【 fateGO】フェルグス「フェルグス歯科クリニックへようこそ!」 (17)

フェルグス「ケルト歯科クリニックへようこそ!」


クー・フーリン「フェルグス、いったいなにやってんだ?」


フェルグス「見ての通り歯科クリニックを開いたのだ。
カルデアにいるすべてのサーヴァント、職員の虫歯を俺がすべてなおしてやる。」


クー・フーリン「あれか、バレンタインイベントの延長線的な企画か?」


フェルグス「そのとおりだ!
前回は患者に逃げられてしまったが今回はそうはいかんぞ!
それに今回は史上最強とも言える助手がいるからな!」


ナイチンゲール「助手を務めさせて頂きますナイチンゲールです。
歯に菌が居座っているだなんてなんて不潔なのでしょう。
そのすべてを除菌しなければ!
患者の命にかえてでも!」


クー・フーリン「嫌な予感しかしねぇぞ!」


フェルグス「ナイチンゲールよ、
早速最初の患者を連れてきてくれ!」


ナイチンゲール「わかりました。」

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ナーサリー・ライム「やめて!
お願い!
助けて!
わたし虫歯なんかになってないわ!」


ナイチンゲールが連れてきた…引っ張ってきたのは椅子に縛り付けられたナーサリー・ライムであった


フェルグス「さあ、バレンタインの時には上手く逃げられてしまったが今回はそうはいかんぞ。」


ナーサリー・ライム「やめてー!!
助けてマスター!!
わたし虫歯になんかなってないわ!」


フェルグス「やれやれ、困った患者だな。」


クー・フーリン「パッと見犯罪臭の漂う絵柄だな・・・
てかそもそもサーヴァントが虫歯になんざなるか?」


フェルグス「こいつの場合は特別だ。
なんといってもサーヴァントがサーヴァントの力を持って作ったチョコを大量に食べたのだ。
サーヴァントであっても虫歯は逃れられんだろうよ。」


ナーサリー・ライム「ナイチンゲール!
あなた戦場の天使なんでしょう!?
お願い私を助けて!」


ナイチンゲール「殺菌・・・治療・・・ドリル・・・」


ナーサリー・ライム「ああ、もうダメだわ。
わたしには貴方が悪魔に見えてしまうわ。」


フェルグス「抵抗するだけ無駄だということわかったであろう?
さあ口を開けるのだ!
我が宝具にて虫歯を破壊してやるぞ。」


ナーサリー・ライム「虫歯どころが歯が吹き飛んでしまうわ!」


ナイチンゲール「いい加減になさい。」バァン!


