モバP「安価で恋愛ゲーム風SS」 (185)

注意 このSSは設定上キャラがアイドルじゃなかったりPがプロデューサーじゃなかったりしますがご了承ください


最初に主人公Pの年齢を決めます
8歳~32歳の中から選んでください

>>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460765979

14

Pの年齢 14歳

次にPの役職を決めます
1 学生
2 その他(あまりに突飛な内容の場合学生になります)

↓2
 

Pの年齢 14歳
Pの役職 アイドル

最後にPの特徴を3つつけます
例(運動神経がいい、頭がいい、イケメンなど)

↓2~4

Pの年齢 14歳
Pの役職 アイドル
Pの特徴 セクハラ癖、不良、右耳辺りに赤いリボン(こだわり)


では大体決まったので始めていきます

ちなみに期間は4月から3月までの1年間で、1ヶ月を4週区切りで時間が経過していくシステムです

 

 
・プロローグ


俺の名前はP。春からこの街に引っ越してきた。

実はこの街、とある超巨大アイドル事務所の社長がまとめていて、そこの事務所と関わりのある人間が多く住んでいる。

俺が何故そこに引っ越したかというと、まあ俺もそこの事務所のアイドルだから、という訳だ。


ちなみに暮らしている家族構成は…


1 1人暮らし
2 2~5人暮らし(できれば構成も)

↓2

 

義母(57)
姉(43)
義妹(36)
妹(13)

 
義母、姉、義理の妹、妹と5人で暮らしている。


さて今日は、こっちに引っ越してきた報告を兼ねて事務所に挨拶にいく日だ。

朝、俺が起きてくると義母さんが挨拶してきた。


義理の母親、つまりは俺と血の繋がっていない父の再婚相手の人なのだが、この人は……

1 パーティー好きのエr…セクシーな人
2 ワイン好きのエロ…妖艶な人
3 普通にいい人

↓2
 

 
義母「あ、おはようPくん」

P「うっす……おはようっす……義母さん……」

義母「今日も早いね。偉い偉い」


義母「朝ごはんもうすぐ出来るから……その前にあの子達起こしてきてくれない?」

P「ああ」

あの子達、というのは姉達のことだ。俺は早速部屋に向かった。

まずは姉の部屋から。


ちなみに俺の姉は……

1 ぐうたらとニートのような生活を夢見るだらしないロリ姉だ
2 眼鏡に異様な執着をみせる姉だ
3 ケーキ作りが趣味で少し天然気味の姉だ
4 普通の姉だ

↓2
 

 
P「姉貴、起きろよ」

姉「うーん……んあ、P……おはよ……」


姉が起きたのを確認した俺はすぐさま次へ向かう。

次は妹の部屋へ。


ちなみに俺の妹は……

1 ふわふわとした口調で話すちょっとぼーっとした妹
2 裁縫もできるしっかりした妹
3 おしゃべり好きで無邪気な妹
4 普通の妹

↓2
 

 
P「おい、朝だぞ寝坊助」

妹「むにゃ……ふぁーい」


あくびをしながら返事をする妹を尻目に次の部屋へ。

最後は義理の妹だ。


ちなみに義理の妹は……

1 自称カワイイ女の子の義妹
2 ホラーやスプラッタな映画が好きな義妹
3 特撮ヒーロー大好きな義妹
4 普通の義妹

↓2
 

 
P「……」バッ

俺は無言で義妹の部屋のカーテンを開いた。

義妹「う、ううん……眩しいよぉ……」

P「もうすぐ飯できるから準備して降りて来いよ」

義妹「はーい……」

我が家の兄妹では俺がいつも一番に起きるため、こうやって朝の目覚まし係となってこいつらを起こして回るのは日常茶飯事となっている。

正直面倒くさいんだが。




朝飯を食った後、俺は義母さんに連れられて事務所にやってきた。

ちなみにアイドルをやっている俺だが、その人気っぷりはというと……


コンマ判定
↓2のコンマが大きければ大きいほどPのアイドルとしてのランクが高い

 

 
結果 アイドルのランク 03



ガチャ


P「おはようございます」

「……はい? えーっと、どちら様? 一応ここ、関係者以外は立ち入り禁止なんだけど」

ちっ……やっぱりかよ。

義母「あのー、一応関係者……っていうか、アイドルやってる子なんですけど」

「えっ!? そ、そうでしたか! それは失礼しました」

義母「いえ、いつものことですので……」

そう、いつものことなのだ。

 

 
自分のルックスがまあ悪くない、という自覚はあった。

アイドルにスカウトされた時は正直驚いたが、せっかくなれたのだからどうせならトップを目指そう!

