マクロス外伝 第2章 エージェントオルガ(127)

マクロスシリーズ二次創作

マクロスHP
http://sp.macross.jp/

【西暦2021年5月5日】

プルルルルルルル カチャン

「俺だ・・・そうか・・・・・やはり奴は仲間と接触しましたか、同じゼントラーディとは言え単純すぎてバカに見えて笑ってしまいますよ。行動パターンが丸見えだ・・・・・・まぁ私にお任せください、それと例の機体と例のパイロットによる撹乱作戦は実施します。では・・・それと、地球人に戦闘用メルトランの力には溺れすぎないように既に一人捕獲され忌まわしい夫婦の養女になりましたので・・・では・・・私は失礼します。また何処かで電話をしよう、グッドラック。」

カチャン

「さてそろそろ俺の出番だな、さて駒はどのように動くか・・・。」

ライト・ケネディ大尉
オルグ・ドナイナ

ツゥー ツゥー ツゥー

OP
http://m.youtube.com/watch?v=UHsCx64wBC0

【前回までのあらすじ】
バルキリーとのファーストコンタクトを果たし、バルキリー乗りになったメルトランのラウラ・ベルタリア。訓練の末念願のバルキリー乗りになったが、次々苦難が待ち受ける。そして彼女が知らない所で、反乱者達の陰謀が動き始めていたのである。

【西暦2021年5月5日 基地兵舎】

ラウラは基地へ帰宅した後、自分の部屋に戻り就寝した。しかし、ぐっすり眠れるような内容な夢ではなかった。

「この裏切り者がぁぁぁぁぁぁぁ。」

「なぜ貴様は同胞を裏切る?、なぜマイクローンに味方する?答えろ、ラウラ・ベルタリアぁぁぁぁぁ」

「ラウラ・・・・・私には勝てない、むしろ私は単体では決して最強じゃない。後は自分で考えなさい。ラウラ・ベルタリア。」

「かつて俺がまだ新米だった頃に起きたマーズウォーズ事件の経験からさ、独断専行やって部隊を危険にさらした馬鹿がいたんだよ。結果そいつは、反乱軍のヴァリアブルグラージの腕のパンチで、コックピットを潰され死んでしまったんだ。」

「マーズウォーズ事件、噂では聞いているけど酷い事件だったそうね。でも..................なぜ私にはその話を?」

「その独断専行をして死んだのが・・・・俺の親友だからな。」

バタッ

ラウラ「夢か・・・嫌な夢だな。」

起床ラッパが鳴り始めた、兵士達が一斉に起きだしてきた。
https://m.youtube.com/watch?v=rMtGpt2uac4

劉夢華「ザオ ア、ベルタリア准尉、早いじゃない。」

ラウラ「うん・・・・」

劉夢華「どうしたの?顔色悪いよ?まさか昨日吉野大尉と食事した際に、お酒飲んで二日酔いしたんでしょ?」

ラウラ「私は下戸よ、酒は飲めないわ。」

劉夢華「じゃあ原因は?メディックでも・・・」

ラウラ「別に言いって、それより夢華は格闘家でしょ手合わせしてくれないかな?」

劉夢華「顔色悪いのに?まぁ本人がいいなら、やってあげるけど。」

【西暦2021年5月5日 ニューエドワーズ基地コンピューター室】

模擬戦の翌日.VF-X-10改プロトカットラスは、改良と安定旋回性を強化が進められる事になりミリアと開発者のアルガス・セルザーなどの技術者が立ち合っていた。

ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン

VF-1Rバルキリー1個小隊が、バトロイド形態のまま行進してる中、アサルトライフルを携帯している警備兵が基地を警備している。桐原少佐は月にいる妻と娘の事を思い出しているかのように空を見上げていた。

桐原少佐「・・・・」

統合軍士官A「少佐!」

桐原少佐「何事だ?」

統合軍士官A「ハッ月クラビウス基地司令部より任務報告をまとめろと通知が来ました。」

桐原少佐「それはベレスフォード大佐の仕事だろ?」

統合軍士官A「そうでありますが、大隊の報告はきちんと大隊長の役割です。それと既に報告書に関するデータは私どもがやりましたので、サインをお願いします。」

っ報告書100枚のサイン+始末書3枚

桐原少佐「そ.そんなにあるのか?」

統合軍士官A「はいそうでありますが?何か不服でも?」

桐原少佐「いえ.............」

統合軍士官A「では終わりました、この無線機で連絡してください。」ゴチャゴチャ

桐原少佐「なぜ無線機なんだ?それに20年前のだし、ここどんだけ田舎なんだよ?」

統合軍士官A「いえニューエドワーズテストフライトセンターは、最新式ですが機密性な物が多く盗聴されないようにです。」

桐原少佐「だけど、書類のサインで機密がどうこうって神経質すぎるぜ。」

統合軍士官A「すいません、では失礼します。(`_´)ゞ」スタスタタタ

桐原少佐「100枚か、ハンコを押すのではなくサインだからな。はぁ、大変だよ。」カキカキ

マックス「少佐、こんな所にいらしていたんですか?」

桐原少佐「おぉマックスか?」カタカタカタカタ

マックス「それにしてもものすごい数ですね......あっ昨日の始末書まである。」

桐原少佐「昨日のVF-1であそこまで新型機を追い詰めたから、始末書かけとお偉いさんのお達しさ。」

マックス「軍のお偉いさんは石頭ですからね、それにしても昨日の戦いはミリアも久々にゼントランの本能が爆発し楽しめたと喜んでました。」

桐原少佐「だろ、ラウラも秘蔵っ子だからな。」

マックス「ははははそうですね、そう言えばベルタリア准尉は?」

桐原少佐「あぁぁそれなら......格闘戦をするとかで、修行の鬼となっていますよ。」

【ニューエドワーズ基地道場】

ラウラ「うあぁぁぁぁぁぁ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

シュッ パシュ

劉夢華「くっ・・・中々いい拳じゃない!はぁぁぁぁぁぁ!」

シュッシュッ パシュ パシュ

ラウラは昨日の悔しさから、体を鍛えるため道場で中国拳法の使い手である劉夢華の指導を受けていた。一時は吉野に奢らせた料理で満足してたが、ミリアに負けた事とその娘コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスに負けた事でプライドが傷つけられてラウラは修行の修羅へと落ちつつあった(?)

ラウラ「うぉぉぉぉぉお」

パシュ

劉夢華「甘い!」

ドォン

ラウラ「がはぁ、うぅぅぅ」

カチャ(銃を突きつける)

劉夢華「甘いわね、いくらエースと言っても格闘技は厳しいかぁ。骨格は優れているんだけど、格闘戦では無駄な動きが多いしむしろ殺気により相手に感情を読み取られてしまうわね。」

ラウラ「だったらもう一回、お願いします。夢華・・・」ぜぇぜぇぜぇ

劉夢華「ラウラ・・・あんた疲れているわよ、休憩は取らないとぶっ倒れるわ。兄さんと共に軍に入ったけど、私は張り切りすぎてバタッて倒れたんだから。だからさ、休もうね。」

ラウラ「わ.分かった。」はぁはぁ

ラウラと夢華が休憩している、タオルを顔に被せ寝っころがっている。すると・・・・・

ドシャーン ダシャーン ガターン

ラウラ「!?なんだ?」

劉夢華「外からだわ、滑走路に出て見るわよ。」タッタッ

【西暦2021年5月5日 ニューエドワーズ基地滑走路】

ガヤガヤガヤガヤ

ラウラ「あ・・・・・」

劉夢華「あ~ララやってしまったわね。」

VF-1R型が空コンテナ集積場に向けて倒れている。コクピットからパイロットと思わしき人が、出てくる。

ラウラ「あらららら。」

劉夢華「危うくVF-X-10が駐機しているハンガーに激突する所だったね。」

ラウラ「パイロットは生きているかしら?」

吉野「この馬鹿が!何を倒れているんだ、ボケェェェ!」

ジープから身を出して、スピーカーで大声で怒鳴り声をあげている吉野がいた。

吉野大樹「おいお前ら、隊列を崩して転倒してどうする?新兵でもやらんぞ、貴様らは学校で何を習ってきた?スプーンの持ち方か?それともフォークか!どっちだ!」

統合軍パイロット「すいません、教官。」

吉野大樹「言い訳がいい、早くバルキリーを起こせ!まったくVF-X-10改にぶつかって壊したらどうなるか分かっているな?クビだぞ、不名誉除隊 懲戒免職!」

統合軍パイロット「分かっています、そのくらい・・・」

吉野大樹「分かっているなら早く始めろ無駄口を叩くな!GOGOGOGO!」

ラウラ「大樹何やってんの?」

吉野大樹「暇つぶしだよ、今日はOSの改良だし待機任務だが、やる事がないからここの防空飛行隊のヒョッコを扱いているんだ。」

ラウラ「暇つぶし?」

吉野大樹「ラウラはトレーニングだろ、兵士の訓練でもしてこい歩兵の訓練だ!ついでに、これ。」

っぽい ストン (ラウラの手に本が落ちる。)

ラウラ「なにこれ?・・・口でウジたれる前と後ろにサーと言え! わかったか、ウジ虫!次は!いいか! 今の貴様らは人間以下だ! 名もなきクズだ! 俺の訓練に生き残れたその時、貴様らは初めて兵器となる!貴様らは価値もなんにもない、ただの・・・クズだ・・・・なにこれ?」

吉野大樹「あぁ俺が軍に入隊した時に教官で恩師だった、統合軍海兵隊出身のバルキリー乗りから貰った海兵隊新兵訓練編。」

ラウラ「海兵隊新兵訓練編?」

吉野大樹「どうだためになるだろ?」

ラウラ「なぁにが役に立つ本よ、下劣な事ばっかり書いているし。」

吉野大樹「新兵のクソ野郎が舐めた口を聞けなく、規律正しく真面目で役に立つパイロットを育成するためだぜ。だいたい軍に入ろうとする奴は、ヒーロー気取りや災害救助に憧れて入隊する奴の気持ちを容赦無く心をぶち壊してやんよ。」

ラウラ「ぶち壊す?」

劉夢華「・・・(馬鹿が増えるだけです。)」

ラウラ「こんなのはあっち向いて、ポイッ!」ポイッ

パシン

吉野大樹「あ.ば.....か・・・・あへへへへへ。」

劉夢華「ヤバッ」

統合軍上級士官「吉野大尉.劉少尉.ベルタリア准尉.君たちは上官に接する時はどのように教育を受けているのかね?」

吉野大樹「ゲッ大佐かよ!」

ラウラ「それはその・・・・」

統合軍上級士官「それはじゃないぞ、ベルタリア准尉!貴様は周囲というものに、警戒しないのかね?周囲の警戒ができないかものが、よくもまぁ今まで生きてこられましたな!」ドヤッ

