モバP「ちひろォ!離婚しろオォ!!」バァン (102)

ちひろ「アナタとの結婚生活なんてこっちから願い下げですよ!!」パァンッ

P「痛っ!叩きやがったなあ!?オヤジとお袋とちひろにしか叩かれた事なかったのに!!」

ちひろ「だからなんですかぁ!!私だってアナタしか叩いた事ありませんよ!!」

P「ぐぬぬぬぬぬ」

ちひろ「うぎぎぎぎぎ」

まゆ「……ちょっ、ちょっと待ってください。え?何がどうなってるんですかぁ…?」

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P「まゆゥ!聞いてくれよちひろがぁ!!」

ちひろ「違うんですよまゆちゃん!この人が…」

P「元はといえばちひろが!」

ちひろ「アナタでしょう!」

P「なんで俺なんだよ!」

ちひろ「アナタだからです!」

P「何をう!?」

ちひろ「なんですかぁ!!」

まゆ「…輝子さん、事情を説明してもらえますかぁ」

輝子「フフ…了解…」スッ

P「ふんっ!もうちひろなんか知らん!」

ちひろ「ふーんだ!私こそアナタなんて知りません!!」

輝子「…と言っても…私が来た時に既に…こんな感じだったけ?……フフ…キノコだけに」

まゆ「……お二人とも、何があったんですか」ハァ

P「ちひろのやつがな、節約節約で服もロクに買いやしないんだよ!」

ちひろ「全然着回せる服ばっかりじゃないですか!!」

P「だからって普段着と仕事着合わせて4着しかないってどういう事だよ!!しかも秋物と春物でオールシーズン済まそうとしてるだろ!!!!」

ちひろ「4着あれば十分じゃないですか!!」

P「あとオシャレくらいしろよぉ!女の子でしょう!?!?」

ちひろ「オシャレに使うお金があったら貯金してた方がいいです!」

P「200人以上もプロデュースしてる大物プロデューサー(自称)の月給舐めんな!そんなに節約しなくても婚約者に贅沢くらいさせられるわ!!」

ちひろ「知ってますよそれくらい!誰が家計簿つけてると思ってるんですか!!」

P「もうすぐ婚約1年目なのにデート行く時も映画とか水族館とか遊園地とかお金がかかる所には絶対行こうとしないしさぁ!」

ちひろ「お金が勿体ないじゃないですか!私はアナタと居れるなら公園どころか家の中でのんびりするだけでも幸せだったのに!」

P「そりゃどうも!俺だってお前と一緒にいれるだけで幸せだったよチクショウ!」

まゆ「…………」

輝子「……つまり…くだらない事で喧嘩してるだけ………フフ、今日はキノコギャグが冴えてるな…」

P ちひろ「「くだらなくなんかない(ですよ)!!」」

まゆ「……すみません、頭痛が」ズキズキ

輝子「わかるぞその気持…フフ、友達だからな」

P「もう婚約破棄だ破棄!!」

ちひろ「へっへーん結婚もしてないのに離婚とか言ってたんですかー!?やだーアナタって本当バカー!」

P「言葉の綾だろうがぁぁぁ!バカって言った方がバカなんだよバーカ!」

ちひろ「あーバカって言った!やーいバーカバーカ!」

P「うっきいぃぃぃぃ出て行け!出て行っちまえ!!」

ちひろ「ふーんだ!えぇ出て行きますよ!今から荷物まとめて出て行ってやりますとも!牛乳が切れかかってたので買っといた方がいいですよ!!」

P「ありがとよ!!」

ガチャッ
バァン

P「………」

まゆ「……」

輝子「……」

P「……なぁ」

まゆ「はい?」

P「ちひろ、マジで出て行っちゃうのかな」

まゆ「」

P「…あーどうしよう、俺マジで何してんだろ……ついムキになっちゃって……どうしよう本当に出てったらどうしよう!」

まゆ「……」ズキズキ

ピロリロリン

P「ん?」


まゆ「すみません、まゆのです。メールが…」

from:ちひろ さん
本文:あの人、やっぱりまだ怒ってますか?

