【艦これ】女提督「着任しました!」 (137)


 ※R-18注意?
 安価とコンマ要素あり


上官「――と、いうことだ。君にはとある鎮守府の提督として鎮守府、艦娘らの管理をしてもらう」

提督「……え? え?」ポカン

上官「どうした?」

提督「いやぁ……いきなり会議室に呼び出されて、え? 提督、ですか?」

上官「うむ。別に驚くことはなかろう」

提督「驚きます。断言しますよ。なんですか、毎日基地の掃除とかしてた私が提督になるとか」

提督「あとその無駄に尊厳な口調はなんです。いつもセクハラなくらいフランクじゃないですか」

上官「知らん。上官に無駄とか言うな提督よ」

提督「まだ頷いてないので提督じゃないです上官さんよ」

上官「拒否権はない。それともう名前は提督だ」

提督「意味分からん――あ! 本当です! なんか名前が! 上官さんも!」

上官「ふっ、もうお前は提督として生きていくしかないのだ。私は上官だ。家族からも、私の上官からもそう呼ばれるだろう」

提督「最早呪いじゃないですか」

上官「さて。快諾は得た」

提督「得てません」

上官「早速秘書艦の子を紹介するとしよう」


 ↓1 吹雪、叢雲、漣、電、五月雨  から一人選択

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叢雲「失礼します」

提督「あらかわいい」

上官「君の最初の艦娘……叢雲だ。かわいいだろう」

叢雲(……なにこれ)

叢雲「はぁ……。あんたが私の司令官?」

提督「はい、提督になるらしい美少女……またの名を」

叢雲「興味ないからいいわ」

提督「すげー冷たいんですけど、この子」

上官「君と話していたら誰でもそうなる」

提督「おおう、優しい口調で突き放してくださる」


上官「ということだ。これから叢雲と二人、鎮守府で生きてくれ」

提督「どういうことなんですかね」

上官「荷物は既に鎮守府へ送ってある。資源資金や食料、鎮守府としての機能、何一つ不備はないだろう」

提督「上層部の判断が既に不備なんですけど」

上官「さぁ、行け提督よ。世界の平和はお前にかかっているのだ!」

提督「嫌です! なんで私が提督なんてしなきゃ――」

上官「さぁ、行け提督よ。世界の平和はお前にかかっているのだ!」

提督「やだー! これしばらく会話変化ないやつですよ!」

叢雲「なにやってんの、あんたら」


上官「ちょっとした遊びだ」

提督「……私の人生は遊びじゃないんですけどねぇ」

上官「まあ真面目に答えるとだな、私にもお前が選ばれた理由は分からん。無職になりたくないなら、提督になった方が身のためだ」

提督「脅しにかかりましたよこの人」

上官「お前のことを想ってだ。一雑用から提督。大した昇進ではないか」

提督「有り得ないんですけどね……女性で、若くて、能力も皆無、おまけに美少女ときて……選ばれる理由なんてないじゃないですか?」

叢雲「さりげなく自惚れてるんだけど?」

上官「知らんな。あいつのナルシストは前からだ」

叢雲「……」

叢雲「あれ!? なんでこのタイミングで私に返答するの!? ナルシストどうでもよくない!?」

提督「なら私は理由がはっきりするまで、断固拒否です。叢雲さんだけ持ち帰ります」

叢雲「コラ」


上官「ちなみに、だ。提督になれば鎮守府は好き放題。君の国だ」

提督「私、やります! 着任しました!」

叢雲「着任前にタイトル回収済ませちゃった!」

上官「そうか。……ふむ」

上官「不安もあったが、良かった。これからも心配は尽きることはないだろうが、ひとまず安心したよ」

提督「上官……」

上官「これからもツッコミ頑張ってくれ、叢雲」

叢雲「私なの!?」

上官「さぁ、行け叢雲よ。世界の平和はお前にかかっているのだ!」

提督「……大変なことに巻き込まれてしまいましたね、提督」

叢雲「提督はあんたよ」

叢雲「ああもう、収拾つかないからさっさと行くわよ。私、説明は受けてるから鎮守府のことビシバシ叩き込んでやるんだから」

提督「あ、はいお願いします。では上官さん、私、提督精一杯やらせていただきますので、そのように上の方へよろしくです」

上官「あぁ、うん。頑張れよ」

提督「はいっ、がんばりますっ」

叢雲(すごい疲れる……この二人)


とりあえず、一度落ち

(百合要素は勿論あり。今はふざけているけれど、シリアスなどもやってくので、雰囲気はころころ変化しま。あとコンマです紳士さん)


 4時間後。

叢雲「着いたわよ、司令官」

提督「やっとですか? 駅から徒歩30分とか、ここどんな辺境の鎮守府なんですか」

叢雲「まだいいとこでしょ。あの鎮守府から乗り継ぎ1回で行けるんだから」

提督「なんという……そんな距離移動していたんですか? 現代っ子な私には勘弁していただきたい」

叢雲「そんなこと言って、ほとんど寝てたじゃない」

提督「ですけど。叢雲さんには感謝してますけど。でも、乗り継ぎですよ? ここ東京なんですか?」

叢雲「ええ。第四横須賀鎮守府。ぎりぎり東京らしいわ」

提督「第四……色々ぎりぎりですね。不吉ですし」

叢雲「場末よね」

提督「その鎮守府の提督に向かって場末とは」

提督「しかし場末の鎮守府にこの、美しい私が来るというのは中々にドラマチック――」

叢雲「門ついたわよ-」

提督「あの、叢雲さん。ちょっとは聞いてほしいんですけど? 泣きますよ?」

叢雲「鎮守府はともかく、提督は場末よね」

提督「涙が一瞬で枯れましたよ」

提督「……ほお、見た目はいいじゃないですか。大きいですし。造りたて?」

叢雲「みたいね。こんな場所に造った割には、期待してるんだかなんだんだか」

提督「ふむ……サボるつもりでしたが、ある程度頑張らないといけませんな」

叢雲「おいこら」

提督「冗談です。まだ無職になるわけにはいきませんし頑張りますよ」

叢雲「ならいいけど。まずは執務室に行くわよ」

提督「かしこまっ☆」

叢雲「……」スタコラ

提督「叢雲さん! あの、カメラ目線の私のサービスシーンについてコメントを! ちょっとはデレを! もしくはSSだからカメラもなにもないというツッコミとか! どうか!」

