男「晩飯何食いたい?」お嬢様「お味噌汁。」 (365)

男「じゃなくて。メインを聞いてんだよ。」

お嬢様「お味噌汁があれば後は何でもいいよ?」

男「お前本当に好きだなぁ、味噌汁。この暑い中よく飲む気になるよ。」

お嬢様「日本で生まれ育った貴方には逆に分からないかも知れないけどね、あれは素晴らしい料理だよ!美味しいし!栄養あるし!」クワッ

男「分かったから、店ん中であんましデカイ声出すな。」

お嬢様「ごめん。ついテンションが上がった。」

男「まぁ、作るの楽だから良いけどよ。」

お嬢様「みそは白だからね。」

男「あいよ。」


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少女(うわぁ、金髪美少女とか初めて見た。お人形さんみたい。友ちゃんが見たら泣いて喜びそう。)ジー

少女(あの男の人誰なんだろう。"貴方"って呼んでたけど、家族?お兄さんにしては歳が離れ過ぎてる様に見えるし。)

少女(父親…にならギリギリ見えない事もない…?ってまぁ、そもそも人種が違うか。)ウーン



お嬢様「ねぇ男。さっきから私たちをずーっと見ている女の子が居るんだけど。」

男「目立つのはいつもの事だろ。警官に声掛けられないだけマシだ。」

お嬢様「ああ、そんな事もあったねー。」

男「お前が俺の事をパパだなんて呼ぶからだろ。あの時の警官の目は忘れねぇ。」

お嬢様「汚物を見る様な目だったね。ちょっとした冗談のつもりだったのに。…あ、卵安くなってるよ。」

男「ん?ああ、そういや切らしてたな。」



少女(仲良さそうだけど、何話してるんだろ。)ジー

少女(野菜売り場で止まってる。…少し近付けば聞こえるかも。)ソーッ



お嬢様「…お味噌汁にトマトを入れる人の気持ちが分からない。」

男「好みは別れるが、俺はアリだと思う。何なら作ってやろうか?丁度卵もあるし。」

お嬢様「私はオーソドックスなのが良いよ。」

男「そうか。じゃあ入れるのは俺の分だけだな。」

お嬢様「男は入れるの?」

男「話してたら食いたくなった。」

お嬢様「だったらちょっと味見してみたい。」

男「ん。もし気に入ったらお前の分にも入れてやるよ。」



少女(あれ、なんかすごい庶民的な会話してた。)

少女(…ちなみにお酢をいれてもイケます。)ウン

お嬢様「ねぇ男。さっきの女の子、まだこっち見てるよ。何か心なしかさっきより近いし。」

男「手でも振っとけ。」

お嬢様「そうする。」ノシ

少女「!」ビクッ

お嬢様「…何やら驚いてるね。」

男「だろうなぁ。俺もビックリだよ。」ホントフニルノカ…


少女(手、手え振られた。え?どうすればいいの?)アタフタ

少女(と、とりあえず……振り返そう。)ノシ


お嬢様「振り返してきたけど。」

男「律儀なんだな。」

男「さて、こんなもんか。」

お嬢様「それで全部?」

男「ああ多分。後は家にあるもん使う。」

お嬢様「どれどれ…ニンジン、シャガイモ、タマネギ、牛肉…さてはカレーか。」

男「いや、肉じゃが。」

お嬢様「…あれ?」アレ?

男「まぁ材料は似てるしな。でもカレー粉入ってねぇのに何でカレーだと思ったよ。」

お嬢様「カレー粉は家にあるのを使うんだと思って。逆に聞くけど、何で肉じゃが作るのに糸こんが入ってないの?今、家に糸こん無いよ?」

男「ああ、何か忘れてると思ったらそれか。」

お嬢様「後、みりんも切らしてる。」

男「そうだったか?まだ残ってる気でいたな。じゃあ後、そいつ等買ったら帰るぞ。」

お嬢様「了解。」

少女「…あ、帰っちゃった。」

少女(何だったんだろう。一緒に住んでるみたいな雰囲気だったけど。)

少女(どう見ても親兄弟では無いだろうし、訳ありってやつかな。…まぁいっか。明日友ちゃんにでも話そう。)

少女「…さて、と。」カゴモッテ…

少女(って…あれ?)

少女「…わたし…何買いに来たんだっけ?」ハテ?

何かこんな感じでダラダラ書いて行きます。
特にストーリー的なのも今んとこありません。
思い付いたら書くので更新は不定期になると思います。

そんな訳なのでダラっと見てくれると嬉しいです。

なんか早速ミスってた
>>4
×ホントフニルノカ…

○ホントニフルノカ…

メインは男とお嬢様?

>>10
他にもキャラはいますが、メインはこの2人です


今日も投下していきます

男「暑い…」

お嬢様「やっぱりエアコン買おうよ。今年の夏は扇風機じゃ無理だよ。送られてくる風がもうぬるいもの。」ア~

男「おい、首固定すんな。こっちに風が来ねぇだろ。」

お嬢様「別に買えない訳じゃないでしょ?お金もあるし。」ユラユラ

男「おい、首振りに合わせてゆらゆらすんじゃねぇ。」

男「…まぁそうだな。買いに行くか。」

お嬢様「それが良いよ。じゃないと干からびる。」ユラユラ

男「だから取り敢えず揺れんの止めろ。」チョップ

お嬢様「痛っ。」アウッ

男「さすが電気屋。涼しい。」

お嬢様「ねぇ男。何か凄いよこれ。」チョイチョイ

男「何だ?」

お嬢様「人の動きに合わせて風を調節するんだって。」

男「…凄ぇな。」

お嬢様「しかも自分でフィルター掃除もするんだって。」

男「凄ぇな。」

お嬢様「すごいね。」

男「よし、それにするか。」

お嬢様「また随分あっさりと。」

男「で、幾つ買えば良いんだ?」

お嬢様「事務所と、居間と、あと寝室?」

男「取り敢えず3台か。」

男「じゃあ、ちゃっちゃと契約して来るからその辺で適当に待ってろ。」

お嬢様「了解。」



男「さて…あー、すいません。」

店員「はい?」

男「これ欲しいんですけど。3台。」

店員「かしこまりました。ではあちらのカウンターへどうぞ。」



お嬢様(どこで時間潰そう…お?あれは…)

男(あー、やっと終わった。…腹減ったし、あいつ拾って飯食いに行こう。)

男(…?)



女性客A「ねぇねぇさっきの子、凄い可愛いかったね!肌とか白くて綺麗だったし。」

女性客B「うん、ヤバかった。危なく連れて帰るところだった。」ア…ハナヂガ…

女性客A「…ティッシュいる?」

女性客B「うん。」アリガトウ



男(あっちか。しかし、目立つから探し易くて助かる。)

男(……あ?確か向こうって…)

[マッサージチェア売り場]

男「…はぁ。やっぱりか…」



お嬢様「zzz …」

男「…おい。起きろ。」

お嬢様「…んぁ?………zzz…」

男「…」グググッ…

男「…」デコピンッ!!!

お嬢様「いっ!?」バッ!

お嬢様「…へっ?……ほっ?」キョロキョロ

男「おはよう。」

お嬢様「お…おはよう??」

お嬢様「…で、この後はどうするの?」ジンジン

男「どっかに飯食いに行こうと思うんだが、腹は?」

お嬢様「空いた。」ジンジン

男「決まりだな。ほら、とっとと行くぞ。」

お嬢様「了解。……?」ジンジン

男「どうした、さっきから頭なんか抑えて。」

お嬢様「んー、何かさっきから額がズキズキする。何でだろう。」ジンジン

男「あんな所で寝てたから風邪でも引いたんじゃねぇの。」

お嬢様「いや、頭痛とは違う気が……ねぇ…何でニマニマしてるの?」

お嬢様「」ハッ!

お嬢様「貴方のせいだね!?何かしたでしょ!?」

男「起きないのが悪い。」ケラケラ

今回分終了

またそのうち来ます

投下します

お嬢様「おまたせー。」

男「全部済んだのか?」

お嬢様「うん。ほら、私の免許証。」ドウダ

男「…お前はムカつく位写真写りが良いな。」

お嬢様「」フフン

男「…」ジー

お嬢様「?」

男「そう言えばお前整った顔してるもんな。」

お嬢様「…そう言えばって何さ…はい、やり直し。」ワンモアタイム

男「お前は美人だな。」ウン

お嬢様「………///」ポッ

男「普通に照れるのか。」

お嬢様「そういう貴方の写真は?」

男「俺の?…別に見たって面白くも何ともねぇと思うんだがな……ほれ。」つ免許証

お嬢様「とか何とか言いつつ渡すんだね。」

お嬢様「…」

お嬢様「貴方のは、写真写りっていうか…眼つきが悪いね…」コワイ

男「写真撮られるのって苦手なんだよ。何と言うか落ち着かん。」

お嬢様「だからってレンズを睨みつけなくても…撮影する人が気の毒だよ。」

男「…前に泣きそうな顔で怯えられた時は、流石に悪いと思った。」

男「なぁ。」

お嬢様「ん?」

男「別に、そんな急いで免許取る必要は無かったんじゃねぇか?運転なら俺がするし、何よりあんま車使わないだろ。」

お嬢様「…あー、あの…だね…」

男「?」

お嬢様「写真付きの…身分証明書が欲しくて…」

男「…」

お嬢様「…たまに…保険証出しても18歳だって信じてもらえないことがあってさ…」

男「…」

お嬢様「…」

男「…何か…すまん。」

お嬢様「うん…大丈夫、慣れた。」

男「気を取り直して、帰り運転してみるか?折角取ったんだし。」

お嬢様「え?良いの?」

男「ああ、構わねぇよ。」

お嬢様「ありがとう。」オー

男「ほれ鍵。」

お嬢様「ん。」

お嬢様「よし…」ガチャ



お嬢様「…そ、ソレジャァ行コウカ。」ガッチガチ

男「よし分かった。降りろ、今すぐ降りろ。」


お嬢様「何で止めるのさ。」ブー

男「何でじゃねぇよ。お前、よくそれで試験受かったな。緊張し過ぎてガッチガチじゃねぇか。」

お嬢様「運転はちゃんと出来るんだよ?実地も点数良かったし。…ちょっと緊張するだけ。」

男「あれがちょっと?片言になってたぞ?」

男「…しかし教習所の教官って凄ぇんだな。普通、運転主にあんな状態で運転されたらこっちの精神が持たない。」

お嬢様「……私の担当に当たった教官はみんな、終始顔が引きつってた。すごい汗かいてたし。」

男「…」

お嬢様「……だって緊張するんだもの。仕方ないじゃないさ。」

男「…あー。」

男「たまになら、運転の練習付き合ってやるよ。」

お嬢様「…本当に…?」

男「おう。」ナデナデ

男「だからまぁ、今日のところはあれだ…うん…」ナデナデ



男「取り敢えず鍵返せ。」

お嬢様「ですよね。」ハイ

今回分終了。

ちなみに2人の年齢
お嬢様 18歳
頻繁に中学生(高校生)に間違われるので、常に身分証持ち歩いてます。
男 32歳
はたから見ると保護者だけど、たまに警官から職質を受けます。

ではまた。

コメントしてくれてる人ありがとうございます。
レスがあるとこちらのモチベーションが上がります。

ではちょっとだけ投下します

お嬢様「今日は夏祭りです。」

男「そうだな。」ナンデケイゴ?

お嬢様「貴方はそんな格好で夏祭りに行く気ですか!」クワッ

男「んな事言われても、浴衣なんて持ってないからな。お前の分しか買ってねぇし。」ダカラナンデケイゴ?

お嬢様「フフン。そんな事もあろうかと…私が男の分を買っておいた!」

男「…いつの間に。それサイズは合ってんだろうな。」

お嬢様「大丈夫。男の体格に合わせて大きいの仕立てて貰ったから。」

男「また随分と準備が良い…っておい。いつ測りやがった、記憶に無いぞ。」

お嬢様「この前私のを買いに行った時、貴方も一緒に採寸して貰ったじゃない。」

男「結局合うサイズが無くて買わなかったけどな。で、それを憶えてたのか。」

お嬢様「私の記憶力を持ってすればそのくらい余裕です。」フフン

お嬢様「はい、ということで着てみて。」

男「あいよ。」



男「これで良いか?」

お嬢様「…んー。」

お嬢様「男、ちょっとココに座って。」ポンポン

男「?」

お嬢様「あ、向かい合うんじゃなく私に背中向けて。」

男「…ああ、そういう事ね。別に自分で出来るんだが。」

お嬢様「いいからいいから。……こう見ると結構伸びたねー。」トカシテ

男「まぁ向こうに居る時から伸ばしっぱなしだからな。」

お嬢様「そのうち切ってあげるよ。」ムスンデ

男「そうだな、頼む。」

お嬢様「はい、出来た。」カンセイ!

お嬢様「…おお…!」キラキラ

お嬢様「着流し、無精ひげ、総髪……完璧に武士だよ!」

男「浪人って感じだがなぁ。」

お嬢様「ねぇ写真撮っていい!?写真!」

男「何でそんなテンション振り切れてんの?お前。」

お嬢様「NINJA SAMURAI HARAKIRIは全ての外国人の憧れだよ!?」キャッホー!

男(…今度江戸村にでも連れてってやろうか。)

男「お前も早く着替えろよ。そろそろ出る時間だろ。」

お嬢様「待って!その前にこれ咥えて!」つキセル

男「なぁどっから持って来たこんなの。」



お嬢様「ねぇ男…うまく着られない。」 ダラーン

男「だろうと思ったよ。」

お嬢様「着方は知ってるんだよ?ちゃんと憶えたし。」

男「不器用だからなぁお前。…こっち来い、手伝ってやるから。」


男「ほれ、完成だ。」

お嬢様「おお…これが浴衣…!どう?似合う?」クルクル

男「ああ、良く似合ってる。金髪でも様になるもんだな。…背が小さいからか?」

お嬢様「そこ一言余計!」ビシッ

お嬢様「…エヘヘ。いいなー浴衣。たまに着ようかな。」ニヘー

男(こうも嬉しそうにはしゃがれると、とんでもなく目立つから止めとけとは言えないな。)フッ


男(さて、いつ迄キセル咥えてりゃ良いんだろう。)

今回はここまで。

お嬢様は日本大好きです。侍は皆、刀で鉄を両断できると思ってます。


次回も夏祭り編。ではまた。

で、噂通りノーパンor褌なんだろうか

>>41
男「…なぁ、これは?」

お嬢様「ふんどし!」

男「…」

男「…」

お嬢様「ああっ!」

こんな事があったようです。


では夏祭り編その2投下

>>41
男「…なぁ、これは?」

お嬢様「ふんどし!」

男「…」

男「…」ポイッ

お嬢様「ああっ!」

こんな事があったようです。


では夏祭り編その2投下

お嬢様「人多いね。」

男「花火目当てだろうな。ここのは結構凄いらしいから。…しかし、場所取るの面倒そうだな。」

お嬢様「それなら大丈夫!よく見える穴場スポットは調べた!」

男「そりゃまた準備の良い事…」

お嬢様「当然!日本の花火見るの楽しみにしてたんだから!」

男(テンション高ぇ。)

お嬢様「男、あれ食べたい!」

男「リンゴ飴か。別に良いが、お前あれ全部食えんの?」マルマル1ツ…

お嬢様「お腹も空いてるし多分大丈夫。貴方も食べる?」

男「あー…俺は要らん。」

お嬢様「じゃあちょっと買ってくる。」



お嬢様「…飽きてきた。」

男「だろうな。その大きさは俺でもキツい。」

お嬢様「…食べない?」つリンゴ飴

男「そう来ると思ってたよ。」

お嬢様「さすが、よく分かってる。」

男「何年の付き合いだと思ってんだ。」

お嬢様「かれこれ6年くらい。」

男「結構経ったな。」モグ

お嬢様「ね。」

男「……甘ぇ。お前よく半分も食えたなこれ。」オオウ…

お嬢様「なんかしょっぱいものが食べたい。」

男「同じく。…たこ焼きでも食うか。」
お嬢様「定番だね。」


男「…」フーフー

お嬢様「…」モグモグ

男「…」フーフー

お嬢様「…」モグモグ

男「……熱っ。」

お嬢様「…」ジー

男「…?何だ?」フーフー

お嬢様「…いや何でもない。」モグモグ

男「?」フーフー



お嬢様「あの大当りって何だろうね。」

男「大当り…あの射的屋の的の事か?」

お嬢様「うん。」

男「やってみりゃ良いじゃねぇか。」



お嬢様「…全然当たらない…小さすぎるよ。」

男「コルク銃ねぇ。どれ、貸してみろ。」

お嬢様「ん、任せた。」ハイ

男「…」スッ

男「…」ポン!

的<バシッ

お嬢様「おお!一発!やっぱり慣れてるね!」

男「コルク銃は初めてだけどな。…つうか慣れてるとかあんまデカい声で言うなよ。」

射的屋「はい景品!」ホラヨ!

クマのぬいぐるみ(超サイズ)

男「」

お嬢様「おお…」

男「デカ過ぎるだろ…」

お嬢様「よい抱き心地です。」ギュウ

男「まぁ気に入ったんなら良いけどよ。」



お嬢様「あ、でもこれ前見えない。」

男「正面からだとクマのぬいぐるみが歩いてるみたいだな。…ほら、持ってやるよ。」

お嬢様「ありがとう。」

男「ん。そのままじゃ危ないしな。」デカイ…

お嬢様「…でも男…似合わないね。」

男「…言うな。」



男「取り敢えず一通り回ったか?」

お嬢様「うん、大体は。…ところで男。」

男「何だ。」

お嬢様「すごい見られてるね。」

男「そりゃそうだ。これ以上無い程目立つ組み合わせだからな。…気分は罰ゲームだよ。」ハァ

お嬢様「花火!!」

男「」ビクッ

男「……何だよ急に。」

お嬢様「花火!そろそろ花火の時間だよ!」

男「ああ、もうそんな時間か。」

お嬢様「ほらコッチ!早く!」

男「分かったから走んな。転ぶぞ。」

男(それに走られると余計目立つ。)ヤメテクレ…

今回分終了

これ以上無い程目立つ組み合わせ=金髪美少女(浴衣)を引き連れて歩く、超サイズのクマさんを抱えた浪人(185cm)

次回で夏祭り編終了です
ではまた

>>48の改行がおかしな事になってたんで脳内補完をお願いします

某都市ハンター(旧)の海坊主とミキみたいな関係かな?

>>57
関係についてはそのうちやります

では投下

お嬢様「到着!」

男「神社ね。…確かにここならよく見えそうだが、何で他に人が居ないんだろうな。」

お嬢様「良いじゃない、その方がのんびり見られるし!」

男「幽霊でも出んのかね。」

お嬢様「」ビクッ

お嬢様「…な、な何を言い出すのさ…やめてよ…いや本当に…」ギュウ

男「冗談だよ。だからそんな引っ付くな。」

男「…?」チラ



チンピラ< ワイワイガヤガヤ



男(…成る程ね。そりゃあ人も近付かない訳だ。しかしありゃ、こっちに来るのか?絡まれたら面倒だな。)ヨシ

男「…なぁ、ちょっとだけここで待っててくれるか?」

お嬢様「…え?1人で?…夜の神社に…?」

男「すぐ戻るから。な?」

お嬢様「……わ、分かった…すぐだからね?本当にすぐだよ?」

男「はいはい。」


数分後

お嬢様「…」キョロキョロ

男「…」ジー

お嬢様「…」ビクビク

男「…」ソーッ

お嬢様「…」ビクビク

男「…」つ缶ジュース ピトッ

お嬢様「ひょおっ!!?」ビックゥ!!

お嬢様「~っ!」ゲシ!ゲシ!

男「悪かったって。ピンポイントで脛狙うな。ほら、ココアやるから。」

お嬢様「…ん。」つココア

男「取り敢えず、どっか適当に座るか。」



お嬢様「…」スッ

男「で、何でわざわざ人の懐に座るよ。」

お嬢様「人間は壁とかを背にすると落ち着くらしいよ。」ウン

男「もしかしてお前まだ恐がって

お嬢様「ふん。」ガッ!

男「……中身の入った缶で人を殴るなよ。俺じゃなかったら怪我するだろ。」

お嬢様「男以外にこんな事しないよ。」

男「台詞だけならグッと来るんだけどなぁ。」



男「なぁ、もう始まる時間…」

お嬢様「」ワクワク

男「聞いてねぇな。」


ピューッ


お嬢様「!」ガタッ

男(お…始まったか。)


ドォン!!


お嬢様「」


ドン!!


お嬢様「…おお…!」


ドォーン!!


お嬢様「おおー!!」

お嬢様「おおおー!!!」バンバン

男「感動したのは分かったから。俺の膝を叩くな。」

ボォン!!

お嬢様「すごいよ!日本の花火すごいですよ!?」キャー

男「ああ、確かに凄いな…」

お嬢様「でしょ?でしょ!?」

男「何でお前が誇らしげなんだ。」

ドン!!ドォン!!!

お嬢様「たーまやー!!」

男「本当に玉屋とか言う奴初めて見たよ。」

男(…まぁ、楽しそうで何より。)



お嬢様「zzz…」

男「で、こうなる訳だ。」

男(はしゃぎ疲れて寝るって…日本に来てから精神年齢下がってないか?こいつ。)ハァ

男「…ガキめ。」ナデナデ

お嬢様「zzz…」ニヘ

男「よっ、と。」オンブ

お嬢様「ん…zzz …」ギュウ

男(さて、帰るとしますか。)



男「」ハッ

クマさん(超サイズ)<ジー

男(…この状態でぬいぐるみも抱えろってか…)オオウ…

男「…何の罰ゲームだよ…」

余談

友「ちょっと少女。あんまりウロウロしないでよ、この辺りって不良のたまり場あるんだから。」

少女「…ねぇ友ちゃん。あれ…」

友「人の話聞こうよ少女……アレって?」

少女「…あそこ。」ユビサシ



チンピラa「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」ブツブツ

チンピラb「…もう誰かれ構わず絡んだりしません…だから命だけは…どうか…」ガタガタ

チンピラc「…死んだフリ…死んだフリをするんだ…」シーン

チンピラd「…お父さん…クマさんが来るよ…!」ウワァ!

友「…」

少女「…」

友「…戻ろうすぐ戻ろう。私たちは何も見てない聞いてない。」ウン

少女「そうだね幼君が心配しちゃうから
すぐに帰ろう。うん。」ウン

夏祭り編終了です

後日この神社には、悪人に一生癒えないトラウマを植え付けるクマさんが現れるなんて噂が流れたとか何とか

ではまたそのうち

こんにちは

今回は少女周辺の話です
男とお嬢様は出て来ません

では投下

友「少ー女ー。あーそびーましょー。」 ガラ

少女「おはよう友ちゃん。あのさ、いっつも思うけど窓から入るの危ないよ?普通に玄関から来ればいいのに。」

友「分かってないなぁ少女は。家が隣同士の幼なじみってのは窓から出入りするのがお約束なんだよ!」

少女「そうなの?」

友「そうなの!」ウン

友「ってまぁそんなのは置いといて…今日はどうする?」

少女「どうしようね。」

友「うーん。こういう時は…幼の所に行こう。」

少女「じゃあ幼君に電話するね。」

友「あいや待たれい!」ビシ!

少女「?」

友「いい事思いついた。」ニヤリ

少女(悪い事考えてる顔だ。)



幼「zzz…」

友「という事で、やって来ました幼の家。」イェー

少女「ねぇ友ちゃん。」

友「んー?」

少女「そのホッケーマスクとチェーンソーはどこから持ってきたの?」

友「私ん家にあった。…あ、チェーンソーは切れない様に改造してあるから安全だよ。」

少女「で、何でそんなものを装備してるの?」

友「一度やってみたかったんだー、寝起きドッキリ。少女のはこれね。」ハイ

少女「わたしはゴーストフェイスなんだ。あ、ローブまである。…ちなみにこれも…」

友「うん。私ん家にあった。」


少女「でもそんなもの使ったら迷惑にならないかな?」ソウビチュウ

友「それなら大丈夫。幼母さんには許可貰ってるから。むしろ"私も参加して良い?"とか聞いて来る位にはノリノリだったよ。」

少女「幼君に味方はいなかったんだね。」



幼「zzz」

少女(ゴーストフェイス)「あれ、何か楽しくなって来た。」

友(ジェイソン)「んっふっふー。…それじゃあ行ってみようか!!」スチャ

ヴィィィィィン!!!

幼「!!?」ガバッ!

幼「は!?っ、一体…何だ…よ…?」

友(ジェイソン)「…」

少女(ゴーストフェイス)「…」

幼「」

幼「うぉぉおおおぉっ!!!?」

少女(ゴーストフェイス)「…」ガシッ

幼「っ…!!?」

友(ジェイソン)「…」スチャ

ヴィィィィィィッ!!!!

幼「ちょっ!!?待っ!それ死っ!!」

友(ジェイソン)「…」ソイヤ

幼「~~~~~~ッ!!…………って、痛く…無い?」クスグッタイ…

友(ジェイソン)「…」プルプル

友(ジェイソン)「…ぶっ…あはははははっ!!」バンバン

幼「」

幼「…お前…友か…」

幼「って事は…」チラ

少女(ゴーストフェイス)「バレたかー。」






友「ねぇ…ドキドキ…した?///」ポッ

幼「…ええ。そりゃもう…まだ心臓がバックバクしてるもの…何かもう痛い…」グッタリ

少女(ゴーストフェイス)「えへへ、ごめんねー。この格好になったらテンション上がっちゃって。」

幼「…そのお面付けたままこっち見んな。というか脱いで下さい、夢に出る。」

友「そんな…脱げだなんて…///」キャッ

幼「さっきから何なのその乙女モード。…で、結局のところ何しに来たんだよ。」

友「ドッキリ仕掛けに。」

幼「…それだけ?」

友「それだけ。」ウン

幼「……もっかい寝てもいい?」

友「駄目。」

少女「幼ーくーん。あーそびーましょー。」

友「あーそびーましょー。」

幼「……顔洗って来るから適当に待ってて。ついでに何か飲み物も持ってくる。」

今回分終了

幼馴染三人組です
幼君は主に被害者

ではまた



通りすがりに過ぎない少女と思われていたのに
いつの間にかレギュラー入りしてるとかwwww
幼君とあるし幼が男、友は女でいいのかな?

