提督「安価で艦娘を拷問しよう」 (217)

提督「最近は鎮守府も平和で建造や泥の日課ばかりである」

提督「母港も満杯だしタダ飯を食わしておくのも資源の無駄だ」

提督「ということで、艦娘を拷問して解体しよう。あ、拷問は趣味だ」

吹雪「」テクテク

提督「あそこにいるのは、吹雪……」

提督「とりあえず>>3しよう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460744471

ミムラ

提督「ミムラってなんか知らんので検索したが、二穴拷問でいいのか?」

吹雪「あ、司令官!」

提督「とりあえず寝かせるか。腹パンで」ドゴゥ!

吹雪「ぐげ……し、司令官??」

提督「パンツ脱がせないとな……って、随分エロいの履いてるな」

吹雪「げふ、げふ、え?え?」

提督「ツバでもつけて、えいっ!」グシャグシャグシャ

吹雪「ぐが、が、が、痛い、痛いよぉおおお!」

提督「うわ、汚いのいっぱい手についちゃった。子宮も出ちゃった」

吹雪「ゲボ、ゴボ、助けて……」

提督「もう使えそうにないから、解体なっと……次は……あれは矢矧か……」

提督「>>7しよう」

2レスより遠いとダレやすいから、安価下とかにするのを勧める

>>5
安価でSSはじめてなので、すみません。なら、それで~
ひとまず寝落ちするまで続けます。起きて、残ってたら続けます。

依頼だしてこいよ

期待

暇なんで自演でもします

提督「幸いにも、うちの鎮守府のアイテム屋は危ないクスリの在庫も豊富なんだよな」

矢矧「あら提督、今日はどんな戦略を立てるの?」

提督「うん、ちょっとこっちに来てくれないか」

矢矧「なあに、私にも任務に参加させてくれるの」

提督「まあ、任務といえば、任務かもな」プスッ

矢矧「ぐぇ……!」

提督「しまった。運ぶ手間考えてなかった。ひとまず執務室の段ボールの中にでも」ズルズル

(一週間後)

提督「矢矧~ごきげんよう」

矢矧「ひぎゅ、ぎゅぶ、ぎゅえ、ええええ」

提督「うは、アヘ顔で垂れ流しで、汚いなあ」

矢矧「てひとく!くしゅり!おくしゅり、くらしゃいいいいん!ひいいいい!」

提督「魚雷5、6本だとかなんとかいってるけど、注射2、3本でこれだもんな」

矢矧「あ、あがのがたを、け、けいじゅ、じゅひいいい!!くしゅりいい!!」

提督「はいはい、今日は大盛りであげるよ~」プスッ

矢矧「ぎゅひ、ひだん、ぎゅひ!しじゅむ!ぎゅひ、ひ、ひっ!」ガクガクプシャー……バタッ

提督「電話っと……おーい明石ぃ、資源ゴミ回収しに来てくれ~」

提督「さて、もっと解体していくわけだが一人だと疲れるなあ。秘書艦に手伝って貰おう」

提督「独断と偏見で、比叡・隼鷹・妙高・青葉のうちの誰かだ。一番最初のレスで決定ということで」

その上で、次に解体する艦娘と方法>>18

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira106382.png
[ゴンベッサ・先原直樹]

ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県ssの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると自称し、物議を呼んだ。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

1990年3月30日生 岡山県津山市出身 血液型B型
実家の住所 岡山県津山市大田277-1 電話番号0868-27-1823

騒動から二年以上経った現在も自分のヲチスレに粘着し、監視を続けていることが判明。
【都道府県SS】ゴンベッサ総合★8【先原直樹】→ http://goo.gl/ER3pu5

再安価>>32

木曾をノコギリで物理的に解体

>>32
ようやく拷問らしくなってきた。
で、手伝ってくれる秘書艦を選んでくれ。

青葉

>>34
りょーかい

青葉「提督、青葉見ちゃいました」

提督「まさかお前、俺のPCの秘蔵のロリ画像を? 安心しろ、すべて合法だ」

青葉「ええ、まあそれもドン引きなんですけど……提督が一人で解体しているところです」

青葉「一人じゃ大変ですよね。撮影OKならいくらでも手伝いますよ」

提督「そうか。だが、俺はまだまったく本気を出してないぞ。耐えられるか?」

青葉「へへ、もちろんです!衝撃の瞬間を撮影できるなら協力は惜しみません」

提督「そうか、ならば次は誰を?」

青葉「あ、ちょうどダブってる木曽が……」

木曽「むぐ、提督!これは、なんだ、なんだというんだ」バタバタ

提督「くそ、往生際の悪い。青葉、しっかり押さえておけよ」

青葉「任せて下さい。なんなら、二三発殴って黙らせます?」

提督「大人しい人形を解体してもつまらないじゃないか」

青葉「わかってますね~、あ、ノコギリそこに置いてます」

提督「これは、さび付いて切れ味の悪そうな。青葉は賢いなあ」

青葉「きょーしゅくです! どこからでもやっちゃってください」

木曽「アリじゃない、ナシだ、ナシだ。やめろ、やめてくれー」

提督「じゃ、右足からいくか。おお、思った以上に切れ味が悪い」ギコギコ

木曽「ぎええ!涼しくない!やめろ、俺にそんなことしないでくれー」

青葉「まあまあ、観念して下さいよ」

提督「30分もかかってようやく、右足を切断できた」

木曽「ぎいいい、足ぃいいい、俺の足ぃいい」

青葉「まだ、全然、元気ですね?」

提督「このまま、手足全部いっちゃうか」ギコギコ

青葉「う~ん、いいダルマですね。撮影しがいがあります」パシャパシャ

木曽「やめろ、撮るな、撮るなあああ」

提督「おいおい、あまり這いずり回るなよ、執務室の床が血だらけだ」ハアハア

青葉「ダルマ女で興奮するなんて提督も相当なマニアですね」

提督「まだまだ序の口だろう。次は乳房をいこう」

青葉「はい、じゃあ服をひんむいちゃいましょう」

木曽「やめろ、やめろ、やめろーー恥ずかしい、許して,許してえ、助けて、勘弁してー」

青葉「あらら、いつもの乱暴な口調はやっぱりキャラをつくってたんですね」

提督「中二病は恥ずかしいなあ。じゃ、青葉、根元からいくから乳房を上に引っ張ってくれ」ギコギコ

提督「脂肪の塊だから、切りにくいな」

青葉「飛び散って、手がベタベタですね」

木曽「やだ、やだ、やだーー!俺の、俺のおっぱいいい!助けて、助けて、天龍ぅうう、龍田あああ」

青葉「はいはい、必死で仲間を呼ぶ艦娘の泣き顔頂きました~」パシャパシャ

提督「いよいよ、首を切り落とすだけになった」

木曽「許して……お願い、お願いです……お医者さん、呼んで……」

青葉「まだ、助かる気みたいですよ?」

提督「そこで、秘蔵の竹ノコギリを使おうと思う」

青葉「それは、竹でできた、全然切れなくてずっと苦しむってやつですよね?」

提督「解説ごくろう。その通りだ」

青葉「じゃ、青葉からいかせていただきますね!」ギーコギーコ

木曽「ひぎゃう、やめ、やめて、お願い、もっと楽に解体して」

提督「解体が楽なわけないだろ、俺たちも疲れてるんだよ」ゲラゲラ

木曽「いやあ、俺、もう痛いのやああ、やだ、やだ……早く、早く解体してええ」ジョロロ

提督「うわ、この後の及んで、まだ失禁か。汚いなもう。おい、青葉、間宮で休憩してからにしようか」

木曽「え、鋸、俺の首に鋸、そのまま、やだ、痛いのやああ……」

青葉「はいはい、提督、おごってくれるんですか?」

提督「ああ、一番安いヤツな」

木曽「やら、やらあああ!いたい、いたいよおおおお!早く、早く解体ぃいいいいい!!!!」

青葉「結局、解体作業が終わったのは翌朝でした」

青葉「おはよーございます。提督、今日は誰にしましょう?」

提督「あそこを歩いてる鹿島にしよう」

青葉「はいはい、方法は?」

>>42

箱に詰めてプレス機でジワジワと圧縮

青葉「あの提督? 鹿島ってダブってましたっけ?」

提督「いや、こいつだけだな」

青葉「ダブりを整理してるんですよね?」

提督「そうだな」

鹿島「ですよね? 提督さん。私が解体って間違いですよね」

提督「いや、解体するよ」

青葉「話が見えないんですけど?」

提督「だからさ、うちの鎮守府コンビニもないに無駄飯喰らうヤツを置いておく義理ないだろ」ドゴゥ

鹿島「きゃあっ!そんな、わ、私だって艦娘です。演習の経験値だって、私がいれば……」

提督「うるせえな。なんでもいいから、理不尽な理由で解体したいんだよ」ボコボコ

鹿島「いや、いや……いうこと聞くから殴らないでください」

提督「急に素直だな。じゃあ、そこの段ボールに入れ」

青葉「あの提督? 鹿島ってダブってましたっけ?」

提督「いや、こいつだけだな」

青葉「ダブりを整理してるんですよね?」

提督「そうだな」

鹿島「ですよね? 提督さん。私が解体って間違いですよね」

提督「いや、解体するよ」

青葉「話が見えないんですけど?」

提督「だからさ、うちの鎮守府コンビニもないに無駄飯喰らうヤツを置いておく義理ないだろ」ドゴゥ

鹿島「きゃあっ!そんな、わ、私だって艦娘です。演習の経験値だって、私がいれば……」

提督「うるせえな。なんでもいいから、理不尽な理由で解体したいんだよ」ボコボコ

鹿島「いや、いや……いうこと聞くから殴らないでください」

提督「急に素直だな。じゃあ、そこの段ボールに入れ」

鹿島「はいっ……んん、なに、この段ボール。すごく臭くて、変な液体で汚れてる?」

提督「ああ、矢矧を入れてたやつだからな。とっとと入らないと、また殴られるぞ」

鹿島「うう、こんな……」

青葉「さて、プレス機は工廠ですかね?」

提督「よし、台車に乗せて運ぼう」

夕張「はーい、提督。なにか用?」

提督「ああ、なんかでっかーいプレス機があったよな。ちょっと貸してくれよ」

夕張「プレス機ならあるけど……なんに使うの? ああ……」

提督「ボタンが多くて、よくわかんないな。操作を任せてもいいか?」

夕張「ええ、艦娘の圧縮に関するデータは興味あるわね」

青葉「じゃ、セットしますね。提督、そっち持って下さい。なんか、随分と大人しいですね」

提督「震えてるんだろ。おーい、鹿島。最後になにかいいたいことがあったら、今のうちにな」

鹿島「ごめんなさい。ごめんなさい。やだ、やだ、やだ。冷たい、この箱の中、冷たい……」

夕張「じゃ、始めるわよ」グィーン

メキ
メキメキ
メキメキメキ
メキメキメキメキ
メキメキメキメキメキ

提督「これ、最終的にどんな形になるんだ?」

夕張「前後左右から圧縮してるから、箱と同じ形ね」

青葉「運びやすくていいですねー」

メキ
メキメキ
メキメキメキ
メキメキメキメキ
メキメキメキメキメキ

提督「いい音だな~」ハアハア

青葉「いい音ですね~」ハアハア

夕張「データ、データ」ハアハア

メキ
メキメキ
メキメキメキ
メキメキメキメキ
メキメキメキメキメキ
メキメキメキメキメキメキ
メキメキメキメキメキメキメキ

提督「箱から、よくわからん液体がしみ出してるな」ハアハア

青葉「ひどい油漏れですね」ハアハア

夕張「清掃のことを考えると改良の余地ありね」ハアハア

夕張「そろそろいいわよ」

青葉「箱から取り出してみましょう……あれ?」

提督「ええ……」

夕張「どうしたの?なにか問題?」

青葉「顔が……」

提督「思ったのと違う」

青葉「箱形になってるけど、どこが顔かわからず、グッチャグチャです」

提督「期待外れだぞ、夕張」

青葉「興奮して損しました! 提督、くやしいので、今からメチャクチャセックスしましょう」

提督「ああ、そうしよう。ほんと期待外れだよ、夕張」プンプン

青葉「もう、データはバッチリだから、次は大丈夫よー」

よくわからないけど、メチャクチャにサカりながら、次の艦娘と方法>>47

きそ

浮浪者に輪姦させる

>>48
木曽は、もう解体済み。
なるべく性交重視じゃない拷問で

最安価>>50

金剛
じっくりすり潰し

お待たせ。

提督「すり潰しか。これは、難しいぞ」

青葉「鳳翔さんから借りてきました」

提督「って、ニンニク絞り器と山芋をするヤツか。人間サイズじゃ無理だな。だいいち、じっくりすり潰すとなると、どれだけ時間がかかるのやら」

青葉「諦めますか?」

提督「いや、諦めない。あの提督ラブ勢の筆頭が何隻もいるなんて耐えきれないんだ」

青葉「モテモテでいいじゃないですか」

提督「金剛になった艦娘の特性で言ってるだけで、絶対に本心じゃないからムカつくんだよ」

青葉「はあ……とりあえず、取材に出てますからアイデアがまとまったら呼んでください」

その夜

青葉「青葉、入りまーす。って、金剛型姉妹のダブりでレベル1のままのが全員集合? あれ、金剛さんだけいないですね?」

提督「そこのドラム缶が気にならないか?」

青葉「ふむふむ、後ろ手に縛られた金剛さんが入ってますねえ」パシャパシャ

提督「……というわけで、比叡、榛名、霧島。先ほどの説明を復唱して貰おうか」

「……」

提督「比叡、説明するんだ」

比叡「ヒエッ……はい。金剛お姉様にすれば、3人の解体は延期すると」

提督「榛名、なにをするんだ」

榛名「ドラム缶に入ってる、お姉様をすり潰します……う、うう……」

提督「どうやって?」

霧島「その、巨大な木の棒で」

提督「ということだ、わかってるな金剛」

金剛「イ、イエース……比叡、榛名、霧島。提督は、約束は守る人ネー。だから、私のぶんも頑張って、生きて……グスッ」

青葉「へえ~美しい姉妹愛ですね。ここは動画も撮影しておきますね」

提督「では、始めたまえ」

ドス
ドスドス
ドスドスドス

金剛「あぁあっ!あぁあっ!あぁあっ!Shit!Shit!Shit!」

比叡「お姉様……グスッ」

榛名「許して、許して」

霧島「……」

金剛「ウウ……ハウッハウッ……みんな、私のぶんも幸せ……にギィッ!」

青葉「いくら理屈で納得しようとしても、本能は隠せませんね。ドラム缶がガタガタ揺れてますよ」

提督「ポキポキ、骨の折れる音がしているものなあ。相当痛いだろう」

青葉「自分が生き延びたいために、大好きなお姉様に地獄の苦しみを味わせるなんて……ねえ、比叡さん。今の気持ちをカメラに向かってどうぞ~」

比叡「お姉様、お姉様、比叡もすぐに……」

榛名「榛名も地獄に堕ちます、きっと」

霧島「目をつぶって、なにも考えない……」

青葉「まあ、今の状況が地獄みたいなものですけどね~」

3時間後

青葉「う~ん、まだ全然、すり潰しになってないですね。アザだらけで血を吐いてますけど、人間の形してますね。戦艦は丈夫ですね」

金剛「んぐぐ、グググ……ゴボ、ゴホ」

提督「ふむ、お前たち。手を抜いてるな」

榛名「そんな、手抜きなんて……」

提督「金剛、お前からも、お願いするんだ」

金剛「oh……ワタシは幸せだったネー。もう、十分。早く、早く、すり潰して、解体するネー。また、きっとどこかで会えるネー」

「……」

ドス
ドスドス
ドスドスドス
ドスドスドスドス
ドスドスドスドスドス
ドスドスドスドスドスドス
グッチャグッチャグッチャグッチャグッチャ

青葉「おお、ようやく肉のすり潰される音になってきましたね~」

金剛「ゴボゲボゴロゴボ!oh!NOOOOOO!!!グボッグエッグギーッ!ギャアアアアア!!」

さらに2時間

金剛「ゴボ、ゴオオ!オゴオオオ!妹たちはあ、ワタシが守るネーエエエエ!!」

青葉「まだ、生きて叫んでますよ。よく疲れないものですね」

提督「姉妹愛も美しくなってきたなあ」

比叡「お姉様、お願い。もう、死んで、お願い、死んで」

榛名「なんで、なんで生きてるの?死んで、死んでよーーーッ」

霧島「お願いッ!いい加減に……私たちの精神が、耐えられない」

青葉「エゴイズムって魅力的ですね~」

青葉「さて、それから数時間。ようやく理想的なミンチが出来上がったのです」

提督「3人とも、ご苦労だったな」

比叡「お、お姉様」

榛名「許して、許して……」

青葉「うはあ、人の形も残ってない。ふんふん~」

提督「……では、明石・夕張。3人を工廠へ」

霧島「……? どういうことです?」

提督「おい、こんなに時間を浪費して。手を抜いていなかったというつもりか? 最初の命令通り。手抜きをしたから、お前らも解体だよ。安心しろ、ちゃんと工廠で苦しまないようにしてやるよ」

比叡「そ、そんな。じゃ、私はなんで、お姉様を。お姉様、お姉様、お姉様、ああ、はああ、ははは!はは!はははーーーー!!」

青葉「ああ、壊れちゃいましたね」

明石「ま、壊れても解体には影響ありませんから。連れて行きますね」

提督「ああ、ご苦労」

青葉「ふーん、いつも出撃させてるレベル99のほうも、あんなになっちゃうんですかね~」

提督「多分な。で、青葉。このミンチを鳳翔のところに運んでおいてくれ」

青葉「なんに使うんです?」

提督「明日は、金曜日だからカレーの日だ」

青葉「いやー、金剛カレー、思いのほか美味でしたね」

提督「しかし、中身を知ってるからといって食堂で発情してスカートに手を突っ込みながら、カレーをかきこむのはどうかと思ったぞ」

青葉「あちゃー、バレてました? セックスします?」

提督「その前に、次に解体する艦娘を決めよう」

青葉「ふーん、ダブってる艦娘優先ですよね~」

艦娘+解体方法の希望も>>58

皐月ちゃんを椅子にしばりつけて過冷却水で左手を凍らせて
その左手をトンカチで割る
右脚はテーブルソーで切断する

あとは腹部を刺殺

皐月「司令官、ボクに特別な仕事ってなんだい? この椅子に座ってればいいのかい?」

提督「ああ、ちょっと痛いかもしれないが。痛いときは痛いといってくれていいぞ」

皐月「ふーん、なんだかわからないけど、椅子に縛られてどうするんだい?」

提督「じきにわかるさ。夕張、頼む」

夕張「はいはーい。今日は液体窒素を準備しました」ジュワジュワジュワ

皐月「なんだい、この液体は。ああ、つぅっ……!痛い、痛い、熱い、熱い、熱いいいいいい!!!」

青葉「冷たいのに、熱い??」

提督「凍傷になると、逆に熱く感じるのさ」

青葉「ふーん、勉強になりますね。にしても、駆逐艦の苦悶の表情は、いいですね~」パシャパシャ

皐月「痛いよ、痛いよ、痛いよ、司令官!痛ったいじゃんかさぁ!」

夕張「いい感じに凍結しましたよ」

提督「ふむ……じゃ、右足も準備を」

明石「はい、今セットしますね」

皐月「痛いよ、痛いよ、司令官!ねえ、痛いってば。まだ続くの?ちょっと痛さがヤバいんだけど。なに、その機械。ちょ、まだ痛いの続くの?」

青葉「じゃ、青葉、手のほういきますから、明石さん。足をお願いします」

明石「はい。さっそくですが、スイッチ入れますね」

青葉「よーし、もう砕ける痛みはないと思うから、安心ですよ~」

キュイイイイン ガッツンガッツン

皐月「ぎええええ!足、足、ボクの足があああ!!こんなの、こんなの、どこの海域でもなかったあッ!がああ!手、手えええええ!!!」

青葉「いやいや、毎日、出撃した艦娘のうち何人かは手足が吹き飛んで戻ってくるじゃないですか~。なにをいってるんですか?」

皐月「ヒギイイ!いいいい!いだい、いだい、いだいよぉおおお!!!見るな、見るなあああ!!いだいいいいい!!!」ジョロジョロジョロ

提督「あ~、予想通りとはいえ失禁しちゃった」

皐月「うそ、オシッコ勝手にィ……見るなあああ!あぎゃあああ!!!」

夕張「じゃ、お腹もいっちゃいましょうね」ドス

皐月「ぐ、ぎゅえ、お腹、ああ、ボクの内蔵!引きずり出さないでええ~」

青葉「さて、皐月ちゃん、自分の内蔵をネックレスにしてもらって、素敵ですね~」パシャパシャ

提督「皐月の手のかき氷もなかなかの味だな。塩味が新鮮だ」

皐月「ヒュー、ヒュー、ヒューマジで、マジで死ぬ…… ボクの出番、終わり……?」

青葉「意外にあっさりでしたね?」

提督「長く苦しめるって難しいな、意外に……」

青葉「次はどうします?」

提督「誰か、さらし者にしてみたいな」

青葉「じゃあ、艦娘を選んでください」

>>63

榛名
気を失ったり狂ったりしないように精神安定剤を投与した上で
手足の先端からグラインダーで削っていく

描写がちょっと雑であんまり興奮しないな……
荒らしに負けず続けるのは偉い

>>63
>>64
すいません、安価スレはじめてなんで。
乱雑にならないように、自分のペースで進めますです。

提督「そうそう、ダブってる榛名。両方とも、レベリングしちゃったんだ」

提督「当然、改二のほうを残して処分だな」

青葉「というわけで、その日の朝。非番の艦娘たち全員に集合がかけられました」

提督「これから、残念かつ重大な通達があるので、心して聞くように」

ザワザワ……

提督「大本営からの緊急電によれば、この鎮守府にスパイがいることが発覚した」

ザワザワ……

提督「そのスパイは恥知らずにも、艦娘に志願する以前より、深海棲艦と内通。数々の作戦において内部情報を漏らし、サボタージュを行ったという」

ザワザワ……

提督「諸君ら、あるいは諸君らの仲間も参加し散っていった、鉄底海峡。あの膨大な犠牲も、そのスパイの活躍に起因するものだとされている。そんな卑劣な輩が!諸君らの仲間の仮面を被り!この鎮守府に潜み、新たな陰謀を計画していたのである」

天龍「そんな、許せねえ……」

赤城「なんて、卑怯なのでしょう」

曙「クソ提督!そいつは誰なのよ」

摩耶「はやく、いえッ!」

提督「そ、それは……」

青葉「うわ~、昨晩、二人で考えた安いシナリオなのに、みんな本気にしてるよ。なんてプロパガンダ?」

提督「それは……榛名、お前だ」

榛名「え、え、やだ……提督? あの、榛名は?」

提督「いいんだ榛名。俺もすっかり騙されていたよ。お前は、まだ改二になれないダブり艦にも拘わらず、随分と努力していると思っていたのだが……」

榛名「て、提督、ですから!榛名は!」

提督「いいんだ。もう、いいんだ……」

青葉「あれ、提督。ガチ泣き? 演技……だよね?」

大淀「ええ、では私から説明を。みなさん、まずは落ち着いてください。ここは秩序ある鎮守府ですからリンチは許されません」

大淀「榛名への処置は、海軍軍法会議法に基づいて行われます。内地であれば、法務官の到着を待つところですが、当鎮守府では特設軍法会議の設置が認められています。すなわち、取り調べと開催、処罰の権限は提督に一任されております。提督、どのような進行を行うか、ご説明を」

提督「まず榛名に質問を。お前は、艦娘に志願する以前より、深海棲艦のスパイだったことを認めるか?」

榛名「ですから、違います!榛名は!」

提督「聞いての通りだ。本人が罪を認めていない以上、即時に処罰などできない。まずは、
動機および実態の解明のために取り調べを行いたいと思う」

大淀「ここは前線ですから、取り調べの方法も、提督に一任されております」

提督「では、これまで私が見てきた先例に従いたい。容疑者・榛名の身柄を拘束し、鎮守府中庭に設置する特別室に拘禁する。取り調べは毎日、朝8時より夜11時まで。当人の自白まで、この処置は続けられる。記録は青葉。看守は明石と夕張。取調官はおって指名するので、各自、心構えをしておくように」