提督「結局スルーいたしましたよね」

叢雲「相手してたら時間足りないでしょ」

提督「確かに」

叢雲「自分で認めないの。――ここが執務室よ」

提督「ふんふん。二階の中心辺り、ちょうど門とそこまでの広場的な場所が窓から見える場所ですね」

提督「机に本棚、来客用かは分かりませんがソファーも幾つかあって、中々良さそうな部屋です」

叢雲「説明口調ね……。自室は別にあるけど、ここは提督が自由に使って構わないらしいわ」

提督「了解です。それで、説明というのは」

叢雲「今から始めるから、とりあえず席に座りなさい」

提督「はーい。どっこいしょ」

叢雲「……。じゃあ、提督の基本から始めるわ」

提督「はい。お手柔らかにお願いいたします」

叢雲「まず提督のすべきこと――」


提督「……ふむ。大体は分かりました」

提督「あとは仕事しながらですね」

叢雲「そうね。私も秘書艦としてサポートするから、頑張りなさい」

提督「頼りにしていますよ」ニコッ

提督「ええと、それで――まずは建造ですか?」

叢雲「普通はそうなるかしら。駆逐艦一人じゃ心配でしょう?」

提督「そうですね。叢雲さんは頼もしいですけど、砲雷撃戦では駆逐艦だけでは不安ですし」

叢雲「……そ、そうね。行くわよ、工廠」

提督「はい! ついていきます」

叢雲(最初がああだったから調子が狂うわ……)

提督「? どうしました? もしかして私の美貌に見とれ」

叢雲「ないわ」

提督「あ、はい、そうですか」


 工廠。

提督「ふおお……これが妖精さん」

提督「雑用時代は機密だと見ることもできませんでしたが。なるほど、これは過保護にしたくなります」

叢雲「多分機密の理由は可愛さ関係ないわよ」

叢雲「それで、建造をしにここへ来たのだけど――」

提督「だけど? なにか問題が?」

叢雲「色々不安定らしいわ。何が起こるか分からないけど」

提督「は、はぁ……。さすが場末」

叢雲「けど建造はできるらしいわよ。開発だって、しっかり」

提督「では何が不安定なんですかね……。怖いですけど、やらないわけにもいきませんし――」

提督「妖精さん、頑張ってください!」

妖精『……』ケイレイ

提督「ぐっふ、可愛いです……」

叢雲「馬鹿やってないで、さっさと建造の手続きを進めなさい」

提督「は、はい。では――」


 ↓1~3 第一建造メンバー 一つの安価で艦娘を一人だけ指定可。連投不可。同じ艦種は一人だけ。艦種かぶりの場合は下を採用

【追加要素は面白そうなので受け入れることに】



叢雲「ふむ……駆逐艦、軽空母、軽巡という感じね」

提督「あら。いいバランスですね。とりあえず安泰ってところでしょうか」

叢雲「うーん、資材と条件、造られる艦娘が一致しない不安定だったのだけど」

提督「あ、なら運がないんですかね」

叢雲「はっきりとは言えないけど、そうみたいね」

提督「なんか、やる気が……」

叢雲「三人建造しておいて、何言ってんの」

提督「ま、ですよね。仕方ないことですし、これからということで――待ちますか」

叢雲「え? ここで待つの?」

提督「はい。あ、なんならあの高速建造材を使います?」ワクワク

叢雲「とっときなさい。あとそれ使うのは提督じゃなくて妖精さんよ」

提督「え? そうなんですか……」

提督「――では、お話しましょうか」

叢雲「ええ、いいわよ。暇はあるし」

提督(よーし、それではここは、いい印象をばっちりと――)


 ↓1 なにを話す? 喋る? ものによっては再安価もあり

提督「スリーサイズのお話をしましょうか」

叢雲「……」ブンッ

提督「無言で殴ろうとするのは止めていただきませんか?」サッ

叢雲「セクハラした奴がなに言ってんのよ」

提督「いやまぁ、そうなのですが」

叢雲「スリーサイズ? あんたが私に言うと、嫌味に思えるんだけど?」

提督「え? ああっ。私、綺麗で可愛くて、スタイルもいいですからね。ボンキュッボンです。叢雲さんはスリーサイズというよりはスリーストンで――」

叢雲「殴ってもいいかしら?」

提督「口に出しても駄目です」

提督「でも可愛いと思いますよ。触りたいとも」

叢雲「一言余計」

提督「触りたいです」

叢雲「なんでそっちを残すのよ!」

提督「私は自分に素直にいたいのです。叢雲さんの太ももを撫でたいと、世の人間はそう思って不思議はないのです」

叢雲「あんただけよ」

提督「そうですかね? あ、妖精さんが来ましたよ」

妖精『……』ビシッ

提督「建造が完了したみたいですね。ご苦労さまです」

叢雲「駆逐艦に軽空母、軽巡――緊張するわね」

提督「ふっ、誰であろうと私の威厳を見せつけるのみです」

叢雲「んなのない」

提督「断言しないでください」



 ↓1~2 とりま1艦隊分作ろうと思ったので、あと2人追加建造 今まで出た艦種以外で

提督「あ、ずらずらと来ましたよ。一人二人四人――五人?」

提督「ん!? 妖精さん、裏切りましたね!?」

妖精『……』フリフリ 

叢雲「資材は使ってないらしいわね。不安定な副作用かしら」

提督「大歓迎ですけど、ちょっと困惑しますね」

提督「さて――では、初対面ですし真面目にやりますか」コホン

叢雲「私も初対面なんだけど」

提督「ようこそ、私の鎮守府へ。歓迎します」キリッ

提督「今日からあなた達はこの鎮守府の一員。同じ仲間です」

提督「さぁ。あなた達のこと、教えていただけますか?」

叢雲(誰これ)

