弟「小さいくせに年上ぶる兄貴が可愛い、だ?」妹「はい」(32)



妹「そう思いませんか?」

弟「可愛いって・・・兄貴だぞ」

妹「だからこそですよ。我々双子をここまで育ててくれた大切な家族。そこからくる、愛故にです」

弟「そんなの考えたことねえよ」

妹「泣き虫だった弟を慰めてたのは誰です?」

弟「なんだよ、急に」

妹「トイレの仕方、お風呂での体の洗い方・・・色々教えてくれたのは誰です?」

弟「まぁ兄貴だけど」

妹「あの頃はまだ私達も幼くて身長なんて気にしてませんでした。でも今は違います」

弟「兄貴・・・成長止まったもんな」

妹「なのに変わらず、家事となれば母さん達がいない分、人1倍早起きしてエプロンして朝ご飯を作り、私達を起こす。洗濯や皿洗いも私達が寝静まった後にやってくれてる」

弟「・・・・・・」


妹「能力は成長する一方なのに、身体は成長しない・・・なんて可愛らしい」

弟「そんな事言うなよ。兄貴は真面目なんだぞ」

妹「知ってますよ。でも健気と言いますか・・・」

弟「兄貴が聞いたら悲しむぞ」

妹「わかってますって。だから弟に話したんじゃないですか」

弟「聞きたくなかったよ」



――リビング――


弟「妹のヤツ、あんな事言ってたけど、兄貴は俺や妹の為にやっていたんだぞ・・・なのにそれを」ブツブツ

「弟、どうしたの?」

弟「うわっ!?あ、兄貴!」

兄「なんかゴニョゴニョ言ってたけど悩み事?お兄ちゃんに言ってみる?」

弟「ち、ちげえよ」

兄「そう?でも困ってるみたいだし、お兄ちゃんには話したくない事?」

弟「困ってるわけじゃねえって。兄貴が気にすることじゃない」

兄「・・・そっか。お兄ちゃんじゃ力になれない、か」

弟「力になるとかじゃねえよ・・・例えば兄貴は俺が冷蔵庫と結婚したいって言ったらどうよ?」

兄「れいぞう・・・・・・はへ?」

弟「つまりそういう事。どうでもいい話を気にしたら負けってこと」


兄「お兄ちゃん頑張って弟の為に冷蔵庫型の女の子ロボット作るから」

弟「気にするなって言ってるだろ!しかも例え話だ!真に受けるな!」

兄「そ、そっか!そういう事ね!」

弟(真面目だな・・・妹はこんな兄貴を可愛いって・・・・・・髪も少し長くて、顔立ちも女じみてるし・・・・・・・・・って、妹の言う可愛いとは意味が違うか)

兄「弟?そんなに僕の顔見てどうしたの?」

弟「なんでもねえよ」

兄「あ!もしかして小さい時みたいにチューしてほしいのかなー?」

弟「ぶはっ!?ば、バカじゃねえの!?歳と性別と関係性を考えろよ!!俺もガキじゃねえんだよ!」

兄「お兄ちゃん今でも弟ちゃんの事大好きだよー」

弟「ちゃん付けするな!気持ち悪い!俺はもう中学生だ!!」


兄「しどい!弟しどい!この前まで一緒にお風呂入ってたのに!」

弟「この前って何年前だよ!小学生じゃねえか!」

兄「そうだっけ?お兄ちゃんにとってはつい最近だからね。やぁやぁこんな成長しちゃって、まーあ」

弟「兄貴はそん時から変わらねえな」

兄「あんだとー!少し大きくなったからってお兄ちゃんに勝てると思うなよー?怒ったお兄ちゃんはこわいよ!」

弟(・・・・・・・・・確かに可愛いな)

兄「なーんて。あはは、弟相手じゃ僕怒れないや」

弟「は?」

兄「弟がこんなちっちゃい時から僕は弟の世話をしてきたもん。だからもう可愛いくて可愛いくて・・・んうぐぐぐぐっ!!!」

弟「・・・・・・・・・何、そんな背伸びしてんの?」

兄「え!?ほ、ほら!こういう時は撫でてあげなこゃなって!ふ、ふぅんんんっ!!」

弟「そんな無理しなくていいって」


兄「へへへ、ごめんね・・・ちっちゃくて」

弟「撫でてほしいわけじゃねえよ!」

兄「いやぁ、妹も弟もこんなに成長しちゃうなんて思いもしなかったよー」

弟「・・・・・・なぁ兄貴」

兄「なにかな?」

弟「兄貴が俺達を可愛い可愛い言うのは分かったけど、俺らが兄貴をそういうふうに言うのはどうよ?」

兄「・・・・・・」

弟「やっぱ歳上として嫌か?」

兄「ふ、へ・・・」

弟「あ?」

兄「な、なにそれ・・・ふふっ・・・やだな、ふへへ
・・・・・・すごく嬉しいな、んふふ・・・」


弟「ふーん・・・」

兄「弟?ちょっとこの手のひら見てみて?」

弟「手のひら?なんだよ・・・」ズイ

兄「うりゃ!」ギュ-

弟「っ!?」

兄「やっと届いたよー!」ナデナデ

弟「ば、ばっなにやってんだ!」

弟(兄貴の匂い・・・同じ洗剤なのに、こんな匂いが違う、甘い香り・・・落ち着く懐かしい香り。それに男のくせに女みたいに柔らかい体・・・)

兄「弟はねー、つむじが3つあるんだよー?」ナデナデ

弟「2つだろ?友達とか母さんからそう言われたんだが」


兄「一見2つに見えるけど、実際よーく見ると3つなんだ。妹もお母さんもお父さんも知らないよ。僕だけが知ってるんだよ。だっていつも弟の頭を撫でてきたからね」

弟「・・・・・・そう、なんだ」

兄「久しぶりに弟とこんなこと出来て嬉しいなぁー。うりうりー」

弟「・・・・・・」

兄「はっはっはー!満足満足ー!あ!そうだ洗濯の続きだった!」

弟「・・・・・・」

兄「それじゃお兄ちゃんは洗濯物を干してくるからねー!」トテトテ

弟「・・・・・・」

弟「・・・」


弟「なんで勃ってんだよ・・・」



――脱衣所――


兄「お風呂お風呂っろっろー」

兄「くふふ・・・今日は弟と久しぶりに遊べたし、お風呂も一緒に入ってあげよっと」ヌギヌギ

兄「洗いあっこして、一緒に湯船浸かって、いっぱい話そ・・・・・・よぉし、突撃ぃ!」


がちゃ!!ぱたんっ!


弟「は、・・・え?あ、兄貴!?」

兄「頭洗ってる途中ですなぁ」

弟「な、なに入ってきてんだよ!気付かなかったのか!?」

兄「うぅん。今日はお兄ちゃんが弟ちゃんを洗ってあげようと思って」

弟「だからちゃん付けするな!というか、いらないから出ていってくれ!」


兄「何を言うか日本男児よ。兄弟水入らずお背中流し合おう」

弟(肌白い柔らかそうチンコ小さい全体的に毛も薄い・・・って、なにガン見してんだ俺)

兄「ほらほら、お兄ちゃんが洗ってあげるよ」ワシャワシャ

弟「ちょ、兄貴勘弁してくれ」

兄「痒いとこあれば掻いてあげるよ」

弟(兄貴の手気持ちいい・・・)

兄「気持ちいいでしょ」

弟「・・・・・・エスパーかよ」

兄「えっへん」


弟(ぺたぺたあたる肌が柔らかくってスベスベしてて・・・)ムクムク

兄「それじゃ流すからねー」

弟(顔が近くて吐息が耳を掠める・・・色っぽく聞こえる)

兄「よし綺麗になったね。次は身体を洗おっか」カシュカシュ

弟(なんでまた勃ってんだよ・・・俺、まさか兄貴に・・・)

弟「あ、兄貴!身体はいい、自分でやるから」

兄「意見は認められませんでしたー。もうスポンジも準備万端勇気凛々元気溌剌興味津々意気揚々だよ!」

弟「意味わかんねえよ!だからいいって!」

兄「どほして?たまにだって良いじゃん・・・。お兄ちゃんも弟とお風呂入りたかったんだよ・・・?」シュン

弟「い、いや!兄貴が嫌なわけじゃねえよ!ただ問題が発生してて」


兄「嫌じゃないって事は良いって事じゃないの?」

弟「ちがっ」

兄「物分りの悪い弟なんて知らない!お兄ちゃん洗うからね!」ゴシゴシ

弟「あ、くぅ・・・」

弟(無駄に頑固だな・・・くそ、こんなのバレたらまずいぞ)ギンギン

兄「弟の背中おっきいなぁ・・・お母さんみたい」ゴシゴシ

弟「そこは母さんじゃなくて父さんの名前を出せよ・・・」ビクビク

兄「ごしごしっと・・・・・・よし、じゃあ次は前を洗ってあげるね」

弟「やっ!ま、前は自分でやるよ」

兄「まぁまぁ遠慮なさらずともお兄ちゃんに任せなさい」グイグイ

弟「ダメなんだよ!」


兄「恥ずかしがらなくてもいいんだよ?お兄ちゃんだって裸なんだし」

弟「ダメなもんはダメだ」

兄「弟のいけずぅ」ムスー

弟「やめろ!可愛い顔すんな!!反応して」ギンギン

兄「はえ?可愛いって・・・お兄ちゃんはどっちかと言うとシルベスタースターローンみたいな渋い大人でしょー!」

弟「それだけはねえよ!!!」

兄「スキありー!」バッ

弟「なっ!?」

兄「お兄ちゃんが全部洗ってあげま・・・・・・しゅ、え、あ、んん?へ?」


ビンビン!!ビクンビクン


兄「っ!?」

弟「見るなっ!!」カクス


兄「あ!!え、えと・・・・・・お兄ちゃんのより、おっきい・・・ね」

弟(やばいやばいやばいやばいやばい)

兄「・・・いつもそのサイズってわけじゃ・・・・・・」

弟(終わった終わった終わった終わった終わった)

兄「お、弟・・・?」

弟「ち、違うんだ!これは違うんだ!兄貴に興奮したとかそういうんじゃないんだ!」

兄「ふぇ」

弟「たださっき見たAVの事を思い出してたらこんな風になっちまって!」

兄「あ、そ、そうなんだ・・・もう!お兄ちゃんとお風呂入ってる時にそういう事考えるなんて・・・だ、ダメでしょ、まったく」

弟(ダメだ踏んだり蹴ったりだ・・・もうまともに兄貴の顔が見れねえ・・・)

兄「だ、大丈夫だよ・・・!お兄ちゃんもたまにおっきくなったりするし、男の子なら当たり前だもの」


弟「う、うぐ・・・ぐす・・・」

兄「わ、わぁー!!な、泣かないで!お兄ちゃんが無理やり見たせいだもんね!ごめんね!弟が嫌がってたのに!」

弟(情ねえ・・・)ポロポロ

兄「いいこいいこ!ね?弟は何も悪くないよ?お兄ちゃんが悪い子だからね!いいこいいこ」ナデナデ


ビクン・・・ビクン・・・


弟(兄貴に撫でられるの気持ちいい・・・)


ビクン・・・ビクン・・・


兄「よーしよし。弟は悪くないよ?お兄ちゃん後でアイス買ってあげるから」ナデナデ


ビクビクン・・・ビクンビクン


弟「っ・・・く・・・はぁ・・・」


兄「こんなダメなお兄ちゃんでごめんね。今度はしっかりするから許して・・・ね?」ギュッ

弟「あっ・・・」


ドピュ・・・ピルルピュ・・・


兄「・・・・・・え・・・」

弟「く、はぁはぁ・・・」

兄「・・・・・・せ、せーし?出ちゃったの?」

弟「・・・・・・」

兄「・・・え、えと・・・・・・取り敢えず体流そうか」

弟「・・・」

兄「・・・ま、また・・・えっちな事考えちゃってたの・・・・・・かな?」ジャー


弟「・・・」

兄「仕方ないよ仕方ない・・・ちょっとお腹にかかっちゃったけど、お兄ちゃんは全然大丈夫だからね・・・?」

弟「・・・出る」

兄「え?湯船には」


がちゃ・・・ぱたん


兄「・・・あ」

兄「・・・・・・」

兄「・・・・・・」

兄「・・・お母さん、僕どうすればいいの・・・」



――廊下――


妹「どうしたんですか?そんな絶望的な顔して」

弟「・・・うるさい」

妹「え?」

弟「・・・構わないでくれ」

妹「いえいえそんなこと言われても困るんですが。家族相手に構うななんて無理ですよ」

弟「・・・」

妹「そういえば兄さんを見ませんでした?先程から見当たらないんですけど」

弟「知らない」

妹「さっきからなんですか?その面倒くさい態度は?構わないで欲しいならそれなりの態度で示してくださいよ」

弟「構うなって言ってるだろ」

妹「構って欲しそうにしてくせに構うなって言ってるその態度が気に食わないんですよ。なんです?何があったんです?」

弟「っ・・・」タッタッ

妹「はぁ?なんなんですか、本当に・・・」



――弟部屋――


弟(俺はなんて馬鹿なんだ・・・)

弟(兄貴に撫でられて気持ち良くなって・・・)

弟(それで兄貴に抱き締められたらイってしまって・・・)

弟(慰めてくれてた兄貴を無下にして・・・)

弟(勝手に興奮して・・・)

弟(馬鹿だ・・・嫌われた・・・)

弟(きっと愛想を尽かしただろう・・・)

弟(こんな変態に・・・気持ち悪がられたに違いない・・・)


コンコン・・・


「弟・・・入るよ?」


弟「入らないでくれ!」

「ダメ。入るから」


がちゃ


弟「あっ」

兄「・・・また泣いてたの?」

弟「・・・」

兄「弟はいつまでたっても泣き虫なんだから」

弟「・・・兄貴」

兄「どうしたの」

弟「嫌いになったか、俺のこと?」

兄「お兄ちゃんに嫌われたと思って泣いてたの?」

弟「・・・・・・」

兄「そっか。でも安心して?弟の事は昔から変わらず大好きだよ。僕の唯一無二の弟だもの」


弟「でも、だって」

兄「ちょっとびっくりしちゃっただけ。全然変に思わないよ。だから安心して?」ニコッ

弟「嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!気持ち悪いって思っただろ!変態だって!」

兄「お兄ちゃんが弟に嘘吐いた事ある?」

弟「・・・ない、けど」

兄「そうだよね。だから信じて?」

弟「・・・・・・」

兄「ベッド・・・隣に座ってもいい?」

弟「・・・いい」

兄「ありがと。よいしょ」

弟「・・・・・・」


兄「あのさ、弟は僕に良いお兄ちゃんでいて欲しい?それとも憧れられるお兄ちゃんでいて欲しい?」

弟「・・・は?」

兄「どっちがいい?」

弟「わかんねえよ、そんなの」

兄「・・・・・・」

弟「・・・・・・おい」

兄「・・・お風呂で僕に撫でられて気持ち良かったの?」

弟「・・・やめてくれ」

兄「ぬるぬるの液体を出してたよね・・・お腹にグイグイ押し付けられてたから、すぐ分かったよ。すごくビクビク脈をうってて・・・熱くて熱くて・・・」

弟「お願いだ、やめてくれ」


兄「僕が弟の良いお兄ちゃんでいて欲しいのなら、僕は弟のして欲しい事をしてあげれるよ」

弟「っ・・・」

兄「憧れられるお兄ちゃんでいて欲しいのなら、僕はもう自分の部屋に戻るから」

弟「あ、あああ・・・あぁぁぁ・・・」

兄「・・・・・・どっちがいい?」

弟「・・・・・・い、」

弟「良い・・・兄貴で、いて、・・・ほしい」

兄「・・・じゃあ脱いで・・・?」

弟「・・・・・・」スルスル


ぼろんっ!ビンビンっ!!


兄「っ・・・も、もう、大きくなってるんだ・・・」

弟「兄貴ぃ・・・」


兄「わ、わかってるよ!・・・お兄ちゃんに任せなさい」ニギッ

弟「んくっう・・・あ、兄貴の小さな手が俺のをっ!!」

兄「弟は・・・ほんとにお兄ちゃんが大好きなんだね・・・びっくりだよ」シコシコ

弟「くっ・・・はぁ、はぁ///」

兄「もう先っぽからこんなぬるぬるしたのが・・・」グチュグチュ

弟「んぅ・・・・・・んっくっ、あ、兄貴!」

兄「ん、なぁに?」シコシコ

弟「気持ちっ・・・いいよ、」

兄「そっか・・・お兄ちゃん、こういうのした事無いから、上手に出来るか不安だったけど」

弟「んっ・・・ふっ、はぁはぁはぁ///」

兄「お兄ちゃんに任せればこの通りだよ?えっへん」グチュグチュ


弟「兄貴のその、顔っ、はぁ可愛いよ・・・」

兄「はへっ!?い、いきなり何を言うの!?お兄ちゃんはアーノルドシュワルツェネッガーみたいなダンディな大人だよ!」

弟「兄貴、舐めて・・・」

兄「嫌だよ。汚い」

弟「うわああああん!兄貴に嫌われたあああああ!もうホモなんてこりごりだぁぁぁああああ!!!」



おわり

ちょうど25でキリが良いですね!
ありがとうございました
良いお年を!

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