まゆ「…………すみません、頭痛薬ありますかぁ」ズキズキズキズキ

P「おいおい頭痛か?アイドルたるもの体調にも気を遣わなくちゃだめだぞ」

まゆ(お陰様で…)

P「アレかな、まだ結婚してないってのがマズかったのかな…」

まゆ「ソレなんですけどぉ、結婚してなかったんですかぁ?”あの後”、同棲も始めてますよねぇ?」

P「いや…なんか急に結婚は色々と早すぎるって事で、1年婚約した後改めて結婚しようって事になったんだけど…式も挙げてなかっただろ?知らなかった?」

まゆ「えぇ、(なるべく触れたくなかったので)まゆは知る由もありませんでしたぁ」

輝子「フフ…親友は中々の鬼畜、だな…タチが悪い」

まゆ「えぇ、本当に…」

P「でもそれは2人で決めた事だし…やっぱ俺が悪いのかな、俺もしかしてクソつまらん事で怒っちゃった?」

まゆ「そうですねぇ…どうでしょうねぇ…」ゴクッ

輝子「それ胃腸薬…頭痛薬は…コッチ」

まゆ「すみません、ちょっと朦朧としてきちゃってぇ…」

P「本当に大丈夫か?やっぱり今日は体調悪いんじゃないか?」

まゆ(えぇ、本当にお陰様でぇ…)

P「でもちひろは今までオシャレとか我慢してたって感じはしたしもう少しお金を使う事を覚えてもいいと思ったんだよなぁ……それって、そんなに悪い事?」



凛「はっくしゅんっ!」



まゆ「………」

P「うっ…今日はちひろがいない家で寝るのか……嫌だなぁ、すげぇ寂しいかもなぁ…、ごめんまゆ、事務所の鍵渡しとくから戸締りしといてくれ……俺はもう帰って寝る」

まゆ「……わかりましたぁ」

P「はぁぁ……」トボトボ

ガチャッ

バタン

まゆ「……さて」

ピロリロリン ピロリロリン ピロリロリン

未読:7通

輝子「次はコッチ…だな…」

from:ちひろ さん
本文:やっぱり怒ってるんでしょうね…
すみませんこんな事(汗)

from:ちひろ さん
本文:でももしもの時にお金が無いとあの人も困ると思って節約を心がけてただけなんです。(溜息)それって、そんなに悪い事でしょうか?



凛「はっくしゅっ!はっくしゅっ!!」

加蓮「どうしたの?風邪?」

凛「…何となく古傷を抉られた気がする」

奈緒「おいおい大丈夫かよ」



from:ちひろ さん
本文:もう荷物纏めてでてきちゃいました(涙)

from:ちひろ さん
本文:今日は一旦友達の家に泊まります
正直あの人がいないと寂しいです…(ハート割れ)


輝子「ヒャッハァァァァ!!相手に言えやどいつもこいつも腐れキノコ共がァァァァァ!!!!」

まゆ「すみません、ちょっとお水を頂けませんか」

輝子「なんなんだこの仲が悪いようで仲の良い痴話喧嘩は…フフ、またメールが来たぞ……」

まゆ「正直もう見たく無いです…」

輝子「それでも見る…のか。フフ、まゆは律儀だな…」

まゆ「曲がりなりにも、くっ付けたまゆにも責任がありますからぁ…」

輝子「難儀な性格…で、難儀な境遇だ……知ってか知らずか、親友とちひろさんは本当に…鬼畜なだけ…フフ」






輝子「……」ゲッソリ

まゆ「……」フラフラ

輝子「…フフ、そっちも、か…?」

まゆ「えぇ…夜中の3時までメールが……」

輝子「親友の方も…そのくらいまで電話が止まらなかっ、た……あぁ…事務所がキノコだらけに見える…フフ、キノコ天国…」


ちひろ「……おはようございます…」ズーン

まゆ「おはようございます、ちひろさぁん」

ちひろ「昨日はごめんなさい、遅くまでメールに付き合ってもらって…」

まゆ「いいんですよぉ…えぇ、いいんです…」

ちひろ「やっぱり、ちゃんと謝ろうと思います。先に怒ったのは私ですし…」

まゆ(メールでも聞きましたよぉ…)