ナーサリー・ライム「わかったわ!わかったわよ!
口を開けるから目の前で発砲しないでちょうだい!」


クー・フーリン「完全に拷問だなこりゃ」

フェルグス「覚悟はできたようだな。」


ナーサリー・ライム「うう・・・
こんな事があっていいの?
あんまりだわ。」


フェルグス「それでは行くぞ!
カラドボルグ!!」ギュイイイイン


ナーサリー・ライム「きゃああああ!!!」





フェルグス「うむ、歯が3本ほど吹き飛んでしまったが治療は成功だ。」


ナーサリー・ライム「」


クー・フーリン「あまりの恐怖に失神してやがる・・・」


ナイチンゲール「幸い今回吹き飛んだのはすべて乳歯です。
時間をかければまた生えてくるでしょう。」


フェルグス「いやはや、人を救うというのは気分がいいものだな。」


クー・フーリン「もうなにも言わねぇ。」


フェルグス「ナイチンゲールよ!
早速次の患者をつれてきてくれ!」


ナイチンゲール「了解しました。」


クー・フーリン「まだ患者がいるってのか・・・」

ダレイオス「うおおおおお!!
うおっ!!
うおおおおおおお!!!」ガチャガチャ


次にナイチンゲールが引っ張ってきたのは椅子に縛り付けられたダレイオスであった


フェルグス「これは元気な患者が来たな。」


ダレイオス「うおおおおおおお!!!!」


クー・フーリン「なんだ、こいつもチョコを食いすぎたくちか?」


フェルグス「いや、こいつは違う。
こやつの歯を見てみよ。」


ダレイオス「うおおお!!」


ナイチンゲール「黄ばんでいますね。
不潔です。」


クー・フーリン「まてまて!
これは意図的なもんじゃないのか!?」


フェルグス「しかし参ったな。
我がクリニックはホワイトニングには対応出来ていないのだ。」


ナイチンゲール「患者を見捨てるというのですか!?」


フェルグス「はっはっは!
そんなわけなかろう。
白くできないなら黄色い歯そのものを吹き飛ばすだけのことよ!」


ダレイオス「うおおおおおお!!!
やめええええろおおおおお!!」


クーフーリン「バーサーカーが言葉を発する程の恐怖か・・・
あのドリルじゃ仕方ねぇか。」


フェルグス「それでは早速治療開始だ!」ギュイイイインン


ダレイオス「うおおおおお!!!!」

ダレイオス「ふごおおお・・・」


フェルグス「歯がすべて吹き飛んでしまって叫ぶこともできぬか。
しかし安心しろ。
治療は成功した。
黄ばんだ歯とはもうおさらばだ。」


ダレイオス「ふごっふごおお!!」


ナイチンゲール「喜んでいるようですね。
治療を施したかいがありました。」


クー・フーリン「いや、どう見ても喜んではねぇだろ。」


フェルグス「しかして、叫ばぬ暴風王というのも困り者だな。」


ナイチンゲール「そんなダレイオスさんにはこれを。」


ナイチンゲールは入れ歯を差し出した。


ダレイオス「ふごっふごおお・・・

うおおおおお!!!!」


ナイチンゲール「どうやらピッタリだったようですね。」


クー・フーリン「入れ歯ーサーカーとは何とも言えない気持ちだな・・・」

フェルグス「さあ次の患者を連れてきてくれ!」


ナイチンゲール「了解です。」


クー・フーリン「まだいるのか・・・」


ロマン「た、たすけてくれー!
ぼ、ぼくはこれでも医者なんだ!
自分の虫歯くらい自分でなんとかするさ!」


椅子に縛られて連れてこられたのは実質現カルデアのトップとも言えるDr.ロマンだった。


クー・フーリン「生身の人間がきてしまったか。
しかしまあ、いつもモニターに向かいつつ菓子くってるからな、虫歯になるのは必然かもしれん。」


ロマン「フェルグス!
まずは話し合おう!
ぼくは治療を必要としていないし、なにより生身の人間だ!!
その宝具を口の中につっ込まれては致命傷になりかねない!!」


フェルグス「ふむ、なるほどな。
これについてどう思う?ナイチンゲールよ。」


ナイチンゲール「目の前に患者がいるのであればその命を断ってでも治療すべきです。」


フェルグス「・・・だそうだ。」


ロマン「まてまてまてーー!!
今のナイチンゲールはバーサーカーとして召喚されているんだ!!
正常な判断ができてないぞ!」


ナイチンゲール「私はいたって冷静ですが。」


ロマン「ああ、話が伝わらない!」


フェルグス「最悪他の部位が傷ついてもナイチンゲールの治癒スキルで治してもらえ。」


ロマン「フェルグス・マック・ロイ!
君も大概バーサーカーとしての資質はあるよ!」


クー・フーリン「ロマン、もう諦めるこった。
助けてやりてぇがオレにもコイツらは止められねぇ。」


ロマン「救いはないのか。」


フェルグス「雑談はここまでだ。
さあ治療をはじめよう。」

ロマン「うう・・・
大変なことばかりで夢半ばな人生だったけど・・・
楽しい人生だった。」


クー・フーリン「治癒系のスキル持ってるヤツを片っ端から集めといてやるから安心・・・はできねぇだろうが、いってこいや。」


フェルグス「それではいくぞ!
カラドボルグ!!!」ギュイイイインン


ロマン「ぎゃああああああああ!!」

ロマン「」


クー・フーリン「虫歯は吹き飛んだが・・・
口からマーライオンのごとく血が吹き出しているな。
こりゃ生きてんのか?」


ナイチンゲール「虫歯は取り除かれました。
治療は成功です。」


フェルグス「しかし出血が酷いな。」


ナイチンゲール「不潔ですね。首をはねてこれ以上吐血しないようにしましょう。」


クー・フーリン「」


フェルグス「それならいいサーヴァントがいたな!
さあ、来てくれ!
サンソンよ!」


サンソン「ぼくを呼んだかい・・・ってなんだこの惨状は!」


ナイチンゲール「ロマンの吐血がとまりません。
貴方のギロチンで止血してほしいのです。」


サンソン「そんな止血の仕方があるものか!
ギロチンじゃない方法でちゃんと止血するからドクターは僕に任せてくれるかい?」


ナイチンゲール「患者を渡すのは気に食わないですが、私達の治療は終わりました。
あとは好きになさい。」


クー・フーリン「常識人がいて命拾いしたな。」


フェルグス「さあ次が最後の患者だ!」

ぐだお「やめてくれナイチンゲール!!
いったいオレをどうしようっていうんだ!?」


椅子に縛られてやってきたのはマスターことぐだおであった


ぐだお「これはどういうことなんだ!?
ナイチンゲール!?
クー・フーリン!?
フェルグス!?」


フェルグス「なに、簡単な話さマスター。
日頃の愛をこめてマスターの虫歯を治療したいだけだ。」


ぐだお「えっ!?
その宝具で!?」

フェルグス「もちろんだ。
マスターはバレンタイン以降はずっと虫歯に苦しんでいただろう?」


ナイチンゲール「患者がいるのであれば治療するまでです。」


ぐだお「虫歯くらい大丈夫だって!
ドクターロマンになんとかしてもらうさ!」


フェルグス「ドクターなら先ほど治療を施したぞ?
しばらくは動くこともできまい。」


クー・フーリン「マスター、こいつらには何を言っても無駄だ。
大人しく治療されてから他のサーヴァントにもう1度治療してもらうのがおすすめだ。」


ぐだお「八方塞がりか。
それなら仕方ない!
令呪を持って命ずる!
フェルグスよ・・・」バァン!


