リゼ「親父に誕生日プレゼントを贈るぞ!」(ごちうさxてーきゅう) (14)

ごちうさでてーきゅう第08面
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リゼ「はぁ……」

シャロ「どうしたんですか、リゼ先輩?」

リゼ「今度、親父の誕生日なんだ」

ココア「へ~、リゼちゃんも人の子だったんだね」

リゼ「……どういうことだ」

シャロ「どんな人なんですか、先輩のお父さん」

リゼ「そうだな……」

リゼ「少年ジャンプを思い浮かべてみてくれ」

シャロ「はい」

リゼ「そこにいる海賊が私の親父だ」

シャロ「す……すごいですね!!」

千夜「面白そうな人ね、タツノオトシゴ?」

ココア「バッテンの髪留めの女の子って、チノちゃんみたいだね」

リゼ「多分、二人とも違うの思い浮かべてる……」

シャロ「一応ココアは合ってるんじゃ」

リゼ「プレゼントに何かあげたいんだけど、何がいいかと思ってな……」

チノ「なるほど……」

チノ「そういうときは、手作りのものをあげたらいいんじゃないでしょうか」

チノ「ケーキとか、クッキーとか」

シャロ「愛情こもってていいと思います」

リゼ「あ、愛情……」

チノ「そういうものの方が喜ばれますよね」

ココア「わたしは Mac Book Air がいいな~」

千夜「私はしいたけが欲しいわ」

チノ「あ~もう!」


というわけで、ラビットハウスの厨房で何か作ることになりました


ココア「さあ!ただいまより、リゼちゃんのお父さんの誕生日のために手作りでお菓子を作るプロジェクト」

ココア「略してリゼ(父)爆誕記念式典用製菓作成計画を……」

シャロ「早く始めましょうよ……」

千夜「リゼちゃんは何が作りたいの?」

リゼ「えーと……」

リゼ「これかな」

チノ「何ですかそれ、前方後円墳!?」

チノ「どこから出てきたんですか、ていうか何で古墳!?お菓子は!?」

ココア「でも、古墳作ってもらったら嬉しいよね~」

チノ「親死んでますし!古代人ですか、あなたたちは!」

リゼ「悪ふざけはこの辺にして、本当に作りたいのはこっちだ」

シャロ「……どら焼きですか。なんでどら焼きなんですか?」

リゼ「親父、和風の食べ物を口にする機会が少なそうだから」

シャロ「なるほど」

ココア「それなら任せて!」

ココア「どら焼き製造機~!!」パンパカパッパー

千夜「どうも~」

チノ「なんかどこかで聞いたことのある擬音です」

シャロ「機械じゃなくて人間じゃない!というか、リゼ先輩の手作りでしょ!」

ココア「早速調理開始だよ!」

ココア「まず初めに、月の満ち欠けから今年の恵方を調べます」

ココア「次は恵方に向かってドラを激しく打ち鳴らします!」ジャラーン

チノ「ちょっと待ってください」

チノ「ココアさん、どら焼き作ったことありませんよね」

ココア「……!」ジャラーン

チノ「ドラで答えないでください。というか、どこから持ってきたんですか」

千夜「しょうがないわね、私が教えるわ」

千夜「まず、トラの肉をブツ切りに……」

シャロ「トラ!?というか、なんで包丁の柄じゃなくて刃の方を持ってるのよ!危ない!」

チノ「これでは、完成は遠いです……」

ココア「こうなったら……」

ココア「シャロちゃんが結婚して新妻になるまで待とう!」

シャロ「え!?な……何年かかるのよ!!」

ココア「何歳くらいに結婚するつもり?」

シャロ「ま、まだ全然わかんないけど……」



千夜「チャイム?誰か来たわよ」

グラサン「ど……どうも」

ココア「『ですかい』の人!」

リゼ「私が呼んだんだ」

グラサン「はい。いったい何をしたらよいのでしょうか」

リゼ「どら焼きの作り方を教えてくれないか?」

グラサン「ど……どら焼き!?」



グラサン「では次は、卵をよく溶きほぐしてくだせえ」

リゼ「了解!」

チノ「すみません、無理を言ってしまって……」

グラサン「いえいえ、意外と簡単ですから。どら焼きのレシピは」

グラサン「それにこういう時のために、普段から結構もらってますからね……」

チノ「や……やめてくださいよ、リアルな話は……」

ココア「わ~!」ドンッ

チノ「あいたっ!」

ココア「あ、ごめん」

チノ「トラにまたがって。何してるんですか、あなたたちは!」

ココア「屏風から出てきたトラは本当に捕まえられるか検証してたんだよ」

千夜「そうなの」

トラ「ガウ(うむ)」

チノ「あのですね……」

千夜「麻酔銃とかあれば一発だと思うんだけど」

トラ「ガウガウ(でも一休さんの時代は麻酔銃とか無いしのう)」

チノ「邪魔なんで、端っこの方(行間)でやってもらえますか?」

リゼ「あっ!」ピシャ

リゼ「……」

グラサン「大丈夫ですかい、お嬢!」

リゼ「……ふぅ」

リゼ「ヘタクソだな、私は……」

リゼ「代わりに作ってくれないか?」

グラサン「ダメです!」

グラサン「ヘタクソでもいいから、ご自分で作ってくだせえ!」

リゼ「で、でも……」ジワ

グラサン「大丈夫です」

グラサン「心を込めて作れば、必ずおいしくできますよ!」

リゼ「……そうだな、わかった!」


リゼ「完成したぞ!」

ココア「!!」ジャーン

チノ「ここぞとばかりにドラを使わないでください!」


千夜「……うん!」

シャロ「おいしいです、先輩!」

ココア「本当だね!」

チノ「優しい味です」

リゼ「……」ハム

リゼ「!」

リゼ「さ……さすが私だな!」



千夜「お父さんは、どこにいるの?」

リゼ「そろそろだぞ」

チノ「書店の前?」

千夜「……ん?あれはヘリ……!?」

ココア「うわわわ、急に着陸してきたよ!!」

シャロ「……?本屋から出てきたジャンプを持った男性の方へ、リゼ先輩が……」

リゼ「親父、これ……」

リゼ「おお!ありがとう我が娘よ」

チノ「そっちですか!」

ココア「ヘリ関係なしだった!!」

おしまい

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