提督「日向、伊勢。榛名を連行してくれ。では、解散。みんなショックだろうが、引き続き任務に備えて訓練を怠らぬように」

榛名「そんな、榛名は!違う、ちがうんです。ちがうーーー」

提督「あ、日向、伊勢。ちょっと待て」

日向「まだなにか?」

提督「榛名の衣服は、天子様から与えられた貴い官給品だ。容疑者に相応しいものではない」

伊勢「ぜんぶ、脱がせろってことね?」

榛名「いや、いや、いやだ。やだ、許して、いやあああーーーー」

ザワザワ……

赤城「なんて、往生際の悪い」

加賀「怒りで気分が高翌揚します」

夕立「性根から腐ってるっぽい」

青葉「というわけで、公式取材……じゃなくて記録係に任命された青葉です。さっそく卑劣なスパイが拘留される特別室にいってみましょう」

青葉「へえ~、ずいぶんと涼しいですね。って、柱に荒縄で縛られているだけ。一応、柱にマジックで特別室とは、書いてありますね」

榛名「あ、青葉……さんッ! お願い。秘書艦のあなたから、提督に伝えてください。これは、なにかの間違いだって」

青葉「へえ~、お偉い戦艦様が、格下の重巡にお願いですか。雨でも降るんでしょうか~」

榛名「お願い。本当に知らないんです。スパイだなんて、そんな……」

龍驤「ほんま、往生際の悪いやっちゃなあ」

青葉「あれ、取り調べって龍驤さんがやるんですか?」

龍驤「結局、提督が艦娘で話合って決めろっていうんや。非番の中では、ウチが一番古株なんで、最初にということや」

榛名「龍驤……さん!お願いです。本当に信じてください!知らないんです!スパイってなんのことか。私が驚いているんです」

龍驤「よ~く深海棲艦に訓練されとるようや。金剛型のお歴々は、どいつもこいつもレズ臭いからの。おおよそ寝技でやられてもうたんと、ちゃうか」

青葉「うわ~、提督と青葉の宣伝工作をみんな信じてます。我ながら、驚いちゃいますね」

龍驤「戦艦様の部屋も調べさせてもろうたんやけど、随分と色々でてくるもんやなあ。バレないと思って気を抜いといたやろ」

青葉「って、英和辞典?」

榛名「それは、私の辞書。それがなにか?」

龍驤「アホんだら!これを使うて、深海棲艦への暗号をつくっとったんやろうが!」

青葉「うわ、龍驤さんとか絶対にノストラダムスの大予言を本気で信じてたタイプですね~」

龍驤「取り調べの時間は命令にあったけど、方法はなにもいわれとらんからなあ……」

ギュイイイイン

青葉「ぐ、グラインダー?」

龍驤「右の指からいくで。喋りとうなったら、いつでもいってええよ」

ギュイイイイイイイイイイイン

榛名「ひ、ひんぎいいいい!!爪、爪、指ぃいいいいいい!!!ぎ、ぎいいいい!!!」

龍驤「もう、人差し指の爪がのうなってもうた。なんか、喋りとうなったか?」

榛名「(ブンブン)ですから、私、知らない、なにも知らないんです」

龍驤「よう訓練されとるな」

ギュイイイイイイイイイイイン

榛名「ぎゅええええええええ!!!ぎゅえええええ!!知らない!知らない!知らないいいいいいい!!!」

龍驤「お前は、スパイや。深海棲艦に身を売った娼婦の類いや」

ギュイイイイイイイイイイイン

榛名「知らない!知らない!知らないいいいいいい!!!!ぎええええ、げえええええええ!!!」

青葉「さてさて、夜11時までの取り調べで、榛名さんの手足の爪はすっかりなくなってしまいました。手の指に至っては第一関節の骨まで見えてます」

龍驤「強情なやっちゃなあ」

青葉「榛名さん……自白したほうが楽ですよ?」

榛名「知らない、知らない、知らない……私、知らない……」

青葉「仕方ありませんね。じゃ、後は明石さんに任せて、今日はお休みなさい」

青葉「こうして、取り調べは何日も続きます。意外に榛名さんは元気です。明石さんが、傷が回復しないように濃度を調整した高速修復材を、毎日投与しているからです」

青葉「食事も、ちゃんと1日2回。犬の皿で熱々の、うどんが出されます。手を使わずに食べるのは大変そうですけど、美味しそうに食べていますよ」

青葉「ただね、脱走の危険もありますから、トイレだけは、その場に垂れ流しです」

一週間後

榛名「ああ、痛い。痛い。痛い。それに、お願いですから、トイレにいかせて下さい」

妙高「今さら、お手洗いなんて。もう一週間も、その場に垂れ流しじゃないですか」

榛名「お願い、お風呂も。お願いします。垂れ流しで、その、肌にこびりついて。かゆいんです、かゆいの……」

妙高「ああ、そんなに下品に尻を地面にこすりつけて……深海棲艦に身を売った者ならではですね。今日も、自白されないのですか?」

榛名「ですから、なにも自白することはないんです。知らないんです。スパイだなんて……」

妙高「仕方ありません」

ギュイイイイイイイイイイイン

榛名「ぎえええええ!ぎゃああああ!!あがあああああ!!あああああ!!!」

妙高「いい加減に降参されないと、本当に死んでしまいますよ。提督にも慈悲はあるでしょうから」

榛名「ああ、知らない。知らないんですうう!!
知らないいいいいい!!」

妙高「もう、手も足も指がなくなっているというのに……このままでは、もっと酷いことになってしまいますよ」

青葉「妙高さんってば、口調は丁寧なのに、エグいですね~。右腕なんてすっかり骨だけになってるじゃないですか……と、あれ、雨?」

妙高「明後日まで、豪雨の予報でしたが。仕方ありません。少し早いですが、終わりにしましょう」

青葉「夜半から、雨はものすごく強くなってきました。発達した低気圧が鎮守府の上空に停滞しているようです。春だというのに、冷たい雨」

青葉「こんばんは~、榛名さん。すごい雨ですね。艦娘でも艤装がなければ人間レベルですから、寒いんじゃないですか?」

榛名「お願い。青葉さん……お願いですから、もう一度、提督に。私は無実だって伝えて。
提督に会わせてください」

青葉「そんなことお願いされても困りますね。
青葉の仕事は記録係ですから~。伝言を伝えるのは仕事じゃありませんし~」

榛名「お願い、寒いの。雨が、寒い。寒いの。
なにか、毛布でもなんでもいいから、下さい」

青葉「それも青葉の仕事じゃないですし。おや、またお漏らしして、股間のあたりだけ、一瞬は暖かくなっているんじゃないですか?」

榛名「いや、いや、いや……いつまで、いつまで、こんなの続くの? お願い、もう耐えられないッ」

青葉「ですから、自白すれば……ああ、じゃあ、青葉の質問にすべて、イエスで答えてくれたら、毛布持ってきますよ」

榛名「も、毛布を?(コクコク)はい、答えます。答えますから。もう、寒いの。手も足も感覚がないの」

青葉「あ~、艦娘って低体温症で死んだりするんでしょうかね~。まあいいや、じゃあ第一問からいきますよ」

榛名「(コクコク)」

青葉「これまで作戦中に、サボタージュと疑われかねない行動を取ったことがありますね?」

榛名「確かに……体調不良で、全力を出し切れない時が。イエス……です」

青葉「日本語以外の言語を用いて、外国人と文書をやりとりしたことがありますね?」

榛名「艦娘になる前に……文通を……イエス」

青葉「ふ~ん、大本営、あるいは提督の許可なく深海棲艦と交渉を行ったこともありますよね」

榛名「それは、前線ではよく……お互いに満身創痍で引き上げる際に大破している艦娘を回収する際には、互いに白旗を揚げることが……イエスです」

青葉「戦場の一般論ではなく、あなた自身が交渉を行ったこともありますね?」

榛名「……あります」

青葉「はいはい、よくできました。じゃあ、毛布を持ってきますよ。まあ、すぐに水を吸って役立たずになりそうですけど、我慢して下さいね」

榛名「あ、ありがとう。おありがとうございます……青葉さん」

翌朝

大淀「……というわけで、最終的に青葉さんの尋問によって、榛名は艦娘になる以前より外国と通牒し、艦娘として鎮守府に着任後にはサボタージュ、深海棲艦との直接の通牒を行ったことを認めました」

天龍「ようやくか……」

龍驤「さすが秘書艦や、ようやりおる」

大淀「では、提督。判決についてですが……」

提督「うむ。取り調べにおいて明らかになったように。榛名は末端のスパイだったと想定できる。しかしながら、自己の欲望のために、
通牒し、サボタージュなどを行ったのは明白だ」

提督「よって、判例に照らし合わせて死刑を妥当であると考える」


ザワザワ……

曙「ちょっと待ってよ、クソ提督」

提督「発言があれば許す」

曙「そいつが、どんなランクのスパイだったかなんて、どうでもいいの。でも、そいつのおかげで大勢の艦娘が轟沈したんでしょ。まさか、殺して楽にして、お終いってわけじゃないわよね?」

提督「曙の意見はもっともだ。そこで、昨日より秘書艦の青葉、大淀なども交え検討を行った」

提督「結論は、死刑の前に十分に懺悔の時間を与えるということだ」

曙「どういうことよ?」

提督「いくらスパイとはいえども、一時は榛名も仲間だったわけだ。そこで、みんなから、
裏切りがどれほど重大なことだったか」

提督「さらに、己の欲望に忠実な行動が、どれほど愚かな者だったか十分に教えてやって欲しい。それが、一度は同じ釜の飯を食った仲間への愛情だと思っている」

大淀「補足しますが……過去の事例では、仲間からの愛ある説諭の最中に、後悔の念に堪えきれずに死亡した事例というのもあります」

ザワザワ……

提督「では、夕刻まで榛名には懺悔の時間を与える。心ある者は説諭を頼む。解散」

青葉「提督が去ってからは、狂乱の時間でした。なにせ、その場にいた艦娘のほとんどが、
榛名めがけて駆け寄ったのですから」

明石「はいはい、グラインダーも、ヤスリもいくらでもありますから、押さないで下さい~」

天龍「ちゃんと反省しろよ、オラあ」

曙「この、クソクソクソ」

那珂「アイドルだって、ファンを裏切ったりはしないんだから」

那智「くそ、手も足もない。乳房だ、乳房から削れ」

羽黒「いえ、この腐りきった割れ目からにしましょう」

榛名「ぐぎえ、げえええ!ほげえええ!!!」

電「じたばたしないのです」

「肉を削れ」「骨を砕け」「歯も削ってしまえ」

青葉「うひゃあ!肉を削られるだけではなく、口の中にグラインダーをぶちこまれて歯を削られるという……想像を絶する痛みですね」

榛名「げ、ぼご、ごばあえあええれ!れへあああああ!げえええあああああ!!ひゃおれえええええ!!ぎええええばあああああああ!!!!!!!!」

青葉「これこそスクープ写真ですね。艦娘が、全裸にひん剥かれて、リンチ……じゃなくて、説諭されて。ピューピューお漏らしどころか、脱糞まで……」

青葉「ここまで無様を晒すんだったら、舌噛んで死ぬとかできたハズなんですけどね~。生き意地が汚いっていうんでしょうか?」

明石「ここまで酷い痛みだと普通は失神するんですけどね。ちゃんと安定剤も投与しておいたんで、死ぬまで、正気ですよ」

榛名「あひゃがあああ!!げぼ、げぼ、殺して、殺して、いっそ殺してえええええ!!!」

青葉「おはあ、さっきまで死刑にガタガタ震えてたのに、自分から殺してなんて、生き恥ですね~。青葉、股間洪水になっちゃいます」

明石「まーそもそも、艦娘なんて血の臭いに酔ってる異常な存在ですしね」

夕立「早く[ピーーー]ばいいっぽい、[ピーーー]、[ピーーー]、[ピーーー]、[ピーーー]!」

天龍「死にやがれ、このクソ。裏切り者。豚、豚、豚」

響「[ピーーー]ばいいさ。売女」

青葉「うひゃあ、すごい光景ですね。肉も骨もすっかり削り落とされて、脳みそまで指突っ込まれてますよ」

榛名「うぎゃひょひゃああ、ひゃあえれれれ、ごばああああああ!!!(ピクピクピク)」

青葉「結局、死刑を執行することもなく、スパイの処分は終了しました。例によって、血の臭いを存分に嗅ぎながら提督と、めちゃくちゃセックスしたのはいうまでもありません」

提督「と、ここまでやっても、まだ母港の枠があんま空いてないな」

青葉「まー、ゆっくりやるしかないんじゃないですか? 次は誰を?」

方法もリクエストがあれば。>>72


榛名のスパイ容疑が冤罪だということを広めて全員に罪悪感を抱かせたうえで
刑の執行に積極的だった曙が怪しいと噂を流し精神的に追い詰める

>>72
了解。処刑方法にリクエストは?

岸まで戻れたら許すと伝えて、重りを付けた状態でプールで溺れさせ岸から長い棒で頭を水面に抑えたり等邪魔をする。
体力が尽きて沈みかけたところで重りが外れて棒による邪魔もやめて希望をいだいたところでピラニアとサメを投入。

>>75
高度だな。うまくアレンジする。
とすると、曙ともう1名を一緒に断罪したいのだが、誰がよい?