ナイチンゲール「それ以上言ってみなさい。
貴方の令呪が腕ごと吹き飛びますよ。」


ぐだお「」

フェルグス「さあマスターよ、大人しく治療は受けてくれるな?」


ぐだお「ま、マシューー!!」


マシュ「呼びましたか先輩!?
先輩の呼び掛けがあればわたしは24時間どこにでもっ・・・って
先輩はなんで縛られているのでしょうか?」


フェルグス「この小娘を呼んでマスターはなにをしようというのか?」


ナイチンゲール「治療の邪魔をするのであれば容赦はしませんよ。」


ぐだお「マシュ!
細かい説明はあとだ!
スキルで自身にターゲット集中と無敵状態を!」


マシュ「は、はいっ!!」


クー・フーリン「なるほどな、マシュを囮にして治療を間逃れようってくちか。
しかしそれではほとんど持たねぇぞ。」


ぐだお「クー・フーリン!!
喋ってないでオレを椅子ごと運べぇ!!」


クー・フーリン「そこオレにくるか!」


フェルグス「そう逃げることはなかろうよマスター。」


ナイチンゲール「治療中にはこの部屋から1歩もだしませんよ。」


マシュ「状況はよくわかりませんが先輩が逃げるというのであれば、私はあなたがたを止めなければなりません。」


フェルグス「だが甘いな。」ドスッ


マシュ「かはっ!」


フェルグス「サーヴァントの虫歯を治すこともあるのだ。
念のため無敵貫通の礼装を装備しておいてよかった。」


ぐだお「そ、そんな勝手に!」


フェルグス「それに俺の宝具は全体宝具だ!
ターゲット集中などしらぬ!
まとめて治療やろうぞ!」


ぐだお「やめろおおぉ!!」


マシュ「万事休すです!」


クー・フーリン「なに!?
おれも治療対象にはいっているのか!?」


ナイチンゲール「それでは治療をはじめます。」


フェルグス「これで最後だ!
カラドボルグ!!」ギュイイイインン


ぐだお・マシュ・クー・フーリン
「ぎゃあああああ!!!」

後日


ぐだお「たしかに虫歯はなくなったがこの歳で入れ歯とはな・・・」


マシュ「仕方ありません・・・
いや、仕方なく無いですがフェルグスさんもナイチンゲールさんも先輩のことを思って治療してくれたのではないでしょうか?」


ナーサリー・ライム「それにしたってよくはないわ!
わたしなんてこの前敵のゴーストに前歯がないのを笑われたのよ!
ゴーストの綺麗な歯並びがにくったらしいったらないわ!」


ダレイオス「ふごぉぉ・・・」


ロマン「ダレイオスに関しては叫ぶと高確率で入れ歯が飛んでいってしまうからね。
カルデアのあちこちで入れ歯を拾ったって報告がしょっちゅうでてくるよ。
そんな僕も今じゃ入れ歯だけどね。」


クー・フーリン「全く関係の無いオレまで入れ歯になるのはどういうことだ。
猛犬が入れ歯じゃあ迫力不足ってもんだ。」


ぐだお「クー・フーリン、おまえ見てただけで誰も助けなかったそうだな?」


クー・フーリン「し、仕方ねぇだろ!
あの2人だぜ!?
余計なことすればオレも無事じゃすまねぇっての。」


ダレイオス「ふごおおおおおお!!」


クー・フーリン「そ、そうおこるなよ。」


フェルグス「おや?みんなそろっているな?」ガチャッ


ぐだお「げっ。」


ナーサリー・ライム「きゃあああ!!
助けてマスター!
もう歯医者なんてこりごりだわ!」


フェルグス「まてまて、カルデアにもう虫歯の者はいなくなったからな。
フェルグス歯科クリニックは閉院だ。」


マシュ「よかった・・・本当によかったです。」


フェルグス「代わりと言ってはなんだがな、今度はナイチンゲール総合クリニックが開院したぞ!
さっそくナイチンゲール委員長にきてもらおう。
なんでもこのカルデアのサーヴァントたちは患者で溢れているそうだからな!」


ナイチンゲール「さあ、治療をはじめましょう!」


一同「たっ・・・助けてくれえ!!」


おわり

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