……そう、最初は意気込んでいた。

だがいざなってみて突きつけられた現実はとても大変なものだった。

俺が入ったアイドル事務所は巨大で、当然所属するアイドルも掃いて捨てる程いる。

ちょっとルックスがいい、程度の個性しかなかった俺はアイドル界のトップどころか事務所の受付の人にすら名前を覚えてもらえないレベルだった。


P「ちっ……」スッ

義母「あっ、ちょっとPくんどこ行くのっ?」

P「別に……俺がいなくても挨拶くらい義母さんだけで済ませられるだろ。どうせ俺なんか底辺だしな」

義母「Pくん……」

P「その辺適当にふらついてるから終わったら電話してくれ」


我ながら子供っぽくてカッコ悪いと思う。

だけど、いつの間にか俺はアイドル活動に対して意欲を失いつつあり、反抗的になっていた。
 

 

P(しかしこの事務所、本当広いな。俺が行ったことある場所なんて、全体のほんの一部なんだな)


勢いであの場から離れたものの、特にいくあてのなかった俺は適当に奥へ奥へと歩いていく。

そうして行き着いた先はレッスンルームらしき部屋だった。


P(へぇ……事務所の中にこんなのもあるのか、流石だな。まあ、俺なんかが使う機会はないんだろうが)

また卑屈なことを考えていると……

「あれ?」

不意に後ろから声がした。振り向くとそこにいたのは……


1 アイドルの島村卯月
2 アイドルの渋谷凛
3 アイドルの本田未央
4 アイドルの……誰だったっけこれ(自由)

↓3
 

 
アイドルの本田未央だった。


P(うお……本物だよ。いつもテレビとかでしか見ないアイドルが生で目の前に……)

未央「えーっと……あなた誰?」

P「あ、俺は……」


未央「もしかしてファンの人かな? 悪いんだけどここは一般の人はきちゃいけないんだ。だから……」

P「……」ムカッ


ああ、またこの反応か。

まあ分かってたさ。分かってたけど……

やっぱり腹立つ!

 

 

P「ああ、ごめんなさい。すぐ出ていくので……でも、その前に……握手だけしてもらっていいですか?」スッ

未央「あ、うん。それくらいなら……」


俺が差し出した手と握手をしようと本田が近づいてきたその瞬間……俺の手は本田の手ではなく、本田のお腹へと伸びた。

プニッ


未央「ひゃうっ!?」

P「んー? 結構お肉乗ってるな。アイドルなんだからスタイルは気をつけた方がいいぞ」

未央「な……な、な……なにすんのいきなりっ!」


「未央ちゃん、大声出してどうしたのっ!?」

未央「あっ! マ、マネージャーさんっ! な、なんかファンの人がいて、それで急にお腹を……」

「ファンの人? それって……あ、アンタ!」

 

 
「やべ、逃げろ」ダダダッ

面倒な展開になりそうだったので(原因は俺だが)俺は脱兎の如くその場から逃げ出した。


「こら待てセクハラ小僧! アンタ未央ちゃんにまで手出したの!? 今度という今度は……」

未央「セ、セクハラ小僧って……? あの人、よく来るファンなの?」

「ああ……あのね。一応あの子はファンじゃなくてここのアイドルなの」

未央「えっ!? そ、そうだったの!? わー、私知らなくてつい……」

「まあ未央ちゃんに比べて有名でもなんでもないし、それはしょうがないわ」

「ただ問題なのは……自分をファンとか一般人呼ばわりした相手に対して、あの子がセクハラで仕返ししてくることなのよね」

未央「だ、だからお腹を……」

 

 
「はぁー、前々から問題視はしてたけどよりにもよって未央ちゃん相手にまでやるとは……」ブツブツ

「大体来てたんなら受付も念のため連絡くらい……あー今日の子は知らなかったっけ……」ブツブツ


未央「あのー、マネージャーさん……?」

「はっ! み、未央ちゃん、本当にごめんね! こんなことになって……あの小僧には見つけ次第すぐにお詫びさせるから! それでどうか……」

未央「んー……もういいよ」

「えっ?」

未央「確かにお腹触られたのはかなりびっくりしたけど……私も失礼なこと言っちゃったみたいだし。お互い様ってことで!」

未央「それより早くレッスンしないと! 次のライブまであんまり時間もないからね!」

「未央ちゃん……ええ子や……」ホロリ

 