曙「じゃ、まずあたしから。曙。よろしく」

提督「はい。曙さん、よろしくお願いします」

提督「あなたのお力、期待していますね」

曙「なに笑ってこっち見てんのよクソ提督」

提督「」ピタッ

提督「……」チラッ

叢雲「こっちも見ないで」

提督(艦娘が冷たいです)

隼鷹「じゃ、次はあたしね」

隼鷹「商船改装空母、隼鷹。提督、これからよろしくな」

提督「提督です。よろしくお願いします」

提督「隼鷹さんのお力、ぜひこの艦隊のために使わせてください」

隼鷹「おうっ。どんどん頼っちゃってー」

提督(ああ、いい子……)

提督「では――」

川内「次は私だね」

川内「軽巡、川内。夜戦はガンガン任せて!」

提督「ふふ、頼りにしてますよ、川内さん」

提督「夜戦はあなた方の得意分野――」

川内「曙ちゃん、叢雲ちゃん、夜戦一緒に頑張ろうね! えへへ、へへ」

提督(……あれ? 川内さんってこんなキャラでしたっけ……)

提督「つ、次、お願いします」

長門「戦艦、長門だ。私の力、提督に預けよう」

提督「よろしくお願いします、長門さん。平和のため、共に頑張りましょう」

加古「最後だよね? あたしは加古」

加古「オンオフは切り替えて、頑張っていくから」

提督「ええ。それは私も望むところです」

提督(……ふぅ。良かった。この方たちなら大丈夫そうです)

提督(提督としての手腕も確かではないですし、あんまりアレな方が来られると大変なことになりそうですし)

叢雲(ホッとした顔してるわね……)


 ↓1~6 艦娘の提督への印象。叢雲、曙、隼鷹、川内、長門、加古の順 コンマが大きいほど第一印象が良い
      ゾロ目の場合は二倍。100超えると色々危ない感じに


 執務室。

提督「ふっふっふ……見せつけてやりましたよ、威厳を!」

提督「綺麗でかわいいのに、かっこいい……できる女をアピールして、優しく言葉をかける」

提督「これは初日から私に落ちる人が出るのでは」

提督「ということで叢雲さん! 皆さんの反応はどうでした?」

叢雲「それ私に聞く?」

提督「秘書艦ですしね。もうそこはプライド捨てて利用させていただきますよ」

叢雲「形振り構わずね……まあいいわ」

叢雲「みんなの反応は、微妙ね。準鷹と加古はそれなりだったけれど」

提督「え? ええと、叢雲さんは?」

叢雲「いいと思う?」ニッコリ

提督「くっ、なんで私の猫被りがこんな簡単に破れるんですかっ」

叢雲「猫被り言わないの。よく分からないけど、胡散臭いらしいわよ」

提督「胡散臭い!? あ、完璧すぎるとそんなふうに思われるのですね」

叢雲「本当にそう思う?」ニッコリ

提督「あーもうやってられませんっ。どうせ胡散臭いんですから、次からは素で接しますよ、私」

提督「できる提督は初回限定です」

叢雲(開き直った……)

提督「それでは、今日は初日ですし休みましょうか」

提督「移動もしましたし、私の部屋も見ておかないと。荷物とか不安ですし」

叢雲「そうね。それでいいと思うわ」

提督「ではそのように」

提督(さて、でも時間は余りそうですね。……なにかしましょうか)

↓1 どのキャラと何をするか

隼鷹さんの名前ミス申し訳ありません


提督「……のみにゅけーしょんといいますし」

提督「飲み会、してみますか」

提督「隼鷹さん辺りで……」

提督「よっし、張り切っていきましょう!」

叢雲(気合いはあるみたいだから、大丈夫かしら)

 数時間経過後。執務室。

提督「というわけで、隼鷹さん。来ていただいてありがとうございます」

隼鷹「ふっ、呑みとなれば行くしかないさ……」

隼鷹「建造一日目からしっかり呑めるなんて、嬉しいしね! 誘ってくれてありがと、提督」

提督「いえいえ。喜んでいただけるなら、こちらとしても誘った甲斐があるというもの」

提督「まぁスーパーの惣菜とビールに日本酒ですけど」

隼鷹「いやいや、それで充分さ。大事なのは呑めるってことと、誰かと呑むってことだから」

提督「そういうものですか? 私、あんまり呑む機会がなかったのでいまいち」

隼鷹「あらら、そうなの? じゃあ隼鷹さんがお酒の楽しみ方、教えてあげんよ」

提督「是非。では、これからの幸運を祈って――」

2人『乾杯!』

 ↓1 提督さんのアルコールへの耐性 ゾロ目で――



41 普通やね


提督「ん、美味しいですね」

隼鷹「お、提督ー、中々いけるクチじゃないの」

提督「弱いというわけでもないですからね。それなりには」

提督「ただ、まだお茶とかジュースがいいなぁとか思ってしまうレベルですけれど」

隼鷹「ふんふん。あたしが教えることなんてなさそうだね。とにかく呑もう!」

提督「はい。食べて呑んで、英気を養いましょう」

提督(滑り出しは中々……何か話してみましょうか)