どうも、気が向いたのでまたやって来ました

>>80
それでOKです


今回は>>75の続きです

少女「折角だし何かしようよ」

友「映画でも観ようぜー。色々持ってきたよ。」

幼「ちなみに?」

友「ヘルレイザー、ジーパーズクリーパーズ、マーダーライドシ…」

幼「ああもういいです。聞きたくないです。」

少女「ITは?」

友「あるよ。観る?」

幼「やめて下さいお願いします。」

少女「幼君の怖がりは治らないね。」

幼「主に君ら2人の所為だから。」

友「人に責任を押し付けるのはよくない。」

幼「…昔、嫌がる俺に無理矢理ホラー映画観賞をさせたのは誰だっけ?」

来たか
二人の馴れ初めっていうか出会い?も欲しい

少女・友「「幼母さん。」」

幼「確かに母さんも面白がって混ざってたけども!!」

幼「…そもそもホラー映画持って来たのは友だろ。」

少女「じゃあ友ちゃんのせいだね。」ウン

友「おのれ少女裏切ったな!」クワッ

幼「少女も他人事みたいな顔してるけど、俺が逃げないように拘束してたのはお前だからな?」

友「でもまぁ仕方ないじゃん。私ん家の親が映画とか好きなんだもん。っていうかさ。私も小さい頃からホラー観てたけど、別に平気だよ?むしろ好きだし。」

少女「わたしも。」

友「…結局のところ、幼が怖がりなだけじゃない?」チラ

幼「…」ソラシ

友「…よし少女。捕まえるんだ。」

少女「らじゃ。」ガシッ

幼「ちょっ!?」

友「~♪何にしようかなー。…やっぱりヘルレイザーかな。」ゴソゴソ

幼「お願いしますやめて下さいお願いします。」

友「自分が怖がりなのを人のせいにした罰です。」

幼「自分が観たいだけだろ。…というか離して下さい。俺の部屋なら貸すから。」

少女「駄目です。」

友「んふふ。そんな事言ってるけど少女に抱きしめられて嬉しいんだろ?」

幼「普段なら嬉しいよ!!でも今の状況では喜べない!!むしろ既に泣きそう!!」ウル

少女「キャッ、嬉しいなんて恥ずかしい!///」ミシミシ

幼「ガッ…ちょっと待って、痛い、折れ…おい友…!何再生しようと…痛っ!?」メキッ

少女「はい友ちゃん今のうちにー。」

友「ラジャ!」サイセイ!

幼「ちょっ!!」



幼「」

友「もしもーし。」

幼「」シーン

少女「反応ないね。ただの抱き枕みたいになってるよ。」

友「仕方ないなぁ。」つチェーンソー

幼「それはやめて!!」バッ!

友「あ、起きた。」

少女「チェーンソーが完全にトラウマになっちゃったんだね。」

幼「…ホッケーマスクもトラウマです。」

少女「これは?」つゴーストフェイスマスク

幼「」ビックゥ!


幼「……流石にそろそろ泣くよ?俺。」

少女「ごめんごめん。」

幼「…あー…何かもう疲れた。…そろそろ昼だけど飯は?」

友「食べてく。」ハイ

少女「おなじく。」ハイ

幼「だろうと思った。ちょっと待ってろ、何か適当に作って来」

ピンヘッド「喜べー飯だー!!」ガチャ!

幼「」バタン

少女「あ、気絶した。」

友「…幼母さん。」

幼母(ピンヘッド)「ん?」

友「最高のタイミングです!!」d グッ

幼母(ピンヘッド)「」d グッ

少女「ところでそのマスクは…」

幼母「友ちゃんとこで借りて来た。」つマスク

友「だからさっき私と話した後、出掛けたんだ。」

少女「本当に参加したかったんですね。」

幼母「うん!」

幼母「しかし凄いねこのマスク、本気過ぎ。冗談で被っていい出来じゃないよ。」ウワァ…

友「でも幼には使うんですね。」

幼母「息子を相手にする時はいつでも本気だからね!」フフン!

少女「言ってる事はすごく立派だけど、その結果はこれです。」

幼「」シーン

幼母「おやー、見事なもんだね。全然起きないや。」ペシッ ペシッ



幼「…俺の周りに…俺の味方はいないのか…」グッタリ

幼母「何言ってるの。いつでも母さんは幼くんの味方だよ!」

幼「台詞は凄く立派なのに…というか止めを刺したのは母さんだから。」

幼母「だって良い反応してくれるんだもの。からかい甲斐があるんだよね。」ネー

友「ねー。」

幼母「まぁそんな訳だよ。とりあえず、ここにご飯置いておくから。じゃあごゆっくりー。」ガチャン



少女「幼母さんってなんか通り雨みたいだよね。」

友「…んー。その例えは微妙に分からない。」

少女「こう…バッ!と来てサッ!と帰るみたいな。」ジェスチャー

友「余計分かんなくなったよ少女。むしろそれだと台風とか嵐じゃない?」

幼「…まぁ…雨にしろ嵐にしろ、被害を受けるのは俺なんだけどな…」グッタリ

今回分終了

幼君の日常は大体こんな具合に過ぎて行きます。基本的には楽しいけど、ホラーだけは本気で勘弁して欲しいようです


次回からはまた男とお嬢様の話
少女ちゃん編もたまに入ります
ではまた

乙です
ホラーは見ないけどタイトルだけググってみた
ITは「イット 恐怖の殺人ターゲット・復讐の悪魔」ってやつ?

>>92
それです。世の子供達にピエロ恐怖症を植え付けたと噂のあれです。

とりあえず今日も投下します。

お嬢様「男ー…体温計鳴ってるー…」

男「どれ…38度か。まだ下がんねぇな。具合はどうだ?」

お嬢様「昨日よりはマシ…でもまだだるい…」ウー

男「食欲は?」

お嬢様「少しなら大丈夫…かも。」

男「じゃあ軽く作るが、希望は?」

お嬢様「お味噌…」

男「こんな時までか…」

お嬢様「どんな時でもです…」ハイ

男「一応お粥も用意しとく。ささっと作って来るから何かあったら呼べ。」

お嬢様「了解…」




お嬢様「ごちそうさま…」

男「お粗末様。足りたか?欲しけりゃまだあるが。」

お嬢様「とりあえず今は大丈夫…」

男「ん。なら後は薬飲んで寝とけ。」

お嬢様「男は今日どうするの…?」

男「お前がこんなんだからな。家に居るよ。依頼も無いし。」

お嬢様「…」ホッ

男「事務所の方にいるから、用があるときはこれ鳴らせ。」ホレ

お嬢様「ベル…?」チリーン

男「デカい声出すのしんどいだろ。たまに様子は見に来るが、一応な。」

お嬢様「分かった…」
_________



男「…」ペラ…

~♪(着信音)

男『……何だ?俺にかけてくるなんて珍しいな。』(英語)

嬢父『嬢が電話に出ないんだ!!何かあったのか!?』(英語)

男『あいつ今風邪引いて寝てんだよ。』

嬢父『風邪だと!!?よし今日中に腕の良い医者をそっちに送るから待ってろ!!』

男『大袈裟過ぎだ。薬も貰ったし、すぐに治るよ。』

嬢父『大袈裟だなんて!!可愛い可愛い愛娘の為ならイギリス中の名医をかき集めたって足りない位だ!!!』

男『やめてくれ。あんたの場合マジにやりかねないから始末に負えないんだよ。とにかく大丈夫だから。』

嬢父『しかし!!娘が苦しんでいるのに大人しくなどして居られない!!』

男『なら祈祷師でも雇え。つうかうるせぇよ。電話がスピーカーみたいになってんだけど。』キーン

チリーン!チリーン!チリーン!

男「…ん?」チラ

男『悪い、その可愛い可愛い愛娘が呼んでるから切るぞ。』

嬢父『何!貴様!!私を差し置いて!!』

男『じゃあな。元気になったら電話かけさせるよ。』

嬢父『まっ、待て!!せめて!せめて娘に愛していると』ブツッ

ツー、ツー

男(……今の会話だけ聞くと、まるで誘拐犯じゃねぇか俺。)

チリチリチリチリチリ!!!

男「今行くよ。」




男「悪い、親父さんと電話してて…どうした。具合悪いのか?」

お嬢様「男…っ…」ジワ

男「何で泣きそうなんだよ。まさか怖い夢見ましたってんじゃ無いよな。」

お嬢様「天井が下がってくる…」

男「…何だって?」

お嬢様「…だから男のとこに行こうとしたのに…ドアがすごい遠くにあって…」ジワッ

男「ああ。成る程ね。」

お嬢様「…?」

男「安心しろ、風邪の所為だ。天井は落ちてきやしないし、ドアも逃げ出したりしないよ。」ナデナデ

男(珍しいな。アリス症候群にかかんのは、大体小さい子供…)チラ

お嬢様「…」

男(あー、確かに小さい。)

お嬢様「…失礼なこと考えてない…?」ジト

男「風邪の所為だ。…とりあえず落ち着くまで、こうしててやる。」ナデナデ

お嬢様「…ありがとう…」

男「…」ナデナデ

お嬢様「…そばにいてくれるのは嬉しいけど…風邪移らない…?」

男「平気だ。風邪のウイルス程度なら体内で消滅する。」

お嬢様「…それはそれで大丈夫じゃないよ…」コワイヨ…

男「まぁ、仮に風邪引いたらお前に看病してもらうよ。」

お嬢様「ん…任された…」
_________


お嬢様「zzz…」

男「…」ピト

男(熱は大分下がったか。)グニー

お嬢様「んあ……zzz…」

男(よく寝てるな。…つうか…)チラ


クマさん(超サイズ) ゴゴゴゴ…


男(…ずっと気になってたが、存在感あり過ぎだろ。よく寝れるなこいつは。)

今回分終了。

気付いたらもう100行ってたっていう。

>>83の様なお題的なのも参考にします。
時系列はあんまり気にしてないので微妙に時間が飛んだりします。

ではまた

おつ
クマのぬいぐるみって三毛別タイプ?

>>102
見た目は割とノーマルなテディベアです
ただし超デカイ


投下します

不良A「だからよ~、チョット借りるだけだって!」

男子生徒「ひっ!」ビクッ

不良B「その制服あそこの高校のでしょ?ちゃんと返しに行くからさぁ~、皆で。」



少女(…あれ、ウチの生徒だよね…どうしよう…)

少女(そ、そうだ…とりあえず警察に…)ピッ

不良C「何してんの?君。」ヒョイッ

少女「あっ!」

不良C「へぇ~、通報しようとしてたわけ。」

少女「そ、それは…」

不良C「…どうしようか、マズイ所見られちゃったからなぁ。」

少女「…っ」

少女(…携帯取られちゃったし…こうなったら、もう…!)

不良C「そんなに怖がるなよ。傷付いちゃうな~。……大人しくこっちに来

少女「せいっ」ブォンッ!!

不良C「~~~っ!!?」メリメリッ!!

少女(ありがとう友ちゃん。金的、練習したかいがあったよ。)

不良C「…ぁがっ…!…ふっ、い…!」ガクガク…

少女「……おおぅ…」ヒキッ



不良A「!っおいそこの女ぁ!!テメェ何してんだぁ!!」



少女「」

少女(バレた!と、とにかく逃げよう!)ダッ


不良A「待ちやがれぇ!!」ダッ

不良B「おい、C大丈夫か?」

不良C「フっ…、ふ…っ…」ビクッ…ビクッ…

不良B(…白目向いて泡吹いてんだけど…あの女どんだけ力一杯蹴り上げたんだよ…)



少女(まず人がいっぱい居る所に行かないと!)

???「…」スッ

少女(人っ!?ぶつか…!)

少女「っ」

???「おっと。」ガシッ

少女「……?…い…たく無い…?」

男「悪いな、ぼうっとしてた。」

少女「あっ!金髪美少女と一緒にいたおじさん!」

男「?」

少女「…って、そうだ!助けてください!追われてるんです!」

男(…状況がサッパリ分からん。)

不良A「おっさん。痛い目に合いたく無けりゃその女こっちによこせ!」

男「…?」チラッ

不良B「これ、救急車とか呼んだ方が良いのか…?」

不良C「」ブクブク

男「ああ…何と無く理解した。」

男「しかしまた…随分とエグい事するな。」ゴシュウショウサマ…

少女「まさかあんなになるとは思わなくて…」

不良A「おい!シカトしてんじゃねぇ!」

男「取り敢えずそこのお友達、早いとこ病院に連れて行ってやれよ。女になっちまうぞ。」

不良A「うるせぇ!いいからこっちによこせ!ぶっ殺すぞ!」

男「おい掴むなよ。服が伸びる。」

不良A「っ、ざけやがって…!」チャキ

男(…何でガキの喧嘩に巻き込まれてんだろう、俺。)

不良B「バっ、ナイフはやり過ぎだぞ!」

男(…面倒くせぇ。)スッ

不良A「あ?何だよその手。」

男「デコピン。」ググググッ!!!

バチンッッ!!

