男「夢精って超気持ちいいんだって」(35)

男「夢精って超気持いいんだって」

友「へぇー…」

男「……」

友「……」

友「えっ、終わり?」

男「うん」

友「って…このまま終われるかぁぁぁ!」

ギャラクティカマグナム!

男「ぐわぁぁぁぁぁ!」

友「急にそんな話を俺にしたんだ、責任とってくれよ」

男「責…任…?」

友「そうさ、責任さ」

ヌギッ ボロンッ



あとは頼んだ

男「夢精を体験してみたい」

友「なにお前、一回も経験ないん?」

男「ない」

友「マジか。いや気持ちいいけど、結構テンション下がんぞ」

男「は?なんで?気持ちいいんだろ?」

友「朝起きたらパンツべっちょりだぞ。気持ち悪いやろ」

男「何お前夢精した事ない俺に自慢か?自慢なんか?」

友「そんなつもりは毛頭ないぜ」

男「どうやったら夢精出来るんだマジで」

友「オナ禁しろよ」

男「してるわ。オナ禁一ヶ月だわ。なんかもうムラムラしすぎてお前でもいい状態だわ」

友「やめて下さい死んでしまいます」

男「俺が性犯罪者になる前に教えてくれ。夢精のやり方」

友「エロい夢見ればいいじゃん」

男「それが見れたら苦労せんわ」

友「……ん?」

男「は?なんだよ」

友「……あー、お前あれか。夢コントロール出来ない人か」

男「えっ何、なんの話?いきなり能力者バトルみたいな事言い出しとるよこの子こわい」

友「えーっとな、ほら……自由に好きな夢見る事が出来たら、エロい夢見て夢ん中でセクロスしたり出来るじゃん?」

男「ほう、続けろ」

友「夢って結構すげえリアルだったりするじゃん?もうそりゃその快感はオナニーどころじゃないじゃん?」

男「ふむ、興味深い」

友「射精じゃん?」

男「やべえな……おにんにんがむらむらしてきた」

友「明晰夢ってわかるか?」

男「わからん。なにそれ」

友「夢ん中で『あっ、これ夢やん』って気付く事」

男「はー?んな事一回も無いぞ」

友「『夢』ってわかったら、自分で自由に脳みそん中で好きな夢構築出来るってスンポーよ」

男「おいなんかワクワクしてきたぞ俺」

男「で、どうすんの明晰夢って」

友「待て、まず夢のメカニズムから説明する」

男「手短にしろよ、ちんこ痛いんだから」

友「古代では、夢というものは魂が肉体から抜け出し、実際に魂が体感した事だと考えられていた」

男「おう……古代」

友「かのアリストテレスは、夢というものは睡眠に入る前に受けた刺激によって継起した表象作用が、知覚中枢にかすかに残存する結果であると考えたらしいが……」

男「うん……で、科学的には?」

友「未だによくわかってない」

男「ぶち犯すぞ」

友「まあ、肉体は寝ているが脳が覚醒している時に、脳内で作り出す映像が夢だと考えられている」

男「ふんふん」

友「で、だ。明晰夢というのは、特に前頭葉が半覚醒している時に見られていると言われてんだ」

男「ゼントーヨー?頭の前らへんか?」

友「まーそーいう感じ」

男「で?それで、どうすりゃいいのよ」

友「んー、レム睡眠中に、前頭葉に微弱な電気を流す事で明晰夢を見る事に成功した事例があるんだが……」

男「単三電池でいいのか?」

友「家じゃ無理だぞ」

友「それに、まだ実用段階じゃあないからな」

男「んだよー。お前ふざけんなよー」

友「だから、俺が色々やって会得した、明晰夢見る方法を教える」

男「そう!それだよ!それはよ言え!!」

友「その前に……お前夢見る方か?」

男「正直サッパリだ」

友「……見たこと無いのか?」

男「んー、いや、見たことはあると思うけど……よく覚えとらん」

友「なるほどね……」

男「こんな俺でも、明晰夢……見れますか、先生!」

友「難しいな」

男「バッサリ言いやがって」

友「夢っていうのは、基本的に誰でも見てるんだよ」

男「えー、マジでー?」

友「けどお前は起きたらそれを覚えてないんだ。まず、夢を『覚える』作業をする」

男「……俺暗記苦手」

友「暗記する必要は無い。必要なのは……紙とペンだ」

男「ペン、って……何書くの?」

友「夢」

男「……AV男優とかかなぁ」

友「将来の事について聞いて無えよ」

友「これから朝目が覚めたら、覚えてる限り夢について書き出せ。支離滅裂でも適当でもいい。とにかく書け。覚えてなくても書け」

男「…………」ゲンナリ

友「なんやねんその顔は」

男「もっとこう……バッと!スパッと!エロい夢見る事できねえの?」

友「お前が普通に夢見れるタイプだったら、教えられたんだけどなー」

男「……」

友「はぁ……残念だなー。もうマジで気持ちよくって最高なのになー。夢ん中で空とか飛ぶのも良いのに……本当、残念だわー。マジ残念……俺一人で明晰夢楽しもっと」

男「全力で書き出すの頑張ります」

…………

…………
一週間後――

友「どうだ?夢について覚えられるようになったか?」

男「ああ……昨日はモスラみたいな怪獣になったお前を千年殺しで殺す夢見た」

友「どんな夢やねん」

友「んじゃあ、夢の中についてだいたいわかったようだから……次のステップに移るか」

男「頼みます。もうちんこ暴発しそう」

友「まずお前、どんな夢みたいの?」

男「死ぬほどエロい夢」