提督「↓1」

 口調は台詞により提督のものに直されたりします

提督「隼鷹さんの好きな人のタイプってどんな人ですか?」

隼鷹「ん? 提督、恋バナ?」

提督「ちょっと気になったのでどうなのかなー、と」

隼鷹「はは、そっか。うーんと、そうだなぁ……直感的には」

↓1 隼鷹さんの好きな人のタイプ
↓2 提督さんの人のタイプ

ちょこっとの更新だけれど、今日はここまでで


隼鷹「めげない、挫けない人……かなぁ」

提督「はぁ、なるほど。確かに魅力ではありますね。でも、何故それを?」

隼鷹「好きってことがよく分からないけど、一緒に頑張ろうって思えるのはそんな人かなって」

隼鷹「で、提督はどうなのさ?」

提督「私ですか。私は……くじけてもすぐ立ち直る人、とかですかね」

隼鷹「そっか。似てるね」

提督「ですね」

隼鷹・提督『……』

隼鷹「……よし、提督! もう一杯呑もう!」

提督「へっ? あ、はい」

提督(急にどうしたんでしょうか……?)

隼鷹「ふぅ。明日も美味しい酒が呑めるといいな、提督」

提督「そうですね。……心からそう思います」


 隼鷹の好感度(前の第一印象)が一定で条件を満たしたため、イベント開始

 着任してから一日経過。
 あらかた仕事も覚えた私は、ある決意をいたしました。

叢雲「出撃……?」

提督「ええ。提督と鎮守府の本分ですから。経験しておこうと思いまして」

叢雲「もう少し勉強した後でもいいと思うけど」

 執務室の机。その横に立つ叢雲さんが、苦い顔をしました。
 決意とは今日、出撃をすること。
 鎮守府は深海棲艦と戦い、海に平和を取り戻すための拠点。本拠地。彼らと戦わねば、ここにある意味がないのです。
 視線を叢雲さんがいる向きとは逆に。窓から射し込む朝日に目を細め、私は静かな鎮守府を見つめます。


提督「ですがあんまりのんびりすると、お偉いさんが文句を飛ばしてきそうですし」

叢雲「そういうものなのかしら」

提督「ですよ。私、ポッと出の突然出世ですし」

叢雲「あぁ……なるほど」

 自分で言っておいて納得されるとちょっと複雑だったり……。
 けれど間違いではないはずです。
 私のことをよく思っている人は少ないはず。上官さんだって、本当のところどう思っているのかは分からないのです。
 そんな状況でのんびり勉強などしていてはどうなるか。みんなに迷惑がかかるだけで。


提督「というわけです。出撃の連絡を入れますが、よろしいでしょうか」

叢雲「あんたが決めたならみんな文句は言わないわよ。私たちは艦娘。提督の指示には従うから」

提督「……はい、分かりました。では」

 艦娘、指示。当たり前の言葉に緊張を覚えつつ私は机に置かれた電話を手に取り、構内放送のボタンを押しました。
 初めての出撃。ほぼ何も知らない私が、艦隊を指揮する。それには多大な不安があって……私は色々なことに気付きませんでした。


 出撃にはそれほど時間がかかりませんでした。
 出撃場所は鎮守の近く。深海棲艦の斥候……なのでしょうか。小規模、小数の敵艦隊を目標に、駆逐艦二人と、軽空母一人で海へ。
 提督である私は鎮守府で指揮。駆逐艦だけでも成功するであろう本作戦。それほど苦戦するようなものではありません。

提督「……さて、と」

 できる。大丈夫。
 自分に言い聞かせ、私はマイクのスイッチを入れた。


提督『聞こえます?』

 そんな、場違いな暢気な声が聞こえてきたのは目的地に近づいてきたちょっと後。
 少し遅いかなと思ってしまうが、出撃を見送ってから司令部に戻るにはそれくらいの時間がかかっても仕方ないのだろう。
 海に出てから、たった数分の時間。
 それがどうも長く感じてしまう。あまりあたしらしくはない心境だ。

叢雲「聞こえてるわよ、大丈夫」

曙「心配するようなことはないわよ」

 提督の声に返事をする二人。初めての出撃だというのに緊張した様子はあまりない。あたしよりも小さな子がだ。年齢はよく分からないけど。
 フッと笑い、あたしは通信機へ喋りかける。

隼鷹「ほいほい、隼鷹さんも聞こえてるよ。提督、そんなに心配? こっちからの通信待ってればいいのにさ」

提督『心配です』

 即答。言い切られて、あたしは内心驚いた。


提督『だって私を見られない場所にいるんですよ? せめて私のキュートなボイスを聞いて心をリラックスさせてくださいな』

 続けて言い放たれた言葉にはもっと驚いたけど。提督さん、そういうキャラだったのね。

叢雲「切るわよ」

 叢雲ちゃんは知ってたみたい。

提督『冗談です。……えっと、皆さん初出撃ですけどあまり気張らずに』

提督『何て言えばいいんでしょうか……』

 うーん、と唸る声。
 戦場にいるあたしたちと話しているのに、彼女はいつも通りで。
 少しすると、彼女は一言。

提督『私は自分が好きです』

 そんなことを口にした。


提督『だから私が任務で命の危機に直面したら、多分逃げるでしょう』

提督『皆さんもできるだけ、無茶はやめてください。でもそれでも立ち向かう時は、仲間を頼ってください』

提督『大好きなものを守るために自分を愛してください』

提督『命をかけて何かを成しても、自分が死んだら世界は終わりですから』

提督『……って、意味が分からないですね。とにかく、命大事に。かつガンガンいこう、ということです』

提督『応援と指揮しかできないですが、幸運を祈っています』

隼鷹「……」

 長々とそんなことを語る提督に、叢雲ちゃんと曙ちゃんの二人は何て返事をすればいいか困っているみたいだった。
 あたしも困った。声こそいつもと変わらいけれど、提督は多分誰より――