 
帰り道、車の中―


義母「……ねえPくん」

P「……」

義母「あなた、私が挨拶してる間にまたセクハラしたでしょ」

P「……」

義母「いい加減それやめないと、そろそろ社会的に抹殺されちゃうよ?」

P「……」

義母「気持ちはわかるけどさ、そんな風に仕返しするんじゃなくて有名になって見返してやろうよ」

P「……」

義母「せっかく事務所があるこの街に引っ越してきたんだし……頑張らないと、ね」

P「……ああ」ボソッ

こうして俺の新生活が幕を開けた。



・本田未央に出会った
 

 
・4月 1週

今日から中学校の新学期が始まる。

俺はアイドルである前にいち中学生なのでもちろん学校にも行く。

義母「新しい学校で、初めての登校だけど大丈夫? 道迷っちゃ駄目よ?」

そんな義母さんの心配もあり、俺はだいぶ時間に余裕を持って家を出た。

少しは迷うかと思ったがそんなこともなく、あっさりと学校に到着。

しかし、校門の前にたち改めて見ると……

P「……やっぱ広いな」

俺の通う中学はとてつもなく広い土地の一角に建っており、同じ土地の中に小学校と高校も一緒に建っている。

ここに通う生徒は、基本的に小学校から高校までエスカレーター式に進学していく組か、あるいは俺のようないわゆる外部からの転校組がほとんどのようだ。

にしてもこの広さ……義母さんは通学中に道に迷わないように、と言ったがむしろこれは学校の中で迷いそうなレベルだ。

さて……時計を見れば始業時間まではまだ随分時間があるようだが……

1 せっかくなのでちょっと散策してみる(場所も)
2 まっすぐ教室に向かう

↓2
 

 
P「せっかくだからちょっと散策してみるか」

軽い好奇心がわいた俺は、校舎に入ると教室がある方角とは逆方向に向かった。

もちろん校内のどこに何があるかなどほぼ把握していないので、明確な目的地があった訳ではない。

そうして何となく歩いていると、とある場所にたどり着いた。

P「えーっとここは……図書室か」

本なんてほとんど読まない俺だが、図書館や図書室は嫌いじゃない。

静かなので、ぐっすり寝られるからだ。

この学校の図書室はどんな感じだろうか。といっても、まだ朝だし開いてないか……

ガラッ

P「お、開いてた」

少しだけ覗いてみるか……そう思い中に入ると……

P(誰かいるな……)

奥の方に見える長机、そのうちの一つの席に一人誰かが座っているのが見えた。


図書室にいたキャラ(中学生限定で)
↓3

あ、一応このSSでははっきり学年が分かるアイドル以外は基本的に年齢通りの新学年という扱いにします
(例 同じ14歳表記ですが飛鳥や蘭子は中2、今回の乃々は不明なので中3)
一応調べてから書きますがミスってたら教えてください

 

こんな朝早くから図書室にいるなんて、変わった奴もいるもんだ。

俺は自分が今この場にいることなど棚にあげて、そんなことを思う。

一方相手方の少女は、俺が入ってきたことにも気づかず読書に夢中に……ん?

いや、なってないぞ……あちらもこっちに気づいたようだ。

本を顔の前で開いているが、そろーっと覗き見るようにこちらの様子を伺っているのが見えた。

それにしても……気にしすぎじゃないか? なにやらすごく睨まれてる……気がする。

俺が奥に進むとその気配は一層強くなり、相手の警戒レベルがどんどん上がっていく。

うーん、これは……


1 挨拶してみる
2 なに見てんだよー
3 気にせず席につく

↓2
 

 
P「おい」

乃々「ふぇっ!?」ビクッ

俺に話しかけられたのがそんなに意外だったのか、声をかけただけでビックリされた。

P「なぁ、なんでさっきからこっち見てんだよ?」

乃々「べ、べべ、別に……み、見てないですけど……」

P「いや見てただろ。まさか気づかれてないと思ってたのか?」

乃々「あうぅ……す、すみません、あの……」

P「いや、別に謝らなくていいけど。ただ見てた理由が知りたいだけで」

乃々「え、えっとぉ……それは……珍しいなって、思って……」

P「珍しい?」

乃々「あ、はい……この時間に私以外に人がきたので……」

ああ、まあそれはそうだろうな。実際、俺もまさか図書室に人がいるなんて思わなかったし。

しかしそれにしてもさっきのは気にしすぎのように見えたが……もしかして俺怖いオーラ出てるか?

1 乃々とお話してみる(内容も)
2 申し訳ないので出て行く
↓3

 
P「ところで何読んでんの?」ズイッ

乃々「えっ……えっと……」

そっとこちらに見せてきた本には『日陰に生きる者』と書かれていた。

P「……面白いのか?」

乃々「ま、まだ読み始めたばっかりだから……」

P「ふぅん……」

乃々「……」

P「……なあ」

乃々「ま、まだ何か……?」

P「さっき俺を見てたのって、物珍しさだけが理由なのか? それにしては気にしすぎにも思えたんだけど」

 
乃々「え……? えっと……」


乃々「ま、まあ後はもりくぼの朝の安らぎの空間を破壊されるかもって心配がありましたけどっていうか現に破壊されてますけど……」ボソボソ

P「え、なんて?」

乃々「い、いえ……あの……あっ、見たことない人だなって思ってました……」

P「あー、なるほどな……まあ当然だ。俺は今日からここに転入してきたんだから」

乃々「えっ……転校生さんだったんですか?」

P「そうだ。今日からよろしくな……あ、俺の名前はP」

思い出したように自己紹介をする。

乃々「あ……もりくぼですけど……」

乃々「えっと……あれ……Pさんは初日の最初っからなんでわざわざ図書室に……?」

P「いや、適当に散策してたらたどり着いただけだ」

乃々「……はぁ」


・森久保乃々に出会った
・乃々の親愛度  0→5

 

そうこうしている内に始業時間となり、俺の新しい学校での生活がスタートした。

先生から特に転校生の紹介のようなものがある訳でもなかったが、去年度まではいなかった人間が一人増えてれば当然周りの奴は気づく。

授業中もキョロキョロとこちらを見る視線と何度も目があった。

しかし、しばらくこんな状態が続くかと思えばそうでもなく、帰りの時間の頃にはすでに俺の存在にみんな慣れている様子だった。

意外と順応性高いなこいつら……そう思いつつふと横を見ると、先ほど見た顔が。


P「あれ、森久保。同じクラスだったんだな」

乃々「え……今頃気づいたんですか……?」

P「ああ。ところでここの奴ら、転校生に対して結構反応薄いのな。なんか慣れてるみたいな……」

乃々「みたいっていうか、実際慣れてるからだと……」

P「そんなにここって転校生多いのか?」

 

