十代「行くぜカイザー!」亮「いつでも来い十代!」 (121)

※時系列は最終話の後




童実野町

十代「よっしゃあ!帰ってきたぜ日本!色んな所を旅してきたけどやっぱり故郷が一番落ち着くなっ!」

大徳寺『早速アカデミアに行くかにゃ?いやぁ~先生や生徒のみんなの様子を見るのが楽しみにゃ』

十代「ああ、それもいいけどせっかく帰ってきたしまずはデュエリストの聖地、童実野町の観光だぜ!」

ユベル『とか言って結局は一番楽しみにしていたんじゃないのか?外国だと新しくカードを新調することも出来なかったんだからね』

十代「ち、違えよ!……いや楽しみにはしてたけどさ…………ん?」

ユベル『どうした?』

張り紙『今日の正午、ショップ大会開催!誰でも気軽にどうぞ!』

十代「正午ってことは……残り3分!ようし!まずは腕試しに……!」

大徳寺『やれやれ、こんな調子じゃいつまでたってもアカデミアに到着しそうに無いにゃあ……』

ファラオ「ニャオーン~」

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ショップ内

ガヤガヤ

十代「おおー!大会だからかすっげえ人が集まってるんだな~!」

店員「他に大会参加希望の人はいますか~?」

十代「待ったーーっ!!俺も参加するぜ!名前は遊城十代、セーフだよね?」

店員「よし、これできっちり偶数。シードは無さそうだな」

「遊城…十代だと?」

十代「えっ?」

丸藤亮「ふっ…いつの間に日本へ帰ってきたのやら…ともかく再開がこんな所とは意外……いや、案外十代らしいのかもしれないな」

十代「か、カイザー!?」

十代「な、なんでここに!?」

亮「もちろん俺もデュエルをしにきたんだ。何か問題でもあるのか?」

十代「も、問題っていうかそもそもプロがアマの大会に来ていいのかよ!?」

亮「元プロだ。知っての通り休養生活でしばらくカードに触っていなくてな。それにプロリーグの企画もあって忙しかったんだ」

十代「なるほどブランクがあるって訳か…とにかく元気そうで良かったよ」

カイザー「俺とてデュエリストだ。たまには仕事から抜け出してデュエルの一度や二度はしたくなるさ」

十代「でも、デッキは何を使うんだ?」

亮「まだ俺にしっくりくるデッキが見つからない。だから、翔から少しの間だけ返して貰ったんだ。なに、嗜む程度なら心臓にもそう負担はかからないだろう。まあ、それでもかなり反対はされたんだけどな」

十代「そりゃこれまでの事があれば当たり前だ!」

ユベル『………………………』

大徳寺『ん?どうしたのにゃ?』

ユベル『いや……この男とは少し気まずいだけだ』

大徳寺『あ、あはは…確かに…』

店員「はーいそれでは試合を始めたいと思います!まずAブロックから~」

十代「おっ、カイザーとは結構離れてるな。もしかしたら決勝でかち合ったりしてな!」

カイザー「その前に負けてしまうかもしれないけどな。翔に使ってもらっていたカードが俺に今更応えてくれるかどうか……」

十代「きっとカード達も思い出してくれるさ!それじゃ俺は初戦の方だからまた後でな~!」

カイザー「ああ」






店員「それでは始めてください~」

十代「よし、よろしくな!」

男A「ウィッス……」

「「決闘(デュエル)!!」」

十代「先行は譲るぜ」

男A「ウス…ドロー、スタンバイ。ベイゴマックス召喚、何かありますか?」

十代「止めるものはない」

男A「じゃあ効果発動で…タケトンボーグss、エクシーズダンテ、効果発動2枚落とします。落ちたグラバ効果でスカラss…」

十代「おお!最初からなんか凄え展開するな!初戦からワクワクしてきたぜ」






男A「で、エンドフェイズ、スカラ効果でデッキからガイドサーチします。エンドで」

大徳寺『少しの間離れていただけで凄い進化をしてるみたいだにゃあ…あっという間に上級モンスターが何体も!それにエクシーズなんて聞いたことのない召喚方法まで!』

十代「こりゃクロノス先生からまた講義受けなくちゃな!それより今は目の前の敵だぜ!」

もしかして机に座ってやってるのか……?

十代「~~~!」

男A(ふふふ……僕の場にはなんやかんやあってダンテとそれを守るマスターキービートルが立っている。それにバックは神の通告と幻影霧剣だ。ベアトまでいきたかったがこれなら大抵のデッキは止められる!)

十代「よぅし、じゃあ俺のターンドロー!」

十代「俺は手札から”E・HEROプリズマー”を召喚!効果発動…」

男A「じゃあ幻影霧剣で。プリズマーの効果を無効にします」

十代「おっとそう来たか!なら発動コストのカードは墓地に送るが手札から魔法カード”R-ライトジャスティス”を発動!伏せているカードを破壊するぜ」

男A「神の通告…」

十代「そしてプリズマーに”ヒーロー・マスク”を発動!デッキから”E・HEROエッジマン”を墓地へ送り、同名カードとして扱う」

男A「そうか。幻影霧剣が無効にするのはモンスターの効果のみ。魔法カードの効果の上書きは止められない!」

十代「そして”融合”発動!手札の”E・HEROワイルドマン”とエッジマンとなったプリズマーで融合!来い、E・HEROワイルドジャギーマン!」

ワイルドジャギーマン(攻撃力2600)「タァッ!」

十代「バトルだ!ワイルドジャギーマンでダンテを攻撃!」

ダンテ(守備力2500)「グァッ!」

パリンッ!

男A「くっ…戦闘の破壊だからキービートルでは守りきれなかったか!だけど墓地に送られたダンテの効果で墓地の彼岸を回収します。これで返しのターンにビートルと共に…!」

十代「ワイルドジャギーマンの効果!このカードは相手フィールドの全てのモンスターに1回ずつ攻撃する事が出来る!」

男A「なにぃ!?」

十代「行け!『インフィニティ・エッジ・スライサー』!」

マスター・キー・ビートル(攻撃力2500)

男A「ぐっ……」HP8000→7900

十代「俺はカードを一枚セットし、ターンエンド。さ、お前のターンだぜ」

男A「ぼ、僕のターン!僕はさっき手札に加えたデスガイドを召喚!デッキからガドルホッグを効果を無効にして特殊召喚しエクシーズ!弦魔人ムズムズリズム!」

ムズムズリズム(攻撃力1500)

男A「バトルフェイズ!ムズムズリズムでワイルドジャギーマンに攻撃!」

十代「な、なんのつもりだ?ワイルドジャギーマンは攻撃力が2600…そのモンスターじゃ自爆攻撃に…!」

男A「ダメージステップ時!ムズムズリズムの効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除くことによって攻撃力を倍にする!」

十代「倍だって!?」

ムズムズリズム(攻撃力1500→3000)

ワイルドジャギーマン「グォオ!」

ドンッ!