友「イメージがあやふやだな」

男「なんかもうマン汁でちんこふにゃふにゃなってちぎれるくらいのエロい夢」

友「お前本当にそんな夢でええのん?」

男「とにかくエロけりゃあいいんだよ!ホモ以外だったら何でもいい!もう相手メス牛でもええわ!ほらさっさと夢見させろよ!!」

友「じゃあ、その見たい夢イメージしてー」

男「あ、駄目だ。たってきた」

友「もう俺帰っていい?」

友「寝る前に、そのイメージを明確に持って脳内で繰り返し反すうするんだ。そしたら見やすい」

男「……おい、もしかしてそれが『エロい夢見る方法』なんじゃあねえだろうな」

友「あわてんな。今ので半分だ」

男「半分も占めるのかよ」

友「俺言ったよな?夢ってのは肉体は寝てるが脳が覚醒してる状態だって」

男「おう」

友「つまり、脳みそを眠らせないようにすりゃあいい訳だ」

男「?……いや、どゆこと?」

友「おもいっきり睡魔に抵抗しろ」

男「えー……ええー……」

友「とりあえず眠りを出来る限り浅くするんだ。ほら、お前授業中ウトウトした事とかあるだろ?」

男「あるけど」

友「そん時さ、名前呼ばれたりチャイム鳴ったりしたら、すぐに飛び起きたりしなかったか?」

男「え?あー……まあそうだな。けど普通じゃねえの、それ」

友「本当に熟睡してたらそう起きれないモンなんだよ。つまり……その時のお前は『脳は起きていた』って事になる」

男「ほー……へえー……」

友「同じように、ウトウトしても睡魔に抵抗するんだ。あと、わざと熟睡出来ない場所で寝たり、目覚ましをかけずに『絶対7時に起きる!』って考えながら寝たりするのもいいな。ドキマキして眠り浅くなる」

男「浅くかあ……」

友「そうやって睡魔にずーっと抵抗してたら、ある時身体が動かなくなる時が来る。俗にいう『金縛り』だな」

男「なんだ、今度はホラーか?」

友「いーや科学だ。金縛りのメカニズムも解明されてる。睡眠時の身体の脱力と、意識の覚醒が同時に起こる現象の事を言うんだ」

男「なあ、お前のその無駄な知識量何なの?」

友「金縛り状態に入ったら、エロい夢のイメージを思いっきり脳内に浮かべるんだ。意識を飛ばさないように注意しろ。完全に眠りに落ちず、意識を覚醒状態に持っていけたら、そのまま綺麗に夢の世界へ入れる」

男「……」

友「……なんだその顔は」

男「いや、なんか……ムズそう」

友「そりゃあ簡単には明晰夢見れんわ。ガンバレ」

男「ええー……」

…………

…………

男「……って言われてから、一週間……くそ、全然見れねえぞ……」

男「俺、友のクソヤローにかつがれたんじゃあねえだろうな……あの野郎頭良さそーなムダ知識で俺の事バカにしたんじゃね?」

男「あー、なんでもいいからエロい夢みたいなー」モゾモゾ

男「……エロい夢、エロい夢……エロい夢……」ゴロゴロ

男「…………エロい夢……友のクソ野郎……エロい、ゆめ……」

男「……エロい……えろ……」

ピッキーン!

男「……うっ!?」

シーン……

男(……からだ、が……うごかな……)

男(……)

男「……」

~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~

男「!!」

男「……」

男「え、あ……これ夢か!?」

男「……あ、マジで夢っぽい……ぐぐ、うお、意識飛びそう……」

男「イカンイカン!俺はエロい事しないとねむれな……いやもう寝てんのか!?俺これどういう状況だ!?」

男「と、とにかく……なんかでろー、なんか出ろー!!」

ボン!

友「……」バン

男「へ?友?」

友「男……」

男(なんで友が……あ!そういや俺、寝る前にコイツの悪態ついてたっけ……)

男「あークソ、今お前なんか求めてねえんだよ。えーっと!エロい夢、エロい夢……って……」

男(エロい夢ってなんだ!?ぐ、具体的なイメージが沸かねえッ!!)ガーン!

男「えー、あー、おっぱい?いや、あし……わきもいい……う、やばい、寝そうだ……イカンイカン、しっかりしろ俺」ブンブン

友「おい、男……」

男「なんだよ。今お前の相手してる場合じゃあねーんだ。シッシッ」

友「そうはいかねえよ……お前の猥談に散々付き合ったんだ。責任……取ってくれよ」

男「は?責任」

友「そうさ、責任さ」

ヌギッボロンッ

男「え、ちょ、待て。お前何脱いでんの?は?」

友「おいおい、つれねえな。寝る前に俺の事考えたのはお前だろ?」

男「いや、お前の事っつーかお前がクソ野郎って話……待て待て待て、近づくな。え、ちょい待ち。は?こーいう流れ?」

友「安心しろよ。やさしく……してやるZE☆」バチーン!

男「え、エロい夢は求めたけどさ……」



男「こーいうのは求めてねェ――ッ!!!」

ズプリ☆

ア゛――ッ!!



…………



※金縛りの時、少しでも変な事を考えると、脳の意識がそちらへ行ってしまいます。
くれぐれも、恐ろしい妄想をしないように……。

終わりです
妹以外の乗っ取りとか久々すぎて妹書きたい
次こそ可愛い妹が出てくる腹筋スレでお会いしたいですね

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom