【モバマス】ちひろ「頭に紙袋を被ったスーツ姿の男がテレビを見てる…」 (46)

こんばんわ。オリPです。

総選挙が始まりましたね。オリックス?知らん。

ゆっくり更新していきます。お付き合いよろしくお願いします。


???「ああ、ちひろさん。どうしたんですか?そんなドン引きな目でこちらを見て?」


ちひろ「プロデューサーさんですか!?何やってるんですか!?」


モバP「ははは。オリックスを応援したいが、顔が出てファンだと思われるのが恥ずかしいので、こうしてテレビを見てるんですよ」


ちひろ「…通報しますよ?」


モバP「止めてください。お願いします…」


ちひろ「別に恥ずかしくないじゃないですか?野球を見る子は入れども、特定の球団を応援するのは、プロデューサーさんと友紀ちゃんときらりちゃんだけですよ?」


モバP「偶然、地上波でオリックス戦やってて、見るに堪えない試合をしている時に被って、『プロデューサーってこんな恥ずかしい球団応援してるんだwww』と思われないためです」


ちひろ「ここで、スーツを着ている人は社長とあなただけですよ!バレバレですから!」


モバP「2人に1人。特定されなければいいんです!」


ちひろ「あんたは雇い主にも風評被害を出させるんか!」

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モバP「まあ、そういうことで今日も今日とてオリックスは負けております」カミブクロカブル


ちひろ「紙袋かぶんな。一応、目だけは出してるんですね」


モバP「目がないと見えないじゃないですか。大敗しているチームを応援してて恥ずかしいので被ってるんです」


ちひろ「じゃあ、試合を見なければいいじゃないですか。まだ2回終わって5-0は悲しいですね…」


モバP「でも、私は信じてますからオリックスが今日こそ勝つんだと」


ちひろ「はあ…。弱小球団に心魅せられた哀れなファンってわけですね…」


モバP「なんとでも言ってください。弱くても、応援するのがファンです」


ちひろ「紙袋被って応援するほど恥ずかしい思いをしてまでですか?」


モバP「…良いんです」


――試合が進んで。


テレビ「フォアボール!これで二者連続のフォアボールとなりました!」


ちひろ「3回表、ノーアウトで二者連続のフォアボールですか…」


モバP「…大丈夫です。ニシは抑えてくれます」カキーン!


テレビ「イマエのサード内安打ー!これでノーアウト満塁!」


ちひろ「ラクテンが押せ押せですね…」


モバP「次はルーキーのモギです。ホームゲッツーで良いんです」カキーン!


テレビ「モギが打ったー!ライト前にヒットを打って6―0!――ここでサカイ投手コーチとフクラ監督が出てきました。ニシ。3回0/3で屈辱のノックアウトです!」


モバP「」チーン

ちひろ「その後、オリックスは出てくる投手がことごとく打たれ…」


テレビ「オカジマの打球がセンターのぼぐせびっくの頭上を越えたー!スリーベースヒットで8-0!ラクテン打線が止まりません」


テレビ「2アウトですが、満塁でうぃーらー!――ぼてぼてのファーストゴロで何とか0で抑えました!」


ちひろ「三者凡退に抑えたイニングは初回だけという投壊っぷりを全国のお茶の間に――」


モバP「止めてくださいよぉ!あんた、キンテツの回しモンだな!」


ちひろ「そんなわけないでしょう。ただ、今起こっていることを――」カキーン!


テレビ「ゴトウの打球はライトスタンド一直線!ラクテンの第1号は代打ゴトウの3ランホームラン!11-0!ラクテン2ケタ得点です!」


モバP「」チーン


ちひろ「あーあ。見てられませんね。チャンネル変えていいですか?」


モバP「ダメです…。試合終了まで変えないでください…」


ちひろ「もう苦行ですね…。むざむざ応援しているチームの惨敗している試合を見続けるなんて…」


モバP「ファンですから…。最後まで見る義務が…」


ちひろ「紙袋被ってなければ、少しはマシなんですけどねえ…」

テレビ「試合終了です。11-0。オリックス大差で敗れました」


モバP「」チーン


ちひろ「いやー。それにしても一方的な試合でしたね」


モバP「酷い以上に何も出ない試合でしたね。打てない、打たれる。フォアボールは連発する…。もう野球してない感じでしたね…」


ちひろ「しかし、何で紙袋なんて被ってたんですか?」


モバP「これはアメリカで贔屓チームが期待を大きく裏切っているシーズン中に惨敗の試合の時に出てくるんですよ。応援はするけど恥ずかしくて顔を出したくない。俺がこのチームのファンだと知られたくないという感じですね」


ちひろ「あー…。一応熱烈なサポーターなんですね…」


モバP「始まりは、NFLのニューオーリンズ。あまりにもひどいシーズンで、観客が紙袋を被って応援したところから各スポーツではやっていったそうです」


ちひろ「日本では見ないですね」


モバP「それを球場でしたら、確実に警備員や警察官に職質食らいますからね」


ちひろ「それもそうか…。でも、もうしないでくださいよ。今日は私だけですけど、他の子が見たら、大問題ですから」


モバP「それは保障できません」


ちひろ「止めてください。事務所外にばれたら信用問題にもなりかねませんから」ガチャ


???「ち、ちひろさん…。何やってるの?」


ちひろ「あ、凛ちゃん…。レッスンは終わったのかしら?」


渋谷凛(以下 凛)「は、はい…。それにプロデューサー?紙袋なんか被って何してるの?」


モバP「私はプロデューサーじゃない。オリックスファンで346プロダクションの社員だ」


凛「それはプロデューサーしかいないじゃん。銀行強盗するならもっとましなものでしなよ…」

モバP「銀行強盗なんかしないぞ」


凛「知ってるよ…」


モバP「俺はな。オリックスファンなんだ」


凛「うん。それはこの事務所で知らない人はいないよ」


モバP「今シーズン、オリックスは悲惨な状況になっている」


凛「そうなんだ…」ヒキ


モバP「こんな状況で俺がオリックスファンを名乗っているのが恥ずかしい」


凛「…」


モバP「俺は紙袋を被ってオリックスを応援しているのが俺だってばれたくないんだよ。だから俺は紙袋を被るんだ」


凛「…それは意味なんじゃない?キャッツを応援してるのが友紀であるように、オリックスを応援しているのはプロデューサーだけなんだから」


モバP「良いんだよ。これは俺の気持ちの持ちようなんだから」


凛「…一応言っておくけど、止めた方が良いよ。私若干引いてるから…」


モバP「そうか…。でも、俺は凛たちのプロデュースもオリックスも捨てられないんだ」


凛「…それじゃ、帰るね」


モバP「お、そうか。夜道は危険だから送ってくよ。ちひろさんも今日はもう上がってください」


ちひろ「はあ…。くれぐれも仕事中に紙袋を被らないでくださいよ」


モバP「大丈夫です。公私はきちんと分けてますから」


凛・ちひろ「――事務所で野球見てる人が公私しっかりしてるって言えないよ…」


???「紙袋…」

――車内


凛「ねえ。紙袋の応援はやめないの?」


モバP「オリックスが勝ってればしないさ。大敗してる時だけだ」


凛「悪いことは言わないから、事務所ではやらないでよ」


モバP「…努力はするさ。ああいう試合をしなければ――」


ラジオ「今日のナイターの結果です。ラクテンとオリックスは11-0でラクテンが大勝しました。ニシは3回で7失点と誤算でした」


凛「――今日はいいところなしだったんだ…」


――次の日の夜


テレビ「ぼぐせびっくショートゴロゲッツー!オリックス、点が入りません!」


モバP「そろそろ紙袋被るか…あれ?紙袋がない?」ツクエノシタノゾキー


???「ヒッ…」


モバP「何で俺の紙袋被ってるんだ乃々」


???「もりくぼじゃないですけ…じゃないですよぉ」


モバP「騙すんならもう少しマシな騙し方しろよ」スポッ


森久保乃々(以下乃々)「あう…。せっかく顔が隠せたのに…。これを被れば、もりくぼはもりくぼじゃなくなるんですけど…」


モバP「何言ってるんだ。人の紙袋被って」


乃々「え、これプロデューサーさんが被ってたんですか?」


モバP「じゃなかったら、足元に紙袋なんておかないし、そもそも両目開いてないだろ」


乃々「む、むーりぃー!」パシッ


モバP「あ、俺の紙袋返せ!それ作るのに1時間かかったんだぞ!」


???「不器用ですねぇ…」

モバP「捕まえた!」ガシッ


乃々「もりくぼをつかまえていぢめですか?」


モバP「そんなわけねえだろ。この紙袋をは返してもらう」スポッ


乃々「あう…」


モバP「そんなに欲しければ自分で作れ。な?」


乃々「うぅ…。プロデューサーさんはなんで大人なのに紙袋を被るんですか?」


モバP「乃々はさ、穴があったら入りたいって時ないか?」


乃々「そんなの、アイドル始めた時からずっと入っていたかったです…」


モバP「そうか…。俺も穴があったら入りたいときがあってな。その時に被るんだ」


乃々「応援している野球チームがぼろぼろの時にですね」


モバP「…何で知ってるんだ?」


乃々「この前、聞きましたけど…。凛さんとちひろさんとプロデューサーさんが話し込んでましたよね…」


モバP「聞いちゃったのか…」


乃々「聞いちゃいましたけど…」


モバP「乃々も明日からオリックス戦見ような」ポン


乃々「意味が解らないんですけど…」


モバP「オリックス戦を見て、ボロ負けになったら紙袋を被ってみるんだよ」


乃々「答えになってないんですけど…」


モバP「土曜日13時からだから紙袋に両目を開けてこいよ!」

――土曜日 オリックス戦前


モバP「お!乃々、紙袋は持ってきたか?」


乃々「持ってきましたけど、何でこんなことしてまでオリックスの応援してるんですか?」


モバP「ん?それは俺がファンだからだよ。これほどまでひどいシーズンは久しぶりだけどな」


乃々「はあ…。カネコチヒロ?なんか似てますね…。ゲスの――」


モバP「それ以上はダメ。荒れちゃうから」


テレビ「カネコ、4回途中7失点KOです!」


乃々「何だか一方的な展開になってきましたけど…。まだほーくすの攻撃続いてますけど…」


モバP「乃々。被るぞ」スポッ


乃々「本当に被ったまま見るんですね…」


モバP「途中で見るのを止めるのはファンじゃないからな。本当のファンは選手と同じ痛みを知ってこそだ」


乃々「――ただのドMの間違いじゃ…」


乃々「その後もオリックスの選手だけ打たれて…」


テレビ「試合終了。13-1でほーくすが勝ちました」


モバP「」チーン


乃々「プロデューサーさん、生きてますか…」スポッ


モバP「ああ、生きてるぞ…」


乃々「全部見てましたか?」


モバP「見てたぞ。みっしゅの押出しボークから、8回のツルオカにすらタイムリーを打たれたところまでな」


乃々「気を失っていたわけじゃないんですね…」


モバP「当然だ。俺はオリックスファンだからな」

ちひろ「まーた紙袋被って応援ですか…。隣にいるのは誰ですか?」


モバP「乃々です」


ちひろ「乃々ちゃんもオリックスファンだったんですか…」


乃々「違うんですけど…。プロデューサーさんに無理矢理紙袋被らされて…」


モバP「嘘つくな!人の紙袋を被っていたので、自分の作らせて一緒にオリックスを応援していました」


ちひろ「結果は…。まあ、聞かなくても分かりました」


モバP「カネコが4回途中で8失点でした」


ちひろ「なんで嬉しそうなんですか…」


モバP「何となくそんな気がしていたので」


ちひろ「はあ…」


モバP「このままじゃ、カネコも抹消で作り直しか?」


乃々「むーりぃー」スポットテトテ…


ちひろ「あ、逃げた…」


???「おっはよーございまーす!」


モバP「おう。友紀。おはよう」


姫川友紀(以下 友紀)「おはようございます。――プロデューサー何で紙袋被ってるの?」


モバP「オリックスが惨敗したからだよ。――って俺はプロデューサーとは限らないぞ」


乃々「――紙袋被って返事した時点でバレバレですけど…」

友紀「プロデューサー。今年のオリックスどうしちゃったの?今月まだ1勝しかしてないよ?」


モバP「マズイなあ…。先発がでぃくそんだけしかまともに投げれてない状況だしなあ…」


友紀「それに比べキャッツは今日も勝つから見ててよ!今シーズンはヨシノブ監督が良い働きしてるし!」


モバP「イワセが1死満塁の大ピンチを併殺で切って、チャンス潰したぞ。ぎゃれっと最近ヤバくないか…?」


友紀「…テレビ見せて!」


テレビ「2年ぶりの登板となったイワセ!ぎゃれっとをゲッツーに仕留めて無得点!0-0が続きます!」


友紀「」チーン


モバP「マークされてるな。ここから自分の打撃を崩さないか心配だな。もっともうちも問題になってる奴がいるしな」


友紀「こーでぃえだっけ?変化球投げれないピッチャーがマウンドに上がるだけ、今のオリックスは大変なんだね」


モバP「今はインフル禍よりも怖い、ノーコン禍なんだよなあ…。このままじゃ、先発がいなくなってしまう…」


友紀「ニシが今日投げるでしょ。もし今日も炎上したら、ヨシダカズマサにコンドウカズキを上げるとして、先発足りなくなっちゃうね」


モバP「コマツでも投入して、15勝した時のように覚醒してもらうのを期待するしかないよ…」


友紀「都立の星、スズキはあげないの?」


モバP「まあ、ニシは大丈夫だからそこまで気にしなくてもいいだろう。――しかし、キャッツも打たねえな」


友紀「ヨシミだったからね。ヨシミはキャッツにとって目の上のこぶだから」


モバP「オチアイ監督の時の投手陣は凄かったからなあ。イワセも復活したし、これでどらごんずは手ごわくなってきたな…」


友紀「はぁー。カネモトたいがーすだけが厄介と思ったけど、これでうかうかできなくなってきたね…」


モバP「俺も、他球団をうかうかさせてるところ見たい…」


友紀「その頃には、順位も大分決まってたりして…」

訂正モバP「俺も、他球団をうかうかさせてるところ見たい…」 →「俺も、他球団がうかうかできないところを見たい」


モバP「そうだなあ…。昨シーズンも5割に到達できずに終わって、今シーズンもその雰囲気に似てる。何より、打てない打たれる。が深刻化してる…」


友紀「シーズン始まったばっかだってのに、もうそれじゃ秋を迎えるころにはどうなってるのかな?」


モバP「…考えたくないな。すぐに事態が好転するとも思えないし…」


友紀「あと、アダチ選手もいないしね。それなりに打てて、きちんとショートを守る人が」


モバP「そうだったな…。今月中にも戻ってこれそうだという話だし、彼が来れば色んな意味でピッチャーも安定するかもしれない。今思えばドンデンは良い選手を取ったよ」


友紀「もしとってなかったら、ナカジマ選手が守っていたかも…。アダチのように打てはするんだろうけど、守備が…」


モバP「…下も下とて、救世主になりそうな人材がいないんだよなあ」


友紀「クリーンナップは誰が主にになってるの?」


モバP「イワサキとか、カワバタとかナカムラ、てぃーオカダだな」


友紀「てぃーは良いとしても、他のバッターが育たないのはちょっとまずいね。今上がってる人も定着しないと本当に危ない人らだし…」


モバP「全体的に戦力がないんだよなあ…。今いる一軍選手の代役が見つからない状態だし…。大幅なメンバー刷新できるほど選手もいないし」


友紀「今シーズンはずっと紙袋被って応援しそうだね…」


モバP「お前の所も賭博問題で新しく出てきたら、紙袋被って応援だな」


友紀「…」

乃々「…あのぉ。プロデューサーさん?」


モバP「どうした?乃々」


乃々「まだ、紙袋被ったままなんですね…。その、次のライブは紙袋被って出てもいいでしょうか?」


モバP「お前…。それはないだろう…。いくらなんでも…アイドルが覆面って…」


乃々「顔を出さないグループもいたじゃないですか…。ああいう感じで…」


モバP「クなんとかいうグループを出すのはNG」


乃々「うう…。もりくぼは怒りました…。明日大変なことになるんですけど…」


モバP「おいおい…。当然のように言うけど、覆面アイドルはダメだろ。普通に考えてさ」


乃々「もう遅いんですけど…。明日になったら驚くと思うんですけど…」バタン


友紀「乃々ちゃん珍しく鼻息荒くして出てったね…」


モバP「紙袋被るアイドルなんて聞いたことないだろ…」


友紀「まあね…。――プロデューサー。オリックス今日も10失点してるんだけど…」


モバP「ええ…」

――次の日


モバP「さてと、今日は試合がないからオリックスは負けないぞ。っと」


モバP「おはよう――うわわ!」


???「どうしたのプロデューサー?朝から大きい声を出して」カミブクロカブリ


モバP「お前誰だよ!?」


???「私は私だよ。顔見ないと分からない?」


モバP「その声は、凛か…」


凛「そうだよ」


モバP「何で紙袋なんて被ってるんだ?」


凛「今日一日、アイドルは紙袋被って活動するんだって」


モバP「何だそんな話?俺はきいてないぞ?」


凛「私も今日来て初めて知ったよ。テレビの収録も全部紙袋を被るようにって通達が来たって」


モバP「紙袋…。あいつか!」

モバP「森久保ぉ!お前の仕業だろう!」


乃々「ヒッ…。何のことですか?」


モバP「誰に言ってこんなこと出来るんだよ…」


乃々「それは…」ガチャ


???「おはようございます!」カミブクロ


???「おっはよー!!」カミブクロ


モバP「誰だお前たち!?」


???「今日も頑張ります!ブイ!」ダブルピース


モバP「卯月か…。隣は…」


???「もー!未央ちゃんが分からないなんてプロデューサー失格だよ!」


モバP「未央か…。紙袋被ってると誰だか分からないぞ…。こんなのテレビで流れたら放送事故だ!今日のテレビに出る奴は…」


卯月「フリルドスクエアの4人ですね午前十時オンエアーです」


モバP「よりにもよって4人かよ!行ってきます!」バタン


卯月「乃々ちゃんが今回の紙袋の件言い出したの?」


乃々「いえ、もりくぼは何も言っていません。ただ遠吠えのように明日になったら驚く。って言っただけです…」


???「うふ…」

――テレビ局


???1「でも、今回の収録で紙袋被るなんてプロデューサーさん結構大胆なことするよね」


???2「でも、これじゃ誰が誰か分かりませんね…」


???3「穂乃香チャンったらテレビ局に入る前から紙袋被ってたから、警備員さんに止められてたよネ」


???2(以下穂乃香)「それは言わないでください!恥ずかしかったんですからね!」


???4「みんなで『紙袋で覆面大作戦』だね!」コンコン


スタッフ「フリスクの皆さーん。間もなく始まりますので準備――うわあ!」


???3「ありゃりゃ?スタッフサン逃げてったね?」


???1「普通はそうだよ…」バタン!


モバP「おい!お前たち紙袋出演はなしだ…。間に合ってよかった…」


???1(以下忍)「あれ。プロデューサーさん。やっぱりなしになったの?」


モバP「なしどころか、俺はそんな話していないからな。とにかく間に合ってよかった。全員紙袋は取ってな」


???3(以下柚)「これはこれで面白そうだったんだけどネ~」


???4(以下あずき)「作戦は中止だね…。残念…」


モバP「それをしちまうと、事務所は閉鎖、倒産決定になってしまう」


フリスク「」


モバP「しかし、どこからそんな情報が飛んだんだ?」


穂乃香「まゆちゃんからです」

――事務所


モバP「ただ今もど――。うわ、すげえな…」


???5「あ、おかえりー☆」


???6「Pちゃん。オッツオッツ」


モバP「ちひろさん以外全員紙袋かぶっとる…」


ちひろ「プロデューサーさん!何とかしてくださいよ!」


モバP「大丈夫です!犯人は分かりました!――まゆー!どこだー!どこにいるー!」


佐久間まゆ(以下まゆ)「はい。呼びましたかぁ?」


モバP「おう。大事な話だ。どうしてみんなに紙袋を被るように伝えたんだ?」


まゆ「それは…。Pさんが紙袋被ってほしくないからです…」


モバP「それとこれとは――」


まゆ「同じです!プロデューサーさんが紙袋被ってる姿を私たちは見ていましたよ」


モバP「…マジ?」


???5(以下美嘉)「うん、見てたよ…。昨シーズンの中盤から時々被ってるの…」


???6(以下きらり)「あの時のPちゃんはすごく不気味だったにぃ…」


モバP「そうだったのか…」


まゆ「そうです。乃々ちゃんにコンタクトを取らせて行ったんですけど、それでもプロデューサーさんはやめようとしませんでしたので…」


モバP「それで実力行使に出たというわけか?」

まゆ「…」コクリ


モバP「それでもまゆが取った行動は非常に危険だった。フリスクがあのままの姿で出演すれば、避難殺到。事務所は無くなっていたぞ。それは分かっているのか?」


まゆ「すみませんでした…」


モバP「…でも、その原因を作ってしまったのは、俺だ。今回は不問にするし、俺も紙袋観戦はやめる」


まゆ「本当ですか…?」


モバP「ああ…。こんなもの、こうしてやる!」ビリビリビリ


モバP「これでいいだろ?」


まゆ「はい!」


モバP「よし!これで一件落着だな!」


ちひろ「Pさん!カネコチヒロとニシ選手の2軍降格が決まりました!」


モバP「…紙袋被ってふさぎ込んでいい?」


まゆ・美嘉・きらり「ダメ!」


劇終!

本編終了。おまけを書いて終わります。もう少しだけお付き合いください。


~おまけ~


???1「しかし、この紙袋を被るって…。ボッチにはピッタリだな…」


???2「机の下に隠れるときはこれ被ってれば…。ばれませんよね…」


モバP「そんなわけねえだろぉ!ただでさえ暗い場所で、余計に暗くして何やってるんだ!」


???2「ヒィ…。モバもり不可侵条約違反です…」


モバP「そんな条約むすんだ覚えはないぞ!もりくぼぉ!」


???1「ぼののさん…。残念だったな…」


モバP「お前もだ輝子!紙袋被らないで普通にしてなさい!」パシッ


???1(以下 輝子)「あっ…。急に取るなんて恥ずかしいぞ…」


モバP「それは済まなかった…。って、駄目だ!事務所では紙袋を被らないって決めただろ!」


???2(乃々)「――そもそも、そんな決まりがある事務所ってないですよね」


モバP「てなわけで、乃々のも没収だ」


乃々「ああ…」

輝子「でも、これは合わないな…」


モバP「どうしてだ?」


輝子「しゃ、シャウトしたら…。声が響いて…」


モバP「その様子だと、やったな?」


輝子「う、うん…」


モバP「声の逃げ場が両目と下しかないからなあ…」


輝子「つ、次からは気をつけるよ…」


モバP「次はもうないけどな…」

モバP「もう紙袋を被るのは終わりだというのに…。ん?」


???「あ、プロデューサーさん。どうしましたか?その表情?呆気にとられてますよ?」カミブクロオンザメガネー


モバP「春菜だな。紙袋被って、メガネをつけてるのは…」


???(以下 春菜)「大正解です!もしかしてこのメガネの魅力が伝わりましたか?よかったぁー。この紙袋に合うメガネを小一時間ほど悩んで決めたんです!」


モバP「そうだったのか…。うん、似合っていたぞ…」


春菜「いやー。これで次に紙袋を被れといわれても、すぐにこのメガネをつければいいんですね!」ポイ


モバP「紙袋はもういいのか?」


春菜「へ?だって、もう紙袋は被らなくていいんですよね。そしたらいりません。これはあくまでも実験でしたから」


モバP「そ、そうか…」


春菜「それでは!この後、みくちゃんと猫カフェの約束があるので!」


モバP「お、おう…。気をつけてなー。――しかし、紙袋を被るときもメガネかよ…。あいつ、目だし帽被る時だって絶対メガネかけるな…」

???「」ペラリ


モバP「何でこんなにはやってるんだよ…。紙袋被って本を読んでるよ…。本?」


モバP「もしかして、文香か?」


???(以下文香)「あ…。プロデューサーさん。おはようございます…」


モバP「珍しいな。まさか文香もこういうのやるんだな」


文香「少しだけ…。仁奈ちゃんのまねをしてみたかったんです…」


モバP「ああ、××の気持ちになるですよ~。ってやつか。それで文香は何の気持ちになろうとしていたんだ?」


文香「KKKです」


モバP「なんだそりゃ?キヨハラ・クワタと(マエダ)ケンタか?」


文香「PL学園ではありません…。クー・クラックス・クラン…。白人至上主義団体のことです…」


モバP「文香は差別主義者じゃないよな?」


文香「違います…。今、読んでいる本がその類で、KKKは紙袋のようなものを被るいでたちをしているので、被ったらその気持ちがわかるだろうかと思い…」


モバP「…念のため聞くぞ。分からなかったんだよな?」


文香「…はい。色は違えど、同じ一人の人間であることは尊重しなければいけないとより強く思いました…」


モバP「ならよし」


文香「もう少し…。本を読んでますね…」


モバP「おう。――あまり根つめない範囲でな」

モバP「紙袋を被る行為が、過去に人種差別団体がやっていたとはなあ…。あまり変な真似できんな…。反省だな…」


???「」カリカリ


モバP「お前は少し反省せい」ガバッ


???「ヘハッ!?不意打ちはひきょうッス…」


モバP「不意打ちするような格好で漫画を描くほうが悪い…。年少組が真似するだろうが。絵を描く由愛とかが真似したらお前どうしてくれるんだ?」


???(以下比奈)「それはちゃんと気をつけるッス」


モバP「一応、書いている漫画の内容もチェックするぞ。R指定もんは没収するからな」


比奈「それは大丈夫。きちんと健全なものを書いてまスから」


モバP「…確かに普通のラブコメっぽいからいいけど、何で紙袋被ってたんだ?」


比奈「周囲に気をとられず、ただ前だけしか見えないので集中できるんス。この前の騒動のときにヒントをもらってやったら、意外と効果バツグンで…」


モバP「お前は、目がいかないだろうが、こっちは目がいきっぱなしだ。見られているという気持ちを常に持ってくれ…。自宅でやる分にはかまわんからさ…」


比奈「以後、注意するッス…」


モバP「それでよろしい」ポローン ポロローン


モバP「お前もだ!」ガバッ


???(以下柑奈)「ふあっ!」


モバP「紙袋被ってギターを弾きながら、愛を語るのはいよいよまずいですよ…」

柑奈「え~。なんかかっこよくないですか?『なぞの紙袋シンガー、愛を唄う!』って言う見出しで」ポロローン


モバP「うん。絶対そういう風にならないから。警察に『ちょっと署まで』って言われてしまうのがオチだから」


柑奈「その昔!黒人は虐げられておりましたね。その時に紙袋をかぶって歌を唄った。そのCDがなんと3億枚――」


モバP「ウソと本当をごちゃ混ぜにすんのやめような。3億枚のほうは今、裁判中だしね」


柑奈「レッドツェ○ペリンでしたよね。鉛の飛行船」


モバP「俺も知らなかったよ。鉛がレッドって呼ばれているだなんて。赤い何とかとばっかり思ってた」


柑奈「私も夏樹ちゃんや李衣菜ちゃんと一緒にバンド組んで『愛の伝道師』見たいなバンドを作ってみたいです」


モバP「夏樹は良いといいそうだが、李衣菜はどうだろうな?まあ、そのうち聞いてみるよ」


柑奈「お願いします!では、私はもうひとがんばり・・・」スポッ


モバP「紙袋はだめだって言ってるだろ」ガシッ


――その後


モバP「全く、うちのアイドルたちは何でこういうことを――」ガラッ


???「」カミブクロカブリー


???「ボンバァー!」


モバP「隠す気はないんだな。茜」スポッ


???(以下 茜)「お疲れ様ですプロデューサーさん!」


モバP「お疲れ様。で、君まで紙袋かぶって何やってたん?」


茜「自主練で発声練習です!」


モバP「その発想はなかったわ」


茜「うるさくならないと思っていたんですが…。少し音が反響して…」クラクラ


モバP「少し休め…。耳が悪くなった原因が『紙袋かぶって発声練習』なんて、事務所の運営に疑問視が出るから」


茜「は、ハイ…。そうさせてもらいます…」

――茜が帰った夜


モバP「…そういえば、今日の夜はオリックス戦中継していたな…。BS12っと…」


テレビ「さあ、ランナー2塁・1塁でバッターイトイです!」


モバP「1点ビハインドで、2アウトランナー2塁と1塁…。3番がイトイか…」


テレビ「第3球を投げた!打った!これはそのままライトスタンドへ伸びるか?入ったー!ホームラン!イトイ!オリックスチーム第1号は逆転3ランです!」


モバP「いよっしゃ!これで逆転!今日は勝てるかもしれない…」


――8回表


テレビ「打った!これはもう文句なし!レフト一歩も動きません!入ったホームラン!ナカタ同点の2ランホームランです」


モバP「…」チラッ


紙袋「」


モバP「やばい…。むちゃくちゃ被りたい…。どうせ、次の回逆転されるんだし…」ソッ


???「」ガシッ


モバP「ひぃぃぃ!」


輝子「フヒ…。ルール違反だぞ…。親友…」


モバP「輝子か…。どうしてここに…」


輝子「今夜から雨が振るって聞いたから、少し手入れをしていたらこの時間に…」


モバP「もう遅いから、俺が送ってってやるよ」


輝子「あ、ありがとう…」


モバP「でも、この試合が終わった後だけどな」


輝子「さすが親友…。オリックスファンだな…」

10回裏――


輝子「2アウト…。ランナー2塁…」


モバP「ランナーはニシノだから、外野の頭を越えた時点でサヨナラ…」


輝子「バッターのオダってどういう人だ?」


モバP「2年目で足は速い。ただ打つほうがもう少しあればレギュラー取れるんだが…」


テレビ「さあ、ピッチャーのタカナシ。第2球を投げた!打った!打ち上げた。ライトセンター追う!追う、コンドウジャーンプ取れません!その間にニシノが悠々ホームに生還!サヨナラ!」


モバP「やった!」


輝子「ヒャッハー!」


モバP「テンションあがりすぎ…。落ち着け…」


輝子「そ、そうだった…。危ない危ない…」


モバP「さて、試合も終わってバファローズが勝った!帰るか!」


輝子「そ、そうだな…」


――次の日


モバP「おはようございまーす!」


モバP「…とはいっても、まだ誰も来てないんだけどね。さてと、まずはバファローズのニュースを…ん?」


モバP「バファローズポンタ?いったい何者なんだ・・・?」


続く!

というわけで、長々と書かせていただきました。お付き合いありがとうございました。

ようやく勝った…。小田の打球を見ているときに「抜けろ、抜けろ」と言ってしまいましたね。

何はともあれ、連敗も連続ホームラン0記録もなくなったし、後は、徐々に記録を上げて12球団最下位を移していってほしいです。

次回モバP「バファローズポンタ?」でお会いしましょう!

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