>>77

かすみ

>>77
申し訳ない。霞がちょい苦手キャラなので

再安価>>79

満潮

>>79
ごめん、説明不足。
展開の都合で、駆逐以外でお願い。

再再安価>>81

青葉「さて、スパイの摘発も終わって一週間ほどが立ちました。大規模作戦もなく、前線の当鎮守府もまったりムードです」

※今さらですが、内地ではなくパラオ泊地などをイメージしています。

食堂

睦月「ね、やっぱりおかしいよ」

吹雪「うん、わたしもそう思ってるんだ」

夕立「二人で内緒話っぽい?」

睦月「あ、夕立ちゃん」

夕立「友達に隠し事はだめっぽい」

吹雪「そうじゃないけど……」

睦月「ね、夕立ちゃん。例のスパイのことだけど……」

夕立「うん、轟沈した仲間の敵が取れて、うれしいっぽい」

吹雪「それはそうなんだけど」

睦月「夕立ちゃんは、あの榛名さんがスパイだったと本当に思ってる?」

夕立「本人が自白したっぽい。ちゃんと撮影されてるっぽい」

睦月「あの榛名さん、ダブりだから、放置状態でいつも暇そうだったので、何度か話したことがあるの」

夕立「ぽい?」

睦月「いつも、早く平和な時代が来て欲しいっていってた。そのために、艦娘になってからも英語の勉強は続けてるんだって」

吹雪「確かに、前線での深海棲艦との交渉は禁則事項だけど、結構、経験ある艦娘も多いよね。夕立ちゃんもあるでしょ?」

夕立「……確かに、お互いに航行不能の仲間を回収して撤退する時は身振り手振りであるけど」

睦月「言葉が通じたら、交わしちゃうこともあるかもね」

吹雪「それでね、思ったの。実は、あの事件は冤罪で、本当のスパイは別にいるんじゃないかって」

夕立「ぽい?」

吹雪「昨日、司令官とあったんだけど」

=吹雪の回想=

吹雪「あ、司令官。お疲れ様です」

提督「ああ、吹雪。いよいよ改二だな。ここまでよく頑張ってくれた」

吹雪「いいえ、私なんてまだまだ。司令官も
毎日、お忙しそうで。ちゃんと休息はとってくださいね」

提督「ああ。幸いにも秘書艦も優秀なので……」

青葉「提督、ちょっと……」

提督「ああ、すまない。吹雪、また改めて」

青葉「(ボソボソ)」

提督「なに?まだ情報が漏洩している?」

青葉「シッ、まだ大淀さんと私しか知りませんよ」

提督「じゃあ、スパイはどこに?」

吹雪「え、聞こえちゃったけど……スパイは摘発されたんじゃなかったの?」

=回想終わり=


吹雪「……ということなの」

夕立「じゃ、まだ。この中にスパイがいるっぽい?」

睦月「そうだよ、榛名さんを酷い目に遭わせておいて、のうのうと仲間のような顔を」

夕立「夕立、榛名さんに酷い言葉を吐いたっぽい」

睦月「夕立ちゃんが悪いわけじゃないよ」

吹雪「そうだよ……うん、もっと煽った人がいたじゃない」

夕立「……なんか二人とも、言葉がうわすべりしてるっぽい」

夕立「やばい……」

龍田「あら、天龍ちゃん。そんなに残して、食欲ないの?」

天龍「……やばい」

鳳翔「え、赤城さんが、おかわりいらないって? 加賀さんは、食べない? まあ、どうしたんでしょう」

赤城「大変です……」

加賀「ええ、私たちは、とんでもない罪を……」

間宮「あら、電ちゃんも響ちゃんもアイスクリーム食べないの」

電「きょ、今日はいらないのです」

響「危機だ」

「私が、殺した」
「私が煽った」
「私のせいだ」

「このままじゃいけない」
「大変なことになる」

「このままだと、私が罪人になる」

「いや、私は煽ってなんかいない」

「もっと、誰か、ほかの誰か」

「私たちを煽ったヤツがいた」

「はやく、はやくそいつに罪を」

「でなければ……私が殺される」

=夜・執務室=

青葉「というわけで、青葉の宣伝工作は今回も上手くいってます」

提督「前回に続き、恐ろしいプロパガンダ能力だな」

青葉「へへ~、単なる盗撮マニアと思ってました?」

提督「天然なフリをしてビッチだとは思っていたさ」

青葉「へへへ~、提督。着任してから最初は秘書艦を身体だけで選ぼうとしてましたよね」

提督「こんな果てまで飛ばされたんだ。なにか楽しみを見つけないとやってられないさ」

青葉「青葉のメモ帳によると、提督って陸軍出身ですよね?なんで提督やってるんです?」

提督「軍法会議がいやだから」

青葉「ずっと大陸でしたよね。けっこうなことやってたんじゃないですか?」

提督「ま、拷問が趣味になるようなことさ」

提督「それはいいとして、次のスケープゴートは決まってるんだよな?」

青葉「へへ、もちろん。提督も楽しめるはずですよ」

青葉「でも、ちょっと心配なんですけど。あの榛名が冤罪ということになったら、判決を下した提督の責任もできちゃいますよ?」

提督「ちょっと(ゴニョゴニョ)」

青葉「あ~、青葉も同じ計画でした。ほんと相性いいですね」

青葉「嬉しいので、教えちゃいますけど。最近、明石さん、血の臭いに酔いまくって、毎晩、工廠で一人エッチしてますよ。覗きに行きます?」

提督「行こう! 服を着てから」

=数日後・食堂=

赤城「テロリストセンター?」

吹雪「ええ、昨日、提督と大淀さんが話していたんです」

加賀「どういうことかしら?」

睦月「私も聞きました。この鎮守府の中に、密かに、我が国を裏切り深海棲艦に協力する陰謀団が結成されているって……」

吹雪「その目的は、内部の攪乱。いずれは反乱を起こして提督を暗殺した後に、深海棲艦を招きいれる計画なのだと」

加賀「そんな卑劣な計画がッ……」

赤城「先日の、スパイ事件はその攪乱工作だったのでしょう。相当高度な陰謀団ですね」

加賀「納得できます。さほど戦況は厳しくないといえ、この鎮守府は内地に向かう船舶の要衝ですから」

夕立「……ぽい」

天龍「そうだったのか」

電「なのです」

響「許せないな」

「陰謀団のメンバーは誰なんだ……?」

鳳翔「あら、みなさん。今日は、まだおかわりなんですか?」

青葉「スケープゴートが決まるまで、あと数日ですねえ」

=更に数日後・食堂=

龍驤「おい、駆逐のガキ」

曙「何?何か用?」

龍驤「用があるから、声をかけとるんや」

曙「私、用が思いつかないけど」

潮「ひゃ、曙ちゃん。あの人、空母だよ。軽だけど……」

龍驤「なんぞ、いうたか?」

潮「ひゃ、ひゃああ」

曙「用があるなら、ここでどうぞ」

龍驤「ちょい、ツラを貸して欲しいんや」

曙「おあいにく様。貸すほど余っていないの」

龍驤「はああ?」

ザワザワ

吹雪「あれ、龍驤さん。どうしたのかな?机まで蹴っ飛ばして、食器が吹き飛んでる」

龍驤「ボロが出るのが怖いんか?」

曙「なんのこと?」

龍驤「お前も噂で聞いておるやろ。陰謀団のことや」

曙「そんなの私に関係ないじゃない」

龍驤「ほんま、ええかげんにせえよ。この深海棲艦のスパイが」

曙「は? スパイ? 私が? それは、あのクソ榛名が処刑されて終わった話でしょ」

龍驤「それが、陰謀団の工作やいう話や」

龍驤「ええかげんにせえよ。次は、誰をハメて[ピーーー]んなら。提督を暗殺して、ここを深海棲艦に明け渡す話もだいぶ進んでおるんやろ!」

曙「はああ、誰が。クソ提督なんていつも殺したいと思ってるけど、ホントにやるわけないじゃない」

龍驤「その提督をクソ呼ばわりして悪態をつくのもカモフラージュやろ」

龍驤「それだけやない。あの時に、榛名を死刑じゃ足りないって煽ったのが一人だけおったで」

曙「そ、それは、ほんとに我慢できなかったから」

曙「まったく、バカバカしい。ねえ、私がクソ提督を[ピーーー]?深海棲艦の手先? 陰謀団?
まーったくバカバカしいわ、ねえ?」

潮「もしかして……呼びましたか? ごちそうさまでした~」

曙「え?」

漣「え~っと、ごちそうさまでした、ほいっさっさ~」

曙「え?」

曙「ちょっと、みんな聞いてよ。私が、陰謀団だなんて……えっ?」

「……」

「……」

天龍「(曙が陰謀団だろうがなんだろうが真実なんてどうでもいい)」

夕立「(真実なんてどうでもいいっぽい)」

赤城「(誰かに犠牲になってもらわないと)」

電「(必要なのは証拠じゃないのです)」

加賀「(一番怪しい艦娘が、やっぱり怪しい)」

響「疑わしきは……罰するんだ」

=翌日・執務室=

青葉「はいはーい、提督は今日はお会いになれません。用があれば、書面に認めて下さい~」

提督「朝から、みんな面会希望か?」

青葉「ですねえ。昨日までは、陰謀団の詳細について説明を求めるものだったのですが、今朝からは陰謀団のメンバーを具体的に書いてますよ」

青葉「みんな、曙が怪しい。曙を逮捕して。
曙を解体処分にしないと、安心して寝られないとか」

提督「で、当の曙は?」

青葉「ずっと、砂浜の先の林に隠れてますよ」

青葉「だって、目覚めたら「裏切り者に死を」とか張り紙があって、私物はゴミに出され、服も切り裂かれてたし」

提督「内地じゃ艦娘なんて、エロ目線でみられているのに、やることエグいよなあ」

青葉「まー、女子校みたいな女所帯ですからね。それより、提督……」

提督「ん?」

青葉「私、このプロパガンダのせいで性的に興奮が止まらないんですけど……下着、履き替えていいですか?」

すみません、今日はここまでです。
明日以降、続きを投下します。

感想とかご意見も頂ければ嬉しいです。

お待たせしました。ひとまず投下します。

=引き続き執務室=

青葉「提督知ってます?地獄の“血の池地獄”って、女性の経血の血でできているらしいですよ」

提督「なんの豆知識だ?」

青葉「いえ、お互いに血の臭いに酔ってるのに、まだ生理の時には試してないので」

提督「……いつからだ?」

青葉「今月も、そろそろですよ」

提督「まずは、仕事を終わらせよう。戦況は落ち着いているが、日常業務がだらけるのは避けたい」

青葉「ま~、スパイ騒動以来、みんな深海棲艦に対する怒りで気力だけは満ちているって感じですけど」

青葉「明確なわかりやすい敵がいると結束力が高まりますねー」

提督「確かに、効率よく練度は上がってるな」

青葉「これも、曙様のおかげですね」

提督「ちょっと様子を見てこよう」

青葉「はいはい。ずっと、砂浜で体操座りしてますよ」

=砂浜=

曙「……クソ提督」

提督「座るぞ」

曙「座ってもいいけど、もっと離れてよ」

提督「ここが、座り心地がよさそうだからな」

提督「曙!」

曙「は、はいッ! って、なによ、クソ……」

提督「いつまで、こうやっているつもりだ?」

曙「こうやってって……」

提督「今は艦娘という兵器になったとはいえ、お互いに心は人間同士だ。誤解が生じることもあるだろう」

提督「でも、それは仲間同士の信頼ゆえに生じるものだと思うのだ」

曙「信頼……ッ」

提督「どんな誤解でも、任務を誠実にこなす中で解消され、信頼はさらに高まっていくと思うのだ」

提督「お前の仲間たちは、そんなに簡単に信頼失ってしまうような存在なのか」

曙「ち、違うッ!」

曙「クソ提督のくせに、なんでいい話をしてるの?」

提督「俺は艦娘をすべて信じているからだ」

提督「行きたまえ、直に夕食の時間だ」

曙「なによクソ提督! こんなのたいしたことじゃないんだから。ほんと、仕方ないわね……クソ提督も朧も、漣も、潮も……」

タッタッタッタ……

青葉「ふーん、素敵なシーンでしたね~」

提督「ところで、七駆の今日の任務はなんだったんだ?」

青葉「ええと、草むしりですね。とっくに終わってますけど」

=食堂=

曙「朧、漣、潮。今日は、草むしり、ごめんッ!」

朧「……」

漣「……」

潮「……」

朧「別のところに座ってくれる?」

曙「え?」

潮「今日、みんなで話したんですが」

漣「どんな問題があっても、任務をこなすのが艦娘」

朧「親の死に目に会えなくても、任務は絶対だと。訓練の時に骨の髄まで教えられたはず」

漣「でも、曙はちょっとした噂で任務を放棄した」

潮「たとえ、それが草むしりだったとしても……」

「任務を放棄するのは、仲間じゃない」

朧「そんなことができるのは」

漣「仲間じゃないから」

潮「骨の髄まで深海棲艦にしゃぶりつくされているから」

曙「そんな……」

潮「あ、ごめん。私たちが移動するから。このテーブル、広く使っていいわよ」

漣「キタコレ! いきましょ」

曙「く、草むしりくらいで……」

天龍「……」ヒョイ

曙「なにすんの? それ、私のごはん」

天龍「いやさ、お前。任務サボったんだろ」

曙「そうだけど……」

天龍「じゃあ、食べなくても腹は減ってないよな」

龍驤「いつも物資は不足しとるんや。無駄メシを食べさせる余裕はないゆうことや」

曙「……」

赤城「あれ、天龍さん食べるのかしら?」

ジロジロジロジロ

曙「おかずがないからじゃない」

曙「ごはんも味噌汁も。お茶も喉を通らない」

曙「なんで、みんなそんなに遠巻きに私をみているの……」

吹雪「ちょっと可哀想かも」

睦月「仕方ないよ。疑惑の段階とはいえ、裏切り者なんだから」

夕立「あいつのおかげで、余計な心配したっぽい」

=深夜・工廠=

青葉「ふーん、明石さんも、相当なキチですね。解体施設で臓物の匂いに酔って、後ろまで使ってますよ」

提督「で、駆逐寮の様子は?」

青葉「私物はゴミ捨て場に置かれ、布団も廊下に放置。食堂の裏で布団にくるまってましたよ」

提督「天気予報は雨にならないかなあ」

青葉「そうそう、提督」

青葉「青葉、生理きちゃいました」

=数日後・演習場=

曙「久しぶりの演習」

曙「ここでMVPをとったら、また信頼ができるはず」

曙「みんな、いくわよ」

朧「いや、旗艦じゃないのに」

漣「なにをいって、いやがるんですか」

隼鷹「よーし、いっくぜー!」

夕立「向こうは、裏切り者がいるっぽい」

吹雪「なんか、揉めてるみたいね」

赤城「今日は、それぞれに実力を試すことにしましょうか」

曙「ぅあっ! 何なのよ!」

曙「なんで、私に攻撃が集中しているの? きゃあ。大破、大破だってば!」

曙「ぎゃああ!なんで、後ろから攻撃が?」

隼鷹「あ、ごめんごめん」

朧「そんなところに立ってるから」

漣「邪魔になってるです」

潮「あなたが、私たちの弾に当たりに来てるんです」

吹雪「空気を読んで」

睦月「攻撃は、曙ちゃんに集中してればよいのね」

夕立「っぽい」

吹雪「夕立ちゃんを困らせた原因だから、仕方ないよね」

曙「あた、痛い。たあ……入渠しないと……なんで、演習で」

青葉「あら、こんにちは。演習ですよね?
怪我しているみたいですけど」

曙「たいしたこと無いわ。ぎ、痛い……」

青葉「(あらら、足は折れてるし、手は千切れているし。みんなやり過ぎですねー)」

青葉「入渠ですよね。今、出撃していた艦隊が戻ってきたから、満員なんですよね」

曙「そんな……午後から、掃除の任務が」

青葉「高速修復材の許可が出てないので、明日までドックは空かないですよ?」


=午後=

曙「痛い、こんな身体で雑巾掛けなんて無理だよ……」

朧「ちょっと、なにしてるの?」

漣「邪魔しに来たんですか?」

潮「さっきから、全然綺麗になってないですよ」

足柄「はい、そろそろ分担のところは終わったかしら?」

潮「あ、足柄さん」

朧「曙ちゃんが」

漣「入渠するほどの怪我じゃないのに」

潮「痛いとかテキトーなことをいって、掃除をサボってるんです」

足柄「なんですって! 掃除とはいえども、大切な任務。それも戦場で、任務を放棄するなんて」

足柄「重巡は、上官として制裁を加えなくてはならない権利と義務があります。曙。歯を食いしばりなさい」

曙「そんな、無理だよ……痛い、髪の毛を引っ張らないで」

バシバシバシバシ

朧「反省しているように見えない」

漣「なんで、私がって顔ですね」

潮「足柄さん、もっとお願いします」

足柄「そうね、海軍精神をたたき込まないと」

バシバシバシバシバシバシバシバシ

足柄「あら、気絶しちゃった」

足柄「やり過ぎはマズいわね……」

足柄「ちょっと、表のベンチに運び出しておきましょう」

ザワザワザワザワ

「昼間っから任務をサボって昼寝だって」

「艦娘の誇りがあれば、絶対にできないよ」

ザワザワザワザワ

青葉「……というわけで、さらに酷いことになってます」

青葉「生理の真っ最中でも、めちゃくちゃセックスしちゃうくらいの興奮ですね」

提督「毎日、曙に対する軍法会議の意見具申ばかりだ」

青葉「そろそろですねえ……」

では、また続きは後ほど

青葉が妊娠したってことはそういうことだよな
腹パンパン期待してるぞ

>>95
妊娠してないってばww
じゃあ、投下していきます。曙パート了です。

青葉「その朝は、けたたましいサイレンの音からはじまりました」

大淀「おはようございます。提督、朝早くから申し訳ありません。私の権限でサイレンを鳴らしましたが、脱走です」

提督「なるほど、非常サイレンはそれか。うるさいから、すぐに止めろ。で、誰が脱走を?」

大淀「曙です。昨晩から姿が見えず、深夜に駆逐寮の面々に捜索を命じましたが、いっこうに発見できておりません」

大淀「艤装は持ち出されていないので、そう遠くにはいけないと思いますが」

大淀「すぐに正式に捜索隊を組織しようと思います」

大淀「また、鎮守府は前線に分類されるため脱走は、敵前逃亡、それも奔敵未遂として扱うよう大本営から指示があったと思いますが……」

提督「そういえば、そういうのもあったな」

青葉「奔敵未遂ってなんですか?」

大淀「敵と戦わず捕虜になることを目的に逃亡することです」

青葉「ということは、脱走=スパイか裏切り者って扱いになるんですね」

提督「そういうことだ。大淀、ひとまずは下がってよろしい。捜索については、追って指示を出す」

大淀「わかりました」

青葉「……ふう、想定だと自決だと思ってたんだすけど、往生際が悪いですね」

提督「そういうこともあるだろう。死ぬのは勇気のいることだ」

青葉「でも、どこに逃げるんでしょうね。島の中に隠れるところなんて、森の中くらいしか」

提督「天気のいい日に水平線の先に島があるのみえるだろ」

青葉「あ~」

提督「艤装がなくても、艦娘の体力なら、泳いでもいけないことはなさそうな距離だろ」

提督「あの島、敵か味方かわからない原住民が住んでたんだよね」

青葉「過去形ですか?」

提督「いや、さすがに大本営に知られるまずいから、こっそりやらせたんだけど、艦砲射撃で全滅しているよ。敵か味方かわからんヤツらなんて、みんな敵だしな」

青葉「……まあ、そこを目指しているとしたら、すぐに追いかけないと」

提督「まあ、急がなくてよいよ。あそこまでは、海流がものすごく複雑でね。艦娘の体力でも泳ぎ切るのは大変だよ」

提督「鳳翔さんところに行って、おにぎりでも貰ってきてくれ。ボートで行くぞ」

青葉「わかりました。楽しいピクニックですね」

=洋上=

青葉「というわけで、沖合に釣りにでも行くような小さな船で、私たちは出発しました」

青葉「あ~、いましたよ。なんか半分波間に隠れるように、板切れにつかまって、哀れですねー」

提督「横につけよう」

曙「くっ……クソ提督。それに青葉」

青葉「あらあら、重巡を呼び捨てですか~」

提督「曙……どこに行く気だ?」

曙「決まってるじゃない。帰るのよ、内地に」

曙「みんなで、私を疑って酷いことして……あんなところに一秒だっていられるわけないじゃない」

提督「遠いぞ、内地は、あの島よりもさらに遠く」

曙「泳いでやるのよ。艦娘の身体がどうなってるか知っているでしょ。どこまでも泳いでやるのよ」

提督「既に、板切れにつかまって、浮いているのが必死のお前がか?」

提督「艦娘の水泳能力が高いのは知っている。でも、プールで泳ぐのと海流に流されながら泳ぐのはまったく違うぞ」

曙「くう……」

提督「それに、脱走兵の家族がどうなるかは、お前もわかっているだろう」

提督「脱走、それも敵前逃亡は祖国への反逆だ。家族も親類も罪からは逃れられない」

提督「お前一人の、自分勝手な逃亡のためにだ」

曙「……」

提督「今なら、迷子になったでもなんでも、誤魔化してやる。そんな不安な板切れなんて捨てて、早くこちらに乗れ」

提督「ここが居心地が悪いなら、転属願いも考えてやるぞ」

曙「……クソ提督」

青葉「ほほう、あの曙さんが素直に提督に従ってますよ」

曙「クソ提督のくせに、なんでそんなに……って、え?」

青葉「と、提督、舷にかけた曙さんの手を振り払いましたよ」

曙「ちょ、ちょっと、こんな時に冗談」

青葉「あれ、提督ってば曙さんが舷に手をかけるたびに、振り払ってますね」

提督「苦しいだろう、曙」

提督「頼りにしていた板も、もう遙か向こうに流れていってしまっている」

提督「この板切れみたいな川崎船に乗せて貰えると思ったか?」

提督「大間違いだ」

曙「な、なにをいってるの、騙したの?」

提督「騙してなんかない」

提督「こんな非常時に、転属願いなんて通るわけがない。脱走した時点で、お前は終わったんだ」

曙「そ、そんな乗せて。もう、限界なのゴボゴボ……」

提督「沈め、沈んで詫びるんだ」

曙「ゴボ、ゴボ、お願い。身体が重りみたいに重くて、沈んでいくゴボ、ゴボ」

曙「助け、助けて。ゴボゴボ」

提督「なぜ艦娘になったんだ」

曙「こんな時に、なにをゴボ、ゴボ」

提督「冒険か、周囲の賞讃が欲しかったのか」

提督「自分には弾も当たらず、志願の年季が明ければ故郷で鼻を高くして暮らせると思ったか」

曙「ゴボ、ゴボ、当たり前じゃない!ゴボ、それ以外に、なんで志願なんて、ゴボ」

提督「そうだろう、志願するだけ周囲の賞讃を浴びるヤツもいる。[ピーーー]覚悟も殺される覚悟もないのに」

曙「わ、私は、ゴボゴボ……」

提督「戦場にあるのは、敵も味方も、犬死によりも酷い、死に方があるだけだ……」

提督「そのことを、身をもって知りながら沈め」

青葉「あー司令官……」

青葉「そういえば、ここってサメがいる海なんですね」

提督「ん?」

曙「ボコ、ボゴ……モガーーーーッ」

「モガ、モガ、モガ……死にたく……モガ……モガーーーーーーー!」

青葉「水音が消えて、真っ赤に染まった海面。少し経ってから、髪の毛の絡まった鈴のついた髪留めだけが、浮いてきたのでした」

青葉「天気のいい日でした。司令官は、少し鎮守府島の周りを廻ってから帰ろうというのでした」

青葉「ねえ、司令官」

提督「なんだ?」

青葉「青葉、わかっちゃいました」

提督「なにをだ?」

青葉「拷問は趣味だし、血の臭いで興奮するキチなのに、相手選んでますよね」

青葉「単に、ダブりを減らすのは口実ですよね」

青葉「どんなに訓練の成績がよくても、効率よくMPVを取っていても」

青葉「一瞬、弾を撃つのが遅い艦娘はいます」

青葉「深海棲艦を撃つのと自分が撃たれるのは常にイコール。どんなに訓練を積んでも、実戦で経験を重ねても、本質的な性格で躊躇してしまう艦娘はいる」

青葉「そんな艦娘が、一人でも混じっていれば、もしもの時の損害は予想よりも大きくなる」

青葉「そういう艦娘を意図的に排除してますよね。拷問という趣味を楽しみつつも、生き残りたいために……」

提督「なぜわかる……?」

青葉「司令官。もう2年も秘書艦をやってるのに、ここに来る前のこと話しませんよね?」

提督「お前もだ青葉。提督として知っているのは、着任時に渡される僅かな文字資料だけ。
お前が人間だった時の顔も名前も俺は知らない」

青葉「司令官……もう少し遠回りしましょう」

青葉「話してあげます。司令官にだけ。私の絶望を……」

=青葉の回想=

青葉「開戦から数年。まだ女学生だった私は、海沿いの街で何不自由なく暮らしていました」

青葉「開戦から数年。内地の物資は不足気味。学校の授業は短縮されて、勤労奉仕も始まっていたけど、戦争をやってるなんて、そんなにも気にならなりませんでした」

青葉「艦娘を志願する同級生も増えていましたが、彼女たちは憧れの的でした」

青葉「そして、海沿いの街には訓練を終えた
学校の同級生や先輩たちも艦娘として、配属されていました」

青葉「顔も名前も変わっていたけど、彼女らはとても誇りを持っていて、街の人もみんな
賞讃を惜しみませんでした」

青葉「毎日、決められた時間。港の周辺をパトロールしているだけで、好きなものが食べられて、街の商店にある品物も好きに徴発することができる。そんな姿がちょっと羨ましかったのです」

青葉「それも、あの日までは……」

=下校途中=

青葉友「ねえ、私も艦娘に志願しようと思うの」

青葉「ええ、そうなの?突然、どうしたの?」

青葉友「こないだから、金剛さんが街にいるじゃない。あれ隣のお姉さんなんだ。それで話を聞いたら、艦娘になったら、給料もよくて、それに、国のお金で好きなものは、なんでも買えるんだって」

青葉「ふーん、まだ志願が少ないからですかねえ~」

青葉友「そんなこと、わからないけどさ。前線に行くのは職業軍人ばかりじゃない。私たちだったら志願しても、街の周りを警備するだけらしいよ」

青葉友「それに、5年勤務で、一生国から年金も支給されるんだって。それに、艦娘になっている間に、大学にも通えるし、そのまま公務員試験も特別枠があるんだって」

青葉「私は、あんまり興味ないです。私は、記者になりたいから」

青葉友「従軍記者とか?生身で戦場なんて、ちょっと怖くてごめんだな~」

青葉「そうじゃ、なくてですねー」

ブーン

青葉「あれ?」

青葉友「どうしたの?演習かな?飛行機なんて、珍しくないじゃない」

青葉「だって、音が違い……」

ドガーン!

「…………………………」

青葉「それが、深海棲艦の攻撃だったとは、すぐには理解出来ませんでした」

青葉「あいたた……なに、なにが……?ん、人の……腕?」

青葉友(だったモノ)「……」

青葉「え、え、え?ギャアアアアアアアア!」

青葉「アーアーアーアーアーアー」

青葉「はあ、ハッハッハッ……」

青葉「ハッハッ……そうだ……家……おかあさん……お父さんも」

青葉「その日、私の父はギックリ腰で会社を休んでいました」

青葉「お父さん……お母さん……ここ、どこ?」

青葉「既に街は瓦礫の山になっていました。日頃見慣れた景色と変わった街で、私は自分がどこにいるのかも、わかりませんでした」

「逃げろー」
「もうだめだー」
「敵が上陸してきたぞー」

青葉「逃げてくる人の姿は悲惨でした。身体を焼かれた人、手足の吹き飛んだ人、死んだ子供を抱いて、笑っている母親……」

青葉「深海棲艦って、見境無く[ピーーー]んですよ。
特に人の形をしたのは、鼻歌とか歌いながら」

青葉「……提督も知っていますよね。見境無く[ピーーー]だけじゃない。男も女も、子供だって見境なく犯して、笑いながら[ピーーー]の……」

青葉「おかあさん、おかあさん……」

青葉「すみません、うちのおかあさん、知りませんか?おとうさん知りませんか?」

青葉「必死に瓦礫をかきわけて、自分の家だと思うほうに進んでいました」

青葉「あれは、金剛さん……?」

青葉「うちの高い練度を誇る金剛さんじゃありません。その金剛は、瓦礫の山に隠れて、震えて……漏らしていました」

青葉「どうしたんですか?怪我でもしたんですか?おかあさんを探してるんです、助けてくださいよ」

金剛「助けて……助けて……」

青葉「え……?」

金剛「助けて、こんなの聞いてない。なんで敵が攻めてくるの。攻めてくるなんて聞いていない」

青葉「え、え……?」

金剛「だから!なんで敵が連絡もなく攻めてくるのよ!」

青葉「あの……艦娘さんですよね?私たちの街を守る艦娘さんですよね?」

金剛「街をパトロールしてるだけで、楽に暮らせるっていったじゃないの。なんで、なんで戦争なの?私、なにも悪いことしてないッ!」

青葉「だ、だって、戦うんですよね?深海棲艦と戦うんですよね?みんな、訓練して前線勤務を終えて、MVPとかたくさん取って帰ってきたんですよね?」

金剛「ちがう、ちがう、ちがううううう!!!」

金剛「演習と違う、訓練と違う。それに前線なんて……戦ってる仲間の周りで適当にやってるだけ」

金剛「MVPなんて、鎮守府の正面に迷い込んでくる弱そうなのを撃ったら、勝手に取れるだけよッ」

金剛「姫とか鬼とか、ヺ級だって、座学の教科書でしか見たことないのよぉ……」

青葉「そ、そんな、そんな」

金剛「助けて、早く、安全なところに連れていって。腰が抜けて、動けないの……」

青葉「そ、そんな……」

ズダダダダダダダダダダダダダダダダ

金剛「ウブシュッ……」

青葉「その金剛は、僅かな艦載機の攻撃が直撃して、首から上がなくなって、動かなくなりました」

青葉「ひ、ひぎゃ、ぎゃああああああ!」

青葉「ぎゃああああ!たすけて、おかあさん、たすけて、どこ、どこ」

青葉母「ここよ、ここよ~」

青葉「ああ、おかあさん!おかあさん、よかった。あれ、おとうさんは?」

青葉母「はやく、はやく、まだ家の中に……」

青葉「一階が崩れた家の中で、かすかにおとうさんの声はしていました」

青葉「いま助けるから、いま出してあげるからね」

青葉「でも、人間の。二人の力では持ち上がるはずもありませんでした」

青葉「だれか、だれかに手伝ってもらわないと……誰か、誰か助けて、助けてください!」

青葉「目の前を、艦娘たちが数人走っていきました」

青葉「お願いです。助けてください。人間の力じゃ無理なんです」

愛宕「んもぅ、邪魔よ」

高翌雄「構うことないわ、早く逃げないと」

青葉「艦娘が、私たちの街を、人を守ってくれるはずの艦娘が、傷ついて避難する人たちを押しのけて、踏みつけて、逃げていくのです」

青葉「だめだよぉ、持ち上がらないよ。そうだ、掘り出すから、頑張って、私が穴を掘るから……ね、おかあさん……ッ」

青葉「振り向いたところにいたのは、私の母親ではありませんでした」

青葉「飛行場姫。あの、恐ろしい敵が、笑いながら、母の首を掴んで持ち上げていました」

青葉「ああ、あああ!」

青葉母「に、逃げなさい……」

飛行場姫「JAP BEAST! AND HIS PLOT TO RAPE THE WORLD……」

メキッメキッグチャ……グチャ……

青葉母「げぼが、ごべ、ゴボ……ごが……」

飛行場姫「Let's blast 'en JAPANAZIS!」

青葉「は、はああああ!ああああ!!!ああああ!!!」

青葉「目の前で楽しみ笑いながら、確かに笑いながら、飛行場姫は母親を少しずつ切り裂き、破壊していました」

青葉「あは、はああ、お母さんが、あは、あは、はあああああ!!あああああ!あは、あは、あっははははははーーーあは、あは、あは、あは、あはああああああ!!!」

青葉「あは、はあ、はああああ!あはは!ははは!ははは!気持ちいい!気持ちいい!あははは!気持ちいい!気持ちいいよぉおおお!」

青葉「狂っていました。私は狂っていました。
うめき声をあげて、あらゆる体液を搾り取られながら壊されていく母親の姿を見て」

青葉「私は、股間を濡らして、一心不乱にスカートの中をまさぐっていた……それだけは覚えています」

=回想終わり=

青葉「正直、どうして助かったのかわかりません」

青葉「深海棲艦が占領を考えず、すぐに引き上げたからかもしれません」

青葉「避難所に収容されて、多少は心が落ち着きましたけど。非常時に、頼る者もいなくなった私の行き場までケアなどしてくれません」

青葉「どこかで、売春婦になるか。あるいは、
艦娘。飢え死にしないためには、どちらかしかありませんよね」

青葉「だから、艦娘養成学校に入ったんです」

青葉「深海棲艦を殲滅したい。でも、それ以上に覚悟も無く、賞讃だけを集めて役にも立たなかった。あの、覚悟もなにもない艦娘たちを殲滅してやる……」

青葉「身体は狂ってます。母親の無残な姿で濡らした身体。今でも、異様なタイミングで興奮します」

青葉「……そんな無様な自分が、みじめで、気持ちいいんですよ……」

提督「……岸に着いた」

青葉「司令官、なにもいわないんですね?」

提督「……」

提督「鳳翔さんのおにぎり、食べてなかったな……」

ううむ、皆さんが興奮するような楽しいグロを目指したはずが
書いている当人が、精神的に拷問される展開になってきた。

でも、きっとこの先も同じテンションですww

次の哀れな艦娘>>105

秋月
腹がいっぱいになっても無理やり飯を食べさせ続ける

>>105
了解。
投下は、明日以降です。

ここまで読んでくれた方、感想とか要望を頂けると嬉しいです。

>>107
青葉のトラウマが実に良かったので、安価次第だとは思うがぜひトラウマ再現して青葉の心を無茶苦茶に

>>109

ありがとうございます。
ラストは考えていますが、誰も幸せにはなりません。
提督も含めてトラウマで色々あると思いますので
安価なくても大丈夫ですww

大淀「提督、ろ号作戦中の由良より緊急電。敵機動部隊発見。ヲ級2、ヌ級2、ハ級2」

大淀「鎮守府の電探にも感あり。敵航空機多数。こちらに向かっています」

提督「(ガタッ)空襲警報。すぐに迎撃態勢を」

青葉「……と、その日は始まりました」

提督「すぐに部隊を編成しろ。迎撃機、飛ばすぞ」

大淀「それが……一航戦は出撃中です」

青葉「五航戦は、入渠中ですよ」

青葉「軽空母のみなさんしかいません」

提督「しまったなあ。烈風どころか紫電改二もか……」

提督「困っていても仕方ない。機銃を積んでる艦は対空戦闘準備」

提督「軽空母は不幸芸人と一緒に出撃させろ。
留守宅にお邪魔して出撃させるんだ」

大淀「了解です」

青葉「提督、摩耶さんも出撃中ですよ?」

提督「知ってる。ドック周辺だけ無傷なら構わん。俺たちも退避だ。そのへんのものを持って、防空壕に急ぐぞ」

グオオオオオオン……

提督「来た来た、多いなあ」

青葉「多いですね~、久しぶりに本気の攻撃ですね」

提督「このところ、お互いにシーレーンのつぶし合いになってるからな」

大淀「総員対空戦闘準備!」

ポン!ポン!ポン!ポン!

ヒュルルルル~

ドカーン!

提督「まったく当たらないッ」

大淀「向こうも熟練してますね。弾幕をかいくぐってる」

ドカーン! ドカーン!

ジリリリ……

青葉「はい、司令部壕……提督、夕張さんです」

夕張「ちょっと、提督? なんでいきなり工廠に着弾しているの? 弾幕が薄いじゃない!
真面目にやってよ! ちょっともしもし、もしもーし」

提督「切れた」

青葉「あそこ、爆弾で地面がえぐられてます。電話線、もっと深くに埋めないとダメですね」

提督「くそう、工廠と倉庫を狙ってる……」

大淀「各艦、全力で工廠と倉庫の防衛を」

提督「戦闘になると、提督のやる仕事は少ないのだなあ」

青葉「ああ、新たな敵影です。まだ、やる気ですよ」

電「痛たた……全然、あたらないのです」

夕張「駆逐艦の艦砲じゃ無理っぽい……」

吹雪「工廠への着弾を防ぐのも無理だよ」

提督「仕方ない。工廠は諦めよう。明石と夕張に連絡を。ドックのやつらには、高速修復材をぶっかけて、すぐに出せ……って電話は不通か」

大淀「それが、無線も調子が悪くて」

提督「仕方ないな、行くか……」

青葉「ちょ、ちょっと提督!空襲の最中ですよ……」

提督「当たるも八卦当たらぬも八卦といっって……って!」

ズダダダダダダ

青葉「自分がスクープ写真になりたいんですか? 機銃掃射は避けられませんって」

提督「くっそ、もう……もっと弾幕張らせろ」

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨
ドドド
バカーン
ヒュルルルル~
バコーン

提督「ちぇ、このまま好き放題かよ……!」

青葉「!」

大淀「!」

睦月「!」

夕立「!」

吹雪「敵機が……」

青葉「次々と、墜落していきます」

提督「どこから撃ってるんだ?」

大淀「提督、あれを!」

青葉「あれ、水平線の向こうから水柱が」

大淀「新たな入電です。ワレ、アキヅキ……」

秋月「申告します。新たに配属を命ぜられた防空駆逐艦・秋月と、こちらは長10cm砲ちゃん推参致しました!(ニコッ)」

秋月「この秋月の長10cm砲と高射装置。この力で、艦隊をきっとお守りします!」

秋月「やらせません!」

睦月「すごい……」

吹雪「なにあれ……」

夕立「敵機が、次々と落ちていくっぽい……」

大淀「不幸姉妹から入電。敵機動部隊を捕捉。ヲ級1を撃沈、ヌ級1を大破。逃亡を始めています」

青葉「こちらの敵機も逃げ始めましたね……」

=執務室=

青葉「着任早々に戦果を挙げるなんて、勲章ものですねえ」

大淀「大本営には着任の連絡と一緒に、報告しておきましたから」

提督「いきなり、ごくろうだった。防空駆逐艦というのは、初めて見るが、なかなか期待できる艦だな」

秋月「ありがとうございます!この秋月が健在な限り、やらせはしません!」

提督「なかなかの自身だ。ひとまず、ここは
内地とは気候も違うので慣れてもらおう。ええと、睦月たちの部屋のベッドが空いてたな」

青葉「はい、じゃあ、案内してきます」

提督「ああ、よろしく」

青葉「じゃ、こちらでーす」

青葉「(ふむふむ、真面目そうですが、スカートが明石さんと負けず劣らずエロいですね。誘ってるんですかねー)」

=数日後・執務室=

提督「忙しいところ呼び出してすまない。秋月とは、仲良くやれているか?」

睦月「ええと……」

吹雪「それが……」

夕立「っぽい……」

青葉「おやおや、なにか問題が?」

睦月「あの、私たちがいったって内緒にしてください……」

=睦月の回想=

秋月「ええ、こんなフカフカのベッドで寝ていいんですか? すごい、すごい幸せ! ここは天国、天国ですか?」

吹雪「そんな、こんなベッドだったらどこにでもあるよ。うちの布団は、もっとふかふかだったし」

秋月「ええ!世の中には、そんな布団があるんですか? ええ!すごい!これでも天国なのに!それ以上、すごい布団で寝たら! 永遠に目覚めない自信あります!」

睦月「たかが布団でここまで? それに、声が大きい!」

秋月「ひょー、ひゃー、ああ!枕もふかふか!ああ、暖かい!シーツもさいこー!寝るのもったいない!ああ、このまま意識があるまま、寝たい!ああ!幸せ!」

夕立「明日も早いから、そろそろ電気を消すっぽい」

秋月「あああ!きゃあああ!!!目覚まし!目覚まし時計がある」

吹雪「そりゃ、この鎮守府では支給されるから……」

秋月「あはは、あはは!幸せ、ジリジリって音が鳴って目覚めるんですよね?ああ、目覚ましで、時計で起きることができるなんて、幸せ!すごい、幸せ!」

睦月「とにかく、お休みなさい……」

グーグー

ガサゴソガサゴソ

秋月「あーー目が覚めちゃった。目覚ましまだ鳴らないの?まだ3時なのに目が覚めちゃった!あああ!幸せ!早く目覚ましならないかな~。そうだ!布団スリスリして気持ちよくなりながら!!」