十代「くっ…」HP8000→7600

男A「更に今墓地へ送ったガドルホッグの効果で墓地のダンテを特殊召喚!追撃だ!」

十代「そうはさせない!モンスターが破壊されたこの瞬間、リバースカードオープン”ヒーロー・シグナル”。この効果でデッキからレベル4以下のヒーローを呼び出すぜ!出てこいE・HEROスパークマン!」

スパークマン「ハァッ!」(攻撃力1600)

男A「ダンテの攻撃力以上のモンスター……仕方がない。バトルフェイズを終了します」

ユベル『十代。まさか初戦からこんな強者と当たるなんてね。勝てそうかい?』

十代「聞くだけ野暮ってもんだぜ。デュエルは最後までどうなるか分からない。だから俺はどちらかのライフが0になるまでデッキを信じる!」

ユベル『ふふふっ……相変わらずだね』

LP・・・

………………………………………


………………………




カイザー「まずは一勝か……さて、あいつの様子を見にいってみるか」






十代「ふっ、強いなお前」HP600

男A「あなたこそ!環境を使っているのにここまでやられるとは思ってませんでした。でもこの勝負は僕の勝ちです!」HP3000

男A(そう、僕の手札には彼岸の悪鬼バルバリッチャがある。これを次のターンでどうにか墓地へ送り、効果で600ダメージを与えればその瞬間、勝利は決まる!相手の手札は0。アシッドゴーレムも立っているしここから3000を削り切られることはないだろう)


カイザー「相手は攻撃力3000の大型モンスターか…十代のフィールドと手札にはカードは無い。さあ、ここからどう乗り越える?」


十代「それはどうかな?」

男A「なに?」

十代「俺のターン…ドロー!よし、俺の引いたカードはE・HEROバブルマン!このモンスターは手札にこのカードしかない場合特殊召喚出来る!そしてフィールド上にもカードが存在しない場合、更に2枚ドロー!」

男A「手札が増えたか…でもまだそれだけでは!」

十代「いいや、この2枚はこの状況を打破する最強のカード達だぜ!」

男A「なんだって!?」

十代「魔法カード”ミラクル・フュージョン”発動!E・HEROフェザーマンとE・HEROバーストレディを除外して融合召喚する!」

男A「バニラモンスター2体?ワイアーム?」

十代「フェザーマンとバーストレディ。攻撃力の低いノーマルモンスターというのは仮の姿。その本当の姿を見て驚くな!融合召喚、マイフェイバリットカード”E・HEROフレイム・ウィングマン”!」

フレイム・ウィングマン「ハッ!」(攻撃力2100)

カイザー「ほう……」

男A「攻撃力2100のモンスター?それじゃまだ勝てっこない!」

十代「そうだな。『まだ』勝てないよな。ならば教えてやるぜ、ヒーローにはヒーローに相応しい戦う舞台があるんだ!」

男A「!?」

十代「フィールド魔法”スカイスクレーパー”発動!さあ準備は整った!行けフレイム・ウィングマン!アシッドゴーレムに攻撃だ!」

男A「な、なんだ!」

十代「ヒーローは必ず勝つ! スカイスクレイパーの効果は自分よりも攻撃力が高いモンスターとヒーローが戦う場合にその攻撃力を1000ポイントアップさせるフィールド魔法!」

男A「な、なんだって!?」

十代「スカイスクレーパー・シュート!」

フレイム・ウィングマン(攻撃力2100→3100)

バンッ!

男A「だ、だけどライフはまだまだ残っている!」

十代「フレイム・ウィングマンの効果は戦闘によって破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。よって追加でアシッドゴーレムの3000のダメージも受けてもらうぜ」

男A「はっ!?」3000→0

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

省略してんじゃねーよks

大徳寺『やったにゃー!一回戦はとにかく突破出来たにゃ!』

ユベル『ま、それくらいは当然さ』

十代「いぇーい!」

男A「嘘だ……まさか一回戦負けなんて…」

男B「ははは!あいつ環境デッキの癖して時代遅れなHEROに負けてやがるぜ」

男C「そもそもプレイングからしてなってなかったしな!もう一度スターターデッキからやり直したほうがいいんじゃねーの?」

男A「うぅ……」

カイザー「むっ……!」

十代「誰だ今言った奴は!確かに完璧じゃない所は誰しもある。でも、だからといってそうやって貶すような言い方はダメだ!人がどんなデッキを使っていようとそのデッキはそいつが試行錯誤を繰り返した大切な物だ。他人がやすやすとケチつけていい物じゃない!」

男B「ふ…ふん!その持論がどこまで続くか見ものだな!せいぜい勝ち進んでみろ!その時はこの俺が対戦相手になるだろうぜ!」

十代「望むところだ。その曲がった根性をデュエルで正してやるっ」

>>12
そんなノリだ!

>>17
なにかとごちゃ混ぜにしてた!それは次から直しておく…

>>22
俺もどっちにしようか迷ったんだよ
あんまり全部やり始めたらくどかったりダレるかなって



次からはフルでやろうか?みんながフル見たいなら頑張る

とにかく続きは明日

…………………………………………





店員「それでは二回戦始めてください」

亮「次の俺の相手は……ふむ、さっきあの場にいた男だな」

男C「言っとくがあんたがプロから離れてデュエルは高速化したぜ!いくら昔は強さの象徴とされてたってそれはもはや過去の栄光だ!俺のターン!」

男C「なかなか良い手札だ…俺は手札から”クリフォート・ツール”をペンデュラムゾーンに設置!」

亮「ペンデュラムか…噂には聞いていたが奇妙な色のカードだな」

男C「驚くのはまだ早い!俺はクリフォート・ツールの効果を発動!ライフを800払うことでデッキからクリフォートと名のついたカードを手札に加える」LP8000→7200

亮「ライフを代償にした万能サーチカードか。面白い」

男C「俺は”クリフォート・アセンブラ”をサーチし、もう一方のスケールにセッティング!ペンデュラム召喚。現われろ!”クリフォート・シェル”!」

クリフォート・シェル(攻撃力1800)

男C「特殊召喚した場合は攻撃力が元々の2800から1800まで下がるが関係無い。シェルへ”機殻の生贄(サクリフォート)”を装備!クリフォートモンスターを生贄召喚する際、装備モンスターは2体分となることが出来る」

亮「そうか…奴はまだ通常召喚を残している」

男C「シェルを生贄に”クリフォート・ディスク”を召喚!!」

クリフォート・ディスク(攻撃力2800)

男C「このカードがクリフォートモンスターの生贄によって召喚された時、更にデッキから2体のクリフォートを特殊召喚出来る。現れろクリフォート・ゲノム、アクセス!」

クリフォート・ゲノム(攻撃力1800)

クリフォート・アクセス(攻撃力1800)

男C「このカード達はターン終了時破壊されるがペンデュラムモンスターなのでペンデュラムゾーンへと置かれる。俺はカードを1枚セットし、エンドフェイズ時にクリフォート・アセンブラの効果により、このターン生贄召喚に使ったモンスター1体につき一枚ドローする」

亮(わざわざ破壊されると分かっていてモンスターを特殊召喚……次のターンで改めて大量召喚する気だな)

男C「さあアンタのターンだ。言っておくが通常召喚したディスクはこのカードのレベル以下のモンスターの効果は受けないぜ!」

亮「ふん…俺のターンドロー。俺は手札から”サイバー・ドラゴン”を特殊召喚、そしてフィールドにサイバー・ドラゴンがいることにより魔法カード”エヴォリューション・バースト”を発動。サイバー・ドラゴンの攻撃する権利を放棄する代わりにお前のフィールドのカードを破壊する」

男C「なに!俺のディスクが!」

亮「いいや、破壊するのはそのツールだ!これで特殊召喚は封じられた」

男C「バカな…ディスクを倒す絶好のチャンスを逃すなんて!」

亮「チャンスならまだある。俺は”融合”を発動。フィールドと手札のサイバー・ドラゴンで融合。出でよ”サイバー・ツイン・ドラゴン”!」

亮「更に”プロト・サイバー・ドラゴン”を通常召喚」

プロト・サイバー・ドラゴン(攻撃力1100)

サイバー・ツイン・ドラゴン(攻撃力2800)「グォオオ!」

男C「相打ちか!」

亮「行け!エボリューション・ツイン・バースト!」

ドンッ!

男C「クッ…」

亮「更にプロト・サイバー・ドラゴンで攻撃!」

男C「ぐあーーっ!」LP7200→6100

亮「カードを1枚セットしターンエンド」

亮「お前のモンスターは破壊した。さあどう巻き返す?」

男C「ふっ…ふふふ!流石は腐っても最強のデュエリスト…一筋縄ではいかないか。だがしかし、俺のデッキの本領発揮はここからだ!」

男C「俺のターンドロー!よし、リバースカードオープン”隠されし機殻(アポクリフォート)”この効果によりエクストラに置かれたクリフォートカードを3枚まで手札に加える!そして再びペンデュラムスケールにクリフォート・ツールを設置し、そのまま効果を発動!俺が手札に加えるのは”アポクリフォート・キラー”!」

男C「ペンデュラム召喚で3体のモンスターを特殊召喚!」

クリフォート・アクセス

クリフォート・ゲノム

クリフォート・ディスク

男C「俺はこの3体のモンスターを生贄に”アポクリフォート・キラー”を召喚!!」

アポクリフォート・キラー(攻撃力3000)

カイザー「ここにきてノーマルモンスターだと……?」

男C「アポクリフォート・キラーは1ターンに1度、相手に手札かフィールドの自分のモンスターを墓地へ強制的に送らせる効果を持っている!お前の手札は0。よってフィールドのプロト・サイバー・ドラゴンを墓地へ送ってもらう!」

亮「なんだとっ」

男C「バトル!アポクリフォート・キラーでダイレクトアタック!」

亮「ぐっ……!」LP5000

男C「はははは!これで形勢逆転だな。俺はカードを一枚セットしてターンエンド」

亮「俺のターン、ドロー………俺はこのまま何もせずターンエンド」

男C「ふっ、とうとうデッキにも見放されたようだな!」

亮「いいや、待っているのさ。お前を倒すチャンスを…ほんの一瞬の隙を狙っているということを教えてやろう」

男C「そのチャンスとやらはもう回って来ないぜ!俺のターンドロー!このままペンデュラムモンスターを4体特殊召喚!特殊召喚したモンスターは全て1800だがお前のライフを削り切るには充分だ!……っとその前にアポクリフォート・キラーの効果で手札のモンスターを墓地に送ってもらおうか!」

亮「この手札の一枚がそうだ」

男C「よし、それではモンスター5体でダイレクトアタックだ!喰らえカイザー亮!!」

亮「この瞬間、さっき墓地へ送った”超電磁タートル”の効果発動!バトルフェイズを終了させる」

男C「味な真似を…!だが今のお前にはそのセットされたカードが1枚というザマでどうするつもりだ?精々足掻いてみろ!」

亮「足掻く…か……ふふ…その言葉久しぶりに聞くな」

男C「なにを笑っている!」

亮「俺のターンドロー!俺が引いたカードは”オーバーロード・フュージョン”!フィールドまたは墓地から融合素材モンスターをゲームから除外!機械族の融合モンスター1体を特殊召喚!俺はキメラテック・オーバー・ドラゴンを召喚!!」

男C「キメラテック・オーバー・ドラゴンだと!?」

亮「キメラテック・オーバー・ドラゴンはサイバー・ドラゴンと機械族モンスター1体以上の生贄が必要。俺は墓地に存在するサイバー・ドラゴン2体、プロト・サイバー・ドラゴン、サイバー・ツイン・ドラゴンの計4体を生贄とする!」

亮「これがお前の言う精々の足掻きだ」

キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力3200)

男C「攻撃力3200だと!?だ、だがアポクリフォート・キラーの効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は500下がる!2700となって結局キラーを超えることは出来ない!!」

亮「アポクリフォート・キラーか…そいつには随分苦しめられたがそれもこれで終わりだ。リバースカードオープン!”リミッター解除”!」

男C「り、リミッター解除っ!!このタイミングで!」

キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力2700→5400)

亮「キメラテック・オーバー・ドラゴンは召喚時に生贄に捧げた数だけ相手モンスターへ攻撃することが出来る!お前の場にはモンスターが4体以上存在している…お前のLPを削り切るには充分だ!」

男C「なにィ!?」

亮「エヴォリューション・レザルト・バースト!4連だっ!!」

キメラテック・オーバー・ドラゴン「ギィァア!!」

男C「ぐぁぁぁああああああ!!」LP6100→0

………………………………………

………………………






十代「よっしゃあ!バトルだ!ラスオブネオス!」

ネオス「タァッ!」

女A「ああ、負けちゃった!」LP2300→0

「おおー!またあのHEROであの人勝ち進んでるぞ!」

「やっぱ引きが凄えよな!全てに無駄がない」

十代「うーん……それにしても一つ気になるな…」

女A「えっ、なにがですか?」

十代「いやぁ、だってお前が使ってるそのデッキ、このデュエルの前にも同じものを使った奴とやったんだ。よく見れば周りの奴らもほとんど同じようなものばかりだしさ。いや~偶然の一致もあるもんだなあって思っただけだ」

女A「ああ。それは仕方がないですよ!だって勝つためには強いデッキを…過去に成績を残したデッキを使うしかないんですから」

十代「うーん……それっておかしくないか?」

女A「えっ?」

十代「デュエルは本来楽しむためにあるもんだろ?なのに勝ち負けだけを見てみんな同じようなカードでやってて面白いのか?」

女A「あなたの言う通りどの人とやっても同じデッキとしか戦えなかったら変わり映えがなくて面白くないかもしれません…でもこれは大会ですよ!勝ち負けにはこだわらなくちゃ!」

「うんうん。強いデッキの人しかいないと分かってて敢えてそれより弱いデッキでやっても負けるだけだしな」

「負け続けのデュエル程嫌なものもない」

「だったら自分達も強いデッキを使って満足するしかないじゃないか」

十代「じゃあさ、みんなが好きなカード達はいつまでも真剣勝負に出られないってことか?」

「「「!」」」

十代「確かに勝ち負けにこだわるのは当然だ。それがデュエリストの本能ってもんだ!でもその前に本来やりたかった、使いたかったカード達を仕舞ってとりあえず強いからって理由で他のデッキに鞍替えしちゃ本末転倒だろ?」

女A「でも強いから愛着が湧いて好きになるということもあります!現に私は強いカードだけが好きですし!」

大徳寺『彼女なにげに凄いこと言ってるのにゃあ……』

十代「そ、そうか…まあ、そういう考えなら俺も否定出来ねえな……でもたまには自分の本当に一番お気に入りのデッキで敵の全力とぶつかるってのも悪くないんじゃないか?」

「そ、それはそうかもしれないけどもうデッキは今更変えられないし…」

十代「大丈夫、大丈夫!プロの大会じゃないんだからそんな細かいこと気にしなくったっていい!な、店長さん?」

店長「ま、まあ全員が納得するならいいですが…」

十代「よぅし決定!次からはお互い本当の相棒で勝負しようぜ!」

ユベル『とか言ってそろそろ十代が限界を感じていたんじゃないのかい?』

十代「そんなんじゃないって!」



「なんだあの人…いきなり誰もいないところで1人で喋ってる…」

「でも、言いたいことは伝わったな!俺も久々にこの聖騎士で…」

「それなら俺だって身内用に温めてたジャックポット7ワンキルを…!」


亮「ふっ…なにやらまた変なことを言ったのか十代?」

十代「変なことじゃなくてただの意見の一つさ。ほら、次始まるぜ?」




紳士デュエリスト「魔法石の採掘を発動!私は更に10回目の”友情YU-JYO”を発動!手札の”結束 UNITY”を見せて更に握手する!!」

女性デュエリスト「えっと……あ、はい…」

LP8000→8000 LP8000→8000

紳士「じゃあデッキもうなくなったんでサレンダーで」

女性デュエリスト「えぇ……」




満足デュエリスト「…………そしてビショップサーチ効果でssリベンジャーデーモンビショップでトリシュss効果で手札のカード5枚目を除外。ネクロ2体でリヴァイss効果でミラージュ帰還効果でネクロとデーモンss効果でIFバリア2枚目サーチセットネクロ効果でデーモン2体目ss効果でIFブレイクサーチセットデーモン2体で深淵ss効果発動IFガン発動デーモンss効果でIFブレイク2枚目サーチセットエンド」

犠牲者「ワンターン目で俺の手札を全て除外した癖に場にはトリシューラ、リヴァイエール、ネクロマンサー、深淵…そして魔法・罠ゾーン5枚だとぉ!?」



「こ、今度こそ終わりだ!ブンボーグ001で攻撃!更にリミッター解除で攻撃力12000だ!!」

「おっと、暴力はいけません。直接攻撃時宣言時にバトルフェーダーで。……フッハハハハハハハハ!ですが笑えますねぇ。エキストラ最終ターン、脳筋デッキのあなたのライフは7200。一方私のライフは8000。ほとんど差はありませんがルールにより3ターン経った後、ライフの多い方が勝利となる。悔しいでしょうねぇ!クッククク……ハハハーーッッ!!」





カイザー「………盛り上がっているようだな」

十代「ああ!色んな戦法が飛び交っててチョー面白いぜ!」

男B「…………………」






店員「それでは準決勝を始めてください!」

男B「まさか本当にここまで来るとは…運が良かったのか、それとも相手が雑魚ばかりだったのか。どちらにしろお前の幸運もここまでだ!」

十代「なんであれ俺は俺のデュエルを貫くだけさ」

「「決闘(デュエル)!!」」

男B「俺のターン。俺は手札から”ドラゴン・目覚めの旋律”を発動!手札の”太古の白石”を捨て、デッキから青眼の白龍と青眼の白亜龍を手札に加える!」

十代「ブルーアイズ……!」

男B「白亜龍をその効果により特殊召喚!更に伝説の白石を召喚し、シンクロ召喚!来い、青眼の精霊龍!」

精霊龍 守備力3000

大徳寺『いきなり守備力3000のモンスター……自信があるだけの事はあるにゃ…』

男B「墓地に送られた伝説の白石の効果でデッキから2枚目のブルーアイズを手札に加え、エンドフェイズに太古の白石の効果でデッキから3枚目のブルーアイズを特殊召喚する!」

青眼の白龍 攻撃力3000

十代「たった1ターンで上級モンスターがこんなにも…スゲえなお前!」

男B「ほざけ!さっさとドローしろ!」

十代「俺のターン、ドロー!」

十代「俺は手札から”コンバート・コンタクト”を発動!手札とデッキから1枚ずつネオスペーシアンを墓地に送ることでカードを2枚ドローする。そして俺は更に”ミラクル・コンタクト”を発動!」

ユベル『上手いぞ。これで墓地へ送ったカードも無駄なく利用出来る』

十代「俺は手札のE・HEROネオスと、墓地にあるN・グランモール、フレア・スカラベでミラクルコンタクト融合!現われろ!E・HERO マグマ・ネオス!」

マグマネオス「タァッ!」

十代「マグマ・ネオスはフィールドに存在するカードの数だけ攻撃力がアップする!」

攻撃力3000→4200

男B「クッ、やられてたまるか!俺は精霊龍の効果を発動!このカードを生贄に捧げることでデッキからドラゴン族を守備表示で特集召喚する!”月華龍 ブラックローズ”」

ブラック・ローズ 守備力1800

大徳寺『あれ?守備力が低いモンスターが出てきたのにゃ…?』

男B「月華龍は召喚に成功した時、相手フィールド上のレベル5以上のモンスターをデッキに戻すことが出来る!」

十代「なんだと!?」

男B「俺はマグマ・ネオスを選択。デッキに帰れ!」

十代「一筋縄ではいかないって訳か。なら俺は融合を発動!手札のスパークマンとエッジマンを融合。来い!E・HERO プラズマヴァイスマン!」

プラズマヴァイスマン 攻撃力2600

十代「プラズマヴァイスマンの効果発動。手札のカードを墓地に送ることで相手の攻撃表示のモンスターを破壊する」

男B「チッ」

青眼の白龍「ギャァアッ!」

ドンッ!

十代「そのままバトルだ!プラズマヴァイスマンで月華龍 ブラック・ローズを攻撃!プラズマ・パルサーション!」

パリンッ!

観戦者「凄い!あれだけの布陣を1ターンでやっつけた!」

十代「俺はカードを1枚セット。ターンエンドだ」

男B「ここまでやるとはな。だけど青眼はこんなものじゃない!俺のターンドロー!」

男B「フッ、俺は手札から儀式魔法”カオス・フォーム”を発動!手札から青眼の白龍を生贄にブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンを儀式召喚する!!」

カオス・MAX 攻撃力4000

十代「こ、攻撃力4000!?」

男B「行け!カオス・MAX・ドラゴンでプラズマヴァイスマンを攻撃!」

十代「くっ……」

LP8000→6600

ユベル『十代!』

十代「分かってる!この瞬間リバースカードオープン!”ヒーローシグナル”。自分のモンスターが戦闘で破壊された時、デッキからレベル4以下のE・HEROを特殊召喚する!来てくれ”E・HEROバブルマン”」

バブルマン「トァッ」

十代「バブルマンの効果発動!召喚された時、俺の手札とフィールドにこのカードしか無い場合、デッキから2枚ドローする」

男B「壁モンスターなんて意味はないぜ。このカードは守備モンスターを攻撃すれば、その守備力を貫通し、更にその2倍のダメージを与える」

大徳寺『にゃ、にゃんですとぉー!?あのクロノス先生が持っている古代の機械巨人を遥かに上回る効果があったなんて…!』

十代「俺のターン、ドロー。確かにそのモンスターは強いな。だけど俺のヒーローも負けてないぜ?」

男B「バカな!このカードは相手の効果の対象にはならず、効果でも破壊されない!たかが3枚の手札じゃどうすることも…」

十代「へっ、じゃあ見せてやるぜ。ヒーローは色んな技を使いこなすって事をな!手札から”バブル・シャッフル”を発動!バブルマンとカオス・MAXを守備表示にする!」

カオス・MAX 守備力0

バブルマン 守備力1200

男B「しまった!同時に選択するからカオス・MAXの効果をすり抜けられたのか!」

十代「驚くのはまだ早い!その後バブルマンを生贄にささげ、手札から新たなヒーローへと生まれ変わらせる!来いっ!”E・HERO ネオス”」

ネオス「ハァッ!」 攻撃力2500

ゴーグルをつけた観戦者「凄いエンタメしてる…!」

男B「カ、カオス・MAXの守備力は0…まずい!」

十代「ネオスの攻撃!ラス・オブ・ネオス!」

カオス・MAX「グォオオ……!」

ドンッ!

「「おおおーーっ!」」

観戦者「まさかあんな方法であのカオス・MAXを倒すなんて!」

勲章おじさん「勲章モノだな」

十代「どうだ?驚いたろっ」

男B「ど、どこまでもバカにしやがって!俺のターン!俺は手札から”トレード・イン”を発動!手札の青眼の白龍を墓地に送り、2枚ドロー!そして手札から魔法カード”龍の鏡(ドラゴンズミラー)”を発動!」

ユベル『あれは墓地のドラゴンを素材にして融合するカード……来るぞ』

男B「融合召喚!”真青眼の究極竜(ネオ・ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)”!!」

究極龍「ギャォオオオンッ!!」

攻撃力4500

十代「究極…竜」

男B「バトルだ!アルティメットドラゴンでネオスに攻撃!!」

ネオス「グォーーッ!」

ドンッ!!

十代「ぐうっ!」

6600→4600

男B「更に攻撃したアルティメットドラゴンの効果を発動!エクストラデッキからブルーアイズ融合モンスターを墓地に送る事でもう一度攻撃出来る!」

大徳寺『そんな!?』

男B「直でくらえ!ハイパーアルティメットバースト!!」

十代「うぁぁあーっ!」

4600→100

男B「もう一枚何か入れていれば勝っていたが…いや、エクストラを圧迫しすぎる。テンプレートを弄れるのはここまで…っ!!」

観戦者「真青眼の究極竜だと…!初めてここまで操る人を見た!あっちもなかなか面白い奴だな!」

観戦者「ええ。カード1枚であっという間に体制を整えるなんて…」

男B「う、うるさい!ただの気まぐれだ!」

十代「へへっ……」

男B「な、なにがおかしい!?」

十代「いや、なんでも」

十代「俺のターン、ドロー!」

十代「俺は”ホープ・オブ・フィフス”を発動!墓地に存在するE・HERO5体をデッキに戻し、2枚ドロー」

十代「そして手札から”カードブロッカー”を召喚。このカードは召喚後、守備表示になる。俺はこれでターンエンド」

カードブロッカー 守備表示400

男B「なにかと思えばとうとう策が尽きたか!いけアルティメットドラゴン!カードブロッカーに攻撃!」

十代「攻撃対象になったカードブロッカーの効果でデッキから3枚のカードを墓地に送り、その分、守備力をアップさせる!」

男B「無駄だ!ハイパーアルティメットバースト!」

ドンッ!

十代「くっ……」

ユベル『大丈夫か十代?』

十代「流石にちょっとやばいな…」

ユベル『僕を使え十代。今こそ僕の力で…』

十代「あ、あー……その…だな…」

ユベル『ん?』

十代「わ、悪いユベル。今回はお前は重くて入れてないんだ…」

ユベル『なっ……!』

十代「も、もちろん次の時はちゃんと入れるって!ユベルワイズマン強いしな!」

ユベル『ふっ……ふふふ……いや、いいよ、僕には分かってる。これも十代からの愛なんだってね…僕が墓地に送られるのが嫌で入れないことにしたんだろう?やっぱり十代は優しいね』

大徳寺『いや、さっきちゃんと理由言ってたにゃ…』

ユベル『ジロリ…』

大徳寺『あっ、やっ、なんでもないにゃー!』

男B「なにをごちゃごちゃ言ってる!サレンダーするなら今のうちだぞ!」

十代「おっと悪い!今やるよ!」

十代「俺のターン、ドロー!」

十代「俺は手札からE・HEROエッジマンを召喚する!」

エッジマン「フンッ!」

攻撃力2600

男B「最上級モンスターを生贄無しで召喚だと?」

十代「ああ。ネクロダークマンは墓地に存在する場合、一度だけ生贄無しでヒーローを召喚出来るのさ」

男B「カードブロッカーの時に落ちたカードでそんなものは……いや、まさかあの時の!」


十代『プラズマヴァイスマンの効果発動。手札のカードを墓地に送ることで相手の攻撃表示のモンスターを破壊する』


十代「フッ」

男B「だけどそれだけじゃ…」

十代「確かにこれだけじゃダメだ。だからこれを使わせてもらうぜ!」

十代「俺は…”ミラクルフュージョン”を発動。墓地に存在するE・HEROフェザーマン、E・HEROバーストレディ、E・HEROネクロダークマン、N・アクア・ドルフィン、E・HERO ネオスを除外!」

男B「5体のモンスターを融合だと!?」

十代「融合召喚!E・HERO ゴッド・ネオス」

ゴッド・ネオス「…………」 攻撃力2500

男B「だ、だからどうした!たかが攻撃力2500じゃ4500のブルーアイズの足元にも及ばない!」

十代「それはどうかな?」

男B「なにっ!?」

十代「魔法カード、”受け継がれる力”を発動!エッジマンを墓地に送る事でゴッドネオスにその攻撃力を付与!」

攻撃力2500→5100

十代「そして墓地に送られたエッジマンを除外し、更に攻撃力を500ポイントアップ!」

攻撃力5100→5600

男B「こ、攻撃力…5600……!!」

十代「ゴッドネオスの攻撃!レジェンダリー・ストライク!」

ドンッ!

LP8000→6900

男B「お、俺の究極竜が……」

観戦者「た、倒した!あの究極竜を!!」

観戦者「こりゃひょっとすると本当に勝っちまうんじゃないか!?」

なんでネオスが生贄1体で出てるんですかねぇ

男B「くそっくそっ!これじゃもう……」

十代「諦めるのか?」

男B「なに…?」

十代「そのデッキはお前が強いと信じて疑わない最強のデッキなんだろ?ならどの1枚もお前にとっては必要な1枚のはずだ」

男B「必要な…1枚……」

十代「今、この状況で逆転出来るカードを思い浮かべろ。きっとデッキは応えてくれるさ」

男B「逆転のカード…!」

ユベル『お人好しめ』

男B「俺のターン……ドロー!……あっ!」

十代「なっ?」

男B「お、俺は魔法カード”ソウル・チャージ”を発動!ライフを3000ポイント払い、このカード達を特殊召喚する!青眼の精霊龍、青眼の白亜龍、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン!!」

精霊龍「ギァァァア」

白亜龍「グゥゥン……」

カオス・MAX「ガァァアッ!!」

観戦者「デ、デステニードローだ!奇跡を起こしやがった!」

男B「………な、なあ…」

十代「なんだ?」

男B「ありがとう。カードを信じるなんてずっと忘れていた感覚だった。引けるカードは所詮確率論。そう思って戦ってきた。でも違ったよ!あんたの言う通りデッキを信じることが大切だったんだ!デッキと決闘者は一心同体、本気で信じればデッキは力を貸してくれる!」

十代「ああ、今のお前とのデュエル。超ワクワクするぜ!」

男B「俺もだ!だが、手加減はしないぜ!ソウルチャージを使ったらバトルは行えない。だが白亜龍の効果でゴッドネオスは破壊させてもらう!滅びのバーストストリーム!」

ドンッ!

>>66
書き方が悪かったな
バブルシャッフルの効果は『生贄に特殊召喚』だから生贄召喚した訳ではない。霊龍やカイバーマンと同じだな



カイザー「………そこの君、十代のデュエルはどうなった?」

ポンコツ少女「あの2人のか?今は青眼の男が優勢だな。あのヒーローとかいうのを出してる融合使いは手札も無く、フィールドもガラ空き、お前にライフが100しかない。もうだめだな」

カイザー「いや、そうとも限らないぞ」

ポンコツ少女「どーゆーことだ?」

カイザー「まあ見ていろ。奴のデュエルを」


男B LP3900

十代LP100




十代「さて、今度は俺がデッキを信じる番だな。もっともいつも信じちゃいるが、頼むぜ俺のデッキ!」

十代「……ドロー!」

十代「……………っ来た来た来たーーーっ!!」

十代「俺は手札から”E-エマージェンシーコール”発動!”E・HERO バブルマン”を召喚!」

男B「ま、また2ドロー!」

十代「よしっ!俺は今引いた”平行世界融合”を発動!除外されているE・HEROをデッキに戻し、融合召喚!俺はE・HERO フェザーマンとE・HERO バーストレディを融合!」

十代「来い、マイフェイバリットカード!E・HERO フレイム・ウィングマン!」

フレイム・ウィングマン「ハァーッ!」

攻撃力2100

カイザー「ほう…ここでフレイム・ウィングマンか」

男B「攻撃力2100…いったいここからどうするんだっ!?」

十代「フレイム・ウィングマンでブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンに攻撃!」

男B「なにを!?攻撃力はこちらの方が上だというのに!迎え撃てカオス・MAX!」

十代「ヒーローは必ず勝つ!速攻魔法”決闘融合-バトルフュージョン”発動!このカードは相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動出来る!ダメージステップ終了時までそのモンスターは相手モンスターの攻撃力分アップする!!」

男B「そんな!」

攻撃力2100→6100

十代「行っけえ!フレイムシュート!!」

ドンッ!