ガチャッ

P「ちひろォ!俺が悪かった!!」

まゆ「」

輝子「」

ちひろ「!?そ、そんな、私の方こそ怒ってしまってごめんなさい!!」

P「いや、怒らせてしまったのは俺だ!俺が悪いんだ!」

ちひろ「そんな事ないです!アナタを怒らせてしまったのは私ですし…」

P「いや俺が」

ちひろ「私が」

まゆ「一見落着、ですかぁ……」

輝子「よかった…な……厄介な痴話喧嘩だった…フフ、眠い…」




P「だーかーらー!俺が悪いって言ってんだろ!?ちひろの事を考えるあまり無理言っちゃったんだよ!!」

ちひろ「私の方が悪いって言ってるじゃないですか!!もしもの時にお金が無いとアナタが困ると思って節約し過ぎてたんです!!」



まゆ「」

輝子「(白目)」

P「俺が悪い!」

ちひろ「私が悪いんです!」

P「俺が!!」

ちひろ「私が!!」

P「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」

ちひろ「うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」


P「俺が悪いって言ってんのに……この分からず屋!」

ちひろ「私って言ってるじゃないですかこの頑固者!」

P「言ったなぁ!?」

ちひろ「そっちこそ!」

P「輝子は俺の味方だよな!」

ちひろ「まゆちゃんは私の味方ですよね!」

輝子「え…こ、こっちに来る…のか…?」

P「行こう輝子!ちひろなんかもう知らん!」

輝子「フヒ…そんな、理不尽な…」

ちひろ「えぇ、えぇ!行っちゃってください!アナタなんてもう知りません!!ねぇまゆちゃん!」

まゆ「……」





ちひろ「あの人…もう私のところには帰ってきてくれないんでしょうか……」

まゆ「……」

ちひろ「どうしたらいいんでしょう。私が悪いに決まってるのにあの人ったら本当に優しいから…」

まゆ「………」

ちひろ「そんな優しさに私は甘えていたんです…ごめんなさい、私が悪かったです。帰ってきてください…」グスッ

まゆ「……あの」

ちひろ「?」

まゆ「帰っていいですかぁ?」

ちひろ「あ……そ、そうですよね。ごめんなさい、私たちの粗相に付き合わせてしまって…」シュン

まゆ「…………………………わかりました、少しだけ付き合いますよ」ハァ

ちひろ「………すみません、ありがとうございます…!」





P「俺が悪いんだ………」

輝子「…」

P「またちひろに強く当たってしまった、あいつ優しくて根は弱い奴だから自分が悪いと思ってるんじゃなかろうか…最低だよな俺…」

輝子「……」

P「なぁ、どうしたらいいと思う?俺は一体どうしたらちひろに謝れると思う?」

輝子「……さ、さあ…?兎に角謝るしか、ないんじゃないか…な」

P「そ、そうだよな。とりあえず謝るところからだよな!」

輝子「…………」

P「よーし……早速謝ってくる!ありがとうな輝子!!」


輝子「キノコジュース…フフ、こんなとこに売ってたのか…まさに私のためにあるような…」

ピロリロリン

輝子「わっ…私のケータイに…他人からメール、が…!チェーンメールじゃない限り、奇跡だ…」


件名:まゆ です
本文:事態は何とか収束しました。
一応仲直りはしたみたいです、仲良く帰って行きました



輝子「本当に…難儀な境遇、だな…」


P「お?輝子か?」

輝子「」ドキィッ

ちひろ「輝子ちゃん、こんな所で何してるんですか?」

輝子「ちょ、ちょっと…キノコジュース、を…な」


P「よーし、ここは俺が奢ってやろう!」

輝子「え…いいの、か?」

P「もちろん、世話になったからな」

ちひろ「何をお世話になったんですか?」

P「あぁ、俺たちの事でさ」

ちひろ「そうなんですか…私たちがこうして2人で帰れるのはまゆちゃんだけじゃなくて、輝子ちゃんのおかげでもあるんですね。やっぱりここは私が出しますよ!」

輝子「え…」

P「ん?いいよ、俺が出すよ。ちひろこそ何か飲むだろ?」

ちひろ「いいですよ。私が出します」

P「いやいや、俺が出すって。俺が世話になったんだから」

ちひろ「私たち2人のことをお世話になったんだったら私もお世話になった事になるじゃないですか。折角アナタと仲直りできて幸せな気分なんです、奢らせてください」

P「いいってば。俺がちひろと今日も一緒に居られるのは輝子のお陰なんだから、日頃の感謝も込めて俺が奢るって」

ちひろ「いや私が」

P「俺が」

輝子「あ……あぁ…」

ちひろ「私が!」

P「俺が!」

輝子「あぁぁ…」

ちひろ「輝子ちゃん!」

P「輝子ォ!」

輝子「あぁぁぁぁぁ……」

P ちひろ「「どっちが奢るべき(ですか)!?」」

輝子「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ピロリロリン

まゆ「あら?」

from:輝子 ちゃん
件名:助けてくれ
本文:何でこいつらどこででも痴話喧嘩するんだ

まゆ(…………)ピッ

まゆ「……久しぶりにショッピングにでも行こうかしら」


ピロリロリン


まゆ「……」

from:輝子 ちゃん
件名:たすk
本文:て

まゆ「………」ハァ



.