睦月「ちょ、ちょっと……」

吹雪「まだ3時だし……」

夕立「目が覚めたっぽい」

秋月「ええ、みなさんも一緒に?一緒に目覚ましが鳴る瞬間を楽しむの? 幸せだわ、一人でも幸せなのに、みんなで目覚ましがジリジリ鳴る瞬間を楽しめるなんて!嬉しい!なんて幸せなんでしょう!」

=回想終わり=

睦月「……というのが、もう三日も続いてるんです」

夕立「寝不足で、出撃したら轟沈する自信があるっぽい」

吹雪「えっと、続けて吹雪からも報告します」

=食堂・吹雪の回想=

鳳翔「ええ、ご飯がもうなくなったのですか?赤城さんがお腹を空かせて帰ってくると聞いていたので、多めに炊いていたのですが……」

叢雲「? まだ赤城さんも帰還していないわよ?」

鳳翔「それじゃ、いったいなぜ……?」

睦月「……」

秋月「し、幸せです!みなさん、いつもこんなごちそうを食べてるんですか?ひぃいい!
美味しい、おひぃいいいいいいん!ひゃううううううう!!!」

吹雪「……いつも、こんなものだよ。一汁一菜。おかずは、メザシの時が多いし……」

秋月「ええええ!!メザシ!メザシって魚ですよね!ふんぐ、ぐううう!魚!肉も食べられて、魚も?おおお!お味噌汁に具がはいってりゅううううう!おかわり、おかわりしてもいいですか?」

夕立「おかわりは自由っぽい」

秋月「へげえええ!!ええええ!!いくらでも食べていいの?お金取られないですよね?
ええ!タダで?タダで、好きなだけ?えええ!
食後はアイスクリームが一個100円?羊羹もある?あひゃあああ!!小豆、あずきいいいいい!!!」

睦月「喋るか食べるかどっちかにして欲しい……」

吹雪「あたり一面にごはんつぶが飛んで、それを指で拾って食べてる……」

夕立「おまけに、すっごくグッチャグチャ音が出てるっぽい」

「もう、ごちそうさま……」

秋月「あれ、みなさん、どうしたんです?もう食べないんですか?ああ、じゃあ、私が食べます?ああ、幸せ!こんなに美味しい!幸せ!ああ、でもお腹いっぱい、どうしよう!そうだ!(ガタッ)」

睦月「あれ、終わり?」

秋月「いいえ、まだ全然です。トイレで吐いてきたら、またお腹に入りますよね?えへへ~あひゃひゃ」

=回想終わり=

夕立「ほかにもドン引きがあるっぽい」

睦月「演習で弾に当たっても“幸せだわ~”って踊り始めるし」

吹雪「声も大きいけど、足音もどたどたうるさいし」

夕立「お風呂の石鹸も、歯磨き粉も、洗剤も三日でなくなってるっぽい」

明石「ええと、私からも」

青葉「明石さんまで?」

明石「アイテム屋のほうですけど、艦娘は毎月の月給分と相殺じゃないですか……」

明石「システムを説明したら踊りながら“買えるだけ、お菓子を下さい”と」

大淀「昨晩、お手洗いに行ったら、ゲーゲー吐いている音がして、お菓子の箱を抱えた秋月が出てきました」

提督「青葉以外、全員下がってよろしい……」

「………」

青葉「……解体ですか?」

提督「今の話を聞いて、どうだ?」

青葉「股間がまったく反応しません。かっぴかぴですね」

提督「俺もだ」

青葉「青葉、ちょっと取材してきます」

=海岸=

秋月「ひょおおお!間宮羊羹、おひしい、ひいい!すごいおおおおお!!!」

青葉「秋月さん」

秋月「な、なんですか? あげませんよ!グルルル」

青葉「取りません。お腹いっぱいですから。ちょっとお話ししましょう」

秋月「食べている邪魔しないでくださいね」

青葉「……死にたいんですか? なかなか[ピーーー]ないものですよ? 死にたがってると、弾のほうが避けていきますから」

秋月「……ムグ」

青葉「私も、殺したくて、死にたくて、艦娘になったんですけどね」

秋月「……ムグ」

秋月「青葉さん……」

青葉「はい」

秋月「私、長女なんです。私の家は貧乏だったんです」

秋月「おねーちゃんは我慢しなさいって、いつもいわれて。オカズも、オモチャも、お洋服も妹たちに……」

秋月「お前が艦娘になったら、家族がみんな楽になるって……」

青葉「艦娘になりたくてなったのなんて、ここにはいませんよ」

秋月「……でもね、私の家族は私が轟沈するのにも期待してるんですよ、きっと。年金が入って、妹たちが学校に通えて、美味しいものを食べて、いい服を着られるって……」

秋月「だから、早く轟沈しなきゃいけないから、前線志願したんです。それまで、楽しまなきゃ」

秋月「戦場だから、いい服もないし、ごちそうもないけど。食べたいだけ食べて、使いたいだけ使って、楽しめるだけ楽しんで……」

秋月「ずっと我慢してたから、どれだけ食べたらいいか、どれだけ使ったらいいか、まったくわからないんです」

秋月「なにもわからないんです……」

青葉「……秋月さん、一緒にご飯食べましょ」

青葉「みんなでガヤガヤ、ゆっくり噛んで食べたほうがきっと美味しいですよ」

=数日後=

青葉「出撃してた艦隊が戻りました。秋月さん大破なんで、ドック入りです」

明石「あー、えらいところに喰らいましたね。内蔵がズタズタですよ」

秋月「痛たたた……高射装置も、しっかり装備しなくちゃ……」

明石「高速修復材じゃ無理ですね。ゆっくり入渠して直しましょう」

秋月「ご飯食べたいんで、早く直して下さい」

明石「高速修復材を使うとメチャクチャ痛いんですよ。こんなところに使ったら、ショックで心臓止まりますよ」

明石「というわけで、工廠のベッドで入院ですね。ご飯は、おかゆなら大丈夫ですから、あとで鳳翔さんに持ってきてもらいますね」

秋月「はい……」

=翌朝・執務室=

明石「……おはよう……ございます」

青葉「あれ、あの明石さんが信じられないくらい青い顔をしている……」

明石「提督、青葉さん。すみません、工廠病院まで……」

提督「なにか問題が……」

明石「とにかく、一緒に……」

明石「そんな……まさか……」

青葉「ただならぬ気配を感じながら、私たちは工廠病院に向かいました」

明石「……こちら……です」

青葉「秋月さんの病室?」

提督「なにが……秋月入るぞ」

提督「!」

青葉「!!」

青葉「そこには、ベッドから転げ落ちて冷たくなっている秋月さんがいました」

青葉「口には間宮羊羹を突っ込んで」

青葉「サイダーの空き瓶が何本も転がっていました」

青葉「お腹のところから、半分消化された羊羹らしきものが、飛び出していました」

青葉「羊羹の包み紙も、4つも5つも……」

青葉「甘いお菓子の空き箱まで……」

明石「すみません……昨夜、最後に見回ったときには、よく寝ていると思っていたんですが……」

青葉「明石さんの名誉のためにいっておきますが、マジキチな[田島「チ○コ破裂するっ!」]はしていても、仕事は真面目なのが明石さんです」

明石「いつ抜け出したのか……こんなに隠し持っていたのか……」

明石「申し訳ありません……私を処罰してください……」

提督「防空駆逐艦・秋月は、某方面にて作戦行動中、僚艦を守るために奮闘し大破。入渠、治療には全力が尽くされましたが、そのかいなく名誉の戦死を遂げました」

提督「彼女は最後まで、我が国の勝利と仲間を信じて止まない立派な艦娘でした。非常時であり、現地にて葬儀を執り行い荼毘に付しました」

提督「この姿に感銘を受け、当鎮守府としては、功七級の叙勲を大本営および司令本部に上申するものであります」

提督「……と、大淀に送らせてくれ。明石、通常通り解体作業へ」

明石「……了解です」

提督「では、戻る。ああ、寝坊したので、まだ朝食をとっていない。食堂に寄ってくる」

バタン

青葉「……」

青葉「女になれない、艦娘の幸せって……」

というわけで、秋月パートの投下完了です。

おそらく、安価で求められていたのは、こういう拷問じゃないと思うんですが
中の人の萌え要素です。許して下さい。

さてさて、次の艦娘は?
一応、話を回すのに必要なキャラ……
青葉、明石、大淀、夕張以外にて。

普段から工廠で血にまみれてる明石、夕張の変態パートでも構いません。

>>121

山城
最後は全員しんでくれよなー頼むよー

>>121
了解。

青葉「これまた、エロ拷問じゃなく、読者に対する欝拷問展開になりそうですね」

提督「中の人が、やっぱり自分にはヌケる拷問は無理だったと納得している」

青葉「SSだからいいけど、マンガだったら刺激が強すぎて読んだ提督が首をつりそうです」

提督「原作:小池一夫・画:池上遼一みたいな作品が理想だ」

というわけで、続きは深夜か明日なんで、テキトーに感想でもなんでも書いて下さい。
書いて頂けると嬉しいので、むしろ書いて。

痛みで声が出ない場合とかも考えてみるといい
叫んだら声が枯れたり
痛みで吐き気を訴えたり
拷問の種類、程度、どんな娘かで反応が変わるよね?
その辺意識するとエロいリョナグロになって最高

山城「艦隊、帰投しました……。戦闘詳報はこちらに……フゥ……」

提督「はい、いつもごくろう」

青葉「お疲れ様でした」

山城「……フゥ……」

青葉「いつも気だるく陰鬱そうな山城さん」

青葉「でも、戦果はピカイチです」

青葉「提督が趣味も兼ねて排除している艦娘とは真逆。ただ淡々と、深海棲艦を屠ることしか考えていない感じ」

青葉「しかも、自分勝手な戦闘狂でもなく、常に冷静に……」

青葉「私より、信頼度は高いですよね、司令官?」

提督「そうかもな。でも優秀すぎて、恐ろしい時もあるぞ。扶桑はまだ世間話もするが、山城は、ここ2年間、仕事以外で会話をしたことがない」

青葉「なんでしょう。青葉、ちょっと取材したくなってきました」

=中庭=

龍驤「なんや、覗き見が好きやのう。山城に興味を持つなんて物好きやなあ」

青葉「龍驤さん、山城さんとは長いんですよね?」

龍驤「この鎮守府が出来た時からおるのは、ウチらだけや」

龍驤「今の提督が来る前の話やから……まだ、前の前の叢雲とか、前の前の前の吹雪がおったころやな」

青葉「そういえば、前任者がいたんですよね?」

龍驤「……まあ、ここだけの話な。ホンマ話したら殺すけど……教えたるわ。山城が主砲で吹き飛ばしたんよ」

青葉「穏やかじゃないですね?」

龍驤「なんや、戦争を勘違いしとる男でなあ。艦娘を友達みたいに思っておったんよ」

龍驤「当然、勘違いする艦娘もおってな、辛い任務はやりたくないとか、怪我するのは嫌だとか……ウチもなんとかせんと、深海棲艦に攻められたら終わるなーと思っておったんや」

龍驤「そしたら、ある日、山城が主砲を執務室にぶっ放して……前の前の前の大淀に、これまた主砲つきつけて“提督戦死”って電文させよった」

青葉「随分“前の”が気になりますね……」

龍驤「今の提督が来るまで、半年くらい間が空いてな。深海棲艦もここぞとばかりに毎日襲来して、だいぶヤラれたんや」

龍驤「前の扶桑もその時に轟沈してな。今のがよそよそしいんは、そのためや」

青葉「龍驤さんも、会話とかしてないですよね」

龍驤「当たり前や、着任当日に目が気に入らんかったんでウチのほうから喧嘩ふっかけて殴り合って以来、口をきいたこともない」

青葉「え、時々、一緒に出撃してますよね?」

龍驤「別に話さんでも、アイツの指示はだいたいわかるわ」

青葉「そんなベテランになれるような気がしません」

龍驤「そんなことゆうたかて、青葉も提督が考えていることなら、だいたいわかるやろ?」

青葉「え、え、そんなこと……ないですッ、ないない」

龍驤「冗談や。で、ちょうどええ。青葉から提督に伝えといてくれんか? アイツ、最近はちょっとヤバいわ」

青葉「え、精神的には前から来てるというか……この鎮守府は、だいたい……」

龍驤「ちゃうちゃう、身体のほうや」

龍驤「アイツの戦闘能力は天性のもんや」

龍驤「深海棲艦の動きを、完全に見切って……相手よりも一秒は早く撃つ。艦載機の攻撃の最中でも、一瞬をついて観測機を上げて、主砲をぶっぱなす」

龍驤「ありゃ、訓練じゃ絶対にできんわ。でもな……」

龍驤「前は身体のキレがもっとよかったんや。考えるよりも身体が動いておったのに。最近は、一瞬考えとる。精神に身体がついていっておらんのや。もう、内地で修理せんと、ここの設備じゃ無理やで……」

青葉「龍驤さんが、そういうなら間違いないんでしょうけど……わかりました。ありがとうございます」

龍驤「ええんや、まあウチが話したことだけは、黙っておきぃ」

青葉「わかってます。山城さんのことは、司令官にちゃんと伝えておきますね」

スタスタ……

龍驤「不幸か……生き残っとるのも不幸なもんやな……」

=執務室=

青葉「……というわけなんですけど」

提督「龍驤も鋭いな、気づいてるとは」

青葉「司令官、知ってたんですか?」

提督「明石から報告を受けてる」

青葉「じゃあ、なんで……」

提督「何度も大本営に上申しているんだが、内地の施設は建造優先。老朽艦に使わせる設備はないんだと」

大淀「提督、すみません。ちょっと悪い知らせが……」

提督「ここにいい知らせなんか来た試しがない。なんだ?」

大淀「「水上打撃部隊」南方へ!の部隊から通信が途絶です」

提督「いつからだ?」

大淀「定時連絡から1時間以上経過、無線封鎖をする海域でもありません」

青葉「今日は、旗艦が山城さん。扶桑さん、伊勢さん、利根さん筑摩さんに那珂ちゃんですね」

大淀「あ、通信が……読みます!」

伊勢「いて、いたたた……」

那珂「だから、顔は止めてって……」

利根「さんざんじゃな」

筑摩「無様ですね」

扶桑「火災にならなくてよかった……」

提督「とりあえず無事か、救援をおくろう」


大淀「いえ、電文が続いてます。旗艦・山城、
姿が見えず」

青葉「ええ!」

大淀「でも、おかしいのです。山城さんらしき電信が、ずっと、送られているので。ツーツーツーとだけ」

提督「撃沈されてるわけではないのか……?」

提督「よし、青葉。日向と編成を決めて現場に向かってくれ。情報収集と捜索だ」

青葉「はい、久しぶりに出撃しちゃいます!」

=南方海域・深海側根拠地=

※この世界観では、深海側は別の言語を話しているのですがわかりにくいので日本語で書きます。

ヲ級「ここは、勢力の伯仲する海域。いまだ、深海側が制海権を把握しているわけではないところ」

ヲ級「しかし、我々はそうした海域の島々に密かに基地を建設している」

ヲ級「もちろん基地と呼ぶほどの設備があるわけでもない。せいぜいが通信局といった程度の無線設備があるだけ」

ヲ級「それでも、島民の協力の下で、この島は艦娘たちにゲリラ的に攻撃を仕掛ける拠点
あるいは補給所の役目を果たしている」

離島棲鬼「で、捕虜はコイツだけというわけね」

山城「……不幸だわ」

ヲ級「このポンコツ艦が立ちはだかったもので、申し訳ありません」

離島棲鬼「いいんじゃない? ポンコツとはいうけど、ジャップどもにはもう少なくなってるベテラン艦娘みたいだし」

離島棲鬼「コースト・ウォッチャーズ(沿岸監視員)の世話だなんて、左遷扱いかと思ったけど、戦艦を撃破となれば勲章は間違いなさそうね。もちろん、あなたたちのこともちゃんと報告書に書いておくわ」

ヲ級「それは、光栄です」

ヲ級「ひとまずは、捕虜の扱いですが、尋問しましょうか。きっと多くの情報を聞き出せると思います」

離島棲鬼「……無駄よ」

ヲ級「……無駄?」

離島棲鬼「こいつは、絶対に吐かないわ。黄色い雌ザルのくせして、いい目をしている。ね、そうでしょう?」

山城「……不幸だわ……」

離島棲鬼「不幸でしょうね。あなたの仲間たちは、あなたの覚悟や凄さを理解するほどの脳みそを持ち合わせてはいかなったんじゃなくって?」

山城「……そんなに上から目線でいいの?」

離島棲鬼「……?」

山城「どんなに自信たっぷりに話しても、あなたは怯えてる。艦娘が怖い。なにかが根本的に違う、艦娘たちの思考に恐怖を感じている」

山城「あなたも相当長いのでしょう? 見たことあるんでしょう。東西四方で、仲間がさくりさくりと死んでいっても、幽鬼のように前へ前へと近づいてくる艦娘の姿を」

離島棲鬼「……こいつ、知った口を……」

離島棲鬼「……そんな艦娘も(ガサゴソ)今は、故郷の家族のためのお土産だけどね」

山城「白い頭蓋骨……不幸だわ……」

離島棲鬼「力尽きて斃れた艦娘が深海棲艦になるなんて伝説を、あなた方はいまだに信じているんですって? おあいにく様、サルの下等な血では駆逐にすらなれない。こうして、
磨かれて、僅かな小銭で売り買いされる土産物になるのが、関の山」

山城「見切っているのよ、みんな」

山城「お前たちが、どんなことを考えて、どんな言葉で、私をせせら笑おうとするのかも」

山城「時に先に逝った仲間を思いながら、今日も弾に当たらなかったことだけを感謝する。
今日という日は、そうした日々の積み重ねに過ぎない。あなたたちのように、他国を蹂躙しようとする民主主義とかいう美辞麗句で誤魔化したりして、野獣のごとき欲望のために戦争したりはしない」

離島棲鬼「……ファシストが」

離島棲鬼「では私は、ほかの拠点の管理もあるから、出るわ。あとは、好きにしてなさい。あ、サルは捕虜としては認められないから、よろしくね」

ヲ級「了解です」

山城「……ふう……不幸だわ」

=南方海域海上=

青葉「相当、深海側の海に近寄っていません?」

日向「大丈夫だろう。まだ、このあたりは。ひとまず、慎重を期して瑞雲を飛ばして……」

飛鷹「そこは、彩雲を飛ばすから心配しないで」

吹雪「作戦から帰還途中の金剛さんたちも、こちらの海域に到着次第、合流とのことです」

※念のため説明しますが、前に解体された金剛とか榛名とは別人です。

最上「すごく微弱だけど、ずっと山城さんらしき電波は出ているって」

青葉「どうやら、青葉の役目は電波の方向をキャッチということらしいのですが……」

青葉「随分弱いですが……おそらくこちらから11時方向……」

日向「海図は?」

吹雪「11時方向には、有人無人。いくつかの島が確かにありますが」

日向「しらみつぶしに探すしかないだろう」

=南方海域・深海側根拠地=

ヲ級「ほんとに、爪を剥いでも、焼きごてをあてても、悲鳴ひとつあげやしない」

山城「不幸だわ……」

ヲ級「バカの一つ覚えみたいにッ(ドス)」

山城「んぐ……(ゲロゲロ)」

ヲ級「胃液まで吐きまくっても、表情一つかえやしない。なんなのコイツは……」

レ級「裸に剥かれて、陰部を焼かれてもなお、
苦しんだ顔をしない」

ル級「黄色いサルには痛覚というものがないのか?」

レ級「まさか、海戦ではやつらも、我々と同じように腕が吹き飛び、仲間が粉じんとなる姿に泣き叫んでいる」

レ級「もう構わないだろう」

ヲ級「そうだ、サルのことなど理解は不能だ」

ル級「さっさと仕事をすませてしまおう。あと三日で交代要員が来て、休暇だ」

ヲ級「ああ、久しぶりの我が家が、今から夢に見える。ああ、ママのアップルパイ……」

レ級「それも、もうじき」

ル級「今度の休暇は長いから、車を買ってドライブをしようと思う。いい男でもいたら、そのまま結婚休暇かも……」

ヲ級「鍋の用意もばっちりだ」

レ級「ああ、はじめよう」

青葉「僅かな島民が住むだけの島は、すっかり夜の闇に包まれていた」

ピカッ

ヲ級「探照灯?」

神通「見えました。あそこです。あの不釣り合いな巨大な電柱」

川内「見える、慌てて飛び出してきてるね」

青葉「間違いありません。電波は、あそこの方角が一番強いです」

神通「敵艦、わずかに3です」

日向「主力は去ったか。なら、好都合。全艦、突撃!」

ル級「おい、このジャップの艤装をみてくれ」

ル級「こいつ、我々に気づかれない微弱な電波をずっと送ってた」

レ級「ばかな、サルにそんな知恵が……ぐぶっ……」

川内「忍者だって、まだ住んでいるんだからね」

ル級「そ、ん、な……」

金剛「みんな撃つネ-! この島は、みんな敵ョー!」

吹雪「こんな島に隠れているなんて」

最上「非戦闘員なんて、いないと思うな」

ヲ級「と、島民もろとも……お前らは所詮は未開の野蛮人……」

日向「艦載機を飛ばせない、夜の空母など。無意味!」

ゴガーン!ゴガーン!

ヲ級「だから、もっと早く、休暇……を……」

青葉「さてと、山城さん、山城さん、青葉、救出に来ちゃいました」

青葉「あ、山城さん。そんなところに縛られて、大丈夫ですか? 山城……」

日向「青葉、山城は?」

吹雪「大丈夫でしたか……なんの匂い?う、うう!」

川内「……どうしたの、みんな?」

最上「……?」

青葉「鍋ッ……」

吹雪「誰も平等に冷静じゃないから、私が報告します」

吹雪「後ろ手に縛られていたまま斃れていたのは、山城さんの首のない胴体」

吹雪「そして、火にかけられた鍋には……」

吹雪「強火で煮込まれたせいか、半ば崩れて、半ば焦げて。肉をナイフでそぎ落とそうとした痕まで……」

吹雪「服も剥がされた胴体には、ナイフで文字が刻まれていました」

吹雪「fuckin'JAP……と」

青葉「……あの、青葉、司令官に報告しなければならないので、撮影を……ううッ」

日向「無理に撮影をする必要もないだろう」

青葉「いえ、仕事ですから」

青葉「そう、任務ですから」

=執務室=

提督「報告ごくろう。明日はデイリーもすべて中止するので、全員ゆっくりと休んでくれ」

日向「ああ、ありがとう失礼する。伊勢を見舞ってからゆっくりやすませてもらう」

青葉「どうも、お疲れ様でした~」

青葉「よーし、司令官。青葉は、働けますから、明日も通常通りでいいですよ」

提督「お前がそれなら、それでいい」

青葉「じゃ、青葉。まだ執務室でやりたいことがあるので、司令官先に帰って下さい」

提督「帰るって、俺の部屋は隣じゃないか」

青葉「ああ、そうです。そう、だから、執務室のお風呂借りるから、ちょっと出てって下さい」

提督「ああ」

青葉「私、長風呂ですから朝まで来ないで下さい」

提督「ああ。では失礼するよ」

バタン

=風呂場=

青葉「シャワーも、蛇口も全開に……」

ドドドドドド
ジャージャー

青葉「思い出しちゃいました……」

青葉「もう、どうでもいいことだって思っていたのに」

青葉「深海棲艦の怖さ」

青葉「構わず人を犯して、人を喰らう」

青葉「私たちのことを人間だとは思っていないから」

青葉「いつもは、司令官とメチャクチャすれば、グチャグチャな気持ちは治まるのに」

青葉「今日はちーとも濡れません」

青葉「思い出したから」

青葉「山城さんの、あの姿で」

青葉「思い出したから」

青葉「おか……」

青葉「おか、おか……」

青葉「おかあさん!おかあさん!おかあさん!おかあさん!おかあさん!おかあさん!
ああああああああああああああああああああ!ああああああああああああああああああああ!
ああああああああああああああああああああ!ああああああああああああああああああああ!
ああああああああああああああああああああ!ああああああああああああああああああああ!
ああああああああああああああああああああ!ああああああああああああああああああああ!」