ラウラ「う......」

統合軍上級士官「まぁいい桐原少佐を呼びなさい、このような教育の仕方について説明させてもらいますからな。フン。」

スタスタ

吉野大樹「ラウラどうするんだよ、これ・・・・」

ラウラ「・・・・大樹行って暇なんだから!」

吉野大樹「がっ・・・・あのなラウラ、お前の不手際を何故俺が背負わないといけないんだ?それに年下とは言え、俺は大尉だぞお前は准尉上官。だから、その事を理解しようかラウラ。」

ラウラ「理解しているわよ、でも実戦経験は私の方が上。」

吉野大樹「なんだとそのくせして、この部隊に配属される前はずっと''曹長''だった癖に・・・」

ラウラ「なんですって!?」

劉夢華「二人とも喧嘩はやめてよ、勤務中なんだしさ。それより隊長の報告は二人でしたらいいじゃない!」

吉野大樹「事実だろうが!毎回毎回奢らせて、ちっとは上官と部下と言うのを・・・・」

ラウラ「この前の試験戦闘でミリアに怯えていたくせに、子猫のように・・・」

吉野大樹「がはっ・・・・お前なぁいつかぎゃふんと負かしてやる!このじゃじゃ馬ラウラ!」

劉夢華「だ~か~ら~二人とも隊長へ報告しないと・・・・」

ラウラ「ふぅんじゃあ、後で模擬戦しようか負けたら行くって事で・・・・いい?」

劉夢華「だ~か~ら~もう一度言うけど隊長に報告を・・・・」

吉野大樹「上等だ!喧嘩上等、やってやろうじゃねぇか!」

劉夢華「・・・・」イライラ

ラウラ「死線をくぐり抜けた数が違うんだ、返り討ちにしてやる!・・・」

ギャアギャアギャアギャア

吉野大樹「そっちのセリフだ!可愛くねぇ寸胴 怪力女!」

ラウラ「口が悪い、自意識過剰・・・」

ギャアギャアギャアギャア ギャアギャアギャアギャア

劉夢華「・・・・・」イライラ

吉野大樹「ガサツゼントラ娘!」

ラウラ「馬鹿男!」

ブチッ

劉夢華「ぶぁぁぁ馬鹿コンビ!早く桐原少佐に今の不祥事を報告しなさい!!」

なさい!!

なさい!・・・

なさい!・・・・

なさい・・・・・・・・・・・

い・・・・・・・・・・・・・・・・・・

桐原茂人少佐は、部下の馬鹿な不祥事のために呼び出された。処罰は管轄外の軍管区のため、降格や予備役取り消しにはならなかったが反省文提出がニューエドワーズ基地司令官から要求された。

【西暦2021年 5月5日 ニューエドワーズ基地コンピューター室】

統合軍士官B「でな少佐お願いします。」

ドサッ

桐原少佐「・・・・」

統合軍士官A「まったくSVF-64アンサーズって状況判断できないのかね?」ひそひそ

統合軍士官B「指揮官もVF-1バルキリーに熱が入って島流しの上予備役・・・まぁそんな指揮官じゃ仕方が無い。奥さんや子供いるのに可哀想だな。」ひそひそ

統合軍士官A「上官のベレスフォード

桐原少佐「ぐ...........」←三本の矢命中

チャラララーン<報告書100枚のサイン+始末書3枚+反省文1枚。

マックス「少佐不幸ですね、奥さんへのメール書く暇ありませんね。」

桐原少佐「あぁ、馬鹿な部下を持つと苦労する。最近歳のせいか、悩みが倍増だよ。」カタカタカタカタ

マックス「苦労しますね、少佐。」

桐原少佐「苦労どころじゃない、大苦労。あの馬鹿は・・・おかげで陰口叩かれたじゃないか!」カタカタカタカタカタカタカタ

マックス「はははは同情しますよ、僕なんて家では地位が低いですから。」

プシュー

統合軍女性士官「桐原少佐、ジーナス大尉。司令室まで来てくれませんか?」

桐原少佐「?なんで?」

統合軍女性士官「とにかく来てくださいVF-1バルキリーマニア少佐・・・・・・基地司令官から招集です。」

マックス「行くしかないですよ。」

桐原少佐「反省文が・・・・」

統合軍女性士官「後にしてください。ではあたしはこれにて失礼します。」

桐原少佐「トホホホ」

プシュー

マックス「さっきの人、美人だなぁ・・・」

桐原少佐「あ"浮気だ・・」

マックス「浮気じゃないですよ、とにかく行きますよ少佐。」

【西暦2021年5月5日ニューエドワーズ基地ハンガー】

整備兵「センサー回路、ミサイル標準に問題なしです・・・アルガス技師。」

アルガス「うむ、ミリア中尉、コクピットに入ってOS入力を頼む。」

ミリア「エスケスタ」

スタッ

ミリアはコクピットに入る、コンピュータを上手く接続しOSを入力を開始した。

ミリア「EMCアクセラレーター全開一次二次チェンバー加圧中、機体コントロールをFCSへ、マスターアームコントロールON FCSアクティブモードリミッターリリース 冷却ポジションをサーフェイスモード、パッシブセンサーブラックアウト ヒートエクスチェンジャー強制稼働 バレルコイル電荷正常値 射撃コードグリーン CPNVR 各アクチュエーター設定 ゲート、リリース!自動学習運用システムオールグリーン ガンカメラ調整 オン アクティブステルスシステムオールグリーン OS設定入力オールセット。終わりました、セルザー技師。」

アルガス「流石はエースのミリアだ、数分しか経ってないな。」

ミリア「当たり前よ、このくらいのOSは簡単に登録できるわ。まぁ、少し手間取りましたが。」

アルガス「そうか、しかしこのOSの導入でVF-X-10は最終的に完成し、実戦導入も近い。その時は量産型1号機をテストパイロットである君と、2号機を旦那であるジーナス大尉に引き渡そう。そうそう予備機として3機配備させる。」

ミリア「お心遣い感謝いましたすわ。」

アルガス「当然.ダンシング・スカルのシンボルマーク、スカルイーグルのエンブレムはノーズアートとして入れて納入する。」

ミリア「しかしなんで3機なのかしら?」

アルガス「モアって言う娘のためだよ、将来マリアちゃんと一緒にいいエースパイロットになりますよ。あなたに似てね。」

ミリア「まぁ♪お上手ですこと。」

プシュー

技術者「セルザー技師!」

すると技術者が慌てた風に駆け寄ってきた。

技術者「セルザー技師!大変です。」

アルガス「どうした?ちょっと失礼。」

ミリア「大丈夫よ、行ってらっしゃい。」

アルガス「すまん。」



アルガス「改めてどうしたんだ?」

技術者「実はク.クラーキン代表が、な..........亡くなられました。」

アルガス「馬鹿な!なんでなんだ、この前は元気だったはずだぞ!」

技術者「自ら設計したVF-4の改良型のテスト中に同乗した際にエンジントラブルで、事故死と・・・・」

アルガス「それではVF-X-10の開発はどうなる、改は最終段階なんだぞ。」

技術者「幸い後任者が開発の継続と、統合軍上層部も承認したため開発は続行です。」

アルガス「助かった、しかしクラーキン代表が亡くなるとは私の恩人だったのに・・・・」

技術者「ライバル機のVF-X-8ファントムⅢの消息不明に続きの不幸でした。」

するとミリアがヒョコと出て来た。

ミリア「そろそろいいかしら?」

アルガス「おっとそうだったな、君は機体のチェックを頼む。」

技術者「ハッ。」

ミリア「この機体が完成したら、どのくらいの影響がでるのかしらね?」

統合軍士官「ジーナス中尉、司令部まで来てください。」

ミリア「どうして?」

統合軍士官「実は地球のマクロスシティから緊急入電で、下手すると統合軍の軍事体制を覆すほどの危機に対処する作戦が伝えられたらしいです。」

ミリア「なんですって?」

アルガス「それはほっとけないな、後は技術屋である俺に任せて行って来い。」

ミリア「分かったわ、VF-X-10を頼んだわ。」
スタスタスタスタ

アルガス「しかしどんな任務が出たんだろうか?」

【西暦2021年5月5日 某バー】

何処かの惑星にあるバーである、長髪の目つきの鋭い男がコップを片手に持ち酒を嗜んでいた。

カラン カラン

ゲラム「やはり地球の酒は美味いな、バーボンと言う酒は中々だ。」

ゲラム・ダルダントン・・・10年前から統合政府の実権を奪わんと目論む野心家である、今では武器の密輸などや違法商品密輸などで利益をあげる死の商人である。

セルゲイ「兄貴、来たぜ。」

ゲラム「取引の方はどうだったか?」

セルゲイ「ばっちりだ、ライファのおかげだぜ。」

ライファ「統合軍へ抵抗する反乱分子の助けにはなった、稼ぎは中々のもんだった世話。まぁあいつらが、どれくらい持ち堪えるかの話だな。」

ゲラム「利用できるならなんでもいいさ。」

セルゲイ「しかし、敵であるオルグに例の遺産の移送データを渡して良かったなのか?」

ライファ「そうですぜ、あんな野郎になぜ美味しい話を・・・・」

ゲラム「慌てるなよライファ.俺の極秘情報は、俺にとっては大きな利益になる。それに奴には泳いでもらうさ、そして最終的には奴の利用価値を絞りに絞って中身がなくなった途端消えてもらう。」

セルゲイ「しかしどのような効果があるんだ?」

ゲラム「まぁ今は言えんな、何処かで公安の人間と統合軍情報部の人間がマークしているかもしれん。」

セルゲイ「そうなのか・・・」

ゲラム「そう悲しい顔をするな、酒が不味くなる。」

セルゲイ「ハッ申し訳ございません。」

ゲラム「まぁ硬くなるな、今日は酒でも飲め。(さて俺が密かに奪取した例の機体と俺が造った地球の技術を応用した戦闘用ゼントラーディ、悟られんように騒ぎを起こすかな。くははははは。)」

セルゲイ「そう言えば元スペツナズの統合軍に潜入した駒はどうするんだ?」

ライファ「俺も気になっていだが?」

ゲラム「奴のお陰で例の物の場所を見つけ、俺が雇った工作員でその例の物は奪取し反反統合ゲリラに存在する地球の技術で応用した戦闘特化ゼントラーディの遺伝子元へ レンドリースしたが・・・・次狙うのは統合陸軍新型兵器のOS。今回も奴には統合陸軍の例の新型に搭載されていOSを奪取してもらう。もし失敗した場合は・・・・・・」