叢雲「見つけたわ」

 沈黙を破ったのは叢雲ちゃんの声。
 見れば遠くに、黒い点のようなものが見えた。艦載機は節約のために飛ばしてなかったけれど、先に見つかってくれて良かった。


提督『……了解しました。単縦陣で、できるだけ攻撃は受けないよう気をつけてください』

曙「了解よ」

叢雲「そんな心配しなくてもすぐ終わらせるわ」

隼鷹「だね! さ、艦載機行っちゃって!」

 艦載機を放ち、先制攻撃。
 その間に駆逐艦たちが近づいて砲撃。
 結果、今回の戦いはそれだけで勝利してしまった。
 その後提督から帰投するよう指示され、あたし達は鎮守府へと戻った。


提督「みなさん、お帰りなさい」

 鎮守府に戻るとまず出迎えたのが提督。ニッコリと笑い、どこか安心した様子の彼女は私達三人のあちこちに視線を向ける。

曙「なにジロジロ見てんのよ、クソ提督」

提督「え? 何でもないです。それより、お疲れ様でした。無事、何事もなかったみたいで良かったです」

叢雲「ま、あるくらい私達ならどうってことないわよね」

隼鷹「みんな無傷だったからねぇ。さ、祝杯だ! 一杯やっちゃおうっ」

曙「ほどほどにしなさいよ?」

隼鷹「分かってるって。ほら提督、早く早く」

提督「……? 私ですか?」

隼鷹「駆逐艦の子に付き合わせるのはなんかあれじゃん。提督が一緒に呑んでよー」

提督「……そうですね。分かりました。美少女のこの私が、お酌をしてあげましょう」

 胸を張り、得意気に笑う提督。彼女を呆れた様子で見る二人。
 そんな光景を見て、あたしはようやく張りつめていた気をゆるませた。

 初出撃。無事成功し、勝利をおさめたことを、消えていく不安や焦りと共に実感しながら。


イベント進行状況
 隼鷹イベント 1/5


今回はここまで
イベントと、濡れ場は地の文付きになるかと

忘れてた。
隼鷹の好感度をプラス5で68


 翌日。会議室。

叢雲「……初出撃はうまくいったわね」

川内「だね。安心かな」

長門「私達の出撃はまだだがな。しかし、提督の人柄はほんの少し分かったような気がする」

加古「いいんじゃないかな。話を聞くと、すごく真面目な感じだし」

隼鷹「だねぇ。人間味があって、面白い人じゃないかな」

曙「どうだか。自分のこと可愛いだの、美少女だの言ってる奴にろくな奴はいないと思うけど?」

叢雲「美少女、ね……」

川内「……。それはともかく、提督ってさ――」

川内「胸、大きくない?」

全員『……』

長門「川内。何を言うかと思ったら――」

川内「いやいや、気にならない? だってさ、提督あれだよ? 下はショートパンツに、上はサイズギリギリのワイシャツ。ぴっちりめなスーツでさ、ラインがこう」

曙「やめて、川内」

叢雲「……」ゴゴゴゴゴ

加古「まぁ確かに目立ちはするよね。あのスタイルであの格好だもん」

叢雲「本人は動きやすくて、邪魔にならない、重く感じない――って言ってたから、特に意識してないんじゃない?」

曙「分からないわよ。ナルシストなクソ提督のことだから、自慢してるだけとか」

隼鷹「否定できないよねぇ、それも」

川内「だよね。金髪ロング、スタイルバツグン。きりりとした顔立ち――大人な見た目で、言動は若干幼め……自慢だよ! これは」

叢雲「いや、男性の上官さんには馬鹿扱いされてたから大丈夫じゃない?」

長門「どういう扱いなんだ、それは」

隼鷹「それも否定できないかもねぇ。提督、あの性格だから」

全員『……』

全員(確かに、馬鹿にされても……仕方ないような)

 微妙に失礼な艦娘らであった。

訂正
スーツを軍の制服に……どうでもいいかもしれないけれど

提督「おはようございます、叢雲さん」

叢雲「おはよう。昨日は今週のノルマくらいは働いたけど、今日はどうするの?」

提督「え? そんなに働きました?」

叢雲「ええ。普通は初期の艦娘一人か、戦闘後に見つけた駆逐艦含めて三人でするような任務だもの 。あっさり済んで当然よ」

提督「そ、そうなんですか。幸先はよさそうですね。では、時間があると……」


↓ 誰と何する?

川内とお話しが決まったところで、今日は眠くなったので終わりに。ちょっとで申し訳ない

 アイオワさんの目が更に優しげに、身長低め。
 双子の妹さん?


提督「では私はこれから川内さんと親睦を深めようと思います」

叢雲「親睦? 昨日は隼鷹だったわよね。……いいわ。色々考えてるみたいだから」

提督「ありがとうございます。この経験を後に活かしていきたいと思います」

提督「さぁ川内さんと駆逐艦談義いきますよ!」

叢雲「待てコラ」

提督「あっ、首根っこはやめてっ」


 鎮守府。広場。

提督「書類が片付くまで仕事させられました……」

提督「それが当たり前なのですけど、するつもりがなかったものをやらされるというものは中々……」

提督「――ま、気を撮り直していきますか」

提督「川内さんは、と」

川内「……」スヤスヤ

提督「あ、いた。ベンチで眠ってます……」

提督「――ふむ」


 ↓1 起こす? もしくは何かする?

提督(私に負けず劣らず可愛い寝顔……)

提督(私の寝顔は見たことないんですけど)

提督「……」

川内「……」

提督(互いに言葉はなく、すやすやと穏やかな川内さんの寝息のみが聞こえます)

提督(私がすぐ間近まで顔を近づけても気づく気配はありません)

提督(嗚呼、なんて可愛い顔でしょう。そして近づくだけで分かる、このフローラルな香り)

提督(さすが女の子。抱きしめたいですね、うん)

提督(唇がいやにセクシーで、なんだか変な気分になってしまいそうです)

提督(……って、いかんですよね。駆逐艦談義に来たんですし。だめ……ですよね?)


 ↓1 だめ? もしくは何かする?

提督(……いきましょう)

提督「えい」ムニュ

川内「っ……」

提督「サイズは平均的ですね。でも、服の上でも充分柔らかい……。これが若さ」

提督「できるだけ長く触りたいものですね」モミモミ

川内「ん……あ、提督?」

提督(はい起きますよねー)

提督「川内さん、おはようございます」ムニュムニュ

提督(それでも揉み続ける私は、本能のまま生きていると思わざるをえません)

川内「な、なにしてるの提督!?」

提督「え? ああ、これはなんていうか、本能的な習性というべきもので。仕方ないのです」ワキワキ

川内「いや、なに開き直ってるの!? あと、手を止めて!」

提督(……どうしましょうか。止めないと、犯罪者決定なのですが)

 ↓1 流れ的に突入か、否かコンマで判定 好感度28なのでそれ以下の数字で突入

【まさかの確率で突入――全部書いたら投下いたしまっ☆

 というわけなので、今日は落ちでこうご期待とのことで】

提督(……ですけど)

川内「て、提督――っ」

提督(嫌そうじゃないですよね)

 手は止めず川内の顔を見つめる提督。
 背もたれに寄りかかった川内は身体を小さく震わせ身体をよじらせるも、それだけ。
 頬を赤くさせ戸惑ったような視線を向け、甘い声をもらす。
 とても嫌がっているようなそれには見えず。
 彼女の隣に座っていた提督は身体を寄せ、彼女の前へと身体を乗り出した。
 服の上から無造作に揉んでいた手の動きを、撫でるようにシフトさせる。

提督「川内さん、止めてほしいんですか?」

川内「んっ、ぁ――だって提督、触り方、が」

提督「触り方が、なんですか?」

 とても止める気にはなれない。
 外で朝っぱらから部下を襲うという、そんな犯罪じみた行動への倫理観はすっかり飛んでいた。
 顔を間近に。襟元から手を入れ、下着の内へ手を。見た目よりは着痩せするのか、手にしっかりと収まる程よいボリュームが手に伝わる。
 触り心地は言うまでもなく。

提督「ほら、止めてほしいならはっきりと言ってみてください」

川内「ふ、ぁっ――て、提督、そこは――あっ!」

 提督が胸の突起をつまむと、川内が身体をぴんと反らせた。
 自分でも大きな声を出してしまったと思ったのだろう。直後にハッとした顔で、川内が口を手で覆う。
 羞恥に悔しそうな目をして提督を睨むも、それは彼女へ愛らしさしか感じさせない。

提督「うーん。川内さん、えっちな子なんですね。外でこんなことされて、乳首触られてこんなに反応するなんて」

川内「ぁ、ん――そんな、こと」

提督「ふふっ。続き、言ってくれませんか?」

 反論しようとしても、喘いでしまうことを隠すために川内はすぐ口を塞いでしまう。
 いじわるだと言いたげな視線に提督は笑みを深める。

提督「まさか否定しませんよね? こんなに固くしているのに……」

川内「うう――っ、ひぁっ」

提督「川内さん?」

 提督が手を止める。
 刺激がなくなり、川内は口を塞いでいた手を外し抗議しようとする。
 が、クスッと笑った提督はそれよりも早く、彼女へと唇を重ねた。

川内「んっ!?」

 顎の下に手を添え、虚をつき口内へ舌を入り込ませる。
 提督の前で見開かれる目。嗜虐心が満たされるのを感じながら、提督は川内へ身体を密着させた。
 間近で、自分の口からもれる彼女の吐息。
 戸惑う彼女の舌を、自らの舌で絡めとり蹂躙する。

提督「ふっ、ん……う」

川内「ふぁっ、ぁ……」

 されるがままの川内。驚愕の色に染まっていた目は徐々にとろんと、快楽に蕩けはじめた。
 怯えたように引っ込めていた舌も無防備に差し出し、脚をもじもじとこすり合わせる。
 手で抵抗することもせず、舌と舌が触れる度ぞくぞくと身体を震わせてしまう。

提督「ぷは……気持ち良いですか?」

川内「はっ、ん、ぁ――」

 口を離し、2人を繋ぐ唾液の糸を舐めとりからかうような口調で問いかける提督。
 が、答える余裕もないほど川内は呆けており、ぼんやりと提督を見るだけ。

提督「……」

 暫しそんな彼女の様子を眺め、川内の頬へと手を添える提督。
 息を整え、再び川内へ顔を間近に近づける。

川内「あっ……♡」

提督「……」ゾクゾク

 川内の甘い吐息。期待を微かに込めた視線。
 直後、彼女の反応を楽しもうと思う僅かな理性も遠慮もなくなった。
 再度キスを交わし、川内の口を思うまま味わう提督。川内の身体から力が抜けたのを見計らい、秘部へと手をやる。

川内「んっ、ふぁっ!」

 大きな反応を見せる川内。
 下着越しだが湿った感触が指に伝わる。キスと胸への愛撫だけで、スカートまで濡れてしまうほどの反応。
 けれど提督はそれをからかうことも考えず、川内を貪る。
 ぐっと川内の頭の後ろへ手をやり彼女を逃さないよう寄せ、割れ目を指で激しく擦る。

川内「ぁ、っ、ふぁっ、ていと、く――んっ!」

 つながった口からくぐもった声をもらし、提督の服を握る川内。
 その目はいまや完全に蕩けきっており、最初は閉じていた脚も徐々に開かれ、今は自ら求めるようにはしたなく開いてしまっている。

提督「っ……そろそろですか? 川内さんが外でイク姿、しっかり見ていてあげますよ」

川内「あっ、提督――っ、あ、あぁ!」

 まるで提督の言葉を待っていたかのように、川内が達する。
 場所を気にせず大きな声を出し、提督にしがみつく川内。
 ビクッと何度か身体を大きく震わせる彼女の顔を、提督はじっと見つめる。
 羞恥はなく、快楽の絶頂に恍惚とする川内。彼女がぐったりと脱力すると提督は頭を撫で、笑みを浮かべた。

提督「服、汚れてしまいましたね。可愛かったですよ、川内さん」

川内「……」ギュッ

提督「川内さん?」

 怒られるのでは、なんて考えていた提督。
 だが川内が見せた反応はそんなものではなく。

川内「提督……♡」

 川内はまるで甘える猫のように、甘ったるい声を出しすりすりと身体をこすりつける。
 上目遣いに提督を見る、目にハートが見えると錯覚してしまいそうな、心酔した表情。

提督(……やってしまいました)

 甘える彼女に口づけで応えつつ、提督は冷静に思った。


 とのことで、コンマと展開で提督さんがハッスルしましたが――
 その流れに乗じ、安価を


 ↓1 川内の好感度上昇値をコンマ判定 (今回は出たコンマの1.5倍の数値上昇)

 ↓2 上官さんの鎮守府で提督が仲良く(意味深)していた艦娘

コンマさんが荒ぶっておられる……
潔く1上昇で。一夜の過ちですな。1だけに

で、親密だったのが青葉さん

↓1で青葉さんの好感度判定。特別といえば特別なので、出たコンマにプラス20。プラス補正を含め、合計50が最低値。

プラス含めて74
結構高め

とのことで、後々青葉さん転属しま


川内「……」
提督「……」

提督「あ、あの……川内さん」

川内「……な、なに? 提督」

提督「本当にごめんなさい。眠ってる川内さんを見たら、つい……」

川内「う……。も、もういいって、提督っ! 私だって、その……」

川内「……抵抗、できなかったから」

提督「……ごめんなさい。さっきまで乱れに乱れ、私に密着して腰を動かしかねない貴方が我に帰って、そして今それを恥ずかしがるような表情で暗に認められて、ムラッとしてしまいました」ペラペラ

川内「言わないで、提督」

提督「は、はいぃ……」

提督「では、その、水に流すということで……」

提督「下着とスカートはどうし――」

川内「やめてって! 私、すごく恥ずかしいんだよ!?」

川内「も、もう……。いきなり襲うんだから」

提督「満更でもなさそうな顔に今また」

川内「提督私の話聞いてる? なんで早口で語り入れようとするの?」

川内「服は、その……拭いたから大丈夫だと思う」

提督「やらしい匂いはしますけどね」

川内「反省してないよね絶対に」

提督「してますっ。すごく、深く。それで川内さんを探していた本題なのですが……駆逐艦談義しませんか?」

川内「する!」

提督(……川内さん、そこで怒りもせず食い付くとは……)

執務室。

川内「はぁ……着替えたら人心地ついたー」

提督「私も、ようやく平穏を保てそうです」

川内「提督割りと危険人物だよね……ま、いっか」

提督「いいんですか」

川内「だって他のみんななら抵抗できそうだし」

提督「それは……確かに」

川内「よいしょ。ん、執務室のソファーいい感じだね」

提督「ええ。いい品です。さて……では、はじめますか」

川内「うん! でも意外だなー。提督も駆逐艦好きなの?」

提督「ええまぁ。かわいいものは好きですよ。川内さんも好きそうですよね」

川内「うん。小さくてかわいくて……いいよね、駆逐艦。この鎮守府にはツンツンした子しかいないけど、それもまた」

提督「ですね。ではお互いに駆逐艦が好きだと分かりましたし……これを」ゴトッ

川内「なにそれ? 何の本?」

提督「艦娘の図鑑とでも言いますか。深海棲艦との戦いの先駆者である他鎮守府のデータですね」

川内「へー、そんなのがあるんだ」

提督「この中からお好みの駆逐艦を一人選んで談義するといたしましょう」

川内「なるほど、分かりやすいね」


↓1 提督の好み
↓2 川内の好み

 補足・ここで挙がった駆逐艦は 青葉転属とともに後々建造されます

安価出しておいて申し訳ないですけれど、朝潮さんは何度か書いてネタ切れといいますか、書くのがアレなので再安価を

 同じく秋月、春雨、五月雨は再安価か下を取る形で。書ける気があまりしないので。今後書けないと思った艦娘は名前を挙げるように致します。

では再度、

↓1 提督さんの好みの駆逐艦


提督「荒潮さんですかね、私は」

川内「ほほう、私は不知火かなぁ」

提督「なるほどなるほど……川内さんはクールというか、ツンとした人がお好きなんですか?」

川内「そうなのかな? うーん……でも好みの系統的にそうなるよね」

川内「あれかも。駆逐艦で、見た目も子供な感じなのにギャップがあって、引かれるのかもしれない」

提督「あぁ、それは分かりますね。私の好みもそうですし」

川内「荒潮……ふむふむ。この子もかわいいね」

提督「ええ。私達はデータしか見てないですけど……それでも、ピンときますね」

川内「いいね、かわいいだけじゃなくて母性というか、お姉さんオーラというか」

提督「ええ。やはりギャップということになるのかもしれませんね」

川内「やっぱり今はプラスアルファが欲しいところだよね」

提督「同意です。駆逐艦の方だからこそ、魅力として強く輝くものもありますし……是非とも、そういった方々をお迎えしたいものです」

川内「私も、のんびりと眺めてたいなぁー。頭撫でたり」

提督「ですねぇ」

提督「というわけで叢雲さん、ここはひとつ私達から撫でられてみませんか?」

叢雲「嫌。っていうか、よく私がいる前で話せたわね」

川内「いる方がワクワクするよね?」

提督「ですよね」

叢雲(……ダメねこの鎮守府)