=執務室外廊下=

龍驤「提督? なにしてるんや」

提督「……俺には語るべき言葉がないなと考えていた?」

龍驤「なんやそれは?」

提督「この世に未練があれば、苦労も一緒に背負い込むのさ」

龍驤「なにを、当たり前のことを。アホか。地獄はきっと楽やで。鬼の前で、痛い痛いっていっとたら、一日が終わるんや」

提督「しかし、消灯時間は過ぎているのにどこにいく?」

龍驤「隼鷹のとこや、どうせまだ千歳と呑んどるやろ。ちょっと一杯たかりにな」

提督「お前、あんま呑まないのに珍しいな」

龍驤「弔い酒ゆうやつや」

提督「……なら、俺も行くか」

龍驤「あんた、下戸やろ?」

提督「みりんで酔っ払うけど、それでも一杯くらいならな」

龍驤「無理せんでええよ。花札でもやろか。香典代わりに、今月の給料、溶かしてまうわ」

提督「それ、なんてカモネギだよ……」

>>124
ありがとうございます。色々と工夫をしてみます。

というわけで、山城パート終了です。

引き続き要望とか感想をお願いします。

次の艦娘>>134

島風



感想:秋月パートがすげえ良かった

>>134
了解です。感想もありがとうございます。
これはまた、考えなくてはならないキャラをw

投下は今週中ということで、よろしくお願いします。

=翌朝・執務室=

チュンチュン

提督「隼鷹と千歳に、次々と酒を注がれて、気がついたら朝か……」

ガチャ

青葉「おはようございます!司令官」

提督「おはよう。随分早いな。今日はまだ休んでいて構わないぞ」

青葉「えへへ、目が覚めちゃいました。その、夕べは、ごめんなさい」

提督「なにかあったか? 随分と呑まされて、その記憶がな……」

青葉「気を遣ってるのか、ボケてるのか……」

提督「それよりも、仕事をする気があるのなら、戦闘詳報をまとめてくれ」

青葉「青葉了解です! あ、そうだ司令官」

提督「まだなにかあるのか?」

青葉「今夜はめちゃくちゃセックスしましょう」

提督「ああ」

日向「おはよう。みんな早いな」

提督「おはよう。日向も早いな」

日向「ああ。生き残った島民を連行していたのだが妙高たちが夜のうちに尋問を終わらせてくれた」

提督「仕事が早いな」

日向「生き残りたいヤツは必死だな。哀れなものだ」

提督「じゃ、処分を下しにいくか」

青葉「あ、司令官」

青葉「それ、青葉に任せちゃって下さい」

=断崖=

青葉「へえ~、女子供も含めて、けっこう生き残ってたんですね」

島民「HELP,HELP,ナンタラカンタラ……」

青葉「妙高さん、なんていってるんです?」

妙高「ええと“私たちは入植者であり、祖国の命令に従うのは義務だ”と」

妙高「“でも、それは一部の者であり、私たちは知らなかった”」

妙高「“我々は非戦闘員なのだから、相応の保護を要求する”と」

青葉「へえ~、命乞いするにしても随分と上から目線ですね。やっぱり、黄色いサルには下手にでれませんか」

青葉「だいたい、戦場に非戦闘員なんているはずもありませんよね(ヒョイ)」

青葉「ちょっと、妙高さん。この子供を取り上げたら母親がすがってくるんですけど」

妙高「ええ“子供は、子供だけは許して”と」

青葉「そうですか。じゃちょっと訳してもらえます?」

青葉「お前らの島から送られた情報で、どれだけの子供が死んだでしょうね~、と(ポイッ)」

ズドドド

青葉「ありゃ~、20ミリ機銃だと、子供なんて塵になっちゃいますね」

那智「艦娘とは違って脆いものだな」

青葉「あらら、この女。なんか、すごく叫びながら泣いてますよ。うるさいですね~(ドコッ)」

青葉「へへ、加減したのに、今度は血を吐いて転げ回ってますよ」

青葉「……っと、はいはい、こんにちは~今日はママとお出かけ楽しいでちゅね~」

青葉「あはは、そんなに子供を抱きしめなくても、大丈夫。子供には手は出しませんよ~(ガバッ)」

青葉「ほらほら、ボクぅ。見えますか、このモジャモジャのところの穴。ここからボクが生まれたんでちゅよ~」

青葉「ボクが生まれたくらいだから、きっと大きな物も入っちゃいまちゅね~」

青葉「で、ここに隼鷹さんとこから貰ってきた、一升瓶がありまちゅ~」

足柄「準備がいいわね」

羽黒「定番ですからね」

青葉「どこまで入っちゃうかな。ほらほら、ママも息子の前で、そんなに泣いて恥ずかしいですよ」

青葉「ほら、ほら、ほら、ほら、ほら、ほら、ほらあああああ……おら、おら、おら……」

青葉「へへ、あはは、あはは、さすが深海側は違いますね。一升瓶、ほとんど飲み込んじゃってる」

青葉「さすが、優秀な民族様は、身体のデキも違いますね」

青葉「青葉、嬉しくて、ママの上で踊っちゃいます」

青葉「うわ、上に乗ったらいきなり血を吐いちゃうなんて、汚いママでちゅね~」

青葉「んんっ、なんか変な音。この舞台、踊りにくいですね。なんかが割れる音がしているけれども気のせいですね?」

青葉「オッパイの上で飛び跳ねたら、折れるどころか砕ける音がするのも気のせいですよね?」

青葉「って、気絶ですか? 気絶……してないですよね。こうやって、気絶したフリをすれば許して貰えると思ってます」

青葉「ダメですよ、人が話している最中に寝ちゃったら、そうだ。きっと、ショックがあれば起きますよね。例えば、このナイフで耳をですね~」

青葉「ほら、目が覚めた。なんですか、子供の前で泣きわめいて、耳から血を流してーもぐもぐ」

青葉「……食べれたもんじゃないですね。オエッ」

妙高「青葉さん」

青葉「はいはい、妙高さんも一緒にやります? ごめんなさい、一人でやっちゃって」

那智「いや」

足柄「そろそろ、終わりにしてくれない?」

羽黒「私たち、徹夜なのでそろそろ眠いんですけど」

青葉「ああ、青葉、やっちゃいました。きょーしゅくです、お気遣いできずに」

妙高「いいんですよ。青葉さんのお気持ちもわかりますから」

青葉「じゃあ、断崖のところに並べさせて……って、腰抜かして動けないって感じですね。このままやっちゃいまましょう。まだなにかいってますよ?」

妙高「“助けて”“許して”“子供だけでも”だそうです」

青葉「ふーん、きっと子供だけでも殺して、自分は助けて欲しいってことですね」

青葉「こういうとき、人間って本性見えますね。腰を抜かして、這って逃げようとしているのもいるし、
十字を切っているのもいるし。はたまた、ガタガタ震えているだけのもいますよ」

青葉「はいはい、もっと泣き叫んで下さい。あなたたちが深海に協力したせいで、あなたたちよりも酷い目にあっている人もたくさんいるんですよ」

青葉「そんな人たちへの懺悔の言葉もないんですか」

青葉「白豚共!人の皮を被ったケダモノ共。鬼畜!」

妙高「青葉さん、済ませましょう。畜生共に懺悔など求めても無駄です」

青葉「じゃ、みなさん。お願いします。よく見えますねぇ」

ドンドンドンドンドン

青葉「瞬く間に、人の形をしていたものが、血の霧に……あっけないものですね。へへ、へへ、へへ……」

青葉「あっけなく、白豚どもが……あはは……」

妙高「青葉さん、ここでハーパンの中にまで手を入れるのは、はしたないですよ」

青葉「あ、すみません。いつものクセで~」

青葉「じゃ、任務は完了。お疲れ様でした。司令官からは、ご飯食べて、今日は休憩との指示です。お疲れ様でした!敬礼!」

青葉「あはは、またこんなに濡れちゃう。あは、気持ちいい、夜まで、待てない!気持ちいい~!!!」

=中庭=

青葉「は~、気持ちよかった。これでまた夜は楽しみですね。それまでは、ちゃんと秘書艦の仕事を……あ、明石さんお早うございます。一服ですか?」

明石「おはようございます、青葉さん。楽しそうですね。なにかありました?」

青葉「いえ、ちょっと業務をこなしていただけですよー」

明石「ふーん、ああ、夕べも提督に可愛がってもらったんですね」

青葉「違います。なんですか、覗き魔みたいな」

明石「冗談ですよ。冗談でもいってないと、日常の業務がやってられません」

青葉「それって、拷問とかも含めてですか?」

明石「残念ながら、非日常ですよね」

青葉「明石さん、今日は煙草の量が多いですね」

明石「吸います? 慣れるといいものですよ」

青葉「いや、私はいいです。それより、明石さん」

明石「なにか?」

青葉「話したいことありますよね」

明石「見えますか?」

青葉「見えます」

明石「きっと、しちめんどくさいと思われるから、いいですよ」

青葉「大丈夫ですよ。私は」

明石「……山城さん、残念でしたね」

青葉「ええ」

明石「その前は秋月さんも……」

青葉「ええ」

明石「敵とかスパイとかを拷問したり解体していると楽しいのに、仲間だと悲しいのはなんでしょうね」

青葉「私、最近思っていることがあります」

明石「それはなんですか?」

青葉「人間じゃない、艦娘という兵器になっても。頭もおかしくなっていても。どんなに死にたがっても、まだこの世に未練を残してるのかな、と」

明石「へえ。うーん、確かに青葉さん、未練あると思いますよ」

青葉「まさか。自分では、そんなつもりはないと信じていたいんですけど」

明石「提督ですよね」

青葉「そんな。きっと、私よりも好みの……かわりになるのが来たら、取り替えられますよ。その時は、私が解体されると思います」

明石「随分と悲観的なんですね」

青葉「戦場で、楽観的になれる時なんてありませんよ」

明石「……青葉さん、ここに来た時のこと覚えてる?」

青葉「ええ、たかが2年前のことですから」

明石「それだけ?」

青葉「うーん、今よりも殺伐とした雰囲気はありましたね」

明石「そうよね。提督が赴任したのが、その更に半年くらい前。私のほうが一週間ほど後だったけど、酷いものでしたよ」

明石「提督が戦死した後、なかなか後任もこなくて放置されたような状態。整列だって真面目にやる艦娘がいないような状態だったんです」

明石「私が来てからもしばらくは、そんな状態で提督は執務室から一歩も出て来なかったんです。それが、ある日、ふらっと出てきたと思うと、龍驤さんに“ちょっと艤装外せ”っていってね……」

青葉「え~、艦娘と殴り合ったんですか? そりゃ艤装つけてなかったら人間並みですけど、それにしても不通の人間よりは相当強いですよ」

明石「完全に勝負になってなかったけど、提督は最後まで立ってたの。それ以来、龍驤さんも、山城さんもい率先して命令に忠実になって。しばらく命令違反即解体なやり方で、今の形になってきたんですよね……でもね」

青葉「まだあるんですか?」

明石「なかなか秘書艦が決まらなかったの。あの通り、クセがあるというか、妙な性格だから。叢雲すらも呆れるレベル。それに、事務仕事は得手不得手があるし。それでいて、ちゃんとやらないと不機嫌になるしで……」

明石「もう、誰もやりたくないと思ってたところへ、青葉さんが着任したんです」

青葉「あ~、なんか着任した途端に、龍驤さんに“お前が新入りか”って殴られて。そのまま、執務室に連れて行かれましたね」

明石「私もね、秘書艦にキレるか、お尻とか触ってくるかどっちかしかない提督を殺そうと思ってたんですよね。青葉さんが着任するのが一週間遅かったら、そうしてました」

青葉「穏やかじゃあないですね」

明石「そんな人相手の秘書がずうっとできるんですから、提督も青葉さんじゃなきゃ、ダメなんだと思いますよ」

青葉「知りません。だって、私、司令官のことなんにも知らないんですよ。なにを聞いても教えてもくれないし」

明石「誰だって、話したくないことはありますよね。私、提督の過去も青葉さんの過去も知りません」

青葉「私も明石さんの過去を知りません」

明石「話さないほうがいいと思ってるから」

青葉「私もです。明日、弾に当たって斃れる未来しかないのに。昔のことなんて考えたくないんです」

明石「どうせ、朝目覚めるたびに、今日はどこで轟沈するんだろうって考える毎日じゃないですか。もう少し、贅沢なこと考えてもいいと思いますよ」

青葉「ふーん、あるとしたら取材のことだけ考えておけば十分ですよ。じゃ、仕事しなきゃ。また!」

明石「ほんと……くそったれな、毎日ですね」

=午後・執務室=

大淀「では、通信は以上ですので。戦闘詳報は夕方までに頂ければ」

提督「了解。では、通信室で引き続き待機を」

大淀「はい、では」バタン

提督「戦闘詳報、業務日誌と……」

青葉「……ねえ、司令官」

提督「ああ、なにか追加が?」

青葉「いえ……あの、司令官、私ってなんなんです?」

提督「艦娘、秘書艦」

青葉「そうじゃなくてですね……」

提督「……死ぬぞ」

青葉「え?」

提督「この世に未練とか、希望を残していると死ぬぞ」

提督「弾ってのはな、生へ執着するヤツを好んで飛んでくるんだ!」

提督「ここじゃ誰もが等しく坂を転げ落ちているようなものだ。それを必死に踏みとどまろうとしたものから、死に神に狩られるチキンレースなんだ!」

提督「だから、自分が艦娘以上の何者かと考えるんじゃない!」

提督「そんなことを考えるのは敗北主義者……こないだの曙のようにな!」

青葉「(ああ、明石さん。やっぱり、青葉わかっちゃいました)」

青葉「(この人は、気づいているんです。私たちと同じく死にたいと思っても死ねない自分の無様さに)」

青葉「(いざという場面では、弾を避ける方法を考えてしまう自分の無様さに)」

青葉「(だから、いいんです)」

青葉「もう、司令官。いきなり、大きな声でいわなくてもいいじゃないですか。溜まってるんですか?」

提督「ああ、すまない。ちょっと夕べあんま寝てなかったので」

青葉「まったく。私もカッとなったら砲撃するかも知れないですよ」

提督「だって、艤装つけてないじゃないか」

青葉「むぅ……投げ飛ばすくらいなら、すぐですよ。ここ2階ですよ」

提督「骨とか折れて痛いのは嫌だなあ」

青葉「(あー明石さんが変なこというから、微妙な空気になっちゃった。もう、仕返しに明石さんオナニー写真、バラまいちゃいましょうかねー)」

コンコン

大淀「失礼します。新しい艦が着任します」

島風「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負けません。速きこと、島風の如し、です!」

というわけで、島風パートが始まっているのですが、
プロローグが長くなってしまいました。

続きは、今週中に投下します。

お待たせしました。島風編投下していきます

=数日後=

提督「で、新入りはモノになりそうか?」

赤城「はい。とりわけ耐久力がありますので、あまり心配する必要がありません」

夕立「火力だと夕立のほうが強いけど、雷装は島風ちゃんのほうが上っぽい」

提督「性能じゃないところでは?」

加賀「敵を屠るのに躊躇がありません」

那智「恐ろしいほどに迷いがなく撃つな。ほんとに新造艦か。ベテラン艦娘が送られてきたと思った」

北上「頼もしいねえー」

提督「問題はなし……か」

赤城「いえ、提督……」

提督「ああ、やはりなにかあるのか」

那智「まあ……こんなところに送り込まれてくる艦娘だ。デキがいいのが来るわけないだろう」

青葉「(あらら、またポンコツを掴まされたんですかねー)」

提督「聞いておこう」

赤城「目が……すごく無邪気なんです」

赤城「無邪気というか……。そう、どこか私たちの顔色を伺って素直にいうことを聞いているだけのような。なにか裏のありそうな無邪気な目」

提督「非番や日常の任務は?」

夕立「消灯時間にはちゃんといるし、任務もこなすけど、私たちとはあまり話さないっぽい」

夕立「ご飯もあっとい間に食べるし、草むしりも掃除も自分の分担を終わらせたら、ぷいっとどこかにいっちゃうっぽい」

北上「なんか、海岸とか中庭とかで、連装砲と話したりしてるねー」

那智「一人で、全速力で沖を走っていたが……あれは訓練ではないのだな」

赤城「あらゆる面で、頼りになる艦娘だとは思います」

加賀「……集団行動に興味がないだけでは? 今のところは問題はないかと」

加賀「狭い世界です。あまりベタベタして過ごす艦娘ばかりではないでしょう」

提督「ああ、すまん。初っぱなから判断を急ぎすぎだな」

赤城「なにか急ぐ理由でもあるのでしょうか?」

提督「まだ、詳細は話せないが、近々攻勢に出るため作戦が発動されることになっている。優秀な艦は使いたいが、そのためにも懸念は排除しておきたい」

赤城「わかりました。問題があればすぐに報告を致します」

提督「よろしく頼みます。では、解散してよろしい」

青葉「司令官、随分と気になってるみたいですね。もしかして、あのエロエロな衣装にヤラれちゃいました?」

青葉「青葉、ちゃーんと取材してますから。生写真、いります?」

提督「いらん」

=作戦室=

間宮「……というわけで、今回は青葉さんも出撃してしまいましたので、私が状況を説明しましょう」

間宮「艦娘たちが戦うのは海の上。司令を出した提督は、陸で成り行きを見守るしかありません」

間宮「かつて、港で女たちが男を待っていたのとは真逆になっているわけです」

間宮「とはいえ、ただ待っているわけではありません」

間宮「作戦室で、常に指揮を取らなくてはならないわけですから」

間宮「というわけで、作戦室にずっと詰めている提督や参謀担当の艦娘のみなさんには、羊羹の差し入れです」

提督「予定通り、各鎮守府の艦隊も行動できているようだな」

大淀「今のところ、動きは察知されていないようですね」

霧島「私のデータによれば、目標地点への到達は明日未明ですね」

鳥海「私の計算でも、想定される敵の半分は撃滅できるはずです」

提督「半分ではだめだ。残りの半分に、こちらの半分がやられる」

霧島「そこは、各艦に期待するしかないでしょう」

朧「こちらも、無傷というわけにはいかないけど、誰も負けない……たぶん……」

大淀「ひとまず、まだ夕方にもなりませんし。みなさん、交代で休みましょう」

提督「ああ、みんな休憩をしてくれて構わない。無線だけは聞き逃さないように。俺はここにいる。大淀、灰皿。あと、ラジオをつけてくれ」

大淀「どうぞ。ラジオもすぐに」

提督「ああ……」

ラジオ「ザザザ……昼も夜も休むことなく、お国のために頑張ってくれている提督のみなさん、艦娘のみなさんありがとう。ニュースに続きまして、内地からの感謝のコーナーをお送りします。長らく続く聖戦の中、内地では子供も年寄りも、休むことなく食糧と兵器の増産とに励んでいます。幾つの都市を焼き尽くされたとしても、決して折れることのない大和魂……ザザザ……では、お便りを読み上げます……」

大淀「また、どこかに深海が襲来したんでしょうか?」

提督「通信は拾えているだろう」

大淀「ええ、昨晩も横須賀あたりでは、結構出撃していたみたいですけど」

提督「いくら戦果を挙げても前線は膠着。隙間を縫って、深海に本土を叩かれ。まだ長いな、この戦争は」

=翌日夕方=

大淀「通信入りました。作戦目標達成。北方海域の拠点を撃破」

大淀「各鎮守府艦隊も残敵の追撃に入っています」

大淀「うちのほうは、小破5、中破6。このまま反転し帰還します」

霧島「ホッとしますね」

鳥海「奇跡的なほど、損害が軽微ね」

朧「まずは、無事の帰還を待ちましょう」

大淀「あ、待って下さい。通信に続きが……作戦中。航行不能に陥った深海棲艦を発見。そのまま曳航するとのことです」

提督「艦の種別は?」

大淀「ちょっと、無線が錯綜して……ええ、北方棲姫」

霧島「まあ、なんて大物」

鳥海「そんなのが捕虜にできるなんて」

朧「嬉しいくらいに幸運な作戦ですね」

提督「うむ……それほどの姫クラスを捕虜にしたことはなかったな。まず上に確認を。大淀、通信を送ってくれ」

大淀「了解しました」

=翌日・母港=

日向「全艦、帰投しました」

青葉「いや~提督。何日か留守にしましたけど、取材するような事件はありませんでした?」

提督「ひとまずは、奇跡的に軽微な損害で済んだ。大変、ごくろう」

赤城「島風さんの活躍があってこそだと思います」

提督「ほう、それはまた」

加賀「さすがは最速の駆逐艦です。敵を翻弄しながら魚雷をバラ撒いてくれました」

北上「重雷装巡洋艦も形無しだよー。敵が見えたと思ったら、動いてるんだものー」

提督「それはまた。あれ、本人は?」

赤城「まだ、走り足りないから、あたりを回ってから帰ると」

提督「……人付き合いは苦手なようだな。で、例の深海棲艦は?」

大井「陸に上がったんだから、さっさと、歩きなさいよ」

夕立「ぐずぐずすると、また痛い目に遭うっぽい」

提督「なるほど、艤装を剥がれたら、単なる小娘だな」

青葉「提督、取材していいですか?」

提督「まあ、落ち着け」

北方「オイテケ……オイテケ……」

提督「おお~、はじめてはじめて見たが資料のままだな」

日向「そのままだな」

伊勢「ホントに“オイテケ……”なんていうんだ」

提督「ひとまず扱いについては、追って上から連絡が来るので、特別室に案内を」

赤城「大丈夫ですか? 姫級ですよ」

日向「問題ない。艦娘と同じく艤装を剥がした以上、力など出せない」

提督「ということだな。妙高、特別室へ連行を。夕張、艤装は工廠だ。青葉は、撮影を」

「了解です」

島風「ただいま-、まだ走り足りない~」

提督「ああ、島風もご苦労様」

島風「ふっふーん、島風が一番早かったよ」

赤城「島風さん、今、提督は大事なお話をしているところですよ」

島風「ふ~ん、みんなにもっと島風の話を聞いて貰いたいのに~」

島風「島風、がんばったんだよ!えらい?えらい?」

島風「ふっふふーん、ああ、もっとずっと広い海で、走りながら戦っていたいよー」

暁「なんなのよ、あれ」

電「悪気はないにしても、ちょっとウザいです」

雷「あんまり関わらないようにしなくちゃね」

響「ちょっと、耳に触るな」

青葉「(あーなんか、みんなの違和感がわかってきちゃった)」

青葉「(赤城さんは心が広い)」

青葉「(加賀さんは任務だから意図的に気にしないようにしている)」

青葉「(でもね……)」

北上「ちょいウザ……」

大井「さっさと、解散させなさいよ。中破だって痛いんだから」

島風「島風早い!もっと、みんな早くついてくれば、どんどん深海棲艦をやっつけちゃえたのに-!」

島風「私の連装砲ちゃんが、狙った獲物は逃がさないんだよ!!えっへへ~」

「イラッ」

青葉「コソコソ……明石さん、このテンションはカタログスペック通りなんですか?」

明石「ええ。ですので、仕方ないですけど……ちょっと雰囲気悪いですね」

夕張「はいはーい、じゃ、みなさん作戦お疲れ様でしたー」

青葉「(ああ、夕張さん。有り難い)」

提督「そうだな。みんなゆっくり休養を。まだまだ戦争は続くんだから」

=間宮=

暁「なんなのかしら、あの子」

雷「間宮に誘ったけど、走ってくるから行かないって」

電「ちょっと付き合いづらいのです」

響「そういう性質の艦だから、仕方ないんじゃないか」

暁「でも……」

叢雲「あら、作戦お疲れ様。怪我もないようでなによりだわ。あれ、新入りはいないの?」

電「……なのです」

……

叢雲「……なるほどね~。今までに見たことないタイプの実験艦だし性格もあれじゃ、ね」

叢雲「大事にならないうちに、私も考えるから。あまり邪険にしないようにね。みんなで口に出して盛り上がっていると、悪口は濃縮されていくものよ」

叢雲「……と、さあて。聞いちゃったけど、お子様な艦を諭すのは誰が適役かしら。こういう時は提督は役に立たないしね。あ……」

金剛「HEY、考えながら歩いていると危ないデース」

叢雲「改二の金剛さん。結構古くからいるし、幾つもの鎮守府をめぐってきた経験者だわ」

叢雲「ごめんなさいね、ちょっとお話していい?」

……
金剛「なるほど-。それは問題ネー」

叢雲「傷が浅いうちになんとかしておかないと、戦闘中に問題を起こしかねないわ」

金剛「任せてYO。私が、話をしてみるネー」

叢雲「さすがは、年長者。任せるわ」

=港=

島風「連装砲ちゃん、今日はね。もっともっと褒められたかったんだよ」

島風「なんで、みんなもっと褒めてくれないのかな」

島風「たくさん、いいことしてるのに。みんなが喜ぶと思って深海棲艦を倒しているのに」

金剛「HELLO、いい夕焼けネー」

島風「あ……」

金剛「ちょっと座るネー」

島風「はい……」

金剛「もっとみんなに褒めてもらいたいデス?」

島風「ん……」

金剛「褒められると、やる気が出るから、みんなもっと褒められたいネー」

島風「……わかんない」

金剛「ここに来るまで、みんな褒めてくれたデス?」

島風「うん……。学校入ったら、すぐに実験艦だからって艦娘にされて」

島風「研究所のみんなは、褒めてくれてた」

島風「ううん、艦娘になる前も、家族も友達もみんな。“まだ小さいのに艦娘になるなんて、エラいなあ”って……」

金剛「そんなにいつも褒めてくれたネ?」

島風「……みんな死んじゃった。家族も友達も、私の汽車を見送った翌日に空襲で」

金剛「一番褒めて欲しい人がいないネ?」

島風「うん……」

金剛「私たちは家族でも友達でもないネ」

金剛「でも、戦友になることはできるネ」

金剛「でも、そのためには信頼がなくちゃいけないネ」

島風「信頼ってわかんない」

金剛「自分が褒めてもらうんじゃなくて。人に親切にしたり、人のいいところを褒めてあげないといけないネ」

金剛「自慢ばっかりしている子は嫌われるネ」

島風「わかってる……けど。もっと、褒めてもらいたいんだもん」

島風「わたし、やっぱり、もっと走ってくる……」

金剛「OH!待ってョ!」

金剛「……人間の時のことなんて知らないけれど。私たちよりずっと小さい子ネ」

金剛「そんな子まで艦娘にしないといけないのネ、内地は……」

金剛「叢雲には悪いけど……慣れるのを待つしかないYO」

=夜・中庭=

島風「信頼なんてしらないもん」

島風「島風が一番、早いんだから……あれ」

島風「みんな集まって、なにやってんのかな?」

島風「私たちが捕まえた深海棲艦を取り囲んで……」

北方「オイテケ……オイテケ……」

妙高「それはいいですから、そろそろ話してはどうですか?」

妙高「爪の間に針を刺されて、痛いでしょう」

那智「貴様の所属部隊は? その規模? 知っていることをすべて話せ」

足柄「早く喋らないと、もっと痛くなるわよ」

羽黒「そろそろ、話すことをお勧めします……。ごめんなさい、針をグリグリしますね」

北方「グギャアア!オイテケーーーー!」

青葉「ふふふ、いい顔ですね。爪だけでこんなに痛いんですか~。まだまだ、ウチの鎮守府名物の拷問の
準備みたいなものですよ~」

青葉「いい写真がたくさん取れますね~」

北方「オイテケー!!!!グギャアア!!」

妙高「……そうですか。叫び続けて疲れたでしょう。ご飯にして差し上げましょう」

那智「そうだな」

足柄「もう、夜だし。私たちも食堂に行かなきゃね」

羽黒「今日は……おでんということですが。これ、小麦粉の団子?」

青葉「ああ、これは青葉にお任せ下さい」

青葉「この熱い熱い、小麦の団子を……ああ、手が滑った」

北方「オオオ、アツイー!!!」

青葉「頬に押しつけちゃいました。真っ赤になってますね。ほら、今度は口を開けて」

北方「アオアオ……アツイー、アツイー!!」

青葉「そりゃ、冷まさずに口の中に入れたら熱いですよね。口の中も火傷ですよ」

青葉「美味しいですか? 煮ただけで味もついてないけど」

北方「オナカ……スイタ……」

青葉「だから、ご飯を食べさせてあげてるじゃないですか。わかんないんですかね-、この白豚は。ああ、スープもどうぞ」

北方「グギャギャギャーーーーアツイーーーーー!!!」

青葉「そりゃあ、熱湯みたいなもんですから、肌にぶっかけられたら熱いですよね~。でも、夜は冷えるから、今のうちに暖まっていたほうがいいですよ?」

北方「ハア……アアア……モウ……イヤダ……」

青葉「だから、まだ準備なんですってドスドス」

青葉「痛いですか?お腹を蹴られて痛いですか?ですよねーー質問に答えたら楽になるかもですよ」

青葉「ほらほら、血だらけの爪も靴底で踏まれると痛いですね~。まだまだ、爪を剥ぐとか爪を剥いで踏むとか、色々とやることはありますよ。そうそう、ヤスリで骨が出るまで肉を削ったりしなきゃー」