「?」

カラーン カラーン

ゲラム「いややめておこう、どうせは言わなくても分かる事だからな。まぁ今は酒でも飲んで、楽しもう。」

「ハッ」

ライファ「お言葉に甘えさせていただきます。」

セルゲイ「同じく。」

ゲラム「そうかそうか(さて、例のOSは手にはいるか・・・それに奴はもう既に統合軍にマークされている。まぁどちらにしろ、消すからな・・・・)」

【西暦2021年5月6日 夜 ニューエドワーズ基地官舎】

勤務終了ラッパ(消灯ラッパと同じ)
https://m.youtube.com/watch?v=XZhX7as4qbg

プシュー

ラウラ「ふぅ~疲れた、また今日もあの夢を見るのか・・・・」

劉夢華「あの夢?ラウラ・・・・一体・・・」

ラウラ「あっ・・・・なんでもないわ、気にしないで・・・・」

劉夢華「・・・・・・」

ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピピピッ

劉夢華「通信だわ....」

プツン

劉夢華「こちら3号室。」

統合軍女性兵「ベルタリア准尉はいらっしゃいますでしょつか?」

劉夢華「ラウラ・・・?ここにいますけど、何か?」

統合軍女性兵「准尉に直接話ますので、准尉をお願いします。」

劉夢華「分かりました、ラウラ・・・ちょっと変わって。あなたに用があるって.......」

ラウラ「私に?・・・・」スチャ

ラウラ「代わりした。」

統合軍女性兵「ラウラ・ベルタリア准尉.司令部までいらしてください、重要任務が与えられます。」

ラウラ「了解しました、今すぐ向かいます。では失礼しました。」(`_´)ゞ

ラウラ「重要任務って何かしら?」

劉夢華「でも怒られる内容じゃないし、よかったじゃない。」

ラウラ「まぁそれはそうだけど、何か気になってしまうのよね。」

劉夢華「気にしちゃだめよ、どうせ対した任務じゃないわよ。」

ラウラ「エスケスタ エセケスタ!気にしないわよ。」

劉夢華「そう言うと思ったわ、適当に頑張って行きなさい。」

ラウラ「行ってきまーす。」

【西暦2021年5月6日 ニューエドワーズ基地 司令室】

シューン

ラウラ「ラウラ・ベルタリア入りま・・・・し・・・・た!?」

ミリア「あらぁラウラ、来たわね。」

ラウラ「なんでミリアがここに?それに隊長、ジーナス大尉。」

桐原少佐「うむ。」

マックス「どうも。」

ニューエドワーズ基地司令官「私が呼んだのだ、VF-X-10改プロトカットラスのロールアウトも最終段階に入り試験はそろそろ終わりだが君達に任務が与える。」

ラウラ「任務?」

マックス「司令官、代わりに私がお答えします。」

ニューエドワーズ基地司令官「うむ。」

マックス「では作戦を伝えます、今回我々第3独立戦隊VF-Xダンシング・スカルと統合宇宙軍予備艦隊第3戦闘航空隊SVF-64アンサーズの合同任務を実施します。」

桐原少佐「情報部からの情報によってキャピタル陸軍基地の内部にスパイが潜り込んでいる事が判明した。我々はジーナス中尉及びベルタリア准尉でコンビを組み、彼の逮捕及び射殺をやってもらう。」

ラウラ「待ってください。」

マックス「ベルタリア准尉どうぞ。」

ラウラ「私達はVF-X-10改プロトカットラスの試験とアグレッサーの任務です、移民船団護衛航空隊の育成や現地飛行隊の育成が目的です。それに私たちは特務隊ではありません。」

マックス「ベルタリア准尉、バルキリーだけが航空隊の任務ではありません。この任務はブラギナ桐原少佐の希望でもありますし、それに今回の任務いざっ特務隊に配属された時に役に立つと思います。」

ラウラ「なんでよりによってミリアなんですか?」

ミリア「ベルタリア准尉、あなたは准尉。私は中尉よ、上官部下の上下関係わきまえなさい。」

ラウラ「ハッ。」

マックス「デワントン予備役大尉がベルタリア准尉がコンビネーションを組むには仲が悪そうだけど、いざってときに有効なコンビネーションを組めるからって決めてくれました。」

ミリア「副官デワの考えには私も賛同したわ、それにラウラ・・・バルキリーの優れた操縦センスは通常の任務及び訓練では覚えられないわ。生身で作戦を遂行するテクニックを覚えなきゃいけないわ。」

ラウラ「デワントン二級空士がそう言うなら、私も賛同します。しかし、ミリアが言うのは納得しません。」

桐原少佐「ベルタリア准尉!ワガママを言うな、貴様は統合軍軍人だ!どんな嫌な非合法的非人道的以外の命令に従うのが信条だぞ!」

ラウラ「ごめんなさい、隊長。分かりました命令には従います。ターゲットは誰なんです?」

マックス「ターゲットはこの人物です。」パサ

【名前】ライト・ケネディ
【階級】大尉
【所属】新統合軍エデン防衛軍第1デストロイド連隊。
【年齢】38歳

ラウラ「うわぁゼントラーディの狂人顔。」

マックス「この人物は統合軍の機密情報や内部資料を反統合勢力へ売り払っているようです。また人間性も危険で、あるとの話があります。」

ミリア「簡単にいえば下衆の塊ね、だけど油断しないでかなり優秀な工作員よ。」

ラウラ「しかしスパイだと認定されたきっかけは?」

マックス「・・・・新型デストロイド、MBR-09バトルロイドのOSの一部を売り渡した嫌疑があります。」

桐原少佐「MBR-09バトルロイドと言えば、おい吉野入って来い。」

ガチャ

吉野大樹「はい隊長。」

ラウラ「大樹!?」

吉野大樹「ラウラ!?なんでお前ここにいるんだよ。」

ラウラ「それはこっちのセリフよ、なんで・・・・」

ミリア「ボーイフレンドとの再会ね。」

「そんな仲じゃない!」クワッ

ラウラ「(クワッ やっぱり嫌いだ、ミリア・ファリーナ。)」

桐原少佐「では吉野、説明しろ!」

吉野大樹「はい!MBR-09バトルロイドは、俺が地球上で暴徒化した巨人形態のゼントラーディ人を早期的に鎮圧できるように開発部に提案したのがきっかけで開発された新型兵器です。今回盗まれたOSは、幸い機密性はあんまり薄いOVA-45-Q9であった事から開発はそのまま進行しキャピタル陸軍基地に配備されました。しかし・・・」

ミリア「しかし?」

吉野大樹「このOSはヌージャデル・ガーやクァドラン・ローに装着すると2倍の性能強化させる事ができ、現主力機VF-4ライトニングⅢの脅威になります。」

ラウラ「ちょっと待って!」

マックス「ベルタリア准尉どうしましたか?」

ラウラ「それってデストロイドでしょ、なんでゼントラーディ系の兵器が2倍に・・・・」

ミリア「はぁ・・・・・勉強不足ね、以前ラウラが乗ってた機体は何?」

ラウラ「それは勿論クァドラン・ローθ。それがどうかしたの?」

ミリア「それはなんでθの文字が入っているのかしら?」

ラウラ「それは・・・地球の技術が入って・・・・あ"・・・・」

ミリア「ようやく気がついたようね・・・・・クァドラン・ローθは統合軍が男性のゼントランやマイクローンが乗れるように改修し、VF-1バルキリー戦後型の機動制御OSやデストロイド戦後型の火力制御や重力制御のOSが導入され初期生産型のVF-1バルキリーはクァドラン・ローθには手も足も出ない程の能力を発揮できるようになったわ。たった僅か一つのデストロイドのOSでも、時と言う場合によっては予想を超える脅威でしかないわ。」

ニューエドワーズ基地司令官「彼の行動によって統合軍全体に致命的な機密技術情報が流れてしまえば、統合政府は反体制派に政権を奪われる事になる。ライト・ケネディの行動をこれ以上見過ごすわけにはいかない、なのでジーナス中尉.ベルタリア准尉は情報員と合流し、ライト逮捕及び射殺任務を実行せよ。」

マックス「情報員はロシア系の21歳、赤毛のボブカットがトレードマークだ。合図は、バナナケチャップと言う事だ。」

ミリア「ば.」

ラウラ「バナナケチャップ!?」

マックス「彼女はロシア系のくせにパスタが好きで、バナナケチャップにツナをいれて食べるのがモットーだそうだ。」

桐原少佐「マックス妙に差別的なことを言ったな。」

ニューエドワーズ基地司令官「おっほん、整列。」

ザッ(一同整列)


ニューエドワーズ基地司令官「今回の任務は重要かつ、統合政府いや銀河の秩序に関わる問題である、で諸君健闘を祈る・・・・以上だ。(`_´)ゞ」

副司令官「一同敬礼!」

ザッ
(`_´)ゞ (`_´)ゞ (`_´)ゞ (`_´)ゞ
(`_´)ゞ(`_´)ゞ(`_´)ゞ(`_´)ゞ
(`_´)ゞ(`_´)ゞ(`_´)ゞ(`_´)ゞ

ラウラとミリアはウィッグをつけるなどして変装して、ジープに乗り込んだ。マックスは護身用の拳銃とサバイバルナイフを持たせ偽造されたIDカードを渡した。

マックス「ミリア、情報部のデス・メテオと上手くコンタクトしてくれ。」

ミリア「了解、そういえばその美人?」

マックス「ドキッ・・・・それは、今は言えないな~。」

ミリア「マックスまさかだけど、その派遣員が女性で手を出したって事ではないでしょうね?」

マックス「そんな事はないよ、手を出したらマリアやリーアやモアにどんな事を言われるか分からないし。私はミリア一筋だよ。」

ミリア「まぁ信じておくわ、ではミリア・ファリーナ・ジーナス、馬鹿を連れて作戦を開始します。」

ラウラ「誰が馬鹿だ!」クワッ

桐原少佐「あぁうちの馬鹿を頼むぞ、中尉。」

ラウラ「隊長、く~」ガルルルルル

ミリア「馬鹿行くぞ!」タッタッタッタッ パシュ

ラウラ「はいはい分かりました、元エースのミリア殿。髪の毛の色野菜 ベジタブル!あっかんべ~★」タッタッタッタッ パシュ

席に座った二人は睨み合いながら、こう言い合う。

ラウラ「・・・お前なんか大嫌いだ。」

ミリア「嬉しいわ。」

カチカチ ブロォォォォォォォオ

ラウラ「じゃあ行って来まーす!お土産は買わないよ~!」

吉野大樹「誰が期待するか!」

ブロォォォォォォォオ ブロォォォォォォォオ

劉夢華「・・・・大丈夫ですかね?」

吉野大樹「まるで犬猿の中だな。」

桐原少佐「吉野いつの間に?」

吉野大樹「ジーナス大尉、犬猿の仲の二人を任務に・・普通あなたが行くべきでしょ。」

劉夢華「何か狙いはあるのですか?」

マックスはクスッと爽やかに笑う。

マックス「ふっ分かってませんね、故人曰く呉越同舟の如く作戦は成功します。」

吉野大樹「仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいることでありその本来は、仲の悪い者同士でも同じ災難や利害が一致すれば、協力したり助け合ったりするたとえ・・・まさか。」

マックス「ラウラはミリアを毛嫌いしている事は知ってます、フィアロ中尉から聞いたんですけど。」

桐原少佐「デワから?」

マックス「ラプラミズ艦隊にはミリア隊.テキーヴァ隊.セロイ隊.ランケス隊.ロンサ隊が存在し、お互いにプライドが高いためか仲が悪いようなんです。更に別の直衛艦隊では、更に中の悪さがあるようですよ。」

桐原少佐「しかしデワはラウラとは仲が悪くないし別の直衛艦隊出身の教え子のミリャンもそんなに仲が悪くないように見えたが・・・」

マックス「フィアロ中尉は副官の立場のため、作戦での交渉役だったそうです。」

桐原少佐「へぇ(月面に帰ったらデワに聞こう。)」

劉夢華「だったらよりダメじゃないですか、そんなに仲が悪かったら今回の作戦いや統合軍の命運に関わる大問題。今すぐ呼び戻してください。」

マックス「その必要はありませんよ。さぁて、寝ますかこんな時間ですし。」

劉夢華「行ってしまった....」

【惑星エデン ジェラシックハイウェイ】

食用竜鳥の牧場を突っ切るハイウェイをジープは走る、しかし当の二人はお互いに機嫌悪そうに乗っている。

ラウラ「・・・・」

ミリア「何をブスッとしているのよ、何か歌ったほうがいいわよ。恋の呪文はスキトキミトキスを試しに歌おうかしら。」

恋の呪文はスキトキミトキスby竹田えり
https://m.youtube.com/watch?v=Cq5SldiBgZk

ラウラ「・・・Zzzzzzz」

ミリア「寝ているか、寂しいからもう一曲歌ってしまおうかな。」

ド・ン・マ・イ来々少年
https://m.youtube.com/watch?v=XbxwLxN5cA4

ミリアが熱唱しながら、ジープはどんどん街に近づいてくる。夜なためか、あたりが暗くなる。

ミリア「そろそろキャピタル陸軍基地ね。」

パーラ~ラ~
https://m.youtube.com/watch?v=XZhX7as4qbg

ミリア「消灯ラッパもうそろそろか・・・おい起きろ!この青い馬鹿!」パキン

ラウラ「痛~何をするのよ、このオバン!」

ミリア「オバン・・・誰がおばさんですって?対して歳変わらないのに・・・」

ラウラ「うっるさいわね、私の方が歳下よ!くそ~せっかくセットした、ウィッグが・・・・」

ミリア「ウィッグぐらい、直ぐに直しなさい!たく、喧嘩している場合じゃないのに・・・・」

ガタン ブロォォォォォォォ
(軍用装甲車とすれ違う)

[The first new unification Army Eden Defence Force defense corps capital army base.]

ミリア「そろそろキャピタル陸軍基地よ、ベレー帽はしっかり被って。サングラスも忘れずに・・・」

ラウラ「分かったわよ。」

GATEを警備している兵士が、止まるように指示をするかのように警棒を振っている。

陸軍警備兵士A「止まってください!ここは新統合軍エデン防衛軍キャピタル陸軍基地です!通行証とIDカードありますか?はありますか?」

ミリア「これね、お願いします。」

っ通行証 とIDカード。

陸軍警備兵士A「うむ、ニューシアトル基地のメリア・メリローバ少尉、サリュア・ラース少尉か。おいIDを照合しろ!」

陸軍警備兵士B「ハッ」

カチカチカチ

陸軍警備兵士B「データ照合完了、間違いありません。」

陸軍警備兵士A「通ってください。こんな真夜中、ご苦労様です。」

ブロォォォォォォォオ

ミリア「ふうなんとかセーフしたわね.........」

ラウラ「そうね......寝かせて.......」

グイ(ミリアがラウラの胸ぐらを掴みながら言う。)

ミリア「起きなさい、後少しで指定の官舎につくんだから。」

ラウラ「・・・おばさん。」ぼそっ

ミリア「な.何ですって!?こいつ・・・ヌッコロス!」




「あれが合流予定のミリア・ファリーナ・ジーナス中尉とラウラ・ベルタリア准尉・・・・」

【5月6日午前8時00分キャピタル陸軍基地 】

統合軍陸軍士官「わざわざチ統合軍総司令部から技術士官来てくれて感激です。」

ミリア「どうも~。」

ラウラ「・・・・」←ミリアに殴られて言葉が出ないラウラ。

統合陸軍士官「いやぁ美人な女性士官が来てくれて、本官は感激です。」

ミリア「美しいだなんて・・・・・」

ラウラ「暴力女ですけ・・・・ど!!」ゴク

ミリア「まぁ心の隅に置いておきますわ。」

ラウラ「あらぁ~旦那に浮気するなって言ったくせに、当の本人が浮気だなんて・・・サイッテー」

ミリア「早取り馬鹿は、単純ね。それならご心配なく大丈夫よん♪タイプじゃないから~♪」

ラウラ「だぁれが早取り馬鹿ですって?」

統合陸軍士官「(ショックです。(T_T))」

歩いていると、目つきの悪い男がタバコを吸っている。

ミリア「ちょっと」

ラウラ「あの男はライト・ケネディ、今回があれのターゲットね。」

ミリア「奴が怪しい行動したら、いいわね。」

ラウラ「エスケスタ・・・」

統合陸軍士官「そろそろハンガーにつきますよ。」

ラウラ「はい~そうでし~た。」

統合陸軍士官「新型機はこちらにあります。」

プシュー

ラウラ「これは・・・・」

統合陸軍士官「MBR-09バトルロイドです、最新鋭型です。」

MBR-09バトルロイド・・・
新統合陸軍が余剰になったVF-1バルキリーとMBR-08 デストロイド・マサムネをベースに開発された治安対テロ特殊デストロイドである。武装はガンポッド、アーミーナイフ。戦闘経歴は、エデンで発生した反統合ゲリラ悪魔の雷が決起した悪魔の雷事件などである。

ラウラ「おぉぉぉぉ(大樹が開発に関わったMBR-09バトルロイドものすごくデ・カルチャーな迫力、かっこよさ乗りたい。)」

統合陸軍士官「ラース少尉試しに乗ってみますか?」

ラウラ「いいんですか?」

統合陸軍士官「美人が乗ればこいつも喜びます、私も希望してますから。」

カツンカツンカツン

ミリア「ラース少尉ちょっと来て・・・・」

ギュゥゥゥゥ

ラウラ「痛てててて、何をするのよ。ちょっと、私のバトルロイドがぁぁぁぁぁ。」

ミリア「少し待ってください。」

統合陸軍士官「あっどうも、待ちますので・・・・はい。」

ミリアはラウラのほっぺをつねって、倉庫裏へ連れて行く。ラウラは痛がって、少し涙を浮かべていたが顔は怒っているようだった。見ていた案内役の士官は唖然とした。

【倉庫裏】
ラウラ「痛いじゃない、それにバトルロイドの試乗できたのに邪魔して・・・」

ミリア「ラウラ・ベルタリアあなた、任務を忘れてない?」

ラウラ「忘れてない、ライト・ケネディの逮捕最悪の場合射殺でしょ。」

ミリア「覚えているなら、"何故"MBRー09バトルロイドに乗ろうとしているのかしら?」

ラウラ「いや乗らないと不自然でしよ、名目上技術士官だし・・・・・・それに乗らない方が怪しまれるよミリア・ファリーナ一級元空士長?」

ミリア「ぬ・・・・・・」

「ちょっとすいません。」

ミリア「誰?」

赤い髪のボブカットをした、若くて美しい女士官が立っていた。

オルガ「すいません、私はE4試験隊のオルガ・ブラギナ中尉です。大尉さんから、乗ってくださいと熱望してますと伝言へ来ました・・・」

ミリア「そ.そうなの、今すぐ行くと伝えて・・・」

オルガ「了解しました。」

ラウラ「・・・」ジー

オルガ「どうしました?」

ラウラ「あなたってゼントラーディ人?髪が赤いから、記録参謀・・」

オルガ「残念、私はロシア人よ。オリガとも言うけど、私はオルガの方よ。短い間ですけど、よろしく。」

ラウラ「どうもよろしく。」

(握手)

オルガ「そちらはメリローバ少尉、よろしく。」

ミリア「よろしく・・・・」

握手 同時にミリアはオルガの胸を見て、何かを感じ取った。するとミリアは出発前の言葉を思い出す。

>回想
マックス「情報員はロシア系の21歳、赤毛のボブカットがトレードマークだ。合図は、バナナケチャップと言う事だ。」


ミリア「・・・・なるほどね。」

【キャピタル陸軍基地 ハンガー】

統合陸軍兵C「ケネディ大尉。」

ライト「あんだよ?」

統合陸軍兵C「ここは禁煙だ、煙草を吸うんじゃない。」

ライト「うるせんだよ、俺が何処で煙草を吸おうが勝手だろ?それとも殺されてぇんのか?」

統合陸軍兵C「あ.ありません(統合軍の汚物め・・・)」

ライト「うしししし、煙草は上手い。」

カツカツカツ

ライト「うん?」

統合陸軍士官「ではコクピットの中を確認してください。」

ミリア「ヘルメットの調子はどう?」

ラウラ「キツイけど、頭にぴったし。」

オルガ「では搭乗口へ・・・・・・」

ラウラは陸軍用のデストロイド隊ヘルメットを着用し、MRB-09バトルロイドのコックピットに入る。

オルガ「バルキリーの操縦方法は変わらないけど、大丈夫?」

ラウラ「大丈夫です。」

オルガ「ではシステム起動をやってまてください。准尉・・・」

ミリア「・・・・」

ラウラ「了解、ブート、オーケー
システム、ノーマル、タイプ、XL、スタンバイ 射撃システム起動終了。視覚調整よし下方視界よし背面視界よし。オートバランサー正常作動。下方視界良好、ミサイルシステム OK。全システムオールグリーン。」

オルガ「ラース少尉、前進。」

統合陸軍士官「なに!パイロットじゃないのに無理だ!」

オルガ「前進!」

ラウラ「エスケスタ。」

ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン

MBR-09バトルロイドはしっかりと前進を果たしたばかりか、銃の持を構える。

統合陸軍士官「うそ~ん。」

ミリア「本当にバトロイド形態のバルキリーソックリね。」

オルガ「弱点だった格闘戦を強化し、戦闘ポットや対応できる自信作だそうよ。試作機が6機がうちに配備されているわ。」

ミリア「ふーん。」

オルガ「デストロイド部隊を演習対象として試して見ます?」

ラウラ「いいんですか?」

オルガ「勿論、基地司令官の許可証はあります。隣接する演習場で、戦闘して来たなさい!部隊は既に待機中、戦闘データは担当官が収集してますので。」

ラウラ「エスケスタ!ありがとうございます。」

オルガ「どういたしまして.......」

ガシャン ガシャン ゴォォォォン

MBRー09バトルロイドは少し徒歩の後、ジャンプして隣接する演習場へ向かう。

オルガ「ふふふ予想通り..............」

ミリア「それにしてもあなたよくラース少尉がパイロットだと分かったわね。」

オルガ「諜報畑に入ればお茶の子さいさいよ。」


ミリア「・・・・やっと滑ったわね、デス・メテオ。」

オルガ「なんの話?」

ミリア「さっき諜報畑とか言ってなかった?うっかりボロが、でたわね。」

オルガ「!!な.なんの事かしら?いきなり・・・・・」

ミリア「それに胸に隠している銃は何かしら?」

オルガ「はっ・・・・・」

一時的に下を向き、目つきを変えながら顔を上げる。

オルガ「やっぱりバレたか、私も情報員のくせに演技は下手だな。流石はエースのミリア中々やる。」

ミリア「いや、言わせておくけど流石だなじゃないし。て言うかプロになら誰でも分かるわ、あなた新人ね。」

オルガ「正解です、だけど合流できるための・・言い訳みたいなので言いませんが。自己紹介遅れましたが私は新統合軍諜報部隊ザスローン所属特務中尉オルガ・ブラギナです。」

ミリア「私は第3独立戦隊VF-Xダンシング・スカルのミリア・ファリーナ・ジーナス中尉、今新しいおもちゃで遊んでいる馬鹿は新人VFパイロットのラウラ・ベルタリア准尉・・・」

オルガ「いえもう遅いかもしれませんが自己紹介しなくても、知ってます。」

ミリア「あらそうなの・・・(まったく統合軍総司令部は何を考えているかしら、重大な危機に新人を送ってくるなんて・・・)」

オルガ「まったく統合軍総司令部は何を考えているのかしら?重大な危機に新人を送ってくるなんてって思ってますね。」

ミリア「なんですって?」

オルガ「洞察力って奴よん、あんた諜報活動分かってないわ。まぁ当たっているけど、普通だったらまぐれ程度の正答率。それに諜報畑がって平気で言う奴を素人やプロが信じると思う?そんなペラペラ喋る人間は諜報ではないし、プロだったら普通は信じないわ。それに、いろいろと調べさてもらってます。」

ミリア「何?」

オルガ「エースのミリアと言われ、プライドの高い戦士だが今では年頃のお茶目で旦那に近づく女は、全員敵と言う心情を持つまだ幼い愛娘をまるで兵士のように育て周りをハラハラさせたと言う。」

ミリア「ふ~んその程度?」

オルガ「ちなみに好きな食べ物は、惑星エデン産のホーカーケーキで嫌いな食べ物はニンジンとピーマンと言う子供らしい性格がある!」

@ホーカー
惑星エデンで取れるマンゴーとブドウが合わさった食べ物、ブドウの形だが果肉はマンゴー出あると言う不思議な果物である。

ミリア「なっ(ポッ)なんで知ってるのよ?」

オルガ「それはね、秘密♪」

ミリア「秘密って(なんか監視されているみたいで怖いわ。)」

オルガ「大丈夫!プライベートの細部はプライバシーの侵害するので、そこまでは調査してません。」

ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン

オルガ「ベルタリア准尉が帰ってきたわね、まだ私の正体をバラすわけにはいかないからまだ内密にね。」

ミリア「分かったわ、でもどうやってラウラにあなたの正体を伝えるのよ?」

オルガ「これ・・・・」

っバナナケチャップ
http://3bakayottu.com/wp-content/uploads/2015/04/index.jpg

ミリア「バナナケチャップ!」

オルガ「そうバナナケチャップ、惑星エデンに入植したフィリピン系の夫婦が作ったエデン環境で独特に進化したゴッドバナナで作ったバナナケチャップ。これに絡めたスパゲッティは最高よ。」ジュルリ

オルガ「ちなみに食堂で正体をバラすのに使おうとしてね。」

ミリア「なぜバナナケチャップを?」

オルガ「ただの私の趣味、司令部経由で伝えられたはずよ。バナナケチャップこそ、正義なのよ。」

ミリア「はぁ」

ミリアは頭を抱え、思った。ラウラと遠回しの同系列の馬鹿だと。

オルガ「ラウラと遠回しの馬鹿だと、思ったでしょ?」

ミリア「ぬっ!!(~_~;)」

MRB-09バトルロイドがハンガーに装着され、ラウラが笑顔でコックピットから降りて来た。よく見たらペイント弾がべちゃべちゃになったデストロイドが別のハンガーに向かう所が確認できる。

ラウラ「楽しかったぁ、敵は全機撃破。まぁ模擬戦だけども、最高だったわぁ。」

オルガ「お疲れ様です、ラース少尉。機体はどうでした?」

ラウラ「機体の性能は中々、動きも軽いし踊りながら戦えるわ。」

オルガ「補助用にバスケットシステムが導入されてます。」

ラウラ「バスケットシステム?」

オルガ「バスケット選手みたいな動きを若干自動的に入れたシステムです、緊急回避しつつ格闘で敵を華麗に制圧が可能です。」

ラウラ「へぇ面白そうなシステムって、バスケット選手って何?」ケロッ

ミリア「!!」

オルガ「!!」

一同「!!!!!!!!!な.なんだって!!!!!!!!!」

ミリア「ラウラまさか・・・・バスケットボールって知らないの?」

ラウラ「知りませんよ。」ケロッ

オルガ「はぁ(つい先日までが文化と無縁そうな、海兵隊出身だからバスケットボールの知識がないのは当たり前か・・・・・)」

オルガ「バスケットボールはね、1891年にアメリカで考案されたスポーツで5人対5人の2チームが、一つのボールを手で扱い、長方形のコート上の両端に設置された高さ305cm(10ft)、直径45cm(18in)のリング状のバスケットにボールを上方から通すこと(ゴール)で得点を競う球技です。」

オルガ「へぇ~。」

ミリア「あの第1次星間大戦終戦から11年の歳月が経っているのに、今まで何をしてきたのかしら?」

ラウラ「ずっと辺境の宇宙で、戦ってました。」

ミリア「やっぱりそれなのか・・・・(VFと出会ったのも今年だし、やっぱりゼントラーディ人はまだまだ精神年齢が小学生なみね。)」

ラウラ「このシステムを考案したのは、やっぱり・・・・」

オルガ「吉野大尉です、彼は軍に入隊する前は全銀河バスケットボール大会では優勝チームジューセンキョーンに在籍しており。バスケットボールの動きを、バトルロイドみたいな軽重なデストロイドに導入しようと考えたそうです。」

ラウラ「大樹も味な真似をするもんだね・・・・・」

オルガ「吉野大尉はバルキリーパイロットとしても、技術者としても両面に優れている事は私たちのような業界では有名な話です。」

ラウラ「へぇ大樹った、以外に凄いんだ。」

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ パシュゥゥゥゥゥ バタバタバタバタ

ミリア「何か来たわね。」

オルガ「あぁ基地司令搭乗のVC-33マムズ・キッチンと護衛戦闘ヘリAH-68アパッチⅡね、エデン防衛軍司令部から帰ってきたんだわ。」

【キャピタル基地 業務用ヘリポート】

陸軍基地司令「ただいま帰ってきたぞ。」

統合陸軍兵D「お疲れ様です、司令。」

陸軍基地司令「うむ。」

陸軍基地副司令「でどうでした?メガロード14にMBR-09バトルロイドの導入は?」

陸軍基地司令「あぁ、船団長との話がまとまった。メガロード14船内の、船内防衛用としての運用で20機を納入するそうだ。」

陸軍基地副司令「それは凄いですな。」

陸軍基地司令「時代はバルキリーに移りつつあり、宇宙軍の連中の権力発言権は拡大しているが陸軍もこれからも強くならなきゃいけない。」

副基地司令「まったく同意見です。」

話している最中、ライト・ケネディ大尉が立っている。

統合陸軍兵D「うんケネディ大尉?」

統合陸軍兵E「大尉殿、なんのようだ?貴様の任務は、業務は訓練のはずでは?それに昼休憩じゃない。」

ライト「ニッ」ニタァ

統合陸軍兵D「相変わらず不気味な笑顔だな、とっとと業務へ・・・・・」

パシュ

統合陸軍兵D「えっ・・・・・」

兵士は恐る恐る、違和感のする所を確認したら手に血が物凄い量ほどでる。

統合陸軍兵D「これは.....血......だ.........と...........」

パシュ

バタン

陸軍基地司令「!!」

統合陸軍兵E「貴様!今何をしたんだ!軍法会議を覚悟した上でやったのか!答えろ!答えなければ..........」

パシュ プシュゥゥゥゥ

ライト「馬鹿め、話している暇があったら撃てよ。素人が.................」

陸軍副司令官「な.何をしている、撃て撃て!」

ライト「遅い!」

ガッガッガッガッガッ ガッガッガッガッガッ

統合陸軍兵F「ぐぁ。」

統合陸軍兵G「ぶがぎゃあ。」

統合陸軍兵H「がぁぁぁぁぁぁ。」

陸軍基地副司令「むがぁぁぁぁ、反逆者ども......がぁぁぁぁ」

陸軍基地司令以外の兵士や副司令はライトの銃弾によって、肉塊と化した。陸軍基地司令は顔を青ざめ、命乞いをする。

陸軍基地司令「助けてくれ、何が望みなんだ?地位かそれとも金なのか?」

ライト「いやぁ、世界に混乱です。司令官閣下。」

カチン

陸軍基地司令「ま.待ってくれ、待ってくれ......」

★AH-68アパッチⅡ コクピット
ヘリパイロット「むふふん、やっぱミンメイちゃんの曲は最高だなぁ。」

カチャ

ヘリパイロット「それにしても、暇だ次の護衛までにこの狭いコクピットで待機か。ミンメイちゃんの曲を何曲聞こうが、休まれんな。さぁて、グラビア雑誌を買いにPXまで行くとするか........」

カシャーン

ヘリパイロット「うっ血くせぇ、何が起きているんだ?」

スタスタスタ

ヘリパイロット「!!こいつは.........」




ライト「さて、司令官閣下。死の恐怖を楽しみながら、1分のうちに遺言を考えてください。出来るだけ早くな、死の恐怖で考えついた遺言状はとっても楽しみですから..........」

陸軍基地司令「さ.サイコパスめ......末代まで呪ってやる。」



ヘリパイロット「基地司令があぶねぇな、近くに非常ボタンは..........あったぞ!間に合うのか...............」



ライト「残り30秒。」



ヘリパイロット「間に合え!間に合ってくれ!」

ライト「残り5.4.3...........」




ヘリパイロット「あと少し.....我が神よ奇跡を.............」



ライト「2........」



ヘリパイロット「これでも、くらぇぇぇぇ」



ライト「1.ゼロ、さて遺言を・・・・」

カシャーン

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
https://m.youtube.com/watch?v=ZBhLyCV6Xbs

「非常事態発令!非常事態発令! 基地内で異常発生、全基地警備隊は速やかに配置せよ!」

ライト「馬鹿な!くそ、こんな老いぼれは構ってられるか!」
ダッ

陸軍基地司令「ひぃぃぃぃぃ。」

ヘリパイロット「間に合ったぜ、基地司令 輸送機に避難してくれ!」

陸軍基地司令「あぁぁぁぁ。」

【キャピタル陸軍基地】
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

統合陸軍士官「なんだこの警報は?」

ミリア「まさか........ラウラ.......」コクッ

ラウラ「分かってます、喧嘩は一時休戦.....本来の任務へ.......」

ダッ

「非常事態発令!非常事態発令! 基地内で異常発生、全基地警備隊は速やかに配置せよ!」

オルガ「ついに動いたわね、さて私も動きますか。エージェントとしての、役割そしてKGBの娘としての責務として........」

統合陸軍兵I「いたぞ!ケネディ大尉、観念して投降しろ!さもなくば.....撃つ!!」

ドダダダダダダダダダダダダダダダダダ

カキーン カキーン カキーン カキーン

ライト「正確はいいが、まだまだまだ!」

ドン ドン ドン ドン

統合陸軍兵I「が........」ガク ズルッ ドターン

統合陸軍兵J「軍曹ぉぉぉぉぉぉぉぉ、おのれぇぇぇぇぇぇぇ!」

ライト「ウザいんだよ!死ね!」ドン

統合陸軍兵J「!!」バタン

ライト「しつこいハエだらけだな、くそ脱出し連絡を取るしかないな。」

ダッタッタ ダッタッタ

【資材室】

統合陸軍兵K「・・・・銃剣装着、通すかよ。裏切り者め・・・・・」

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ

統合陸軍兵K「今だ!」

銃剣を装着したライフル銃を手に持った兵士が、ライトを襲う。しかしライトは、近くにあったシャベルで反撃をする。

統合陸軍兵K「こいつスペツナズ出身者か!」

ライト「頭の切れる兵士がいるようだな、だが格闘だけで気を取られたら負けだぜ!」

統合陸軍兵K「何!?」

カチャ カチャ カチャ ヒューン

統合陸軍兵K「緩くなった........今がチャン・・・」

パン

ライトが兵士がシャベルを落として、一瞬の隙でハンドガンに切り替え発砲する。弾はまっすぐ、兵士の脳天に当たる。

ライト「さてさっき拾った時限爆弾で電源室を爆発させるか・・・・。」

【キャピタル陸軍基地 廊下】
ズドドドドドーン ズドドドドドーン ウギャー ズドーン

オルガ「チョルート、ライトめどんどん駐車場へ近づいている。私も先回りしなければ、ジーナス中尉とベルタリア准尉は無事かしら?・・・・・!?」

ドタン

オルガ「きゃあ..........」

「あんた、ちゃんと道を見ろ!」

オルガ「なんですって!?こんな時に、それにおいあんたちゃんと周りを見ろでしょ!下手くそな、標準語はゼントラーディ・・・・・うん!?」

ラウラ「!?ブラギナ中尉?」

オルガ「ラウラ・・・・ベルタリア准尉・・・・・」

ラウラ「なんでブラギナ中尉が、私を見てラウラ・ベルタリアって分かるんですか?」

オルガ「そんなのはどうでもいいわ、ジーナス中尉は・・・・・・?」

ラウラ「ミリアなら、女性兵が撃たれたので医務室まで運んでいます。」

オルガ「そうなのそれより、ベルタリア准尉ついて来て!」

ラウラ「は.はい!」

【地下駐車場】
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

統合陸軍兵L「うばはぁ。」バタン

ライト「ここでは連絡するのは無理だな、基地の外から出るぞ。」

スチャ

カチ ブルルル ブロォォォォォォォォォォォォォォ

オルガ「くそ遅かったか...............」

ミリア「ラウラ! ブラギナ中尉!」

オルガ「ジーナス中尉。」

ミリア「ライトは?」

オルガ「逃げられたわ、今すぐ追う私が運転するから今すぐジープに乗ってちゃんとシートベルトしてね.....」

【キャピタル基地-エデン国道3号線】
ズドドドドドドド キュィィィィィィン

ドサーン

統合陸軍警備兵A「くそ封鎖線突破!」

統合陸軍警報兵B「他の車両も来るぞ!避けろ!」

ズトーン ブロォォォォォォ

ズドカーン ズドカーン

統合陸軍兵M「うわぁぁぁぁぁぁ。」

ズシャーン

基地の電源室が爆発し、基地内部の電源が落ちてしまい。地下の非常隔壁が落ち後続車が隔壁にぶつかる。

ラウラ「キャピタル基地から小さな爆発複数確認。」

ミリア「

ラウラ「こちらベルタリア、現在追跡・・・・・ってあれ?ノイズ音が激しい。」

オルガ「そらはジャミング、彼以外に協力者がいるわけね。車のラジオも反応しないし、他の陸軍基地にもたぶん通報されてないわ。それにさっきの爆発で後続車が来てないし。」

ミリア「ラウラ!ちゃんと見張っている?」

ラウラ「見張っている、右折したわ!ってなんで私だけ、危険な態勢で双眼鏡で監視しなきゃいけないのよ!」

ミリア「我慢しなさい!メルトランでしょ。」

ラウラ「はいはい分かりまし・・・・」

キキキキキキィィィィ

ラウラ「うひゃぁぁぁぁ。」

右折したため、ラウラは振り落とされそうになった。

ラウラ「危ないじゃないの!私を殺す気か!!」

ミリア「大丈夫よ、ヘルメットは被せてあるしメルトランは骨格は優れているし骨折程度で済むわ。」

ラウラ「そう言う問題じゃないでしょ!」ガルルルルルル「!!」

オルガ「どうした?」

ラウラ「左舷に建物らしき物を確認しました、工場のようです。」

オルガ「で.車両は?」

ラウラ「入って行きました、工場内へ逃げ込みました。」

オルガ「私達も追うわ、だけど到着したら物音をたてないで。」

「了解しました。」

【キャピタルシティ 廃工場】

オルガ「ジーナス中尉.ベルタリア准尉!私が先行して行くから、合図をしたら裏口から突入いいわね?」

ミリア「了解!」

ラウラ「了解!」

オルガが先に入り口に入り、慎重に中を進んで行く。しかし、しばらく経っても合図はない。

ラウラ「なんで合図が来ないのよ、ブラギナ中尉!ブラギナ中尉!」

ミリア「・・・・何かあったんだわ、ここは突入するしかないわね。」

ラウラ「しかしブラギナ中尉は合図があるまで突入するなと・・・・・・・・」

ミリア「いや確認する必要はあるわ、もしブラギナ中尉が死ぬような事になったらどうするの?」

ラウラ「それは・・・・・・」

ミリア「分かったなら命令に従いなさい、ラウラ・ベルタリア准尉。それと.......」

パン

ミリアはラウラの肩を軽く叩きながら言う。

ミリア「もし責任問題が生じるならば、私がすべて責任を負うわ。だから、私についてきて欲しいわ。」

ミリアはラウラに向かって頭を下げて、頼むと言う。ラウラは、ミリアが自分に頭を下げるのは最初は理解できなかったが......ラウラもブラギナ中尉の事が心配だったので承諾しミリアについて行きながら廃工場の中に入って行く。

【廃工場内部】
ミリア「・・・・」パチパチパチパチパチパチ

ラウラ「何をやっているんですか?ミリア?」

ミリア「後に分かるわ、だけど相手に聞かれる可能性があるから今は言えないわ。」

ラウラ「そう・・・ですか・・・」

パッ パッ パッ パッ パッ パッ

「うっ............」

「よく来たな!女狐達よ!!」

ミリア「貴様はライト・ケネディ.......ハッ」

ライトの前には、拘束されたオルガの姿であった。

ラウラ「ブラギナ中尉!」

オルガ「油断したこいつは、スペツナズの一つGRUの一員・・・・・」

ライト「そうさ俺はノストラダムスの落し物以前は、GRUにいたのさ。そしてこいつはKGBの娘、秘密警察の忘れ形見さ。」

ラウラ「KGB・・・・GRU・・・・」

ライト「この秘密警察KGBの娘は、腕が優れるが詰めが甘かったな。まるで親父にだな......おいそこのくそ~女、俺に抵抗するなこのKGBの娘の命はない!」

ミリア「なんて卑怯なの・・・・」

ライト「卑怯で結構事実だしよ。」

ラウラ「貴様!ブラギナ中尉を離せ!」

ライト「ラウラ・ベルタリア、流石に引き金を引く事はできまい。一歩でも近づくな、この女の一部を潰す。まずは武器を捨てろ!」

ラウラ「分かったわ...」カチャン

ミリアも空気読んで、武器を捨てる。

ライト「よしよしいい子だ...........なぁ~んてな、まずは目だ!」

ズチャ

ナイフで左目を軽く指す、オルガの右目から血が勢いよく流れてくる。

オルガ「あ"あ''あ"あ"あ"あ''、目が左目がぁぁぁぁぁ。」

ミリア「ライト......貴様は!」

ライト「なんとでも言うがいい、俺は女を痛めつけたりするのが快感なんだよ。」

ラウラ「なぜ......」

ライト「あん?」

ラウラ「なぜ・・・なぜ同じ地球人を傷つける!なぜ......同胞だろ.....」

ライト「馬鹿め、同じ地球人だろうが簡単に殺せるんだよ。蟻を踏み潰すと同じようにな、ヒャハハハ。戦場には、レフリーはいねぇんだよ。」

オルガ「うあ"あ"あ"あ"」

ラウラ「ブラギナ中尉!」

ミリア「戦士の誇りを失って恥ずかしくないの?あんたは、戦士としての誇りはないのか?」

ライト「馬鹿め誇りとか大義とかで飯が食えると思うのか?力.権力.金こそが正義、俺が統合軍に偽装した経歴を元に入隊し統合軍の機密を売りさばいていたのさ。」

ゴソゴソ

オルガ「ラ.....ラウ.....ラ・ベルタリア・・・・准尉......早く引き金を.....引き........なさい。私ごと・・・」

ライト「うるさいクソアマ。」

ガツン

オルガ「がはっ」

ガクン

ライト「次は右目だ!」スチャ

ライトは残るオルガの右目に向けて、ナイフを刺そうとする。ラウラは涙を流しながすと同時に己の感情が暴走しようとしていた・・・・・

ラウラ「や......やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

と叫び、構えていた拳銃を発砲する。

ズドーン ズドーン カチャーン チャラララーン

ライト「がはぁ・・・・おのれ、くそアマが!」

スット ズダーン カキーン

ラウラ「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ、死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

ズダーン ズダーン スダーン

ライト「気が狂ったのか!」

ミリア「この反応は!?まさか!!」

ラウラのゼントラーディの血が暴走しラウラは暴れ始めた。それは・・・同じゼントラーディ人であるミリアが、驚く程の暴走だった。

ゼントラーディ人の血と感情は一心同体でありが、感情の暴走によって自分自身の心のリミッターが解除され暴走を始めると言われている。

ミリア「あ....(ラウラのゼントラーディの闘争本能が暴走、このままでは.....だけど、オルガに弾が命中してしまう.....)ラウラ、正気に戻れ!」

ミリアはラウラを正気に戻るように問いかけるが.....

ラウラ「デ^ザンツ テルネスタ!ガドラス!!」

ズダーン ズダーン ズダーン
カキーン ヒュイ プシュ

と既にリミッター解除され、ミリアの言葉はラウラには届かなかった。

ミリア「くっ(正気に戻らない.......)」

ライト「くっ化け物が・・・このアマは邪魔だ、くれてやる!」

オルガ「」バタリ

ミリア「あっ待て!」

ライトは後ろへ後退し、一目散へ逃げた。オルガはばたりと倒れた。

ラウラ「うぐぐぐ、うわぁぁぁぁぁ」

ズドーン ズドーン ズドーン
ヒュイ プシュ

ミリア「ハッ」

ズドーン

ラウラは銃砲をミリアに向け発砲する。ミリアは、左肩をかすめる軽傷を負う。

ミリア「流石にまずいわね、狙いは正確じゃないとは言え急所に当たるかもしれない。一か八かは知れないけど・・・・・」タッ

ラウラ「」ズドーン ズドーン ズドーン ズドーン ズドーン ズドーン カチャン

ミリア「今だそぉれ!」ダッ

ラウラ「!?」

ミリア「正気に戻れ!!ラウラ・ベルタリア!!」

ズカッ

ラウラ「・・・ッ!!」

ズターン

ミリアが体を滑らせて、ラウラに近づき素早く立ってラウラをぶん殴り飛ばした。ラウラが倒れたのを確認すると、ミリアは気絶したオルガを介抱するため、オルガの元へ向かった。

オルガ「」

ミリア「心拍数は安定、分かっていたけど命には別条なし。だけど、左目はかなり出血しているわね。」

ミリアは応急処置のため、消毒液で左目損傷箇所を消毒し包帯を巻いた。すると気絶していたラウラが起き出した。

ラウラ「私は一体・・・」

カチャ

ラウラ「!?」

ミリア「ラウラ・・・まだ暴れるようなら撃つ!」

ラウラ「待って待って!!」

ミリア「うん?正気に戻った?」

ラウラ「なんの話なのよ?ってライトは?」

オルガ「ぐぐ.......」よろよろ

ラウラ「ブラギナ中尉!」

オルガ「・・・・」

ラウラ「・・・・・・」

ミリア「大丈夫よ、ブラギナ中尉は気絶しただけのようよ。」

ラウラ「そうですか、よかった。それより、ライトは?」

ミリア「資材置き場方面へ逃走中・・・・・」

ラウラ「そうですか・・・・ミリいや......ジーナス中尉、私は追撃します。ブラギナ中尉をよろしくお願いします。」

ミリア「また暴走しないで....」

ラウラ「なんの事?」

ミリア「そうか知らなかったな.....分りました、ラウラ・・・任せたわ。私はブラギナ中尉の安全を確保するからライトを捕獲しなさい!

ラウラ「エスケスタ!」

【キャピタルシティ廃工場 資材置き場】

ライト「へっ流石にここまでくれば後は救援を待てば完璧だ。こちらボルシチ、ボルシチ ギローイ聞こえる・・・・」ツゥーツゥーツゥー

ズドーン カキン

ライト「なんだ!?」

ラウラ「逃げ場はなしよ、ライト!」

ライト「発狂女!」

ラウラ「だぁれが発狂女だって!?覚悟!」

カチャ

ズドーン ズドーン ズドーン

ライト「くそアマが!しつけぇんだよ!」

ズドーン ズドーン ズドーン
ズドーン ズドーン ズドーン

ラウラ「黙れ!テロ行為に加え女の身体を傷つけたあんただけは、許さないんだよ!大人しく降伏し、生き地獄を味わえ!」

ズドーン ズドーン ズドーン
ズドーン ズドーン ズドーン

ライト「うるせぇ、貴様が俺を生き地獄に送る前に地獄へ叩き落としてやる!」

ズドーン ズドーン ズドーン

ラウラ「弾切れか・・・ハッ」

ライト「いただきだ!!」

ズドーン ズドーン ズドーン

カターン カタン カタン

ラウラ「くっ・・・・」

ラウラは走って拳銃を拾おうとするが、拾う直前にライトに手を踏まれる。

ライト「きゃははははははゲームセットだな、メルトランは骨格が優れていると言っても女は女か。地球の女と一緒だなぁ、俺がたっぷり可愛がってやろう。俺のおもちゃを失った代償は大きいぞ。この可愛い顔が、同僚いや誰が見ても女の顔じゃないと言うくらい可愛がってやる。」

ラウラ「この下衆が・・・・」

ライト「さぁてまず最初は何をしようか、薬漬けとも面白い・・・・」

ラウラ「薬漬け・・・・」

ライト「楽しもうぜ、姉ちゃん!」

注射器を近づける。

ラウラ「離せ離せ!(このままでは・・・・誰か・・・・)」

キィー キキキキィーバタ バタ バタ バタ ザッ

ライト「な.なんだ!?」

軍用トラック数台とジープ1台が到着する。トラックの中からMPと書かれた腕章とベレー帽を被った完全武装の歩兵が降りてきた。

警務隊長「第1分隊右翼!第2分隊は左翼に展開!第3分隊は逃げ口を塞げ!第4分隊前へ!」

警務隊員A「ハッ。」

ライト「警務隊だと?なぜこうも早く部隊を展開できるんだ?」

警務隊員A「銃を捨てろ!」カチャ

警務隊員B「この場は包囲されている、大人しく降伏しろ!」カチャ

ライト「いつの間に、なぜこうも早く警務隊が・・・・・駐車場は・・・・」

カチャ カチャ カチャ

マックス「ゲームオーバー、私の勝ちですね。」

ラウラ「ジーナス大尉!」

マックス「ご苦労様でした、後は私に任せてください。」

ラウラ「ハッ。しかし、なんでここだと分かったんですか?ジャミングが発生して、通信は不可能なはずなぜ?」

マックス「ミリアに持たせた特殊対ジャミング通信装置から確認しました、まぁとにかく任せてくださいよ。」

ライト「貴様ら何をごちゃごちゃと.....」

マックス「......」カチャ

ズドーン カーン

ライト「な、ふん流石は.........マクシミリアン・ジーナス、ダンシング・スカルの隊長でさっきのミリア・ファリーナ・ジーナスはジェナー(妻)。統合軍のきってのエース、2014年から反体制派を鎮圧した生ける伝説か・・・」

マックス「これでも余裕をもって出向いたつもりですが、妻の報告で知りましたが、ブラギナ中尉が負傷したのは、私の失策・・・彼女には申し訳ない事をしました・・最初元反統合同盟の英雄いやGRUの狂犬に敬意を払って対峙したいところですが、そうも言うわけにはいかなくなりましたシュムエル・アスケナーゼ大尉。」

ライト「なぜ俺の本名を知って・・・・」

マックス「黙れ!貴様に私に対し質問する権利もない!!私が聞きたいのは貴様の背後にいる人物だ!それを答えろ!。ライト・ケネディ大尉は既に第1次星間大戦で衛星軌道上で戦死した人物の名だ。その軍籍をどうやって取得したのか、そしてそれを手助けをしたのは誰か教えろ!」

ライト「・・・・・くははははははは、貴様は知る前に死ぬ事になるだろう。くだばれ、統合軍の天才!貴様の天才伝説は、ここで終幕だ!」スチャ ズダーン

マックス「舐めるな!」
スチャ ズダーン

ライトはマックスに向けて銃を発砲し、マックスは膝から拳銃を取り出しライトの手に向けて発砲する。ライトの銃弾はマックスの顔をギリギリかすって、壁に銃弾が当たりマックスの銃弾はライトの拳銃を弾き飛ばした。