男B「カオス・MAX!」

LP3900→1800

十代「フレイム・ウィングマンが戦闘で相手モンスターを破壊した時、その攻撃力分のダメージを与える」

LP1800→0

「「ワァーーーッ!!」」

観戦者「凄い、凄いぞ!フレイム・ウィングマンでブルーアイズに勝った!」

ポンコツ少女「本当だ…まさかあの状況から…」

カイザー「ああ、そうでなくては困る」

男B「負けたよ…強いなあんたは」

十代「お前もな。あの究極竜が出た時は流石に覚悟したな…」

男B「俺…結果を残してるカードばかりじゃなくて自分でもう一度デッキを練り直してみるよ。あの究極竜をもっともっと使いこなすために」

十代「ああ。その時はまたやろうぜ」

男B「うん!そう言えばあんたの名前をまだ聞いていなかったな」

十代「俺の名前は遊城十代。ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」




十代「えーと次は……うわっ、もう決勝か。……ってことは!」

カイザー「やっと俺たちのデュエルだな」

十代「カイザー!」

カイザー「楽しみにしているぞ。これまでにお前が経験してきた全てを俺にぶつけてこい!」

十代「おう!そっちは大丈夫なのか?」

カイザー「ああ、もう勘は充分取り戻した。決勝までに少し時間があるらしい。それまでお前とのデュエルを楽しみにしているよ」

十代「俺もだぜ」

子供A「ねーねーお兄ちゃんたち!」

十代「ん、俺たちか?」

子供B「うん。さっきのデュエルすっごくカッコよかった!ヘルカイザーも相変わらずパワフルだったし!」

カイザー「そ、その名で呼ぶな…」

子供C「でもお兄ちゃん達、最近のカードは入ってないんでしょ?だから僕らのカードを使ってみてほしいんだ」

十代「えっ、いいのか?」

子供B「うん。どうせプトレ死んだり制限になったりで安くなったものばかりだから」

十代「なになに…”M・HERO ダーク・ロウ”?」

カイザー「”サイバー・ドラゴン・インフィニティ”?」

続く

……………………………………

……………………



十代「うーん…このカードを抜いちまったら安定はするけどびっくり度は下がるな。代わりにこっちをこれで……」

大徳寺『十代君、新しいカードを貰ってからデッキ構築に凄く悩んでるのにゃ』

ユベル『いや、十代が悩んでいるのはまた別の理由だ』

大徳寺『別の理由?』

ユベル『あそこで十代と同じく悩んでいる男さ』

カイザー「………………」

ユベル『一度も勝てなかった男と万全の状態で闘うんだ。誰だって慎重になる』

十代「あとの一枚は……頼むぜ相棒」

ハネクリボー『クリクリ~!』






店員「それでは決勝となります!両者席へ!」

カイザー「これでお前とは3回目だな」

十代「ああ。行くぜカイザー!」

カイザー「いつでも来い十代!」

「「決闘(デュエル)!!」」

本当の本当に待たせた!
今作り終わったから今日の夜に書き起こす!
お休み!

カイザー「先行は俺から行こう。俺は”サイバー・ドラゴン・コア”を召喚する」

コア「キィアア……!」

攻撃力400

カイザー「このカードが召喚に成功した時、デッキから『サイバー』または『サイバネティック』と名のついた魔法・罠カードを手札に加えることが出来る。俺は”サイバー・ネットワーク”を選択する」

十代「おおっ、流石カイザー!早速新しいサイバーカードを!」

カイザー「更に俺は手札からフィールド魔法”召喚制限-エクストラネット-”を発動!」

ゴゴゴ………

十代「な、なんだこりゃ!?」

大徳寺『僕も初めて見るカードだにゃ……』

カイザー「このフィールド魔法。名こそ『制限』と付けられているが、俺たちが全力を出すには相応しいカードだ。このカードが発動している間、自分または相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚した場合、そのモンスターを特殊召喚したプレイヤーの相手は、デッキから1枚ドローすることが出来る」

ユベル『融合デッキからモンスターを召喚すればするほど相手に塩を送るフィールド魔法……十代、召喚するモンスターは慎重に考えろ』

十代「そうだな。だがこの勝負、カイザーの言う通り全力をぶつけなければそこから崩されていく……臆した方が負ける!」

カイザー「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」


男B「サイバー流とE・HERO……どちらもエクストラモンスターを主軸にしたデッキだ。こりゃもしかすると……」

十代「よし、俺のターンドロー!」

カイザー「リバースカードオープン!”サイバー・ネットワーク”!!」

十代「あれはさっき手札に加えたカードか」

カイザー「”サイバー・ネットワーク”は自分フィールドに『サイバー・ドラゴン』モンスターがいる場合に発動が可能。デッキから1ターンに一度、機械族光属性モンスターを除外することが出来る。俺はデッキから”サイバー・ドラゴン”を除外!」

十代「なっ!?」

大徳寺『エースカードであるサイバー・ドラゴンを自ら除外した!?』

カイザー「このカードは発動後自分のスタンバイフェイズが3ターン回ってきた時、自壊する。そして、このカードが破壊された瞬間!除外されている機械族を可能な限り特殊召喚することが出来る」

十代「なるほど。そいつを放っておいたら後で痛い目に遭うってことか…!」

カイザー「さあ十代。お前のターンだ」

十代「よーし!それじゃ俺も飛ばしていくぜ!俺は手札から”ヒーローアライブ”を発動!半分のライフをコストにデッキからヒーローを呼び出すぜ!来い、新たな俺の仲間!”E・HERO シャドーミスト”!」

LP8000→4000

シャドー「フッ」

攻撃力1000

十代「シャドーミストは特殊召喚に成功した時、デッキから『チェンジ』速攻魔法を手札に加えることが出来る。俺は”マスク・チェンジ”を選択するぜ」

カイザー「マスクチェンジ?」

十代「まずはバトルだ!行けシャドーミスト!」

ドンッ!

大徳寺『よし!まずは先制したにゃ!』

LP8000→7400

カイザー「コアがフィールドから消えたことでネットワークの効果も発動出来なくなった。……だが十代、お前の全力はそんなものか?」

十代「慌てるなってカイザー!次でちゃんと見せるからさ!俺はカードを1枚セットし、ターンエンドだ」



ポンコツ少女「いきなり最初のターンで自分のライフポイントを4000も削ったかと思ったらやることは地味だな」

顔が凄い男「ンフフフ!いいや、あの男の伏せカードは恐らくさっき手札に加えたマスクチェンジィ……!あいつは次の相手のターンで仕掛けるつもりだぁっ!」

カイザー「俺のターン、ドローカード」

十代「この瞬間、速攻魔法”マスク・チェンジ”を発動!」

カイザー「来たか!」

十代「マスクチェンジは、フィールドのヒーローを
墓地へ送り、そのモンスターと同じ属性の『M(マスク)・HERO』モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する!現われろ”M・HERO ダークロウ”!」

カイザー「M・HERO……!」

ダークロウ「ダァッ!」

攻撃力2400

十代「ダークロウの効果は、このカードが存在する限り、相手の墓地に送られるカードは全て除外される。更に、1ターンに一度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを加えた時、ランダムに相手の手札を除外する」

カイザー「なるほど考えたな。エクストラネットの効果で俺はカードをドロー出来るが……」

十代「ダークロウの効果で除外するぜ!右のカードだ!」

ユベル『しかもこれで墓地に行くカードは除外されるのでサイバー・ネットワークが破壊されたとしても効果は使えない。これでコンボは防がれた!』

十代「更にシャドーミストが墓地に送られた事により、俺はデッキから『ヒーロー』を手札に加えるぜ」

カイザー「ならば俺も新たな切り札を見せるとしよう……相手の場にモンスターが存在し、俺のフィールドにモンスターが存在しない時、”サイバー・ドラゴン”を特殊召喚する」

サイバー・ドラゴン「ギァアア!」

攻撃力2100.

十代「へへっ、やっぱり出たか!」

カイザー「更に俺は”サイバー・ドラゴン・ドライ”を通常召喚。その効果でレベルを1つ上げ、星5にする」

十代「星を5に……?ハッ!ま、まさか!」

カイザー「そうだ。俺はこの2体を使ってエクシーズ召喚を行う!現れよ、サイバー・ドラゴン・ノヴァ!」

ノヴァ「グォオオオ!!」

攻撃力2100

十代「すっげぇ!カイザーもエクシーズ召喚出来るのか!」

カイザー「それだけじゃない。ノヴァがフィールドに存在する時、更にこのカードに重ねて”サイバー・ドラゴン・インフィニティ”を召喚することが出来る!」

インフィニティ「……………」

攻撃力2700

カイザー「このカードは重ねてあるエクシーズ素材の数だけ攻撃力が200ポイントアップ。今の素材は3枚。よって攻撃力は2700」

男A「ダークロウを上回った……!」

十代「2体召喚した事で2ドローさせてもらうぜ」

カイザー「構わん。俺はインフィニティの効果を発動する!」

ギュオオオ!