青葉「痛いですね、その痛そうな顔も撮影しますねー」

北方「グギャガ……ゴゴゴ……」

那智「ここまでされても、まだ吐かないか」

妙高「姫級です。そうそうのことでは折れないでしょう」

青葉「自分から話す気になるまで、十分にここがどういうところか教えてやればいいんです」

足柄「まあ、まだ初日だし」

羽黒「じゃ、また針をさしましょうか……」

北方「グギャアアアアアア!」

(物陰)
島風「…………………」

=食堂=

暁「あいつ、また一人で食べてる」

雷「放っておきましょ。誘ってもこないんだもの」

電「おかわりまでしてるのです」

響「一人だから食べるのは早いようだな」

鳳翔「はいはい、おかわりですね。え?おにぎりにして、後で食べるって? いいですよ。梅干しもいりますか?」

=深夜・中庭=

北方「イタイ……イタイ……イタイ……オナカ……スイタ……」

ガサガサ

北方「ヒッ……ダレ?」

島風「しーっ」

北方「ビクッ!」

島風「心配しないで。私は島風。こっちは連装砲ちゃん」

島風「痛そう……。今、薬塗ってあげるからね」

北方「……?」

島風「……これで、よしっと。包帯はなくてごめん」

島風「それとおにぎり。口を開けて」

北方「……」

島風「大丈夫。熱くないし、毒もない……私が試しにモグモグ……はい」

北方「モグモグモグモグモグモグ」

島風「大丈夫。まだあるからね。美味しい?」

北方「コクコク」

島風「よかった。なんでみんな、こんな小さい子を……」

北方「Thank you from the bottom of my heart……」

島風「んん、私、あなたの言葉、わからない。美味しかったの?」

北方「コクコク」

島風「よかった。明日も来るからね。内緒だよ……」

北方「コクコク」

=翌朝・中庭=

妙高「あれ、薬を塗った痕が……」

妙高「青葉さんでしょうね。姫級ともなれば、相当可愛がりたいはずですし……」

妙高「では、今日も最初の質問から続けさせて頂きますね」

=執務室=

青葉「はあ、司令官。青葉寝不足です。夕べ、興奮しすぎてメチャクチャセックスしちゃいました」

提督「俺も寝不足だよ。とはいえ、寝るわけにもいかん。さっさとノルマを片付けて昼寝だ」

青葉「くふふ、あの姫のおかげで、青葉しばらく楽しそうですよ」

提督「毎晩というのも身体が辛い。お前も調整しろ」

=深夜・中庭=

島風「こんばんは……今日も激しくやられたね」

北方「コクコク」

島風「痛い? これ、工廠病院から、こっそり持ってきた」

島風「痛み止めだから、ちょっとは楽になると思う」

島風「今日は、昆布のおにぎりだよ」

島風「身体も汚れてる。トイレにも行かせてもらえないの? 大丈夫、拭いてあげる」

北方「ブンブン」

島風「大丈夫。汚くなんてないから……」

=翌朝・工廠病院=

明石「やっぱり合わない」

明石「艦娘用の鎮痛剤。もしや、誰か……」

明石「まさか、麻薬のかわりに使ってる艦娘が……」

明石「いえ、きっと数え間違い。しっかりしなきゃ……」

=同時刻・中庭=

妙高「あら、身体が綺麗になって」

妙高「青葉さんも随分と甘いことを……」

=深夜・中庭=

北方「モグモグ」

島風「ずっと、縛られていると痛いものね」

島風「でも、帰るときはまた縛らないといけないの。緩くするから……ごめんね」

北方「W……we are friends」

島風「なんていってるの?」

北方「トモ……ダチ」

島風「私たち友達? 嬉しい。私、友達、はじめて」

北方「トモダチ……」

島風「私たち、みんな信頼だよ」

=執務室=

妙高「入ります!」

提督「おはよう? 不機嫌だが、なにか……」

妙高「青葉さん、なに考えてるんです?」

青葉「は?」

妙高「あの薄汚い捕虜の件です」

青葉「はあ?」

妙高「傷は手当てするとかならまだしも、拘束まで緩めるなんて……逃げたらどうするんですか!」

青葉「はあ?」

妙高「とぼけたことを!バン!」

大淀「……妙高さんがガチ切れしているところ、はじめてみました」

大淀「提督は、なぜ止めずにニヤニヤしているのか……」

青葉「なんだかわかんないけど、突然キレられて……表に出ましょうか?」

大淀「まあまあまあまあまあ……ちょっと二人とも落ち着いて下さい」

提督「ああそうだ。私闘は厳禁だ。残念ながら厳禁だ。なので落ち着け。青葉、秘書艦らしくないぞ……」

青葉「すみません……」

提督「妙高。まず落ち着いて話せ」

「……」

妙高「……というわけです」

青葉「いや、それ私じゃありませんよ」

青葉「夕べはずっと提督と……」

提督「詳細はいらない。というか止めろ。風紀が乱れる」

大淀「大本営の指示で、艦娘の任務として提督の慰安は暗黙の了解となっていますから、構わないのでは?」

提督「だから、黙ってろといってるんだ」

妙高「じゃあ……誰が」

不知火「申告します。不知火、入ります」

黒潮「よろしゅうな」

陽炎「やっと会えた」

提督「なんだ。急用でなければ後だ」

不知火「いえ、急を要するものです」

提督「まず、聞くことにしよう」

黒潮「いや、うちら最近、遠征が多いけど」

陽炎「身体が鈍るので、深夜にトレーニングすることにしてみたんですが」

不知火「はっきりいいましょう。利敵行為が発生しています。それも、露骨な形で」

不知火「もう、ここまできたら遠慮などありません。島風があの憎い捕虜に利敵行為を働いているんです」

提督「すぐ、連れてこい!」

「……」

大淀「島風さん、もう一度話してくれるかしら?」

島風「だから、何度もいってるの。みんなで、あんな小さい子に痛いことして、みんな酷いよ」

青葉「だ…誰が酷いことを……です……」

妙高「青葉さん、落ち着いてください」

提督「……お前は研究所が長かったからわからんかもしれないが。ここは戦場だ。そして、ヤツらは敵だ」

提督「内地で、戦場で。ヤツらに仲間や家族や恋人や友達を……無残に殺された者も多い……」

提督「我々は、深海を倒す……。やつらの敵首都に日章旗を立てねばならん。あの外見に騙されるな。ヤツらは世界の平和を破壊し、覇権を握らんとする勢力の手先なのだ」

島風「でも、でも……あの子は小さい子だよ。あの子をいじめても、あんな子をいじめても……」

青葉「なにを……お前だって……誰かを……大事な人をヤツらに……この……」

妙高「那智、青葉さんを一緒に押さえて」

島風「それは、もっと悪い深海棲艦のしたことだよ……」

妙高「足柄、羽黒も。押さえて」

大淀「提督……」

吹雪「様子を見に来たけど……これはなんの修羅場?」

青葉「解体、解体ですよ、司令官!解体!解体!解体!賛成の人!手をあげて!はい!はい!はい!」

金剛「青葉も落ち着くネ!島風は子供だからわかってないョ」

叢雲「予想外に大事になってしまったわね……」

提督「わからないなら、仕方ない。島風……」

青葉「解体!解体!解体!やったーーーー!解体だ!裏切り者!切り刻んでやる!」

提督「妙高。黙らせろ」

妙高「はい(腹パン)」

青葉「キュウ……」

提督「島風。頭を冷やしてよく考えろ。お前は謹慎だ。すぐ出ていけ」

島風「……」

=廊下=

不知火「執務室のドアは閉めました」

陽炎「知らないフリをするのは上官のマナー」

黒潮「はいいー、みんな並んだなー」

不知火「では、島風さん……この廊下を通り抜けて自分の部屋に戻り、謹慎して下さい」

島風「みんな両側に……?」

不知火「軽巡までにしたのは、慈悲です」

陽炎「海軍名物・ゲンコツトンネル」

黒潮「これも久しぶりやな」

不知火「提督に見えないところでやる。提督は見ないふり、聞かないふり、それがマナー」

島風「……」

暁「手が傷つくじゃない!」

響「加減はしないぞ」

電「なのです」

雷「もっと殴ってもいいのよ」

吹雪「えっと、ごめんね」

睦月「仕方ない、ここで手を抜くわけには、えい」

夕立「反省していないっぽい」

天龍「このクソガキが!」

龍田「敵に甘い顔しちゃいけませんよ~」

川内「みんな、これで大きくなったんだ」

神通「これで本物の艦娘になってください」

那珂「アイドルじゃないから顔でもいいよね」

弥生「……いきます」

潮「あの、ごめんなさい!」

深雪「いっくぞー」

名取「あ、あの気絶しちゃいました?」

由良「いいんじゃない。足で」

……………。

不知火「終わりましたね」

不知火「では、寮に運びましょう」

天龍「裏切り者……」

龍田「目覚めたら、体中痛くて反省するかしら~」

黒潮「これも久しぶりやな。龍驤さんがおらんのが残念や」

陽炎「あの人のヤキはガチだしね」

=駆逐寮=

黒潮「まあ、解体されんだけよかったわ。謹慎とけたら、しっかり戦うんやで~」バタン

島風「……やだ、やだ……連装砲ちゃん……もう、ヤダ……」

バアン

不知火「忘れていましたが……謹慎中は就寝時間と食事以外は正座ですので……。寝具も回収します……では」

島風「ヤダ……ヤダ……」

=食堂=

鳳翔「ごめんなさい。謹慎者は、ごはんと塩だけ、飲み物も水だけって決まりなの」

島風「……うん」

不知火「食事時間は10分です」

島風「ヤダ……ヤダ……」


=執務室=

青葉「ほんとに……申し訳ありませんでした」

妙高「いいんですよ」

金剛「で、どうするネ?」

叢雲「謹慎を解いても運用には不安がありすぎよ」

提督「もう少し、判断する時間はあると思ったが」

金剛「あれは、子供ネー。小学校とかで、親とか先生のいうことよく聞くイイ子と同じネー。いい成績を取って褒められること以外に、コミュニケーションがない子供ョ。深海を助けたのも、傷ついいた小鳥を助けたのと同じョ。教育するしかないYO!」

叢雲「前線で、教育っていってもね。後方の任務でビシバシ性根をたたき直すしかないわね」

羽黒「し、失礼します!」

提督「今度は、なんだ?」

羽黒「だ、脱走です。捕虜が、捕虜が……」

=中庭=

提督「なにをやってたんだ。妙高、お前たちが、こんな……」

那智「貴様……我々が手を抜くとでも?」

足柄「朝、ちゃんと縄は確認しました」

那智「見ろ、切ったんじゃない。ほどいているんだ」

提督「誰がそんな……」

不知火「提督、ここに……大変です。島風がいません」

「!!!!」

=数時間後・港=

提督「見つからない。どちらも」

妙高「考えることはひとつですね」

那智「島風と深海のヤツは一緒に逃げているということだ」

提督「……こうなっては仕方ない。青葉」

青葉「はい、取材!出ます!」

提督「……残念だが、裏切り者が出てしまった。この裏切りは……艦娘たちの動揺を招き、ひいては我が国の敗北へと繋がるだろう。部隊を整えて行け、海岸は固めた。島からは出られない。行け、裏切り者を殺せ!」

青葉「はい、殺しちゃっていいんですね?」

提督「いや……楽には殺すな。もう夜になる。明け方までに決着を付けろ」

川内「夜戦!早く、夜戦~!」

=岩場=

島風「こっそり艤装も持ち出せたけど……まだ見張りが多いや」

島風「ごめんね。今日は、おにぎりがこれだけしかないの、半分こしよ」

北方「モグモグ」

島風「この艤装、あなた装着できる?そしたら、逃げて」

北方「ブンブン」

島風「だめ、見つかったら、もっと痛いことされて殺されちゃう」

北方「ブンブン」

島風「だめだってば」

北方「together」

島風「わかんないよ」

北方「together!together!together!」

島風「一緒に……行くの?」

島風「だめだよ?」

北方「ブンブン」

島風「……わかった。あなたをおんぶして、一緒に海を渡るから」


……
………
…………
……………

島風「静かになってきた。波の音だけがする。月が綺麗……」

島風「行こう……よいしょ。連装砲ちゃんも早く……」

島風「大丈夫だよ。私。ぜんぜん重くないから……」

島風「いくよ。波も少ないから、全然、大丈夫」

ピカーーーー

島風「探照灯?」

川内「いたぞー!」

神通「いましたね」

那珂「マネージャーと逃げたアイドルじゃないんだから!」

青葉「ふふふ、ははは……島風ちゃん。どこに行くんですかねー」

青葉「いえいえ、艦名で呼ぶのも穢らわしい裏切り者!」

青葉「提督の命令通り、簡単には轟沈させませんよ」

青葉「手かな、足かな、いえいえ、先のその背中の深海の汚物と連装砲を、じっくりと解体しましょう」

青葉「その悲鳴をじっくり楽しんでから、切り刻まれて下さい」

青葉「切り刻んで食べて、私のウンチにしてあげますから……」

青葉「絶望して死んでく……」

川内「なっ!」

ズガガーン!!!

島風「わたしのほうが、早いんだから」

川内「青葉さん……」

神通「青葉さん!」

那珂「青葉さーーーーーん!」

川内「砲雷撃戦よーい!撃てー!裏切り者を撃てーーーー!!!」

神通「当たってください!」

那珂「どっかぁーん!裏切り者!裏切り者おおおおおお!!!」

島風「ぐう……みんな……」

島風「私を……褒めて……もっと、褒めてよ……」

=工廠病院=

提督「報告を聞こう……聞きましょう」

川内「裏切り者は処刑しました。もちろん、深海も」

神通「実験艦の装甲の硬さか。あれだけ砲撃しても、まだ息がありました」

那珂「目の前でバラバラになった深海の骸を見せつけてから、切り刻みました」

川内「最後まで“私は悪くない……”と反省の色もなくて……」

神通「血反吐を吐いて……」

那珂「あの連装砲が、ずっと私たちの足にまとわりついて」

川内「……嫌なな任務でした」

神通「ほんとに……」

那珂「でも、裏切り者だもの、仕方ないわよね」

龍驤「遠征やって帰ってくりゃ、こんな騒ぎか。ロクでもない新入りばっかもらってくんなや」

金剛「ロクでもない軽空母が大口を叩くネ!」

龍驤「なんやワレ……」

叢雲「よそでやりなさいよ。で、こちらの損害は?」

川内「青葉さんだけ。いくらなんでも……ヒットしすぎ。どこに当たったらあんなことに……」

神通「一瞬、私たちも動けなくなった」

那珂「手足も吹き飛んじゃって。あれが轟沈……?」

叢雲「まだしてないわよ。縁起でもない」

明石・夕張「ふう……」

川内「青葉さんは……?」

明石「……容態は絶望的ではありません……とだけ」

夕張「……明石さんが、必ず治癒させてみせます」

明石「ただ……いいえ、必ずそうします」

提督「そうか、じゃあ後は頼んだよ」

金剛「HEY提督。見舞いとかないんですかー?」

提督「報告書をまとめる。2隻も続けて着任早々にワヤにしたんだ。色々うるさいだろう」

金剛「そうじゃなくて」

明石「ここは、大淀さんにお願いして。病棟にいらしては?」

提督「必要……ありません。いや、ない。それは君たちの仕事だ」

叢雲「相変わらず、冷たいのか不器用なのか……」

金剛「提督は、やっぱ鬼。ううん、単なる小役人の官僚主義者yo!」

明石「それじゃ、あんまりに……」

提督「はあ?ガッ!」

夕張「バケツ蹴るとか……その辺のものにあたらないでよ」

提督「なんなら明石。おめ-、どうすりゃええいうんや。ここで秘書艦相手に、死なんでくれ~とか、神様仏様に祈ったり、手え握っとけいうんか? そんなんやっとられるか、このあんごうが!」

叢雲「(あちゃ~、キレると汚い方言丸出しで……)」

明石「(最近なかったけど、この瞬間だけは殺意ですよね)」

提督「秘書艦なんぞ、かわりはおるんじゃ、叢雲、お前、今から秘書艦やれ」

叢雲「……拒否します」

提督「なんなら、お前も裏切り者じゃいうんか!」

提督「どいつもこいつも、バカにしょうて……」

龍驤「オイ!ワレ(腹パン)」

提督「キュゥ……」

金剛「な、なにを?」

叢雲「あちゃ……」

龍驤「おい、明石。こいつ、青葉のベッドのとこにでも投げとけや」

明石「相変わらず、やることが大ざっぱな……」

龍驤「イラつくんよ。この世に未練ができたんなら、いってくれりゃ死なない程度に砲撃したるんよ」

龍驤「身体が欠けても、弾に怯えながら暮らすよりはましやろ」

龍驤「だいたい死に神を引き寄せるヤツがおったら迷惑なんよ。こっちが、一緒に死に神に狩られるわ、おい戦艦!」

金剛「は、なにネ!」

龍驤「朝やけど、食堂行って鳳翔さんに酒出してもらおか。肉吸いもな。どーせ、今日は哨戒以外は休憩や」

明石「やれやれ……」

夕張「青葉さん、大丈夫でしょうか」

明石「大丈夫でしょ、こんな大きな御守りがあるんだから」

以上、島風パートでした。いかがでしょうか?

青葉が勝手に動くキャラになっております。

というわけで、そろそろ鎮守府壊滅編もありかと思うのですが
まだ、拷問?してほしい艦娘がいるかも知れませんので……。

・ラブイチャ編
・鎮守府壊滅編
・希望の艦娘

どれでもどーぞ。感想もお願いしまーす

>>165

壊滅編


島風の沈んだところでいつまでもうろうろしている連装砲ちゃんを想像して胸が痛いので良かった

>>165
りょーかいです。
書いているうちに可哀想になってきて、胸が痛いです。
壊滅編……いよいよ最終回というわけで、お待ち下さい。

もう最終章か……
このss全体的にインパクト強くて好きだわ

>>167
せっかくなので、青葉にエッチなことしながら最終章にしていきますー
青葉が好きすぎるので、書いていて可哀想でw

では「鎮守府壊滅編」を投下していきます。
構想だと結構長くなりそうです。
本日は、そのプロローグとなります。

明石「それから、三日間。青葉さんは目を覚ましませんでした」

明石「提督はといえば、昼はいつものように執務を続けていましたが」

明石「夜とか、昼でも僅かな時間。欠かさず青葉さんの病室に足を運んでいました」

明石「それも、誰かに見られていないかキョロキョロとあたりを見回しながら」


……
………
…………
……………
………………

青葉「ん……? えっと……ここは、鎮守府のベットかな……それとも、三途の川」

明石「あ、青葉さん! わかります? 明石ですよ」

青葉「どうやら鎮守府のようですね」

青葉「地獄を取材出来るのは、まだ先のようでした」

青葉「ん……」

明石「よかった。目が覚めたなら、もう大丈夫です。よかった」

青葉「ん……お坊さんの手配とか、しちゃってたら、ごめんなさい」

明石「もう……」

青葉「起きて……いいですか?」

明石「大丈夫ですか? よっと。あら、存外に回復してるみたい」

青葉「へへ、元気がとりえですから……と、その。あの……あたりを見回したんですが……」

明石「提督ですよね?」

青葉「コクコク」

明石「さきほどまでいらしたんですけどね。呼んできますね」

青葉「いえ、いいんです」

明石「なんですか“その日陰の女でもいい”みたいな物言いは。まったく、あの提督は」

明石「ほかの鎮守府じゃ、ケッコンカッコカリなんてのもしている提督が何人もいるのに」

青葉「やだ、そんな……。私に幸せになるなんて運命はないですよ」

青葉「また、地獄に行くのが伸びただけ」

明石「青葉さん!」

青葉「は、はい!」

明石「仮にも治療した私の前で、そんな言葉はやめてください」

青葉「……ごめんなさい」

明石「まずは、お腹空いてますよね。なにか持ってくるから、お待ち下さい」

青葉「ありがとうございます」

=10分ほど経って=

提督「入るぞ」

青葉「あれ、司令官? その手に持っているのは?」

提督「明石と鳳翔さんが、怖い顔して執務室にきて、これを運べと。おかゆと果物。ったく、上官をなんだと。軍法会議か……?」

青葉「あ、忙しいところすみません」

提督「いや、先日の作戦後、特段大きな動きもない。見張りは怠っていないにしても、通常の仕事だけだからな」

青葉「すみません、私ずっと。すぐに戻って手伝いますね」

提督「いや、ゆっくりでいい。大淀も霧島も鳥海もよくやってくれている」

青葉「メガネかけていると、賢そうだからって選びました?」

明石「失礼します。よいしょ」

提督「それは?」

明石「布団ですよ。三日も秘書艦が寝ていたら、連絡事項が多いですよね。消灯時間後もゆっくりと打ち合わせしてください」

提督「いや、ここは病棟だしな」

明石「安心して下さい。今、寝ているのは青葉さんだけです」

明石「ゆーーーーーーーっくり、積もる話をしてくださいね。提督には特別に配給のコーヒーがありますからバタン」

提督「コーヒーなんて久しぶりだなあ」

青葉「最近、全然、この島までは届きませんからね」

提督「ああ……」

青葉「(もう……いつもなら……めちゃくちゃセックスして)」

青葉「(もちろん私から誘って……)」

青葉「(今日は勝手が違う)」

青葉「(ああ、そうだ)」

青葉「(いつも私から誘ってばかりで……ええと、いつからそうなったんだっけ……)」

提督「……髪、長いんだな」

青葉「今さらですか? まとめてない時、見たことありますよね。お風呂上がりとか?」

提督「灯りがなくて……」

青葉「じゃあ、今度は、明るいところでもいいですよ」

提督「おかゆ……冷めるぞ」

青葉「いただきます」

提督「美味いか?」

青葉「美味しいです」

提督「みかんを剥くぞ」

青葉「ありがとうございます」


……
………
…………
……………
………………

提督「よかった」

青葉「え?」

提督「お前は、優秀な秘書艦だ。まだ轟沈されたら困る」

青葉「司令官の秘書艦がやれるのって、私くらいですから」

提督「たいした自信だな。いつでも取り替えてやる」

青葉「ほかの艦娘に任せて、泣きを見るのは司令官ですよ」


……
………
…………
……………
………………

青葉「……教えて下さい」

提督「なにを?」

青葉「司令官のことです」

提督「階級は、中将。昔じゃお大尽だったろうが、いまじゃ十把一絡げの一人に過ぎない」

青葉「ここに来るまでのことです」

提督「コーヒーを淹れよう。お前は怪我人だから水だな」

青葉「また、話をはぐらかすんですね」

提督「そうだな」

青葉「もう、はぐらかされるのは嫌です」

提督「話したくないだけだ」

青葉「2年」

青葉「2年秘書艦をやってます」

青葉「その間に、出撃すれば深海棲艦を屠り。鎮守府では動揺分子を探り、裏切り者のレッテルを貼って屠り。合間にはめちゃくちゃセックスをして……」

提督「何度も寝たら、男は自分のモノになってる……と思っていたら大間違いだ」

青葉「思ってません。ずっと、いつかもっともっと司令官の役に立つ艦娘がやってきたらお払い箱になるんだと」

青葉「それまで、憎い深海棲艦を好きなだけ、憎い艦娘を好きなだけ、やりたい放題にさせてくれる司令官のために働こうと」

青葉「憎いです。深海棲艦が憎い。艦娘も憎い。どれだけみんなと仲良くなっても。守りたいと思っても、瀬世間のすべてが憎い。あの時から、狂った時から、憎悪が一度たりとも消えたことはないんです」

青葉「それでも……」

提督「やめろ」

提督「個人的な理由を戦争に持ち込むんじゃない。俺は提督、お前は艦娘。俺たちが考えるのは、深海棲艦を殺して、殺して、殺しまくって、この戦争に勝つこと。そのことしか考えてはならないんだ。這い寄ってくる死神と、三途の川の向こうから手を振ってる戦友たちに背中を向けて、明日も生き延びるのは、この戦争にかつためだけなんだ」

青葉「なんのために……なんのために。私も、艦娘も提督も……みんな消耗品じゃないですか。艦娘は轟沈しても、次の艦娘が着任するか、建造されるか、ドロップされるかするだけです。司令官だって、かわりが送られてくるだけです。鎮守府だって同じです。敵と味方と味方同士の憎悪の中で、誰一人顧みられることなく、書類上の文字として消えていくだけなんです」

提督「そんなことはわかってる!鎮守府には戦争の目的も理想もなにも関係なんてないんだ。俺もお前も、ここにいるヤツらはみんな等しく、地獄に堕ちるまでの苦痛を先取りしているだけだ。あるのは生きるか死ぬかだけ。生き残った喜びと生き残った悲しみの灼熱に焼かれる苦痛があるだけだ!俺も、お前らよりちょっと上等なだけの部品。お前らに教える軍人精神もなければ、与える理想もないんだ」

提督「この階級章を見ろ。中将の階級章を貰って、感状も勲章も貰って。少しでも嬉しい時があったり、誇らしい気持ちになったことがあると思ってるのか。考えるのは、まだ殺さなきゃならないという日常が続くということだけ。自分が死神に怯えて、生き残りたいがためだけに殺さねばならないという日々が続く。この階級章は、そんな日々を続けさせてくれる艦娘と深海棲艦の位牌のかわりなんだ」

提督「山城も、あの秋月も、役立たずで解体した曙も榛名も。ここじゃなけりゃ、どこかで楽しく暮らせただろうよ。深海のやつらだって、親も子も兄弟もあったろうよ。でも、俺たちは憎しみ殺す消耗品。殺すために生き延びる消耗品。だから、憎しみと、血のたぎりを押さえる肉欲を貪る以外に……なんの感情も邪魔なんだ」

青葉「私もそう思ってました。でも、今は……憎しみだけでは埋められない穴を埋められないまま散華するんじゃ、寂しすぎる」

提督「傷のせいだ。それは傷のせいだ。心が怯えて一時の感傷に浸っているだけだ。すぐに直る。すぐに……と、喋りすぎたな。ここは、禁煙か……煙草を吸ってくる」

青葉「……はい」

提督「また来る。書類仕事の勝手が違って困ってる。早く傷を治して復帰しろ」

青葉「……はい」

バタン

提督「……」

=廊下=

明石「バカ者……」

提督「……」

=病室=

青葉「雨……」

=岬=

吹雪「ここでは、私が解説をします」

吹雪「艦娘の残骸はすべて工廠で再利用されます。遺体が残ることはありません」

吹雪「ただ、岬には卒塔婆が建っていて。それが、魂を慰める墓標になっています」

ザーザーザーザー

提督「……海なら、一発、大砲の弾でもあたって吹き飛ぶと思ってたが……なかなか死ねないものだな」

~提督の回想~

??「小隊長殿、小隊長殿……」

提督「ガバッ なんだ、もう朝か?」

??「敵襲、敵襲であります」

提督「なに、こんなところで……聞き違いじゃないのか、軍曹」

軍曹「そんなことはありゃしません。ほら」

バンバンバンバンバン

提督「闇の向こうから……めくらめっぽう撃ってる」

軍曹「……ここは、まだこちらの勢力圏じゃなかったんですか」

提督「情報などアテになるもんか。それに、ここいらのヤツらは平気で旗を変えるぞ」

提督「常に、両方の旗を隠し持ってやがる」

??「小隊長どの~小隊長どの~」

提督「伍長、どうした」

伍長「中隊本部より命令伝達と、報告です……ええと、中隊長戦死」

提督「まさか、夕方に会議をしたばかり……」

伍長「中隊本部に、やつら手榴弾を……」

提督「……命令は? 読め」

伍長「明朝より、各村にて敵匪賊を捜索……と」

提督「捜索か……くそ、薄汚い……」

~翌朝~

提督「これが、この村の全員か、村長は?」

伍長「こいつです」

村長「不見八路軍的蹤影……」

提督「おい、二等兵。お前、大卒だろう。通訳できるか?」

二等兵「大丈夫です」

※通訳を通して話していると思って下さい。

提督「この村が共匪と通じてるのはわかってる。やつらはどこだ?」

村長「そんな、この村は貧しい村です。もし、そんなのが来ても分ける米すら……」

提督「うそをつけ、言え!」

村長「知りません!ほんとに知りません!」

軍曹「小隊長殿ー!ありました!見て下さい。この銃は共匪のものです」

村長「そんな、それは、村で一つしかないもので、長く使っても……」

提督「お前は、嘘つきだ。死にたくなければ、さっさとヤツらの居場所をいえ」

村長「知らないんです。ほんとに」

提督「なかなか訓練されたヤツらだ……おい、お前」

村娘「ひぃっ……」

提督「村長は、お前がどうなっても口を割らないそうだ……」

村長「お許しください。その娘は、明後日には結婚式なのです」

提督「それは、延期だな。脱がせろ」

軍曹「へいッ」

村娘「いや、いやーーーいやーーーーー!!!」

村人「や、やめろ、この鬼ぃーーー!」

ズキューン!

村人「ぐえっ……」

村長「ああ、なんてことだ」

提督「いよいよ、尻尾を出したな。軍曹、この村はすべて共匪の勢力下にあることが判明した。
中隊長殿の敵も、この中にいるだろう」

軍曹「間違いありません。おい、機関銃分隊」

伍長「準備は、できてます」

村長「ああ、なんて、なんて、なんて……」

ズガガガガガガガガ……

提督「貧しい村とかいうわりに、随分と食糧も隠していやがった……」

軍曹「村長の家には、ずいぶんと金貨も、ほら」

提督「きっと、共匪のものだろう、没収だ」

=現在=

提督「雨……」

提督「そうだな……雨の日も、風の日も、共匪を狩り、共匪をあぶり出し、疑わしきもそうでないも……」

提督「徴兵されたヤツらも、俺たちも、みんな分け隔てなく、狩り続けた……」

~回想~

村人「許してください。嫁は身重なんです。旦那の帰りを待っておるんです」

提督「まてばいいさ、土の下でな。ほら、これから帝王切開というものを見せてやる」

~回想~

村人「助けて、助けて、子供だけでも……」

軍曹「全員、小屋に押し込みました」

提督「よし、ガソリンをかけろ」

~回想~

提督「こんな城壁を持っていながら、30分も抵抗できないとは。よーし、処刑した捕虜の首を
城壁に並べろー」

~回想~

提督「男は殺せ、女は、若いのだけ犯してから殺せー」

提督「こいつらは、全員敵だ」

提督「背中を向けたら、襲いかかってくるぞ」

提督「どんなに味方のフリをしても、全員が敵だーーーー!」

=現在=

提督「そうだな。艦娘なんかよりもずっと……青葉が聞いたら、狂いすぎて正気に戻るだろ」

提督「そうだ。全部俺の命令だ」

提督「みんな、俺が命令したからやっていただけだ……」

~回想~

一等兵「そろそろ、凱旋かと思ったら、今度は国境かあ」

伍長「ぼやくなぼやくな。これが終われば内地に戻れるぞ」

二等兵「長かったな~。ようやくか」

軍曹「小隊長殿。急な出動ですけど、俺たちはどこに?」

提督「それが聞いて驚くな。いよいよ、やつらとやるらしいぞ」

軍曹「やつらってえと、北のヤツらと」

提督「そうだ。あの赤いキツネどもと、おっぱじまってるらしい」

伍長「へえ、いよいよはじまりましたか。やつら、数の勘定もできない犬畜生みたいなやつらのくせに、
逆らおうってわけですか」

軍曹「ちげえねえ、楽しいキツネ狩りになりそうですねえ。ああ、もしかして、女も」

提督「はは、前に買ったがなあ。やつら、女はなかなかいいぞ」

伍長「あはは、俺、まだ金髪とか……早くやってみてえもんです」

提督「もうすぐだ。まあ、暴発しないように……へへ」

~そして、戦場~

キュラキュラキュラキュラ……

「小隊長どのー」
「うわーーー」

キュラキュラキュラキュラ……

「ヤメロークルナー」

パンパンパン
カンカンカン

「小銃なんかじゃだめだー」

キュラキュラキュラキュラ……

「火炎瓶を、エンジンを狙うんだー」

キュラキュラキュラキュラ……

「だめだ~あいつら、燃えないように細工……ガアア」

キュラキュラキュラキュラ……

提督「小隊集合、退却するぞー」

キュラキュラキュラキュラ……

提督「どうしたー返事をせーい」

キュラキュラキュラキュラ……

提督「誰かおらんのかー」

キュラキュラキュラキュラ……

提督「軍曹ーーー!伍長ーーーー!」

キュラキュラキュラキュラ……

キュラキュラキュラキュラ……

キュラキュラキュラキュラ……

キュラキュラキュラキュラ……


……
………
…………
……………
………………

上官1「……というわけでだ。連隊長は戦死。大隊、中隊も共に全滅」

上官2「生き残った中隊長は自決したよ」

上官3「尉官で生き残ったのも君だけだ」

上官1「つまり、君は戦意を喪失し逃亡。そして、生きながらえた」

上官2「軍において、前代未聞の恥辱」

上官3「敢闘精神が足りない」

上官1「おまけにだ……以前の君の部隊の行動について各所から抗議が来ておる」

上官2「“地元住民、これまでの経緯から敵意甚だ激しく宣撫工作困難”」

上官3「各所で、不法な処刑、虐殺。国際法にも違反しておる」

提督「すべて、命令どおりです」

上官1「そんな命令を下した証拠はどこにもない」

上官2「略奪についても把握しておる。仲間は、みんな死んだようだがな……」

上官3「神聖な戦で私腹を肥やすとはなにごとかッ!」

提督「命令を実行しただけです。すべては、命令のままです」

提督「それをやらなきゃ……こちらが殺されてたじゃないか……」

提督「殺すのは敵じゃない。あんたたちに殺されてた……」

上官1「まあまあ、落ち着きたまえ」

上官2「陸軍としても、これは大きな問題だ。これ以上、問題が知られて恥をさらされてはかなわん」

上官3「かといって、自決を命じても君は従わないだろう」

上官1「そこで、我々の最大限の温情を考えた。海軍に移籍したまえ。入ってくれ」

海軍「お初にお目にかかります。横須賀鎮守府の募兵官であります」

提督「海軍……?冗談を。いままで、陸をかけずり回ってたのに……」

海軍「まあまあ、では、さっそく引き取らせて頂きますよ」

上官1「ああ、この男が陸軍に所属していたということは、一切記録には残らない」

海軍「もちろん。ああ、安心して下さい。軍人恩給は、最初から海軍にいたということで計算しますので」

海軍「では……」バタン

提督「……いきなり海軍だなんて、そんな」

海軍「いえいえ、大丈夫ですよ、提督さん」

提督「提督……?」

海軍「ええ、今じゃ、一番多いのは提督です。大陸が長かったようですが、もしや最近の艦船をみたことは?」

提督「ずっと、内陸のほうだ。通信も無線じゃろくにはいらない」

海軍「それはそれは……実はね、もう巨大な軍艦なんてのも、運動性能のよい飛行機ってのも時代遅れなんです」

提督「そうなのか……」

海軍「今ね、主力は新兵器。もう、どこの国の軍隊だって、それに切り替えています」

海軍「その新兵器。我が国じゃ、こういうんですよ」

海軍「……艦娘ってね……」

=現代=

提督「俺が殺して……みんなも死んじまった」

提督「そして、ここでも……」

提督「それでも、俺を誰も呼ばないな……」

提督「山城……まだ、日が浅いから、こっちの声が聞こえるんじゃないか……」

提督「秋月も……」

提督「………………………………………………………………………」

提督「ごめん……」

提督「もう、しばらく。あいつらを生き延びさせてやるよ」

提督「そして俺も……」

提督「もう少しだけ……あと、もう少しだけ……」

サッ

提督「……傘?」

明石「……提督、風邪、ひきますよ」

明石「青葉さん、待ちくたびれて寝ちゃいましたよ」

提督「すまない。今、戻るよ」

というわけで、プロローグ1の投下おわりです。
引き続き、鎮守府壊滅編をお楽しみ下さい。

投下は、来週になります。
ご意見、ご感想をお待ちしております。

それでは。最終章を投下をしていきます。

=執務室=

青葉「おはようございます、司令官」

提督「おはよう。もういいのか?」

青葉「へへ、もうすっかり回復しました。索敵も砲撃も雷撃も。青葉にお任せ!」

提督「そうか、遠慮無く出撃もさせていくから、よろしく頼むぞ」

青葉「はい。青葉、取材……じゃなかった、頑張ります!」

青葉「それで……ありがとうございました」

提督「なんだ」

青葉「聞いてます。明石さんに。私が意識がない時も、毎日、来てくれてたって」

提督「仕事が回らなかっただけだ」

青葉「はいはい。もう、いつか司令官を籠絡してみせますから。まずは、今日からまた、一緒に寝ましょう」

提督「ひとまず、寮で寝ろ。ずっと留守にしてたんだから」

青葉「とはいえ、うち衣笠いないんで、私一人部屋なんですよね」

大淀「失礼します。大本営及び司令部より各種通達が届いております。少し打ち合わせを。作戦室へお願いします」

=作戦室=

提督「なるほど……すると基本的な計画は襲来する敵を暫時攻撃しろということだな」

大淀「それで構わないと思います」

霧島「けっこう、大ざっぱな感じが」

提督「大淀。正直、司令部勤務が長かったお前だ。作戦指示にない本音の部分をどう解釈する」

大淀「そうですね……全体としては、決戦局面にあると思います」

大淀「まず概念的な部分を述べますと、総力戦として、我が方も深海側も動員限界を突破しています」

提督「こちらが一方的に、やけくそで“決戦”というわけではないのだな」

霧島「各国のラジオも傍受してますが、どうもお互いの陣営共に離脱を試みている国も多いみたいですね」

提督「限界なのはよくわかる。作戦指示書はあるのに、具体的な作戦については現地指揮官に一任。いくら海が広いからといっても、勝手に戦えといっているに等しい」

大淀「基本的な方針としては、敵艦隊に対しては都度攻撃を加えて暫時殲滅。状況次第で邀撃戦に移行という形ですね」

鳥海「予想ルートでは、深海側は必ず、この鎮守府は攻略しておきたいところです」

大淀「我が方も、それを把握しています。当鎮守府を含む、この海域で深海を削った上で決戦を挑む意図が見て取れます」

霧島「深海側としても、この海域の鎮守府はすべて無力化しておきたいところだと思います。データでは……それで戦力比はトントン……いや、我が方が4の向こうが6くらい……」

提督「つまり、この作戦が発動された場合。我々は捨て石だと」

大淀「残念ながら、そういうことです」

提督「しばし、無理な出撃を控え練度の向上を優先、同時に遠征で資源を確保。練度が達した艦から可能な艦はすべて改造を」

大淀「了解しました。作戦名は捷零号作戦。各艦への任務等は別途整理します」

提督「よろしい、では、ごくろうさま。解散」

=執務室=

提督「捨て石か……」

提督「な、青葉」

青葉「はい、司令官。お昼にしますか?」

提督「その……快気祝いにごちそうというわけにもいかないが、メシの後は間宮だ」

青葉「司令官、ごちそうしてくれるんですか」

提督「当たり前だ」

=数週間後、工廠=

青葉「あれから、前にも増して練度の向上と資源の確保のため、みんな、休む暇もなく動く日々が始まりました」

明石「……というわけで、資源は十分。改二にできる艦娘はすべてやりましたね」

青葉「……ねえ、明石さん。決戦局面ってことは、戦争はいつか……もうすぐ終わるんですよね」

明石「大本営の戦略はわかりませんけど、いずれは終わるでしょうね」

青葉「そっか……」

明石「今から生き残ってからのこと考えてます? それとも提督のこと?」

青葉「そんな……生き残っても、この先いいことなんて」

青葉「むしろ、このままずっと戦争が続いて欲しいかもなんて」

明石「戦争が終わって嬉しいと願うのは、帰る故郷がある人だけ。暖かい家族が待っていて、また、それまでと同じく仕事をして、平穏な日々が受け入れてくれる人だけ」

明石「私たちはそうじゃない。心のあるところが故郷……今は、ここがそうですものね」

青葉「ええ、私の故郷はここしかありませんから」

明石「故郷は、提督ですよね」

青葉「もう……からかわないでください」

明石「惚気ても、いいんですよ。たまには取材されてください」

青葉「むぅ……いっぱい……いっぱい可愛がってくれます」

青葉「前よりも、いっぱいお話してくれます……でも……」

明石「まだ、なにか?」

青葉「よく、夜中にうなされてます。“戦車が……”とか苦しそうにいったり“こいつらは、みんな敵だ”とか」

青葉「それで、青葉がギュッてしてあげたら、また眠るんです」

青葉「私もそれで安心して、寝ちゃいます」

明石「提督も長いこと生きてるんですから、色んなことがあっても当然ですよね」

青葉「青葉も、ようやくそんなことが考えられるようになりました」

明石「にしても、お安くないですね。ずっと、提督と一緒なんですね」

青葉「……だって、いよいよ深海棲艦と決戦が近いと思うと……あいつらをいっぱい殺せると思うと……濡れちゃうんです。自分に弾が当たる恐怖もありますよ……でも興奮しちゃうんです」

明石「まあまあ、提督もよく身体が持ちますね」

青葉「もしかして、羨ましいです?」

明石「それよりも、私が工廠が血の臭いで満たされるんだなって思うと……ね。自分の血や返り血で染まった、みなさんを入渠させて。修理して、改造して……血が自分の身体に染みこんでいく興奮っていったら」

