吉岡沙紀「っすか」荒木比奈「っスよ」 (24)

今回も見切り発車。ちひろ博士、お許しください!


↓前作
荒木比奈「っスか」吉岡沙紀「っすよ」
荒木比奈「っスか」吉岡沙紀「っすね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459610363/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459696706

事務所にて


―――――――――

――――――

―――


ガチャ


比奈「お疲れ様でース」


ちひろ「あ、比奈ちゃん。お帰りなさい」


比奈「っス。お仕事、滞りなく終わらせてきたっスよ」


ちひろ「あら、それはよかったです。ブルーフロートパーティの復刻でしたっけ?」


比奈「そうっス。今でも恥ずかしいんスけどね、あの衣装」


ちひろ「ふふふ。いいじゃないですか。なんだかんだで初めての撮影の時もノリノリだったらしいですし」


比奈「あー、プロデューサーっスね? もう、あの人は本当すぐ喋るんスから……」



ちひろ「まあまあ……。ところで、今日はどうしたんですか? 確か今日は比奈ちゃん、撮影終わったら直帰のはずですよね?」


比奈「あ、そうっスそうっス。沙紀ちゃん知りません? 事務所で待ち合わせの約束なんスけど……」


ちひろ「ああ、沙紀ちゃんなら今シャワー浴びてると思いますよ。ストリートアートしてる時に塗料を肌に引っかけちゃったとかなんとかで」


比奈「ええっ。あれって簡単に落ちるもんなんスかね」


ちひろ「さあ……」


ガチャ


沙紀「いやー、いいお湯だったっす。ちひろさんありがとうございました」


ちひろ「あら。グッドタイミング」


比奈「っスね」



沙紀「あ、比奈さん。もしかして待たせちゃったっすか?」


比奈「や、私も今帰ってきたとこなんで。待ったとかそんなそんな」


沙紀「っすか」


比奈「っスよ」


ちひろ(口調混ざりそう)


沙紀「っすね。じゃ、行きましょうか」


比奈「了解っス」


ちひろ「待ち合わせってことは、どこかお出かけなんですか?」


沙紀「ちょうど休みが重なってたんで。街の方をぶらぶらーっと」


比奈「たまには都会の空気も味わっとかなきゃっスもんねえ」


沙紀「比奈さんはもうちょっと外に出るべきだと思うっすよ……」


比奈「たはー、何も言い返せないっスねー」


ちひろ「ふふ、仲のよろしいことで。 軽くでいいんで変装だけはしていってくださいね?」



沙紀「そこは抜かりなくっす」スッ


比奈「完璧っスよ」スポッ


ちひろ「沙紀ちゃんは伊達眼鏡で、比奈ちゃんはニット帽ですか」


沙紀「春菜ちゃんセレクトっすよ。安定と安心の上条ブランドっす」


比奈「髪まとめてから被るとくせっ毛いい感じに隠せていい感じなんスよね~」


ちひろ「うん、さすが。お二人なら安心できますね」


ちひろ(特に問題もなさそうっすし……)


ちひろ(はっ。口調移ってた。気を付けないと)


比奈「じゃ、ちひろさんの太鼓判ももらいましたし……」


沙紀「っすね。ぼちぼち行くっすよ!」


ちひろ「はーい。じゃあ、お気をつけて。いってらっしゃいっす!」


沙紀比奈「「え」」


ちひろ「……あ」


―――

―――――

――――――――

街中にて

―――――――

―――――

―――


沙紀「いやー、さっきのちひろさんは傑作だったっすね」


比奈「っスねえ。アタシたちの口調が移っちゃったんスかね?」


沙紀「多分そうっすねえ。なんなら全員この口調にしてみますか?」


比奈「この喋り方布教するんスか。楽しそうっスね」


沙紀「でしょ? どんな感じになるっすかね?」


比奈「うーむ……なんか、こう、内なるリピドーが……」


沙紀「あ、なんか思いつきそうっすか?」


比奈「ええっとっスね……」






智絵理『沙紀さん、あ、あの、チョ、チョ、チョップっす。えい』


茄子『茄子じゃなくて茄子っすよー♪』


薫『おっはよーございまーっす!』


時子『アイドルなんて遊びっすよ。この世の全ては生きてる間の暇つぶしっすよ』


時子『脳に行く栄養が胸に行ってる奴は絶滅すればいいっすよ、本当に』


時子『本気でやるのが演技…プレイっすよ。遊びでやるのは…ただの遊びっす』







比奈「……ってのが想像できたっスけど」


沙紀「」プルプル


比奈「あれ? どうしたっすか?」


沙紀「っ……。なんでっ! よりによって時子さんを! チョイスしたんっすか!」


比奈「いやあ、それほどでも」


沙紀「ほめてもないし会話が繋がってないっすよ!」


比奈「『下衆い目線でじろじろと……不躾な目で見るひとっすね』」


沙紀「」プルプル


比奈「『アァン?トロトロしてる奴は大嫌いっすよ』」


沙紀「やめてくださいっす。もう勘弁っす。お腹が……」


比奈「『この私に出来ないことはないっすわ』」


沙紀「比奈さん!!」


比奈「てへ」



沙紀「はー、お腹痛いっす。いやもう本当に」


比奈「これ本人の目の前で言ったら殺されるっスよね」


沙紀「生憎アタシ時子さんの言う“豚”にはなれないっすよ……」


比奈「それは自分もっス。ああいうのは二次元だから楽しく見れるんっス」


沙紀「アタシは二次元でもごめんっす……」


沙紀「あ、そういえばプロデューサーはよく鞭で叩かれてるっすよね?」


比奈「あれ教育によろしくないからって年少組がいる前では全部白羽取りしてるって知ってまス?」


沙紀「え、なにそれすごいっす」



沙紀「……ん、なんかいい匂いするっすね」


比奈「あまーい匂いっすね。向こうの公園からっスか」


沙紀「みたいっすね。行きます?」


比奈「っスねえ。ちょっと歩き疲れましたし笑い疲れましたし」


沙紀「後半は誰のせいっすか! 誰の!」


比奈「ま、ま。とりあえず行きましょ? ね?」


沙紀「……っすね」


比奈「っスよ」

公園にて



比奈「あー、クレープっスか。匂いの正体」


沙紀「こう言っちゃなんっすけど、まだあったんっすね。こういうの」


比奈「まあ人が多いところだったらある程度儲かるんじゃないんスか?」


沙紀「そんなもんすかね……。あ、これください」


<アイヨー


比奈「あれ、食べるんスか。てっきりカロリー気にして食べないかと」


沙紀「この前プロデューサーに聞いたらお前痩せすぎだからもっと食えって言われたっす……」


比奈「よかったじゃないっスか。プロデューサーのお墨付きっスよ」


比奈「あ、私これで」


<ドウモー



沙紀「いやまあ、食べるのは人並みに好きっすからありがたいんすけどね?」


比奈「沙紀ちゃんってカタログスペックいくらでしたっけ?」


沙紀「カタログスペックって……。あー、166センチの43キロっすね」


比奈「がりっがりじゃないっスか。スリーサイズは?


沙紀「履歴書に書いてるのは確か……上から86-60-85っすね」


比奈「アタシよりも9センチ高くて体重同じでしかもぼんきゅっぼん……」


沙紀「痩せすぎっすかねえ? あとその言い方やめてもらっていいっすか」


比奈「っスよ。ちゃんと内臓足りてまス?」


沙紀「足りてるっすよ。さりげなくディスるのやめてもらっていいっすか」


<オマタセシマシター


比奈「おっ、来たっス来たっス」



<アリガトウゴザイマシター


沙紀「じゃあベンチにでも座るっすか」


比奈「っスね。あ、向こうのベンチにしましょ」


沙紀「っす」


比奈「やー、散歩にはちょうどいい気温っすね」テクテク


沙紀「……どうしたんっすか。いきなり改まって」テクテク


比奈「や、桜きれいじゃないっスか。もうすっかり春なんだなーって」テクテク


沙紀「気温不安定でしたもんねえ最近」テクテク


沙紀「……あ、もしかしてこっちのベンチ選んだのも」


比奈「っス。桜がきれいに見えるからっスよ」


沙紀「……っすか」ストン


比奈「っスよ」ストン



沙紀「……」モグモグ


比奈「……」モグモグ


比奈「あ、これおいしいっスね」


沙紀「なんでしたっけそれ」


比奈「ストロベリーチョコっス。王道っスね」


沙紀「あー、イチゴ……」


比奈「あれ? 嫌いでしたっけ?」


沙紀「や、アタシは好きなんすけどね。忍が柚ちゃんと仲いいんで……」


比奈「あー……。イチゴパスタ事件」


沙紀「っす」


比奈「えらいことになったらしいっスねえ」


沙紀「本気で119番するか迷ったそうっすよ……」



比奈「そっちのお味は?」


沙紀「チョコバナナっす。こっちも王道の味っすね」


比奈「あ、じゃあ一口もらうっス」パクッ


沙紀「えぇ……」


比奈「ふむ、なるほど……」モグモグ


沙紀「そっちのもわけてくださいっす……」


比奈「そりゃあもちろん。等価交換っスからね」


比奈「どーぞっス」スッ


沙紀「どもっす」パクッ


沙紀「……」モグモグ



比奈「間接キスっスね」


沙紀「……」モグモグ


比奈「あり?」


沙紀「……」ゴクン


比奈「おおっ」


沙紀「……や、いちいちそんなんで反応しないっすよ?」


比奈「でも顔ちょっと赤いっスよ?」


沙紀「……あんまり慣れてないんすよ。人見知りなもんで」


沙紀「あとそれいちいち指摘するのやめてもらっていいっすか」


比奈「てへ」



沙紀「ごちそうさまでした、っと」


比奈「ゴチっス~」


沙紀「なんかアタシが奢ったみたいになるっすね、その言い方だと」


比奈「あー、二個目ゴチになります! みたいな」


沙紀「いや出さないっすよ。アイドルがそれでいいんすか」


比奈「いやあ、大丈夫っスよ。限度は守るっスから」


沙紀「本当っすかね……」


比奈「……」


沙紀「……」






比奈「……」


沙紀「……」


比奈「……桜、きれいっスね」


沙紀「……そうっすね」







沙紀「……ん。日も暮れてきましたし、帰りましょっか」スクッ


比奈「っスね。……あー」スクッ


沙紀「?」


比奈「ご飯……行きまス?」クルッ


沙紀「……っすね」


比奈「っスか」


沙紀「っす」


比奈「じゃ、行きましょー」


沙紀「了解っす」




スタスタスタ……




<ドコイキマス?

<コノマエチュウカダッタシ ワショクトカドウデショ?

<ワショク? ブタノカクニトカッスカ?

<ナンデソノチョイスナンスカ…

<コノブタァ!ッス!

<ヒナサン!!

<テヘ






おわり

抜群のプロポーション(86-60-85、三船さんとほぼ同じ)を誇り、
かつBMI指数が尋常じゃなく低くくびれがやばくて、
かつ貴重なつっこみ役&面倒見のいい姉貴役である吉岡さんはもっと流行るべき。

比奈さんのボイスと沙紀さんのデレステ実装はよ(真顔

依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom