわけでゆえ予報のお時間がやってまいりました」

ゆえ子「今日ははっきりと視えましたので、ご報告をします」

ゆえ子「今日、ここを訪れる人は順番に『立華卯衣』『南条恋』『メアリー・ウィリアムズ』『双美心』『間宮千佳』『シャルロット・ディオール』『楠木ありす』です」

ゆえ子「全員、部屋に入れないほうがいいですね。転校生さんが襲われている姿が、視えています。・・・ですが、これは、回避できる未来です。あなたが、適切な行動をとれば、という条件付きではありますが」

ゆえ子「・・・とはいえ、あなたはきっと、お見舞いに来たと言われたら断り切れないでしょう」

ゆえ子「ですので、今日は一日ゆえがここにいます。何か理由を付けて断るなりなんなりしますよ」

ゆえ子「・・・まあ、ここしか冷房が効いていないというのもありますが」

ゆえ子「そういうことですので。大丈夫です。武器は持ってきましたから。襲われてもこれで返り討ちです」

つ名状しがたいバールのような物

ゆえ子「いざというときはこれで・・・あっ、没収ですか」

~廊下~

卯衣「転校生くん、お見舞いに来たわ」

ガチャ

ゆえ子「どうも、立華さん」

卯衣「こんにちは。えっと、たしか、西原さんね」

ゆえ子「はい。それと、突然なんですが、立華さんにお願いがあるんです」

卯衣「お願い?」

ゆえ子「はい。・・・転校生さんにはまだ伝えていませんが、転校生さんが襲われている未来が視えたんです。今の転校生さんを不安にさせるわけにはいかないので、こうして先手を打たせてもらっています」

卯衣「・・・わかったわ。それで、だれに注意すればいいの?」

ゆえ子「話が早くて助かりますね。では、『結城聖奈』さんをお願いします。ゆえが視た中で一番近い未来が、それでしたので」

卯衣「わかった。相手に悟られないように監視してみるわ」

ゆえ子「よろしくお願いします。・・・あ、お見舞いの品ですね。渡しておきましょうか?」

卯衣「そうね、お願いするわ。転校生くんには、忙しいから物だけ渡しに来たと言っておいて」

恋「転校生、起きてるか?」

ガチャ

ゆえ子「こんにちは、南条さん」

恋「おお、西原か。いったいどうした?何か良くないものでも視えたか?」

ゆえ子「その通りです。・・・転校生さんには言ってませんが、彼が襲われている姿が視えました」

恋「察しがついたぞ。そいつを、それとなく見張って置け、ということじゃな」

ゆえ子「Exactly(その通りでございます)」

恋「い、いぐざくとりー?すまんの、横文字は苦手なんじゃ」

ゆえ子「・・・そのとおりでございます、という意味で取ってください」

恋「そうかそうか。で、どこの誰じゃ?」

ゆえ子「『ヤヨイ・ロカ』です」

恋「わかった。では、これを転校生に渡しておいてくれ。少し見に行ってくる」

ゆえ子「お願いしますね」

メアリー「ん?おまえは、西原か。どうした?」

ゆえ子「こんにちは、メアリーさん。あなたを待っていました」

メアリー「アタイをか?」

ゆえ子「はい。端的に言いますとですね、転校生さんが襲われる未来が視えました」

メアリー「・・・誰だ」

ゆえ子「信じられないかもしれませんが、『水無月風子』です」

メアリー「はっ、あの風紀委員長がか?・・・いや、あいつは転校生にかなーりご執心だったな。個人的にもよくあってるのをたまに見かける」

ゆえ子「今はまだですが、いずれそうなる可能性が大きいのです。予知は確実ではありませんが、回避できるなら回避できるに越したことはありませんから」

メアリー「OK!アタイにまかせな!」

ゆえ子「頼みました。ゆえは無力ですから」

心「て、転校生さん!心です!は、入っても大丈夫ですか?」

ゆえ子「いえ、今はやめておいてください」

心「ひゃっ!?ごめんなさい、ごめんなさいー!私なんかが入っちゃ転校生さんの気分を害しますよね!大人しく埋まってますー!」

ゆえ子「いえ、そうではありません。・・・転校生さんに聞かれたくないことがあるんですよ」

心「そ、そんな、私なんかに!?・・・すいません、続けてください。『心ちゃん』には後で何らかの方法で伝えておきます」

ゆえ子「お願いします。ではですね、『遊佐鳴子』を監視して下さい。これは、あなたにしかできないことです」

心「・・・わかりました。転校生さんには、『心ちゃん』も私もお世話になっていますから」

心「しかし、遊佐さんがですか・・・これはかなり難易度が高いですね」

ゆえ子「よろしくお願いしますね。ゆえはサイバー方面でも、何かできるわけではありませんから」

千佳「おいっす!ゆえちゃんだっけ、転校生、今大丈夫?」

ゆえ子「転校生さん自体は大丈夫なんですが、ちょっと大丈夫ではない事情がありまして・・・」

千佳「何々?ヤバいやつ?」

ゆえ子「はい。かなりヤバいやつです」

千佳「げっ、マジで・・・んで、内容は?」

ゆえ子「ゆえの予知で、生徒会長と転校生さんが視えました。何をしているかは・・・お察しの通りです」

千佳「は、はぁ!?そんなのどうしようもないじゃん!」

ゆえ子「落ち着いてください。これはあくまでもただの予知です。もちろん回避できる可能性は大いにあります」

千佳「でも、ウチに生徒会長相手とか無理っしょ。それこそ、風紀委員長とか、報道部部長とか・・・」

ゆえ子「そのどちらも、予知で転校生さんを襲っている姿が視えました」

千佳「うっそじゃん!どーすんのよこれ!」

ゆえ子「その二人には、すでに別の人が監視をしてくれています。・・・あなたは、どこに所属しているわけでもない生徒ですから、彼女の監視はあなたが適任なのです」

千佳「で、でもぉ・・・」

ゆえ子「あなたが生徒会長に少し近づいたところで、警戒はされないでしょう。あなたは、そういう人間だと転校生さんから聞いています」

千佳「マジで・・・そんなこと言われたら、やるしかないじゃん。よし!会長でも委員長でも任せなさいってね!」

シャルロット「転校生様、ご調子は・・・あら、西原さん。こんにちは」

ゆえ子「こんにちは、シャルロットさん。転校生さんに会われる前に、少しお願いが」

シャルロット「はい、なんでしょう?お祈りならまた日曜日に・・・」

ゆえ子「いえ、そうではなくてですね、転校生さんに関する話です」

シャルロット「何か、視えたんですか」

ゆえ子「はい。これを、転校生さんに聞かせるわけにはいきません。そんな相手が、転校生さんを襲っているのが視えましたから」

シャルロット「・・・もしかして、楠木さんとか」

ゆえ子「いえ、違います。・・・椎名さんです」

シャルロット「それは・・・確かに言えませんね。その未来が本当でも、間違いでも、転校生さんは間違いなく不信感を抱くでしょうから」

ゆえ子「はい。ですから、あなたに彼女の監視をお願いしたいのです」

シャルロット「わかりました。誠心誠意、務めさせていただきます」

ありす「こんにちは」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「おいっす!どうした、ゆえっち」

ゆえ子「こんにちは。楠木さん、突然ですが、学園長とは仲がいいですか?」

ありす「え、あの・・・そんなに・・・」

クレプリ「接することがないからなー」

ゆえ子「そうでしたか。では、誰か仲がいい人はご存知ですか?転校生さん以外で」

ありす「ぇっと・・・ごめんなさい、思いつかないです」

ゆえ子「そうですか。・・・実は、よくない未来が見えたんです」

クレプリ「学園長が、転校生を、ってことか?」

ゆえ子「お察しの通りです。・・・今の転校生さんの力では、そうなってもおかしくないでしょう」

ありす「・・・わかり、ました。あとで、ちょっと、見てきます」

ゆえ子「あ、あとで、ですか?」

ありす「はい。あとで、です。今は、転校生さんと、会います」

ゆえ子「し、しかしですね・・・」

ありす「・・・その視えた未来に、私はいましたか?」

ゆえ子「えっと、いえ、いませんでしたが・・・」

クレプリ「と、いうことはだな。ありすが少年と一緒にいる限り、その未来は起こらないってことさね!」

ありす「そういうこと、です」

ゆえ子「・・・それもそうですね。ゆえは、防ぐことばかり考えていて、頭が固くなっていたのかもしれません」

ありす「そうですね。そうやって、ほかの人も追っ払ったんですか?」

ゆえ子「!」

ありす「みなさん、転校生さんが危ないと聞いたら、きっとすぐに行動するでしょう。だって、前例だらけですから」

ゆえ子「・・・そうですね」

ありす「だから、起こること前提で考えるんです。『起こりそうになったら防ぐ』ことばかり考えるんです」

ゆえ子「・・・」

ありす「ありすは違います。『起こりそうになったら防ぐ』じゃなくて『そもそも起こさない』んです。それには、未来では起こり得ないことがあれば、それだけで回避できるんじゃないでしょうか」

ゆえ子「たしかに、そうですが・・・」

ありす「あなたは、楯野さんの時と、雪白さんの時と、2回予知で危険を察知しています。だからみなさん、あなたを信じます」

ありす「でも、あなたの予知で、転校生さんは救えていません。転校生さんは、ありすがずっと助けてます」

ありす「だから、ありすはあなたよりも私を信じるんです。私の行動を信じるんです」

ゆえ子「・・・」

ありす「目論見が外れましたか?」

ゆえ子「・・・はい。正直、そうですね。ゆえの計画は、ここで失敗を迎えました」

クレプリ「お、おい、どういうことさね!計画って、なんのことさね!」

ゆえ子「それを知る必要はありませんよ。あなた方は、ここで見たことと聞いたこと、すべて忘れるのですから」

ありす「・・・その、後ろ手に持っているバールのような物でですか?」

ゆえ子「!?」

ありす「一つ一つの目論見すべてが甘いです。その程度の計画に、ありすは踊らされたりしませんよ」

ありす「すぅ・・・・・・・」

 



















ありす「誰か助けてーーーーーっっっっ!」






























 

~風紀委員室~

怜「・・・楠木の大声は初めて聞いたな。不謹慎だが、貴重な体験だった」

風子「あいてが武器で殴りかかるのと、楠木ありすがボタンを押して、服部が到着するのでは、どうしても相手の方が早くなりますからね。大声をあげて相手をひるませつつ助けを求める・・・最適解じゃないですか」

イヴ「西原さんは、魔法を悪用して転校生さんを独占しようとした。そのうえ、事態が悪くなると、口封じという強硬手段にでようとした。・・・危険ですね」

紗妃「楠木さんが冷静な判断をしていなければ、だれも転校生さんに近づけなかった・・・末恐ろしいです」

梓「ま、今回そそのかされた人達にも事の成り行きは伝えておきましたので、大丈夫だとは思いますが・・・」

風子「とはいえ、西原は体調面を考えると懲罰房はちょーっと難しいですからね。特殊な場合を除く接触禁止は3年でいくとして、懲罰房ではなく監視をつけましょーか」

梓「自分はパスで」

紗妃「パス」

イヴ「パスしておきます」

風子「そんじゃ、ウチも」

怜「・・・わ、私か!?」

梓「じゃ、よろしく頼むッスね!神凪先輩!」

イヴ「後輩たちが嫌がることを率先して引き受けてくれる・・・いい先輩じゃないですか、神凪先輩」

紗妃「その心意気や、とても素晴らしいです。尊敬しますよ、神凪先輩」

風子「頑張ってくだせー、神凪先輩」

怜「お前たちは、こんな時だけ先輩扱いか・・・」

~寮~

転校生「卯衣ー、ちょっと離れてー、暑いからー」

卯衣「嫌よ。今日は転校生くんとたくさんお話する予定だったのに、あの女に邪魔されてできなかったから」

転校生「じゃあありすー」

ありす「や!」

クレプリ「ひゅーひゅー!両手に花じゃねぇか!」

千佳「ねぇロリコン。アイスもらっていい?」

転校生「いいよ。あとロリコンじゃないよ」

さら「えっ」

望「えっ」

恋「えっ」

風子「えっ」

~懲罰房~

アイラ「えっ」

秋穂「えっ」

初音「えっ」

月詠「えっ」

~寮~

ありす「えっ・・・」

転校生「ど、どうしたの?」

卯衣「転校生くん、今すぐ、魔力を、限界突破するくらいに!」ハクシン

ありす「・・・裏世界の私を呼ばなきゃ(使命感)」ハイライトオフ

さら「わ、私のこと、きらいになっちゃい、ましたか?」ナミダメ

転校生「大丈夫!僕はロリコンだよ!」

さら「えへへ~」

ありす「~♪」

卯衣「ちょっと訓練場に行ってくるわ」

恋「この喜びを絵にせねば!」

望「よし、転校生!僕は気分がいいから6V控えめメタモンと6Vいじっぱりメタモンとをやろうじゃないか!」

風子「ほらほら、アイスとかどうですか?なんならほら、あーんしてあげますよ」

~懲罰房~

アイラ「妾、ここを出たら神に感謝しにいくんじゃ」

月詠「ツクの計算通りね!」

秋穂「先輩・・・信じてました」

初音「しゃーないなー。ここでたらちょっといろいろ手をまわしてやるか!」

~寮~

ありす「むっ!」

転校生「どうしたの?なにか視えた?」

クレプリ「ありすは残念ながら予知の魔法は持ってないさね」

ありす「・・・いえ、わたしのゴーストが囁いたので」

転校生「?」

このあと転校生はやっぱりロリコンだったと噂が広まって終了

~おまけ~

紗妃「神凪さんは、第3話で転校生さんとクエストに行きました」

怜「ああ。あの時は家族が大変だったな」

紗妃「冬樹さんは18話で」

イヴ「あの時のデートは楽しかったです」

紗妃「20話では服部さんが行きましたね」

梓「先輩とふたりだけの秘密を作っちゃました」

紗妃「そして24話で委員長」

風子「ええ。行きましたね」

紗妃「・・・私は?」

怜「えっと、そのうち、じゃないか?」

紗妃「そのうち、っていつなんですか!次の次回予告も明らかに私じゃありませんですし!電話でも省られるし!なんなんですかもう!運営は私のことが嫌いなんですか!」

梓「あれッスよ。日頃の行い」

イヴ「どうせあなたのことですから、本編だと『ふたりきりでクエストに行くなんてふしだらな行為は認められません!』とか言うにきまっています」

風子「今年中に行けるといーですねー」

紗妃「・・・ちょっと執行部(運営)のところまで行ってきます」

梓「変な読み方しましたッスね!?」

イヴ「さすがにそこはだめですよ!」

怜「落ち着くんだ!氷川!」

紗妃「落ち着いてられますか!こうなったらもう直談判しかないんです!」

~執行部~

「だめです」

紗妃「」

風子「いや、結果は目に見えてましたから」

今回はここまで。ゆえ予報を出しすぎるとさすがの転校生でも事前に危険を察知しちゃうんで、ここで退場してもらいました。
強すぎる能力は退場させざるを得ないのです。アブドゥルとかフーゴとかね。
紗妃ちゃんは何かと不憫だなぁ・・・キャラがキャラだけに絡ませにくいのだろうか
ありすにアリアリされたい(スティッキー・フィンガーズ)

>>500
アブドゥルじゃなくて
アヴドゥルだった

 

















聖奈「転校生」



















 

~生徒会室~

聖奈「お前の身体はまだ回復しきってないだろうに、手伝わせて悪いな」

聖奈「なんせ人手が足りていないんだ。どこぞの馬鹿どものせいでな。まったく、会長の手を煩わせよって」

聖奈「・・・ああ、会長たちが懲罰房まで様子を見に行ってるんだ。水瀬や朱鷺坂だけでなく、そのほかの生徒も様子もだ」

聖奈「だから、今は見ての通り私一人だよ」

聖奈「いつも通り、労働に見合ったしかるべき報酬は払う。ただ、今日は残業代も出ると言っておこう」

聖奈「本当に人手不足だからな。だが、無理だと思ったらいつでも抜けてくれて構わない。また別の人間を捕まえるさ」

聖奈「だから遠慮はしなくていいぞ。お前がどういうやつなのかはわかっているつもりだ」

聖奈「だから、私からあえて言わせてもらう。今は、体を治すことが最優先だ。優先順位を間違えないようにな」

聖奈「では、こちらの書類を・・・」

~魔道兵器開発局~

卯衣「マスター、書類の処理能力が欲しいです」

結希「唐突ね。どうしたの?」

卯衣「転校生くんは今、生徒会室で結城さんを手伝っています。私も転校生くんや結城さんの力になりたいんです」

天「でも、一口に書類って言ってもいろいろあるわよ?例えば、ハンコを押すだけのやつもあれば、きちんと文を書かないといけないやつとかね」

結希「そうね。だから、一朝一夕で成るものじゃないわ。少しずつ覚えていけばいいのよ。・・・そうね、練習の機会も必要ね」

天「あたしらが適当になんか作ってやらせてみる?」

卯衣「やらせてくれるんですか!?」

結希「そうね。でも、私たちだけじゃ作るものに偏りができるでしょうから・・・何人かに協力を要請しておくわ」

天「それじゃ、そういうことだから、期待してなさい」

卯衣「ありがとうございます」

~生徒会室~

聖奈「おかえり。急がなくてもいいんだぞ?もっと休憩していても・・・え?メガネか?」

聖奈「それなんだが・・・先ほど、落としてしまってな。どこに落ちたのか全然わからないんだ」

聖奈「視界がぼやけてしまってな、こう、目を近づければモニターや文面は見えるからいいんだが、周りとなるとどうしようも・・・」

バキッ

聖奈「ん?何の音だ?・・・なにっ!?メガネを踏んで壊しただと!?・・・いや、お前のせいじゃない。私の不注意が原因だ」

聖奈「しかしまいったな・・・予備は部屋に置いたままだ」

聖奈「弁償する、だと?いや、いいさ。そもそも、お前には十分世話になっているんだ。夏祭りの件もあるしな。その必要はない」

聖奈「それでも、か。・・・そうはいってもだな・・・わかった。お前の頑固さは知っているから、これ以上は何も言わないでおこう」

聖奈「では、後日請求書を出しておこう。今は、そうだな・・・椎名あたりに借りるとするか」

~保健室~

ゆかり「それは災難だったね。うん、そういうことなら予備のメガネを貸しておくね」

ゆかり「それ自体は安いやつだから、壊していいとは言わないけど、まあそこまで慎重に扱わなくても大丈夫だよ」

ゆかり「それじゃあ、結城さんによろしくね」

ゆかり「あ、そうそう。転校生くん、体調はどう?食欲とかは戻った?」

ゆかり「この前は血糖値がおかしかったけど・・・お見舞いのもの、食べるのはいいけどほどほどにね」

ゆかり「はあ、なるほど。あれ以来かなりの甘党になっちゃったのかぁ・・・」

ゆかり「一種の防衛本能なのかもしれないけど・・・これも治療しないとね」

ゆかり「あ、糖分を控えるからって塩分をたくさん摂っていいわけでもないからね。先に言っておくけど」

~寮~

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「なるほど、それで今はあの会計に借金してる状態なのか」

ありす「おかね、足りませんか?」

クレプリ「金がないんじゃなくていくら払えばいいかわからないから、借金してる状態って言ってるだけさね。まだ未納なだけ」

ありす「おかね・・・あんまり、ありません」

クレプリ「ありすはそんなにクエストにでないからなぁ・・・少年は最近行けてないし、ヤバいんじゃないかね?」

ありす「しゃ、借金地獄・・・」

クレプリ「さすがにそんなことにはならないと思うが・・・まあそれは神のみぞ知るってことで」

ありす「私も、お手伝い、できることあったら、します」

クレプリ「街に出て人形劇でもしてみるか?おひねりはもらえそうさね」

ありす「劇は・・・話すのが・・・」

クレプリ「・・・ああ、台詞かぁ・・・じゃあ、この話は無しで」

~次の日~

聖奈「転校生、これが、この前言っていた請求書だ」

請求書『¥1,231,200』

聖奈「だから言っただろう?払わなくてもいいと。あの時はかなり高いものを買ったからな。私にとって命のようなものだから、いいものに越したことはないと思ったんだが・・・」

聖奈「・・・ちょっとまて、なぜ現金を持ってきている。そしてなぜその額をポンと払える」

聖奈「え?楠木に贈ったドール服の方が5倍は高かった?・・・貴様の金銭感覚はおかしくなっているな」

聖奈「だが、払ってもらえるというなら払ってもらう。少し待っていろ、釣りを・・・いらないだと!?」

聖奈「・・・わかった。じゃあ、これはなしだ」

聖奈「代わりに、この金で私に似合う眼鏡を買って持ってきてくれ。もちろん、全部使えとは言わん。だが、今ここに出している分以上は使うなよ」

とある料理部(おメガネにかなったメガネを・・・ふふ)

聖奈「いま、何やら不穏な気配がしたが・・・気のせいか」

聖奈「では頼む。レンズの方はこの予備の分をはずして使うとするよ」

聖奈(しかし、あいつは今一体いくら持っているんだ・・・)

~また次の日 廊下~

ガシャーン!!!!

聖奈「大丈夫か!・・・ってあああ!」

聖奈「・・・今割った壺だが、確か前学園長が趣味で買った壺でな」

聖奈「いくらだったか・・・私の記憶が確かなら、当時で2億は下らなかったらしい」

聖奈「しかしこれは・・・なに!?それくらいなら弁償できるだと!?」

聖奈「お、お前の貯金はいったいどうなっているんだ!」

聖奈「いくらクエストに何度も言っているとはいえ、おかしいぞ!」

聖奈「・・・まあ、言えないのならそれでいいが・・・犯罪はしていないんだな」

聖奈「ならいい。とりあえず、執行部の方に行こう。まずはこの書類を届けてからだ」

~別の日~

グシャッ!!

聖奈「これはざっと3千万ほどか」

~また別の日~

聖奈「これは、3億はするぞ」

~そして別の日~

聖奈「これは一点物でプレミアがついていたから十数億はするだろう」

・・・

聖奈「おかしいだろう!お前はどれだけ金を持っているんだ!」

聖奈「一介の学生が持てる額じゃないぞ!」

聖奈「・・・何、慰謝料だと?」

葵【あの、父がこの前の件について謝罪を申しておりまして、つきましてはこれを受け取ってくれと】

つ小切手【¥500,000,000】

茉理【うちの妹とそのメイドが迷惑かけて、ごめんね。それで、お詫びっていうとあれなんだけれど、これを】

つ小切手【¥3,000,000,000】

茉理【受け取ってくれないと、私が困るんだよね。だから、ほんとにごめんね?】

手紙N(一部抜粋)【前略 転校生様 このたびは私共の娘およびその従者が多大なるご迷惑をおかけしましたことを・・・】

小切手【15,000,000,000】

手紙B(一部抜粋)
【Dear The Transfer Student
 We must apologize to you for our daughter's raping.
Therefore, we pay 1 billion yen in compensation…
                   From Bloomfield】

聖奈「・・・そういうことだったか」

・・・

聖奈「ところでだ、転校生。貴様は、自分に値段を付けるとすればいくらつける?」

聖奈「自分の価値は、いくらぐらいだと思う?」

聖奈「・・・なるほど、わかった。では」

ドン

聖奈「この金で、貴様を買おう」

聖奈「私は、どうしてもお前が欲しくなった。・・・金が目当てだというわけではない。お前の義理堅さを改めて認識しただけだ」

聖奈「もともとかなり義理堅いのは知っていたが、普通人は大金を稼ぐと欲に目が眩むものだ」

聖奈「だから、より多くの金を得ようとしたり、怠惰になってしまったりする。だが、貴様はどうだ」

聖奈「自分に必要な物しか買わず、壊してしまったものがいくら高額でも弁償しようとし、決して怠惰にならずに今もこうやって働いてくれている」

聖奈「そんなおまえが、私には必要なんだ」

聖奈「これは、さっきお前が言った金額だ。男に二言はないだろう」

聖奈「だから、この金でお前を買う。私はお前を手に入れる」

 




















聖奈「私は、お前が欲しい」




















 

聖奈「・・・やはり、拒否するか。では残念だな。もうすぐ、金で雇っておいたものたちが到着する」

聖奈「おまえを手に入れるために雇ったんだ。かなりの金は使ったが、先行投資のようなものだ」

聖奈「そして、お前を私に縛り付ける。私から、逃れ無くしてやる」

聖奈「・・・あの時朱鷺坂が言っていた言葉の意味が、今わかったよ。あと一歩手を伸ばせば届く位置にいると、こうも容易く踏み出せるのだな」

聖奈「観念しろ、転校生。お前はもう、詰んでいる」


「それは」

卯衣「この人たちのことかしら?」

聖奈「立華!?なぜここに!」

ありす「宍戸さんから生徒会室まで書類を運ぶように頼まれました。ですが、その途中で何やら物騒な人たちを見かけたので、捕縛させてもらいましたよ」

卯衣「この人たちは魔法使いではないみたいね。私のことを知らないのか、楽に制圧出来たわ」

聖奈「くっ、ならば、貴様らを潰すしかあるまい!」

卯衣「やるの?あなたの羽はとても不安定。だから、私を相手取るのは難しいと思うのだけど」

ありす「転校生さん、魔力をお願いします。・・・ありすも、戦いますから」

聖奈「やってみなければわからないな。行くぞ!」


風子「はいそこまでー」

聖奈「!?」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)『こうやって連絡係を任される・・・そんなすばらなことはないさね』

聖奈「・・・戦うというのは、ただの時間稼ぎだったか」

風子「生徒会会計 結城聖奈。あんたさんを、誘拐未遂で拘留させていただきます」

~風紀委員室~

風子「立華がボコった人たち、どうやらヤのつく人たちだったみたいで。どこであんなのを雇ったんでしょうかね」

怜「幸い、未然に防げてよかったじゃないか」

梓「風紀委員が到着した時点で諦めてくれましたんで、助かりました。さすがに生徒会の人とやりあいたくはないんで」

紗妃「学園外の人間を使ってまで・・・姑息な手を」

イヴ「・・・連絡が来ました。結城さんは当初転校生さんをお金で買おうとしていたみたいですが、拒否されたので強硬手段に出た、と言っています。人をお金で買うだなんて現代日本社会で何を考えているんでしょうか。頭がおかしいとしか思えません」

風子「魔法使いなんてそんなもんですよ。みんなどこかしら狂っている。どうしても、それは逃れられないんです。間宮千佳ぐらいですよ、ふつーに学生してるのは」

紗妃「あの人もあの人で学園内で許可なしに魔法使ったりしていますが・・・」

風子「あんなのかわいいもんじゃねーですか。むしろ、あれだけ器用に扱えるんだから、将来性はばっちりだとおもうぐらいですよ」

怜「では、私はそろそろ西原の監視に行ってくる。・・・代わってくれてもいいんだぞ?」

梓「いえいえ、そんなの自分の手に余りますよ、神凪先輩」

紗妃「私なんかの力ではとても代われませんよ、神凪先輩」

イヴ「申し訳ありませんが、先約があるので、引き続きお願いしますね、神凪先輩」

風子「ウチには(正しい意味で)役不足ですからね、神凪先輩」

怜「・・・薄情だな」

~寮~

クレプリ「なるほど、あの請求書も嘘だったと」

ノエル「なんか、お姉ちゃんから聞いたんだけど、借金を背負わせて、自分が肩代わりして、それを理由に・・・ってつもりだったらしいよ」

あやせ「あの壺は前学園長500円で買った安物ですし、ほかに壊したものも全部見せかけだけのただのハリボテなんですよ~」

転校生「まあ、壊したものはグレードアップして別のモノを置いておいたし、これにて一件落着!」

ありす「お疲れ様、でした。よしよし」

卯衣「楠木さん、次は私が転校生くんをなでるから」

ありす「5分後ですよ?」

ノエル「えー、じゃあ次はあたしね☆☆★→」

あやせ「皆、そんなに転校生さんの頭をいじっているとハゲちゃうわよ~」

転校生「ハゲじゃねーし!ふさふさだし!毛根もバリバリの現役だし!」

ノエル「いっそ全部なくしちゃう?」

卯衣「そもそも何も無ければ悩む必要もないものね」

転校生「大いにあるよ!」

ありす(AA)「無い人は無い人の、悩みだって、あるんですよ」

このあと転校生に十円ハゲが見つかって大騒ぎになって終了

今回はここまで。転校生くんは度重なるストレスにやられてもうボロボロです。
しょっちゅう物壊してたのも疲労とかその他諸々のせい。
そのうちまたIFを書こうと思ってるけど誰にしようかな・・・
一応、冬樹姉妹とさらちゃんは書く予定があるんですが、どのタイミングで書くべきか・・・
もしリクエストとかあったら書くかもしれません
卯衣の初々しい一面を見たい(ましろ)



大声を出す卯衣が想像できないっすわぁ
リクエストは風子

おつおつ

風子は聖域でいて欲しいのであえて風子

 

















さら「転校生さん!転校生さん!」



















 

さら「おさんぽ!おさんぽいきましょぉ!もう行ってもいいって言われたんですよね!?行きましょぉ!」

シロー「わんわん!」

さら「はい!あ、あとノエルちゃんと、ありすちゃんと、イヴちゃんも一緒です!龍季さんは来れないみたいで・・・」

シロー「わふぅ・・・」

さら「ほんとですかっ!?一緒に行ってくれるんですねっ!?やったーーーー!!!!」

さら「おさんぽ♪おさんぽ♪転校生さんとおさんぽ♪」

シロー「わふっ♪」

さら「それじゃあ、えっと、15:45に校門前に来てくださいねぇ」

さら「それまでに、準備もしておきます!今日は袋を忘れませんよ!」

~校門前~

ノエル「お義兄さ~ん、こっちこっちー!」

イヴ「い、急がなくても大丈夫ですよ!まだ時間はありますし・・・」

ノエル「甘いよ~お姉ちゃん。グラニュー糖より甘い!時は金なり、タイムイズマネー!時間を短縮するということはお金を節約するということにつながるんだよ!」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「ノエルっち・・・頭でも打ったか?」

さら「ノエルちゃんが、難しいこと言ってますぅ・・・」

シロー「わう!?」

ありす「お薬、取ってきましょうか?」

ノエル「みんなひどいよ~、いくらあたしだってこれくらいのことはできるって。ね、お姉ちゃん」

イヴ「体調が悪いのなら無理しなくてもいいのよ?」

ノエル「あー!お姉ちゃんまでー!いいもんねー、お義兄さんに慰めてもらうもんねー」

ノエル「え、あの、そ、そこで本当に慰められるとちょっと反応し辛いかなぁ・・・」

~山道~

ありす「転校生さん、大丈夫、ですか?疲れてませんか?」

さら「疲れたらいつでも言ってくださいねぇ。いつでも休憩しますから」

イヴ「無理だけはなさらないでください。まだ病み上がりなんですから、ね」

ノエル「まーまー、いざとなったらこのノエルちゃんが背負ってでも連れて帰るから、大丈夫大丈夫!」

クレプリ「体格的に無理だと思うさね」

ノエル「え~やってみないとわからないよ~?ほらほら、お義兄さん、乗ってみてよ・・・ちがう!あたしを乗せるんじゃないの!あ、でももうちょっとこのままで」

さら「あー!ノエルちゃんだけずるいですぅ!私も!私も!」

イヴ「では間を取って私が・・・」

ありす「私が、一番、軽い、ですよ」

クレプリ「ありすは27Kgだからなぁ。もうちょっと食べような?」

さら「私、ありすちゃんより5kg重いんですぅ・・・」

イヴ「私は仲月さんより7kg重いですが・・・体格の問題であって決して私が太いというわけでは」

ノエル「やーめーてー!体重の話は一番効くから!唯一の40kg代のノエルちゃんが一番ダメージ受けるからー!」※BMIを考えるとノエルは痩せ気味です

シロー「わふっ?」

クレプリ「ノエルっちとありすじゃあ15㎏も差があるさね。・・・ありす、ちゃんと食べろよ?」

ありす「あんまり、食べるの、得意じゃ、ないです」

ノエル「えー、食べるの楽しいよー?運動した後のご飯とか特に最高!」

イヴ「だから体重が増えるんじゃない?」

ノエル「これは筋肉だから!脂肪じゃないから!」

イヴ「はぁ・・・はぁ・・・ちょ、ちょっと休憩しませんか?さすがにこう長時間歩いていると・・・」

さら「そうですかぁ?」

ノエル「これくらいいつも普通だよねー」

ありすon転校生「転校生さんは、大丈夫ですか?」

クレプリ「・・・なんか、全然平気そうさね。本当に病み上がりか?」

イヴ「わ、私は西原さん並みの体力を持つ転校生さんに、後れを取っているん、ですか・・・ぜぇ・・・はぁ・・・」

さら「おさんぽできるくらいには回復したんですよね?」

クレプリ「まあ多分、ゆかりっちはオレっちたちが散歩でどのくらい歩くのとかだいたいしってるんさね。それをこなせるくらいにまで回復できたから散歩の許可が出た・・・そう考えるとかなーり回復してるのかもしれないさね」

イヴ「そ、それに、しては、回復、はや、く、ない、です、か」

ノエル「さらちゃん、ちょっと休憩しよっか。さすがにお姉ちゃんが・・・」

さら「はーい。じゃあ、ここで休憩しましょぉ!ビニールシートを敷くので、ちょっと待っててくださいねぇ」

ありすoff転校生「手伝い、ます」

ノエル「あたしもやるー!」

イヴ「げ、元気ですね・・・みなさん・・・」

さら「えっとですねぇ、今日は花梨ちゃんがおやつを用意してくれたんですぅ」

ノエル「ほんと!?なになに!?なんなの!?」

さら「ドーナツですぅ!それと、ミルクティーも用意してくれてて・・・」

ノエル「ほんと!?やったー!!!!!」

イヴ「それは楽しみですね。・・・あれ?転校生さんは?」

クレプリ「さっき、用を足しに行ってくるって言ってたさね。・・・探しに行くなよ?」

イヴ「さ、さすがにそこまで変態じゃありませんよ!それに、全然興味なんて、これっぽっちも・・・」

ノエル「建前はそれくらいにして本音は?」

イヴ「隅から隅までじっくり観察したいわね・・・ってノエル!」

ノエル「うわぁ・・・」

さら「うわぁ・・・」

ありす「転校生さんの、結構、グロテスクですよ?」

シロー「わうっ!」

さら「!?」

ノエル「!?」

イヴ「み、見たんですか!?いつ!?どこで!?」

ありす「あの、宍戸さん事件の、ときに」

シロー「わぅ!」

クレプリ「あー、あの後すっごい悶えてたなぁ。そういうことだったんさね」

イヴ「そ、それで、目測どのくらいでしたか!?」

ありす「え、えっと・・20㎝くらい、かな?」※女子目線の目測ではかなり大きく見えるので実際の数字とは大きく異なります

ノエル「に、にににじゅっせんち!?このデバイスよりも大きいから・・・あわわわわわ」

さら「この水筒くらいですか?」

イヴ「こ、こんな、こんなおっきいものを・・・身体の中に入れるだなんて・・・む、無理です!」

ノエル「お姉ちゃんもなんだかんでいってむっつりだよね・・・」

ありす「・・・転校生さん、遅いですね」

クレプリ「もしかするとでっかい方かもしれないさね」

ありす「クレプリちゃん、下品です」

さら「でも、変ですねぇ」

イヴ「もう少ししたら探索組と待機組に分かれて行動しましょうか」

シロー「わん!」

ノエル「シローとありすちゃんは探索組っと。そうなるとさらちゃんが探索組に入るから・・・あれ?これもうあたしたちが残るしかなくない?」

イヴ「これが、能力と実績の差ですか」

クレプリ「まあまあ、オレっちはここに残るから心配すんな。これで3:3さね」

ノエル「そうだよね。野犬に持っていかれたりしたら大変だもんね」

ヤヨイ「いやーごめんね、兄さん。さっきイノシシ用に落とし穴しかけておいたんだけど、まさかこんなとこまで来るとは思ってなくてさぁ。そもそもこの山に来るだなんて知らなかったし」

ヤヨイ「んじゃ、出すからアタシの手を取って。そんじゃん、ぐいっと!・・・うわぁ!」

ヤヨイ「あいたたた、兄さん、意外と重いんだねぇ。・・・糖分の摂りすぎで太った?ああ、お見舞いのやつかぁ」

ヤヨイ「しかも、全然運動もしてなかったもんね。ほんとだ、結構おなかぷにぷに」

ヤヨイ「ははあ、だからダイエットもかねて散歩に来たんだ。なるほどなるほど」

ヤヨイ「しっかし、どうしようか、これ」

ヤヨイ「ちょっと変に絡まって、動けないよね。そっちはどう?動ける?・・・ひゃん!?」

ヤヨイ「へ、変なところ触らないでよ!もう!・・・で、無理かあ」

ヤヨイ「そうだ!デバイス!あれで誰かに助けを求めればいいんじゃない?アタシのはどこやったかな・・・あれ?」

ヤヨイ「ヤバ、どっかで落としたかも。兄さんのは?・・・カバンに入れておいてきたのかぁ」

ヤヨイ「どうしよう、ほんとに動けないよ」

~3時間経過~

ヤヨイ「うーん・・・ずっと運動してなかったにしては結構中身詰まってるね」

ヤヨイ「いや、筋肉とか落ちてるって聞いたからさ。前は結構ムキムキというか、力入れたらカチカチになったじゃん」

ヤヨイ「んで、一回落ちたって考えると、復活早いなぁと思って」

ヤヨイ「そういや、今アタシが兄さんの上に覆いかぶさってる状態だけどさ、重くない?」

ヤヨイ「いや、お世辞はいいから、本音で言ってみて?・・・ほら、やっぱりね」

ヤヨイ「でも、一応普通体重なんだよね。ほら、BMIってあるでしょ?あれで20.13だからさ」

ヤヨイ「兄さんのお気に入りの楠木さんだっけ?あの娘とか確実に低体重だよね」※ちなみにありすちゃんはBMIが14.81で痩せすぎです

ヤヨイ「こう、助けを待ってるだけってのも暇だねー。腕なら動くんだけど、立ったり体勢変えたりは難しいよね」

ヤヨイ「あー、早く誰か来てくれないかなぁ・・・」

ヤヨイ(それにしても、兄さんとこんなに密着するのって初めてじゃないかな)

ヤヨイ(なんだろう、意識したらすごく・・・恥ずかしい)

ヤヨイ「うわ!顔近いよ!・・・って当たり前か」

ヤヨイ(・・・結構整ってるんだよなぁ)

ヤヨイ(そんなにほかの男の人の顔は見てないけど、こう、よく見ると、かっこいい・・・)

ヤヨイ(なんか、すっごいドキドキしてきた・・・ん?なんか固いのが当たって・・・)

ヤヨイ(え!?こ、これってもしかして・・・そ、そういうことだよね)

ヤヨイ(うわ、よく考えたらアタシずっと胸を押し付けてるし、こうなっちゃうのもしかたないの、かな?)

ヤヨイ(男の人って、こうなったら苦しいんだよね・・・)

ヤヨイ(手は、動かせる。場所的にも、ちょうど・・・うん)

ヤヨイ(これはあたしの責任なんだから、しっかりと自分で処理しないといけないよね)

ヤヨイ(・・・あれ?アタシなんでこんなこと考えて・・・まあいっか。今は目の前のことを何とかしなくちゃ)

ヤヨイ「ね、ねえ、兄さん。この、アタシに当たってる固いものってさ・・・もしかして、あれ?」

ヤヨイ「い、いやいやいやいや、別に軽蔑したりはしないよ!ただ、おっきいなって、思ったダケデ・・・」

ヤヨイ「そ、それで、さ、こうなったら苦しいんだよね?」

ヤヨイ「昔、パパとママがそういうことしてたの見たことあるから・・・」

ヤヨイ「そ、それでね!兄さんもこのままだと大変だろうし、さ」

ヤヨイ「アタシが何とかしなきゃって思って」

ヤヨイ「それに、結構気になってたんだ。兄さんのことも、そういう行為も」

ヤヨイ「だから、ね」

 






















ヤヨイ「・・・シよ?」




























 

シロー「わん!わん!」

さら「シロー、どうしました!?」

クレプリ「おお、何か落とし穴が・・・あれ?少年と、ヤヨイっちだったっけ?」←結局ついてきた

ヤヨイ「あ、あれ?もう助けが来たの?」

ありす「・・・何、してるんですか?」

ヤヨイ「そ、それがさ!イノシシ用に仕掛けてた落とし穴に、兄さんが落ちちゃって、引き上げようとしたらアタシも一緒に・・・」

さら「そうなんですねぇ・・・こ、これ、私たちだけじゃ助けれないですよぉ!」

ありす「ノエルちゃんとイヴちゃんも、呼びましょう」

さら「あっ、じゃあ私急いで行ってきます!」

ありす「お願いします・・・さて」

ありす「ヤヨイさん」

ヤヨイ「な、なにかな?」

クレプリ(あ、これ怒ってるやつさね。空気を呼んで黙っとこう)

ありす「さっき、何をしようとしてたんですか?」

ヤヨイ「な、何のことかさっぱり・・・」

ありす「じゃあ、その、転校生さんのベルトにかけてる手はなんなんでしょうか」

ヤヨイ「!」

ありす「やっぱり、そういうこと、ですよね」

ヤヨイ「い、いや、そうじゃなくて!ただ雰囲気に流されたというか、兄さんが苦しそうだったからというか・・・」

ありす「・・・そういうことをしようと、したんですね?」

ヤヨイ「(こ、怖!アタシの本能が告げてる・・・これは、逆らっちゃだめだ)はい、そうです・・・」

ありす「だ、そうです」

イヴ「あ、はい。わかりました。一応、あとで拘留させていただきますが・・・とりあえずは救出ですね」

ヤヨイ「あ、あれ?いつの間に?」

ノエル「まあまあ、そんなことは後にして、みんなで一気に引っ張るよ!せえの!」

~風紀委員室~

風子「なるほど、直前までは何ともなかったのに、急にそんな気分になったと」

ヤヨイ「うん。それで、今もその変な感じが残ってるんです。なんなんだろう、これ」

イヴ「・・・吊り橋理論というものがあります。危険な状態に感じる『ドキドキする』感情と異性との接触時に感じる『ドキドキする』感情だと勘違いしてしまうものです」

紗妃「なるほど、落とし穴でしばらく動けず、転校生さんと密着状態だったロカさんはその状態になっていた可能性があると」

ヤヨイ「そう、なのかな?」

梓「自分たちは専門家じゃないんで何とも言えないッスね」

怜「こういうのに詳しいのは霧塚なんだろうが・・・懲罰房の中だからな」

風子「後で話を聞きに行ってもいいかもしれませんね。んで、アンタさんの処罰ですが、現状、冷静でいられてるみたいなんで懲罰房も接触禁止もなしです。ただ、危険行為を行ったとして学園への奉仕活動はしてもらいますが」

ヤヨイ「わかりました。それで、何をすればいいんですか?」

怜「そうだな・・・清掃とか?」

梓「見回りの手伝いとか?」

紗妃「転校生さんに助言を求めましょう。あの人はそういうことに慣れてますから」

風子「いや、やることは決まってますよ。・・・転校生さんの監視です」

イヴ「どういうことですか?」

風子「正確には、転校生さんに近づく人の監視を頼みます。誰もかれも何を考えるのかわかったもんじゃありまえんからね。かといって、我々は起こっていない事件を防ぐことはできない。こーゆー組織の弱いところですね」

風子「今までは楠木がなんとか対処してきましたが、どーしても限界があるでしょう。なんで、転校生さんになにかありそうなら、魔法を使ってもいいんでよろしくお願いします」

ヤヨイ「OK、任せて。・・・まあ、魔法は苦手だけどね」

~寮~

ヤヨイ「と、言うわけで!今日から兄さんと愉快な仲間たちのメンバーに加わるヤヨイ・ロカです。よろしくおねがいします」

ありす「楠木、ありすです。よろしく、おねがい、します」

卯衣「立華卯衣よ。よろしくね」

ミナ「我が名はミナ・フランシス・シルヴィアンド・ウィンドスピアだ。其方を歓迎しよう」

恋「南条恋じゃ。歓迎するぞ」

心「ふ、双美心です!わ、私なんかが入ってていいんでしょうか!?」

梓「服部梓ッス!まあ、気楽に行きましょうッス」

イヴ「冬樹イヴです。よろしくおねがいします」

ノエル「ノエルちゃんだよーっ!よっろしくぅ!」

さら「仲月さらですぅ!よろしくおねがいします!」

紗妃「氷川紗妃です。よろしくおねがいします」

千佳「・・・なにこれ?」

転校生「さあ、僕もわからないんだけど」

望「まあいいんじゃない?・・・あっ!カウンターかよ!くそ!」

千佳「追撃っと」

望「ぐえっ!?」

沙那「とどめです」

望「うわ!やられた!な、何なんだよその連携は!」

転校生「千佳の方に飛ばさなきゃって思って」

千佳「いやー、なんか飛ばされて来たら追撃しなきゃって思って」

沙那「とどめを刺さないと、と思いまして」

望「まあ、まだ残機はある。こっからが本当の勝負だ!」

ヤヨイ「・・・あの人はいいの?」

イヴ「え?・・・はっ!月宮さん!また脱獄しましたね!」

千佳「うわ!マジじゃん!気付かなかった!」

転校生「うわああ!いつの間に!」

沙那「気付かれましたか、退散です!」

ありす「・・・」

梓「捕縛するッス!」

卯衣「攻撃!」

この後沙那に逃げられて終了

~おまけ~

ヤヨイ「そういや、さっき書いたこれなんなの?」

転校生「なにこれ、知らないなぁ」

卯衣「それは名簿兼同意書よ。氷川さんの魔法を使っていて、そこに名前を書き込んだ生徒は転校生くんを襲えないの」※ただし、本人の同意を得た場合その限りではない

ヤヨイ「なるほど・・・じゃあ、ここにいるのはみんな書いてるんだね・・・あれ?」

紗妃「どうかしましたか?」

ヤヨイ「いや、ありすちゃんの名前がないなぁと思って」

紗妃「楠木さんは唯一にして絶対のお方ですから」

イヴ「必要がないから書いていないだけですよ」

卯衣「私たち程度が名を連ねるだなんておこがましいにもほどがあるわ」

ヤヨイ「えっ、なんかごめん」

転校生「ありすー、僕のありすー」

ありす「はい。あなたの、ありすは、ここですよ」

転校生「一人空いたからここにおいで」

ありす「わかり、ました」

ヤヨイ「まるで当たり前のように膝の上にっ!」

卯衣「私はまだ『僕の卯衣』と呼ばれたことがない。つまりそのレベルに達していないということ」

梓「あの領域に達することができればそこに名前を書く理由がなくなるってことッスね」

ヘレン「つまり世界レベルということね!」セカイィィ!!!

紗妃「アメディックさ・・・じゃない!?」

ヤヨイ「なるほど・・・よくわからないや」

今回はここまで。エレンの頭がHになったら世界レベルになるよ。つまりどうやっても襲うことはないってことです(暴論)
リクエストくださった方々、ありがとうございました。
というわけで風子ENDはそのうち書きます。少なくともこのスレ内で。
この話で書き溜めが底をついたから次回更新までしばらくかかりそうです。今しばらくお待ちください。
リクエストは随時受け入れておりますゆえ、よければまたどうぞ。(レナとか花梨とかは難しいから勘弁してね)
普段活発で元気な子がふいに見せる色気とか最高だと思います。
ヤヨイをハントしたい(意味深)

乙ー!
世界レベルさんはお帰りください

乙乙

ヤヨイちゃんはあの歳であの発育はほんともう…ふぅ

























風子「転校生さん」






















 

風子「ちょいとお話があるんですが、今時間空いてます?」

風子「いえいえ、急ぐ用事じゃないので後ででいいですよ。今日が無理なら後日でも」

風子「まあ、大事な話ではありますが、急いでいるわけではありませんので」

風子「そんじゃ、その時間で。よろしくおねげーします」

風子「ウチ、待ってますんでちゃんと来てくださいね?来てくれなかったら・・・まあ懲罰房行とは言いませんが、ウチはずっと待ちぼうけですね」

風子「そーゆーことなんで、頼みましたよ」

ありす「転校生さん」

ありす「今日、この後、お暇、ですか?」

ありす「もし、空いてたら、一緒に・・・」

ありす「そうでしたか・・・わかりました」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「ぬぬぬ・・・さすがに先約があるとどうしようもないさね。んで少年、だれとの約束なんだ?」

ありす「水無月さん、ですか?」

クレプリ「んじゃ、また見回りかね。・・・え?ちがうの?」

ありす「水無月さんが、お話を・・・ですか?」

クレプリ「風紀委員長が直々に話を・・・なんか重そうな内容さね」

ありす「なにかあったら、何でも、言ってください、ね」

卯衣「転校生くん」

卯衣「これから予定はあるかしら。もしなかったら神宮寺茉理がゲーム大会を開くと言っていたからいっしょにペアを組んで参加しないかしら」

卯衣「優勝者には部長からネクロノミコン(恋の日記)が贈呈されるのだけれど」

卯衣「・・・そう、先約が。わかったわ。それならしかたないわね」

卯衣「それにしても、神宮寺茉理もこんなことを企画する暇があるなんて、よっぽどやることがないのでしょうね、今」

卯衣「そうね、次はマスターを誘いに行ってくるわ。たぶん暇でしょうから」

卯衣「・・・え?マスターが忙しいわけないじゃない」

卯衣「だって、このまえののど自慢大会の機具とかもマスターが用意してくれたもの」

卯衣「これを暇と言わずしてなんというのかしら」

天「ねえ、さっきから何作ってんのよ」

結希「超高画質の巨大モニターを。神宮寺茉理がゲーム大会を開くらしいから」

天「あんた、そんなもん作ってる暇あるの?」

結希「しかたないじゃない。服部さんがこれをすれば転校生くんの隠し撮り写真をくれるっていうから」

天「・・・私のなかでアンタの株がだだ下がりなんだけど」

結希「今回は入浴中のモノと言っていたし、断ることはできないわ」

天「私も手伝うからちゃんと焼き増ししてよね」

結希「さすが、あなたはいい理解者だわ」

風子「どーも、さっきぶりですね」

風子「さて、まずは軽い世間話からしましょーか。あんたさん、体調の方はどうです?大分回復したと聞きましたが・・・」

風子「それはよかったです。ウチらのせいでアンタさんはそうなってしまいましたからね。多少負い目は感じてるんですよ」

風子「まあ、大丈夫なら大丈夫でおいといて、それじゃあ、最近誰かに襲われそうになったとか、そんなのはありませんか?」

風子「例えばそうですね・・・南や桃世なんかはすでに懲罰房から出てきてますから、再犯の可能性も十分考慮しなければいけません」

風子「なるほど、今のところは大丈夫と。ただ、月宮が、ですか。あれは結構な頻度で脱獄してますからね」

風子「でも、脱獄してもまたあの中に戻ってるんですよね。・・・つくづく何がしたいのか」

風子「あそこはそんなに居心地のいいもんじゃありませんから、ウチとしてはずーっと閉じ込めておくのは忍びねーんですけども」

風子「まあ、そこは本人の行動次第ですからね。あそこが校則違反への抑止力になってもらわないと困りますし」

風子「まあ、世間話はこんなもんですかね」

風子「んじゃ、次からが本題です。・・・転校生さん」

風子「風紀委員に入りませんか?」

風子「これは、ただの勧誘のつもりじゃねーんですよ。アンタさんを守る目的があります」

風子「ウチもちょっと考えたんですよ。なんでアンタさんがそこまで狙われるのかって」

風子「んで、ひとつ思いついたのが、アンタさん、今無所属じゃないですか」

風子「どこにも所蔵していない状態ながら、あっちへフラフラこっちへフラフラ・・・まあいろんなところに行ってるわけですが」

風子「だからこそ、狙いやすいというのがあると思うんです。なんせ、一人になる機会が多いですからね」

風子「なんで、ちょっと身を固めてみないかというお誘いなんですよ。アンタさんが風紀委員に入っていただければ、ウチらは常にアンタさんと行動を共にできます」

風子「緊急時に対応しやすいというわけですね。もちろん、アンタさんを束縛するつもりはありません。今までどーり、楠木や立華と仲良くやってもらってけっこーです」

風子「まあ、あくまで業務外ならば、という条件は付きますが。・・・それで、どうします?」

 



















鳴子「少し待ってほしいな」





























 

風子「おやおや、誰かと思えば遊佐じゃねーですか。何しに来たんです?」

鳴子「おいおい、こんな面白そう話をしていて除け者だなんてひどいじゃないか。僕も混ぜてくれないか」

風子「残念ながら、およびじゃねーですよ」

鳴子「まあ、それは転校生くんに決定権があるはずだろう。ね?」

鳴子「と、いうことで、早速だけれども、転校生くん」

鳴子「報道部に入らないかい?」

風子「・・・転校生さんが向いてるとは思えませんけど」

鳴子「そうかな?彼は結構人を観察するのに長けているし、教えたこともすぐに吸収する。向いていないのは魔法ぐらいだと思うよ」

風子「転校生さんがあんたらみたいなあくどい真似をするとでも?」

鳴子「それは偏見だよ。別に僕らは非人道的なことばかりやっているわけじゃない」

鳴子「例えば夏海なんかは、前に朱鷺坂チトセと組んで彼の特ダネを手に入れようとしていたけれど、『みんなが笑顔になれない』と言う理由でやめておいたんだ。これ以上はというラインをちゃんとわきまえている」

鳴子「あくまで僕らは真実を伝え、ほかの生徒たちに話題を提供するだけの集団だよ」

鳴子「それに、多種多様な生徒と接する機会が多い転校生君ほど、適任な人物はいないと思っているよ」

風子「なるほど・・・確かに、一理ありますね。・・・どーしました?転校生さん。ウチだって多少なりとも向こうのことは認めていますし、正論に返す言葉なんかありやしませんよ」

鳴子「まあ、そういうことだ。どうだい?転校生くん。君は夏海が記事を作ったりしているところを傍で何度も見ているはずだ。そこで、少しでも興味は湧かなかったかな?」

鳴子「『自分だったらこうするのに』だとか『自分ならこうはできなかっただろう』と、無意識に相手と自分を置き換えた仮定をしたことはなかったかい?」

鳴子「少しでもそう思ったのなら、君は多少なりとも興味があるということだ」

風子「・・・転校生さん、因みにですが、知っての通り服部は天文部に所属しつつも風紀委員に所属している。神凪も剣道部でありながら風紀委員です」

風子「なにも、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。どちらも選ばないという選択肢もあれば、どちらも選ぶという選択肢もあります」

風子「迷うくらいならどっちも入っちまったらどうです?」

鳴子「風紀委員で且つ報道部部員・・・前代未聞の生徒になりそうだね。これは予想がつかないや」

風子「要は風紀委員が取り扱う事項をそのまま報道部に持っていけるってことですからね。・・・最強じゃないですか」

鳴子「まあ、そうなると君を敵に回そうなんてものはよほどのことがない限りいなくなると思うよ。どうかな?いい案だと思うけど」

風子「ま、すぐに決めろとは言いませんが・・・できるだけ早く決めてほしいですね。なんせ、次はどこの誰が襲ってくるのかわからねーわけですから」

鳴子「今のところは大丈夫だとは思うけど・・・」

 
























虎千代「その話、アタシも混ぜてくれないか?」
































 

風子「おやおや、虎がでてきましたよ」

鳴子「なるほど、これはまずいな・・・生徒会にとられるのは一番まずい展開だ」

虎千代「アタシからしてもお前たちにこいつを取られるのは好ましくないんでな。それでだ、転校生。ややこしい話はしない」

虎千代「生徒会に入らないか?」

虎千代「身を固めるという意味ではこれ以上にいい場所はないだろう。なんせ、ほかに盗られる心配がないからな」

風子「だーからいやなんですよ。仮に報道部だけだとかならまだしも、完全にこっちが盗れなくなるじゃねーですか」

鳴子「生徒の中での最高権力だからね。確かにちょっかいを出してくるものはいなくなるだろうけど・・・」

虎千代「こいつは、アタシや薫子、朱鷺坂、聖奈にはない強さがある。単純な戦闘力だけの問題じゃないんだ」

虎千代「お前は、どんな生徒からも信頼を寄せられている。例えばアタシなんかは水無月や遊佐から慕われているといえばイエスとは言えないだろう」

風子「まー、そーですね」

鳴子「力を認めてはいるけども、それとはまた別ものだよ」

虎千代「そういうことだ。だが、お前は違う。遊佐だろうが水無月だろうが、極論で言えば瑠璃川の姉の方でさえお前が本気で懇願したことならば渋々だろうが協力するだろう」

虎千代「それに、前にも言ったと思うが、アタシはお前に次期生徒会長になってほしいと思っている。以前は優しすぎると思っていたが、おまえはただ優しいだけではないと判断したからな」

風子「・・・さて、どーしましょーか。ウチもなんかアピールしないといけないわけですが」

鳴子「僕もだよ。全く、とんでもない伏兵が隠れていたもんだ」

虎千代「そもそもは水無月が隠れて始めたことだろうに」

風子「・・・そうですね。それじゃあ、転校生さん、こうしましょう」

パサッ

鳴子「おや、全裸になったね」

虎千代「ふむ、そうきたか」

風子「もし、風紀委員に入るというのなら、この身体はアンタさんのモノです。好きに扱ってくれて結構ですよ。ほらほら、アンタさんお好みのロリボディですよ?」

鳴子「転校生君はロカくんに興奮していたと聞く。そこから考えるに、結構普通の性癖な気がするけどね」

風子「・・・どうです?ウチだけじゃありません。氷川や冬樹、服部なんかも喜んでアンタさんのモノになってくれると思いますがね」

鳴子「風紀委員長直々に不純異性交友の許可を出すのかい?」

風子「これは取引ですから交遊じゃありませんよ」

虎千代「ああいえばこう言う、か。しかたない。そちらがその気ならこちらも同じことをさせてもらおうか」

鳴子「それじゃあ、便乗しておくよ」

パサッ ファサッ

鳴子「知っての通り、僕は生徒全員の情報を持っているといっても過言ではない。だから、もし報道部を選んでくれるのなら、それもおまけしようかな。生徒会や風紀委員ではこういうことをするわけにはいかないだろう?」

虎千代「生徒会に入れば、こんなこと言うのもあれだが、たいていのことは握りつぶせる。お前が何をしようがたいていのことはこちらで処理できるぞ。それはもちろん、生徒会以外のことでも、だ」

風子「・・・このまま権力合戦をしては埒があきませんね」

虎千代「さて、どうしたものか・・・そうだな、この際、『生徒会』と『委員会』と『倶楽部』に同時に所属することができる、ということを特例で認めるというのは」

鳴子「それなら、転校生くんは迷うこともなくなる、か。それで、どうかな?これらの提案を受け入れる気は?・・・そうか、残念だね」

 


























虎千代「ならば、力ずくで行かせてもらおうか」

鳴子「君から選択肢を奪うとするよ」

風子「まずはアンタさんを手籠めにするとしましょーかね」




























 

風子「おや、どこに行くんです?・・・鍵が開くようにしてるわけがないじゃないですか」

鳴子「ちょっと細工させてもらったよ。・・・ああ、言ってなかったね。最初から、僕らは3人ともグルだよ」

虎千代「もともと、お前が誰かを選んでいたらこんなことにはならんかったんだが・・・いかんせん選ぶのが遅いのでな。さすがにしびれを切らしてしまった。強行させてもらうぞ」

風子「・・・宍戸の時も思ったんですが、なんで拒否するんです?例えば、すでに心に決めた人物がいて、そのために貞操を守っているとか・・・ですかね」

鳴子「そうなると、楠木君かな?現状は彼女が一番近いと思っているんだけど」

虎千代「立華や氷川という可能性もある。なんにせよ、今は問題じゃあないがな」

風子「それじゃ、転校生さん。ちょいと拘束をさせてもらいm」

 



ガシャーン!!!!



 

鳴子「誰だ!・・・って」

兎ノ助「いでででで・・・っておい!お前ら!なんて格好してんだ!それになんで転校生がいるんだ!まさか、エロイことか!?エロイことなのか!?お父さんはそんなことゆるs」

虎千代「な・・・」

風子「い・・・」

風子「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

風子「何しに来やがりましたかこの変態!」

兎ノ助「痛い!痛いからやめて!踏まないで!香ノ葉たちに脱がされそうになってたらいきなり誰かに投げ飛ばされたんだよ!」

鳴子「・・・とりあえず、ロッカーの中にでも突っ込んでおくか。転校生君以外に裸を見られるのは気分がいいものじゃないね」

虎千代「まずいな。今の間に転校生が逃げたみたいだ。窓から飛び降りたらしいな、これは」

風子「この変態!ド変態!der変態!」

兎ノ助「やめて!痛い!気持ちいい!」

風子「死ね!死ね!2回死ね!」

虎千代「落ち着け、水無月。いまはそいつを相手にしている場合じゃないだろう。さっさと服を着るんだ」

鳴子「転校生くんの場所はGPSで把握しているよ。これは・・・学園のバラ園だね」

風子「はぁ・・・はぁ・・・とりあえず行きましょーか」

~バラ園~

風子「さて、追いつきましたよっと」

耘校生「く、来るな!来ないでくれ!」

虎千代「確かにここなら隠れ場所も多そうだが・・・残念だったな。こっちには遊佐がいる」

遊佐「君の居場所は常に把握しているんだ。逃げきれると思わないほうがいい」

耘校生「く、来るんじゃない!ボクに近づくな!」

風子「んじゃ、近づく前にこんどこそ拘束しときますね」

耘校生「う"っ」

遊佐「さて、かくれんぼも鬼ごっこも終わりだ」

虎千代「さっきは邪魔が入ったが、野薔薇たちがいない今、ここに来る者はいないだろう。存分にヤれるぞ」

風子「念には念を入れて場所を移してもいーですが・・・まあとりあえず捕まえましょーか」

耘校生「く、来るのか!?本当にこっちに近づいて来るのか!?」

虎千代「近づかなければ、お前に触れることができないじゃないか」

鳴子「何をいまさら・・・」

風子「諦めも大事ですよ」

 























耘校生「じゃあ、お前らの負けだ」





























 

いきなりカッコよくなっただと…?

虎千代「なっ!?茨が!?」

鳴子「くっ、絡みついて・・・ぐあっ!」

風子「かなりの威力ですが!この程度で!」

「転校生さんも、主のいないバラ園に逃げ込んでくるほど馬鹿じゃないでしょう」

「作戦大成功ッスね、ししし」

「まだだ。最後までやり切ってから、成功と言わねばな。勝って兜の緒を締めよ、だ」

虎千代「お前たちは!」

「なーにを腑抜けた顔をしておるんじゃ?」

「騎士として、こんどこそ転校生さんを守ります!」

「悪いわね、遊佐。でも、こいつを盗らせるわけにはいかないのよ」

「先輩、今度はちゃんとお守りします」

風子「捕まっているはずの!」

「ミディアムかウェルダンか、好みの方で焼いてやるよ」

「火気厳禁よ!燃え移るでしょ!」

「先輩には何もさせませんよ!」

鳴子「懲罰房組!」

ましろ「Yes,we are!」チッチッ

耘校生「そして、ここにいる僕は僕じゃない」

萌木「私の作った、偽物ですよ」

鳴子「・・・だが、どうやって位置情報まで偽装したんだい?」

ありす「西原さんが前にしていた予知が気になっていたんです。『結城聖奈』『ヤヨイ・ロカ』が転校生さんを襲うと彼女は予知を伝えていました。それが、ありすには転校生さんを独占するためのただのウソには思えませんでした」

ありす「だって、危険因子と邪魔な人間を同時にぶつけておけば転校生さんを独占できる確率が上がりますから」

ありす「転校生さんの情報は、双美さんが守ってくれています。彼女も予め西原さんに予知を告げられていた内の一人です」

メアリー「んで、あとはアタイと」

千佳「うちってわけよ!生徒会長に不穏な動きがあったから、すぐさまありすちゃんに伝えたわ」

風子「それで、この懲罰房組は?」

アイラ「楠木が以前全ての部屋に人形をおいていたじゃろう。あれで一斉に知らされての、ついでに鍵も渡されたんじゃ」

鳴子「本物の転校生くんは、すでに保護されている、か」

虎千代「・・・だが、このメンツでアタシたちに勝つつもりか?」

風子「まあ、ちゃちゃっと片づけますかね」

アイラ「ほう、やれるもんならやってみろ!」

春乃「そう簡単にやられるつもりはないわよ」

姫「ここは私達の庭。あなた方がどうにかできる場所ではないとお思いなさってください」

自由「しゃーないから、ちょいと本気出しますよ!」

刀子「支倉刀子、参る!」

秋穂「私だって戦えます!」

焔「焼き尽くしてやる!」

月詠「ツクの本気を見せてやるんだから!」

浅梨「これでも始祖十家の端くれ、タダじゃやられませんよ!」

萌木「王子様は、私たちの手で守るんです!」

メアリー「蜂の巣にしてやるよ!」

千佳「うちだってやるときはやるんだからね!」

ありす「覚悟してください」

~保健室~

卯衣「転校生くん、だいじょうぶ?」

転校生「いてて・・・二階から飛び降りたんだよ、そりゃそれなりには怪我をするさ。それに、ガラスで結構切れたし」

ゆかり「なんにせよ、無事でよかったわ。・・・はい、とりあえず応急処置は終わり。そこまで大きなけがじゃないから、回復魔法よりも自力で直したほうがいいわ。どうせすぐ直るでしょうし」

天「銃で撃たれても動けるタマだからね。まあ、大丈夫でしょ」

転校生「・・・ありすたちは大丈夫かな」

卯衣「きっと大丈夫よ。なんせ、あそこは罠だらけだもの。ロカさんが仕掛けておいた、ね」

葵「しかし、びっくりしました!いきなり円野さんが来て、兎ノ助さんを投げるんですもの!」

香ノ葉「しかも、変な方向に行かんようにありすちゃんがちょっと操っとったみたいやえ」

転校生「改めてすごいなぁ、ありすは」

ガラッ

ありす「ただいまもどりました。ヤヨイさんのトラップでみなさん一網打尽でしたよ」

メアリー「んで、懲罰房組はきかんを4分の1に減らされるんだとよ。さっき冬樹の姉がそう指示していた」

心「・・・今回の件でしばらくは冬樹さんが臨時で委員長代理を務めるそうです。転校生さんを守ると意気込んでましたので、あとで会いに行ってあげてください」

転校生「わかった。とりあえず、みんな無事でよかったよ」

ありす「みなさんが、手伝ってくれた、おかげです」

メアリー「まあ、こいつには普段から世話になってるしな。ここいらで返しとかないと気分がわりぃ」

香ノ葉「まあまあ・・・でも、これから忙しくなるんやろね」

ゆかり「学園の最高権力者と言ってもいいぐらいの3人が同時に動いたからね。・・・風紀委員はともかく、他の後釜はどうするんだろ」

転校生「・・・しばらくは様子を見よう。もし、うまく立ちいかないみたいだったら、そのときは僕も覚悟を決めるさ」

ありす「・・・生徒会長、するんですか?」

転校生「その覚悟はある、とだけ言っておくよ。でも、この学園の生徒は強いからね。大丈夫だとは思うんだけど・・・」

ありす「ありすも、手伝います」

卯衣「もちろん私もよ」

ゆかり「みんな、考えてることは同じなのね。まあ、とりあえずこのことはほかのクラス委員長にも伝えておくわ。ついでに、いくらか取り仕切ってもらいましょう」

転校生「頼んだよ」

To be continued…

~おまけ~

薫子(出してもらえなかった・・・)

チトセ(私も外に出たかった・・・)

沙那(何故私も出してもらえなかったんでしょうか)

初音(なんでだよ!あたしは大丈夫だろ!)

夏海(アンパン食べたい・・・)

聖奈(我ながら、馬鹿なことをしたものだ・・・)

紗妃「なんか、中の人たちが憂いに満ちていますね・・・」

梓「まあ、今回の犯人たちと同じ団体に所属してまスからね。自分らもですが」

イヴ「あなたたちはともかく私たちは違いますからね」

怜「まったくだ。・・・だが、これから大変になるだろうな」

イヴ「大丈夫ですよ。私たちには、とっても頼りになる転校生さんがいますから」

ヤバイまた偽物に気付かなかった…
節穴過ぎる…

今回はここまで。萌木さんはありすちゃんの指導を受けていくらか転校生くんを指導しましたが、やっぱり完璧に再現はできませんでした。
powerという単語には単純な力だけでなく、権力やエネルギー、能力などの意味もあります。
今回の人はなんかラスボスみたいな感じで出しちゃいましたが、ラスボスじゃないです。上には上がいますので。
レイドイベント延期か・・・イリヤはまだか。イリヤは。ミニ桜じゃなくてミニイリヤが欲しかった
風子の不意を突いて赤面させたい(懲罰房)


あれ いつの間に生徒会は懲罰房に移ったんだ・・・
生徒会全員揃うじゃねぇか

乙乙
生徒会が早期に全員アウトになるとはこの海のリハクの目を持ってしても…。

 















ノエル「おかえりなさい、お義兄さん」
















 

ノエル(23)「今日もお仕事お疲れさま。晩御飯できてるよ」

ノエル「あ、あれ忘れてたね。おかえりなさい、ご飯にする?お風呂にする?それとも、ア・タ・シ?」

ノエル「・・・そこですぐにごはんって答えられるのもなんだかなぁ」

ノエル「まあ、お義兄さんらしくて好きだよ。ご飯冷めちゃだめだもんね」

ノエル「んじゃ、先に行ってお皿とかの準備しておくから着替えてきてねー」

ノエル「ついでに、お姉ちゃんも呼んできてよ。部屋にいると思うからさ」

イヴ(23)「あら、おかえりなさい、あなた」

イヴ「今日は少し遅かったのね。なにかあったの?・・・そう、なるほど。そういうことなら仕方ないわね」

イヴ「ふふ、じゃあ行きましょうか。今日はノエルが食事当番だから、きっとガッツリしたものよ」

イヴ「頑張って食べましょうね。・・・本当に」

・・・

ノエル「はい!今日も一日お疲れさま!かんぱーい!」

イヴ「かんぱい。・・・ねえ、毎度のことながら多くないかしら?もはやタワーじゃない、これ」

ノエル「えー、でも明日から連休だしさー、どうせいっぱいスルでしょ?じゃあスタミナつけとかないと!」

イヴ「・・・もう、まったく・・・・まあ、確かにそうだけれども」

ノエル「しっかし、お義兄さんはすごいよねー。大の大人二人を余裕で養える経済力があるんだから。まあ、あたしたちも軍からの助成金はあるけどさぁ」

イヴ「たしかに今は二人だけれども、いずれそうじゃなくなるわよね」

ノエル「まあそうだね。やっぱり欲しいしね・・・」

イヴ「と、いうわけだから旦那様、しっかりと食べて、夜に備えてね」

ノエル「今日は長い夜になるからね」

~翌日~

イヴ「ん・・・もうお昼・・・ノエル、起きなさい。もうすぐ2時よ」

ノエル「んー、あと2時間・・・疲れてるから・・・」

イヴ「あの人が作ってくれた昼食が冷めるわよ」

ノエル「んん・・・わかったよぉ・・・起きるよぉ・・・おはよう、お姉ちゃん」

イヴ「おはよう。早くないけどね」

ノエル「だって頑張りすぎちゃったし・・・お腹重い・・・」

イヴ「それは私もだから安心して。・・・これがもし、二人じゃなかったらと思うとぞっとするわね」

ノエル「なんか昔の話を持ち出すようだけどさ、例えばありすちゃんとか体力全然ないじゃんか、そんな娘がお義兄さんとの一日耐久に耐えれたのかな?」

イヴ「体力馬鹿のあなたでこれなんですもの、無理だと・・・いえ、楠木さんならいける気がしてきたわ」

ノエル「奇遇だね、あたしもそんな気がしてる。あと卯衣ちゃんは疲れたりしなさそう。お互いに疲れ知らずだからずっと続けてるわけだよ」

イヴ「混ぜるな危険ってやつね。永遠に終わらなさそう・・・」

ノエル「まあ、二人一緒に相手してもらえるってのは不公平がないからいいよね」

イヴ「そこはあの体質に感謝ね。プラスマイナスでプラスかしらね」

~3日後~

双子「「はぁ・・・」」

ノエル「・・・どうしよ、連休中一歩も家から出てないんだけど」

イヴ「大丈夫、私もよ。それどころか家事すらしてないわ」

ノエル「・・・お、お義兄さんが全部やっちゃうから悪いんだよね!あたしたちが疲れて寝てる間に買い物とかも済ませちゃうから!」

イヴ「そうよね!なんでもできるあの人が・・・はぁ」

ノエル「何でもできるって、羨ましいよね」

イヴ「あの人は大半が努力ではあるけれど、センスもあるからね・・・」

ノエル「あたし、どうしても頭使うのは苦手だからなぁ・・・かといって体力面では男の人には勝てないし」

イヴ「私の場合コミュ力が絶望的だから・・・学園にいたころの自分に馬鹿と言ってあげたいわね」

ノエル「魔物もいなくなったからねぇ・・・」

イヴ「魔物がいなくなって、軍も解体されて、今まで軍属だった女魔法使いたちは一気に職がなくなったわけなのよね・・・」

ノエル「お姉ちゃんはまだいいじゃん。一応、専業主婦で通るんだし。あたしはあれだよ?家事手伝いだよ?お義兄さんがアレコレしてくれたおかげで家政婦で通るけど、結局自宅の家事してるだけだよ?」

イヴ「結局二人とも無職なのは変わらないじゃない・・・」

ノエル「内職とかもダメだからねー」

イヴ「手先が器用じゃないから・・・ちゃんと大学に行っておけばよかったかしら」

ノエル「あたしは体育大学とか行って体育教師とかならできたかもねー」

イヴ「今からでも簿記とか取ったりしてもいいかもね・・・あっ、やっぱり面倒だわ」

ノエル「お姉ちゃん、なんか学生時代と比べて悪い方向に変わったね。こう、すっごい自堕落になったっていうか。あたしもだけど」

イヴ「なんかこう、軍を抜けてから一気にいろいろなことに対するやる気がね・・・」

ノエル「それはわかるけどさぁ・・・燃え尽き症候群っていうのかな。まあ、今の生活は楽しいしいいんだけど」

イヴ「それに、子供ができたらさすがにこんな自堕落な生活は送ってられないでしょうしね・・・今の内だけよ」

ノエル「そっかー・・・ねえ、あたし一昨日危ない日だったんだけど」

イヴ「わたしもよ。・・・あと10ヶ月くらいかしらね」

ノエル「うわー、お酒もしばらく飲めなくなるのかー・・・お姉ちゃん、一緒にがんばろ」

イヴ「うん・・・」

イヴ「しかし、こんなに動かないと体重の増加が心配ね」

ノエル「でも毎晩運動はしてるわけだし」

イヴ「そうね・・・今更ながら毎晩ってすごいわね」

ノエル「あたしたちは二人でもこれだもんねー・・・仮に、仮にだけどさ、もしさらちゃんとか秋穂ちゃんとかがそうなってたら・・・」

イヴ「3日前も同じような話してなかった?・・・瑠璃川さんは私たちのように姉妹で囲いそうね」

ノエル「さらちゃんは夜のお散歩(意味深)とかするのかな。・・・そういうプレイはやったことないね」

イヴ「あの人が嫌がるから。まあ、私も嫌だけど」

ノエル「あたしも~。やっぱイチャイチャは家の中だけで留めておきたいよね」

イヴ「そうね・・・んー、何か暇つぶしになりそうな物・・・」

ノエル「あ、あたしお義兄さんの部屋ちょっと漁ってくるねー」

イヴ「待って、私も行くわ。よく考えればあの人の私室は除くことがないのよね。だから、ちょっとした家探しね」

ノエル「エッチな本とかは机の上に置いとこっか☆☆★→」

イヴ「あの人の焦る姿が・・・全然浮かばないわ」

ノエル「・・・すっごい片付いてるね」

イヴ「本棚にも面白そうなものはないわね。こっちは仕事用の本とかばっかり」

ノエル「こっちは漫画もラノベも小説もなんでも置いてあるよ。少女漫画とかもいっぱい。これとかホラーなやつかな」

イヴ「あ、ギター発見。そういえば弾けたわね、あの人」

ノエル「こっちにはよくわからない犬型ロボットがあるよ。あとドライバーとか半田ごてとか」

イヴ「こっちはCDね。皇さんのものとか音無さんのものとか・・・あ、これは・・・」

ノエル「なになにー?・・・日記!?面白そう!見せて見せて!」

イヴ「ちょ、ちょっと待って!まず時期を確認してから・・・これは、学園にいたころね」

ノエル「それじゃ、見ちゃおっか!」

イヴ「これって私たちが卒業してから2年くらい、ずっと会ってなかった期間のことは載ってるのかしら」

ノエル「それを今から確認するんでしょ!それじゃ、お~ぷん~」

ノエル「んー、やっぱり波乱万丈の日々を送ってたんだねー」

イヴ「内容に楠木さんのものが多いのは気になるけれど・・・まあ仕方ないかしら」

ノエル「なんかポエム集とかないのかなー?お義兄さんの黒歴史ポエムとか!」

イヴ(・・・言えない。霧塚さんに勧められて一度作ったものを捨てるに捨てられず自室のクローゼットの奥深くに封印してるだなんて言えない)

ノエル(自分で言った手前あれだけどあたしも所謂痛ポエムつくってるんだよねー・・・ちゃんと部屋のクローゼットの奥深くに隠してあるから大丈夫なはずだけど)

イヴ「ま、まあ、続きよ続き!もっと面白いものを・・・さが・・・し・・・オカエリナサイ、アナタ」

ノエル「ワーオニイサン、オカエリーキョウハハヤインダネー」

イヴ「・・・ちょっと待って!なんであなたがそれを持ってるの!?なんで場所を知ってるの!やめてやめて!いやああああああ!」

ノエル「お義兄さん!なんであたしのそれの場所を知ってるの!?なんで持ってきたの!?なんで開いたの!?やめて、やめてよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

~三星飯店~

小蓮「いらっしゃい!・・・なんだ、月詠か」

月詠「アタシで悪かったわね」

小蓮「冗談冗談!ほら、みんな先に入ってるよ!」

月詠「了解よ・・・あ、浅梨が来てる!?」

浅梨「酷いですよ、守谷さん。私だってちゃんと来るときは来れます」

焔「タクシーでな」

エレン「タクシーの入り口からメキシコに行ってないだけ成長している証拠だろう。出口からイタリアにも行っていないしな」

浅梨「あー、そんなこと言うんですね!いいですよ、今日はとっておきの肴持ってきたのに!」

月詠「はいはい、拗ねない拗ねない。んで、とっておきってなによ?どっかの国でおいしいもんでも見つけてきたの?」

浅梨「そっちは小蓮さんに今準備してもらってます」

焔「あるのかよ・・・」

メアリー「面白くなかったらケツバットだからな」

エレン「タイキックでもいいぞ」

浅梨「構いませんよ!だってこの話聞いたらみんな度肝を抜かれますから!」

月詠「あんた自分ですっごいハードル上げてるってことに気付いてる?」

焔「じゃあ面白くなかったら南を厨房に召喚するか」

浅梨「ごめんなさい許してください」

月詠「意思弱っ!」

エレン「では、その肴というものを聞かせてもらおうか」

浅梨「えーとですね、つい先日に聞いたばかりなんですが、ほら、先輩たちの子供要いるじゃないですか」

月詠「あの姉妹丼家族ね」

焔「それで、どうしたんだ?第4子はそろって来月出産予定だぞ」

浅梨「それくらいは知ってます!なんとですね、そこの一番上の子供たちが・・・」

エレン「子供たちが?」

浅梨「初めての料理に成功したんです!ほらほら!これですこれ!写真送ってきてくれたんですよ!」

月詠「ああそれね、知ってるわよ」

焔「カレー作ったんだろ?すごいよな、あの歳で」

メアリー「・・・よし、ケツバットだな」

エレン「タイキックもだな。円野を呼ぶか」

浅梨「ええ~!?なんでですか~!?」

月詠「だって、ツクそのカレー食べたし」

焔「味は、そうだな・・・南を0とすると1600くらいかな」

浅梨「なんで食べたんですか!?私聞いてないですよぉ!あと比較対象が!」

焔「てか、この写真よく見たか?この前の誕生会のやつだぞ、これ。学園生は大体招待されてた」

月詠「ありすが子供たちに人形上げたりしてたやつね。あれ?あんた来てなかったっけ?」

浅梨「・・・わたし、呼ばれてません」

エレン「私は仕事で不参加だったが、招待状は来たぞ」

メアリー「アタイもな。たしかメールで・・・ほら、これだ」

浅梨「・・・この日、またケータイが壊れたので修理に出した日です」

月詠「・・・どんまい」

焔「ま、また呼ばれるからな!こんどは紙媒体で送るように言っとくから!」

浅梨「慰めないでくださいよう・・・カレー食べたかった・・・ぐすん」

~イヴ・ノエルの自宅~

転校生「ふたりは大丈夫?疲れてない?」

ノエル「大丈夫大丈夫。もう4人目だからねー」

イヴ「子育ても妊娠も、さすがに慣れてきたわ」

転校生「正直、作りすぎた感はあるんだけど」

ノエル「えー、まだまだ作るつもりなのに~」

イヴ「軍からの助成金もあるし、貯蓄もまだまだあるわ。あなたの稼ぎも大きいし、大丈夫よ。魔物のせいで人類はたくさん数が減ったもの。増やす手伝いをしないと、ね」

転校生「なんだかなぁ・・・」

イヴ「・・・こうやって、家族みんなで仲良くできるというのはとても幸せね」

ノエル「裏世界のあたしたちは、結局仲直りできないまま・・・だったから、こうやって仲直りできて、しかも素敵な旦那様までいて、可愛くて元気な子供もいて・・・幸せすぎて幸せだよ!」

イヴ「幸せすぎて幸せ・・・ね」

転校生「いや、言いたいことはわかるけどね。負担になってるんじゃないかなぁと」

イヴ「いえ、むしろ逆よ。こどもができるまで、ずっと暇だったんですもの」

ノエル「子育てが暇つぶしっていうつもりはないよ。でも、やることがあるってことが嬉しくてさ」

転校生「そっか・・・それじゃあ、今夜も頑張ろうか」

イヴ「ま、まだお腹にいるから!あ、安定期なのは確かだけど・・・」

ノエル「あんまし激しくしちゃだめだよ?わかってると思うけど」

転校生「もちろん、わかってるよ。それじゃあ、先に子供たちを寝かしつけてくるよ」

イヴ「おねがいね」

ノエル「よろしく~」

イヴ「・・・ノエル」

ノエル「なぁに?お姉ちゃん」


―今 幸せね 私たち―

―うん とっても幸せだよ―


TRUE END3 聖夜の贈り物

今回はここまで。仲良しで幸せな冬樹姉妹を書きたかったので。
ちなみにこの二人、ノエルが「双子だから似てる」とか言ってたり小さいころ入れ替わったりしてたみたいだけど、二卵性双生児なんだよね。(∵血液型の不一致)
次回はさらちゃん書きます。本編はもうちょい先で。風子はそれより後かなぁ。構想はできてるけど文には起こせてない感じです。
冬樹姉妹の間に挟まりたい(仲良し)

おまけ 世界線混合空間

ノエル(23)「で、実際どんくらいもつの?」

イヴ(23)「気になりますね」

卯衣(16)「私の場合、疲労とかより、残存魔力量に気を付けないと体のサイズが半分になっているわね」

さら(18)「私は結構ハードなプレイが多いからなぁ・・・半日が限度かな」

風子(28)「歳が歳なんで、2,3時間が限界ですね」

ありす(25)「最高記録は5日です」

ノエル「・・・・え?」

イヴ「すごいわね・・・」

さら「ど、どうやってそんな体力が・・・」

風子「若さっていいですねー・・・」



だが個人的には個別で見たかった……!

コラボはいいけどストーリーが良い感じだからメインストーリー関連の
レイドが今月なしになるのが残念だ……

 

















さら「お疲れ様です、会長」


















 

~生徒会室~

さら(18)「今日は早めに帰れそうですね。最近忙しかったですから、ゆっくり体を休めましょう」

さら「私もこっちを片付けちゃいますから、またこっそり残ってる・・・とかやめてくださいね」

さら「いろんな人から会長の監視をするように言われてるんです」

さら「東雲さん、円野さん、我妻さん、如月さん、松島さん、七喜さん、浦白さん・・・ほかにもいっぱい、あなたのことを心配してるんですよ」

さら「それに、私もです。もちろん、私が副会長で、あなたが会長だからというのもありますが・・・やっぱり、恋人ですから」

さら「・・・もう、すぐあなたはそうやって子ども扱いしますね。見ての通り、私も成長しているんです」

さら「だから、あまり子ども扱いはだめですよ。ちゃんと、一人の女として・・・だから!ダメって言ってるじゃないですか!撫でるの禁止です!」

さら「・・・わかりました。この話は戻ってからに持ち越しですね。いいでしょう、じゃあ早く片付けますよ」

~寮~

さら「ふぅ、ただいまっと」

さら「さて、さっきの話に決着をつけないとね。・・・そうね、ご飯食べてながらでもいっか」

さら「あ、作ってくれるの?やった♪それじゃあ私、オムライスが食べたいな~」

さら「さっすが、私の彼氏さん!それじゃあ、シローにご飯あげてくるから、部屋に持って行っててね」

さら「あっ、たまねぎはだめだからね!前みたいに刻んで入れておくとかなしだからね!」

さら「しょうがないでしょ!嫌いなものは嫌いなんだし。・・・入ってたら食べるけどさぁ」

さら「もう、また子ども扱いしてる!やっぱり決着つけないといけないね、これは」

さら「わかった?ちゃんとしっかり考えてから来るのよ!だからといって遅くなったらダメだからね!おなかすいてるんだから」

~自室~

さら「たまねぎは・・・よし、入ってない」

さら「私にとっては死活問題なの!ほら、わんこやにゃんこにはたまねぎダメじゃない。それと一緒よ」

さら「ぎゅ、牛乳の話はいいでしょ!それは昔のことで、私はまだ子供だったから・・・そうだ!」

さら「私の子ども扱いについて、何か言うことは?今ならデザートにいちごパフェで許してあげるけど?」

さら「・・・え、このソース?大丈夫だけど?・・・え゛、たまねぎいりなの!?これ!?」

さら「き、気付かなかった・・・意識してなかったら食べれるものだって言われても、うーん・・・」

さら「ええ、子供に嫌いなものを食べさせるときによく使う手だって言われても、それと私が子供かどうかは関係ないでしょ!」

さら「いいじゃないいいじゃない。嫌いなものは嫌いで。自分に合ってないから嫌いなんだよ。それを無理に食べようとするなんてただストレスになるだけだもん」

さら「だから、撫でちゃダメだってば!」

~翌日~

さら「・・・はぁ、私って、やっぱり子供なのかなぁ」

望(20)「なんでボクに聞くんだよ。そういうのは相談窓口の守谷に言えよ」

さら「だって暇でしょ?月詠ちゃんは精鋭部隊で忙しいし」

望「あいつ基本新人教育してるもんな。面倒見がいいからってすっごい慕われてるし」

さら「かといって卯衣ちゃんはどこにいるかわからないし、梓ちゃんもどこにいるかわからないし」

望「あいつらいろんな意味で飛び回ってるからな」

さら「結希ちゃんも天ちゃんもこんなこと聞いていいのかわからないしね」

望「東雲とかは?」

さら「アイラちゃんなんか絶対馬鹿にされるし、ゆえちゃんは何か渡されるし」

望「改めて同期多いよな、転校生。いまは会長って呼んだ方がいいのか?」

さら「それだよそれ!私、最近あの人のこと会長としか呼べてないの!ずっと名前で呼ぼう呼ぼうって思ってるのに、いっつも機会を逃しちゃうのよ!」

望「あれ?子ども扱いがどうとか言ってなかったか?」

さら「あっ、そっか。忘れてた。・・・どうしたらいいんだろ、私」

望「とりあえずヤれば?」

さら「だ、ダメだよ!不純異性交遊は校則違反なんだから!仮にも生徒会長がそんなことするわけにはいかないよ!」

望「武田元会長はヤろうとしてたわけなんだがそれは」

さら「そ、それはそれだから!未遂で終わったし!」

望(ていうか、基本のろけを聞かされるだけだから嫌なんだよなぁ・・・)

さら「それでね、あの人が昨日ね・・・」

~数日後~

さら「今日も一日お疲れさま。それじゃあ、今日は私がご飯作るから」

さら「あなたは苦手なものがないから大丈夫よね♪・・・いや、智花ちゃんの料理は人間の食べ物じゃないから」

さら「それじゃあ、シローのご飯だけよろしくね」

さら「さーて、なっにつっくろっうかっなー♪」

・・・

さら「ふふ、私も上達したでしょ?目玉焼きすら焦がしてたあの頃を比べたらもう大躍進でしょ!」

さら「でしょでしょ?もっと褒めてー・・・ってだめじゃん!やっぱり子ども扱いじゃん!」

さら「明日で卒業なのに、最後まで子ども扱いとか嫌だよー」

さら「だって、さ。私は、あなたの恋人なんだから、もっと、恋人として扱ってほしいなって・・・」

さら「・・・撫でてもごまかせないよ。抱きしめるのもセットにして」

さら「んっ、合格♪」

さら「それじゃあ、私は部屋に戻るから」

さら「会長も、ちゃんとぐっすり寝てよね」

さら「明日が最後のお仕事なんだからね。とっても大事な、ね」

さら「そういうことだから。・・・夜遅くまで望ちゃんとチャットしたり、アイラちゃんとメールしたりとかだめだからね。・・・心配だから釘さしてくる」

さら「あの人らも卒業なんだし、その辺しっかり言っとかないと!」

さら「大丈夫!私に任せて!」

~卒業式~

転校生「本日ご列席された皆様が、これからもご健勝でご活躍されますことを心からお祈りし、答辞とさせていただきます。ありがとうございました」

パチパチパチパチ

さら(さすがだなぁ・・・まあ、もうずっと会長してるからね。こういうのに慣れてるんだよね・・・すごいなぁ)

さら(私も、スピーチとか一杯やってきたけど・・・私なんかが、あの人の隣にいていいのかな・・・)

『皆さま、突然ですが式の予定を変更させていただきます。生徒会長より、伝えたいことがあるそうです』

さら(え?私、そんなの聞いてないよ?・・・まあ、転校生さんは特別な人だったから、これからのこととか伝えるのかな。もう、魔力譲渡に依存した戦いとかできなくなるしね)

さら(あれ?でもそれって答辞でやってなかったっけ?・・・うー、混乱してきた・・・)

転校生「今日は、この卒業式という大事な場でこうやって時間をいただけることをありがたく思います。何分、当初の予定にはない、私的なことですから、皆さま困惑されているかとは思います」

エー、ナニスルノー?
ザイコウセイニイイタイコトガアルトカ?
デモソレッテサッキイッタジャン
ジャア、OBノヒトタチムケニトカー
チクワダイミョウジン
ダレダイマノ

転校生「サンフラワークラス、仲月さらさん、壇上へ」

さら「へ?わ、私!?」

ナンダー
ナニスルンダー

さら「あ、えっと・・・こ、ここでいいのかな?」

転校生「あ、こっちに。そうそう、みんなに見えるところで」

さら「は、はい。それで、なんでしょう、会長」

転校生「・・・君は、僕が学園にいる間、ずっと支えてくれたね」

さら「そ、それはまぁ・・・」

転校生「生徒会役員としてだけじゃなく、恋人としても、ずっと僕の隣で、僕のことを支えてくれた。君がいてくれたから、ここまでやれたんだ。だから、ここで改めてお礼を言いたい。ありがとう、さら」

さら「・・・私もです。あなたのおかげで、とっても素敵な学園生活を送れました。だから、ありがとうございます」

ヒュー!
イイゾー!

転校生「それで、卒業までに一つやり残したことがあるんだ。卒業する前に、どうしても伝えたい言葉がある」

さら「なんですか?」

転校生「さら。僕と」

 























転校生「結婚してください」





























 

さら「えっ!?あの、えっと、その、ええ!?」

オーー!
ヤルナー!
サラチャーン!

転校生「返事を、聞かせてほしいな」

さら「あ、あうあう・・・」

サラチャン!ガンバレー!
イヤナラコトワッテモイイカラナー!

さら「ちょ、ちょっと待ってね。・・・すぅー、はぁー、よし」

転校生「・・・」

さら「私は、まだまだ子供で、知らないことばかりだし、できないことばかりなの」

さら「あなたに頼ることばっかりだし、玉ねぎもまだ苦手だし、それに、まだまだ、未熟なことばかりです」

さら「でも、だけど、こんな私でよければ」

 






















さら「よろしくお願いします」


























 

アイラ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

真理佳「いったあああああああああああああああああ!!!!!」

望「エンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

月詠「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

結希「・・・素敵ね」

天「なんか、すごいわね・・・」

メアリー「ヒューヒュー!」

ちひろ「ひゅーひゅー!」

七撫「いいよー!」

みちる「ブラボー!ブラボー!」

卯衣「おめでとう!」

『それでは、ただいまより結婚式の準備に入りますので、皆様、しばしお待ちください』

さら「えっ!?どういうこと!?ま、まって!心の準備が!」

梓「はいはい、こっちッスよー」

香ノ葉「ちゃんと着飾らせるよう、会長さんに任せられたんよ。かわいくするからね~!」

龍季「ほら、さら。行くぞ」

さら「あ・・・はい!」

・・・

さら「いつの間にこんなの用意してたんだろ・・・」

香ノ葉「卒業生のみんなには情報がまわっとたんよ。ちなみに、そのドレスやけど、デザイン・作成ともにありすちゃんやえ。装飾とか小物とかは千佳ちゃんが作ったんよ」

さら「本当ですか!?・・・すごいなぁ、みんな。こんなことまでできるんだ」

龍季「それだけじゃねーぞ。今日のためにわざわざシャルロットをグリモアに呼んでるし、料理とかその他も全部手配してる。『これで断られたらとんだピエロだよ』とか言って笑ってたけどな」

さら「そっか・・・私、全然知りませんでした」

梓「まあ、バレないように頑張ってましたからね。サプライズ大成功ッス!」

香ノ葉「・・・はい!どう?」

さら「わぁ・・・まるで、自分じゃないみたいですぅ・・・あっ」

龍季「くっくっ、そっちの方がさらっぽいぞ」

香ノ葉「ウチらの中ではいつまでもかわいらしいさらちゃんのイメージしかないんよ。やから、みんなぜぇ~~~ったいびっくりするえ!」

さら「・・・まだ、実感ないや」

龍季「否が応でも実感するさ。なんせ、今からみんなに見せるんだぞ。『私はこんなに成長しました!』ってな」

~式~

シャルロット「あなたは、ここに居るさらを妻とし、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか」

転校生「誓います」

さら(き、緊張するよぉ・・・)

シャルロット「さらさん。あなたは」

さら「はい!誓います!」

龍季「早ぇ、早ぇよ」

さら「え?あ、あわわ・・・」

シャルロット「まあ、よろしいでしょう。神は寛容です。それでは、皆さんお待ちかねの」

アイラ「ガッとやって」

エミリア「チュッと吸って」

あやせ「はああああああああん!!!ね!」

シャルロット「違います。それまだですから静粛になさい。・・・こほん、では、新郎、新婦。指輪の交換を。こちらは、間宮千佳さんが仕立ててくれた世界にただ一つしかない逸品ですよ」

千佳「いつもの5倍は頑張ったんだからね!」

さら「とってもきれいです・・・」

転校生「今日のために、特別なのを作ってもらっておいたんだ。さあ、手を」

さら「はい」

シャルロット「それでは、新郎新婦。誓いのキスを」

夏海「写真撮るから気持ち長めでお願いね」

シャルロット「と、いうことですので」

転校生「わかりました」

さら「は、恥ずかしいな・・・」

転校生「さら、愛してるよ」

さら「ふぇ!?も、もう!?・・・私もですよ」

パシャッ

シャルロット「今ここに!新たな夫婦が生まれたことを宣言します!」

ワァァァァァ
ヒューヒュー!

卯衣「・・・ふたりとも、とてもうれしそうね」

ありす「嬉しそうじゃなくて、嬉しいんですよ。じゃないと、あんな心からの笑顔なんて見せられませんから」

卯衣「・・そうね」

シャルロット「では、氷川さん。例の物を」

紗妃「ちょっとまってな。・・・はい、これです」

さら「え?こ、これって・・・婚姻届、ですか?」

龍季「既に新郎側は記入済みだ。だから、あとはさら、お前の分だけだぞ」

さら「そ、そうですね。・・・よし!書きます!」

ノエル「はい、ペン」

秋穂「判子もあるからね」

さら「ま、待って!まずはペンだけで!」

シャルロット「新郎新婦の退場です。皆さま、盛大な拍手とともにお送りください」

パチパチパチパチ
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秋穂「おめでとうございます!先輩!さらちゃん!」

春乃「おめでとう。あなたたち二人の幸せを今後もずっと祈ってるわ」

龍季「転校生!さらを泣かしたら許さねーからな!」

ノエル「ちゃんと幸せにしてあげるんだよ!」

ありす「ふたりとも、お幸せに」

さら「はい!ありがとうございます!」

転校生「うれし泣きしかさせないように、頑張るよ」

龍季「けっ、カッコつけやがって」

さら「えへへ・・・♪」

~披露宴 歓談中~

虎千代「まさかここで結婚式を挙げるやつが出るとは、思いもしなかったな」

薫子「たくさんの人が来ています。ずっと前に卒業した卒業生も、今の学園生たちも、皆が祝ってくれていますわ」

聖奈「ひとえにあの二人の人望のおかげだろう。転校生も、仲月・・・いや、もうちがうな。さらも、人から愛される人間だった。それだけだ」

チトセ「裏世界の惨状を知っているから、この光景がどれだけ素晴らしい事か・・・きっと、あの娘たちも浮かばれるでしょうね」

龍季「ふうっ、とりあえずはひと段落、といったところか」

薫子「仲人お疲れさま。まさかあなたがこんなことをするだなんて、かつての誰が思ったでしょうね」

龍季「アタシ本人ですら、んなこと思っちゃいなかったよ」

チトセ「そうね。・・・本当に、いい世界だわ」

聖奈「だが、まだまだやらねばならないことはたくさんある。あの二人が円満に過ごせるよう、我々も努力せねば」

虎千代「ああ。まだまだ平和には程遠い。これから、あいつらも出張ることになるだろう。絶対に、死なせはせん」

龍季「さて、俺は次の準備に行ってくる。まだまだ楽しめよ?」

薫子「今でも十分楽しんでるわ。大丈夫よ」

虎千代「朝比奈。泣くなよ」

龍季「誰が泣くかよ」

~式終了後、寮 転校生自室~

転校生「龍季、すっごい泣いてたね」

さら「うん。まさか、私が龍季さんへの手紙を書いてただなんて思ってなかったみたいだし」

転校生「いやー、いままでさらにアドリブでスピーチさせててよかった!あれもすぐに書いたんだろ?」

さら「まあね。そりゃ、あれだけいろいろやらされてたらね。・・・もしかして、これを見越して?」

転校生「いや、全然」

さら「そこは嘘でもそうだよーとかいうところでしょ」

転校生「そんなところでうそをついてもしょうがないだろ。あ、因みに、今日のこのことはさら以外全員が知ってました。来場者用プログラムにも書かれてたよ」

さら「え!?じゃああの困惑うんたらかんたらはなんだったの!?」

転校生「じゃないとさらが怪しんじゃうだろ。あくまでもサプライズの体を保ちたかったからね」

さら「じゃ、じゃあ、あのなんだろーとか言ってた声も・・・」

転校生「サクラ役、冬樹ノエルさんと瑠璃川秋穂さんたちです」

さら「・・・もう!」

転校生「まあまあ、いいじゃないか。こうしてすべてうまくいったんだ。僕は大満足だよ。さらは嫌だったかい?」

さら「そんな聞き方・・・ずるいよ。いやなわけ、ないじゃん。だって」


―私は、あなたのことが、好きなんだから―


シロー「わんっ!」

転校生「お、シロー。うんうん、そうだね。家を探さないと。シローも一緒に住める、大きな家をね」

さら「ペット禁止のマンションとかあるもんね。こんどこそ、私も一緒に考えるんだからね、あなた」

TRUE END4 風飛の丘に花は咲き

今回はここまで。転校生が会長になって、さらが副会長兼恋人になって支えてきたというifでした。たまには恋人時代を書いてもいいよね。
明日あさっては忙しいので更新はなしで。次回は本編やります。
イヴとノエルを個別で、かぁ・・・結婚しなかった方は、イヴは小姑としていろいろしそうで、ノエルはしょっちゅう遊びに来る未来しか見えない。
イリヤ来た!ミニイリヤ来た!瓢箪から駒だ!うっひょおおおお!何でも言ってみるもんだ!でも金欠です。
さらと夜のお散歩したい(意味深)

乙!
風飛の丘に花は咲き
は卑怯っすよ…
グッとくるやん

SR10%チケから花嫁ありすきたああああああああああ!!!!!愛してるうううううう!
http://fsm.vip2ch.com//hirame/hira110468.png

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira110468.png

結婚おめでとう!
ありすを泣かせるんじゃないぞ

なんという偶然、俺も花嫁ありす来たよ10%で

>>604
「うれし泣きしかさせないように、頑張るよ」

もうタイトルが卑怯でしょ…

 





















イヴ「転校生さん」






















 

イヴ「・・・何やってるんですか?いえ、腕立て伏せなのは見ればわかります」

イヴ「なぜ、上に楠木さんが座っているんですか?」

ありす「頼まれ、ました」

イヴ「はあ、重り代わりと・・・それは、人である必要はあったんですか?気分の問題?はあ・・・」

ありす「イヴさんも、座りますか?」

イヴ「その場合、合計で60㎏近くになるんですが」

ありす「転校生さん、どうですか?・・・大丈夫だそうです」

イヴ「で、ではお言葉に甘えて・・・って、結構揺れる!?」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「まあ、腕立て伏せだからなぁ」

イヴ「な、なんで、楠木さ、んは、普通に、座っ、ていられ、るんで、すか!?」

ありす「慣れです」

イヴ「慣れで腕、立て、伏せをし、ている人の、上で、人形を、作られ、てたまる、もので、すか!」

~訓練場~

さら「転校生さん!頑張ってくださーい!」

龍季「な、なぁ、マジでやんのか?言っとくけど、まだまだ加減はできねーぞ」

さら「大丈夫です!おーきゅーしょちの準備はできてます!」

つ絆創膏

龍季「いや、それじゃあ治らねーからな」

さら「えー」

龍季「・・まあ、本人がそういうならいいんだろうけどよ。それじゃあ、いくぜ!」

さら「ピカチュウ!10万ボルトですぅ!」

龍季「ピッk・・・ちょっとまて、俺をピカチュウ扱いするな」

さら「えー、でもいっつもやってくれますよね?」

龍季「・・・聞いてんじゃねぇよこの野郎!」10マンボルト!

~魔道兵器開発局~

結希「あの、私を頼ってくれるのはうれしいんだけど、もうあの装置は廃棄したわよ」

卯衣「あの火球排出装置ですね。なら、私が代わりに攻撃しましょうか?・・・そう」

結希「代わりと言ってはなんだけど、こっちの自立デクの方なら動かせるけど、どうする?おすすめはしないけど・・・本当にやるの?これはあの時のより格段に避けるのが難しいわよ」

結希「わかったわ。そこまで言うなら、動かしましょうか。少しメンテナンスをしてからね」

卯衣「待っている間、少しお話ししましょう、転校生くん。最近、すごく頑張っているわよね」

卯衣「前にもまして、というか・・・すごく必死な感じが伝わってくる。だけど、焦ってはだめ」

卯衣「あなたが言ったじゃない。ここの生徒たちは、強い。だから、焦りすぎてはだめよ」

卯衣「それで体を壊してしまっては、元も子もないんだから」

~寮~

智花「転校生さん!こんにちは!・・・えっ!?料理を作ってくれ、ですか!?」

みちる「転校生くん、本気で言ってるの?」

怜「やめておくなら今の内だ。智花も言えばわかるだろう。な?」

智花「わ、わかりました!南智花、転校生さんのためにお料理を作ります!」

怜「・・・そうか。本気、何だな。わかった。もう止めはしない。だが、私も付き合うぞ」

みちる「え、ええ~!?あ、危ないよ!死んじゃうかもしれないんだよ!?やめときなって!」

智花「何気にみちるちゃんって辛辣ですよね」

みちる「命があっての人生なんだから、わざわざ死にかけてまで食べる必要はないでしょ!」

怜「松島。今の転校生には何を言っても聞かんよ。こいつには覚悟がある。智花の料理を食べきるという覚悟がある」

みちる「そんな・・・どうしてそんな簡単に命を捨てられるの!?そんなことしたら、残されたありすちゃんはどうなるの!?」

智花「南智花、がんばります!」

みちる「・・・わかったよ。わたしも食べる。死ぬときは一緒だよ」

怜「お前を一人にさせはしないさ。私もすでに腹は決まった」

みちる「料理だけに?」

怜「料理だけに」

~保健室~

ゆかり「おはよう、転校生くん。気分はどう・・・そう、最悪、ね」

ゆかり「神凪さんと松島さんは病院に搬送されたわ。さすがに私だけの手には負えないと思ったのよ」

ゆかり「もう、無茶しちゃって。いくら体力が回復したからって、南さんの料理が大丈夫になったわけじゃないんだからね」

ゆかり「まあ、こうして無事ならいいんだけど・・・あとで神凪さんと松島さんに謝っておいてね。あのふたりは転校生くんみたいに頑丈じゃないんだから」

ゆかり「じゃあ、もういいわよ。今日は自室で療養してなさい」

ゆかり「迎えを呼んだ方がいいかな?楠木さんとか・・・即答ね」

~翌日 転校生自室~

イヴ「転校生さん、あの・・・」

ノエル「お姉ちゃん、どうしたの?」

イヴ「いや、あなたじゃなくて・・・いや、あなたもだけど」

イヴ「なぜ、また人を乗せて腕立て伏せをしているんですか?そしてなぜ、腕立て伏せの上で腕立て伏せをしてるの?」

ノエル「お義兄さんは重りが欲しくて、あたしは重りが要らないから」

イヴ「わけがわからないわ」

ノエル「あ、お姉ちゃんかわろうか?」

イヴ「遠慮しておくわ。私はそこで落ち着けないもの」

ノエル「そっか。じゃあこのままで、あと150回」

イヴ「随分と多くないかしら!?」

~訓練場~

つかさ「転校生、本気なんだな?」

つかさ「いいだろう。手加減はせんぞ、来い!」

梓「ちょっと待ったーーーーーっ!」

つかさ「どうした、服部。何か用か?」

梓「何か用か?じゃないッスよ!先輩と生天目先輩が組手なんてしたら先輩が死んじゃいますって!」

つかさ「だが、こいつ本人が望んだことだぞ」

梓「先輩は何を目指してるんスか!?」

つかさ「なんならお前も参加するか?」

梓「い、いえいえいえいえいえいえいえ、遠慮させていただきます!」

つかさ「わかった。ではいくぞ!」

梓「だから自分は参加しませんってば~~~~!!!!」

~魔道兵器開発局~

天「あんた、昨日も来てたわよね。悪いけど、今日は結希はいないわよ。だからデクも稼働させられない。あれはあっちが作ったやつだから、勝手に触れないのよ」

天「・・・え?動かせるであろう人間を連れてきた?許可もとってる?」

ありす「お呼ばれ、されました」

天「ふーん、面白いこと考えるわね。たしかに、楠木の魔法ならデクも動かせるでしょうけど・・・あんた、本気で攻撃できるの?」

クレプリ「天っち、甘い!サッカリンより甘いぜ!」

天「ほう?アタシが砂糖の350倍甘いって?」

ありす「私は、転校生さんが、したいことは、できる限り、叶えます。それに、この訓練は、転校生さんに、必要らしい、ですから」

天「ん、わかったわ。それじゃあ、デクの場所まで案内するわね」

クレプリ「よろしく頼むぜぃ」

ありす「がんばり、ます」

~甘味処~

千佳「ここが、前に言ってたところね。ほら、ちっちゃい子がいっぱい」

ミタコトナイヒトガイルッポイ!!
ガ、ガイブノヒトナノデスカ!?

千佳「んじゃ、何頼む?うちは、ん~、クリームぜんざいにしよっかな」

千佳「か、カロリーは気にしないの!今日だけはいいんだから!」

千佳「んで、あんたはどうすんの?たしか、あんたかなりの甘党だったよね?それじゃ、この特盛あんみつとかおすすめよ」

千佳「おっけ、カレーチョコパフェね。・・・もしかして、あんたゲテモノ好き?まあいいや」

千佳「すいませーん!注文お願いしまーす!」

千佳「えっと、クリームぜんざいがひとつと」

親戚の間宮さん「はい、クリームぜんざいがおひとつ」

転校生「比叡カレーチョコパフェ」

親戚の間宮さん「比叡カレーチョコパフェをひと・・・え?」

次女の御召艦「かしこまりました!気合い!入れて!作ります!」

親戚の間宮さん「・・・え?」

~保健室~

ゆかり「あ、起きたわね。ここに来るまで大変だったのよ?」

ゆかり「間宮さんから連絡があったのよ。『転校生が死んじゃった~!!!』ってすっごい泣いてたんだから。あとで謝っておいてね」

ゆかり「それで、今回の原因は?・・・カレーチョコパフェを食べて倒れたって、なんでそんなゲテモノを・・・」

ゆかり「メニューにあったから気になった?あー、たしかにそんな名前のモノがあったら気になるけど・・・食べようとは思わないわね」

ゆかり「そこをあえて食べに行くのが真の漢だって?馬鹿でしょ」

ゆかり「あ、ごめん。つい・・・でも、ほどほどにしてね。今回は無事だったからよかったものの、次はそうとは限らないんだから」

ゆかり「命あっての食事なんだから、無茶しすぎたらだめよ」

ゆかり「それじゃあ、もういいわよ。お説教も終わり。今日も自室で療養すること!」

ゆかり「それじゃあ、ありすちゃんを呼ぶわね。・・・喜びすぎでしょ」

~さらに翌日 自室~

イヴ「・・・仲月さん」

さら「はい!なんでしょう?」

イヴ「酔いませんか?」

さら「大丈夫ですぅ」

イヴ「でも・・・転校生さん、肩車しながらスクワットだなんて・・・」

さら「あっ!イヴちゃんも乗りますか?交代してもいいですよ!」

イヴ「い、いえ、私は遠慮しておきます」

さら「そうですかぁ・・・イヴちゃんの方が重いから、転校生さんの役に立つかと思ったんですぅ」

イヴ「お、重いって言わないでください!これでも細めを維持してるんですから!」※ちなみにイヴは身長のわりにかなり軽いです

さら「そうなんですねぇ。転校生さん!あと100回です!残り10分の1ですよぉ!」

イヴ「1000回もやるんですか!?」

~入浴場~

ソフィア「それでは、第1回耐久スプリンギング大会をはじめます!」

葵「わーわー」

ソフィア「それでは、今回の参加者をご紹介します!香ノ葉さん、お願いします!」

香ノ葉「はいはーい。一人目はこの方、心頭滅却すれば火もまた涼し、熱いと思うから熱いんだ!鯨をも沈める闘争者、生天目つかさーーーー!!!」

つかさ「ふはははは!手加減はせんぞ!」

香ノ葉「スポーツならば何でもお任せ!みんなのサポ役、冬樹ノエルーーーー!!!」

ノエル「やっほーい!ノエルちゃんだよー!今日は負けないからねー!」

香ノ葉「そこに犬がいるならば!、たとえ火の中水の中!犬好き不良っ娘、朝比奈龍季ーーーー!!!」

龍季「根性見せてやるよ!」

香ノ葉「百の言葉で絆を深め、千の言葉で相手を堕とす、ハイスペック魔力タンク、ダーリーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!うちやえーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

ありす「がんばって、ください」

香ノ葉「私を差し置いて温泉を語るとは不届き者め!親相手だと方言が出ちゃう!温泉娘、越水ソフィアーーーーー!!!!!!!!」

ソフィア「こ、香ノ葉さん!?それはとっぷしーくれっとですよ!」

葵「それではルールを説明します。みなさんにはこのアツアツのお風呂に入っていただいて、だれが一番長く入っていられるかを競う勝負です。最後まで入っていた人には、JGJフューチャーより商品の温泉旅行券が渡されます」

葵「お試しにあるお方に日あっていただいたVTRがございます。それではどうぞ!」

千佳『これって、ただのお風呂よね?まあいいけど。とりあえず入ればいいんでしょ?・・・お、押さないでよ!絶対に押さないでよ!』

律『はいどーん』

千佳『ちょ、押さな・・ってあっつ!なにこれあっつ!むりむりむりむりーーーー!!!!!!』

律『千佳―、がんばれー!』

葵「と、このようになっております。それではみなさん、準備はいいですか?」

香ノ葉「スプリングファイト、レディー・ゴー!」

ノエル「きゃっほーい!ってこれあっつ!なにこれあっつ!無理無理無理無理ーーーーっ!!!!!!」

イヴ「の、ノエルーーーーっ!」

香ノ葉「あーっと!冬樹ノエル選手!早速の脱落です!やはりスポーツと温泉は関係なかったかーっ!?」

つかさ「ぬるい、ぬるいぞ!もっと熱くしてみろ!もっと私を楽しませてみろ!」

龍季「まあ、熱めではあるけども普通には入れるな」

ソフィア「もうちょっと熱い方がべたーですかね」

香ノ葉「なんとそのほかの選手は余裕の表情!これは長期戦になりそうだーっ!!!」

~保健室~

ゆかり「転校生くん、しばらくはそのままだからね」

ゆかり「あんな温度のお湯に9時間も浸かってたらのぼせるに決まってるでしょ!55℃よ55℃!」

ゆかり「今の転校生くんは目を離したらすぐに無茶をするから、そのまま包帯でミイラ男状態になってなさい!」

ゆかり「まったく、これだから男の子は、すーぐ見栄はっちゃって」

ゆかり「しばらくは私があなたを管理するからね!」

ゆかり「食べる物も飲むものも運動も全部、計画を立てておくから、それに従うように!」

ゆかり「・・・え?トイレに行きたい?しようがないなぁ」

ゆかり「はい、尿瓶。これで我慢なさい」

ゆかり「おっきい方じゃないんでしょ?じゃあいいじゃない。いまさらそんなもので騒ぎ立てる気もないし」

ゆかり「恥ずかしいって?だーめーよ。そういって逃げ出されたら困るからね」

ゆかり「ほらほら、さっさと諦めなさい」

 






























ゆかり「この中にたっぷりとそそいでくれればいいのよ」






























 

バァン!!

シャルロット「椎名さん、やはり、動きましたね」

ゆかり「あら、シャルロットさん。どうかした?」

シャルロット「まるで何も知らないかのようにふるまいますね。あなたがそのつもりなら、こちらも動かざるを得ません」

ゆかり「あの、何を言っているか・・・」

シャルロット「とぼけないでください。今あなたが持っているもの、そしてあなたがやろうとしていること、自分で理解していないわけじゃないでしょう」

ゆかり「ああ、これ?ただ動けない転校生くんに尿瓶を使わせようと」

シャルロット「そんなに拘束していたら、動けないのも当然でしょう」

ゆかり「だから話を聞いてって」

シャルロット「神よ、かのものに罰を与えることをお許しください」

ゆかり「・・・わかった、転校生くんを狙いに来たのね。なるほど、強硬手段、ね。そもそも話を聞く気がないと。そっちがそのつもりなら、私だって戦わざるを得ないわ」

シャルロット「それはこちらのセリフです!悔い改めよ!」

ゆかり「保健委員として、転校生くんを守り通すわ!」

ありす「ちょっと待ってください」

シャルロット「楠木さん、どうしました?」

ゆかり「楠木さん、今ちょっと立て込んでて危ないから、あとでいい?」

クレプリ「待て待て!二人とも誤解してるんさね!オレっちたちはその誤解を解きに来たんさね」

シャルロット「誤解、ですか?」

ゆかり「なんの?」

ありす「まず、シャルロットさん。椎名さんは、転校生さんを看病していただけです」

シャルロット「このように拘束してあるのに?」

ありす「転校生さんは最近、無茶と言えるぐらいの訓練ばかりしていました。だから椎名さんは転校生さんを拘束したんです」

クレプリ(ありすが止めなかったのは内緒さね)

シャルロット「そうなのですか?」

ゆかり「そうそう。もう何回も運ばれてるからねー」

ありす「そしてシャルロットさんは、この前の西原さんの予知を聞いて、椎名さんを警戒していたんです。そして、運悪く今の状況に鉢合わせてしまった・・・そういうことです」

ゆかり「あ、ああ~、そういうことか~」

シャルロット「・・・もしかして、彼女の予知はこの状況だけを見た?」

クレプリ「かもしれないさね」

シャルロット「あ、ああ、私は、何という勘違いを・・・椎名さん、大変申し訳ございませんでした・・・このお詫びは、必ずや」

ゆかり「い、いいっていいって!私の方も、怪しまれる行動とってたわけだしさ。ね?」

クレプリ「そんじゃ、これでお互い様さね」

ありす「仲直り、しましょう」

ゆかり「・・・そうね。シャルロットさん、ごめんなさい。そうだ、あとで一緒にご飯食べに行きましょ?いろいろお話したいわ」

シャルロット「私の方も、重ね重ね申し訳ありませんでした。私も、いろいろ聞きたいことがございますので、ぜひご一緒させていただきます。転校生さんの最近の行動とか、知りたいですから」

ゆかり「もうすっごい無茶ばっかしてたんだから!もう言いたいことたっくさんあるのよ!この前もね・・・」

~寮~

イヴ「それで、あの謎の訓練はなんだったんですか?」

転校生「コミケ、通称有明夏の陣の準備だよ」

イヴ「え?随分と物騒ですね」

転校生「自由も望も行けないからね、代わりにいろいろ買ってくるように頼まれたんだ。だからそのための体作りを、ね」

イヴ「その、こみけ?というのはそこまで苛烈なものなんですか?」

転校生「僕も行ったことないからわからないんだけど、望が『照り焼き蒸し風呂圧迫祭り』って言ってたから、それに耐えられる身体は作っておかないとって思って」

イヴ「はぁ、そうですか」

転校生「つーわけで、ありす!僕の背中に乗れ!腕立てするぞ!」

ありす「わかりました」

イヴ「え、まだやるんですか・・・」

転校生「まあ、前に銃で撃たれた時のこととかもあるし、身体を鍛えておいて損はないと思うんだよね」

ありす「わたしに、できることは、なんでも、やります」

クレプリ(それが暴走して今回の件に発展したのに・・・少年もその辺反省しないさね)

イヴ「そういう事情でしたら、私も付き合いますよ」

ノエル「じゃあお姉ちゃんはあたし上に乗って!」

イヴ「ノエル!?いつの間に!?」

卯衣「私もいるわ」

さら「ノエルちゃんばっかりにいいかっこさせませんよ!」

イヴ「み、みんな!」

クレプリ「これが友情パワーか」

ありす「?」

このあとみんなでプロレスごっこ(健全)をして終了

今回はここまで。実は花嫁ありすといっしょにお泊りさらちゃんも引いてました。スモールオブグリモワールを同時に手に入れられるとは・・・書けば来る(確信)
せっかくFateとコラボしてるんだから士郎とシローの絡みとか期待したかったな。
タイトルが卑怯は褒め言葉です。
ありす・さらコンビとタッグマッチしたい(健全)


>>1はロリコン、はっきりわかんだね


リバレコ全部連続で聞いてうっかり鬱ったけどこれのおかげで癒された


















ありす「転校生さん」

















ありす「ご用事って、何ですか?予定は、空いてますよ」

クレイジープリンセス(以降クレプリ)「へいへーい!デートのお誘いかい?ちゃんと保護者に許可取れよな。じゃないと、オレっちの百八式人形殺法が火を噴くさね!」

ありす「クレプリちゃん、めっ!」

クレプリ「へいへい、オレっちは静かにしときますよーっと」

ありす「それで、何の御用ですか?お出かけ、しますか?」

ありす「プール、ですか?いきたいですけど・・・」

クレプリ「オレっちのことは気にするな!行くんだ!ありす!」

ありす「で、でも・・・は、恥ずかしい・・・ぇす・・・」

クレプリ「・・・ほほーん?じゃあいいんだな?ありすは行かなくて。どうせ少年のことだからほかのやつも誘ってるに決まってるさね。みんな、自分の水着でアピールするんだろうな~」

ありす「え?そ、そうなんですか?・・・ぃ、いきます、いかせて、ください」

クレプリ「その意気さね!ありす!んじゃ、少年、ありすのこと、よろしく頼んだぜぃ。・・・え、オレっちもいけるのか?」

ありす「水着、ハワイの、あるよ」

クレプリ「あーあの時のやつか。んじゃ、いっちょ涼みにいくとするさね!」

~プール~

クレプリ「プールはプールでも・・・」

さら「どうしましたぁ?」

ノエル「早くやろうよー!」

ありす「あ、あはは・・・」

クレプリ「学校のプールじゃねーーかあああああ!!!!!!しかも掃除かよ!遊ぶんじゃないのさね!?こう、レジャーなプールとかでワイワイキャッキャとあそぶんじゃないのさね!?」

恋「何を言っておるんじゃお主は」

卯衣「魔法使いがそんなところにいけるはずがないじゃない」

梓「JGJが一日貸し切りーとかしてくれるならまだしも、そうじゃないなら無理ッスよ」

心「ごめんなさいごめんなさい!期待外れでごめんなさいいいいい!!!」

ミナ「ぷへー、疲れた・・・ちょっと休憩・・・」

ヤヨイ「ちょっとー、手が止まってるよー」

イヴ「もうすぐ水泳の授業が始まりますからね。その前に掃除をしておかないと。それに、あとでお楽しみも・・・あ、これは秘密でした」

秋穂「おっそっうじ♪おっそっうじ♪」←人手不足なので出してもらった

里菜「こらこら!そこはいじるな!そっちは向こうに!」←唯一の水泳部員なので監督役で出してもらった

ソフィア「終わったら温水プールにしましょう!」

葵「夏なのにですか?」

ソフィア「夏でもです!」

紗妃「しかし、かなりの人がいますね。転校生さんが指揮してくれているから、無駄なく仕事が割り振られていますけども」

智花「みんなでやると、掃除でも楽しいですね!」

もも「はい!あたしは去年もやりましたけど、そのときも先輩がいてくれて・・・えへへ」

香ノ葉「その話、詳しく」

ありす「おそうじ、たいへん、です」

~掃除終了後~

イヴ「えー、こほん。では、これより『プール開き』を宣言します!今日頑張ってくれた皆さん、さっそく自由に入って行ってください!」

クレプリ「なあ、少年。少年は、こうやってすぐに使えるようになること知ってたのか?・・・やっぱりか。どうりで、ありすを誘うわけさね」

クレプリ「はっきりいってありすはあんま役に立てそうにないからなー。まあ、これで内申点とかも稼げるなら万々歳さね」

クレプリ「んでんで、どうだ?ありすの水着姿は。あのすべすべおむねにスク水がまたそそるだろ?」

クレプリ「ほうほう、少年もわかってるじゃないか。さすが、オレっちが認めただけはあるさね」

アリスチャーン、コッチデアソビマショー
コッソリマホウデアタタカクスレバ・・・
ソコ!マホウノシヨウハキンシデス!

クレプリ「少年、感謝してるさね。ありすがここまでみんなと仲良くなれたのは、少年のおかげさね」

クレプリ「ありすとみんなをつないでくれたこと、改めて礼を言うぜ。ありがとな、少年」

クレプリ「・・・自覚がないのも、少年のいいところさね。自覚してたらただのチャラ男だったからな」

クレプリ「もしそうだったら、ここまで仲良くはなってなかったさね」

クレプリ「それに、少年は我慢強いからな。普通は、あんな感じの面倒くさそうな子供なんて相手にしないさね。それに、傍にはオレっちみたいなのもついてるときた」

クレプリ「どう考えたって気味が悪いだろ?こんな口の悪い人形がそばにいるなんて」

クレプリ「それでも、ずっとありすと関わり続けてくれた。本当に、感謝してるさね」

クレプリ「・・・なんか、感謝してばっかりさね。でも、それくらいありがた~く思ってるのは本当だからな」

クレプリ「これからも、ありすとオレっちのこと、よろしくたのむぜぃ、少年」

ミナサン!サトナカサンガオヤツヲヨウイシテクレテマスヨ!
ワレヲヨブモノハダレダ!
ワタシヨ
オマエダッタノカ。キヅカナカッタゾ
ヒマヲモテアマシタ
カミガミノ
ミナハスイカ、イランノジャナ
タベル!タベルカラシバシマテ!

クレプリ「さて、少年。そろそろありすの方もかまってやってほしいさね」

 
























寧々「お兄ちゃん」



































 

寧々「ネネはとっても怒ってるよ。なんでかわかる?」

寧々「お兄ちゃん、全然寧々に会いに来てくれてないよね。最後に会ったのは>>54の時だよ」

寧々「その間、お兄ちゃんはとっても楽しそうにしてたよね」

寧々「お泊りしに行ったり、お出かけしに行ったり、ちゅーしてたり」

寧々「それに、昨日プールで遊んだんでしょ?聞いたよ。ネネもプールで遊びたかった」

寧々「なのに!お兄ちゃんは全然ネネのこと呼んでくれないの!なんで!?」

寧々「ネネだってお兄ちゃんと遊びたかったのに!お兄ちゃんとお泊りしたりちゅーしたりしたかった!」

寧々「だからお兄ちゃん、今から遊びに行くよ!そうじゃなかったら、退学!」

~翌日 転校生自室~

寧々「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

寧々「今日は何して遊ぶ?ネネ、リアルおままごとがしたいな~」

寧々「え?どうやって部屋に入ったかって?普通に鍵使って開けたよ?お兄ちゃんをわざわざおこしに来てあげたんだよ」

寧々「ほら、学園長室に行くの!はーやーくー」

寧々「ゆっくりしてたら退学!だから、はやくはやく!」

寧々「ネネ、待ちきれないよ~」

寧々「準備できた!?じゃあ行くよ!れっつごー!」

寧々「・・・え?朝ごはん?いいじゃんそんなの。後でで」

寧々「むー、ネネが後でっていったら後でなの!学園長命令!」

寧々「早く行くよ!」

~学園長室~

寧々「それじゃあつぎはね~、これで遊びたい!・・え?そろそろ授業?」

寧々「別にいいでしょ、そんなの」

寧々「あんなのよりもネネの方が大切でしょ?」

寧々「授業も大切?なんで?だってお兄ちゃん、魔法使いでしょ?」

寧々「魔法使いに勉強なんていらないじゃん。それに、お兄ちゃんは魔法へたっぴだし、どっちもしなくていいでしょ?」

寧々「だから、お兄ちゃんはここでネネと遊ぶの!わかった?」

寧々「・・・や!ネネはお兄ちゃんと遊びたいの!」

寧々「・・・そんなに嫌なの?ネネよりあんな面白くもない勉強の方が大切なの?」

寧々「・・・ふーん、それじゃあ」

 






















寧々「あんた、退学」





















 

寧々「とは言わないよ。だって、ネネはお兄ちゃんにいなくなってもらいたくないし」

寧々「だから、お兄ちゃんは退学にしない」

寧々「だけどね」

寧々「お兄ちゃんがネネと遊ばなかった回数だけ、この学園の生徒の誰かが退学することになるよ」

寧々「1回遊ばなかったら1人退学で、2回遊ばなかったらさらに2人退学で、どんどん増えていくの」

寧々「あれ?減っていくのかな?まあいいや。とりあえず、そういうことだよ」

寧々「だから、お兄ちゃんと仲がいい女の子たちを退学させたくなかったら、お兄ちゃんはネネの言うことを聞くしかないんだよ」

寧々「だからね、お兄ちゃん」

寧々「いっしょにあそぼ」

 



パシン!!!



 

寧々「・・・え?」

寧々「あ・・・え・・・お兄ちゃん・・・が・・・」

寧々「お兄ちゃんがネネを叩いた~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!うぇえええええええええええええええええええええええええええええん!!!!!!!!!!!」

寧々「お兄ちゃんがああああ!お兄ちゃんが叩いたああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

寧々「理事長に言いつけてやるんだからあああああ!!!うぇえええええええええええええええええええええええええええええん!!!!!!!!!!!」

寧々「お兄ちゃんの、お兄ちゃんの、ばかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

寧々「あんたなんか、あんたなんか、退学なんだからああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

~夜 学園長室~

寧々「絶対に許さない・・・あいつもこいつもいらない・・・」

寧々「こいつもいらない・・・こんなやついらない・・・」

寧々「こっちも・・・これも・・・」

寧々「お兄ちゃんだけ、いればいいんだから・・・」

寧々「お兄ちゃん以外は邪魔なんだから・・・」

寧々「お兄ちゃんが悪いんだからね。ネネをたたいたお兄ちゃんが」

寧々「・・・よし、できた」

寧々「これを明日の朝に出して、全員退学させてやる」

寧々「これで、お兄ちゃんはネネだけのもの」

寧々「ネネに逆らったこと、公開させてやるんだから」

~翌日 転校生自室~

寧々「お兄ちゃん、おっはよー!」

寧々「・・・あれ?いない・・・もう行っちゃったのかな」

寧々「むー、頑張って早起きしたのに」

寧々「まあいいや。おなかすいたからご飯食べよーっと」

~食堂~

寧々「・・・あれ?だれもいない」

寧々「なんで?なんで誰もいないの?」

寧々「・・・しょうがないなぁ、花梨ちゃんのとこにいこ!」

寧々「お兄ちゃんと遊ぶ前に、ご飯食べてもいいよね」

~調理室~

寧々「あれ?誰もいない・・・まただ」

寧々「ここに来るまでも誰にも会わなかったし・・・もしかして、今日お休み?」

寧々「でもそれなら連絡があると思うし・・・なんでだろ」

寧々「お腹すいた・・・何かないかな」

寧々「あっ、おにぎりだ!いっただっきまーす!」

寧々「もぐもぐ・・・おいし♪」

寧々「よし、おなかもいっぱいになったし、学園長室に行こっと」

~学園長室~

寧々「・・・やっぱり誰とも会わなかった」

寧々「こんなのおかしいよ!お休みだったら連絡が来てるはずだし、そうじゃなくても誰かはいるはずだよ!」

寧々「こんな風に誰もいないなんて・・・あれ?」

寧々「ここにおいてあった退学届は?どこ、どこ?」

寧々「・・・もしかして、もしかしてもしかして!」

寧々「し、執行部に連絡・・・なんで出ないの!?」

寧々「なんで!?なんで誰もいないの!?ネネ、まだ出してなかったのに!」

寧々「だれか、だれかいるはずだよ!それに、お兄ちゃんの分は書いてないもん!お兄ちゃんは絶対いるはず!」

寧々「捜しに、行かないと!」

~グラウンド~

寧々「誰か!」

~バラ園~

寧々「誰かいないの!?」

~噴水~

寧々「誰でもいいの!」

~懲罰房~

寧々「答えてよ!」

~プール~

寧々「ねぇったら!」

~魔道兵器開発局~

寧々「後はここだけ・・・」

寧々「誰かいるーっ!?」

「いるわ」

寧々「ほ、ほんと!?だれ!?」

卯衣「わたしよ。学園長」

寧々「あっ、えっと・・・」

卯衣「立華卯衣よ。卯衣でいいわ」

寧々「あっ、えっとね、卯衣ちゃん。学園にね、だれもいなかったの。なんでか知らない?」

卯衣「・・・質問の意味が分からないわ」

寧々「だから!学園にだれもいないんだってば!」

卯衣「・・・はぁ、本気で言ってるのかしら」

卯衣「あのね、学園長」

 

















卯衣「全員、あなたが退学させたんじゃない」




























 

寧々「えっ、でも、ネネ、まだ・・・」

卯衣「生徒が一人もいなくなった学園に、教師も誰もかれも来る必要がないわ。むしろ、職を失ったといった方が妥当かしら」

寧々「そ、それでも、お兄ちゃんのはネネ、書いてないもん!」

卯衣「・・・おおかた、夜遅くまでやっていたんじゃないかしら。それでうっかり・・・なんてこともあるんじゃない?」

寧々「そ、そんなはず・・・」

卯衣「ない、と言い切れるのかしら?」

寧々「そ、それじゃあ、なんで卯衣ちゃんは・・・」

卯衣「私は、この学園を離れることができないわ。魔力補填装置はここにしかないもの。だから、退学が拒否されたの。もともとは私も、退学させられる予定だったのよ」

寧々「そ、そんな・・・」

卯衣「でも、私もいずれ消えるでしょうね。私は、この装置のメンテナンスができない。だから、この装置がこわれたとき、私の生命線は尽きる」

卯衣「だって、転校生君もマスターもいないんだもの」

寧々「そんな、ネネ、そんなつもりじゃな・・・」

卯衣「なかった、とでもいうのかしら。あんなものを書いておいて」

寧々「ほ、本当に出す気はなかったんだもん!お兄ちゃんが、ネネの言うことを言いてくれないときに使おうと・・・」

卯衣「・・・まあ、結局はこうやって受理されてしまったのだけれどもね」

寧々「そんな、やだ・・・やだよぉ・・・」

卯衣「あなたは、取り返しのつかないことをしてしまった。強大な権力を持っているがゆえに、怒ってしまった悲劇よ」

卯衣「権力を、人を脅すためなんかに使うから、こんなことになるの」

寧々「やだ、やだぁ・・・ぐす、ひぐっ」

卯衣「あなたは、自分の力の大きさを理解していなかった。これで、いい教訓になったんじゃないかしら」

卯衣「・・・ちゃんと反省してるならね」

寧々「反省してる・・・反省してるよぉ・・・やだぁ、助けてよ、お兄ちゃん・・・」

卯衣「本当に、反省しているの?なら、何か言うことがあるんじゃないかしら」

寧々「ほんとだよぉ・・・ごめんなさいぃ・・・・」

卯衣「そう、わかったわ。・・・それじゃあ、後ろのモニターを見てくれる?」

寧々「ふぇ?」

超高画質巨大モニター『ドッキリ大成功!!』

寧々「えっ?えっ?ど、どういうこと!?」

卯衣「つまり、ね」

ガチャ

転校生「全部嘘だったよーって話さ。今回のことを、ただ止めるだけじゃだめだと思ったからね」

寧々「お、お兄ちゃん!い、いなくなってないよね!?ほ、本物だよね!?」

転校生「本物だよ。本物の、お兄ちゃんさ」

寧々「うっ・・・ひぐっ・・・お、おにいちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!いなぐなっだがどおぼっだよよおおおおお!!!!!!」

転校生「大丈夫だよ。よく謝れたね、寧々。えらいよ」

寧々「うわあああああああああああああん!!!!!!!」

~前日 夜~

ありす「転校生さん」

転校生「ありす、どうしたの?」

ありす「学園長が、全校生徒分の退学届を書いているみたいです」

転校生「・・・そうか。本当にやるとは・・・どうしようかな」

ありす「止めますか?」

転校生「・・・いや、今回止めてもまたやるだけだ。必要なのは、今回を回避して、今後やらせないことだ。そのためには・・・ありす、少し出てくる」

ありす「ありすも、いっしょに」

転校生「いや、ありすはここにいてくれ。学園長に何か変わった様子があったら連絡してほしい。いいかい?」

ありす「・・・わかり、ました」

転校生「頼んだよ。さて、それじゃあまずはさらを連れて・・・」

~学園長室~

転校生「と、まあ、みんなに根回しして回ってたってことだよ。僕も意地が悪かったかな、とは思ったけど・・・」

寧々「ほんとだよ!ネネ、すっごくこわかったんだから!」

転校生「でも、本当にそうなってたかもしれないんだよ。そうなる可能性が、取り返しのつかなくなる可能性があったんだ。だから、お灸を据えるという目的では大成功かな。それに、イベントやりたがってだろ?」

寧々「そうだけどぉ・・・」

転校生「たまにはいたずらする側じゃなくてされる側にもなってみたらいいんじゃないかなーってね」

寧々「むぅ・・・」

転校生「まあ、でも、いままでなかなか構ってあげられなかったことは謝るよ。ごめんね」

寧々「・・・いいよ。お兄ちゃんだって、忙しくて、大変だったの知ってるもん」

転校生「ありがとう。よし、それじゃあ外に行くか!ご飯食べに行こう!」

寧々「あっ!じゃあネネハンバーグ食べたーい!」

転校生「オーケーオーケー、ガストでもびっくりドンキーでもアンネリーゼでも連れて行ってあげようじゃないか!」

~寮 転校生自室~

ありす「お疲れ様、でした」

卯衣「ええ、そちらこそ。今回は、以前仲月さんを担当した業績が生きたわね。おかげであんな大役を任せてもらえたわ」

さら「私は、いろんな人にお願いをしに行ってましたよぉ!」

ありす「連絡係、でした。みんなに、転校生さんが、お願いしてました」

クレプリ「今回の成功は全員の力で勝ち取ったんさね!もっと喜べ!」

卯衣「転校生くんが私を頼ってくれた・・・うふふ」

さら「あ、先生たちからお菓子ももらったんですぅ!一緒に食べましょぉ」

ありす「学園長室に、お人形をおいていて、良かったです」

コンコン

「ありすー、卯衣ー、さらー、いるー?」

ありす「はい、全員」

転校生「よかった。いまからご飯食べに行くんだけど、一緒に行かないかな。寧々も一緒だよ」

卯衣「そうなの?喜んで参加させてもらうわ」

さら「行きます行きます!シローも一緒に行って大丈夫ですかぁ?」

シロー「わふ?」

寧々「わ、わんちゃん・・・」

転校生「あー、えっと、寧々が犬は苦手だからね。今日は龍季に預けていこうか」

さら「はーい」

シロー「わんっ!」

ありす「わたしも、行けますよ」

クレプリ「と、言うわけさね。全員行けるぜぃ」

転校生「よし、それじゃあ出発だ!代金は僕が持つからね」

卯衣「ごちになります・・・だったかしら?こういう時に言うのよね」

クレプリ「卯衣っちが言うと違和感がパネェさね」

さら「よろしくおねがいしまーす!」

ありす「たのしみ、です」

転校生「それじゃあ、寧々も、行くよ」

寧々「・・・うん!お兄ちゃん、よろしくね!」

~第3部 Power 完~

今回はここまで。Q.この学園の一番の生徒兼権力者は?A.学園長
ということで3部のラストは学園長こと犬川寧々ちゃんにお願いしました。マジで>>54から本人は一回も出てないです。
転校生の回想とか、千佳との会話での話題、あと脇巫女の話の時に中身が出てきただけです。
今回の寧々の暴走はストッパー虎千代が懲罰房に入っていたから起こりました。虎千代さえ捕まっていなければ・・・
一応、生徒会はあの4人以外にもいる(キャラが話に出てきてないだけ)らしいので、運営はしてます。
いままで最年少の寧々を出してこなかったこと、これで俺がロリコンではないことが証明されたわけだ!
寧々とおままごとしたい(リアル)

唐突な次回予告

平和になった学園に突如襲い来る悲劇

新聞『本日未明、身元不明の焼死体が発見された。この遺体は・・・』

驚嘆する生徒たち

ノエル「そんな・・・なんで・・・」

イヴ「こんな、こんなことって!」

交わされる約束

卯衣「また一緒に、星を見に行きましょう」

紗妃「見回りの手伝いを、お願いしていいですか?」

寧々「いっしょにご飯食べよ、お兄ちゃん♪」

悲痛な叫びが学園にこだまする

怜「楠木・・・どうしてお前が・・・」

さら「ありすちゃん・・・・こんな、こんなことって・・・・」

転校生とありすの運命やいかに

ありす「大好きです、転校生さん」

最終部 ~×××の世界~

近日公開予定!


ちょうど今日の調査報告書で寧々が出番少ないから廃校とか言ってたねw























風子(25)「おや、あなたは・・・」





















風子「隣にだれが引っ越してきてかと思えば、これはこれは、世界の英雄さんじゃないですか」

風子「こんな狭い安アパートに、いったいなんでアンタさんが?」

風子「あんたさんなら、都心の一等地のでーっかいマンション数棟を丸々買い占めるぐらいできるでしょ?」

風子「軍からの褒賞として普通の人が聞いたら心臓飛び出るぐらいには大金持ちじゃないですか」

風子「まあさっきのマンション云々は冗談としても、もっといいとこには住めるでしょうに」

風子「どうしたんですか?いったい・・・まあ、その辺の話追々聞くとしましょー」

風子「とりあえず、蕎麦ありがとーごぜーます」

風子「安アパートととは言っておいてあれですけど、ここは結構いい土地ですよ。実際に住んでるウチがいうんですから、信頼してくださってけっこーです」

風子「それじゃあ、今後ともよろしくおねげーします」

~2ヶ月後~

風子「アンタさん、今日の夜空いてます?」

風子「いえいえ、別にとって食おーってわけじゃねーですよ。ただ、ちょっと飲みに行きません?」

風子「他のも呼んでいいなら呼びますが・・・わかりました。二人きりがお好みのようで」

風子「・・・そーゆーところは相変わらずですね。この天然ジゴロめ」

風子「まあでも、アンタさんが他と飲むのを拒否ってるのは少し気になりますが・・・」

風子「そこはまあ、飲み場で訊くとしましょーか」

風子「んじゃ、待ち合わせでもします?そーですね、ウチはこれくらいに終わるんで・・・わかりました。八時半に駅前で」

風子「そんじゃ、今日もお仕事頑張りますかね」

~居酒屋~

風子「どうです?ここ。落ち着いてていー感じでしょ?ウチ、一人酒するときはここに来るんですよ」

風子「んじゃとりあえず、再会を祝して、乾杯」

風子「お、いー飲みっぷりですね。もしかして、結構いける口ですか?」

風子「んじゃ、まずは近況報告でも聞きましょーかね。とゆーか、それがメインです」

風子「アンタさん、いったいどーしてこんな辺鄙なとこに?・・・ウチですか?ウチはあそこが通勤の関係上楽なんで」

風子「独り暮らしでそんなに物もため込んだりしませんからね。あれぐらいじゅーぶんなんです」

風子「でもアンタさん、結構多趣味じゃないですか。あんな部屋に荷物が収まりきるんですか?」

風子「はあ、そんなに荷物は持って来てない、引っ越し前に大体廃棄したと。・・・本当に、何かあったんですか?」

風子「その辺、詳しく聞かせて下せー」

風子「ええ!?今、フリーターなんですか!?・・・いえ、過去の学園でのアンタさんや、軍にいたころのアンタさんを知ってる身としては、そんな器に収まる人じゃねーと思ってましたんで」

風子「きっと、軍を抜けた後もバリバリの社会人として出世街道まっしぐらなんだろーなーと勝手に思ってましたから」

風子「学園・軍ともに業績はばっちりでしたからね。戦闘方面だけでなく、事務能力や指揮能力、育成能力もあるじゃないですか」

風子「今や歴史の教科書にも載ってますよ。そんなアンタさんだから、きっと引く手あまたなんだろうなーと思ってました」

風子「・・・なるほど、引く手あまたすぎて困っていたんですか」

風子「尊敬されるのは嫌じゃないけど、英雄視されるのは苦手なんですか、なるほど」

風子「まあ、どこの会社であれ、アンタさんが入社したとなったら、『世界を救った英雄が入社!』って大々的に告知するでしょーしね」

風子「そのフレーズだけで一生食っていけそうですね、その会社は」

風子「JGJとか、あんたさんを随分欲しがったでしょうに。神宮寺初音が探し回ってましたよ?」

風子「ま、そーゆーのに疲れて世を忍び、こうやって暮らしているわけですか」

風子「なるほどなるほど、で、あの大金は何に使ってるんです?・・・全部寄付したぁ!?」

風子「まー、南半球とか北海道とか、まだまだ復興するのに時間がかかる土地はありますけど・・・まさか褒賞全額とは」

風子「それじゃあ、結構生活ギリギリだったりします?」

風子「ほうほう、そういえば、まだちょくちょくテレビでアンタさんを見かけますね。そーですか、テレビ出演はしてるんですか。そのギャラもあるから割と大丈夫、と」

風子「・・・これからは、フリーターじゃなくてタレント名乗ったらどうですか?」

風子「いろんな人がアンタさんを探し回ってますよ。ほら、このグループ名、『元転校生捜索隊』ってなってるでしょ?」

風子「アンタさんが音信不通な上にどこ捜しても見つからないんで、こんな感じのができてるんですよ」

風子「テレビで共演したりした相手に見つかったりはしてないんですか?」

風子「いえ、なんか、あの引っ越しは初めてじゃないんだろうなーと思ったんで。ウチの顔見たとき「げっ」て顔してましたよ」

風子「後は、ちょくちょく皇がですね、『転校生君の自宅判明。突入します』ってあげてたんで」

風子「そのたびに『空き家になってる(´・ω・`)』って連絡が入るんですけどね」

風子「もーみんな血眼ですよ」

風子「ウチら、元風紀委員で集まって飲むんですけどね、そのときとか大変で大変で」

風子「ここは探したーとか、あの地域は探してないーとか、前は出入国のチェックとかもしてましたよ」

風子「海外に逃げられたら探すのがかなーり難しくなりますからね」

風子「ま、実際はこうやって人目を忍んで小さな居酒屋で飲むような状態ですが」

風子「・・・だーいじょうぶです。他には言いませんよ。同じ、元風紀委員のよしみです」

風子「アンタさんが、あの時風紀委員を選んだから、こうなったんじゃないかとちょっとは思ってるんです」

風子「そうじゃなかったら、例えば楠木と結婚してたり、立華を恋人にしてたりとかしたんじゃないかなーと」

風子「まあ、ifの話をしたらいくらでも尽きませんのでこのあたりにしておきますが・・・」

風子「やっぱり、楠木とかとも連絡とってないんですか?あの辺なら存分に甘やかしてくれるでしょーに」

風子「『それだとダメ人間になりそうだから』って・・・まあ、気持ちはわかりますけど」

風子「生真面目ですねー、アンタさん。それに愚直です。本当に、英雄には向いてなさそーですね」

風子「良くも悪くも思考が一般人ですからね、アンタさんは。能力は申し分ないのに、それを過小評価しているところがある」

風子「だから、恐縮するし、自分が上の人間になることを嫌がっている」

風子「そんな感じですかね。ま、満足いくまで休憩して下せー」

風子「アンタさんの情報は、ウチが頑張って止めますんで、ね」

~3年後 転校生の部屋~

風子(28)「なーんてこともありましたねー」

風子「今では、バイトしてたとこで正社員に格上げされて、結局出世街道まっしぐらって感じですもんね」

風子「アンタさんの能力なら当然っちゃ当然ですが。会社の方がアンタさんを他社にとられることを恐れて告知しなかったってのはおーきいですね」

風子「あ、これもう煮えてますよ。・・・ふぅ、こうやって家で鍋をつつく相手がいるってのはいーですね」

風子「アンタさんが引っ越してこなかったら、今頃ウチもその辺のアラサーと同じように一人寂しくお酒を飲んでごろごろしてたでしょーし」

風子「アンタさんが定期的に掃除してくれるんで助かってますよ♪どーも一人暮らしっていうのは生活面で怠けちゃうんで」

風子「・・・あれ?ビールもうありませんでしたっけ」

風子「んじゃ、部屋からとってきますんで、ちょいと待っててくだせー」

風子「まだ冷蔵庫に5,6本残ってたはずなんで」

~風子の部屋~

風子「ふぅ、しかしまあ・・・どーしましょーかねー」

風子「こう、気楽なお隣関係ってのもいいんですけど、もーちょっと先に進みたいですね」

風子「なんて、お隣さんの前では言えませんけど。親からの連絡も多いし、何とかしたいんですけどねー」

風子「ウチもいい歳だし、そろそろちゃんと相手が欲しいとこですし」

風子「・・・今晩あたり、ちょっと仕掛けて・・・いや、やめときますか」

風子「12年くらい前なら実行してたんでしょうけど、さすがにもうそんなことするわけにはいきませんからね」

風子「お互いに、いー大人ですから・・・大人、ですからね」

風子「しかたねーです。お隣さんのこと、ほかに知られるわけにはいきませんからね。なんかやらかしたら絶対にバレる。確信を持って言えます」

風子「やろうとしたらそこに楠木が・・・なんてことがあってもおかしくないです」

風子「ん?More@に通知?」

ありす『呼びましたか?』

風子「!?」

風子「・・・いえ、グループの方ですね。履歴見たら、楠木の話題が出てるじゃねーですか」

風子「はぁ、焦って損した。早いとこ戻りましょうか」

~転校生の部屋~

風子「お隣さん、戻りましたよ」

風子「あれ?どうしたんですか?・・・はい、たしかにここの壁は結構薄いですけど」

風子「そうですね。壁に耳当ててたら独り言ぐらいでも聴き取れそうですね。・・・え?」

風子「ま、まさか、アンタさん、どっから聞いてました!?」

風子「『どーしましょーかねー』って言ってるとこ・・・最初からじゃねーですか!」

風子「あ、ああ、ああああああ!!!!もう!!!!!!!!!」

風子「何のつもりでそんなことを!場合によっては・・・なんですか?この箱」

風子「開けてみろって?はぁ・・・」

風子「っ!?」

風子「こ、これって・・・いわゆる、その、う、ウェディングリング、ですよね。も、もしかして、相手がもういる、とか?」

風子「い、いえいえ、それならそーと早く言ってくれれば・・・え、違う?」

風子「じゃあいったいどーゆー気で・・・」

風子「・・・え?ほ、本気ですか?」

風子「こんなときにプロポーズだなんて・・・そ、そんな、突然すぎやしませんかね?だって、まだ恋人にもなってないですし・・・関係が気楽だったから、言い出しにくかった?」

風子「まあ、ウチもそうではありましたが・・・はぁ、もっとシチュエーションってものがあったでしょーに」

風子「まあ、ウチらの関係だとこれくらいがいいんですかね」

風子「そんじゃ、お返事が必要ですよね。わかりました」

 



















風子「不束者ですが、よろしくお願いします」




























 

~三星飯店~

小蓮「へいらっしゃい!あれ、風子、そっちの人は?」

風子「ウチのお隣さんです」

小蓮「そうか?まあ、いつものとこにみんないるから」

風子「んじゃ、いきましょーかね、お隣さん」

小蓮「いってらー・・・あれ?風子って結婚してたっけ?」

・・・

紗妃「あ、来ましたね!」

梓「これで全員ですか」

イヴ「この方が、この前言っていたお隣さんですか?はじめまして、冬樹イヴです」

怜「神凪怜だ。・・・風子、本当に大丈夫なんだな?」

風子「だーいじょーぶですよ。そもそも、この人はあれですよ?ウチらの元同僚ですよ?」

紗妃「私たちの?じゃあ軍の関係者ですか?」

怜「名前は、まあ後でいいか」

梓「それじゃ、乾杯しましょう」

イヴ「今日もお仕事お疲れ様です。乾杯!」

紗妃「んぐっんぐっ・・・ぷはぁ~!この一杯で明日も頑張れる!」

イブ「・・・あれ?風子さん、その指輪は・・・もしかして」

風子「あ、これですか?見ての通りです」

梓「え、じゃ、じゃあ・・・」

怜「け、結婚したのか!?いつのまに!?」

風子「つい先日、籍をいれたばかりなんで。折角だしここで報告をと」

イヴ「それはおめでとうございます!それで、相手の方は?もしかして、今日連れてきたこの方が・・・」

風子「はい。ウチの主人です」

怜「え、ええ~~~~~~!?」

紗妃「そ、それで、お名前の方は?」

風子「そうですね。百聞は一見に如かずです。んじゃ、旦那さん。例の動きを」

紗妃「・・・え?・・・・・・・・・・・・え!?」

梓「ちょ、ちょちょちょちょちょ、その動きは!」

イヴ「ま、まさかまさか・・・・」

怜「て、転校生だったのか!?お前!」

ドタドタドタ

小蓮「ちょ、転校生がいるって!?どこに!?」

風子「ここですよここ。ウチの元お隣さんで、今は旦那さんです」

小蓮「うぇぇぇ!?」

紗妃「そ、捜索の方に情報上がってなかったじゃないですか!なんでなんですか!」

風子「まー、その辺はウチらの運命の再会から話していきますので」

イヴ「ひ、久しぶりにあった転校生さんは、すでに結婚していた?そ、そんな・・・ノエルになんて報告すれば・・・」

梓「あ、先輩。お酌しますね。どうぞ」

風子「こら!ウチの夫に手を出すな!」

梓「じょ、冗談ッス!(今の風子先輩は『殺るときは殺る目』をしてましたね。こえー)」

怜「そうか、私たちと会っていない間にそんなことが・・・」

風子「そんでですね、そこで飲んでるときにいろいろ事情を聴いてですね、これはウチが何とかしなきゃと・・・」

~自宅~

風子「いやー、見ましたかあの顔!全員目が丸くなってるってレベルじゃありませんでしたよ!」

転校生「まったく、連れていきたい場所があるっていうからどこかと思えば・・・」

風子「いやー、ごめんなさい。でもほら、やっぱり親しい人には直接伝えておきたいじゃねーですか」

転校生「完全にからかい目的だったよね」

風子「ま、事情は説明しましたんで、今頃服部あたりから全体に拡散されてるはずです」

転校生「だから初音とかからガンガン連絡が来るのか!あいつ、いつの間に連絡先知ったんだ!端末は肌身離さず持ってたはずだぞ!」

風子「ま、でも今は腰を落ち着けてるわけですし、JGJとかから誘われても行く気はないでしょ?」

転校生「行ったら何されるかわからないからね。マジで」

風子「それならいいんです。んでんで、式はいつにします?やっぱジューンブライドってことで6月ですかね?それとも11月22日とかなんかの語呂合わせの日にしますか?」

転校生「ジューンブライドは地雷な気がするから後者で。さて、可愛い嫁もできたし、前以上に頑張らないとね」

風子「そーですね。あと、ウチも歳が歳なんで、早めに子供が欲しいですね」

転校生「そっか、子供かぁ・・・考えてなかったな。まあ、稼ぎはあるし、大丈夫か。どうする?専業主婦する?」

風子「あー、そういう手もありますか。んー、正直アンタさんの稼ぎだけで食っていけますし・・・子供ができるまでは働きます」

転校生「わかったよ。それじゃ、今晩からさっそく頑張るか」

風子「もう、気が早いですよ」

転校生「だってさ、やっと落ち着ける居場所ができたんだ。ずっとフラフラしてたから、なんだかうれしくて」

風子「・・・ウチもですよ」


―アンタさんと出会えて、本当によかったです―


TRUE END 5 ~隣人を愛せよ~

今回はここまで。調査書の方はマジでビックリしました。書けば来るとはこのことか。
今回のifは>>545のタイミングで、風紀委員に入ることを承諾してたら、というifでした。
ちっこいいんちょは引っ越し先のお隣さん・・・とかいうまたベタな展開ですが、これが限界です。
次回までは結構空きます。1週間以内にはしたいと思ってますが・・・気長にお待ちください。
ありすをお餅で囲んで涙目にさせたい(無理)


そして公式で人気キャラアンケート出てるな
はたして誰が上位陣になるやら


人気アンケはイヴ・風子・ゆえ子・羽衣・梓に投票しました

時の異邦人キター!!!!!
ロリ川姉とコミュニケーションイベントだーーー!!!!!
10年前だって言ってたからさらちゃんが入学したぐらいかな?
さら(2)とかありす(3)とかとコミュニケーションしたい(事案)

2歳、3歳て幼稚園入園したてぐらいだよな?

ポリスメン?ポリスメン?

かおるこちゃんかわいいぞ。ゆうかいはんさんしてこいびとさんになりたい

薫子ちゃんかわいすぎ
見てるだけで笑顔になるよ

ていうか伊藤さんって、あんな子供みたいな声出せたんですね

 

























ありす「転校生さん」























 

ありす「本当に、みんなを出しちゃって、良かったんですか?」

クレプリ「いくら学園長のことがあったからって言って、全員懲罰房から出すのはちと危なかったんじゃねーか?」

ありす「・・・氷川さんの、魔法?」

クレプリ「あー、あれで契約させたってわけか。納得納得」

ありす「でしたら、安心です」

クレプリ「さね。んでんで、ありすが何か言いたいことがあるそうさね。ほれ、ありす」

ありす「あ、うん。あ、あの、明日、なんですが、私と」

ありす「デート、してくれませんか?」

ありす「・・・ありがとうございます」

クレプリ「やったな、ありす!そんじゃ、少年、明日はよろしくさね!」

ありす「行きたいところが、あるんです。ですから、楽しみに、していて、ください」

寧々「おにーちゃん♪」

寧々「今暇?あのね、寧々もさっき理事長とのお話終わったとこなの」

寧々「も~疲れたよー。なんか『急に成長したみたいでびっくりした』とか言われてね、すっごいオロオロしてるの」

寧々「と、いうわけでね。寧々おなかがすいちゃった」

寧々「いっしょにご飯食べよ、お兄ちゃん♪」

寧々「やったぁ♪それじゃそれじゃ、なんか作ってよ」

寧々「料理できるんでしょ?あのね、寧々スパゲティが食べたい!」

寧々「ほんとに!?じゃあお願い!」

寧々「早く食べたいな~、お兄ちゃんのいちごパスタ」

紗妃「て、転校生さん!ご無事ですか!?」

紗妃「だ、大丈夫でしたか。心配しましたよ、もう」

紗妃「転校生さんがまたゲテモノを食べてると聞いて、南さんが何かやらかしたのではないかと・・・」

紗妃「この前それで椎名さんに怒られたばかりじゃないですか。ですから、私心配で心配で・・・」

紗妃「それで、何を食べたんですか?・・・いちごパスタ?」

紗妃「・・ああ!あの、楠木さんと同じ名前のアイドルの得意料理ですね」

紗妃「なんでも、広島県民はそれを食べると病みつきになっていちごパスタを食べないと禁断症状が出るようになるとか」

紗妃「きっと、そこまでおいしいものなんでしょうね。私も食べてみたいです」

紗妃「あ、それでなんですが、その、今お暇ですか?」

紗妃「もし、よかったら、そのぉ・・・」

紗妃「見回りの手伝いを、お願いしていいですか?」

紗妃「・・・はい!よろしくお願いします!」

智花「転校生さん!」

夏海「あ、転校生。どしたの?」

怜「何か用があるのか?いや、別に用がなくともいいのだが・・・」

智花「え?一緒にカラオケですか?私はいいですけど・・・ふたりは?」

夏海「あたしは大丈夫よ」

怜「私も大丈夫だ。他にだれか誘うのか?」

智花「あっ、じゃあ私みちるちゃん呼びますね」

怜「楠木は来るのか?・・・そうか、来ないのか。珍しいな」

夏海「そこで珍しいって言えるのも変な気がするわね。まあ、今や転校生のいるところにありすありあり!って感じだけど」

智花「そうですね。それで、いきなりカラオケなんてどうしたんですか?」

夏海(スルーされた・・・)

怜「なんとなく思い立ったから・・・嘘だな」

夏海「顔に出てるわよ。んでんで、どういうつもりなの?」

智花「あっ・・・なんとなく、わかっちゃったかも」

夏海「ほんとに?それじゃあ智花の見解を聞かせてもらいましょうか」

智花「えっとですね、その、ついこの前まで夏海ちゃんが懲罰房に入ってたじゃないですか」

智花「それに、私も少し前は入ってて、なかなかみんなで集まれなかったじゃないですか。だから、こう、『また前と同じ友達だよ』ってアピールなんじゃないかな~って」

怜「・・・そうだな。それに、夏海も智花もどこか転校生に遠慮しているように見える。それの解消もあるのかもな」

夏海「マジで?・・・なんか、気を使わせちゃって悪いわね」

夏海「・・・ありがと」

ミナ「サーヴァント!」

ミナ「聞いたぞ。明日、ドールマスターと密会をするそうだな」

ミナ「ふっ、我の情報網を舐めるでない。我ら円卓の騎士の力をもってすればそのような情報を得るのはたやすいことだ」

ミナ「それで、どこに行くんだ?以前の【有象無象の園】(デパート)か?」

ミナ「・・・そうか、知らない、か。いや、少し興味がわいたのだ」

ミナ「かのドールマスターは我の知りうる限り相当な引っ込み思案であったはずだ」

ミナ「果たして自分の口でそなたを呼びつけることなどできるのだろうかと、我は思った」

ミナ「・・・え?前のデパートの時も向こうから?・・・そうだったんだ、い、いや、そうであったのか」

ミナ「サーヴァント、其方らの軌跡を、我らにしかと報告するのだぞ」

ミナ「其方は我らと同じく【組織】に狙われている身。情報は共有しておいて損はないだろう」

ミナ「わかったな!ちゃんと報告するんだぞ!いいな?」

ミナ「・・・なぜ拒否をする!」

~翌日 校門前~

兎ノ助「よう!転校生。誰かと待ち合わせか?」

兎ノ助「・・・なるほど、ありすとか。珍しいな。いつもなら寮から直接行くだろうに」

兎ノ助「え?今日はありすからデートに誘われたって?それで待ち合わせを?」

兎ノ助「この野郎!俺だってまだ誘われてねぇのに!」

兎ノ助「・・・まあ、確かに誘われても行けないけど」

兎ノ助「でもお前も男ならわかるだろ!?こう、『兎ノ助さん、デートしてくださーい♪』とか『いっしょにご飯食べませんか?』とか」

兎ノ助「あわよくばそのまま『兎ノ助さん、私、今夜は帰りたくないです』なんて言われて・・・ぐふふ」

イヴ「・・・」

兎ノ助「あ、よう!イヴ!」

イヴ「・・・おはようございます、転校生さん」

兎ノ助「ちょ、ちょっと!俺もいるから!俺もいるから!」

イヴ「なんですか?今私は転校生さんと話をするので忙しいんです。妄想をまき散らすのなら委員長の前でしてきてください」

兎ノ助「そんなことしたらまた俺捕まっちゃうよぉ!」

ノエル「ウノっち、また何かやったの?」

兎ノ助「またって何だまたって!・・・ってノエルか。おはよう!」

ノエル「おっはよ~。今日もいい天気だね~。んで、今度は何やったの?」

イヴ「ダメよ、ノエル。この淫獣の話を聞いてたら脳が犯されるわよ」

兎ノ助「あ、ひでっ!そこまでじゃねーだろおい!」

ノエル「う~ん、普段が普段なだけにあんまり否定できない・・・」

兎ノ助「ちくしょう!この姉妹、仲良くなったらすぐ結託するようになりやがって!俺は、俺は・・・うれしいぞ!」

イヴ「はい?」

兎ノ助「こうな?ずっとお前らの動向を見守ってきた父親として言わせてもらうが、お前らが仲良くやってるってだけでグッとくるんだよ!」

兎ノ助「ずっとノエルからな、今日はどうだったとか、今日はこんなことがあったとか、報告してもらってたんだよ!」

兎ノ助「ノエル!お前よく頑張ったよな!よかったな、よかったな~~~~!!!!!」

ノエル「もう~、いいすぎだよ~。それに、あたしだけの手柄じゃないし、ね」

イヴ「ええ。転校生さんや、そのほかのみなさん。それに、一応兎ノ助さんにも感謝しています」

兎ノ助「い、イヴ~~~~~!!!!!!!お前からそんな言葉が聞けるなんて、俺は、俺は、うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」

イヴ「だからといって触っていいとは言ってません」

ノエル「もう、ウノっち!お姉ちゃんにあんまし迷惑かけちゃだめだよ!」

ありす「おはよう、ござい、ます」

兎ノ助「お、ありすか!おはよう!」

ノエル「ありすちゃん、おっはー☆☆★あれ?どしたの?その服」

イヴ「おはようございます、楠木さん。かわいらしい服ですね」

クレプリ「おはようさね。・・・なにしてたんだ?」

ノエル「ウノっち、嫉妬、お義兄さん」

クレプリ「おk、把握」

ありす「?」

クレプリ「あ~、あれだ!兎の字はな、ありすが少年とデートするってっからな、女に恵まれない兎の字は羨ましすぎてハゲてるんさね」

兎ノ助「ハゲてねーよ!ふさふさだからな!人形舐めんな!」

イヴ「なるほど、楠木さんとお出かけですか。それでここにいたんですね、転校生さん」

ありす「おでかけじゃ、ないです」

イヴ「え?」

ありす「・・・デート、です」

兎ノ助「ぐほぉ!」

クレプリ「あべしっ!」

イヴ「・・・そうですね、間違えてすみませんでした。では楠木さん、今回のデート、楽しんできてくださいね」

ありす「はい」

ノエル「あっ、お土産よろしく!」

イヴ「こらっ!ノエル!」

ノエル「冗談だよ~、じょ・う・だ・ん」

イヴ「この子はほんとにもう・・・それでは転校生さん、楠木さん、兎ノ助さん、このあたりで失礼しますね」

ノエル「お義兄さん、ウノっち、ありすちゃん、バイバーイ」

ありす「わたしたちも、行ってきます」

兎ノ助「おう!行ってこい!」

ありす「今日は、ありがとう、ございます、転校生さん」

ありす「どうしても、行きたい場所が、あるんです」

ありす「転校生さんも、行ったことが、ありますよ」

ありす「どこに行くかは、ついてからの、お楽しみ、です」

ありす「それで、その、今日は、早起きして、お弁当、作りました」

ありす「あとで、一緒に、食べましょう」

ありす「南さんと一緒に、作ったんですよ」

ありす「・・・冗談です」

ありす「本当は、里中さんに、昨日、教えてもらってたんです」

ありす「ですから、一日、待ってほしくて・・・」

ありす「ご迷惑、でしたか?」

ありす「・・・よかったです」

ありす「転校生さんは、小さい子、好きですか?」

ありす「えっと、ロリコンって、言われてるけど、本当のこと、知りたくて・・・」

ありす「・・・かわいい子は、みんな好き、ですか?」

クレプリ「それで少年は節操無しなのか」

ありす「めっ!」

クレプリ「お口ちゃっく」

ありす「ありすは、かわいい、ですか?」

ありす「・・・えへへ」

ありす「転校生さんに、かわいいって、言われると、うれしいです」

ありす「でも、転校生さんも、かっこいい、ですよ?」

クレプリ「お、少年、真っ赤になってるさね!愛いやつよの~」

ありす「めっ!」

クレプリ「お口じっぱー」

ありす「もう・・・えへへ」

~洋館~

ありす「ここ、です。思い出しました?」

ありす「ここの、お人形さんたちに、会いたくて」

ありす「それに、大事な、思い出の場所、ですから」

ありす「ここで、神凪さんや、みんなと、仲良くなりました」

ありす「たくさん、お友達が、増えました」

ありす「みんな、助けられて、良かったです」

ありす「お人形たちも、みんな元気そうです」

ありす「転校生さん、あのときは、ありがとうございました」

ありす「あなたがいたから、ありすは勇気を出せました」

ありす「あなたがいたから、ありすはお友達が増えました」

ありす「あなたがいたから、頑張れたんです」

ありす「そして」

ありす「あなたがいるから、ありすは苦手な体育もがんばれます」

ありす「あなたがいるから、ありすは一人じゃないんです」

ありす「怖い夢を、見ました。私が、一人だけ。誰もいなかったんです」

ありす「神凪さんも、狂った姫様も、いなかったんです」

ありす「ありすは、ひとりでした。でも、目を覚まして、あなたを見つけたら、怖いのもなくなったんです」

ありす「ずっと、伝えたかったことがあるんです」

ありす「ずっと前から、ずっと隠してました」

ありす「それは、とても大事なこと。今まで言えなかったのは、ありすがお話するのが苦手だったから」

ありす「でも、今は違います。あなたのことを想うと、きちんと喋れるんです」

ありす「あなたの前だと、恥ずかしくないんです」

ありす「あなたがいると、勇気が出るんです」

ありす「でも、この言葉を口に出すのには、もっともっと勇気がいります。だから、お友達に勇気をもらいに来たんです」

ありす「・・・みんな、応援してくれてます。ありすには、わかります」

ありす「だからありすは、こう言えるんです」

 





























ありす「大好きです、転校生さん」

































 

 





























ありす「ありすを、あなたの恋人にしてください」































 

転校生「ありす・・・君は・・・」

ありす「・・・これが、ずっと言いたかったこと。ずっと、言えなかったこと」

ありす「今、勇気を振り絞りました。すごく、心臓がどきどきしてます」

ありす「いまのありすは、期待と不安で押しつぶれそうです」

ありす「あなたの決めたことを、ありすは聞き届けます」

ありす「転校生さん。ありすの、大好きな人」

ありす「お返事を、聞かせてもらえませんか?」

転校生「ありす、僕は・・・」

ありす「・・・」

 





























転校生「ごめん、ありす。今は君とは付き合えない」

































 

転校生「今の僕は、誰か一人の思いを受け止めることはできない」

転校生「それは、みんなへの裏切りになる」

転校生「だから、ごめん、ありす。まだ、だめなんだ」

ありす「・・・そう、ですか」

ありす「残念です、ふられちゃいました」

転校生「・・・優柔不断な男で、ごめん」

ありす「いえ、いいんです。覚悟はしてましたから」

ありす「だって、転校生さんは優しいですから。決して人を裏切ったりしない。そんなあなただから、ありすは好きになったんです」

ありす「ですから、いいんですよ、今は」

転校生「・・・いずれ、答えを出すよ。そのときはありす、僕の言葉を聞いてくれるかい?」

ありす「・・・かまいませんよ。だって、ありすは転校生さんのことが」

―大好きですから―

ありす「ちょうどいい時間ですし、お弁当を食べましょう」

ありす「ここの奥に食堂があるそうです。さっき、お人形さんが教えてくれました」

転校生「ありす・・・」

ありす「さっきはさっき、今は今です。ちゃんと、今まで通り接してください。私たちは、いつも通りの関係のままなんです」

ありす「お弁当、一生懸命作りました。ですから」

ありす「味わって、食べてくださいね」

転校生「・・・わかった。ありすがそういうなら、そうさせてもらうよ」

~校門前~

兎ノ助「お、転校生か。おかえり。ありすはどうした?」

転校生「ただいま。途中でちょっと別れたんだ。買い物があるとか言ってて、手伝おうか?っていったんだけど・・・」

ありす【でも、下着売り場に来るんですか?】

転校生「って言われて」

兎ノ助「あー、そりゃ行けねぇな。そうかそうか、で、どうだったんだ?楽しかったか?」

転校生「うん。とってもね」

兎ノ助「そうか、そりゃよかった。前の寧々の件で初めて知ったんだけどよ、ずっと大変だったんだよな、お前も」

兎ノ助「気付いてやれてたら、何か変わってたかもしれんのに・・・」

転校生「大丈夫。その分ありすとか卯衣とかに慰めてもらったからね」

兎ノ助「え?マジで!?・・・前言撤回だ!お前なんか助けてやらん!くそ、羨ましい!」

転校生「兎ノ助はそのセクハラをやめれば確実にプラスなんだけどなぁ」

兎ノ助「セクハラじゃねーよ!コミュニケーションだよ!」

転校生「まあ建前はそれくらいにして本音は?」

兎ノ助「俺だってもっとイチャイチャしてーよぉ!!もっと女の子とふれあいたいよぉ!!学園生(ただし、女子に限る)のコミュニケーションは俺の生きがいなんだよぉ!!」

風子「・・・」

薫子「・・・」

エレン「・・・」

怜「・・・」

紗妃「・・・」

兎ノ助「・・・あれ?」

転校生「そっか。じゃ、あとは頑張れ」

兎ノ助「え、あの、ちょ」

風子「さーて、ウチの復帰そうそうお仕事が入りましたか」

薫子「お手伝いいたしますわ」

兎ノ助「ちょ、おい!転校生、見捨てんな!おい、おーい!」

~翌日~

さら「卯衣ちゃん、おはようございますぅ!」

卯衣「おはよう、仲月さん。今日も元気ね」

さら「はい!元気いっぱいですよぉ!」

ザワザワ
ザワザワ

卯衣「・・・なんだか、騒がしいわね」

さら「なにがあったんでしょうか?」

紗妃「あ、立華さん!仲月さん、良かった、無事でしたか」

さら「え?」

卯衣「・・・なにかあったの?」

紗妃「はい。えっとですね、こちらをご覧ください」

新聞『本日未明、身元不明の焼死体が発見された。この遺体は完全に炭化しており、触ると崩れてしまうような状態であるため、司法解剖などは難しいとのこと』

卯衣「朝から物騒ね。これが原因なの?」

紗妃「もう少し下を見てください」

さら「えっとぉ・・・」

新聞『この遺体のすぐそばに落ちていた電子端末機器から、私立グリモワール魔法学園の生徒かと思われる。警察は学園に確認を急ぎ・・・』

卯衣「!?」

さら「え?え?も、もしかして、生徒の誰かが・・・」

紗妃「ですから、今一人ひとり確認をしているんです。ですが、あなたがた二人が来たので、あと見てないのは転校生さんと楠木さんだけなんですが・・・」

卯衣「転校生くんの部屋に行ってくる!」

さら「わ、わたし!ありすちゃんの部屋確認してきます!」

紗妃「お願いします。これ、各部屋の合鍵です。私たちは昨日の外出記録を調べてきます」

ドンドンドン

「転校生くん!いる!?いたら返事をして!」

転校生「んー?いるよー」

ガチャ

卯衣「よかった、無事だったのね!」

転校生「?いったい、何が?」

卯衣「とにかく、ついてきて」

転校生「え、ちょっと、まだ着替えてもn」

卯衣「いいから早く!」

紗妃「立華さん、転校生さん!」

転校生「おはよう。どしたの?なんだか集まってるみたいだけど」

卯衣「これで残りは楠木さんだけ・・・」

転校生「え?いったい何が・・・」

さら「たいへんですぅ!ありすちゃんが部屋にいません!」

紗妃「なっ・・・!?」

転校生「ま、待ってくれ!事態が読み込めない!いったい何が起こってるんだ!?」

結希「グリモアの生徒と思わしき人間が焼死体となって発見された。そして楠木さんが行方不明よ」

転校生「え、な、なんだって?焼死体があって、ありすがいないって?そ、そんな・・・」

イヴ「転校生さん、聞きたいことがあるんですが・・・」

転校生「な、なに?」

イヴ「昨日、楠木さんと出かけられていましたよね。あのあと、楠木さんはどうしたんですか?」

ノエル「あっ、そっか。お兄さんがたぶん最後にあった人なんだ」

転校生「えっと、ありすが下着を買いに行くからって、途中で別れたんだ。場所は、ちょっとまって、地図を出すから。・・・このあたりかな」

紗妃「っ!」

ノエル「そんな・・・なんで・・・」

イヴ「こんな、こんなことって!」

紗妃「こ、ここは・・・」

転校生「・・・僕は今、とても恐ろしい想像をしている。そんなこと、あるはずないのに・・・」

イヴ「・・・いえ、おそらくあなたの想像通りです」

紗妃「・・・この場所は、死体発見現場と、ほんの少ししか離れていません。ですから、きっと・・・」

さら「ありすちゃん・・・・こんな、こんなことって・・・・」

怜「楠木・・・どうしてお前が・・・」

転校生「う、うそだ・・・うそだろ・・・そ、そんなはず、ないだろ!こ、これはドッキリか何かだ!学園長が仕返しにか、鳴子さんが僕をからかっ・・・て・・・」

紗妃「・・・いいえ。残念ながら、そんなものではありませんよ」

イヴ「風紀委員長が招集をしています。遺体のある現場まで向かうそうです」

転校生「・・・僕も連れて行ってくれ」

紗妃「ダメです。危険すぎます」

転校生「おねがいだ!僕は、今何が起こっているのか、自分で見て、自分で確かめたいんだ!」

卯衣「・・・ごめんなさい、転校生くん」

転校生「え?」

バタッ

卯衣「部屋で休ませてくるわ。きっと、彼が一番動揺しているから」

紗妃「はい、お願いします」

結希「私はじゃあ、保健委員に声をかけてくる。転校生くんのアフターケアが必要だと思うから」

イヴ「・・・転校生さんを、頼みました。こちらは、私たちにまかせて下さい」

卯衣「おねがい。ただ、無事であることを祈ってるわ」

智花「その後のお話をします」

智花「風紀委員が現場に行って確認したところ、警察から壊れたデバイスとわずかに焼け残った服、そしてぬいぐるみを受け取ったそうです」

智花「デバイスの型番が、楠木さんのモノと一致し、念のため双美さんが魔法で調べ、確かに楠木さんのモノだとわかりました」

智花「遺体の状況は無残なもので、全く何者か判別できないくらいに焼けていて、一部は欠損していたそうです」

智花「そして、体格をもとに身長を割り出したところ、135㎝、つまりは楠木さんと同じぐらいでした」

智花「・・・こうなると、もはや【そう】結論付けるしかなかったんです」

智花「一応、楠木さんは行方不明扱いになっています。ですが、みんなもう気付いているんです」

智花「楠木さんは、何者かに殺されたんだと」

智花「私たちは、氷川さんの魔法により転校生さんを襲うことができません」

智花「そう。転校生さん【は】襲われないんです」

智花「転校生さんに関連する事件は、すべて楠木さんが解決しているといっても過言ではありません」

智花「逆恨みではありますが、多少なりともそういう気持ちがあった人はいたでしょう」

智花「その可能性があるから、外部の犯行であると結論付けられませんでした」

智花「その日以来、転校生さんは部屋から出てきていません」

智花「私たちは、交代で転校生さんの様子を見に行きます。ですが、決して部屋には入れないんです」

智花「食事は何とかとっているみたいですから、栄養失調で死ぬ・・・だなんてことはないでしょう」

智花「ですが、転校生さんがいなくなった学園は、徐々に崩壊し始めています」

智花「お願い、転校生さん。・・・戻ってきてください」

智花「転校生さん。智花です。お話、できますか?・・・また来ますね」

もも「先輩、ももです。あの、購買でいいお菓子用意したんで、ここにおいておきますね」

結希「転校生くん、私よ。宍戸結希。あなたが私にそうしてくれたみたいに、私も何度もここへ来るわ。だから、いつか、出てきてね」

香ノ葉「ダーリン、大丈夫?うち、香ノ葉やえ。・・・また、元気になってからでええから、顔見せてな」

イヴ「転校生さん、イヴです。ごみなどはたまっていませんか?・・・もしたまっているようでしたら、部屋の前に置いておいてくださいね」

ノエル「お兄さん、あたしだよ、ノエルだよ。・・・無理に元気を出してなんて言えないけどさ、何かしたくなったらいつでも呼んでね。あたしがサポートするから」

姫「転校生さん、野薔薇です。・・・もし、よろしければ、お茶会に参加いたしませんか?少しは気分が晴れるかもしれません。・・・お返事、待ってますから」

刀子「転校生、その・・・拙者は気の利いたことは言えん。だから、これだけ言っておく。・・・待っているぞ」

自由「先輩、どもっす。・・・ゲーム持ってきたんで、気が向いたらやってください。・・・自分、バラ園で待ってますから」

絢香「転校生くん、具合はどう?・・・なんでだろうね、あんたの心が読めないの。ほんと、どうしてなんだろ。なにも、考えられてないのかな・・・」

薫子「転校生さん、薫子です。ご気分はどうですか?・・・気分が晴れましたら、生徒会の方へ来てください。詳しいことを、お話しますから」

チトセ「転校生くん、チトセよ。・・・あなたの絶望はわかるわ。私も、大切な人を何人も失ったから。だから、相談だとか、愚痴だとか、なんでも吐き出してくれていいからね」

沙那「転校生さん、月宮です、・・・できることなら、今のあなたのお世話をしたいです。ですが、それは許されません。ですから、もしだいじょうぶになったら、いつでもお声掛けください」

初音「転校生、あたしだ、初音だよ。・・・ちゃんと、乗り越えろよ。それだけしか、あたしにはいえない」

夏海「転校生、あたしよ、夏海。これ、今日書いた記事、持ってきたの。よかったら、読んで。・・・次回は感想聞かせてもらうからね」

さら「転校生さん、さらですぅ。あの・・・おさんぽ、行きませんか?・・・私、ずっと待ってますから。行きたくなったら、すぐに呼んでください」

秋穂「先輩、秋穂です。その、お部屋、汚くなってたりしませんか?よかったら、お掃除とか・・・まだ、答えてくれないんですね・・・」

春乃「転校生、あたしよ。今日の夕食、ここに置いとくから。・・・今は、好きなだけ、自分の無力を嘆いておきなさい。それが、いずれ大きなばねになるから」

葵「転校生さん、葵です。その、お花をご用意しましたので、お部屋にどうぞ。・・・私には何もできませんが、何でもしますから」

ミナ「サーヴァント、我だ。【時刻】はすでに過ぎたはずだ。貴様はいつまで岩戸に籠る気なのだ。・・・転校生が出てきてくれるの、待ってるから」

恋「転校生、わっちじゃ。なにか、見たい絵とかはないか?何でも書いてくるぞ。・・・りくえすとは、いつでも受けつけておるからの」

心「て、転校生さん!双美心です!あの、その、元気出してください!私も、頑張って調べますから!」

梓「先輩、服部ッス。一応、ご報告を。いまだ犯人の正体はつかめずです。本当に犯人なんかいるのかってくらい痕跡がないんですよね。また、近いうちに報告に来ます」

卯衣「転校生くん、卯衣よ。その、昼食を用意したわ。私が作ったの。よければ、食べてもらえるかしら。・・・あなたの元気が戻ったら、また一緒に星を見に行きましょう」

エミリア「転校生くん、エミリアよ。あの、お菓子選んで来たんだ。よかったら、食べてね。私のチョイスの感覚、あってると嬉しいんだけど・・・」

アイラ「少年、妾じゃ。開けろ。・・・と言っても開けんか。まあ、よい。妾は、いつまでも待っておるぞ。この身が朽ちるまで、な」

望「おい、転校生、ボクだ、望だ。お前にはゲームで負け越してるからな。勝ち逃げなんか許さないぞ。いいな、いつか絶対来いよ」

焔「転校生、あたしだ。焔だ。・・・もし、あんたが復讐をするっていうならあたしは手伝うからな。だから、先走んなよ」

月詠「転校生、ツクよ。あんたがいないと、張り合いがないのよ。あんたはツクのライバルなんだから、早く戻ってきなさいよね!」

浅梨「先輩、私です。ここに来るまでに、1週間かかっちゃいました。ですから先輩、出てきてくれないと、私、また迷っちゃいますよ」

里菜「転校生、里菜だ。・・・あんまし、里菜は気の利いた事はいえないさ。だけど、頭冷やしたくなったら、プールが空いてるからな」

萌木「て、転校生さん、霧塚です。その、私、頑張りますから。いつか、ありすちゃんを、再現して見せますから。だから、その・・・うう・・・」

千佳「転校生、ウチよ。また新しい店見つけてさ、そこ、カップル割りがあんのよ。だから、気が向いたらでいいから、行こ?」

怜「転校生、私だ。・・・私も、正直まだ信じられない。いつかひょっこり姿を見せるんじゃないかと、心のどこかで期待しているんだ。だから、その時を待とう」

みちる「転校生くん、あたしだよ。その、相談、受けよっか?それとも、雑談の方がいい?どっちでもいいからさ。話できそうになったらいつでも連絡してね」

紗妃「転校生さん。・・・なんとか、食事は食べられているみたいですね。よかったです。以前のような状態になってしまったら、どうしようかと・・・」

真理佳「先輩、僕です、真理佳です。その・・・ヒーローとして、いつか、先輩の心を救って見せますから。だから、いつか、ちゃんと、元気な顔を見せてください」

ましろ「転校生さん、私です。・・・ご心中、お察しいたします。ですが、私たちはいつか、凍てついたあなたの心を、溶かして見せます。・・・あなたが、みんなにそうしたように」

ゆえ子「転校生さん、ゆえです。お守りを作って持ってきたので、良ければ持っていてください。・・・それでは、また」

聖奈「転校生、私だ。今、改めてお前の力を痛感してるよ。おまえがいないだけで、学園生の心に不安が漂っている。だから、待っているぞ。それを解消できるのはおまえだけだからな」

ヤヨイ「兄さん、アタシだよ。ヤヨイ・ロカ。おっきい熊狩ってきたからさ、お肉で料理作ってもらったんだ。ここにおいとくから、ちゃんと食べてね」

風子「転校生さん、ウチです。・・・楠木のことは、残念としか言えません。今、ウチら風紀委員はもちろんのこと、生徒会や精鋭部隊、報道部までもが総力を挙げてあの事件について調べてます。ですから、吉報をお待ち下せー」

鳴子「やあ、転校生くん。元気かい?・・・なんて、聞くまでもないか。正直、事態はたいへん好ましくない。なんせ、とっかかりすらつかめないからね。だが、いずれ真実を究明して見せる。君のためにも、ね」

虎千代「転校生、アタシだ。楠木については遊佐や水無月が言ったとおりだ。だが、待っていろ。アタシが必ず、お前を救って見せる。おまえが、他の学園生にしてたみたいにな。だから、決して早まるんじゃないぞ」

ゆかり「転校生くん、わたしよ。体調はどう?大丈夫なら返事をして?・・・まだ、だめかぁ。心の傷は、そう簡単には埋まらないものね。なにかアプローチを考えないと」

寧々「お兄ちゃん、お兄ちゃん。あの、寧々ね、がんばってお料理作ったよ。花梨ちゃんに手伝ってもらってね、つくったから。あとで、おいしかったか聞かせてほしいな」

 



智花「それでも、転校生さんは出てきませんでした。返事すら、してくれないんです。だけどみんな、根気強く続けています。だって、転校生さんだが私たちだったらきっとそうするでしょうから」



 

~ありすの部屋~

卯衣(一応、掃除をしておきましょうか。それに、なにか、手掛かりがあるかもしれないわ)

卯衣(楠木さんの部屋、ぬいぐるみがたくさんね。彼女らしいわ)

卯衣(あら、金魚なんかもいるのね。・・・餌をあげないと、死んでしまうわ)

卯衣(すごい食いつき。・・・そうよね、ずっと食べて無かったものね)

卯衣(あら、これは・・・手紙?それも、私宛・・・いったいどういうことかしら)

手紙『卯衣さんへ。
 この手紙を読んでいるということは、きっと私はもうそこにはいないのでしょう。誘拐か、殺されたか、どちらかはわかりませんが、私がいなくなっているのは確かです。私は、この手紙を書いたつい数日前に、何者かが転校生さんのを狙っていると気づきました。だから、転校生さんを外に連れ出して、その相手を確認しようと思ってます。ですが、それに失敗したとき、その相手が、私の手に負えない人物であったとき、私にはそれを伝えるすべがありません。ですから、こうやって手紙を残しておくことにしました。
 私がいなくなったら、転校生さんをお願いします。転校生さんは、とても優しいです。人のために怒り、人のために泣く、そんな素敵な人ですから、きっと私がいなくなったと知ったらすごく悲しんでくれると思います。
 そんな転校生さんを任せられるのは、卯衣さんだけです。ガツン!と喝を入れてあげて下さい。あなたの想いを、ぶちまけてください。そうすれば、きっと想いは届きますから
 ありすより』

卯衣(楠木さんは、自分がこうなることを予期していた・・・)

卯衣(・・・あなたの遺言で、任せられたんだもの。仕方ないわ)

卯衣「転校生くんを、部屋から出さないと。彼女の無念を晴らすために」

卯衣「転校生くん、私よ、卯衣よ。伝えたいことがあるの」

卯衣「・・・楠木さんから、私あてに手紙があったの。彼女は、自分の運命を予期していた」

卯衣「彼女は、あなたを守るために戦ったの。・・・そんな彼女が、あなたがずっとこうやって部屋で腐ってるだなんて知ったらどう思うかしら」

卯衣「・・・ねえ、いつまで閉じこもっているの」

卯衣「いつまで、現実から目を背けているのよ」

卯衣「あなたは、いつまで逃げ続けるの。あなたが逃げ続ける限り、学園は崩壊の道をたどっていくだけよ」

卯衣「おねがい、返事をして・・・」

卯衣「・・・ねえ、いつまで、彼女の幻影にとらわれているのよ」

卯衣「いつまでもういない人間を追い求めているのよ!」

卯衣「そんなことをして何になるのよ!あなたが引きこもっても彼女は助けに来てくれないのよ!」

卯衣「なんで、いなくなった人間しか見ないのよ!」

卯衣「あなたのまわりには彼女しかいないの!?違うでしょ!」

卯衣「あなたのまわりには、あなたが救ってきた人がいる!あなたが絆を築いてきた人たちがいる!」

卯衣「もっと外を見なさいよ!もっと周りに目を向けなさいよ!」

 




















卯衣「もっと私のことを見てよ!」



























 

卯衣「・・・私が言いたいことは、言ったわ。あとは、あなたしだい」

卯衣「・・・さよなら、私が愛した人」

転校生『待ってくれ』

卯衣「・・・なにかしら」

転校生『・・・さよならだなんて、言わないでくれよ』

転校生『もう、いやなんだ。誰かがいなくなるのは。だから、さよならだなんて、いわないでくれ』

転校生『またね、って言ってほしい』

卯衣「・・・ええ、転校生くん。その言葉が聞けただけで、うれしいわ」

卯衣「でも、まだ部屋からは出れそうにないでしょ?だから」

 





















卯衣「またね」




















 

智花「その翌日のことです。転校生さんが、姿を消しました」

智花「防犯カメラに、夜に出ていく転校生さんの姿が映っていました。そのあとどこに行ったのかは、見当もつきません」

智花「・・・いいえ、違います。誰のもとへ行ったか、わかってるんです」

智花「転校生さんはきっと、楠木さんを殺した犯人を捜しにいったのでしょう」

智花「立華さんは、自分のせいだと自責の念にとらわれています。今は、天文部の子が一緒にいるので落ち着いてはいますが・・・」

智花「楠木さんの手紙は、学園中でその中身が知られました」

智花「皮肉なことです。転校生さんを奮起させようとした手紙が、さらなる悲劇を起こすきっかけになるだなんて」

智花「・・・私は、待ちます。いつの日か、また転校生さんが帰ってきてくれるまで」

智花「だから、転校生さん。早く、帰ってきてくださいね」

~事件発覚前日 洋館~

ありす「ここが、食堂らしいです。・・・とっても広いですね」

転校生「まあ、外見通りではあるけどね。それで、何を作ってきたのかな?」

ありす「ちょっとまってくださいね。んしょ、んしょ・・・こちらです」

転校生「お、・・・これはおいしそうだね」

ありす「自信作ですよ。味見もしました」

転校生「よし、それじゃあ、いただきます」

ありす「はい、どうぞ。・・・あーんとかしたほうがいいですか?」

転校生「え、あの、その・・・・さっきのことの手前そういうのはやりにくいというか・・・」

ありす「さっきはさっき、今は今って言ったじゃないですか。・・・はい、あーん」

転校生「え、あ、あーん・・・おいしい!」

ありす「ふふ、よかったです」

転校生「これならいくらでも食べれるよ!」

ありす「では、こんどはこの卵焼きを・・・あーん」

転校生「あーん・・・」

ありす「ぱくっ」

転校生「え?」

ありす「ちょっといじわるしたくなっちゃいました。ごめんなさい」

転校生「いや、いいよ。むしろかわいくて眼福だった」

ありす「もう、すぐそんなこというから風紀委員ににらまれるんですよ」

転校生「えー、でも自分の心には素直に生きていきたいしなあ」

ありす「はぁ、相変わらずですね。・・・はい、あーん」

転校生「あーん」

 

バタッ

 

ありす「転校生さん?・・・倒れちゃいましたね、やっぱり」

転校生「あ、りす・・・こ、れ・・・は・・・」

ありす「南さんをリスペクトしてつくった特製おにぎりです。ちゃんと味見はしましたよ、雀さんが」

ありす「食べたまま笑顔で倒れちゃいましたけど」

転校生「く、そ・・・意識・・・が・・・」

ありす「ありすは、転校生さんが誰かのモノになるのが耐えられないんです。転校生さんが、私以外の人を想うだなんて許せないんです」

ありす「ですから、こうするんです。大丈夫、痛いのは一瞬ですよ」

ザクッ

転校生「ぐあああああ!!!!!!!!」

ありす「宍戸さんの研究室に資料があったので読んでおきました。できるだけ血が出ないように、かつ腕と足の神経を切断する。これで、転校生さんは自分で動くことができません」

転校生「いったい、なに、を・・・」

ありす「自分で動けない人間と、お人形ってどう違うんでしょうね。ありすは、一緒だと思います」

ありす「だって、ほら、今の転校生さんは」

転校生「!?」

ありす「こうやって、ありすの魔法で操れるんです」

ありす「これで、転校生さんはずっとありすのもの。ずっとありすのお人形」

ありす「私のお友達は、お人形。私の大切な人もお人形。お人形は、裏切りません」

ありす「でも、このまま転校生さんがいなくなったら怪しまれちゃいます。だから、こんなものを用意したんです」

転校生「そ、それ、は・・・」

転校生そっくりの人形「・・・」

ありすそっくりの人形「・・・」

ありす「転校生さんのお人形には、学園に戻ってもらいます。身長、体重、声色など、すべてを完璧に再現したものですから、よほどのことがない限り気付かれませんよ」

転校生人形「まあ、僕に任せてよ」

ありす「そして、こっちの私の人形にはですね、死体になってもらいます」

転校生「!?」

ありす「楠木ありすは死ぬんです。それによって、ありすが転校生さんを操っていることを気付かれなくします」

ありす「だって、死人は誘拐も殺人もできないじゃないですか。死人に口なし、手もなし足もない」

ありす「誰も私を疑わない。いいえ、疑えないんです」

ありす「じゃあ、行ってらっしゃい。『転校生さん』と『わたし』」

ありす「あら、立華さんが手紙を読んだみたいです」

転校生「・・・」

ありす「きっと、『あなた』を叱咤激励してくれるでしょう。そうなってから、『あなた』は回収します。長く置いてあると、リスクが高いですから」

転校生「・・・」

ありす「それじゃあ、転校生さん。ありすはご飯を作ってきますから、少し待っていてくださいね」

転校生「・・・」

ありす「腕によりをかけて作りますから、楽しみにしていてください」

転校生「・・・」

ありす「学園の人たちが、転校生さんを探していますよ」

転校生「・・・」

ありす「どうやら、あれが偽物だったことはバレなかったみたいです。そこだけは、賭けでしたから。万全で挑みはしましたけどね」

転校生「・・・」

ありす「みんな、ありすの思い通りに動いてくれてます。ありすがこうしたらこうするだろうって動きを、みんなしてくれるんです」

転校生「・・・」

ありす「まるで、人形劇みたいですね。思い通りに自由に動かせるだなんて」

転校生「・・・・・・あり・・・す・・・・」

ありす「はい、どうしました?」

転校生「あり・・・す・・・・ぼくの・・・・ありす・・・・」

ありす「はい、あなたのありすはここにいますよ」

転校生「・・・・・・あい・・・・し・・・・てる・・・・」

ありす「はい、ありすもです。ずっとあなたを愛していますよ」

ありす「私の、大事な大好きなお人形さん」

BAD END 30 ~終わらないマリオネッタ~

ふえぇぇぇ…嫌な予感はしてたけどマジできちゃったよ

今回はここまで。最大の味方は最大の敵だったという、これまた使い古されたパターンです。
本編の話だけを抜粋すると、ゆえとありすが2回連続で最初に転校生を呼んでます。
転校生の『唯一』であることがありす以外であることは彼女には許せなかったようです。
かおるこちゃんがすげぇかわいい。こんなにかわいいとゆうかいはんさんになりたくなるじゃないか。
時の異邦人は毎度毎度素晴らしいですね。ボーダーも毎回上がるという。ロリコン怖い。
ありすはかわいい(真理)

おまけ

散歩部とありすをアイドルにしてみた

http://imgur.com/jr1k1O8.jpg
[お泊り]仲月さら

http://imgur.com/M1kgVV8.jpg
[フープ]冬樹ノエル

http://imgur.com/MRWcWP4.jpg
[ハート]瑠璃川秋穂

http://imgur.com/6Dv5abn.jpg
[花嫁]楠木ありす


http://www52.atpages.jp/collamas/
を使わせてもらいました

このスレ見てグリモア始めた

寧々「えへへ、お兄ちゃん」

寧々「今日は何して遊ぶ?」

寧々「何だってできるよ。だって、ここには誰もいないから」

寧々「お兄ちゃんと寧々だけ。だから、お兄ちゃんはネネと遊んでるだけでいいの」

寧々「それでね、それでね、今は無理だけど、おっきくなったらネネがお嫁さんになったげる」

寧々「そしたらね、2人で学園を好きにするの」

寧々「お兄ちゃんの思い通りになんでもできるんだよ」

寧々「だからね、お兄ちゃん」

寧々「もっと、笑ってよ。学園長命令だよ」

BAD END 29 ~ネネのいうことを聞きなさい!~

ゆかり「もう、本当に無茶ばっかりして!」

ゆかり「決めたわ。あなたはずっとこのまま拘束しておきます」

ゆかり「だって、そうしないとすーぐ体壊すんだから」

ゆかり「あれだけ運動食事も無理なくって言ったのに」

ゆかり「大丈夫よ。あなたのお世話は私が責任をもってやり遂げるから」

ゆかり「他の人にも会いたい?だめよ。だって逃亡を手伝う可能性があるじゃない」

ゆかり「楠木さんとか、立華さんとかね」

ゆかり「だから、少なくとも私が在学中はこのまま」

ゆかり「私が全部管理してあげるからね」

BAD END 28 ~助けて!!ゆかり委員長~

風子「お疲れ様です、転校生さん」

鳴子「お疲れさま。あれからどうだい?君を狙う人間は?・・・やっぱりね。目論見通りだったわけだ」

虎千代「かつて敵対していた3つの組織に同時に所属する・・・そんな人間を狙うやつはよっぽどだろう」

風子「しかし、まあそれで転校生さんの激務が加速度的に増えてるわけですけども・・・楠木とかと会えてます?」

虎千代「・・・その表情を見るに、会えてなさそうだな」

鳴子「まあ、その分は僕たちが埋めてあげるから・・・ね?」

風子「おや、今日もやるんですか?」

虎千代「お、今からするのか?よし、待ってろ。薫子たちを呼ぶ」

風子「ウチも他のを呼びつけますが・・・避妊だけはちゃんとしてくださいよ」

鳴子「ほら、ヤらないで後悔するよりはヤって後悔した方がいいっていうし」

風子「まったく・・・んじゃ、転校生さん。今日もよろしくおねげーします」

BAD END 27 ~学園天獄~

ヤヨイ「・・・ねえ、兄さん。何やってるの?」

ヤヨイ「ちょっと気になってさ。兄さんのやること」

ヤヨイ「なんだか、ずっと兄さんのことが頭から離れないんだ」

ヤヨイ「ああいうことをしたからっていうのもあるんだろうけど、それだけじゃない」

ヤヨイ「なんだかこう、本能がね、言ってるんだよ」

ヤヨイ「兄さんのことをもっと知れって」

ヤヨイ「なんでなんだろうね。もう、わかんないよ」

ヤヨイ「それで、さ。今日もなんだけど・・・」

ヤヨイ「・・・シよ?」

BAD END 26 ~HUNTER×TRANSFER~

聖奈「お前が入ってきた当時は想像もしていなかったよ。まさか、私がこんな感情を持つなんてな」

聖奈「きっと、お前と出会わなければ持つことはなかっただろうな」

聖奈「それほど、お前は私にとって大切な人間なんだ」

聖奈「私の資産をすべて投げ打ってでも、欲しいぐらいにな」

聖奈「ふふふ、自分がここまで誰かに執着することになるとは、夢にも思わなかったよ」

聖奈「きっと、裏世界の私はこうはいかなかっただろうな」

聖奈「私には、お前がいる。それだけで、何もいらなくなるんだ」

聖奈「だから、転校生。決して私の傍を離れるなよ」

BAD END 25 ~結城聖奈は執心である~

ゆえ子「どうも、転校生さん。ゆえですよ」

ゆえ子「今日も、危険な予知がありましたのでご報告を」

ゆえ子「ご安心ください。あなたのことは、ゆえが守ります」

ゆえ子「ゆえはずっとあなたに助けられてばかりです。だから、あまり気にしなくていいですよ」

ゆえ子「これでようやく、持ちつ持たれつといったところですから」

ゆえ子「それでは転校生さん」

ゆえ子「今日のゆえ予報のお時間ですよ」

BAD END 24 ~西原日記~

ましろ「ふふ、転校生さん。ご気分はどうですか?」

ましろ「こんなに暑いんですもの、体調がすぐれなくても仕方ありません」

ましろ「ですから、今日も涼みに行きましょうか」

ましろ「大丈夫です。もう魔法は使いませんよ。だって、閉じ込められるのはこおりごおりですから」

ましろ「でも、また同じようなことが起こっても、転校生さんが温めてくれるんですよね」

ましろ「そうそう、私、この前とある検査をしたんですよ」

ましろ「残念ながら、陰性でしたので・・・もう一度、致しましょうか」

ましろ「ふふ、陽性にはようせい・・・うふふふふ」

BAD END 23 ~雪白姫~

真理佳「先輩、おはようございます!」

真理佳「気分はどうですか?僕は元気ですよ」

真理佳「あっ、また腕がくっついてきましたね。それじゃあ」

ボキッ

真理佳「これでよし、と。これで、先輩をみんなから守ることができる」

真理佳「あー、でも僕が気付かないうちに回復されるとかいうこともあるかぁ・・・」

グシャ

真理佳「ねえ、先輩。もうせっかくなんで、その腕と足、取っちゃいません?」

ブチッ

真理佳「あっ、ごめんなさい、先輩。身体が勝手に・・・えへへ」

真理佳「まあ、大丈夫ですよ。先輩のことは、ずっと僕が守りますから」

BAD END 22 ~魔法英雄 まどかの☆マリカ~

紗妃「おはようございます、転校生さん」

紗妃「食事の時間ですよ。それでは、少々お待ちください」

紗妃「・・・んっ」

紗妃「ふふ、今日もちゃんと食べられましたね」

紗妃「すこしずつ、筋肉なんかも戻って行ってますし、もう少しすれば歩けるくらいには回復するでしょう」

紗妃「・・・あら、また大きくなってますね。男性は起きた直後は、こうなってしまうのでしたっけ」

紗妃「いえいえ、生理現象ですから仕方ありませんよ。だってそんなの、空腹になることを我慢しろと言っているようなものじゃないですか」

紗妃「ですから、そんな無理なことは言いません」

紗妃「では、今日もお相手させていただきますね」

紗妃「私の、愛する人の性処理をするんですから、嫌悪も何もありませんよ」

紗妃「うふふ」サスサス

BAD END 22 ~監獄楽園~

みちる「転校生くん、遅い!」

みちる「遅刻現金だって言ったでしょ!もう、ほんとに・・・」

みちる「まあ、無事でよかったよ。時間通りに来てくれないから、また誰かに襲われたんじゃないかって心配だったんだから」

みちる「ま、こうやってピンピンしてるみたいだから、何も言うことはないけどね」

みちる「そんじゃ、帰ろっか」

みちる「え?荷物持ってくれるの?でも下着だしなぁ・・・ま、いっか」

みちる「別に、如何わしいことするってわけじゃなさそうだし」

みちる「それじゃあ、よろしくね、転校生くん」

・・・

??「転校生さん、いったいどこに・・・見つけたら、許しませんよ」

BAD END 24 ~薄氷の溶ける頃に~

――転校生は――
 2度と学園へは戻れなかった…。
 生徒と婿養子の中間の生命体となり永遠に神凪神社で過ごすのだ。
 そして別に戻る理由もないと思ったので
 ――そのうち転校生は考えるのをやめた

BAD END? 19 ~怜―Rei―~

千佳「うっす、転校生。大丈夫?」

千佳「いや、あのね、あの時うちがさ、あんたを助けられてたら、あんたが相手を怪我させることもなかったんじゃないかなって」

千佳「あんただって魔法使いだから、身体は他人より強いわけじゃん。それに、あんたは、たくさんトラウマ抱えてるわけだし」

千佳「本当は、うちが守らないといけなかったのにね」

千佳「・・・ありがと」

千佳「んじゃ、気晴らししよっか。寮からは出れないけど、寮の中でもやれることはいっぱいあるし」

千佳「あ、折角だからあんたにアクセの作り方とかおしえてあげる」

千佳「アンタ器用そうだし、すぐできると思うわよ」

千佳「んじゃ、ちょっと用意持ってくるから待っててね」

BAD END? 18 ~この素晴らしい友人に祝福を!~

萌木「えへへ、転校生さん・・・」

萌木「見てください、私のお腹。こんなに大きくなりました」

萌木「あなたと私の結晶ですよ。妄想じゃないんです。本物なんです」

萌木「あなたがいてくれたら、私はなんだって作れます」

萌木「【この世界】も、どんどん広がっていきますね」

萌木「私とあなただけの世界」

萌木「決して老いることも死ぬこともなく、永遠に幸せに過ごせる世界」

萌木「あなたの魔力と、私の魔法があれば、これくらいは造作もないです」

萌木「転校生さんは私の王子さま。ずっとずっと、わたしだけの・・・」

BAD END 17 ~ドリーミングビューティー~

月詠「ん、もう朝・・・ほら、転校生、焔、浅梨、起きなさい」

焔「んあ?・・・ああ、朝か。おはよう」

浅梨「zzz・・・はっ!おはようございます!」

月詠「はあ、しっかし、随分とやってくれたわね」

焔「腹がすげー重い」

月詠「ツクもよ」

浅梨「お尻がいたいです・・・」

月詠「・・・やっぱ、ツク一人じゃ無理だったわね、これ」

焔「3人相手でこれだからなぁ」

浅梨「先輩、まだ寝てますね。・・・ふふ、かーわいい♪」

月詠「さて、これから大変になるわよ。なんせ、転校生とそういうことしちゃったんだから」

焔「腹を裂かれないようにしないとな」

浅梨「大丈夫ですよ!みんなで戦えば、返り討ちです!」

月詠「そうね。・・・転校生、さっさと起きなさい」

BAD END 16 ~精鋭†夢想~

望「・・・お腹すいた」

望「なあ、転校生、ご飯用意してよ」

望「さすがにこの天気じゃピザ屋も来れないだろうしさあ、お前が作ったのでいいよ」

望「その間に掃除しとけって?えー、ボク、頭も痛いんだけど」

望「・・・わかったよ!やるよ!・・・まったく、こいつは」

望「でも、そのかわりうまい飯作ってこないと許さないからな!」

望「んじゃ、そういうことだから、頼んだ」

望「・・・はぁ、面倒臭い・・・でも、なんだか、いいな」

望「・・・えへへ」

BAD END? 15 ~干物嫁!のぞみちゃん~

エミリア「はぁ・・・はぁ・・・」

アイラ「ようやく、終わったか」

エミリア「はい。これで、魔物はもう・・・」

アイラ「そうかそうか。エミリア、まだ動けるな?」

エミリア「え、は、はい。でも、そこまで激しくは・・・」

アイラ「大丈夫じゃ。抵抗はせんからの」

エミリア「え?」

アイラ「・・・今、妾にかかっていた時間停止の魔法を解いた。じゃからエミリア、妾を滅せ」

エミリア「え!?そ、そんな!」

アイラ「霧がなくなったからといって、妾が魔物にならん保証はない。エミリア、お主が妾を払わない限りは世に平和は訪れんのじゃ」

エミリア「で、でも!アイラさんを、殺すだなんて・・・そんなこと、・・・できないよ」

アイラ「お主じゃから、頼むんじゃ。少年、エミリアに魔力をやれ。妾は、だれとも知らぬものに退治されるよりも、大事な者たちの手で散りたいのじゃ」

エミリア「なにか、方法があるはずです!それを、探せば!」

アイラ「・・・無理じゃよ。体に入り込んだ霧を取り除くことはできん。そして、この世界から霧が0になったかと言われたらそうではないじゃろう。じゃから」

エミリア「そんな、そんな・・・」

アイラ「少年、エミリアを頼むぞ。エミリア、少年のことよろしくな。妾は、お主らと入れて幸せじゃった。この人生の絶頂期に、最高の人生に終止符を打ってくれ」

エミリア「・・・わかり、ました。転校生さん、魔力を。・・・アイラさん、安らかに眠ってください」

アイラ「・・・そうじゃ、それでいい・・・これでやっと、あやつに報告できるわ」

エミリア「・・・うっ、うっ・・・・うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

BAD END 14 ~Knight in nights~

誰かが噂した。とある山奥に、大きな屋敷があると。そこは、地図にも載っていなくて、どうやっても近づけない場所にあると

誰かが噂した。その屋敷には天使がいると。週に一度、その屋敷から飛び立ち、戻ってくると

誰かが噂した。その場所を調べることはできないと。そこの情報を得ようとすると、必ずエラーが出るのだと

誰かが噂した。そこには忍がいると。その場所へ向かおうとするものは、いかなる理由があろうとも問答無用で首を落とされると

誰かが噂した。その場所では最高の絵が描けると。たった一人の画家が、その場所を占有しているのだと

誰かが噂した。その場所には子供がいると。たくさんの子供が、眼帯を付けた女性と過ごしていると

誰かが噂した。その場所にいる男には、生気がないと。ただただ生きているだけで、目に光が宿っていないと

誰かが噂した。その場所は、星がよく見える場所だと。星が流れる日だけは、その場所に行くことができると

誰かが噂した。この噂を他人に伝えた者は、命がなくなると。あらゆる手段をもって、その存在を抹消されると

「おや、知ってたんスね」

「あなたの戸籍情報やもろもろは、すでに消去しておきましたよ」

「残念ながら、あなたは知ってしまった。知ってしまったものは、消さなければならない」

「悪いの。一応、お主の絵は残しておくから、完全に消える・・・ということはないぞ」

「我ら円卓の騎士の存在を知られるわけにはいかないのだ。・・・やれ」

誰かが噂した。その場所n

BAD END 13 ~てんもん!~

葵「その、転校生さん、本当によかったんですか?」

葵「あのように、無理やり決められてしまって・・・」

葵「あなたがそうおっしゃるのなら、いいのですが・・・」

葵「・・・夫婦に、なりましたね」

葵「私は、まだまだ知らないことばかりです。だけど、あなたがいるから、それでも大丈夫だと思います」

葵「だってあなたが、私に教えてくれるんでしょう?」

葵「ですから、転校生さん」

葵「ふつつかものですが、よろしくお願いしますね」

BAD END? 12 ~奥様は箱入り娘~

秋穂「えへへ、先輩、陽性でしたよ。これで、5人目ですね」

春乃「秋穂、体調はどう?どこか悪かったりしていない?」

秋穂「大丈夫だよ、お姉ちゃん。むしろ、ピンピンしてるぐらいだもん」

秋穂「それよりも、お姉ちゃんももうすぐ出産なんだから、あんまり無理しちゃだめだよ」

春乃「・・・秋穂ぉ!子供が生まれてもお姉ちゃんの心配をしてくれるなんて、なんて天使なのかしら!あああ、秋穂ぉぉぉ!」

秋穂「えへへ・・・先輩、私たち、もっともっと産みますからね」

春乃「心配しなくても、金はあるし。土地もある。守るべきものは、アタシが全部守るから、アンタは安心してなさい」

秋穂「ずっと、先輩と、お姉ちゃんと、子供たちと、いつまでも、いつまでも・・・」

BAD END 11 ~瑠璃色万華鏡~

さら「転校生さん、夜のおさんぽのじかんですよ」

さら「え?服ですか?何言ってるんですか。わんこは服を着ませんよ?」

さら「ほら、シローも服を着てません。私は転校生さんだけの雌犬ですから、服なんていりませんよ」

さら「え?おさんぽ、言ってくれないんですか?・・・じゃあ、これ、鳴らしちゃいますよ」

さら「裸の女の子と、大人の男の人。おまわりさんは、どっちを捕まえるんでしょうね」

さら「・・・うふふ、わかってくれて何よりです」

さら「それじゃあ、おさんぽに行きましょうか」

さら「大丈夫ですよ。なにかあったら、シローが守ってくれますから」」

シロー「わふっ!」

さら「それじゃあ、今夜もよろしくですぅ、転校生さん」

BAD END 10 ~犬とブザーは使いよう~

夏海「んー、どうどう?いい記事でしょ、これ」

夏海「『特派員の実体験!噂の転校生とランデブー!?』ってタイトルよ。どうどう!?」

夏海「やめてよその眼・・・自作自演なのはわかってるってば~」

夏海「でもこれほら、あんたの体の隅々まで調べて書いておいたし」

夏海「部長からもオッケーが出たしね」

部長(いや、あまりにも夏海の押しが強すぎて断れなかっただけなんだけど・・・)

部長(ていうか、この内容公序良俗に違反するんじゃないかな。僕はしーらないっと)

夏海「いやー、また一流に一歩近づいたわ。アンタのおかげよ」

夏海「お礼と言ってはなんだけど、また、取材シよっか。ね?」

BAD END 9 ~東方夏海帖~

薫子「今日もお仕事お疲れ様です、転校生さん」

チトセ「あら、違うじゃない。もう、『会長』でしょ」

薫子「あら、そうでしたわ。ついうっかり・・・」

初音「まあ、いつまでもこいつは転校生!ってイメージがありますししょうがないですよ」

沙那「初音様、手が止まっていますよ。あなたの分の仕事はまだ終わってません」

初音「へいへい・・・あっ、そうそう、転校生・・・じゃなくて会長、今夜空けとけよ」

薫子「あら、もうそんな時期なんですか?」

初音「へっへー、今度こそ当ててやるからな。覚悟しとけよ!」

沙那「初音様はなかなか当たりませんんからね・・・私は一発だったのに」

チトセ「当初は不妊なんじゃないかと思って心配したわ。でも、そうじゃなくてよかったわね」

薫子「それじゃあ、今夜も頑張ってくださいね。パパさん♪」

BAD END 8 ~生徒会役員共+~

絢香「ふう、疲れた・・・ただいま~」

絢香「アンタも、ここでの暮らしに大分慣れてきたわよね」

絢香「それで、どう?誰か来たりはしてない?・・・よかった」

絢香「自分で匿ったはいいものの、アイドル活動があるから四六時中監視、とはいかないからね」

絢香「心配なのよ。ふいに、あんたがいなくなるんじゃないかって。何もかも失うんじゃないかって」

絢香「・・・弱音吐いちゃってごめんね。でも、アンタの前でしかこういうこと言えないからさ」

絢香「それじゃ、ご飯食べよっか。今日もおいしそうなの作ってくれてるし。冷めたらもったいないわ」

絢香「・・・あたしは今、アンタのためにしかアイドルしてないわ。だから、絢香を裏切らないでね」

絢香「あたしは、アンタがいないとダメなんだから」

BAD END 7 ~THE IDOLM@STER ALL FOR ONE~

姫「ふぅ、挨拶は終わりましたね」

自由「到着してからは先輩が諦めてくれてよかったっす。まあ、どうしようもなかったと思いますけど」

刀子「貴様の業績は本家の方にも伝わっていた。故に、本家の者たちも今回のことを納得せざるを得なかったのだ」

姫「私にふさわしい夫に成長していただけましたからね。入学当初と比べるとまるで別人のよう・・・」

自由「根っこは変わってないんすけどねぇ。それに、お嬢が育てたわけじゃなありませんし」

刀子「生徒会、風紀委員、報道部、精鋭部隊、もろもろの狭間でもまれ続けた結果だな」

姫「さて、転校生さん。これから為すことはわかっていますわね?」

刀子「そなたのものがどれほどなのか、しかと拝見させてもらうぞ」

自由「うわ何このエロゲ。でも、現実なんすよねぇ・・・」

姫「それでは転校生さん、お手柔らかにお願いいたしますわ」

BAD END 6 ~俺がお嬢様の実家に婿として拉致られた件~

ノエル「・・・ん、お義兄さん」

イヴ「・・・転校生さん」

ノエル「すっごい激しかったね。しかも避妊してないし・・・」

イヴ「まあ、過ぎたことは仕方ないでしょ。それよりも、これからのことを考えないと」

ノエル「そうだよねぇ、もし妊娠しちゃってたら退学・・・じゃすまないだろうし」

イヴ「かといって堕ろすのも嫌よね。せっかく授かった命ですもの」

ノエル「・・・逃げよっか」

イヴ「それも、手段の一つとして考えておくわ。まだ時間はあるもの」

ノエル「そうだね。でも、できるだけ早めに動かなくちゃ」

イヴ「ええ。でも、大丈夫よ。ね、転校生さん」

ノエル「なんだか、責任を押し付けるみたいだけどさ、頑張ろうね」

イヴ「これからも、3人で一緒に・・・」

BAD END 5 ~性夜の贈り物~

香ノ葉「あ、ダーリン、起きた?」

ソフィア「転校生さん、ぐっもーにん!」

葵「おはようございます、転校生さん」

香ノ葉「・・・え?今おる場所?見ての通り車の中やで」

葵「転校生さんがいろんな女性から狙われていると聞いて、私、父に助けを求めたんです。そしたら、場所を提供してくれるって・・・」

ソフィア「それで、私たちもついてきたんです」

香ノ葉「こうやって茶道部みんなで移動してると、ただ遊びに行ってるだけとしかおもえんやろ?やからな、ちょっと手伝ってもらったんよ」

葵「大丈夫です!今から行く場所は、私たちしか知らない場所ですから!」

香ノ葉「うちだけじゃダーリンをまもりきれへんからな、みんなにお手伝いしてもらっとんよ」

ソフィア「転校生さん、安心してください!ちゃんと温泉もありますから!」

香ノ葉「設備は十分に整っとんよ。やからな、ダーリン。ずっと、うちらが守ったるからね」

BAD END 4 ~Sadoubu Days~

結希「転校生くん、実験結果は上々よ」

結希「生まれた子供は、あなたと同じく異常な魔力を持っている。あなたの魔力は遺伝するということが分かったわ」

卯衣「まさか私にも子供ができるだなんて思わなったけど・・・この子、きっと魔法使いに覚醒するわ。そんな気がするの」

結希「でも、まだまだデータは取らないといけないわ。母数は多ければ多いほどいいもの」

卯衣「そうですね。それじゃあ、転校生くん」

結希「私たちと」

結希・卯衣「「実験しましょ」」

BAD END 3 ~とある科学の継承実験~

もも「こんにちは、先輩!」

もも「今日も来てくれたんですね!うれしいです!」

もも「あっ、いけない。お客様、ご注文がお決まりでしたら、こちらのボタンを押してお呼びください!」

もも「えへへ・・・いちおう、マニュアル通りにしないと、あとで怒られちゃいますから」

もも「それで、どうします?なんでも注文してください!」

もも「今日はお客さんも少ないですから、ずっと先輩の相手していていいって言われたんです」

もも「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る後輩、桃世もも」

もも「今日も先輩に、ご奉仕ちゃいますからね!」

BAD END? 2 ~這いよれ!桃世さん~

智花「じゃーん!今日はハンバーグを作ってみたんです!どうですか?美味しそうですよね?」

智花「もう、顔が引きつってますよ!私だって、そういうのはわかるんですからね?」

智花「ほら、口を開けてください。時にはあきらめも必要ですよ」

智花「はい、あーん・・・どうですか?」

智花「ふふっ、ありがとうございます。その言葉が聞けて何よりです」

智花「急がなくてもご飯は逃げませんよ。はい、あーん」

智花「ハンバーグばかりもなんですし、おにぎりもどうぞ」

智花「はい、あーん・・・さすがに恥ずかしい、ですか?いいじゃないですか。ふたりきりなんですし、ね?」

智花「風紀委員もみていませんよ。だから、捕まったりはしません」

智花「ほら、口を開けてください。はい、あーん」

バタン

智花「転校生さん?・・・もう、また倒れちゃいましたね」

智花「・・・あれ?完全に意識がないんですか?おかしいなぁ」

智花「転校生さーん。もしもーし」

智花「・・・死んでる」

DEAD END 1 ~食撃の智花~

なぜ殺したし…

と、いうわけでBADEND集的なものでした。一部これHAPPYじゃね?ってものもあったけどそれはまあ・・・
このスレを見てグリモアを初めてくれた人がいるのはうれしいです。これからもグリモアSSを書いてくつもりなのでよろしくお願いします。
今回のコミュイベント終わったら次は代表選抜戦で。その次に見回り魔法少女だから・・・え、裏世界で見回り?
とはならないだろうなぁ・・・来月のレイドイベントになりそうな気がする。
悪夢を見たありすを慰めたい(使命感)

魅力的な娘が多いんで、この次は
安価SSをお願いしたいとこです。

―まただ。また戻った

 これで30回目だ。いつまで繰り返すのだろう。

 ・・・そんなことはわかっている。だれが原因なのかも、全部わかっている

 これは魔法だ。あいつが無意識に使っている魔法で、我々は世界を何度も繰り返しているのだ

 だけど、あいつにそれを気付かれてはならない。気付いてしまったら、あいつが意識して魔法が使えなくなるかもしれない

 ループのトリガーはわかっている。転校生だ。あいつが、奴のもとから去ったとき、ループが起きる

 だから、泳がせよう。私が手を下さなければならなくその時まで。

 観ておこう。聴いておこう。識っておこう。かのものの動きを

 こんどこそ、転校生を救うんだ。転校生を守るんだ―

 




















ミナ「ミナが、転校生を守るんだ」























 

―この世界は繰り返している。そう教えてもらった

 最初は、嘘だと思った。だけど、あの子の言ったとおりだった

 あの子の言ったとおりのことが起きる。まるで、予め決まっているかのように

 いえ、決まっているのだと思う。だから、私は行動した。あの人を手にいれるために

 どれだけ繰り返してもいい。どれだけ失ってもいい。最終的に、私の者になるのなら

 何度だって戦う。何だって使う。全てを私が支配する。勝利して、支配する、それだけです

 転校生さんを手に入れるために―

 






















ありす「お人形さん、私、がんばります。転校生さんは、だれにも渡さない」


























 

~洋館~

ありす「ここの奥に、食堂があるそうです。さっき、お人形さんが教えてくれました」

転校生「ありす・・・」

ありす「さっきはさっき、今は今です。ちゃんと、今まで通り接してください。私たちは、いつも通りの関係のままn」

ミナ「待て!サーヴァント、行くな!」

転校生「!・・・ミナ、どうしたの?こんなところで」

ありす「こんにちは、風槍さん。どうしたんですか?」

ミナ「ドールマスターよ。そなたの目論見はすでに見破っている」

ありす「・・・なんのことですか?」

転校生「おいおい、ミナ、どうしたんだ?ありすがなにか・・・」

ミナ「・・・ドールマスター、いや、楠木ありす。貴様、気付いているなッ!」

ありす「・・・何の話か、分かりません」

ミナ「とぼけるな。そうでなければ、都合よく何度もサーヴァントのもとに現れるわけがないだろう」

転校生「え?え?」

ありす「・・・もしかして、あなたも、なんですか?」

ミナ「我が魔眼はごまかせんよ。サーヴァント、其方には言わねばなるまい」

ありす「・・・そうですね。言っておきましょうか」

 




















「「この世界はループしている」」





























 

転校生「え、あ、ああ!時間停止のことか!あれは」

ミナ「違う。そっちじゃないんだ」

ありす「4月1日を迎えるまでに、世界が繰り返しているんです。そうだよね、お人形さん」

クレプリ「・・・そうさね。なんでかわからんが、オレっちには効いてないんだがな」

ミナ「おそらく、人間もしくは生き物にしか効かないのであろう」

転校生「じゃあ、ありすは・・・」

ありす「今までの事件、すべて起こることを知っていました。だから、ありすは転校生さんを助けられたんです」

転校生「・・・そっか。ありがとう、ありす」

ミナ「おい、まだ事件は終わってないぞ」

転校生「え?」

ありす「・・・どういうことですか?」

ミナ「この世界は31回目だ。我が何を言いたいのか、わかるか?」

ありす「・・・」

ミナ「30回目の事件は、お前が引き起こしたんだよ。楠木ありす」

転校生「!」

ありす「・・・知ってますよ」

転校生「ありす、君は・・・」

ありす「その私と、今の私は違います。ありすは、転校生さんを傷つけたりなんか・・・」

 



















ミナ「では、貴様が持っている弁当を、全て一人で食べてみろ」



























 

ありす「!」

クレプリ「おいおいおいおい、どこまで知ってるんさね、お前は」

ミナ「前の時には気づかなかったから、今回はずっと、観させてもらった。南智花と同じ作り方をしたおにぎりが、ひとつだけ混じっているはずだ」

ありす「・・・それが、どうかしましたか?」

転校生「!?」

ミナ「ほう、開き直ったか」

ありす「なんで私が、この場所に来たかわかりますか?」

ありす「ここには、お友達がたくさんいるんです。あなた一人ぐらいを相手にするのは、造作もないくらいの、ね」

ありす「それに、多少人数をそろえたところで、わたしの軍勢にはかないませんよ」

ミナ「笑止!我が何の策も持たずにこの場に来たとでも思っているのか?」

ミナ「何も準備せず、ただのこのことやってきただけの馬鹿だと思っているのか?」

ありす「自信過剰なあなたなら、ありそうですけど」

ミナ「我が自信過剰、か。確かにそうだった。かつてはな」

ミナ「・・・ミナは、弱い。天文部のみんなとクエストに行ったって、弱っているところを仕留めるだけだった。みんなが、ミナのために弱らしていたんだ」

ミナ「だから、ミナ一人じゃ何もできない。でも、一人じゃなかったら、みんながいたら、なんでもできる」

ミナ「ミナは、一人で来たわけじゃないぞ」

ミナ「チェックメイトだ。ドールマスターよ」

 





















律「くらえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


























 

ありす「あう・・・耳が・・・お人形が・・・全部・・・」

クレプリ「あ、頭がくらくらする・・・い、いつの間に・・・」

ミナ「昨日の夜の時点で、招集をかけておいた。そして、潜んでいたのだ。お前が入ってくる前にな」

律「うっしゃ!うまくいった!」

シャルロット「さて、楠木さん。あなたがやろうとしたことは、決して許されることではありません。悔い改めなさい」

ゆかり「転校生くんが無茶しても止めないのは、転校生くんに信用されるため、だったのね」

聖奈「本当に、人とはわからないものだな。かつてお前に追い詰められた私が、今はお前を追い詰めている」

怜「楠木。お前は間違えたんだ。・・・いっしょに、やりなおそう」

ありす「・・・そんな、そんなこと・・・・は・・・無理ですよ。そんなことしても、転校生さんは私を見てくれないじゃないですか」

ありす「私はもう、もどれないんです。最初から、『こちら側』にいたんですよ」

ありす「南さんよりも早く、だれよりも早く、来ていたんです」

ありす「あの時から、ずっと・・・」

~智花事件の前日~

ありす(朝ごはん食べ損ねちゃった・・・)

ありす(お腹すいたなぁ・・・なにかないかな・・・)

ありす(あ、調理室・・・なにかあるかも)

ありす(・・・あった、おにぎり)

ありす(誰も、いないよね・・・)

ありす(ごめんなさい。つまみ食い、しちゃいます)

ありす(・・・ふぅ)

ドクン

ありす(あれ?)

ドクン

ありす(なんだか、頭が・・・)

ドクンドクン

ありす(・・・あ)

ありす(なんだろう、この気持ち・・・転校生さんが、欲しい)

ありす(どうして?こんなにあの人が欲しいの?ダメだよ、そんなこと考えちゃ・・・)

ありす(だめ、だめ・・・)

ありす(今日は帰ろう。体調が悪いから、早退しよう・・・)

・・・

智花「ふう、まさか買い忘れがあったなんて・・・あれ?おにぎりが減ってる?試作品だったから心配だったんだけど・・・」

智花「誰か食べちゃったのかな?まあ、だれも倒れてないし大丈夫だよね。・・・私もたーべよっと」

ありす「もう、抑えられないんです。転校生さんが欲しくてほしくてたまらないんです」

ありす「この欲望に逆らうと、頭が割れそうになって、許してくれないんです」

怜「狂った姫様。お前は気付いていたのだろう?ならば、食べる前に止めればよかったんじゃないか?」

クレプリ「・・・ループは、南智花事件の朝まで遡るんだ。だから、ありすをその時点ですでに食べちまってるんさね。だから、ありすをどうこうすることは無理だったんさね」

ありす「・・・だから、最後まで抵抗します。ありすは諦めません。転校生さんを、手に入れるんです」

転校生「・・・苦しかったんだね」

ありす「え?」

転校生「頭が割れそうになった、ってことはさ。抗おうとしたんだよね。だけど、それに耐えられなくなった。そうだろ?」

怜「・・・そうなのか?」

ありす「・・・」

クレプリ「そうさね。ありすはずっと戦ってきた。だけど、もう限界なんさね」

クレプリ「だから、どうすることもできない。誰かに相談することもできない。できるのは、ただ、少年を手に入れるためにと、自分に言い聞かして動くことだけさね」

ゆかり「そんな、何か治療法があるはずよ!」

シャルロット「神は、乗り越えられるものにしか試練を与えません。あなたは、乗り越えられるはずです」

ミナ「そなたが望むのであれば、我らは手を貸そう。手を伸ばせ、ドールマスターよ」

怜「楠木・・・おまえはやりなおせるんだ」

ありす「いや、です・・・もう、あんなに痛いのは嫌なんです」

ありす「自分を抑えて、あんな目に合うのは、もう、嫌なんです!」

ありす「ありすは、ありすには、もうこれしか方法がないんですよ!!!!」

律「・・・じゃあさ、もう一回食ってみるとかは?ほら、智花のおにぎりが原因なら、智花のおにぎりで治るんじゃね?」

ありす「え?」

ゆかり「たしかに、試してみる価値はあるかも」

怜「毒を以て毒を治める、か」

聖奈「でも、そんなものここには・・・あるじゃないか。転校生、楠木を抑えろ」

転校生「はい、確保。ちょっとおとなしくしててね、ありす」

ありす「え?え?あ、あの、いやなよかんが・・・」

怜「狂った姫様、件のおにぎりはどれだ?」

クレプリ「あー、えっとだな、たしかこれさね。まあ、間違ってても全部食わせりゃどれかは当たるさね」

ありす「く、クレプリちゃん・・・あの・・・そ、それ・・・」

クレプリ「ごめんな、ありす。オレっちもありすの意思を尊重したいんだけどな、ありすの身体の方が大事なんさね」

怜「大丈夫だ。経験上、智花の料理は苦しいのは一瞬だからな」

ゆかり「起きるのに3日かかるけどね」

ありす「や、や!転校生さん、助けてください!」

転校生「いやーむりだなー、ありすがかわいいから無理だなー」

シャルロット「神よ、迷える子羊に祝福を」

ミナ「覚悟せよ、ドールマスター」

聖奈「では、口を開けろ」

ありす「い、い、」








「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」














 

~学園~

掲示板『南智花 3ヶ月の料理禁止』

紗妃「全ての発端は、南さんの料理でしたか」

卯衣「調べてみたところ、転校生くんを襲った人たちはみんな、(私以外は)南さんの料理を食べていたらしいわ。・・・恐ろしいわね」

ノエル「あはは、こんなことになるなんてね。ある意味平和になったのかな?」

イヴ「二度と、悲劇を繰り返さないためにも、必要なことですから」

さら「ありすちゃんは、しばらくお部屋で休むんですよね」

ゆかり「ええ。あの娘には療養が必要だわ。だけど、うれしいこともあるはずよ」

さら「どうしてですか?」

ゆかり「だって、そのあいだの看病は全部転校生くんがやってくれるんだもの」

卯衣「ちょっと南さんに料理のお願いをしてくるわ」

紗妃「ダメです。検閲のために風紀委員が確認をしてからです」

ノエル「・・・こうはならないようにしようね、お姉ちゃん」

イヴ「え?」ケイタイトリダシポパピプペー

ノエル「・・・お姉ちゃん、しばらく距離を置こっか」

イヴ「え、の、ノエル?何を言ってるの?折角仲直りしたのに・・・」

ノエル「・・・あたしが、あたしが仲直りしたかったお姉ちゃんはこんなんじゃないよー!」

イヴ「ノエル!?ノエル!?か、カムバーック!!」

さら「あとでありすちゃんのお見舞いに行ってもいいですか?」

ゆかり「大丈夫よ。別に、容体がひどいってわけじゃないからね。大事を取ってるだけで」

ありす「ごめ・・・さぃ・・・こぅせ・・・さ・・・」

転校生「いいよいいよ。僕が動けない間も、ありすがいっぱい看病してくれたからね~。そのお返しだよ」

クレプリ「まあ、4日寝込むだけで済んでよかったな。そういや、雀は大丈夫だったのか?」

転校生「あの子もかなり頑丈だからね。今はピンピンしてるよ」

ありす「ぁゃま・・・ぃと・・・」

転校生「それも、ありすが元気になってからだね。はい、ありす。あーん」

ありす「ぁーん・・・」

ミナ「・・・どうやらループは起こってないみたいだ。我らは危機を脱した」

転校生「そうなの?それはよかった。ミナも、お疲れさま。ありがとうね」

ミナ「別にいいよ。だって、ミナもいままでサーヴァントにたくさん助けられてきたから。たまには、これくらいしないと」

転校生「そっか。それじゃ、これでいつも通りか・・・」

クレプリ「おいおい、まだおわっちゃいねぇぜ?少年には答えを出すっていう仕事が残ってるんだからな」

転校生「・・・そうなんだよなぁ。本当、どうしよう」

ありす「・・・転校生さん」

転校生「ん?どうしたの?ありす」

ありす「・・・大好きですよ」

HAPPY END ~おかえりなさい~

~最終部 ありすの世界 完~

今回はここまで。自分、HAPPYENDで終わらないと満足できないんです。
ミナはループに気付いてたんで、>>215のメールとか>>687で転校生の動向を探ってたりしました。
一応、ミナ含んだBAD END13もありましたが、転校生の目のハイライトさんがどこかに行ってしまってるので、ミナは好ましく思ってませんでした。
安価はなぁ、臨機応変に書けないんで、難しいかなぁと。人物安価で里中さんとかレナとかが出た瞬間詰むし。もうちょい経験を積んでからということで。
あとは今夜にでももう一つだけエピソードをやって、終わりにします。
次回は卯衣と転校生を同棲させようと思ってます。それはまあ、書き溜めが出きてからで。
ありすと幸せになりたい(結婚)

結局飯テロじゃねぇか!!
乙です
余裕があれば他キャラのifもみたいなーと思ってたり

無理強いはしないけどね

なるほど。答えはスタート地点にあったんですね。(白目)
自分も他キャラのifを見てみたいです。

何かすっげえ更新されてた
というかEDのタイトルがパロとは言えよく思い付くな
























ありす「おかえりなさい」
























ありす「待ってましたよ」

さら「3ヶ月ぶりですね」

ノエル「もう、こーんな美少女たちをまたせるなんて、罪作りな人だね~お兄さんは」

秋穂「でも、しかたないよ。お仕事だったんだし」

春乃「どうせ、このままみんなに挨拶しに行くんでしょ?あんまし体力使わないようにね」

龍季「んじゃ、荷物預かっとくぜ。部屋まで持っていっとくからな」

アイラ「おう、少年か。久しぶりじゃの」

エミリア「もう少年って歳でもないでしょうに・・・」

アイラ「妾からすればみなまだまだひよっこじゃ」

あやせ「あらあら、でも肉体年齢的には・・・」

シャルロット「私が一番年上、となるのでしょうか」

ヤヨイ「まあ、年齢なんてどうでもいいじゃん。彼は彼で、アタシたちはアタシたちなんだしさ」

みちる「それで、これからどうするの?あいさつ回り?帰ってくるなり早々、君も大変だなぁ」

結希「あら、おかえりなさい。早かったわね」

天「もうちょい難航するもんだと思ってたけど・・・大丈夫だったの?」

ミナ「・・・え!?3ヶ月で早いのか!?」

恋「わっちらにしてみればずっと離れてたような気分なんじゃが・・・」

心「ごめんなさいごめんなさい!案外早かったななんて考えててごめんなさい~~!!」

梓「まー、その辺の感覚は人それぞれッスよ。科学者なんて何十年もかけて一つのプロジェクトを進めたりすることもありますし」

卯衣「お疲れさま。まだ挨拶する人はいるんでしょ?頑張ってね。もうひと踏ん張りよ」

イヴ「あら、戻ってきたんですね。おかえりなさい。今回はお疲れ様でした」

紗妃「報告は上がってますよ。と、いっても私たちの管轄ではありませんが」

風子「まーまー、こっちに回ってくるのもいくつかありますし、いいじゃねーですか。んでんで、お土産とかあります?」

真理佳「えっ、これは・・・なんですか?」

七撫「なにこれ、なんか不思議な形・・・ほんとになに?」

里菜「こいつのことだからどうせ適当に見たことないものをてきとーに選んで買って帰ってきたに決まってるさ」

ちひろ「そうなんですか~?そうなんですねぇ~」

萌木「えっと、これって、もしかして・・・い、いえ!私なんかが出しゃばってすいません!」

イヴ「別に誰も責めたりしてないじゃないですか」

風子「ま、これがなんなのかは後で萌木に聞いておきますんで、アンタさんはいってらっしゃいな」

小蓮「お、帰ってきたカ!遅かったネ!」

明鈴「待ちくたびれたアル!それでそれで、なんかおいしいものは!?」

レナ「・・・これ、おかし?」

ましろ「・・・白い恋人、ですか。ふふふ、ありがとうございます。北海道の復興も、随分と進んでるんですね」

絢香「んじゃ、戻ってきたお祝いでもしないとね」

花梨「んだば、たーんと飯作っとくからな。あとでちゃんと食べるんだぞ」

純「次はだれのとこに行くの?・・・ああ、あの人たちかぁ」

望「ま、せいぜい頑張れよ。あ、それと、飯食ったあとでゲーム大会するからな。ちゃんとこいよ!」

姫「あら、おかえりなさい。その顔ですと、今回もうまくいったようですね」

自由「ま、当然っちゃ当然っすよね。この人に手腕にかかれば、ね」

刀子「しかしまあ、無事で帰ってきて何よりだ」

千佳「お疲れー。んで、なんか今回は面白いものあった?・・・なるほど、もう渡したのね」

律「んじゃ、あとで見に行くか。ロックなやつだったらいいな~」

香ノ葉「ダーリーーーン!まっとったでーーーーー!!!!!」

ソフィア「はい、ストップです」

香ノ葉「ちょ、ちょっと、止めんといてーや!」

葵「ま、まあまあ、まだ彼も会わないといけない人がいるでしょうから、ここは抑えて、ね?」

香ノ葉「ぐぬぬ、たしかにそうやけどぉ・・・3ヶ月も会えんかったんやし・・・え?抱き着きオッケー?よっしゃ、それじゃあ、ダーリーン!おかえりーーー!!!!」

ゆかり「あはは、いつも通りだね」

もも「あたしも抱き着きたいです!ていうか抱き着きます!」

ゆえ子「そのあたりにしてあげないと、動けなくなってしまいますよ」

虎千代「お、戻ってきたか。報告は届いてるぞ」

薫子「外交担当さん、お疲れ様です。首尾は上々・・・文句なしですわ」

聖奈「予算もかなり抑えられているしな。・・・もう少し使ってもよかったんだぞ」

チトセ「まあ、そこは彼の性分だからいいとして・・・とりあえず今は休ませてあげましょ」

初音「んじゃ、これ使うか?如月とウチで共同開発したお掃除車いす!」

沙那「それ、この前暴走して守谷さんが空のかなたまで飛んで行ったやつじゃないですか」

寧々「卯衣ちゃんが救出しに行ったもんね」

初音「あれから調整したから!今度は大丈夫だから・・・って逃げるな!おーい!」

エレン「どうした、随分と疲れているな」

月詠「・・・ああ、あの車いす・・・やめてよ、思い出させないでよ」

メアリー「人間ロケットになってからな、おめー。あのまま宇宙まで飛んでってたら面白かったんだがよ」

月詠「ツクに死ねって言ってんの?」

焔「でもお前、すぐに乗せられるからなぁ。二重の意味で」

浅梨「もうすべて諦めちゃっていいんじゃないですか?」

月詠「ツクにだって人権はあるんだからね!?」

鳴子「ところで、また新しいものを開発しているようだけど・・・やっぱり乗るのかい?」

月詠「乗らないわよ!乗ってたまるもんですか!」

エレン「死亡フラグがビンビンだな」

つかさ「だが、ここまで頑丈になるとは思いもしなかった。あとで相手をしろ」

月詠「死んじゃうから!いくらツクでも死んじゃうから!」

智花「あ、おかえりなさい!」

夏海「おかえりー。3か月ぶりね。んでんで、どうだったの?」

怜「・・・なるほど、そうか。わかった。さすがだな、お前は」

智花「それで、この後のご予定は?」

夏海「・・・ふーん、あたしたちであいさつは最後、か」

怜「と、いうことは、もしかして探してたのか?そうだったらすまない」

夏海「いいじゃんいいじゃん。こいつはそーいうのも含めて楽しんでるんだし」

怜「そうなのか?」

智花「まあ、何でも楽しめるのはいいことですよね」

夏海「んじゃ、智花。いつものあれ、やっときなさいよ」

怜「そうだな。頼んだぞ、観光大使」

智花「え、ええ~、また~?・・・わかったよぅ。こほんそれじゃあ、南智花、やります!」
























智花「魔法共和国へようこそ!」














TRUE END ~グリモワール魔法共和国へようこそ!~

以上です!グリモアは智花に始まり智花に終わる。メインヒロインだからね!転校生さん、メインですよメイン!
さて、これで終わりのつもりでしたが、まだまだifが見たいとの声が挙がってて、うごごごご。
さ、最後に全員出したから全員分書いたってことで、ダメですかね?ダメですよね。知ってます。
と、言うわけで、安価に挑戦してみようと思います。初安価です。
このレスの直下のキャラのifを頑張って書いてみます。シチュも書いてあったら嬉しいです。
ありすありあり(合言葉)

と、いうわけで
キャラ安価↓1

絢香

やべ、シチュ書いてないや…
心が読めて疲れてる絢香を癒す的な感じでお願いします

もう終わり...と思ったらifがあるのか!
楽しみだ

怜がもし、「こっち側にいたら」をお願いします。





















絢香「ただいま~」























 

絢香(28)「って、誰もいないんだけどね」

絢香「はぁ、疲れた・・・なんなのよ、ドッキリ大成功~って!ふざけんじゃないわよ!」

絢香「んなもん全部読めてんだっての!ドッキリに引っかかってるふりするこっちの身にもなれっての!」

絢香「なーにが『見事に引っかかってくれました!』よ!わざと引っかかりに行ったんだっての!アタシの演技力舐めんな!」

絢香「・・・はぁ、明日オフだったよね」

絢香「・・・よし、愚痴るか」

絢香「携帯取り出しポパピプペーっと・・・この歌も何年前なんだって話よね」

絢香「・・・もしもし?あたしよあたし。あんた、明日暇でしょ?」

絢香「んじゃ、今から飲みに行くわよ。場所はいつものとこで。うん、そんじゃ、またあとで」

絢香「さーて、何着てこっかなー」

~三星飯店 個室~

絢香「んぐ・・・んぐ・・・んぐ・・・ぷはっはぁああ!うまい!最高!ほらほら、あんたも飲みなさいよ!」

絢香「このトップアイドル様のお酒が飲めないっての?まさかそんなこと言わないわよね~」

絢香「よろしい、そんじゃ、ぐぐいっと・・・よっ!いい飲みっぷり!」

絢香「いやー、あんたはマジで裏表なくて楽だわー。だって普段から喋ってることと考えてることが完全一致してんだもん」

絢香「んでんで、あたしのマネージャーさん。なんであんたにはドッキリの件がま・わ・っ・て・な・い・の・よ~!」

絢香「あんたまで回ってたら『ウチのマネージャー、すっごくわかりやすかったんで~』で通せたのに!」

絢香「もうーーーー!!!!!!!!!」

絢香「・・・ふぅ、すっきりした」

絢香「あー、叫んだら喉乾いた・・・生追加しよっと」

絢香「あれ、どしたの?そんな耳抑えて・・・『ボイトレしてるアイドルのマジ叫びはキツイ』って?」

絢香「・・・ごめん」

絢香「でーもさー、アンタもよくあたしのマネージャーなんかやる気になったわよねー」

絢香「だってさー、あれよー?あんた英雄よー?世界中どこに行っても歓迎される人類の救世主よー?」

絢香「メシアよメシア。ユダヤ人もびっくりよ。だってメシアは日本人だったんだからー」

絢香「え?この話25回目?回数なんかどうでもいいでしょ!それよりもさー」

絢香「あんただったらもっといいとこ就けたでしょーって話よ」

絢香「いくらさー、人を支えるのが好きですーだなんて言ったってさー、限度ってもんがあるじゃん」

絢香「ちょっとー、聞いてんのー?」

絢香「でもさー、おかげであたしはすっごい助かってんのよねー」

絢香「この前の握手会の後もさー、すぐに雰囲気察してくれたしさー、帰ったらアタシの好きなご飯作ってくれたしさー」

絢香「あんたはあたしの嫁か!なーんて、あはははは!」

絢香「・・・はぁ」

絢香「もー、あたし今いくつだと思ってんのよ。28よ28。それなのにまだ頭撫でられてさー」

絢香「子供かっての。あ、止めないでね。んでさー、あたしの本性知ってんのアンタだけじゃん?」

絢香「だからさー、もうこんな姿見せれるのもアンタしかいないのよねー」

絢香「・・・ま、明後日からはまたアイドル絢香に戻るから」

絢香「今日だけは許してよね。・・・これも前に言った?細かいことは気にすんな!」

絢香「ま、そーゆーことだから、これからもよろしくね」

絢香「あんたのおかげで、アタシもまだ楽しくアイドルやれてるからさ」

絢香「・・・アンタがいないと、あたしはもうだめなのよ」

絢香「んじゃ!そういうことで、もう一杯だけ、もう一杯だけだから!」

~翌日~

絢香「う”う”・・・ぎぼぢわ”る”い”・・・・」

絢香「あ”?ああ・・・みそしるね、ありがと・・・」

絢香「・・・あ”あ”~、生き返る~」

絢香「ああ・・・・もうあたしだめだわ。アンタがいないとダメだわ」

絢香「・・・え?前も同じこと聞いたって?しかも15回目?よく覚えてるわね、そんなこと」

絢香「はぁ・・・あたしももうアラサーだしさぁ、そーいうのも気にしてるわけよ」

絢香「そりゃね?かの346プロには30とか31とかでアイドルしてたのもいるけどさあ」

絢香「最近ね、ファンレターの中にね、たまに混じってるのよ。そろそろ結婚しないんですかって書いてるのが」

絢香「あたしだってしたくないからしてないわけじゃないのよ!できるならしてるわよ!」

絢香「でもアイドルだからさ~、うう~、ファンは裏切れないし~・・・」

絢香「・・・あれ、もう帰るの?んじゃ、はい、ウィッグ。いつも通りバレないように女装してね」

絢香「そんじゃ、また明日」

絢香「・・・もう、鈍感よね」

絢香「あたしの魔法が、心を読むんじゃなくて、心を伝えるものだったらよかったのにな」

絢香「しかも、結婚催促が、ねぇ・・・これで隠してるつもりなのかしら」

『差出人:かみなぎとき』

~三星飯店~

怜「それで、皇と転校生・・・じゃなかった、マネージャーはどうなんだ?」

智花「全然進展してないみたいだよ。少なくとも本人たちの関係は」

夏海「んー、もうファンとかもろもろも気づいてるようなものなんだけどなー」

月詠「さっさと結婚しろよこいつらみたいな雰囲気でてるもんね」

ゆかり「まあ、仕方ないっちゃ仕方ないのかもしれないけど。だって、マネージャーの方は鈍感だし、皇さんはプロ意識強いし」

夏海「さっさと結婚してくれればあたしらも楽なんだけどね」

怜「ああ。ファンレターにみせかけた結婚催促状を送らなくて済むからな」

智花「え?あれ見せかけのつもりだったの?」

ゆかり「あれをファンレターって言い張るなら年賀状もファンレターになるわよ」

怜「え?」

月詠「いや、露骨すぎだから。たぶん向こうも気づいてるんじゃない?」

怜「な、なんだと!?そんなはずはない!全然バレてないはずだ!なんせあれだけ偽装しているのに!」

夏海「あー、怜に任せたのが失敗だったわ。知ってたけど。転校生並みに嘘つけないし」

~1年後 ライブ会場~

絢香(29)(ついにあたしも引退か・・・長かったなぁ)

絢香(魔法使いになって、アイドルと学生兼任して)

絢香(トップアイドルになって、あいつと会って・・・)

絢香(いままでずるずると先延ばしにしてたけど、今日こそは言ってやるんだから)

絢香(ま、とりあえずはライブに集中ね)

絢香「よし、行ってきます!」

・・・

絢香『みんなーっ!今日は絢香のライブに来てくれてありがとーっ!』

絢香『今日で最後になるのは寂しいけど、最後まで全力でやるから、楽しんでいってねー!』

絢香『それじゃあ一曲目、いっくよー!』

絢香「ふぅ・・・あ、水分ありがと」

絢香「あんたも今日で最後だし、きびきび動きなさいよー」

絢香「・・・どしたの?アタシの顔に何かついてる?」

絢香「え?顔つきが変わったって?」

絢香「そりゃあ最後だからね。引退ライブぐらい、キリッとしなきゃ」

絢香(もう、なんでこんなとこでは鋭いのよ!・・・まあ、知ってるけど)

絢香(そんなアンタだからあたしは・・・)

絢香「・・・にしてもMC長いわね。後輩たちに任せたはいいものの、そんなに盛り上がってるのかしら?」

絢香(ついに、最後だ。多分これがあたしの人生、最後のステージ)

絢香(人生で一番最高のステージにして、すぱっと断ち切るのよ)

絢香(あたしと、アイドルの因縁を・・・)

絢香『ついに最後の曲になりました』

絢香『今まで、アイドルやれて、本当に楽しかった』

絢香『魔法使いやりながらアイドルだなんて、本当にできるのか不安で不安で仕方なかったけど、私は今、ここに立ってる』

絢香『こうやって、たくさんの人に応援されてる。みんなの歓声(こえ)が聞こえてくる』

絢香『絢香は、わたしは、アイドルになって、本当によかった!』

絢香「だから!最後の曲も!全力で行くよっ!」

絢香(・・・終わった。これで、終わりだ)

絢香(でも、まだ。まだ、アタシにはやるべきことが残ってる)

絢香(人生大一番の勝負が、残ってるんだから)

絢香(・・・来たわね)

転校生「絢香、お疲れさま」

絢香「ん、あんたもお疲れさま。いままでありがとね、ずっと支えてくれて」

転校生「いいんだよ。何度も行ったと思うけど、僕は人を支えるのが好きなんだ。いろんな人に夢と希望を与えるアイドルの、サポートができるなんてこの上なくうれしいんだよ」

絢香「・・・そうよね、あんたはずっと、本心でそれを言ってるのよね」

転校生「君の前では、嘘は通じないからね」

絢香「それは関係ないでしょ。そもそも嘘をつくの苦手なくせに。でも、そんなアンタだから、アタシは今までやってこれた。そんなアンタがいたから、アタシはいままでここに立っていられた」

絢香「アンタがいたから、ずっとアイドルを続けられたのよ。だから、ありがと」

転校生「・・・僕の方こそ、ありがとう。こんな素敵な人の支えに慣れたこと、こんなにファン想いなアイドルを支え続けれたこと、そして、アイドル皇絢香の最後を一番近くで見せてもらったこと。全部に感謝してるよ」

絢香「もう、くっさいこと言うわね。・・・だけど、さ。一つ、やりたいことがあるの。聞いてくれる?」

転校生「うん?いいよ」

絢香「ありがと。えっとね、アタシはもうこれでアイドルは終わりなわけだけどさ、あんたはまだ仕事、続けるんでしょ?」

転校生「まあ、一回携わった仕事だし、やめるつもりはないけど」

絢香「だからさ、アンタが今まであたしを支えてきてくれたように」

 























絢香「アンタのこれからの人生を、アタシに支えさせてよ」
























 

転校生「・・・えっと、どういう意味?」

絢香「え、い、今の伝わってないの!?」

転校生「え、ええ・・・そんなこと言われても、まるでプロポーズだなーくらいにしか・・・」

絢香「・・・なんだ、ちゃんとわかってんじゃん」

転校生「え?」

絢香「んじゃ、もっとはっきり言ってあげる」

 






















絢香「あたしを、皇絢香をお嫁にもらってください」





























 

転校生「・・・そっか、よし、わかった!結婚するか!」

ガタン

転校生「ん?」

夏海「きたーーーー!!!!!スクープよスクープ!大スクープよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!会場のみんな、聞いたわねーっ!?」

絢香「え?え?ど、どういうこと!?」

夏海「絢香とマネージャーが、やっと結婚するのよーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」

転校生「ま、まさか・・・ぶ、舞台を見に行こう!」

絢香「え?え?ちょ、ちょっと!」

「あやかちゃーん!けっこんおめでとーーー!!!」

「マネージャーーーー!絢香ちゃんを泣かせんなよーーーーー!!!!!」

智花「結婚おめでとうございます!絢香ちゃん!そして、転校生さん!」

怜「まったく、長すぎだぞ」

月詠「ま、終わりよければ・・・よね」

ゆかり「そうそう」

絢香「な、ななななな・・・なんで控室がモニターに映ってんのよーーー!!!!!」

夏海「あはははは!!!!!ドッキリ大成功!!!!!!今度こそ絢香にバレずに遂行して見せたわよーーーーー!!!!!」

転校生「あ、あはははは・・・よし、おまえらーっ!よく聞けーッ!今まで絢香を応援してくれてありがとう!!!だから、これからは僕に任せろーーー!!!!」

「やろーーーーー!!俺たちの絢香ちゃんを任せたぞーーーーー!!!!」

絢香「あ、あんたも何言ってんのよ!・・・あーもう!」

絢香「あたし、皇絢香は、この人と幸せになります!!だからみんな、これからもあたしたちのこと、応援しててねーっ!」

TRUE END6 ~THE IDOLM@STER GRIMOIRE GIRL LAST LIVE~

絢香きたキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

今回はここまで。リクエストしてもらったシチュを錬金したらこんなのになったんですが、ちゃんとご要望にお応えできていたでしょうか?
前回が転校生からのプロポーズだったので、今回は逆に向こうから・・・ということで。
え?絢香ならファンの思考を呼んで気付いてるだろうって?こまけぇこたぁ気にすんな!
・・・やばい。いっさいありすの話題が出てきてない。BADEND集以外だと初めてじゃないかな、コレ。
ありす分が足りないよぅ・・・あ、ちなみに私、アンケートですが、ありす、結希、風子、卯衣、さらの順番にだしてます。ありすの五連星にしたかったけど意味ないって書かれてたので。
絢香の裏をかいてみたい(●)<第三の目!

安価取った者ですがありがとうございました!
ゲームで絢香に中々巡り会えなかったので満足です

おまけ 即興でありす小話

ありす「んしょ・・・・んしょ・・・」

転校生「ありす、何作ってるの?・・・おっ、てるてるぼうずか」

クレプリ「梅雨だからなー。こう雨ばっかだと人形も傷みやすいんさね。それに・・・な?」

ありす「ぁ、あしたの・・・・おでか・・・・しみぇす・・・から・・・」

転校生「そっか。そうだね。僕も楽しみだ。・・・よし、僕も作るとするか!」

クレプリ「んじゃ、オレっちもいっちょやるか!」

ありす「ぁ、材料は・・・っちに・・・」

転校生「よーし、頑張るぞー」

クレプリ「これ並べて親子みたいにするさね。ありすと少年の間に、オレっちのを入れてな」

ありす「・・・!?」

クレプリ「おやおや~、少年との幸せな未来を想像しちまったのか~?んもう、ありすはかぁいすぎさね!」

ありす「め、めっ!」

転校生「・・・すごい、顔を刺繍してる。・・・僕そっくりに」

小ネタ 完

安価はお一人様一回までということにしときます。じゃないと際限なくなりそうなので。
↓1で好きなキャラをば。シチュもあったらうれしいです。


ありす分の不足はいけないな
ありす、さら、秋穂、寧々、ミナに入れたなぁ

あれ平均年齢が・・・

卯衣を交えると平均年齢が5下がり、
アイラを入れると62.4上がるという事実
あ、安価ですがキャラ安価以外は下にどんどんずらしてください。
と、いうことで再度↓1
既に出てたら無効で

イヴ・風子・ゆえ子・卯衣・梓に入れました

のでイヴ・風子は√書いてもらったのでゆえ子か梓で

梓なら忍者の里に婿入り→ちゃっかり免許皆伝してる転校生君が梓の独白告白を聞いてしまう

ゆえ子なら既に交際済みのある日予知で転校生君が(劇の台詞等で)「別れよう」or他の子に「結婚しよう」と言う未来を見て色々


ありす×5に投票したけど無意味だと気づいたのはその後だったw

やべっ、別に卯衣交えても平均年齢は5歳下がるわけじゃないじゃん
夜は論理的思考能力が下がるから許してクレメンス
ifは今日中にやろうと思ってます

待ってる
アンケは
もも、風子、自由、ノエル、姫だったかな
ごめんね?

 

























ゆえ子「転校生さん、こんにちは」


























 

ゆえ子(20)「あ、恋人さんと呼んだ方がいいですかね?それとも、だーりんとか」

ゆえ子「・・・どちらもゆえのキャラに合っていないような気がするので、やめておきます」

ゆえ子「それでですね、ゆえはちょっと甘えたい気分なんです」

ゆえ子「そんなわけですから、年下の彼氏さんが甘えさせてくれると嬉しいんですが」

ゆえ子「・・・ダメですか?」

ゆえ子「それでは、存分に甘えさせてもらいます」

ゆえ子「ぐりぐり~」

ゆえ子(・・・これで、ゆえの魅力を再認識してもらわないと)

ゆえ子(ゆえの予知は不確定です。回避できるものばかりです)

ゆえ子(ですが、悪い予知に関してはなかなかにあたってしまいます)

ゆえ子(あんな未来にしてたまるものですか)

~ゆえ子の予知~

梓『先輩、お疲れーっス』

転校生『おいおい、もう先輩じゃないだろ』

梓『いやまあ、そうですけどね。なんせ、わざわざ里まで来てもらって、婿養子になってもらいましからね。・・・ま、でもそっちの方が呼びやすいんで』

梓『しーかーも、自分らの技術もすーぐ覚えちゃうじゃないですか。もう忍者の面目丸つぶれッスよ』

梓『ま、頭領は大喜びですけどね』

転校生『ああ、お義父さんか。まあ、ここに来る時から覚悟はしてたからね。こんなの智花の料理に比べればどうってことないさ』

梓『南先輩の料理を引き合いに出したらすべてがマシになりますよ』

転校生『・・・それで、さ。この後暇だろ?』

梓『はい、そうッス』

転校生『んじゃ、久しぶりにデートと洒落込もうか』

梓『え、いいんスか?先輩』

転校生『いいんだよ。僕のやることなんてたかが知れてるし、たまには普通の夫婦みたいなことをさせても罰は当たらないだろ?』

梓『・・・もしかして、聞いてました?』

転校生『いやー、なんのことかわからないなー』

梓『もう、先輩ったら・・・棒読みにもほどがありますよ。しっかし、あれが聞かれてたのはちょっと恥ずいッスね』

梓『・・・だから大好きッスよ、先輩』

転校生『僕もだよ、梓。絶対に君を離さない』

ゆえ子(この未来はつまり、転校生さんがゆえを捨てたということ。それは大変よろしくないです)

ゆえ子(だから、この予知を回避する。・・・すなわち、転校生さんをゆえの魅力で再度メロメロにするのです)

ゆえ子(そしてまずがプランA、庇護欲をかき立てる)

ゆえ子(ゆえのぼでぃーは発育が全然よろしくありませんが、ロリータコンプレックスの転校生さんにしてみれば大好物のはず)

ゆえ子(そういうわけで、こうやってささやかな胸を押し付けたり、足の上に乗っかったりしてるんですが・・・)

ゆえ子(ぜんっぜん効いてませんね。いつも通りの対応です)

ゆえ子(仕方ありません。プランBに切り替えましょう)

ゆえ子(・・・もう少しコシコシしてからで)

ゆえ子(さて、プランBです、ゆえが視た予知では服部さんが転校生さんと夫婦になっていました)

ゆえ子(つまり、服部さんさえ何とかしてしまえばこの予知は回避できるのです)

ゆえ子(そのためには、この魔法のステッキで頭をガツンと・・・)

つ名状しがたいバールのようなもの

ゆえ子(返り討ちになる未来しか見えません。予知はしてませんが)

ゆえ子(と、なると、どうしたものですか・・・向こうの動向をとりあえずチェックしましょう)

ゆえ子(さて、いま服部さんはというと・・・天文部ですかね)

ゆえ子(占星術の話をしに行くという名目で行ってみましょうか)

~天文部部室~

卯衣(2)「私のターンよ、ドロー。3を二枚廃棄し、ターンエンド」

梓(16)「自分のターン、ドローッス。ありゃ、そろいませんでした」

恋(15)「わっちのターン、ドロー!・・・ぬわあああああああああ!!!!JOKERあああああああああああああああ!!!!!!」

心(18)「わ、私のターン、ドロー!・・・ほっ、よかった」

[脱中二病]ミナ(15)「私のターン、ドロー。5を二枚廃棄し、ターンエンド」

ゆえ子「・・・なにしてるんですか?」

卯衣「見ての通り、ババ抜きよ」

ゆえ子「遊戯王じゃなくて?」

恋「それでジジ抜きも考えたんじゃがの、カードをそろえるのが面倒だったんじゃ」

ミナ「まあ、この部活馬鹿しかいないから」

梓「部長がそれをいいますか?ほらほら、千里眼は使わないんスか?」

卯衣「部長の第六感は非常に脅威よ。あの時はマジカル物理で乗り切ったけども、今度も同じことをできるかと言われれば確実にできないわ」

ミナ「さ、さすがに卒業したから!」

ゆえ子「な、なるほど・・・」

ゆえ子(しかし、今のところ服部さんにおかしな様子はありませんね。もしかして、あの予知そのものが間違っていた?)

梓「・・・あ、すいません、自分そろそろ時間がきたんで、ここらで失礼しますね」

恋「おう、行ってこい」

卯衣「頑張ってね」

ミナ「仕方ない。西原先輩、代わりに入ってくれますか?」

ゆえ子「え!?ゆ、ゆえがですか?・・・まぁ、いいですけど」

梓「んじゃ、ちゃちゃっと先輩んとこ行って用事終わらせて帰ってくるんで、そのあいだだけこれよろしく頼みます」

ゆえ子(しまった、承諾したら服部さんを監視できない・・・しかも転校生さんに会いに行くとのこと。これはまずいです)

ゆえ子(・・・あとで転校生さんに話を聞きますか)

ゆえ子(少し白熱してしまいました。さて、急いで転校生さんのところへ・・・ん?)

「先輩、本当にいいんスか?西原先輩もいるのに」

ゆえ子(なっ、ど、どういうことですか!)

「って言っても、これは仕方のない事だから。ゆえも許してくれるさ」

ゆえ子(何がしかたないんですか!浮気ですか、浮気なんですね!)

「まあ、自分としてはいいんですけど・・・」

「まあ、なにかあったらあとで甘いものでもごちそうするさ。とりあえず今はさっさと済ませちゃおう」

ゆえ子(な、ナニを済ませるんですか一体!?ゆえだってまだ処女なのに!)

ゆえ子(しかも、浮気を甘味ぐらいで許すと思ってるんですか!最低です、転校生さん!)

ゆえ子(ここは、ゆえが止めなければ。声をかければ、止まるはずです。声をかければ)

ゆえ子(こえを・・・かけれ、ば・・・)

ゆえ子(・・・ダメです。怖い。現実を知るのが、怖い。だってもう、逃げられなくなるから)

ゆえ子(声さえかけなければ、ただの勘違いで済むんです。そう、これはただの勘違いなんです)

ゆえ子(・・・転校生さんはこんなドジで貧相でちんちくりんな役立たずより、有能で気の回る服部さんの方がいいんでしょうか)

ゆえ子(ゆえが、諦めた方が、転校生さんのためなんでしょうか・・・)

ゆえ子(いけません、涙が・・・また転校生さんに心配をかけてしまいます)

ゆえ子(・・・西原ゆえ子はクールに去ります)

転校生「ん?誰かいなかった?」

梓「さあ?まあ、さっさと買い物済ませちゃいましょう。映画撮影用の服をありすちゃんに仕立ててもらうって言っても、材料がなければ意味がないッスから」

転校生「そうだね。しっかしなぁ、脚本者(双美心)を恨むよ、まったく・・・」

梓「学園祭の出し物に、自分がヒロインで先輩が主人公の忍者恋愛ものなんて、誰得なんスかねぇ。ていうか、天文部関係ないような気がするんスけど」

卒業生料理部(内容がかんけいないよう・・・ふふふ)

転校生「そのためにわざわざ分身の術とか身につけなきゃいけなくなったこっちの身にもなってよ・・・できたけど」

梓「マジで先輩すごいっすわ。魔法以外ならなんでもござれッスね」

転校生「まあ、ひ弱なゆえを守ってあげたいっていうのもあるけどね」

梓「おんや~、のろけ話っすか~?」

転校生「のろけ話だよ。さあ、お前に砂糖を吐かせてやるよ」

梓「んげっ、藪をつつくんじゃなかったッス・・・」

~ゆえ子の部屋~

ゆえ子(うう・・・ゆえはもういらない子なんです、二十歳にもなって嫌なことがあると布団にうずくまるダメな子なんです・・・)

ゆえ子(その上転校生さんにも捨てられて・・・浮気されて・・・うう・・・)

ゆえ子(こんなことなら、あんな人のこと好きになるんじゃなかった)

ゆえ子(好きになんてなってしまったから、こんなにも苦しいんです)

ゆえ子(転校生さんなんて、転校生さんなんて・・・)

ゆえ子(大好きなんですよ・・・だから、諦めきれないんです・・・)

ゆえ子(・・・でも、このままじゃいけないことはわかってます。きっぱりと、話を付けに行きましょう)

ゆえ子(それが、ゆえのためであり、転校生さんのためでもありますから)

ジャラ

ゆえ子(これは、転校生さんから誕生日プレゼントにもらったパワーストーン。・・・ゆえに勇気をください)

ゆえ子(転校生さんを、諦める勇気を)

~転校生の部屋~

転校生「ふぅ、一仕事おーわりっと」

梓「お疲れーッス。あ、この後どうするんスか?」

転校生「うちのお姫様のご機嫌を取らないとね。さっきよさそうなところに目星つけておいたから」

梓「この行き帰り中にッスか?やりますね~。いや~、西原先輩も、先輩に愛されてるッスね~」

転校生「いやー、それほどでもあるからねー。もはや、生涯ゆえ子しか愛さないと決めたから」

梓「でもありすちゃんは?」

転校生「ありすは妹的な娘的な姪っ子的なあれだから」

梓(向こうは絶対そうじゃないッスけどね)

「転校生さん、ゆえです。入っていいですか?」

転校生「ん?どうぞー」

ゆえ子「どうも・・・おや、服部さん。さっきぶりですね」

梓「あ、さっきはどうも。あ、これは自分お邪魔ッスね!そんじゃ、さっさと退散s」

ゆえ子「楽しかったですか?転校生さんとのデート」

梓「・・・はえ?」

ゆえ子「うすうす勘づいてはいたのです。ゆえでは転校生さんを満足させられてないと」

梓「え!?もうヤったんスか!?」

転校生「まだだよ。ゆえ、いったいどうしたの?なにかあった?」

ゆえ子「なにかあったもなにも、あんな浮気現場を目の前で見せられて、黙ってられるものですか!」

梓「・・・え?」

ゆえ子「しかも、しかも、しかも・・・ゆえの予知では、転校生さんと服部さんが夫婦になってました!それってつまりはそういうことでしょう!?」

転校生「ちょ、ちょっとまってくれ!誤解だ!」

ゆえ子「誤解なものですか!たかが甘味ごときで浮気が許されるとでも思っているのですか!最低です!」

梓「ん?もしかしてさっきの?」

ゆえ子「そもそも、ゆえは転校生さんとつり合いが取れる人間じゃありません。かたや運動も勉強もできカリスマもあるモテモテ男子、かたや根暗コミュ障ドジ貧弱脆弱無知無能女釣り合うはずがなかったのです」

ゆえ子「それに比べて、服部さんはとても優秀で転校生さんの傍にいるのにふさわしいお方です。ですから、ですから・・・」

ゆえ子「転校生さんなんか、服部さんと幸せになってればいいんですよーーーーーーっ!」

転校生「ちょ、ちょっと、ゆえ、待って、ゆえーーーっ!!・・・あ、こけた。ってそんな場合じゃない!」

転校生「つかまえたよ、ゆえ」

ゆえ子「離してください!人を呼びますよ!」

転校生「だーかーらー、全部誤解なんだってば!」

ゆえ子「なにがなんですか!あんな会話をしておいてですか!」

転校生「梓、もう喋るよ!」

梓「あー、これはしゃーないッスね。部長たちにはあとで自分から謝っときます」

ゆえ子「ま、まさか6股ですか!?」

転校生「だから違うっての!いい、よく聞いてね?」

転校生「君が見た未来は天文部で魔法祭向けに製作中の映画映画の内容で、実際に起こることじゃないんだよ!」

ゆえ子「・・・ふぇ?」

転校生「さっきまではその映画撮影用の衣装の生地を買いに行ってたんだよ。ありすに作るのをを頼んでるから」

ゆえ子「え、え、じゃ、じゃあ・・・全部ゆえの勘違い?」

転校生「そうだって言ってるじゃんか!」

ゆえ子「え?あ・・・あ・・・」

梓「あ?」

ゆえ子「あ、穴掘って埋まってますーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

梓「それはふたみんの持ちネタッスよ」

転校生「いや、心の持ちネタでもないから」

ゆえ子「うう、穴があったら入りたいです。むしろ自分で掘って埋まりたいです・・・」

心「ごめんなさい、ごめんなさい!勘違いさせるようなもの作っててごめんなさい~~~~!!!!!!」

恋「まあ、彼女持ちを主演に抜擢したわっちらもわっちらなんじゃが・・・いかんせん、女子しかおらんからの」

梓「それはそれで一部には需要があるッスけどね」

卯衣「・・・どういうこと?」

ミナ「卯衣は知らなくていい事だよ。知らないほうがいいと思う」

転校生「まあまあ、誤解は解けたんだし、いいじゃないか」

ゆえ子「ゆえは大恥さらしです・・・自分の彼氏より予知を信じてしまった大バカ者なんです・・・」

ミナ「でも、普段から女子の交流多いしさ。仕方ないんじゃない?」

転校生「・・・そうだね。こう、びしっと身を固めるべきだね。・・・よし、ちょっと待ってて。15分ぐらいで戻るから」

梓「ん?どこ行くんすか?」

転校生「生徒会室と風紀院室まで交渉に。それと、役所かな」

転校生「ただいまー」

ゆえ子「ドロー4」

梓「自分もドロー4ッス」

卯衣「私もよ」

心「ご、ごめんなさい!わたしもです!」

恋「わっちもじゃ」

ミナ「・・・うぇ!?4×5で20枚!?」

梓「いいじゃないっすか。それだけ持ってたらドローさせ放題ッスよ」

ミナ「こっから勝つのがまず無理だろ!」

卯衣「楠木さんはその手札から1位になれるわよ(※賞品が転校生と何かをすることのときに限る)」

転校生「・・・まあ、元気になったみたいでよかったよ」

ゆえ子「はっ!このままではいけません!なにか、なにかしないと・・・ゆえの価値が・・・お、お背中流しましょうか!?」

転校生「落ち着くんだ。・・・はい、これ」

ゆえ子「え?こ、これは・・・」

卯衣「婚姻届けね。・・・・・え!?」

転校生「さて、ゆえ。このままずっと君を不安にさせておくのは忍びない。と、いうわけで、だ」

 



















転校生「まずは籍、入れとこうか」























 

ゆえ子「え?え?・・・え?」

恋「思考が追い付いてないぞ」

梓「ふたみん、チョップ」

心「え!?え、えい!」

ゆえ子「ふぎゃっ!・・・はっ!転校生さんからプロポーズされた夢を見ました」

転校生「夢じゃないよ。さっきまでわざわざ交渉しに行ってたんだから。結婚するから許可くれって。風子とイヴを説得するのは大変だったよ」

ゆえ子「・・・ゆ、夢じゃ、ないんですね?ほ、ほんとのほんとに現実なんですね?」

転校生「現実だよ。ほんとのほんとさ」

 



























ゆえ子「う、嬉しいです・・・よろしく、おねがいします」



























 

~天文部部室~

梓「いやー、映画は大好評だったッスね!機材担当の宍戸先輩たちや衣装担当のありすちゃんに感謝ッス!」

結希「あれくらいなら問題ないわ。むしろ私も息抜きができてよかったくらいよ」

ありす「喜んでくれて、良かったです」

心「これで、天文部に部員が入ってくれるといいんですけど・・・」

恋「え?なんでじゃ?」

心「だ、だって、私は今年卒業だし、ずっと部員が私たちだけっていうのもいけないかな~って」

卯衣「・・・全然そんなこと考えていなかったわ」

梓「あー、そういやそうッスね。部員入れとかないと、この部もそのうち廃部になるかもしれませんもんね」

ミナ「そっか、いろいろ考えてくれてたんだ・・・ありがとう」

恋「そういや、発案者は心じゃったの」

心「い、いえ、私が何か最後に残せるものなんて、限られてますから・・・」

心「・・・それに、いい思いもできたでしょ?服部さん」

梓「・・・そうッスね。いい夢見させてもらいましたよ、まったく」

ミナ「・・・よし!打ち上げ行くぞ!卯衣、場所を手配しろ!」

卯衣「全員で行くと騒がしくなることを想定して騒げる場所を選んだわ。まあ、カラオケだけど、いいわよね」

結希「あら、カラオケね。私、歌には自信あるのよ」

ありす「わたし、持ち歌、ありますから」※『終わらないマリオネッテ』のこと。みんなも聞いたかな?

恋「よし、じゃあ行くか!」

梓「そッスね(・・・おめでとうございます、先輩。お幸せに)」

~転校生自室~

ゆえ子「しかし、まだ実感がありませんね」

転校生「そうなだよね。ただ紙に記入して、提出しただけだもんね。そのうちここで結婚式も挙げさせてもらえないかなぁ」

ゆえ子「け、結婚式ですか!?」

転校生「そ、結婚式。他の卒業生たちにも報告を兼ねて、ね」

ゆえ子「そうですね。報告も必要ですからね・・・えへへ、結婚式・・・おや?」

転校生「何か視えたの?」

ゆえ子「・・・はい。視えましたよ。・・・とっても幸せな未来が」

転校生「えー、どんなのだったの?」

ゆえ子「秘密です。・・・その未来が来た時に、お教えしますよ」

転校生「そっか。んじゃ、それを知るためにも、ちゃんと幸せにしてあげないとね」

ゆえ子「ええ、こんなゆえですが、よろしくお願いします」

ゆえ子(・・・きっと、あなたがいれば予知なんて必要ないです)

ゆえ子(あなたと一緒なら、未来なんて視なくていいんです)


―幸せな現在(いま)が、ゆえには在りますから―


TRUE END7 ~未来は未だ来ず、されど現在は現に在り~

今回はここまで。梓の方はちょっと難しそうだったので、ゆえ子の方で書かせてもらいました。
だけどそれだけだと申し訳ないので、リクエストされたシチュをちょっとだけ盛り込んでおきました。こんなんでよかったかな?
ゆえ子が18で、シャルロットの1つ下だという事実。アイラ並みの合法ロリじゃね?
ありすも出せたし満足です。やっぱりありすは天使だった。
ロングログボにSSRさらが来るぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!ログインしなきゃ(使命感)
ありすとバケツプリン作りたい(プリンに目を輝かせるありすかわいい)

おまけ 怜がこっち側に来ていたら

全生徒退学未遂事件前日

転校生「怜、起きてるー?」

怜「ああ、起きてるぞ。どうした?」

転校生「えっと、ちょっと頼みがあってね。実は学園長が・・・」

・・・

怜「なるほど」

転校生「それでだね、ちょっとドッキリを仕掛けようt」

怜「では、さっさと学園を出るか」

転校生「え?」

ゴスッ

転校生「か・・・はっ・・・」

怜「退学になろうとも問題ないさ。おまえは、私の家で過ごせばいい」

怜「こんな理不尽でお前の害しかない所に来る必要なんかないだろう?」

怜「さて、連れていくとするか」

「やっぱり、来ていたんですね」

怜「誰だ!」

「転校生さんが来る前に、ありすが来ていて正解でした」

怜「何を言っているんだ?転校生はここに・・・」

ありす「残念でしたね、それはただのお人形ですよ。転校生さんは、ありすが守ります」

ありす「『クレイジープリンセス!』」

クレプリ「隙だらけだぜ!ドララララララララララララララララ!」

怜「うわらば」

・・・

転校生(本物)「怜ー起きてるー?・・・寝てるのかな」

さら「それじゃあ、お手紙置いておきましょぉ!」

完!

と、言うわけで次のキャラ・シチュ安価。
↓1で好きなキャラを。すでにifでメインとして出ているのは無効です。ただしありすはオッケーです。

誕生日だし
秋穂見たいかなぁ
春乃とサプライズプレゼント用意してる感じで


復帰するのが遅かったせいでSSR望の突破素材と2枚目とれなくて萎えたけどさらもらえるからもうどうでもいいぜ

俺も望を覚醒できてないままだぜ!

乙、リクエストあざした
卯ノ助との旅……? 学園内しか行けないじゃないか!

>>1に感謝と敬意を表してありすにもアンケート入れてきた

 

























春乃「おい、そこのお前」



























 

春乃「お前だよお前。この画面の前に居るお前のことだよ」

春乃「残念ながらお前に秋穂の誕生会の様子を見せることはできないな」

春乃「ああ!?ちゃんと見せろだと!?何様だてめぇ!」

春乃「大天使秋穂が誕生日でキャッキャはしゃいでる姿をお前ごときにみせろだぁ!?甘い。いちごパスタより甘いわ。寝言が言いたいなら永遠に寝かしつけてやるよ!」

春乃「どうしても見たいっていうなら秋穂に1000000000回分投票してから来いやぁ!!!!!」

春乃「ああ!?もう投票期間は終わったって!?ゲートでも使って過去に戻れ!」

春乃「・・・そこまでしてみたいのね。わかったわ、仕方ない」

春乃「それじゃあ今から、地獄のバースデイ・イベント ジェノサイドパーティの始まりだ!」

春乃「いいか?ジューンブライド記念アンケートで秋穂に投票したお前は秋穂を狙っている虫として殺す」

春乃「秋穂に投票しなかったお前は秋穂に対する不敬罪で殺す」

春乃「そもそも投票していないお前は過去にさかのぼってでも投票して来い。そして殺す」

春乃「おまえら全員皆殺しだ!待ってろ、今そっちに行くからな!」

はるのんひっでぇ!

智花「あ、あわわわわ、なんか瑠璃川さんが怒ってるよ!どうしよ~」

夏海「殺人なんかさせるわけにはいかないのに!」

怜「くっ、しかし私たちには止める術がない。万事休すか」

ゆかり「まだあきらめちゃだめよ、何か方法があるはず!」

月詠「ここはツクの出番のようね」

智花「わ、私がカレーを作るとか!」

夏海「それでこの前ヤヨイが重傷負ったばっかりでしょ!」

月詠「無視しないでよ!」

怜「ああ、すまない。あまりにも頼りなかったのでな」

ゆかり「で、何?ふざけてたら殴り飛ばすわよ」

月詠「なんでこの学園の生徒たちはツクにこんなに辛辣なの?・・・ってそうじゃない。いい?よく聞きなさい」

月詠「復讐法っていうのがあるわよね。目には目を歯には歯をってやつ。つまり、姉には姉を宛がえばいいのよ!と、いうわけで同じ姉であるイヴを呼んできたわ!」

イヴ「え?ああ・・・はい・・・そういえば私、姉でしたね・・・・はは・・・」

怜「どうした冬樹!?目が死んでるぞ!」

イヴ「いえ、ここ1年ぐらいノエルとまともな会話をしてないので、危うく自分が姉であることを忘れかけてたところですよ・・・はは・・・姉失格ですね・・・」

イヴ「話しかけようとしてもすぐにどこかに行くし、隣に座ったら舌打ちされるし、部屋に行ったら居留守使われるし・・・」

イヴ「のえるぅ・・・どうしてなのぉ・・・のえるぅ・・・・」

月詠「・・・なんかごめん」

智花「・・・あ、転校生さん!いま瑠璃川さんは非常に危険な状態ですから、部屋にはいかないほうが」

コンコン

「合言葉を」

転校生「ALL FOR 秋穂」

「入ってよし」

智花「・・・あれ?」

~春乃の部屋~

春乃「さて、来たわね。こんな朝早くからありがと」

ありす「・・・ぇ・・・いじょぶ・・・ぇす」

ノエル「えっと、これで全員かな?」

さら「はい。龍季さんも呼んだんですけど、補習があるとかで・・・」

転校生「龍季は全然授業に出てなかったからなぁ・・・」

春乃「まあいいわ。それじゃあ、今回の計画を説明するわよ。っと、その前に」

さら「どうしたんですかぁ?」

ガチャ

春乃「何聞き耳立ててんだごらぁ!見世物じゃねーんだぞ!さっさと散れ!」

夏海「ひ、ひぇぇ~~~~~」

智花「ご、ごめんなさ~~~~いいい!!!!」

イヴ「のえるぅ・・・・」

怜「冬樹、ほら行くぞ!」

ゆかり「あ、因みに復讐法は復讐するための方法じゃなくて法律のことだからね」

月詠「え!?」

春乃「そこのお前もだよ!舐めてんのか!ああ!?」

春乃「こそこそと画面越しからのぞき見してんじゃねぇ!!!」

 






















ただいま音声が乱れております。しばらくお待ちください






























 

春乃「よし、んじゃ決まったわね。秋穂へのサプライズパーティー計画が」

転校生「おさらいすると、
『①ありすとさらとノエルがこの部屋でパーティーの準備をする』
『②春乃がプレゼントを買いに行く』
『③その間は僕が秋穂をひきつけておく』
『④途中で春乃が僕を追い返して、僕がプレゼントを買いに行く』
『⑤春乃が秋穂を部屋に連れてきてパーティ開始』
だね」

さら「頑張って飾りつけしますよぉ!」

ありす「がんばり、ます」

ノエル「えっへへ~、こーいうのはノエルちゃんにお・ま・か・せ☆☆★」

春乃「んじゃ、やることは決まったし、各自行動に移すわよ」

「「「「「おー!」」」」」

転校生「あーきーほ」

秋穂「ひゃっ!?あ、先輩!おはようございます!」

転校生「おはよう~。今日も元気だね。よかったよかった」

秋穂「はい、元気です!どうしたんですか?」

転校生「最近雨が多いからさ。人によっては体調をすぐ崩したりするからね。ちょっと心配になったんだ。しかし、これだけ元気なら大丈夫かな」

秋穂「はい、ご心配ありがとうございます。・・・あっ、あの、先輩!」

転校生「ん?どうしたの?」

秋穂「も、もしわたしが元気がなかったら、もしかして看病してくれてたり、します?」

転校生「春乃が忙しそうならするかな」

秋穂「お、お姉ちゃんはわたしが言って聞かせますから!」

転校生「仮定の話だよね?」

秋穂「え?あ、はい!・・・ゲンキナイッテコタエタホウガヨカッタカナ」

転校生「まあ、秋穂が本当に体調が悪い時なら、すぐにでも駆けつけるからね」

秋穂「ありがとうございます!・・・そ、その、先輩が風邪ひいたりしても、わたしが、看病しに行っていいですか?」

転校生「もちろん。歓迎するよ。その時は秋穂の作ったおかゆが食べたいな~」

秋穂「お、おかゆですか!?」

転校生「うん。あ、味噌汁でもいいかもね」

秋穂「お味噌汁を!?」

転校生「そうそう。体調悪い朝は秋穂の味噌汁を飲んで体を温めて・・・」

秋穂「毎朝わたしが作ったお味噌汁が飲みたいんですか!?」

転校生「え、いや、そこまでは言ってな」

秋穂「ふ、ふつつかものですが、よろしくお願いします!」

秋穂「えへへ・・・最高の誕生日プレゼントだぁ・・・」

転校生「だから、そうじゃないってば!落ち着いて!」

秋穂「ふぇ?」

 





















春乃「おい、転校生」


























 

秋穂「あ、お、お姉ちゃん・・・」

春乃「お前今あたしの妹に何を言ったぁ!?言ってみろごらぁ!」

転校生「だ、だから誤解だってば!」

秋穂「お、お姉ちゃん落ち着いて!」

春乃「セクハラされても相手の心配をしてあげるなんて秋穂ったらマジ大天使!慈悲深い!さすがマイスウィートエンジェル!」

春乃「それにくらべてお前はぁ!こんな天使に手をかけて恥ずかしくないのかぁ!?ああ!?ぶっ殺すぞ!」

転校生「ひぇっ!?た、退散!」

春乃「待てごらぁ!」

秋穂「お姉ちゃん、落ち着いてってば!わたしは嫌じゃないんだから!」

春乃「ちっ、逃がしたか・・・次あったら引き裂いてくるみ割り機で玉ぶっ潰してやる」

秋穂「もう、お姉ちゃん!あんまり先輩に迷惑かけたらだめだよ!」

秋穂「ただでさえわたしたち前科持ちなんだから、あんまし大事起こしたりできないんだからね!」

春乃「秋穂・・・もー、そうやってお姉ちゃんの心配してくれるなんて、うれしいわ~、さすがマイエンジェル!」

秋穂「あ、もう、お姉ちゃんったら!・・・あれ?」

イヴ「のえるぅ・・・」

秋穂「あ、ノエルちゃんのお姉ちゃんだ。おはようございます!」

イヴ「あら?ああ、おはよう・・・」

春乃「おい、あんた。秋穂の前でそんな辛気臭い顔するんじゃないわよ」

イヴ「辛気臭い、ですか・・・あはは・・・」

秋穂「ど、どうしたんですか?何かあったのなら聞きますよ?」

イヴ「いえ、別にあなたたちに関係は・・・」

春乃「ああ!?折角秋穂が相談乗るって言ってんのよ!?この天使の思いを無下にするっていうの!?」

秋穂「お、お姉ちゃん!お姉ちゃんはこう言ってますけど、言いたくなかったら別にいいですよ」

イヴ「いえ、折角ですから、相談を・・・あなたはノエルにも近しいはずですし・・・」

イヴ「その、ここ1年ぐらいずっとノエルとまともに会話できていなくて・・・」

カクカクシカジカ

イヴ「と、言うことなんです。お願いです!藁にも縋る思いなんです!妹として、何卒、なにとぞアドバイスを!」

春乃(こういう態度が原因だと思うんだけど・・・)

秋穂「い、妹目線でですか!?・・・ど、どうしよう、わたし、お姉ちゃんのこと嫌いになったことなんてないし・・・」

春乃「よし、結論は出たな。そもそも嫌われたからダメだった。諦めなさい」

イヴ「そ、そんなぁ・・・」

秋穂「お姉ちゃん、ダメだよ。・・・えっとですね、やっぱり、妹ってお姉ちゃんには憧れてるんですよ」

秋穂「だから、理想と現実のギャップがあったときに、こんなの違うってどこか思うんじゃないでしょうか」

秋穂「うちのお姉ちゃんは、まあこんなのですけど、それでもわたしが憧れてるお姉ちゃんのままでいてくれてますから」

春乃「それに、アンタと妹は離れてる期間が長かったんだろ?しかもアンタの方から離れてると来た。そりゃあ、離れてる間にだんだんと理想が高くなるってもんよ」

春乃「その理想と現実のギャップを、何とかして埋めてやればいいんじゃない?」

イヴ「あ、ありがとうございます!早速、検討しないと・・・萌木さんに相談しなきゃ」

秋穂「お役に立てて光栄です。頑張ってください!ノエルちゃんもきっと、仲良くしたいと思ってるはずですから」

春乃「ま、せいぜい頑張りなさい。大丈夫。アンタの妹は強いわ。妹を見習って、根気強くアプローチするのよ」

イヴ「はい!何から何まで、ありがとうございました!」

春乃「・・・ふぅ、さ、秋穂、アタシの部屋に行きましょ。ちょっと対策も考えてやりたいしね」

秋穂「え?あ、うん・・・(お姉ちゃんがこんなこと言うようになるなんて、やっぱり先輩のおかげだよね・・・えへへすごいなあ、先輩)」

~春乃の部屋~

春乃「ただいま」

秋穂「ただいま~」

パァン!パァン!パァン!パァン!

「「「「秋穂(ちゃん)、誕生日おめでとーーー!!!!」」」」

秋穂「ふぇ?」

春乃「ほら、秋穂。入りなさい」

秋穂「あ、うん。・・・全然気づかなかったよ。こんなのいつの間に?」

転校生「気付かれないようにいろいろ画策してたからね」

春乃「あんたもネタフリがうまいもんよね。場をそれなりに長く持たせつつ、自然に追い返すことができたわ」

さら「朝早くから頑張って用意してましたぁ!」

ノエル「折角だからお昼時に合わせようねって話だったからね~」

ありす「がんばり・・・ましたぁ」

クレプリ「そうさね!ま、積もる話は置いといて、ささ、まあこっちに座れや」

シロー「わんっ!」

秋穂「うん!」

ノエル「これ、アタシからのプレゼントね」

秋穂「ありがとう!早速開けてもいいかな?」

ノエル「どうぞどうぞ」

秋穂「えっと・・・あっ、新しいはたきだ!」

ノエル「JGJ製の空気中に舞ったほこりを吸着するはたきだよ!神宮寺さんに頼んで取り寄せてもらったんだ!これで掃除も一層楽しくなればいいなぁって」

秋穂「嬉しいなぁ・・・またお掃除が捗るよ!」

さら「わたしからはこれですぅ!」

秋穂「わあ!かわいい服!ほんとにいいの?」

さら「はい!速乾性抜群で、運動もできる優れものですよぉ!それ着ておさんぽしましょうね!」

秋穂「じゃあ、今度行くときに着ようかな」

ありす「ありす、は・・・お部屋に・・・ぉいて・・・ます・・・」

クレプリ「ちとおっきいのができたんさね。ま、あとで確認してくれ」

秋穂「ありがとう!ありすちゃん」

春乃「あたしからは~これよ!特注のマグカップ!お姉ちゃんとおそろいだから、いつでもお姉ちゃんのことを感じて使うのよ~」

秋穂「うん、ありがとう、お姉ちゃん!大好き!」

春乃「ぐはっ!!秋穂かわいすぎっ!」

ノエル「血を吐いた!?」

春乃「て、転校生・・・秋穂は・・・任せた・・・わよ・・・」

転校生「大丈夫だ。春乃の意志は、僕が継ぐ」

春乃「ああ!?アンタ程度にアタシの代わりが務まるもんですか!表出ろごらぁ!」

ノエル「何この茶番」

転校生「あ、はい、僕からはこれ。秋穂に合うかなと思って」

秋穂「これは・・・わぁ、きれいなグラス!」

転校生「琉球ガラスで出来た瑠璃色のグラスだよ。恋からのお墨付きもある一品さ」

秋穂「ち、ちなみにこれ、いくらぐらいしたんですか?その、参考までに・・・(お返しのときに同じの送れば・・・えへへ)」

転校生「んー、千円ぐらいだよ。あんまし高いのだと使いにくいだろ?」

秋穂「そうですね。でも、大事にしますよ。せっかくもらったものですから」

春乃「さ、プレゼントはこのぐらいにして、ご飯食べましょうか。いつもよりかなり気合入れて作ったわよ」

転校生「僕が作ったのも交じってるからね。さあ、どれがどれだかわかるかな?」

秋穂「は、はわわ・・・責任重大です」

ノエル「秋穂ちゃん頑張れ~」

さら「がんばってください!」

ありす「間違えちゃ、だめですよ?」

秋穂「それじゃあ、いただきまーす」

HAPPY BIRTHDAY ~秋穂、誕生日おめでとう!~

おまけ風の蛇足

秋穂「さて、ありすちゃんからのプレゼントは・・・」

秋穂「先輩のぬいぐるみかぁ。・・・ふぇ!?先輩のぬいぐるみ!?」

秋穂「し、しかも等身大で・・・そっくり・・・あ、中は綿なんだね。ぬいぐるみというより・・・抱き枕?」

秋穂「目とかも刺繍して作ってある・・・これなら目のとこだけ剥げたりしないし、安心だね」

秋穂「・・・」

~翌日~

さら「おはようございますぅ!」

ノエル「さらちゃん、秋穂ちゃん、おはよ~」

秋穂「あ、おはよう、ノエルちゃん、さらちゃん」

ノエル「・・・なんか目の下に隈できてない?」

秋穂「え?そ、そう?」

さら「あ、でもなんかつやつやしてますねぇ」

秋穂「き、気のせいだよきっと!」

ノエル「あ、わかった!昨日のが楽しかったから興奮して眠れなかったんでしょ!」

秋穂「こ、興奮!?し、しししてないよ!」

ノエル「ほんとに~?」

秋穂(い、言えないよぉ・・・あんなこと・・・)

今回はここまで。ちょいと短かったし、ifでもないような気がするけど、まあ折角の誕生日だし。
春乃とかいう難攻不落の砦を崩す転校生って何者なんだろう。あの春乃が転校生に秋穂のフォトブック製作を手伝わせるなんて相当ですよね。
去年のバレンタインイベントと温泉イベントをリアルタイムでこなした者として、秋穂の思い出レベルにまで言及してくるメタキャラは結構衝撃的でした。
そして地獄のコミュニケーションイベント。詳しくはイベントストーリーでチェックです。
アンケート終わりましたねぇ。ありすは果たしてどれくらい票が集まったのか。このスレの効果はあったのか。1位になってたら効果があったってことでいいですよね?(高望み)
ありすありあり(合言葉)

次のキャラ・シチュ安価ッス!
既に出てるキャラは無しで、お一人様一回までッス!ありすは何度選んでもいいけどね。
ありすかわいいよありす



安価↓1

アイラとイチャラブデート

 























アイラ「おにーちゃん♪」




















 

アイラ「あいらねー、お兄ちゃんとでーとしたいなー」

アイラ「ほんとー?やったー!」

アイラ「それでね、それでね、あいらちょっとこの前おかねつかいすぎちゃったんだー。だからねー・・・やった♪」

アイラ「さっすがおにいちゃんだねー!たよりになるぅ!あこがれるぅ!」

アイラ「・・・おい、そろそろ止めていいか?」

アイラ「ロリっ娘モードは結構疲れるんじゃ。お主の性癖に付き合うのもまんざらではないが、そろそろいいじゃろう」

アイラ「まあ、少年は妾が素で接しても言うことを聞いてくれるじゃろ?」

アイラ「・・・それでこそ妾が見込んだ男じゃ」

アイラ「ではいこうかの」

・・・

ノエル「あたしのセリフをパクるなああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

さら「ノエルちゃん!?」

秋穂「どうしたの!?」

~風飛の街~

アイラ「さて、町まで来たわけじゃが・・・なんかプランはあるか?」

アイラ「まあないじゃろうな。なんせいきなり言ったんじゃから、もとより期待してないわ」

アイラ「ま、とりあえず昼飯食いにいこうかの。どこにいく?」

アイラ「お、それはアンネリーゼのクーポンか。よし、じゃあそこにしようかの」

アイラ「ほれ、手を握れ。妾が迷子になってしまうやもしれんぞ?」

アイラ「見た目はこーんな幼子じゃから、もしやすると誘拐されてしまうかもしれんのぉ」

アイラ「え、ちょ、なぜ持ち上げる!しかもお姫様だっこ・・・ま、よかろう♪」

アイラ「妾は寛大じゃから、このまま店まで運ぶことを許可してやるぞ」

アイラ「さあ、目指すはファミレス『アンネリーゼ』じゃ!」

・・・

メアリー「おい、コーヒー買ってこい。ブラックの死ぬほど苦いやつ」

月詠「奇遇ね。ツクも飲みたかったのよ」

エレン「来栖、早く行け。私の分もな」

焔「・・・え!?アタシか!?こういうのは守谷の仕事だろ!」

浅梨「あ、自分の仕事を他人に押し付けるなんていけないんだ~」

焔「お前は後で燃やす」

~アンネリーゼ~

アイラ「んじゃ、妾はこれを頼むとしよう。お主は?」

アイラ「同じのを頼むのか?・・・よし、じゃあ呼ぶぞ。おーい!」

もも「は、はい!お待たせしました!ご注文をお伺いします!」

アイラ「この日替わりランチセットCを2つ。これ、ドリンクバーはついておるよな?」

もも「あ、はい。ついてますよ」

アイラ「では今ので頼む。あ、メニューはこのまま置いといてくれ。あとでデザートも頼むからの」

もも「かしこまりました!それでは、ごゆっくり」

アイラ「よし、少年。何が飲みたい?特別に妾が入れてきてやろう。・・・なぬ、妾が信じられぬと?」

アイラ「だーいじょうぶじゃ。飲めぬものにはならんよ。・・・たぶん」

アイラ「冗談じゃよ冗談。ほれほれ、何でも言ってみい。可能な限り聞くことを善処するよう努力するぞ」

アイラ「よし、では、待っておれ。さーて、何と何を混ぜようかの~♪」

・・・

もも「ふんっ!!!」

「氷を拳で!?」

アイラ「お、きたきた。うまそうなパフェじゃ。・・・よし」

アイラ「少年、お主のもうまそうじゃの。一口くれ。・・・あーん」

アイラ「うむ、美味じゃ。ではお返しに」

アイラ「はい、あーん・・・お、いい食いつきじゃ」

アイラ「妾、実は結構ここのパフェ好きなんじゃよ。・・・ぬ、少年。そのまま動くな」

ペロッ

アイラ「口にクリーム、ついておったぞ♪」

アイラ「まったく、そんなところにつけるなぞ、小さな子供じゃあるまいし・・・ぬおっ!」

ペロッ

アイラ「い、いきなりなんじゃ!びっくりするじゃないか、まったく・・・そい!

ペロッ

アイラ「これはお返しじゃ♪」

・・・

もも「ご注文を」

風子「コーヒー、ブラックで」

紗妃「おなじく。あととにかく辛い物を」

イヴ「私も同じのでおねがいします」

もも「かしこまりました」

アイラ「よし、次はどこに行く?お、げーせんか。いいじゃろう。妾も日々鍛えておるのじゃ。この前のようにいかんぞ」

二人移動中・・・

アイラ「バチをもて、少年!勝負じゃ!今度こそお主に勝ってやるわ!」

アイラ「これのためにわざわざかたなしの部屋に通っておったんじゃ。妾のバチ捌きを括目せよ!」

アイラ「・・・なんじゃこれは?マイバチ?おお、軽い、軽いぞ!こんなものがあったのか!」

アイラ「ん?なんか彫っておる・・・こ、これはちょっと・・・」

アイラ「わ、わざわざ名前を彫らんでもよいじゃろ!しかも妾と少年の名前を片方ずつにじゃないか!・・・もしかして、ええい、少年!その手に持っておるのを見せろ!」

アイラ「・・・ほーら、やっぱり!お主のもそうしてるじゃないか!まったく、お主は妾のことが大好きなんじゃの」

アイラ「・・・ぬぅ、そこで真面目に返されると、恥ずいではないか・・・まったく、調子がくるわされる。少年、さっさとやるぞ!」

アイラ「まずは妾の得意な曲じゃからな!・・・おい!ずらすな!邪魔をするな!」

・・・

純「はじけろ、ブリタニアあああああああ!!!!!!!!」

パンチングマシーン『950㎏』

絢香「次、あたしにやらせて」

なんで近くにそんなにいるんすかね・・・

アイラ「少年少年!あそこに寄るぞ!妾の勘じゃが、面白いものが置いてるに違いない!」

アイラ「ほれほれ、さっさと来い!」

アイラ「折角じゃから、何か買ってやってもよいぞ」

アイラ「え?金を持ってないんじゃなかったかって?」

アイラ「・・・あれはただの方便じゃ。え?なんでそんな嘘ついたか、だと?」

アイラ「そ、それはじゃな・・・その・・・フツウニサソウノ、ハズカシカッタシ・・・」

アイラ「こ、子ども扱いするでない!妾はお主よりもはるかに年上じゃからの!わかっておるのか!」

アイラ「じゃ、じゃが撫でるのをやめろとは言っておらん。もうしばらくはこのままでよいぞ」

アイラ「♪」

・・・

梓「ねえ、クエスト行きません?とにかく暴れたいんスよ」

恋「奇遇じゃの。わっちも提案しようかと思ってたんじゃ」

ミナ「それよりもコロシアムだ。サーヴァントがいないと卯衣が行けないし」

心「私、今ならどんな相手でもぶちのめせますよ。早速登録しに戻りましょう」

アイラ「お、これは・・少年、ちょっとこっち来い」

アイラ「ほれ、どうじゃ?少年に似合うと思うんじゃが・・・」

アイラ「おお、いい感じじゃ。妾の審美眼も捨てたものではないの」

アイラ「・・・む、なんじゃこれは?」

アイラ「これを妾に?・・・って子供用ティアラじゃろこれ!」

アイラ「なんじゃなんじゃ!ここは指輪とか持ってきて婚約指輪代わり~とかやるところじゃろうが!」

アイラ「い、いや、確かに前にもらったがの・・・少年は乙女心を知れ!」

アイラ「いいか?ああいうのはいくつ持っていてもいいもんじゃ。・・・だからと言ってこれがいらんわけではない」

アイラ「もらえるもんはもらっとくだけじゃからな。別に喜んでいるわけではない!」

アイラ「じゃから子ども扱いするでないと言うておろうに!」

・・・

千佳「もしもし、ありすちゃん?あ、狂った姫様ね。ちょっと藁人形65535個ぐらい作ってほしいんだけど」

クレプリ『なんでバグってんだよ』

ありす『でも、その気持ち、わかります』

アイラ「ん?近くないかって?」

アイラ「はあ、少年はこれじゃから・・・いいか、教えておいてやる」

アイラ「この世には引力という力があるんじゃ。アイザックが発見した万有引力なんかが有名じゃの」

アイラ「で、妾と少年の間には引力が働いておるんじゃ。んで、少年より軽い妾が少年にくっついてしまうのは仕方のない事なんじゃよ」

アイラ「え?どんな引力かって?それはじゃな、もちろん・・・愛じゃよ」

アイラ「お、少年、照れておるな?照れておるな?少年は責められると弱いんじゃの~ぬふふ、いいことを知った」

アイラ「いつものお返しじゃ。ほれほれ、もっと言ってやろうか?」

 

























アイラ「妾は、お主を愛しておるぞ」


































 

転校生「ちょ、ちょっと、ストップ!ストップ!」

アイラ「むふふ、やっぱりの。照れるでない照れるでない。まだまだ言えるぞ」

転校生「ひ、人前だから!周りにたくさんいるから!」

アイラ「気にするな。むしろ見せつけてやればよい」

転校生「そ、そんなこと言ったってさぁ、ほ、ほら、人が集まってきてるから!だからね?ね?」

アイラ「妾は止まらんぞ。先ほどまでの例じゃ。たーっぷりいじってやるぞよ。どーしても止めたければ妾に舌入れてキスするとよいぞ。ま、なんだかんだヘタレな少年にはできんと思うがの」

転校生「言ったね」

アイラ「え?」

 




ズキュウウウウン




 

アイラ「え?・・・・え?」

アイラ「な・・・な・・・何をするんじゃばかたれーーーー!!!!!」

転校生「あっはっは!いいねいいね!そのリアクションを求めてたんだよ!」

アイラ「な、なにをーーーー!!!ま、まさか、妾を謀ったのか!?さっきのは演技だっとでもいうのか!?」

転校生「あはは。アイラと付き合ってから弱点はよーーーーく観察してきたからね。『負けず嫌い』『不意打ちに弱い』『すぐ調子に乗る』全部利用させてもらったよ」

アイラ「こ、こんの!お主はーーー!!!!」

転校生「いいねいいね、さいっこうだね!」





Chu





転校生「・・・へ?」

アイラ「さっきの仕返しじゃよ。どうじゃ?感想は」

転校生「そりゃあ柔らかかったけど・・・ってそうじゃなくて!」

アイラ「ほほほ、少年が妾を出し抜くなぞ100年早いわ!出直して来い!」

転校生「くっ、負けてたまるか!」

アイラ「ちょ、二回目はないじゃろ二回目は!」

転校生「仕返しの仕返しだ!」

アイラ「ならば、これでどうじゃ!」

転校生「ミス!アイラのキスは当たらなかった。転校生の反撃!」

アイラ「んむっ・・・に、二回連続でやりおったな!こら、避けるな!」

・・・

智花「あの人たちは、公衆の面前で・・・」

夏海「あいつらまたやってるわね。記事にもなんないわよ、あんなの。だってみんなが知ってるんだもん」

怜「なあ、最近神社の木に藁人形が大量に打ち込まれてるんだが・・・」

みちる「ありすちゃんが大量生産してるからね。いろんな人に頼まれて」

夏海「そういやこのまえ、天が全自動釘打ち機の開発をしてたわね」

智花「結希ちゃんも一緒になって作ってたね」

みちる「五寸釘はJGJ製で、初音が大量に持ってきてるからね」

怜「そうか。誰も止めなかったのか」

~生徒会室~

虎千代「なあ、朱鷺坂。東雲と転校生のあれはなんとかならんのか?」

チトセ「何であたしに聞くのよ」

薫子「同一人物だからに決まってるじゃないですか」

聖奈「さあ、早く言え。でないと全校生徒のストレスがマッハでコーヒーが不足するだろう」

チトセ「私だって知ってたらどうにかしてるわよ!できないからこうやって血涙流して我慢してるんでしょ!私も転校生くんとイチャイチャしたい!」

虎千代「あいつらのせいで最近生徒の対抗戦回数がドカン!と増えてるからな」

薫子「あんな中でも歓談部の方々はすごいですよね」

聖奈「もともとそういう話が好きな海老名、愛は奨励すべきという考えのシャルロット・・・そして、もう一人の恋人エミリアか」

チトセ「あっちもあっちでひどいわよねぇ・・・はぁ、何とかならないのかしら、本当に」

薫子「方や恋人持ちの勝ち組、方やひたすら業務に打ち込むだけの干物・・・」

聖奈「やめろぉ!私の未来を想像させるな!容易に予想できるだろうが!」

虎千代「はぁ・・・仕事をするか」

チトセ「何言ってるのよ。向こう1ヶ月分は終わったでしょ。だからこうやって暇してるんじゃない」

薫子「フラストレーションを発散させるためにひたすらやりましたから・・・」

チトセ「はぁ・・・頼んだらあの中に入れてもらえないかしら」

~歓談部部室~

あやせ「聞いたわよ~、街中でキス合戦をしてたんですってね」

シャルロット「愛し合うのは良いことですが、節度を持ってくださいね。東雲さん、転校生さん」

アイラ「少年が悪いんじゃ!妾のことを何度もいじるから・・・」

転校生「アイラだってやめてって言ったのにやめてくれなかったし、お互い様だよ」

エミリア「転校生くん、明日は私ですからね!東雲さん、邪魔しないでくださいよ!」

アイラ「わかっておるわかっておる。まったく、嫉妬深いの、エミリアは」

転校生「・・・今更ながら、ものすごく不健全な気がしてきた」

アイラ「本当に今更じゃの」

エミリア「本当ですよ」

あやせ「あらあら、それじゃあもういっそ、もっと増やしちゃう?」

転校生「え?」

あやせ「いまさら二人ぐらい増えたって問題ないわよね?シャルロットちゃん」

シャルロット「はい、そうですね。・・・・・・え!?わたくしもですか!?・・・ま、まあ、よろしいでしょう。愛に貴賤はありませんし、神は寛大です。これくらいなら、まあ・・・」

アイラ「むむ、そうかそうか・・・どうする、エミリア。妾は別にいいんじゃが」

エミリア「えっと、私も別に・・・むしろ、うれしいです。だって、ずっとみんなで一緒にいられるってことじゃないですか」

転校生「え、えっと~、僕の意思は・・・」

あやせ「あらあら、それじゃあ嫌なの?」

シャルロット「あなた様、わたくしたちは、受け入れてくれないのでしょうか?」

転校生「・・・ああ、もう!わかったよ!3人でも4人でも何人でも来いだ!全員受け入れてやる!」

アイラ「ほう、言ったな?」

あやせ「あらあら~大胆ね~」

エミリア「これから忙しくなりますね!」

シャルロット「主よ、かのものに力をお与えください」

転校生「え?」

ガタン

夏海「よっしゃ、言質はとったわよ!部長、聞きましたね!」

鳴子『聞こえたよ。それじゃあ、今から校内放送で流すね』

転校生「・・・え?」

TRUE END 8 ~これからはみんなで~

今回はここまで。誰かが言ってましたね、ハーレムが一番平和なんじゃないかって。と、いうことでハーレムエンドにしました。まあ、後日談は書きませんが。
今回のは>>266ぐらいからの分岐ってことで、エミリアも恋人にしておきました。まあ、この後全員取り込むわけですけど。
他のTRUE ENDは、ありすのが>>696で告白を受け入れていたら、卯衣のはHAPPY ENDからの分岐、冬樹姉妹のもHAPPY ENDからの分岐で、さらのは>>550で生徒会を選んだらつながります。
絢香・ゆえ子は彼女らを最後まで信じ通したらああなるという感じで。ゆえ子の場合、彼女自身が嘘をつかないという条件も付きますが。
あとはおまけを一つやって、そのあと安価だして今夜は終了です。
ありすをお姫様抱っこしてあげたい(姫様)

おまけ

イヴ「あ、あの、本当にここを上るんですか?」

シロー「わふっ!」

さら「はい、そうですよぉ。シローがこの先に行きたいみたいなので」

秋穂「どうかしました?」

ノエル「早く行こうよ~」

イヴ「で、でもこれ・・・ほぼ90°の崖じゃないですか!ほら、回り道とか、もっと方法があるでしょう!?」

龍季「こいつらにそんなこと言っても無駄だ。俺は当の昔に諦めたよ」

春乃「これぐらい登れなくてどうするのよ。あんた、それで姉を名乗る気なの?」

イヴ「くっ、味方がいないし、姉の壁が物理的に高すぎる・・・て、転校生さん!何か言ってあげてください!」

転校生「ありすー、ぼくのありすー、しっかり捕まってるんだよ。落ちたら大変だらね」

ありす「はい。ぎゅって、してます」

クレプリ「少年、頼んだぜ!」

イヴ「なんで登る気満々なんですか!?し、しかもこんな崖、いったいどうやって・・・」

転校生「普通に登ればいいんだよ。こうやって、よっと」

イヴ「ロッククライミング!?」

ありす「次、あそこ、です」

転校生「了解!」

イヴ「楠木さんは指示係・・・」

龍季「いよっと」

イヴ「足を崖にめり込ませた!?」

春乃「こんなの、足の握力で捕まって腹筋と背筋で体を起こせばいいだけじゃない」

イヴ「あなたたちはなにものなんですか!?」

さら「あ、龍季さん、まってくださーい!」

秋穂「お姉ちゃん、後ろ向きで歩いちゃだめだよ!わたしもちゃんと行くから!」

イヴ「ひ、ひえぇぇ・・・このふたり、受け継いでいるわ・・・」

ノエル「んじゃ、あたしものーぼろっと」

イヴ(ん?まってください。仲月さんと瑠璃川さんは朝比奈さんとお姉さんの方法を受け継いでいる)

イヴ(でも、ノエルには特定の相手がいない。・・・もしかして、ノエルは普通に登るんじゃ・・・いや、普通に登られてもあれだけど)

ノエル「せーのっ、じゃーんぷ!」

イヴ「垂直跳び!?」

ノエル「いっちばーん!」

イヴ「・・・空がとってもきれいね」

この後転校生が背負って登ってくれました

イヴが散歩部のコースを知ったら卒倒しそう。そして転校生は普通について行くと思う。普通ってなんだ・・・
と、言うわけで安価のお時間でございます。
そろそろスレも1000が近づいてきたので、これをラスト安価にして、あとは非安価で二つほど書こうと思ってます。
既に出たキャラは無し。ただしありすはおっけー。
ありすありあり

キャラ・シチュ安価
↓1

七撫
イチャラブ

Oh...最後にものすごい強敵が・・・
資料が少ないから、ある意味里中ちん以上に難しいという。安価は絶対なので書きますが。
青春とアイヌの話を絡ませればなんとかなるかな。
パウチカムイ

確かに資料少ないのは大変だよな
>1的に飼育委員リクされても救援要請対象だろうけどw

 

























七撫「転校生くん」























 

~図書室~

七撫「何やってるの?私?私はちょっと調べものを。って図書室だから当然だよね」

七撫「それでそれで、転校生君は?」

七撫「あ、アイヌについて書かれてる本・・・うれしい!」

七撫「アイヌのことを詳しく知ってる人なんてほとんどいないからね。みんながみんな、転校生君みたいな人達ばっかりだったら、たぶん平和なんだろうな~」

七撫「だって、歩み寄ろうとする努力をするんだもん。あ、えと・・・わ、私の本はいいから!」

七撫(『彼氏を満足させる108の方法』なんて、見せたら絶対からかわれるし)

七撫「それでそれで、何かわからないとことかない?何でも聞いてね!」

七撫「・・・」ワクワク

七撫「・・・」

七撫「・・・」シュン

七撫「!」

七撫「なになに!?どこが分からないの!?」

七撫「ああ、カムイのことだね」

七撫「カムイは、なんて言ったらいいのかな、神様みたいなものなんだけど、私たちアイヌ(=人間)と対等なんだよね」

七撫「んでんで、カムイはあらゆるものに宿っていて・・・」

・・・

萌木「と、図書室ではおしずかにー・・・って聞いてませんよね」

里菜「なんかあいつらみてたらイライラするさ」

ちひろ「そんなときにはこちらのハートちゃんをどうぞ!今ならお得な限定ショップを開催中ですよ!」

萌木「ちひろちゃん!?なんでそんな黄緑色の服を!?」

~寮~

七撫「転校生君♪」

七撫「はい、お弁当だよ♪こういうのしてみたかったんだ。だってほら、学生同士の恋愛ものでは定番なんでしょ?」

七撫「いつもは食堂で済ませちゃうか、転校生君が作るかだからね。私もたまにはって思って。はい、こっちには特製キナオハウ入りだよ。すごいよね、今って汁ものまでお弁当にできるんだもん」

七撫「ほんとは今日も一緒に食べたかったんだけど、ちょっと軍の方に報告をしないといけなくなったんだ」

七撫「何の報告かって?学園生活はどうだーとか、勉強は進んでるかーとか」

七撫「後、今日は転校生君のことも報告するんだ。素敵な恋人ができたよーって」

七撫「それでね、はい。メノコ姉さんを代わりに置いていくから、私だと思ってかわいがってね!」

メノコ「Σ(・□・;)」

七撫「もう、姉さん。昨日もちゃんとお願いしたでしょ。もしかして、寝てたとか?」

メノコ「(;'∀')」

七撫「ま、いいけどね。夜も遅かったし、仕方ないよ」

七撫「でも、私がいない間、転校生君のことを頼んだからね!」

メノコ「(((uдu*)ゥンゥン」

七撫「よし、それじゃあよろしくね。じゃあ、転校生君。寂しいけど、また後でね」

メノコ「(''◇'')ゞ」

・・・

結希「・・・」

天「・・・」

卯衣「・・・」

ゆかり(苦丁茶をジョッキで一気飲み!?)※苦丁茶・・・ものすごく苦いお茶

~ローズ教室~

七撫「むむむ・・・あ、転校生君」

七撫「あの、ちょっとこれ聞いていいかな?」

七撫「倫理のここなんだけどさ、ベーコンの帰納法?ってのがよくわかんなくて・・・」

七撫「経験則からうんたらかんたらって言われてもさ、頭がこんがらがっちゃって」

七撫「えっと?ふむふむ、なるほどなるほど・・・」

七撫「じゃあ、デカルトの演繹法っていうのは?」

七撫「・・・おおー、わかりやすい!」

七撫「助かったよ!あ、私、今なんかすっごく学生っぽいことしてる!」

七撫「姉さんに聞いても倫理はわからないからね。世界史もダメ」

七撫「あ、そうそう。世界史と言えばなんだけど・・・うん、ここがね、よくわかんなくて。ここ、勘合貿易とか書いてるけどさ、その勘合ってそもそもなんなのかすら・・・」

七撫「ちょっとまって、ノート、ノートとるから。よろしくお願いします、先生♪」

・・・

律「ダメだ、あいつら見てたら歌詞が思い浮かばない・・・」

自由「ラブソングとかでいいんじゃないっすか?」

律「ごめん。あたし、千佳と一緒で年齢=彼氏無しだから」

千佳「なんで今わざわざウチのことに言及したの!?」

~寮~

七撫「よーし、ただいまっと」

七撫「ごはんどうする?あ、作ってくれるの?」

七撫「やったぁ!それじゃ、よろしくね」

怜「なあ、浦白、転校生」

七撫「ん?どしたの?」

怜「いや、わざわざここで作らなくても、食堂に行けば食べられるんじゃないか?」

七撫「あー、そうだね。うん。確かにそうだ。だけどね、そうじゃないの」

怜「何がだ?」

七撫「ほら、私たちって恋人同士だからさ」

怜(それくらいは知っている!)

七撫「こう、食べるものはお互いに作りあってね、これがいいとかこれがおいしいとか言い合ってね、こう青春レベルを高めていくべきだと思うんだよね」

怜「そ、そうか。いや、いいんだ。当人たちが納得しているなら、私はもう何も言うまい」

七撫「うん。あっ、ご飯できたんだ。よかったら、神凪さんも一緒に食べる?転校生君のこれ、おいしいんだよ~」

怜「え、遠慮しておこう。わ、私はだな・・・・そう!智花たちと先約があるからな!」

七撫「あ、そうだったんだ。ごめんね?」

怜「い、いや、いいんだ。気にしないでくれ」

・・・

夏海「それで、失敗したんだ」

怜「私には無理だ・・・だれかあの二人を止めてくれ・・・」

智花「あの二人がいるだけで寮が桃色になっちゃうからね・・・」

夏海「あ、そうそう。この前あたし、香ノ葉がマサムネをサンドバッグにしてたの見たんだけど」

智花「ほんと?私は般若心境唱えてるのを見たけど」

怜「・・・白藤も大変だな」

紗妃「き、来てしまいました」

紗妃「正直あの二人の部屋に入るのは好ましくないんですけども・・・行き過ぎはいけませんからね」

紗妃「私以外みんな諦めてしまいましたが、あれは立派な不純異性交遊です!」

紗妃「私が何とかして止めないと・・・」

紗妃「よ、よし。それでは・・・転校生さん、浦白さん、氷川です。入りますよ!」

・・・

紗妃「少しお話が・・・ってきゃあああああ!!!」

七撫「どうしたの?」

紗妃「な、ななななな」

七撫「うん、私の名前は七撫だけど」

紗妃「なんで服を着ていないんですかーーーーー!!!!!!ふ、ふしだらです!はれんちです!ふじゅんいせいこうゆうですーーーーーっ!!!!!!!!」

転校生「まあまあ、落ち着いて」

紗妃「落ち着けるものですか!拘束します!あなたたちを不純異性交遊で拘束します!身柄を確保します!」

転校生「これは、アイヌの儀式の一つなんだ」

紗妃「・・・へ?」

七撫「アイヌの世界ではパウチカムイってのがいてね、そのカムイが人間に取り憑くと、その人間は浮気をしちゃうんだ」

転校生「そして、人間にとりつくパウチカムイを払うための儀式を今教わっているところなんだよ」

紗妃「そ、そうでしたか。これは失礼しました」

七撫「それじゃあ、儀式を再開するからちょっと部屋から出てってもらってもいいかな?これは二人きりの時じゃないとできないからね」

紗妃「わかりました。ですが、あまり騒がしくしないようにお願いしますね」

転校生「うん。大丈夫。声は抑えるから・・・ね?」

紗妃「それでは、私は失礼しますね」

七撫「はいはーい。・・・よし、行ったね」

転校生「それじゃ、【儀式】を再会しよっか」

七撫「もう、えっちなんだから♪」

・・・

風子「お疲れ様です。どーにかなりましたか?」

紗妃「あ、えっとですね、今はカクカクシカジカで・・・」

風子「それ、かんっぜんにアウトなんですが」

紗妃「・・・あれ!?私、もしかして担がされた!?」

~翌朝~

転校生「ん、朝か・・・うん?」

七撫(全裸)「すぅー・・・すぅー・・・」zzz

転校生「・・・あれ?なんで裸?こういうのは卒業するまでしないって話をしてた気が・・・でもがっつり自分の意志でやった気が・・・なんでだ」

七撫「ん・・・・あ、おはよう。昨日は激しかったね♪」

転校生「え?え?マジでヤったの?・・・ヤったなぁ・・・」

七撫「えー、覚えてないの?しょうがないなぁ・・・えい!」

転校生「いて!・・・なにこれ、お札?なんで僕に?」

七撫「そそ、カムイのお札。これにはパウチカムイが宿ってたんだよー」※パウチカムイ・・・淫欲を司るカムイ

転校生「な、な、な、七撫!・・・ってちょっとまって、後ろを向いて」

七撫「え?まだシ足りないの?しょうがないなぁ」

転校生「そうじゃなくて!四つん這いにならないで!・・・えい!」

七撫「あだっ!・・・あれ?これ・・・私にも、パウチカムイ?」

転校生「・・・どういうこと?」

七撫「え、えええええええ!!!!!!!わ、私ヤっちゃったの!?あ、なんかだんだん思い出してきた・・・うわぁぁぁぁぁ・・・・」

七撫「け、結構グロテスクだね?(ヤバい、私何言ってるの!?)」

転校生(このお札、わずかながら破れている。いや、穴が開いてる?・・・もしかして)

転校生「七撫、メノコは?」

七撫「え?あ、あれ?姉さん?・・・いた、あんなところに。姉さん、なんでそんな端っこに隠れるようにしてるの?」

転校生「このお札、よく見たら穴が開いてるんだよね。まるで、針か何かで刺したみたいに」

七撫「・・・ね~え~さ~ん~」

メノコ「(;´∀`)」

七撫「え?こんなの作っておいておく私が悪いって?まだ使う気はなかったの!もう、姉さんったら!」

転校生「はあ、とりあえず服を着よう・・・それで、七撫」

七撫「うん?なーに?」

転校生「・・・ちゃんと、責任は取るから」

七撫「!」

七撫「・・・それじゃ、今後ともよろしくね♪」

メノコ「(><)」

七撫「姉さんはしばらくご飯抜きだからね!」

メノコ「( ゚д゚)!」













メノコ「(゚д゚)」

・・・

望「うう・・・うるさかった・・・一晩中ヤリやがって・・・全然ゲームに集中できなかった」

望「あいつら、あとで絶対シバく・・・」

~歓談部部室~

アイラ「そういや、浦白じゃったか。あいつ、妊娠したらしいぞ」

エミリア「ええ!?それって、大丈夫なんですか!?」

あやせ「それがね、アイヌの血と文化を絶やさないために特例として認められるって話なのよね」

シャルロット「執行部、というより国からそのように言われたそうなので、生徒会や風紀委員の方々も認めないわけにはいかないとか」

アイラ「ついでに、少年の魔力量や魔力譲渡が子供に遺伝すれば万々歳じゃからの。そっちもあるんじゃろうが・・・」

エミリア「そうだったんですね。・・・転校生さんも、一児の父かぁ」

アイラ「というか、お主学内新聞は見とらんのか?」

エミリア「ああいうのはあまり見てないですね。なんか、ゴシップネタとかオカルトネタが多くて・・・」

あやせ「これから、七撫ちゃんも大変よね。学生にして母親になるんだもの。こんなの普通は経験できないわよ」

シャルロット「あら、転校生さんからお電話が・・・はい、もしもし。シャルロットです」

シャルロット「ええ、はい。大丈夫です。その日は・・・ええ!?」

シャルロット「はい、わかりました。それでは、準備をさせていただきますね。それでは失礼します」

シャルロット「・・・ふぅ」

アイラ「なんじゃなんじゃ?浮気の電話か?」

シャルロット「いえ、その・・・ここ(学園)で、式を挙げたいといわれまして、恐れながらわたくしがですね」

あやせ「牧師役をやるのね~」

シャルロット「ええ。ですから予定が空いてる日を聞かれたんですが・・・この日、皆様は空いてますか?」

エミリア「あ、大丈夫です」

アイラ「うむ、問題ない」

あやせ「はい、私も・・・あら、あらあらあら?も・し・か・し・て~」

エミリア「どうしましたか?」

あやせ「転校生さん、みんなの予定が開いてる日をわざわざ指定した、とか?」

アイラ「確かに、あやつなら全員のスケジュールを大まかに把握してそうじゃの・・・」

エミリア「えっと、そ、それじゃあ、私、準備しなくちゃ!家に電話して正装を送ってもらわないと!」

シャルロット「しかし、まあ、大役ですね。主よ、わたくしに力をお与えください・・・」

~転校生自室~

七撫「・・・デキちゃったね」

転校生「そっか、もう僕も父親かぁ・・・これから大変だ」

七撫「もう、姉さんのせいだからね!」

メノコ「( *´艸`)」

転校生「まあまあ、過ぎたことは仕方ないさ。国からもいろいろ言われてるし、もうやるしかないだろ」

七撫「そうだけどさ~」

転校生「それじゃあ、朝ごはんにしよっか」

七撫「はーい」

・・・

七撫「はい、ご飯。これくらいでいいかな?」

転校生「・・・いや、もうちょっと多めで。そうそう、そのくらい」

七撫「はい。それじゃ、いただきまーす」

転校生「いただきます」

七撫「・・・あれ?まずご飯から行くんだね」

転校生「うん。まあね」

七撫(うん?なんで半分もご飯だけ食べたんだろ・・・)

転校生「はい、七撫」

つ半分残ったご飯

七撫「えっ!?こ、これって、その・・・」

転校生「・・・」

七撫「・・・はむっ」

転校生「!」

七撫「・・・えへへ、これってさ、つまり、そういうことで、いいんだよね」

転校生「うん。たしか、アイヌ式のプロポーズってこんな感じだったよね」

七撫「うん。高盛りのご飯を女性側が差し出して、男性側が半分だけ食べて、女性に返す」

転校生「女性側が残りのご飯に手を付けたら、OKのサインだったよね」

七撫「うん。わざわざ、調べてくれてたんだ・・・嬉しいな」

転校生「大事な恋人のことだからね。当然だよ」

七撫「ふふ、かっこつけちゃって」

転校生「・・・omap(愛してる)、七撫」

七撫「・・・私もだよ」

七撫「omap、私の、旦那様」

IF END ~アイヌ娘のいる日常~

はい、ifはここまで!これで終了!さすがにネタ切れです。なんか本編と全く関係なくなってきたし・・・
参考資料は↓の通りですね
http://www.osaka-c.ed.jp/matsubara/jugyou/kaken/33/04.html
http://www.ainu-museum.or.jp/nyumon/rekishibunka/2_6issyo.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C
http://www.geocities.jp/eline_saglik/spc/jpn/ainu_012.html
イチャイチャを書くのは苦手だなぁって思いました。
他のSSの人だと砂糖吐くぐらい甘いのに、自分はそこまで行ってないかな、と。完全に実力不足です。
七撫ちゃんは資料が主にRのカードとストーリーだけだからいまいちキャラがつかめてません。もっとカードが充実してくれればなぁ
公式サイトによると天然らしいけどそれらしい部分書けなかったし。
残りは宣言通り非安価で2つほど書いて終了にします。
ありすましまし(ありす)

乙です!

おまけ またまた即興でありす小話

転校生「ありすー、僕のありすー」

ありす「はい・・・どうしま・・・た?」

転校生「ん、呼んだだけだよ」

ありす「そうですか。・・・」

ありす「転校生さん」

転校生「どうしたの?」

ありす「呼んだ・・・けです」

転校生「ほう・・・」

転校生「ありすー、僕のありすー」

ありす「はい。あなたの・・・ありす・・・ぇす」

転校生「ここにおいでー」

ありす「?」トテトテ

転校生「よし、捕まえた」

ありす「つかまりました」

転校生「これからありすで遊びます」

ありす「?」

転校生「まずはほっぺをつつきます」

ありす「わぷっ」

転校生「ありすのほっぺはマシュマロほっぺ」

ありす「はむっ!」

転校生「指を食べられた。どうしよう」

ありす「・・・ちょっぴり、塩味、です」

転校生「ありすの指は甘そうだね」

ありす「ダメ・・・ぇす?」

転校生「ダメ?」

ありす「だめ・・・す」

転校生「本当に?」

ありす「あう・・・ほんと・・・ぇす」

転校生「どうしても?」

ありす「・・・ちょっとだけなら」

転校生「冗談だよ」

ありす「!・・・めっ!」

転校生「あ~、ありすはかわいいなぁ」

ありす「・・・もう」

転校生「よし、じゃあこのままなでなで1時間コースだ!」

ありす「~♪」

ありす分補給完了!

乙乙

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卯衣でも息抜き

転校生「ありすー、僕のありすー」

転校生「ありゃ、いないや」

卯衣「ねぇ転校生くん」

転校生「ん?どうしたの?」

卯衣「一回、私のことを読んでみて」

転校生「卯衣」

卯衣「・・・違う」

転校生「え?」

卯衣「もっとこう、楠木さんを呼ぶときみたいに」

転校生「えっと、卯衣ー?」

卯衣「そうじゃなくて、続きがあるでしょ」

転校生「続き?・・・ありゃ、いないや」

卯衣「行き過ぎよ。もうすこし戻って」

転校生「ありすの水着prpr」

卯衣「戻りすぎよ。・・・てか、そんなこと言ってたの?それも私バージョンで」

転校生「卯衣ぴょんマジ天使」

卯衣「そうじゃないの!そうじゃないの!」

転校生「ええ、僕の卯衣はわがままだなぁ」

卯衣「たまにはいいと思うのだけど・・・ちょっとまって、今の復唱して」

転校生「ありすの水着prpr」

卯衣「・・・もう!」

転校生(かわいい)

この後30分くらい粘る姿が見られますが、無害です

ただの息抜きなんで、本編とな全く関係がないです。宣言してた残り二つでもないです。
また気が向いたら書くかもしれません。
ありすありあり(合言葉)

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結希で息抜き(ありすもいるよ)

結希「転校生君は科学者に向いていると思うわ」

転校生「いきなりどうしたの?」

結希「ふと、あなたの他生徒との接し方を見てそう思ったのよ」

転校生「でも、別に僕は頭がいいってわけじゃないし」

結希「科学者に最も必要なのは頭の良し悪しじゃないわよ」

転校生「?」

結希「まず、あなたは好奇心旺盛だわ。天にも言われたと思うけど、興味や関心っていうのが研究への第一歩だからね」

結希「次に、根気があること。研究というのは一朝一夕で成るものじゃないから、どうしても根気強くやらなければならないわ」

結希「あなたは諦める、ということを知らなさそうだし。これは褒めてるのよ」

結希「そして最後に、偏見を持たないこと」

結希「これが一番重要ね。他人の評価や常識に流されず、体裁を取り繕いもしない」

結希「研究は常識外れだからこそ価値を持つ。誰も思いもよらないことをするから新しいものが生まれる」

結希「あなたは『ありえない』という発想をしないわ。常に『もしかしたら』を考えている」

結希「だから、あなたは科学者、研究者に向いていると思うのよ」

結希「今では人脈もすごいしね。あなたが望めば誰でも力を貸してくれるでしょ?研究ばかりしてるとどうしても他人との接触がなくなるから、必要なものはコネでなんとかするしかなくなるのよね」

結希「必要な道具、資料、資金なんかに困らないと思うわよ」

転校生「そっか・・・当たり前のことを当たり前にしてるだけのつもりなんだけどなぁ」

結希「あら謙遜かしら。瑠璃川春乃に認められ、楯野望とコミュニケーションをとり、来栖焔を落ち着かせ、皇絢香の信頼を勝ち取る。こんなこと、あなた以外の誰にもできないわ。もっと誇りなさい」

転校生「そうかな・・・いや、そうだね」

結希「わかってくれたかしら?・・・あと、そろそろ楠木さんにも構ってあげて。むくれてるわよ」

ありす「ぇ・・・ぁの・・・ぃじょうぶ・・・ぇす」

転校生「なんか、すっごい褒め倒されて恐縮するなぁ。奴隷役で派遣された時には考えられなかったよ」

結希「そ、その話は悪いと思ってるんだから・・・む、蒸し返さないでよ」

ありす「・・・奴隷?」

結希「ひっ!」

転校生「ありすー、どうどう。落ち着くんだ。色々怖いのがもれてる」

結希(蛇に睨まれた蛙の気分を味わったわ)

転校生(蛙は口ゆえ蛇に呑まるるってね)

結希(直接脳内に!?こんな魔法を使えたのね、あなた)

転校生(これは気合いでなんとかなるサイキック・テレパシーだから)

結希(根性論にもほどがあるわよ)

ありす「転校生さん・・・大丈夫、でしたか?」

転校生「大丈夫だしもう気にしてないよ。気にしてないから蒸し返して弄るんだ。結希の弱みはこれぐらいしか思いつかないからね」

結希「もう、これだから・・・欠点らしい欠点はこういうところよね」

クレプリ「少年は他人のために動いている時と他人を弄るときが一番輝いてるからなー」

転校生「いやー、みんなの反応が可愛くて、つい」

結希「楠木さん、言ってあげて」

ありす「めっ!」

この後みんなで科学実験をして終了

二回もエラー出しちゃったけど、なんとかうまくいってよかったです。
大天使ありすのお告げがなければまだ気づいてなかったかも
ありすってなんだ(哲学)

このスレで嫁が増えすぎてしまった……

風子と息抜き

風子「おや、転校生さん。何してらっしゃるので?」

転校生「ん?ああ、風子か。見ての通り、1人麻雀を」

風子「ほう、1人4役とはやりますね。服部でもできませんよ」

転校生「でも心はやってたよ?パソコンでだけど」

風子「わざわざ1人でネトマですか、うちもよくやってましたね」

転校生「最終的にロン(物理)で全部大破してたけどね」

風子「彼女に使わなくなったPCの処分を頼んで正解でした」

転校生「そうだ、風子は何してるの?みたところ見回り中じゃないみたいだけど」

風子「今ですか?空想デートです。イマジナリー彼氏とデートしてるんですよ」

転校生「なるほど、イメージトレーニングをすることで敵を知ると」

風子「ま、そんな感じですね。もしかして、あんたさんもやったことあります?」

転校生「僕の場合は自己ストーキングだね。自分で自分をストーキングする・・・これはかなりの技術が必要だよ」

風子「ああ、あんたさんの敵はそーいうのでしたね」

紗妃「そろそろ止めませんか!?見ていて悲しくなってきましたよ!?」

転校生「はい紗妃の負け」

怜「よし!」

イヴ「なんとか自分を抑えられました」

梓「空想デートでやばかったッスわ」

風紀委員ツッコミ我慢大会

本編より前の話

転校生「さらー、かわいいかわいいさらー」

さら「はい!なんですか?」

転校生「ここにいちごがある」

さら「おっきいですぅ!」

転校生「しかも、一粒5万円もする超高級のいちごだ」

さら「ご、ごまんえん!?」

転校生「今からこれをさらにご馳走するよ」

さら「ほんとですかぁ!?やったぁ!」

転校生「だけど、さらは僕が「まて」と言ってから「よし」というまでこれを食べちゃダメだ」

転校生「さらはちょっと我慢が苦手だからね。ここらでちょっと鍛えておこうと思うんだ」

さら「うっ、が、頑張ります!」

転校生「よし、じゃあ「まて」」

さら「はい!」

転校生「・・・」

さら「・・・」

転校生「・・・」

さら「うう・・・ま、まだですかぁ?」

転校生「・・・」

さら「我慢、我慢・・・」

転校生「よ」

さら「!」

転校生「るになったら、なにしようかなぁ」

さら「うう~、て、てんこうせいさぁん・・・」

転校生「まて」

さら「だ、だめですかぁ?」

転校生「まて」

さら「うう・・・」

転校生「よし」

さら「!」

さら「いただきまぁす!」

転校生(すっげえゾクゾクする)

転校生が何かに目覚めた瞬間であった

残りのエピソードを投下します

~洋館~

ミナ「前の時には気づかなかったから、今回はずっと、観させてもらった。南智花と同じ作り方をしたおにぎりが、ひとつだけ混じっているはずだ」

ありす「・・・それが、どうかしましたか?」

転校生「!?」

ミナ「ほう、開き直ったか」

ありす「なんで私が、この場所に来たかわかりますか?」

ありす「ここには、お友達がたくさんいるんです。あなた一人ぐらいを相手にするのは、造作もないくらいの、ね」

ありす「それに、多少人数をそろえたところで、わたしの軍勢にはかないませんよ」

ミナ「笑止!我が何の策も持たずにこの場に来たとでも思っているのか?」

ミナ「何も準備せず、ただのこのことやってきただけの馬鹿だと思っているのか?」

ありす「自信過剰なあなたなら、ありそうですけど」

ミナ「我が自信過剰、か。確かにそうだった。かつてはな」

ミナ「・・・ミナは、弱い。天文部のみんなとクエストに行ったって、弱っているところを仕留めるだけだった。みんなが、ミナのために弱らしていたんだ」

ミナ「だから、ミナ一人じゃ何もできない。でも、一人じゃなかったら、みんながいたら、なんでもできる」

ミナ「ミナは、一人で来たわけじゃないぞ」

ミナ「チェックメイトだ。ドールマスターよ」

 




























ありす「それはこちらのセリフですよ」































 

ミナ「・・・あ、あれ?我が同胞たちが先に潜んでいるはず!」

ありす「ああ、あの人たちですね。確かにいましたね」

ミナ「ま、まさか!」

ありす「先に、片づけておきました。ありすがあれぐらい気付かないわけないじゃないですか」

ミナ「だ、だが、あの者たちをどうやって!」

ありす「いったいどうやったんでしょうね・・・ふふふ」

ミナ「くっ、仕方ない、こうなったらミナだけでも!喰らえっ!」

ガシャン

ありす「無駄ですよ」

ミナ「え?壊れて・・・に、人形?」

ありす「はい。人形です。ついでに、ここにいる転校生さんも人形ですよ」

ミナ「なっ・・・そ、それじゃあ、本物は」

ありす「どこかに隠れていますよ。場所は教えませんが。知る必要はないですし」

ミナ「く、くそっ、一時撤退を」

ありす「逃がさない」

ガチャガチャガチャ

ミナ「あ、あれ?と、扉があかない!?」

ありす「ありすの魔法は物を操る魔法です。人形を操ることが得意ではありますが、それ以外ができないわけではありませんので」

ありす「詰んでいたのはあなたのほうでしたね、風槍さん」

ミナ「ひっ!こ、来ないで!」

ありす「大丈夫です。あなたもありすの『お友達』になるんですから」

ありす「みんなでずっと一緒にいられますよ」

ありす「ずっと、ずっと・・・永遠に・・・」

転校生「おかえり、ありす。どうだった?」

ありす「ただいまです。今日もお友達が増えましたよ」

レイ「そうか。それはよかったな」

ユカリ「大丈夫、けがはしてない」

ありす「はい。大丈夫です」

セナ「楠木は無茶をするからな。心配なんだぞ、こっちは」

しゃるろっと「今日もこうして無事に帰ってきてくれたことを、神に心より感謝いたします」

リツ「んじゃ、一曲祝いの歌でも歌うか」

みな「やめろ。歌詞が聞くに堪えないから。全体的にダサいし」

リツ「なんだとぉ」

転校生「今日誰が来たの?」

ありす「紹介しますよ。入ってきてください」

サラ「こんにちはぁ。仲月さらですぅ」

アキホ「瑠璃川秋穂です。お姉ちゃんともども、よろしくお願いします」

のえる「ノエルちゃんだよー。よっろしくぅ」

いう゛「冬樹イヴです。よろしくお願いします」

ハルノ「瑠璃川春乃よ。妹と、仲良くしてあげてね」

タツキ「朝比奈龍季だ。まあ、よろしく頼む」

転校生「よろしくね、4人とも」

ありす「お友達はまだまだ来ますからね」

ありす「みんなで、ずっと一緒に、ここで過ごすんですよ」

転校生「ああ、みんなずっと一緒だ」

転校生「もう誰も思い悩まなくていい。もう誰も苦しまなくていいんだ」

転校生「みんなでここで永遠に過ごすんだ。僕の魔力と、ありすの魔法で」

転校生「みんなで幸せになろう。ね、ありす」

ありす「はい、転校生さん。ずっと一緒に」

BAD END 31 ~Who is crazy?~

と、いうわけでもしあのとき転校生が『こちら側』に来ていたらという話でした。
智花の料理は転校生も食べてるから可能性はあったんです。本筋では運よく回避できましたが。
あとはラストエピソードを投下して終了します。
卯衣と同棲したい(そのうち)

 


























卯衣「ようこそ、グリモワール魔法学園へ」


























 

卯衣「私は、この場所の管理と案内をさせてもらっている、立華卯衣と申します」

卯衣「どうぞお好きなようにお呼びください」

卯衣「さて、本日はここの取材をと聞きましたが・・・」

卯衣「はい。では、まずは簡単にご説明を」

卯衣「知っていると思いますが、ここはかつて魔物との戦いで英雄たちを多く輩出した学園です」

卯衣「グリモワール魔法共和国建国者、武田虎千代なんかがそうですね」

卯衣「彼女はここで生徒会長をしていました。当時、総合的な面で見ると、学園生では最強でしたよ」

卯衣「他にも生天目つかさ、遊佐鳴子、水無月風子、エレン・アメディックなどもここを卒業しています」

卯衣「・・・はい。彼のことですね。わかりました」

卯衣「はい。確かに彼は大魔法使いとして世に知られています。が、魔法に関してはてんでダメでした」

卯衣「入学直後だけではありませんよ。ずっとです。卒業してからも、前線に出て戦っている時でも」

卯衣「ですから、世間一般に彼を扱った創作本などがたまに見られますが、あれは大きな間違いです」

卯衣「そういったものではあたかも彼が大魔法を唱え、魔物たちを打ち倒していくように書かれているものがありますが、そんなことは全くしていませんよ」

卯衣「ですが、彼がいなければ魔物を殲滅できなかった。これもまた事実です」

卯衣「では、これから彼のことを話しますが・・・その前に、お願いを」

卯衣「この学園内で彼の名を呼ぶときは、親しみを込めて『転校生』と呼んであげてください」

卯衣「これが、彼がここに通っていた頃のあだ名なんですよ」

卯衣「転校生くんは、身体能力は一般的な学生と同じくらい、魔法は精いっぱいやってライターの火が限界といった感じでした」

卯衣「身体能力はその後鍛えていきましたが、魔法の方はどうやってもダメでしたね」

卯衣「ですが、彼には特別な力があったんです」

卯衣「魔力譲渡の力・・・今の時代では想像ができないかもしれませんが、あの時はそれがものすごく貴重だったんです」

卯衣「彼は異常な魔力量と魔力譲渡の力を併せ持ち、他の学園生をサポートして戦った。そして、そんなことができるのは彼だけだった」

卯衣「普通は、魔法を使いすぎると、魔力切れを起こして疲れで動けなくなるんですね。彼がいるとその心配がない」

卯衣「だから、ガンガン魔法を使っていけました」

卯衣「彼が英雄と言われる所以はそれだけではありませんよ」

卯衣「彼が来てから、学園の生徒たちがだんだんと団結しだしたんです」

卯衣「それまでは問題生徒も多く、内部で権力が別れて統率性がない・・・なんてことはざらでしたね」

卯衣「ですが、彼が来てからはだんだんと問題生徒たちは自身の問題を解消していき、生徒間の団結力は一気に上がりました」

卯衣「その結果として、当時の学園は北海道奪還に大きく貢献しました」

卯衣「今では信じられないかもしれませんが、あのきれいで広大な北海道が氷漬けになっていた時期があったんです。魔物の力で、ね」

卯衣「・・・ああ、はい。確かに彼は何十人もの妻を娶りましたね」

卯衣「ですが、それは決して彼が色を好んでいたからというわけではありません」

卯衣「転校生くんは、ものすごく義理堅く、人情に厚く、優しい人間だったんです」

卯衣「そして、他人を想い、他人のために泣き、他人のために怒り、他人とともに笑い、他人のことで喜ぶ。そんな人間でした」

卯衣「そうすると、自然といろんな人との距離が近くなっていくんです」

卯衣「かつての学園生にとっては、魔力譲渡の能力なんかよりもそちらのほうがずっと心強いものでしたね」

卯衣「彼が働きかけたから、彼が根気強く粘ったから、彼がずっと寄り添ったから、彼が共にいてくれたから、救われた人間がたくさんいます」

卯衣「そうですね、例えば歴史書に乗っている人物だと・・・冬樹イヴなんかがそうですね」

卯衣「彼女、双子の妹である冬樹ノエルとずっと仲違いしていたんです。ですが、最終的に仲直りしました。まあ、途中でまた喧嘩もしてたんですけど・・・」

卯衣「それでも、彼女は大切なものを捨てずに済んだんです。これは、まぎれもなく転校生くんのおかげ」

卯衣「・・・のはず」

卯衣「と、まあそのような感じで彼に惹かれていった人は多いんです」

卯衣「魔法使いは女子が圧倒的に多かったので、魔法共和国が一夫多妻制になってしまうのは当然のことでしたし、ね」

卯衣「それに、魔力が多いということは、生命力が強いということ。少し下世話な話になってしまいますが、夜の転校生くんを一人で相手できる人なんて数えるほどしかいなかったんですよ」

卯衣「たいがい一回当たり5,6人で。多い時には全員を相手にしたりもしてましたね、彼」

卯衣「・・・まあ、中には一人で5日間ずっと相手をする猛者もいましたが」

卯衣「はい、その通りです。彼の正妻に最も近い人物として名高い楠木ありすさんですね」

卯衣「いつだったか、どこかの大学の試験にもでましたね、たしか。『楠木ありすは正妻であった』っていう正誤問題が。これは×ですが」

卯衣「だって、彼は分け隔てなく愛してくれましたから。私たち全員を、一切の差別なく」

卯衣「・・・『まるで自分が彼の妻であったかのように話すんですね』ですか」

卯衣「当然です。だって、その通りですから」

卯衣(312)「私も、かつて彼の妻の一人だった、『アンドロイド 立華卯衣』ですよ」

卯衣「ふふ、時の流れは早いです。もうすでに、かつて魔物がいたことすら忘れ去られようとしてしまっている」

卯衣「これは、いい事なんですよ。それだけ平和だっていう証なんですから」

卯衣「・・・あら、もういいんですか?わかりました。それでは、ありがとうございました」

卯衣「・・・ふぅ、終わったわ」

卯衣「やっぱり慣れないわね、こういうのは」

卯衣「ていうか、私の戸籍ってどうなっているのかしら。気になるわね」

卯衣「やっぱり、312歳で登録されているのか、それともまた別となっているのか・・・」

卯衣「魔力補填装置のメンテナンス技術も取得して、自分で自分のメンテナンスもできる」

卯衣「料理も掃除も洗濯も・・・なんだってできるわ。これも、転校生くんのおかげ」

卯衣「・・・いけないわね、歳をとると独り言が多くなっちゃう」

卯衣「東雲さんじゃないけど、私も何か名乗った方がいいのかしら。天使とか」

卯衣「・・・彼女も、時間停止の魔法を解いて逝ってしまった」

卯衣「私には、寿命というがない。だから、魔力がある限りは永遠に生き続けられる。・・・ちょっと寂しいけど」

卯衣「私の役目は、この平和な世界を見守ること。あと、おいしいメロンパンのリサーチ」

卯衣「技術も随分と進歩したけど、やっぱり食べ物は現地に行って食べるのが一番よね」

卯衣「・・・暇だわ。取材、あんなに早く終わるとは思わなかった」

卯衣「もっと教室とか生徒会室とか案内しようと思ってたのに」

「あの、すいません」

卯衣「・・・あら、お客さん?観光客かしら」

「あの、ここがあの大英雄―――の過ごした学園で間違いないですか?」

卯衣「ええ、そうよ」

「僕、彼の子孫なんです。なんか、魔力が多くて、魔力譲渡とかができるから間違いないって言われてて・・・」

卯衣「あら、そうなの。それなら間違いないわね。・・・まあ、彼の子孫はものすごくたくさんいるけれども」

「それで、折角だからここを訪ねてみたんです。ここって、中に入っても大丈夫ですか?」

卯衣「ええ、もちろん。・・・あら、その手に持っているのは?」

「これですか?ウチに代々伝わっている家宝の人形だとかなんとか。・・・なんだか、連れて行けって言われている気がして」

卯衣「・・・ふふ、そうね。あなたもここがいいのね、狂った姫様」

「この人形のことを知っているんですか?」

卯衣「ええ、知っているわ。よーく、ね」

卯衣「あ、それと」

「はい、なんでしょう」

卯衣「この学園では彼のことを、親しみを込めて『転校生』と呼んであげてね」

「どうして、転校生なんですか?」

卯衣「それが彼のあだ名だったのよ。入学当初から噂の転校生だーっていわれてて、いつの間にかそれがすっかり定着しちゃってね」

「なるほど・・・」

卯衣「それじゃあ、改めて」

 
































卯衣「魔法学園へようこそ」




























THE END ~未来遺志~

これにて終了でございます。
初めてのSSで、誤字・脱字なんかが多かったですけれども、皆さん楽しんでいただけたでしょうか。
このスレを見てグリモアを始めたとか、グリモアに復帰したとかいう人がいてくれてうれしいです。
これからもみんなでグリモアをもっともっと盛り上げていきたいですね。少しでもその役に立てれば幸いです。
次回作の時期は未定ですが、またグリモアのSSを書きたいと思っていますので、どこかで見かけたらよろしくお願いします。
今度はもっとほのぼのしたのが書きたいなぁと思っていたり。
それではみなさん、このあたりで。
ありすありあり(合言葉)

乙、ありすありあり

乙です!次回作も楽しみにしてます!
ありすありあり

お疲れ様でした!ありすありあり(*´ω`*)



ぼくもぐりもあのえすえすをかこうとおもいました。まる。

乙、次も楽しみに待ってる!
ありすありあり

乙!次回作も待ってるよー!
ありすありあり

おつー
おのssのおかげでまたグリモアをやろうと思えた
手始めに対抗戦がんばるわ
次のグリモアssも期待してまつ!

もっとほむほむが見たかった

こんちぬう

誤爆

乙!
グリモアのSS自体希少なのにこんだけ質のいいSSが読めて幸せ
新作も楽しんでるわ

最後の方の七撫が可愛かった

このSSまとめへのコメント

1 :  NANASI-NPO   2017年09月14日 (木) 05:45:17   ID: vIeCjVvd

よくやった。惜しみない拍手を君に。

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