 
乃々「はい……えっと、この街ってアイドル事務所の社長さんが仕切ってるじゃないですか」

P「そうだな」

乃々「それでここには芸能関係に携わる人が集まるので……うちの学校にも転校生が多く来るんです」

なるほどな。つまりは俺みたいなパターンがこの学校ではよくあるのか。

乃々「実際、人気アイドルの人達もここには沢山通ってるんですけど……まあ、忙しくてあまり来れてないみたいですけど……」


乃々「あ、それと……うちの学校で認められるとそのままアイドルにスカウトされたりすることもあるらしいので……単純にそれを夢見て転校してくる人もいっぱいいます」

P「へぇ……そんなこともあるのか」


1 森久保はアイドルとか興味ないのか?
2 まあ俺もアイドルなんだけどな
3 うちに通う人気アイドルについて(キャラ指定あり)
4 その他自由


↓2
 

P「そういえばさ」

乃々「……はい?」

P「お前、友達いないのか?」

乃々「な……え? と、突然何を……」

P「いや、だって周りの奴らは友達と集まってどんどん帰っていくけど、お前は全然そんな素振りみせないし」

P「あ、あと朝っぱらからぼっちで図書室いたし」

乃々「ぼ、ぼっちって……」ガーン

乃々「そ、それをいうならPさんも……」

P「俺は今日初めてきたんだぞ! 友達がいる訳ないだろ!」

乃々「そ、そうでした……」

乃々「友達、ですか……」

P「……あれ、もしかしてあんまり触れない方がよかった?」

乃々「いえ、いいんです……ていうか、もりくぼは一人が落ち着くので別に友達なんていなくても平気ですけど……」

1 じゃあぼっち同士友達になろう
2 頑張って友達を作ろう
3 その他自由
↓2

 
P「いや、友達はいた方がいいと思うが」

乃々「……」

P「だってさ、体育の時間で二人組作る時とか、気軽に組める相手もいないと気まずいだろ?」

乃々「……!」ビクッ

P「それに修学旅行とかさ、班分けの時も余り物のとこにいれられたり……」

乃々「……」ガクガク

P(あー、こりゃすでにトラウマをお持ちですわ……)

P「な? やっぱり友達は作っといて損はないぞ」

乃々「で、ですけど、どうすれば……」

P「それは知らんけど」

乃々「ええっ!?」

P「まあどっちにしろ今日はもう下校だ。この続きはまた今度な。その時なんか協力できることがあればするからよ」

乃々「は、はい……」

P「それじゃっ」

・乃々の親愛度 5→8

 


P「さて、今日は始業式くらいしかなかったし、学校が終わるのも早かったな」

P「このまますぐ帰ってもいいが……」


1 事務所に行く
2 どこかに寄り道する(場所も)
3 まっすぐ帰る


↓2
 

 
P「あっ、そういや今日は例の特撮の撮影がAスタジオでやる日だったな」

実は結構特撮が好きな俺は、同じ事務所の先輩が出演してるという理由を口実に(その先輩とは縁もゆかりもない)ちょくちょく現場に潜入している。

P「この後特に予定もないし……よし! 今日も勝手に観に行くか」




撮影現場―


P「おー、やってるやってる」コソッ

スタジオでは丁度ヒーロー達が悪の組織の研究所に乗り込んでドンパチやっているところだった。

P(くぅー、やっぱり戦闘シーンってのは格好いいねー!)

俺がすっかり撮影に魅入っていると……


「うおー! いっけー、レッド! そこだ! やれ! ……ああっ! 危ないぞピンク!」


なんか横でやたら興奮して騒いでるガキがいた。

 

 
P(うるせぇな……テンション上がるのは分かるがもっと静かに見てろよ……俺が集中できないだろ)

その後も色々なシーンの撮影が行われたが、事あるごとにそのガキが騒がしいので俺はしっかりと見学することができなかった。そうこうしてる間に……


「はーい、お疲れ様でーす! 今日の撮影はここまで!」

げっ! もう終わっちまったよ。なんか全然堪能できなかったんだが。それというのも全部……


「はーっ、楽しかった! あっ、あとでサインもらいにいこーっと!」

このガキが終始うるさかったからだ。こうなったら……


1 一言文句を言ってやる
2 特撮好き仲間だし友好的に歩み寄る
3 さっさと帰る

↓2
 

 
P「おい、お前」

光「……えっ?」


P「撮影が見てて楽しいのは分かるが、はしゃぎ過ぎだぞ! おかげで俺が全く楽しめなかった!」

光「そ、そうか……それは悪かった」

P「大体だな、見学するんだったらそれなりのマナーってものがあるだろ!」

光「ううっ……申し訳ないぜー……」

P「まあ、これ以上ガキに怒ってもしょうがないな。次からは気をつけろよ、ガキ」

光「……なっ! ちょ、ちょっと待ってくれ! アタシはガキじゃないぞ!」

P「は? ガキだろ、どうみても。じゃあいくつなんだよ」

光「14だ!」

P「なっ、同い年!? 嘘だろ、絶対小学生だと……」

光「し、失礼なっ! そ、そもそもキミは誰なんだ? キミも14みたいだけど……どこの関係者だ?」

P「お、俺はあそこの人の事務所の後輩で……」チラッ
 

 
光「なにっ!? それは変だぞ……あの人はいつもマネージャーもつけず一人できていると聞いた!」

P「うぐっ」

光「怪しい……怪しいなキミ! まさか……全然関係ない“一般人”なのに入ってきてるんじゃ……」


P「……」イラッ

P「……えい」プニッ


光「うひゃあっ!? ……な、なな、いきなり何をするっ!?」

あ、ついまたセクハラしちゃった。

光「お、おのれ、怪しい上に突然の破廉恥行為……貴様、悪者だなっ!」

P「へっ?」

光「貴様のような悪はこの、ヒーロー南条光が倒してやるっ!」

P(な、なんだか面倒な流れに……)