青葉「なんだ、明石さんが一番戦争が終わっちゃ困りそうですね。社会に野放しにしたら危険そうです」

明石「大丈夫ですよ。私は自制が利く方ですから」

青葉「……じきに夕食の時間ですね。行きましょうか」

明石「あら、提督と一緒じゃ」

青葉「会議があるから、先にって。会議が終わったら、朝まで一緒ですしね」

明石「それなら大丈夫ですね。あ、夕張さんも呼ばなきゃね」

=作戦室=

提督「できる限りのことはやった。細工は隆々だ」

霧島「結構なスケジュールで練度あげましたね。とりわけ航空母艦。飛龍も、ちとちよも改二になりましたし、機体もできる限り揃いました。妖精さん、頑張ってくれましたね」

大淀「いまだ深海棲艦の動きは掴めずといったところですが。いくつかの海域では我が方も大規模に動いているようですが」

鳥海「おそらくは、島しょの鎮守府にできる限り削らせておいてから、一気に叩く方針でしょう」

大淀「深海側としては、一気に内地への侵攻、決戦の選択肢もあるでしょう。とはいえ、あちらも限界。島嶼を陥落させて制海権を奪って、ジワジワと……ということでしょう」

提督「損な役回りだ。決戦に参加して達成感を味わうことはできないわけだな。それも仕方ないか」

提督「で、作戦発動後に補給は期待できそうか?」

霧島「もちろん、ダメです。微妙に色よい返事が来てますけど、わざわざ沈みに来る輸送船もいません」

鳥海「昨日、速吸が到着しましたが、これが最後の補給でしょうね」

提督「明日には出港させろ」

大淀「休養もありますので、明後日になるかと。よろしいのですか?戦力に加えなくても」

提督「流星が数機でか。洋上補給の用もない。それと、戦闘詳報の類いを全部運ばせろ。通信に時間を割くのも無駄だ」

大淀「了解しました。すぐに準備させます」

提督「一週間か……十日か……ま……一ヶ月か」

=執務室=

青葉「あ、司令官。会議、終わってたんですか?」

提督「ああ、今帰ってきたところだ」

青葉「遅くなると思って、おにぎり持ってきたんですけど。食べに行きます?」

提督「いや、ありがとう……鳳翔さん、いつもより大きくしてくれたのか?」

青葉「あ、私が握ったんです……牛缶もどうぞ」

提督「突然、気が利くな。ありがとう。おいしいぞ。意外な才能だな」

青葉「もう、そんなに褒めてもなにもでませんよ。あ、お風呂借りますね」

提督「ああ、疲れたから。食べ終わったら、俺は寝床だ」

=風呂場=

シャアアアアアア

青葉「へへ、あんなに美味しそうに食べてくれるなんて」

=寝室=

青葉「今日も業務は終了っと……南国なのに今日は冷えますね。綿入れ羽織ってっと……司令官、お邪魔します」

提督「髪、ちょっと伸びたな」

青葉「そうですね。明石さんに切って貰わないと。んっしょ……」

青葉「へへ、今日はちょっと寒いから、身体を寄せると気持ちいいですね」

提督「……しかし、布団で寝られるなんて、これだけは海軍に来てよかったと思うな」

青葉「しかも、板張りの上とはいえ畳を一枚置いた上に布団ですよ。畳の上で死ねますね」

青葉「というか、司令官の個室ってここだけなんですよね。なんか殺風景ですよね」

提督「とはいっても、置くものもなかったしな。こんな島じゃたいした物も買えない。財産といったら、万年筆と時計くらいだな」

青葉「あとは、段ボール箱くらいですし……あれ、あのトランクは?」

提督「あれも財産か。ここの赴任するとき、書類とか入れていたやつだ」

青葉「実用品だけですか。妖精さんに、もう少し家具とか作って貰えばいいのに。ホントに殺風景ですねー」

提督「家具があっても、入れるものもないしな」

ジリリリ

青葉「はい……って、思わず出ちゃった……はい、寝室ですが、司令官もいます……」

青葉「提督、大淀さんから川内さんたちの夜戦演習の件ということです」

提督「ああ、装備の指示とか忘れていたな。すまんちょっと行ってくる」

青葉「わかりました。お疲れ様です」


……
………

青葉「なかなか帰ってきませんね、これは」

青葉「あのトランク、前から気になってたんですよね」

青葉「詮索はしないにしても、やっぱり取材したくなりますよね」

青葉「カギはかかってませんね。よいしょ……」

青葉「辞令の書類に、海軍手帳に……提督ってほんと私物を持たないんですね。私だってアクセサリーくらいは持ってるのに。あれ、この封筒は……」


……
………
…………

提督「お待たせ。ちょっと、ほかの件の処理も出てきて……もう、明日でもいいのに。青葉、布団に潜り込んで、寝ちゃったか?」

ガバッ

青葉「司令官!はやく、はやくしてください!ギューして、メチャクチャしましょ。はやく……はやく…」

提督「当たり前だ。今日は、後ろも構わないか」

青葉「へへ、いつダメっていった日がありましたっけ」

提督「そういやそうだな」


……
………
…………

青葉「司令官……寝ちゃいました」

青葉「ごめんなさい。青葉、司令官に隠しごとしますね……」

=1日おいて港=

速吸「じゃ、みなさん。忙しいのに休養まで取らせて頂いてありがとうございました」

暁「お客様を歓迎するのはレディの務めだもの」

雷「次回も、よろしく頼むわね」

電「また会えると嬉しいのです」

響「じゃあ」

速吸「ええ、また時期に補給に来ます。皆様のご武運を」

タタタ

青葉「あ-、まったまった。ちょっとこれ、内地にお願いしますね」

速吸「はい、なにか文書」

青葉「えっと、内地に到着してから開封ってことで」

速吸「わかりました。では、速吸船団旗艦速吸、抜錨! えへっ、言ってみたかったんです」

「ばいばーい」

電「いっちゃったのです」

雷「まあ、すぐにまた来るわよ」

響「そうだといいな」

暁「次回は、レディの役立つものを補給して欲しいわ」

ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー

青葉「空襲警報。執務室に戻らなきゃ、みんなも準備ね」

暁「暁の出番ね!」

=執務室=

大淀「報告します。各鎮守府より海域に敵機動部隊多数の来襲を確認」

大淀「哨戒中の58、19よりも報告。敵機動部隊はレ級多数。さらに鬼。姫クラスの艦影も多数確認」

大淀「続いて大本営より緊急電。零号作戦、発動」

提督「いつも通りやってくれ。第1から第4艦隊まで総員出撃。基地残留部隊は防空準備」

=工廠病院=

青葉「半日ほどの後、工廠病院は血に染まっていました」

北上「あ~イタタタ。雷撃している間に上からだもんなあ」

大井「……作戦が悪いのよ」

赤城「飛行甲板もボロボロ。このままでは……早く入渠をお願いします!」

夕張「もう、次から次へと。みんな大破だなんて、どういうことよ」

明石「早く、重症の艦から先にやりますから」

飛龍「こんなに痛めつけられたらなあ」

龍驤「安心せえ、こちらも同じくらいには痛めつけとるわ……お、提督や」

提督「敬礼は不要。みんなごくろう。順次治療して再出撃だ。申し訳ないが、今のうちに休憩してくれ」

提督「それに、無線が錯綜して戦果も損害もわからん。鳥海にデータを取らせるから……おい、赤城。加賀はどこだ?」

赤城「……加賀さんはッ」

龍驤「轟沈や、えらく集中的に攻撃されて見る間に大火災を起こして沈みよった」

赤城「ごめんなさい、私、守れなかった……」

雷「明石さん、明石さん、早くお願い。暁が!」

電「暁が息をしていないのです」

響「必死で運んできた……なんとか頼む」

明石「はい、大丈夫ですよ。こっちに運んで……夕張さんも」

夕張「いまいきます」

明石「暁さん、もう工廠ですから、ここなら大丈夫……大丈夫……」

明石「……ごめんなさい。じゃ、次の重傷者を」

「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

青葉「それから、わずか数日間の間でした。毎日、見慣れていた顔が次々と消えていったのは……」

吹雪「睦月ちゃん……」

夕立「睦月ちゃん……ぽい、助けられてなくて……ごめん、っぽい」

瑞鶴「翔鶴姉ッ……」

潮「わたし、わたしだけなんですか……」

隼鷹「まさか、飛鷹が先になんて……提督、なんかの間違いだよな。ははは……」

筑摩「姉さん。私もすぐにいくから。ちょっとだけ、待ってて……」

最上「鈴谷も熊野もうらやましいな。向こうでも仲良く暮らしてるんだろ」

龍田「天龍ちゃん、死にたい船をもうちょっとだけ狩ってるからねえ」

=執務室=

大淀「……というわけで、ここ三日間で轟沈も大破も多数」

提督「作戦の範疇だ。引き続き、頼む」

大淀「とはいえ、資源も補給がなければあと一週間程度。バケツも、いつまでもは持ちません」

提督「かまわん、なくなるまで」

大淀「それと、大本営より電文……敢闘精神を持って死守せよ……とのことです」

提督「返信をおくれ」

大淀「なんと送りますか」

提督「敢闘精神を持って死守するのは、軍に生きる者の義務である。それを疑うとは甚だ無礼。直ちに取り消されたい」

提督「ちゃんと給料分は働いてやるよってな」

大淀「了解しました」

提督「どいつもこいつも……ちゃんと弾を避けやがれ……なんのための演習なんだ」

ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー

青葉「司令官、空襲ですよ」

提督「ったく、メシを食う暇もないな。全艦に防空戦闘準備だ」


……
………
…………

青葉「昼となく夜となく出撃が続き……」

青葉「何度も何度も空襲が続き……」

明石「すっかり、工廠もなにもかも半壊以上ですね」

夕張「にしても、さすがに工廠の建物は丈夫ね。爆弾くらいまくってるのに、まだまだいけそう」

青葉「執務室はすっかり瓦礫になっちゃいました」

提督「動ける艦娘はどのくらいだ」

明石「……まだ、資材は持ちますから。出撃はあと、2回……」

大淀「損耗率が著しいですね。1回が限界です」

霧島「……提督、率直に上申します」

鳥海「これは、参謀艦娘の一致した意見です」

大淀「もう……これくらいでよろしいかと……」

大淀「航空戦力がなくては……加賀も、赤城も、飛龍も蒼龍も……瑞鶴に翔鶴も……」

隼鷹「飛鷹も、ちとちよも……」

霧島「比叡も榛名も立派な最期でした」

鳥海「愛宕も高雄も、どこで沈んだんでしょうね」

北上「大井っちも……助けられなかった」

時雨「もう、一生分くらい血の雨を見たよね」

吹雪「みんな、あんなに演習したのに……あんなに……」

不知火「まだ……戦えます」

夕立「まだ、腕や足がなくなっても……っぽい」

川内「まだ、夜戦でもいけるよ」

那珂「アイドルは絶対に挫けないけど……顔はやめて欲しいな」

「いたいよ」「いたいよー」「もう殺して」「なんで、なんで私しかいないの」
「早くみんなのところへ」「早く殺して下さい」「いたいよ」「おくすりはやくー」

提督「……」

青葉「司令官。青葉も出撃しちゃいますよ」

提督「……」

ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー

大淀「電探に感あり!……と、新たな敵影多数……信じられない数です」

提督「総攻撃か……」

大淀「そのようです。間もなく襲来します。壕へ退避を」

=倉庫=

龍驤「やれやれ。動けるヤツも少ないとはいえ空母の仕事がバケツ運びかい……」

ブーン

龍驤「なんや、また飛んできやがった。防空もできんのを笑いおって……蚊とんぼの弾が当たるかいな、よいしょっ……」

ダダダダダダダ

吹雪「龍驤さん、空襲です。バケツはいいから早く……龍驤さん?」

龍驤「ザマないわ……」

吹雪「りゅ龍驤さん? いま、今、明石さんところへ。大丈夫ですから、まだ全然、浅い傷ですよ!」

龍驤「アホいうな。ウチほど長いことおれば、どれくらいの傷がようわかっとる。陸で轟沈とはな……」

龍驤「もうええから、はよ行け。お前まで弾にあたるわ」

吹雪「そんなこと!一番古株の龍驤さんが、そんな。なんで弱気な! 今、いま、誰か、誰か手伝ってーーー!」

龍驤「ギャアギャアうるさいんや。まったく……」

龍驤「こんなもん順番や……ほら、山城が呼びに。そこまで……」

龍驤「アホ、なにを迎えに……。縁起が悪いやろうが……」

龍驤「ウチは、まだ行かんのや……行きとうないんや……」

龍驤「行くときは、ウチからいくから……」

龍驤「いやや、ウチはいかんて、いかんて、いや、いやや……いかん……て……」

龍驤「いや、いかん、いかん。いや、や……」

吹雪「龍驤さんッ……」

=甘味処間宮=

間宮「伊良湖さん、忘れ物はありませんね」

伊良湖「はい、大丈夫です」

間宮「とにかくある材料で、羊羹や最中はつくれるだけつくりました。空襲が止んでいるうちに、配ってしまわないと。これで材料もお終い。閉店です」

伊良湖「行きましょう。夜のうちに……」

タタタタタタタ……

間宮「ん……?グブウゥッ!」

伊良湖「ま、間宮……さん!間宮さん!」

レ級「Hey!JAP!HAHAHAHAHA」

伊良湖「うそ、うそ、深海がこんなところまで……ま、間宮さーーーーん!」

間宮「に、逃げなさい。逃げて……早く、みんなのところに、羊羹を……」

伊良湖「だ、だめ、間宮さん、間宮さーーん」

間宮「こいつは、私が……はや……く」

レ級「why?why?JAP!」

間宮「行って、行って下さい……はやく、いけ、いけえーーー」

伊良湖「うわ、うわあああ、うわあああああーーーーーーー」

間宮「行きましたね……今まで……ありがとう……伊良湖さ……」

間宮「ありがとう、ごめんなさい……ありがとう……みんな……あり……」

=司令部壕=

伊良湖「間宮さんが……間宮さんが……」

不知火「こ、こんなところまで深海が……」

夕立「むう、夕立に任せるっぽい」

時雨「ちょっと、夕立」

吹雪「夕立ちゃん、命令もないのに」

タタタタタタタ……

夕立「間宮さーん、助けにきたっぽいーー!」

レ級「why?」

夕立「へえ、あなたがレ級? ソロモンの悪夢……見てみたいっぽい?」

レ級「HAHAHAHAHA!」

夕立「なにをいってるか、わからないっぽい……」

レ級「Crazy JAP? HAHAHAHA」

夕立「……バカにされているのは、わかったっぽいーーーー!!」

レ級「why……?」ドゴォン

夕立「お前の弱点、見切ってるっぽい」

夕立「間宮さんの分も苦しんで死ぬっぽい……ぐぶっ……?」

離島棲姫「HAHAHAHA」

レ級「OH! THANKS……」

夕立「離島棲鬼……じゃない……新型?」

夕立「……でも、新型で引くような……ソロモンの悪夢じゃないっぽい……」

離島棲姫「?」

ゴワンドォン……

時雨「あそこ……爆発」

吹雪「夕立ちゃーん」

夕立「へへ、吹雪ちゃん」

吹雪「夕立……ちゃん」

夕立「吹雪ちゃん、なんで泣いてるっぽい。やつらはみんな片付けたっぽい……」

吹雪「夕立ちゃん、もう喋らないで」

夕立「時雨も、なんで泣いてるっぽい。深海棲艦を倒して、嬉しいっぽい……」

時雨「泣いてなんか……すごいよ、夕立」

吹雪「そうだよ……夕立ちゃんは偉いよ」

夕立「だって、夕立は改二っぽい。これからも、深海棲艦をやっつけるっぽい……」

吹雪「ゆ、夕立ちゃーーーーーん!わああああああああああ!」

時雨「夕立……」

=司令部壕=

ヒュルルルル~
ズダダダダ

青葉「昼となく夜となく……引かない波ですね」

大淀「総攻撃というか、完全に弄ばれてますね。もはや、こちらが限界だということをわかってるようです」

提督「艦娘が海の上ではなく、地下壕に隠れているというのも滑稽だな」

提督「間宮が命がけで運んでくれた羊羹……美味いな」

青葉「美味しいです」

提督「こんな美味いものを食べることができて、ここはいい鎮守府だな……で、大淀」

大淀「はい」

大淀「軍艦旗を下ろして、お前が身体に巻いて持て」

大淀「わかりました。すぐに」

提督「青葉、ご真影を納めて。お前が奉れ」

青葉「え、は、はい……」

提督「明石、残りのバケツを治りそうなやつに、ぶっかけろ。回復までどのくらいだ?」

明石「了解しました。バケツを使って……夕方までには」

提督「ちょうどいい頃合いだ」

大淀「軍艦旗を納めました」

青葉「司令官、ご真影もちゃんと」

提督「ありがとう。では、大淀、電文を頼む」

宛 大本営・海軍司令部

発 ○○根拠地司令官

戦局、決戦に直面し、敵来寇以来、全艦娘の敢闘はまさに日夜を分かたぬ猛訓練の成果ともいうべし。
これまでの戦果は鬼・姫を含む多数に及び、敵深海棲艦の野望をも挫かんとしている。
然れども想像を超えたる物量の優勢に、すでに我が方は矢折れ弾尽き大和魂のあるのみ。
この末期的状況にあっても艦娘は出撃を望み、死地を求めて基地を出で帰らぬ者多数に及ぶ。
この一ヶ月の戦いにおいて当鎮守府は既に大本営より受領した命令を成し遂げたものと判断する。
よって、決戦を前に畏くも陛下より預かりし艦娘に、不必要の出血を望まず。
皇土の安寧と皇国の必勝を願い戦訓を持たして転戦させることを決意する。
各鎮守府におかれては、未だ闘志を燃やす艦娘に特別のご高配を期待して止まず。
当鎮守府にて鍛えたる艦娘が決戦にて、如何なる敵の攻撃をも断固粉砕するを確信するも何卒よろしくお願いする。

なお、当鎮守府司令官は最後まで此地を死守し決戦への一助となることを決意するものなり。

提督「送信が完了したら、無線機を破壊しろ」

大淀「了解しました」

提督「青葉、霧島、鳥海。各自、命令を全員に伝えてくれ。明日、午前4時を期して全艦隊、後方に移動を開始せよ。バケツなどが間に合わない重傷者も担いでいけ」

青葉「司令官……」

提督「あと10数時間か……腹が減った。青葉、おにぎりを頼む」

=食堂跡=

鳳翔「すみません、みなさん。もう、おにぎりにする暇もなくて……」

摩耶「この状況で、たくわんに牛缶まであるんだ。自分で握るさ」

金剛「鳳翔さんの美味しいご飯も、これで最後NE」

鳳翔「あら、夜食も準備していますよ」

青葉「すみません、鳳翔さん。司令官のぶんを……」

鳳翔「あら、じゃあ、明石さんと夕張さんのもお願いしていいかしら?」

=工廠跡=

明石「なんとか数は足りましたね。これでバケツもゼロ……」

夕張「工廠もドックもすっかり廃墟だし、もう必要ないですよ」

青葉「ども、明石さんと青葉さんのぶん、おにぎりです」

明石「まあ、さっさと提督のところに持って行きなさい」

夕張「そうよ、今さら。なにか気を使うことなんてないのよ」

青葉「そんな、みなさんに気を使ってなんて……明日の作戦は、よろしくお願いしますね」

明石「いよいよ転進かあ」

青葉「そうですね。次はどんなところなんでしょうねえー」

明石「あは、あはは……」

=司令部壕=

大淀「では、作戦開始まで、あと1時間です」

提督「そうか。生き残った者はバケツが間に合ってなによりだ」

提督「じゃ、みんな。ご苦労様でした。ちょっと危険な道のりだが、気をつけていってくれ」

叢雲「最後に、万歳三唱くらいしてもいいんじゃないの?」

提督「それもそうだな」

ばんざーい!
ばんざーい!
ばんざーい!

大淀「では、お世話になりました」

青葉「じゃ、司令官。ご武運を」

提督「ああ、本当にご苦労様でした。ありがとう」

明石「では、提督……」


……
………
…………

明石「見えなくなりましたね……」

青葉「ええ……」

青葉「それじゃ明石さん。ご真影、お願いしますね」

明石「ええ、お任せ下さい」

叢雲「もう、最初から残ればよかったのに」

金剛「そんなことして、OKする提督じゃないNE」

青葉「ごめんなさい。わがままをいって。秘書艦なのにご一緒できないなんて」

大淀「いいから、もう行って」

青葉「はい、じゃ青葉、取材! いえ、先に地獄で取材して待ってます!」

=司令部壕=

提督「……さてと。青葉のやつ。こんなでっかいおにぎりを4つも置いていったのか」

提督「牛缶もあるし、水筒はコーヒー。待て、缶詰が焼き鳥缶もフルーツ缶も……最後の最後になかなか豪華だな」

ガチャ

青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ! 一言お願いします!」

提督「……なにをしてる」

青葉「…気になるんですかぁ?いい情報ありますよぉ?」

提督「命令はちゃんと聞いていたよな」

青葉「司令官。青葉が命令を聞くと思いました?」

提督「間もなく、総攻撃が始まるだろう。早く行け」

青葉「ええ、行きます。でも行き先は司令官と一緒に……地獄ですよ」

青葉「私の故郷は、ここだから。だいたい、こんな狂ってる艦娘。ほかじゃ即解体じゃないですか」

青葉「だから、私もここで死にます」

提督「……もういい、勝手にしろ。だいたい、食い物を置いて行き過ぎだ。自決の前の食事じゃない」

青葉「だって、腹が減ったらなんとやらですし……そもそも、司令官。どうやって自決を?」

提督「実は、それを考えていた。単身で斬り込むとか、切腹とか、ピストルとか」

青葉「以外と定番なんですね。役立たずとか裏切り者の処刑には手がこんでいたのに」

提督「自分が痛いのは嫌だしなあ」

青葉「もう……。で、司令官。もう、この世への未練があっても構わないですよね」

提督「そうだな」

青葉「死んでも地獄に直行だったら、今さらどんな罪科も誤差の範囲内ですよね」

提督「そうだな」

青葉「よかった。青葉、司令官のこと大好きです」

提督「……随分とあっさりいうんだな」

青葉「もっと、重々しいほうがよかったですか?」

提督「それも、どうかな」

青葉「いい加減、司令官の気持ちを教えて下さい」

提督「そんなもの。青葉、お前、いつも異常なタイミングで濡れた、濡れたとかいって……」

提督「おまけに、すぐにめちゃくちゃセックスしようというし、するし、身体の相性はいいし……」

提督「それでいて、以外に乙女だったりするけど……」

提督「そんなところじゃないんだ」

青葉「へええ、じゃあ、どんなところなんです」

提督「いやさ、お前、以外におっぱいもお尻も肉付きいいし、ハーパンがなんかぱっつんぱっつんだし……」

提督「おまけにニーソで」

提督「明石や大淀のスリットレベルじゃない、誘ってる感じがして」

提督「……というのもあるが」

青葉「そこじゃないんですね?」

提督「もう、いいじゃないか。お前が一番秘書艦として呼吸も合うし、なんか身体の相性もいいし、見た目もいいし、キチってるところなんかも、お互い様だし」

提督「だから、好きになったら……死神に狩られるんじゃないか。いや、先にお前を死神が連れて行くんじゃないか。そんなことを考えていた」

提督「提督なんて単なるコマだ。いくらでもかわりがいる部品。艦娘の死ぬ順番を整理するための部品。そんな者が人並みに誰かを好きになってなんて……」

青葉「はいはい、司令官。もう、その仕事の時間は終わったんですよ。終わったんですから」

提督「ああ、ありがとう」

青葉「司令官、セックスしましょう。こんな時にするセックスは絶対に気持ちいいですよ」

提督「それは、俺も考えていた」

青葉「してる時に、私の首を絞めて、絞め殺してもいいんですよ」

提督「それをやると、俺だけ生き残って寂しいじゃないか」

青葉「それもそうですねー。まあ、いいや。早く、早く」

提督「そんなに尻を振って、お前、スカートじゃないから余計に可愛すぎるんだよ」


……


青葉「司令官ってば、ほんと変態ですよね」

提督「まあ、否定はできないな」

青葉「もう、3日もお風呂に入ってないっていったら、もの凄く興奮しちゃって」

提督「いい匂いと味だったぞ」

青葉「たいした美食家ですねーっと、準備できました」

提督「じゃ、いくか。どこか眺めのよいところへ」

青葉「なかなか、敵も攻めてきませんね」

提督「様子見だろう。っと、後ろの山に登ろう。あそこなら鎮守府が一望だ」

ハアハアハア

青葉「うわ-、ずいぶんと派手にやられちゃいましたね」

提督「随分と殺して守備してたのに、あっけなかったなあ」

青葉「へへ、地獄に行ったら反省会ですね」

提督「いや、地獄に行くのは俺だけでいいよ。お前は家族が待ってるだろ」

青葉「だとしても、私は司令官と一緒に行くんです」

提督「うれしいねえ。一緒に地獄を旅するか」

青葉「ええ、血の池地獄は女の経血でできているそうですよ」

提督「だから、それはなんの知識なんだ」

青葉「さて、おにぎりも食べちゃいましたし。もう、いいですよ」

提督「そうか、じゃ、ありきたりで悪いが」

青葉「青酸カリですか。構いませんよ、じゃ準備しますね」

提督「なにか準備いるのか?」

青葉「こうやって、足を結んでおかないと、大股開きとかなっちゃうし。司令官とも離れないように結んでおきますね」

青葉「んっしょ。司令官、まだ司令官から聞いてないことがいっぱいありますけど」

提督「すまんな、時間も決断力もなくて。明石とかに怒られて当然だ」

青葉「いいんです。青葉も司令官に隠してることありますから」

提督「なんだ、それは」

青葉「向こうについたら、教えてあげます」

提督「そうだな。積もる話は色々あるしな」

青葉「そうですよ、いっぱい話したいことあるんですから。それじゃ」

提督「うん。ありがとう」

グイッ

…………

青葉「司令官……寝ちゃいました」

青葉「司令官……ね、青葉、とても……ね、幸せ……でしたよ」

……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……

=闇市=

明石「それからしばらくして、戦争は終わりました」

明石「参加したすべての国が傷つき、あらゆる都市を焼き尽くされた」

明石「誰も勝者などいない戦争」

明石「僅かに勝ちを拾ったはずの我が国でも決して喜びなどありませんでした」

明石「焼け野原になった内地には、どことなく重荷が取れた開放感だけがありました」

明石「私たち艦娘は、順次予備役に編入されることになりました」

明石「体のいい人員整理」

叢雲「あ~、あれだけ戦争して、俸給もこれっぽっちか」

吹雪「もともと安かったですからね」

明石「でも、しばらくは食べるに困りませんし。その間に身を寄せるところを見つけないとね」

叢雲「宿舎の前で、毎日のように女衒が立ってるし。ああはなりたくないものね」

吹雪「明石さんは、これからどうするんです?」

明石「そうですね、どこか町工場でも買って、鍋釜でもつくってようかと……あら、ちょっとあそこの工具よさそう。見てきますね」

叢雲「食べ物よりも工具か」

速吸「いらっしゃい……あれ、あの明石さん?」

速吸「あそこの鎮守府の明石さんですよね?青葉さんが秘書艦だった」

明石「あら、あなた。こんなところで働いているの」

速吸「もともと、叔父さんの店だったんです。叔父さん戦死して、お店も焼けて。今は叔母さんと私と二人だけ」

明石「そっか、なかなか品揃えがいいじゃないですか。叔父さん、目利きだったんですね」

速吸「私も頑張って、覚えてるところです。あ、そうだ……あの鎮守府の人に会ったら渡さないといけないものが」

明石「なんでしょうか?」

=河原=

明石「封筒……」

~速吸との回想~

速吸「あの最後に帰るときに、青葉さんから預かった書類の中に、この封筒が……」

~焼け野原~

街の人「この住所ねえ……焼けちまってどこだったか。ああ、あそこか」

速吸「どこか、わかりますか?」

街の人「残念だけどねえ。もう、いないよ」

街の人「年寄りのばあさんが、一人で住んでて。空襲が来たら危ないから、疎開しろとずっとみんなでいってたんだけど……息子が帰ってきた時に、家に誰もいないと困るだろうって……案の定、誰も助けられなくってねえ」

速吸「そうですか……」

~回想終わり~

明石「青葉さん、読んじゃいますね」


……
………
…………
……………

青葉「トランクの中に、これだけ、誰かからの手紙……?」


東京のがっこうさいった、おまいが、兵隊にとられてどうなっとるかと心配でしたが
大陸でてがらをたてておるときいて、みなたまげとります。
手紙も返事がこねし、いつのまにやら、送ってももどってくるようになり、
毎日、心配しておりましたが、隣町の者にききました。
こんどはなにやら、またてがらをたてて、海軍のほうによばれたとか。
それでいきさきをきいたのですが、軍のきみつということでおしえてはもらえず。
せめてこれだけはと、偉いかたにお願いして、かきました。
どうか、おまえのところにとどくとおもっております。
いちど、へいたいにとられたから、いきてもどってくるとはおもってもおりません。
せめて、おまえがてがらをたてて、新ぶんにでもなまえがでないかと、まいにちおがんで
くらしております。
なにをわすれても、これはわすれません。
せめて、おまえからたよりでもあればと、毎日、毎日、おがんでおります。
はやくたよりをくだされ。
このへんちをまつております。



青葉「……司令官。私、ひとつだけ隠し事しますね」

……………
…………
………
……


明石「青葉……さん」

母上様

前略
突然の女文字の手紙で、さぞ驚きかと存じます。
私は当鎮守府で秘書艦を勤めさせております青葉です。
司令官は恥ずかしがるばかりで、筆を執ろうとしませんので私がかわりに書くことにしました。
これまで苦しいこともありましたが、戦況は著しくよくなり、みんな海で泳いだり魚を獲ったり
とても戦地とは思えない日常を過ごしています。
女所帯の中で、なさぬなかになった私と司令官ですが、最近はたびたび、これからのことを話しております。
できれば宮仕えはこりごりなので、二人で店でも開いて商いをしたいというのが司令官の希望です。
兵隊に取られてからすっかり筆無精の司令官。仕事の時は、とても厳しいですが、二人の時は、とても優しいです。
内地に凱旋する時には、取るものも取り敢えず二人で行きます。
もう少しだけ、待っていてください。

明石「……バカ」

明石「バカだよ……あなたたち……」

明石「こんな……こんな……」

吹雪「あ、明石さーん!」

吹雪「明石さーん、これから那珂さんがライブがあるって」

吹雪「早く観に行きましょ。川内さんが、チケットくれるってー」

明石「ええ、今、行きますよ」






……そして、20XX年。

提督「なんだあ!こんな作戦で深海棲艦に勝てると思ってるのか? 世界平和をなんだと思ってるんだ」

叢雲「……提督だかなんだか、知らないけどいい加減にしなさいよ」

山城「そろそろ砲撃していいですか?」

龍驤「はあ、怪獣退治と思って応募したら、身内に怪獣よりもたちの悪いのがおんねんな」

提督「だいたい、お前ら……服装がエロいんだよ。明石ぃ、お前、なんか誘ってるのか。ちょっと、そのスリットに手え入れていいか?」

明石「あのですねえ……」

金剛「やってられないNE!」

??「あの、司令官はこちらですか」

提督「なんだあ、大本営もちったあ役に立つのを寄越したか?」

青葉「申告します!ども、恐縮です、青葉ですぅ! 一言お願いします!」

叢雲「また、おかしなのが来たのかしら」

提督「……どこかで会ったか?」

青葉「どーも恐縮です! 私もそんな気がしてるんですよね」

提督「まあいい。じゃあ、お前が秘書艦だ。知っての通り、俺たちは、深海棲艦なる海の怪物と戦っている。艦娘は、いわば人類最後の希望だ。心してかかってくれ」

青葉「はい、青葉取材……じゃなかった仕事します!」

提督「……ん。よろしくお願いします」

叢雲「あらまあ」

龍驤「こりゃ、雨でも降るな」

明石「提督が、なんか気圧されてる」

金剛「セクハラもしないNE」

山城「撃たなくていいんですね」


青葉「何なに?なんの話ですかぁ?」


青葉「どうしました、司令官?」


青葉「なにか、青葉の顔についてます?」




青葉「青葉のこと…気になるんですかぁ?いい情報ありますよぉ?」




=FIN=

というわけで、ようやく完結です。
楽しく安価スレにするつもりが、自分が書いていて楽しいのがコレでした。
SSのテンプレである会話劇だと内面描写もしにくいので
改めて改稿して、どこかに投稿できればとも思っています。
読んで頂いた方はありがとうございます。

明日には依頼を出すので、
要望とか感想あれば、書いて頂けると嬉しいです。

青葉は素敵なお尻をしてるし、あの性格、色々と闇がありそうなのに
同人が少ないのが不満ですが、これからも愛していきます。

皆さん、読んで頂いてありがとうございます。
実は安価どころかスレ立てが初めてだったので、色々と拙いところがあってごめんなさい。

ご指摘の通り、前半書いていて「あれ、俺が書きたいのはコレジャナイ」となって
自分が書きたいものを書いていました。
胸糞なヤツにも胸糞になるべき理由があるみたいな物語が好きです。

会話劇だと内面描写などに書きにくさを感じたところもあります。
前半部分も含めて、改稿して投稿をできればと思っておりますので
その際は、どうかよろしくお願いいたします。

で、途中から青葉に対する愛が止まらず。ゴールデンウィークは呉に行って来ます!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月10日 (水) 01:42:05   ID: 7LhUBtj-

つまんな
センスねえから二度と書くなよ雑魚

2 :  SS好きの774さん   2016年08月28日 (日) 04:40:26   ID: iQJq2FC_

つまらんコメント書き込むなカス だったら読むな

3 :  SS好きの774さん   2017年06月27日 (火) 12:58:39   ID: UCRhCnCe

【史上最悪の】ゴンベッサこと先原直樹【ガイジSS作者】
http://awabi.open2ch.net/test/read.cgi/net/1498445614/

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom