P(ユッコは可愛いなぁ……) 裕子「むむっ!?」 (24)

――事務所


P(はぁ……ユッコなぁ、どうしてあんなに可愛いんだろうか)カタカタカタッ


藍子「はいどうぞ茜ちゃん、ユッコちゃん、コーヒー淹れましたよ」

茜「ありがとうございます! そして苦いです!」ズズーッ!!

裕子「スプーン曲げでサイキックパワーを高める訓練をしていたので丁度いいですね! これでミルク掻き混ぜちゃいましょう」

藍子「あ、新しいスプーン持って来ましょうか……?」



P(普段のどことなくアホっぽい表情、ひたすら明るくてたまに弄ると思いっきり反応してくれて……)カタカタ……

P(最初はなんだか小動物みたいで可愛いと思っていたが……最近はもう……)ハァ



藍子「ユッコちゃん、スプーン持って来ましたよ?」

裕子「……あっ、す、すみませんわざわざ! ちょっとサイキック瞑想していたので反応が遅れてしまって」アハハ

茜「藍子ちゃん、おかわりください!!」

藍子「あ、はいー」


……
…………

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――数十分後

P「それじゃみんな、気をつけて帰るんだぞ。明日は朝イチでラジオ局向かうからな」

茜「お疲れ様です!」

藍子「はい。今日はお疲れ様でした」

裕子「ラジオ塔からユッコのサイキックテレパシーを全国に広めるチャンスですね!」

P「ほらほら、バカなこと言ってないで、暗くなる前に帰りなよ」

裕子「あはは……お疲れ様でした」


……
…………

――駅前

茜「それでですね、この前の収録では未央ちゃんがトラックに頭から突っ込んでしまって……!!」

藍子「ふふっ、未央ちゃんらしいですね」


裕子(……あああああああ気になる! 気になって仕方が無いです! プロデューサーさんがさっき考えていたことの続きが!!)

P『なんだか、最初は小動物みたいで可愛いと思っていたが……最近はもう……』

裕子(もう分かってます! 分かっていますけど!!)ブンブン!!



藍子「ユッコちゃん? 思い切り首を振ってどうしたんですか?」

裕子「はっ!? い、いえいえ、ちょっと頭にハエが……」

茜「もうすっかり暖かくなりましたからね! 虫もよく見かける季節になりました!!」

裕子(うううう~……でもやっぱり、分かっててもああいうのは聞いてこそ……)


――堀裕子は本物のエスパーである。意識を集中させるとその人の記憶や思いを読み取ることが出来るのだ。


裕子(その心の声を今晩のオカズにしたかったのにぃぃぃぃ!!)



……
…………

――夜、女子寮

まゆ「うふふ……Pさん、今日はこの後Pさんの家に行って……」フラフラ

愛梨「はぁ……Pさん、いま何してるのかなぁ……何だかこんな時間にPさんのこと考えたら、体が熱くなってきちゃった……」

紗枝「Pはんのシャツ……ええ匂いしはるなぁ……」スンスンスン

みく「にゃふふ~♪ 明日はどのネコミミ着けてPチャンをメロメロにしようかにゃぁ~……」

輝子「フ、フヒッ……プ、プロデューサーの好きなキノコ料理……明日、作ってやるか……」



茜「みなさん、プロデューサーのことが大好きみたいですね!」

藍子「そうですね……わ、私も明日は、プロデューサーさんをお散歩に誘ってみようかな……」モジモジ

裕子「みんな色んなことを考えてますね……プロデューサーも大変ですね」

茜「ユッコちゃんはプロデューサーとはどうなんですか!? ちなみに私はこの前一緒にラグビー観戦に行きましたよ!!」

裕子「いえいえ、サイキック美少女ユッコは最近サイキックパワーを高める訓練に集中していますからね。そういうのは……」

茜「そうだったんですか! 頑張ってください!!」

裕子(みんなには悪いとは思っていますけど……これがサイキック勝者の余裕というものですから)ドヤァ……


……
…………

――翌日午後、事務所

裕子「どうぞ藍子ちゃん、昨日はコーヒーを淹れてもらいましたからね、今日はユッコからのサイキックドリップコーヒーです」

藍子「ふふっ、サイキックはよく分からないけど……ありがとうございます、ユッコちゃん」

愛梨「あれ~? そういえば、私たちそろそろレッスンの時間だったような……?」

ガチャッ!!

P「あれ、お前たちまだこんなところにいたのか!? 午後からレッスン場に行く予定だっただろ!」

藍子「へ?」

裕子「あ、ああっ!? そういえば今日はレッスンがあるから先に事務所にきたんでした!!」

愛梨「た、大変~! 早く行かないとトレーナーさんに怒られちゃいます……」

P「もうお前ら、トレーナーさんには俺から連絡入れておくから準備して早く迎え!」

藍子「は、はい、すみません……」バタバタッ

裕子「サイキックテレポートを……あ、そうですプロデューサー、つい先ほど私が淹れたサイキックドリップコーヒー、飲んでください!」スッ

P「サイキックでもボルテックでも何でもいいからとりあえずレッスン場向かいなさい!!」

裕子「は、はいー!!」タタタタッ!!