1 この場から逃げ出す
2 悪役になりきる
3 その他自由

↓3

 
P(ちっ……とりあえずこの騒がしいガキをここから連れ出さないと……もっと大事になったら面倒だ)


P「なるほど……よし、戦ってやってもいいが、少し場所を変えるぞ」

光「なにっ、何故だ?」

P「くくく、俺達がここで戦って、周りの関係ない人たちまで巻き込んでしまってもいいのかな? 正義のヒーローさんよ」

光「はっ、迂闊だった! よ、よし、じゃあ移動しよう」

よし、狙い通り。こういう奴はそういうノリで誘えば乗ってくると思ったぜ。



そして、俺達は人通りの少ないところへ移った。


光「それじゃ……覚悟はいいか、セクハラ怪人!」

いつの間にかセクハラ怪人にされている俺。

 

 
P「待て待て、一回ちょっと落ち着いてくれ。俺は悪者でもセクハラ怪人でもないんだ」

光「ここまできて何を……アタシを惑わす作戦なら通用しないぞ! だって、現にセクハラしてきたじゃないか!」

P「いや、そうだけどそれは……お前が一般人呼ばわりするから……」

光「じゃあ一般人じゃないっていうのか?」

P「ああ! 俺はアイドルだ! それは本当だ!」

光「……それは? じゃあ何が嘘なんだ?」

P「あの先輩の事務所の後輩……ってのも本当だけど……全然知り合いではない……まあ、勝手に観に来てたってことだ」

光「勝手に? やっぱり悪い奴じゃないか」

P「まあ……そうだな、すまん」

これ以上しらばっくれることもできそうにないので、素直に謝る。

 

 
光「……どうして勝手に観に来たんだ?」

P「どうしてって……観たかったからだよ。俺も特撮、好きだからな」

光「そうか……」


P「でも、そうだな。これは悪いことだった。もう現場には二度と来ないから、許してくれないか?」

光「ふむ……改心したのなら、よし!」

P「ありがとな……それじゃ俺はこれで……」


光「ちょっと待った!」

P「え?」クルッ


光「勝手にってのがダメなら、ちゃんと許可を得て見に来ればいいんじゃないだろうか」

P「え……でも、俺知り合いとかいないし……」

光「知り合いならここにいるじゃないか! アタシがな!」

P「え……お前?」
 

 
光「ああ! アタシも一応アイドルで、撮影が見たくて見学に来てたんだ! もちろん無断でなく、な!」

光「アタシが頼めば、きっと君も一緒に観ていいということになると思う! だから……」


P「お前……でも、いいのか? 俺お前に……」

光「始めは敵同士だった相手が改心して味方になるっていうパターンはヒーローものなら定番、だろ?」ニコッ


P「お前……ありがとう! いいやつだな! 名前は?」

光「南条光だ!」

P「そうか、よろしく南条! 俺はPだ」

光「ああ、よろしくP」

P「いやぁ、なんか最初ガキとか言ったのが申し訳ない気分だぜー」


光「……はっ! そうだ! それに関しては許さんぞ! あっ、あとセクハラ! あれも話は別だ! むむむ、やはり一発くらい正義の鉄槌を食らわせろー!」ウガー

P(……しまった。余計なこと掘り返してしまった)


・南条光に出会った
・光の親愛度 0→5
 

 

・4月 2週


学校が始まって1週間ほどたち、そろそろ今の生活にも慣れてきた。

今日も相変わらず起きるのが遅い姉妹達を起こした俺は、朝食を食べ終えるとさっさと学校へ出発した。

姉「相変わらず早いわねー……まるで朝練に行く運動部みたい」

出かけ際姉にそんなことを言われた。

部活……か。今まではずっと帰宅部だったけど新しい学校ではどうするか。

そんなことを考えつつ登校した。

 

 

昼休み―


義母さんの作った弁当を食べようと、カバンを漁りつつふと横を見ると……

乃々「い、いただきます……」ボソッ


森久保がぼっち飯にありつこうとしているところだった。

寂しいやつだなぁ……まあ、俺もなんですけどね!


1 森久保と飯を食う
2 適当なクラスメイトと飯を食う
3 場所を移って飯を食う(場所指定)
4 その他自由

↓2

 

 
さて、適当なグループに入れてもらって飯を食おうかね。


P「ねえ、一緒に食っていい?」

「あ、俺は別にいいけど……」

「俺もいいぞ」

P「サンキュー、じゃあ失礼するぜ」

特に問題なく混ざることができた。



「えーっと、確かPくん……だったよね?」

P「そうだ」

「Pくんさ、顔も結構悪くないし、こんな時期に転校してきたってことはもしかして……」

P「ああ……俺はアイドルを……」

「アイドル目指してこっちきたんでしょ!?」

 

 
P「……いや、俺はもう」

「いやー、気持ちは分かるよ! うちの学校からスカウトされてスターになったアイドルが山ほどいるからね!」

P「だから俺は……」

「でもそう簡単にはいかないよ! なんたってすでにデビューして活躍してるアイドルもここには多くいるしね!」

「それに、Pくんと同じようにアイドル目指して頑張ってるライバルも多いから! なかなか普通の人には難しい道じゃないかな」

P「……」


「でも俺は応援するよ! それで、もしPくんが“一般人”じゃなくったら、その時は一番にサインくれよな!」

P「……おう」イライラ

P(こいつ……殴りたい)←流石に男にセクハラする趣味はない


「他にも何か俺に聞きたいことがあればなんでも聞いてくれよ」

P「そうか……それじゃ」


自由に質問
↓2
 

 
P「眼帯してる女子が通ってるはずなんだが、知らないか?」


「眼帯してる女子? そんなの……あの子しかいないよなあ?」

P「知ってるのか?」

「ああ、早坂さんのことだろ? 知ってるけどどうして?」


1 前に学校で見かけて気になった
2 同じ事務所のアイドルだから気になった
3 可愛かったから気になった
4 その他自由

↓2
 

 
P「いや……そいつ、この間森久保のことじっと見てたから、なんか気になって」

「森久保さん? どうして森久保さんを見てたら君が気になるのさ」

P「だって、もし森久保に興味があるんだったら、森久保の友達になるかも知れないだろ」

「……えっと、Pくんは森久保さんに友達を作ってあげたいの?」

P「ああ、この間話しててそんな感じの流れになったからな」

「……よ、よく分からないけど頑張って」

P「あっ、ていうかお前らが森久保の友達になってやれば?」

「ええっ!? そんな急に言われても……俺達森久保さんのこと全然知らないし……」

P「……そうか」


まあ確かに俺が無理やり誘導して友達にしたところで、実際には何も友情がある訳でもないし、それはそれで森久保がキツイだけか。

だからこそ……森久保に興味を示していたように見えたあの眼帯女……早坂っつったか。

あいつならちゃんと森久保の友達になってくれるかも知れない。

 

 

P「……という訳でだ。今からその早坂ってやつのクラスに行くぞ」

乃々「あうぅ……ほ、ほんとに行くんですか……?」

P「当たり前だろ。あいつならお前の友達になってくれるかもしれないんだから」

乃々「で、でも……そんな急に来られたらあっちも迷惑なんじゃ」

P「おいおい、そんな弱気でいたらいつまでたっても友達なんてできやしないぞ」

乃々「どうせ万年ぼっちですけど……」

P「うだうだ言わず行くぞ! 善は急げ、だ!」グイッ

乃々「あの、急がば回れって言葉も……あうう、引っ張らないでぇ」ズルズル

 

 

P「……着いた。ここが早坂のクラスだ」

乃々「て、ていうか……本当に早坂さんがこっち見てたんですか? Pさんの勘違いじゃ……」

P「いいや、間違いなく見てた! お前が下校していくところを、まじまじと見てたぞ」

乃々「で、でも私、早坂さんとの接点なんてないんですけど……」


P「えーと、眼帯女はっと……おっ、いた。あそこだ」

P「よし、それじゃ……行ってこい!」ドンッ


乃々「……えっ!? いきなり!? もりくぼがですか!?」

P「当然だろ! 友達になるのはお前だぞ」

乃々「え、でも……そんな……あの、まだ心の準備が……」

P「悠長なこと言ってると昼休み終わっちまうぞ。ただ声をかけるだけだ、早く」

乃々「で、でも……あ、あうぅ……むーりぃー」


P「……ったく、しょうがねえな。最初だけついててやるよ」
  

 

そして俺はかなり引け腰になってる森久保を連れて早坂に声をかけにいった。


P「やあ、早坂ってお前だよな」

美玲「……なんだオマエ? 急になんだよ?」

P「俺はP。ちょっとお前に話があってな」

美玲「はなしぃ?」

P「ああ、実は……」


1 いきなり本題に入る
2 まずは違う話題をふる(内容も)

↓2

 

 

P「(少し)付き合ってくれないか?」


美玲「……は? なに?」

P「だから……(少し俺の話に)付き合ってくれないかって言ったんだ」

美玲「な……え? オマエ、ウチをからかってるのか!?」

P「からかってなんかいねえよ。いたって真剣だ」

美玲「う、嘘つけ!」

P「どうして嘘なんかつくんだ。ちょっと(話に)付き合うくらいいいじゃねえか」

美玲「ちょ、ちょっとって……軽く言いやがって……」カアアア

 

 
美玲「大体、なんでウチを選んだ? そんなノリなら別に誰だっていいんだろ!?」


P「いや、お前じゃないとダメだ!」

美玲「ふぇっ!?」ドキッ


P「(森久保を気にしてる)お前を見たとき、(森久保の友達になれるのは)お前しかいない……そう感じたんだ!」

美玲「な、なな……」カアアア


美玲「ふ、ふん! そんな言葉で騙そうったってそうはいかないからな! ……そ、それに! ウチはそっちのことなんにも知らないし!」

P「それはこれからの(森久保との)付き合いで知っていけばいいじゃないか……それじゃダメか?」

美玲「う、ううっ……! で、でもそんな、急に言われても……そういうのってまだ早いっていうか……で、でも興味がない訳じゃ……」ゴニョゴニョ

P「……? すまん、もう少し大きな声で話してくれないか?」ズイッ

美玲「……っ! ち、近寄るなケダモノ! ひ、ひっかくぞっ!」

P「ケダモノって……」

 