不良A「」ゴロゴロゴロゴロ…

不良A「」ガッシャァァン‼



不良A「」ピク…ピク…

不良B「」

男「今の内にどっか行った方が良いんじゃねぇの?」

少女「えっと…あ、はい。でも携帯が…」

男「携帯?」

少女「あの倒れてる男の人の所に。」ユビサシ

男「…あれか。」チラ

不良B「ヒッ!!」バッ

男「…」スタ…スタ…

不良B「~~っ」ガタガタ

男「…」ジー

男「…」デコピンッ

不良B「」フッ

不良B「」バタン



男「ほれ。」つ携帯

少女「あ、はい。」

男「どうする?家まで送って行ってやろうか?」

少女「いえ、平気です。わたしの家この辺なので。」

男「そうか。なら俺は帰るぞ。早く買い出し済まさないと怒られる。」

少女「はい、あの…ありがとうございました。」ペコ

男「ん、ああ。今度からはあんまり路地裏に近付くなよ。」



少女(あ。あの子のこと聞くの忘れた…けどまぁ、いっか。)

少女(……それよりも…これ、どうしよう。)チラ

不良ABC「」

少女(いつの間にかあの男の子もいなくなってるし…)

少女「…」

少女「………しーらない。」ボソッ

今回分終了

少女との遭遇その2です

ではまた

こんにちは

今回は男とお嬢様の初めての遭遇編です

では投下

男「…ボディーガード?」

嬢父「うむ。」

男「まさかアンタのじゃねぇよな。」

嬢父「当たり前だ、私には必要無い。頼みたいのは娘の護衛だ。」

男「娘って言うと、アンタがいつもいつも、しつこい位に自慢する?」

嬢父「そうだ。どれだけ自慢しても足りない程に可愛い私の娘のだ。」キリ

男「その大事な娘の護衛を、何で俺に?」

嬢父「貴様の側は地球上で最も安全だからな。安心して任せられる。」

男「また大袈裟な。」

嬢父「とにかく…この私が娘を任せると言っているのだ、勿論引き受けてくれるな。」ゴゴゴ…

男「もし拒否したら?」

嬢父「貴様の財産を全て差し押さえる。」

男「…エゲツねぇ。」
_________



男「…」ジー

お嬢様「…」モジモジ

男「…これ、本当にアンタの娘?」

嬢父「そうとも!どうだ!!可愛いだろう!!!」ニヘラァ

男「…アンタの遺伝子が混じってんのに何でこんな美少女が生まれんの。」

嬢父「母親似でな。私にはちっとも似なかった。」ハッハッ

男「そうか…パパに似なくて良かったな。」

嬢父「どう言う意味だ貴様。」

男「想像してみろよ。もしこの子がアンタにそっくりだったら?」

ーーーーーーーーー

お嬢様「お父様ー。」ムキッ

ーーーーーーーーー

嬢父「…」ブワッ!

お嬢様「」ビクッ!?

男「分かったら奥さんに感謝するんだな。」

嬢父「うむ…今度旅行に連れて行ってやろう。」ゴシゴシ

お嬢様「…え、えっと…お父様…?この方は…?」

嬢父「おっと、そうだった。」チーン

嬢父「…彼は男。私の友人で、今日からお前のボディーガードを任せる。」

お嬢様「…ボディーガード…?」

男「そういう訳だ。よろしく。」

お嬢様「…」サッ

男「…えらく警戒されてるな。」

嬢父「嬢は人見知りなんだ。そこも可愛らしいだろう?」ニヘラァ

男「…」スッ

お嬢様「…」サッ

男「…」スッ

お嬢様「…」ダッ!

男「……なぁ。護衛どころの話じゃねぇんだけど。」

嬢父「うむ。今まで使用人にすら懐いた事が無いからな。」

男「…どうしろってんだよ。」

嬢父「こればっかりは私にもお手上げだ。まぁ貴様ならやれるさ、頑張れ。」ハッハッ

男(殴りてぇ。)

男「…」ジー

お嬢様「…」ビクビク

男(…困ったな。)
_________



お嬢様「…」ジー

男(一向に距離が縮まらねぇ。もう1週間だぞ。)

お嬢様「…」ジー

男「…」チラ

お嬢様「…」サッ

男(…俺に対する興味がある事だけが救いか。)ハァ

男『どうしたもんかなぁ…』(日本語)

お嬢様「!」

男「?」チラ

お嬢様「っ」サッ!

男(…日本語に反応したのか?)

男「…」

男『吾輩は猫である。』ボソ

お嬢様「…」ピク

男『注文の多い料理店。』ボソ

お嬢様「…」ジー

男『魔女の宅急便。』ボソ

お嬢様「…」ジー

男『ニンジャー、サムラーイ、スキヤキー!』

お嬢様「…!」キラキラ

男「なぁ。」

お嬢様「」ビックゥ

男『日本語、分かるのか?』

お嬢様『………す、すこし…だけ…』

男「誰かに習ってるのか。」

お嬢様「…ううん…お父様の持ってる本で…」オドオド

男「独学…そりゃあ凄いな。」

お嬢様「…貴方、日本人…?」

男「一応クォーターだが、まぁ殆ど日本人と変わりない。」

お嬢様「…日本人。」オオ…

男(そういや、いつだったかオッサン、"娘は日本好き"とか何とか言ってたな。なら…)

男「もし良かったら日本語、教えてやろうか。」

お嬢様「!本当…?」バッ

男「勿論。何なら他にも色々教えてやるぞ?数年前まで日本に住んでたし。」

お嬢様「…いろいろ…さ、サムライとか?」

男「…刀だって持ってるぜ?」ニヤ

お嬢様「!!」

お嬢様「か…カタナ?」ズイッ!

男「おう。ジャパニーズソードだ。」

お嬢様「本当!?貴方使えるの?」キラキラ

男「俺なら鉄だって切れる。」フフン

お嬢様「…すごい!すごい!!」ガシッ!

男(おおう…随分積極的に来るな。さっきまで目も合わせてくれ無かったってのに。…持ってて良かった日本刀?)ウン

男(まぁこれで少しは仲良くなれたか。)



壁|嬢父「…おのれ男ぉ…!!!」ギリギリ…!!!



男(…どんだけ悔しいんだ。握り過ぎて壁抉れてんじゃねぇか。)

今回分終了

ここから頑張って好感度を上げた結果、今の様な関係になりました
ちなみにお父様は子煩悩で愛妻家

ではまた

年齢差どんなもんなの?

>>129
お父様:53(現在)
お母様:40(現在)

お嬢様ペアレンツの年齢はこんな感じで
お嬢様とお父様は35歳離れています

乙です
ふと思ったんだが、ひょっとして人見知りで警戒してる中に
お父様も入ってて近づいてくれないとかはさすがに無いよね?

>>133
現在は大丈夫です。現在は。


投下します

お嬢様「映画が観たい。」

男「どうした急に。」

お嬢様「なんか最近観てないなー、と思って。」

男「言われてみればそうだな。」

お嬢様「というわけで借りに行こう。」

男「映画館に行くんでは無いのな。」

お嬢様「今あんまり気になるのやってない。」

男「既にチェック済みか。抜かりねぇな。」

お嬢様「でしょ?」フフン

男「取り敢えず、出掛けんなら膝から降りろ。」

お嬢様「いっそこのまま抱っこして連れてってくれても良いよ。」

男「分かった。」オヒメサマダッコ

お嬢様「ごめんなさい冗談です恥ずかしい。」
_________



[新作コーナー]

男「知らないのばっかりだ。…何だこれ、テディベア?」

お嬢様「酒と女とマリファナ漬けのテディベアが主人公のコメディだって。」

男「ぶっ飛んでるな。」

お嬢様「でも人気あるみたいだよ。」

男「思いついたもん勝ちか。」スゲェナ

お嬢様「もしウチのクマがグレたらどうする?」

男「暖炉の燃料にする。」

男「つうか、あのサイズのテディベアがそんな真似してたらコメディ通り越してホラーだろ。」

お嬢様「確かに。」

店内物色中

お嬢様「…」ジー

お嬢様「」ビク

お嬢様「…」スタスタ

お嬢様「…」ジー

お嬢様「」ビクッ

男「いちいちビクつくなよ。」

お嬢様「だって…日本のホラー映画のジャケットってやたら恐いし。」

男「大抵見掛け倒しだけどな。むしろ本編よりジャケットの方が恐い事すらあるぞ。」

お嬢様「恐がりの人はそもそもジャケットで怖じ気づくので、本編を観る機会なんてありません。」



幼(全面的に同意します。)ハイッ

友「幼ー、何つっ立ってんのさ。もう借りたからはやく帰ろー?」オーイ



男「お前SF好きだよな。」

お嬢様「時代劇も良いんだけどね。今日はなんとなくこっちで。」

お嬢様「…あ、男。」クイ

男「ん?」

お嬢様「"人類に牙を向いた巨大クモ!"」バッ!つジャケット

男「っ!」ビックゥ

お嬢様「虫が苦手なんてかわいい所もあるよね。」ニヨニヨ

男「…」

男「」ガシッ

お嬢様「…ほ?」

男「…タカイタカーイ」ヒョーイ

お嬢様「っ!!?」

お嬢様「ちょっ!?やめ、見られてる、すっごい見られてるから!!」カァッ///




お嬢様「…公衆の面前で辱められた…もうお嫁に行けない…」グスッ

男「人聞きの悪い事言うな。」

お嬢様「この歳になって人前で高い高いされるのがどれだけ恥ずかしい事か分かりますかっ!」クワッ

男「人をからかうからだろ。」

お嬢様「貴方はいっつも私をからかうのに。」

男「人生は時に理不尽だな。」ウン

お嬢様「…」ムー

男「ほれ、選んで来い。」

お嬢様「さっきの映画レンタルしてやる…」ボソ

男(また随分と可愛い仕返しだな。)

男(…でも虫は勘弁してもらいたい。マジで。)
_________



男「あんな事言っておきながら結局レンタルしなかったんだな。」ヨカッタ…

お嬢様「…別に私だってクモの映画は観たくないし。」

男「まだ怒ってんのか?さっきの。」

お嬢様「勿論。…でも、貴方が責任をとると言うなら許してあげない事もない。」チラ

男「…まぁそのうちな。」

お嬢様「言ったね?言質はとったからね?」ズイッ

男「言質って。」

お嬢様「」ニヘー

男「何だ?ニヤニヤして。」

お嬢様「何でもない。ほら、一泊料金でレンタルしたんだから早く帰って観ないと。」~♪

男「そんなに急がなくても良いだろ。どうせ1本しか借りてないんだから。」


男(…親も娘も俺を逃がす気ゼロか。もう埋められる外堀も無ぇよ。…まぁ良いけど。)

お嬢様「」ニヘー

今回分終了

主にお母様とかのせいで、男の周りの外堀は更地にされてしまった様です

ではまたそのうち

投下します

映画鑑賞中

お嬢様「…」

男「…」

お嬢様「…あんなに振りかぶって、よく狙い通りに刺さるよね。」

男「ここで変な所に刺さっても嫌だけどな。」クビトカ

お嬢様「確かに。」ソレハヤダネ

男「…」

お嬢様「…」モジ…

男「…?」

お嬢様「トイレ。」

男「ん。」ピッ つリモコン




お嬢様「…」

男「…」

お嬢様「あ。」

男「…」

お嬢様「トラボルタ死んじゃった?」

男「死んだな。」

お嬢様「主人公かと思ってたのにあっさりやられたね。」

男「人ん家で用足してそのままお陀仏だもんな。」

お嬢様「…」

男「…」




お嬢様「…」ズズー

男「飲み物、おかわり要るか?」

お嬢様「お願いします。」

男「あいよ。ちょっとどいてくれ。」

お嬢様「ん。」スッ

お嬢様「停止しとく?」

男「いや、すぐ戻るから流したままでいいよ。」

お嬢様「了解。」

男「…」スタスタ

お嬢様「…」

<'Cause storing dead niggers ain't my fucking business!

お嬢様「…」

男「ほれ。」

お嬢様「ありがと。」

男「どこまで進んだ?」ヨイショ

お嬢様「汚れた服を着替えるとこまで。」スッ

男「もうそこか。」

お嬢様「…」ズズー

男「…」ゴク

お嬢様「それ何?」

男「カフェオレ。」

お嬢様「ちょっと欲しい。」

男「ん。」

お嬢様「ありがと。」




<エンドロール

男「…今更なんだが。SFレンタルしたんじゃなかったっけ、お前。」

お嬢様「それとは別に、貴方が好きって言ってたから借りてみた。」

男「でも、コレあんましお前好みじゃないだろ。」

お嬢様「うん。正直よく分かんなかった。」

男「素直でよろしい。」

お嬢様「…んー、男の映画の趣味がいまいち分かんない。」

男「別に拘りとか無いしな。何でも観るよ。」ナンデモゴザレ

お嬢様「そういえば、この前はニューヨークの恋人とか観てたね。」

男「あれも割と好きなんだ。」

男「微妙な時間だな。飯と風呂どっち先にする?」

お嬢様「その台詞、新婚の奥さんみたい。」

男「あー、男なら一度は憧れるセリフだよな。」

お嬢様「じゃあ今度言ってあげようか。」

男「どっちも用意すんの俺だろうが。」

お嬢様「…」ボー
ーーーーーーーーー

妻「おかえりなさい。お風呂にする?ご飯にする?」

夫「ご飯にしようかな。」

妻「分かったわ。それじゃあ後はお願いね。」ニコッ

夫「」

ーーーーーーーーー
お嬢様「…切ないね。」

男「切ねぇな。」

今回分終了

男とお嬢様がただ映画観てるだけっていう

ではまた

こんにちは

久々の投下

男「…」ボー

男「…」ズズー

男「…」ボー

お嬢様「…何してるの?こんな夜中に。」

男「寝付けなくてな。そう言うお前は?」

お嬢様「目が覚めちゃったから、なんか飲みに。」

男「それなら、冷蔵庫にさっき作った麦茶あるぞ。」

お嬢様「まだ薄くない?」

男「多分大丈夫じゃないか。あと、俺の分も頼む。」

お嬢様「了解…」ガチャ

男「折角だし少し付き合えよ。」ポンポン

お嬢様「もちろんそのつもりですけど。」



お嬢様「…」ズズー

男「…」ズズー

お嬢様「今日はよく見えるね。」

男「新月だからな。」

お嬢様「これなら流星群もきれいに見られそう。」

男「流星群?」ナニ?