……
…………

――数時間後、事務所


ガチャッ……


裕子「失礼しまーす、サイキック美少女ユッコですよー……」ソーッ

裕子「……プロデューサーはいないみたいですね」キョロキョロ

ササササッ!!

裕子「ほっ、よかった……プロデューサー、コーヒー飲んでそのままお仕事に向かったみたいですね」

裕子「それなら早速、プロデューサーが飲んだこのカップを……」

スッ……

裕子「……」

――堀裕子は本物のエスパーである。物体を通じて、それに触れていた人の思いを読み取ることが出来るのだ。


P『あああ……ユッコが淹れてくれたコーヒーか……インスタントだけど美味いなぁ……』

P『たまには、ユッコとの仕事帰りに気晴らしにどこか連れてってやろうかな……喜ぶかなぁ』

P『俺はサイキックのことは詳しく知らんが……そうだな、まだ女の子だし服屋……でもおっさんと行ってもなぁ』

P『ユッコの好きなものとか、もっと知ってれば色々考えれるんだがなぁ』



裕子(メロメロじゃないですか!)

裕子(プロデューサー、私はプロデューサーが連れてってくれるならどこでもいいんですよ! ちなみに好きな物はサイキックパワーです)

裕子(むふふ……プロデューサー相当私に夢中みたいですし、そろそろユッコからアプローチを掛けていいかもしれませんね)



……
…………

――数日後、ボーリング場

ガコーンッ!!

茜「ストライーック!!!!!!」

藍子「わぁっ、すごいです茜ちゃんっ」パチパチッ

茜「身体を動かすことは得意なので!!」


裕子「むむむ……サイキックパワーを込めているのに連続してガーターとは……」

P「ほらほら、しっかり頑張れよー」

愛梨「ユッコちゃん、よく狙ってください~」

P『頑張れユッコ! レーンの真ん中に上手く投げ込めばいけるぞ!』

裕子「む~!! さ、サイキック……おりゃあああ!!」ブンッ!

フワッ……

P『ウッ……ゆ、ユッコ、今日はみんなでボーリングに行くのは決まってたのに、何でミニスカで来たんだ……球を投げたときに捲れてパンツが……』

ガゴッ! ゴロゴロ……

裕子「う、ううう……またガーターでした……」ガクッ

輝子「こ、これで……6連続ガーターだな……」

愛梨「ドンマイですっ、次はストライクですよ~!」


裕子「まだまだユッコのサイキックパワーが足りないということでしょうか」チラッ

P「サイキック投げをやめて普通に投げれば入るんじゃないのかそれは……」

裕子(ふ、ふふふ……プロデューサー、平静を装っていますがユッコには全てお見通しですよ!)

裕子(サイキック美少女ユッコのミニスカ! ちょっと恥ずかしいですけど……サイキック逆セクハレーションでプロデューサーも辛抱たまらないといった感じですね)


――堀裕子は本物のエスパーである。意識を集中させるとその人の記憶や思いを読み取ることが出来るのだ。


裕子(何となく愛梨ちゃんがプロデューサーの隣に座って胸を押し付けているように見えますが、残念ながらプロデューサーはユッコに夢中なんですよ!)

裕子「あー喉が渇いちゃいました……おや、ユッコの飲み物がもうないですね……」

愛梨「本当ですか? それなら何か買ってきましょうか?」

裕子「いえいえ、自分で買いにいきますよ。あ、プロデューサーが飲んでいるの、コーラですか? ちょっと一口……」ヒョイッ

ズズーッ……

愛梨「あっ……」

P「おいおい……飲み物くらい自分で買ってきて飲めよ」

裕子「いやぁすみません、我慢できなくなったのでサイキック水分補給を……」

輝子「ま、マイフレンズも……たまには霧吹きが必要だからな……ゆ、裕子ちゃんも、水が必要なんだ……」フヒッ

P「ユッコはキノコと同類か……」

P『ゆ、ユッコと間接キス……な、なんてことをしてくるんだコイツは……』

P『ああくそ、こっちの気もしらないで好き勝手やってくれて……』


――堀裕子は本物のエスパーである。意識を集中させるとその人の記憶や思いを読み取ることが出来るのだ。


裕子「キノコと一緒……サイキック松茸ですか、それもいいですね! あれ、サイキック椎茸? どっちでしょうか?」

輝子「さ、最近育ててるマイフレンズは……しめじ……」

裕子「さ、サイキックしめじ……う、うーん……松茸とかのほうが嬉しいんですけど……」

P「どっちも変わらんよ……」

裕子(ふふふ、これはプロデューサー……完全にユッコにメロメロになっていると見てよさそうですね)


……
…………

――翌日、事務所

裕子「サイキックテレポート!! おはようございます!」ガチャッ!!


晶葉「――で、む?」ピタッ

P「おお、ユッコか。おはよう」

裕子「おはようございますプロデューサー! それに晶葉ちゃんも、今日はお仕事ですか?」

晶葉「いや、最近開発した装置についての話を助手としてただけだよ。私はそろそろラボに戻る」

P「すまんな晶葉。わざわざ事務所まで来てもらって」

晶葉「気にしなくてもいいぞ。研究費用も出してもらったことだし、これくらいの手助けはするさ」チラッ

裕子(なんのお話しでしょうか……プロデューサーと晶葉ちゃんの秘密のお話し……)

晶葉「ま、頑張れよ助手。それじゃあまたな」ガチャッ……

パタンッ!

裕子「プロデューサー、晶葉ちゃんと何のお話してたんですか?」

P「ん、ちょっとな」

裕子(……怪しい)

P「さてと、少し事務所で休憩したら現場に向かうことになるが……」

裕子(まあ、ユッコのサイキックパワーがあればプロデューサーが何を考えているのか分かりますからね! 晶葉ちゃんと何を話していたのか早速……)スッ……


――堀裕子は本物のエスパーである。意識を集中させるとその人の記憶や思いを読み取ることが出来るのだ。


P『……晶葉と話していた内容が気になって仕方が無いのか?』


裕子「へっ!?」ビクッ!

P「ん? どうしたユッコ? いつものサイキックテレパシーで俺の考えていることが分かるんじゃないのか?」

裕子「えっ……え? プ、プロデューサー……いま、プロデューサーの考えていることが……」

P「いやあ、結構前にな、晶葉が作った新しい装置……相手の脳波を受信して思考を読み取る装置のテストを頼まれていたから、ここしばらくユッコの思考を読ませてもらっていたんだ」

裕子「そ、それは……つまりメカサイキックパワーということでしょうか? え、ここしばらく……?」

P「……サイキック逆セクハレーション、だったか?」

裕子「!?」ビクッ!

ガバッ!!

裕子「わ、わわわわわっ!? プ、プロデューサー!?」

P「ユッコはいけない子だなぁ……大人をからかうなんて」スッ

スリスリ……

裕子「んっ……お、お尻触って……あっ……」

P「みんなでボーリング場に行こうって日に、わざわざミニスカで来てな、わざとパンツ見せるような逆セクハラなんて……」スリスリ

裕子「あっ……ん、プ、プロ……あっ、あ……」ビクッ、ビクッ!

P「だけど……俺をからかっているつもりだったろうが、俺にはもユッコの考えていることは筒抜けだったからな」サワサワ

裕子「そ、そんな……あっ!」

P「ユッコが俺に逆セクハラするなら……俺がユッコにセクハラしても仕方がないよな?」スーッ

裕子「そ、それは……んんっ!?」ビクンッ!

P「なんたって俺は、ユッコにメロメロらしいから……な」サワッ

裕子「あっ――」


――――
――

――数年後

茜「ユッコちゃん、結婚おめでとうございます!」

裕子「ふっふっふ……ありがとうございます茜ちゃん!」

藍子「ウェディングドレス、とってもキレイですよ」

裕子「プロデューサーと一緒に選びましたからね! レンタルの一覧を見ていたらサイキックインスピレーションがビビッ! と働いてこれしかないと!」

輝子「そ、それにしても……結婚式、阿鼻叫喚、だな……」


<ウウッ、Pサァン……

<ドウシテワタシヲオイテ……


藍子「それにしても……ユッコちゃんがプロデューサーさんとお付き合いするって最初に聞いたときはビックリしちゃいました」

輝子「と、突然、だったしな……」

裕子「そうですか? えへへっ、何やらプロデューサー、ずっと前からユッコにメロメロだったらしいので!」

茜「お付き合いを始めてから長かったですけど、こうして結婚式もあげましたからね!! お2人とも、仲が良くてうらやましいです!!」

藍子「……あの、よかったら教えて欲しいんですけど……プロデューサーさんと、その……お付き合いすることになったきっかけって、何だったんですか?」

裕子「きっかけですか? そうですね、それは……」


裕子「サイキックパワーのおかげです!」


――堀裕子は本物のエスパーである。何だかんだでサイキックパワーで幸せになったのである。




短くてもなんでもいいからSS書くとデレステでSSR引けるって聞いたので書きました。
明日のガチャ更新であんたんしたいです。

HTML化依頼出して終了

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