 

キーンコーンカーンコーン


P「やべ、チャイムだ……一旦帰るか森久保」

乃々「えっ……? あ、は、はい……」

美玲「ガルルー……」ジー




廊下にて。

P「うーん、なんかすまんな森久保。もっと上手くいくと思ったんだが……思ったより話を聞いてもらえなかったわ」

乃々「いえ……そんなことより……Pさんってもしかして天然タラシさんなんですか?」

P「……? なんの話だ?」

乃々「……なんでもないです」


・早坂美玲に出会った
・美玲の親愛度 0→20

 
 

 

放課後―


さて、今日の授業も全て終わり。

あとは帰るのみとなったけど……


1 事務所に行く
2 どこかに寄り道する(場所も)
3 まっすぐ帰る
4 その他自由

↓3
 

 

P「さて、帰るか……って、ん? あれは……」


いざ校門を出ようとしたところ、目の前に早坂の姿が映った。

P(さっきはろくに話もできなかったしな。一緒に下校しながら話でもするか)

幸い帰る方角も同じだったので、俺はそっと近づいていって早坂に声をかけた。


P「よう、早坂」

美玲「ん? ……って、ぎゃー! 出た!」


P「おい、人を化物みたいにいうな」

 

 
美玲「い、一体何の用だ!」

P「いや、俺んちも同じ方角にあるからさ。途中まで一緒に帰ろうと思って」

美玲「なっ……ま、まさかウチを待ち伏せてたのか!?」

P「そんな訳無いだろ。偶然見かけただけだよ」

美玲「な、ならいいけど……で、でもウ、ウチはオマエと付き合うなんて行ってないからな! 勘違いすんなよ!」ガルルー


ううむ……いまだに俺の話に付き合う気はないのか……なんでそんなに警戒されてるんだ?

ここはひとまず一緒に帰りつつ、早坂の警戒を解いていきたいところだが……



自由行動(ある程度制限はあります)
↓3

 

 

 
P「……」テクテク

美玲「……」テクテク


……ううむ。お互い無言で下校って……これなかなか気まずいな。

しかもかなり距離を開けて歩かれてるし……これもうほとんど一緒に帰ってるとは言えないような……

てかそろそろなんとかしないとこのままお別れになるぞ……でも、話に付き合う気はないって言われたし……

……ええい! 考えても仕方ないな。ここは無理やりでも話を振ってやる。


P「なあ、早坂!」

美玲「ひゃっ!? な、なな、なんだよ!?」


P「お前が森久保を見てた件なんだけど……」

美玲「……へっ? なに、森久保?」

 

 
P「ああ。あれって、やっぱりお前も森久保に興味があるから見てたのか?」

美玲「ちょ、ちょっと、急に何の話だ? ていうか、そもそも……森久保って誰だよ?」

P「なに言ってるんだ、森久保は森久保だよ。ほら、さっき俺の隣にいた奴……知ってるだろ?」

美玲「いや、知らないし! ってか、一緒に下校して……最初の質問がそんなことかよっ! なんなんだオマエ!」

P(あれ……本当に知らないのか? おかしい……確かにあの時こいつは森久保のことを見てた筈なのに……)

そんなことを考えているうちにお別れの時間がやってきた。



美玲「……じゃ、ウチはこっちだから」

P「あ、おう。じゃあな」


美玲「オマエ……なんなんだよ! よく分かんないよ! ばーか!」

別れ際に唐突に罵倒されてしまった。こっちこそ分かんないことだらけだ。



・美玲の親愛度 20→15
 

 
・4月 3週


P「ふああ……すっかり春の陽気って感じだな」

ポカポカとした日差しを浴びながら今日も学校へ向かう俺。


しかし、結局早坂の件はよく分からないままだな。

俺は確かに森久保の方を気にする早坂を見た。しかし早坂本人は、森久保のことなど知らないと言った。

嘘ついてるとは思えなかったし、なにより嘘つく理由もないもんなぁ……


じゃああの時、早坂は森久保を見てたんじゃないとしたら何を見てたんだろうか。

……ていうか、なんで俺こんなに森久保の友達作りに頑張ってるんだろうか。

もっとこう……自分のアイドル活動とか……そういうの頑張った方がいいのではないだろうか。


学校に向かう間、そんなことをずっと考えていた。

 

 
学校―


「Pくんおはよー」

P「おう、おはよう」

「あ、Pくん数学の宿題やってきたー?」

P「あー、やってねえ」

「二時間目だから、それまでにやっときなよー」


新しいクラスにも慣れてきた俺は、段々と話せる奴も増えてきた。

一方の森久保はといえば……


乃々「……」ポツーン

相変わらずであった。


1 森久保とおしゃべり(内容も)
2 クラスメイトとおしゃべり(内容も)
3 その他自由

↓3

 