輝子「あわ…あわわ……」

P「輝子!ちひろなんてほっといて行くぞ!」グイッ

ちひろ「輝子ちゃん!行きますよ!」ギュッ

輝子「や…やめてくれ…引っ張るな…き、キノコが…鉢が落ちる…!」

P「輝子ォ!」

ちひろ「輝子ちゃん!」

輝子「あっ」

ツルッ

輝子「ノ……」



…ガシャーン!!



輝子「ノオォォォォォォーーーーーーーッ!!!!!!マイフレエェーーーーーーンドッッ!!!!!!!」

P「あっ」

ちひろ「あ…」


輝子「…く…くだら……ない…」

P「へ…?」

ちひろ「あの……」

輝子「フフ……フフフフ…………フフフフフフフ…!!!」

P「しょ、輝」

輝子「…………ヒャッハァァァァ!!!毎度毎度くだらねーことで痴話喧嘩しやがってえぇぇぇぇ!!こっちからしてみりゃリア充が乳繰り合ってるようにしか見えねぇぇぇんだよこんがり焼きキノコにして食いちぎってやろうかアァン!!?」ガシッ

P「うぎゃあぁぁぁぁぁ使い物にならなくなるうぅぅぅぅぅ!!!」

ちひろ「いやぁぁぁぁぁズボンの上からとはいえ輝子ちゃんどこ握ってるんですか!!?」グイッ

輝子「離せえぇぇぇぇ!!毎度毎度痴話喧嘩に付き合わされる身にもなれえぇぇぇ!!!こうなったらプロデューサーのプロデューサー噛み千切ってヒーハーしてやるうぅぅぅぅ!!!!マイフレンドの仇イィィィィィィ!!!!!!!!」ガチンガチン

ちひろ「だ、誰かぁー!!」

P「ひぃぃぃぃぃ」




まゆ「………そこまでです」



輝子「………ま、まゆ…」

P「し、死ぬかと思った…」

輝子「……」サッサッサッ

まゆ「……このビニール袋でよければ、どうぞ」

輝子「あ、ありがと……フフ…よく見たら、まだマイフレンドは死んでない…多分」サッサッサッ

まゆ「お2人とも……」スウ

ちひろ「ふぇ…」

P「や、その、ご、ごめんなさい…」

まゆ「…そこのカフェに席を取ってあるので話をしましょう」

P ちひろ「「はい……」」

輝子「…フフ、誰かとカフェ…なんてオシャレなところ、初めて…これが、リア充…フフフ」






まゆ「…どうしてまゆが怒ってるのか、分かりますかぁ?」

ちひろ「輝子ちゃんの鉢、だけじゃないですよね…はい」

P「よく考えたら、その、心当たりが多すぎて…」

まゆ「話が早くて何よりです。……何でいつもそんな感じで冷静にいられないんですかぁ?」

P「いや、それが、ちひろの事を考えたら理性が蒸発するというか他の事が頭に入らなくなるというか……これが、愛か…」

まゆ

まゆ「………まゆは今度ばかりは堪忍袋の緒が弾け飛びました。まゆだけじゃなく、輝子ちゃんにも悲しい思いをさせるなんて、それでもアイドル事務所のプロデューサーですか?」