ダークロウ「グッ……アアッ!」

十代「ダ、ダークロウ!?」

カイザー「このカードは1ターンに1度、フィールドの攻撃表示のモンスターを自分のエクシーズ素材として吸収する事が出来る」

大徳寺『つ、強い……インフィニティの名を持つだけの事はあるにゃ……!』

十代「という事は更に攻撃力が200ポイント上がるって事か……」

攻撃2700→2900

カイザー「インフィニティの攻撃!十代にダイレクトアタック!」

ドンッ!

十代「うああぁぁ!!」

LP4000→1100

ユベル『十代!!』

カイザー「俺はこれでターンエンドだ」

十代「俺のターン…ドロー!」

十代「よし……俺は手札から『融合』を発動!」

カイザー「いや、それを通す訳にはいかない!俺はインフィニティのもう1つの効果を発動する!エクシーズ素材を1つ取り除く事によって相手のカードの効果を無効にし、破壊する!」

十代「な、なにィ!?」

男C「流石カイザー、容赦ないぜ……!!」

大徳寺『ゆ、融合が封じられた……もうダメなのにゃー!!』

勲章おじさん「これはもうダメか……」

『クリクリ!』

十代「……ハネクリボー?どうした?」

ハネクリボー『クリクリクリ~~!!』

十代「……えっ、お、お前を使えって?」

カイザー(さあ、どうする十代。俺の知っている男ならまだ立ち上がれるはずだ!)

十代「よーし分かった!……俺は手札から”ハネクリボー”を召喚!」

ハネクリボー「クリクリ~!」

攻撃力300

「「「ハ、ハネクリボー!?」」」

顔が凄い男「バ、バカな……ありえないィィィ!!」

ポンコツ少女「ハネクリボー?」

男B「な、なにをやってるんだ!ハネクリボーを攻撃表示で召喚だって!?守備なら次のターンはしのげたかもしれないのに!」

男A「し、勝負を捨てたの……?」

十代「いいや、これでいい!俺は手札から”マスク・チェンジ・セカンド”を発動!手札を1枚捨てる事により、自分フィールドに存在するモンスターを同じ属性のヒーローに生まれ変わらせる事が出来る!」

キィィィン!

十代「出てこい!”M・HERO 光牙 ”!」

光牙「クリクリ~!」

攻撃力2500

カイザー「フッ………ハハハハッ!面白い!やはりお前とのデュエルはこうでなくては!」

十代「ああ!俺も今、チョーワクワクしてるぜ!!」

カイザー「召喚した事によりドローさせてもらう。だが十代。素材を取り除いて攻撃力がダウンしたとはいえ、インフィニティの方がまだ上回っているぞ?」

十代「光牙は墓地に存在するヒーローを除外することにより相手のモンスターをその攻撃力分だけダウンさせる事が出来る。シャドーミストを除外し、攻撃力を1000ポイントダウンさせるぜ!」

攻撃力2700→1700

十代「光牙の攻撃!レイザー・ファング!」

光牙「クリー!」

ドンッ

インフィニティ「ギァオオオ……」

男A「あのインフィニティが沈んだ……!」

「「オオーーッ!!」」

大徳寺『やったにゃーー!!……ってあれ?ユベルはどこ行ったにゃ……?』

>>99に訂正加える

顔が凄い男「バ、バカな……ありえないィィィ!!」

ポンコツ少女「ハネクリボー?」

男B「な、なにをやってるんだ!ハネクリボーを攻撃表示で召喚だって!?守備なら次のターンはしのげたかもしれないのに!」

男A「し、勝負を捨てたの……?」

十代「いいや、これでいい!俺は手札から”マスク・チェンジ・セカンド”を発動!手札を1枚捨てる事により、自分フィールドに存在するモンスターを同じ属性のヒーローに生まれ変わらせる事が出来る!」

キィィィン!

十代「出てこい!”M・HERO 光牙 ”!」

光牙「クリクリ~!」

攻撃力2500

十代「光牙は相手のモンスターの数だけ攻撃力が500ポイントアップする。よって攻撃力は3000!」

攻撃力2500→3000

カイザー「フッ………ハハハハッ!面白い!やはりお前とのデュエルはこうでなくては!」

十代「ああ!俺も今、チョーワクワクしてるぜ!」

十代「光牙は墓地に存在するヒーローを除外することにより相手のモンスターをその攻撃力分だけダウンさせる事が出来る。シャドーミストを除外し、攻撃力を1000ポイントダウンさせる」

攻撃力2700→1700

十代「バトルだ!光牙の攻撃!レイザー・ファング!」

光牙「クリー!」

ドンッ

インフィニティ「ギァオオオ……」

男A「あのインフィニティが沈んだ……!」

「「オオーーッ!!」」

大徳寺『やったにゃーー!!……ってあれ?ユベルはどこ行ったにゃ……?』

LP7400→6100

十代「”カード・ブロッカー”を召喚。効果で守備表示に変更」

守備力400

十代「更にカードを1枚セットし、ターンエンド」

カイザー「俺のターン、ドロー!」

カイザー「俺は墓地のサイバー・ドラゴン・コアの効果を発動。このカードを除外することによりデッキからサイバー・ドラゴンを特殊召喚する!」

サイバー・ドラゴン「ギァァ!」

カイザー「まずはサイバー・ネットワークの効果でデッキからサイバー・ドラゴン・ドライを除外。……十代、行くぞ!俺は手札から”パワー・ボンド”を発動!」

十代「パワーボンド……ついに来たか!」

カイザー「出てこい、キメラテック・ランページ・ドラゴン!」

ランページ「グゥゥゥ……」

攻撃力2100

カイザー「パワーボンドの効果で攻撃力は倍となる」

攻撃力2100→4200

十代「ドロー!……ってまた見たことないモンスターキター!」

カイザー「このモンスターはデッキから機械族、光属性モンスターを計2体まで墓地に送ることでその分追加攻撃を行う事が出来る!」

十代「ということは3回攻撃!?」

カイザー「行けランページドラゴン!光牙に攻撃!」

十代「そうはさせない!カード・ブロッカーの効果発動!攻撃対象をブロッカー自身に変更する!」

十代「そしてカード・ブロッカーが攻撃対象となった時、デッキからカードを3枚墓地へ送り、その分守備力をアップ!」

カイザー「無駄だ!」

ドンッ!

カイザー「そしてまだ2回攻撃が残っている!次は光牙に攻撃!」

十代「光牙の効果は相手ターンでも使える!さっき墓地に送られたバブルマンを除外してランページの攻撃力を下げる……!」

4200→3400

カイザー「だがそれでもまだこちらが上だ!」

ドンッ!

十代「くっ!」

LP1100→700

大徳寺『ランページドラゴンの攻撃はまだ1回残ってるのにゃーー!!』

十代「墓地のネクロガードナーの効果発動!このカードを除外して攻撃を無効にする!」

カイザー「なにっ!」

「攻撃を全て躱した!なんて隙がないんだ……!」

十代「ふぅー…あ、危ねーっ!だが、これで次はこっちの番だぜ!

カイザー「それはどうかな?」

十代「えっ?」

カイザー「速攻魔法”次元誘爆”発動。このカードは自分フィールドの融合モンスターをデッキに戻すことにより、お互いに除外されているモンスターを2体まで特殊召喚出来る」

十代「まだやる気かよ!」

カイザー「サイバー・ドラゴン、サイバー・ドラゴン・ドライを特殊召喚!」

十代「お呼びだぜシャドー・ミスト、バブルマン!」

カイザー「それぞれ2体で攻撃!」

ドンッ

カイザー「そして手札から”瞬間融合”を発動!この2体をバトルフェイズ中に融合!!来い、サイバー・ツイン・ドラゴン!」

ツインドラゴン「ギァァアス!」

攻撃力2600

ポンコツ少女「この男1ターンで何回攻撃する気なんだ!」

カイザー「これで終わりだ。サイバー・ツイン・ドラゴンで十代にダイレクトアタック!」

十代「リバースカードオープン!”リビングデッドの呼び声”!」

男B「なんだって?今更攻撃表示で呼び出してツインの攻撃を止められるモンスターはいないはず……」

十代「……待たせて悪かったな”ユベル”」

ユベル『いいんだよ。だって君を想って永遠とも思える時を過ごしてきたんだ。たった数ターン、僕はお利口に待てるさ』

攻撃力0

カイザー「そのカードは……」

十代「ユベルは、戦闘では破壊されず、このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になるそしてフィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが相手モンスターに攻撃された場合、そのダメージ計算前に攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える」

大徳寺『さっきから姿が見えないと思ったらそっちに居たんだにゃ……』

カイザー「これで今度こそ攻撃は封じられたという訳か……話には聴いていたがこいつがあのヨハンに取り付いていた者か」

十代「あ、ああ!でも今はもう大丈夫だ!ほら、色々あってさ!アハハ……」

ユベル『ハッハッハッハー!どうした攻撃がしたければやってみろ『ヘル』カイザー!僕がいる限り十代には指一本触れさせないよ!うふふっ』

カイザー(なにも聞こえないがどこからかとても馬鹿にされている気がする……)

カイザー「……エンドフェイズにツインは瞬間融合の効果で破壊され、更にパワーボンドの効果でランページの攻撃分のダメージを受ける」

LP6100→4000

十代「俺のターンドロー!俺は融合を発動!さっきシャドーミストの効果で手札に加えたフェザーマンとバーストレディを融合!来い、マイフェイバリットカード”E・HERO フレイム・ウィングマン”!」

フレイム・ウィングマン「ダァッ!」

攻撃力2100

十代「フレイム・ウィングマンの攻撃!フレイム・シュート!」

カイザー「墓地の”超電磁タートル”の効果発動!このカードを除外してバトルフェイズを強制的に終了させる」

十代「やっぱり簡単にはやらせてくんないか!エンドフェイズ、ユベルはユベル自身の効果で破か…」

ユベル『十代………!』

十代「えっと……」

ユベル『………フレイム・ウィングマンを生贄に捧げるんだ』

十代「いやいやいや!フレイム・ウィングマンは俺の大事な相棒だぜ!?」

ユベル『君は相棒と僕のどっちを取るんだい!』

十代「……………すまんユベル」

ユベル『あ、後で覚えてろ!僕の愛を分かってくれない君なんかいらない!この宇宙もいらない!みんな、みんな消えちゃ……』

ドンッ!!

カイザー「俺のターンドロー。3回目のスタンバイフェイズだ。サイバー・ネットワークの効果で除外されていたサイバー・ドラゴン・コアと超電磁タートルを特殊召喚する」

カイザー「そして俺は手札から融合を発動」

大徳寺『こ、これ以上の融合なんて出来るのかにゃ!?フィールドにいるのは精々サイバードラゴン扱いのコアくらいしか……』

十代「いや、恐らくあのカードを持っている!」

カイザー「その通りだ十代!俺は手札から速攻魔法”サイバネティック・ヒュージョン・サポート”を発動。ライフを半分払うことによってこのターン、自分が機械族の融合モンスターを融合召喚する場合1度だけ、その融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分の手札・フィールド上・墓地から選んでゲームから除外し、これらを融合素材にする事が出来る。俺は墓地のサイバー・ドラゴン2体と、フィールドのサイバー・ドラゴン・コアを素材とする!」

「お互い相手にドローさせることをまったく惜しんでない……!」

カイザー「融合召喚!サイバー・エンド・ドラゴン!!」

サイバーエンド「グァァァアアア!!」

攻撃力4000

十代「凄え……やっぱ凄えよカイザー!」

カイザー「サイバー・ネットワークの効果で特殊召喚したターン、バトルは行えない。さあ十代、お前のターンだ」

>>107も訂正

カイザー「俺のターンドロー。3回目のスタンバイフェイズだ。サイバー・ネットワークの効果で除外されていたサイバー・ドラゴン・コアと超電磁タートルを特殊召喚する」

カイザー「そして俺は手札から融合を発動」

大徳寺『こ、これ以上の融合なんて出来るのかにゃ!?フィールドにいるのは精々サイバードラゴン扱いのコアくらいしか……』

十代「いや、恐らくあのカードを持っている!」

カイザー「その通りだ十代!俺は手札から速攻魔法”サイバネティック・フュージョン・サポート”を発動。ライフを半分払うことによってこのターン、自分が機械族の融合モンスターを融合召喚する場合1度だけ、その融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分の手札・フィールド上・墓地から選んでゲームから除外し、これらを融合素材にする事が出来る。俺は墓地のサイバー・ドラゴン2体と、フィールドのサイバー・ドラゴン・コアを素材とする!」

「お互い相手にドローさせることをまったく惜しんでない……!」

カイザー「融合召喚!サイバー・エンド・ドラゴン!!」

サイバーエンド「グァァァアアア!!」

攻撃翌力4000

十代「凄え……やっぱ凄えよカイザー!」

カイザー「サイバー・ネットワークの効果で特殊召喚したターン、バトルは行えない。さあ十代、お前のターンだ」

カイザーLP2000

十代LP700

十代「俺のターン……ドロー!」

十代「よっしゃ!俺は”E・HERO プリズマー”を召喚!」

プリズマー「トウッ」

攻撃力1700

十代「プリズマーの効果発動。デッキから融合素材となるモンスターを墓地へ送り、そのモンスターと同じカード名として扱う。俺は”E・HEROスパークマン”を選択!」

カイザー「という事は……」

十代「あの時と同じだな。カイザー」

十代「手札から魔法カード”ミラクル・フュージョン”を発動!フィールドに存在する2体のモンスターを融合!」

十代「さあ頼んだぜ!”E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン”!」

シャイニング「………………」

攻撃力2500

十代「シャイニング・フレア・ウィングマンは墓地に存在E・HEROの数だけ攻撃力が上がる。墓地には5体のヒーロー。よって攻撃力は……」

攻撃力2500→4000


「攻撃力が並んだ!」



十代「へへっ……」

カイザー「フッ……」

十代「行け!シャイニング・フレア・ウィングマン!」

カイザー「迎え撃てサイバー・エンド・ドラゴン!」

十代「シャイニング・シュート!」

カイザー「エターナル・エボリューション・バースト!」

ドンッ!!

……………………………………

………………………

………




カイザー「大会が長引いたせいか、もういい時間になってしまったな」

十代「そうだなー。もっと早くクロノス先生やみんなに挨拶しようと思ってたんだけどなぁ」

カイザー「…………む。今からアカデミアに行く予定だったのか?」

十代「えっ、そうだけど……」

カイザー「アカデミア行きの船はもう最終便の時間を過ぎたぞ。どうやって行くつもりだ……」

十代「マ、マジで!?」

「それなら僕のクルーザーで向かうか?」

十代「そ、その声は……!」

エド「久々だな十代。そしてヘルカイザー亮」

カイザー「デュエルを見ていたな?」

エド「うん。たまたま町に訪れたら君らのことがあちこちで噂になったんでね」

十代「助かるぜエド!お前もアカデミアに一緒に来るか!?」

エド「休暇を貰ってるからね。あなたはどうする?」

カイザー「俺はもう戻らなくてはならない。ここでお別れだ」

十代「そっか。それじゃあまたなカイザー。翔にもよろしく言っておいてくれ」

カイザー「ああ、伝えておこう」

十代「あっ!それと1つ言い忘れてた!」

カイザー「?」

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!!」

カイザー「ふふ……俺もだ十代。いつかまた会おう!」






終わり

陳腐な言い方だけど2人の勝敗は各自の想像に任せるぜ!ここまで見てくれたみんなありがとう!

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