ライト「ぐっくそ。」

警備隊員B「ジーナス大尉、ご無事ですか?」

マックス「大丈夫だ。」

警務隊員A「貴様これだけの人数で勝てるとでも思っているのか?ジーナス大尉発砲の許可を・・・・」ジャキ

マックス「撃つな・・・・・まだ奴には聞く事はある。」

警務隊員A「しかし......」

マックス「命令だ!」

警務隊長「少尉、命令だ撃つな。」

警務隊員A「隊長・・・・了解しました。」チャキ

マックス「さぁ応えろ貴様の背後にいる奴を答えろ!」

ライト「言わん、統合政府の飼い犬如きに喋らん。」

マックス「だったら貴様を引きずり降ろして細切れにしてやる!」

警務隊員C「ジーナス大尉落ち着いてください、ジーナス大尉!」

マックス「ハッ!!私とした事が、冷静さを無くすとは・・・。」

その光景を密かに覗いている者がいた。光景をよく確認できるビルの屋上にフードの男が一人と・・・

「そろそろボルシチは用済みか、ボスに関する機密を喋る前に消す・・・」カチャ

そう言うと謎のフードの男はスナイパーライフルを構える。そして引き金を引く態勢を取る。

マックス「もう一度言う、貴様の背後にいるのは誰だ答えろ!」

ライト「答えてなんになる、俺はなんにも・・・・」

ズドーン

ライト「こたえ・・・た・・ま・・..........」プシャアアアアア

ライトの撃ち抜かれて飛び散った血はマックスの顔を紅く染める。

マックス「ライト・・・」

警務隊長「スナイパーだ!伏せろ!」

ラウラ「ジーナス大尉伏せてください。」

一同は伏せるが、第二射は無かった。だが重要参考人であるライトは頭を撃ち抜かれて死んでしまった。事件は統合軍が工作員を射殺したことで事件幕を閉じた。

結果として分かったのは、この事件は迷宮入りした事である。

それから数日後・・・・・

第3独立戦隊VF-Xダンシング・スカルはVF-X-10改のテストが終了、ダンシング・スカルは12日にケプラー11星系惑星ノヴァに向けて出港する事になった。後にこの機体はVF-9カットラスとして、正式採用される事になりダンシング・スカルの手足として活躍するのはまた別の話である。

だが片目を潰されたオルガ・ブラギナ中尉は、入院し面会謝絶の状態が続いた。

【西暦2021年5月10日 ニューエドワーズ基地】

ラウラ「・・・・・」

劉夢華「ラウラ・・・・、元気を出してブラギナ中尉はきっと元気よ。ね.....食堂に行って、何か食べよう。」

ラウラ「・・・・・」

統合軍女性兵「ベルタリア准尉!キャピタルシティ中央病院から連絡で、ブラギナ中尉が面会を許可したそうよ。」

ラウラ「え!」

統合軍女性兵「だ・か・らブラギナ中尉が面会許可しました!」

劉夢華「良かったじゃない、勤務終了後、私が車で送りますから面会しに行ってらっしゃい。」

ラウラ「・・・・うん。」

【西暦2021年5月9日 キャピタルシティ 中央病院】

劉夢華「じゃあここで待っているから、病室へお見舞いに行ってね。」

ラウラ「分かったわ。」

ラウラは病室へ入る、ラウラはどこの病室か分からなかったため看護婦に聞き案内のもとオルガの病室へ向かった。

【病室】

看護婦「オルガ・ブラギナさん、お客様がお見えになりました。」

オルガ「ラウラ久しぶりじゃない、元気にしていたか?」ケロ

ラウラ「へっ!?」

オルガ「・・・なんで・・・驚いたのかな?(汗)」

ラウラ「だって片目は潰されて・・・・・」

オルガ「実はね、潰れた片目は幼い頃の統合戦争がきっかけで失明していて元々見えてなかったんだ。たとえ潰れても、なんにも状況は変わんないんだよ。」

ラウラ「な.なんだぁぁ、ってなんで面会謝絶していたの?」

オルガ「今回の事件の情報を地球の統合軍総司令部へ送らないといけないからなんだよ。内容はトップシークレットだから、誰にも中には入れたくなかったんだ。ごめんな、嘘ついていて。」

ラウラ「ううん大丈夫だよ、元気なことを確認できたから。」

オルガ「スパシーバチキ、あんたなら立派なパイロットになれるさ頑張ってくれよな。」

ラウラ「はい..........では、公務に戻ります。さよなら、いつかまた。」

オルガ「ダ.スヴィダーニャ(さよなら。)」



ラウラ「ブラギナ中尉、決してこの経験は忘れません。私はいつか必ず立派なパイロットになって、部隊を率いる事ができるように頑張ります。」

劉夢華「やっときた、ラウラ戻るわよ~。」

ラウラ「はぁ~い♪」

【西暦2021年5月11日 某 衛星基地】
ピピピピピピ ツゥーオン

「私だ、ゲラムどうかしたのか?」

ゲラム「プリーブラク ボルシチは射殺されたよ、もはや猶予はない。やはりダンシング・スカルと青い髪のメルトランは厄介だ。」

「ではダンシング・スカルと青い髪のメルトランを殺させてください。」

ゲラム「ダンシング・スカルは返り討ち遭う、青い髪のメルトランは惑星クラストラニアで捕まった、お前の模造品と共に殺せばいい。まぁ今さら情報は統合軍に接収されて意味はないが、お前的には屈辱だろう。だから殺す事を許可する、ストレスの発散になるからな・・・思う存分殺せ嬲り殺せ!。」

「エスケスタ、いいだろう。」

ゲラム「決意は固まったか・・・・・さてそろそろ作戦開始としよう、コードネームプリーズラク(ロシア語 亡霊)。お前の攻撃目標は、巡洋艦アルゲニクスの中にいる模造品だ。約束通りしっかり、殺してこい。」

「エスケスタ。必ず殺す、ゼントラーディの誇り高き闘争本能の血の名の下に。」

ゲラム「機体は惑星エデンの反統合軍施設で着陸してこい。いいな、私はこれで失礼する。」

プツン

「・・・・・」

カツン カツン カツン

カコン パシュー

「待ってろ今すぐ、私が殺してやる。私の模造品を・・・・・」

キィィィィィィィィン ゴォォォォォォォォォォォォン。



殺してやる模造品め.......

【VF-X-8PhantomⅢ 試作3号機】

◆次回予告
惑星エデン宙域で行われる、演習。そんな隊長より早期警戒機の直衛を任さたラウラ・・・しかし暗躍するゲラムが放った見えない悪魔が彼女らを襲う次回マクロス外伝 ファントム襲来!!

エンディングテーマ
http://www.nicozon.net/watch/sm15226062

>おまけ

【西暦2021年 5月9日 午後18:00 ニューエドワーズ基地食堂】

ラウラ「公園でピクニック?」もぐもぐ

吉野大樹「あぁぁ折角、マイクローンになったんだしまだまだ地球の文化は知らんだろ?ピクニックに前から誘いたかったんだ。」

ラウラ「ふ~ん。・・・・」キョロキョロ

吉野大樹「何をキョロキョロしているんだ?」

ラウラ「ミリアに聞かれたら、からかわれそうで周囲を警戒。」

吉野大樹「聞かれてやましいのか?」

ラウラ「やましくないけど、もし聞かれたら・・・・・」

ミリア「ラウラ、吉野大尉とピクニックデートですって?」

ラウラ「げっミリア。」

ミリア「いいわん、男と女の二人っきりのデートって....そして結婚・・・きゃあ燃える展開。ラウラ、吉野大尉と結婚しなさい。(にこり)」

ラウラ「早い早すぎる、大樹とはまだ知り合って間も・・・・」

ミリア「結婚しなさ~い、ラ~ウ~ラ~ベ~ル~タ~リ~ア(にこり)」

ラウラ「ひぃぃぃぃ」

ミリア「皆!ラウラと吉野がデートですって!」

「マジかよ!」「式はいつになるんですか?」

ラウラ「いやぁぁぁぁぁぁぁ」

ラウラ「てな事になる。」

吉野大樹「あの見た目は言わなさそうだけど、性格的にはいいそうだな。」

ラウラ「エースのミリアが文化に触れると、うるさいだけのおばさんになるなんて。」

吉野大樹「ジーナス中尉はまだ20代なんですけどね。」

ラウラ「この話は誰も聞いてないわね、私以外?」

劉夢華「あの~私を忘れてません?」

「!!」

吉野大樹「お前は劉夢華、北京出身で劉深潭中尉の妹。」

劉夢華「説明は結構です、吉野大尉。」

ラウラ「夢華、いつもご飯一緒に食べているばかりかブラギナ中尉のお見舞いに付き合わせてるのにごめん・・・」

劉夢華「中国人は細かい事は気にしない、まったくもう・・・」

吉野大樹「結局は気にしているんじゃないですか・・・」

劉夢華「う.うるさい!」

ラウラ「まぁいっそ3人で行く?」

劉夢華「いえ私がいらない子になっちゃうのでいいです。」

吉野大樹「劉さんもくれば・・・」

劉夢華「大尉の人間性疑われますよ、本当に・・・」ドヤッ

吉野大樹「分かったよ......」

劉夢華「それでよろしい。」

ラウラ「でなんで引き下がったのかなぁ・・・」

劉夢華「加給食のチョコバナナプリン頂戴。黙ってあげるから・・・それとエデンカツオのたたきでもいいんだよ。」

ラウラ「えっ・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

劉夢華「喋っていいの? あっミリア・ファリーナ・ジーナス中尉だ!ミリア・・・」

ラウラ「うわぁぁぁぁやめて、加給食はあげるからマジで言わないで・・・」

劉夢華「考えておくわん。」


【西暦2021年 5月10時 4時30分 ラウラと夢華の兵舎】

ピィピィピィ カシャン

劉夢華「う~ん、昨日録画した映画【青春!ダルメシアン・ハイスクール】でも見ようか・・・ラウラは・・・・・」

ラウラ「Zzzzzzzzzzzzzzz」

劉夢華「弁当を作る時間になのにまだ寝てらぁ、起きろラウラ朝だぞ!ザオア ザオア ザオア!」

ラウラ「Zzzzzzzzzzzzzzz」

劉夢華「まだ寝ている、しょうがない。秘密兵器であるこれを装着させて、大音量に・・・」

スチャ

ラウラにヘッドフォンを装着し、突撃ラッパ(最大音量)
https://m.youtube.com/watch?v=FuY4sFcO2Zc

ラウラ「デ・カルチャ ガドラザーン ウゴケスタ!」

ドターン

ラウラ「デ・カルチャー・・・」

劉夢華「あちゃー痛そう、ザオアラウラ!」

ラウラ「酷いよ音響兵器を頭に装着させて、殺す気なの?」

劉夢華「対不起(ごめんなさい)中々起きなかったから、いたずらしました。」

ラウラ「このマイクローン・・・」

劉夢華「まぁまぁ弁当手伝ってあげるからさ、機嫌良くしてよ。ごめん。」

ラウラ「少しだけ怒っているのは継続だけど、まぁいいわよ。」

劉夢華「それはよかったわ、それじゃあ料理を始めようね。冷蔵庫には昨日私が趣味で買った銀河各地で生産された中華料理食材を使うわ。」

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