お嬢様「あれ?だから眺めてたんじゃないの?」

男「いや、知らん。」

お嬢様「こんな所で空見てるから、てっきりそのつもりなんだと。」

男「寝付けないからだって言ったろ。つうか知ってたのに寝る気だったのか。」

お嬢様「そこまで見たいわけでもないし。」

男「お前…冷めてるなぁ。流星群だぞ。」

お嬢様「貴方はそういうの好きだよね。」

男「しかし、流星群か…どおりで流れ星が多いと思った。」

お嬢様「ちょっと多いなんてレベルじゃないけど。」

男「…」ズズー

お嬢様「…」ズズー

お嬢様「そういえば、ロンドンにいる時も男はよく星見てたね。」

男「お前も時々一緒になって眺めてたな。いつもそのまま寝てたが。」

お嬢様「だって夜だし。眠いし。」ウン

男「その前に部屋戻ればよかったろうに。」

お嬢様「それはそれで寂しい。」

男「まぁ気持ちは分からんでもないが、毎回部屋まで運ぶのは俺なんだからな。」

お嬢様「かたじけないとは思ってる。」

お嬢様「男って昔から星見るの好きなの?」

男「子供の頃からぼうっと眺める事は多かったかな。」

お嬢様「…男の子供の頃ってすごく気になる。」ジー

男「何だよその顔は。別に普通だって。」

お嬢様「…貴方が普通とか言いますか…もはや人間かどうかも疑わしいのに。」

男「お前俺の事何だと思ってんだよ。」

お嬢様「…まぁ、それについては追い追い聞くからいいや。」

男「あんまし面白い話なんて無いがな。」

男「…」ズズー

お嬢様「…」ズズー

お嬢様「…」ボー

男「…」ボー

お嬢様「今までで、1番星がきれいに見えたのってどこ?」

男「…そうだな…お前んとこの屋敷も中々だったが、1番はやっぱりアレだな。」

男「海のど真ん中から観た星空。アレは絶景だった。」

お嬢様「そんなに?」

男「ああ、お前も観てみれば分かる。凄いぞ。」ヤバイゾ

お嬢様(めずらしく男のテンションが高い。)

お嬢様「船か何かで見に行ったの?」

男「いや?昔、飛行機から海に放り出された事があってそん時に。」

お嬢様「…」

お嬢様「……落ちたの?海のど真ん中に?」

男「ああ。」

男「あの時は丁度冬でな、空気は澄んでるし雲も無いしで、絶好のコンディションだった。」ウン

お嬢様「…」

男「結局1時間位そうして眺めてたんだが、中々救援が来ないもんだから諦めて岸まで泳いで帰ったよ。」

お嬢様「…」

男「今思うと、もっとゆっくりしてても良かったな。」モッタイナイ…

お嬢様「…」

男「どうかしたか?」

お嬢様「うん…何でもない。何でもないよ。」

男「?」



お嬢様「もう流れ星落ちないね。」

男「終わっちまったのか…残念だな。」

お嬢様「…」ズズー

男「…」ズズー

お嬢様「あのさ。」

男「ん?」

お嬢様「ずっと思ってたんだけど…」

男「…」

お嬢様「やっぱり麦茶薄いよね。」ミズダヨ

男「ああ、薄い。」ミズタナ

お嬢様「ちゃんと時間おかないとダメだね。」

男「だな。」

今回分終了

結局この後、男は寝落ちしたお嬢様を部屋まで運ぶ事になったとか何とか

ではまた

台風がやっとこさ過ぎてってくれた

さて投下
今回は少女ちゃん編です

幼くん部屋


幼「zzz…」

友「…」

友「…幼くーん、あっそびーま…」ソー

友「しょー!!」ダイブ!!

幼「ぐふぁっ!!?」ボコォ!!

友「幼ー、暇ー。何かしよーぜー。」

少女「友ちゃん友ちゃん。多分聞こえてない。」

幼「」

友「む、ヤワな奴め。」

少女「それは理不尽だよ友ちゃん…」

幼「……うぅ…胃が…」

少女「お、復活。」

友「おはよう。」

幼「…お願いだからさ…もっと優しく起こせない…?」

友「なに言ってんのさ。幼なじみ寝起きイベントにダイブは欠かせないんだよ?」

幼「…お前こそ真顔で何言ってんの?」

少女「ちなみに発案は幼母さん。」

幼「ちょっと母さん!!?」

友「まぁまぁ、この素敵な状況を少しは楽しめよー。」

友「幼なじみの美少女が起こしにくるとか男の浪漫だろー?」

幼「…美少女とか自分で言っちゃうのかよ。」エー

友「…///」ポッ

少女「恥ずかしいなら言わなきゃいいのに。」



友「幼は真面目だなー。これ幼兄さんなら土下座してお願いするレベルのシチュエーションだよ?」

幼「あんな変態と比べないで下さい。」

少女「そのまま"もしくは踏んで!"とか言いだしかねないよね。」

友「無視したら無視したで"放置プレイか、それもアリだな!!"とか言いそう。」

幼「もう誰か公然猥褻とかで通報してやれよ。何なら俺がしてもいい。」

少女「ちなみにお姉ちゃんは、常に幼兄さん用の手錠を持ち歩いてるよ。いつでも逮捕できるようにって。」

友「…それはそれで"僕と手錠プレイしたいの!?"とか言って喜びそうだよね。」

少女「あー、言いそう。」

幼「救いようねぇなあの変態…」モウダメダ

友「まぁ君の兄なんだけどね。」

少女「そういえば、その幼兄さんは夏休み帰ってくるの?」

幼「ああ、今日辺りにでもこっち来るってさ。」

友「大学生って夏休み長いよね。」

幼「2ヶ月近くあるんだと…羨ましいぜ畜生。」

ペニーワイズ「僕としては、幼の今の状況の方が反吐が出る程羨ましいんだけどなぁ。」ヌッ

少女「!」ビクッ!!

友「っ!?」ガタッ!!

幼「」

ペニーワイズ「ハァ…良いなぁ。僕も女の子に馬乗りされたい…寧ろ馬になりたい…」…イヤ、イヌデモイイナ…

友「……幼兄さん…?」

ペニーワイズ「おお、よく分かったね…」マスクキャストオフ

幼兄「やぁ、久しぶり。」

少女「…もっと普通に出てきてください。」

幼兄「久々だから、幼を驚かしてやろうと思ってね?」

少女「だからって、何でよりにもよってその格好なんですか。悪意っていうか殺意を感じます。」

友「流石の私も心臓が止まるかと思っ…あれ、幼?」

幼「」パクパク

幼兄「恐怖のあまり呼吸が上手く出来てない様だね。」キンギョミタイ

少女「…」

友「…」

友「いやいやいやいや!!チョット幼!?しっかりして!!」ユサユサ!!

少女「息吸って!おちついて深呼吸だよ!!?」ヒッヒッフー!!
_________



幼「……ピエロは駄目だって…ピエロは駄目…」ゼェ…ゼェ…

少女「…なんとか持ち直したけど…心に負った古傷がひらいたみたいだね。」

友「幼兄さん完全にやり過ぎです。」

幼兄「僕もビックリだよ。まさかここまでとは。」アッハッハ

少女「というか、その衣装の引くくらいのクオリティはもしかして…」

幼兄「うん。友ちゃんのとこに寄って借りて来た。あ、ちなみに発案者は母さんな。」

幼「……今日は何なの?俺に恨みでもあるの…?」

友「そういえば幼母さんさっき、"昨日楽しみにとって置いたアイスを幼の奴に食べられた!!"ってかなりご立腹だったな。」

少女「あー…それは幼くんが悪いよ。」ウン

幼兄「母さんのハーゲンダッツに手を出したのか…何て愚かな事を。」

友「それじゃあ仕返しされてもしょうがないね。」ウン

幼「……だって風呂上りに発見したら食うしかないだろう…悪いのはハーゲンダッツだ…」オレワルクナイ

今回分終了

ちなみに、友ちゃん家に保管してあるコスチュームは友母が趣味で作成してるそうな

ではまた

どうも皆さんこにゃにゃちわ

投下します

お買い物中 in ショッピングモール


お嬢様「こっちに来るのは久しぶりだね。」

男「いつも近所のスーパーじゃ色気が無いからな。それにお前、そろそろ新しい服欲しいとか言ってたろう?」

お嬢様「あー、こっちまで来ないとショップないもんね。」

男「ん。って訳だから、適当に見て来い。」

お嬢様「男は?」

男「俺は向こうのベンチで待っ…」ガシッ

お嬢様「貴方も行くの。」

男「…俺目立つからあんましレディースコーナーに立ち入りたくないんだけど。」

お嬢様「気のせいだよ気のせい。ほら、とにかく行くの。」グイー

男「…」ズルズル



女性客a「…」チラ

女性客b「…」チラッ チラッ

男「…」

男「…なぁ、凄ぇ見られてんだけど。」シセンガイタイ…

お嬢様「ねぇねぇ、男ならどっちのシャツがいい?」エラビタマヘ

男(聞いちゃいねぇ。)

男「水色の方。」

お嬢様「じゃあソレにする。」

お嬢様「…はい、次はどっち?」

男「黒い方。」

お嬢様「…んー…」

お嬢様「やっぱり白にする。」ウン

男(じゃあ何で聞いたよ…ってのは言うだけ野暮か。)
_________



お嬢様「今度は貴方の番だよ。」

男「俺の分はいいって。」

お嬢様「駄目です。貴方、服すぐボロボロにするんだからこういう時に買っておかないと。」

男「そりゃあそうだが…お前俺の事着せ替え人形にして遊ぶつもりだろう?」

お嬢様「…」ニコォ

男「良い顔しやがってからに…」

お嬢様「ほら、これなんか良いんじゃない?」

男「…冗談…ピンクのジャケットって…つうかよくそんなの見つけて来たな。」ルパンカヨ

お嬢様「えー、良いと思うんだけどなー。面白くて。」

男「面白いかどうかで選ぶんじゃねぇ。普通で良い。せめて似合うかどうかにしろ。」

お嬢様「どれにしようかなー。」~♪

男「…今日のお前は話を聞かねぇな。」
_________



店員「ありがとうございました。またお越し下さいませ。」


お嬢様「結局普通ー。折角いろいろ選んだのに。」チェー

男「良いんだよ普通で。」

男「トゲ生えたジャケットとか、最早罰ゲームだろうが…そもそも何でそんなもんが売ってんだよあの店…」

お嬢様「常連にああいう変わった服ばっかり買っていく人がいるらしいよ?」

男「世紀末にでも生きてんのかそいつは。」

お嬢様「あ、ねぇねぇ男。あれ。」

男「?…ああ、スターバックス。丁度良い、何か甘いもんが欲しいと思ってたんだ。」

お嬢様「自分の国にもあるお店見つけるとちょっと安心するよね。」マックトカ

男「いざ入ってみるとメニューが違ってて、余計に異国を感じる事もあるけどな。」マックトカ



店員「お決まりでしたら、ご注文お伺い致します。」

お嬢様「どうしよう。」

男「適当に気になったの選んとけ。」

お嬢様「…じゃあ…このダークモカペチっ…」カミッ

男「…」

店員「…」プルプル…

男(耐えろ店員。お前が吹いたら嬢が泣く。)

お嬢様「…これ…ください…///」ユビサシ

男「すいません、それもう一つ。両方トールで。」

店員「…かしこまりました。」

お嬢様「…///」ナミダメ

男(耐えろ嬢。お前が泣いたら俺が吹く。)



お嬢様「…恥をかいた。」グスン

男「最近恥かいてばっかだな、お前。」ズズー

お嬢様「主に男のせい…」ウゥ…

お嬢様「…?」チラッ

男「どうした。」

お嬢様「あっちの方が騒がしい。」

男「誰か喧嘩でもしてんじゃねぇの。」

お嬢様「ちょっと見てくる。」

男「おい、あんまし野次馬根性出すなよ。」

お嬢様「猫じゃないから大丈夫。」

男「そういう問題じゃねぇよ。むしろ人の方が猫より危ねぇだろうが。」

お嬢様「とか言いながらついてくる貴方も大概だよね。」

男「まぁな。」

お嬢様「あそこさっきの服屋だね。」ズズー

男「何の服買うかで揉めてんのかね。」ズズー
_________

女性「こっ、こんな服着られる訳ないでしょ!?///」

男性「ええー?良いじゃないバニーさん。似合うよ?ザックリ空いた胸元とか背中とか。」

女性「うるさい変態っ!公然猥褻でしょっぴくわよ!?///」ヂャラ

男性「それ職権濫用じゃ…って手錠?何、そう言うプレイ?良いね、凄く良い!縛る方と縛られる方どっちが好き!?あ、因みに僕はどっちもイケるよ!!」キラキラ

女性「プレイとか…いっ、イケるとかっ…///人前でなに言ってんの!!?この変態っ!!///」カァーッ

男性「……良い…その表情素敵だよ!!超可愛い!!お願い、その顔でもっと罵って!!」フンデモイイヨ‼︎

女性「…っ///…わ、私もう帰る!!」バッ

男性「えっ?…ちょっ、それは困るよ。僕どうやって帰るのさ。まさか歩くの?ここ車で片道小一時間かかるんだけど。」

女性「知らないバカっ!!///」スタスタ

男性「待ってよ!本気じゃないよね!?…あれ、もしかしてコレ新手のプレイだったりするの?」ナニソレコウフンスル

女性「…もうやだこの変態…///」
_________



男「…」

お嬢様「…」

男「…帰るか。」

お嬢様「…そだね。」
_________

男「…おや、福引だとよ。気分転換にやってみたらどうだ?」

お嬢様「福引?やってみたい!どうやって参加するの?」オオー

男「ちっと待て。買物ん時に確かそんなのを貰った気が……あった。ほれ、これ持ってけば2回出来るってよ。」

お嬢様「よし!じゃあ行ってくる!」

男「おう。でもあんまし期待すんなよ。」



男「って、言ったそばからこれか。」

お嬢様「一等の遊園地ペアチケットが当たりました…」オオゥ…

男「当たった本人が1番面食らってんな。」

今回分終了

イマイチ変態度が足りない…奴の本気はまだまだこんなものでは…

折角福引に当たったので、次回は遊園地編の筈です
ではまたそのうち

もう1回引いたほうは何が出たんだろ?
ハズレのティッシュとか引退を薦めたくなるようなオチは言わないよね?

>>206
1度目でチケットが当たったので思わず帰って来てしまったようです
ちなみに残った1回は男が回してスイカを当てたとか

投下です

お嬢様「結構広いんだねー。」オオー

男「遊園地ってよりテーマパークって感じだな。」

お嬢様「それってなんか違うの?」

男「知らん。まぁ言葉の雰囲気的に。」ウン

お嬢様「またそうやってテキトーな事言う。」

男「気にすんな。それより、何から乗るんだ?」

お嬢様「やっぱりまずはジェットコースターだよね!」

男「…あー…俺はそこのベンチで…」

お嬢様「れっつごー。」ガシッ

男「」

お嬢様「~♪」ズルズル



男「…これ途中下車してもいいか?」カラカラ…

お嬢様「駄目に決まってるでしょ。もう動いてるし。」カラカラ…

お嬢様「…まさか貴方、怖いの?」ニヤニヤ

男「…こまっしゃくれめ…」カラカラ…

お嬢様「ほらほら、そろそろ落ちるよ!」ピタッ

男「っ」

ゴオオオッ!!

お嬢様「あははは!!速い速い!!」キャー

男「…」クッ

男(…くそ、こうなりゃ飛び降)

ゴオオオッ!!

お嬢様「おおー!!後ろ向き!!」キャーキャー

男「…」ウッ



お嬢様「楽しかった。」ホクホク

男「…後ろ向きのまま回転とか何考えてんだ…」ウゥ…

お嬢様「虫とかジェットコースターとか、貴方の弱点ってなんか可愛いよね。」

男「…酔うんだよ…やっぱ途中で飛び降りりゃ良かった…」

お嬢様「なんて文句言いつつ一緒に乗ってくれる貴方は優しい。」ニヘェ

男「…その優しさに免じて次はもうちょいライトなのに…」

お嬢様「次はあれ乗ろう。」ユビサシ

<ゴオオオッ!! キャーキャー‼︎

男「…holy crap…」ボソ

お嬢様「…ダメ?」クビカシゲ

男「…」

男「……あと3分待ってくれ…」ウゥ…
_________



お嬢様「ココ絶叫マシン多いんだね、もうお昼だよ。」

男「……ああ…本当…多い…」グデー

お嬢様「貴方がこんなにしなびてるの初めて見た。写真撮っていい?」

男「…よしてくれ…」

お嬢様「あ、そうだ…」モゾモゾ

男「…」ポスン

男「…おい…何の真似だよ…」

お嬢様「ひざ枕。一度してみたかった。」ニヘェ

男「…なぁ…この絵面は問題が無いか…?…下手すると倫理的に…」

お嬢様「~♪」

男「…聞けよ…」グデー
_________



お嬢様「体調は戻った?」

男「ああ、お陰で大分良くなったよ。…引き換えに相当な数の殺意を買う羽目になったがな。」

お嬢様「…?」

男「分からんなら別にいい。」ノビー

男「それより、次はどうするんだ。言っておくが、流石に2周目は付き合わないぞ。」フッカツ

お嬢様「そろそろお昼ご飯にしよう。」

男「そうだな、確かに腹減った。さて、んじゃあどこで食うか…」

お嬢様「大丈夫、事前にパンフレットで調べています。」

男「相変わらず気が利くな。」

お嬢様「ふふん。下調べはあらゆる事の基本。」フフン
_________



男「腹ごしらえも済んだ事だし、再開するか。」

お嬢様「うん。」

男「…頼むから食ってすぐに絶叫系は勘弁してくれよ。」

お嬢様「分かってるよ。だからご飯の前に全部回ったんだよ?」

男「嬉しいのか嬉しくないのか微妙な気遣いだな。」

お嬢様「まぁ…次もある意味では絶叫系。」ウン

男「?」

お嬢様「あれです。」ユビサシ

男「…お化け屋敷…ってほど生易しくは無さそうだな。」

お嬢様「セットとして、一般的な学校の校舎を丸ごと一個作っちゃうくらいの気合いの入れようみたい。」スゴイネ

男「どこぞの戦慄迷宮に対抗してんのか?」スゴイナ

男「…でもまぁ、ちょっと面白そうだ。」

今回分終了

はい、というわけで次回はお化け屋敷編です
ではまた

おはようございます

投下

係員「ルールの説明を行いますので、どうぞ好きな席へ。」

男「好きな席って…多いな。」

お嬢様「これが日本の教室?」キョロキョロ

男「ああ、よくある感じだ。…しかし夕日か。外は昼過ぎだってのに、どういう仕組みなんだ。」

係員「もうすぐ始まりますので、もう少々座ったままお待ち下さい。」ガラ

お嬢様「あれ、出ていっちゃった。」

男「今のスタッフが説明する訳じゃないのか。」

テレビ<ジジ…

お嬢様「?」

男(成る程、映像を用意してると。)

テレビ『…この映像を見ていると言う事は、七不思議について知りたいんだね…?』
_________



テレビ『…説明した通りだ。無事にこの校舎を出たければ、七不思議全てを写真に閉じ込めるしか無い。…それが ジジ… 出来なけ ジジ…』ジジ…

お嬢様「?」

テレビ『ジジ… 死 ジジ… 死に……』ジジ…

お嬢様「…」

テレビ『……死死死死 死死 死死死…』

お嬢様「」

テレビ『ヴぁあああああっ!!!!』ボンッ!

お嬢様「っ!!?」ガタン!!

男(ゲーム形式。ただウロウロ見て回るだけじゃねぇのか…)

お嬢様「…」ビクビク

男(…教卓の上に思わせぶりに置いてあるカメラがそうだろうな。ご丁寧に2つ用意してやがる。ああ…面倒くせぇ。)ハァ

男「…仕方ない、行くか…」




男(…教室を出たら窓の外はもう夜。本当どうなってんだろうな。)マカフシギ

お嬢様「…」ソワソワ

ガタンッ

お嬢様「!?」ギュウ

男(…歩きにくい。)

~♪~♪~♪

お嬢様「!……ぴ、ピアノ?」

男「だな。多分1つ目だ、とりあえず写真に撮ればいいんだろう。」

音楽室<~♪~♪

お嬢様「…入るの…?」

男「勿論。」ガラッ

女生徒『…』~♪

お嬢様「…」ビクッ

お嬢様「…」

女生徒『…』ジロ!

お嬢様「ひっ」

男(ナイスカメラ目線。)パシャッ

女生徒『』

フッ

お嬢様「っ……消、消え…?」

男(凄ぇ…CGかな。)

男「よし次だ。行くぞ。」

お嬢様「うん…」

ピアノ<ジャアアアン!!!

お嬢様「ひゃあっ!!!」ビックゥ!!



お嬢様「…っ…」ジワ

男(もう泣きそうだな…)

お嬢様「…」ギュウ

男「…」アルキニクイ…

…シャン…

お嬢様「…」ピク

…カシャン…

お嬢様「…お、男…うしろの方から音が…」

男「確か次の七不思議は…"走る人体模型"だったか。」

カシャン…カシャン…

お嬢様「」

カシャン カシャン カシャン カシャン!!

お嬢様「なにも聞こえないなにも聞こえないなにも聞こえない…」ブルブル

男「…」チラ

人体模型『…』カシャン カシャン カシャン‼︎

男(…随分綺麗なフォームだ事。)パシャッ

人体模型『』ピタッ

人体模型<バラバラバラ…

男「面白ぇ…どういう仕掛けなんだろう。」

お嬢様「…もう大丈夫?なにもいない?」ナミダメ

男「ああ…OKOK。」



お嬢様「…ねぇ…本当に1人で行かなきゃダメなの…?」ビクビク

男「3つ目は"女子トイレの鏡に映る影"だからな。ルールとして一応女性しか入れない。…ほら、パッと行ってサッと撮って来い。」

お嬢様「うぅ…わかった…居てよ?そこから動いちゃダメだからね!?」


~女子トイレ~
お嬢様「…鏡……写真だけ…写真だけ…」パシャッ

お嬢様「…男!撮っ」

扉<バタン!!

お嬢様「っ!!?」

鏡『あは、アハははハはハハ!!!』ガタ ガタ ガタ‼︎‼︎

お嬢様「~~っ!!?」ジワッ



男「開かねぇ…分断するとかアリかよ。」

男(嬢の気配が離れて行くな。大方、別の出口でも用意されてたか…)

男(…流石に扉壊して追いかけるのはやり過ぎだろうし…仕方ない、ゴールで待ってるか。)

今回分終了

もうちょい続くよ

ではまた

こんちは

本日2度目の投下です

男(気配で位置は把握出来るとは言え…心配だ。さっきから、えらい勢いで走り回ってる様だし。)ハァ

男「…」チラ

男(…階段…そういや4つ目は"魔の十三階段"…一応ゲームは続けておいた方が良いか?)

男「…ふむ。」



男(…11、12、13…と。)ギシ…ギシ…ギシ…

男(確かに13段だが……そもそも元が何段か知らねぇ。)

ギィ…ギィ…

男(木の軋む音…階段じゃあ無いし、上から聞こえるな。)

首を吊った男性『…』ギィ…ギィ…

男(居た居た。アイツを撮れば良いんだな。)スッ

男(下からだと難しいな。)カクドガ…

首を吊った男性『…』ビクンッ

首を吊った男性『ウゥ、っヴ、グぅぅっッ』バタ バタ バタ!!

男「動くなよ、写真がブレる。」パシャ

首を吊った男性『』

縄<ブチン

首を吊った男性『』グシャア!

男(んー、ブレちまったかな…一応もっかい撮っておくか。)パシャ

首を吊った男性『』

男(今度は大丈夫だろう。)

男「さて、次次。」

首を吊った男性『』



男(しかしなんだ、入口で誓約書なんて大層なもん書かせた割には大した事ないな。)

老婆『ん゛ー、ん゛ーっ!!』バン バン‼︎

男("2階の窓から覗く老婆"…これで5つ目か。)パシャ

老婆『』

男「…」スタ スタ

窓<ガタ ガタ ガタ ガタ!!!

男(あんなに揺れて割れ)

大蜘蛛『…』ガサッ

男「」ビックゥ‼︎!

大蜘蛛『…』ガサガサッ

ガサガサガサガサ…

男「」パシャパシャパシャパシャパシャパシャ‼︎

大蜘蛛『』ピタ

フッ…

男「…」

男「…」シャガミ

男(巫山戯んじゃねぇよ何だよアレ聞いてねぇよ…)

…ズズ…

男(あんなの七不思議に入って無かっただろうが…変な茶目っ気出してんじゃねぇぞ…)

ズズ…ズズ…

男(何でよりにも蜘蛛なんだよ…カメラで消えたから良かったものの…)

『…して…えして…』

男(ああクッソ、鳥肌が…)イライラ…

上半身だけの女『私の足返してよ゛お゛お゛お゛お゛!!!』

男「あ"ぁ!?」ギロッ‼︎

上半身だけの女『っ!?』ガタンッ⁉︎

上半身だけの女『……ご、ごめんなさい…』ジワァ

男「」

上半身だけの女『…ひっぐ…もうしませ、んから…命だけは助けて…えぐっ…下さい…』ガタガタ…

男「…いや…悪い。ちょっと気が立ってて…急に叫ぶもんだからつい…」

上半身だけの女『…っぐ…ひぐっ…』ボロボロ…

男(……"夜な夜な校舎を徘徊する下半身の無い女"…コイツだよなぁ…)

上半身だけの女『ごめんなさい…ごめんなさい…』エグッ…ヒッグ…

男「……」パシャ

男(取り敢えずこれで6つ目も良し、と。……さて…)ウン

男「…」

上半身だけの女『…ぐすっ…ひっぐ…ひっ…』ボロボロ…

男(…何だこの状況…)ドウシヨウ…

男サイド終了

マジ泣きするテケテケとそれを写真に収める男、そしてそれを窓の外(2階)から眺める老婆。超カオス

次回でお化け屋敷編は終わる筈
ではまた

ミスった
>>238
×よりにも蜘蛛

⚪︎よりにもよって蜘蛛

本当だ
丸の記号を間違ったっぽい、重ね重ね申し訳ない

こんにちは

投下します

執事「…」カリカリ…

コンコン

執事「?…おや、男様」

男「こんな時間まで仕事か?」

執事「いえ、個人的な日課です」

男「…へぇ、日記か。」

執事「ええ、毎日仕事が終わった後、こうやってつけているのです。…かれこれ10年以上になりますかね」

男「…マジかよ」

執事「ふふ、初めは何となくだったのが、いつの間にやら些細な楽しみになっていまして。ところで、男様こそこんな時間に何を?」

男「ん。天気が良いから星でも眺めようと思って」

執事「確かに今日は星が良く見えますね」

男「折角だし、あんたも付き合わないか?話し相手が欲しい」

執事「それは良い。では、お茶でもいれましょうか」



男「」ズズー

男「」フゥ

男「いつも思うんだけど、どうやっていれたらこんなに美味くなんの?」

執事「ちょっとしたコツがあるのです。今度教えましょうか」

男「是非」

執事「」ズズー

執事「お嬢様とは上手くやれている様ですね」

男「ああ。用も無いのにしょっちゅう俺の所へ来るようになった」

執事「そうですか、それは良かった。お嬢様は人見知りが激しいですから、心配していたんです」

男「日本の物やら話に興味津々だったからな。割とすんなり慣れてくれたけど、使用人にも懐かないんだったか?」

執事「旦那様や奥様、あとは私以外にはめったに近付きません」

男「実際、嬢があんた以外と話してるとこ見たこと無いな」

執事「使用人達も非常に驚いているのですよ。こんなに短期間でお嬢様と親しくなるなんて、過去にありませんでしたから」

執事「奥様も言っていましたよ。貴方が来てからお嬢様が楽しそうだと」

男「そりゃ良かった」

執事「やはり、興味のある事について教えて貰えるというのが大きいのかもしれませんね。お嬢様は何と言いますか、知識欲が旺盛ですから」

男「俺のとこに来ても時間があれば本ばっかり読んでるな。絵本から小難しいのまで色々と」

執事「奥様が本をよく読む方なので、その影響だと思います。もっとも、今やお嬢様の方が読書家になってしまいましたが」

男「つくづく母親似なんだな」

執事「日本に対する興味を持ち始めたのも、書庫の中にあったサムライに関する本を読んだのがきっかけだった筈です」

男「あいつの妙に偏った知識はそのせいか。通りで刀やら着物への食いつきがいい訳だ」

執事「いつぞやなど、男様はサムライだった。カタナで鉄を斬ってみせたと、目をキラキラさせながら話してくれました」

男「ああ…あん時は相当喜んでたな。アレを斬ってコレを斬ってと何度もせがまれて大変だった」

執事「捨てる予定の鉄くずが片付いたので、私としては助かりましたがね」

男「なら、また処理したい鉄くずがあれば言ってくれ。最近嬢が『この前のやつまたやって!』ってねだって来るんだ」

執事「でしたら次は私も見学を。カタナで鉄をどのように斬るのか、非常に興味があります」

男「」ズズー

執事「」ズズー

男「ここ最近、ちょっと困ってる事があってさ」

執事「おや、珍しい。一体何です?」

男「嬢父が俺に向ける視線に妬みと憎しみがこもってるんだ。特に嬢と一緒に居る時」

執事「…ああ…」

男「溺愛してる一人娘が取られたと思って拗ねてるんだろうが、俺に見せつける様に愛銃を手入れするのは止めて欲しい」

執事「…そういえば近頃、コレクションを丁寧にメンテナンスする姿をよく見かけますね」

男「…」ズズー

執事「ちなみに理由を尋ねたところ、『近い内に使う事になるやもしれんからな』と笑っていました」

男「あのオッサンの場合、冗談なのか本気なのか分からんのが恐ろしいところだな」

執事「たとえ旦那様でも、流石に本気という事は無いかと。まぁ、目は笑っていませんでしたが」

男「…念の為嬢母さんに相談しておこう」

ガチャ…

男「?」チラ

お嬢様「…」ジー

執事「おや、お嬢様。どうされました?」

お嬢様「…ずるい」

執事「ずるい?」

お嬢様「こんなおそい時間に2人だけお茶のんで楽しそうにしてる」ムスッ

男「…」

執事「…」

お嬢様「…」ムー

男「…」ニヤッ

執事「…」フフッ



男「よし、お前も混ざるか」

お嬢様「」コクコク

執事「ただし他の皆様には内緒ですよ?」シー

お嬢様「わかったっ」シー

執事「」ニコッ

執事「少し待っていて下さい。今お嬢様の分を用意して来ますから」

お嬢様「わたしも手伝う」

執事「ふふ、では一緒に行きましょうか。男様、少し席を外しますね」ニコニコ

男「あいよ」

男(嬉しそうな顔してるな)

男「」ズズー

男「…」

男(…おかわり頼めば良かったな)シクッタ

今回はここまで

書き忘れましたが今回は過去編です
ではまた

こんにちは

投下

お嬢様「…」<エイッ

お嬢様「…」<ファイアー

男「…」ピコピコ

お嬢様「…」<アイスストーム

男「…」<イテッ

お嬢様「…」<ダイアキュート

お嬢様「…」<ブレインダムド

お嬢様「…」<ジュゲム

男「…」<イテッ

男「…」<ヤッタナー

お嬢様「…」<バヨエーン

お嬢様「…」<バヨエーン

お嬢様「…」<バヨエーン

男「…」<イテッ

お嬢様「…」<バヨエーン

お嬢様「…」<バヨエーン

お嬢様「…」<バヨエーン

男「…あ」<バタンキュー

お嬢様「9連勝ー」

男「今のは惜しかったのになぁ」

お嬢様「詰めがあまいんだよ」

男「詰めも何も…12連鎖なんて凌げるかよ」

お嬢様「そのくらい余裕。18連鎖まで出来ます」

男「得意気な顔しやがって」

お嬢様「ふふん、何なら見せてあげようか?」

男「よし、上等だ」
_____________



男「…おおう…」<バタンキュー

お嬢様「やったっ」

男「参った、全然敵わん」

お嬢様「頭を使うゲームは得意だからね」

男「頭…そういや俺、チェスでもお前に勝った事無いよな」

お嬢様「うん」

男「…負けっぱなしは悔しいな。確かどっかに…」ゴソゴソ

お嬢様「?」

男「…あったあった」

お嬢様「あ、リバーシだ」ナツカシイ

男「これならお前もルール知ってるだろ」

お嬢様「もちろん。私は白でいいよ」

男「んじゃあ俺が黒で」
_____________



お嬢様「えい」パチッ

男「…見事なまでに俺の負けだな」マッシロダ

お嬢様「うん」

男「…」ウーム

お嬢様「もしかして、男ってこういうゲーム弱い?」

男「お前が強過ぎるんだよ」

お嬢様「…ふふ」ニヤニヤ

男「何だその不愉快な表情は」

お嬢様「なんでもないよ?」ニヤニヤ

男「…」

男「…」ナデナデ

お嬢様「?」

男「…」ワシャワシャー

お嬢様「!?」

お嬢様「何するんですかっ!」

男「生意気だったからつい」ワシャワシャー

お嬢様「八つ当たりだね!?」

男「すまんすまん」

お嬢様「あぁ…髪が…」バッサー

男「その癖っ毛はオッサン譲りだな」

お嬢様「言ったね、人が気にしてる事を」

男「気にする程酷く無いだろ」

お嬢様「ふん、直毛勢にくせっ毛の気持ちは分かるまい」

男「直毛勢って何だよ。…ほら、ここに座れ。梳かしてやるから」ポンポン

お嬢様「ん」スッ

男「櫛貸してくれ」

お嬢様「むぅ、お母様みたいな髪なら良かったのに…」

男「俺は良いと思うけどなお前の髪。何かふわっふわしてて。あと、それオッサンには言ってやるなよ。絶対に泣くから」スーッ

お嬢様「本当に良いとおもう?」

男「ああ、思うよ」スーッ

お嬢様「まぁ男がそう言うなら…」エヘヘ

男(相変わらず分かりやすいな)スーッ



男「よし、こんなもんで良いだろ」

お嬢様「ん、ありがとう」

男「さて…まだ時間あるし、もう1勝負どうよ」

お嬢様「もちろんいいけど、男からなんてめずらしいね」

男「勝ち逃げはさせん」

お嬢様「男って意外に負けず嫌いだよね」ニコ

男「まあな」

今回はここまで

ではまた

投下ー

お嬢様「zzz…」

お嬢様「z……」モゾ…

お嬢様「…」

お嬢様「」ムク

お嬢様(……まだ目覚まし鳴ってない…)

お嬢様「」ポスン

お嬢様「…」

お嬢様「…」

お嬢様(……寝れない…)

お嬢様「」ムク

お嬢様「…」ポケー

お嬢様(…男もう起きてるかな…)

ガチャ…

お嬢様「…」ソー

男「zzz」

お嬢様(寝てる)

お嬢様「…」ジー

男「zzz」

お嬢様「…」つマジック

男「zzz」

お嬢様(…やっぱりやめとこう…後が恐い)



お嬢様(…さて、何しようかな…)
 
お嬢様「…」ウーム

お嬢様(…そうだ、朝ごはん作ろう)

お嬢様(朝ごはんと言ったらお味噌汁だよね)ウン

お嬢様(あとは…トーストと卵焼きとか?)

お嬢様「何かあるかな…」ゴソゴソ

お嬢様(あ、ベーコンも使おう…)



お嬢様(えーっと、まずは出汁を作って…)キョロキョロ

お嬢様(昆布出すの忘れた)

お嬢様「こーんぶー」ゴソゴソ

お嬢様「…あれ」

お嬢様(昆布ないや…だしの素でいっか)


お嬢様(お味噌汁はこれでいいとして…次は卵焼きかな)



お嬢様(卵はこの位あればいいか。では…)

お嬢様「…」ググッ…

グチャァ

お嬢様「…片手はむずかしい」

男「何してんだ…こんな時間に珍しい…」フワァ~

お嬢様「おはよう。朝ごはん作ってるの」

男「朝飯か…そりゃあ良い…」ネムイ

お嬢様「…」ググッ…

グシャッ

お嬢様「むー」

男「どれ、貸してみ…」

お嬢様「?」

男「…」パカッ

お嬢様「おおーっ」

男「コツがあんだよ」
_____________



お嬢様「完成!」

男「パンと味噌汁…」

お嬢様「何かおかしかった?」

男「一般的に味噌汁には米だと思うぜ」

お嬢様「んー、まぁいいじゃない。ほらあの…和洋折衷?」

男「それ使い方合ってんのか?」

お嬢様「多分」

男「しかし…ちゃんと作れてんだろうな…」

お嬢様「どういう意味さ」

男「お前、料理下手だろうが」

お嬢様「失礼な!今回はきちんとレシピ通りに作りましたっ!」

男「…それなら大丈夫か」

お嬢様「もちろんです」

男「いただきます」

お嬢様「召し上がれ」

男「…」ズズー

男「」

お嬢様「どう?おいしい?」

男「…」

男「お前…味見してないだろ…」

お嬢様「?うん」

男「…ちょっと飲んでみろ」

お嬢様「…」ズズ

お嬢様「」

男「…ワカメ、塩抜きしたか?」

お嬢様「……してない」

お嬢様「しょっぱい…ものすごくしょっぱいよ…」オオゥ…

男「取り敢えず、料理する時は味見した方が良い」

お嬢様「うー、今回は完璧だと思ったのに」

男「でも卵焼きは上手く出来てるな」ウマイ

お嬢様「…本当だ」アマイ

お嬢様「でも…このお味噌汁は飲めないね…」シュン…

男「…飲まないなら寄越せ」

お嬢様「?」

男「折角作ったのに勿体無いだろ。俺が飲む」

お嬢様「…でも、多分身体に悪いよ?」エンブンガ

男「…俺は大丈夫なんだよ。ほら早く、冷めるだろ」

お嬢様「…ありがとう」エヘヘ

男「ん」

男(今度味噌汁の作り方ちゃんと教えてやろう)ズズー

男(……しょっぺぇ)

今回はここまで

ではまた

投下

お嬢様「へっくし!」

男「大丈夫か?」

お嬢様「ん、大丈夫。でも最近寒いよね」

男「もうすっかり冬だからな」

お嬢様「暑いのよりはマシだけど」

男「俺も寒い方が良いな」

お嬢様「この調子だと、そろそろ雪もふるかな」

男「この辺は結構積もるぞ」

お嬢様「ウチに雪かきあったっけ」

男「いや、確か壊れてた筈だ。明日あたり買いに行くか」

お嬢様「うん」

男「冬支度しないとな……そろそろアレの出番だ」

お嬢様「あれ?」

お嬢様「こ…これは…」

男「炬燵だよ」

お嬢様「初めて見た!」オー

男「やっぱり冬と言ったらこいつだな」

お嬢様「…でもさ、昔の人は一体何を思ってテーブルにフトンをかけたんだろうね」

男「最初からこの形式だった訳じゃないけどな。まぁ、暖かいと思ったんだろうよ」タブン

お嬢様「ふーん」

男「さて、炬燵には蜜柑だよな」

お嬢様「それならキッチンにあるよ」

男「持って来る。炬燵、もう温まった頃だから入ってて良いぞ」

お嬢様「了解」

お嬢様(本当にこんなのがあったかいのかな…)ウーム

お嬢様「ものは試しだ」ウン



男「どうだ?」

お嬢様「非常にぬくいです」ホー

男「気に入った様で何より」

お嬢様「うん、とても気に入りました」

男「そうか。取り敢えず上半身は炬燵から出せ。俺の入るスペースが無い」

お嬢様「んー」モゾ

男「…あったけえ」

お嬢様「みかんは?」

男「ん」ホレ

お嬢様「ありがと」

男「もしかしたらまだ甘く無いかもしれん」

お嬢様「揉むと甘くなるって言うよね」モミモミ

男「酸味が弱くなるから、とかだったな」モミモミ



お嬢様「…」グデー

男「…」グデー

男「…炬燵やばいな」

お嬢様「やばいね」

男「動きたくねえな」

お嬢様「動きたくないね」

男「しかし…飲み物が欲しいな」

お嬢様「欲しいね」

男「…じゃんけん」

お嬢様「ダメ。いっつも相手の出す手見切るでしょ」

男「コイントス」

お嬢様「乗った」

男「俺は裏」

お嬢様「じゃあ私は表だね」

ピーン

パシッ

男「どっちだ」

お嬢様「」スッ

男「……何にする?」ノソ

お嬢様「ココア」

男「あいよ」

お嬢様「…」グデー



男「おい」

お嬢様「zz…ん…?」

男「気持ちは分かるが、炬燵で寝ると風邪引くぞ」

お嬢様「…気づいたら寝てた…こたつ恐るべし…」

男「炬燵には魔翌力があるからな。油断するとあっという間に駄目になるぞ」

お嬢様「気をつけます」ハイッ

お嬢様「…」

男「…」ズズー

お嬢様「男は何飲んでるの」

男「ミルクティー」

お嬢様「そういえば、ミルクそろそろ切れるんじゃない?」

男「そろそろっつうか、さっき切れた」

お嬢様「ミルクも買いに行かなきゃね」

男「明日な。今日はもう面倒だ」

お嬢様「たしかに…」グデー

男「…」ズズー

お嬢様「…」
 
男「…」
_____________


お嬢様「zzz」

男「zzz」

今回はここまで

こたつって入ってると結局寝ちゃうよね

ではまた

お久しぶりです

遅くなりましたが投下

<キーンコーンカーンコーン

友「終わったー」ノビー

少女「友ちゃん今日バイトだっけ?」

友「うん、今から」

少女「そっか。わたしも委員会終わったら寄ろうかな」

友「おいでおいで。マスター喜ぶよー」

少女「最近行ってないからね」

友「幼は来るかな」

幼「何の話?」

少女「いつもの喫茶店、幼くんも行く?友ちゃんこれからバイトなんだって」

幼「んー、じゃあ日直の仕事終わらせたら行くよ」

友「決まりだね。マスターに伝えとく」

少女「うん。また後でね」

友「はいはーい」
_____________



<カランカラン

友「おはようございまーす!」

店主「おはよう。今日も元気だねぇ」

友「マスター、外の…」

男「この子が例のアルバイトか」ホウ

友「…?」

店主「…」←座って何か飲んでる

男「…」←勝手にお茶いれてる

友「…ええっと…」シラナイヒトガ

店主「ああ、気にしなくていいよ。男くんは僕の友達だから」ズズー

友「マスターの友達…」ジー

男「?」

友「…おはようございます?」

男「おはようございます」ナゼギモンケイ



友「っていうか、なにサボってるんですか」

店主「いやぁ、だってお客さん居ないし
…ねぇ」チラ

男「俺に振るなよ」

友「まったく、マスターがこんなんだから…」フゥ
 
店主「友ちゃんも一緒にどうだい。男くんのいれる紅茶は美味しいんだよ」

友「私はレモンティーがいいです」ハイ

男「変わり身早いな」

店主「僕には何か料理を」ハイ

男「あんたは仕事しろ。ここのマスターだろうが」

友「あ、私今のうちに着替えて来ます」

店主「エプロンはテーブルの上だから」

友「了解でーす」

男(こんなんで大丈夫なのかこの店…)カチャカチャ



<カランカラン

男「いらっしゃい」

お嬢様「ねぇ表の…って、何で男が料理作ってるの?」

男「本当、何でだろうな」

店主「やぁ嬢ちゃん」ズズー

お嬢様「マスターは何か飲んでるし」

男「まぁ座れよ。嬢も飲むだろ」

お嬢様「うん」

友「マスター、エプロン無いです…よ?」

お嬢様「誰?」

男「新しいバイトだそうだ」

お嬢様「へー」

友「」

お嬢様「…?」

友「…か」ワナワナ…

お嬢様「か?」

友「可愛い…」

お嬢様「……はい?」

友(可愛い…超可愛い…)ハァハァ

男「…息荒いんだけど放っといて良いのかアレ」
 
店主「大丈夫大丈夫。ちょっと変わってるけど悪い子じゃあないから」

男「ちょっと、ねぇ」

お嬢様「…」ギュ

友「はっ!私としたことがつい…」

お嬢様「…」ジッ

友「…警戒されてますね?」

男「そりゃあな」

お嬢様「…」ジー

友「…ゴホン。ところで、その子と男さんはどういう関係なんですか?」

お嬢様「……///」エヘヘ

男(…ただの護衛とか言ったら怒られんだろうなぁ)

男「一緒に住んでるんだよ」

友「一緒に?…ああ、保護者ですか」ナルホド

お嬢様「」

友「えっと…君のお名前は?お姉さんのことは友で良いよ」

お嬢様「…」ジワ

男「ああマズい…」

店主「友ちゃん…それは駄目だよ」

友「へ?」

お嬢様「違いますけどっ!!!」

友「」ビクッ

お嬢様「私貴女より歳上なんだけど!!18歳なんですけど!!」ジワッ

友「」

男「やっぱり…」

店主「ありゃあ」

お嬢様「ハイスクールもとっくに卒業してるし私の国では立派な成じ」

男「落ち着け」ガシッ

お嬢様「でも!」

男「はいはい」ナデナデ

お嬢様「…」

友「…?…?」オロオロ

店主「まぁそう思うのも無理ないよねぇ」

<カランカラン

少女「来たよー、友ちゃん」ハロー

友「」オロオロ

お嬢様「…」

男「…」ナデナデ

店主「おー、いらっしゃい」

幼「…何これ、どういう状況?」

店主「何だろうねぇ」

少女「あ!」

男「?」チラ

お嬢様「…」チラ

お嬢様「…スーパーにいた子だ」

店主「おや、少女ちゃん知り合いなのかい?」

少女「知り合いというか何というか…」

友「幼~」グス

幼「え、何で泣きそうなの?」





男「落ち着いたか?…気にしてるのは分かるが、あんまり直ぐに怒るなよ。あの子も悪気があった訳じゃあ無いんだから」

お嬢様「うん。…ごめんなさい」ペコ
 
友「こちらこそすみませんでした。てっきり年下かと思って…」ペコ



幼「あそこは何があったんですか?」

店主「まぁ色々と。…念の為に言っておくと、そこの金髪の子、君らより歳上だから間違えない様にね」ヒソヒソ

幼「…何と無く事情は分かった気がします。そういえば少女、あの人達の事知ってるんだろ?」

少女「うん、一応。前に話したでしょ?スーパーで会った2人組とわたしを助けてくれた男の人」

幼「あの2人がそうなのか」

店主「狭い町だとこういう事もあるんだねぇ」ズズー

少女「そうだ、マスター。外に『closed』の看板出しっぱなしになってましたけど?」

店主「…」

店主「そりゃあお客さんも来ない筈だよ」アッハッハ

幼「マスター、全く笑い事じゃないです」

今回分終了

今年もよろしくお願いします
ではまた

投下

お嬢様「…」ゴロゴロ

お嬢様「…」ギュッギュッ

お嬢様「…ふぅ」

男「何してんだ」

お嬢様「雪だるま作ってるの」

男「こんな朝っぱらから?」

お嬢様「こんなに積もってたら作りたくならない?」

男「気持ちは分からんでもないけどな。それは頭か?」

お嬢様「ううん、胴体だけど」

男「…どうせならもっとデカイの作ろう」

お嬢様「どの位?」

男「俺よりデカイの」

お嬢様「おお」

男「まず雪を丸めるぞー」

お嬢様「おー」

男「土とか混じらない様に気をつけろよ」

お嬢様「分かってます」

男「俺が体作るから嬢は頭な」

お嬢様「了解」
_____________


お嬢様「…」ゴロゴロ

お嬢様「…」ゴロゴロ

お嬢様(結構大きくなったんじゃないかな)フゥ

お嬢様「男ー、こんな感じで」チラ

男「ん?」ゴロンゴロンゴロン…

お嬢様(…もうちょっと大きくしよう)ウン

男「?」ナンダヨ



お嬢様「…大きくなり過ぎたかもしれない」

男「いや、そんなもんで良いだろ」

お嬢様「本当?」

男「おう。次はこいつを体に乗せる」

お嬢様「でもこれ乗せられる?胴体だけで私より大きいんだけど…」

男「任せろ、何の為に鍛えてると思ってるんだ」

お嬢様「雪だるまを作るためじゃないよね」

男「まあな」

お嬢様「慎重にね。壊れたら初めからだよ」

男「あいよ」ヨイショ

男「…冷たっ」ソーット

男「…」スッ

男「…」オソルオソル…

男「……よし、OK」フゥ

お嬢様「おー」パチパチ

男「まだちょっと歪だな」ウーン

お嬢様「もう少し丸く整えた方が良いかも」

男「そうだな。…ちょっと待ってろ」

お嬢様「?」



お嬢様「…」

男「危ないから離れてろよー」チャキ

男「…」スパンッ  スパンッ  スパンッ

お嬢様(なんというカタナの無駄遣い…)

男「これでどうだ」

お嬢様「今度はきれいに丸くなってる」

男「よし、後は仕上げだな」

お嬢様「飾り付けは任せて」

男「分かった」
_____________




お嬢様「できた」フゥ

男「おお、良いじゃないか」

お嬢様「ふふん」

男「デカイな。3m位あるんじゃないかコイツ」オー

お嬢様「倒れたらちょっとした惨事だね」オー

男「…」

お嬢様「…」

男「しかしあれだな」

お嬢様「うん」

男「こんな朝っぱらから何してんだろうな俺」

お嬢様「それは言っちゃダメ」

男「…まぁ良いか。たまには」

お嬢様「たまにはね」



お嬢様「何か落ち着いたら寒くなって来た」

男「そりゃあんなに雪触ってたらな」

お嬢様「こう寒いとお風呂に入りたくなるね」

男「そう言うと思って沸かしておいたぞ」

お嬢様「いつの間に?」

男「さっき刀取りに戻った時」

お嬢様「さすが男」

男「…」ウーム

お嬢様「どうかした?」

男「…何か雪だるま見てるとアレ食いたくなる」

お嬢様「雪見だいふく」

男「よく分かったな」

お嬢様「私も食べたいと思ってたので」

男「…風呂入ったらコンビニ行こう」

お嬢様「おー」

今回はここまで

ではまた

投下

幼「」ウトウト…

友「いやっほー」ガチャ

幼「…」チラ

幼「いらっしゃい…」

友「何だよ眠そうだな、まだお昼だぞー」

幼「ほっとけ」ノビー

幼「つーかノック位しろよ」

友「幼母さんには許可とったもんね」フフン

幼「また母さんか…その袋は?」

友「お菓子!」

幼「お菓子?」

友「うん。幼も食べるでしょ?」

幼「おう」

友「ちょっと足どけてー」モゾモゾ

幼「ああ、悪い」

友「あったけー」ウヘー

幼「で、何の用?まさかお菓子食いに来た訳じゃないだろ」

友「?」

幼「…マジでそれだけなの?」

友「うん」

幼「自分ん家でやればいいじゃん…」

友「だって1人じゃつまんないし。あと幼ん家こたつあるし」

幼「目的はコタツか…でもそれなら少女の家にもあるだろ?何でわざわざ家まで」

友「少女は姉さんと隣町のモールまでお買い物だってさー」

幼「…」

友「どうしたの?」

幼「いや…今日、兄貴もそこに行ってんだけど」

友「…本当に?」

幼「本当に」ウン

友「…」

幼「…」

友「大丈夫かな、姉さん」

幼「大丈夫じゃないと思う。兄貴だし」

友「だよね」

幼「念の為、連絡入れておくか」つ携帯

幼「…」prrr...

幼「…出ないな」

友「とりあえずメール送っとけば?」

幼「そうする」メルメル

『変態(あにき)も今日そこに居るから気を付けるよう姉さんに伝えて』

友「間に合うといいね」

幼「ああ」

友「さて、何食べる?いろいろあるよー」ドサー

幼「多っ、これ2人で食うの?」

友「余ったら幼の部屋にストックするから大丈夫」

幼「何が大丈夫なんだよ…あ、ヤンヤン棒」

友「こんなのもあるよ」

幼「たべっこどうぶつ…うわ、たまごボーロまで…」

友「懐かしいでしょ」

幼「懐かしい」ウン

友「たまに食べたくなるんだよねー」

幼「そうだ、飲み物持って来る。友は何がいい?」

友「コーラで」

幼「はいよ、ちょっと待ってろ」

友「はーい」
_____________



友「」モグモグ

幼「」ズズー

友「そういえば、さっきメッチャでかい雪だるま見た」

幼「どのくらい?」

友「私を縦に2人積んだ位」

幼「それはいくらなんでも大袈裟だろ」

友「そう言うと思って写真撮ってきた!」つ携帯

幼「デカっ」

友「ね、大きいでしょ」

幼「何かの出し物かな」

友「雪まつり的な?」

幼「的な」ウン

友「そんなイベントこの辺にはないけどねー」

幼「謎だな」

友「謎だね」

幼「今度マスターとかに聞いてみるか」
友「ふぉうらね」モグモグ

幼「口にもの入れたまま喋んな」チョップ

友「あうっ」

友「なんか幼、お兄ちゃんみたい」

幼「むしろお前よりちょっとだけ年下だけどな」

友「…お兄ちゃんか…」フム

幼「?」

友「おにいちゃん♪」

幼「……それはないわ」ウワァ…

友「その反応は失礼だと思う」

幼「だって何かぞわっとしたもんよ」

友「…」モジ…

幼「どうした?」

友「いやこれ…口に出すと思ったより恥ずい…///」ウワァ

幼「じゃあやんなよ」




友「…」ウトウト…

幼「…」モグモグ

友「」ガタンッ!

幼「」ビクッ

友「……?…ちょっと寝てた…」

幼「ベッド使う?コタツで寝ると風邪引くぞ」

友「…大丈夫、だいじょーぶ」ウツラウツラ

幼「そうは見えないんだけど」

携帯<~♪

幼(…少女から返信だ…)スッ

『もう遅いです』

幼「…」

幼(……ドンマイ)

友「zzz…」

今回分終了

ではまた

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