川内の好感度が5上昇

イベント条件達成。次回から川内のイベント開始。

というわけで、今日はここまで

叢雲「ねえ、司令官」

提督「はい? なんですか?」

叢雲「さっき帰った川内だけど――着替えたとか言ってたけれど、あの子と会った時何かあったのかしら?」

提督「な、ななな、なんでそう思うんですか?」

叢雲「……? 気になったからだけど」

提督「何もないと思いますよ? ええ。気になさらず」フフッ

叢雲「司令官、優雅に決めてるつもりかもしれないけどそれ電話。コップじゃない」

提督「ふふ、怪しいですか? でもこれが私のいつも通りなんですよ。かわいいでしょ!?」

叢雲「普通に心配よ」

叢雲「でもまぁ、そう言うなら気にしないことにするわ」

叢雲(問題なら、今夜の作戦室で何か出るだろうし)

提督「そうですか? ふぅ、良かったです」

叢雲(すごく分かりやすいし……わざとかしら)

提督「では、私は散歩をば」

提督「今日は仕事も終わらせましたし、叢雲さんも自由にお過ごしください」

叢雲「ええ。自由に過ごさせてもらってるけど」

提督「――ですね。執務室のテーブルとソファーでリラックスしてますし」

提督(彼女がお茶飲んで本を読んでると、私と違って絵になりますねぇ……)

提督「って、それ艦娘のデータじゃないですか」

叢雲「読んでも構わないでしょ? 秘書艦として気になるのよ」

提督「いいですけど。私より扱いは丁寧そうですし」

叢雲(あんなこと言ってるのに自分の評価はなにげに低いのよね)

提督「――さて。ではこんどこそ行きますね」

叢雲「ん、行ってらっしゃい」

 鎮守府。廊下。

提督「んーふふ、間宮さんの所行ってみましょうかー」

提督「甘いものは別段好きでもないですけど、美味しいらしいですし」

提督「間宮さん、がっつりめのご飯も作ってくれたりするんでしょうか」

提督「……女の子として、こんな発言は控えるべきですかね」

提督「っていうかそもそも、独り言多くないですかこれ私」

川内「提督? なにぶつぶつ言ってるの?」

提督「あ、川内さん」

提督「これから何をしようか考えていまして。間宮さんのとこに寄ろうかと」

川内「おっ、間食? いいね、私も行こうかな」

提督「へ? いいんですか? また襲われるかもしれませんよ」

川内「襲ったら今度は鉄拳をおみまいするから大丈夫」

提督「そ、それはご遠慮したいですね……」

川内「でしょ。だから平気。さ、行こ?」

提督「しかし口でそう言っていても、実際触られたら何も抵抗できなく――」

川内「……」スタスタ

提督「……。照れ屋さんなんですからっ」

川内「提督ポジティブだよね」


 甘味処間宮。

提督「あぁ、この和風な店構え……現代社会の忘れかけた何かを思い出させてくれます」

川内「いいお店だよね。建造されてから何日かだけど、私も大好きだよ」

提督「やはり日本人である以上、和からは離れられないということですね」

川内「提督おもいっきり外国染みた見た目だけどね」

提督「それはまぁ、そうですけど。パツキン碧眼の麗しい女性ですけれど」

川内「そこまでは言ってない」

間宮「あ、いらっしゃいませ。川内さんに――提督。初めましてですね」

提督「初めまして、間宮さん。挨拶が遅れて申し訳ありません」キリッ

川内(あ、初期提督)

間宮「いえいえ、提督さんも忙しいでしょうし。お会いできて嬉しいです」ニッコリ

提督「彼女は、天使ですね」

川内「提督、色々ちょろすぎ」


 ↓1 間宮さんの初期好感度

27 さすがの胡散臭さ


間宮「あはは……」

川内「ほら引かれてる」

提督「うっ。そ、そんなことないはずです。ね? 間宮さん」

間宮「えっと、お席にどうぞ……」

提督「間違いなく引かれました……」

川内「でしょ? 大人しくしてればいいのに」

提督「しかしそれは嘘というものでしょう。あとでイメージ差に驚愕することうけあいです」

川内「なんでそこだけ律儀なの」

提督「複雑な乙女心です。さ、ここに座りますか。どうぞ、川内さん」

川内「う、うん」

提督「ふっ、こういうところはエスコートしますから。存分に身を任せてください」ドヤァ

川内(これがなければ……)


 30分ほど経過。

提督「はー……ぜんざい、というものを初めて食べたかもしれません」

提督「美味しいものですね。満足感もご飯に負けず劣らずありますし」

間宮「そうですか? そう言ってもらえると、私も嬉しいです」

川内「ごちそうさま、間宮さん。美味しかったよ」

提督「同じくです。ごちそうさまでした」

間宮「はい。こちらこそありがとうございます。食器、片付けますね」

提督「どもです。……これは太ってしまいそうですね」

川内「提督も運動しないとねー。すぐお腹に来るんじゃない?」

提督「自主トレはしてますよ? 効果は分かりませんけど」

川内「あ、そうなの? 提督意外としっかりしてるんだね」

提督「い、意外と?」

 今日はここまでで、落ちま
 短くて申し訳ない

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