P「なぁなぁ」

「ん、どうしたの?」

P「お前、前にうちにはアイドルやってる奴が沢山いるって言ってたよな」

「ああ、うん。この中学校にもいるし、隣の高校とか、小学校の方にもいるよ」

P「へぇ……って、小学生にもいるのか」

「今時は小学生アイドルもそんなに珍しいものじゃないさ」

P「そうなのか……」

「それで? それがどうかしたの?」


1 高校生のアイドルについて聞く(内容も)
2 中学生のアイドルについて聞く(内容も)
3 小学生のアイドルについて聞く(内容も)
4 その他自由

↓3
 

 
P「俺と同期の関って名前のアイドルは知ってるか?」

「関さん? ああ、一応知ってるけど……でも、あんまり詳しくはないなあ。彼女自身そんなに有名な訳でもないからね」

P(関の知名度はそれほど高くはないのか……)


「それにしても……同期ってなに? 同級生の間違いじゃないの?」

P「……アイドルの同期って意味だよ」

「……えっ? Pくんいつの間にアイドルになったの?」

P(……まあ、俺の知名度に比べたらよっぽどマシか)

 

 

昼休み。

昼食をいち早く食い終えた俺。

まだまだ時間は残っているが……

1 森久保のところへ
2 早坂に会いに行く
3 関に会いに行く
4 その他自由

↓2

 

 
さっき話題に出したからだろうか。

ふと、関のことが気になった俺は様子を見に行くことにした。

といっても俺と関は同期とはいえ、別段親しい間柄、というわけでもないのだが……まあ細かいことはいいか。



関のクラスにつくと、窓際の席でまだ昼飯を食べている関を見つけたので話しかける。


P「よぉ」

裕美「え? ……っと、P、くん……だっけ?」

P「おう、覚えててくれたか」

裕美「どうしたの? わざわざこっちのクラスまできて……何か用だった?」

P「いや、用っていうか……」


↓3

 

 
P「ただ、関に会いたかっただけだよ」

裕美「えっ、そ、そうなんだ……」


「えっ、なになに!? その人、裕美の彼氏!?」

「うちら、席外した方がいい感じ!? 二人っきりで喋る!?」

何故か突然関と飯を食っていた女子がキャーキャーとはしゃぎだした。


裕美「ちょっ、そんなんじゃないって! この人はただのうちの事務所の同期だから! 余計な気を回さないで!」

裕美「もう……Pくんも。あんまり勘違いされそうな言い方をしないでよ」

P「勘違いってなんのだ?」

裕美「……いや、分かってないならいいや」


その後、俺と関はチャイムの時間までお互いのアイドル活動の近況なんかを話し合った。

……当然、俺に報告できるほどの活動などほぼ皆無だった訳だが。


・関裕美に出会った
・関の親愛度  初期評価3→8
 

 
放課後―


さて、今日の授業も全て終わり。

あとは帰るのみとなったけど……


1 事務所に行く
2 どこかに寄り道する(場所も)
3 まっすぐ帰る
4 その他自由

↓2

 
P「事務所でも寄ってくか……」


なんともなしにそんな気分になったので、俺はいつもの下校ルートを外れ、事務所へと向かった。

実はうちの学校から事務所まではかなり近い。ので、特に用事はなかったが軽い気持ちでやってきた。




「あっ、セクハラ小僧!」

P「……げ」

事務所に入るなりそんな声をかけられる。いつぞやのマネージャーだった。

「アンタ、何しに来たの!?」

P「別に……アイドルが自分の事務所に顔出すくらいいいだろ」

「そりゃそうだけど……どうせ用事なんかないんでしょ? さっさと帰りなさい」

P「なんだよ……今日はやけに強くあたるな」

「だって、実は今も……」


未央「マネージャーさん? どうしましたー?」
 

 

「……ああ、きちゃった……」

P「……本田未央」

「未央ちゃんとアンタを会わせたくなかったのに……」

未央「あれ? 君は確か……そうだ! セクハラくん!」

誰がセクハラくんだ……俺か。


「あっ、そうだ! アンタ、どうせ未央ちゃんにあの時のこと謝ってないでしょ! 今、ちゃんと謝りなさい!」

未央「だから、それはもういいってー」



1 謝る
2 セクハラされる方が悪い
3 その他自由

↓2

 

 
P「あー、あの時はその……悪かった」

「ごめんなさい、でしょ!」

未央「いいってば! あはは、私もあの時君のことファンだとか勘違いしてごめんね! 君も私と同じアイドルだったんだねー」

P「……ああ、一応な」

「まあ、同じアイドルでも未央ちゃんとアンタじゃ月とすっぽんだけどね」

P「うるせー」

未央「まあまあ、まだまだこれからだよ! 私だってちょっと前までは全然ダメダメだったんだから」

未央「まあ同じ事務所の仲間として、これからよろしくね!」スッ

そういって本田は俺に手を差し出してきた。

俺もそれに応えるべく手を出そうとする。

「……またお腹触ったら承知しないわよ」

P「流石にしねえよ」


マネージャーに釘を刺されながらも、今度こそ俺と本田は握手を交わした。

 

 

「それじゃ、そろそろ行くわよ未央ちゃん」

未央「あ、うん。それじゃ、またね!」


俺に手を振りながら事務所の奥へと入っていこうとする本田とマネージャー。

それを俺は……


1 手を振って見送った
2 呼び止めた
3 その他自由

↓2

 

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