P「……面目ない」

まゆ「面目ないで済んだら警察はいらないんですよぉ?」

P「う………」

まゆ「ちひろさんも」

ちひろ「は、はい…」

まゆ「まゆがあれ程お膳立てしてあげたのに1年経たないでこの有様ですかぁ。どうですか、そろそろプロデューサーさんとは別れますかぁ?」

P「えぇ!?」

ちひろ「そ、そんな事しませんよ!」

まゆ「プロデューサーさんも、婚約破棄とか言ってましたよねぇ。します?」

ちひろ「ひぃ?!」

P「しねぇよそんな事!」

まゆ「じゃあどうしてあんな事を言いあってたんですかぁ?」

P「そ、それは……口を突いて出たというか、勢いで…」

ちひろ「私も…はい……」

まゆ「好きな人との関係が断ち切れる事とか、他人に奪われる事の苦しみを知らないようですねぇ……?だからそんな甘えた事言ってるんですねぇ…………??」ジロッ

ちひろ「う……」ビクッ

輝子「……」

まゆ「2度とこうならない為に最善かつ最速の方法としてはお二人に別れていただく事です。じゃあ……早速ここで別れてくださいますかぁ?」

P「………嫌、です…」

ちひろ「私も、別れたくありません……」



まゆ「 は ぁ ? 」



P「………」

ちひろ「………」

まゆ「…あくまで別れるつもりはないと」

ちひろ「は、はい」

P「ない…です…すみません」

まゆ「ふぅん。そうですかぁ、分かりましたぁ」

P「……」ホッ

まゆ「じゃあ、キツめの条件付きで別居してもらいましょう」

ちひろ「えっ!?」

P「なん…!?」


まゆ「どうせここでぬるい事しても同じ事を繰り返すだけですからぁ。どうせなら、ねぇ?輝子ちゃん」

輝子「そう…だな…、親友達には…少し痛い目を見てもらったほうが……事務所の、ためだ…フフ」

P「……わ、わかった…」

ちひろ「うぅ…わかりました」

まゆ「まず、2ヶ月の別居を命じます。そして事務所内外での会話も1日一言だけ。必要最低限の事務的なものは良しとします。電話もメールも私的なものは一切禁じます」

P「ふぁ!?」

まゆ「もちろん、プライベートで会うのもNGですよぉ」

ちひろ「えぇ!?」

まゆ「もしこの条件を1つでも破ったら…即時事務所を辞めて週刊誌に有る事無い事ぶちまけます♪えぇ、事務所のフォローが効かないほどに」

P「ま、マジで…?」

まゆ「マジです。よかったですね、これなら別れるよりはマシでしょう?」

P「………」

ちひろ「………」

まゆ「……もうまゆ達を失望させないでくださいね。折角ですし、この2ヶ月でゆっくり頭を冷やしてください」

おやすみなさいM@せ




P「お、おはよう」

ちひろ「おはようございます…」

輝子(フフ…翌日でこのテンション…中々、効いているよう、だな…)

P「………」

ちひろ「…………」

P「…………」

ちひろ「……………」

P「ちひろ、お前が好きそうな柄のノート見つけたからやるよ」スッ

輝子(一言…早い、な……もっと溜めるかと思っタケど……フフ…)

ちひろ(こ、こんな事の為に一言を……嬉しいけど)

ちひろ「う、嬉しいですけど珍しいですねノートなん……!」ハッ

P「……」コクッ

ちひろ「……」パァァ

輝子(……?)

ちひろ「………」スラスラ

スッ

P「!………」カリカリ

スッ

ちひろ「……~~っ!」カキカキ

スッ

P「………」ニヤニヤ

輝子(………様子が…おかしい、ような、気がするぞ…)


まゆ「おはようございまぁす」

P「お、おう。まゆ、おはよう」ニコニコ

ちひろ「まゆちゃんおはようございます」ツヤツヤ

まゆ「………?」

輝子「………」

まゆ「輝子ちゃん。2人とも、ちゃんとルールを守ってましたかぁ?」

輝子「あ…あぁ。一言喋ってから…ずっとお仕事してた…フヒ…様子が変だっタケど…な」

まゆ「…………」

スッ

P「!……」カキカキ

まゆ「プロデューサーさん」スゥッ

P「うひぁ!?」ビクゥッ

まゆ「……これはなんですかぁ?」パシッ

P「あっ!」

【俺とちひろのラブラブ交換ノート】

まゆ「…………」ピキッ

P「こ、これはその…」

まゆ「交換ノートも禁止とします♪」

P「そんな!?」

ちひろ「こ、交換ノートくらい別に…」

まゆ「勿論、お仕事に差し支えなければ構いませんよぉ。でも……お仕事は捗ってますかぁ?」

ちひろ「わ、私はちゃんとしてますよ!」

P「………」ダラダラダラ

ちひろ「ま、まさかアナタ…」

P「……すまん。ちひろの事に夢中で…何て言葉でこの気持ちを表現したらいいのか考えてたら時間がドンドコ過ぎちゃって仕事が手に付かず…」

輝子「集中力の…無駄遣い。だな…」

まゆ「……『生まれ変わってもちひろと共に生きていきたい。頭の中にはいつもお前しか』」

P「読み上げるなぁぁぁぁぁーーーーっ!?」

ちひろ「///」

まゆ「…………お仕事してくださいね?」

P「……はい」


輝子「そして翌日…フヒ、親友達は…姑息な手段を使った」

P「ちひろ、ここに今月のライブのリスト置いとくから。付箋に指示を書いとくな」

ちひろ「はい。…………領収書纒めときました、そだちにも目を通しておいてください。付箋に何ページか書いとくので」

P「おう。…………ちひろ、これの資料の付箋に」


ピラッ

P「あ」

まゆ「……」

P「ま、まゆ…」

まゆ「付箋も取り上げましょうか?」

P「……すみません」

ちひろ「……」シュン

輝子「そして更に翌日…親友達はまたしても、姑息な手を使った…フフ、懲りない…」


薫「ねぇねぇせんせぇ!」

P「なんだー?」

薫「あのね……」コショコショ

P「………そうか、そうか!じゃあ…」コショコショ

薫「はーいっ!いってきまー!」



ちひろ「………」

薫「ねぇねぇちひろさん!」

ちひろ「は、はい?なんですかー?」

薫「あのね……」コショコショ

ちひろ「……そ、そうですか。じゃあ…」コショコショ

薫「はーいっ!つたえます!」

P「………」ソワソワ

薫「ふぅー。いそがしーいそがしー」タタタッ

まゆ「あら薫ちゃん。何してるの?」

薫「あのねあのね!ちひろさんがせんせぇに『わたしもです』って伝えてって!その前はせんせぇがー」

P「あっちょっ」

まゆ「……………」ニコニコ

P「………すみません」

ちひろ「…すみませんでした」




.

輝子「またまた翌日…親友達は……またしてもまたしても………!!」ワナワナ


P「………」

トントン…トン……トントントン

ちひろ「!………」

トントントントン……トン…トントン

P「!!…………」

トントントントント…

まゆ「フフ…かの有名なエジソンはモールス信号で婚約を申し込んで、相手にもモールス信号で返事を頂いたそうですよぉ」

P「な…何で分かったんだ……」

ちひろ(隙がない…!)

寝落ちしました




輝子「こうして…まゆと親友達の智で痴を洗う仁義なき戦いが、2ヶ月間もの間ほぼ毎日行われた……フフ、私も何をやっているのやら……」


まゆ「何がしたいんですか?」ピクピク

P「いや、なぁ?」

ちひろ「その、ねぇ?」

まゆ「ああもう…!」イライラ

輝子「も…元はと言えば…何で喧嘩してたんだ…?」

P「そりゃあ」

ちひろ「もちろん」

輝子(どうせ自分のせいとか言うんだろうけど、な…)


P「ちひろがお金を使わないから」

ちひろ「この人が頑固だから」

P「だろ?……ん?」

ちひろ「ですよね?……え?」

輝子「お…」

まゆ「これは…」


P「いや、いやいやいや」

ちひろ「どっ、どういう意味ですか」

P「それはこっちのセリフだろ?何だよ頑固って」

ちひろ「はぁぁ?それこそこっちのセリフですよ、なんですかお金を使わないからって。そんなにお金はひょいひょい使わなきゃいけないものなんですか?」

P「そういう意味じゃない!ただお前が倹約しすぎっていうか……」

ちひろ「私がどうお金を使おうと勝手でしょう。どうしてそこまで束縛されなきゃいけないんですか?」

P「……カッチーンとキたわ。自分勝手にも程があるぞ」

ちひろ「奇遇ですね私も同じ事考えてました。勿論自分勝手なのはアナタの方ですけどね!」

P「はぁ?」

ちひろ「私にも私なりの考えがあって倹約してるんです!」

P「はいはい考えね。どうせ親の借金なんぞ肩代わりしたせいで味わった貧乏生活に当てられてるくだらない考えなんだろうな」

ちひろ「な……アナタって人は…っ」

P「どうした?怒鳴るか?」ヤレヤレ


ちひろ「………ひど、い…」ポロポロ


P「……………え」

ちひろ「……っ、っく…」グスッ

P「え……あの、ちひろ?」

ちひろ「…………もう、いいです。決めました」

P「な、なにが?」



ちひろ「……別れましょう」



P「は…?」

ちひろ「……お世話になりました。私の人生、やっぱり買い戻します。お金は必ず用意しますから」

P「ちょっと待てよ。いつもみたいな冗談だろ?」

ちひろ「……冗談であんな事を言う人だったんですね。ずっと一緒にいましたが、知りませんでした」

P「…あんな事って、そんなつもりじゃ」

ちひろ「いいんです、確かにその通りですから。確かに元凶は私でした。私が借金なんて………本当にごめんなさい、ご迷惑かけました。お金は必ず、」

P「お金とかじゃないだろ!?いや確かに俺はひどい事言ったまったけどさ、それも言葉の綾っていうか、……その、謝る!ごめん!だから別れるとか…」

ちひろ「……では、また明日。”プロデューサーさん”」

P「あ……」

ちひろ「…」ガチャッ

バタン

P「…………悪い夢だよな、これ」

まゆ「…現実ですよぉ」

輝子「な、なんか…ごめんなさい…?」

まゆ「輝子ちゃんは謝らなくてもいいんです、いつかこうなってたでしょうし」

P「………はは、意味がわからん。何がどうなってるんだ?やっぱり俺が悪いのか?」

まゆ「まだ、そんな事言ってるんですね」

P「…」

まゆ「誰が悪いとかじゃ、ないんです。強いて言うなら、間が悪い…でしょうか」

P「間が…」

まゆ「ハリネズミのジレンマをご存知ですかぁ?」

P「…」

まゆ「お二人は、お互いを想う気持ちの針でお互いに傷つけ合ってた事に…今、気が付いたんですよぉ」

P「……………………………あぁ、そんな…俺は、何て事を…」

まゆ「……」

翌日

輝子「」


P「……今から、俺と籍を入れに行ってくれないか」

ちひろ「……はい…っ」

まゆ「……」ニコニコ


輝子「た…たった十数時間の間に…な、なにが…」

まゆ「あら輝子ちゃん、おはようございます」

輝子「あ…お、おは、よう」

まゆ「うふ、うふふふっ」ニコニコ

輝子(何でこっちもこっちで、ご機嫌…?)

まゆ「ふふっ…疑問符が飛んでますね」

輝子「あ…う、む」

まゆ「案外、紙切れ2枚で解決したんですよぉ」

輝子「へ…?」

まゆ「これです」ピラッ

【式場選びのすゝめ】
【恋人に幸せになって貰う方法】

輝子「……????」

まゆ「ちひろさんはどうしてあそこまで節約に気を遣っていたのか、プロデューサーさんはどうしてちひろさんに贅沢して欲しかったのか、まゆを挟んで3人で話しあったんです」

輝子(えぇ……)


P「…そうなんだよな。けっ、けけ、結婚式……とか、な。お金かかるもんな。そこまで考えててくれて、ありがとう」

ちひろ「そんな…私が今まで贅沢をずっと我慢してた事に気付いてたんですよね……こちらこそ、有難うございます」

イチャイチャ

まゆ「うふふっ」

輝子「よ、よくそこまで…してあげたというか…」

まゆ「え?………何でしょうね、情が湧いてきたというか…」

輝子「…」


P「……いや、本当。こっちこそありがとうだから、そんなに感謝されるような事してないし」

ちひろ「そんな、アナタには感謝してもしきれないほどで…」

輝子(うっ…こ、この、甘ったるい空気からにじみ出る面倒くさい展開は…)

P「だーかーらー」

ちひろ「もー、私の方こそって言ってるしないですかー」


まゆ「……………………………」

輝子「まゆ、だって…さ、さすがに怒」




まゆ「本当に…お2人にはまゆがいないとダメなんだからぁ♪」ニコニコ


輝子「は…………?」


まゆ「ほらほら、お2人共喧嘩はダメですよぉ」

P「あ、まゆ。ちひろがさぁ」

ちひろ「違うんですよまゆちゃん、この人が」

まゆ「はいはい。分かりました、じゃあまた3人でお話しをしましょうねぇ」ニコニコ






輝子「……………………は……?」

終焉
こんなスレ無かったんや…
悪気は無かったんです…ただモチベというかパッションが湧かなくて……

あっ勿論スカウトチケではままゆを迎えに行きました

汚名を返上すべく邁進していく所存です
ご容赦くださいみくにゃんがなんでもしますから…

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